JP2001345624A - アレーアンテナ装置 - Google Patents

アレーアンテナ装置

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JP2001345624A
JP2001345624A JP2000167346A JP2000167346A JP2001345624A JP 2001345624 A JP2001345624 A JP 2001345624A JP 2000167346 A JP2000167346 A JP 2000167346A JP 2000167346 A JP2000167346 A JP 2000167346A JP 2001345624 A JP2001345624 A JP 2001345624A
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wave
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相手方レーダからのレーダ波がアレーアンテ
ナ表面で反射する反射波、およびレーダ波が素子アンテ
ナ内部で全反射して素子アンテナ外部に放射される放射
波がレーダ断面積を大きくする原因となっていた。 【解決手段】 レーダ波の位相を移相させる可変移相器
4を有する素子アンテナ1が複数個配設されたアレーア
ンテナと、素子アンテナ1が受信した受信レーダ波を全
反射させる開放端子2と、可変移相器4を制御して、開
放端子2で全反射して素子アンテナ1外部に放射される
受信レーダ波の位相を、アレーアンテナの表面で反射す
るレーダ波の位相と逆相になるように移相制御する制御
処理装置9を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、航空機等に搭載
されるアレーアンテナのレーダ断面積を低減し、相手方
レーダにより探知されにくいアレーアンテナ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図13は特開平7−307617号公報
に開示されたアレーアンテナの構成を示すブロック図で
ある。図13において36は第1の素子アンテナ群、3
7は第2の素子アンテナ群、38は第1の平面、39は
第2の平面である。次に、上記構成のアレーアンテナの
作用について説明する。複数個の素子アンテナは第1の
素子アンテナ群36と第2の素子アンテナ群37とに分
割される。第1の素子アンテナ群36が配置された第1
の平面38と、第2の素子アンテナ群37が配置された
第2の平面39との間には段差が設けられる。段差は相
手方レーダ波長の約4分の1又はその奇数倍に設定され
る。この段差を設けることにより相手方レーダから到来
して第1の平面38において反射した反射波と、第2の
平面39に置いて反射した反射波は位相関係が逆位相と
なって互いに打ち消し合うため、上記構成のアレーアン
テナのレーダ断面積が小さくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、相手方レー
ダ波がアレーアンテナの表面にて反射した反射波と、相
手方レーダ波が素子アンテナ内部で反射して外部に放射
された放射波がレーダ断面積を大きくする原因となって
いる。そして、レーダ断面積が大きくなると相手方レー
ダに探知される可能性がより高くなる。この点、従来の
アレーアンテナは第一の平面38および第二の平面39
間に相手方レーダ波長の約4分の1又はその奇数倍とな
るように設定された段差を設けて、第一の平面38で反
射した反射波と第二の平面39で反射した反射波を互い
に相殺させ、アレーアンテナ表面にて反射する反射波に
よりレーダ断面積が大きくなることを抑制するものであ
る。
【0004】しかしながら、段差を設けて反射波どうし
を相殺させるアレーアンテナでは、相手方レーダの波長
が変わると、第一の平面38及び第二の平面39からの
反射波が相殺されなくなり、レーダ断面積が大きくな
る。また、レーダ断面積をより小さくするためには素子
アンテナからの放射波を抑制することも必要である。本
発明は、上記課題を解消するためになされたものであ
り、相手方レーダ波がアレーアンテナ表面にて反射する
反射波を低減させることによりレーダ断面積を縮小させ
るアレーアンテナ装置を提供することを第一の目的とす
る。また、相手方レーダ波が素子アンテナの内部で全反
射した結果生じる放射波がレーダ断面積を拡大すること
を防止することにより、レーダ断面積を縮小させるアレ
ーアンテナ装置を提供することを第二の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアレーアン
テナ装置は、レーダ波の位相を移相させる可変移相器を
有する素子アンテナが複数個配設されたアレーアンテナ
と、前記素子アンテナが受信した受信レーダ波を全反射
させる端子と、前記可変移相器を制御して、前記端子で
全反射して前記素子アンテナ外部に放射される受信レー
ダ波の位相を前記アレーアンテナの表面で反射する前記
レーダ波の位相と逆相になるように移相制御する制御処
理装置を備えたものである。
【0006】本発明に係るアレーアンテナ装置は、イン
ピーダンスを変化させる可変抵抗器を有する素子アンテ
ナが複数個配設されたアレーアンテナと、前記素子アン
テナが受信した受信レーダ波の電力を計測する受信機
と、この受信機が計測した電力が所定値より大きくなる
ときの位相値および抵抗値に基づいて前記可変抵抗器を
制御してインピーダンスを変化させ、前記素子アンテナ
が前記レーダ波を反射することを抑制する制御処理装置
を備えたものである。
【0007】本発明に係るアレーアンテナ装置は、相手
方レーダから到来したレーダ波を受信する素子アンテナ
のうち、受信したレーダ波を全反射する開放端子と接続
され、前記レーダ波と同じ位相のレーダ波を外部に放射
する第一の素子アンテナと、前記レーダ波の位相をπだ
け移相して全反射する短絡端子と接続され、前記第一の
素子アンテナから放射されるレーダ波の位相と逆相のレ
ーダ波を外部に放射する第二の素子アンテナとを備えた
ものである。
【0008】本発明に係るアレーアンテナ装置は、レー
ダ波の位相を移相させる可変移相器、インピーダンスを
変化させる可変抵抗器を有する素子アンテナが複数個配
設されたアレーアンテナと、前記素子アンテナが受信し
た受信レーダ波を全反射させる端子と、前記素子アンテ
ナが受信した受信レーダ波の電力を計測する受信機と、
前記端子と接続された素子アンテナの前記可変移相器を
制御して前記素子アンテナから放射されるレーダ波の位
相を移相し、前記受信機と接続された素子アンテナの前
記可変抵抗器を受信レーダ波の電力に応じて制御するこ
とにより前記素子アンテナのインピーダンスを整合させ
