JP2001334257A - 排水処理装置 - Google Patents

排水処理装置

Info

Publication number
JP2001334257A
JP2001334257A JP2000154797A JP2000154797A JP2001334257A JP 2001334257 A JP2001334257 A JP 2001334257A JP 2000154797 A JP2000154797 A JP 2000154797A JP 2000154797 A JP2000154797 A JP 2000154797A JP 2001334257 A JP2001334257 A JP 2001334257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
treatment
processing
maintenance
wastewater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000154797A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3311732B2 (ja
Inventor
Yukinobu Kobayashi
志伸 小林
Sadakatsu Kimura
定勝 木村
Saburo Matsui
三郎 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokukon Co Ltd
Original Assignee
Hokukon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokukon Co Ltd filed Critical Hokukon Co Ltd
Priority to JP2000154797A priority Critical patent/JP3311732B2/ja
Priority to EP01934349A priority patent/EP1300366B1/en
Priority to DE60135913T priority patent/DE60135913D1/de
Priority to AT01934349T priority patent/ATE409170T1/de
Priority to PCT/JP2001/004397 priority patent/WO2001089998A1/ja
Priority to US10/275,419 priority patent/US7291262B2/en
Publication of JP2001334257A publication Critical patent/JP2001334257A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3311732B2 publication Critical patent/JP3311732B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Sewage (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 道路排水に含有されている汚染物質を効率的
に除去処理して、下水処理の負担を軽減すると共に、各
種の水域汚染を低減する。 【解決手段】 上端が開放した維持管理槽7と処理槽9
の下端部分相互を連通部23で連通させる。処理槽9
に、汚染物質を濾過や吸着により除去する処理材が収容
された処理材収容体27を出し入れ可能に納設する。維
持管理槽7内にその上側に設けた流入部30から流入し
た道路排水は、連通部23を通して処理槽9内に流入
し、処理槽9内で上昇する。上昇水が処理材収容体27
を通過する間に、処理材57によって汚染物質の除去処
理が行われる。除去処理が行われた後の処理水は、処理
槽の上側に設けた排出部31から排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路排水や家庭、
工場からの排水、田からの排水等の各種の排水に含有さ
れている汚染物質を除去する排水処理装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】道路の路面には、自動車特にディーゼル
エンジン自動車の走行に伴い排出される排気ガスに含ま
れている微粒子や、タイヤの摩耗塵、アスファルト摩耗
塵等の環境汚染物質が、工場等のばい塵や粉塵等の大気
中に浮遊する汚染物質と共に堆積しやすい。これらに
は、多環芳香族炭化水素等の有機系汚染物質やカドミウ
ム等の重金属類の他、窒素やリン等の富栄養化塩類等が
含まれており、環境ホルモンのような内分泌攪乱作用を
持つ可能性のあるものも存する。
【0003】このような、路面に堆積した汚染物質は、
降雨による道路排水に運ばれて側溝に流入し、その後、
下水道に排出される。この下水道が合流式の場合、前記
汚染物質は、下水処理場に流れて下水処理されることに
なるが、これが重金属等を含むときは、高熱加熱処理
や、重金属をセメントで固化する等の特別な処理手段を
要し、下水処理に対する負担が大きい問題があった。
【0004】ところで下水道には、前記道路排水ばかり
でなく、家庭や工場からの汚水も流入することになる
が、このような汚水にも前記と同様の汚染物質が含まれ
ているため、下水処理場における処理負担の一層の増大
を招いていた。
【0005】一方、下水道が分流式の場合は、前記汚染
物質が下水処理されずにそのまま河川に流されることに
なるが、このように河川に流された汚染物質は、富栄養
化を招来したり環境ホルモンとして作用して生態系に悪
影響を及ぼす等、各種の水域汚染を引き起こす問題が指
摘されている。
【0006】又、田からの排水に含まれている殺虫剤や
除草剤等の汚染物質や、田植に先立つ代かき後の落水の
濁り物質(浮遊物質)等が河川等に流されて水域汚染を
引き起こす問題もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
点に鑑みて開発されたものであり、道路の路面に堆積し
て道路排水により運ばれた汚染物質を良好に除去処理し
たり、前記汚水に含有されている汚染物質を良好に除去
処理することにより下水処理に対する負担を軽減し、
又、汚染物質が河川に流されることによって生ずる水域
汚染を低減し得る排水処理装置の提供を目的とするもの
である。又、下水道を流れる下水の一部を、含有されて
いる汚染物質を削減して河川に放流することにより下水
処理に対する負担を軽減せんとする場合に、該放流に先
立つ汚染物質の除去処理を良好に行うことのできる排水
処理装置の提供を目的とするものである。加えて、田か
らの排水に含まれている殺虫剤や除草剤等の汚染物質
や、田植に先立つ代かき後の落水の濁り物質(浮遊物
質)等を良好に除去処理することにより、これらが河川
等に流されることによって生ずる水域汚染を低減し得る
排水処理装置の提供を目的とするものである。
【0008】更に進んでは、前記汚染物質の除去処理を
より効率的に行うことができると共に、装置の維持管理
を容易化でき、又装置全体をコンパクトに構成し得る排
水処理装置の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の如き手段を採用する。即ち本発明に
係る排水処理装置は、排水に含有されている汚染物質を
除去する排水処理装置であって、上端開放で且つ内部が
空洞である維持管理槽と上端開放の処理槽とを具え、該
処理槽の下端部分と前記維持管理槽の下端部分とが連通
部を介して連通されている。又前記処理槽には、前記汚
染物質を濾過や吸着により除去する処理材が設置可能と
なされており、前記維持管理槽内にその上側に設けた流
入部から流入した排水が、前記連通部を通して前記処理
槽内に流入し該処理槽内で上昇し、該上昇水が前記処理
材に接触することによって、前記処理材による前記汚染
物質の除去処理が行われる如くなされ、該除去処理が行
われた後の処理水が前記処理槽の上側に設けた排出部か
ら排出されるように構成され、この排出が自然的に行わ
れるように、前記排出部の下端は前記流入部の下端より
も下方に位置させてあり、又前記維持管理槽において、
その底部の沈澱物を排除可能としたことを特徴とするも
のである。
【0010】前記排水処理装置のより具体的な態様は、
排水に含有されている汚染物質を除去する排水処理装置
であって、上端開放で且つ内部が空洞である維持管理槽
と上端開放の処理槽とを具え、該処理槽の下端部分と前
記維持管理槽の下端部分とが連通部を介して連通されて
いる。又前記処理槽には、前記汚染物質を濾過や吸着に
より除去する処理材が収容された処理材収容体が出し入
れ可能に納設されており、前記維持管理槽内にその上側
に設けた流入部から流入した排水が、前記連通部を通し
て前記処理槽内に流入し該処理槽内で上昇し、該上昇水
の略全てが前記処理材収容体を通過するものとなされ、
この通過する間に、前記処理材による前記汚染物質の除
去処理が行われる如くなされ、該除去処理が行われた後
の処理水が前記処理槽の上側に設けた排出部から排出さ
れるように構成され、この排出が自然的に行われるよう
に、前記排出部の下端は前記流入部の下端よりも下方に
位置させてあり、又前記維持管理槽において、その底部
の沈澱物を排除可能としたことを特徴とするものであ
る。
【0011】本発明に係る排水処理装置の他の態様は、
排水に含有されている汚染物質を除去する排水処理装置
であって、上端開放で且つ内部が空洞である維持管理槽
と上端開放の処理槽とを具え、該処理槽の下端部分と前
記維持管理槽の下端部分とが連通部を介して連通されて
いる。又前記処理槽には、前記汚染物質を濾過や吸着に
より除去する処理材が設置可能となされており、前記処
理槽内にその上側に設けた流入部から流入した排水が該
処理槽内で下降し、該下降水が前記処理材に接触するこ
とによって、前記処理材による前記汚染物質の除去処理
が行われる如くなされ、該除去処理が行われた後の処理
水が、前記連通部を通して前記維持管理槽内に流入して
上昇し、該維持管理槽の上側に設けた排出部から排出さ
れるように構成され、この排出が自然的に行われるよう
に、前記排出部の下端は前記流入部の下端よりも下方に
位置させてあり、又前記維持管理槽において、その底部
の沈澱物を排除可能としたことを特徴とするものであ
る。
【0012】前記排水処理装置のより具体的な態様は、
排水に含有されている汚染物質を除去する排水処理装置
であって、上端開放で且つ内部が空洞である維持管理槽
と上端開放の処理槽とを具え、該処理槽の下端部分と前
記維持管理槽の下端部分とが連通部を介して連通されて
いる。又前記処理槽には、前記汚染物質を濾過や吸着に
より除去する処理材が収容された処理材収容体が出し入
れ可能に納設されており、前記処理槽内にその上側に設
けた流入部から流入した排水が該処理槽内で下降し、該
下降水の略全てが前記処理材収容体を通過するものとな
され、この通過する間に、前記処理材による前記汚染物
質の除去処理が行われる如くなされ、該除去処理が行わ
れた後の処理水が、前記連通部を通して前記維持管理槽
内に流入して上昇し、該維持管理槽の上側に設けた排出
部から排出されるように構成され、この排出が自然的に
行われるように、前記排出部の下端は前記流入部の下端
よりも下方に位置させてあり、又前記維持管理槽におい
て、その底部の沈澱物を排除可能としたことを特徴とす
るものである。
【0013】排水が維持管理槽に流入する前記排水処理
装置において、前記処理槽を複数設け、各処理槽の下端
部分と前記維持管理槽の下端部分とを連通部を介して連
通させ、夫々の処理槽に、前記汚染物質を濾過や吸着に
より除去する処理材が収容された処理材収容体を出し入
れ可能に納設することがある。
【0014】又、排水が維持管理槽に流入する前記排水
処理装置において、前記処理槽の底面を前記維持管理槽
の底部に向けて下方に傾斜させるのがよい。排水が処理
槽に流入する前記排水処理装置において、前記処理槽を
複数設け、各処理槽の下端部分と前記維持管理槽の下端
部分とを連通部を介して連通させ、夫々の処理槽に、前
記汚染物質を濾過や吸着により除去する処理材が収容さ
れた処理材収容体を出し入れ可能に納設するのがよい。
【0015】又、排水が処理槽に流入する前記排水処理
装置において、前記処理槽の底部を前記維持管理槽の底
部に向けて下方に傾斜させるのがよい。
【0016】排水が維持管理槽に流入する前記排水処理
装置において、前記処理材収容体は、前記汚染物質を濾
過や吸着により除去する処理材を筒状体内に収容したも
のとし、該筒状体の外周面と前記処理槽の内周面との間
に生ずる間隙を止水部材によって塞ぎ、前記処理槽内で
上昇する上昇水が、前記止水部材の止水作用によって、
前記間隙を通して上方向に素通りするのが防止されて前
記処理材収容体内に流入する如くなし、該流入した上昇
水が前記筒状体の上端部分や側面部分から流出するよう
になし、これによって、上昇水の略全てが前記処理材収
容体を通過し、この通過する間に、前記処理材による前
記汚染物質の除去処理が行われる如くなすのがよい。
【0017】又、排水が処理槽に流入する前記排水処理
装置において、前記処理材収容体は、前記汚染物質を濾
過や吸着により除去する処理材を筒状体内に収容したも
のとし、該筒状体の外周面と前記処理槽の内周面との間
に生ずる間隙を止水部材によって塞ぎ、前記処理槽内で
下降する下降水が、前記止水部材の止水作用によって、
前記間隙を通して下方向に素通りするのが防止されて前
記処理材収容体内に流入する如くなし、該流入した下降
水が前記筒状体の下端部分や側面部分から流出するよう
になし、これによって、下降水の略全てが前記処理材収
容体を通過し、この通過する間に、前記処理材による前
記汚染物質の除去処理が行われる如くなすのがよい。
【0018】排水が維持管理槽に流入する前記排水処理
装置が、道路排水に含有されている汚染物質を除去する
排水処理装置である場合において、前記維持管理槽の上
端開放部及び前記処理槽の上端開放部を蓋板により開閉
