JP2001353069A - 断熱外装用袋及び電子レンジ加熱包装体 - Google Patents

断熱外装用袋及び電子レンジ加熱包装体

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JP2001353069A
JP2001353069A JP2000310713A JP2000310713A JP2001353069A JP 2001353069 A JP2001353069 A JP 2001353069A JP 2000310713 A JP2000310713 A JP 2000310713A JP 2000310713 A JP2000310713 A JP 2000310713A JP 2001353069 A JP2001353069 A JP 2001353069A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、上記包装袋の電子レンジ加熱調理
時に見られる上記問題点をクリアでき、調理準備が容易
で、しかも電子レンジ加熱時には、包装袋の形状を安定
化でき、消費者の不安感を消去でき、特に背貼り部等の
逃圧用部を備えた包装袋の外包装に適用して有用な断熱
用外装用袋及び電子レンジ加熱包装体を提供することを
課題としてなされたものである。 【解決手段】 逃圧用部7を有する電子レンジ加熱包装
袋1の外包装に適用される断熱外装用袋であって、可撓
性及び断熱性を有するシートから断熱外装用袋本体6が
構成され、断熱外装用袋本体6には、前記電子レンジ加
熱包装袋の逃圧用部7を露出させるための切離開封手段
が備えられていることにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジ加熱包
装袋の外装用袋、詳しくは電子レンジ加熱が可能なよう
に食品等を密封充填した包装袋の外包装に適用される断
熱外装用袋及び電子レンジ加熱包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、電子レンジ加熱が可能な調理済み
食品入り包装袋が普及する傾向にあり、かかる電子レン
ジ加熱包装体は、包装袋のまま電子レンジで加熱できる
ため、非常に便利であが、食品の電子レンジ加熱時には
多量の水蒸気が発生し加熱を継続する間に、包装袋の内
圧が次第に上昇して行く。従って、包装袋に逃圧手段を
備えておかないと、包装袋が過膨張状態となり、またひ
どい場合には、破裂の危険性すらある。
【0003】従来、逃圧手段として、例えば特開平11
- 99065号公報には、電子レンジ加熱包装袋のコー
ナ部に開封ノッチを形成しておき、用時に、該ノッチに
基づき、包装袋のコーナ部を切除開封し逃圧口となす形
式のものが提案されている。また本出願人は、例えば特
開平10−72070, 特開平10−310181及び
特開平11−130159号公報等において、包装袋の
上面に逃圧用部として背貼り部を設け、用時には、該背
貼り部の一部を切断したり、背貼り部の一部を弱接着し
て内圧により、背貼り部の一部を剥離して逃圧口を形成
できる構成のものを提案した。
【0004】また、前記電子レンジ用包装袋は、保護等
の目的から紙製の外装用箱に収容された状態で流通及び
販売されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】消費者は、食品を電子
レンジ加熱する際には、電子レンジ用包装袋を外装用箱
から取り出しており、調理の準備が面倒である。
【0006】また、電子レンジ用包装袋は、電子レンジ
で食品を加熱調理すると、その熱で熱くなるため、電子
レンジから取り出す際に、そのまま掴むと火傷をするお
それがある。
【0007】また、電子レンジ用包装袋は、逃圧手段を
備えているものの、電子レンジ加熱時には、該包装袋が
膨張状態となるため、消費者は、破裂の危険を案じ、完
全に調理が終了する以前に、電子レンジを停止してしま
い、調理不十分な状態となることもあった。特に、包装
袋の背貼り部の一部を、内圧で剥離して逃圧口を形成す
る構成のものである場合には、背貼り部の一部を内圧で
剥離するため、内圧が高くなり、前記問題が顕著になる
