JP2001340113A - 紐の末端処理具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】紐末端に結び目を作らないでもそのままで収容
できるような紐末端処理具を提供する。 【構成】 上下に開口部を有し、先細りとなった外部ケ
ース（１０）と、基部（２１）の上に、上側及び一側面
に開口（２２、２３）を有する円筒からなる締付部材
（２４）を乗せてなる栓部材（２０）とからなる。前記
基部（２１）には放射方向に伸びる第１膨出部（２１
ａ）があり、前記締付部材（２４）の側部には、放射方
向に伸びる第２膨出部（２４ａ）があり、その上端には
半径方向に伸びる第３膨出部（２４ｂ）が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、組み紐などの末端
がほどけて見苦しくなるのを防止するのに用いる紐の末
端処理具に関する。

【０００２】

【従来の技術】衣服の絞り紐や、電灯のスイッチ切換紐
などは、紐の末端がほどけないように末端処理具を被せ
ている。概して、中空三角錐型のブラスチック小容器で
あることが多い。紐末端に結び目を作り、その容器の中
に結び目を収納して、脱落しないようにするのである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この従来のやり方で
は、紐末端に必ず結び目を作る必要がある。簡単な作業
で、必要とする時間も僅かであるとはいえ、それだけ作
業性を低下させるのは事実である。

【０００４】本発明では、紐末端に結び目を作らないで
もそのままで収容できるような紐末端処理具を提供する
ことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の、紐の末端処理
具は、上下に開口部を有し、先細りとなった外部ケース
と、基部の上に、上側及び一側面に開口を有する円筒か
らなる締付部材を乗せてなる栓部材とからなり、前記基
部には外方に伸びる第１膨出部があり、前記締付部材の
上端には内方に伸びる第３膨出部が設けられていること
を特徴とする。

【０００６】

【発明の実施の態様】好ましくは、前記締付部材の側部
に、さらに、外方に伸びる第２膨出部を設ける。また、
好ましくは、第１膨出部の先端は紐に食い込むくさび状
とする。

【０００７】

【実施例】以下、添付の図面に基づき、本発明の一実施
例を説明する。図１は、本発明の末端処理具の縦断面図
である。この処理具は、円筒ケース１０とその中に収容
され、紐末端を束縛する栓部材２０からなる。

【０００８】円筒ケース１０は図２（ａ）（ｂ）に示す
ように、上下に開口１０ａ，１０ｂを有する円筒である
が、上半分が先細り部分１０ｃになっている。

【０００９】栓部材２０は、図３（ａ）（ｂ）（ｃ）に
示すような構造をしている。大雑把にいえば、円柱状の
基部２１の上に、上側及び一側面に開口２２、２３を有
する円筒からなる締付部材２４を乗せて一体化してなる
ものである。

【００１０】さらに詳しく見ると、基部２１には外方に
伸びる２箇所の第１膨出部２１ａがあり、後記するよう
に、栓部材２０と強固に一体化する役目を果たす。ま
た、締付部材２４の側部には、外方に伸びる２箇所の第
２膨出部２４ａがあり、その上端には内方に伸びる第３
膨出部２４ｂが設けられている。締付部材２４の後部壁
２４ｃは、紐の収容容積を増やすため後方に退いてい
る。

【００１１】本発明の紐末端処理具の組立方法は次の通
りである。まず、円筒ケース１０の底側開放部１０ｂか
ら紐１を挿入し、紐の先端をケースの先細り部分１０ｃ
から外に通し、そのまま紐１を外部に向けて引っ張る。
紐は、ケース１０の後方に僅かに残すだけでよい。

【００１２】続いて、紐末端を締付け部材２４に側部開
放口２３から押し入れる。その栓部材２０を円筒ケース
１０の底側開放部１０ｂに強く押し込む。まず、第２膨
出部２４ａが円筒ケースの先細り部分１０ｃにより内方
に押される。続いて、第３膨出部２４ｂが内方に押され
てくさびとなって紐１に食い込む。

【００１３】最後に、第１膨出部２１ａが円筒ケース１
０と基部２１の間の隙間を塞いで、両者は強固に接合さ
れる。この状態では、指の力程度ではもはや両者を離す
ことができない。

【００１４】

【発明の効果】本発明によれば、末端処理具を組み立て
る際に第３膨出部がくさびとなって紐末端に食い込み、
その位置を固定する。従って、従来のように紐末端に結
び目を予め作っておく必要はない。それだけ、作業性が
向上する。また、結び目を作らないので、処理具ケース
は小さなもので済むことになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の末端処理具の縦断面図である。

【図２】（ａ）（ｂ）はそれぞれ円筒ケースの側面図及
び平面図である。

【図３】（ａ）（ｂ）（ｃ）はそれぞれ締付け部材の平
面図、正面図、側面図である。

【符号の説明】

１ 紐 １０ 外部ケース（円筒ケース） ２０ 栓部材 ２１ 基部 ２１ａ 第１膨出部 ２２ 上部開口 ２３ 側部開口 ２４ 締付部材 ２４ａ 第２膨出部 ２４ｂ 第３膨出部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下に開口部を有し、先細りとなった外
   部ケース（１０）と、基部（２１）の上に、上側及び一
   側面に開口（２２、２３）を有する円筒からなる締付部
   材（２４）を乗せてなる栓部材（２０）とからなり、 前記基部（２１）には外方に伸びる第１膨出部（２１
   ａ）があり、前記締付部材（２４）の上端には内方に伸
   びる第３膨出部（２４ｂ）が設けられていることを特徴
   とする紐の末端処理具。
2. 【請求項２】 前記締付部材（２４）の側部には、さら
   に外方に伸びる第２膨出部（２４ａ）を設けた請求項１
   記載の紐の末端処理具。
3. 【請求項３】 第１膨出部の先端は紐に食い込むくさび
   状である請求項１又は２記載の紐の末端処理具。