JP2001356276A - 偏光顕微鏡 - Google Patents

偏光顕微鏡

Info

Publication number
JP2001356276A
JP2001356276A JP2000177049A JP2000177049A JP2001356276A JP 2001356276 A JP2001356276 A JP 2001356276A JP 2000177049 A JP2000177049 A JP 2000177049A JP 2000177049 A JP2000177049 A JP 2000177049A JP 2001356276 A JP2001356276 A JP 2001356276A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polarization
liquid crystal
objective lens
crystal element
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000177049A
Other languages
English (en)
Inventor
Kumiko Otaki
久美子 大瀧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2000177049A priority Critical patent/JP2001356276A/ja
Publication of JP2001356276A publication Critical patent/JP2001356276A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高倍率な対物レンズを用いた場合であっても、
高い消光比の得られる偏光顕微鏡を提供する。 【解決手段】照明光学系10,11,21は、試料13
に対して予め定められた偏光状態の光束を照射する。対
物レンズ14は、試料13からの光束を集光し拡大像を
結像する。偏光手段23は、予め定められた偏光特性を
有する。照明光学系10,11,21と偏光手段23と
の間には、対物レンズ14により生じる光束の偏光主軸
の回転をうち消す向きに、光束の偏光主軸を回転させる
ための液晶素子101が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光補償手段を有
する光学系に関し、特に光学系により発生する偏光面の
回転や位相差を高精度に補償する偏光顕微鏡に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】まず、従来の偏光顕微鏡の構成の一例を
図10を用いて説明する。偏光顕微鏡については、例え
ば応用物理工学選書2「応用光学II」鶴田匡夫著(培風
館)に記載されている。光源10からの照明光は、コレ
クタレンズ11によって集光された後、コンデンサレン
ズ12を介してスライドガラス上の試料13を照明す
る。照明された試料13からの光は、対物レンズ14に
よって集光され、拡大像15が形成される。観察者は、
この拡大像15を接眼レンズ(不図示)を介して肉眼で
観察する。コレクタレンズ11とコンデンサレンズ12
の間の光路中には、偏光子21が、また対物レンズ14
と拡大像15の間の光路中には、検光子23がそれぞれ
配置されている。偏光子21と検光子23は、一般にそ
の透過方位が直交するように配置される。偏光子21と
検光子23の間には、試料13の複屈折の存在およびそ
の軸方位を検知するために、着脱可能な補償器(コンペ
ンセータ)22が配置されることが多い。補償器22と
しては、λ/4板、バビネ・ソレイユの補償器等が用い
られる。
【0003】上記構成において、スライドグラス上に試
料が置かれていない場合、視野は暗黒となる。そこへた
とえば鉱物の薄い標本のような試料を置くと、その組織
構造が試料上の各部の複屈折と方位の違いによって可視
化される。またその個々の複屈折と方位は補償器22を
用いて測定することができる。このような観察法をオル
ソスコープ観察という。また一方、コノスコープ観察と
呼ばれる観察法もある。これは図11に示すように、光
路にベルトランレンズ24を挿入し、対物レンズ14の
焦点面25を観察できるようにしたものである。このと
き試料13に均質な結晶の薄い平行平板を用いると、結
晶方位とその切断方位に特徴的な干渉縞が観察できる。
【0004】このような偏光顕微鏡においては、試料に
よるわずかな偏光状態の変化を可視化して検出するた
め、高精度な観察を行うにあたっては試料以外の部分で
発生する偏光状態の乱れを極力避けなければならない。
【0005】ところが、従来の偏光顕微鏡では、偏光子
21と検光子23の間にコンデンサレンズ12や対物レ
ンズ14等の複雑な光学系が置かれているために、偏光
子21と検光子23の透過軸が互いに直交していても、
系全体の消光比が低下するという問題がある。この問題
は、高倍の対物レンズほど顕著であり、偏光顕微鏡の検
出能力の低下を招く。消光比低下の主な原因は、レンズ
表面の反射防止用等のコートの偏光特性にある。コート
の特性は一般に光がコートに対して垂直入射する場合に
最適となるよう設計されており、高倍対物レンズのよう
にレンズを通過する光が大きな角度をもつ場合には、図
12のように偏光方向26の回転を引き起こす。これ
は、レンズに入射する直線偏光のP偏光成分の反射率と
S偏光成分の反射率が、入射角度によって異なることに
起因するものである。この結果、レンズから射出する光
は楕円偏光となり、かつ楕円長軸は入射直線偏光に対し
て回転する。これらが、偏光顕微鏡における消光比の低
下を引き起こす。
【0006】このとき、図11の偏光顕微鏡において対
物レンズ14の焦点面25を観察すると、レンズ開口上
の明るさが一様ではなく、検光子23の透過軸に対して
±45°の方位で光の漏れが著しい。このような焦点面
上における光の漏れは、消光比の低下と並んで偏光顕微
鏡の結像特性をも劣化させ、総合的に偏光顕微鏡の検出