可能となすと共に、前記維持管理槽と処理槽を含む、前
記流入部から流出部に至る流路の容積を、少なくとも、
道路の路面に堆積した汚染物質を略流し去ることができ
る程度の初期降雨段階においては、前記排出部からの処
理水排出を伴いながら、排水を継続して流入させ得るよ
うに設定し、その後、前記維持管理槽が流入水で一杯に
なって排水が入りきれない状態となったときは、この過
剰水が、前記維持管理槽から、閉蓋状態にある前記蓋板
の上面に流れて、前記排出部で排出されるように構成す
るのがよい。
【0019】又、排水が維持管理槽に流入する前記排水
処理装置が、道路排水に含有されている汚染物質を除去
する排水処理装置である場合において、前記処理槽の上
端開放部を蓋板により開閉可能とすると共に、前記流入
部から流出部に至る流路の容積を、少なくとも、道路の
路面に堆積した汚染物質を略流し去ることができる程度
の初期降雨段階においては、前記排出部からの処理水排
出を伴いながら、排水を継続して流入させ得るように設
定し、その後、前記維持管理槽が流入水で一杯になって
排水が入りきれない状態となったときは、この過剰水
が、前記維持管理槽から、閉蓋状態にある前記蓋板の上
面に流れて、前記排出部で排出されるように構成するの
がよい。
【0020】又、排水が処理槽に流入する前記排水処理
装置が、道路排水に含有されている汚染物質を除去する
排水処理装置である場合において、前記処理槽の上端開
放部及び前記維持管理槽の上端開放部を蓋板により開閉
可能となすと共に、前記流入部から流出部に至る流路の
容積を、少なくとも、道路の路面に堆積した汚染物質を
略流し去ることができる程度の初期降雨段階において
は、前記排出部からの処理水排出を伴いながら、排水を
継続して流入させ得るように設定し、その後、前記処理
槽が流入水で一杯になって排水が入りきれない状態とな
ったときは、この過剰水が、前記処理槽から、閉蓋状態
にある前記蓋板の上面に流れて、前記排出部で排出され
るように構成するのがよい。
【0021】又、排水が処理槽に流入する前記排水処理
装置が、道路排水に含有されている汚染物質を除去する
排水処理装置である場合において、前記維持管理槽の上
端開放部を蓋板により開閉可能となすと共に、前記前記
流入部から流出部に至る流路の容積を、少なくとも、道
路の路面に堆積した汚染物質を略流し去ることができる
程度の初期降雨段階においては、前記排出部からの処理
水排出を伴いながら、排水を継続して流入させ得るよう
に設定し、その後、前記処理槽が流入水で一杯になって
排水が入りきれない状態となったときは、この過剰水
が、前記処理槽から、閉蓋状態にある前記蓋板の上面に
流れ、前記排出部で排出されるように構成するのがよ
い。
【0022】本発明に係る排水処理装置のより好ましい
他の態様は、道路排水としての排水に含有されている汚
染物質を除去する排水処理装置であって、上端開放で且
つ内部が空洞である維持管理槽と上端開放の処理槽と
が、隔壁を介して左右隣り合うように、コンクリート製
の枡ブロックに設けられている。そして前記枡ブロック
は、その上端の周縁部分に立壁部が設けられ、該立壁部
の内側をなす陥没凹部の底面で、前記維持管理槽の上端
及び前記処理槽の上端が開放せしめられており、前記維
持管理槽の上端開放部及び前記処理槽の上端開放部が前
記陥没凹部内で蓋板により開閉可能とされ、前記立壁部
の対向辺部で、枡ブロックの壁部が下方に向けて所要深
さに切欠状態とされて、前記維持管理槽側で流入部が形
成されると共に、前記処理槽側で排出部が形成されてい
る。又、前記流入部から流入した排水が、閉蓋状態にあ
る前記蓋板に設けた流入開口から前記維持管理槽内に流
入可能となされ、又前記排出部から、前記処理槽内の処
理水が排出可能となされている。又前記処理槽の下端部
分と前記維持管理槽の下端部分とが、前記隔壁の下端部
分に設けた連通部を介して連通され、該処理槽の底部
は、前記維持管理槽の底部に向けて下方に傾斜されてい
る。又前記処理槽には、前記汚染物質を濾過や吸着によ
り除去する処理材が収容された処理材収容体が出し入れ
可能に納設されており、前記維持管理槽内に、前記流入
開口を介して前記流入部から流入した排水が、前記連通
部を通して前記処理槽内に流入し該処理槽内で上昇し、
該上昇水の略全てが前記処理材収容体を通過するものと
なされ、この通過する間に、前記処理材による前記汚染
物質の除去処理が行われる如くなされ、該除去処理が行
われた後の処理水が前記処理槽の上側に設けられた前記
排出部から排出されるものとなされ、この排出が自然的
に行われるように、前記排出部の下端は前記流入部の下
端よりも下方に位置させてあり、又前記維持管理槽にお
いて、その底部の沈澱物を排除可能とされている。又前
記維持管理槽と処理槽とを含む、前記流入部から流出部
に至る流路の容積は、少なくとも、道路の路面に堆積し
た汚染物質を略流し去ることができる程度の初期降雨段
階においては、前記排出部からの処理水排出を伴いなが
ら、排水を継続して流入させ得るように設定されてお
り、その後、前記維持管理槽が流入水で一杯になって排
水が入りきれない状態となったときは、この過剰水が、
前記維持管理槽から、閉蓋状態にある前記蓋板の上面に
流れて、前記排出部で排出されるように構成したことを
特徴とするものである。
【0023】又本発明に係る排水処理装置のより好まし
い他の態様は、道路排水としての排水に含有されている
汚染物質を除去する排水処理装置であって、上端開放で
且つ内部が空洞である維持管理槽と上端開放の処理槽と
が、隔壁を介して左右隣り合うように、コンクリート製
の枡ブロックに設けられている。そして前記枡ブロック
は、その上端の周縁部分に立壁部が設けられ、該立壁部
の内側をなす陥没凹部の底面で、前記維持管理槽の上端
及び前記処理槽の上端が開放せしめられており、前記処
理槽の上端開放部が前記陥没凹部内で蓋板により開閉可
能とされ、前記立壁部の対向辺部で、枡ブロックの壁部
が下方に向けて所要深さに切欠状態とされて、前記維持
管理槽側で流入部が形成されると共に、前記処理槽側で
排出部が形成されている。又前記流入部から流入した排
水が、閉蓋状態にある前記蓋板に設けた流入開口から前
記維持管理槽内に流入可能となされ、又前記排出部か
ら、前記処理槽内の処理水が排出可能となされている。
又前記処理槽の下端部分と前記維持管理槽の下端部分と
が、前記隔壁の下端部分に設けた連通部を介して連通さ
れ、該処理槽の底部は、前記維持管理槽の底部に向けて
下方に傾斜されている。又前記処理槽には、前記汚染物
質を濾過や吸着により除去する処理材が収容された処理
材収容体が出し入れ可能に納設されており、前記維持管
理槽内に、前記流入開口を介して前記流入部から流入し
た排水が、前記連通部を通して前記処理槽内に流入し該
処理槽内で上昇し、該上昇水の略全てが前記処理材収容
体を通過するものとなされ、この通過する間に、前記処
理材による前記汚染物質の除去処理が行われる如くなさ
れ、該除去処理が行われた後の処理水が前記処理槽の上
側に設けられた前記排出部から排出されるものとなさ
れ、この排出が自然的に行われるように、前記排出部の
下端は前記流入部の下端よりも下方に位置させてあり、
又前記維持管理槽において、その底部の沈澱物を排除可
能とされている。又前記維持管理槽と処理槽とを含む、
前記流入部から流出部に至る流路の容積は、少なくと
も、道路の路面に堆積した汚染物質を略流し去ることが
できる程度の初期降雨段階においては、前記排出部から
の処理水排出を伴いながら、排水を継続して流入させ得
るように設定されており、その後、前記維持管理槽が流
入水で一杯になって排水が入りきれない状態となったと
きは、この過剰水が、閉蓋状態にある前記蓋板の上面に
流れて、前記排出部で排出されるように構成したことを
特徴とするものである。
【0024】又本発明に係る排水処理装置のより好まし
い他の態様は、道路排水としての排水に含有されている
汚染物質を除去する排水処理装置であって、上端開放で
且つ内部が空洞である維持管理槽と上端開放の処理槽と
が、隔壁を介して左右隣り合うように、コンクリート製
の枡ブロックに設けられている。そして前記枡ブロック
は、その上端の周縁部分に立壁部が設けられ、該立壁部
の内側をなす陥没凹部の底面で、前記維持管理槽の上端
及び前記処理槽の上端が開放せしめられており、前記維
持管理槽の上端開放部及び前記処理槽の上端開放部が前
記陥没凹部内で蓋板により開閉可能とされ、前記立壁部
の対向辺部で、枡ブロックの壁部が下方に向けて所要深
さに切欠状態とされて、前記処理槽側で流入部が形成さ
れると共に、前記維持管理槽で排出部が形成されてい
る。又前記流入部から流入した排水が、閉蓋状態にある
前記蓋板に設けた流入開口から前記処理槽内に流入可能
となされ、又前記排出部から、前記維持管理槽内の処理
水が排出可能となされている。又前記処理槽の下端部分
と前記維持管理槽の下端部分とが、前記隔壁の下端部分
に設けた連通部を介して連通され、該処理槽の底部は、
前記維持管理槽の底部に向けて下方に傾斜されている。
又前記処理槽には、前記汚染物質を濾過や吸着により除
去する処理材が収容された処理材収容体が出し入れ可能
に納設されており、前記処理槽内に、前記流入開口を介
して前記流入部から流入した排水が、該処理槽内で下降
し、該下降水の略全てが前記処理材収容体を通過するも
のとなされ、この通過する間に、前記処理材による前記
汚染物質の除去処理が行われる如くなされ、該除去処理
が行われた後の処理水が、前記連通部を通して前記維持
管理槽内に流入して上昇し、該維持管理槽の上側に設け
た前記排出部から排出されるように構成され、この排出
が自然的に行われるように、前記排出部の下端は前記流
入部の下端よりも下方に位置させてあり、又前記維持管
理槽において、その底部の沈澱物を排除可能とされてい
る。又前記維持管理槽と処理槽とを含む、前記流入部か
ら流出部に至る流路の容積は、少なくとも、道路の路面
に堆積した汚染物質を略流し去ることができる程度の初
期降雨段階においては、前記排出部からの処理水排出を
伴いながら、排水を継続して流入させ得るように設定さ
れており、その後、前記処理槽が流入水で一杯になって
排水が入りきれない状態となったときは、この過剰水
が、閉蓋状態にある前記蓋板の上面に流れて、前記排出
部で排出されるように構成したことを特徴とするもので
ある。
【0025】又本発明に係る排水処理装置のより好まし
い他の態様は、道路排水としての排水に含有されている
汚染物質を除去する排水処理装置であって、上端開放で
且つ内部が空洞である維持管理槽と上端開放の処理槽と
が、隔壁を介して左右隣り合うように、コンクリート製
の枡ブロックに設けられている。そして前記枡ブロック
は、その上端の周縁部分に立壁部が設けられ、該立壁部
の内側をなす陥没凹部の底面で、前記維持管理槽の上端
及び前記処理槽の上端が開放せしめられており、前記処
理槽の上端開放部が前記陥没凹部内で蓋板により開閉可
能とされ、前記立壁部の対向辺部で、枡ブロックの壁部
が下方に向けて所要深さに切欠状態とされて、前記処理
槽側で流入部が形成されると共に、前記維持管理槽側で
排出部が形成されている。又前記流入部から流入した排
水が、閉蓋状態にある前記蓋板に設けた流入開口から前
記処理槽内に流入可能となされ、又前記排出部から、前
記維持管理槽内の水が排出可能となされている。又前記
処理槽の下端部分と前記維持管理槽の下端部分とが、前
記隔壁の下端部分に設けた連通部を介して連通され、該
処理槽の底部は、前記維持管理槽の底部に向けて下方に
傾斜されている。又前記処理槽には、前記汚染物質を濾
過や吸着により除去する処理材が収容された処理材収容
体が出し入れ可能に納設されており、前記処理槽内に、
前記流入開口を介して前記流入部から流入した排水が、
該処理槽内で下降し、該下降水の略全てが前記処理材収
容体を通過するものとなされ、この通過する間に、前記
処理材による前記汚染物質の除去処理が行われる如くな
され、該除去処理が行われた後の処理水が、前記連通部
を通して前記維持管理槽内に流入して上昇し、該維持管
理槽の上側に設けた前記排出部から排出されるように構
成され、この排出が自然的に行われるように、前記排出
部の下端は前記流入部の下端よりも下方に位置させてあ
り、又前記維持管理槽において、その底部の沈澱物を排
除可能とされている。又前記維持管理槽と処理槽とを含
む、前記流入部から流出部に至る流路の容積は、少なく
とも、道路の路面に堆積した汚染物質を略流し去ること
ができる程度の初期降雨段階においては、前記排出部か
らの処理水排出を伴いながら、排水を継続して流入させ
得るように設定されており、その後、前記処理槽が流入
水で一杯になって排水が入りきれない状態となったとき
は、この過剰水が、前記処理槽から、閉蓋状態にある前
記蓋板の上面を流れて、前記排出部で排出されるように
構成したことを特徴とするものである。
【0026】前記各排水処理装置において、前記維持管
理槽は、上端開放で且つ吸管を投入させるための空洞を
内部に有したものとし、又該維持管理槽内に投入した吸
管の吸引作用によって、前記処理槽の底部に沈澱した沈
澱物が前記維持管理槽に向けて移動可能に構成するのが
よい。
【0027】なお本発明において前記道路排水とは、降
雨に伴う道路の排水を言い、ここに道路とは、自動車の
走行を可能とする場所を指し、例えば駐車場等も含む概
念である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 〔第1の実施の形態〕図1〜4において本発明に係る排
水処理装置1は、道路2の側部の、例えば、車道3と歩
道5との間に設けられた植生スペース6において道路延
長方向に、所要間隔で例えば20m間隔で配設されてお
り、道路排水としての排水に含有されている汚染物質を
除去する場合に応用されている。そして、上端開放で且
つ内部が空洞である維持管理槽7と、上端開放の処理槽
9とが、隔壁10を介して左右隣り合うように設けられ
た枡ブロック11を用いて構成されている。
【0029】ここに汚染物質とは、例えば、自動車特に
ディーゼルエンジン自動車の走行に伴い排出される排気
ガスに含まれている微粒子や、タイヤの摩耗塵、アスフ
ァルトの摩耗塵、工場ばい塵、粉塵等の環境汚染の物質
