JP2001334089A - メス付きミシン - Google Patents
メス付きミシンInfo
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- JP2001334089A JP2001334089A JP2000158950A JP2000158950A JP2001334089A JP 2001334089 A JP2001334089 A JP 2001334089A JP 2000158950 A JP2000158950 A JP 2000158950A JP 2000158950 A JP2000158950 A JP 2000158950A JP 2001334089 A JP2001334089 A JP 2001334089A
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Abstract
シンにおいても、針落ち位置前に配した可動メスへの伝
動を確実に行わせることができ、高速下にて安定したヘ
ム縫いを行わせ得るようにする。 【解決手段】 先端側に筒形ベッドB1 が突設されたベ
ッド本体Bの前面に沿ってメス軸42を架設し、このメス
軸42をベッド本体Bの基端側外部に配した糸繰りカム5
への伝動のためのカム軸50に、エキセン環53及び伝動ア
ーム48を備える伝動機構を介して連結し、筒形ベッドB
1 の前位置まで延びるメス軸42の先端にメス機構4の可
動メスを取り付け、カム軸50の回転に応じたメス軸42の
反復回動を可動メスに伝え、筒形ベッドB1 上に設定さ
れた針落ち位置前に出没するように構成する。
Description
のミシンベッド上に可動メスを出没させ、当該位置に配
した固定メスに摺接せしめて、針落ち位置に送り込まれ
る生地の端縁を切断する構成としたメス付きミシンに関
する。
ボン等の縫製において、胴回りにゴム通し部を設ける場
合、縫製対象となる生地を、その端縁を所定幅に亘って
裏面側に折り返した状態で針落ち位置に送り込み、前記
端縁を表面側の生地に縫い付けるヘム縫いが行われる。
平10-287号公報等に開示されているように、針落ち位置
の前下部にミシン主軸からの伝動により上下揺動する可
動メスを配し、この可動メスの鉤形に湾曲する先端刃部
をミシンベッド上に出没せしめ、該当位置に配した固定
メスに摺接させる構成としたメス付きミシンが、従来か
ら用いられている。
く裏面側に折り返された生地の端縁が、前記可動メスの
先端刃部に捉えられて引下げられ、前記固定メスとの間
にて略一定の折り返し幅を余して切断される結果、切断
後の端縁に対して安定したヘム縫いを高能率にて行わせ
ることが可能となる。
付きミシンにおいて、前記可動メスは、ミシンベッドの
内部に架設されたメス軸にその基端部を嵌着して取り付
けてあり、該メス軸は、ミシン各部の他の可動部(針、
ルーパ、送り歯等)用の伝動軸と同様、公知のエキセン
機構を介してミシン主軸に連結され、該ミシン主軸の回
転に応じて所定の角度範囲にて反復回動するようになし
てある。この伝動構成により可動メスは、ミシン主軸の
回転に応じてメス軸の軸回りに揺動し、この揺動により
上下動する先端歯部がミシンベッド上に出没し、固定メ
スと摺接して、前記生地の端縁が切断されることとな
る。
部の形成のため、前述したスウェットパンツ、幼児用の
ズボン等、筒状の形態をなす縫製物を対象として行われ
ることから、ヘム縫い用のミシンは、ミシン主軸を内蔵
するミシン本体の一側に、筒状縫製物の挿通が可能な筒
形ベッドを突設し、この筒形ベッドの上部に針落ち位置
を設定した構成とされるのが一般的である。
のミシンを、前記可動メス及び固定メスを備えるメス付
きミシンとして構成する場合、針落ち位置の前側を動作
