JP2001334082A - 穴かがりミシンの布開き装置 - Google Patents

穴かがりミシンの布開き装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の時期に行われる布開き動作を有効また
は無効に切換ることが可能な穴かがりミシンの布開き装
置を提供する。 【解決手段】 被縫製物を保持可能とし互いに布切りメ
ス7の上下動経路を挟んで該上下動経路に接近または離
間するように左右方向に移動可能に設けられた一対の布
保持部材11と、一対の布保持部材を上下動経路に対し
て接近または離間状態とする布開き動作を可能とした一
対の布開き手段21と、電気的な制御により布開き動作
を行わせる駆動手段36,98と、設定されたデータに
基づいて被縫製物に所定の穴かがり縫い目を形成すると
ともに所定時期に駆動手段を駆動する制御手段70、と
を備えた穴かがりミシンの布開き装置において、駆動手
段が所定時期に行う布開き動作を有効または無効に切換
可能とする選択手段114を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被縫製物を一対の
布保持部材により保持した後、布保持部材の相互離間方
向への移動により布地を左右に張ったり、また張った後
に被縫製物の切り込みを開くようにした穴かがりミシン
の布開き装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、鳩目穴かがりミシンにおいて
は、ベッド部に移動可能に設けられた送り台には、被縫
製物を載置可能とする左右一対の布保持部材を設け、布
保持部材が被縫製物を保持した後、この布保持部材を布
開き装置により、布切りメスの上下動経路を挟んで接近
または離間するように移動可能としている。
【0003】先メスの場合には、布切りメスにて被縫製
物に切り込みを形成した後、布開き装置により布保持部
材を離間させて切り込みを広げた状態でかがり縫いを施
す。また、布切りメスを用いない場合や後メスの場合に
は、布開き装置により布保持部材を離間させて被縫製物
を張った状態でかがり縫いを行い、後メスの場合には、
その後布切りメスにて縫製物に切り込みを入れる。通
常、先メスはニット地や薄地等の柔らかい被縫製物に穴
かがりを施すとき、また後メスはスーツやジーンズのよ
うな被縫製物に穴かがりを施す時あるいは切り込み部を
かがることを重要とする縫製時に行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の穴かがりミシン
の布開き装置においては、前記布保持部材が被縫製物を
保持した後、上記したように縫製前に必ず布開き装置が
動作して布保持部材が離間する。しかしながら、例えば
糸切れや縫いずれ等のために穴かがりサイクル完了後に
縫い直しする際に布開き装置が動作しない方が好ましい
場合がある。特に、本来は切り込みが形成される前にか
がり縫製が行なわれるべき後メス設定状態において、か
かる縫い直しを行う場合には、既に布切りが行われた被
縫製物の切り込みを広げた状態でかがり縫製がおこなわ
れることになるので、切り込み部を開くように被縫製物
がずれてしまうため縫い目の幅が狭くなり、他の縫製鳩
目部の縫い目の幅との整合が取れず、著しく商品価値を
劣化させてしまう。
【0005】このため、布開き量を機械的に調整する調
整装置が設けられている場合にはその調整装置により布
開き量を零にし、或いはストッパーのような部品を用い
て強制的に布開き装置が動作しないように機械的に固定
して切り込みを開かせないようにした後、縫い直し等を
行っていた。このような部品の取付けや布開き量の調整
には時間がかかるため、作業効率を低下させていた。
【0006】また、上記の布開き量の調整は、個別の穴
かがりミシンの組み付け状態や縫製条件に応じた微調整
が要求されるため、一旦機械調整を変更すると、元の状
態に戻すのが非常に困難となる。従って縫い直し等の一
時的な使用のために、この調整を行うのは好ましくな
い。
【0007】従って本発明の目的は、上記の課題を解決
するためになされたもので、所定の時期に行われる布開
き動作を簡単に、有効または無効に切換ることが可能な
穴かがりミシンの布開き装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、被縫製物を保持可能とし互いに布切
りメスの上下動経路を挟んで該上下動経路に接近または
離間するように左右方向に移動可能に設けられた一対の
布保持部材と、前記一対の布保持部材を前記上下動経路
に対して接近状態から離間状態とする布開き動作を可能
とした一対の布開き手段と、電気的な制御により前記布
開き動作を行わせる駆動手段と、設定されたデータに基
づいて前記被縫製物に所定の穴かがり縫い目を形成する
とともに所定時期に前記駆動手段を駆動する制御手段、
とを備えた穴かがりミシンの布開き装置において、前記
駆動手段が前記所定時期に行う布開き動作を有効または
無効に切換可能とする選択手段を設けたことを特徴とす
る穴かがりミシンの布開き装置が供される。
【0009】好ましくは、前記布開き動作を無効とする
とき、前記一対の布保持部材を離間状態に維持する。或
いは、前記布開き動作を無効とするとき、前記一対の布
保持部材を接近状態に維持する。
【0010】典型的には、前記布開き動作を有効とする
ときは前記布保持部材による布保持後且つ縫製動作の前
