JP2001342039A - 再帰反射用ガラスビーズ及びその製造方法及び再帰反射体 - Google Patents

再帰反射用ガラスビーズ及びその製造方法及び再帰反射体

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JP2001342039A
JP2001342039A JP2000158852A JP2000158852A JP2001342039A JP 2001342039 A JP2001342039 A JP 2001342039A JP 2000158852 A JP2000158852 A JP 2000158852A JP 2000158852 A JP2000158852 A JP 2000158852A JP 2001342039 A JP2001342039 A JP 2001342039A
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glass
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Hiroyuki Suzuki
宏幸 鈴木
Hiroyuki Tanaka
裕之 田中
Tatsu Kino
達 木野
Takashi Yamamoto
隆 山本
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Asahi Techno Glass Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動性が向上し、再帰反射体の基材に散布し
た時にも粒度偏析を起こすことなく高いガラスビーズ充
填率となり、反射性能が向上した再帰反射用ガラスビー
ズ及びその製造方法を提供し、反射輝度特性のばらつき
が少なく高い反射性能を有する再帰反射体を提供する。 【解決手段】 再帰反射用ガラスビーズ1については、
平均粒径100μm以下の1.8乃至2.6の屈折率を
有する略球形状ガラスビーズ2の表面に、その表面に3
ppm以上被着している水分6を接触部位4に吸着して
粒径0.5μm以上2.0μm以下のSiOの微粒子
3を、付着量が0.008質量%以下で、付着面積が投
影面積sで5%以下となるよう付着させて、安息角を2
2°以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再帰反射用ガラス
ビーズ及びその製造方法及び再帰反射体に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、再帰反射シートや再帰反射
クロス、道路標示などの再帰反射体に使用される再帰反
射用ガラスビーズは、屈折率が1.8〜2.6の高屈折
率で平均粒径が100μm以下の、例えば高屈折率酸化
物であるTiOとBaOを主成分とするTiO−B
aO系ガラスでなる球形状のガラスビーズが用いられ
る。そして、使用するガラスビーズの粒度分布について
は、その用途によって適宜必要とする特性を有する分布
のものが作製、選択される。
【0003】また、ガラスビーズは球形状であるため、
同じ粒径の不定形粒子と比較すると流動性は良好であ
る。しかし、ガラスビーズは、特に平均粒径が60μm
以下となると、水分等の介在による付着力と自重とが等
しくなる付着平衡粒径(50μm程度の粒径)を下回る
ものが増加するため、付着力が自重よりも大きくなって
凝集性が高くなり、流動性が著しく低下する。
【0004】こうした流動性の低いガラスビーズを使用
して再帰反射体の製造を行おうとすると、ガラスビーズ
の密充填が行い難く、再帰反射体中のガラスビーズの充
填率が低くなる。この結果、形成された再帰反射体の反
射性能が低いものとなってしまう問題があった。さらに
流動性の低いガラスビーズをそのまま再帰反射体の基材
に散布すると、例えば比較的大きい粒子が多く付着する
大粒子付着領域と、反対に比較的小さい粒子が多く付着
する小粒子付着領域とが生ずるといった粒度偏析を起こ
し、再帰反射体とした際に同一反射面内での反射むら等
が生じ反射輝度特性のばらつきが発生してしまう問題が
あった。
【0005】これらの問題に対し、特開2000−73
78号公報には、滑剤として粒径5μm以下の微粉末を
0.01〜1質量%の割合で、20〜100μmの粒径
及び1.9〜2.2の屈折率を有するガラスビーズの表
面に、粉末ガラスを酸素ガスバーナーで加熱軟化し球状
化してガラスビーズを得る際、ガラス成分中のZnOを
昇華させることによって凝固付着させ、所望の流動性を