をいい、これらには、多環芳香族炭化水素等の有機系汚
染物質やカドミウム等の重金属類の他、窒素やリン等の
富栄養化塩類等が含まれており、環境ホルモンのような
内分泌攪乱作用を持つ可能性のあるものも存する。これ
らの汚染物質は、道路の路面12に堆積され、降雨によ
る道路排水によって運ばれ、道路側部に至る。
【0030】前記枡ブロック11をより具体的に説明す
れば、図4〜5に示すように、上端の周縁に立壁部13
が周設された上下に稍長い例えば直方体状に構成され、
該立壁部13の内側をなす陥没凹部15の略水平な底面
16で、前記維持管理槽7の上端及び前記処理槽9の上
端が開放せしめられている。そして両槽の上端開放部1
7,19が、前記陥没凹部15内で、平板状の蓋板20
により開閉可能となされている。
【0031】前記維持管理槽7は、平面視で長方形状を
呈する縦長の槽として形成されると共に前記処理槽9
は、平面視で円形を呈する縦長の槽として形成されてお
り、図2、図4に示すように、該処理槽9の下端部分2
1と前記維持管理槽7の下端部分22が連通部23を介
して連通されている。そして該処理槽9の、例えば平面
として形成された底部25は、前記維持管理槽7の、例
えば水平面としての底部26に向けて下方に傾斜する傾
斜面とされており、前記処理槽9には、前記汚染物質を
除去処理する処理材収容体27が、前記上端開放部19
を通して出し入れ可能に納設されている。
【0032】又図4〜5に示すように、前記立壁部13
の左右の短辺側で、枡ブロック11の壁部29が下方に
向けて所要深さに欠切状態とされることによって、維持
管理槽7側で流入部30が形成されると共に、処理槽9
側で排出部31が形成されている。そして該排出部31
の下端32は、後述の如く、処理槽9からの処理水の排
出が自然的に行われるように、維持管理槽7と処理槽9
とを含む、前記流入部30から排出部31に至る流路3
3の各部の摩擦損失を考慮して、前記流入部30の下端
35よりも下方に位置させてある。
【0033】又前記蓋板20は、図5に示すように、前
記維持管理槽の上端開放部17と前記処理槽の上端開放
部19とを同時に開閉できる、例えば一枚の矩形板状に
形成されており、前記立壁部の一方の長辺部36(図
6)で、蝶番37により開閉可能に枢着され、閉蓋状態
において前記陥没凹部15の底面16に当接状態とな
る。該蓋板20の、前記維持管理槽7側の端部分39に
は、図4〜5に示すように、前記流入部30に連通し得
る流入開口40が欠切形成されており、前記流入部30
から流入した道路排水が、図4に矢印で示すように、閉
蓋状態にある蓋板20の前記流入開口40を通して維持
管理槽7内に流入可能となされている。そして、閉蓋状
態にある蓋板20の、処理槽側の端部分41の下面側
に、前記排出部31の下側部分31aが存する。
【0034】前記構成の枡ブロック11は、全体が一体
に成形されてもよいのであるが、本実施の形態において
は、図5、図7〜8に示すように、上下左右の4個のブ
ロック片42,43,45,46を用い、これらを組み
合わせ、且つ図9に示すように、連結ピン47及び連結
金具49を用いて一体化することにより構成されてい
る。そして、上に位置する両側のブロック片42,45
は、前記維持管理槽7の上側部分及び処理槽9の上側部
分を構成するものであり、下に位置する両側のブロック
片43,46は、前記維持管理槽7の下側部分及び処理
槽9の下側部分を構成するものである。
【0035】又前記枡ブロック11の上端面50には、
図3〜4、図1に示すように、矩形枠状の支持台51が
載置されており、該支持台51によって、例えば二分割
された覆蓋52,52が取り外し可能に支持される如く
なされており、該覆蓋52,52が前記閉蓋状態の蓋板
20を覆い隠している。そして該覆蓋52,52が取り
外された状態においては、図5に示すように、両槽の上
端開放部17,19を開放させるように前記蓋板20を
開くことができる。
【0036】そして、前記処理槽9内の処理水が、図2
に矢印で示すように、前記欠切形成された排出部31を
通して排出ボックス53内に排出され、その後、排水路
55を通して、道路の延長方向に埋設された排水管56
内に排水されるように構成されている。
【0037】又前記処理材収容体27は、図10、図4
に示すように、前記汚染物質を濾過や吸着により除去す
る処理材57を、円筒状の筒状体59内に収容して構成
されている。該処理材57としては、親油性物質等を吸
着する能力が高く然も攪拌洗浄が容易である、比重の軽
い例えば発泡ポリプロピレンの細片等が好ましいが、そ
の他にも、活性炭や各種の公知素材からなるものを用い
ることができる。
【0038】そして該筒状体59の外周面60の下端側
部分には、図11に示すように、断面矩形の嵌入溝61
の1本が周方向に連続して設けられると共に、外周面6
0の上端側部分には、図12に示すように、上下二段
で、断面矩形の嵌入溝62,63が周方向に連続して設
けられている。そして筒状体59の上下端は、図13〜
14、図15に示すように、例えば円形のメッシュ状布
(ポリエチレン等の合成繊維や金属線等を素材とするも
の)64,65で覆われると共に、その周縁部分66,
67が前記筒状体59の外周面60を覆うように適宜折
り曲げられ、図16〜17、図18〜19に示すよう
に、前記上下端の嵌入溝62,61に装着されるステン
レス製等の固定バンド68,69を用いて筒状体59に
固定可能とされている。下端の嵌入溝61に装着される
固定バンド69は、通常は取り外しが予定されないが、
上端の嵌入溝62に装着される固定バンド68は、筒状
体59内に収容された前記処理材57を洗浄する必要か
ら、取り外し可能とされている。
【0039】なお本実施の形態においては、下端の嵌入
溝61に装着される前記固定バンド69は、比較的硬質
のゴム質素材からなる本体70の内面にスポンジゴム7
1を貼着してなる、図15、図19〜20に示す弾性環
状部材72を介して装着されている。具体的には、該弾
性環状部材72を、弾性的に拡げて前記嵌入溝61に図
19に示すように嵌め入れ、前記下のメッシュ状布65
の周縁部分67を、嵌入溝61の底面75と弾性環状部
材72との間で挟み、その後、該弾性環状部材72の外
周面に重なるように前記固定バンド69を巻回状態と
し、且つ締め付けネジ76を締め付けることにより、下
のメッシュ状布65の周縁部分67を筒状体の外周面6
0に固定することとしている。
【0040】又、前記上端の嵌入溝62に装着される前
記固定バンド68は、比較的硬質で弾力性を有するゴム
質素材からなる、止水部材としての環状弾性止水部材7
9を介して装着されている。該環状弾性止水部材79
は、図14、図21に示すように、前記嵌入溝62に嵌
め込まれる環状固定部80の下端外面で止水突片81が
斜め上方に向けて突設されている。なお本実施の形態に
おいては、前記環状固定部80の内面に、スポンジゴム
82が貼着されている。
【0041】然して、前記上のメッシュ状布64の周縁
部分66を前記筒状体の外周面60に固定するには、前
記上端の嵌入溝62が、図13〜14に示すように、前
記上のメッシュ状布64の周縁部分66で覆われた状態
とした後、前記環状弾性止水部材79を弾性的に拡げて
その環状固定部80を前記嵌入溝62に嵌め入れ、図1
7に示すように、前記周縁部分66を、嵌入溝の底面8
5と前記環状固定部80との間で挟む。なお該環状固定
部80の弾性収縮作用だけによっても、メッシュ状布の
周縁部分66を筒状体59に固定することが可能である
が、その固定をより強固に且つ安定的に行うために、本
実施の形態においては前記のように、前記環状固定部8
0の外周面に重なるように前記固定バンド68を巻回状
態とした後、締め付けネジ86を締め付けることとして
いる。
【0042】このように固定バンド68を締め付けるこ
とによって、前記スポンジゴム82が弾性的に圧縮さ
れ、これにより、前記環状固定部80を介して、上のメ
ッシュ状布64の周縁部分66を筒状体59に強固且つ
安定的に固定させることができる。
【0043】なお前記上のメッシュ状布の周縁部分66
は、図13に示すように、適宜折り重ねられて筒状体の
外周面60を覆った状態とされるのであるが、該折り重
なる部分87の厚みは稍厚く、そうでない部分88は厚
みが薄く、従って、前記嵌入溝62に存する前記周縁部
分66の外面側は、周方向で見て凹凸状態になる。前記
スポンジゴム82は、押圧されることによって弾性圧縮
可能であるため、メッシュ状布の周縁部分の凹凸状態8
9を吸収した圧縮状態となって、前記周縁部分66の外
周面を略全面的に圧接できることとなるのであり、これ
によって、比較的硬い前記環状固定部80の弾性圧縮の
みで前記周縁部分66を押圧する場合に比し、周縁部分
66の固定を一層確実に行うことができることとなる。
このことは、前記下のメッシュ状布65の周縁部分67
の固定に関しても同様である。
【0044】なお前記上のメッシュ状布64は、下のメ
ッシュ状布65を取り付けて形成した図22に示す有底
筒体90内に前記処理材57を収容した後、筒状体59
の上端91を覆うように取り付けられる。
【0045】又前記2段目の嵌入溝63にも、前記と同
様構成の環状弾性止水部材79の環状固定部80を、前
記と同様に弾性的に拡開させて嵌め入れ、その弾性復元
によって筒状体59の外周面60に固定状態とする。な
お、上のメッシュ状布64の直径がより大きい場合は、
該嵌入溝63に嵌め入れられる環状固定部80が、上の
メッシュ状布64の周縁部分を固定することもある。
【0046】本実施の形態においては、前記のように、
筒状体59の外周面に嵌入溝62,61を設け、該嵌入
溝で、メッシュ状布64,65の周縁部分66,67を
固定する構成としているため、その固定位置が明確であ
り、固定作業の容易化を図ることができると共に、メッ
シュ状布の周縁部分66,67が該嵌入溝62,61で
屈曲状態を呈することから、メッシュ状布64,65の
固定強度が向上せしめられている。又、上のメッシュ状
布64の周縁部分66の固定を前記環状弾性止水部材7
9の筒状体59への固定と兼用して行っているため、メ
ッシュ状布64の固定構造が簡素となる。
【0047】なお本実施の形態においては、前記上のメ
ッシュ状布64の固定強度をより強固とするために、前
記筒状体の上端には、図23,図12、図17に示すよ
うに、周方向に所要角度ピッチで、例えば45度の角度
ピッチでネジ孔95が設けられている。そして、前記筒
状体の上端を覆った状態にある上のメッシュ状布64に
は、図13、図17に示すように、前記ネジ孔95と位
置合わせして透孔96が設けられており、該透孔96を
通して前記ネジ孔95(対向する4個のネジ孔95a,
95a、95b,95bを除く)に螺合したボルト97
を締め付けることにより、該ボルト97は、座金99を
介してメッシュ状布64を筒状体59の上端周縁部10
0に押圧する。又前記対向するネジ孔95a,95a、
95b,95bには、図10、図16に示すハンドル1
01を構成するL字状片102の下側部分のネジ軸部1
03を図24に示すように螺合して後、該ネジ軸部10
3に螺合するナット105を座金106を介して締め付
けることにより、前記ボルト97におけると同様に、メ
ッシュ状布64を筒状体59の上端周縁部100に押圧
する。又該ネジ軸部103には、緩み止めナット107
が螺合され締め付けられている。これらによって、前記
上のメッシュ状布64の固定がより強固に行われてい
る。
【0048】又前記L字状片102,102の上片10
8,108は、図12に示すように、互いに向き合って
屈曲されその先側部分は前記ネジ軸部109,109と
されている。そして、対向する両ネジ軸部109,10
9に、手掛けとなる円形パイプ111の両端部分の雌ネ
ジ部112,112が螺合されることにより、該円形パ
イプ111を介して左右の上片108,108が連結さ
れており、左右のL字状片102,102と円形パイプ
111とによって前記ハンドル101が形成されてい
る。
【0049】又前記下のメッシュ状布65も図18に示
すように、上のメッシュ状布64におけると同様に、ボ
ルト113を以って筒状体59の下端周縁部115に固
定されている。
【0050】かかる処理材収容体27を構成する前記筒
状体59の外径は、前記処理槽9の内径よりも稍小さく
設定されると共に、前記環状弾性止水部材79の外端径
は前記処理槽9の内径よりも稍大きく設定されている。
【0051】そして該処理材収容体27は、前記処理槽
9の上端開放部19を通して処理槽9内に納設され、そ
の下端116は、図2、図4、図25に示すように、処
理槽9の内周面117の下側部位に周方向で4ヵ所突設
された支持片119,119,119,119で支持さ
れる。かかる納設状態において、図17に示すように、
前記環状弾性止水部材79の前記止水突片81の先側部
分81aが、処理槽の内周面117に押されて弾性的な
屈曲状態となり、該内周面117に密接し、これによっ
て、筒状体59の外周面60と前記処理槽9の内周面1
17との間に生ずる間隙Gが前記環状弾性止水部材79
により塞がれた状態となっている。
【0052】然して、処理材57が前記のように処理槽
9に設置された状態で、図2に矢印で示すように、道路
排水が、道路側部の誘導路120を流れて前記流入部3
0及び流入開口40を通して前記維持管理槽7内に流入
すると、連通部23で連通された維持管理槽7と処理槽
9を含む前記流路33が流入水で満たされる。道路排水
が、その後継続して維持管理槽7内に流入することによ
り、処理槽9を上昇する上昇水が、前記処理材収容体2
7を通過して前記排出部31から順次排出される。
【0053】維持管理槽7内に流入した流入水が、前記
処理材収容体27を通過して処理槽9を上昇する間に、
該上昇水に含有されている汚染物質が、前記処理材57
によって効率的に除去されるのであるが、次にその作用
を具体的に説明する。
【0054】処理材収容体27が処理槽9内に納設され
た状態において、前記のように、環状弾性止水部材79
の止水突片81が前記間隙Gを塞いだ状態にある(図1
7)。従って、前記連通部23を通して処理槽9に流入