に布開き動作を行い、前記布開き動作を無効とするとき
は前記布保持部材による布保持前に布開き動作が完了し
ている。
【0011】また、本発明は、布押えと協働して被縫製
物を保持可能とし互いに布切りメスの上下動経路を挟ん
で該上下動経路に接近または離間するように左右方向に
移動可能に設けられた一対の布保持部材と、前記一対の
布保持部材を前記上下動経路に対して接近状態から離間
状態とする布開き動作を可能とした一対の布開き手段
と、電気的な制御により前記布開き動作を行わせる駆動
手段と、設定されたデータに基づいて前記被縫製物に所
定の穴かがり縫い目を形成するとともに所定時期に前記
駆動手段を駆動する制御手段、とを備えた穴かがりミシ
ンの布開き装置において、前記駆動手段による布保持部
材の接離動作を有効または無効に切換可能とする選択手
段を設けた構成である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の穴
かがりミシンの布開き装置(以下、布開き装置と略称す
る。)の実施の形態について説明する。
【0013】まず、図1と図2を参照して穴かがりミシ
ンの概略構成について簡単に説明する。ミシン機枠1
は、略矩形箱状をなすベッド部2に、その奥方上部から
前方に延びるアーム部3が設けられてなるもので、ベッ
ド部2の下部にはボトムカバー4が取付けられている。
【0014】アーム部3の先端部には、縫針5が取付け
られた針棒6が上下動可能に設けられており、一方、ベ
ッド部2には針棒6の直下に位置して、該針棒6の上下
動に同期して作動することにより縫針5と協働して被縫
製物に縫目を形成するルーバー(図示せず)が設けられ
ている。
【0015】また、前記アーム部3には、布切りメス7
が上下動可能に設けられており、前記ベッド部2にはメ
ス受け台(図示せず)が設けられている。そして、前記
布切りメス7では、被縫製物に鳩目穴状の切り込みを形
成できるようになっている。
【0016】図1において、布受け板11は送り台10
上に左右一対設けられ、布押え8はそれぞれの布受け板
11に対して上下動可能に左右一対設けられている。こ
の布受け板11および布押え8により布保持部材を構成
する。
【0017】布押え8によって、布受け板11上に載置
された被縫製物を押え付け、この状態で、鳩目穴の形状
に応じて送り台10を移動させて鳩目穴の周縁に順次か
がり縫いを施すようになっている。なお、送り台10は
その下方およびベッド部2内に設けられた送り台移動手
段12によって移動するようになっている。
【0018】前記布押え8を作動させる機構について説
明すると、図2に示すように、布押え8を先端に備えた
アーム部13は軸13aを介して布受け板11に回動自
在に軸支されており、その基端部には、前記布受け板1
1に形成された孔11aを通して該布受け板11の裏側
に延出する逆コ字状の受けアーム部14が形成されてい
る。
【0019】そして、送り台10にはリンク15が左右
に延びる軸16を介して回動自在に設けられており、そ
の一方の端部に取付けられたピン17が前記受けアーム
部14と連結されている。この場合、受けアーム部14
はピン17に対して左右方向に摺動自在である。また、
リンク15の他方の端部に取付けられたピン18は、送
り台10に設けられたエアシリンダからなる押え用駆動
体19のロッド19aにジョイント20を介して連結さ
れている。そして、上記構成の機構では、ロッド19a
を伸ばすと、布押え8が下方に回動し、この布押え8に
よって被縫製物が布受け板11に押さえ付けられるよう
になっている。
【0020】次に図3〜図7を参照して布開き装置を説
明する。
【0021】前記送り台10には、布切りメス7の上下
動経路を挟んで左右両側に一対の布受け板11,11が
前記上下動経路に接近または離間するように左右方向
(矢印A・B方向)に移動可能に設けられている。な
お、図4においては、右側の布受け板11は、布開き手
段21を示すために省略してある。
【0022】この布開き手段21は、前記布切りメス7
の上下動経路を挟んで左右両側にそれぞれ設けられてお
り、前記一対の布受け板11,11をそれぞれ左右方向
に移動させることで、該布受け板11,11に保持され
て布切りメス7によって切り込みが形成された被縫製物
の前記切込みを開閉するようになっている。
【0023】右側の布開き手段21は、前記布受け板1
1の移動方向(矢印A・B方向)と直交する前後方向
(矢印C・D方向)に移動可能に設けられたカム板(作
動体)22と、このカム板22に連結されて、該カム板
22を前後方向に移動させる駆動リンク(駆動部材)2
3と、前記布受け板11に連結されて、前記カム板22
の前後移動に連動して、左右方向に移動するレール板
(従動体)24,24とを備えている。
【0024】図5において、前記レール板24は左右に
長尺なものであり、その左右両端部にはそれぞれ左右方
向に長い長穴24a,24aが形成されており、該長穴
24a,24aに段ねじ26,26を挿通し、該段ねじ
26,26を送り台10にねじ込むことにより、レール
板24は送り台10に左右方向に直線移動可能に取付け
られている。また、前記各レール板24の右端部下面に
は、コロ27が段ねじ28によって回転可能に取付けら
れている。
【0025】前記カム板22は前後(矢印C・D方向)
に長尺なものであり、その前後端部にはそれぞれ前後に