有する再帰反射体用ガラスビーズを形成するようにした
ものが示されている。
【0006】しかしながら、上記のように加熱軟化し表
面張力によって球状化してガラスビーズを得る際に滑剤
を凝固付着させたものでは、流動性を向上する効果は一
時的なもので、作製後の吸着水分の影響で直ぐに流動性
は低下する。このため、ガラスビーズを作製してから反
射シート等の再帰反射体を製造するまでの時間を多く要
したものでは、時間経過と共に流動性が低下していくの
で、再帰反射体の製造時にガラスビーズの充填を密に行
うことができず、反射性能を向上させる上で十分なもの
とは言えない。
【0007】さらに、粒径2μm以下の微粉末を0.0
1質量%以上付着させた場合には、流動性が向上して、
再帰反射体を製造する時にガラスビーズの充填率を高め
ることができるものの、付着した微粉末によってガラス
ビーズ表面の光透過部分を減ずる表面汚染が大きくなっ
て光透過を阻害し、ガラスビーズ内への光透過率が減少
し、反射性能は逆に低下してしまう。
【0008】これに対しガラスビーズにおいては、流動
性を低下させる粒径60μm以下の小粒径ガラスビーズ
の数を減少させることによって流動性を向上させること
は可能である。しかし、近年の再帰反射体に対する反射
性能特性の広角化への要求を充たすためには、一定量の
小粒径ガラスビーズの存在は必要不可欠であり、また幅
広い粒度分布に調整することはガラスビーズ充填率を向
上させる点で有利となる。このため、再帰反射用ガラス
ビーズについては、一定量の小粒径ガラスビーズを確保
しつつ、流動性を向上させることが要望されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような状況に鑑
みて本発明はなされたもので、その目的とするところは
流動性を向上させ、再帰反射体の基材に散布した時にも
粒度偏析を起こすことなく高いガラスビーズ充填率を得
ることができ、反射性能を向上させることができる再帰
反射用ガラスビーズ及びその製造方法を提供すると共
に、反射輝度特性のばらつきが少なく高い反射性能を有
する再帰反射体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の再帰反射用ガラ
スビーズは、平均粒径が100μm以下で、かつ1.8
乃至2.6の屈折率を有する球形状のガラスビーズを備
えてなると共に、ガラスビーズの表面に微粒子を付着し
て、安息角を22°以下にしたことを特徴とするもので
あり、さらに、ガラスビーズに対する微粒子の付着量
が、0.008質量%以下であることを特徴とするもの
であり、さらに、ガラスビーズ表面に付着した微粒子
は、粒径が0.5μm以上2.0μm以下のものについ
ての前記ガラスビーズへの付着面積が投影面積で5%以
下であることを特徴とするものであり、さらに、ガラス
ビーズの表面被着水分量が、3ppm以上であることを
特徴とするものであり、さらに、微粒子が、SiO
CaO、ZnO、TiO、BaO、Al 、Zr
、MgO、CoO、B、MoS、タルク、
MgCO、Al(OH)、ステアリン酸マグネシウ
ム、クラスターダイヤモンド、グラファイト、ポリテト
ラフルオロエチレン、六弗化ポリプロピレン、四弗化エ
チレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合樹
脂、ポリビニルアルコールポリビニルクロライドなどの
流動性改善助剤物質から選ばれた少なくとも1種、又は
前記物質の少なくとも1種を少なくとも80質量%以上
を含有する無機化合物又は有機化合物であることを特徴
とするものである。
【0011】また本発明の再帰反射用ガラスビーズの製
造方法は、平均粒径が100μm以下で、かつ1.8乃
至2.6の屈折率を有し、表面被着水分量が3ppm以
上の球形状のガラスビーズと、粒径が0.5μm以上
2.0μm以下の微粒子とを所定時間混合処理し、ガラ
スビーズ表面に前記微粒子を付着させたことを特徴とす
る製造方法である。
【0012】また本発明の再帰反射体は、所定量の表面
被着水分を有する平均粒径100μm以下の略球形状ガ
ラスビーズの表面に、表面被着水分を吸着して所定量の
微粒子を付着し、安息角を22°以下とした再帰反射用
ガラスビーズと、この再帰反射用ガラスビーズを均等に
表面に接着してなる基材と、再帰反射用ガラスビーズの
基材との接着部分に固着された略半球面状の反射膜とを
備えてなることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、図面