域とする可動メスは、縫製生地に送りを付与する送り歯
と共に筒形ベッドの内部に収納されることとなり、従来
においては、前記送り歯用の伝動軸を前記可動メス用の
伝動軸(メス軸)として兼用し、両者の伝動機構が、筒
形ベッド内部の限られたスペース内に干渉せずに配置で
きるようにしている。
は、対象となる筒状縫製物の挿通が可能なように決定さ
れるものであり、小サイズの筒状縫製物を含めて広範囲
の縫製に対応するために、直径が 180mm程度の細径の筒
形ベッドを備えるミシンが製品化されている。このよう
なミシンにおいては、筒形ベッドの内部での送り歯用の
伝動軸を細径化せざるを得ず、前述の如く、可動メス用
のメス軸として兼用した場合、該伝動軸が、可動メスに
よる切断時に加わる負荷の作用により捩れを伴って反復
回動し、可動メスによる切断動作のみならず、送り歯に
よる送り動作に支障を来す虞れがあり、高速下にて安定
した縫い動作が行えなくなるという問題があった。
であり、針落ち位置前に出没する可動メスへの伝動をベ
ッド本体の外側に配したメス軸を介して行わせ、細径の
筒形ベッド上に針落ち位置を備える構成においても、可
動メスによる切断動作及び送り歯による送り動作に支障
を来すことがなく、高速下にて安定したヘム縫いを行わ
せ得るメス付きミシンを提供することを目的とする。
メス付きミシンは、ミシン主軸を内蔵するベッド本体の
一側に突設され、その上部に針落ち位置が設定してある
筒形ベッドと、少なくとも一部を前記ベッド本体の外側
に突出させて配してあり、前記ミシン主軸からの伝動に
より軸回りに回転する伝動軸と、該伝動軸の突出部から
前記筒形ベッドの前部に至るまで、前記ベッド本体の前
部外側に沿って架設されたメス軸と、該メス軸の一端を
前記伝動軸の突出部に連結し、該伝動軸の回転に応じて
前記メス軸を所定の角度範囲内にて反復回動させる伝動
手段と、前記メス軸の他端部に取り付けてあり、該メス
軸の反復回動に応じて前記針落ち位置の前部に出没する
可動メスと、該可動メスの一側に摺接し、前記針落ち位
置に送り込まれる生地の端縁を切断する固定メスとを具
備することを特徴とする。
えるベッド本体の前部外側に沿って架設したメス軸を、
ベッド本体の外側への伝動軸の突出部に伝動手段を介し
て連結し、筒形ベッドの前位置にまで延設された前記メ
ス軸の端部に可動メスを取り付けて、ミシン主軸からの
伝動に応じて生じる伝動軸の回転によりメス軸を反復回
動させ、この反復回動を可動メスに伝えて針落ち位置の
前部に出没させる。
1発明における伝動軸が、前記ベッド本体の外部に配し
てある糸繰りカムへの伝動軸を兼ねることを特徴とす
る。
に配された糸繰りカムへの伝動軸をメス軸への伝動軸と
して兼用し、専用の伝動軸を不要とする。
1発明又は第2発明における伝動手段が、前記伝動軸の
一部に嵌合保持されたエキセン環と、前記メス軸に一端
部を嵌着され、他端部を前記エキセン環に連結された伝
動レバーと、該伝動レバーへの前記エキセン環の連結部
位を伝動レバーの長手方向に変更する手段とを備えるこ
とを特徴とする。
を、前者に嵌合保持されたエキセン環と、後者に嵌着さ
れた伝動レバーとを連結して構成し、伝動軸の回転に応
じてメス軸の反復回動せしめる構成とし、更に、エキセ
ン環と伝動レバーの連結位置を該伝動レバーの長手方向
に変更可能とし、この変更により、メス軸の反復回動に
よって生じる可動メスの動作ストロークを簡易に調節す
る。
す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係るメス
付きミシンの全体構成を示す斜視図である。
れた脚部Cによりその基端を支持されたミシンアームA
を備え、またベッド本体Bの一側に、ミシンアームAの
下方に並行するように突設された細径の筒形ベッドB1