長い長穴22a,22aが形成されており、該長穴22
a,22aに段ねじ29,29を挿通し、該段ねじ2
9,29を送り台10にねじ込むことにより、カム板2
2は送り台10に前後方向に直線移動可能に取付けられ
ている。
【0026】また、前記カム板22はレール板24,2
4の下側に配置されており、該カム板22の前後端部に
は、それぞれ傾斜面30,30が形成されている。これ
ら傾斜面30,30は後方に向かうにしたがって漸次左
方に傾斜するもので、該傾斜面30,30には前記コロ
27,27が当接するようになっている。
【0027】そして、前記カム板22が前後に移動する
と、コロ27,27が傾斜面30,30を相対的に転動
して、左右方向に移動し、これに伴ってレール板24,
24が左右に移動するようになっている。すなわち、レ
ール板24,24は、カム板24,24の前後の移動に
連動して、左右に移動するようになっている。
【0028】前記駆動リンク23は、前記レール板2
4,24間でかつ前記カム板22の右方に配置されてお
り、その中央部を段ねじ34によって送り台10に取付
けることで、段ねじ34を支点として回動自在に送り台
10に取付けられている。
【0029】前記駆動リンク23の一端部には長穴23
aが形成されており、この長穴23aに段ねじ35を挿
入して、該段ねじ35を前記カム板22の中央部にねじ
込むことによって、駆動リンク23の一端部は、カム板
22の中央部に回動かつ摺動自在に連結されている。
【0030】一方、前記駆動リンク23の他端部は、エ
アシリンダ36のピストンロッド36aにナックル37
を介して回転可能に連結されている。このエアシリンダ
36は、送り台10の右縁部に、前後に向けて配置され
たもので、その後端部はピン38を介して送り台10に
回転可能に取付けられている。なお、前記エアシリンダ
36は、図示しないコンプレッサ等のエア供給源に、図
示しない電磁弁とエアホースを介して接続され、制御装
置によってピストンロッド36aが動作するようになっ
ている。
【0031】そして、駆動リンク23はエアシリンダ3
6のピストンロッド36aによって段ねじ34を支点と
して回動し、該駆動リンク23の回動によって、カム板
22が前後に直線移動し、このカム板22の前後の直線
移動によってレール板24,24が傾斜面30,30お
よびコロ27,27を介して、左右に直線移動するよう
になっている。
【0032】また、前記駆動リンク23の移動ストロー
ク、すなわち、駆動リンク23の端部の前後方向への移
動ストロークは、レール板24,24の左右方向への移
動ストロークより長くなるように設定されている。例え
ば、駆動リンク23の移動ストローク:レール板の左右
方向への移動ストローク=5:1に設定されている。
【0033】前記レール板24,24には、各レール板
24と前記カム板22との位置関係を調節する調節部材
40をそれぞれ設けられている。
【0034】前記調整部材40は以下のように構成され
ている。
【0035】各レール板24の右端部下面には、コロ板
41が止めねじ42,42によって取付位置を調節可能
に取付けられている。つまり、各レール板24には、二
つの長穴(図示略)が形成されており、各長穴に止めね
じ42を挿通して、該止めねじ42をコロ板41にねじ
込むことで、コロ板41はレール板24に固定されてい
る。したがって、止めねじ42を緩めて、コロ板41を
レール板24に対して長穴の分だけ若干移動させること
で、コロ板41の位置を調節したうえで、止めねじ42
を締め付けることで、位置調節されたコロ板41をレー
ル板24に固定することができる。
【0036】そして、前記コロ板41に、前記コロ27
が段ねじ28によって回転可能に取付けられている。し
たがって、コロ板41の取付け位置を調節することで、
コロ27の位置を調節し、これによって、各レール板2
4と前記カム板22との位置関係を調節するようになっ
ている。
【0037】前記コロ板41の調節位置は、前記送り台
10上に設けられた左右の布受け板11,11が平行と
なる、言い換えれば、後述する布開き板45に設けら
れ、レール板24,24を布受け板11に連結するため
の布開き受けピン25,25の左右方向の位置が等しく
なる位置である。
【0038】つまり、前記カム板22の前後に形成され
た傾斜面30,30に、レール板24,24に設けられ
た前後2個のコロ27,27が当接した際における、2
本のレール板24,24の左右の位置を、前記コロ2
7,27の位置を調節することで、布開き受けピン2
5,25の左右方向の位置が等しくなるように調節でき
るようになっており、これによって、各レール板24と
カム板22との位置関係を調節するのである。
【0039】前記レール板24,24には、これらを連
結するようにして布開き板(作動部材)45を固定し、
この布開き板45に前記布受け板11を連結している。
【0040】すなわち、前記布開き板45は、平面視に
おいて略二等辺三角形状をなすものであり、その底辺の
長さが、前記前後のレール板24,24間の距離とほぼ
等しく設定されている。また、前記布開き板45の底辺
角部にはそれぞれ、2個の穴が形成されており、該穴に
ねじ46を挿入して、レール板24,24の先端部にね
じ込むことによって、該レール板24,24に、これら
を連結するようにして布開き板45が固定されている。
【0041】また、布開き板45の底辺角部にはそれぞ