を参照して説明する。
【0014】実施の形態の説明に先立ち、先ず発明者等
が得た知見について説明する。すなわち、発明者等が、
ガラスビーズの流動性の低下について、その原因を調査
したところ、ガラスビーズの表面に微量の水分が被着し
ていることが判った。この被着している水分は空気中の
水分に起因するもので、ガラスビーズ同士が接触してい
ると、ガラスビーズ表面に広がっていた水分がガラスビ
ーズ同士の接触部位周囲に形成される最狭部に移動す
る。そして、ガラスビーズのおかれている環境の湿度が
高ければ容易に水膜が形成され、形成された水膜によっ
てガラスビーズ同士を付着させることが判った。
【0015】このように微量水分が介在することによっ
て、ガラスビーズ同士の接触は点接触から水膜を介した
面接触となる。特にガラスビーズの粒径が小さい場合に
は、ガラスビーズの自重よりも水膜による付着力の方が
強いために、付着あるいはすべり抵抗を増加させ、流動
性を低下させていることが判明した。
【0016】こうした調査の結果から、次のような結論
が導出し得た。それは、ガラスビーズ同士の接触におい
ては、その接触部分に水膜が形成され、その水膜の存在
によってすべり抵抗が発生し、流動性が低下する。言い
換えるならば、ガラスビーズにおける流動性の低下の要
因は、ガラスビーズの表面に被着していた水分が、ガラ
スビーズ同士の接触で接触部分に水膜を形成し、水膜が
存在することで面接触となり、すべり抵抗を増加させて
いるからである。
【0017】このため、ガラスビーズの表面に被着して
いた水分を何等かの方法で除去し、ガラスビーズ同士の
接触部分に水膜が形成されないようにすれば、流動性を
向上させることができると発明者等は考察し、本発明を
するに至った。
【0018】すなわち、ガラスビーズ中に所定粒径の微
粒子を所定量入れて混合することで、接触を繰り返しな
がらガラスビーズの表面に微粒子が付着する。この微粒
子の付着が行われる際に、ガラスビーズの表面に被着し
ていた水分が、ガラスビーズと微粒子との接触部分に集
まって付着のための水膜形成に使われ、その他のガラス
表面に被着していた水分が除去される。これにより、ガ
ラスビーズ同士の接触時の滑り抵抗が減じられて流動性
が向上する。
【0019】以下、実施形態を図1乃至図4により説明
する。図1は再帰反射用ガラスビーズを示す平面図であ
り、図2は再帰反射用ガラスビーズを部分拡大して示す
平面図であり、図3は再帰反射体の第1の実施形態の要
部を示す断面図であり、図4は再帰反射体の第2の実施
形態の要部を示す断面図である。
【0020】図1乃至図4において、1は反射性能特性
が広角化するように形成された再帰反射用ガラスビーズ
で、例えばTiO:35%、BaO:43%、SiO
:13%、CaO:5%、ZnO:4%の組成からな
る屈折率が1.93の球形状のガラスビーズ2により形
成されている。そしてガラスビーズ2は、平均粒径が5
2μmで、粒径が約30μm〜約100μmのガラスビ
ーズ2を含み、さらに粒径60μm以下のガラスビーズ
2を約75%含むものとなっている。
【0021】このようなガラスビーズ2の作製は、先ず
図示しないが上記のような組成が得られるようガラス原
料を調合し、熔融炉にて熔融した後に得られたガラスブ
ロックを粉砕し、篩い分けし任意の粒径に選別されたガ
ラス粉末を得る。続いて、ガラス粉末を高温フレーム
(火焔)中に投入し、これによりガラス粉末を熔融し、
表面張力によって球形状化することによりガラスビーズ
を得る。その後、用途に応じた粒径が得られるよう篩分
機により分級することで、所要の平均粒径を有し、所要
粒径範囲のものを含んだガラスビーズ2となる。
【0022】そして、作製されたガラスビーズ2は、湿
度が40%以下に管理された乾燥状態が保たれている
所、例えば平均湿度が約30%の作業所で25kgずつ
ビニール袋に詰められる。さらに袋詰めしたものについ
ては、同じ乾燥状態の保たれている所で袋詰めされた状
態のまま乾燥剤といっしょにファイバードラム等の容器
に入れられる等の梱包処理が行われ、容器に入れた状態
で保管される。
【0023】また、再帰反射用ガラスビーズ1は、その
表面にSiOでなる微粒子3を0.003質量%付着
していて、安息角が20.2°となっている。ガラスビ
ーズ2の表面への付着は物理吸着で、ガラスビーズ2と
微粒子3の接触部位4周囲に形成される最狭部5に、ガ
ラスビーズ2の表面に被着していて微粒子3の接触によ
り移動してきた水分6による付着力によって行われてい
る。さらに付着した微粒子3の粒径0.5μm以上2.