る制御処理装置と、前記素子アンテナの接続先を前記受
信機、前記端子間で選択的に切り換えるスイッチとを備
えたものである。
【0009】また、本発明に係るアレーアンテナ装置
は、レーダ波の位相を移相させる可変移相器を有する素
子アンテナが複数個配設されたアレーアンテナと、前記
素子アンテナが受信した受信レーダ波を全反射させる端
子と、前記素子アンテナが受信した受信レーダ波の電力
を計測する受信機と、前記素子アンテナの接続先を前記
端子および前記受信機間で切り換えるスイッチと、前記
受信機から入力された受信レーダ波より相手方レーダの
方位を測定する方位検出装置と、前記スイッチを制御し
て前記素子アンテナを、前記方位検出装置に受信レーダ
波を出力する受信機に接続し、前記方位検出装置により
相手方レーダの方位を探知させ、さらに前記スイッチを
制御して前記素子アンテナを前記端子に接続し、前記端
子で全反射して各素子アンテナの外部に放射されるレー
ダ波の位相を、前記方位検出装置が検出した相手方レー
ダの方位に対する指向性を低減させるように、前記各素
子アンテナの可変移相器を制御して移相する制御処理装
置を備えたものである。
【0010】また、本発明に係るアレーアンテナ装置
は、素子アンテナとともに配設されてレーダ波を受信す
る受信素子と、この受信素子のインピーダンスを変化さ
せて、前記受信素子が前記レーダ波を反射することを抑
制する整合終端端子とを有するアレーアンテナを備えた
ものである。
【0011】また、本発明に係るアレーアンテナ装置
は、隣接する素子アンテナ同士を遮蔽する遮蔽部材を素
子アンテナ間に配設したアレーアンテナを備えたもので
ある。
【0012】また、本発明に係るアレーアンテナ装置
は、素子アンテナが配設された配設面が曲面形状に形成
されたアレーアンテナを備えたものである。
【0013】また、本発明に係るアレーアンテナ装置
は、送受信するレーダ波を増幅する増幅器と、この増幅
器において反射したレーダ波を消滅させる抵抗器とを備
えたアレーアンテナを備えたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1に係るアレーアンテナ装置の構成を示すブロ
ック図である。図1において、1は相手方レーダから到
来したレーダ波を受信する素子アンテナ、2は素子アン
テナ1の負荷状態を開放(オープン)にする開放端子、
3は素子アンテナ1のインピーダンスを変化させる可変
抵抗器、4は開放端子2にて全反射したレーダ波の位相
を移相させる可変移相器、5は可変抵抗器3を制御する
抵抗器制御装置、6は可変移相器3を制御する移相器制
御装置、9は開放端子2で全反射したレーダ波の位相が
アレーアンテナ表面からの反射波と同振幅逆位相になる
ように、可変移相器4、可変抵抗器5を制御する制御処
理装置である。
【0015】以下、アレーアンテナ装置の動作について
図1を参照しながら説明する。アレーアンテナは、相手
方レーダからのレーダ波を受信する素子アンテナ1が同
一平面上に複数個配設されて構成される。相手方レーダ
からのレーダ波のうち一部は各素子アンテナ1によって
受信され、一部はアレーアンテナの表面において反射さ
れる。素子アンテナ1が受信したレーダ波は開放端子2
に入力される。開放端子2は素子アンテナ1が受信した
受信レーダ波の位相を変えずに全反射させる。開放端子
2が全反射したレーダ波は可変抵抗器3、可変移相器4
に入力される。制御処理装置9は、素子アンテナ1から
放射される放射波の振幅・位相がアレーアンテナ表面か
らの反射波の振幅・位相と同じ振幅でかつ逆相になる所
定の位相値と、開放端子2で反射したレーダ波が素子ア
ンテナ外部に放射可能な素子アンテナ1のインピーダン
ス(抵抗値)を求める。そして、この抵抗値、位相値を
抵抗器制御装置5、移相器制御装置6に伝達する。抵抗
器制御装置5、移相器制御装置6は制御処理装置9が求
めた抵抗値、位相値をそれぞれ可変抵抗器3、可変移相
器4に設定する。
【0016】可変移相器4は移相器制御装置6の制御に
応じて、開放端子2にて全反射されたレーダ波の位相を
移相する。可変移相器4から出力されたレーダ波は、可
変抵抗器3によりレーダ波を放射可能なインピーダンス
に設定された素子アンテナ1から放射波として放射され
る。素子アンテナ1からの放射波は、アレーアンテナ表
面からの反射波と振幅が同じで位相が逆相になるように
調整されており放射波と反射波は相互に打ち消し合う。
したがって、相手方レーダは、上記アレーアンテナから
の放射波および反射波を探知することが困難になる。
【0017】以上説明したように、上記説明によるアレ
ーアンテナ装置は、本来、レーダ断面積を大きくする原
因となる素子アンテナ1からの放射波を、アレーアンテ
ナ表面からの反射波と同振幅逆位相になるように調整す
ることにより、放射波と反射波を互いに打ち消しあわせ
る点に特徴を有する。なお、上記説明によるアレーアン
テナ装置においては、開放端子2が素子アンテナ1の受
信したレーダ波の位相を変えずに全反射させている。し
かし、レーダ波を全反射させるのに必ずしも開放端子2
を用いる必要はなく、素子アンテナ1が受信したレーダ
波を全反射させる端子であればどのようなものでもよ
い。
【0018】例えば、図2は本発明の実施の形態1に係
るアレーアンテナ装置の構成を示すブロック図である。
図2にしめす短絡端子7は素子アンテナ1が受信したレ
ーダ波の位相をπだけ移相するとともに、この移相され
たレーダ波を全反射させる端子である。短絡端子7を用
いた図2に示すアレーアンテナ装置も、可変抵抗器3、
可変移相器4が反射波と同振幅逆位相になるようにレー
ダ波の振幅・位相を調整するので、上記説明によるアレ
ーアンテナ装置と同様の効果を奏する。
【0019】実施の形態2.実施の形態1に係るアレー
アンテナ装置は、素子アンテナ1からの放射波を、アレ
ーアンテナ表面で反射した相手方レーダからのレーダ波
である反射波と同振幅逆位相に調整することにより、放
射波と反射波を互いに打ち消しあわせてレーダ断面積の
低減を図っていた。以下説明するアレーアンテナ装置
は、素子アンテナのインピーダンスを整合させ、素子ア
ンテナがレーダ波を反射して素子アンテナ外部に放射す
ることを抑制することにより、レーダ断面積を低減させ
るものである。
【0020】図3は本発明の実施の形態2に係るアレー
アンテナ装置の構成を示すブロック図である。図4は本
発明の実施の形態2に係るアレーアンテナ装置の構成を
示すブロック図である。図3において、8は受信した相
手方レーダ波の電力を計測する機能を有する受信機、9
は受信機8が計測した電力が最大となるときの位相値、
抵抗値を検出して抵抗器制御装置5、移相器制御装置6
を制御する制御処理装置である。また、図4において1
