JP2001344625A - 有料道路における無線通信システム、無線通信方法 - Google Patents

有料道路における無線通信システム、無線通信方法

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JP2001344625A
JP2001344625A JP2000164877A JP2000164877A JP2001344625A JP 2001344625 A JP2001344625 A JP 2001344625A JP 2000164877 A JP2000164877 A JP 2000164877A JP 2000164877 A JP2000164877 A JP 2000164877A JP 2001344625 A JP2001344625 A JP 2001344625A
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vehicle
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toll road
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Shigeru Karasawa
茂 唐澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速道路の本線に導入するETC本線システ
ムにおいて、ETCサービスを継続しつつ故障時または
保守点検時の作業を行えるようにする。 【解決手段】 このETC本線システムは、高速道路の
本線に設置された現用系アンテナ部11から電波を発信
して本線を走行する車両に搭載された車載器30に対し
てETC処理を行う現用系路側機10と、この現用系路
側機10を高速シリアル通信部40を通じて監視し現用
系路側機10の故障あるいは保守点検のための処理停止
が検知された場合、現用系アンテナ部11よりも下流の
本線上に設置された予備系アンテナ部21にてETC処
理を代行する予備系路側機20とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば高速道路な
どの有料道路に導入されるノンストップ自動料金収受シ
ステム(以下ETCシステムと称す)などの有料道路に
おける無線通信システム、無線通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ETCシステムは、有料道路の主に料金
所ゲートなどに設置される路側機と、車両に搭載される
車載器と、車載器にセットされるICカードなどから構
成されている。
【0003】ICカードには、通行料金の支払い口座を
特定するための契約情報が予め記録されている。車載器
はこれらのデータを読み取り無線通信にて路側機へ送信
する。路側機にて処理や生成が行われた入口情報や課金
結果データは、車載器へ無線送信される。車載器は路側
機から受信した内容をICカードヘ記録する。
【0004】このような構成のETCシステムにおい
て、路側機が故障したとき、または保守点検する際に、
料金所の対象ゲートを一時閉鎖し、機器の稼働を一旦停
止させた状態で修理および点検の作業を行う。但し、E
TCシステムは、料金所に複数のゲートを備えており、
対象ゲート以外のゲートを開放することにより、一般利
用者へサービスを継続して提供することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、今後は、料
金所ばかりでなく、路側機を有料道路の本線上に設置し
チェックバリア等として利用するケース(ETC本線シ
ステムの導入)が想定される。チェックバリアとは車両
の通行(通過)をチェックする場所である。
【0006】しかしながら、路側機を本線上に設置した
場合、料金所のケースとは異なり、道路上を車両が高速
に走行し、しかも道路自体の道幅が限られていることか
ら、上記故障時または保守点検時に修理あるいは点検作
業を行う際に車両の通行を規制することが困難であり、
ETCのサービスそのものを一時停止せざるを得ないと
いう問題があった。
【0007】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、有料道路の本線上において無線通信に
よる車両通行処理のサービスを継続しつつ故障時または
保守点検時の作業を行うことのできる有料道路における
無線通信システム、無線通信方法を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明の有料道路における無線通
信システムは、有料道路の所定位置に設置され、前記有