れ長穴が形成されており、該長穴に前記レール板24を
送り台10に取付ける段ねじ26の頭部が露出してい
る。
【0042】さらに、前記布開き板45の底辺角部に
は、それぞれ布開き受けピン25,25が設けられてお
り、該布開き受けピン25,25を布受け板11に形成
された穴11b,11bに挿入することによって、布受
け板11が布開き板45に連結されている。つまり、布
受け板11は、布開き板45を介して前後2本のレール
板24,24に連結されている。
【0043】また、前記布開き板45の頂部には、ばね
47の一端部が係止されており、該ばね47の他端部に
は、送り台10に取付けられたばね掛け48に係止され
ている。前記ばね47は引張り状態で設けられ、該ばね
47の付勢力によって、布開き板45を矢印A方向に付
勢し、これによって、レール板24,24に取付けられ
たコロ27,27は、前記傾斜面30,30にカム板2
2を左方に付勢した状態で当接している。
【0044】駆動リンク23の近傍には、前記布切りメ
ス7の上下動経路に対して前記布受け板11が最接近す
る位置と、最離間する位置の双方を前記駆動リンク23
の移動範囲を規制することで規制する規制手段50,5
1を設けている。
【0045】前記規制手段51は、縫製時の布受け板1
1の位置決めを行うもので、以下のように構成されてい
る。
【0046】すなわち、前記送り台10にはねじ穴52
が形成されており、このねじ穴52にはストッパねじ5
3が螺合されており、ナット54で固定されている。そ
して、前記ストッパねじ53の先端部に、前記駆動リン
ク23の先端部が当接することで、駆動リンク23の時
計方向への回転を規制するようになっている。
【0047】上記のような規制手段51では、駆動リン
ク23の先端部が当接することで、カム板22の後方
(矢印D方向)への移動が規制され、これによって、レ
ール板24,24、布開き板45の右方(開き側)への
移動が規制されるので、この布開き板45に連結されて
いる前記布受け板11の開き側への移動が規制される。
【0048】したがって、前記ストッパねじ53の位置
調節を行うことで、布受け板11の開き側への移動規制
(位置規制)を行うことができる。
【0049】また、前記規制手段51は、布受け板11
から遠いところにある駆動リンク23の近傍でかつ送り
台10の前端部に設けられているので、布受け板11の
開き側への移動規制の調整作業を、布切りメス7等が邪
魔になることなく、しかも、被縫製物を布受け板11に
載せたままで容易に行うことができる。
【0050】前記規制手段50は、初期位置での布受け
板11の位置決めを行うもので、以下のように構成され
ている。
【0051】すなわち、前記送り台10の側面には、駆
動リンク23とエアシリンダ36およびナックル37と
の連結部付近に、駆動リンク23の端部の前後の移動量
より十分に長い長穴55が形成されている。
【0052】また、前記送り台10の長穴55が形成さ
れた部分の内側面には、布開きストッパ板56が配置さ
れており、この布開きストッパ板56には、前記長穴5
5を貫通して止ねじ57,57がねじ込まれている。そ
して、布開きストッパ板56は、止ねじ57,57を締
め付けることで、送り台10に固定され、止ねじ57,
57を緩めることで、前後に移動可能となっている。な
お、前記止ねじ57,57と送り台10との間には長穴
55の目隠しとなるストッパカバー58が挟まれて、該
止ねじ57,57によって固定されている。
【0053】また、前記布開きストッパ板56には、長
穴60が形成されている。この長穴60は、前記長穴5
5より短く、かつ、前記駆動リンク23の端部の前後の
移動量よりは長いものであり、該長穴60には駆動リン
ク23の端部に延出形成された延出部23aが挿入され
ている。なお、この延出部23aは前記ストッパカバー
58に接触しない範囲で前記長穴55にも入り込んでい
る。
【0054】前記布開きストッパ板56の前端部はL型
に曲げられており、この部分にはねじ穴61が形成され
ている。一方、送り台10の側面の前部端面62には穴
63が形成されており、この穴63には調節ねじ64が
挿通され、該調節ねじ64は前記ねじ穴61に螺合して
いる。したがって、前記止ねじ57,57を緩めたうえ
で、調節ねじ64を回すことで、布開きストッパ板56
は前後に移動するようになっている。
【0055】そして、上記構成の規制手段50では、前
記エアシリンダ36のピストンロッド36aが引き込ま
れて、駆動リンク23が反時計回りに回転し、その延出
部23aが矢印D方向に移動して、布開きストッパ板5
6の長穴60の端面に当接することで、駆動リンク23
の移動範囲を規制し、これによって、布受け板11の閉
じ側の位置を規制するようになっている。
【0056】すなわち、駆動リンク23の延出部23a
が前記長穴60の端面に当接することで、カム板22の
前方(矢印C方向)への移動が規制され、これによっ
て、レール板24,24、布開き板45の左方(閉じ
側)への移動が規制されるので、この布開き板45に連
結されている前記布受け板11の閉じ側への移動が規制
される。
【0057】したがって、前記布開きストッパ板56の
位置を、調節ねじ64によって調節することで、布受け
板11の閉じ側への移動規制(位置規制)を行うことが
できる。
【0058】上記構成の布開き手段21による布開き動
作を簡単に説明する。
【0059】まず、エアシリンダ36のピストンロッド