0は受信専用の素子アンテナとして用いられる受信素
子、11は受信素子10の負荷を整合状態にする整合終
端端子である。なお図3、図4において図1と同一の符
号は同一または相当部分を示すので説明は省略する。
【0021】以下、アレーアンテナ装置の動作につい
て、図3を参照しながら説明する。受信機8は素子アン
テナ1が受信したレーダ波の電力を測定する。レーダ波
の電力を測定した受信機8は、その電力測定結果を制御
処理装置9へ伝達する。制御処理装置9は、受信機8か
ら伝達された電力測定結果より、レーダ波の電力が所定
値より大きくなるとき、具体的には電力値が最大となる
ときの抵抗値および位相値を求める。そして、求めた抵
抗値および位相値を用いて素子アンテナ1の負荷状態を
設定するため、抵抗値を抵抗器制御装置5に、位相値を
移相器制御装置6に伝達する。抵抗器制御装置5は、制
御処理装置9から伝達された抵抗値に基づいて可変抵抗
器3を制御する。同様に、移相器制御装置6は制御処理
装置9から伝達された位相値に基づいて可変移相器4を
制御する。このように、制御処理装置9は、レーダ波の
電力値が最大となるときの抵抗値および位相値を求めて
可変抵抗器3、可変移相器4を制御することで素子アン
テナのインピーダンスを整合させて素子アンテナ1の負
荷が整合状態になるよう設定する。
【0022】素子アンテナ1の負荷状態が整合すると、
受信レーダ波が放射波として素子アンテナ1外部に放射
されることを抑制することができる。素子アンテナ1が
レーダ波を反射することを抑制すると、アレーアンテナ
パタンの全履域にわたってレーダ断面積を低減させるこ
とができる。
【0023】以上説明したアレーアンテナ装置は、素子
アンテナ1から放射波が放射されることを抑制すること
によりレーダ断面積の低減を図ったものである。しかし
ながら、よりレーダ断面積を低減させるためには、アレ
ーアンテナ表面からの反射波を低減させる必要がある。
そこで、図4に示すように、アレーアンテナ表面に配設
された素子アンテナ1間に受信素子10を配設し、この
受信素子10の負荷を整合状態にする整合終端端子11
と受信素子10を接続する。これにより、アレーアンテ
ナ表面に入射するレーダ波の多くは受信素子10で受信
されたのち無反射となる。このように、素子アンテナ1
と受信素子10からアレーアンテナを構成すると、素子
アンテナ1からの放射波を抑制するとともに、アレーア
ンテナ表面からの反射波をも低減させることが可能にな
り、レーダ断面積をより低減させることができる。
【0024】実施の形態3.実施の形態1に係るアレー
アンテナ装置は、素子アンテナからの放射波とアレーア
ンテナ表面からの反射波を互いに打ち消しあわせること
によりレーダ断面積を低減させていた。また、実施の形
態2に係るアレーアンテナ装置は、素子アンテナからの
放射波を抑制するとともに、整合終端端子と接続された
受信素子を備えることによりアレーアンテナ表面からの
反射波をも抑制してレーダ断面積を低減させるものであ
った。以下説明するアレーアンテナ装置は、素子アンテ
ナから放射される放射波どうしを互いに打ち消しあわせ
ることによりレーダ断面積を低減させるものである。
【0025】図5は本発明の実施の形態3に係るアレー
アンテナ装置の構成を示すブロック図である。図5にお
いて、12は第一の素子アンテナ、13は第一の素子ア
ンテナ12の負荷を開放状態にする開放端子、14は第
一の素子アンテナ12と隣り合う位置に配設された第二
の素子アンテナ、15は第二の素子アンテナ14の負荷
を短絡状態にする短絡端子である。なお、図5におい
て、図1および図2に示す符号と同一の符号は同一また
は相当部分を示すので説明は省略する。
【0026】以下、アレーアンテナの動作について図5
を参照しながら説明する。第一の素子アンテナ12、第
二の素子アンテナ14は、ともに相手方レーダからのレ
ーダ波を受信する素子アンテナであり、同一平面上にそ
れぞれ隣り合うように複数個配設されてアレーアンテナ
が構成されている。第一の素子アンテナ12が受信した
レーダ波は開放端子13に出力され、第二の素子アンテ
ナ14が受信したレーダ波は短絡端子15に出力され
る。開放端子13は第一の素子アンテナ12が受信した
レーダ波を同位相のまま全反射させる。開放端子13に
て全反射したレーダ波は可変抵抗器3、可変移相器4を
経て第一の素子アンテナ12から外部に放射される。説
明の便宜上、第一の素子アンテナ12から外部に放射さ
れた放射波を第一の放射波と記載する。
【0027】一方、短絡端子15は第二の素子アンテナ
14が受信したレーダ波を、その位相をπだけ移相して
全反射させる。短絡端子15にて全反射したレーダ波は
可変抵抗器3、可変移相器4を経て第二の素子アンテナ
14から外部に放射される。説明の便宜上、第二の素子
アンテナ14から外部に放射された放射波を第二の放射
波と記載する。第一の放射波、第二の放射波はπだけ位
相がずれた同振幅の波と考えることができる。互いに隣
接した位置に配設された第一の素子アンテナ12、第二
の素子アンテナ14からそれぞれ第一の放射波と第二の
放射波が外部に放射されると、位相差がπの第一の放射
波と第二の放射波は互いに打ち消し合い、アレーアンテ
ナ付近の空中でキャンセルされるためレーダ断面積を低
減させることができる。
【0028】以上説明したアレーアンテナ装置は、位相
差がπの第一の放射波と第二の放射波を互いに打ち消し
合わせることによりレーダ断面積を低減させるものであ
る。しかしながら、上記説明によるアレーアンテナ装置
は、アレーアンテナ表面にて反射する反射波を抑制する
ことができないため、よりレーダ断面積を低減させるた
めには、図6に示すように、第一の素子アンテナ12お
よび第二の素子アンテナ14間に受信素子10を配設す
るとともに、この受信素子10の負荷を整合状態にする
整合終端端子と受信素子10を接続する必要がある。こ
のようにアレーアンテナ表面に反射波対策を講じること
により、上記説明によるアレーアンテナ装置は、アレー
アンテナに入射するレーダ波の多くは受信素子10で受
信されたのち無反射となる。このように、第一の素子ア
ンテナ12、第二の素子アンテナ14と受信素子10か
らアレーアンテナを構成すると、素子アンテナからの放
射波がレーダ断面積を大きくするのを抑制することがで
き、かつ、アレーアンテナ表面から反射する反射波をも
低減させることが可能になり、レーダ断面積をより低減
させることができる。
【0029】なお、図5に示すアレーアンテナ装置で
は、開放端子13ないし短絡端子15にて全反射したレ
ーダ波の振幅および位相を、可変抵抗器3および可変移
相器4にて調整することは必須の要件ではない。ただ
し、素子アンテナ外部の空中で第一の放射波と第二の放
射波が効率よく打ち消し合うためには位相差が正確にπ