能力を低下させる原因となる。また、実際の偏光顕微鏡
では、対物レンズ14のみならず、コンデンサレンズ1
2、試料13を載せるスライドグラス、試料を押さえる
カバーグラス等の影響も加算される。このため、入射し
た直線偏光が、これらの光学部品を通過するごとに少し
ずつ楕円偏光に変わり、しかもその長軸方向は少しずつ
同じ方向に回転するため、通常の光学系でこの影響を打
ち消して射出光をもとの直線偏光にもどすことはできな
い。
【0007】この問題を解決する手段として、特公昭3
7−5782記載にはレクティファイアとよばれるレン
ズを用いた偏光補償光学素子が開示されている。図13
に示したように、レクティファイア28は、強い屈折面
をもつ一対のレンズで、トータルの屈折力はゼロであ
る。このレクティファイア28とλ/2板27を組み合
わせることにより、顕微鏡による入射直線偏光の楕円偏
光化と回転とを補償する。すなわち、顕微鏡を通過した
楕円偏光はλ/2板27によりその中性軸に関して反転
されてレクティファイア28に入射し、レクティファイ
ア28により楕円偏光の原因となった位相差が補償さ
れ、元の直線偏光に戻る。実際の透過照明型偏光顕微鏡
では、コンデンサレンズ12と対物レンズ14のそれぞ
れについて偏光特性を補償するために偏光補償素子30
a、30bを図9のように配置する。偏光補償素子30
aは、レクティファイア28aとλ/2板27aとを組
み合わせたものである。偏光補償素子30bは、レクテ
ィファイア28bとλ/2板27bとを組み合わせたも
のである。これにより、より高い消光比を得ることがで
き、その結果偏光顕微鏡の検出能力を大幅に向上させる
ことができる。
【0008】また、特公昭52−37784によれば、
レンズに環状のコーティングを行うことにより、偏光補
償を行う方法も提案されている。
【0009】さらに、特開平11−72710によれ
ば、レンズの屈折面にコーティングを施すことにより、
光学系の偏光補償を行う方法が報告されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例による偏光補償方法では、偏光子21と検光子23
の間に配置する光学系の光学特性に応じて偏光補償手段
の特性を設計する必要があるため、光学系の種類が変わ
るごとに、それに適合した偏光補償手段を用意する必要
がある。一般に偏光顕微鏡観察においては、対物レンズ
14として複数種類の倍率のものを用意しておき、これ
を交換しながら試料を観察するのが普通である。また、
対物レンズ14の交換に合わせて、コンデンサレンズ1
2を交換することも多い。このため、従来の偏光補償方
法では、使用する対物レンズ14とコンデンサレンズ1
2の組み合わせごとに、それぞれ専用のレクティファイ
ァや偏光補償コート付レンズ等の偏光補償手段を用意し
ておく必要があり、それをレンズの組み合わせに応じて
光路上に挿脱しなければならない。
【0011】また、同じように製造した同一種類のレン
ズであっても、実際には製造誤差等により、一つ一つの
レンズの偏光特性は微妙に異なることが多い。このた
め、偏光顕微鏡でより高い分解能を提供するには、たと
え同一種類のレンズであっても、個々のレンズ毎に偏光
補償手段の補償特性を微調整することが望ましい。
【0012】本発明は、高倍率な対物レンズを使用した
場合であっても、高い消光比を実現することのできる偏
光顕微鏡を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、以下のような偏光顕微鏡が提供さ
れる。
【0014】すなわち、試料に対して予め定められた偏
光状態の光束を照射するための照明光学系と、前記試料
からの光束を集光し拡大像を結像するための対物レンズ
と、予め定められた偏光特性を有する偏光手段とを有
し、前記照明光学系から前記偏光手段までの光路中に
は、前記照明光学系および対物レンズを含む光学系によ
る偏光の乱れをうち消すために、前記光束の偏光特性を
変化させる液晶素子が、1つないし複数個配置されてい
ることを特徴とする偏光顕微鏡である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
面を用いて説明する。
【0016】まず、本発明の一実施の形態の偏光顕微鏡
について図1を用いて説明する。図1の偏光顕微鏡は、
偏光補償手段として液晶素子101とその制御回路10
2を備えている。具体的には、図1の偏光顕微鏡は、光
軸103上に順に、光源10、コレクタレンズ11、偏
光子21、コンデンサレンズ12、試料台104、対物
レンズ14、補償器22、液晶素子101、検光子23
を配置した構成である。偏光子21と検光子23は、そ
の透過軸が平行にするように配置されている。
【0017】光源10からの照明光は、コレクタレンズ
11によって集光された後、偏光子21を通過して直線
偏光となり、コンデンサレンズ12によって集光され、
試料台104上の試料13を照明する。照明された試料
13からの光は、対物レンズ14によって集光され、液
晶素子101を通過することにより偏光方向が約90度
回転するとともに偏光方向のばらつきが補償されて、検
光子23に入射する。そして、検光子23を通過した光
によって拡大像15が形成される。観察者は、この拡大
像15を接眼レンズ(不図示)を介して肉眼で観察す
る。
【0018】対物レンズ14およびコンデンサレンズ1
2としては、倍率等の異なる複数の種類のレンズが用意
されており、そのうちの任意のレンズをレボルバー等の
不図示の機構部によって光軸103上に装着することが
できるように構成されている。また、補償器22は、試
料13の複屈折の存在およびその軸方位を検知するため
に用いられる光学部品であり、光軸103上に着脱可能
に配置される。補償器22としては、λ/4板やバビネ
・ソレイユの補償器等を用いることができる。
【0019】また、図1の偏光顕微鏡は、コノスコープ
観察のためのベルトランレンズ24を、検光子23と拡
大像15の間の光軸103上に装着できるように構成さ
れている。
