JP2001341408A - インクジェット記録方法及びインクジェット画像形成方法 - Google Patents

インクジェット記録方法及びインクジェット画像形成方法

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JP2001341408A
JP2001341408A JP2000168852A JP2000168852A JP2001341408A JP 2001341408 A JP2001341408 A JP 2001341408A JP 2000168852 A JP2000168852 A JP 2000168852A JP 2000168852 A JP2000168852 A JP 2000168852A JP 2001341408 A JP2001341408 A JP 2001341408A
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ink jet
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JP2000168852A
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English (en)
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Shuji Kida
修二 木田
Atsushi Asatake
敦 朝武
Makoto Kaga
誠 加賀
Shinichi Suzuki
眞一 鈴木
Masaki Nakamura
正樹 中村
Hidenobu Oya
秀信 大屋
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持体上に多孔質のインク吸収層を有する記
録媒体に、顔料インクを用いてインクジェット記録した
際のブロンジング、光沢、色再現性、画像濃度を改良し
たインクジェット記録方法及びインクジェット画像形成
方法に関する。 【解決手段】 支持体上に少なくとも1層の多孔質のイ
ンク吸収層を有する記録媒体に、少なくともイエロー、
マゼンタ、シアンの顔料インクを用いて記録を行うイン
クジェット記録方法において、該記録媒体の表面pHが
5.0〜7.0の範囲にあり、該インクのpHが7.0
〜9.0の範囲にあることを特徴とするインクジェット
記録方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持体上に多孔質
のインク吸収層を有する記録媒体に、顔料インクを用い
て記録を行うインクジェット記録方法及びインクジェッ
ト画像形成方法に関し、詳しくは、画像濃度が高く、光
沢や彩度に優れるインクジェット記録方法及びインクジ
ェット画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット記録は急速に画質
が向上してきており、写真に画質が迫りつつある。この
様な写真同等画質(以下、写真画質と称す)をインクジ
ェット記録で達成するために、記録媒体及び記録液の両
面で改善が進んでおり、特に高平滑性の支持体上に微小
な空隙層を設けた記録媒体は、高インク吸収性や高乾燥
性であることから最も写真画質に近いものの一つになり
つつある。
【0003】この様な高画質化に伴い、記録媒体及び記
録液に要求される特性も一段と高まっているが、特に支
持体が非吸水性支持体で、その上にインク吸収層が設け
られているインクジェット記録媒体は、インクジェット
記録時に支持体が高い平滑性を維持するので高品位のプ
リントが得られ好ましい。
【0004】インクジェット記録においては、通常、水
溶性染料が色材として用いられるが、この水溶性染料は
親水性が高いため、記録後に高湿下に長期間保存した
り、又は記録面上に水滴が付着した場合に染料が滲み易
い傾向がある。
【0005】また、多孔質のインク吸収層を有する記録
媒体を使用した場合、高インク吸収性でインクジェット
記録時にムラのない均質な画像が得られる反面、多孔質
皮膜であるが故に大気の透過性が大きく、記録後に画像
の褪色が起こり易い。
【0006】一方、最近では、耐光性、耐水性、耐オゾ
ン性の問題を解決するために、染料インクにかえて顔料
インクがインクジェット記録方式にも適用されてきてい
る。
【0007】しかしながら、顔料インクの特徴として、
せっかく小粒径の顔料粒子からなるインクを用いて記録
を行っても、記録媒体上で顔料粒子が急激に凝集してし
まうため、ブロンジングの発生、光沢の低下、透明性の
低下、彩度の低下、適正な色混合ができなくなるといっ
た種々の問題が発生する。
【0008】この問題に対して、特開平8−14249
5号公報には、記録媒体の表面pHが顔料インクの安定
pH領域にあるようにして成る記録方法が提案されてい
る。しかしながら、実施例に記載されている技術は、顔
料インクのpH安定領域が7.2以上と高いものであっ
て、表面pHの高い記録媒体、すなわち水溶性樹脂を塗
布した非多孔質の膨潤タイプの記録媒体を用いており、
従って、記録画像の擦過性と乾燥性が悪いという欠点を
有していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、記録媒体に、顔料インクを用いてインクジェット記
録した際のブロンジング、光沢、色再現性、画像濃度を
改良したインクジェット記録方法及びインクジェット画
像形成方法に関する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記、本発明の目的は以
下の発明によって達成された。
【0011】1.支持体上に少なくとも1層の多孔質の
インク吸収層を有する記録媒体に、少なくともイエロ
ー、マゼンタ、シアンの顔料インクの少なくとも1つを
用いて記録を行うインクジェット記録方法において、該
記録媒体の表面pHが5.0〜7.0の範囲にあり、該
インクのpHが7.0〜9.0の範囲にあることを特徴
とするインクジェット記録方法。
【0012】2.記録媒体の表面pHが5.0〜6.0
の範囲にあることを特徴とする前記1に記載のインクジ
ェット記録方法。
【0013】3.多孔質のインク吸収層が無機微粒子を
含有することを特徴とする前記1又は2に記載のインク
ジェット記録方法。
【0014】4.無機微粒子が気相法シリカ、コロイダ
ルシリカ、アルミナ水和物、気相法アルミナの少なくと
も1種からなることを特徴とする前記3に記載のインク
ジェット記録方法。
【0015】5.顔料インク中に表面張力が30mN/
m以下の溶媒を含有することを特徴とする前記1〜4の
いずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
【0016】6.多孔質のインク吸収層が熱可塑性有機
微粒子を含有することを特徴とする前記1〜5のいずれ
か1項に記載のインクジェット記録方法。
【0017】7.顔料インク中に熱可塑性有機微粒子を
含有することを特徴とする前記1〜6のいずれか1項に
記載のインクジェット記録方法。
【0018】8.熱可塑性有機微粒子が塩化ビニル系、
スチレン系、アクリル系、ウレタン系、ポリエステル
系、エチレン系、塩化ビニル−酢酸ビニル系、塩化ビニ
ル−塩化ビニリデン系、塩化ビニル−アクリル系、塩化
ビニリデン−アクリル系、スチレン−ブタジエン系、ス
チレン−アクリル系の材料から選択されるラテックス粒
子であることを特徴とする前記6または7に記載のイン
クジェット記録方法。
【0019】9.前記6〜8のいずれか1項に記載のイ
ンクジェット記録方法により記録した後、該記録媒体を
熱可塑性有機微粒子の最低成膜温度(MFT)以上の温
度で加熱処理することを特徴とするインクジェット画像
形成方法。
【0020】本発明においては、記録の際に顔料の凝集
の程度を適度に調整するために、顔料インクのpHを記
録媒体のpHに適合させて決める。更にインクの長期保
存安定性、インクジェット記録装置に使われている種々
の部材の腐食を考慮して、記録媒体のpHを5.0〜
7.0に、顔料インクのpHを7.0〜9.0に調整す
る。記録媒体のpHが5.0以下あるいは顔料インクの
pHが7.0以下の場合には、記録の際に顔料の凝集が
急激に起こるため、ブロンジングが発生したり光沢、彩
度、色再現性が低下し好ましくない。また、記録媒体の
pHが7.0以上あるいは顔料インクのpHが9.0以
上の場合には、記録の際に顔料の凝集がほとんど起こら
ないため、ブロンジングの発生は軽減されるが、画像濃
度が低下し好ましくない。
【0021】記録媒体の表面は公知の方法で測定するこ
とができる。例えば、JAPANTAPPI紙パルプ試
験方法No.6として規定されている方法やJIS−P
−8133に規定されている方法を挙げることができ
る。
【0022】本発明のインクジェット記録媒体について
詳しく説明する。本発明に係るインクジェット記録媒体
は、支持体上に少なくとも1層の、空隙を有する多孔質
のインク吸収層を有するものであり、該インク吸収層は
好ましくは無機微粒子や熱可塑性有機微粒子を含有する
ものである。
【0023】従来より、皮膜中に空隙を形成する方法は
種々知られており、例えば、二種以上のポリマーを含有
する均一な塗布液を支持体上に塗布し、乾燥過程でこれ
らのポリマーを互いに相分離させて空隙を形成する方
法、固体微粒子および親水性または疎水性バインダーを
含有する塗布液を支持体上に塗布し、乾燥後に、インク
ジェット記録用紙を水或いは適当な有機溶媒を含有する
液に浸漬して固体微粒子を溶解させて空隙を作製する方
法、皮膜形成時に発泡する性質を有する化合物を含有す
