JP2001342169A - アクリロニトリルおよび/またはアクリル酸の製造方法 - Google Patents

アクリロニトリルおよび/またはアクリル酸の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロパンを原料とするアクリロニトリルおよ
び/またはアクリル酸の製造に関し、触媒の性能を低下
させず、かつ製品の品質を良好に保つための製造法を提
供する。 【解決手段】 モリブデン、バナジウム、およびテルル
またはアンチモンのうちの少なくとも一種の元素を必須
成分とする複合金属酸化物触媒の存在下、プロパンの気
相接触酸化反応によりアクリロニトリルおよび/または
アクリル酸を製造する方法において、反応器に導入され
る原料ガス中のイオウの濃度を200ppm以下とする
ことを特徴とするアクリロニトリルおよび/またはアク
リル酸の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロパンの気相接触
酸化反応によるアクリロニトリルおよび/またはアクリ
ル酸を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリロニトリルはABS樹脂(アクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)、AS樹
脂(アクリロニトリル−スチレン共重合体)などの合成
樹脂、アクリル繊維、合成ゴム、アクリルアミドなどの
中間原料として工業的に重要である。また、アクリル酸
は合成樹脂、塗料、接着剤、可塑剤などの原料として工
業的に重要である。現在、工業的には、アクリロニトリ
ルはプロピレンとアンモニアとの気相接触酸化反応によ
り、アクリル酸はプロピレンの気相接触酸化反応により
製造されているが、最近では価格の上で有利なプロパン
からの製造方法に関心が高まっている。
【0003】ここでプロパンをはじめ反応器に供給され
る原料ガス中に存在する不純物は、その種類と量によっ
ては、気相接触酸化反応に使用される触媒の性能を低下
させたり、場合によってはその低下した性能の回復をは
かれないことがある。さらに、原料ガス中に存在する不
純物は、そのままの状態、あるいは気相接触酸化反応の
際に化学反応により新たな不純物となって目的生成物中
に混入し、品質を低下させることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、未
だ製品として使用されていない、プロパンを原料とする
アクリロニトリルおよび/またはアクリル酸の製造に関
し、触媒の性能を低下させず、かつ製品の品質を良好に
保つための製造法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者はこの課題を解
決するため、プロパンの気相接触酸化反応によるアクリ
ロニトリルおよび/またはアクリル酸の製造方法の開発
に注力するとともに、気相接触酸化反応における触媒性
能の低下や製品の品質に関して、原料ガス中の不純物の
影響を詳細に研究した結果、反応器に導入される原料ガ
ス中のイオウの量を200ppm以下とすることによ
り、触媒の性能を低下させることがなく、品質の上でも
問題ないことを見いだし本発明に到達した。
【0006】即ち、本発明の要旨は、モリブデン、バナ
ジウム、およびテルルまたはアンチモンのうちの少なく
とも一種の元素を必須成分とする複合金属酸化物触媒の
存在下、プロパンの気相接触酸化反応によりアクリロニ
トリルおよび/またはアクリル酸を製造する方法におい
て、反応器に導入されるガスの総量に対する該ガス中の
イオウの量を200ppm以下とすることを特徴とする
アクリロニトリルおよび/またはアクリル酸の製造方法
に存する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明では、プロパンの気相接触酸化反応
がモリブデン、バナジウム、およびテルルまたはアンチ
モンのうちの少なくとも一方の元素を必須成分とする複
合金属酸化物触媒の存在下で行われる。
【0009】この気相接触酸化反応で使用される触媒に
ついてはこれまで多くの報告がある。例えば、プロパン
とアンモニアとの気相接触酸化反応によるアクリロニト
リルの製造に対しては、V−Sb系酸化物触媒(特開昭
47−33783号公報、特公昭50−23016号公
報)、V−Sb−W系酸化物触媒(特開平2−2615
44号公報)、V−Sb−Sn−Cu−Bi系、V−S
b−Sn−Cu−Te系酸化物触媒(以上特開平4−2
75266号公報)、Sb−Sn系、As−Sn系、M
o−Sn系、V−Cr系酸化物触媒(以上特公昭50−
28940号公報)、Mo−Bi−Fe−Al系酸化物
触媒(特開平3−157356号公報)、Mo−Cr−
Te系酸化物触媒(米国特許第5,171,876号明
細書)、Mo−Bi−Cr系酸化物触媒(特開平7−2
15925号公報)、Cr−Sb−W系酸化物触媒(特
開平7−157461号公報)、Mo−Sb−W系酸化
物触媒(特開平7−157462号公報)、Mo−Bi