傾向にある。
【0008】本発明は、上記包装袋の電子レンジ加熱調
理時に見られる上記問題点をクリアでき、調理準備が容
易で、しかも電子レンジ加熱時には、包装袋の形状を安
定化でき、消費者の不安感を消去でき、特に背貼り部等
の逃圧用部を備えた包装袋の外包装に適用して有用な断
熱用外装用袋及び電子レンジ加熱包装体を提供すること
を課題としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために断熱外装用袋及び電子レンジ加熱包装体
としてなされたもので、逃圧用部7を有する電子レンジ
加熱包装袋1の外包装に適用される断熱外装用袋であっ
て、可撓性及び断熱性を有するシートから断熱外装用袋
本体6が構成され、断熱外装用袋本体6には、前記電子
レンジ加熱包装袋の逃圧用部7を露出させるための切離
開封手段が備えられていることにある。
【0010】また、電子レンジ加熱包装体としての特徴
は、逃圧用部7を有する電子レンジ加熱包装袋1と、該
包装袋1を包装すべく、可撓性及び断熱性を有するシー
トから構成された断熱外装用袋本体6を有する断熱外装
用袋5とを備え、断熱外装用袋本体6は、前記逃圧用部
7を露出可能に形成されていることにある。
【0011】そして、内容物が収容された電子レンジ加
熱包装袋1は、断熱性を有する断熱外装用袋5にて包装
されていることから、内容物が冷凍食品等であっても流
通時及び販売時において保冷効果を有する。
【0012】また、電子レンジ加熱する際には、切離開
封手段により、断熱外装用袋5の一部を開口させ、その
開口から電子レンジ加熱包装袋の逃圧用部7を露出させ
ることにより、電子レンジ加熱包装袋内の内圧を逃がす
ことかできるため、断熱外装用袋5を電子レンジ加熱包
装袋1から取り外す必要はない。しかも、電子レンジ加
熱時に、電子レンジ加熱包装袋が、内圧により膨張して
も、断熱外装用袋5は、電子レンジ加熱包装袋1に沿っ
て容易に湾曲変形すると共に、電子レンジ加熱包装袋1
の過膨張を抑制し、万一電子レンジ加熱包装袋1が破裂
した場合でも内容物がレンジ内にこぼれ出るのを防止す
る。
【0013】更に、電子レンジ加熱包装袋内の内容物が
加熱されても、断熱外装用袋5は断熱機能を備えている
ことから、包装袋1に比べ熱くなることはない。従っ
て、消費者は、内容物が十分に加熱された電子レンジ加
熱包装袋1を電子レンジから安全に取り出して、内容物
を皿等にしぼり出すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施の形態の
電子レンジ用包装体について図面に従って説明する。図
1及び図2において、1は食品等の内容物を包装するた
めの電子レンジ用包装袋で、この袋1は、二軸延伸ポリ
エステル、二軸延伸ポリアミド等のプラスチックフィル
ム2を基材とし、最内層にポリエチレンやポリプロピレ
ン等の熱融着性樹脂を積層したプラスチックフィルム3
からなる。
【0015】尚、内容物Aとしては、例えば、出汁入り
おでん、たれ付き豚角煮、麻姿豆腐、丼の具、たれ付き
焼肉、カレーシチュー、スープ等の各種の食品が挙げら
れる。
【0016】前記プラスチックフィルム3は、内面の熱
融着性樹脂層同士が対向するように単体又は複数のもの
が、袋を形成するように折畳まれており、プラスチック
フィルムの端部の内面同士が重なり合うように折り畳
み、この端部の内面同士(合掌面同士)を接着してなる
背貼り部7を有している。
【0017】尚、背貼り部7を有する袋は、従来から公
知のものが採用でき、例えば、特開平10−72070
号、特開平10−310181号、特開平11−130
159号、特開平11−29181号、特開平10−1
52177号、特開平9−150864号の各公報に記
載のものが例示できる。
【0018】背貼り部7は、大別して、図6(イ)に示
すように、弱シール部dや脆弱部等を電子レンジ用包装
袋1の内圧を利用して自然に剥離等して開口させるタイ
プのものと、同図(ロ)に示すように、一部切断により
逃圧口cを開口させるタイプのものとがある。
【0019】前者タイプの背貼り部7はそのままの状態
で、後者タイプの背貼り部7は一部切断により逃圧口c