【0020】液晶素子101は、図3のように2枚のガ
ラス基板31の間にねじれネマティック液晶をはさんで
配置したものである。液晶素子101の光束入射側のガ
ラス基板31上には、液晶分子33に対してガラス基板
31に平行な向きの電界35を印加するための透明電極
対32が縦横に配列されて配置されている。液晶分子3
3の向きは、透明電極対32からの電界35が印加され
ていない状態で、液晶素子101の厚さ方向について略
90度ねじれている。すなわち、光束出射側のガラス基
板31に接する液晶分子33の長軸方向は、電界35の
向きに平行であるのに対し、光束入射側のガラス基板3
1に接する液晶分子33の長軸方向は、電界35の向き
と直交している。このように液晶分子33の配向させる
ために、液晶素子101の製造時にガラス基板31のラ
ビング等の処理が施されている。また、ネマティック液
晶に少量のコレステリック液晶を添加することにより、
所望のねじれ特性をもたせることもできる。このように
透明電極対32が、ガラス基板31の面内方向で縦横に
配列された液晶素子101は、一つの透明電極対32に
挟まれた領域が一つのセル34となる。液晶素子101
は、複数のセルから構成され、セル34が格子状に配置
されて構成されている。なお、透明電極対32からの電
界が隣のセル34の液晶分子33におよぶのをさけるた
めに、隣り合うセル34とセル34の境界に絶縁材等の
スペーサを配置する構成にすることもできる。
【0021】ガラス基板31の間隔すなわち液晶の厚さ
は、光源10の出射光の波長よりも十分大きく、しか
も、透明電極対32からの電界35が液晶の厚さ全体に
およぶ厚さに設定されている。
【0022】一般に、ねじれピッチが波長よりも十分大
きい液晶は、液晶分子のねじれ量に応じた旋光性を示
し、偏光光束が入射すると偏光方向が回転する性質を有
することが知られている。例として、印加電圧に対する
旋光角度、および、ガラス基板をさらに2枚の偏光板で
挟んだ場合の透過率のM. Schadtらによる測定例を図2
に示す(M. Schadt and W. Helfrich: Appl. Phys. Let
t., 18, P.127(1971))。図2より、印加電圧にほぼ比例
して液晶の旋光角度を変化させることができることがわ
かる。
【0023】本実施の形態の偏光顕微鏡では、液晶素子
101の液晶分子のねじれ量を電界35によりセル34
ごとに制御し、これに光束を通過させることにより、コ
ンデンサレンズ12や対物レンズ14を通過することで
光束に生じた偏光方向のばらつきを補償する。セル34
ごとのねじれ量の制御は、透明電極対32が発生する電
界35の強さを制御することにより行う。電界35を印
加すると、液晶分子33は、その分子長軸方向を電界方
向に揃えた方がエネルギー的に安定なため、電界35に
平行な方向に向かって、電界35の強度にほぼ比例した
角度だけ回転する。よって、図3の液晶素子101の構
成では、光束入射側のガラス基板31側の液晶分子33
が、電界35に平行な方向に向かって、電界35の強度
にほぼ比例した角度だけ回転する。光束出射側のガラス
基板31側の液晶分子33は、電界35の印加前から電
界35に平行に向いているため、電界35の影響を受け
ず、常に電界35に平行な方向を向く。入射側と出射側
の中間に位置する液晶分子は、分子長軸方向が電界と垂
直方向となす成分に比例して回転する。
【0024】このとき、液晶素子101は、偏光子21
の透過軸と液晶素子101の電界35の方向が直交する
ように配置されている。よって、電界35を印加してい
ない状態で、光束入射側の液晶分子33方向が偏光子2
1の透過軸と略一致している。そこで、図4のように、
セル34に入射する時点での光束の偏光方向41の回転
角θに応じて、液晶素子101のセル34の電界35の
強度を制御することにより、入射側の液晶分子33の長
軸方向と偏光方向41とを一致させることができる。こ
れにより、光束の偏光方向の回転角θの大きさに関わら
ず、入射光の偏光方向を液晶分子33の長軸方向に一致
させて液晶素子101へ入射させることができる。入射
した光束は、液晶素子101を厚さ方向に通過しなが
ら、それぞれのセル34の液晶分子33のねじれに沿っ
て偏光方向が回転する。
【0025】出射側の液晶分子33の長軸方向は、電界
35の強度に関わらず常に電界35に平行であるため、
すべてのセル34の光束出射側の液晶分子33の長軸
は、偏光子21の透過軸と直交している。これにより、
各セル34を通過する光束は、出射時には偏光方向が偏
光子21の透過軸と直交する方向にそろえられている。
図1における検光子23の透過軸は、偏光子21と平行
に設定されているため、試料13が配置されていない状
態では液晶素子101から出射される光束は、偏光方向
が検光子23の透過軸と直交し、偏光顕微鏡はいわゆる
クロスニコルの状態となる。
【0026】このように液晶素子101は、偏光子21
と検光子23の間に配置された光学系、すなわちコンデ
ンサレンズ12や対物レンズ14によって偏光の主軸が
回転し偏光方向にばらつきが生じる現象を打ち消して補
償することができる。よって、試料13が存在しない場
合のクロスニコルにおける透過光強度をほぼゼロとする
事ができ、またクロスニコル以外の状態においても光強
度むらや劣化の少ない拡大像15が得られる。これらの
ことにより、消光比が高く、かつ、高解像度の偏光顕微
鏡を得ることができる。
【0027】このようにセル34ごとに電界35の強度
を制御し、ねじれ量を調節するために、制御回路102
は、各セル34ごとに独立して印加電圧を制御する駆動
回路を有している。駆動回路の一部は、液晶素子101
の周辺部に配置する構成にすることもできる。また、制
御回路102は、演算回路およびメモリ回路を内蔵して
いる。メモリ回路には、予め求めておいた偏光特性情報
(具体的には偏光回転角θ)が、セル34ごとに格納さ
れている。この偏光特性情報(偏光回転角θ)は、偏光
子21と液晶素子101の間に配置される光学系、具体
的にはコンデンサレンズ12と対物レンズ14のレンズ