36aが引込み位置にあり、レール板24,24が閉じ
側(布切りメスの上下動経路に対して布受け板11が最
接近する位置)に位置している。
【0060】上記の初期状態からエアシリンダ36を作
動させて、そのピストンロッド36aを図4、5に示す
状態まで伸ばすと、駆動リンク23が時計回りに回転
し、これによって、該駆動リンク23の一端部が後方
(矢印D方向)に移動する。
【0061】駆動リンク23の一端部が後方に移動する
と、カム板22が後方に直線移動し、これによって、前
記レール板24,24が右方(矢印B方向)に直線移動
し、該レール板24,24に布開き受けピン25,25
によって連結されている布受け板11が右方に移動し、
これに伴って布受け板11に保持されている被縫製物の
切込みが開いていく。
【0062】そして、前記駆動リンク23の延出部23
aが前記規制手段51のストッパねじ53の先端部に当
接すると、駆動リンク23の作動が停止し、これによっ
て、布受け板11の移動も停止し、布開き動作が終了す
る。
【0063】一方、被縫製物の切込みを閉じる際には、
駆動リンク23の延出部23aがストッパねじ53に当
接している状態から、上記布開き手段21を逆方向に作
動させることで行うことで、被縫製物の切込みが閉じて
いく。そして、駆動リンク23の延出部23aが前記規
制手段50の布開きストッパ板56の長穴60の端部に
当接することで、駆動リンク23の作動が停止し、これ
によって、布受け板11の移動も停止し、布閉じ動作が
終了する。
【0064】また、前記規制手段50によって、布開き
量を調整するには以下のようにして行う。
【0065】まず、前記エアシリンダ36のピストンロ
ッド36aを引き込み状態としておき、駆動リンク23
の延出部23aを、布開きストッパ板56の長穴60の
端面に当接させておく。
【0066】次に、この状態で前記止ねじ57,57を
緩め、調節ねじ64を回すと、布開きストッパ板56が
前後に移動し、その長穴60の端面に当接している駆動
リンク23の延出部23aが前後に移動し、これによっ
て、駆動リンク23が段ねじ34を支点として回動す
る。
【0067】この場合、調節ねじ64を右に回すと、布
開きストッパ板56が前方(矢印C方向)に移動し、こ
れによって、駆動リンク23が時計回りに回転してカム
板22が後方(矢印D方向)に移動し、布開き板45が
右方(矢印B方向)に移動する。布開き板45が右方に
移動すると、これに連結されている布受け板11が右方
に移動する。
【0068】このときの布受け板11の位置が、閉じ側
への規制位置であるので、この位置と、開き側の規制位
置との間隔が短くなるので、布受け板11の開き側への
移動量が小さくなって、この結果、布開き量が小さくな
る。
【0069】一方、前記調節ねじ64を左に回すと、布
開きストッパ板56が後方(矢印D方向)に移動し、こ
れによって、駆動リンク23が反時計回りに回転してカ
ム板22が前方(矢印C方向)に移動し、布開き板45
が左方(矢印A方向)に移動する。布開き板45が左方
に移動すると、これに連結されている布受け板11が左
方に移動する。このときの布受け板11の位置が、閉じ
側への規制位置であるので、この位置と、開き側の規制
位置との間隔が長くなるので、布受け板11の開き側へ
の移動量が大きくなって、この結果、布開き量が大きく
なる。
【0070】上記のようにして、布開き量を調整したな
らば、前記止ねじ57,57を締め付けて、布開きスト
ッパ板56を送り台10に固定する。このように、前記
規制手段50では、布開き量を容易に調整することがで
きる。
【0071】また、前記規制手段50が駆動リンク23
の近傍に設けられており、該駆動リンク23の移動スト
ロークがレール板24,24の移動ストロークより長い
ので、前記調整ねじ64を回転させることで、布受け板
11の閉じ側(前記布切りメスの上下動経路に対して前
記布保持部材が最接近する位置)における移動規制の微
調整を容易に行うことができる。
【0072】さらに、前記規制手段50は、布受け板1
1から遠いところにある駆動リンク23の近傍でかつ送
り台10の右縁部に設けられているので、布受け板11
の閉じ側への移動規制の調整作業を、布切りメス7等が
邪魔になることなく、しかも、被縫製物を布受け板11
に載せたままで容易に行うことができる。
【0073】また、前記規制手段50,51はいずれ
も、ミシン機枠の外側から、駆動リンク23の移動範囲
を調節操作可能に構成されているので、送り台10のカ
バーを装着したままの状態で布受け板11の移動規制の
調節を行うことができる。
【0074】図8は本発明のミシンの制御ブロック図で
ある。制御装置70は、ミシンを制御するためのプログ
ラムや縫製に必要なデータが記憶されるROM71、各
種計算及び処理を行うCPU72、操作パネル75から
入力又は設定されたデータ、プログラムに基づいてCP
U72によって計算されたデータ等が記憶されるRAM
73を備えている。CPU72には入出力インターフェ
ース74を介して操作パネル75、スタートスイッチ7
6及び押えスイッチ77が接続されている。
【0075】ミシンの図示しない主軸はサーボモータ8
0により回転可能とされ、図1に示した送り台10はX
軸パルスモータ81及びY軸パルスモータ82によりX
Y方向に移動可能とされ、更に、図1の針棒6と図示し
ないルーパーは鳩目部の縫製のためZ軸パルスモータ8
