JP2001354465A - コンクリート - Google Patents
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- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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- C04B18/06—Combustion residues, e.g. purification products of smoke, fumes or exhaust gases
- C04B18/10—Burned or pyrolised refuse
- C04B18/105—Gaseous combustion products or dusts collected from waste incineration, e.g. sludge resulting from the purification of gaseous combustion products of waste incineration
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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Abstract
を拡大し、かつその処理量を大きくすることを目的とす
る。そして、この焼却灰を混和材として大量に消費し、
かつ所定のワーカビリティを常に維持することが出来る
コンクリートを目的とする。 【解決手段】下水汚泥を焼却して得られた焼却灰を粉砕
して得られた安息角47°以下でかつ粒径が80ミクロ
ン以下の粉砕焼却灰を、セメント量に対して5〜50%
の範囲で混和材として混入して構成したコンクリートに
関するものである。
Description
る下水汚泥を焼却した焼却灰を混和材として混入したコ
ンクリートに係り、特に前記焼却灰を粉砕または分級に
より粒度調整してなる粒度調整焼却灰を混和材として混
入した流動性状(テーブルフロー及びスランプ)が高く
ワーカビリティの良いコンクリートに関するものであ
る。
的に下水から除去した有機質を多量に含む下水汚泥が大
量に発生している。このように大量に発生した下水汚泥
は、多くの場合に焼却処理されて焼却灰として産業廃棄
物の一種として産業廃棄物処理場に埋め立て廃棄処理さ
れていた。
理施設に於いては、下水処理施設が日常的に稼動してい
る限りは下水汚泥が発生し、かつこの下水汚泥を焼却し
た焼却灰は、下水処理場が稼動する限りは永久に発生し
続けるので、従来のようにその焼却灰の処理を埋め立て
のみに頼っていたのでは、何時かは埋め立て処理施設が
行き詰まり、従来の下水処理システムが成り立たなくな
ってしまう問題があった。
ては、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末が混和材とし
てセメントに対する混合比で5〜35%と比較的多量に
使用されている。しかし、これ等のフライアッシュ、高
炉スラグ微粉末はコンクリートの耐久性の向上、ワーカ
ビリティの改善、高強度化等の点で効果を有するが、比
較的高価であり、コンクリートをコスト高にする問題が
あった。
大きな問題点を改善するために、下水処理施設に於いて
日常的に大量に発生する図10の顕微鏡写真、或いは図
11の粒径の分布グラフに示すような粉砕加工を施す以
前の未処理焼却灰を骨材の一部に代えて混入したコンク
リートを用いてヒューム管、コンクリート成形品等を製
造する方法を発明し、実用化すると共にその発明を既に
特許出願している(特願平11−361843号、特願
平11−361848号)。
方法は、下水汚泥を焼却して得られる焼却灰を骨材の一
部に代えてコンクリートに混入して使用することが出来
るようにした点で、画期的な発明であり、コンクリート
業界に於いても注目された発明ではあるが、しかし、コ
ンクリートに混入される前述の図10及び図11に示す
下水汚泥焼却灰の混入量が、一定のワーカビリティを得
るためには比較的少量(例えば15%以下)に限定され
たり、この下水汚泥焼却灰をコンクリートに混入する際
の取り扱い及び作業性に弱冠ではあるが問題があった。
の問題点に鑑み開発された全く新規な発明であって、特