を開口した後に、電子レンジ用包装袋1を電子レンジ内
の例えばターンテーブル上に背貼り部7を上側にして水
平横倒し状態に置き加熱を行う。
【0020】前記電子レンジ用包装袋1は、その全体が
断熱外装用袋5に密封状に収容されている。該断熱外装
用袋5は、包装フィルム9から構成された断熱外装用袋
本体6を備え、該包装フィルム9の一例を示す断面を図
4に示す。この図4(イ)に示す包装フィルム9は、片
面(内面)に印刷11が施された基材シート10と、発
泡樹脂層12と、熱接合性フィルム層(熱融着性樹脂
層)13とが、この順に積層された積層体で構成されて
いる。
【0021】基材シート10としては、例えばポリエス
テルフィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレートなどのフィルム)、ポリオ
レフィン系フィルム(例えば、ポリプロピレン、プロピ
レン−エチレン共重合体等のポリプロピレン系樹脂など
のフィルム)、ポリスチレン系フィルム、ポリアミドフ
ィルムなどのプラスチックフィルム、紙、合成紙、若し
くは不織布又はこれらの積層体などが挙げられる。
【0022】前記基材シート10は、無延伸フィルム、
一軸若しくは二軸延伸フィルムの何れであってもよい
が、延伸フィルム、特に二軸延伸フィルムを用いる場合
が好ましい。上記の基材シート10の中でも、耐水性に
優れる点でプラスチックフィルムが好ましく、特に、ポ
リエチレンテレフタレートフィルムなどのポリエステル
フィルムが、印刷適性、ヒートシール時の熱に耐えられ
る耐熱性を有する点で好ましい。
【0023】また、開封しやすくするため、基材シート
10として引き裂き性の良好なフィルムを用いるのも好
ましい。このような引き裂き性の良好なフィルムは、例
えば、延伸処理により一方の方向(横方向又は縦方向)
に配向性を持たせたりして作製できる。尚、このような
引き裂き性の良いフィルムを基材シート10とは別に積
層しても良い。
【0024】基材シート10の厚みは、基材としての強
度等を損なわない範囲で適宜選択でき、例えば6〜70
μm、好ましくは6〜30μm程度である。基材シート
10のうち印刷11を施す面には、印刷性を向上させる
ため、コロナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理、酸処
理などの慣用の表面処理が施されていてもよい。
【0025】印刷11は、慣用の印刷インキを用いて慣
用の印刷法(例えば、グラビア印刷、凸版印刷、平板印
刷、スクリーン印刷、転写印刷など)により、例えば厚
さ0.5〜8μm程度に施すことができる。なお、印刷
11は基材シート10のうち発泡樹脂層12とは反対側
に施してもよい。
【0026】発泡樹脂層12を構成する樹脂としては、
発泡可能な樹脂であれば特に限定されず、例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリウレタン、メタクリル樹脂などが挙げられる
が、冷凍下で脆化しにくく低温でもしなやかさを保持で
きるポリエチレン等のオレフィン系樹脂が特に好まし
い。発泡方法としては、物理的発泡法、化学的発泡法等
の何れであってもよい。発泡倍率は、断熱性、強度等を
損なわない範囲で適宜選択でき、例えば10〜50倍程
度、好ましくは30〜40倍程度である。発泡樹脂層1
2は、押出発泡成形などの慣用の発泡成形法により形成
できる。
【0027】発泡樹脂層12の厚みは、断熱性、開封性
等を損なわない範囲で適当に設定できるが、一般には2
00〜1500μm程度、好ましくは250〜1000
μm程度である。発泡樹脂層12と基材シート10との
積層は、慣用のラミネート法、例えば、接着剤によるド
ライラミネーション、熱接着性層を挟んで熱と圧力によ
り接着させる熱ラミネーションなどにより行うことがで
きる。
【0028】熱融着性樹脂層13を構成する熱融着性樹
脂としては、熱融着可能な樹脂であれば特に限定されな
い。なお、熱融着方式は、ヒートシール及びインパルス
シールの外部加熱方式、超音波接合及び高周波接合の内
部加熱方式の何れであってもよい。熱融着可能な樹脂の
