JP2001350954A - 通信ネットワークを介して商品を発注する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 通信ネットワークを介して商品を発注し、利
益を上げることである。 【解決手段】 商品購入者（需要家）と商品供給者との
間に位置する販売業者が、販売サイトと仕入れサイトと
それぞれ独立して運用し、小売価格と仕入れ価格との差
額を利益として計上する通信ネットワークを介して商品
を発注する方法である。顧客は、クライアント・コンピ
ュータ１６から商品購入価格を含む条件付き購入申し込
みを通信ネットワーク１０を介して第１サーバシステム
１２に送信する。第２サーバシステム１８は購入価格よ
り低い仕入れ価格を含む条件付き仕入れ申し込みを通信
ネットワークを介して複数のサプライヤ・コンピュータ
２２に送信する。第１及び第２サーバシステムを管理す
る販売業者はサプライヤ・コンピュータから応答のあっ
た最も条件の良い商品を仕入れ、小売価格と仕入れ価格
との差額を利益として計上する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネット等
の通信ネットワークを介して商品を発注する方法に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】ビジネスモデル特許が、俄かにクローズ
アップされている。特に、西暦２０００年の幕開けと共
に、その注目度が急上昇している。

【０００３】ビジネスモデル特許とは、新規なビジネス
の方法を、コンピュータシステムやネットワーク等の技
術的手段を使用して具現した発明を特許の対象とするも
のである。

【０００４】ビジネスの手法それ自体は、技術的思想で
はないから特許の対象とはならないが、ビジネスのアイ
デアを、コンピュータシステムやネットワークの技術的
手段を使用して現実に利用できるように表現して特許出
願をすれば、特許となり得る。

【０００５】現在においては、コンピュータシステムや
ネットワーク等を全く使用しないビジネスはまれである
から、いかなる新ビジネスの手法も特許となり得る可能
性があるということである。

【０００６】ビジネスモデル特許の内容としては、電子
商取引（ｅ−コマース）及び金融ビジネス（銀行、保
険、証券）関連のものが現在最も注目を浴びており、そ
れらがビジネスモデル特許の中心である。

【０００７】米国特許第５，７９４，２０７号には、消
費者が購入条件を指定する所謂逆オークション特許が開
示されている。即ち、消費者は希望する商品の条件をイ
ンターネットを介して仲介者のサーバに送信する。仲介
者は、上記条件を複数の販売業者に伝達する。

【０００８】各販売業者は上記条件から見積りを消費者
に直接提示し、消費者は各社見積りを対比して、希望条
件に合致する商品を選択する。

【０００９】明細書中には、その応用例として、航空券
の購入、ホテルの予約、新車の購入、自動車保険の契約
などへの適用が記載されている。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】上述した逆オークショ
ンの仲介システム特許においては、商品の代金はクレジ
ットカードを用いて消費者が直接販売業者に支払ってい
るから、仲介者は販売業者から何がしかの仲介料を徴収
しているに過ぎないと理解される。

【００１１】このように、仲介者は仲介料を徴収するこ
とにより利益を上げていると考えられるが、この逆オー
クションのビジネスモデル特許では、販売業者から直接
見積りが消費者に提示されるため、仲介料以上により積
極的に利益を上げることはできない。

【００１２】本発明はこのような点に鑑みて成されたも
のであり、仲介業者又は中間の販売業者が積極的に利益
を上げることが可能な通信ネットワークを介して商品を
発注する方法を提供することを目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明は、中間の販売業
者が販売サイトと仕入れサイトを独立して運用し、販売
価格と仕入れ価格との差を利益として計上する通信ネッ
トワークを介して商品を発注する方法を提供する。