0μm以下のものにおけるガラスビーズ2の表面積に対
する付着面積は、ガラスビーズ2の表面への投影面積s
で測定して1%となっている。
【0024】なお、ガラスビーズの平均粒径の算出は、
溶液中に試料を分散させ、電気抵抗を測定して粒径を測
定するコールターカウンター法により行い、具体的には
コールターマルチサイザーII(ベックマンコールター
社製)を使用して1万個についての測定を行っての個数
平均値を取っている。
【0025】流動性の評価となる安息角の測定は、普通
紙の上に直径30mmの合成樹脂パイプを直立させ、そ
の中に100gのガラスビーズを充填し、5mm/se
cの速度で合成樹脂パイプを垂直上方に引き抜いた後に
形成される円錐の高さと直径から、その裾野部分が普通
紙面に対してなす角を安息角として求めている。
【0026】さらに、付着面積の測定については、走査
型電子顕微鏡にて5000倍に拡大して表面写真を撮影
し、その拡大像によって微粒子のガラスビーズ表面への
投影面積を、単位面積当たりについて求めたものであ
る。
【0027】また、再帰反射用ガラスビーズ1を形成す
るためのガラスビーズ2への微粒子3の付着方法は、図
示しないが、先ず混合機、例えば拡散混合型混合機のオ
ムニミキサー(千代田技研工業(株)製)に、25kg
ずつ袋詰めされていた表面被着水分量が12ppm〜1
8ppmとなっている平均粒径52μmのガラスビーズ
2を300kg入れ、これにデシケータ内の乾燥雰囲気
中に保管されていた粒径が0.5μm以上、2.0μm
以下のものを含む0.01kgのSiOでなる微粒子
3を添加する。なお、ガラスビーズ2の表面被着水分量
の測定は、カールフィッシャー方式の電量滴定式水分測
定装置CA−06(三菱化学(株)製)で加熱処理温度
条件を200℃として行った。また混合機としては、V
型、二重円錐型、ボール・ミル型、リボン型、遊星型及
び高速流動型等を用いてもよい。
【0028】その後、混合機を約30秒間運転してガラ
スビーズ2と微粒子3を混合処理し、繰り返しガラスビ
ーズ2と微粒子3とを接触させてガラスビーズ2の表面
被着水分を微粒子3に吸着させる。その結果、微粒子3
が均等に分散し、ガラスビーズ2の表面に微粒子3は吸
着した水分によって付着して、再帰反射用ガラスビーズ
1が形成される。混合処理の時間については、ガラスビ
ーズ2の平均粒径や微粒子3の添加量等により、10秒
間から5分間の間の均等に分散がなされる適正な時間行
うものであって、運転時間が長くなると振動等でガラス
ビーズ2や微粒子3が帯電し、適正な安息角を得ること
ができない。
【0029】そして、形成された再帰反射用ガラスビー
ズ1について、図示しないが、次のようにして反射性能
の測定、評価を行った。すなわち、PET(ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂)フィルム上に塗布された粘着剤
表面に再帰反射用ガラスビーズ1を散布し、その後、散
布されている再帰反射用ガラスビーズ1の半球面上にア
ルミニウム(Al)反射膜を蒸着によって形成してから
転写の手法で、接着剤が設けられた基材の上に再帰反射
用ガラスビーズ1をAl反射膜が接着されるようにして
移し、図示しない反射シートを形成する。
【0030】そして、形成された反射シートについて、
JISZ9117に規定されている評価方法に準じ、光
を入射角が5度となるよう入射させ、観測角を0.2度
として反射性能を測定した。その結果、下記の表−1の
試料No.4に示す通り、高いビーズ充填率が得られ、
564cd/lx/mの高い反射性能を有し、反射輝
度特性についてもばらつきが少ないものとなった。
【表1】 また表−1は、表中に示す各試料について、試料No.