に前述のようにコンクリートの中に混入される下水汚泥
焼却灰の混入比率を高くして、極めて安価な下水汚泥焼
却灰の消費量を多くすることが出来、かつ下水汚泥焼却
灰の混入比率を高くした場合にも一定のワーカビリティ
を得ることが出来、しかもコンクリートを製造する際の
作業性を著しく向上せしめることができる全く新しいコ
ンクリートの技術を提供するものである。
トは、前述の従来の問題点を根本的に改善した発明であ
って、その第1発明の要旨は、下水汚泥を焼却して得ら
れる焼却灰を粉砕または分級により粒度調整してなる粒
度調整焼却灰を混和材として混入して構成したことを特
徴とするコンクリートである。
却して得られる焼却灰を粉砕または分級により粒度調整
してなる粒度調整焼却灰を混和材として混入してコンク
リートを構成したので、粒径が小さくほぼ均一の粒径に
バラツキの少ない粒径を持った焼却灰をコンクリートに
混入して、テーブルフローやスランプの大きなワーカビ
リティに優れたコンクリートを得ることができる。
旨は、前記粒度調整焼却灰をセメント量に対して5〜4
0%の範囲で混入して構成したことを特徴とする第1発
明のコンクリートである。
焼却灰をセメント量に対して5〜50%の範囲で混入し
てコンクリートを構成したので、セメント量に対して極
めて多量の粒度調整焼却灰を混入して積極的に焼却灰を
消費すると共に、コンクリートの原価を著しく下げるこ
とが出来る。
旨は、前記粒度調整焼却灰の安息角が47°以下で粒径
が80ミクロン以下であることを特徴とする第1発明或
いは第2発明のコンクリートである。
または分級することによって得られる粒度調整焼却灰の
安息角を47°以下でかつ粒径を80ミクロン以下にし
たので、径の大きな団粒状の粒径を持った焼却灰がな
く、したがって、焼却灰をコンクリートに混入する際の
取り扱い及び作業性を著しく向上すると共に流動性も向
上させることが出来る。
旨は、前記粒度調整焼却灰は高分子等凝集剤を使用して
得られた汚泥を焼却処理した際に発生する焼却灰を粉砕
したものであることを特徴とする第1発明乃至第3発明
のいずれかのコンクリートである。
に混入される前記粒度調整焼却灰を高分子等凝集剤を使
用して得られた汚泥を焼却処理した際に発生する焼却灰
を粉砕したものに限定したので、テーブルフロー値が大
きくなり、良好なワーカビリティを得ることが出来る。
を具体的に説明すると、次に詳述する通りである。
人等が開発した2つの発明を実施したところ、既に説明
したように一定のコンクリートの流動性を得るために
は、コンクリートに混入される下水汚泥焼却灰の混入量
が例えば15%以下に限定されたり、更にこの下水汚泥
焼却灰をコンクリートを製造する場合に、取扱い及び作
業性等に弱冠ではあるが、問題点があることを発見し
た。
根本的に改善するための解決策を長期間に亘って研究す
ると共に、試験を繰り返して実施して来た結果、前記2
件の特許出願に使用されている下水汚泥を焼却して得ら
れる下水汚泥焼却灰は、例えば図7の顕微鏡写真(1,
480倍に拡大)に示すごとく、大きな団粒状のもの
と、小さな単粒状のものが混ざり合っており、粒径範囲
の広いことが判明した。
泥焼却灰を使用することが、コンクリートの流動性を阻
害したり、或いはコンクリートを製造する場合粉体輸送
などの取り扱い性と作業性を悪くしたりする原因である
ことが判明した。したがって、本発明はこれ等の点に注
目し、種々の研究と実験の結果、後述のような発明を完
成するに至ったものである。
使用する。即ち、図1は本発明に用いられる下水汚泥の
焼却灰を3回粉砕して製造した粉砕焼却灰の1,490
倍の顕微鏡写真であり、図2は下水汚泥の焼却灰を1回
粉砕して製造した粉砕焼却灰の粒径の分布を示すグラ
フ、図3は同様に3回粉砕して製造した粉砕焼却灰の粒
径の分布を示すグラフ、図4は同様に5回粉砕して製造
した粒径の分布を示すグラフである。
砕焼却灰の置換量とフロー値を示す棒グラフ、図6はコ
ンクリートにおける粉砕焼却灰利用率と水セメント比と
骨材セメント比との関係を示す棒グラフ、図7は未処理
焼却灰利用率と減水剤との関係を示すグラフ、図8は未
処理焼却灰と粉砕焼却灰の利用率と水セメント比の関係
を示すグラフ、図9は未処理焼却灰と粉砕焼却灰との利
用率と減水剤添加率との関係を示すグラフである。
本発明で使用する下水汚泥を焼却して得られた下水汚泥