であり、かつ同じ振幅であることが好ましい。そこで、
可変移相器4は開放端子13ないし短絡端子15にて全
反射されたレーダ波の位相・振幅を適宜整えることによ
り、レーダ断面積をより小さくすることができる。
【0030】実施の形態4.実施の形態1から実施の形
態3において説明したアレーアンテナ装置は、アレーア
ンテナを構成するすべての素子アンテナを使用してレー
ダ断面積を低減させていた。以下説明するアレーアンテ
ナ装置は、アレーアンテナを構成する各素子アンテナの
接続先を切りかえるスイッチを備え、複数の素子アンテ
ナのうち任意の素子アンテナを選択するとともに、各素
子アンテナの動作を切り換えて使用することを可能にす
るものである。
【0031】図7は本発明の実施の形態4に係るアレー
アンテナ装置の構成を示すブロック図である。図7にお
いて、16、17、18は素子アンテナ、19はアレー
アンテナから信号を送信するアレーアンテナ装置の動作
時に、送信信号を素子アンテナに出力する送信機、20
は素子アンテナが受信した相手方レーダ波の電力を計測
する機能を有する受信機、21は素子アンテナの負荷を
開放状態にする開放端子、22は受信機20が計測した
電力が最大となるときの位相値、抵抗値を検出して抵抗
器制御装置23、移相器制御装置24を制御する制御処
理装置、25は素子アンテナ16、17、18の接続先
を、送信機19、受信機20、開放端子21から選択的
に切り換えるスイッチ、26はスイッチ25の切換を制
御するスイッチ制御装置である。なお、図7において図
1と同一の符号は同一または相当部分を示すので説明は
省略する。
【0032】以下、アレーアンテナ装置の動作について
図7を参照しながら説明する。アレーアンテナ装置が送
信機19からの信号を送信する場合、送信された信号に
支障をきたさない範囲で反射波と同振幅逆位相の放射波
を出してレーダ断面積を低減させる必要がある。このよ
うな場合、制御処理装置22はスイッチ制御装置26を
介して、素子アンテナ16と素子アンテナ18を接続点
aに切り換えて送信機19と接続し、素子アンテナ17
を接続点cに切り換えて開放端子21と接続するように
スイッチ25を制御する。一方、アレーアンテナ装置が
相手方レーダからのレーダ波を受信する場合、素子アン
テナ16、素子アンテナ18を接続点bに切り換えて受
信機20と接続し、素子アンテナ17を接続点cに切り
換えて開放端子21と接続するようにスイッチ25を制
御する。
【0033】スイッチ25が素子アンテナ16、18を
送信機19に接続すると、送信機19は送信信号を素子
アンテナ16、18に出力する。素子アンテナ16、1
8は送信機から伝達された送信信号を外部に送信する。
すなわち、送信機19と接続された素子アンテナ16、
18は通常の送信用アンテナとしての機能を果す。一
方、スイッチ25が素子アンテナ16、18を受信機2
0に接続すると、素子アンテナ16、18が受信した受
信信号は受信機20に入力される。受信機20は、受信
信号から受信情報を取り出すとともに、受信レーダ波の
電力を計測する。制御処理装置22は受信機20が計測
した受信レーダ波の電力が最大となるときの抵抗値、位
相値に基づいて素子アンテナ16、18が放射波を出さ
ないように、抵抗器制御装置23、移相器制御装置24
を制御して素子アンテナ16、18のインピーダンスを
整合させる。すなわち、受信機20と接続された素子ア
ンテナ16、18は、受信信号が素子アンテナで反射し
て外部に放射されることを抑制しながら、通常の受信用
アンテナとしての機能を果す。
【0034】素子アンテナ16、18が送信機19ない
し受信機20のいずれかと接続されて、送信用アンテナ
ないし受信用アンテナとしての機能を果すのに対し、ス
イッチ25により開放端子21と接続された素子アンテ
ナ17は、アレーアンテナ表面からの反射波と逆位相の
放射波を放射して、レーダ断面積を低減させる機能を果
している。すなわち、開放端子21は素子アンテナ17
が受信したレーダ波の位相を変えずに全反射させる。制
御処理装置22は、素子アンテナ17の抵抗器制御装置
23を介して可変抵抗器3を制御し、素子アンテナ17
が放射波を出すように素子アンテナ17のインピーダン
スを変化させる。この一方で、制御処理装置22は移相
器制御装置24を介して可変移相器4を制御して、開放
端子21にて全反射したレーダ波の位相をアレーアンテ
ナ表面からの反射波と逆位相になるように移相する。素
子アンテナ17からの放射波はアレーアンテナ表面から
の反射波と互いに打ち消し合うので、レーダ断面積が大
きくなることを抑制することができる。
【0035】以上説明したアレーアンテナ装置は、アレ
ーアンテナを構成する各素子アンテナの接続先を切りか
えるスイッチを設け、制御処理装置は、受信機と接続さ
れた素子アンテナに対しては素子アンテナのインピーダ
ンスを整合させて放射波を出さないようにする処理を行
い、開放端子と接続された素子アンテナに対しては、放
射波を出すように素子アンテナのインピーダンスを変化
させるとともに、放射波の位相をアレーアンテナ表面か
らの反射波と逆位相になるように移相する処理を行うも
のである。したがって、アンテナ装置の送受信動作に支
障をきたさない範囲で、任意の素子アンテナを選択して
使用しながら、各素子アンテナの動作を切り換えること
が可能であり、さらにアレーアンテナ装置のレーダ断面
積を低減させることができる。なお、上記説明によるア
レーアンテナ装置は、開放端子21のかわりに短絡端子
を使用しても同様の効果を得ることができる。
【0036】実施の形態5.一般に周波数が高いレーダ
波を出力するレーダ装置ほど目標探知能力は優れている
ため、探知される側にとっての脅威度は高くなる。した
がって、目標探知能力の高い相手方レーダに補足される
ことを防ぐためには、特定の方向に対するレーダ断面積
を低減させる必要がある。以下説明するアレーアンテナ
装置は、複数の相手レーダから到来したレーダ波を受信
するとともに、受信したレーダ波から最も周波数が高い
レーダ波を検出する周波数検出装置と、最も周波数が高
いレーダ波の発信源である相手方レーダの方位を検出す
る方位検出装置とを備え、その方位に対するレーダ断面
積を低減させることにより、最も高い探知能力を持つ相
手方レーダに探知されにくくするものである。具体的に
は、以下説明するアレーアンテナ装置は、アレーアンテ
ナを構成する各素子アンテナごとに放射レーダ波の位相
を移相制御し、これらの素子アンテナから放射されるレ
ーダ波が、相手方レーダ方位に対するレーダ断面積の小
さいビームパタンを形成するものである。このように、
各素子アンテナごとに放射レーダ波の位相を移相制御す
る点で、アレーアンテナを構成するすべての素子アンテ
ナからの放射レーダ波の位相を、アレーアンテナ表面で
