JP2001340729A - 空気清浄機能付き表示装置 - Google Patents

空気清浄機能付き表示装置

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JP2001340729A
JP2001340729A JP2000166339A JP2000166339A JP2001340729A JP 2001340729 A JP2001340729 A JP 2001340729A JP 2000166339 A JP2000166339 A JP 2000166339A JP 2000166339 A JP2000166339 A JP 2000166339A JP 2001340729 A JP2001340729 A JP 2001340729A
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ozone
air
ozone treatment
fragrance
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JP2000166339A
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Isamu Aoki
勇 青木
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 すでに搭載されている光源によって空気清浄
作用を発揮する新たな表示装置を提供すること。 【解決手段】 表示装置1は、直視型の表示装置であ
り、電気光学装置100、対向する一対の基板面に光触
媒層が形成された光反応部200、この光反応部200
を通して電気光学装置100に向けて白色光を出射する
バックライト装置300、オゾンによって空気を清浄化
するオゾン処理装置500、芳香成分を放出する芳香放
出装置400がこの順に配置された構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像の表示機能お
よび空気の清浄機能の双方を備えた空気清浄機能付き表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】日常生活などを快適に過ごすための装置
として各種の空気清浄装置が開発されつつある。この種
の装置では、従来、活性炭などの吸着剤により悪臭成分
を吸着、除去する構成になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、活性炭
などの吸着作用を利用したものは、吸着能が限られてい
るため、長期間に渡って空気清浄機能を維持することは
困難である。
【0004】ここに、近年、酸化チタンなどの光触媒が
空気中の悪臭成分などを分解、除去する性質を有するこ
とが注目されつつある。すなわち、酸化チタンなどの光
触媒に紫外線などを当てると、その光触媒作用によっ
て、悪臭の原因となる有機物が酸化あるいは還元されて
分解、除去されるので、この作用を空気の清浄化に利用
しようとするものである。
【0005】しかしながら、光触媒作用を利用するに
は、光触媒に光を照射する必要があるが、この目的のた
めに空気清浄装置に光源を追加しても、せっかくの光源
がその他の機能を発揮しないのは無駄である。
【0006】そこで、本発明の課題は、すでに搭載され
ている光源によって空気清浄作用を発揮する新たな表示
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る表示装置では、光源から出射された光
を変調して画像を表示可能な表示装置本体と、前記光源
から出射された光が当る位置に形成された光触媒層と、
該光触媒層に向けて空気を送る送風手段とを設けて、表
示装置に空気清浄機能を付加したことを特徴とする。
【0008】本発明に係る表示装置において、表示装置
本体の光源から出射された光を光触媒層に当てると、こ
の光触媒層は、悪臭の原因となる有機物を酸化あるいは
還元して悪臭成分を分解、除去する。従って、利用者
は、空気が清浄された心地よい環境下で過ごすことがで
き、かつ、表示装置によって表示された画像をみること
ができる。また、本発明では、光触媒層を機能させる光
は、表示用の光源から出射されたものであり、従来の空
気清浄装置と違って空気を清浄化する目的だけのために
光源を搭載したものではない。それ故、高価な光源を有
効に活用することができる。
【0009】本発明は、前記表示装置本体が、前記光源
と、該光源から出射された光を変調して画像を表示する
直視型の電気光学装置とを有する表示装置に適用するこ
とができる。
【0010】また、本発明は、前記表示装置本体が、前
記光源と、該光源から出射された光を変調する電気光学
装置と、該電気光学装置で変調された光を被投射面に拡
大投射する拡大投射系とを有する投射型の表示装置に適
用することもできる。
【0011】本発明では、さらに、オゾンによって空気
を清浄化するオゾン処理装置を有していることが好まし
い。悪臭成分としてはたくさんの種類があり、かつ、悪
臭は、その原因となる物質がわずかな量であっても発生
するが、オゾン処理装置も搭載しておくと、光触媒作用
で除去しきれない悪臭成分をオゾン処理装置で除去する
ことができる。それ故、室内空気を十分に清浄化するこ
とができる。
【0012】本発明において、前記オゾン処理装置は、
該オゾン処理装置から排出される空気に含まれるオゾン
量を検出するオゾン検出手段を有し、前記オゾン処理装
置では、前記オゾン検出手段によるオゾン量の検出結果
に基いてオゾン発生量が調節されることが好ましい。オ
ゾン自身は、人体に対して悪影響があるため、オゾン発
生量を調節して無駄なオゾンが外部に放出されることを
防止すれば、オゾンが人体に悪影響を及ぼすことを防止
することができる。
【0013】本発明において、前記オゾン処理装置は、
