JP2001356714A

JP2001356714A - 表示装置

Info

Publication number: JP2001356714A
Application number: JP2000174819A
Authority: JP
Inventors: Masanori Yabuki; 雅典矢吹; Hiroyuki Koizumi; 弘幸小泉; Yasushi Shibuya; 康司渋谷; Kazuo Katayose; 一夫片寄
Original assignee: Alpine Electronics Inc
Current assignee: Alpine Electronics Inc
Priority date: 2000-06-12
Filing date: 2000-06-12
Publication date: 2001-12-26

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の電子機器のパネル部に設けられたディ
スプレイは表側のみから表示を目視できるものであり、
パネル部の裏側から表示を目視するためには、裏側に別
のディスプレイを設けることが必要であった。【解決手段】回動パネル部４に貫通窓４ａが形成さ
れ、この貫通窓４ａ内に透過型ディスプレイ１１が設け
られている。この透過型ディスプレイ１１は、表基板１
２と裏基板１３および両電極１４，１５が透明であり、
その表示内容を回動パネル部４の表側と裏側の双方から
目視することができる。１つのディスプレイ１１で表裏
両面から表示を目視できるので、回動パネル部４を薄型
で軽量化できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、透過型ディスプレ
イを用いて、その表示内容を前記ディスプレイの表裏両
面から目視可能とした表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に各種表示を行う場合、カラー液晶
ディスプレイなどが使用されている。そしてパネル部の
表裏両面から前記ディスプレイによる表示を行おうとし
た場合、パネル部の表側と裏側に前記ディスプレイを別
々に設けることが必要である。

【０００３】このような表示が要求される機器として車
載用電子機器がある。この車載用電子機器の本体の前面
にパネル部が設けられる。このパネル部が例えば下端を
支点として前方に倒れるように回動するものである場合
で、垂直姿勢と前方に回動した姿勢の双方で表示を目視
できるようにするためには、パネル部の表側と裏側の双
方にディスプレイを設けることが必要である。パネル部
が装置本体の前方で垂直姿勢のときは、表側のディスプ
レイを目視でき、パネル部を前方に倒したときは裏側の
ディスプレイを目視できるようになる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、パネル部の表
側と裏側に別々のディスプレイを設けたものでは、ディ
スプレイを２つ設けるために装置の価格が高くなる。ま
たパネル部の厚みと重量が大きくなり、装置の小型化と
軽量化の妨げになる。

【０００５】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、１つの表示デバイスを用いて表裏両面から表示を
目視できるようにし、例えば回動型などのパネル部を薄
く且つ軽量に構成できるようにした表示装置を提供する
ことを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の表示装置は、対
向面に透明電極が形成された互いに対向する透明基板
と、前記透明基板の間に介在する表示媒体とが設けられ
た透過型ディスプレイが、その表示が表裏両面から目視
できるように配置されていることを特徴とするものであ
る。

【０００７】例えば、機器の前方に回動自在なパネル部
が設けられ、このパネル部に前記透過型ディスプレイが
設置され、前記パネル部が回動することで、前記透過型
ディスプレイの表示が前記パネル部の表面と裏面の双方
から目視可能な姿勢となる。

【０００８】この場合に、前記パネル部の姿勢を検出す
る姿勢検出部が設けられ、前記姿勢検出部により検出さ
れた前記パネル部の姿勢に応じて、前記透過型ディスプ
レイの表示内容を表裏反転させる制御部が設けられてい
ることが好ましい。

【０００９】例えば、前記透過型ディスプレイの前記表
示媒体がエレクトロルミネッセンス機能を発揮する材料
であり、前記一方の電極が透明なプラス電極で、他方の
電極が、透明で且つ電子放出可能なマイナス電極であ
る。

【００１０】本発明では、透過型ディスプレイを表裏両
面から目視できるようにしているため、１つの表示デバ
イスのみを設ければよいことになる。よって回動式のパ
ネル部などを薄型化でき且つ軽量化できる。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１は本発明の表示装置を用いた
車載用電子機器のフロント部分を示すものであり、パネ
ル部が垂直姿勢となった斜視図、図２（Ａ）は前記フロ
ント部においてパネル部が前方へ回動した状態を示す斜
視図、図２（Ｂ）は表示を表裏反転させた状態を示すデ
ィスプレイを示す部分斜視図、図３は前記パネル部の縦
断面図である。

【００１２】図１と図２に示す車載用電子機器の本体部
分１は、金属製の筐体２と、この筐体２の前部に設けら
れた合成樹脂製のノーズ部３とから構成されている。筐
体２はいわゆる１ＤＩＮサイズであり、車室内でインス
トルメントパネルやダッシュボード内に埋設され、前記
ノーズ部３がインストルメントパネルなどの表面に現れ
る。

【００１３】前記ノーズ部３の両側部下端には前方へ突
出する支持片３ａ，３ａが設けられ、この支持片３ａ，
３ａにより回動パネル部４の基端部分が回動自在に支持
されている。