反射する相手方レーダ波の位相と逆相になるように一律
に移相制御する実施の形態1に係るアレーアンテナ装置
と異なる。
【0037】図8は本発明の実施の形態5に係るアレー
アンテナ装置の構成を示すブロック図である。図8にお
いて、27は受信機20から伝達された複数の相手方レ
ーダからのレーダ波を含む受信レーダ波の周波数を分析
し、最も周波数の高いレーダ波を検出する周波数検出装
置、28は周波数検出装置27で検出された最も周波数
が高いレーダ波の発信源である相手方レーダの方位を検
出する方位検出装置、29は方位検出装置28が検出し
た方位に対するレーダ断面積を低減させるように移相器
制御装置24を介して各素子アンテナの可変移相器4を
制御する制御処理装置である。なお、図8において図7
と同一の符号は同一または相当部分を示すので説明は省
略する。
【0038】以下、アレーアンテナ装置の動作について
図8を参照しながら説明する。相手方レーダが複数存在
する場合、最も探知能力が高い相手方レーダ装置の方位
を検出するために、制御処理装置29はスイッチ制御装
置26を介して、素子アンテナ16、17、18を受信
機20と接続するようにスイッチ25を接続点bに切り
換える。受信機20は素子アンテナ16、17、18が
受信したレーダ波の電力を計測するとともに、周波数検
出装置27に受信レーダ波を出力する。周波数検出装置
27は受信機20から伝達された複数の相手方レーダか
らのレーダ波を含む受信レーダ波の周波数を分析し、最
も周波数の高いレーダ波を検出する。方位検出装置28
は周波数検出装置27が検出した最も周波数が高いレー
ダ波の発信源である相手方レーダの方位を検出する。
【0039】制御処理装置29は脅威度が高い相手方レ
ーダの方位を認識すると、相手方レーダの方位に対する
レーダ断面積が小さいビームパタンを形成するように、
移相器制御装置24を制御して各素子アンテナ16、1
7、18の可変移相器4を設定する。さらに、抵抗器制
御装置23を制御して素子アンテナ16、17、18の
インピーダンスを変化させて、開放端子21で全反射し
たレーダ波が放射波として素子アンテナ外部に放射され
るように素子アンテナ16、17、18の負荷を設定す
る。可変移相器4、抵抗器制御装置3を設定すると、制
御処理装置29はスイッチ制御装置26を用いてスイッ
チ25を接続点cに切り換え、アレーアンテナを構成す
るすべての素子アンテナ16、17、18を開放端子2
1に接続する。
【0040】素子アンテナ16、17、18が開放端子
21に接続されると、素子アンテナ16、17、18が
受信したレーダ波は開放端子21に入力される。開放端
子21は入力されたレーダ波を同位相のまま全反射させ
る。開放端子21にて全反射されたレーダ波は、制御処
理装置29により位相が設定された可変移相器4におい
て所定の位相、すなわち、相手方レーダの方位に対する
指向性を低減させたビームパタンを形成するような位相
に移相され、放射波として素子アンテナ16、17、1
8から外部に放射される。このように、相手方レーダの
方位に対するレーダ断面積を低減させるように、制御処
理装置29は各素子アンテナの可変移相器4を設定する
ので、素子アンテナ16、17、18から放射された放
射波は脅威度が最も高い相手方レーダ波の方位に対する
指向性が小さいビームパタンを形成する。
【0041】一方、脅威度が同じくらい高い相手方レー
ダが複数存在する場合、特定方位の指向性を低減させる
ビームパタンを形成するよりも、各素子アンテナからの
放射波を抑制して履域に均一にレーダ断面積を低減させ
るほうが相手方レーダに補足されにくくなる。そこで、
脅威度が同程度の複数の相手方レーダからレーダ波が到
来する状況においては、制御処理装置29はスイッチ制
御装置26を用いて、アレーアンテナを構成するすべて
の素子アンテナ16、17、18を接続点bに切り換え
て受信機20に接続するようスイッチ25を制御する。
素子アンテナ16、17、18が受信機20に接続され
ると受信したレーダ波は受信機20に入力される。受信
機20は入力されたレーダ波の電力を計測して、電力測
定結果を制御処理装置29へ伝達する。制御処理装置2
9は、レーダ波の電力値が最大となるときの抵抗値およ
び位相値を求めて可変抵抗器3、可変移相器4を制御す
ることで素子アンテナ16、17、18のインピーダン
スマッチングを行い素子アンテナ16、17、18の負
荷を整合させる。素子アンテナ16、17、18の負荷
状態が整合すると、素子アンテナ16、17、18が受
信した相手方レーダからのレーダ波は無反射になるの
で、アンテナパタンの履域に均一にレーダ断面積を低減
させる。したがって、脅威度が高い複数の相手方レーダ
に対してレーダ断面積を低減させて、探知されにくくす
ることができる。
【0042】以上説明したアレーアンテナ装置は、複数
の相手レーダから到来したレーダ波から最も周波数が高
いレーダ波を検出する周波数検出装置と、最も周波数が
高いレーダ波の発信源である相手方レーダの方位を検出
する方位検出装置とを備え、その方位へのアンテナ指向
性を低減させるように、各素子アンテナの位相値を制御
することにより特定方向のレーダ断面積を小さくし、高
い探知能力を持つ相手方レーダに探知されにくくするも
のである。また、探知能力の高い相手方レーダが複数あ
る場合には、すべての素子アンテナを整合状態にして放
射波が外部に放射されるのを防止してアンテナパタンの
履域において均一にレーダ断面積を低減させる。
【0043】なお、上記説明によるアレーアンテナ装置
にも、アレーアンテナ表面に、受信素子を配設し、受信
素子を整合終端端子と接続し、受信素子の負荷を整合さ
せることにより、アレーアンテナ表面において相手方レ
ーダ波が反射することを抑制することができ、レーダ断
面積をより効果的に低減させることができる。
【0044】実施の形態6.図9は本発明の実施の形態
6に係るアレーアンテナの構成を示す斜視図である。図
10は図9に示すアレーアンテナの構成を示す平面図で
ある。図9および図10において、30は素子アンテナ
1間に配設された第一の遮蔽板、31は素子アンテナ1
間に配設された第二の遮蔽板、32はアレーアンテナ表
面に対して第一および第二の遮蔽板30、31を出し入
れ可能にするスリットである。なお図9において図1と
同一の符号は同一または相当部分を示すので説明は省略
する。
【0045】相手方レーダ波の周波数がアレーアンテナ
装置の動作周波数よりも高い場合、すなわち相手レーダ
波長よりも素子アンテナ1の配設間隔(図9、図10に
示すd)が広いときブラッグ回折が発生する。ブラッグ
回折が発生すると、アレーアンテナ表面からの反射波は
特定方向のレーダ断面積が高いローブいわゆるブラッグ
ローブが形成されるため、特定方向におけるレーダ断面