オゾンが外部に飛散することを防止するように区画形成
されたオゾン処理室を備えていることが好ましい。この
ように構成すると、オゾンはオゾン処理室という限られ
た空間内で発生し、この限られた空間内で空気を清浄化
することになる。このため、オゾン処理室内のオゾン濃
度を高めて空気を効率よく処理するように構成しても、
オゾンはオゾン処理室から外部にほとんど放出されない
ので、オゾンが人体に悪影響を及ぼすことを防止するこ
とができる。
【0014】本発明において、前記オゾン処理装置は、
前記オゾン処理室内で電極間距離が可変なオゾン発生用
の平板電極対を備えているとともに、該平板電極間を通
過した後の空気に含まれるオゾン量を検出するオゾン検
出手段を有し、前記オゾン処理装置では、前記オゾン検
出手段による検出結果に基いて前記平板電極対の電極間
距離が調節されることにより前記平板電極間で発生する
オゾン発生量が調節されることが好ましい。このように
してオゾン発生量を調節して無駄なオゾンが外部に放出
されることを防止すれば、オゾンが人体に悪影響を及ぼ
すことを防止することができる。
【0015】本発明において、前記オゾン処理装置は、
該オゾン処理装置から排出される空気からオゾンを除去
するオゾン除去手段を備えていることが好ましい。この
ように構成すると、オゾンが人体に悪影響を及ぼすこと
をより確実に防止することができる。
【0016】本発明では、さらに、少なくとも芳香成分
を放出可能な芳香放出装置を有していることが好まし
い。このような芳香放出装置を設ければ、利用者はより
快適な環境下で過ごすことができる。
【0017】本発明において、前記芳香放出装置から放
出される芳香成分には、少なくとも植物からの抽出成分
が含まれていることが好ましい。このように構成する
と、利用者は、森林浴気分を味わうことができる。
【0018】本発明において、前記芳香放出装置は、芳
香成分の放出量が可変に構成されていることが好まし
い。臭いは、濃度が同じでも時間の経過とともに感じに
くくなるため、このような特性に合わせて、芳香成分の
放出量を調整すれば、利用者はより快適な環境下で過ご
すことができる。
【0019】本発明において、前記芳香放出装置は、湿
度検出手段を備えているとともに、水分も放出可能に構
成され、前記芳香放出装置は、前記湿度検出手段による
湿度の検出結果に基いて水分を放出させることが好まし
い。すなわち、芳香成分を放出する機構をそのまま用い
れば、芳香放出装置を加湿装置として利用することがで
きる。
【0020】本発明においては、湿度を検出する湿度検
出手段と、該湿度検出手段による検出結果に基いて加湿
を行う加湿手段とを設けることにより、芳香放出装置と
は別個に加湿装置を構成してもよい。
【0021】本発明において、前記表示装置本体は、複
数の画像の中から選択した植物の画像を表示可能に構成
されていることが好ましい。このような構成によれば、
視覚面でも森林浴気分を味わうことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。
【0023】[電気光学装置の構成]本発明の各実施の
形態に係る空気清浄機能付き表示装置を説明する前に、
図1、図2および図3を参照して、各実施の形態に係る
空気清浄機能付き表示装置で共通に用いられる電気光学
装置の構成を説明しておく。
【0024】図1および図2はそれぞれ、以下に説明す
る各形態の空気清浄機能付き表示装置に用いた電気光学
装置を対向基板の側からみた平面図、および図2のH−
H′線で切断したときの電気光学装置の断面図である。
図3は、電気光学装置の構成を模式的に示すブロック図
である。
【0025】図1および図2において、電気光学装置1
00は、画素電極8がマトリクス状に形成されたアクテ
ィブマトリクス基板30と、対向電極32が形成された
対向基板20と、これらの基板20、30間に封入、挟
持されている液晶39とから概略構成されている。アク
ティブマトリクス基板30と対向基板20とは、対向基
板20の外周縁に沿って形成されたギャップ材含有のシ
ール材52によって所定の間隙を介して貼り合わされて
いる。また、アクティブマトリクス基板30と対向基板
20との間には、ギャップ材含有のシール材52によっ
て液晶封入領域40が区画形成され、この内側に液晶3
9が封入されている。シール材52としては、エポキシ
樹脂や各種の紫外線硬化樹脂などを用いることができ
る。また、ギャップ材としては、約2μm〜約10μm
の無機あるいは有機質のファイバ若しくは球を用いるこ
とができる。
【0026】対向基板20はアクティブマトリクス基板
30よりも小さく、アクティブマトリクス基板30の周
辺部分は、対向基板20の外周縁よりはみ出た状態に貼
り合わされる。従って、アクティブマトリクス基板30
の駆動回路(走査線駆動回路70やデータ線駆動回路6
0)や入出力端子45は対向基板20から露出した状態
にある。ここで、シール材52は部分的に途切れて液晶
注入口241が構成されている。対向基板20とアクテ
ィブマトリクス基板30とを貼り合わせた後、液晶注入
口241から液晶39を封入した後、液晶注入口241
を封止剤242で塞ぐ。なお、対向基板20には、シー
ル材52の内側において横長の長方形に画像表示領域7
を見切りするための表示見切り用の遮光膜55も形成さ
れている。また、対向基板20のコーナー部のいずれに
も、アクティブマトリクス基板30と対向基板20との
間で電気的導通をとるための上下導通材56が形成され
ている。
【0027】このように構成した電気光学装置100に
おいて、画像表示領域7にマトリクス状に配置された各
画素は、図3に示すように、画素電極8、およびこの画
素電極8を制御するための画素スイッチング用のTFT
10とから構成され、画像信号が供給されるデータ線9
0がTFT10のソースに電気的接続されている。この