4と同様にして微粒子付着面積、安息角、ガラスビーズ
充填率、反射性能等の特性を測定した結果である。また
表−1に示す各試料は、試料No.2及び試料No.
3、試料No.5乃至試料No.7については、試料N
o.4と同じ平均粒径52μmのガラスビーズ2に、添
加量を変えてSiOでなる粒径が0.5μm以上、
2.0μm以下のものを含む微粒子3を添加、混合して
形成したものである。そして、試料No.4を含む試料
No.3乃至試料No.6は本発明のものであり、試料
No.2及び試料No.7は比較例である。
【0031】一方、試料No.9乃至試料No.14
は、試料No.4と同じ組成の平均粒径74μmで、粒
径が約63μm〜約100μmのガラスビーズに、添加
量を変えてZnOでなる粒径が0.5μm以上、2.0
μm以下のものを含む微粒子を添加、混合して形成した
反射性能特性の広角化を要しないものである。そして、
その内の試料No.10乃至試料No.13は本発明の
ものであり、試料No.9及び試料No.14は比較例
である。なお、試料No.1と試料No.8は、参考例
として示す微粒子を添加してない平均粒径52μm、7
4μmのガラスビーズである。また試料No.15は、
比較例として示す微粒子を添加してない平均粒径120
μmのガラスビーズである。
【0032】表−1から明らかなように、試料No.3
乃至試料No.6、試料No.10乃至試料No.13
の本発明のものは、微粒子の添加が未処理の試料No.
1、試料No.8の参考例に対して反射性能は高い水準
となっている。これに対し比較例の試料No.7と試料
No.14では、安息角が22°以下の流動性のよいガ
ラスビーズの充填率の高いものとなっているが、流動性
向上によるガラスビーズの充填率の向上にともなう反射
性能の向上よりも、微粒子付着面積が5%を超えるもの
であるので、微粒子によるガラスビーズの表面汚染が大
きくなって光透過を阻害し、参考例の未処理の試料N
o.1、試料No.8よりも反射性能が低いものとなっ
ている。
【0033】また、比較例の試料No.2と試料No.