る塗布液を塗布後、乾燥過程でこの化合物を発泡させて
皮膜中に空隙を形成する方法、多孔質固体微粒子と親水
性バインダーを含有する塗布液を支持体上に塗布し、多
孔質微粒子中や微粒子間に空隙を形成する方法、親水性
バインダーに対して概ね等量以上(好ましくは1.0倍
以上)の容積を有する固体微粒子及びまたは微粒子油滴
と親水性バインダーを含有する塗布液を支持体上に塗布
して固体微粒子の間に空隙を形成する方法等が知られて
いるが、本発明においては、インク吸収層に平均粒径が
100nm以下の各種無機微粒子または熱可塑性有機微
粒子を含有させることによって空隙を形成し多孔質のイ
ンク吸収層を形成することが特徴である。
【0024】空隙容量はJAPAN TAPPI紙パル
プ試験方法No.51−87「紙及び板紙の液体吸収性
試験方法(ブリストー法)」に記載された方法で測定し
たとき、吸収時間2秒における液体転移量(ml/
2)で表される。
【0025】上記の目的で使用される無機微粒子として
は、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、タルク、硫
酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜
鉛、水酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタルサ
イト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウ
ム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダル
シリカ、アルミナ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイ
ト、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、水酸
化マグネシウム等の白色無機顔料等を挙げることができ
る。
【0026】無機微粒子の平均粒径は、粒子そのものあ
るいは空隙層の断面や表面に現れた粒子を電子顕微鏡で
観察し、1,000個の任意の粒子の粒径を求めてその
単純平均値(個数平均)として求められる。ここで個々
の粒子の粒径は、その投影面積に等しい円を仮定したと
きの直径で表したものである。
【0027】濃度の高い画像形成、鮮明な画像記録及び
低コストでの製造等の観点からすると、無機微粒子とし
てはシリカ及びアルミナまたはアルミナ水和物から選ば
れた無機微粒子を用いることが好ましく、シリカがより
好ましい。
【0028】シリカとしては、通常の湿式法で合成され
たシリカ、コロイダルシリカ或いは気相法で合成された
シリカ等が好ましく用いられるが、本発明において特に
好ましく用いられる微粒子シリカとしては、コロイダル
シリカまたは気相法で合成された微粒子シリカが好まし
く、中でも気相法により合成された微粒子シリカは高い
空隙率が得られるので好ましい。また、アルミナまたは
アルミナ水和物は、結晶性であっても非晶質であっても
よく、また不定形粒子、球状粒子、針状粒子など任意の
形状のものを使用することができる。
【0029】本発明の無機微粒子は、カチオン性ポリマ
ーと混合する前の微粒子分散液が一次粒子まで分散され
た状態であるのが好ましい。
【0030】本発明の効果を得るためには、支持体上の
無機微粒子は、その粒径が100nm以下であることが
好ましい。例えば、上記気相法微粒子シリカの場合、一
次粒子の状態で分散された無機微粒子の一次粒子の平均
粒径(塗設前の分散液状態での粒径)は、100nm以
下のものが好ましく、より好ましくは4〜50nm、最
も好ましくは4〜20nmである。
【0031】最も好ましく用いられる、一次粒子の平均
粒径が4〜20nmである気相法により合成されたシリ
カとしては、例えば、日本アエロジル社のアエロジルが
市販されている。この気相法微粒子シリカは、水中に例
えば、三田村理研工業株式会社製のジェットストリーム
インダクターミキサーなどにより容易に吸引分散するこ
とで比較的容易に一次粒子まで分散することが出来る。
【0032】又、本発明においては、多孔質のインク吸
収層が熱可塑性有機微粒子を含有することが好ましい。
これらの有機微粒子単独或いは有機微粒子と親水性バイ
ンダーを含有する塗布液を支持体上に塗布し微粒子間に
空隙を形成することにより空隙を有する多孔質のインク
吸収層を形成する。
【0033】又、熱可塑性有機微粒子は、無機の微粒子
と併用してもよく、前記の無機の微粒子を用い通常のイ
ンク吸収層を形成し、その後、熱可塑性有機微粒子分散
液を、例えばインク吸収層上に塗布する等により含有さ
せてもよい。好ましくは、下層に無機微粒子を含有し上
層に熱可塑性有機微粒子を有するインク吸収層構成であ
る。
【0034】このようにして空隙を有する多孔質のイン
ク吸収層を形成することにより、高インク吸収性でイン
クジェット記録時にムラのない均質な画像が得られるイ
ンクジェット記録媒体が得られる。インク吸収層に熱可
塑性有機微粒子を含有することで、更にインクによる印
字後、熱可塑性有機微粒子の最低成膜温度(MFT)以
上の温度で加熱することにより、有機微粒子同士が溶融
するためと考えられるが、ブロンジングの発生、光沢の
低下、透明性の低下、彩度の低下等を抑えることができ
る。
【0035】最低成膜温度とは熱可塑性有機微粒子が結
合して成膜するのに最低必要な温度を意味する。この最
低成膜温度は、高分子ラテックスの化学「室井宗一著、
株式会社高分子刊行会発行」260頁〜261頁に記載
されている温度勾配板法により測定することが出来る。
【0036】上記の目的で使用される熱可塑性有機微粒
子としては、熱可塑性を有する有機物であれば特に制限
はないが、皮膜性、皮膜強度、光沢等の点から、塩化ビ
ニル系、スチレン系、アクリル系、ウレタン系、ポリエ
ステル系、エチレン系、塩化ビニル−酢酸ビニル系、塩
化ビニル−塩化ビニリデン系、塩化ビニル−アクリル
系、塩化ビニリデン−アクリル系、スチレン−ブタジエ
ン系、スチレン−アクリル系の材料から選択されるポリ
マーラテックス粒子が好ましく、これらを単独あるいは
混合して用いられる。
【0037】本発明における熱可塑性有機微粒子の最低
成膜温度(MFT)は記録媒体のインク吸収性や、記録
画像の加熱緻密化の容易性、光沢等の点から、40℃か
ら150℃の範囲にあることが好ましく、更には50℃
から130℃の範囲がより好ましい。
【0038】本発明における熱可塑性有機微粒子の粒径
は特に制限はないが通常0.01μmから20μmの範
囲にあるものが使用される。粒径が0.01μmよりも
小さいとインク吸収性が悪化したり、ひび割れたりす
る。20μmよりも大きいと加熱緻密化後の光沢や耐水
性が低下することから好ましくない。更に均一な膜を得
るために0.05μmから5μmの範囲にあるものが好
ましい。
【0039】本発明に関わる親水性バインダーとして
は、例えばポリビニルアルコール、ゼラチン、ポリエチ
レンオキサイド、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル
酸、ポリアクリルアミド、ポリウレタン、デキストラ
ン、デキストリン、カラーギーナン(κ、ι、λ等)、
寒天、プルラン、水溶性ポリビニルブチラール、ヒドロ
キシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等
が挙げられる。
【0040】これらの水溶性樹脂は二種以上併用するこ
とも可能である。本発明で好ましく用いられる水溶性樹
脂はポリビニルアルコールである。
【0041】本発明で好ましく用いられるポリビニルア
ルコールには、ポリ酢酸ビニルを加水分解して得られる
通常のポリビニルアルコールの他に、末端をカチオン変
性したポリビニルアルコールやアニオン性基を有するア
ニオン変性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニルア
ルコールも含まれる。
【0042】酢酸ビニルを加水分解して得られるポリビ
ニルアルコールは平均重合度が1,000以上のものが
好ましく用いられ、特に平均重合度が1,500〜5,
000のものが好ましく用いられる。
【0043】ケン化度は70〜100%のものが好まし
く、80〜99.5%のものが特に好ましい。
【0044】カチオン変性ポリビニルアルコールとして
は、例えば特開昭61−10483号公報に記載されて
いるような、第1〜3級アミノ基や第4級アンモニウム
基を上記ポリビニルアルコールの主鎖または側鎖中に有
するポリビニルアルコールであり、カチオン性基を有す
るエチレン性不飽和単量体と酢酸ビニルとの共重合体を
ケン化することにより得られる。
【0045】カチオン性基を有するエチレン性不飽和単
量体としては、例えばトリメチル−(2−アクリルアミ
ド−2,2−ジメチルエチル)アンモニウムクロライ
ド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3,3−ジメ
チルプロピル)アンモニウムクロライド、N−ビニルイ
ミダゾール、N−ビニル−2−メチルイミダゾール、N
−(3−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミド、
ヒドロキシルエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、トリメチル−(2−メタクリルアミドプロピル)ア
ンモニウムクロライド、N−(1,1−ジメチル−3−
ジメチルアミノプロピル)アクリルアミド等が挙げられ
る。
【0046】カチオン変性ポリビニルアルコールのカチ