【００１４】前記回動パネル部４は、図１に示すように
垂直姿勢となってノーズ部３の前方にほぼ密着する閉鎖
状態（ｉ）と、図２（Ａ）に示すように、前方へ回動し
てほぼ水平姿勢となる開放状態（ｉｉ）との間で回動で
きるようになっている。前記回動パネル部４は、図１に
示す閉鎖状態（ｉ）と、図２（Ａ）に示す開放状態（ｉ
ｉ）との間で手で回動させるものであってもよいし、あ
るいはモータの動力により前記各姿勢へ回動するもので
あってもよい。

【００１５】図２（Ａ）に示すように、ノーズ部３の前
面３ｂには、ＣＤなどのディスクを挿入するための挿入
口３ｃが開口している。前記回動パネル部４が前方へ回
動して開放姿勢（ｉｉ）となったときに、前記挿入口３
ｃからＣＤなどの挿入が可能になる。また筐体２の内部
には、前記挿入口３ｃから挿入されたディスクを駆動す
るディスク駆動機構が内蔵されている。なお、前記ノー
ズ部３の前面３ｂに押釦などの操作部材が配置されてい
てもよい。

【００１６】図１に示すように、前記回動パネル部４の
前面には、押釦などの操作部材６が配置されており、前
記回動パネル部４の前記操作部材６が配置されていない
領域に本発明の表示装置１０が設けられている。

【００１７】図３に示すように、この表示装置１０で
は、前記回動パネル部４に表裏へ貫通する四角形状の貫
通窓４ａが形成されており、この貫通窓４ａ内に透過型
ディスプレイ１１が取付けられている。そして、前記回
動パネル部４の表側と裏側の双方から前記透過型ディス
プレイ１１が目視可能となっている。

【００１８】この実施の形態では、前記透過型ディスプ
レイ１１が、エレクトロルミネッセンス素子である。こ
の透過型ディスプレイ１１は、ガラスなどの透明な表基
板１２と、同じくガラスなどの透明な裏基板１３とを有
しており、両基板１２と１３は微小ギャップを形成して
対向している。表基板１２の対向面（内面）にはプラス
電極１４が、裏基板１３の対向面（内面）にはマイナス
電極１５が形成されている。

【００１９】前記プラス電極１４とマイナス電極１５は
一方がＸ方向、他方がＹ方向に延びて、マトリックス状
に対向している。表基板１２と裏基板１３との対向部の
周囲はシール材１６により封止されており、前記表基板
１２と裏基板１３とのギャップ内で且つ前記シール材１
６で封止されている領域に表示媒体１７としてエレクト
ロルミネッセンス機能を発揮する材料が介在している。

【００２０】詳しくは、前記プラス電極１４とマイナス
電極１５の内側にＳｉ₃Ｎ₄などの透明の絶縁層が形成さ
れ、この絶縁層の間に活性層として前記エレクトロルミ
ネッセンス機能を発揮する材料が介在している。前記活
性層に設けられるエレクトロルミネッセンス機能を発揮
する材料は、ＺｎＳ、ＧａＰｉＮなどの無機材料であっ
てもよいが、最近着目されているエレクトロルミネッセ
ンス機能を発揮する有機材料であってもよい。

【００２１】また、前記プラス電極１４はＩＴＯなどの
透明電極であり、マイナス電極１５は電子放出型の透明
電極である。前記プラス電極１４とマイナス電極１５と
を選択して両電極間に電界を与えると、選択された電極
の交叉部分においてマイナス電極１５からの電子と、プ
ラス電極１４からのホールとが活性層で結合し、その電
界エネルギーにより表示媒体１７（エレクトロルミネッ
センス機能を発揮する材料）は蛍光発光して、所定の表
示が行われる。

【００２２】筐体２内には、図３に示す表示ドライバ２
１が設けられ、この表示ドライバ２１は制御部２２によ
り制御される。表示情報は制御部２２から表示ドライバ
２１に与えられ、表示ドライバ２１からプラス電極１４
とマイナス電極１５に表示駆動電圧が与えられる。また
筐体２内には、前記回動パネル部４の回動姿勢を検出す
る検出スイッチなどの姿勢検出部２３が設けられ、この
姿勢検出部２３の検出信号が前記制御部２２に与えられ
るようになっている。

【００２３】次に前記表示装置１０を備えた車載用電子
機器の動作について説明する。前記透過型ディスプレイ
１１の表示は、回動パネル部４の姿勢に拘わらず、目視
することが可能である。例えば、図１に示すように、回
動パネル部４が垂直姿勢の閉鎖状態（ｉ）にあるとき
は、前記透過型ディスプレイ１１による表示状態は、表
基板１２を透過して機器の前方から目視することが可能
である。