料道路を走行する車両に搭載された車載器と第1の通信
ゾーンにて無線通信を行う第1の無線通信手段と、車両
の走行方向について前記有料道路の所定位置から下流に
配置され、前記第1の無線通信手段の稼働状態を監視
し、前記第1の無線通信手段が異常を生じた場合、前記
車載器との無線通信を第2の通信ゾーンにて行う第2の
無線通信手段とを具備することを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明の有料道路における無
線通信システムは、有料道路の所定位置に設置され、前
記有料道路を走行する車両に搭載された車載器と第1の
通信ゾーンにて無線通信を行う第1のアンテナ手段と、
前記第1のアンテナ手段の無線通信を制御し前記車載器
から車載器情報を取得し車両の通行処理を行う第1の制
御手段と、車両の走行方向について前記有料道路の所定
位置から下流に配置され、前記有料道路を走行する車両
に搭載された車載器と第2の通信ゾーンにて無線通信を
行い車両の通行処理が可能な第2のアンテナ手段と、前
記第2のアンテナ手段による無線通信を制御する第2の
制御手段と、前記第1の制御手段の稼働状態を監視し、
前記第1の制御手段の動作異常が検知された場合、前記
第2のアンテナ手段を制御して前記車載器との無線通信
を前記第2の通信ゾーンにて行わせる第2の制御手段と
を具備したことを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明の有料道路における無
線通信システムは、請求項2記載の有料道路における無
線通信システムにおいて、前記第2の制御手段は、前記
第1の制御手段が前記車載器との無線通信で得た車載器
情報を前記通信線を通じて受け取り記憶する記憶手段
と、監視中、前記第1の制御手段の動作異常が検知され
た場合、前記第2のアンテナ手段を制御して前記第2の
通信ゾーンにて前記車載器との無線通信を開始する手段
と、前記第2の通信ゾーンにて前記車載器との無線通信
を開始したときに前記車載器から得られた車載器情報が
前記記憶手段に記憶されていない場合に前記車載器に対
し車両の通行処理を実行する手段とを具備したことを特
徴としている。
【0011】請求項4記載の発明の有料道路における無
線通信システムは、請求項3記載の有料道路における無
線通信システムにおいて、前記第1の制御手段の動作再
開が検知された場合、前記車載器との無線通信を停止す
る手段をさらに具備したことを特徴としている。
【0012】請求項5記載の発明の無線通信方法は、有
料道路の所定位置に設置された第1の無線通信手段が、
前記有料道路を走行する車両に搭載された車載器と所定
範囲内の無線通信を行う工程と、車両の走行方向につい
て前記有料道路の所定位置から下流に配置された第2の
無線通信手段が、前記第1の無線通信手段の稼働状態を
監視する工程と、監視中に前記第1の無線通信手段が動
作異常を生じた場合、前記車載器との無線通信を前記第
2の無線通信手段が行う工程とを有することを特徴とし
ている。
【0013】請求項6記載の発明の無線通信方法は、有
料道路の所定位置に設置された第1のアンテナ手段を制
御して第1の制御手段が、前記有料道路を走行する車両
に搭載された車載器と第1の通信ゾーンにて無線通信を
行う工程と、前記第1の制御手段の稼働状態を第2の制
御手段が監視する工程と、監視中に前記第1の制御手段
の動作異常が検知された場合、車両の走行方向について
前記有料道路の所定位置から下流に配置された第2のア
ンテナ手段を第2の制御手段が制御して前記車載器との
無線通信を第2の通信ゾーンにて行わせる工程とを有す
ることを特徴としている。
【0014】請求項7記載の発明の無線通信方法は、請
求項6記載の無線通信方法において、前記第1の制御手
段が前記車載器との無線通信で得た車載器情報を前記通
信線を通じて前記第2の制御手段が受け取り記憶する工
程と、監視中に前記第1の制御手段の動作異常が検知さ
れた場合、前記第2のアンテナ手段を制御して前記第2
の通信ゾーンにて前記車載器との無線通信を開始する工
程と、前記第2の通信ゾーンにて前記車載器との無線通
信を開始したときに前記車載器から得られた車載器情報
が前記第2の制御手段に記憶されていない場合に前記車
載器に対し車両の通行処理を実行する工程とを有するこ
とを特徴としている。
【0015】請求項8記載の発明の無線通信方法は、請
求項7記載の無線通信方法において、前記第1の制御手
段の動作再開が検知された場合、前記第2の制御手段が
前記車載器との無線通信を停止する工程をさらに有する
ことを特徴としている。
【0016】請求項1,5記載の発明では、有料道路の
所定位置に第1の無線通信手段を設置し、その車両走行
方向下流に第2の無線通信手段を設置し、通常は、第1