焼却灰の特性について説明し、かつこのようにして得ら
れた下水汚泥焼却灰をさらに粉砕して得られる粉砕焼却
灰について説明する。
は、下水処理剤に石灰や塩化第二鉄を使用せずに、高分
子凝集剤を使用して得られた次のような配合よりなる下
水汚泥焼却灰を使用した。
として例示すると、東京都下水道局新河岸処理場で発生
した焼却灰A、及び東京都下水道局東部汚泥処理プラン
トで発生した焼却灰Bの成分分析結果は表1の通りであ
った。
た前記2発明で使用した下水汚泥焼却灰は、その粒度が
図10の顕微鏡写真に示すように、大きなバラツキがあ
るので、下水汚泥焼却灰を粉砕することによって、大き
な固まりとなった団粒を解砕して全体の大きさを揃える
ようにしたところ、図1の顕微鏡写真或いは図2、図
3、図4に示すグラフに示すような結果が得られた。
灰を3回粉砕した粉砕焼却灰を拡大したものであるが、
前述の図10の粉砕する以前の下水汚泥焼却灰と比較し
て、その粒径の範囲が著しく小さくなっていることが明
らかである。また、図2、図3、図4は夫々下水汚泥焼
却灰を1回、3回、5回粉砕した粉砕焼却灰の粒径(μ
m)の分布をグラフで表わしたものであるが、図11の
グラフに示すような粉砕する以前の下水汚泥焼却灰の分
布と比較すると、その粒径の範囲が著しく小さくなって
いることが明らかである。
径は、図11に示す如く、1〜300μm、の分布に渡
っているのに対して、1回、3回、5回粉砕した粉砕焼
却灰は、図2、図3、図4に示す如く、約1〜80μm
の分布に納まっていることが明らかである。特に粉砕焼
却灰は、図12に示す高炉スラグ粉末と類似しているこ
とが明らかである。
に当たっては、サンプルミル微粉砕機を使用した。この
サンプルミル微粉砕機は、結晶状の粒子をすりつぶして
粉砕する方法ではなくて、大きな固まりを解砕して粒子
状にする粉砕方式であって、これによって粉砕焼却灰の
粒径を揃えて、その粒径のバラツキを小さくすることが
出来るようにしたものである。
と粉砕焼却灰との差異を別の角度から測定した。即ち、
両者の安息角(°)をパウダーテスターによって測定し
て比較したところ、次の表2に示す如き結果が得られ
た。
粉砕した粉砕焼却灰は安息角が47°以下となって小さ
くなっており、これにより流動特性が大きく良い方向に
変化していることが明らかである。このように安息角が
小さくなることは、粉末をコンクリートに混入する際
に、取り扱いが良く、作業性を良くし、かつ均一に混ぜ
て混入することが出来るようになる。
トの製造に使用されている使用材料について説明すると
以下の通りである。
(太平洋セメント社製ρc=3.16) 細骨材S1:砕砂(埼玉県児玉郡上里町産ρs1=2.
60、F.M=2.96) 細骨材S2:天然砂(埼玉県児玉郡上里町産ρs2=
2.64、F.M=3.09) 粗骨材G:砕石6号(埼玉県児玉郡上里町産ρG=2.
70、F.M=5.91) 膨張剤GP:アサノジプカル(太平洋セメント社製ρG
P=3.00) 減水剤:マイティー150RX(高性能減水剤) (花王社製) 焼却灰B:東京都新河岸処理場産(東京都下水道局ρa
shB=2.60)
ことによって得られた粉砕焼却灰を使用し、モルタルの
流動性を確認するためテーブルフローにより試験したと
ころ、表3に示すような結果が得られた。この表3に示
すように、粉砕焼却灰については1回粉砕したもの、3
回粉砕したもの、5回粉砕したものを夫々全く粉砕しな
い未処理焼却灰と比較した。
泥焼却灰を使用した場合に比較して、粉砕焼却灰を使用
した場合には、テーブルフロー値が著しく大きくなり、
流動性が改善することが明らかである。
未処理の下水汚泥焼却灰に比較して粉砕焼却灰は大量に
置換し得ることが明らかとなった。これによって、粉砕
焼却灰を使用した場合には、混和材としてセメントに対
して大量に混入することが出来ると共に、例えば40%
のように、大量に混入した場合にもフロー値が大きく下
がることがなく、流動性を大きく阻害することがないこ
とが判明した。このように、下水汚泥焼却灰の未処理の
もの、1回、3回或は5回粉砕して処理したものの置換
量とフロー値とを夫々比較して棒グラフで立体的に表示
した結果は図5に示す通りである。
の下水汚泥焼却灰と粉砕した粉砕焼却灰についてのフロ
ー値について比較試験を実施したが、本件発明者等はそ
の外に粒度分布、膨潤度、ブレーン比表面積につ