データ線90には、画像信号S1、S2、…、Snが順
次供給される。また、走査線91を介してTFT10の
ゲート電極には、パルス状の走査信号G1、G2、…、
Gmが、この順に線順次で印加されるように構成されて
いる。画素電極8は、TFT10のドレインに電気的接
続されており、TFT10を一定期間だけオンすること
により、データ線90から供給される画像信号S1、S
2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。画素電極
8を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S
1、S2、…、Snは、対向基板20に形成された対向
電極32(図2を参照)との間で一定期間保持される。
ここで、保持された画像信号がリークするのを防ぐため
に、画素電極8と対向電極との間に形成される液晶容量
と並列に蓄積容量40が付加されている。このように蓄
積容量40を形成する方法としては、容量を形成するた
めの配線である容量線92を設けても良いし、前段の走
査線91との間で容量を形成しても良い。
【0028】このように構成した電気光学装置100で
は、画素毎に液晶に印加する電場を制御することによ
り、液晶の配向状態を画素毎に制御できる。従って、電
気光学装置100では、入射した光が透過するか否かを
画素毎に制御できる。それ故、電気光学装置100は、
以下に説明する直視型表示装置の表示パネル、あるいは
投射型表示装置のライトバルブとして用いられる。な
お、電気光学装置100には、それが搭載される表示装
置の種類によって偏光板が重なられるが、このような構
成は、従来からある表示装置と同様であるため、その図
示および説明を省略する。
【0029】[実施の形態1]図4は、本形態の空気清
浄機能付き表示装置(以下、単に表示装置という)の概
略構成図である。図5(A)、(B)はそれぞれ、図4
に示す表示装置に用いた表示装置本体、および光反応部
の構成を示す説明図である。図6は、図4に示す表示装
置に用いたオゾン処理装置の構成を示す説明図である。
図7は、図4に示す表示装置に用いた芳香放出装置の構
成を示す説明図である。図8は、図7に示す芳香放出装
置に用いたヘッドの構成を示す断面図である。
【0030】(全体構成)図4において、本形態の表示
装置1は、図1ないし図3を参照して説明した電気光学
装置100を備える直視型の表示装置である。この表示
装置1は、概ね、電気光学装置100、対向する一対の
基板面に光触媒層が形成された光反応部200、この光
反応部200を通して電気光学装置100に向けて白色
光を出射する光源としてのバックライト装置300、オ
ゾンによって空気を清浄化するオゾン処理装置500、
芳香成分を放出する芳香放出装置400がこの順に配置
された構成を有している。芳香放出装置400の下方位
置には、後述するタンク461、462、463が配置
されている。
【0031】光反応部200の下方位置には、着脱式の
フィルタ装置601を備えた送風装置600が配置さ
れ、この送風装置600は、表示装置全体を覆うハウジ
ング(図示せず)の吸気口から空気を吸い込み、吸い込
んだ空気を、矢印Aで示すように、光反応部200に送
る。ここで、送風装置600は、例えば、帯電集塵装置
を内蔵したものが使用される。また、光反応部200と
オゾン処理装置500との間は空気通路(図示せず)で
接続され、光反応部200から排出された空気は、矢印
Bで示すように、オゾン処理装置500に送られる。さ
らに、オゾン処理装置500と芳香放出装置400との
間も空気通路(図示せず)で接続され、オゾン処理装置
500から排出された空気は、矢印Cで示すように、芳
香放出装置400に送られる。さらにまた、芳香放出装
置400から排出された空気は、矢印Dで示すように、
表示装置全体を覆うハウジングの排気口(図示せず)か
ら排出される。
【0032】電気光学装置100およびバックライト装
置300は、表示機能を担う表示装置本体2を構成して
おり、この表示装置本体2では、TV画像などの他、各
種の画像の中から、利用者が画像を指定して森林風景な
どを表示することもできる。また、ここに表示される画
像は、例えば、芳香放出装置400と連動して芳香放出
装置400から放出される芳香成分の種類によって自動
的に切り換わるように構成してもよい。
【0033】(バックライト装置300の構成)図5
(A)に示すように、表示装置本体2に用いたバックラ
イト装置300は、例えば、透明な導光板301の両端
に2本の蛍光管302、303を備えている。導光板3
01の裏面には反射層304が形成されている一方、導
光板301の表面は、1〜1000μm程度の微細な凹
凸が形成された光拡散面305になっている。従って、
蛍光管302、303から出射された光は、導光板30
1に入射した後、反射層304で反射を繰り返しながら
導光板301の内部を進行していくとともに、矢印Lで
示すように、表面の光拡散面305から電気光学装置1
00に向けて出射される。そして、電気光学装置100
では、図1、図2および図3を参照して説明したよう
に、バックライト装置300から出射された光をその画
素毎で変調させ、画像表示領域7において所定の画像を
表示する。また、電気光学装置100では、後述する空
気清浄機能のいずれが動作中かを表示することもでき
る。
【0034】(光反応部200の構成)電気光学装置1
00とバックライト装置300との間は、送風装置60
0から噴射された空気流(矢印Aで示す)を上方に通す
通路701を備える光反応部200になっている。
【0035】この光反応部200では、図5(A)、
(B)に示すように、空気通路701を挟んで、バック
ライト装置300の導光板301の表面(光拡散面30
5)と透明板201とが対向しており、透明板201の
裏面202および導光板301の表面には、酸化チタン