の無線通信手段が、有料道路を走行する車両の車載器と
無線通信を行い、第1の無線通信手段が動作異常を生じ
た場合、第2の無線通信手段が車載器との無線通信を行
うので、第1の無線通信手段が故障したり保守点検を行
う際に車両の走行を規制することなくETCサービスを
無停止で行うことができる。
【0017】請求項2,6記載の発明では、有料道路の
所定位置に第1のアンテナ手段を設置し、その車両走行
方向下流に第2のアンテナ手段を設置し、通常は、第1
の制御手段が第1のアンテナ手段を用いて有料道路を走
行する車両の車載器と無線通信を行い車両の通行処理を
行う。この第1の無線通信手段の稼働状況を第2の制御
手段が監視し、第1の無線通信手段の動作が異常を生じ
た場合、車載器との無線通信を第2の無線通信手段が行
うので、第1の制御手段が故障したり保守点検を行う際
に車両の走行を規制することなく無線通信によるサービ
スを無停止で行うことができる。
【0018】請求項3,7記載の発明では、第1の制御
手段が車載器との無線通信で得た車載器情報を通信線を
通じて第2の制御手段が受け取り記憶しておき、監視中
に第1の制御手段の動作異常が検知された場合、第2の
制御手段が第2のアンテナ手段を制御して第2の通信ゾ
ーンにて車載器との無線通信を開始し、車載器から得ら
れた車載器情報が第2の制御手段に記憶されていない場
合に車載器に対する車両の通行処理を実行するので、第
1の制御手段が処理済みの車載器に対しては車両の通行
処理を実行しなくなり、2重課金や重複処理による混乱
を招くことがなくなる。
【0019】請求項4,8記載の発明では、第1の制御
手段の動作再開が検知された場合、第2の制御手段が車
載器との無線通信を停止するので、2重課金や重複処理
を防止しつつ第1の制御手段へのスムーズな処理の切り
替えを行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る一つの
実施形態のETC本線システムの構成を示す図である。
【0021】同図に示すように、このETC本線システ
ムは、有料道路、例えば高速道路の本線上などに設置さ
れた現用系アンテナ部11と、この現用系アンテナ部1
1を制御する現用系路側機10と、現用系アンテナ部1
1よりも下流の本線上に設置された予備系アンテナ部2
1と、この予備系アンテナ部21を制御する予備系路側
機20と、現用系路側機11の処理結果、および故障監
視情報を予備系路側機20へ通知する高速シリアル通信
部40と、高速道路を走行する車両に搭載された車載器
30と、この車載器30にセットされるICカード50
とから構成されている。現用系アンテナ部11は本線上
に第1の電波照射範囲である通信ゾーン11aを形成し
その範囲内に進入した車両の車載器30との無線通信を
カバーする。予備系アンテナ部21は本線上の通信ゾー
ン11aよりも下流の所定位置に第2の電波照射範囲で
ある通信ゾーン21aを形成しその範囲内に進入した車
両の車載器30との無線通信をカバーする。なお、ET
CとはElectronic Toll Collection の略称である。現
用系アンテナ部11と現用系路側機10とを第1の無線
通信手段といい、予備系アンテナ部21と予備系路側機
20とを第2の無線通信手段という。
【0022】図2はこのETC本線システムにおける制
御系の構成を示す図である。
【0023】現用系路側機10は、現用系アンテナ部1
1を制御する無線通信制御部12と、無線通信データお
よび周辺機器との通信データ処理を行うデータ処理制御
部13とを有している。なお無線通信制御部12とデー
タ処理制御部13とを第1の制御手段という。
【0024】予備系路側機20は、予備系アンテナ部2
1を制御する無線通信制御部22と、と、無線通信デー
タおよび周辺機器との通信データ処理を行うデータ処理
制御部23とを有している。なお無線通信制御部22と
データ処理制御部23とを第2の制御手段という。
【0025】現用系路側機10と予備系路側機20と
は、高速シリアル通信部40を介して接続されており、
リアルタイムでデータの交信が可能である。高速シリア
ル通信部40は例えば100Mbps、200Mbps
などの通信速度の通信線である。
【0026】現用系路側機10は、現用系アンテナ部1
1の通信ゾーン11aに車両が進入すると、ETC処理
を行うために必要な情報を車載器30から受信し、その
処理結果である入口情報や課金情報などを車載器30へ
送信する。また、現用系路側機10は、ETC処理を行
った車載器30およびICカード50を特定するための
ID番号などの情報を、高速シリアル通信部40を通じ
て予備系路側機20へ通知する。
【0027】予備系路側機20は、現用系路側機10か
ら、処理を行った車載器30とICカード50のID番