9では、安息角が22°以上となっていて、参考例の未
処理の試料No.1、試料No.8の安息角と略同水準
で、ビーズ充填率の向上も少なく、反射性能の向上もほ
とんど見られない。なお、比較例の試料No.15は、
微粒子を添加しなくても安息角が22°以下となるガラ
スビーズの平均粒径100μmを超える平均粒径を有す
るものであるので、特に微粒子の添加を要しない。
【0034】そして、上記のように構成した再帰反射用
ガラスビーズ1(具体的には表−1のビーズ平均粒径が
52μmのもの)を用い、再帰反射体の第1の実施形態
を構成した。図3において、再帰反射体11は反射性能
特性を広角化した高輝度タイプの反射シートで、例えば
PETフィルム等でなる基材12の上面に設けた接着剤
層13に再帰反射用ガラスビーズ1を固着している。さ
らに、接着剤層13に固着された再帰反射用ガラスビー
ズ1の上方の光の入反射側には、基材12と接着剤層1
3を上方に向け突出させるようにして多数の支持台14
を設け、所定の離間距離を設けるようにして光透過性材
料によりなる保護フィルム15が張設されている。な
お、16はアルミニウムでなる反射膜で、再帰反射用ガ
ラスビーズ1の接着剤層13側の略半球面に蒸着によっ
て設けられている。
【0035】また、このように構成された再帰反射体1
1は、次のようにして製造される。先ず、図示しない粘
着剤が塗布されたPETフィルムでなる蒸着支持材の上
面に再帰反射ガラスビーズ1を均等に散布する。その
後、均等に再帰反射用ガラスビーズ1が散布されている
蒸着支持材の上面側にAl蒸着を行い、再帰反射用ガラ
スビーズ1の半球面上に反射膜16を形成する。
【0036】続いて、蒸着支持材のAl蒸着がなされて
いる上面に接着剤を塗布して接着剤層13を形成し、さ
らに接着剤層13の表面に基材12を重ね合わせるよう
に接着する。基材12を接着した後、上下を逆転させ、
上側となった蒸着支持材を接着剤層13から剥がし取
る。これにより再帰反射用ガラスビーズ1は、反射膜1
6を接着剤層13に固着するようにして、粘着材が塗布
された蒸着支持材から基材12の接着剤層13に転写さ
れる。
【0037】そして、再帰反射用ガラスビーズ1が接着
剤層13に転写された基材12を、その下面側から突上
げるようエンボス加工し、加工部分に基材12とその上
面の接着剤層13によりなる支持台14を形成する。こ
れにより、再帰反射用ガラスビーズ1よりも高い高さの
支持台14が、接着剤層13の表面に多数立設する。さ
らに立設された多数の支持台14の上端に保護フィルム
15を熱圧着等によって接着し、再帰反射用ガラスビー
ズ1の上方に保護フィルム15を張設することによって
再帰反射体11が形成される。
【0038】このように、上述の再帰反射用ガラスビー
ズ1を備えてなる再帰反射体11においては、再帰反射
用ガラスビーズ1を粘着材が塗布された蒸着支持材上に
散布した時にも粒度偏析を起こすことなく高いガラスビ
ーズ充填率が得られ、反射面内の反射輝度特性のばらつ
きが少なく高い輝度特性を有する反射性能の高いものと
なる。
【0039】次に、上記のように構成した再帰反射用ガ
ラスビーズ1(具体的には表−1のビーズ平均粒径が7
4μmのもの)を用い、再帰反射体の第2の実施形態を
構成した。図4において、再帰反射体21は高輝度オー
プンタイプの反射クロスに使用されるもので、再帰反射
用ガラスビーズ1の光の入反射側に設ける保護構造が形
成されていない点で第1の実施形態と異なる。再帰反射
体21は、基材12の上面に設けた接着剤層13に再帰
反射用ガラスビーズ1を固着している。そして、再帰反
射用ガラスビーズ1の接着剤層13側の略半球面には、
アルミニウムでなる反射膜16が蒸着によって設けられ
ている。
【0040】また、このように構成された再帰反射体2
1は、次のようにして製造される。先ず、第1の実施形
態と同様に粘着剤が塗布された蒸着支持材の上面に再帰
反射用ガラスビーズ1を均等に散布する。その後、均等
に再帰反射用ガラスビーズ1が散布されている蒸着支持
材の上面側にAl蒸着を行い、再帰反射用ガラスビーズ
1の半球面上に反射膜16を形成する。
【0041】続いて、蒸着支持材の上面に接着剤を塗布
して接着剤層13を形成し、さらに接着剤層13の表面
に基材12を重ね合わせるように接着する。基材12を