積が大きくなる。図10(a)に示すように、ブラッグ
ローブはアレー配列における隣り合った素子アンテナへ
入射して散乱される往復の行路差が2πの整数倍となっ
たときに発生する。以下説明するアレーアンテナ装置
は、図10(b)に示すように、素子アンテナ間に遮蔽
板を備えることにより素子間隔dをd’に変更して、ブ
ラッグローブの発生を抑制するものである。
【0046】以下、図9を参照しながらアレーアンテナ
装置の構成について説明する。第一の遮蔽板30は、ア
レーアンテナ表面に配列された素子アンテナ1と水平方
向に隣接する素子アンテナ1との間に配設されて、素子
アンテナ1を構造的に遮蔽するとともに素子間隔dを
d’に変更する。そして、第二の遮蔽板31はアレーア
ンテナ表面に配列された素子アンテナ1と垂直方向に隣
接する素子アンテナ1との間に配設され、素子アンテナ
1を構造的に遮蔽するとともに素子間隔dをd''に変更
する。このように素子アンテナ1と水平方向および垂直
方向に隣接する素子アンテナ1との間に第一および第二
の遮蔽板30、31を配設することにより、素子アンテ
ナ1を遮蔽して、隣接する素子アンテナ1から反射した
反射波を受信しないようにすることができる。
【0047】また、第一および第二の遮蔽板30、31
により素子アンテナ間の配列間隔を変えることができる
ので、相手レーダ波長よりも素子アンテナ1の配列間隔
が広いときに発生するブラッグ回折を原因とするブラッ
グローブが形成されることを抑制することができる。第
一の遮蔽板30、第二の遮蔽板31は、スリット32よ
りアレーアンテナ表面に対して出し入れ可能に設けられ
ており、相手方レーダ波長が頻繁に変化するときには、
相手方レーダ波長と素子間隔に応じてブラッグローブが
形成されないようにアレーアンテナ表面に対して出し入
れして、ブラッグローブの発生を抑制する。なお、相手
方レーダ波長がほぼ固定されているときには第一の遮蔽
板30、第二の遮蔽板31をアレーアンテナ表面に固定
して配設してもよい。
【0048】以上説明したように、ブラッグローブは、
相手方レーダ波長よりも素子間隔が広いときに発生する
ブラッグ回折により生じる。上記説明によるアレーアン
テナは、素子間隔がブラッグ回折の生じる条件を満たす
場合、遮蔽板を素子アンテナ間に配設することにより素
子間隔を変更し、ブラッグローブが形成されることを抑
制するものである。また、上記説明によるアレーアンテ
ナ装置は、実施の形態1から実施の形態5において説明
したアレーアンテナ装置のいずれに適用することも可能
である。
【0049】実施の形態7.アレーアンテナ装置には、
素子アンテナを介して送受信する信号を増幅する増幅器
が備えられることがある。しかし、増幅器は能動デバイ
スであるため、素子アンテナが受信して増幅器に入力さ
れたレーダ波の一部を反射させる。増幅器にて反射され
たレーダ波は放射波として素子アンテナ外部に放射さ
れ、レーダ断面積を大きくする原因となる。以下、増幅
器からの放射波を抑制してレーダ断面積を低減させるア
レーアンテナ装置について説明する。
【0050】図11は本発明の実施の形態7に係るアレ
ーアンテナ装置の構成を示すブロック図である。図11
において、33は各素子アンテナ16、17、18に設
けられて送受信される信号を増幅する増幅器、34は増
幅器33に接続されるとともに終端させられた抵抗器で
ある。なお、図11において図7と同一の符号は同一ま
たは相当部分を示すので説明は省略する。
【0051】以下、アレーアンテナ装置の動作について
図11を参照しながら説明する。素子アンテナ16、1
7、18が受信したレーダ波は増幅器33に入力され
る。増幅器33は入力されたレーダ波を増幅して出力す
る。増幅器33から出力されたレーダ波は、スイッチ2
5により形成された経路を通って送信機19、受信機2
0、開放端子21のいずれかに伝達される。一方、素子
アンテナ16、17、18から増幅器33に入力された
レーダ波の一部は反射されて素子アンテナ16、17、
18に出力される。増幅器33にて反射されたレーダ波
は素子アンテナ16、17、18から放射される前に抵
抗器34に入力される。抵抗器34は接地されて終端さ
せられているため、増幅器33から反射されたレーダ波
は素子アンテナ16、17、18から放射される前に、
そのエネルギーは抵抗器34において全て熱に変換され
る。したがって、増幅器33において反射したレーダ波
が放射波として素子アンテナ外部に放射されることを抑
制できる。
【0052】以上説明したアレーアンテナ装置は、素子
アンテナと増幅器の間に抵抗器を備えることにより、増
幅器にて反射されたレーダ波のエネルギーをすべて熱に
変換して、素子アンテナ外部に放射波が放射されるのを
抑制するものである。なお、素子アンテナの動作周波数
範囲は増幅器の動作周波数範囲より広いため、増幅器の
使用周波数範囲全ての反射波を低減させることができ、
レーダ断面積低減の効率を高めることができる。また、
上記説明によるアレーアンテナ装置は、実施の形態1か
ら実施の形態5において説明したアレーアンテナ装置の
いずれに適用することも可能である。
【0053】実施の形態8.図12は本発明の実施の形
態8に係るアレーアンテナ装置の構成を示すブロック図
である。図12において35は素子アンテナ1が配設さ
れた配設面である。なお、図12において図4と同一の
符号は同一または相当部分を示すので説明は省略する。
実施の形態1から実施の形態7にて説明したアレーアン
テナ装置は、素子アンテナ1を同一平面上に配設するこ
とにより構成されたアレーアンテナを備えていた。以
下、説明するアレーアンテナ装置は、曲面状に形成され
た配設面35に素子アンテナ1を配設することにより構
成されたアレーアンテナを備えたものである。
【0054】以下、アレーアンテナ装置の動作について
図12を参照しながら説明する。素子アンテナ1を配設
する配設面35を曲面状に形成すると、相手方レーダか
ら配設面35に入射したレーダ波は散乱し、相手方レー
ダの方位への反射を低減させる。そして、実施の形態2
で説明したとおり、素子アンテナ1の負荷は制御処理装
置9により整合状態に設定されるので、素子アンテナ1
が受信したレーダ波は無反射となり、素子アンテナ1か
らの放射波は抑制される。配設面を曲面状に形成するこ
とは、実施の形態1から実施の形態7にて説明したアレ
ーアンテナ装置のいずれにも適用可能である。
【0055】
【発明の効果】本発明に係るアレーアンテナ装置は、レ
ーダ波の位相を移相させる可変移相器を有する素子アン
テナが複数個配設されたアレーアンテナと、前記素子ア
ンテナが受信した受信レーダ波を全反射させる端子と、
前記可変移相器を制御して、前記端子で全反射して前記
素子アンテナ外部に放射される受信レーダ波の位相を前