オン変性基含有単量体の比率は、酢酸ビニルに対して
0.1〜10モル%、好ましくは0.2〜5モル%であ
る。
【0047】アニオン変性ポリビニルアルコールは例え
ば、特開平1−206088号公報に記載されているよ
うなアニオン性基を有するポリビニルアルコール、特開
昭61−237681号公報、および同63−3079
79号公報に記載されているような、ビニルアルコール
と水溶性基を有するビニル化合物との共重合体及び特開
平7−285265号公報に記載されているような水溶
性基を有する変性ポリビニルアルコールが挙げられる。
【0048】また、ノニオン変性ポリビニルアルコール
としては、例えば、特開平7−9758号公報に記載さ
れているようなポリアルキレンオキサイド基をビニルア
ルコールの一部に付加したポリビニルアルコール誘導
体、特開平8−25795号公報に記載された疎水性基
を有するビニル化合物とビニルアルコールとのブロック
共重合体等が挙げられる。
【0049】ポリビニルアルコールは重合度や変性の種
類違いなど二種類以上を併用することもできる。
【0050】インク吸収層に用いられる無機微粒子また
は熱可塑性有機微粒子の添加量は、要求されるインク吸
収容量、空隙層の空隙率、微粒子の種類、水溶性樹脂の
種類に大きく依存するが、一般には記録用紙1m2当た
り、通常1〜30g、好ましくは3〜25gである。
【0051】また、インク吸収層に用いられる微粒子と
水溶性樹脂の比率は質量比で通常2:1〜20:1であ
り、特に3:1〜10:1であることが好ましい。
【0052】本発明のインクジェット記録媒体は、光沢
性に優れ、高い空隙率を皮膜の脆弱性を劣化させること
なく得るために、前記水溶性樹脂が硬膜剤により硬膜さ
れていることが好ましい。
【0053】硬膜剤は、一般的には前記水溶性樹脂と反
応し得る基を有する化合物あるいは水溶性樹脂が有する
異なる基同士の反応を促進するような化合物であり、水
溶性樹脂の種類に応じて適宜選択して用いられる。
【0054】硬膜剤の具体例としては、例えば、エポキ
シ系硬膜剤(ジグリシジルエチルエーテル、エチレング
リコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオー
ルジグリシジルエーテル、1,6−ジグリシジルシクロ
ヘキサン、N,N−ジグリシジル−4−グリシジルオキ
シアニリン、ソルビトールポリグリシジルエーテル、グ
リセロールポリグリシジルエーテル等)、アルデヒド系
硬膜剤(ホルムアルデヒド、グリオキザール等)、活性
ハロゲン系硬膜剤(2,4−ジクロロ−4−ヒドロキシ
−1,3,5−s−トリアジン等)、活性ビニル系化合
物(1,3,5−トリスアクリロイル−ヘキサヒドロ−
s−トリアジン、ビスビニルスルホニルメチルエーテル
等)、ほう酸およびその塩、ほう砂、アルミ明礬等が挙
げられる。
【0055】特に好ましい水溶性樹脂としてポリビニル
アルコールおよびまたはカチオン変性ポリビニルアルコ
ールを使用する場合には、ほう酸およびその塩又はエポ
キシ系硬膜剤から選ばれる硬膜剤を使用するのが好まし
い。
【0056】最も好ましいのはほう酸およびその塩から
選ばれる硬膜剤である。本発明で、ほう酸またはその塩
としては、ほう素原子を中心原子とする酸素酸およびそ
の塩のことを示し、具体的にはオルトほう酸、二ほう
酸、メタほう酸、四ほう酸、五ほう酸、八ほう酸および
それらの塩が含まれる。
【0057】上記硬膜剤の使用量は水溶性樹脂の種類、
硬膜剤の種類、微粒子の種類や水溶性樹脂に対する比率
等により変化するが、通常水溶性樹脂1g当たり5〜5
00mg、好ましくは10〜300mgである。
【0058】上記硬膜剤は、本発明のインク吸収層形成
用水溶性塗布液を塗布する際に、該塗布液中に添加して
もよく、あるいは予め硬膜剤を含有する塗布液を塗布し
てある支持体上に、本発明のインク吸収層形成用水溶性
塗布液を塗布しても良い。また、本発明のインク吸収層
形成用水溶性塗布液(硬膜剤非含有)を塗布・乾燥した
後で硬膜剤溶液をオーバーコートするなどして供給する
ことができるが、これらの中で製造効率の観点から好ま
しいのは本発明のインク吸収層形成用水溶性塗布液中に
硬膜剤を添加して塗布する方法である。
【0059】空隙を有する多孔質のインク吸収層におい
て、空隙の総量(空隙容量)は記録媒体1m2当り20
ml以上であることが好ましい。空隙容量が20ml/
2未満の場合、印字時のインク量が少ない場合には、
インク吸収性は良好であるものの、インク量が多くなる
とインクが完全に吸収されず、画質を低下させたり、乾
燥性の遅れを生じるなどの問題が生じやすい。
【0060】空隙容量の上限は特に制限されないが、イ
ンク吸収層の膜厚を概ね50μm以下にすることが、ひ
び割れ等の皮膜の物理特性を悪化させないために好まし
い。
【0061】空隙を有する多孔質インク吸収層におい
て、固形分容量に対する空隙容量を空隙率という。本発
明において、空隙率を50%以上にすることが、不必要
に膜厚を厚くさせないで空隙を効率的に形成できるので
好ましい。
【0062】空隙容量は前述した様にJAPAN TA
PPI紙パルプ試験方法No.51−87「紙及び板紙
の液体吸収性試験方法(ブリストー法)」に記載された
方法で測定したとき、吸収時間2秒における液体転移量
(ml/m2)で表す。
【0063】本発明に関る支持体としては、従来からイ
ンクジェット記録媒体に用いられている支持体、例え
ば、普通紙、アート紙、コート紙およびキャストコート
紙などの紙支持体、プラスティック支持体、両面をポリ
オレフィンで被覆した紙支持体、これらを張り合わせた
複合支持体を用いることができる。
【0064】上記支持体と空隙層の接着強度を大きくす
る等の目的で、空隙層の塗布に先立って、支持体にコロ
ナ放電処理や下引処理等を行うことが好ましい。さら
に、本発明の記録媒体は必ずしも無色である必要はな
く、着色された記録媒体であってもよい。
【0065】本発明のインクジェット記録媒体では原紙
支持体の両面をポリエチレンでラミネートした紙支持体
を用いることが、記録画像が写真画質に近く、しかも低
コストで高品質の画像が得られるために特に好ましい。
そのようなポリエチレンでラミネートした紙支持体につ
いて以下に説明する。
【0066】紙支持体に用いられる原紙は木材パルプを
主原料とし、必要に応じて木材パルプに加えてポリプロ
ピレンなどの合成パルプあるいはナイロンやポリエステ
ルなどの合成繊維を用いて抄紙される。木材パルプとし
てはLBKP、LBSP、NBKP、NBSP、LD
P、NDP、LUKP、NUKPのいずれも用いること
が出来るが短繊維分の多いLBKP、NBSP、LBS
P、NDP、LDPをより多く用いることが好ましい。
但し、LBSPおよびまたはLDPの比率は10質量%
以上、70質量%以下が好ましい。
【0067】上記パルプには不純物の少ない化学パルプ
(硫酸塩パルプや亜硫酸塩パルプ)が好ましく用いら
れ、又、漂白処理を行って白色度を向上させたパルプも
有用である。
【0068】原紙中には、高級脂肪酸、アルキルケテン
ダイマー等のサイズ剤、炭酸カルシウム、タルク、酸化
チタンなどの白色顔料、スターチ、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルアルコール等の紙力増強剤、蛍光増白
剤、ポリエチレングリコール類等の水分保持剤、分散
剤、四級アンモニウム等の柔軟化剤などを適宜添加する
ことが出来る。
【0069】抄紙に使用するパルプの濾水度は、CSF
の規定で200〜500mlが好ましく、また、叩解後
の繊維長がJIS−P−8207に規定される24メッ
シュ残分の質量%と42メッシュ残分の質量%との和が
30乃至70%が好ましい。なお、4メッシュ残分の質
量%は20質量%以下であることが好ましい。
【0070】原紙の坪量は、30乃至250gが好まし
く、特に50乃至200gが好ましい。原紙の厚さは4
0乃至250μmが好ましい。
【0071】原紙は抄紙段階または抄紙後にカレンダー
処理して高平滑性を与えることも出来る。原紙密度は
0.7乃至1.2g/m2(JIS−P−8118)が
一般的である。更に原紙剛度はJIS−P−8143に
規定される条件で20乃至200gが好ましい。
【0072】原紙表面には表面サイズ剤を塗布しても良
く、表面サイズ剤としては前記原紙中添加できるサイズ
と同様のサイズ剤を使用できる。
【0073】原紙のpHは、JIS−P−8113で規
定された熱水抽出法により測定された場合、5〜9であ
ることが好ましい。
【0074】原紙表面および裏面を被覆するポリエチレ
ンは、主として低密度のポリエチレン(LDPE)およ
び/または高密度のポリエチレン(HDPE)であるが
他のLLDPEやポリプロピレン等も一部使用すること
が出来る。
【0075】特に、空隙層側のポリエチレン層は写真用
印画紙で広く行われているようにルチルまたはアナター
ゼ型の酸化チタンをポリエチレン中に添加し、不透明度
および白色度を改良したものが好ましい。酸化チタン含
有量は、ポリエチレンに対して通常3〜20質量%、好
ましくは4〜13質量%である。
【0076】ポリエチレン被覆紙は光沢紙として用いる
ことも、また、ポリエチレンを原紙表面上に溶融押し出
してコーティングする際にいわゆる型付け処理を行って
通常の写真印画紙で得られるようなマット面や絹目面を
形成した物も本発明で使用できる。
【0077】原紙の表裏のポリエチレンの使用量は空隙
層やバック層を設けた後で低湿および高湿下でのカール
を最適化するように選択されるが、通常空隙層側のポリ
エチレン層が20〜40μm、バック層側が10〜30
μmの範囲である。
【0078】更に上記ポリエチレンで被覆紙支持体は以