3により回動可能とされている。
【0076】これら4つのモータ80〜83は、それぞ
れモータドライブ回路84〜87及び入出力インターフ
ェース74を介してCPU72に接続されている。送り
台10はX軸原点センサ88及びY軸原点センサ89に
よりその原点を検出可能とされ、針棒及びルーパーの原
点は、Z軸パルスモータ83の回転軸の位相を検出する
Z軸原点センサ90により、検出可能となっている。こ
れらX、Y及びZ軸原点センサ88、89、90は入出
力インターフェース74を介してCPU72へ接続され
ている。
【0077】図1に示した布切りメス7は布切りシリン
ダ92により、布押え8は押え用駆動体(エアシリン
ダ)19により、布開き手段21はエアシリンダ36に
より、それぞれ駆動されるが、これらの各シリンダ9
2,19,36はそれぞれシリンダ駆動電磁弁94,9
6,98及び入出力インターフェース74を介してCP
U72へ接続されている。
【0078】図9は操作パネル75を示す。操作パネル
75は、ミシンを起動できる縫製状態とデータ等を設定
できる準備状態を切換る準備スイッチ102、縫製状態
か準備状態かを表示する準備モード表示部104、使用
するパターンデータを選択するパターン選択スイッチ1
06、選択されているパターンデータ番号を表示する表
示部108、布切りメスの動作(メス落ち)の有り無し
を選択する布切りメス選択スイッチ110、この選択ス
イッチ110で選択されたメス落ちの有無を表示する布
切り動作表示部112、通常モードと2種類の縫い直し
モード(布開きONモードと布開きOFFモード)を選
択する縫い直しモード選択スイッチ114、この選択ス
イッチ114で選択されたモードを表示する縫い直しモ
ード表示部116、データ項目設定用スイッチ群118
とから構成されている。
【0079】準備スイッチ102は、1回押す毎に縫製
状態と準備状態とが切換わり、布切りメス選択スイッチ
110は、1回押す度にメス落ちの有無が切換わる。
【0080】準備モード表示部104はLEDによって
構成され、例えば縫製状態の時に点灯し、準備状態のと
きに消灯する。同様に布切り動作表示部112もLED
によって構成され、例えば布切りメスの動作が有る時に
点灯する。
【0081】パターン選択スイッチ106は+,−のキ
ーを操作することにより表示部108の数字を増減して
パターンNo.を選択するスイッチである。
【0082】データ項目設定用スイッチ群118は、デ
ータ項目選択スイッチ120とデータ項目表示部12
2、データ選択スイッチ124とデータ表示部126、
データ設定モード選択スイッチ128とから構成され
る。
【0083】このデータ項目は複数有り、例えばミシン
の回転数、針数等がそれぞれ項目No.を割り当てられ
ていて、データ項目選択スイッチ120の+,−キーを
操作して選択された項目No.をデータ項目表示部12
2へ表示した後、データ選択スイッチ124の+,−キ
ーを操作することによりデータ表示部126の数字を増
減して希望する回転数や針数等に合わせることにより各
データ項目及びそのデータが選択され、データ設定モー
ド選択スイッチ128を押すと選択された通りにCPU
72により設定される。
【0084】縫い直しモード選択スイッチ114は、1
回押す度に通常モードから布開きONモードへ、布開き
モードから布開きOFFモードへ、布開きOFFモード
から通常モードへと切換わる。
【0085】通常モードとは、通常の穴かがり縫いを行
うモードで布開き動作も所定時期に通常通りに行われ
る。布開きONモードとは布押えにより布を布受け板上
に押圧する前に布開き動作を行い、その後は布受け板を
閉じずにその状態のまま縫製作業を行うモードである。
布開きOFFモードとは、布受け板を開かずに閉じた状
態のまま縫製作業を行うモードである。
【0086】次に、以上の構成において、作業者による
操作パネル75の操作に基づいて、制御装置70が行う
各種動作モード設定及び制御動作を図10〜12のフロ
ーチャートに基づいて説明する。なお、初期状態におい
ては、布受け板11は閉じた状態である。
【0087】電源投入後、図10のフローチャートのス
テップ1で、作業者による操作パネル75へのパターン
入力待ちとなる。パターン選択スイッチ106が押され
た場合には、ステップ2でパターンNo.を更新し、ス
テップ3へ進む。
【0088】パターン選択スイッチ106が押されなか
った場合には、ステップ3に進んでデータ設定モード選
択スイッチ128が押されたか否かが判定される。
【0089】データ設定モード選択スイッチ128が押
されている場合は、ステップ4にてデータ設定を行い、
ステップ5へ進む。データ設定モード選択スイッチ12
8が押されていない場合は、ステップ5へ進んで布切り
メス選択スイッチ110が押されたか否かが判定され
る。
【0090】布切りメス選択スイッチ110が押されて
いれば、ステップ6に進み、布切りメスの動作が有りか
否かが判定され、有りの場合には、ステップ7でメス有
りの設定を行ってからステップ9へ進む。布切りメスの
動作が無しの場合には、ステップ8でメス無しの設定を
行ってから、ステップ9へ進む。
【0091】ステップ9で縫い直しモード選択スイッチ
114が押されたか否かが判定され、押された場合には
ステップ10へ進み、押されていない場合にはステップ
13へ進む。
【0092】ステップ10では、更に縫い直しモード選