などからなる光触媒層210、220がそれぞれ一層、
あるいは複層構造をもって形成されている。本形態で
は、透明板201の裏面202にも1〜1000μm程
度の微細な凹凸が形成され、この凹凸面の上に光触媒層
210が形成されている。
【0036】このように構成した光反応部200におい
て、バックライト装置300から出射された光は、光触
媒層210、220を通って電気光学装置100に入射
するため、光触媒層210、220は、バックライト装
置300が点灯したときには、光触媒層210、220
に接触する空気に含まれる有機物質を酸化あるいは還元
し、分解、除去する。また、送風装置600は、表示装
置1の外部から吸い込んだ空気を、矢印Aで示すよう
に、光触媒層210、220に接触するように空気通路
701に送り込む。従って、光反応部200からは、悪
臭の原因となる有機物を分解、除去し終えた空気がオゾ
ン処理装置500(図4を参照)に送られることにな
る。
【0037】ここで、光触媒層210、220は、微細
な凹凸が形成された光拡散面305)、および透明板2
01の裏面202に形成されているので、実効表面積が
広く、かつ、光が錯綜した状態で進行する。このため、
光触媒層210、220には光が効果的に照射され、光
利用効率が高い。
【0038】なお、対向する面に光触媒層210、22
0に形成した構成の他、1〜1000μmの径を有する
透明な繊維に光触媒作用を付与したものをバックライト
装置300と電気光学装置100との間に充填した構成
であってもよい。
【0039】(オゾン処理装置500の構成)図6にお
いて、光反応部200から排出された空気は、矢印Bで
示すように、オゾン処理装置500に導かれる。このオ
ゾン処理装置500には、オゾンが外部に漏れないよう
にオゾン処理室510が区画形成され、かつ、このオゾ
ン処理室510には、グロー放電や紫外光などにより電
極間にオゾンを発生させる一対の平板電極511、51
2が対向配置されている。従って、オゾン処理室510
に導かれた空気が平板電極511、512の間を通過す
るとき、空気中の有機物は、これらの電極間に発生した
オゾンによって酸化、除去される。それ故、オゾン処理
装置500は、悪臭の原因となる有機物を分解、除去す
ることができる。また、一対の平板電極511、512
を対向配置するという簡単な構成なので、これらの電極
が汚染されたときには、汚れを少量の水で洗い落とせ
る。
【0040】本形態において、オゾン処理装置500に
は、オゾン処理室510に入る前の空気について臭い成
分を検出する臭いセンサ522と、オゾン処理室510
から出てきた空気について臭い成分を検出する臭いセン
サ523が配置されている。また、オゾン処理装置50
0から出る空気中に含まれるオゾン量を検出するオゾン
センサ524も配置されている。
【0041】一方、オゾン処理室510に配置された一
対の平板電極511、512のうち、一方の平板電極5
12は、制御部515によって駆動制御されるアクチュ
エータ513(矢印Fで示す)に接続され、このアクチ
ュエータ513によって、平板電極511、512の基
板間距離が可変になっている。ここで、平板電極51
1、512の間隔が狭いほど、電極間に高濃度のオゾン
を発生させることができ、この状態では、有機物の分解
力が高い。これに対して、平板電極511、512の間
隔が広いほど、電極間で発生するオゾン量を減らすこと
ができ、この状態では有機物の分解作用が低下する。
【0042】そこで、制御部515は、臭いセンサ52
2の検出結果において空気中の悪臭濃度が高いと判断し
た場合には、アクチュエータ513を制御して平板電極
511、512の間隔を狭めることにより、オゾン発生
量を高め、高濃度の悪臭成分を強力に除去する。これに
対して、制御部515は、臭いセンサ522の検出結果
において空気中の悪臭濃度が低いと判断した場合には、
アクチュエータ513を制御して平板電極511、51
2の間隔を広めることにより、オゾン発生量を抑えて低
濃度の悪臭成分に対応する。
【0043】また、制御部515は、臭いセンサ523
の検出結果に基いて、オゾン処理装置500から排出さ
れる空気中の臭い成分量を監視し、現在の条件設定が妥
当であるか否かを常に監視し、この監視結果をアクチュ
エータ513にフォードバックする。さらに、制御部5
15は、オゾンセンサ524の検出結果に基いて、オゾ
ン処理装置500から排出される空気中のオゾン量を監
視し、現在の条件設定が妥当であるか否かを常に監視
し、この監視結果をアクチュエータ513にフォードバ
ックする。このような制御によって、必要最小量のオゾ
ンを発生させることにより、無駄なオゾンが空気中に放
出されることを防止する。
【0044】なお、オゾン処理装置500では、その出
口にオゾン除去装置550を配置してもよい。このオゾ
ン除去装置550としては、例えば、フィルタを利用し
たもの、空気通路の内面に酸化チタンと酸化シリコンな
どの複合酸化物、酸化マンガン、活性炭などを用いたオ
ゾン除去層を設けたものなどを利用することができる。
【0045】また、電気光学装置100の表面に光触媒
層を形成しておけば、昼間は外光によって室内空気の清
浄化を行うことができ、ここに送風装置600からの空
気を吹き付ける構成であってもよい。
【0046】(芳香放出装置400の構成)図7におい
て、オゾン処理装置500から放出された空気は、矢印
Cで示すように、芳香放出装置400に導かれる。この
芳香放出装置400には、オゾン処理装置500から導
かれてきた空気に芳香成分を放出するノズル開口411
が形成されたヘッド410と、このヘッド410におけ
る芳香成分の放出を制御する制御部470と、このヘッ
ド410に切り換えバルブ451を介して第1の芳香成
分および第2の芳香成分を供給するカートリッジ式のタ
ンク461、462とが構成され、いずれの芳香成分を