号などを受信し、内部のメモリへ記録するとともに、現
用系路側機10の故障監視を行う。
【0028】予備系路側機20は、現用系路側機10に
対して高速シリアル通信部40を通じた通信を常に行
い、現用系路側機10からの応答がなくなると、現用系
路側機10の故障または稼働停止を検知する。
【0029】予備系路側機20が、現用系路側機10の
故障または稼働停止を検知した場合は、予備系路側機2
0にて無線通信によるETC処理を開始する。但し、予
備系路側機20では、現用系路側機10にて処理が行わ
れた車載器30またはICカード50に対してETC処
理を行わない。そして、現用系路側機10の稼働再開が
検知された場合、予備系路側機20は無線通信によるE
TC処理を終了する。
【0030】図3に示すように、車載器30は、CPU
31と、電源部32と、メモリ33と、ICカードが挿
入されるICカードスロット34と、本線用路側無線装
置3および保守用路側無線装置4などの路側無線装置と
無線通信を行う無線通信制御部35と、これら路側無線
装置との通信結果、車載器30の状態およびICカード
50の状態などを表示する表示部36とから構成されて
いる。この車載器30は、上記路側無線装置と無線通信
を行う場合はICカードスロット34にICカード50
が装着されているか否かに関わらず必要なデータの送受
信が行える。
【0031】ICカードスロット34はICカード50
を装着(セット)するものであり、ICカード50との
インタフェース機能を司る。メモリ33には、この車載
器30が搭載される車両1の車長・車高・軸数・重量・
用途・特長等の車両情報に加え、車載器30を他の車載
器と識別するためのID番号(車載器ID)が予め記録
されている。CPU31は各部を統括して制御する。例
えばCPU31はICカード50から読み出した情報を
処理するとともに、処理結果をメモリ33に記憶する。
また、CPU31は無線通信制御部35を制御してメモ
リ33に記憶されている車両の情報、ICカード50の
情報および車載器30の情報等を無線通信制御部35か
ら送信するとともに無線通信制御部35で受信した情報
をメモリ33に記憶させる。表示部36は利用者に操作
される操作部を含みその操作内容や警告等を画面にて案
内する。
【0032】図4に示すように、ICカード50には、
情報を記憶・読み出し可能なフラッシュメモリ97、車
載器2のICカードスロット34との間でデータのやり
取りを行うインタフェース部98と、このインタフェー
ス部98およびフラッシュメモリ97を制御するCPU
99とが設けられている。
【0033】フラッシュメモリ97には、ユーザの銀行
の口座番号、障害者割引適用の可否等を示す特殊契約情
報、および契約の有効期限等の課金情報が記憶されてい
る。また、このフラッシュメモリ97には、ICカード
50を特定するためのID番号(ICカードID)が予
め記憶されており、車両がETCシステムの入口料金所
のゲートに進入する際に、通過日時、料金所を特定する
ためのゲート番号、車両の車種、およびカード残額等の
通行履歴情報等がID番号に関連付けられて入口情報と
して記憶される。
【0034】このICカード50は、車載器30のIC
カードスロット34に装着されると、ICカードスロッ
ト34を通じたCPU31との信号のやり取りで車載器
30の正当性を確認し、ここで初めて車載器30側のメ
モリ33に自身のフラッシュメモリ97に記憶されてい
る課金情報等を送る。なおICカード50のID番号、
車載器30のID番号などを車両固有の情報という。
【0035】以下、図5のフローチャートを参照してこ
のETC本線システムの動作を説明する。図5はこのE
TC本線システムの予備系路側機の処理を示すフローチ
ャートである。
【0036】このETC本線システムの場合、予備系路
側機20では、現用系路側機10にてETC処理が行わ
れたICカード50と車載器30のID番号を受信し、
内部のメモリに記録する(S301)。この処理は、予
備系路側機20が現用系路側機10の故障を検出するま
で、継続して実行される(S302)。
【0037】予備系路側機20が、現用系路側機10の
故障を検出した場合には、無線通信処理を起動し(S3
03) 、車載器30からETC処理に必要なデータを受
信する(S304)。
【0038】このとき、予備系路側機20が受信した車
載器30またはICカード50のID番号について、既
に現用系路側機10にて処理済みの場合には、処理は行
わない(S305)。
【0039】現用系路側機10で処理が行われていない
車載器30に対してのみ、予備系路側機20はETC処
理を行い、その結果を車載器30へ送信する(S30
6)。この処理は、予備系路側機20が、現用系路側機