択スイッチ114が押されたか否かが判定され、押され
た場合にはステップ11で布開きOFFモードの設定を
行った後、ステップ14へ進み、押されない場合にはス
テップ12で布開きモードONの設定を行った後、ステ
ップ14へ進む。ステップ13では通常モードの設定を
行った後ステップ14へ進む。
【0093】ステップ14では、準備スイッチ102が
押されたか否かが判定され、押されると操作パネル75
の各種スイッチの操作に基づいての各種設定が終了し、
図11のフローチャートのステップ15へ進む。準備ス
イッチが押されなかった時はステップ1へ戻る。
【0094】ステップ15では、設定されたデータを元
に縫い目データを作成し、ステップ16で送り台の原点
検索、針棒とルーパの原点検索移動動作を行う。
【0095】次にステップ17で、布開きONモードか
否かが判定され、布開きONモードの場合には、ステッ
プ18で布開き機構を動作させて布受け板11を開いた
状態にした後、ステップ19へ進む。
【0096】布開きONモードでない場合(通常モード
の場合又は布開きOFFモードの場合)には、そのまま
ステップ19へ進み、準備スイッチ102が押されたか
否かが判定される。 準備スイッチ102が押された場
合には、ステップ20で布開きONモードか否かが判定
され、布開きONモードの場合には、布受け板11を接
近させて閉じた後、ステップ1へ戻る。ステップ20で
布開きONモードでない場合にはそのままステップ1へ
戻る。
【0097】ステップ19で準備スイッチ102が押さ
れなかった場合には、ステップ22へ進み、押えスイッ
チ77が押されたか否かが判定される。押されなかった
場合にはステップ19へ戻り、押された場合にはステッ
プ23へ進んで押えを下降し、ステップ24へ進む。ス
テップ24では、再度押えスイッチ77が押されたか否
かが判定され、押された場合にはステップ25で押えを
上昇してステップ19へ戻る。
【0098】ステップ24で押えスイッチ77が押され
なかった場合にはステップ26へ進み、スタートスイッ
チ76が押されたか否かが判定され、押されなかった場
合にはステップ24へ戻り、押された場合には図12の
フローチャートのステップ27へ進む。
【0099】ステップ27で布切りメス動作の有無が判
定され、無しの場合はステップ29へ進み、有りの場合
はステップ28で布切りシリンダ92を駆動して布切り
を行う。
【0100】ステップ29では通常モードか否かの判定
を行い、通常モードの場合には、ステップ30に移行
し、布開き機構を動作させて布受け板11を開いた状態
にした後、ステップ31へ移行する。通常モードでない
(布開きオンモード又は布開きオフモード)場合には、
布開き動作を行わずにそのままステップ31〜34の動
作を実行する。
【0101】ステップ31では送り台を縫い始め位置へ
移動し、ステップ32でミシン主軸を回転して縫製を行
う。縫製終了後、ステップ33で送り台を原点位置へ移
動すると共に針棒とルーパーを原点位置へ移動し、ステ
ップ34で押えを上昇させてステップ35へ進む。ステ
ップ35では通常モードか否かが判定され、通常モード
の場合にはステップ36で布受け板11を閉じてからス
テップ19へ戻り、作業者による操作パネルの操作待ち
となる。ステップ35で通常モードでない場合にはその
ままステップ19へ戻る。
【0102】以上のように、図9の操作パネル75の縫
い直しモード選択スイッチ114を1度押すことにより
布開きオンモードが選択され、図10のステップ9,1
0,12が実行されて布開きオンモードが設定される。
この設定によりステップ18が実行され、ステップ3
0、ステップ36の動作が省略されるので、布受け板1
1は、押えにセットされた布は縫い直しの縫製が終了す
るまで開いたままとなる。従って、縫い直し時、すでに
縫製が済んでいる縫い形状の位置に縫い直し位置を合わ
せることが容易となる。また、布開きが開いたままなの
で、縫い直し縫製中に布の位置ずれが起こらない。
【0103】また、縫い直しモード選択スイッチ114
を2度押すことにより布開きオフモードが選択され、図
10のステップ9,10,11が実行されて布開きオフ
モードが設定される。この設定によりステップ18が実
行され、ステップ30,36の動作が省略されるので、
布受け板11は一度も開かれないままで縫い直しの縫製
終了となる。従って、縫い直し時、すでに縫製が済んで
いる縫い形状の位置に縫い直し位置を合わせることが容
易となる。また、布開きが閉じたままなので、縫い直し
縫製中に布の位置ずれが起こらない。
【0104】なお、以上のフローチャートは、先メスま
たはメス落ち無しの場合のものであるが、後メスの場合
には、ステップ27、28が省略され、ステップ32の
縫製動作での直線部のかがり縫い終了後、鳩目穴部かが
り縫い前に布切りメス駆動が行われる点で相違するのみ
で、その他のステップは先メスの場合と同様である。
【0105】なお、上記した実施例においては、図9の
操作パネル75の縫い直しモード選択スイッチ114で
3つのモード(通常モードと2種類の縫い直しモード)
を選択可能としたが、縫い直しモードは布開きオンモー
ドのみ、或いは布開きオフモードのみとすることができ
る。この場合は縫い直しモード表示部116は表示部1
04,112と同様に1個のLEDで構成され、例えば
縫い直しモードのときに点灯し、通常モードの時に消灯
する。