放出するかを選択できるようになっている。ここで、制
御部470は、ゆらぎ効果などを考慮して芳香成分の放
出量を時系列的に制御する。本形態において、タンク4
61、462に貯められている芳香成分は、フォトンジ
ットやハーブなどの植物から抽出した成分などである。
【0047】本形態において、芳香放出装置400は、
加湿装置(加湿手段)としての機能も備えている。すな
わち、芳香放出装置400ではヘッド410に対して切
り換えバルブ451を介して水を供給するタンク463
も構成され、ヘッド410は、芳香成分に変えて水分を
放出することもできる。また、芳香放出装置400は、
周囲の湿度を検出する湿度センサ480を備えており、
制御装置470は、湿度センサ470による湿度の計測
結果に基いて、ヘッド410から水分を最適条件で放出
させる。ここで、芳香放出装置400と通常の加湿装置
をそれぞれ、別々の装置として表示装置1に搭載しても
よい。
【0048】なお、芳香放出装置400では、必要に応
じて、タンク461、462、463からヘッド410
に各液を送る送液ポンプが設けられる。
【0049】本形態において、ヘッド410は、図8に
示すように、インクジェットプリンタヘッドと同様な構
造を有しており、芳香成分および水分を細かい液滴Pと
して放出することができる。
【0050】このヘッド410において、第1の蓋部材
430は、厚さが6μm程度のジルコニアの薄板から構
成され、その表面に一方の極となる共通電極431が形
成されている。共通電極431の表面にはPZTなどか
らなる圧電素子417が固定され、その表面にAuなど
の比較的柔軟な金属の層からなる駆動電極434が形成
されている。
【0051】圧電素子417は第1の蓋部材430とと
もに、撓み振動型のアクチュエータを構成しており、圧
電素子417が充電されると収縮して圧力発生室413
の体積を縮める変形を行い、圧電素子417が放電され
ると伸長して圧力発生室413の体積を元に拡げる方向
に変形するようになっている。
【0052】スペーサ435は、圧力発生室413を形
成するのに適した厚さがたとえば100μmのジルコニ
アなどのセラミック板に通孔を形成したもので、第2の
蓋部材436と第1の蓋部材430により両面が封止さ
れて圧力発生室413を形成している。第2の蓋部材4
36も、やはりジルコニアなどのセラミック板であり、
液供給口437と圧力発生室413とを接続する連通孔
438と、ノズル開口411と圧力発生室413の他端
とを接続するノズル連通孔439とが形成され、スペー
サ435の他面に固定されている。これらの各部材43
0、435、436は粘度状のセラミックス材料を所定
の形状に成形し、それを積層して焼成することにより、
接着剤を使用することなく、アクチュエータユニット4
21に纏められている。
【0053】液供給口形成基板440は、アクチュエー
タユニット421の固定基板を兼ねるとともに、圧力発
生室413側の一端側に、共通の液室441とノズル開
口411とに接続するノズル連通孔444が形成され、
他方の面をノズルプレート445により封止されて共通
の液室441を形成している。これら液供給口形成基板
440、共通の液室形成基板443、およびノズルプレ
ート445は、各々の間に熱溶着フィルムや接着剤など
の接着層446、447により固定して流路ユニット4
22に纏められている。
【0054】この流路ユニット422とアクチュエータ
ユニット421とは、熱溶着フィルムや接着剤などの接
着層448により固定されてヘッド410が構成されて
いる。
【0055】このように構成したヘッド10において、
圧電素子417を放電すると、圧力発生室413が膨張
し、圧力発生室413内の圧力が低下して共通の液室4
41から圧力発生室413内に芳香成分や水が流入す
る。これに対して、圧電素子417を充電すると、圧力
発生室413が縮小し、圧力発生室413内の圧力が上
昇して圧力発生室413内の芳香成分や水が細かな液滴
Pとしてノズル開口411を介して空気中に吐出され
る。
【0056】(動作および効果)このように構成した表
示装置1は、まず、表示装置本体2を有しているので、
バックライト装置300から出射された光を利用して、
電気光学装置100の画像表示領域7に所定の画像を表
示する。従って、壁掛けTVなどとして利用できる。ま
た、バックライト装置300から出射された光が、光反
応室200の光触媒層210、220に当たると、この
光触媒層210、220は、悪臭の原因となる有機物を
酸化あるいは還元して悪臭成分を分解、除去する。従っ
て、利用者は、空気が清浄された心地よい環境下で過ご
すことができる。しかも、光触媒層210、220を機
能させる光は、表示用の光源(バックライト装置30
0)から出射されたものであり、従来の空気清浄装置と
違って空気を清浄化する目的だけのために光源を搭載し
たものではない。それ故、高価な光源を有効に活用する
ことができる。
【0057】また、本形態の表示装置1は、オゾン処理
装置500を有しているため、光触媒層210、220
が有する光触媒作用で除去しきれない悪臭成分をオゾン
処理装置500で除去することができる。それ故、室内
空気を十分に清浄化することができる。しかも、オゾン
処理装置500において、オゾンはオゾン処理室510
という限られた空間内で発生し、この限られた空間内で
空気を清浄化することになる。このため、オゾン処理室
510内のオゾン濃度を高めて空気を効率よく処理する
ように構成しても、オゾンは外部ほとんど放出されない
ので、オゾンが人体に悪影響を及ぼすことを防止するこ
とができる。しかも、オゾン処理装置500では、余計
なオゾンが発生させないよう、オゾンセンサ524など
の監視結果に基いてオゾン発生量が調節される。それ
故、オゾンが人体に悪影響を及ぼすことを防止すること
ができる。
【0058】また、本形態では、芳香放出装置400か