を備えている。
び押え棒が垂下支持されており、針棒の下端には複数本
の針1,1…が、また押え棒の下端には押え金2が夫々
取付けられている。前記筒形ベッドB1 の上面には、前
記針1,1…及び押え金2の下位置に針板3(図2参
照)が架設されており、該針板3下部の筒形ベッドB1
の内部には、図示しないルーパ及び送り歯が内蔵されて
いる。
に架設された図示しない上軸からの伝動により、前記針
棒と共に針板3の上下を含む所定のストロークにて上下
動するようになしてある。また押え金2は、所定の操作
により針板3上に降下せしめられ、ベッド本体B上にそ
の前方から送り込まれる生地W(図4参照)を、該針板
3との間に挾持するようになしてある。
図1中に示す如く、筒形ベッドB1の先端部前側にメス
機構4を備えている。図2は、メス機構4の要部の構成
を針板と共に示す斜視図であり、図3は、メス機構4の
分解斜視図である。
の先端部上面に架設された針板である。該針板3には、
その略中央部に、前述の如く上下動する針1,1…を降
下時に各別に挿通させるための複数(図においては3
つ)の針落ち孔30,30…が幅方向に並べて形成され、針
落ち位置が設定されており、この針落ち位置の前後及び
左右両側には、図示しない送り歯を突出させるべく矩形
に開口する送り歯孔31,31…が形成されている。
如く、長手方向の一側(前側)から他側(後側)に向け
て生地W(図4参照)が送り込まれるようになしてあ
り、この生地Wは、前記針板3と、これの上部に降下す
る押え金2(図1参照)との間に挾持され、前記送り孔
31,31…から針板3上に突出する図示しない送り歯によ
り所定のストロークでの間欠的な送りを加えられ、この
送りに同期して前記針落ち孔30,30…に降下する針1,
1…と、針板3下に配された図示しないルーパの動作と
により縫製される構成となっている。
形ベッドB1 の突設側)前面に固設されたメス台40と、
該メス台40と対応するようにベッド本体Bの基端側前面
に固設された軸支台41(図1参照)と、これらの間にベ
ッド本体Bの外側前面に沿って架設されたメス軸42と、
メス台40からのメス軸42の突出部にその基端を嵌着され
た可動メス43と、該可動メス43にその一側(図の右側)
から摺接する固定メス44とを備え、前記可動メス43をミ
シン主軸(図示せず)からの後述する伝動により動作さ
せ、固定メス44に摺接させて針板3上に送り込まれる生
地Wの端縁を切断する構成としてある。
じによりベッド本体Bの先端側前面に締め付け固定さ
れ、筒形ベッドB1 上に架設された針板3よりも右側に
位置させてある。メス軸42は、先端側の軸長方向に離隔
した2か所をメス台40に設けられた一対の支持ブラケッ
ト 40a,40aにより、また基端側の1か所を前記軸支台41
により、軸回りでの回動自在に夫々支持され、前述の如
く、ベッド本体Bの前面に沿って架設されている。
地Wの送り方向と略直交する方向に前記針板3の前位置
を横切り、該針板3上に設定された針落ち位置の左側に
まで突出させてある。
刃部 43aを備えており、前記メス軸42の突出端部に基部
を固定され、後述する伝動により生じるメス軸42の反復
回動に応じて揺動し、前記刃部 43aを上下動せしめる構
成としてある。針板3には、針落ち孔30,30…の左側前
部を適幅に切欠いて矩形の切欠き部32が形成されてお
り、前記可動メス43先端の刃部 43aは、その上動時に、
図2に示す如く、前記切欠き部32を経て針板3上に突出
するようになしてある。
長手方向一側の端縁に刃部 44aを備える板状の部材であ
り、可動メス43の取付け位置に隣接してメス台40に支持
された固定台45に取付けられ、図2に示す如く、針板3
一側の切欠き部32の側縁に前記刃部 44aを沿わせて配し