接着した後、上下を逆転させ、上側となった蒸着支持材
を接着剤層13から剥がし取る。これにより再帰反射用
ガラスビーズ1は、反射膜16を接着剤層13に固着す
るようにして、粘着材が塗布された蒸着支持材から基材
12の接着剤層13に転写され、再帰反射体21を形成
する。
【0042】このように、上述の再帰反射用ガラスビー
ズ1を備えて構成した再帰反射体21においては、再帰
反射用ガラスビーズ1の光の入反射側に設ける保護構造
が形成されていないことにより耐久性は低いものの高輝
度特性が得られ第1の実施形態と同様の効果を得ること
ができる。
【0043】なお、上記において、再帰反射用ガラスビ
ーズ1のガラスビーズ2の屈折率を1.93として説明
したが、再帰反射特性を得るためには、屈折率が1.8
〜2.6であることを要する。またガラスビーズ2の平
均粒径を100μmとしたが、100μmを超えると微
粒子の付着がなくてもそれ自身で流動性がよく、反射性
能も良好であるからである。
【0044】また、微粒子3の粒径については、0.5
μm以上で2.0μm以下としているが、これはガラス
ビーズ2の表面に凹部が形成されているので、0.5μ
m未満の微粒子であると、ガラスビーズ表面に被着して
いる水分を吸着して凹部に埋没したり、沈んでしまうた
めに、流動性が向上せず反射性能も向上しないからであ
る。微粒子の粒径が2.0μmを超えると、ガラスビー
ズ表面に被着している水分を吸着し、流動性を向上させ
るのに必要な量が増大し、表面汚染によってガラスビー
ズ2内への光透過率が下がり、反射性能が低下してしま
うからである。
【0045】また、ガラスビーズ2の表面被着水分量を
3ppm以上としたが、3ppm未満であると、特にガ
ラスビーズの安息角が22°以下となり、微粒子の付着
が不要であり、逆に微粒子を付着させることで表面汚染
を生じて反射性能が低下する虞があって好ましくない。
表面被着水分量の上限については、敢えて設けるとする
と飽和状態における量であって、この状態で被着してい
る水分量はガラスビーズ個々の粒径によって異なる。例
えば粒径60μm以下のガラスビーズの含有量が90%
以下のものの場合には、22°以下の安息角が得られ
た。なお、この時の好ましい含有量は60%〜80%で
ある。
【0046】ちなみに、ガラスビーズの表面被着水分量
に関し、ガラスビーズの平均粒径に対し、未処理、乾燥
処理、吸湿処理の処理状況によってどのようなものとな
っているか、流動性を示す安息角がどのようになってい
るか調べたところ、表−2に示す結果が得られた。
【表2】 さらに、ガラスビーズ2への微粒子3の付着量をガラス
ビーズ2の表面積の5%以下としたが、5%を超えると
流動性の改善により反射性能が向上するよりも表面汚染
によって光透過率が低下し、それにともなう反射性能の
低下が生じてくるからである。また、ガラスビーズ表面
に付着させる微粒子は、粒径0.5μm〜2.0μmで
あることが重要で、材質を特に問うものではない。
【0047】すなわち、こうした流動性改善助剤物質
に、SiO、CaO、ZnO、TiO、BaO、A
、ZrO、MgO、CoO、B、Mo
、タルク、MgCO、Al(OH)、ステアリ
ン酸マグネシウム、クラスターダイヤモンド、グラファ
イト、ポリテトラフルオロエチレン、六弗化ポリプロピ
レン、四弗化エチレン・パーフロロアルキルビニルエー
テル共重合樹脂、ポリビニルアルコールポリビニルクロ
ライドなどの無機化合物又は有機化合物を用いてもよ
く、さらに、これらから選ばれた少なくとも1種を少な
くとも80質量%以上を含有する無機化合物又は有機化
合物を用いてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の再帰反射用ガラスビーズ及びその製造方法によれば、
流動性を向上させることができ、再帰反射体の基材に散
布した時にも粒度偏析を起こすことなく高いガラスビー
ズ充填率を得ることができて、反射性能を向上させるこ
とができ、本発明の再帰反射体によれば、反射輝度特性
のばらつきが少なく高い反射性能を有するものとなる等
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の再帰反射用ガラスビーズの一実施形態
を示す平面図である。
【図2】本発明の再帰反射用ガラスビーズの一実施形態