データやコードデータに基づいて、偏光光線追跡計算を
行うことによりセル34ごとに得たものである。この偏
光回転角θは、対物レンズ14やコンデンサレンズ12
等の組み合わせ毎にあらかじめメモリに格納しておく。
演算回路は、現在、光軸103上に配置されている対物
レンズ14やコンデンサレンズ12等の組み合わせに対
応する回転角θをセル34ごとに読み出して、この回転
角θだけセル34の液晶分子33を回転させるのに必要
な透明電極対32の駆動電圧を求め、駆動回路ごとに制
御信号を出力する。これにより、各セル34の透明電極
対32の発生する電界35を制御する。
【0028】なお、メモリ回路に図5に示したフローの
ようなプログラムを格納しておき、これを演算回路が実
行することにより、上記計算によって求めた回転角θと
実際に光軸103上に配置されているレンズによって生
じている回転角θとの誤差Δθを測定し、追加格納する
こともできる。このような回転角θの誤差Δθは、同じ
種類のレンズであっても製造誤差等により、個々のレン
ズごとに回転角θが若干異なることに起因するものであ
り、本実施の形態ではΔθを個体差情報と呼ぶ。メモリ
回路には、セル34ごとの個体差情報Δθij(i、j
は、液晶素子101のセル34の配置を示す)を格納す
る領域を有している。
【0029】個体差情報Δθijの測定は、実際に偏光顕
微鏡に装着されている対物レンズ14およびコンデンサ
レンズ12の組み合わせごとに行う。測定時には、図1
の偏光顕微鏡を図6のような光学配置にする。具体的に
は、試料13を配置せず、CCDカメラ16を配置し、
対物レンズ14の後側焦点面がCCDカメラ16上に結
像するように、ベルトランレンズ24を挿入した光学配
置とする。
【0030】まず、メモリ回路内の個体差情報Δθijを
すべて初期値のゼロにする(ステップ51)。次に、検
光子23を光路からはずし、偏光子23からの入射直線
偏光が、コンデンサレンズ12、対物レンズ14および
液晶素子23を通過後、そのままCCDカメラ16上に
結像するようにする。この状態で、CCDカメラ16で
画像データを取得し、光強度分布を測定することによ
り、各セル34を透過した透過光強度Iij(i,jは液
晶素子のセルの縦横方向の配列を表す)を測定する(ス
テップ52)。次に、検光子23を光路中に挿入し、こ
れによりクロスニコルの状態に設定する。そして、すで
に説明したように、メモリ回路には、あらかじめセル3
4ごとの回転角θij(i,jは液晶素子のセルの縦横方
向の配列を表す)格納されているので、これを演算回路
が読み込む(ステップ53)。
【0031】演算回路は、その回転角θijに現在格納さ
れているΔθijを加えた(θij+Δθij)を求め、これ
を回転角θijとして、この回転角θijだけ液晶分子33
を回転させるための制御信号をセル34ごとに作成し、
駆動回路に出力する(ステップ54)。これにより、各
セル34の電界35の強度が制御され、各セル34の入
射側の液晶分子が回転角θijだけ回転する。この状態
で、CCDカメラ16を用いて、画像データを取り込
み、各セル34毎の透過光強度ΔIijを得る(ステップ
55)。ΔIijがあらかじめ定めておいたしきい値を超
えているかどうかを判断し(ステップ57)、超えてい
ない場合には、液晶素子101により偏光のばらつきが
補償され、液晶素子101から出射される光束の偏光方
向が検光子23の透過軸に直交し、クロスニコルとなっ
ていると判断できる。よって、個体差情報Δθijとして
現在メモリ回路に格納されているΔθij(ここでは初期
値ゼロ)を最終的な個体差情報Δθijとして確定し、終
了する(ステップ58)。
【0032】ステップ57でΔIijが前記しきい値を超
えている場合には、前回のステップ54で制御に用いた
回転角θij=(θij+Δθij)が実際の光束の偏光方向
41の回転角θからずれており、個体差情報Δθijの補
正が必要であると判断して、ステップ56に進む。ステ
ップ56では、Δθij+sqrt[asin(ΔIij/Iij)](た
だし、Δθij は現在メモリ回路に格納されているΔθi
jの値)を計算し、求めた値を新たな個体差情報Δθij
として現在格納されているΔθijと置き換えてメモリ回
路に格納した後ステップ54に戻る。ステップ54で
は、ステップ53で読み込んだ回転角θijと、現在格納
されている補正後の個体差情報Δθijとで再度(θij+
Δθij)を計算する。そして、この(θij+Δθij)を
回転角θijとして、この回転角θijだけ液晶分子33を
回転させるための制御信号をセル34ごとに作成し、駆
動回路に出力し、ステップ55およびステップ57に進
む。これらステップ56,54,55,57をステップ
57でΔIijが所定のしきい値を超えなくなるまで繰り
返す。
【0033】以上の動作により、個体差情報Δθijをセ
ル34ごとメモリ回路に取り込むことができる。よっ
て、制御回路102は、偏光光線追跡計算によって求め
られて予めメモリ回路に格納されている回転角θijに個
体差情報Δθijを加えた(θij+Δθij)を回転角θij
として制御に用いることにより、実際に光路に装着され
ているコンデンサレンズ12および対物レンズ14の製
造誤差等を加味して偏光補償制御を行うことができる。
これにより、液晶素子101を通過後の光束は、偏光方
向のばらつきがほとんどなく、検光子23の透過軸に対
してクロスニコルとなる。したがって、高精度な偏光観
察が可能となる。
【0034】また、本実施の形態では、液晶素子101
により偏光補償を行っているため、制御回路102が電
界35の強度の制御をセル34ごとに行うことにより、
対物レンズ14やコンデンサレンズ12の種類が変わっ
ても、一つの液晶素子101で対応することができる。
したがって、対物レンズ14とコンデンサレンズ12の
組み合わせごとに偏光補償手段を用意する必要がないと
いう利点がある。さらに、上述のように個体差情報Δθ
ijを測定することにより、同一種類のレンズであっても
製造誤差等によって生じる回転角θijの誤差を加味し