10の運転再開を検出するまで継続して実行される(S
307)。
【0040】現用系路側機10が運転を再開(再稼働)
した場合には、予備系路側機20は無線通信処理を停止
する(S308)。
【0041】このようにこのETC本線システムによれ
ば、高速道路の本線上に設置した現用系路側機10の現
用系アンテナ部11の下流に車両の進行方向に沿って所
定距離を離間して予備系路側機20の予備系アンテナ部
21を設置し、予備系路側機20が現用系路側機10の
故障や稼働停止を検知した場合に、予備系路側機20が
瞬時にETC処理を開始し、現用系路側機10が再稼働
したときにETC処理を停止するので、本線上に設置し
た現用系路側機10が故障したときや保守点検の際にE
TCサービスを停止することなく現用系路側機10の故
障や保守点検を行うことができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように請求項1,5記載の
発明によれば、有料道路の所定位置に第1の無線通信手
段を設置し、その車両走行方向下流に第2の無線通信手
段を設置し、通常は、第1の無線通信手段が、有料道路
を走行する車両の車載器と無線通信を行い、第1の無線
通信手段が動作異常を生じた場合、第2の無線通信手段
が車載器との無線通信を行うので、第1の無線通信手段
が故障したり保守点検を行う際に車両の走行を規制する
ことなくETCサービスを無停止で行うことができる。
【0043】請求項2,6記載の発明によれば、有料道
路の所定位置に第1のアンテナ手段を設置し、その車両
走行方向下流に第2のアンテナ手段を設置し、通常は、
第1の制御手段が第1のアンテナ手段を用いて有料道路
を走行する車両の車載器と無線通信を行い車両の通行処
理を行う。この第1の無線通信手段の稼働状況を第2の
制御手段が監視し、第1の無線通信手段の動作が異常を
生じた場合、車載器との無線通信を第2の無線通信手段
が行うので、第1の制御手段が故障したり保守点検を行
う際に車両の走行を規制することなく無線通信によるサ
ービスを無停止で行うことができる。
【0044】請求項3,7記載の発明によれば、第1の
制御手段が車載器との無線通信で得た車載器情報を通信
線を通じて第2の制御手段が受け取り記憶しておき、監
視中に第1の制御手段の動作異常が検知された場合、第
2の制御手段が第2のアンテナ手段を制御して第2の通
信ゾーンにて車載器との無線通信を開始し、車載器から
得られた車載器情報が第2の制御手段に記憶されていな
い場合に車載器に対する車両の通行処理を実行するの
で、第1の制御手段が処理済みの車載器に対しては車両
の通行処理を実行しなくなり、2重課金や重複処理によ
る混乱を招くことがなくなる。
【0045】請求項4,8記載の発明によれば、第1の
制御手段の動作再開が検知された場合、第2の制御手段
が車載器との無線通信を停止するので、2重課金や重複
処理を防止しつつ第1の制御手段へのスムーズな処理の
切り替えを行うことができる。 すなわち、本発明によ
れば、有料道路の本線上において無線通信による車両通
行処理のサービスを継続しつつ故障時または保守点検時
の作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態のETC本線システム
の概要構成を示す図である。
【図2】このETC本線システムの制御系の構成を示す
図である。
【図3】このETC本線システムにおいて、車載器の構
成を示す図である。
【図4】図3の車載器にセットされるICカードの構成
を示す図である。
【図5】このETC本線システムの予備系路側機の処理
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…現用系路側機、20…予備系系路側機、30…車
載器、40…高速シリアル通信部、50…ICカード、
11…現用系アンテナ部、11a…通信ゾーン、12…
無線通信制御部、13…データ処理制御部、21…予備
系アンテナ部、21a…通信ゾーン、22…無線通信制
御部、23…データ処理制御部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有料道路の所定位置に設置され、前記有
    料道路を走行する車両に搭載された車載器と第1の通信
    ゾーンにて無線通信を行う第1の無線通信手段と、 車両の走行方向について前記有料道路の所定位置から下
    流に配置され、前記第1の無線通信手段の稼働状態を監
    視し、前記第1の無線通信手段が異常を生じた場合、前
    記車載器との無線通信を第2の通信ゾーンにて行う第2
    の無線通信手段とを具備したことを特徴とする有料道路
    における無線通信システム。