代表的な例として、ポリエチレン(高密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレンなど)、ポリプロピレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。
【0029】熱融着性樹脂層13の厚みは、熱融着性や
開封性を損なわない範囲で選択でき、例えば5〜200
μm程度、好ましくは7〜50μm程度である。熱融着
性樹脂層13は、押出しラミネーション、ドライラミネ
ーションなどの慣用のラミネート法により積層できる。
なお、発泡樹脂層12が熱融着性を有する場合には、必
ずしも熱融着性樹脂層13を設ける必要はないが、包装
機械適性等の点を考慮すると、熱融着性樹脂層13を設
けた方が好ましい。また、熱融着性樹脂層13を発泡樹
脂層12と基材シート10の間に設けても良い。
【0030】前記断熱外装用袋5を形成するに際して
は、図5(イ)に示す如く2枚の包装フィルム9の4辺
9aを熱シールする四方シール包装袋や、同図(ロ)に
示す如く一枚の包装フィルム9を筒状に形成し、縦シー
ル9bと横シール9cを施してなる三方ピロー包装袋が
挙げられる。
【0031】前記断熱外装用袋5における前記背貼り部
7に対応する部分で且つ断熱外装用袋5の一方には、断
熱外装用袋5を周方向に破断して所定幅で開口できるよ
うに、切離開封手段としての切込み17が刻設されてい
る。そして、該切込み17を閉塞するように貼着ラベル
片等の開封用の摘み片18が、断熱外装用袋5の表面に
貼着されている。かかる場合、断熱外装用袋5を構成す
る包装フィルム9は、その一方から他方に向けて引き裂
きやすく(例えば、一軸延伸フィルムを積層した構成)
なっている。尚、切込み17の形状は、V字状又はコの
字状等のように、断熱外装用袋5を破断するきっかけと
なる任意の形状が可能である。
【0032】以上の構成からなる電子レンジ用包装体
は、特に内容物が冷凍食品又はチルド食品である場合に
は低温状態で流通及び店頭で販売される。前記断熱外装
用袋5が断熱性を有していることから、保冷機能を発揮
する。このため、電子レンジ用包装体の流通時等や、消
費者が電子レンジ用包装体を購入して持ち帰るまで内容
物の温度を維持できる。
【0033】更に、電子レンジにより内容物を加熱調理
する際には、摘み片18を摘んで引っ張ると、断熱外装
用袋5は切込み17を起点にして2条に破断されること
となり、帯状の切離開封部20が破断される(図7参
照)。この結果、断熱外装用袋5の上面には、断熱外装
用袋5の略一方から他方にわたって開口22を形成でき
る。
【0034】この開口22は電子レンジ用包装袋1の背
貼り部7に一致しており、該背貼り部7は該開口22を
通じ外部に露出できる。背貼り部7は断熱外装用袋5で
包装されている状態においては、断熱外装用袋5に押さ
れて伏倒状態に拘束されているが(図2参照)、外部露
出後は断熱外装用袋5からの拘束から開放され、図3に
示すように容易に起立させることができる。切離開封部
20の切り離し開口操作はワンタッチ操作で行うことが
でき、加熱調理の準備を簡単容易に迅速確実に行うこと
ができる。
【0035】電子レンジ加熱中は、電子レンジ用包装袋
1内の食品から水蒸気が発生し、電子レンジ用包装袋1
内の圧力が上昇する。包装袋1は、背貼り部7の近傍部
分が、開口22を通じ外部に露出し、それ以外の残部は
断熱外装用袋5内に収納されている。而して内圧上昇に
より電子レンジ用包装袋1は膨張しようとするが、電子
レンジ用包装袋1の大部分は、断熱外装用袋5により所
定以上の膨張が抑止され、断熱外装用袋5の有する可撓
性により、断熱外装用袋5の略全体が変形して電子レン
ジ用包装袋1に密着し、全体として形状が安定化する。
またこの形状安定化により消費者に破裂等の恐怖感或い
は不安感を与えることが少なくなる。
【0036】また図3に示すように、電子レンジ加熱中
は背貼り部7が断熱外装用袋5の開口22より外部に突
出するので、圧抜きのための水蒸気を電子レンジ用包装
袋1の外部に向けて安定確実に排出することができる。
【0037】しかも、断熱外装用袋5の表面は、電子レ
ンジ加熱による食品Aの熱で熱くならないので、加熱調