いても、下水汚泥焼却灰と粉砕焼却灰との比較試験を実
施した。
であるが、3回の粉砕と5回の粉砕とでは、その差異は
ほとんど認められなかった。の膨潤度(単位g/g)
は、固体物質が吸水して膨れたり保持する場合に、吸水
量をその物質の乾燥重量で割ったものであるが、未処理
焼却灰に比較して粉砕焼却灰のほうがわずかに大きかっ
た。また、ブレーン比表面積(単位cm2/g)は、
未処理焼却灰に比較して粉砕焼却灰の方がわずかに大き
い。
メント比について試験を行った結果、セメントに対する
添加率(以下単に添加率と記す)5%、7%、10%、
20%、30%、40%、50%の各割合で、粉砕焼却
灰を添加した場合に、フロー値が一定(目標フロー値:
210mm±20mm)となるためのコンクリート配合
は表4或は図6の棒グラフで立体的に表示する如くであ
った。なお、表中W/Cは水セメント比、S/Cは骨材
セメント比、Wは水である(以下同じ)。
ための減水剤の影響について試験を行った結果、フロー
値(目標フロー値:210mm±20mm)及び水セメ
ント比を一定とした場合の粉砕加工を施さない未処理焼
却灰のモルタル配合は次の表5、焼却灰混入率と減水剤
混入率との関係は図7のグラフに示す如くであった。
却灰と水セメント比とを比較した場合には図8に示すよ
うな結果が得られた。この図8より未処理焼却灰は20
%以上混入するとワーカビリティの点から全く実用的で
ないので20%迄しか利用できないのに対し、粉砕焼却
灰は少なくとも水セメント比を大きくすれば、50%迄
利用出来ることが明らかとなった。前述の表4に示す粉
砕した焼却灰を利用したコンクリート配合(No.1−
50)と、前述の表5に示す未処理焼却灰を利用したコ
ンクリート配合(No.2−20)に於けるフロー値を
一定にした場合の混練時間について試験したところ、表
6のような結果が得られた。
練混ぜは、10リッターモルタルミキサーを使用し、練
鉢内にセメント、砂、焼却灰、水及び減水剤を一度に投
入し、30秒間混ぜてから一旦機械を停止させ、パドル
と練鉢の周りについたモルタルを掻き落とし、その後6
0秒間練混ぜてからフロー値を測定した。また、モルタ
ルの練混ぜ状況によって最終練混ぜ時間を延長した。
1−0〜1−50についてはフロー値は許容範囲に収ま
ったが、表6の右欄に示す未処理焼却灰の配合No.2
−0〜2−20(未処理焼却灰利用率20%)これ以上
の利用率を高めると減水剤を増加したにもかかわらず混
練時間が長くなり充分なワーカビリティを得ることは困
難であった。
上記粉砕焼却灰を骨材に代えて添加した場合にコンクリ
ートのワーカビリティに与える影響について試験した。
一定のセメントワーカビリティを得るための水セメント
比について、セメントに対する添加率5%、7%、10
%、20%、30%、40%、50%の各割合で焼却灰
を添加し、スランプが一定(目標スランプ:8cm±2
cm)となるようにコンクリート配合Aを表7の如くに
なるような配合で試験を行った。
を骨材に代えて添加した場合にコンクリートのワーカビ
リティに与える影響について試験したところ、一定のセ
メントワーカビリティを得るための水セメント比につい
て試験を行った結果、セメントに対する添加率5%、7
%、10%、15%、20%の各割合で焼却灰を添加し
た場合に、スランプが一定となるためのコンクリート配
合Bは表8の如くであった。
て、粉砕焼却灰を添加する場合と、未処理の焼却灰を添
加する場合とでは、次のような差異があることが明らか
である。即ち、減水剤を一定とし水セメント比を変化さ
せる場合未処理の焼却灰を添加する場合は利用率が20
%が限度であるのに対し、粉砕焼却灰を添加する場合に
は利用率が実用的には30%まで利用可能であった。
於ける一定のワーカビリティを得るための減水剤の影響
について試験を行った結果によると、一定のスランプ
(目標スランプ8cm±2cm)が得られる場合で、水
セメント比を38%とした場合のコンクリート配合Cは
次の表9に示す通りであった。なお、表中S/aは細骨
材対全骨材比である。
を利用した場合に於ける一定のワーカビリティを得るた
めの減水剤の影響について試験を行った結果、一定のス
ランプ(目標スランプ8cm±2cm)が得られる場合
で、水セメント比を38%とした場合のコンクリート配
合Dは次の表10に示す通りであった。
って、粉砕焼却灰を利用する場合と、未処理の焼却灰を