てあり、該刃部 44aが、前述した如く上下動する可動メ
ス43の刃部 43aに一側から摺接し、この摺接部にて切断
作用を行なわせるように構成されている。
生地の切断状態の説明図である。この切断は、図示の如
く、その端縁Eを裏面側に折り返した状態で針落ち位置
に送り込まれる生地Wを対象とし、この折り返し部を前
記生地Wの表面側に縫い付けるヘム縫いの実施に際し、
図中に一点鎖線により示す針落ち位置への到達前に、前
記折り返し端縁Eを適正幅の折り返し部を余して切断す
べく行なわれる。
下動する可動メス43は、上動時に前記生地Wを裏面側か
ら押し上げ、該生地Wの折り返し端縁Eの近傍を鉤形に
湾曲する刃部 43aにより捉え、この状態で図中に矢符に
て示す如く下動し、固定メス44の刃部 44aとの摺接部に
導いて切断する。この切断は、前記メス軸42からの伝動
により短周期にて生じる可動メス43の上下動により連続
的になされ、この切断により切り揃えられた縁部に対し
てヘム縫いが行われる。
前記メス台40の一対の支持ブラケット 40a,40aによる支
持部間に位置してばね受け環46が同軸的に嵌着固定さ
れ、該ばね受け環46と先端側の支持ブラケット 40aとの
間にはコイルばね47が介装されており、前記メス軸42
は、ばね受け環46の嵌着部位に加わる前記コイルばね47
のばね力により基端側、即ち、正面側から見て右向きに
付勢されている。この付勢によりメス軸42の先端の可動
メス43は、その刃部 43aを固定メス44の刃部 44aに押し
付けられた状態で上下動することとなり、両刃部 43a,4
4a間での生地Wの切断を確実に行わせることができる。
なお、ばね受け環46の固定位置は、メス軸42の軸長方向
に変更可能であり、この変更によりコイルばね46のばね
力を増減し、前記刃部 43a,44aの押し付け力を適正に設
定し得るようにしてある。
のメス軸42への伝動は、前記軸支台41により支持された
基端部近傍においてなされている。図1に示す如く、ベ
ッド本体Bの基端側前面に固定された軸支台41の下側に
は、糸繰りカム5が配してある。この糸繰りカム5は、
ベッド本体Bの内部に支持されたミシン主軸(図示せ
ず)からの伝動により回転し、針落ち位置下にて動作す
るルーパに供給されるルーパ糸の張力を間欠的に増減す
る作用をなすものであり、ベッド本体Bの基端側前面に
前記メス軸42と平行をなして架設されたカム軸50の一端
(左端)に固定されている。
の下方に位置してベッド本体Bの前面に固設された支持
台51により、軸長方向に離隔した2か所を軸回りでの回
転自在に支持されている。該カム軸50の他端(右端)
は、ベッド本体Bの基端側端面を超えて延設され、同側
端面に突出する図示しないミシン主軸にタイミングベル
ト52を介して連結されている。以上の構成によりカム軸
50は、ミシン主軸からの伝動により軸回りに回転し、左
端に嵌着された糸繰りカム5を一方向に連続回転させる
ための伝動軸としての作用をなす。
する糸繰りカム5の該当位置に、ルーパ糸の糸道板53が
取り付けてあり、糸繰りカム5は、その回転中に糸道板
53の上面に適量出没するように位置決めしてある。前記
糸道板53には、ミシンアームAの脚部Cの前面に取り付
けられた糸調子器6からルーパ糸が供給され、糸繰りカ
ム5の出没位置を横切るように掛け渡されて、ベッド本
体Bの内部を経て筒形ベッドB1 の内側のルーパに導か
れている。この構成により前記ルーパ糸は、糸道板53上
に糸繰りカム5が突出したとき、該糸繰りカム5により
押し上げられて緊張し、糸道板53上から糸繰りカム5が
没したとき弛緩することとなり、ルーパの動作に応じて
張力を増減されたルーパ糸が供給されるようになる。
記可動メス43のメス軸42は、以上の如く動作する糸繰り