下の特性を有していることが好ましい。 1.引っ張り強さ:JIS−P−8113で規定される
強度で縦方向が2〜30kg、横方向が1乃至20kg
であることが好ましい 2.引き裂き強度はJIS−P−8116による規定方
法で縦方向が10〜200g、横方向が20乃至200
gが好ましい 3.圧縮弾性率≧98.1MPa 4.表面ベック平滑度:JIS−P−8119に規定さ
れる条件で20秒以上が光沢面としては好ましいが、い
わゆる型付け品ではこれ以下であっても良い 5.表面粗さ:JIS−B−0601に規定された表面
粗さが、基準長さ2.5mm当たり最大高さは10μm
以下であることが好ましい 6.不透明度:JIS−P−8138に規定された方法
で測定したときに80%以上、特に85〜98%が好ま
しい 7.白さ:JIS−Z−8729で規定されるL*
*、b*がL*=80〜95、a*=−3〜+5、b*
−6〜+2であることが好ましい 8.表面光沢度:JIS−Z−8741に規定される6
0度鏡面光沢度が10〜95%であることが好ましい 9.クラーク剛直度:記録用紙の搬送方向のクラーク剛
直度が50〜300cm 3/100である支持体が好ま
しい 10.中紙の含水率:中紙に対して通常2〜100質量
%、好ましくは2〜6質量% 本発明の記録材料の空隙層および下引き層など必要に応
じて適宜設けられる各種の親水性層を支持体上に塗布す
る方法は公知の方法から適宜選択して行うことが出来
る。好ましい方法は、各層を構成する塗布液を支持体上
に塗設して乾燥して得られる。この場合、2層以上を同
時に塗布することもでき、特に全ての親水性バインダー
層を一回の塗布で済ます同時塗布が好ましい。
【0079】塗布方式としては、ロールコーティング
法、ロッドバーコーティング法、エアナイフコーティン
グ法、スプレーコーティング法、カーテン塗布方法ある
いは米国特許第2,681,294号公報記載のホッパ
ーを使用するエクストルージョンコート法が好ましく用
いられる。
【0080】次に本発明の顔料インクについて詳しく説
明する。本発明に使用できる顔料としては、従来公知の
有機及び無機顔料が使用できる。例えばアゾレーキ、不
溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のア
ゾ顔料や、フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリレン
顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキ
サンジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔
料、キノフタロニ顔料等の多環式顔料や、塩基性染料型
レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキや、ニトロ顔
料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料等
の有機顔料、カーボンブラック等の無機顔料が挙げられ
る。
【0081】具体的な有機顔料を以下に例示する。マゼ
ンタまたはレッド用の顔料としては、C.I.ピグメン
トレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピ
グメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.
I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド1
5、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメン
トレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:
1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグ
メントレッド122、C.I.ピグメントレッド12
3、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメ
ントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、
C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメント
レッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.
I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
【0082】オレンジまたはイエロー用の顔料として
は、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメ
ントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、
C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメント
イエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.
I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエ
ロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.
ピグメントイエロー138等が挙げられる。
【0083】グリーンまたはシアン用の顔料としては、
C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブ
ルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、
C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブ
ルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられ
る。
【0084】本発明に使用できるインク溶剤としては水
溶性の有機溶媒が好ましく、具体的にはアルコール類
(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イ
ソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカン
ダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタノ
ール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルア
ルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタン
ジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグ
リコール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチ
レングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテ
ル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル等)、
アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノール
アミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、
N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレン
ジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペ
ンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレ
ントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン等)、
アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素
環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロ
リドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、2−オ
キサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ン等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシ
ド等)、スルホン類(例えば、スルホラン等)、スルホ
ン酸塩類(例えば1−ブタンスルホン酸ナトリウム塩
等)、尿素、アセトニトリル、アセトン等が挙げられ
る。
【0085】これらのインク溶剤は単独で用いても、ま
た併用して用いても良い。本発明の顔料インクにおい
て、25℃における表面張力が30mN/m以下の溶媒
を加えると、記録媒体上に印字した際のドット径が拡大
することにより、より大きな本発明の効果が得られるた
め好ましい。25℃における表面張力が30mN/m以
下の溶媒としては、ジプロピレングリコールモノメチル
エーテル(28.8)、ジプロピレングリコールモノエ
チルエーテル(27.7)、トリプロピレングリコール
モノメチルエーテル(30)、1−メトキシ−2−プロ
パノール(27.1)、ブチルセロソルブ(27.