て、偏光補償を行うことができる。これにより、一つの
液晶素子101を用いながら、さらに高精度な偏光観察
が可能になる。
【0035】なお、上述の実施の形態では、光学系ごと
の偏光特性情報である回転角θijを予めレンズデータ等
から計算により求めておき、これをそのまま液晶素子1
01の制御に用いるか、もしくは必要に応じて図5のフ
ローで個体差情報Δθijを求め、これを回転角θijに加
味して液晶素子101の制御を行う構成を示した。しか
しながら、本実施の形態は、これらの構成に限らず、回
転角θijそのものを図5のようなフローにより測定で求
める構成にすることも可能である。具体的には、図5の
フローでステップ53を削除し、ステップ54ではセル
34の液晶分子33をΔθijだけ回転させるように制御
する。これにより、ステップ54、55,57,56を
繰り返すことにより、クロスニコルとなるΔθijを求め
ることができる。よって、求められたΔθijを、ステッ
プ58において回転角θijとして格納することにより、
現在使用されている対物レンズ14およびコンデンサレ
ンズ12の回転角θijを実測で求めることができる。
【0036】また、上記実施の形態では、その偏光顕微
鏡で使用される対物レンズ14とコンデンサレンズ12
の組み合わせごとに、予め回転角θij(必要に応じて個
体差情報Δθij)を制御回路102に格納しておく構成
であった。よって、ユーザは、光軸103に装着する対
物レンズ14とコンデンサレンズ12の組み合わせを変
えるたびに、制御回路102に格納されている回転角θ
ij(必要に応じて個体差情報Δθij)のデータから装着
された対物レンズ14とコンデンサレンズ12の組み合
わせに対応するものを選択する必要がある。そこで、対
物レンズ14やコンデンサレンズ12を光軸103上に
配置するレボルバー等の機構部に、どのレンズが光軸1
03上に位置しているかを検出する検出部を設けてお
き、この検出部の検出信号を制御回路102が受け取る
ように構成することにより、制御回路102は、ユーザ
から指示を受けなくても、検出されたレンズに対応する
回転角θij等のデータを選択することが可能になる。こ
れにより、ユーザは、制御回路102に対して指示を行
うことなく、レボルバー等の機構部を操作して所望のレ
ンズを光軸103上に配置するだけで、高精度な偏光観
察を行うことができる。
【0037】なお、上記実施の形態では、個体差情報Δ
θijを図5のフローで測定する際に、図6のような光学
配置にするため、像15を肉眼で観察することはできな
かったが、図8のように、像15とベルトランレンズ2
4との間にハーフミラー82を配置して光路を分割する
ことにより、肉眼での観察とCCDカメラ16による画
像取得とを同時に行うことも可能である。なお、ベルト
ランレンズ24を光軸103上に着脱するための機構部
83を設け、この機構部83を制御回路102の制御に
よって動作させる構成にすることもできる。また、本実
施の形態の液晶素子101による偏光特性補償は、反射
型の偏光顕微鏡にも適用することができる。その場合、
図8のように補償器22と対物レンズ81の間にビーム
スプリッタ81を配置し、照明光を試料13の上方から
落射させ、試料13からの反射光を対物レンズ14で集
光させる構成とする。
【0038】なお、本実施の形態においては、液晶素子
101を1つだけ用い、試料13を除く全光学系、具体
的にはコンデンサレンズ12および対物レンズ14の偏
光特性を1つの液晶素子101で打ち消す構成であった
が、本発明の配置はこれに限られるものではない。例え
ば、図1の構成において、偏光子21とコンデンサレン
ズ12の間にも液晶素子101を配置し、2つの液晶素
子101をそれぞれ独立に駆動して、照明側光学系と観
察側光学系の偏光特性を個別に補償することも可能であ
る。
【0039】また、上記実施の形態の液晶素子101の
構成は、コンデンサレンズ12および対物レンズ14等
の光学系の偏光特性のうち、偏光の主軸方向の回転のみ
に関して補償をおこなう構成であった。しかしながら、
厳密には光学系の偏光特性は、単に主軸方向が回転する
だけではなく、直線偏光の楕円偏光化も含まれる。そこ
で、より厳密に光学系の偏光特性を補償するためには、
楕円偏光化した光を、直線偏光に戻してやる必要があ
る。そのためには、上記実施の形態の図3の構成の液晶
素子101を、図7に示すように、ほぼ90度のねじれ
ネマティック2つの液晶素子101aおよび101bを
ごく接近して平行に配置したものに置き換える。このと
き、液晶素子101aと液晶素子101bは、それぞ
れ、電界35を加えることにより、光束の入射側の液晶
分子33の方向が回転し、射出側の液晶分子33の方向
は電界35に関わらず一定となるように、液晶材料の選
択および配向方向の制御を行う。また、液晶素子101
aの射出側の液晶分子33の方向と、液晶素子101b
の入射側の液晶分子33の方向はほぼ平行となるように
配置する。
【0040】さらに、液晶素子101aは、封入する液
晶材料とその厚さを選択することにより、液晶素子10
1を通過後の光束に含まれる、液晶分子33の長軸方向
に振動する偏光光とそれに垂直な方向に振動する偏光光
とが、波長λに対してちょうどλ/4の位相差をもつよ
うに設計する。このように設計することにより、液晶素
子101aは、偏光の主軸方向を回転させる作用をもつ
と同時に、光学的なλ/4板として作用する。
【0041】対物レンズ14およびコンデンサレンズ1
2を直線偏光が通過することにより生じた楕円偏光(主
軸方向が角度θ回転し、楕円率角εをもつ光)が、液晶
素子101aに入射する場合を考える。このとき、液晶
素子101aの透明電極対32の電圧を制御することに
より、液晶素子101aの入射側の液晶分子33の方向
が楕円偏光の主軸方向θと一致するように制御する。こ
れにより、液晶素子101aに入射した光は、偏光の主
軸方向が液晶分子33のねじれに沿って回転すると共
に、楕円偏光の長軸方向成分と短軸方向成分との間に位
相差λ/4が付与される。その結果、液晶素子101a