理後は断熱外装用袋5を持って電子レンジ内から容易に
取り出すことができる。次に、図8に示す如く、例えば
切離開封部20や断熱外装用袋5の端縁に沿って断熱外
装用袋5を周方向に破断し、且つ、電子レンジ用包装袋
1の露出された一方を切断して開口する。そして、断熱
外装用袋5を持って傾けることにより、安全に電子レン
ジ用包装袋1内の食品Aを皿等に取り出すことができ
る。
【0038】また、上述の例では、切離開封手段とし
て、切込17と開封用の摘み片18を併用したが、切離
開封手段としは、切断用ミシン目(パーホレーション)
を断熱外装用袋5の周方向に単数条又は複数条形成した
もの等でも良い。
【0039】図4(ロ)は、断熱外装用袋5を構成する
包装フィルム9の他の例を示す断面図である。この包装
フィルム9は、印刷11の施された基材シート10と発
泡樹脂層12との間に、断熱外装用袋5の内部に透過し
ようとする光を遮断するための遮光層26を有する点の
みが、図4(イ)の包装フィルムと異なる。
【0040】遮光層26は、例えばスズ蒸着又はアルミ
ニウムの微粉末を含有した銀色のインキ層が施されたも
ので、電子レンジ加熱によりスパーク等を起こさないも
のを使用できる。
【0041】このような遮光層26を有する包装フィル
ム9で形成された断熱外装用袋5では、遮光性が著しく
高く、品質保持ができるにかかわらず、電子レンジから
照射されるマイクロ波が透過するため、加熱調理に支障
となることはない。
【0042】また、本発明において、印刷11の施され
た基材シート10と発泡樹脂層12との間、又は発泡樹
脂層12のうち基材シート10とは反対側に、二軸延伸
ポリアミド層を設けてもよい。
【0043】本発明は上記実施の形態に限定されるもの
ではない。例えば、図9に示す如くスタンディングパウ
チタイプの電子レンジ用パウチ1を、断熱性を有するス
タンディングパウチ形の断熱用外装体5で被覆したもの
であっても良い。かかる電子レンジ用パウチ1には、前
記背貼り部は設けられておらず、電子レンジ用パウチ1
の上部の角部(逃圧用部)1bを切断する。また、断熱
用外装体5の上部5bもミシン目等の切離開封手段に沿
って分断し、断熱用外装体5を開口させ、電子レンジ用
パウチ1の逃圧口部分を露出させることができる。
【0044】本実施の形態にかかるスタンディングパウ
チタイプの電子レンジ用パウチ1は、自立させた状態で
加熱調理できる利点がある。また、前記逃圧用部7を露
出すべく、断熱外装用袋本体6を開封するためには、断
熱外装用袋本体6に切離開封手段を必ず設けておく必要
はなく、例えば、ハサミ等で断熱外装用袋本体6を切断
するようにしても良い。
【0045】また、図10〜図12に示す如く、断熱用
外装体5の表面は、凹凸加工が施されていても良い。具
体的には、金型(熱エンボスロールでの型押し等)30
により、製袋以前の包装フィルム9の表面にエンボス加
工31を行う。かかるエンボス加工の凹凸面形状は、任
意に設定することができ、例えば矩形状、円形、楕円形
及びこれらの組み合わせ等が挙げられる。また、薄肉部
としての凹部(凹溝)Bの幅及び深さも任意に設定可能
であり、エンボス凸部(厚肉部)Aと凹部Bとを合わせ
た1ピッチ当りの寸法Lは、1〜10mm程度が好まし
い。また、凹部Bの深さは0.01〜1mm程度が好ま
しい。更に、エンボスの断面形状も特に限定されず、断
熱性が得られる限りにおいていずれの形状であっても良
い。
【0046】このように、包装フィルム9の表面にエン
ボス加工31を行うことにより、例えば、冷凍食品を収
容する包装体の場合には、調理前に断熱用外装体5の表
面が凍りついていても、包装フィルム9の凹凸表面を持
つことにより、包装体が滑り落ち難い。また、発泡樹脂
層12自身による断熱効果に加え、エンボス加工により
断熱用外装体5の接触面積を小さくすることにより、更
に断熱効果が得られる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本願発明は、逃圧用部を有
する電子レンジ加熱包装袋と、該包装袋を包装すべく、
可撓性及び断熱性を有するシートから構成された断熱外
装用袋とを備え、断熱外装用袋には、前記逃圧用部を外