記アレーアンテナの表面で反射する前記レーダ波の位相
と逆相になるように移相制御する制御処理装置を備えた
ので、アレーアンテナ表面からの反射波と素子アンテナ
からの放射波を互いに相殺させて、レーダ断面積を低減
させることができる。
【0056】本発明に係るアレーアンテナ装置は、イン
ピーダンスを変化させる可変抵抗器を有する素子アンテ
ナが複数個配設されたアレーアンテナと、前記素子アン
テナが受信した受信レーダ波の電力を計測する受信機
と、この受信機が計測した電力が所定値より大きくなる
ときの位相値および抵抗値に基づいて前記可変抵抗器を
制御してインピーダンスを変化させ、前記素子アンテナ
が前記レーダ波を反射することを抑制する制御処理装置
を備えたので、素子アンテナに入力された相手方レーダ
波が全反射して放射波として外部に放射されることを抑
制することができる。
【0057】本発明に係るアレーアンテナ装置は、相手
方レーダから到来したレーダ波を受信する素子アンテナ
のうち、受信したレーダ波を全反射する開放端子と接続
され、前記レーダ波と同じ位相のレーダ波を外部に放射
する第一の素子アンテナと、前記レーダ波の位相をπだ
け移相して全反射する短絡端子と接続され、前記第一の
素子アンテナから放射されるレーダ波の位相と逆相のレ
ーダ波を外部に放射する第二の素子アンテナとを備えた
ので、第一の素子アンテナからの放射波と第二の素子ア
ンテナからの放射波が互いに打ち消し合い、素子アンテ
ナからの放射波によってレーダ断面積が大きくなるのを
抑制することができる。
【0058】本発明に係るアレーアンテナ装置は、レー
ダ波の位相を移相させる可変移相器、インピーダンスを
変化させる可変抵抗器を有する素子アンテナが複数個配
設されたアレーアンテナと、前記素子アンテナが受信し
た受信レーダ波を全反射させる端子と、前記素子アンテ
ナが受信した受信レーダ波の電力を計測する受信機と、
前記端子と接続された素子アンテナの前記可変移相器を
制御して前記素子アンテナから放射されるレーダ波の位
相を移相し、前記受信機と接続された素子アンテナの前
記可変抵抗器を受信レーダ波の電力に応じて制御するこ
とにより前記素子アンテナのインピーダンスを整合させ
る制御処理装置と、前記素子アンテナの接続先を前記受
信機、前記端子間で選択的に切り換えるスイッチとを備
えたので、アレーアンテナ表面からの反射波と素子アン
テナからの放射波を互いに相殺させる機能と、素子アン
テナに入力された相手方レーダ波が全反射して放射波と
して外部に放射されることを抑制する機能を切り換える
ことができる。
【0059】また、本発明に係るアレーアンテナ装置
は、レーダ波の位相を移相させる可変移相器を有する素
子アンテナが複数個配設されたアレーアンテナと、前記
素子アンテナが受信した受信レーダ波を全反射させる端
子と、前記各素子アンテナが受信した受信レーダ波の電
力を計測する受信機と、前記素子アンテナの接続先を前
記端子および前記受信機間で切り換えるスイッチと、前
記受信機から入力された受信レーダ波より相手方レーダ
の方位を測定する方位検出装置と、前記スイッチを制御
して前記素子アンテナを、前記方位検出装置に受信レー
ダ波を出力する受信機に接続し、前記方位検出装置によ
り相手方レーダの方位を探知させ、さらに前記スイッチ
を制御して前記素子アンテナを前記端子に接続し、前記
端子で全反射して各素子アンテナの外部に放射されるレ
ーダ波の位相を、前記方位検出装置が検出した相手方レ
ーダの方位に対する指向性を低減させるように、前記各
素子アンテナの可変移相器を制御して移相する制御処理
装置を備えたので、所定の相手方レーダに対するレーダ
断面積を低減させることができる。
【0060】また、本発明に係るアレーアンテナ装置
は、素子アンテナとともに配設されてレーダ波を受信す
る受信素子と、この受信素子のインピーダンスを変化さ
せて、前記受信素子が前記レーダ波を反射することを抑
制する整合終端端子とを有するアレーアンテナを備えた
ので、相手方レーダ波がアレーアンテナ表面で反射する
反射波を抑制することが可能になり、レーダ断面積を低
減する効果がさらに向上する。
【0061】また、本発明に係るアレーアンテナ装置
は、隣接する素子アンテナ同士を遮蔽する遮蔽部材を素
子アンテナ間に配設したアレーアンテナを備えたので、
ブラックローブによる影響を抑制することができる。
【0062】また、本発明に係るアレーアンテナ装置
は、素子アンテナが配設された配設面が曲面形状に形成
されたアレーアンテナを備えたので、配設面に入射した
相手方レーダ波を散乱させ、相手方レーダ方位への反射
を低減させることができる。
【0063】また、本発明に係るアレーアンテナ装置
は、送受信するレーダ波を増幅する増幅器と、この増幅
器において反射したレーダ波を消滅させる抵抗器とを備
えたアレーアンテナを備えたので、増幅器から素子アン
テナ外部にレーダ波が放射されるのを抑制することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るアレーアンテナ
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係るアレーアンテナ
装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態2に係るアレーアンテナ
装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態2に係るアレーアンテナ
装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態3に係るアレーアンテナ
装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態3に係るアレーアンテナ
装置の構成を示すブロック図である。
【図7】 本発明の実施の形態4に係るアレーアンテナ
装置の構成を示すブロック図である。
【図8】 本発明の実施の形態5に係るアレーアンテナ
装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 本発明の実施の形態6に係るアレーアンテナ
の構成を示す斜視図である。
【図10】 図9に示すアレーアンテナの構成を示す平
面図である。
【図11】 本発明の実施の形態7に係るアレーアンテ
ナ装置の構成を示すブロック図である。
【図12】 本発明の実施の形態8に係るアレーアンテ
ナ装置の構成を示すブロック図である。
【図13】 従来のアレーアンテナの構成を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 素子アンテナ、2 開放端子、3 可変抵抗器、4
可変移相器、5 抵抗器制御装置、6 移相器制御装
置、7 短絡端子、8 受信機、9 制御処理装置、1