して上昇する上昇水は、その全てが、前記下のメッシュ
状布65を通して処理材収容体27内に流入する。そし
て該処理材収容体27内で上昇することによって、上昇
水に含まれている前記汚染物質が、処理材によって濾過
や吸着により除去され、汚染物質の低減された処理水と
して上のメッシュ状布65を通して排出され、その後、
前記排出部31の、閉蓋状態の蓋板20の下側に存する
部分を31a(図3)を通して前記排出ボックス53内
に流入し、前記排水路55を介し排水管56に排出され
る。
【0055】前記排出部31からの処理水の排出は、連
通部23で連通された維持管理槽7と処理槽9とを含む
前記流路33の摩擦損失や、上昇水が処理材収容体27
を上昇する際の摩擦損失等を考慮して、前記のように、
排出部31の下端32が、流入部30の下端35よりも
下方に位置する落差が設けられているため(図3)、流
入部30から流入した水量分が排出部31から順次円滑
に排出されることになる。
【0056】なお、前記下のメッシュ状布65を通過で
きない砂や泥は処理槽9の底部25に沈殿することにな
り、又、前記処理材収容体27内の濾過物の一部も、底
部25に沈殿する。この沈殿した砂や泥等には前記汚染
物質が吸着されている。本実施の形態においては、前記
のように、処理槽の底部25が維持管理槽7の底部26
に向けて下方に傾斜しているため、沈殿した砂や泥は維
持管理槽の底部26に向けて移動しやすい。その結果、
維持管理槽の底部26及びその近傍には、汚染物質を吸
収した沈殿物121が泥状の沈殿状態となる。
【0057】ところで、道路の路面に堆積した前記汚染
物質は、降雨に伴う道路排水によって順次運び去られる
のであり、例えば毎時8〜10mm程度の降雨があった
場合は、前記堆積物の大半が30分程度の時間で流し去
られる。そして、これが前記維持管理槽7内に流入して
のち前記処理槽9に流入することにより、該処理槽9内
で、汚染物質の除去処理が所要に行われるのである。そ
の後も降雨が継続する場合は、汚染物質の含有量の少な
い道路排水が維持管理槽7内に流入することになる。
【0058】本発明に係る排水処理装置1は、このよう
な初期降雨段階における汚染物質の除去処理を効果的に
行うことが必要とされる。そのため、維持管理槽7と処
理槽9とを含む前記流路33の容積は、少なくとも、前
記初期降雨段階においては、前記排出部31からの処理
水排出を伴いながら、道路排水を継続して流入させ得る
ように設定されることになる。
【0059】ところで単位時間当りの降雨量が多い場合
は、そのうちに、前記維持管理槽7が流入水で一杯にな
って道路排水が入りきれない状態になることがあり、こ
のようになったときは、過剰水が図3に矢印で示すよう
に、閉蓋状態にある前記蓋板20の上面118を流れて
前記排出部31から直接排出されることになる。このよ
うに直接排出される道路排水は、前記処理材収容体を通
過しないために、汚染物質の除去処理が行われていな
い。しかしながら、道路の路面12に堆積した汚染物質
の、排水処理装置1による除去処理は、前記したよう
に、初期降雨段階において殆ど完了しているため、それ
以降の降雨による道路排水中の汚染物質の量は少ない。
それ故かかる道路排水は、前記処理材収容体27を通過
させないで直接排出させても問題が少ないといえる。
【0060】勿論、前記流路33の容積を大きく設定す
ることにより、降雨量が多い場合であっても、道路排水
の全てを処理材収容体27に通して排出させることが可
能であるが、このように構成するときは、装置全体の容
積が大となって、設置スペースや施工コストの面で、装
置の設置に困難が生ずることになる。
【0061】そのため本発明においては、前記のよう
に、汚染物質の含有量の多い初期降雨段階における道路
排水について汚染物質の除去を積極的に行うこととし、
その後の道路排水については、汚染物質の含有量が少な
いことに鑑みて処理材収容体27を通過させない構成と
し、これにより装置全体のコンパクト化を図り、又施工
コストの低減を図ることとしているのである。
【0062】そして本実施の形態においては前記蓋板2
0の閉蓋が、維持管理槽7の上端開放部17を閉じた状
態になるため(図6に示す状態)、前記維持管理槽7が
流入水で一杯になって道路排水が入りきれない状態とな
ったとき、その過剰水は、蓋板20で遮られた維持管理
槽7内に入り込まずに蓋板上面118を流れる(閉蓋の
水密が確保されていないときは幾分は入り込むかも知れ
ない)。それ故、維持管理槽7内の水が攪拌され、底部
の沈殿物が巻き上がって排出されてしまうということが
ない。そして、蓋板上面118を流れた過剰水は排出部
31で排出される。
【0063】前記のようにして汚染物質の除去処理が継
続して行われると、前記維持管理槽の底部には、汚染物
質を含む沈殿物が堆積されると共に、前記処理材収容体
27内にも汚染物質が溜まってくる。そのため定期的に
メンテナンスを行うことが必要となる。そこで先ず、前
記沈澱物の堆積状態を、前記蓋板20を開いて、維持管
理槽7の上端開放部17(図5)を通して目視観察す
る。前記沈殿物を除去する必要のあるときは、前記維持
管理槽7内に吸管を投入し、該吸管の吸引作用によって
沈殿物を吸引排除する。この際、処理槽の底面に沈殿し
ている前記沈殿物121も、前記吸引作用によって吸引
排除される。本実施の形態においては、前記処理槽の底
面25が、維持管理槽の底面26に向けて下方に傾斜す
る傾斜面として形成されているため、前記処理槽の底面
に沈殿した沈殿物の吸引排除が円滑に行われることにな
る。
【0064】又処理材収容体27を、前記ハンドル10
1に手を掛けて引上げて後、前記ボルト97や、ハンド
ル101を構成するL字状片102を筒状体59から取
り外すと共に、前記固定バンド68及び最上段の環状弾
性止水部材79を取り外して上のメッシュ状布64を除
去することにより、処理材57を洗浄することができ
る。その後、上のメッシュ状布64を再び取り付けて処
理材収容体27を組み立て、これを再び処理槽9に納め
ることにより、該処理材収容体27によって汚染物質の
除去処理を再開できる。
【0065】前記処理材収容体27を引き上げる際、本
実施の形態においては、前記環状弾性止水材79が筒状
体の上側部分にのみ設けられていて下側には設けられて
いないため、止水突片81が処理槽の内周面117に擦
り合うことに伴う摩擦抵抗を極力小さくでき、この引き
上げを容易に行うことができる。
【0066】なお、前記処理槽9から引き上げた処理材
収容体27の内部の洗浄は、上のメッシュ状布64が取
り付いたままの状態で該メッシュ状布64の上側から水
を噴射し、内部の汚れを下のメッシュ状布65から排除
するように行うことも可能である。
【0067】〔第2の実施の形態〕図26、図28は本
発明に係る排水処理装置1が、道路の排水処理に応用さ
れた他の態様を示すものであり、基本的な構成は、前記
実施の形態におけるものと同様であって、枡ブロック1
1を用いて構成されている。該枡ブロック11の構成は
基本的には前記と同様で、上端開放で且つ内部が空洞で
ある維持管理槽7と、上端開放の処理槽9とが、隔壁1
0を介して左右隣り合うように設けられており、その両
下端部分21,22相互が連通部23を介して連通され
ている。
【0068】又処理槽9の底部25は、維持管理槽7の
底部26に向けて下方に傾斜した傾斜面として形成され
ると共に、両槽の上端開放部19,17が、陥没凹部1
5内で、平板状の蓋板20により開閉可能とされてい
る。そして前記処理槽9には、前記と同様構成の処理材
収容体27が、前記上端開放部19を通して出し入れ可
能に納設されている。
【0069】前記実施の形態と異なるのは、本実施の形
態においては、立壁部に欠切形成された流入部30が処
理槽9側に設けられ、同様に欠切形成された排出部31
が維持管理槽7側に設けられている点である。そして、
該維持管理槽7からの処理水の排出が自然的に行われる
ように、排出部31の下端32を流入部30の下端35
よりも下方に位置させている。
【0070】然して、前記蓋板20が閉蓋状態におい
て、道路排水は、図26に矢印で示すように、前記蓋板
20に設けた流入開口40を通して前記流入部30から
処理槽9内に流入し下降する。前記と同様、図27に示
すように、処理材収容体27を構成する筒状体59の外
周面60と、前記処理槽9の内周面117との間に生ず
る間隙Gが、環状弾性止水部材79によって塞がれた状
態となっているため、下降水の全てが前記処理材収容体
27を通過し、この通過する間に、収容された処理材5
7による汚染物質の除去処理が行われる。該除去処理が
行われた後の処理水は、前記連通部23を通し、前記維
持管理槽7内に流入して上昇し、該維持管理槽7の上側
に設けられた前記排出部31から排出されるのである。
【0071】そして前記と同様、処理槽9が流入水で一
杯になって道路排水が入りきれない状態となったとき
は、この過剰水が、図28に示すように、閉蓋状態にあ
る前記蓋板20の上面118を流れて前記排出部31に
排出されることになる。
【0072】〔その他の実施の形態〕 (1) 図29〜30は、処理材収容体27を前記処理槽9
に出し入れ可能に納設する他の態様を示すものである。
該処理材収容体27は、汚染物質を除去や吸着により除
去する処理材57を、上下に長い角筒状、例えば四角筒
状をなす筒状体59内に収容して構成されている。該筒
状体59の上下端は、例えば前記と同様のメッシュ状布
で覆うことができるが、本実施の形態においては、上下
面がメッシュ状の面123として形成された蓋状体12
5,126を筒状体59の上下端部分に被せ、該蓋状体
125,126を筒状体59の側面部にビス127で固
定している。そして、かかる構成の処理材収容体27を
納める処理槽9は、平面視で長方形を呈する縦長の槽と
して形成され、その内面の下端側部分には、例えばアン
グル材を用いて構成した、止水部材としての矩形枠状の
支持台129が固設されており、その上面130に、弾
性圧縮可能のゴム質止水片131が周方向に連続して貼
着されている。然して、前記処理材収容体27を処理槽
9内に挿入し、その下端面132を前記支持台129上
に載せると、処理材収容体27の自重によって前記ゴム
質止水片131が稍圧縮状態となり、支持台129と処
理材収容体27との当接部分が止水される。これによ
り、前記筒状体59の外面124と前記処理槽9の内面
132との間に生ずる間隙Gが前記支持台129によっ
て塞がれた状態となっている。処理材57がこのように
処理槽9に設置された状態で、排水が、前記流入部30
から維持管理槽7内又は処理槽9内に流入すると、処理
槽9を上昇する上昇水の全てが、或いは処理槽9を下降
する下降水の全てが、前記処理材収容体27を通過する
こととなり、この通過する間に、処理材による汚染物質
の除去処理が効率的に行われることになる。なお、前記
処理材収容体27が浮力で浮き上がる恐れがあるとき
は、処理槽の内周面に突設した規制片133等で、処理
材収容体27の上端135を受ける。
【0073】(2) 図31は、汚染物質を濾過や吸着によ
り除去する処理材57を処理槽9に設置する他の態様を
示し、有底の収容部136を処理槽9に固設してなる。
該収容部136はその底面134が、前記上昇水や下降
水を通過させることのできる例えばメッシュ状等を呈す
る透水部として構成されており、該収容部136に、例
えばメッシュ状袋等に収容された処理材57が納められ
ている。なお、収容する処理材が浮遊性を有するときな
ど必要な場合は、図31に示すように、収容部136の
上端をメッシュ状覆体128で閉蓋する。
【0074】(3) 前記処理材収容体27の底面は、前記
上昇水や下降水を通過させることのできる透水部を具え
るものであれば、筒状体59に一体に設けられてもよ
い。
【0075】(4) メッシュ状布の周縁部分の、筒状体に
対する固定は、前記のような嵌入溝で行うことは必ずし
も必要ではない。又、メッシュ状布の周縁部分を筒状体
に固定する構成は、前記環状弾性止水部材の装着とは独
立に行うことも可能である。
【0076】(5) 筒状体59に環状弾性止水部材79を
装着して処理材収容体を構成する場合、該環状弾性止水
部材79は、前記筒状体59の下端側部分に設けてもよ
い。例えば前記下の嵌入溝61に取り付けられる前記弾
性環状部材72を前記環状弾性止水部材79と同様に構
成する場合等である。又前記環状弾性止水部材79は、
筒状体の外周面60と処理槽の内周面117との間に生
ずる間隙を塞ぐものであるため、この塞ぎを確実に行う
ことができるものであれば、一つの環状弾性止水部材を
筒状体に取り付けるだけでもよい。
【0077】(6) 処理槽9に納設された処理材収容体2
7は、前記上昇水や下降水を、収容された処理材に接触
させることによって、排水に含有されている汚染物質を
除去する作用を呈するものである。従って、このような
作用を呈するものである限り、汚染物質の除去処理され
た処理水が処理材収容体の側部から流出するように構成
してもよい。
【0078】(7) 前記上昇水や下降水の全てが前記処理
材収容体を通過するように構成するのが、汚染物質の除
去処理上好ましい。そのため前記実施の形態において
は、筒状体の外周面と処理槽の内周面との間に生ずる間
隙を、前記環状弾性止水部材や環状の支持台によって塞
ぐ構成を採用しているのであるが、前記間隙が僅かのも
のであれば、かかる塞ぎ処理を行わない場合もある。
【0079】(8) 維持管理槽7の上端開放部17及び処
理槽9の上端開放部19を、前記のように蓋板20で開
閉可能とする場合、該蓋板を二分割し、両上端開放部を
個別的に開閉するように構成してもよい。
【0080】(9) 蓋板を開閉可能に設ける場合、排水が
維持管理槽内に流入するように構成されるときは、図3
2に示すように、処理槽9の上端開放部19のみを蓋板
20で開閉可能に構成する場合がある。このように構成
した場合は、維持管理槽7が流入水で一杯になって排水
が入りきれない状態となったとき、図32に矢印で示す
ように、この過剰水が前記維持管理槽7から、閉蓋状態
にある前記蓋板20の上面に流れて、前記排出部31か
ら排出される。一方、排水が処理槽9内に流入する場合