4)、1,2−ペンタンジオール(23.2)、ヘキシ
レングリコール(27)、1,2−ヘキサンジオール
(28)が挙げられる。
【0086】本発明において、顔料の分散安定性を向上
するため、インクは界面活性剤を含有することが必要で
ある。本発明のインクに好ましく使用される界面活性剤
としては、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナ
フタレンスルホン酸塩類、脂肪酸塩類等のアニオン性界
面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポ
リオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレ
ングリコール類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロ
ピレンブロックコポリマー類等のノニオン性界面活性
剤、アルキルアミン塩類、第四級アンモニウム塩類等の
カチオン性界面活性剤が挙げられる。特にアニオン性界
面活性剤およびノニオン性界面活性剤を好ましく用いる
ことができる。
【0087】本発明においては必要に応じて顔料分散剤
を使用してもよく、使用できる顔料分散剤としては、例
えば高級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエステル
硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、スルホコハク酸塩、ナ
フタレンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシ
アルキレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシアル
キレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレングリコール、グリセリンエステ
ル、ソルビタンエステル、ポリオキシエチレン脂肪酸ア
ミド、アミンオキシド等の活性剤、あるいはスチレン、
スチレン誘導体、ビニルナフタレン誘導体、アクリル
酸、アクリル酸誘導体、マレイン酸、マレイン酸誘導
体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フマル酸、フマル
酸誘導体から選ばれた2種以上の単量体からなるブロッ
ク共重合体、ランダム共重合体およびこれらの塩をあげ
ることができる。これらの樹脂は、塩基を溶解させた水
溶液に可溶で、アルカリ可溶型樹脂であり、約pH6以
下で凝集を開始する。pH調整剤としては、例えば、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン等の各種有機
アミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム等のアルカリ金属の水酸化物等の無機アルカリ
剤、有機酸、及び鉱酸が挙げられる。
【0088】顔料の分散方法としては、ボールミル、サ
ンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘ
ンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザ
ー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカ
ー等各種を用いることができる。
【0089】本発明の顔料分散体の粗粒分を除去する目
的で遠心分離装置を使用すること、フィルターを使用す
ることも好ましく用いられる。
【0090】本発明のインクに使用する顔料分散体の平
均粒径は10nm以上200nm以下であることが好ま
しく、10nm以上100nm以下がより好ましく10
nm以上50nm以下がさらに好ましい。顔料分散体の
平均粒径が100nmを越えると光沢メディアに記録し
た画像では光沢感の劣化が起こり、トランスペアレンシ
ーメディアに記録した画像では著しい透明感の劣化が起
こる。また、顔料分散体の平均粒径が10nm未満にな
ると顔料分散体の安定性が悪くなりやすく、インクの保
存安定性が劣化しやすくなる。
【0091】顔料分散体の粒径測定は、光散乱法、電気
泳動法、レーザードップラー法等を用いた市販の粒径測
定機器により求めることが出来る。また、透過型電子顕
微鏡による粒子像撮影を少なくとも100粒子以上に対
して行い、この像をImage−Pro(メディアサイ
バネティクス製)等の画像解析ソフトを用いて統計的処
理を行うことによっても求めることが可能である。
【0092】本発明におけるインクは、熱可塑性有機微
粒子を含有しても良い。熱可塑性有機微粒子としては、
熱可塑性を有する有機物であれば特に制限はないが、有
機ポリマーが好ましく、特に下記の材料から選択される
ポリマーラテックス粒子が好ましく、これらを単独ある
いは混合して用いられる。ラテックスとは媒質中に分散
状態にあるポリマー粒子のことを指す。ポリマーの種類
の例としては塩化ビニル系、スチレン系、アクリル系、
アクリル酸エステル系(共重合体)、ウレタン系、ポリ
エステル系、エチレン系、塩化ビニル−酢酸ビニル系、
塩化ビニル−塩化ビニリデン系、塩化ビニル−アクリル
系、塩化ビニリデン−アクリル系、スチレン−ブタジエ
ン系、スチレン−アクリル系、アクリロニトリル−ブタ
ジエン系、シリコン−アクリル系およびアクリル変性フ
ッ素樹脂系の材料から選択されるラテックス粒子等があ
るが、なかでも印字後の皮膜形成性、光沢等の点から、
アクリル酸エステル、ポリウレタンおよびシリコン−ア
クリル系共重合体が好ましい。
【0093】ラテックスの製造に用いられる乳化剤とし
ては低分子量の界面活性剤が用いられるのが一般的であ
るが、中では高分子量の界面活性剤(例えば可溶化基が
ポリマーにグラフト結合しているタイプや可溶化基をも
つ部分と不溶性の部分を連結させたブロックポリマーの
タイプ等がある)を乳化剤として用いたり、あるいは可
溶化基をラテックスの中心ポリマーに直接結合させるこ
とにより乳化剤を用いずに分散されているラテックスも
存在する。この乳化剤に高分子量の界面活性剤を用いる
ラテックスおよび乳化剤を使用しないラテックスはソー
プフリーラテックスと呼ばれている。本発明に使用する
ラテックスとしては乳化剤の種類、形態を問わないが、
インクの保存安定性に優れるソープフリーラテックスを
用いることがより好ましい。
【0094】また、最近は中心ポリマーが均一であるラ
テックス以外にポリマー粒子の中心部と外縁部で組成を
異にしたコア・シェルタイプのラテックスも存在する
が、このタイプのラテックスも好ましく用いることがで
きる。
【0095】本発明におけるラテックスの平均粒径は1
50nm以下が好ましく、50nm以下がより好まし
い。
【0096】ラテックスの平均粒子径は光散乱方式やレ
ーザードップラー方式を用いた市販の測定装置を使用し
て簡便に計測することが可能である。
【0097】本発明におけるラテックスの固形分添加量
はインクの全質量に対して0.1質量%以上10質量%
以下であり、0.3質量%以上5質量%以下であること
が特に好ましい。添加量0.1質量%未満では耐水性に
関して十分な効果を発揮することが難しく、また10質
量%を越えると経時でインク粘度の上昇や顔料分散粒径
の増大が起こりやすいなどインク保存性の点で問題が生
じることが多い。
【0098】上記ラテックスのような熱可塑性有機微粒
子をインク中に含有させることにより印字の際、インク
吸収層中にこれらラテックスが吸収されるので、インク
の発色を向上させ、光沢、透明性等の低下を抑えること
ができる。
【0099】特に、これらの熱可塑性有機微粒子を含有
させたインクを用い印字した後、該ラテックスを構成す
る熱可塑性有機微粒子の最低成膜温度(MFT)以上の
温度で加熱することにより、インク吸収層に熱可塑性有
機微粒子を含有させるのと同等の効果を得ることができ
る。ブロンジングの発生が抑えられる他、より一層、光
沢の低下、透明性の低下、彩度の低下等を抑えることが
できる。
【0100】これらのインクに添加するラテックスを構
成する熱可塑性有機微粒子の最低成膜温度(MFT)は
記録媒体のインク吸収性や、記録画像の加熱緻密化の容
易性、光沢等の点から、40℃から150℃の範囲にあ
ることが好ましく、更には50℃から130℃の範囲が
より好ましい。
【0101】本発明におけるインク中の熱可塑性有機微
粒子の粒径は特に制限はないが通常0.01μmから1
μmの範囲にあるものが使用される。粒径が1μmより
も大きいとインク射出性が悪化したり加熱緻密化後の光
沢や耐水性が低下することから好ましくない。更に0.