カム5のカム軸50を伝動軸として利用し、前述の如く所
定の角度範囲内にて反復回動すべく連結されている。
を示す要部拡大斜視図である。なお本図においては、連
結部を明示するために、カム軸50の先端部に嵌着された
糸繰りカム5、及び該糸繰りカム5が出没する糸道板53
の図示を省略している。
可動メス43のメス軸42への伝動手段は、カム軸50の中途
部に嵌合保持されたエキセン環54と、メス軸42の対応部
分に基端を嵌着された伝動レバー48とを備え、該伝動レ
バー48の先端を前記エキセン環54に、より詳しくは、該
エキセン環54に突設されたアーム55の先端に連結して構
成されている。
回転する軸から、針、ルーパ、送り歯等の反復動作する
可動部への伝動のために、ミシンの各部において広く用
いられている公知の機械要素である。図示のエキセン環
54は、一方向回転するカム軸50に嵌合保持されており、
該エキセン環54のアーム55には、カム軸50の回転が、長
さ方向に所定ストロークの往復動作として取り出され、
この往復動作が前記伝動レバー48の先端に作用する。こ
の結果、伝動レバー48は、基端が嵌着されたメス軸42を
枢軸として揺動し、この揺動に応じてメス軸42は、伝動
レバー48の揺動角度に対応する角度範囲にて反復回動す
ることとなり、この反復回動が先端部に取り付けた可動
メス43に伝えられて前述した切断動作が行われる。
ては、可動メス43への伝動が、ベッド本体Bの前面に沿
って延設されたカム軸50及びメス軸42を介してなされ、
これらの軸50,42は、ベッド本体Bの外側に位置するこ
とから、直径を含めたサイズの選定を自在に行わせるこ
とができる。従って、切断に伴って可動メス43に加わる
大負荷によって切断動作に支障を来す虞れがない。ま
た、ベッド本体Bの先端側に突設された筒形ベッドB1
内の送り歯を、専用の伝動軸からの伝動により動作させ
ることができ、送り動作に支障を来す虞れがなく、高速
下においても安定したヘム縫いを行わせることができ
る。
本体Bの外部に配した糸繰りカム5への伝動のためのカ
ム軸50をメス軸43への伝動軸として兼用しており、可動
メス23専用の伝動軸が不要であり、構成を簡素化するこ
とができる。なお、ベッド本体Bの外部への糸繰りカム
5の配置は、糸調子器6から導かれるルーパ糸のセット
が容易となり、また縫製動作中にルーパ糸が切れたとき
の後始末が容易となることから、従来から採用されてい
る配置である。
ーム55への伝動レバー48の連結は、該伝動レバー48の長
手方向に延設された長孔49を介してなされ、該長孔49の
長さ範囲内にて連結位置を変更可能としてある。この構
成により、エキセン環54のアーム55先端の往復動作に伴
って生じる伝動レバー48の揺動角度を、前記長孔49の長
さ範囲において変更することができ、この揺動がメス軸
42を介して伝達されて生じる可動メス43の上下動ストロ
ークを、例えば、対象となる生地Wの種類に応じて調整
し、常に良好な切断状態を得ることが可能となる。
の実施の形態を示す外観斜視図である。この実施の形態
においては、ミシンアームAの脚部Cの針落ち位置を臨
む一面に突設されたカム軸50に糸繰りカム5が取り付け
てあり、前記カム軸50の延長端にエキセン環54を嵌合保
持させ、該エキセン環54から前方に延びるアーム55の先
端と、ベッド本体Bの前面に架設されたメス軸42に嵌着
された伝動レバー48の上方に延びる先端とを連結し、カ
ム軸50の回転に応じてメス軸42を反復回動せしめる構成
となっている。前記カム軸50は、脚部Cの内部に周壁を
貫通して延長されており、この延長端をタイミングベル
トによりベッド本体B内部のミシン主軸に連結せしめ、
ミシン主軸の回転に応じて一方向に回転するようになし