は、図33に示すように、前記維持管理槽7の上端開放
部17のみを蓋板20で開閉可能とする場合がある。こ
のように構成した場合は、処理槽9が流入水で一杯にな
って道路排水が入りきれない状態となったとき、図33
に矢印で示すように、この過剰水が前記処理槽9から、
閉蓋状態にある前記蓋板20の上面に流れて前記排出部
31で排出される。
【0081】(10)前記維持管理槽7は、上端開放で且つ
内部が空洞に構成され、その底部の沈殿物を排除できる
ものであれば、該維持管理槽に吸管が投入されることは
必ずしも必要でない。
【0082】(11)維持管理槽内に投入した吸管の吸引作
用によって、前記処理槽の底部に沈殿した沈殿物が前記
維持管理槽に向けて移動可能であるならば、前記処理槽
の底部は、必ずしも、維持管理槽の底部に向けて下方に
傾斜している必要はない。
【0083】(12)図34〜35、図36〜38は、処理
すべき排水の量が多い場合に対応し得る排水処理装置1
を示すものであり、複数(例えば二つ)の処理槽と一つ
の維持管理槽とを具えている。図34〜35は、図2に
示す場合において、前記処理槽9に隣り合わせてもう一
つの処理槽9を設け、この二つの処理槽9,9の下端部
分137,137相互を連ね、この連ねた下端部分を、
連通部23を介して維持管理槽7に連通させた構成を有
している。そして、該維持管理槽7の上側に設けた流入
部30を通して該維持管理槽7内に流入した排水が、図
34に矢印で示すように、前記連通部23を通して前記
各処理槽9,9内に流入し該処理槽内で上昇し、該上昇
水の略全てが、処理槽9に納設されている処理材収容体
27を通過する如くなし、この通過する間に、処理材収
容体27に収容されている処理材57によって汚染物質
の除去処理が行われ、該除去処理された後の処理水が、
前記処理槽9,9の上側に設けた排出部31,31(図
35)から排出されるように構成されている。図36
は、二つの処理槽9,9を維持管理槽7の両側に設ける
と共に、夫々の処理槽9,9を、連通部23,23を介
して維持管理槽7に連通させた場合を示すものである。
又図37は、二つの処理槽9,9を維持管理槽7の同一
側で設け、夫々の処理槽を、連通部23を介して維持管
理槽7に連通させた場合を示すものであり、又図38
は、二つの処理槽9,9を、維持管理槽7から延びる長
連通部138に、短連通部139,139を介して夫々
連通させ、結果的に、処理槽9,9を連通部23を介し
て維持管理槽7に連通させた場合を示すものである。
【0084】(13)本発明に係る排水処理装置1におい
て、維持管理槽7と処理槽9とは、必ずしも前記したコ
ンクリート製の枡ブロック11を用いて構成する必要は
なく、維持管理槽と処理槽を共に樹脂製や鋼管製とし、
その下端部分相互を、パイプとしての連通部で連結して
構成されることもある。又前記枡ブロックに相当するも
のが現場打ち施工によって構築されることもある。
【0085】(14)前記止水突片81が弾性的に屈曲され
た際のその反発力を高めるために、例えば図39に示す
ように、スポンジ製等の弾力性を有するリング状部材1
40を、前記環状固定部80と止水突片81との間に介
在させることもある。この場合、該リング状部材140
を、取付部80の外周面に周方向に連続して設けた嵌合
溝126に嵌め入れると、該リング状部材140を取付
部80に位置固定できて好ましい。
【0086】(15)図40〜41は、閉蓋状態にある前記
蓋板20に設けた流入開口40の他の態様を示すもので
あり、図40は、維持管理槽又は処理槽の上端開放部の
一部分を蓋板20で閉じないようにして流入開口40を
形成している。又図41は、蓋板20の裏側で流入開口
40を形成している。
【0087】(16)本発明に係る排水処理装置は、道路排
水(排水)の処理装置として活用できることの他、家庭
や工場からの汚水(排水)に含有されている汚染物質を
下水道や河川に流す前に行う汚染物質の除去処理や、田
からの排水に含まれている殺虫剤や除草剤等の汚染物質
の除去処理、田からの排水に含まれている濁り水の濾過
処理の用途に、又、下水処理場における処理負担を軽減
する目的で、合流式下水道において下水の一部を、含有
されている汚染物質を削減して河川に放流する際におけ
る下水(排水)処理の用途に、更には、大量の降雨があ
った場合にこれを一時的に貯留して徐々に河川に放流す
るために構築された雨水一時貯留槽の流入側や放流側に
設置し放流水中の汚染物質を削減するため等、各種の排
水処理用途に応用することができる。
【0088】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 (1) 本発明に係る排水処理装置は、維持管理槽と処理槽
の下端部分相互を連通部を介して連通させ、該処理槽
に、排水に含有されている汚染物質を濾過や吸着により
除去する処理材を設置可能に構成しているため、流入部
から流入した排水(道路排水や、家庭や工場からの汚
水、田の排水等)が、維持管理槽と処理槽とを含む流路
を流れる間に、該排水に含有されている汚染物質が前記
処理材によって除去処理されることになる。これによっ
て、例えば合流式下水道にあっては、重金属類を含む汚
染物質の削減によって下水処理に対する負担を軽減でき
ると共に、例えば分流式下水道にあっては、汚染物質が
富栄養化を招来したり環境ホルモンとして作用したりし
て生態系に悪影響を及ぼす等の各種の水域汚染を低減さ
せ得ることとなる。又家庭や工場からの排水、田からの
排水、前記雨水一時貯留槽からの排水に含有されている
汚染物質の削減も可能であり、同様に、下水処理に対す
る負担の軽減や水域汚染の低減を期し得ることとなる。
【0089】(2) 前記維持管理槽の上端開放部及び前記
処理槽の上端開放部を蓋板により開閉可能としたとき
は、初期降雨段階以降において、維持管理槽又は処理槽
が流入水で一杯になって道路排水が入りきれない状態と
なったとき、この過剰水を、閉蓋状態の蓋板の上面に流
して排出部で排出させることができる。前記のように、
道路の路面に堆積した汚染物質の除去処理は、初期降雨
段階において殆ど完了しているため、その以降の降雨に
伴う道路排水中の汚染物質の量は少なくなっている。そ
れ故かかる道路排水は、処理槽に設置された処理材に接
触させることなく直接的に排出させても特に問題はない
と言える。このように構成する結果、維持管理槽や処理
槽の容積を極力小さく設定して装置全体をコンパクト化
でき、従って、設置スペースを減じ得ると共に施工コス
トの低減を期し得ることとなる。同様の効果は、処理水
の排出側となる処理槽の上端開放部又は維持管理槽の上
端開放部のみを蓋板により開閉可能とした場合も発揮さ
れる。特に、維持管理槽と処理槽の上端開放部を共に閉
蓋可能となるように蓋板を設けたときは、流入する道路
排水が槽内部を攪拌状態にして沈澱物を舞い上げるのを
防止でき、沈殿物の一部が流出部から流出する恐れを防
止できることとなる。
【0090】(3) 本発明に係る排水処理装置は、汚染物
質を除去処理する処理材を処理槽にのみ設け、維持管理
槽は、上端開放で且つ内部が空洞のものとして構成して
いるため、維持管理槽の底部の沈殿物の沈澱状態を目視
できると共に、沈殿物が一定量に堆積したときは、この
沈澱物を前記空洞において排除可能である。又汚染物質
の除去処理された処理水の排出部からの排出が自然的に
行われるように、排出部の下端を流入部の下端よりも下
方に位置させて設けているため(落差を設けているた
め)、ポンプ等の特別な送り出し手段を何ら用いること
なく、処理水の排出を極めて簡素に行うことができる。
【0091】(4) 処理材が収容された処理材収容体を処
理槽に出し入れ可能に納設することによって、処理槽に
処理材を設置可能としたときは、処理材の洗浄や交換を
容易に行うことができる。又かかる処理材収容体を、筒
状体内に処理材を収容して構成する場合、該筒状体の外
周面と前記処理槽の内周面との間に生ずる間隙を止水部
材で塞ぐときは、処理槽内で上昇する水や下降する水
を、前記間隙を素通りするのを防止して処理材収容体内
に通過させることができ、前記処理材による汚染物質の
除去処理を効率的に行うことが可能となる。
【0092】(5) 処理槽の底部を維持管理槽の底部に向
けて下方に傾斜する傾斜面に形成するときは、処理槽の
底部に沈殿した、汚染物質が吸着された沈殿物を、維持
管理槽の底部に向けて移動させることが可能となり、前
記維持管理槽における沈殿物の排除を容易化し得る。
【0093】(6) 特に前記維持管理槽を、吸管を投入可
能とし、該吸管の吸引作用によって、前記処理槽の底部
に沈殿した沈殿物が前記維持管理槽に向けて移動可能に
構成したときは、処理槽や維持管理槽の底部に沈殿した
沈殿物を極めて効率よく排除することができる。この場
合、処理槽の底部を前記のように傾斜面として形成する
ときは、処理槽の底部に沈殿した沈殿物を維持管理槽に
向けてより速やかに移動させることができ、沈殿物の排
除を確実且つ能率的に行い得ることとなる。
【0094】(7) 維持管理槽と処理槽とをコンクリート
製の枡ブロックに設けるときは、排水処理装置の組み立
てに際し、その施工の容易化と工期短縮を図り得ること
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排水処理装置の設置例を示す斜視
図である。
【図2】本発明に係る排水処理装置の全体構成をその作
用と共に示す断面図である。
【図3】その上側部分の拡大図である。
【図4】本発明に係る排水処理装置の構成を説明する一
部断面斜視図である。
【図5】排水処理装置を構成する枡ブロックを、蓋板が
開いた状態で示す斜視図である。
【図6】その枡ブロックを蓋板が閉じた状態で示す部分
斜視図である。
【図7】枡ブロックを構成するブロック片を示す斜視図
である。
【図8】維持管理槽を構成する上下のブロック片を示す
斜視図である。
【図9】ブロック片相互を連結ピンで連結した状態を示
す断面図である。
【図10】処理材収容体を示す斜視図である。
【図11】処理材収容体を構成する筒状体の下側部分を
示す部分斜視図である。
【図12】処理材収容体の上側部分の構成を説明する分
解斜視図である。
【図13】処理材収容体を構成する筒状体にメッシュ状
布を被せた状態を示す斜視図である。
【図14】筒状体の上端の嵌入溝と該嵌入溝に装着され
る環状弾性止水部材を示す断面図である。
【図15】筒状体の下端の嵌入溝を、該嵌入溝に装着さ
れる弾性環状部材と共に示す断面図である。
【図16】処理材収容体の上端部分の構成を示す部分斜
視図である。
【図17】処理材収容体を処理槽に納設した状態におけ
る環状弾性止水部材の止水状態を示す断面図である。
【図18】処理材収容体の下端部分の構成を示す部分斜
視図である。
【図19】処理材収容体の下端部分の構成を示す断面図
である。
【図20】弾性環状部材を示す一部欠切斜視図である。
【図21】環状弾性止水部材の構成を示す一部欠切斜視
図である。
【図22】筒状体の底面にメッシュ状布を取付けて形成
した有底筒体を示す断面図である。
【図23】筒状体の上端側部分を示す斜視図である。
【図24】筒状体の上端側部分をハンドル構成部におい
て示す断面図である。
【図25】処理材収容体を処理槽に納設した状態を示す
断面図である。
【図26】本発明に係る排水処理装置の他の態様を示す
断面図である。
【図27】処理材収容体を処理槽に納設した状態におけ
る環状弾性止水部材の止水状態を示す断面図である。
【図28】図26に示す排水処理装置の上側部分の拡大
図である。
【図29】処理材収容体を処理槽に出し入れ可能に納設
する他の態様を示す断面図である。
【図30】その分解斜視図である。
【図31】処理材を処理槽に設置する他の態様を示す断
面図である。
【図32】処理槽の上端開放部のみを蓋板で開閉可能に
閉蓋した状態を示す断面図である。
【図33】維持管理槽の上端開放部のみを蓋板で開閉可
能に閉蓋した状態を示す断面図である。
【図34】複数の処理槽と一つの維持管理槽を具える排
水処理装置を示す一部断面斜視図である。
【図35】複数の処理槽と一つの維持管理槽を具える排
水処理装置を示す斜視図である。
【図36】複数の処理槽と一つの維持管理槽を具える排
水処理装置を説明する説明図である。
【図37】複数の処理槽と一つの維持管理槽を具える排
水処理装置を説明する説明図である。
【図38】複数の処理槽と一つの維持管理槽を具える排
水処理装置を説明する説明図である。
【図39】処理材収容体を処理槽に納設した場合におけ
る環状弾性止水部材の装着部の他の態様を示す断面図で
ある。
【図40】閉蓋状態にある蓋板に設けた流入開口の他の
態様を示す斜視図である。
【図41】閉蓋状態にある蓋板に設けた流入開口のその
他の態様を示す斜視図である。
【符号の説明】 1 排水処理装置 2 道路 7 維持管理槽 9 処理槽 11 枡ブロック 17 維持管理槽の上端開放部 19 処理槽の上端開放部 20 蓋板 21 処理槽の下端部分 22 維持管理槽の下端部分 23 連通部 25 処理槽の底部 26 維持管理槽の底部 27 処理材収容体 30 流入部 31 排出部 32 排出部の下端 33 流路 35 流入部の下端 40 流入開口 59 筒状体 61 嵌入溝 62 嵌入溝 63 嵌入溝 64 メッシュ状布 65 メッシュ状布 68 固定バンド 69 固定バンド 72 弾性環状部材 79 環状弾性止水部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E03F 5/14 B01D 23/10 B D (72)発明者 木村 定勝 福井県武生市北府1丁目2番38号 株式会 社ホクコン内 (72)発明者 松井 三郎 京都府京都市右京区花園内畑町10−45 Fターム(参考) 2D063 DA07 DB01 DB03 DB04 DB07 4D024 AA04 AB04 AB06 AB12 AB13 AB16 BA02 BA17 BB02 BB05 BC01 CA04 CA05 DB03 DB14 4D041 AA21 AB15 AB21 AD09 BA22 BB06 BB09 BB11 BC50 BD06 CA03 CA08 CB04 CC04