0 受信素子、11 整合終端端子、12 第一の素子
アンテナ、13 開放端子、14 第二の素子アンテ
ナ、15 短絡端子、16、17、18 素子アンテ
ナ、19 送信機、20 受信機、21 開放端子、2
2 制御処理装置、23 抵抗器制御装置、24 移相
器制御装置、25 スイッチ、26 スイッチ制御装
置、27 周波数検出装置、28 方位検出装置、29
制御処理装置、30 第一の遮蔽板、31 第二の遮
蔽板、32 スリット、33 増幅器、34 抵抗器、
35 配設面、36 第1の素子アンテナ群、37 第
2の素子アンテナ群、38 第1の平面、39 第2の
平面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J020 AA03 BA06 BC04 BC13 DA03 5J021 AA05 AA06 CA06 DB02 DB03 DB04 EA04 FA05 FA17 FA20 FA24 FA26 FA31 FA32 GA08 HA04 HA05 5J070 AD08 AD20 AH25 AH50 AK40 BH01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーダ波の位相を移相させる可変移相器
    を有する素子アンテナが複数個配設されたアレーアンテ
    ナと、 前記素子アンテナが受信した受信レーダ波を全反射させ
    る端子と、 前記可変移相器を制御して、前記端子で全反射して前記
    素子アンテナ外部に放射される受信レーダ波の位相を前
    記アレーアンテナの表面で反射する前記レーダ波の位相
    と逆相になるように移相制御する制御処理装置を備えた
    ことを特徴とするアレーアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 インピーダンスを変化させる可変抵抗器
    を有する素子アンテナが複数個配設されたアレーアンテ
    ナと、 前記素子アンテナが受信した受信レーダ波の電力を計測
    する受信機と、 この受信機が計測した電力が所定値より大きくなるとき
    の位相値および抵抗値に基づいて前記可変抵抗器を制御
    してインピーダンスを変化させ、前記素子アンテナが前
    記レーダ波を反射することを抑制する制御処理装置を備
    えたことを特徴とするアレーアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 相手方レーダから到来したレーダ波を受
    信する素子アンテナのうち、受信したレーダ波を全反射
    する開放端子と接続され、前記レーダ波と同じ位相のレ
    ーダ波を外部に放射する第一の素子アンテナと、 前記レーダ波の位相をπだけ移相して全反射する短絡端
    子と接続され、前記第一の素子アンテナから放射される
    レーダ波の位相と逆相のレーダ波を外部に放射する第二
    の素子アンテナとを備えたことを特徴とするアレーアン
    テナ装置。
  4. 【請求項4】 レーダ波の位相を移相させる可変移相
    器、インピーダンスを変化させる可変抵抗器を有する素
    子アンテナが複数個配設されたアレーアンテナと、 前記素子アンテナが受信した受信レーダ波を全反射させ
    る端子と、 前記素子アンテナが受信した受信レーダ波の電力を計測
    する受信機と、 前記端子と接続された素子アンテナの前記可変移相器を
    制御して前記素子アンテナから放射されるレーダ波の位
    相を移相し、 前記受信機と接続された素子アンテナの前記可変抵抗器
    を受信レーダ波の電力に応じて制御することにより前記
    素子アンテナのインピーダンスを整合させる制御処理装
    置と、 前記素子アンテナの接続先を前記受信機、前記端子間で
    選択的に切り換えるスイッチとを備えたことを特徴とす
    るアレーアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 レーダ波の位相を移相させる可変移相器
    を有する素子アンテナが複数個配設されたアレーアンテ
    ナと、 前記素子アンテナが受信した受信レーダ波を全反射させ
    る端子と、 前記素子アンテナが受信した受信レーダ波の電力を計測
    する受信機と、 前記素子アンテナの接続先を前記端子および前記受信機
    間で切り換えるスイッチと、 前記受信機から入力された受信レーダ波より相手方レー
    ダの方位を測定する方位検出装置と、 前記スイッチを制御して前記素子アンテナを、前記方位
    検出装置に受信レーダ波を出力する受信機に接続し、前
    記方位検出装置により相手方レーダの方位を探知させ、 さらに前記スイッチを制御して前記素子アンテナを前記
    端子に接続し、前記端子で全反射して各素子アンテナの
    外部に放射されるレーダ波の位相を、前記方位検出装置
    が検出した相手方レーダの方位に対する指向性を低減さ
    せるように、前記各素子アンテナの可変移相器を制御し
    て移相する制御処理装置を備えたことを特徴とするアレ
    ーアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 アレーアンテナは、素子アンテナととも
    に配設されてレーダ波を受信する受信素子と、 この受信素子のインピーダンスを変化させて、前記受信
    素子が前記レーダ波を反射することを抑制する整合終端
    端子とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項5
    のいずれか一項に記載のアレーアンテナ装置。
  7. 【請求項7】 アレーアンテナは、隣接する素子アンテ
    ナどうしを遮蔽する遮蔽部材を素子アンテナ間に配設し
    たことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一
    項に記載のアレーアンテナ装置。
  8. 【請求項8】 アレーアンテナは、素子アンテナが配設
    された配設面が曲面形状に形成されたことを特徴とする
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のアレーア
    ンテナ装置。
  9. 【請求項9】 アレーアンテナは、送受信するレーダ波
    を増幅する増幅器と、この増幅器において反射したレー
    ダ波を消滅させる抵抗器とを備えたことを特徴とする請
    求項1から請求項5のいずれか一項に記載のアレーアン
    テナ装置。
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