てある。なお、この実施の形態において、他の構成部品
については、図1に示す実施の形態と同様であり、図1
と共通の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
糸繰りカム5の外側に位置し、該糸繰りカム5の正面の
一部を塞ぐような配置としてあるが、脚部Cから突出す
るカム軸50に糸繰りカム5及びエキセン環54を、前者が
外側となるように嵌合保持させて、図1におけると同様
に、糸繰りカム5の正面が開放された配置とすることも
可能である。この配置とした場合、糸繰りカム5へのル
ーパ糸のセット、縫製中に切れたルーパ糸の始末が容易
となる。
るメス付きミシンにおいては、一側に筒形ベッドを備え
るベッド本体の前部外側に沿って架設したメス軸を、ベ
ッド本体の外側への伝動軸の突出部に伝動手段を介して
連結し、ミシン主軸の回転を伝動軸を介してメス軸に伝
え、筒形ベッドの前位置にまで延設された前記メス軸の
端部に取り付けた可動メスを針落ち位置の前部に出没さ
せる構成としたから、細径の筒形ベッド内部の伝動軸を
利用することなく可動メスを動作させることができ、大
負荷が加わる可動メスによる切断動作を安定して行わせ
ることができ、また筒形ベッドの内部の送り歯による送
り動作に支障を来す虞れもなく、高速下にて安定したヘ
ム縫いを行わせることが可能となる。
ては、ベッド本体の外部に配してある糸繰りカムへの伝
動軸をメス軸への伝動のための伝動軸として兼用する構
成としたから、専用の伝動軸を新たに設ける必要がな
く、簡素な構成により安定した切断動作を行わせること
ができる。
ては、伝動軸からメス軸への伝動手段を、前者に嵌合保
持されたエキセン環と、後者に嵌着された伝動レバーと
を連結して構成し、伝動レバーへのエキセン環の連結部
位を伝動レバーの長手方向に変更し得る構成としたか
ら、伝動軸からの伝動によって生じるメス軸の反復回動
量、及びこの反復回動によって生じる可動メスの動作ス
トロークを簡易に調節することができ、生地の種類の如
何に拘らず確実な切断が可能となる等、本発明は優れた
効果を奏する。
斜視図である。
機構の要部の構成を針板と共に示す斜視図である。
る。
説明図である。
視図である。
を示す外観斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ミシン主軸を内蔵するベッド本体の一側
に突設され、その上部に針落ち位置が設定してある筒形
ベッドと、 少なくとも一部を前記ベッド本体の外側に突出させて配
してあり、前記ミシン主軸からの伝動により軸回りに回
転する伝動軸と、 該伝動軸の突出部から前記筒形ベッドの前部に至るま
で、前記ベッド本体の前部外側に沿って架設されたメス
軸と、 該メス軸の一端を前記伝動軸の突出部に連結し、該伝動
軸の回転に応じて前記メス軸を所定の角度範囲内にて反
復回動させる伝動手段と、 前記メス軸の他端部に取り付けてあり、該メス軸の反復
回動に応じて前記針落ち位置の前部に出没する可動メス
と、 該可動メスの一側に摺接し、前記針落ち位置に送り込ま
れる生地の端縁を切断する固定メスとを具備することを
特徴とするメス付きミシン。 - 【請求項2】 前記伝動軸は、前記ベッド本体の外部に
配してある糸繰りカムへの伝動軸を兼ねる請求項1記載
のメス付きミシン。 - 【請求項3】 前記伝動手段は、前記伝動軸の一部に嵌
合保持されたエキセン環と、前記メス軸に一端部を嵌着
され、他端部を前記エキセン環に連結された伝動レバー
と、該伝動レバーへの前記エキセン環の連結部位を伝動
レバーの長手方向に変更する手段とを備える請求項1又
は請求項2記載のメス付きミシン。
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