04μmから0.1μmの範囲にあるものが好ましい。
【0102】本発明においては電気伝導度調節剤を用い
ることもでき、例えば塩化カリウム、塩化アンモニウ
ム、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、塩化ナトリウム
などの無機塩や、トリエタノールアミン等の水性アミン
等が挙げられる。
【0103】本発明におけるインクにはこの他に防腐
剤、防黴剤、粘度調整剤等を必要に応じて含有しても良
い。
【0104】本発明のインクジェット記録方法で使用す
るインクジェットヘッドはオンデマンド方式でもコンテ
ィニュアス方式でも構わない。また吐出方式としては、
電気−機械変換方式(例えば、シングルキャビティー
型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン型、
シェアーモード型、シェアードウォール型等)、電気−
熱変換方式(例えば、サーマルインクジェット型、バブ
ルジェット(登録商標)型等)、静電吸引方式(例え
ば、電界制御型、スリットジェット型等)及び放電方式
(例えば、スパークジェット型等)などを具体的な例と
して挙げることができるが、いずれの吐出方式を用いて
も構わない。
【0105】本発明における熱可塑性有機微粒子を含有
したインク吸収層にインクジェット記録した後に、熱可
塑性有機微粒子を加熱緻密化処理して画像を得る画像形
成方法としては、熱可塑性有機微粒子の最低成膜温度
(MFT)以上の温度で加熱処理を行えばよく、その加
熱手段としては特に制限はない。加熱は記録物の表面ま
たは裏面、更には両面からでも良い。また、加熱処理時
に加圧処理を併用しても良い。この時、加熱処理による
溶融が加圧処理により促進されるため、樹脂の緻密化が
促進され、より短時間に処理が行える。好ましくは、ラ
ミネート等に用いられるロール状の熱ロールを通過さ
せ、その後冷却ロールを通過させて加熱処理を完了させ
る。この時ロールの表面を鏡面にすればより平滑な表面
が得られ、ロールの表面に形状をもたせればマット状の
表面を得ることも可能である。
【0106】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されない。尚、実施例中
で(%)は特に断りのない限り質量%を示す。
【0107】実施例1 1.記録媒体の作製 〈記録媒体M−1〜M−6の作製〉 (シリカ分散液−1の調製)1次粒子の平均粒径が約
0.012μmの気相法シリカ(株式会社トクヤマ製:
QS−20)125kgを、三田村理研工業株式会社製
のジェットストリーム・インダクターミキサーTDSを
用いて、硝酸でpH=2.5に調整した620Lの純水
中に室温で吸引分散した後、全量を694Lに純水で仕
上げた。 (シリカ分散液−2の調製)カチオンポリマー(P−
1)を1.14kg、エタノール2.2L、n−プロパ
ノール1.5Lを含有する水溶液(pH=2.3)18
Lに、シリカ分散液−1の69.4Lを攪拌しながら添
加し、ついで、ホウ酸260gとホウ砂230gを含有
する水溶液7.0Lを添加し、消泡剤SN381(サン
ノプコ株式会社製)を1g添加した。
【0108】
【化1】
【0109】この混合液を三和工業株式会社製高圧ホモ
ジナイザーで分散し、全量を純水で97Lに仕上げてシ
リカ分散液−2を調製した。 (塗布液の調製)ついで上記のようにして得られたシリ
カ分散液−2を使用して、下記の塗布液を調製した。
【0110】シリカ分散液−2の600mlに40℃で
攪拌しながら、以下の添加剤を順次混合した。 (1)ポリビニルアルコール(クラレ工業株式会社製:
PVA203)の10%水溶液:6ml (2)ポリビニルアルコール(クラレ工業株式会社製:
PVA235)の5%水溶液:260ml (3)純水で全量を1000mlに仕上げる。 (記録媒体の作製)厚さ170g/m2の原紙の両面を
ポリエチレンで被覆したポリエチレンコート紙(インク
吸収層側のポリエチレン中に8質量%のアナターゼ型酸
化チタン含有、インク吸収層面側に0.05g/m2
ゼラチン下引き層、反対側にTgが約80℃のラテック
ス性ポリマーをバック層0.2g/m2として有する)
に湿潤膜厚が210μmになるように塗布し、約7℃に
一度冷却した後で20〜65℃の風を吹き付けて乾燥し
インクジェット記録媒体M−1を作製した。
【0111】次に、フタル酸2.0gを水40mlに溶
かした液を湿潤膜厚が20μmになるように塗布した
後、乾燥し記録媒体M−2を作製した。同様に、ホウ砂
0.3gを水40mlに溶かした液を湿潤膜厚が20μ
mになるように塗布した後、乾燥し記録媒体M−3を作
製した。同様に、ホウ砂0.8gを水40mlに溶かし
た液を湿潤膜厚が20μmになるように塗布した後、乾
燥し記録媒体M−4を作製した。同様に、ホウ砂1.0
gを水40mlに溶かした液を湿潤膜厚が20μmにな
るように塗布した後、乾燥し記録媒体M−5を作製し
た。同様に、炭酸ナトリウム0.8gを水40mlに溶
かした液を湿潤膜厚が20μmになるように塗布した
後、乾燥し記録媒体M−6を作製した。
【0112】記録媒体M−1〜M−6の表面pHは下記
の値であった。 M−1:pH 4.8 M−2:pH 4.1 M−3:pH 5.3 M−4:pH 6.9 M−5:pH 7.7 M−6:pH 9.7 〈記録媒体M−7の作製〉特開平11−1060号公報
の実施例1記載の方法に従い、無機微粒子としてアルミ
ナ水和物のコロイダルゾルとポリビニルアルコール溶液
を含有する分散物を得た。これを厚さ170g/m2
原紙の両面をポリエチレンで被覆したポリエチレンコー
ト紙に湿潤膜厚が210μmに成るように塗布し、乾燥
して記録媒体M−7を作製した。前述と同様の方法で表
面pHを6.5に調整した。
【0113】〈記録媒体M−8の作製〉次に以下の処方
により熱可塑性微粒子層用の塗工液を調製した。
【0114】スチレン−アクリル酸共重合ラテックス
(粒径0.3μm、Tg70℃)50ml、ポリアクリ
ル酸ソーダ3mlに水を加えて100mlに仕上げた。
得られた塗工液をワイヤーバーを用いて、厚さ170g
/m2の原紙の両面をポリエチレンで被覆したポリエチ
レンコート紙に湿潤膜厚が210μmになるように塗布
し、50℃にて30分乾燥して記録媒体M−8を作製し
た。前述と同様の方法で表面pHを6.5に調整した。
【0115】〈記録媒体M−9の作製〉特開平8−14
2495号公報の実施例記載の方法に従い、ポリビニル
アルコールPVA217(クラレ社製)とポリエチレン
イミンSP−200(日本触媒社製)の混合物(配合割
合は99.5:0.5)を水97部、メタノール3部中
に撹拌混合しながら添加し溶解した。得られた塗工液を
ワイヤーバーを用いて、厚さ170g/m2の原紙の両
面をポリエチレンで被覆したポリエチレンコート紙に乾
燥後の塗布厚が10μmになるように塗布した後、12
0℃にて5分間乾燥して記録媒体M−9を作製した。表
面pHは8.7であった。
【0116】ここで得られた記録媒体表面を、走査型電
子顕微鏡により観察したところ、M−1〜M−8は細孔
が空いており、M−9は細孔が空いていないことが確認
された。 2.顔料インクの作製 (イエロー顔料分散液) C.I.ピグメントイエロー74 95g デモールC(花王(株)製) 65g エチレングリコール 100g イオン交換水 120g を混合し、0.5mmのジルコニアビーズを体積率で5
0%充填したサンドグラインダーを用いて分散し、イエ
ロー顔料分散液を得た。得られた顔料分散物の平均粒径
は122nmであった。尚、粒径測定はマルバーン社製
ゼータサイザ1000により行った。 (マゼンタ顔料分散液) C.I.ピグメントレッド122 105g ジョンクリル61(アクリル−スチレン系樹脂、ジョンソン社製)60g グリセリン 100g イオン交換水 130g を混合し、0.5mmのジルコニアビーズを体積率で5
0%充填したサンドグラインダーを用いて分散し、マゼ
ンタ顔料分散液を得た。得られた顔料分散物の平均粒径
は85nmであった。 (シアン顔料分散液) C.I.ピグメントブルー15:3 100g デモールC 68g ジエチレングリコール 100g イオン交換水 125g を混合し、0.5mmのジルコニアビーズを体積率で5
0%充填したサンドグラインダーを用いて分散し、シア
ン顔料分散液を得た。得られた顔料分散物の平均粒径は
105nmであった。
【0117】 〈インクI−1〜5の作製〉 マゼンタ顔料分散液 113g エチレングリコール 100g グリセリン 72g ペレックスOT−P(花王(株)製) 3g プロキセルGXL(ゼネカ社製) 0.2g これをイオン交換水で1000gに仕上げ、十分に攪拌
した後に、孔径1ミクロンのミリポアフィルター濾過機
を二度通過させ、インク液を得た。
【0118】このインク液に水酸化ナトリウム水溶液ま
たは希硝酸を加えてpHを調整することにより、I−1
〜5を作製した。
【0119】 I−1:pH 6.0 I−2:pH 7.0 I−3:pH 8.0 I−4:pH 9.0 I−5:pH 10.0 〈インクI−6の作製〉 イエロー顔料分散液 113g エチレングリコール 100g グリセリン 72g ペレックスOT−P(花王(株)製) 3g プロキセルGXL(ゼネカ社製) 0.2g これをイオン交換水で1000gに仕上げ、十分に攪拌
した後に、孔径1ミクロンのミリポアフィルター濾過機
を二度通過させ、インクI−6を作製した。pHは8.