ら芳香成分を放出するので、利用者は快適な環境下で過
ごすことができる。しかも、芳香放出装置400から放
出される芳香成分には、植物からの抽出成分が含まれて
いるので、利用者は、森林浴気分を味わうことができ
る。さらに、芳香成分としてハーブなどの抽出成分を放
出すると、殺菌、殺虫効果も有するので、室内を衛生面
からも快適化することができる。さらにまた、植物から
の抽出成分を放出しているとき、表示装置本体2におい
て植物の画像を表示させておけば、利用者は、視覚面で
も森林浴気分を味わうことができる。
【0059】さらに、臭いは同じ濃度であっても、時間
が経過するうちに段々、感じにくくなってしまうなど、
デリケートなものであるが、本形態の芳香放出装置40
0では、芳香成分の放出量をゆらぎ効果などを考慮して
時系列的に制御するので、空気中の芳香濃度を最適に保
つことができる。それ故、利用者はより快適な環境下で
過ごすことができる。
【0060】さらに、本形態では、芳香放出装置400
のヘッド410をそのまま利用して、加湿装置を構成し
ているので、利用者は、湿度の面でも快適に過ごすこと
ができる。
【0061】また、光触媒部200およびオゾン処理装
置500は、芳香放出装置400によって空気中に放出
された芳香成分も酸化、分解する。このため、芳香放出
装置400から放出する芳香成分を切り換えるときに
は、それまで放出した空気中の芳香成分を光触媒部20
0およびオゾン処理装置500によって除去すれば、こ
れまで放出していた芳香成分と新たに放出する芳香成分
とが室内で混合してしまうことを防止するためにも使用
できる。
【0062】[実施の形態2]図9は、本発明の実施の
形態2に係る空気清浄機能付き表示装置の概略構成図で
ある。
【0063】図9において、本形態の表示装置1Aは、
図1ないし図3を参照して説明した電気光学装置100
をライトバルブとして用いた投射型の表示装置である。
この表示装置1Aは、光源としてのメタルハライドラン
プなどの白色光源ランプ1101を備えるランプユニッ
ト1100、およびライトバルブとしての電気光学装置
100を備える表示装置本体2Aを有している。本形態
の表示装置1Aにおいて、そのハウジング3の内側には
ライトガイド4が配置され、このライトガイド4の内側
に表示装置本体2Aを構成する光学系が配置されてい
る。
【0064】このライトガイド4の内部において、ラン
プユニット1100から光が出射されると、3枚のミラ
ー1106および2枚のダイクロイックミラー1108
によって、R、G、Bの3原色に対応する光成分R、
G、Bに分離され(光分離手段)、対応するライトバル
ブ100R、100G、100B(電気光学装置10
0)に各々導かれる。この際に、光成分Bは、光路が長
いので、光損失を防ぐために入射レンズ1122、リレ
ーレンズ1123、および出射レンズ1124からなる
リレーレンズ系1121を介して導かれる。そして、ラ
イトバルブ100R、100G、100Bによって各々
変調された3原色に対応する光成分R、G、Bは、ダイ
クロイックプリズム1112(光合成手段)に3方向か
ら入射され、再度合成された後、投射レンズ1114を
介してスクリーン1120(被投射面)などにカラー画
像として拡大投射される。
【0065】この表示装置1Aでは、各種プレゼンテー
ション用の画像、TV画像の他、各種の画像の中から、
利用者が画像を指定して、森林風景などの画像をスクリ
ーン1120上に表示することもできる。また、ここに
表示される画像は、例えば、後述する芳香放出装置40
0と連動し、芳香放出装置400から放出される芳香成
分の種類によって画像が自動的に切り換わるように構成
される。
【0066】本形態の表示装置1Aは、投射型の表示装
置であり、ランプユニット1100からはかなり強い光
が出射されるので、このような強い光が照射される光学
系では発熱が大きい。そこで、本形態では、ハウジング
3とライトガイド4との間などを利用して送風装置60
0が配置され、この送風装置600は、ハウジング3の
吸気口1301から吸い込んだ空気を冷却用空気として
各光学系に向けて供給するとともにランプユニット11
00に供給する機能を有している。従って、ライトガイ
ド4には、この冷却空気をライドガイド4内を所定の経
路で通すための空気通路(図示せず)が構成されてい
る。
【0067】また、本形態の表示装置1Aでは、ハウジ
ング3とライトガイド4との間などを利用して、オゾン
処理装置500や芳香放出装置400が構成されてい
る。
【0068】ここで、オゾン処理装置500および芳香
放出装置400の構成などは、実施の形態1において、
図6、図7、図8を参照したものと同様であるので、そ
れらの詳細な図示や説明を省略する。
【0069】このように構成した表示装置1Aにおい
て、送風装置600から送られてきた空気は、矢印Aで
示すように、ライプユニット1100において白色光源
ランプ1101の背後に配置された断面放物線状のリフ
レクタ1103の内側に供給され、リフレクタ1103
から排出された空気は、矢印Bで示すように、オゾン処
理装置500に送られる。なお、オゾン処理装置500
から排出された空気は、矢印Cで示すように、芳香放出
装置400に送られ、芳香放出装置400から排出され
た空気は、矢印Dで示すように、ハウジング3の排気口
1302から排出される。
【0070】ここで、リフレクタ1103の内面は、酸
化チタンなどからなる光触媒層1250がそれぞれ一
層、あるいは複層構造をもって形成された光反応部12
00として利用されている。
【0071】このように構成した光反応部200におい
て、白色光源1101から出射された光は、リフレクタ
1100で反射する際、光触媒層1250に照射され、
光が照射された光触媒層1250は、この光触媒層12
50に接触した空気中の有機物質を酸化あるいは還元
し、分解、除去する。また、送風装置600が表示装置