−Cr−Nb系酸化物触媒(特開平6−116225号
公報)などが提案されているが、本発明者が提案するM
o、V、Teを必須成分とした酸化物触媒(特開平2−
257号公報、特開平5−148212号公報、特開平
5−208136号公報)、およびMo、V、Sbを必
須成分とした酸化物触媒(特開平9−157241号公
報)は優れた性能を示す。一方、プロパンの気相接触酸
化反応によるアクリル酸の製造に対してもMo、V、T
eを必須成分とした酸化物触媒(特開平6−27935
1号公報)、およびMo、V、Sbを必須成分とした酸
化物触媒(特開平10−45664号公報)が優れた性
能を示すことが報告されている。これらの触媒は反応操
作条件を適切に選定することにより、プロパンとアンモ
ニアとの気相接触酸化反応においてアクリロニトリルと
アクリル酸の両者を同時に製造することも可能であり、
本発明において使用することができる。
【0010】本発明で使用される触媒をさらに詳しく述
べると、モリブデン、バナジウム、X、Yおよび酸素
(ここで、Xはテルルおよびアンチモンのうちの少なく
とも1種を示し、Yはニオブ、タンタル、タングステ
ン、チタン、アルミニウム、ジルコニウム、クロム、マ
ンガン、鉄、ルテニウム、コバルト、ロジウム、ニッケ
ル、パラジウム、白金、ビスマス、ホウ素、インジウ
ム、リン、ゲルマニウム、希土類元素、アルカリ金属、
アルカリ土類金属からなる群から選ばれた1種以上の元
素を示す)を必須成分とする複合金属酸化物触媒であ
る。さらに詳しくは複合金属酸化物触媒中のモリブデン
(Mo)、バナジウム(V)、XおよびYの存在割合
が、下記条件 0.25<rMo<0.98 0.003<rV<0.5 0.003<rX<0.5 0≦rY<0.5 (ただし、rMo、rV、rX、rYは酸素を除く上記
必須成分の合計に対するMo、V、XおよびYのモル分
率を表わす)を同時に満たしている複合金属酸化物触媒
がより一層優れた性能を示す。
【0011】これらの触媒の製造方法は特に制限はな
く、それ自体既知の通常用いられる方法、例えば、構成
元素を含む溶液またはスラリーを乾燥させ、乾燥物を加
熱処理する方法により製造される。また、周知の担体成
分、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニ
ア、アルミノシリケート、珪藻土などを1〜90重量%
程度含んだ混合物として使用することもできる。
【0012】ここではプロパンの気相接触酸化反応に、
モリブデン、バナジウム、およびテルルまたはアンチモ
ンのうちの少なくとも一種の元素を必須成分とする複合
金属酸化物触媒が特に好ましく使用されるが、この複合
金属酸化物触媒の目的とするアクリロニトリルおよび/
またはアクリル酸への高い選択性、収率をいかに維持す
るかが課題となる。それも一時的な選択性や収率の変化
のみでなく、長期間に及ぶ安定した選択性、収率の維持
が求められる。一般的に触媒性能を低下させる物質につ
いては、典型的な触媒については文献などで報告されて
いるが、本発明で提案されるモリブデン、バナジウム、
およびテルルまたはアンチモンのうちの少なくとも一種
の元素を必須成分とする複合金属酸化物触媒について
は、未だ明らかになってはいない。
【0013】本発明者らは、この複合金属酸化物触媒を
用いたプロパンの気相接触酸化反応における反応器に導
入されるガス中の不純物の影響を詳細に調べたところ、
反応器に導入されるガス中のイオウの量を200ppm
以下とすることにより、目的生成物への選択率および収
率を著しく下げることなく長時間安定にアクリロニトリ
ルおよび/またはアクリル酸を製造できることを見いだ
した。
【0014】プロパンの気相接触酸化反応における原料
ガス中のイオウのプロパンの気相接触酸化反応触媒への
影響、すなわち、触媒の活性、あるいは選択性が低下す
ること、さらにはこのように性能が低下した触媒の活
性、選択性を回復できないことの原因の詳細は明らかで
はないが、触媒を構成する元素とイオウが化学的に親和
性を有するためと推定される。その親和性のためプロパ
ンの気相接触酸化反応に好適な触媒活性点の密度を低下
させたり、有効な触媒活性点を変質させてしまうものと
推定される。
【0015】本発明の方法で言う「反応器に導入される
ガス」とは、プロパン、酸素、場合によってはアンモニ
アを含む原料ガス、および必要に応じて供給される窒
素、アルゴン、二酸化炭素、水蒸気等の反応に実質的に
不活性な気体を含む。これらのガスはその一部又は全部
を混合して導入してもよいし、分割して導入してもよ
い。混合又は分割して導入されるガスの総量に対して該
ガス中のイオウの量が規定される。
【0016】上記の個々のガス成分のうち、特にプロパ
ン中のイオウの濃度を制限することが、反応器に導入さ
れるガスの総量に対する該ガス中のイオウの量を抑える
上で有効である。すなわち、プロパン中のイオウの濃度
を好ましくは200ppm以下、さらに好ましくは50
ppm以下とするのが特に有効である。
【0017】本発明の方法でガス中の量が制御されるイ
オウには、単体のイオウ、遊離のイオウおよびイオウ化