を部分拡大して示す平面図である。
【図3】本発明の再帰反射体の第1の実施形態の要部を
示す断面図である。
【図4】本発明の再帰反射体の第2の実施形態の要部を
示す断面図である。
【符号の説明】 1…再帰反射用ガラスビーズ 2…ガラスビーズ 3…微粒子 4…接触部位 6…水分 11,21…再帰反射体 12…基材 13…接着剤 16…反射膜 s…投影面積
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木野 達 静岡県榛原郡吉田町川尻3583番地の5 旭 テクノグラス株式会社静岡工場内 (72)発明者 山本 隆 静岡県榛原郡吉田町川尻3583番地の5 旭 テクノグラス株式会社静岡工場内 Fターム(参考) 2H042 EA07 EA13 EA14 EA15 EA17 4G062 AA10 DA04 DB01 DC01 DD01 DE03 DF01 EA01 EB01 EC01 ED01 EE03 EF01 EG01 EG05 FA01 FA10 FB01 FB05 FC01 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM01 NN04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径が100μm以下で、かつ1.
    8乃至2.6の屈折率を有する球形状のガラスビーズを
    備えてなると共に、前記ガラスビーズの表面に微粒子を
    付着して、安息角を22°以下にしたことを特徴とする
    再帰反射用ガラスビーズ。
  2. 【請求項2】 ガラスビーズに対する微粒子の付着量
    が、0.008質量%以下であることを特徴とする請求
    項1記載の再帰反射用ガラスビーズ。
  3. 【請求項3】 ガラスビーズ表面に付着した微粒子は、
    粒径が0.5μm以上2.0μm以下のものについての
    前記ガラスビーズへの付着面積が投影面積で5%以下で
    あることを特徴とする請求項1または請求項2記載の再
    帰反射用ガラスビーズ。
  4. 【請求項4】 ガラスビーズの表面被着水分量が、3p
    pm以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれか1項に記載の再帰反射用ガラスビーズ。
  5. 【請求項5】 微粒子が、SiO、CaO、ZnO、
    TiO、BaO、Al、ZrO、MgO、C
    oO、B、MoS、タルク、MgCO 、Al
    (OH)、ステアリン酸マグネシウム、クラスターダ
    イヤモンド、グラファイト、ポリテトラフルオロエチレ
    ン、六弗化ポリプロピレン、四弗化エチレン・パーフロ
    ロアルキルビニルエーテル共重合樹脂、ポリビニルアル
    コールポリビニルクロライドなどの流動性改善助剤物質
    から選ばれた少なくとも1種、又は前記物質の少なくと
    も1種を少なくとも80質量%以上を含有する無機化合
    物又は有機化合物であることを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれか1項に記載の再帰反射用ガラスビー
    ズ。
  6. 【請求項6】 平均粒径が100μm以下で、かつ1.
    8乃至2.6の屈折率を有し、表面被着水分量が3pp
    m以上の球形状のガラスビーズと、粒径が0.5μm以
    上2.0μm以下の微粒子とを所定時間混合処理し、前
    記ガラスビーズ表面に前記微粒子を付着させたことを特
    徴とする再帰反射用ガラスビーズの製造方法。
  7. 【請求項7】 所定量の表面被着水分を有する平均粒径
    100μm以下の略球形状ガラスビーズの表面に、前記
    表面被着水分を吸着する所定量の微粒子を付着し、安息
    角を22°以下とした再帰反射用ガラスビーズと、この
    再帰反射用ガラスビーズを均等に表面に接着してなる基
    材と、前記再帰反射用ガラスビーズの前記基材との接着
    部分に固着された略半球面状の反射膜とを備えてなるこ
    とを特徴とする再帰反射体。
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