利用する場合とでは、次のような差異があることが明ら
かである。即ち、未処理の焼却灰は20%の利用が限度
であるのに対し、粉砕焼却灰は50%の利用が可能であ
った。
る焼却灰利用率と減水剤添加率との関係は図11に示す
如くである。即ち、図11によって未処理焼却灰を使用
した場合には、焼却灰が20%しか利用できないのに対
し、粉砕焼却灰を使用した場合には、減水剤添加率を上
げることによって焼却灰を50%迄使用出来ることが明
らかである。また、前記表7及び表9に示した配合にお
ける練混ぜ時間及びコンクリートの練混ぜ状況について
試験した結果は表11のごとくであった。
トの練混ぜは、パン型強制練ミキサー(最大練混ぜ容量
55リッター)を用い練混ぜ量は45リッターとした。
該ミキサー内にセメント、砂、粉砕焼却灰を投入してか
ら30秒間空練りし、水及び減水剤を投入してから30
秒間混ぜてモルタルとし、一旦ミキサーを停止して砂利
を投入し、更に60秒間練混ぜた。また、コンクリート
の練混ぜ状況によって最終練混ぜ時間を延長した。
用率の増加とともに水セメント比及び減水剤の添加率は
増加する傾向にある。
共、未処理焼却灰では、水セメント比を増加させること
により焼却灰利用率は20%程度、粉砕焼却灰では30%
程度とすることができる。
は焼却灰利用率は、20%程度、粉砕焼却灰では50%
程度とすることができることが明らかとなった。
発明のように下水汚泥を焼却して得られる焼却灰を粉砕
して形成した粉砕焼却灰を、混和材としてセメントに混
入してコンクリートを構成した場合には流動性が良好で
あり、ワーカビリティに優れたコンクリートを得ること
が出来る。したがって、コンクリートの製造に当たっ
て、極めて多量の粉砕焼却灰を混入することが出来、粉
砕焼却灰を多量に積極的に利用することが出来る。
られた粒度調整焼却灰を使用したが、一般に使用されて
いる篩い装置等で焼却灰を分級することによって得られ
た粒度調整焼却灰を使用することによっても、同様な効
果を得ることが出来る。
下水汚泥を焼却して得られた焼却灰をさらに粉砕または
分級により粒度調整してなる粒度調整焼却灰を混和材と
して混入してコンクリートを構成するので、ほぼ均一の
粒径を持った焼却灰を混入することが出来、これによっ
てワーカビリティに優れたコンクリートを得ることが出
来る。
ては、極めて多量の粒度調整焼却灰を混入して使用する
ことが出来、そのために大量の焼却灰を消費することが
出来、かつコンクリートの製造コストを著しく下げるこ
とが出来る。また、粒度調整焼却灰を混入してコンクリ
ートを製造する際の作業性を著しく向上させることが出
来る。
調整焼却灰をセメントに対して約50%以下の範囲にし
た場合には、焼却灰を多量に積極的に消費すると共に、
コンクリートの原価を著しく下げることが出来る。
下にした場合には、径の大きな団粒状の粒子を持った焼
却灰を無くすることが出来、かつ焼却灰の粒径分布を狭
く揃えることが出来るので、焼却灰をコンクリートに混
入する際の取り扱い及び作業性を著しく向上させること
が出来る。
回粉砕して製造した粉砕焼却灰の1,490倍の顕微鏡
写真である。
焼却灰の粒径の分布を示すグラフである。
の分布を示すグラフである。
グラフである。
フロー値を示す棒グラフである。
の関係を示す棒グラフである。
グラフである。
ント比との関係を示すグラフである。
添加率との関係を示すグラフである。
る。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】下水汚泥を焼却して得られる焼却灰を粉砕
または分級により粒度調整してなる粒度調整焼却灰を混
和材として混入して構成したことを特徴とするコンクリ
ート。 - 【請求項2】前記粒度調整焼却灰をセメント量に対して
5〜50%の範囲で混入して構成したことを特徴とする
請求項1のコンクリート。 - 【請求項3】前記粒度調整焼却灰の安息角が47°以下
でかつ粒径が80ミクロン以下であることを特徴とする
請求項1又は請求項2のコンクリート。 - 【請求項4】前記粒度調整焼却灰は高分子凝集剤等の凝
集剤を使用して得られた汚泥を焼却処理した際に発生す
る焼却灰を粉砕したものであることを特徴とする請求項
1乃至請求項3のいずれかのコンクリート。
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