を出射する時には、射出側液晶分子33の方向に対し
て、振動方向がε回転した直線偏光に変換される。この
直線偏光は、液晶素子101bに入射する。そこで、液
晶素子101bの入射側液晶分子33の方向を、透明電
極対32の電圧制御によりεと一致するように回転させ
ると、液晶素子101bに入射した直線偏光は、直線偏
光のまま液晶分子のねじれに沿って旋光し、射出時に
は、固定された射出側液晶分子33の方向に振動方向を
そろえた直線偏光となる。
【0042】このように、図7のような液晶素子を用い
ることにより、液晶素子101aにより楕円偏光を直線
偏光に変換し、液晶素子101bにより該直線偏光の回
転角を補正することができる。したがって、全体として
任意の主軸方向θと楕円率角εをもつ楕円偏光を、振動
方向の揃った直線偏光に変換する事ができ、光学系の偏
光特性をすべて補償することが可能となる。
【0043】上述してきた本発明の実施の形態では、光
の偏光等性や位相特性を電気的に変調可能な液晶素子を
用いているため、あらゆるレンズの種類に対応して偏光
特性を補償することができる。したがって、従来技術の
ようにレンズの種類ごとに偏光補償光学素子を用意する
必要がなく、コスト的に有利である。また、異なる種類
の偏光補償光学素子に交換するための抜き差し動作の煩
わしさもない。また、本実施の形態の液晶素子は、電気
的に瞬時に偏光特性を変更することが可能であり、顕微
鏡観察時のレンズの交換にすばやく対応することができ
る。その結果、顕微鏡操作の電動化への対応が容易であ
る。
【0044】さらに、本実施の形態の偏光顕微鏡によれ
ば、液晶素子により微妙な偏光特性や位相特性の補償も
簡単に行えるため、レンズの製造誤差や個々のレンズの
差による偏光特性の違いがあっても、高精度に偏光特性
を補償することが可能となる。その結果、従来になく高
精度な偏光観察が可能となる。
【0045】
【発明の効果】本発明の請求項1または請求項2に記載
の偏光顕微鏡によれば、高倍率な対物レンズを用いた場
合であっても、対物レンズによる偏光主軸の回転をうち
消すことができるため、消光比の高い高精度な偏光観察
が可能になる。
【0046】また、本発明の請求項3に記載の偏光顕微
鏡によれば、予め求めておいた、対物レンズのデータに
基づいて制御回路が液晶素子の制御を行うため、対物レ
ンズを交換した場合であっても対物レンズによる偏光主
軸の回転を容易にうち消すことができる。
【0047】また、本発明の請求項4に記載の偏光顕微
鏡によれば、液晶素子をねじれ構造にすることにより、
入射側に液晶分子の向きを制御することで容易に偏光主
軸の回転が実現可能になる。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の偏光顕微鏡の構成を示
す説明図である。
【図2】一般的なねじれネマティック液晶セルの光学的
性質の印加電圧依存性を示すグラフである。
【図3】図1の偏光顕微鏡で用いる液晶素子101の具
体的な断面構成を示す説明図である。
【図4】図1の偏光顕微鏡の液晶素子101の液晶分子
33を回転させる角度と、光束の偏光方位41の回転角
θとの関係を示す説明図である。
【図5】図1の偏光顕微鏡において、制御回路102が
光学系の偏光回転角θijの個体差情報Δθijを測定する
動作を示すフローチャートである。
【図6】図1の偏光顕微鏡において、図5のフローチャ
ートの動作を行う際の光学は位置を示す説明図である。
【図7】本発明の別の実施の形態の楕円偏光を補償する
液晶素子の断面構成を示す説明図である。
【図8】本発明の別の実施の形態の反射型偏光顕微鏡の
構成を示す説明図である。
【図9】従来の偏光補償素子30a,30bを備える偏
光顕微鏡の構成を示す説明図である。
【図10】一般的なオルソスコープ観察時の偏光顕微鏡
の構成を示す説明図である。
【図11】一般的なコノスコープ観察時の偏光顕微鏡の
構成を示す説明図である。
【図12】従来の偏光顕微鏡において、直線偏光が対物
レンズ14等を通過した後の偏光方向のばらつきを示す
説明図である。
【図13】従来の偏光方向補償素子の構成を示す説明図
である。
【符号の説明】
10…光源、11…コレクタレンズ、12…コンデンサ
レンズ、13…試料、14…対物レンズ、15…拡大
像、16…CCDカメラ、21…偏光子、22…補償
器、23…検光子、24…ベルトランレンズ、25…対
物レンズ14の後ろ側焦点面、27、27a、27b…
1/2波長板、28、28a、28b…レクティファイ
ア、30、30a、30b…偏光補償素子、31…ガラ
ス基板、32…透明電極対、33…液晶分子、34…セ
ル、35…電界、81…ビームスプリッタ、82…ハー
フミラー、83…機構部、101…液晶素子、101
a,101b…液晶素子、102…制御回路、103…
光軸、104…試料台。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偏光子を含み、前記偏光子を介して、試料
    に対して予め定められた偏光状態の光束を照射するため
    の照明光学系と、 前記試料からの光束を集光し拡大像を結像するための対
    物レンズと、 前記対物レンズと前記拡大像との間に配置され、予め定
    められた偏光特性を有する検光子とを備えた偏光顕微鏡
    において、 前記照明光学系と前記対物レンズとを含む光学系による
    偏光の乱れをうち消すために、前記偏光子から前記検光
    子までの光路中に配置された液晶素子と、 前記液晶素子の偏光特性を変化させる制御手段とを備え
    たことを特徴とする偏光顕微鏡。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の偏光顕微鏡において、 前記液晶素子は、複数のセルから構成され、前記セルが
    格子状に配置されて成り、 前記制御手段は、前記各セルごとに電圧を加えて液晶の
    偏光特性を任意に変化させ、前記液晶の分子を回転させ
    ることで、入射した光束の偏光主軸を回転させて制御す