【００１４】本発明によると、通信ネットワークを介し
て商品を発注する方法であって、商品購入者の識別子を
含む商品購入者を特定する情報をクライアント・コンピ
ュータに入力し、購入価格を含む条件付き購入申し込み
を該クライアント・コンピュータに入力し、前記商品購
入者を特定する情報及び前記条件付き購入申し込みの第
１要求を通信ネットワークを介して第１サーバシステム
に送信し、該第１サーバシステムの制御の下で前記第１
要求を受信し、前記購入価格より低い仕入れ価格を含む
条件付き仕入れ申し込みを第２サーバシステムに入力
し、前記条件付き仕入れ申し込みの第２要求を前記通信
ネットワークを介してサプライヤ・コンピュータに送信
し、該サプライヤ・コンピュータの制御の下で前記第２
要求を受信し、商品供給者の識別子を含む商品供給者を
特定する情報を前記サプライヤ・コンピュータに入力
し、前記第２要求に合致する内容の商品供給価格を含む
条件付き商品供給申し込みを前記サプライヤ・コンピュ
ータに入力し、前記商品供給者を特定する情報及び前記
条件付き商品供給申し込みの第３要求を前記通信ネット
ワークを介して前記第２サーバシステムに送信し、前記
第２サーバシステムの制御の下で前記第３要求を受信
し、前記第２サーバシステムの制御の下で、前記第３要
求を受諾する旨の応答を前記通信ネットワークを介して
前記サプライヤ・コンピュータに送信し、前記第１サー
バシステムの制御の下で、前記第１要求を受諾する旨の
応答を前記通信ネットワークを介して前記クライアント
・コンピュータに送信する、ことを特徴とする通信ネッ
トワークを介して商品を発注する方法が提供される。

【００１５】販売業者は販売サイトで第１サーバシステ
ムを運用し、仕入れサイトで第２サーバシステムを運用
する。販売サイトと仕入れサイトは互いにリンクせずに
独立していることが重要である。

【００１６】即ち、本明細書で使用する第１及び第２サ
ーバシステムという用語は、物理的にコンピュータが独
立している必要がなく、その管理するサイトが互いにリ
ンクせずに独立して機能するサーバシステムを含むもの
である。

【００１７】

【発明の実施の形態】図１を参照すると、本発明方法を
達成するためのシステム構成図が示されている。販売業
者５は第１サーバシステム１２及び第２サーバシステム
１８を有している。第１及び第２サーバシステム１２，
１８はそれぞれメモリ１４，２０を有している。

【００１８】これらの第１及び第２サーバシステム１
２，１８は販売業者５の会社内に設置されるか、或いは
契約したインターネットサービスプロバイダのサーバを
第１及び第２サーバシステム１２，１８として使用する
ようにしても良い。

【００１９】好ましくは、第１サーバシステム１２と第
２サーバシステム１８が独立している。しかし、第１及
び第２サーバシステム１２，１８はコンピュータとして
必ずしも物理的に独立している必要はない。

【００２０】例えば、同一のコンピュータで販売サイト
を管理するサーバを第１サーバシステム１２と呼び、仕
入れサイトを管理するサーバを第２サーバシステム１８
と呼ぶようにする。

【００２１】第１サーバシステム１２は独自ドメインで
ある販売サイトを管理するサーバシステムであり、イン
ターネット１０を介して商品購入者のもとに設置された
複数のクライアント・コンピュータ１６ａ，１６ｂ，１
６ｃ，…，１６ｎに接続されている。

【００２２】第２サーバシステム１８は独自ドメインで
ある仕入れサイトを管理するサーバシステムであり、イ
ンターネット１０を介して商品供給者のもとに設置され
た複数のサプライヤ・コンピュータ２２ａ，２２ｂ，２
２ｃ，…，２２ｎに接続されている。

【００２３】以下、本発明の商品発注方法を図２乃至図
４記載のフローチャートを参照して説明する。販売サイ
トでは、販売業者５がホームページで売りたい商品を公
開する。

【００２４】商品の種類は特別限定されるものではない
が、例えば生薬、漢方薬、医薬品、医薬部外品、健康食
品、化粧品等を含んでおり、販売業者５が売りたいこれ
らの商品を値段をつけずに公開する。

【００２５】例えば、クライアント・コンピュータ１６
ａが設置されたクライアント又はカスタマが商品を購入
したい場合には、ステップＳ２で商品購入者の識別子
（ＩＤ）を含む商品購入者を特定する情報をクライアン
ト・コンピュータ１６ａに入力する。商品購入者を特定
する情報はユーザーＩＤ、パスワード、氏名、住所、電
話番号等を含んでいる。

【００２６】これらの商品購入者を特定する情報は、ホ
ームページ上の図５に示すような会社データの入力画面
で入力する。必要事項を入力し、送信ボタンをクリック
すると、ユーザーＩＤとパスワードが発行される。