合物中のイオウが含まれ、これらのイオウの総量の反応
器に導入されるガスに対する比が200ppm以下、好
ましくは50ppm以下、さらに好ましくは10ppm
以下とすることにより触媒性能の低下を抑えることがで
きる。
【0018】上記のイオウ化合物としては、例えば、硫
化水素(H2S)、硫化カルボニル(COS)、二硫化
炭素(CS2)、二酸化硫黄(SO2)、チオール類(R
SH)、スルフィド類(RSR)、ジスルフィド類(R
SSR)、チオフェン等が例示される。ここで、Rはア
ルキル基、アリール基などの炭化水素基を示す。
【0019】反応器に導入されるガス中のイオウ濃度を
減少させる方法としては、脱硫剤として通常使用されて
いる酸化亜鉛、活性炭、酸化銅、酸化鉄、ルテニウム、
ニッケル、パラジウム、アルミニウムなどの脱硫剤を単
独、または組み合わせて脱硫処理する方法が示される。
【0020】なお、原料ガス中のイオウ、およびイオウ
化合物の定量方法は、公知の方法、例えば、試料ガスを
燃焼させ、イオウ化合物をイオウ酸化物に変換した後、
電量滴定法、あるいはSO4 2-としての滴定法、さらに
詳しくは、微量電量滴定法(ASTM D 3246−
76)、酸水素炎燃焼法(JIS K 2240−19
80)が適用される。定量範囲は微量電量滴定法では
1.5〜100ppm、酸水素炎燃焼法では1〜300
ppmである。これより濃度の高い領域では、ガスクロ
マトグラフ法が、一方、濃度が低い領域では、検知管
法、吸光光度法、ガスクロマトグラフ法−直接捕集法、
ガスクロマトグラフ法−固体捕集法などにより定量分析
を行うことが可能である。これらの分析方法の測定下限
界値については、各分析方法に関する成書に詳しく記さ
れているが、1ppm程度である。
【0021】プロパンの気相接触酸化反応の反応器方式
として、例えば固定床、流動層、移動層反応器等を使用
することができるが、発熱反応であるため流動層方式が
好ましい。すなわち、流動層反応器にプロパン、アンモ
ニアおよび酸素含有ガス、またはプロパンと酸素含有ガ
スを供給して高温で反応させ、アクリロニトリルおよび
/またはアクリル酸を生成させる。このプロパンの気相
接触酸化反応の条件は、反応温度300〜490℃、ガ
ス空間速度(SV)100〜10000h-1、圧力0.
01〜1MPa、反応系に供給する酸素の割合がプロパ
ンに対して0.2〜4モル倍量、アンモニアを供給する
場合、反応系に供給するアンモニアの割合がプロパンに
対して0.1〜3モル倍量であると、目的とするアクリ
ロニトリルおよび/またはアクリル酸の収率や選択率が
良好となり好ましい。これらの他に、原料ガスの濃度を
調整するために、反応に実質的に不活性な気体、例え
ば、窒素、アルゴン、二酸化炭素、水蒸気などを導入す
ることも可能である。また、アクリロニトリルおよび/
またはアクリル酸の選択率を高めるために、プロパンの
転化率を10〜70%程度に抑えて反応を行い、未反応
のプロパンを反応生成物から分離、回収し再度気相接触
反応器に供給することも可能である。
【0022】反応により得られた反応生成ガスからアク
リロニトリルおよび/またはアクリル酸を回収する方法
としては通常のアクリロニトリルやアクリル酸を回収す
る方法でよく、例えば硫酸水溶液により洗浄し、未反応
のアンモニアを硫酸アンモニウムとして除去し、更に冷
却した後、アクリル酸吸収溶剤と接触させてアクリル酸
を分離して回収し、更にアクリロニトリルを水中に吸収
又は溶解させて分離して回収する方法が示される。回収
されたアクリロニトリルおよびアクリル酸はそれぞれス
トリッピングや蒸留などの手段を適宜組み合わせて精製
して製品となる。
【実施例】次に、本発明方法の具体的態様を実施例を用
いて説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、
以下の実施例によって限定されるものではない。参考例
1 Mo−V−Te−Nb複合金属酸化物触媒の調製
実験式Mo10.3Te0.16Nb0.12nの複合酸化物を
SiO2に担持させた複合金属酸化物触媒(SiO2は触
媒全体の10%)を次のように調製した。
【0023】温水5.68リットルに1.38kgのパ
ラモリブデン酸アンモニウム塩、0.275kgのメタ
バナジン酸アンモニウム塩、0.413kgのテルル酸
を溶解し、均一な水溶液を調製した。さらにシリカ含量
が20%のシリカゾル0.658kg、および含水酸化
ニオブを70℃に加温したシュウ酸水溶液に溶解させて
調製したニオブを含有する水溶液(ニオブの濃度0.4
mol/kg)1.02kgを調整した。これらの溶液
を混合してスラリーを調製し、このスラリーを乾燥させ
水分を除去した。次いでこの乾燥物をアンモニア臭がな
くなるまで約300℃で加熱処理した後、窒素気流中6
00℃で2時間焼成した。 実施例1 参考例1のようにして調製された複合金属酸化物触媒
0.1gと球状のシリカ粒子0.4gを混合し、固定床
流通型反応装置に装填し、圧力0.11MPa(絶対
圧)、ガス空間速度SVを約800h-1の状態で、プロ
パン:アンモニア:酸素:窒素=1:0.3:1.5:
1.2のモル比で混合してガスを供給し、435℃のも
とでプロパンとアンモニアとの気相接触酸化反応を行っ
た。このとき、プロパン中に1.0ppmの硫化水素が
存在していることが検出された。なお、イオウとしての
濃度は0.94ppmである。また、反応器に導入され
る混合ガス中のイオウの濃度は0.235ppmであ
る。反応を開始して20時間後と300時間後の反応成
績を表−1に示す。 比較例1 供給したプロパン中の硫化水素濃度を1000ppmと
した以外は実施例1と同様にして反応を行った。このと
きのプロパン中のイオウの濃度は941ppm、反応器
に導入される混合ガス中のイオウの濃度は235ppm
である。反応を開始して20時間後と300時間後の反
応成績を表−1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、プロパンの気相接触酸
化反応によりアクリロニトリルおよび/またはアクリル
酸を製造する際に、触媒の活性や選択性を低下させるこ
となく反応を継続することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 255/08 C07C 255/08 Fターム(参考) 4G069 AA03 BA02A BA02B BB06A BB06B BC01A BC08A BC16A BC18A BC23A BC25A BC26A BC38A BC50A BC51A BC54A BC54B BC55A BC55B BC56A BC58A BC59A BC59B BC60A BC62A BC66A BC67A BC68A BC70A BC71A BC72A BC75A BD03A BD07A BD10A BD10B CB17 CB54 DA06 EA02Y FC08 4H006 AA02 AC46 AC54 BA02 BA06 BA08 BA09 BA10 BA11 BA12 BA13 BA14 BA15 BA16 BA19 BA20 BA21 BA23 BA24 BA25 BA26 BA30 BA31 BA35 BC10 BC11 BC13 BC18 BC30 BC31 BC32 BE14 BE30 BS10 4H039 CA65 CA70 CC30 CL50

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モリブデン、バナジウム、およびテルル
    またはアンチモンのうちの少なくとも一種の元素を必須
    成分とする複合金属酸化物触媒の存在下、プロパンの気
    相接触酸化反応によりアクリロニトリルおよび/または
    アクリル酸を製造する方法において、反応器に導入され
    るガスの総量に対する該ガス中のイオウの量を200p
    pm以下とすることを特徴とするアクリロニトリルおよ
    び/またはアクリル酸の製造方法。
  2. 【請求項2】 プロパン中のイオウの濃度を200pp
    m以下とすることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 複合金属酸化物触媒が、モリブデン、バ
    ナジウム、X、Yおよび酸素(但し、Xはテルルおよび
    アンチモンのうちの少なくとも1種を示し、Yはニオ
    ブ、タンタル、タングステン、チタン、アルミニウム、
    ジルコニウム、クロム、マンガン、鉄、ルテニウム、コ
    バルト、ロジウム、ニッケル、パラジウム、白金、ビス
    マス、ホウ素、インジウム、リン、ゲルマニウム、希土
    類元素、アルカリ金属、アルカリ土類金属からなる群か
    ら選ばれる1種以上の元素を示す)を必須成分とする触
    媒であることを特徴とする請求項1または2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 複合金属酸化物触媒のモリブデン(M
    o)、バナジウム(V)、XおよびYの存在割合が、下
    記の条件 0.25<rMo<0.98 0.003<rV<0.5 0.003<rX<0.5 0≦rY<0.5 (ただし、rMo、rV、rX、rYは酸素を除く上記
    必須成分の合計に対するMo、V、XおよびYのモル分
    率を表わす)を満たしていることを特徴とする請求項3
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】 プロパンの気相接触酸化反応が、反応温
    度300〜490℃、ガス空間速度100〜10000
    -1、圧力0.01〜1MPa、反応系に供給する酸素
    の割合がプロパンに対して0.2〜4モル倍量であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 反応系に供給するアンモニアの割合がプ
    ロパンに対して0.1〜3モル倍量であることを特徴と
    する請求項1ないし5のいずれか1項に記載方法。
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