部に露出させることが可能になっているので、加熱調理
の準備を簡単容易に行うことができ、しかも電子レンジ
加熱時には包装袋の形状安定化が可能で、消費者に安心
感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子レンジ加熱包装体の一実施の形態
を示す一部断面を含む全体斜視図。
【図2】同電子レンジ加熱前の全体断面図
【図3】同電子レンジ加熱状態の全体断面図。
【図4】(イ)及び(ロ)は包装フィルムの断面図。
【図5】(イ)及び(ロ)は電子レンジ加熱包装体の平
面図。
【図6】(イ)及び(ロ)は背貼り部の正面図。
【図7】加熱後の電子レンジ加熱包装体を開封する状態
の斜視図。
【図8】同電子レンジ加熱された食品を、取り出す状態
を示す斜視図。
【図9】本発明の電子レンジ加熱包装体の他の実施の形
態を示す全体斜視図。
【図10】本発明の電子レンジ加熱包装体の他の実施の
形態を示す一部断面を含む全体斜視図。
【図11】(イ)は包装フィルムの斜視図、(ロ)は包
装フィルムにエンボス加工を施す状態の断面図。
【図12】包装フィルムに形成された凹凸形状を示し、
(イ)は平面図、(ロ)は断面図。
【符号の説明】
1…電子レンジ加熱包装袋、5…断熱外装用袋、7…背
貼り部(逃圧用部)、6…断熱外装用袋本体、26…遮
光層、31…エンボス加工
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 81/34 B65D 81/34 U F24C 7/02 551 F24C 7/02 551L 551N Fターム(参考) 3E064 AA05 BA21 BB03 FA03 HP10 3E067 AA11 AB01 BA12B BA12C BA28C BB14B BB14C BB15B BB16B BB25B CA12 CA18 EB03 EB07 EE07 GB01 GD08 3L086 AA01 BF01 BF02 BF03 BF05 DA01 4B055 AA10 BA07 CA01 CB03 CC52 DB15 FA01 FB33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 逃圧用部(7)を有する電子レンジ加熱
    包装袋(1)の外包装に適用される断熱外装用袋であっ
    て、可撓性及び断熱性を有するシートから断熱外装用袋
    本体(6)が構成され、断熱外装用袋本体(6)には、
    前記電子レンジ加熱包装袋の逃圧用部(7)を露出させ
    るための切離開封手段が備えられていることを特徴とす
    る電子レンジ加熱包装袋の断熱外装用袋。
  2. 【請求項2】 前記断熱外装用袋本体(6)には、内部
    に透過しようとする光を遮断するための遮光層(26)
    が設けられている請求項1に記載の電子レンジ加熱包装
    袋の断熱外装用袋。
  3. 【請求項3】 前記断熱外装用袋本体(6)の表面は、
    凹凸加工が施されている請求項1記載の電子レンジ加熱
    包装袋の断熱外装用袋。
  4. 【請求項4】 逃圧用部(7)を有する電子レンジ加熱
    包装袋(1)と、該包装袋(1)を包装すべく、可撓性
    及び断熱性を有するシートから構成された断熱外装用袋
    本体(6)を有する断熱外装用袋(5)とを備え、断熱
    外装用袋本体(6)は、前記逃圧用部(7)を露出可能
    に形成されていることを特徴とする電子レンジ加熱包装
    体。
  5. 【請求項5】 前記電子レンジ加熱包装袋(1)は、プ
    ラスチックフィルムからなり、前記逃圧用部(7)は、
    重ね合わされたプラスチックフィルムの内面同士を接着
    した背貼り部に形成されてなり、前記断熱外装用袋
    (5)には、前記背貼り部を露出させるための切離開封
    手段が備えられている請求項4記載の電子レンジ加熱包
    装体。
  6. 【請求項6】 前記断熱外装用袋本体(6)の表面は、
    凹凸加工が施されている請求項4記載の電子レンジ加熱
    包装体。
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