  2. 【請求項2】 有料道路の所定位置に設置され、前記有
    料道路を走行する車両に搭載された車載器と第1の通信
    ゾーンにて無線通信を行う第1のアンテナ手段と、 前記第1のアンテナ手段の無線通信を制御し前記車載器
    から車載器情報を取得し車両の通行処理を行う第1の制
    御手段と、 車両の走行方向について前記有料道路の所定位置から下
    流に配置され、前記有料道路を走行する車両に搭載され
    た車載器と第2の通信ゾーンにて無線通信を行い車両の
    通行処理が可能な第2のアンテナ手段と、 前記第2のアンテナ手段による無線通信を制御する第2
    の制御手段と、 前記第1の制御手段の稼働状態を監視し、前記第1の制
    御手段の動作異常が検知された場合、前記第2のアンテ
    ナ手段を制御して前記車載器との無線通信を前記第2の
    通信ゾーンにて行わせる第2の制御手段とを具備したこ
    とを特徴とする有料道路における無線通信システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の有料道路における無線通
    信システムにおいて、 前記第2の制御手段は、 前記第1の制御手段が前記車載器との無線通信で得た車
    載器情報を前記通信線を通じて受け取り記憶する記憶手
    段と、 監視中、前記第1の制御手段の動作異常が検知された場
    合、前記第2のアンテナ手段を制御して前記第2の通信
    ゾーンにて前記車載器との無線通信を開始する手段と、 前記第2の通信ゾーンにて前記車載器との無線通信を開
    始したときに前記車載器から得られた車載器情報が前記
    記憶手段に記憶されていない場合に前記車載器に対し車
    両の通行処理を実行する手段とを具備したことを特徴と
    する有料道路における無線通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の有料道路における無線通
    信システムにおいて、 前記第1の制御手段の動作再開が検知された場合、前記
    車載器との無線通信を停止する手段をさらに具備したこ
    とを特徴とする有料道路における無線通信システム。
  5. 【請求項5】 有料道路の所定位置に設置された第1の
    無線通信手段が、前記有料道路を走行する車両に搭載さ
    れた車載器と所定範囲内の無線通信を行う工程と、 車両の走行方向について前記有料道路の所定位置から下
    流に配置された第2の無線通信手段が、前記第1の無線
    通信手段の稼働状態を監視する工程と、 監視中に前記第1の無線通信手段が動作異常を生じた場
    合、前記車載器との無線通信を前記第2の無線通信手段
    が行う工程とを有することを特徴とする無線通信方法。
  6. 【請求項6】 有料道路の所定位置に設置された第1の
    アンテナ手段を制御して第1の制御手段が、前記有料道
    路を走行する車両に搭載された車載器と第1の通信ゾー
    ンにて無線通信を行う工程と、 前記第1の制御手段の稼働状態を第2の制御手段が監視
    する工程と、 監視中に前記第1の制御手段の動作異常が検知された場
    合、車両の走行方向について前記有料道路の所定位置か
    ら下流に配置された第2のアンテナ手段を第2の制御手
    段が制御して前記車載器との無線通信を第2の通信ゾー
    ンにて行わせる工程とを有することを特徴とする無線通
    信方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の無線通信方法において、 前記第1の制御手段が前記車載器との無線通信で得た車
    載器情報を前記通信線を通じて前記第2の制御手段が受
    け取り記憶する工程と、 監視中に前記第1の制御手段の動作異常が検知された場
    合、前記第2のアンテナ手段を制御して前記第2の通信
    ゾーンにて前記車載器との無線通信を開始する工程と、 前記第2の通信ゾーンにて前記車載器との無線通信を開
    始したときに前記車載器から得られた車載器情報が前記
    第2の制御手段に記憶されていない場合に前記車載器に
    対し車両の通行処理を実行する工程とを有することを特
    徴とする無線通信方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の無線通信方法において、 前記第1の制御手段の動作再開が検知された場合、前記
    第2の制御手段が前記車載器との無線通信を停止する工
    程をさらに有することを特徴とする無線通信方法。
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