【００２７】次いで、ステップＳ４で購入価格を含む条
件付き購入申し込みをクライアント・コンピュータ１６
ａに入力する。例えば、図６に示すような画面で生薬、
ハーブの需要化の希望購入価格及び商品の仕様を入力す
る。

【００２８】必要事項を入力した後、送信ボタンをクリ
ックすると、商品購入者を特定する情報及び条件付き購
入申し込みの要求がインターネット１０を介して第１サ
ーバシステム１２に送信される（ステップＳ６）。

【００２９】第１サーバシステム１２はステップＳ８で
この要求を受信し、ホームページの画面上にこの要求を
表示する。販売業者はステップＳ９で、この要求がＯＫ
が否かを判断する。

【００３０】即ち、顧客の要求内容及び購入価格をリク
エストさせてから、自社にその商品の在庫があるか否か
又は在庫がある場合には在庫が要求された販売価格に見
合うか否かを判断する。

【００３１】肯定の場合には、図４のステップＳ２６に
進み、この要求を受諾する旨の応答をクライアント・コ
ンピュータ１６ａに送信する。

【００３２】ステップＳ９の判断が否定の場合には、ス
テップＳ１０に進み条件付き仕入れ申し込みを第２サー
バシステム１８に入力する。この条件付き仕入れ申し込
みは、要求された又は指定された購入価格より低い仕入
れ価格を含んでいる。なんとなれば、販売業者５は購入
価格と仕入れ価格との差を利益として計上する必要があ
るからである。

【００３３】上述したステップＳ２〜ステップＳ８まで
のプログラムは、第１サーバシステム１２のメモリ１４
に格納されている。

【００３４】第２サーバシステム１８が管理する仕入れ
サイトでは、仕入れ情報をホームページ上に公開し、世
界中から適合する商品を仕入れるものである。

【００３５】即ち、仕入れサイトのホームページでは、
まず図７に示すような画面が表示される。「詳しい情報
のページへ」をクリックすると、図８に示すような商品
仕入れ情報の詳しい内容が表示される。

【００３６】図７で納入契約書を読んだ後、同意するを
クリックすると、図９に示すようなユーザーＩＤとパス
ワードを発行するための情報ページへ進む。図９で必要
事項を入力後、送信をクリックするとユーザーＩＤとパ
スワードが発行される。

【００３７】図２のステップＳ１０で条件付き仕入れ申
し込みを第２サーバシステム１８に入力してから、画面
上の送信をクリックすると、この条件付き仕入れ申し込
みの要求がインターネット１０を介してサプライヤ・コ
ンピュータ２２ａ，２２ｂ，２２ｃ，…，２２ｎに送信
される（ステップＳ１２）。

【００３８】次いで、図３のステップＳ１４で、この要
求をサプライヤ・コンピュータ２２ａ，２２ｂ，２２
ｃ，…，２２ｎが受信し、それぞれのコンピュータ画面
上にこの要求を表示する。

【００３９】サプライヤ・コンピュータ２２ｂが設置さ
れている商品供給者がこの要求に合った商品を供給した
い場合には、ステップＳ１６で商品供給者の識別子（Ｉ
Ｄ）及びパスワードを含む商品供給者を特定する情報を
サプライヤ・コンピュータ２２ｂに入力する。

【００４０】次いで、ステップＳ１８に進み、図１０に
示す画面上で商品供給価格を含む条件付き商品供給申し
込みをサプライヤ・コンピュータ２２ｂに入力する。送
信ボタンをクリックすると、ステップＳ２０で条件付き
商品供給申し込みの要求がインターネット１０を介して
第２サーバシステム１８に送信される。

【００４１】ステップＳ２２で第２サーバシステム１８
がこの要求を受信した後、販売業者５はこの条件付き商
品供給申し込みを受け入れるかどうか、即ちこの商品を
仕入れるかどうかを判断する。

【００４２】商品の仕入れを決定すると、条件付き商品
供給申し込みの要求を受諾する旨の応答をインターネッ
ト１０を介してサプライヤ・コンピュータ２２ｂに送信
する（ステップＳ２４）。

【００４３】ステップＳ１０〜ステップＳ２４のプログ
ラムは第２サーバシステム１８のメモリ２０に格納され
ている。

【００４４】次いで、図４のステップＳ２６に進み、販
売業者５は第１サーバシステム１２によりインターネッ
ト１０を介して上述した条件付き購入申し込みの要求を
受諾する旨の応答をクライアント・コンピュータ１６ａ
に送信する。