2であった。
【0120】 〈インクI−7の作製〉 シアン顔料分散液 113g エチレングリコール 100g グリセリン 72g ペレックスOT−P(花王(株)製) 3g プロキセルGXL(ゼネカ社製) 0.2g これをイオン交換水で1000gに仕上げ、十分に攪拌
した後に、孔径1ミクロンのミリポアフィルター濾過機
を二度通過させ、インクI−7を作製した。pHは8.
3であった。
【0121】 〈インクI−8の作製〉 Hostfine Black T 167g (クラリアント(株)製、平均粒子径50nm) 1,2−ヘキサンジオール 150g エチレングリコール 220g ジエチレングリコール 90g レベノールWX(花王(株)製) 3g プロキセルGXL 0.2g これをイオン交換水で1000gに仕上げ、十分に攪拌
した後に、孔径1ミクロンのミリポアフィルター濾過機
を二度通過させ、インクI−8を作製した。pHは8.
6であった。
【0122】 〈インクI−9の作製〉 マゼンタ顔料分散液 113g エチレングリコール 100g 1,2−ヘキサンジオール 100g ペレックスOT−P(花王(株)製) 3g プロキセルGXL(ゼネカ社製) 0.2g これをイオン交換水で1000gに仕上げ、十分に攪拌
した後に、孔径1ミクロンのミリポアフィルター濾過機
を二度通過させて、インクI−9を作製した。pHは
8.5であった。
【0123】 〈インクI−10の作製〉 マゼンタ顔料分散液 113g エチレングリコール 100g スチレンアクリルエステルエマルジョン 225g ペレックスOT−P(花王(株)製) 3g プロキセルGXL(ゼネカ社製) 0.2g これをイオン交換水で1000gに仕上げ、十分に攪拌
した後に、孔径1ミクロンのミリポアフィルター濾過機
を二度通過させて、インクI−10を作製した。pHは
8.4であった。 3.画像試料の作製 得られたインクを吐出ノズル数=128、ノズル径=2
5μm、吐出周波数=30kHzであるピエゾ方式イン
クジェット試験機を用い、記録媒体上に720dpiの
画素密度でウェッジ画像を出力し、画像試料1〜18を
作製した。画像試料12および18については、記録後
110℃に加熱した熱ロールにより圧熱して熱可塑性有
機微粒子の緻密化処理を行った。
【0124】なおここで、上記ノズルの駆動電圧を変化
させ、液滴速度が8m/secとなるように調整した。
この時、吐出されたインク液滴の量を測定したところ、
7plであった。
【0125】なお、上記ピエゾ方式インクジェット試験
機のヘッド1の構成は図1(a)のようになっている。
またヘッド1のA−Aでの断面図を図1(b)に示す。
【0126】図1(a)では、説明のために5本の吐出
ノズルを有するヘッド1を例示しているが、実施例では
128本のノズルを有するヘッドを用いた。ピエゾ素子
の変位によりインク液滴の吐出を行わせるピエゾ素子2
が各吐出ノズルに対応してヘッド上に設けられている。
また、ピエゾ素子に対して駆動信号や加熱用信号を供給
するドライバIC3がインク流路(インク溜まり)上に
配置されている。また、ピエゾ素子近傍の吐出ノズル上
にサーミスタ4が設けられていて、測温手段を構成して
いる。 4.画像試料の評価 画像試料1〜18について、下記の評価を行った。結果
を表1に示す。
【0127】(評価項目) (1)光沢/ブロンジング 得られた画像の光沢感とブロンジングの発生程度につい
て、目視評価にて求めた。画像サンプルのDmax部に
ついて、以下に示す四段階に評価した。
【0128】 ◎:画像に著しい光沢感があり、ブロンジングの発生が
全くない ○:画像に光沢感があり、ブロンジングの発生もほとん
どない △:画像に光沢感が少なく、スジムラが目立つ ×:画像に光沢感がなく、ブロンジングの発生も著しい (2)色再現性 ◎:色の濁りがなく、鮮やかで、きれい ○:色の濁り、鮮やかさともにまずまず良好 △:若干色がくすんでおり、鮮やかさもあまりない ×:色がかなりくすんでおり、鮮やかさに欠ける (3)擦過性 定着済みのサンプルについて、プラスチック消しゴムで
印字部を5回こすり、濃度低下の程度を以下のようにグ
レード分類した。
【0129】 ◎:色落ちが全くなし ○:若干の色落ちはみられるが、画像としては気になら
ない △:色落ちが確認でき、画質が低下 ×:色落ちが大きく、画質への影響が大 (4)画像濃度 Dmax部の反射濃度を、光学濃度計(X−Rite社
製X−Rite938)により測定した。
【0130】
【表1】
【0131】実施例2 1.記録媒体Aの作製 (酸化チタン分散液−1の調製)平均粒径が約0.25
μmの酸化チタン20kg(石原産業:W−10)をp
H7.5のトリポリン酸ナトリウムを150g、ポリビ
ニルアルコール(クラレ株式会社:PVA235、平均
重合度3500)500g、カチオン性ポリマー(P−
1)の150g及びサンノプコ株式会社消泡剤SN38
1を10g含有する水溶液90リットルに添加し、高圧
ホモジナイザー(三和工業株式会社製)で分散した後全
量を100リットルに仕上げて均一な酸化チタン分散液
−1を得た。 (シリカ分散液−3の調製)1次粒子の平均粒径が約
0.007μmの気相法シリカ(日本アエロジル工業株
式会社:A300)125kgを三田村理研工業株式会
社製のジェットストリーム・インダクターミキサーTD
Sを用いて、硝酸でpH=2.5に調整した620リッ
トルの純水中に室温で吸引分散した後に、全量を694
リットルに純水で仕上げた。この分散液を希釈した粒子
の電子顕微鏡写真を撮影したところ、ほとんどの粒子が
0.01μm以下のサイズであり1次粒子まで分散され
ていることを確認した。 (シリカ分散液−4の調製)カチオン性ポリマー(P−
2)を1.41kg、エタノール4.2リットルを含有
する溶液(pH=2.3)18リットルに25〜30℃
の温度範囲で、シリカ分散液−3の69.4リットルを
攪拌しながら20分かけ添加し、ついでホウ酸260g
とホウ砂230gを含有する水溶液(pH=7.3)
7.0リットルを約10分かけて添加し、前記の消泡剤
SN381を1g添加した。この混合液を三和工業株式
会社製高圧ホモジナイザーで24.5MPaの圧力で2
回分散し、全量を純水で97リットルに仕上げてほぼ透
明なシリカ分散液−4を調製した。
【0132】
【化2】
【0133】(蛍光増白剤分散液−1の調製)チバガイ
ギー株式会社製の油溶性蛍光増白剤UIVITEX−O
Bを400g、ジイソデシルフタレート9000g及び
酢酸エチル12リットルに加熱溶解し、これを酸処理ゼ
ラチン3500g、前記カチオン性ポリマー(P−
2)、サポニン50%水溶液6000mlを含有する水
溶液65リットルに添加混合して三和工業株式会社製の
高圧ホモジナイザーで24.5Mpaの圧力で3回乳化
分散し、減圧で酢酸エチルを除去した後全量を100リ
ットルに仕上げた。この分散液のpHは約5.3であっ
た。 (塗布液の調製)第1層、第2層、第3層の塗布液を以
下の手順で調製した。 第1層用塗布液 シリカ分散液−4の600mlに40℃で攪拌しなが
ら、以下の添加剤を順次混合した。
【0134】 (1)ポリビニルアルコール(クラレ工業株式会社製:PVA235) (平均重合度:3500)の7%水溶液 194.6ml (2)蛍光増白剤分散液−1 25ml (3)酸化チタン分散液−1 33ml (4)第一工業株式会社製:ラテックスエマルジョンAE−803 18ml (5)純水で全量を1000mlに仕上げる。
【0135】塗布液pHは約4.4であった。 第2層用塗布液 シリカ分散液−4の650mlに40℃で攪拌しなが
ら、以下の添加剤を順次混合した。
【0136】 (1)ポリビニルアルコール(クラレ工業株式会社製:PVA235) (平均重合度3500)の7%溶液 201.6ml (2)蛍光増白剤分散液−1 35ml (3)純水で全量を1000mlに仕上げる。