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排水に含有されている汚染物質を除去する
    排水処理装置であって、上端開放で且つ内部が空洞であ
    る維持管理槽と上端開放の処理槽とを具え、該処理槽の
    下端部分と前記維持管理槽の下端部分とが連通部を介し
    て連通されており、又前記処理槽には、前記汚染物質を
    濾過や吸着により除去する処理材が設置可能となされて
    おり、前記維持管理槽内にその上側に設けた流入部から
    流入した排水が、前記連通部を通して前記処理槽内に流
    入し該処理槽内で上昇し、該上昇水が前記処理材に接触
    することによって、前記処理材による前記汚染物質の除
    去処理が行われる如くなされ、該除去処理が行われた後
    の処理水が前記処理槽の上側に設けた排出部から排出さ
    れるように構成され、この排出が自然的に行われるよう
    に、前記排出部の下端は前記流入部の下端よりも下方に
    位置させてあり、又前記維持管理槽において、その底部
    の沈澱物を排除可能としたことを特徴とする排水処理装
    置。
  2. 【請求項2】排水に含有されている汚染物質を除去する
    排水処理装置であって、上端開放で且つ内部が空洞であ
    る維持管理槽と上端開放の処理槽とを具え、該処理槽の
    下端部分と前記維持管理槽の下端部分とが連通部を介し
    て連通されており、又前記処理槽には、前記汚染物質を
    濾過や吸着により除去する処理材が収容された処理材収
    容体が出し入れ可能に納設されており、前記維持管理槽
    内にその上側に設けた流入部から流入した排水が、前記
    連通部を通して前記処理槽内に流入し該処理槽内で上昇
    し、該上昇水の略全てが前記処理材収容体を通過するも
    のとなされ、この通過する間に、前記処理材による前記
    汚染物質の除去処理が行われる如くなされ、該除去処理
    が行われた後の処理水が前記処理槽の上側に設けた排出
    部から排出されるように構成され、この排出が自然的に
    行われるように、前記排出部の下端は前記流入部の下端
    よりも下方に位置させてあり、又前記維持管理槽におい
    て、その底部の沈澱物を排除可能としたことを特徴とす
    る排水処理装置。
  3. 【請求項3】 排水に含有されている汚染物質を除去す
    る排水処理装置であって、上端開放で且つ内部が空洞で
    ある維持管理槽と上端開放の処理槽とを具え、該処理槽
    の下端部分と前記維持管理槽の下端部分とが連通部を介
    して連通されており、又前記処理槽には、前記汚染物質
    を濾過や吸着により除去する処理材が設置可能となされ
    ており、前記処理槽内にその上側に設けた流入部から流
    入した排水が該処理槽内で下降し、該下降水が前記処理
    材に接触することによって、前記処理材による前記汚染
    物質の除去処理が行われる如くなされ、該除去処理が行
    われた後の処理水が、前記連通部を通して前記維持管理
    槽内に流入して上昇し、該維持管理槽の上側に設けた排
    出部から排出されるように構成され、この排出が自然的
    に行われるように、前記排出部の下端は前記流入部の下
    端よりも下方に位置させてあり、又前記維持管理槽にお
    いて、その底部の沈澱物を排除可能としたことを特徴と
    する排水処理装置。
  4. 【請求項4】 排水に含有されている汚染物質を除去す
    る排水処理装置であって、上端開放で且つ内部が空洞で
    ある維持管理槽と上端開放の処理槽とを具え、該処理槽
    の下端部分と前記維持管理槽の下端部分とが連通部を介
    して連通されており、又前記処理槽には、前記汚染物質
    を濾過や吸着により除去する処理材が収容された処理材
    収容体が出し入れ可能に納設されており、前記処理槽内
    にその上側に設けた流入部から流入した排水が該処理槽
    内で下降し、該下降水の略全てが前記処理材収容体を通
    過するものとなされ、この通過する間に、前記処理材に
    よる前記汚染物質の除去処理が行われる如くなされ、該
    除去処理が行われた後の処理水が、前記連通部を通して
    前記維持管理槽内に流入して上昇し、該維持管理槽の上
    側に設けた排出部から排出されるように構成され、この
    排出が自然的に行われるように、前記排出部の下端は前
    記流入部の下端よりも下方に位置させてあり、又前記維
    持管理槽において、その底部の沈澱物を排除可能とした
    ことを特徴とする排水処理装置。
  5. 【請求項5】 前記処理槽を複数有し、各処理槽の下端
    部分と前記維持管理槽の下端部分とが連通部を介して連
    通されており、夫々の処理槽に、前記汚染物質を濾過や
    吸着により除去する処理材が収容された処理材収容体が
    出し入れ可能に納設されていることを特徴とする請求項
    2記載の排水処理装置。
  6. 【請求項6】 前記処理槽の底面が前記維持管理槽の底
    面に向けて下方に傾斜していることを特徴とする請求項
    1、2又は5記載の排水処理装置。
  7. 【請求項7】 前記処理槽を複数有し、各処理槽の下端
    部分と前記維持管理槽の下端部分とが連通部を介して連
    通されており、夫々の処理槽に、前記汚染物質を濾過や
    吸着により除去する処理材が収容された処理材収容体が
    出し入れ可能に納設されていることを特徴とする請求項
    4記載の排水処理装置。
  8. 【請求項8】 前記処理槽の底部が前記維持管理槽の底
    部に向けて下方に傾斜していることを特徴とする請求項
    3、4又は7記載の排水処理装置。
  9. 【請求項9】 前記処理材収容体は、前記汚染物質を濾
    過や吸着により除去する処理材を筒状体内に収容してな
    り、該筒状体の外周面と前記処理槽の内周面との間に生
    ずる間隙が止水部材によって塞がれており、前記処理槽
    内で上昇する上昇水が、前記止水部材の止水作用によっ
    て、前記間隙を通して上方向に素通りするのが防止され
    て前記処理材収容体内に流入する如くなされており、該
    流入した上昇水が前記筒状体の上端部分や側面部分から
    流出するようになされ、これによって、上昇水の略全て
    が前記処理材収容体を通過し、この通過する間に、前記
    処理材による前記汚染物質の除去処理が行われる如くな
    されていることを特徴とする請求項2又は5記載の排水
    処理装置。
  10. 【請求項10】 前記処理材収容体は、前記汚染物質を
    濾過や吸着により除去する処理材を筒状体内に収容して
    なり、該筒状体の外周面と前記処理槽の内周面との間に
    生ずる間隙が止水部材によって塞がれており、前記処理
    槽内で下降する下降水が、前記止水部材の止水作用によ
    って、前記間隙を通して下方向に素通りするのが防止さ
    れて前記処理材収容体内に流入する如くなされており、
    該流入した下降水が前記筒状体の下端部分や側面部分か
    ら流出するようになされ、これによって、下降水の略全
    てが前記処理材収容体を通過し、この通過する間に、前
    記処理材による前記汚染物質の除去処理が行われる如く
    なされていることを特徴とする請求項4又は7記載の排
    水処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項1、2、5又は6記載の排水処
    理装置が、道路排水に含有されている汚染物質を除去す
    る排水処理装置である場合において、前記維持管理槽の
    上端開放部及び前記処理槽の上端開放部が蓋板により開
    閉可能とされると共に、前記維持管理槽と処理槽を含
    む、前記流入部から流出部に至る流路の容積は、少なく
    とも、道路の路面に堆積した汚染物質を略流し去ること
    ができる程度の初期降雨段階においては、前記排出部か
    らの処理水排出を伴いながら、排水を継続して流入させ
    得るように設定されており、その後、前記維持管理槽が
    流入水で一杯になって排水が入りきれない状態となった
    ときは、この過剰水が、前記維持管理槽から、閉蓋状態
    にある前記蓋板の上面に流れて、前記排出部で排出され
    るように構成したことを特徴とする排水処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項1、2、5又は6記載の排水処
    理装置が、道路排水に含有されている汚染物質を除去す
    る排水処理装置である場合において、前記処理槽の上端
    開放部が蓋板により開閉可能とされると共に、前記流入
    部から流出部に至る流路の容積は、少なくとも、道路の
    路面に堆積した汚染物質を略流し去ることができる程度
    の初期降雨段階においては、前記排出部からの処理水排
    出を伴いながら、排水を継続して流入させ得るように設
    定されており、その後、前記維持管理槽が流入水で一杯
    になって排水が入りきれない状態となったときは、この
    過剰水が、前記維持管理槽から、閉蓋状態にある前記蓋
    板の上面に流れて、前記排出部で排出されるように構成
    したことを特徴とする排水処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項3、4、7又は8記載の排水処
    理装置が、道路排水に含有されている汚染物質を除去す
    る排水処理装置である場合において、前記処理槽の上端
    開放部及び前記維持管理槽の上端開放部が蓋板により開
    閉可能とされると共に、前記流入部から流出部に至る流
    路の容積は、少なくとも、道路の路面に堆積した汚染物
    質を略流し去ることができる程度の初期降雨段階におい
    ては、前記排出部からの処理水排出を伴いながら、排水
    を継続して流入させ得るように設定されており、その
    後、前記処理槽が流入水で一杯になって排水が入りきれ
    ない状態となったときは、この過剰水が、前記処理槽か
    ら、閉蓋状態にある前記蓋板の上面に流れて、前記排出
    部で排出されるように構成したことを特徴とする排水処
    理装置。
  14. 【請求項14】 請求項3、4、7又は8記載の排水処
    理装置が、道路排水に含有されている汚染物質を除去す
    る排水処理装置である場合において、前記維持管理槽の
    上端開放部が蓋板により開閉可能とされると共に、前記
    流入部から流出部に至る流路の容積は、少なくとも、道
    路の路面に堆積した汚染物質を略流し去ることができる
    程度の初期降雨段階においては、前記排出部からの処理
    水排出を伴いながら、排水を継続して流入させ得るよう
    に設定されており、その後、前記処理槽が流入水で一杯
    になって排水が入りきれない状態となったときは、この
    過剰水が、前記処理槽から、閉蓋状態にある前記蓋板の
    上面に流れ、前記排出部で排出されるように構成したこ
    とを特徴とする排水処理装置。
  15. 【請求項15】 排水に含有されている汚染物質を除去
    する排水処理装置が、道路排水に含有されている汚染物
    質を除去する排水処理装置である場合において、上端開
    放で且つ内部が空洞である維持管理槽と上端開放の処理
    槽とが、隔壁を介して左右隣り合うように、コンクリー
    ト製の枡ブロックに設けられており、 前記枡ブロックは、その上端の周縁部分に立壁部が設け
    られ、該立壁部の内側をなす陥没凹部の底面で、前記維
    持管理槽の上端及び前記処理槽の上端が開放せしめられ
    ており、前記維持管理槽の上端開放部及び前記処理槽の
    上端開放部が前記陥没凹部内で蓋板により開閉可能とさ
    れ、前記立壁部の対向辺部で、枡ブロックの壁部が下方
    に向けて所要深さに切欠状態とされて、前記維持管理槽
    側で流入部が形成されると共に、前記処理槽側で排出部
    が形成されており、 前記流入部から流入した排水が、閉蓋状態にある前記蓋
    板に設けた流入開口から前記維持管理槽内に流入可能と
    なされ、又前記排出部から、前記処理槽内の処理水が排
    出可能となされており、 又前記処理槽の下端部分と前記維持管理槽の下端部分と
    が、前記隔壁の下端部分に設けた連通部を介して連通さ
    れ、該処理槽の底部は、前記維持管理槽の底部に向けて
    下方に傾斜されており、 又前記処理槽には、前記汚染物質を濾過や吸着により除
    去する処理材が収容された処理材収容体が出し入れ可能
    に納設されており、前記維持管理槽内に、前記流入開口