    ることを特徴とする偏光顕微鏡。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の偏光顕微鏡において、 前記制御手段は、予め求めておいた前記偏光特性の情報
    を前記各セルごとに記憶するメモリ部を有し、 前記偏光特性の情報は、前記照明光学系および前記対物
    レンズを含む光学系のレンズデータに基づいて算出さ
    れ、或いは前記偏光顕微鏡を作動させて実際の測定デー
    タに基づいて算出されたことを特徴とする偏光顕微鏡。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の偏光顕微鏡において、 前記液晶素子は、前記対物レンズと前記検光子との間に
    配置され、 前記制御手段は、前記対物レンズにより生じる前記光束
    の偏光主軸の回転量データに基づいて、前記対物レンズ
    による前記偏光主軸の回転を補償して前記光束の偏光主
    軸を光束全体で揃えるように、前記液晶の分子を回転さ
    せる電界を制御することを特徴とする偏光顕微鏡。
JP2000177049A 2000-06-13 2000-06-13 偏光顕微鏡 Pending JP2001356276A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000177049A JP2001356276A (ja) 2000-06-13 2000-06-13 偏光顕微鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000177049A JP2001356276A (ja) 2000-06-13 2000-06-13 偏光顕微鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001356276A true JP2001356276A (ja) 2001-12-26

Family

ID=18678697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000177049A Pending JP2001356276A (ja) 2000-06-13 2000-06-13 偏光顕微鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001356276A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005003720A (ja) * 2003-06-09 2005-01-06 Olympus Corp 偏光顕微鏡及び偏光観察用中間鏡筒
JP2005031204A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Olympus Corp 偏光顕微鏡および調整方法
WO2006123712A1 (ja) * 2005-05-18 2006-11-23 Olympus Corporation 偏光顕微鏡
JP2006343102A (ja) * 2004-06-16 2006-12-21 Nikon Corp 表面検査装置および表面検査方法
WO2007026791A1 (ja) * 2005-08-29 2007-03-08 Nikon Corporation 偏光補償光学系
WO2008071294A1 (en) * 2006-12-15 2008-06-19 Carl Zeiss Sms Gmbh Microscope and microscopy method for space-resolved measurement of a predetermined structure, in particular a structure of a lithographic mask
WO2008099603A1 (ja) * 2007-02-14 2008-08-21 Photonic Lattice, Inc. 偏光顕微鏡,偏光顕微鏡用ユニット
KR101248674B1 (ko) * 2004-06-16 2013-03-28 가부시키가이샤 니콘 표면 검사 장치 및 표면 검사 방법
CN112596222A (zh) * 2020-12-03 2021-04-02 崔亚君 一种单、双折射性植物组织共同显像的显微拍摄方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005003720A (ja) * 2003-06-09 2005-01-06 Olympus Corp 偏光顕微鏡及び偏光観察用中間鏡筒
JP4532852B2 (ja) * 2003-06-09 2010-08-25 オリンパス株式会社 偏光顕微鏡及び偏光観察用中間鏡筒
JP2005031204A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Olympus Corp 偏光顕微鏡および調整方法
JP2006343102A (ja) * 2004-06-16 2006-12-21 Nikon Corp 表面検査装置および表面検査方法
KR101248674B1 (ko) * 2004-06-16 2013-03-28 가부시키가이샤 니콘 표면 검사 장치 및 표면 검사 방법
JPWO2006123712A1 (ja) * 2005-05-18 2008-12-25 オリンパス株式会社 偏光顕微鏡
WO2006123712A1 (ja) * 2005-05-18 2006-11-23 Olympus Corporation 偏光顕微鏡
WO2007026791A1 (ja) * 2005-08-29 2007-03-08 Nikon Corporation 偏光補償光学系
WO2008071294A1 (en) * 2006-12-15 2008-06-19 Carl Zeiss Sms Gmbh Microscope and microscopy method for space-resolved measurement of a predetermined structure, in particular a structure of a lithographic mask