【0137】塗布液pHは約4.4であった。 第3層塗布液 シリカ分散液−4の650mlに40℃で攪拌しなが
ら、以下の添加剤を順次混合した。
【0138】 (1)ポリビニルアルコール(クラレ工業株式会社製:PVA235) (平均重合度3500)の7%水溶液 201.6ml (2)シリコン分散液(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製 ・BY−22−839) 15ml (3)サポニン50%水溶液 4ml (4)純水で全量を1000mlに仕上げる。
【0139】塗布液のpHは約4.5であった。上記の
ように得られた塗布液を下記のフィルターで濾過した。
第1層と第2層:東洋濾紙株式会社製TCP10で2
段、第3層:東洋濾紙株式会社製TCP30で2段、つ
いで両面をポリエチレンで被覆した紙支持体(厚みが2
20μmでインク吸収層面のポリエチレン中にはポリエ
チレンに対して13質量%のアナターゼ型酸化チタン含
有)に第1層(50μm)、第2層(100μm)、第
3層(50μm)の順になるように各層を塗布した。括
弧内はそれぞれ湿潤膜厚を示し、第1層〜第3層は同時
塗布した。
【0140】塗布はそれぞれの塗布液を40℃で3層式
スライドホッパーで塗布を行い、塗布直後に0℃に保た
れた冷却ゾーンで20秒冷却した後、25℃の風(相対
湿度15%)で60秒間、45℃の風(相対湿度が25
%)で60秒間、50℃の風(相対湿度が25%)で6
0秒間順次乾燥し、20〜25℃、相対湿度が40〜6
0℃の雰囲気下で2分間調湿して試料を巻き取り多孔質
のシリカ層のみの記録媒体を得た。
【0141】次に以下の処方により熱可塑性微粒子層用
の塗工液を調製した。 スチレン−アクリル酸共重合ラテックス 50% (粒径0.3μm、Tg70℃) ポリアクリル酸ソーダ 3% 水 47% 上記シリカ層のみ有する記録媒体に乾燥膜厚が5μmと
なるようにワイヤーバーを用いて熱可塑性微粒子層用の
塗工液を塗布し、50℃にて30分乾燥し、記録媒体A
を作製した。 2.記録媒体Aへの画像記録 実施例1で作製したインクI−3、6、7、8を組み合
わせ、株式会社セイコーエプソン社製カラーインクジェ
ットプリンタPM−770Cを用いて、記録媒体A上に
吐出した。
【0142】ここで出力画像として、財団法人・日本規
格協会発行の、高精細カラーデジタル標準画像データ
「N5・自転車」(1995年12月発行)を用いた。
次に、定着ユニットの上下ローラがテトラフルオロエチ
レン−パーフルオロアルキルエーテル共重合体により被
覆され、鉄ローラ内にヒータが内蔵されており、定着時
のローラの表面温度が90℃に調整されている、直径3
0mmφの円柱状の鉄ローラ(上ローラ)と、シリコン
ゴムで構成された直径30mmφの下ローラにより構成
された定着ユニットを線圧8kg/cm、ニップ幅を
4.3mmに調整した。上記で記録した試料を線速10
mm/sで、この定着ユニット内を通過させ定着試料1
01を作製した。
【0143】このようにして作製した試料101は、ブ
ロンジングが全くなく、光沢、色再現性および擦過性が
非常に良好で、画像濃度も高く、高画質のプリントであ
った。
【0144】
【発明の効果】光沢がよく、記録後のブロンジングがな
く高い画像濃度を有し色再現性が改良されたインクジェ
ット記録方法及びインクジェット画像形成方法が得られ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用されるピエゾ方式インクジェット
試験機のヘッドの一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ヘッド 2 ピエゾ素子 3 ドライバIC 4 サーミスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41J 3/04 101Z (72)発明者 鈴木 眞一 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 中村 正樹 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 大屋 秀信 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2C056 EA04 EC14 EC29 EC32 FC02 FC06 HA46 2H086 BA04 BA05 BA15 BA32 BA34 BA41 BA52 BA60 4J039 AD01 AD03 AD04 AD05 AD08 AD09 AD10 AD15 AE04 AE06 BA04 BC09 BC13 BC39 BC60 BE01 BE12 CA06 DA02 EA15 EA16 EA17 EA33 EA42 FA02 GA24

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層の多孔質のイ
    ンク吸収層を有する記録媒体に、少なくともイエロー、
    マゼンタ、シアンの顔料インクの少なくとも1つを用い
    て記録を行うインクジェット記録方法において、該記録
    媒体の表面pHが5.0〜7.0の範囲にあり、該イン
    クのpHが7.0〜9.0の範囲にあることを特徴とす
    るインクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】 記録媒体の表面pHが5.0〜6.0の
    範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェット記録方法。
  3. 【請求項3】 多孔質のインク吸収層が無機微粒子を含
    有することを特徴とする請求項1又は2に記載のインク
    ジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 無機微粒子が気相法シリカ、コロイダル
    シリカ、アルミナ水和物、気相法アルミナの少なくとも
    1種からなることを特徴とする請求項3に記載のインク
    ジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 顔料インク中に表面張力が30mN/m
    以下の溶媒を含有することを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  6. 【請求項6】 多孔質のインク吸収層が熱可塑性有機微
    粒子を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か1項に記載のインクジェット記録方法。
  7. 【請求項7】 顔料インク中に熱可塑性有機微粒子を含
    有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に
    記載のインクジェット記録方法。
  8. 【請求項8】 熱可塑性有機微粒子が塩化ビニル系、ス
    チレン系、アクリル系、ウレタン系、ポリエステル系、
    エチレン系、塩化ビニル−酢酸ビニル系、塩化ビニル−
    塩化ビニリデン系、塩化ビニル−アクリル系、塩化ビニ
    リデン−アクリル系、スチレン−ブタジエン系、スチレ
    ン−アクリル系の材料から選択されるラテックス粒子で
    あることを特徴とする請求項6または7に記載のインク
    ジェット記録方法。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8のいずれか1項に記載のイ
    ンクジェット記録方法により記録した後、該記録媒体を
    熱可塑性有機微粒子の最低成膜温度(MFT)以上の温
    度で加熱処理することを特徴とするインクジェット画像
    形成方法。
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