    を介して前記流入部から流入した排水が、前記連通部を
    通して前記処理槽内に流入し該処理槽内で上昇し、該上
    昇水の略全てが前記処理材収容体を通過するものとなさ
    れ、この通過する間に、前記処理材による前記汚染物質
    の除去処理が行われる如くなされ、該除去処理が行われ
    た後の処理水が前記処理槽の上側に設けられた前記排出
    部から排出されるものとなされ、この排出が自然的に行
    われるように、前記排出部の下端は前記流入部の下端よ
    りも下方に位置させてあり、又前記維持管理槽におい
    て、その底部の沈澱物を排除可能とされており、 又前記維持管理槽と処理槽とを含む、前記流入部から流
    出部に至る流路の容積は、少なくとも、道路の路面に堆
    積した汚染物質を略流し去ることができる程度の初期降
    雨段階においては、前記排出部からの処理水排出を伴い
    ながら、排水を継続して流入させ得るように設定されて
    おり、その後、前記維持管理槽が流入水で一杯になって
    排水が入りきれない状態となったときは、この過剰水
    が、閉蓋状態にある前記蓋板の上面に流れて、前記排出
    部で排出されるように構成したことを特徴とする排水処
    理装置。
  16. 【請求項16】 排水に含有されている汚染物質を除去
    する排水処理装置が、道路排水に含有されている汚染物
    質を除去する排水処理装置である場合において、上端開
    放で且つ内部が空洞である維持管理槽と上端開放の処理
    槽とが、隔壁を介して左右隣り合うように、コンクリー
    ト製の枡ブロックに設けられており、 前記枡ブロックは、その上端の周縁部分に立壁部が設け
    られ、該立壁部の内側をなす陥没凹部の底面で、前記維
    持管理槽の上端及び前記処理槽の上端が開放せしめられ
    ており、前記処理槽の上端開放部が前記陥没凹部内で蓋
    板により開閉可能とされ、前記立壁部の対向辺部で、枡
    ブロックの壁部が下方に向けて所要深さに切欠状態とさ
    れて、前記維持管理槽側で流入部が形成されると共に、
    前記処理槽側で排出部が形成されており、 前記流入部から流入した排水が、閉蓋状態にある前記蓋
    板に設けた流入開口から前記維持管理槽内に流入可能と
    なされ、又前記排出部から、前記処理槽内の処理水が排
    出可能となされており、 又前記処理槽の下端部分と前記維持管理槽の下端部分と
    が、前記隔壁の下端部分に設けた連通部を介して連通さ
    れ、該処理槽の底部は、前記維持管理槽の底部に向けて
    下方に傾斜されており、 又前記処理槽には、前記汚染物質を濾過や吸着により除
    去する処理材が収容された処理材収容体が出し入れ可能
    に納設されており、前記維持管理槽内に、前記流入開口
    を介して前記流入部から流入した排水が、前記連通部を
    通して前記処理槽内に流入し該処理槽内で上昇し、該上
    昇水の略全てが前記処理材収容体を通過するものとなさ
    れ、この通過する間に、前記処理材による前記汚染物質
    の除去処理が行われる如くなされ、該除去処理が行われ
    た後の処理水が前記処理槽の上側に設けられた前記排出
    部から排出されるものとなされ、この排出が自然的に行
    われるように、前記排出部の下端は前記流入部の下端よ
    りも下方に位置させてあり、又前記維持管理槽におい
    て、その底部の沈澱物を排除可能とされており、 又前記維持管理槽と処理槽とを含む、前記流入部から流
    出部に至る流路の容積は、少なくとも、道路の路面に堆
    積した汚染物質を略流し去ることができる程度の初期降
    雨段階においては、前記排出部からの処理水排出を伴い
    ながら、排水を継続して流入させ得るように設定されて
    おり、その後、前記維持管理槽が流入水で一杯になって
    排水が入りきれない状態となったときは、この過剰水
    が、前記維持管理槽から、閉蓋状態にある前記蓋板の上
    面に流れて、前記排出部で排出されるように構成したこ
    とを特徴とする排水処理装置。
  17. 【請求項17】 排水に含有されている汚染物質を除去
    する排水処理装置が、道路排水に含有されている汚染物
    質を除去する排水処理装置である場合において、上端開
    放で且つ内部が空洞である維持管理槽と上端開放の処理
    槽とが、隔壁を介して左右隣り合うように、コンクリー
    ト製の枡ブロックに設けられており、 前記枡ブロックは、その上端の周縁部分に立壁部が設け
    られ、該立壁部の内側をなす陥没凹部の底面で、前記維
    持管理槽の上端及び前記処理槽の上端が開放せしめられ
    ており、前記維持管理槽の上端開放部及び前記処理槽の
    上端開放部が前記陥没凹部内で蓋板により開閉可能とさ
    れ、前記立壁部の対向辺部で、枡ブロックの壁部が下方
    に向けて所要深さに切欠状態とされて、前記処理槽側で
    流入部が形成されると共に、前記維持管理槽で排出部が
    形成されており、 前記流入部から流入した排水が、閉蓋状態にある前記蓋
    板に設けた流入開口から前記処理槽内に流入可能となさ
    れ、又前記排出部から、前記維持管理槽内の処理水が排
    出可能となされており、 又前記処理槽の下端部分と前記維持管理槽の下端部分と
    が、前記隔壁の下端部分に設けた連通部を介して連通さ
    れ、該処理槽の底部は、前記維持管理槽の底部に向けて
    下方に傾斜されており、 又前記処理槽には、前記汚染物質を濾過や吸着により除
    去する処理材が収容された処理材収容体が出し入れ可能
    に納設されており、前記処理槽内に、前記流入開口を介
    して前記流入部から流入した排水が、該処理槽内で下降
    し、該下降水の略全てが前記処理材収容体を通過するも
    のとなされ、この通過する間に、前記処理材による前記
    汚染物質の除去処理が行われる如くなされ、該除去処理
    が行われた後の処理水が、前記連通部を通して前記維持
    管理槽内に流入して上昇し、該維持管理槽の上側に設け
    た前記排出部から排出されるように構成され、この排出
    が自然的に行われるように、前記排出部の下端は前記流
    入部の下端よりも下方に位置させてあり、又前記維持管
    理槽において、その底部の沈澱物を排除可能とされてお
    り、 又前記維持管理槽と処理槽とを含む、前記流入部から流
    出部に至る流路の容積は、少なくとも、道路の路面に堆
    積した汚染物質を略流し去ることができる程度の初期降
    雨段階においては、前記排出部からの処理水排出を伴い
    ながら、排水を継続して流入させ得るように設定されて
    おり、その後、前記処理槽が流入水で一杯になって排水
    が入りきれない状態となったときは、この過剰水が、閉
    蓋状態にある前記蓋板の上面に流れて、前記排出部で排
    出されるように構成したことを特徴とする排水処理装
    置。
  18. 【請求項18】 排水に含有されている汚染物質を除去
    する排水処理装置が、道路排水に含有されている汚染物
    質を除去する排水処理装置である場合において、上端開
    放で且つ内部が空洞である維持管理槽と上端開放の処理
    槽とが、隔壁を介して左右隣り合うように、コンクリー
    ト製の枡ブロックに設けられており、 前記枡ブロックは、その上端の周縁部分に立壁部が設け
    られ、該立壁部の内側をなす陥没凹部の底面で、前記維
    持管理槽の上端及び前記処理槽の上端が開放せしめられ
    ており、前記処理槽の上端開放部が前記陥没凹部内で蓋
    板により開閉可能とされ、前記立壁部の対向辺部で、枡
    ブロックの壁部が下方に向けて所要深さに切欠状態とさ
    れて、前記処理槽側で流入部が形成されると共に、前記
    維持管理槽側で排出部が形成されており、 前記流入部から流入した排水が、閉蓋状態にある前記蓋
    板に設けた流入開口から前記処理槽内に流入可能となさ
    れ、又前記排出部から、前記維持管理槽内の水が排出可
    能となされており、 又前記処理槽の下端部分と前記維持管理槽の下端部分と
    が、前記隔壁の下端部分に設けた連通部を介して連通さ
    れ、該処理槽の底部は、前記維持管理槽の底部に向けて
    下方に傾斜されており、 又前記処理槽には、前記汚染物質を濾過や吸着により除
    去する処理材が収容された処理材収容体が出し入れ可能
    に納設されており、前記処理槽内に、前記流入開口を介
    して前記流入部から流入した排水が、該処理槽内で下降
    し、該下降水の略全てが前記処理材収容体を通過するも
    のとなされ、この通過する間に、前記処理材による前記
    汚染物質の除去処理が行われる如くなされ、該除去処理
    が行われた後の処理水が、前記連通部を通して前記維持
    管理槽内に流入して上昇し、該維持管理槽の上側に設け
    た前記排出部から排出されるように構成され、この排出
    が自然的に行われるように、前記排出部の下端は前記流
    入部の下端よりも下方に位置させてあり、又前記維持管
    理槽において、その底部の沈澱物を排除可能とされてお
    り、 又前記維持管理槽と処理槽とを含む、前記流入部から流
    出部に至る流路の容積は、少なくとも、道路の路面に堆
    積した汚染物質を略流し去ることができる程度の初期降
    雨段階においては、前記排出部からの処理水排出を伴い
    ながら、排水を継続して流入させ得るように設定されて
    おり、その後、前記処理槽が流入水で一杯になって排水
    が入りきれない状態となったときは、この過剰水が、前
    記処理槽から、閉蓋状態にある前記蓋板の上面を流れ
    て、前記排出部で排出されるように構成したことを特徴
    とする排水処理装置。
  19. 【請求項19】 前記維持管理槽は、上端開放で且つ吸
    管を投入させるための空洞を内部に有しており、又、前
    記維持管理槽内に投入した吸管の吸引作用によって、前
    記処理槽の底部に沈澱した沈澱物が前記維持管理槽に向
    けて移動可能に構成されていることを特徴とする請求項
    1〜18のいずれかに記載の排水処理装置。
JP2000154797A 2000-05-25 2000-05-25 排水処理装置 Expired - Fee Related JP3311732B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000154797A JP3311732B2 (ja) 2000-05-25 2000-05-25 排水処理装置
EP01934349A EP1300366B1 (en) 2000-05-25 2001-05-25 Road surface waste water treatment device
DE60135913T DE60135913D1 (de) 2000-05-25 2001-05-25 Abwasserbehandlungsverfahren für strassenabflüsse
AT01934349T ATE409170T1 (de) 2000-05-25 2001-05-25 Abwasserbehandlungsverfahren für strassenabflüsse
PCT/JP2001/004397 WO2001089998A1 (fr) 2000-05-25 2001-05-25 Dispositif de traitement des eaux residuaires des revetements de route et ensemble tubulaire de traitement des eaux
US10/275,419 US7291262B2 (en) 2000-05-25 2001-05-25 Road surface waste water treatment device and tubular water treatment unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000154797A JP3311732B2 (ja) 2000-05-25 2000-05-25 排水処理装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002065547A Division JP2002331206A (ja) 2002-03-11 2002-03-11 排水処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001334257A true JP2001334257A (ja) 2001-12-04
JP3311732B2 JP3311732B2 (ja) 2002-08-05