1Aの外部から吸い込んだ空気は、矢印Aで示すよう
に、光触媒層1250に接触するように光反応部120
0に送り込まれる。従って、光反応部1200からは、
悪臭の原因となる有機物を分解、除去し終えた空気がオ
ゾン処理装置500に送られることになる。
【0072】このように、本形態の表示装置1Aでも、
光触媒層1250は、悪臭の原因となる有機物を酸化あ
るいは還元して悪臭成分を分解、除去するため、利用者
は、空気が清浄された心地よい環境下で過ごすことがで
きる。しかも、光触媒層1250を機能させる光は、投
射型表示装置用の光源(ランプユニット1100)から
出射されたものであり、従来の空気清浄装置と違って空
気を清浄化する目的だけのために光源を搭載したもので
はない。それ故、高価な光源を有効に活用することがで
きる。
【0073】また、本形態の表示装置1は、オゾン処理
装置500を有しているため、光反応室1200の光触
媒層1250が有する光触媒作用で除去しきれない悪臭
成分をオゾン処理装置500で除去することができ、か
つ、芳香放出装置400から芳香成分を放出するので、
利用者は快適な環境下で過ごすことができるなど、実施
の形態1と同様な効果を奏する。
【0074】[実施の形態3]本発明を適用した空気清
浄機能付き表示装置は、図10に示すような頭部装着型
(ヘッドマウントタイプ)として構成することもでき
る。
【0075】図10は、この頭部装着型の空気清浄機能
付き表示装置の外観図である。
【0076】図10において、本形態の表示装置1B
は、左右一対の電気光学装置100を備える装置本体部
分2000と、この装置本体部分2000の両端側から
延びる左右一対の耳係止体2200と、鼻から口にかけ
てを覆うカバー2100とから構成されている。この表
示装置1Bは、耳係止体2200をそれぞれ両耳に掛け
ることにより、頭部に装着することができ、この状態で
装置本体部分2000は、両目を覆う状態になる。ここ
で、装置本体部分200には、左右の電気光学装置10
0で表示された画像を両目で見たときに立体画像として
視認させる光学系(図示せず)が内蔵されている。ま
た、耳係止体2200にはスピーカ(図示せず)も内蔵
されている。
【0077】このように構成した表示装置1Bも、基本
的には実施の形態1と同様に構成されているので、共通
する部分には同一の符号を付してそれらの図示や説明を
省略するが、装置本体部分200には、光反応部20
0、この光反応部200を通して電気光学装置100に
向けて白色光を出射する光源としてのバックライト装置
300、オゾンによって空気を清浄化するオゾン処理装
置500、芳香成分を放出する芳香放出装置400がこ
の順に配置され、これらの部分を通過した空気は、カバ
ー2100内で放出される。
【0078】従って、本形態の表示装置1Bでも、バッ
クライト装置300から出射された光が、光反応室20
0の光触媒層210、220に当たると、この光触媒層
210、220は、悪臭の原因となる有機物を酸化ある
いは還元して悪臭成分を分解、除去するので、清浄な空
気がカバーから放出される。また、光触媒層210、2
20が有する光触媒作用で除去しきれない悪臭成分につ
いては、オゾン処理装置500で除去することができ
る。さらに、芳香放出装置400から芳香成分を放出す
るので、表示された画像にふさわしい芳香を含んだ空気
がカバーから放出されることになる。従って、利用者
は、例えば、視角、嗅覚、さらには耳係止体2200に
内蔵のスピーカからでる音によって森林浴気分を味わう
ことができる。また、芳香放出装置400をそのまま加
湿装置として利用できるので、水分を適度に含んだ空気
がカバーから放出される。それ故、本形態の表示装置1
Bを用いれば、快適な時間を過ごすことができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る表示
装置では、表示装置本体の光源から出射された光が光触
媒層に当たると、この光触媒層は、悪臭の原因となる有
機物を酸化あるいは還元して悪臭成分を分解、除去す
る。従って、利用者は、空気が清浄された心地よい環境
下で過ごすことができ、かつ、表示装置によって表示さ
れた画像をみることができる。また、本発明では、光触
媒層を機能させる光は、表示用の光源から出射されたも
のであり、従来の空気清浄装置と違って空気を清浄化す
る目的だけのために光源を搭載したものではない。それ
故、高価な光源を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した各形態の空気清浄機能付き表
示装置に用いた電気光学装置を対向基板の側からみた平
面図である。
【図2】図1のH−H′線で切断したときの電気光学装
置の断面図である。
【図3】図1に示す電気光学装置の構成を模式的に示す
ブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る直視型の表示装置
の概略構成図である。
【図5】(A)、(B)はそれぞれ、図4に示す表示装
置に用いた表示装置本体、および光反応部の構成を示す
説明図である。
【図6】図4に示す表示装置に用いたオゾン処理装置の
構成を示す説明図である。
【図7】図4に示す表示装置に用いた芳香放出装置の構
成を示す説明図である。
【図8】図7に示す芳香放出装置に用いたヘッドの構成
を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る投射型の表示装置
の概略構成図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係る頭部装着型の表
示装置の外観図である。
【符号の説明】