【0106】また、駆動手段と布開き手段との間にクラ
ッチ等の機械的な手段を設けて、選択手段により有効無
効とする時、該機械的な手段を作用させて布開き手段の
作用を有効無効とするようにしてもよい。
【0107】
【発明の効果】本発明によれば、駆動手段が所定時期に
行う布開き動作を有効または無効に切換可能とする選択
手段を設けた。
【0108】この選択手段により、布開き動作を無効に
切換えて、縫い直し等の一時的な使用を簡単且つ迅速に
行うことが可能となった。特に、後メス縫製品の縫い直
しの際、かがり縫い幅が狭くなることを防いで商品価値
の劣化を防止することができる。
【0109】また、縫い直し等の終了後は布開き動作を
有効に切り換えることにより、通常の穴かがりが可能で
あり、従来の調整装置により布開き量を零に調整して縫
い直しをする場合のように、布開き量を再調整する必要
がない。
【0110】縫い直しの縫製が終了するまで布保持部材
を開いたまま或いは閉じたままにできるので、縫い直し
時、すでに縫製が済んでいる縫い形状の位置に縫い直し
位置を合わせることが容易となるとともに、縫い直し縫
製中に布の位置ずれが起こらない。
【0111】さらに、駆動手段による布保持部材の接離
動作を有効または無効に切換可能とする選択手段を設け
たことにより、無効とするときに布保持部材を接離方向
に全く動かさないようにできるので、布ずれを生じさせ
ずに再縫製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態の布開き装置が適用される穴か
がり縫いミシンの側面図である。
【図2】 図1のミシンの布押え作動機構を示す側面図
である。
【図3】 図1のミシンの平面図である。
【図4】 図3のミシンの右側の布受け板を省略した平
面図である。
【図5】 図3のミシンの右側の布開き機構を示す平面
図である。
【図6】 図5におけるY矢視図である。
【図7】 図5におけるX矢視図である。
【図8】 本実施の形態のミシンの制御ブロック図であ
る。
【図9】 本実施の形態のミシンの操作パネルを示す。
【図10】 本実施の形態によるミシンの布開き装置の
動作のフローチャートを示す図である。
【図11】 本実施の形態によるミシンの布開き装置の
動作のフローチャートを示す図である。
【図12】 本実施の形態によるミシンの布開き装置の
動作のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
7…布切りメス 8…布押え(布保持部材) 11...布受け板(布保持部材) 21...布開き手段 36,98...駆動手段 70...制御装置 75...操作パネル 114...縫い直しモード選択スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被縫製物を保持可能とし互いに布切りメス
    の上下動経路を挟んで該上下動経路に接近または離間す
    るように左右方向に移動可能に設けられた一対の布保持
    部材と、 前記一対の布保持部材を前記上下動経路に対して接近状
    態から離間状態とする布開き動作を可能とした一対の布
    開き手段と、 電気的な制御により前記布開き動作を行わせる駆動手段
    と、 設定されたデータに基づいて前記被縫製物に所定の穴か
    がり縫い目を形成するとともに所定時期に前記駆動手段
    を駆動する制御手段、とを備えた穴かがりミシンの布開
    き装置において、 前記駆動手段が前記所定時期に行う布開き動作を有効ま
    たは無効に切換可能とする選択手段を設けたことを特徴
    とする穴かがりミシンの布開き装置。
  2. 【請求項2】前記布開き動作を無効とするとき、前記一
    対の布保持部材を離間状態に維持することを特徴とする
    請求項1に記載の穴かがりミシンの布開き装置。
  3. 【請求項3】前記布開き動作を無効とするとき、前記一
    対の布保持部材を接近状態に維持することを特徴とする
    請求項1に記載の穴かがりミシンの布開き装置。
  4. 【請求項4】前記布開き動作を有効とするときは前記布
    保持部材による布保持後且つ縫製動作の前に布開き動作
    を行い、前記布開き動作を無効とするときは前記布保持
    部材による布保持前に布開き動作が完了していることを
    特徴とする請求項1に記載の穴かがりミシンの布開き装
    置。
  5. 【請求項5】布押えと協働して被縫製物を保持可能とし
    互いに布切りメスの上下動経路を挟んで該上下動経路に
    接近または離間するように左右方向に移動可能に設けら
    れた一対の布保持部材と、 前記一対の布保持部材を前記上下動経路に対して接近状
    態から離間状態とする布開き動作を可能とした一対の布
    開き手段と、 電気的な制御により前記布開き動作を行わせる駆動手段
    と、 設定されたデータに基づいて前記被縫製物に所定の穴か
    がり縫い目を形成するとともに所定時期に前記駆動手段
    を駆動する制御手段、とを備えた穴かがりミシンの布開
    き装置において、 前記駆動手段による布保持部材の接離動作を有効または
    無効に切換可能とする選択手段を設けたことを特徴とす
    る穴かがりミシンの布開き装置。
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