【００４５】ステップＳ２８で、販売業者５は商品供給
者に対して支払を行い、ステップＳ３０で商品購入者は
第１及び第２サーバシステム１２，１８を運用する販売
業者５に対して支払を行う。

【００４６】これらの支払には、クレジットカード、振
り込み、又は商品配送時の決済等、何れの方法も採用可
能である。また、商品の配送も、宅配便、航空便、トラ
ック便等何れの配送方法も採用可能である。

【００４７】例えば、商品が生薬の場合には、クライア
ント・コンピュータ１６ａ〜１６ｎが設置された商品購
入者は、例えば医薬品専門業者や生薬専門業者であり、
商品供給者はサプライヤ・コンピュータ２２ａ〜２２ｎ
が設置された中国、韓国等の生薬輸出業者を含む。

【００４８】

【発明の効果】本発明の商品発注方法は、以上詳述した
ように、商品の販売サイトと仕入れサイトとを独立して
運用するようにしたので、販売業者は購入価格（小売価
格）と仕入れ価格との差額を利益として計上できるた
め、ビジネス上非常に有用な方法である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明方法を実施するためのシステム構成図で
ある。

【図２】本発明方法のフローチャート（その１）であ
る。

【図３】本発明方法のフローチャート（その２）であ
る。

【図４】本発明方法のフローチャート（その３）であ
る。

【図５】販売サイトにおける会社データの入力画面であ
る。

【図６】販売サイトにおける条件付き購入申し込みを入
力する画面である。

【図７】仕入れサイトのトップページである。

【図８】商品仕入れ情報の詳細を示す画面である。

【図９】仕入れサイトにおけるサプライヤ情報入力画面
である。

【図１０】仕入れサイトにおける商品供給情報を示す画
面である。

【符号の説明】

５ 販売業者 １０ インターネット １２ 第１サーバシステム １４，２０ メモリ １６ａ〜１６ｎ クライアント・コンピュータ １８ 第２サーバシステム ２２ａ〜２２ｎ サプライヤ・コンピュータ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通信ネットワークを介して商品を発注す
   る方法であって、 商品購入者の識別子を含む商品購入者を特定する情報を
   クライアント・コンピュータに入力し、 購入価格を含む条件付き購入申し込みを該クライアント
   ・コンピュータに入力し、 前記商品購入者を特定する情報及び前記条件付き購入申
   し込みの第１要求を通信ネットワークを介して第１サー
   バシステムに送信し、 該第１サーバシステムの制御の下で前記第１要求を受信
   し、 前記購入価格より低い仕入れ価格を含む条件付き仕入れ
   申し込みを第２サーバシステムに入力し、 前記条件付き仕入れ申し込みの第２要求を前記通信ネッ
   トワークを介してサプライヤ・コンピュータに送信し、 該サプライヤ・コンピュータの制御の下で前記第２要求
   を受信し、 商品供給者の識別子を含む商品供給者を特定する情報を
   前記サプライヤ・コンピュータに入力し、 前記第２要求に合致する内容の商品供給価格を含む条件
   付き商品供給申し込みを前記サプライヤ・コンピュータ
   に入力し、 前記商品供給者を特定する情報及び前記条件付き商品供
   給申し込みの第３要求を前記通信ネットワークを介して
   前記第２サーバシステムに送信し、 前記第２サーバシステムの制御の下で前記第３要求を受
   信し、 前記第２サーバシステムの制御の下で、前記第３要求を
   受諾する旨の応答を前記通信ネットワークを介して前記
   サプライヤ・コンピュータに送信し、 前記第１サーバシステムの制御の下で、前記第１要求を
   受諾する旨の応答を前記通信ネットワークを介して前記
   クライアント・コンピュータに送信する、 ことを特徴とする通信ネットワークを介して商品を発注
   する方法。
2. 【請求項２】 前記第１サーバシステムと前記第２サー
   バシステムは互いに独立している請求項１記載の通信ネ
   ットワークを介して商品を発注する方法。
3. 【請求項３】 前記商品は生薬、漢方薬、医薬品、医薬
   部外品、健康食品及び化粧品からなる群から選択される
   請求項１記載の通信ネットワークを介して商品を発注す
   る方法。