1、1A、1B 空気清浄機能付き表示装置 3 ハウジング 4 ライトガイド 8 画素電極 10 画素スイッチング用のTFT 20 対向基板 30 アクティブマトリクス基板 32 対向電極 39 液晶(電気光学物質) 100 電気光学装置 200、1200 光反応部 210、220、1250 光触媒層 300 バックライト装置(光源) 301 導光板 302、303 蛍光管 400 芳香放出装置 410 ヘッド 417 圧電素子 461、462、463 タンク 470 湿度センサ 500 オゾン処理装置 510 オゾン処理室 511、512 平板電極 522、523 臭いセンサ 524 オゾンセンサ 513 電極駆動用のアクチュエータ 601 フィルタ装置 600 送風装置(送風手段) 100R、100G、100B ライトバルブ 1100 ランプユニット 1101 白色光源ランプ(光源) 1103 リフレクタ 1114 投射レンズ(拡大投射系) 1120 スクリーン(被投射面) 2000 装置本体部分 2100 カバー 2200 耳係止体

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から出射された光を変調して画像を
    表示可能な表示装置本体と、前記光源から出射された光
    が当る位置に形成された光触媒層と、該光触媒層に向け
    て空気を送る送風手段とを有することを特徴とする空気
    清浄機能付き表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記表示装置本体
    は、前記光源と、該光源から出射された光を変調して画
    像を表示する表示面を備えた電気光学装置とを有するこ
    とを特徴とする空気清浄機能付き表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記表示装置本体
    は、前記光源と、該光源から出射された光を変調する電
    気光学装置と、該電気光学装置で変調された光を被投射
    面に拡大投射する拡大投射系とを有することを特徴とす
    る空気清浄機能付き表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    さらに、オゾンによって空気を清浄化するオゾン処理装
    置を有していることを特徴とする空気清浄機能付き表示
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記オゾン処理装置
    は、該オゾン処理装置から排出される空気に含まれるオ
    ゾン量を検出するオゾン検出手段を有し、 前記オゾン処理装置では、前記オゾン検出手段によるオ
    ゾン量の検出結果に基いてオゾン発生量が調節されるこ
    とを特徴とする空気清浄機能付き表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記オゾン処理装置
    は、外部へのオゾンの飛散を防止するように区画形成さ
    れたオゾン処理室を備えていることを特徴とする空気清
    浄機能付き表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記オゾン処理装置
    は、前記オゾン処理室内で電極間距離が可変なオゾン発
    生用の平板電極対を備えているとともに、該平板電極間
    を通過した後の空気に含まれるオゾン量を検出するオゾ
    ン検出手段を有し、 前記オゾン処理装置では、前記オゾン検出手段による検
    出結果に基いて前記平板電極対の電極間距離が調節され
    ることにより前記平板電極間で発生するオゾン発生量が
    調節されることを特徴とする空気清浄機能付き表示装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記オゾン処理装置
    は、該オゾン処理装置から排出される空気からオゾンを
    除去するオゾン除去手段を備えていることを特徴とする
    空気清浄機能付き表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかにおいて、
    さらに、少なくとも芳香成分を放出可能な芳香放出装置
    を有していることを特徴とする空気清浄機能付き表示装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記芳香放出装置
    から放出される芳香成分には、少なくとも植物からの抽
    出成分が含まれていることを特徴とする空気清浄機能付
    き表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10において、前記芳
    香放出装置は、芳香成分の放出量が可変に構成されてい
    ることを特徴とする空気清浄機能付き表示装置。
  12. 【請求項12】 請求項10において、前記芳香放出装
    置は、湿度検出手段を備えているとともに、水分も放出
    可能に構成され、 前記芳香放出装置は、前記湿度検出手段による湿度の検
    出結果に基いて水分を放出させることを特徴とする空気
    清浄機能付き表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし11のいずれかにおい
    て、さらに、湿度を検出する湿度検出手段と、該湿度検
    出手段による検出結果に基いて加湿を行う加湿手段とを
    有することを特徴とする空気清浄機能付き表示装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし13のいずれかにおい
    て、前記表示装置本体は、複数の画像の中から選択した
    植物の画像を表示可能に構成されていることを特徴とす
    る空気清浄機能付き表示装置。
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