【００２４】また図２（Ａ）に示すように、回動パネル
部４を前方へ回動させて開放状態（ｉｉ）とすると、透
過型ディスプレイ１１による表示状態は、裏基板１３を
透過して回動パネル部４の裏側から目視することができ
る。ただし、この場合透過型ディスプレイ１１による表
示状態が図１と同じであると、図２（Ａ）のように裏側
から見た表示内容は、表側から見た表示と表裏反転して
いる。

【００２５】図２（Ａ）の状態で表裏反転した表示であ
ってもよいが、図３に示す姿勢検出部２３により、回動
パネル部４が図２（Ａ）に示す開放状態（ｉｉ）に至っ
たことを検知し、制御部２２ではその検知結果により表
示ドライバ２１に表示制御信号を与え、表示内容を表裏
反転させてもよい。

【００２６】前記のように表示内容を表裏反転させる
と、図２（Ｂ）に示すように、開放状態（ｉｉ）となっ
た回動パネル部４を裏側から見たときに、前記透過型デ
ィスプレイ１１では、裏側からの表示が正常となる。す
なわち、図１および図２（Ａ）に示す表示内容と、図２
（Ｂ）に示す表示内容とでは、表裏が反転し、且つ上下
が逆になる。これにより回動パネル部４が開放状態（ｉ
ｉ）となったときに、機器の前方から水平姿勢となった
透過型ディスプレイの表示内容を、表裏・前後が正常な
向きとして目視できる。

【００２７】なお、本発明での前記透過型ディスプレイ
は、前記エレクトロルミネッセンス素子あるいはプラズ
マディスプレイのような自己発光型の表示デバイスの他
に、透過型液晶ディスプレイであってもよいし、他の透
過型の表示デバイスであってもよい。

【００２８】また本発明の表示装置は、車載用電子機器
の回動パネル部４に設けられるものに限られず、家庭用
電子機器、業務用電子機器、あるいは店舗のショーケー
ス用の表示や広告用の表示として使用可能である。

【００２９】

【発明の効果】以上のように本発明の表示装置では、１
つの表示デバイスを用いて表側と裏側から表示を目視す
ることが可能になり、バラエティに富んだ表示を行うこ
とができる。またパネル部に設けた場合に、パネル部の
構造を簡単にし、且つ薄型化と軽量化を図りながら表裏
両面での表示目視が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の表示装置を備えた車載用電子機器のフ
ロント部分を示すものであり、回動パネル部が垂直姿勢
の状態を示す斜視図、

【図２】（Ａ）は回動パネル部が前方へ倒れるように回
動した状態を示す斜視図、（Ｂ）は表示状態を表裏反転
するように切換えた状態を示す透過型ディスプレイを示
す部分斜視図、

【図３】回動パネル部の縦断面図、

【符号の説明】

１車載用電子機器の本体２筐体３ノーズ部４回動パネル部４ａ貫通窓１０表示装置１１透過型ディスプレイ１２表基板１３裏基板１４透明なプラス電極１５透明なマイナス電極１７表示媒体

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０９Ｆ 9/30 ３６５Ｇ０９Ｆ 9/30 ３６５ＺＧ０９Ｇ 3/20 ６６０Ｇ０９Ｇ 3/20 ６６０Ｆ６８０６８０Ｈ 3/30 3/30 Ｚ (72)発明者渋谷康司東京都品川区西五反田１丁目１番８号アルパイン株式会社内 (72)発明者片寄一夫東京都品川区西五反田１丁目１番８号アルパイン株式会社内Ｆターム(参考） 2H089 HA40 QA11 QA16 TA07 2H093 NA07 NA26 NC52 ND34 ND42 ND50 5C080 AA05 AA06 AA10 BB05 DD21 EE23 JJ02 JJ06 KK20 5C094 AA15 AA60 BA27 CA19 DA08 DA11 EA04 EA05 EB02 FB12 FB15 HA05 5G435 AA00 AA18 BB05 DD01 EE02 EE13 EE16 EE33 HH02 HH12 HH14 LL17

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】対向面に透明電極が形成された互いに対
向する透明基板と、前記透明基板の間に介在する表示媒
体とが設けられた透過型ディスプレイが、その表示が表
裏両面から目視できるように配置されていることを特徴
とする表示装置。
【請求項２】機器の前方に回動自在なパネル部が設け
られ、このパネル部に前記透過型ディスプレイが設置さ
れ、前記パネル部が回動することで、前記透過型ディス
プレイの表示が前記パネル部の表面と裏面の双方から目
視可能な姿勢となる請求項１記載の表示装置。
【請求項３】前記パネル部の姿勢を検出する姿勢検出
部が設けられ、前記姿勢検出部により検出された前記パ
ネル部の姿勢に応じて、前記透過型ディスプレイの表示
内容を表裏反転させる制御部が設けられている請求項２
記載の表示装置。
【請求項４】前記透過型ディスプレイの前記表示媒体
がエレクトロルミネッセンス機能を発揮する材料であ
り、前記一方の電極が透明なプラス電極で、他方の電極
が、透明で且つ電子放出可能なマイナス電極である請求
項１ないし３のいずれかに記載の表示装置。