US9134626B2 (en) 2006-12-15 2015-09-15 Carl Zeiss Sms Gmbh Microscope and microscopy method for space-resolved measurement of a predetermined structure, in particular a structure of a lithographic mask
WO2008099603A1 (ja) * 2007-02-14 2008-08-21 Photonic Lattice, Inc. 偏光顕微鏡,偏光顕微鏡用ユニット
JP2008197399A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Photonic Lattice Inc 偏光顕微鏡,偏光顕微鏡用ユニット
CN112596222A (zh) * 2020-12-03 2021-04-02 崔亚君 一种单、双折射性植物组织共同显像的显微拍摄方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5521705A (en) Polarized light microscopy
US8908180B2 (en) Device and method for polarimetric measurement with microscopic resolution, polarimetry accessory for a microscope, ellipsomicroscope and ellipsometric contrast microscope
Li et al. Flat cholesteric liquid crystal polymeric lens with low f-number
Ives et al. The optical constants of potassium
US20150309175A1 (en) Distance measuring module comprising a variable optical attenuation unit including an lc cell
US20070258029A1 (en) Phase Difference Compensator, Light Modurating System, Liquid Crystal Display and Liquid Crystal Projector
Shribak Quantitative orientation-independent differential interference contrast microscope with fast switching shear direction and bias modulation
CN101424765A (zh) 相位差补偿器、光调制***、液晶显示器和液晶投影仪
Shribak Complete polarization state generator with one variable retarder and its application for fast and sensitive measuring of two-dimensional birefringence distribution
US3052152A (en) Optical compensating system
JP2001356276A (ja) 偏光顕微鏡
Ströhl et al. Total internal reflection fluorescence anisotropy imaging microscopy: setup, calibration, and data processing for protein polymerization measurements in living cells
JPH10332533A (ja) 複屈折評価装置
US6501548B1 (en) Retardance measurement method
US20090040601A1 (en) Polarization microscope
Rajabi et al. Instantaneous mapping of liquid crystal orientation using a polychromatic polarizing microscope
US5903352A (en) Apparatus and method for measuring optical anisotropy
US6348966B1 (en) Measuring method of liquid crystal pretilt angle and measuring equipment of liquid crystal pretilt angle
Morales et al. Liquid-crystal polarization state generator
US5434671A (en) Birefringent member cell gap measurement method and instrument
Jellison Jr et al. Normal-incidence generalized ellipsometry using the two-modulator generalized ellipsometry microscope
TWI677705B (zh) 使用薩爾瓦稜鏡為剪切元件的剪切干涉顯微鏡
JP7084184B2 (ja) 照明装置、構造化照明装置及び構造化照明顕微鏡装置
Oldenbourg Analysis of microtubule dynamics by polarized light
JP2576781B2 (ja) 複屈折体のセルギャップ測定方法およびその装置