Family

ID=18659834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000154797A Expired - Fee Related JP3311732B2 (ja) 2000-05-25 2000-05-25 排水処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3311732B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030094556A (ko) * 2002-06-04 2003-12-18 주식회사 에코썸 도로노면 배수 처리장치
KR100896015B1 (ko) 2008-11-06 2009-05-11 주식회사한국수안 비점 오염원 저감 맨홀
JP2012026256A (ja) * 2010-07-27 2012-02-09 Daishin Kogyo Co Ltd 路面排水処理装置
JP2013112943A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Hokukon Co Ltd 濾過槽構成部材及びこれを用いる濾過槽
JP2014098640A (ja) * 2012-11-14 2014-05-29 Okagrate:Kk 放射性セシウム吸着剤入り収納容器の設置構造
JP2017173311A (ja) * 2016-03-20 2017-09-28 Hkテクノロジー株式会社 放射性物質吸着フィルタ、放射性物質吸着装置および放射性物質吸着システム
JP2019155288A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 オルガノ株式会社 水浄化装置と架台

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001089998A1 (fr) 2000-05-25 2001-11-29 Hokukon Co., Ltd Dispositif de traitement des eaux residuaires des revetements de route et ensemble tubulaire de traitement des eaux
KR101155948B1 (ko) * 2010-05-25 2012-06-18 한국과학기술연구원 무동력 역세방식을 이용한 강우유출수 처리장치 및 방법
KR101158632B1 (ko) 2010-07-20 2012-06-26 (주)일산금속 비점 오염원 저감 맨홀

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030094556A (ko) * 2002-06-04 2003-12-18 주식회사 에코썸 도로노면 배수 처리장치
KR100896015B1 (ko) 2008-11-06 2009-05-11 주식회사한국수안 비점 오염원 저감 맨홀
JP2012026256A (ja) * 2010-07-27 2012-02-09 Daishin Kogyo Co Ltd 路面排水処理装置
JP2013112943A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Hokukon Co Ltd 濾過槽構成部材及びこれを用いる濾過槽
JP2014098640A (ja) * 2012-11-14 2014-05-29 Okagrate:Kk 放射性セシウム吸着剤入り収納容器の設置構造
JP2017173311A (ja) * 2016-03-20 2017-09-28 Hkテクノロジー株式会社 放射性物質吸着フィルタ、放射性物質吸着装置および放射性物質吸着システム
WO2017163704A1 (ja) * 2016-03-20 2017-09-28 Hkテクノロジー株式会社 放射性物質吸着フィルタ、放射性物質吸着装置および放射性物質吸着システム
JP2019155288A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 オルガノ株式会社 水浄化装置と架台
JP6990608B2 (ja) 2018-03-14 2022-01-12 オルガノ株式会社 水浄化装置と架台

Also Published As

Publication number Publication date
JP3311732B2 (ja) 2002-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2001089998A1 (fr) Dispositif de traitement des eaux residuaires des revetements de route et ensemble tubulaire de traitement des eaux
US7799235B2 (en) Fluid filter system and related method
US6767456B2 (en) Reusable storm water sampler and pollutant filter insert
AU2006238940B2 (en) Storm drain filter
US6649048B2 (en) Filter cartridge with regulated surface cleaning mechanism
JP3148921U (ja) 雨水濾過器
WO2006102340A2 (en) Storm water filtration system
US6083402A (en) Stormwater drain filter
JP3311732B2 (ja) 排水処理装置
KR101812917B1 (ko) 정체수 여과조가 추가된 동력형 비점오염저감시설
KR101842653B1 (ko) 유수통공이 형성된 여과카트리지 및 이를 이용한 비점오염 처리시설
KR101608043B1 (ko) 비점오염 처리 시설
KR100516951B1 (ko) 건축물 우수배수 처리장치 및 처리방법
JP2002331206A (ja) 排水処理装置
KR101799513B1 (ko) 여과카트리지 및 이를 이용한 비점오염 처리시설
KR200343186Y1 (ko) 우수받이 기능을 가진 노면 배수 처리장치
JP2003286741A (ja) 雨水浄化構築物
KR100614766B1 (ko) 초기우수 처리기능을 가진 도로노면 배수처리장치
JP3348078B2 (ja) 筒状濾過器
KR101556183B1 (ko) 비점오염 처리시설
KR101080256B1 (ko) 비점오염원 처리구조물
KR200298299Y1 (ko) 도로노면 배수 처리장치
KR102553940B1 (ko) 활성탄을 내장한 수처리시설
KR200357071Y1 (ko) 초기우수 처리기능을 가진 도로노면 배수처리장치
KR0130528B1 (ko) 폐콘크리트 폐수 침전조

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3311732

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080524

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080524

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110524

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120524

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120524

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130524

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130524

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees