JP2001330154A - 膨張黒鉛製リングパッキンおよびその製造方法 - Google Patents

膨張黒鉛製リングパッキンおよびその製造方法

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JP2001330154A JP2000153082A JP2000153082A JP2001330154A JP 2001330154 A JP2001330154 A JP 2001330154A JP 2000153082 A JP2000153082 A JP 2000153082A JP 2000153082 A JP2000153082 A JP 2000153082A JP 2001330154 A JP2001330154 A JP 2001330154A
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ring
tape
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Shoichi Shigetome
祥一 重留
Masaaki Hiratsuka
雅章 平塚
Mitsuru Takahira
満 高比良
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Nippon Leakless Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用限界温度を越える温度領域でも膨張黒鉛
の酸化消失がなく、優れたシール性を維持することがで
き、また、締め付けによる膨張黒鉛のはみ出しもない膨
張黒鉛製リングパッキンおよびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 膨張黒鉛テープ1の幅方向の端面部に金
属箔2を挟み込ませて被覆部材となし、この被覆部材付
き膨張黒鉛テープを型A1の周囲に所定厚さに巻き重ね
たあと、型A3で加圧成形して膨張黒鉛製リングパッキ
ンを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温高圧装置のバ
ルブ等に使用してガスや水等の流体をシールするのに好
適な膨張黒鉛製リングパッキンおよびその製造方法の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高温高圧装置のバルブ等に使用す
るシールリングとして金属製シールリングが知られてい
る。この金属製シールリングにあっては、かかる装置の
メンテナンス等の際にシール部分に傷が付くと、その傷
の補修のために研磨や切削等を行わなければならないこ
とから、メンテナンス費用を増加させてしまう。
【0003】そこで、金属製シールリングに代わるもの
として、軟質でシール性の高い膨張黒鉛を素材としたリ
ングパッキンが多用されている。この膨張黒鉛製リング
パッキンには種々のタイプがあるが、最も一般的なもの
はテープモールド式といわれ、膨張黒鉛製シートを所定
幅にスリットして得たテープ状素材を成形用金型内に渦
巻き状または同心円状に巻き重ねて配置した後、これを
テープ幅方向に加圧成形して得られるリング状パッキン
である。
【0004】この膨張黒鉛製リングパッキンはシール部
分に傷を付けるおそれはなく、また弾力性に富んでいる
ことから、金属製シールリングよりも圧力変動に十分に
追従できるとともに低締め付け圧でも十分なシール性を
発揮するという利点がある。また、膨張黒鉛の内部に補
強材として金属箔や金網等を埋設させた複合構造にする
こともできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記膨張黒鉛
製リングパッキンは、400℃を越える温度領域では大
気中の酸素によって膨張黒鉛が酸化消失し、シール性の
保持が困難となる欠点がある。また、酸素を含む流体に
ついても400℃を越える温度領域では同様に膨張黒鉛
が酸化消失し、シール性の保持が困難となる。さらに、
膨張黒鉛のみで構成する場合、締め付け固定された際に
膨張黒鉛が隙間からはみ出ることがあり、その結果、応
力緩和によってシール性能が低下するという問題点があ
る。
【0006】そこで、上記膨張黒鉛製リングパッキンの
問題点を解消するものとして、例えば特開平10−47
489号公報に記載されているように、テープモールド
式で成形された膨張黒鉛製リングパッキンの一方の端面
部(大気側)にメタルグロメットを、他方の端面部(流
体側)にハンチドメタルを当てがい、加圧成形で圧着し
たものが提案されている。
【0007】上記構成による膨張黒鉛製リングパッキン
は、シール周辺に対する膨張黒鉛のはみ出しを防止する
には有効であるが、圧力容器の内周面・蓋軸の外周面
と、膨張黒鉛テープとの間に隙間が生じてしまい、大気
側からの空気の侵入を防止することができず、膨張黒鉛
成形体の高温酸化による体積減少を生じさせ、膨張黒鉛
の使用限界温度である400〜450℃を越える高温度
下での使用に耐えられないという欠点がある。
【0008】本発明は、使用限界温度を越える温度領域
でも膨張黒鉛の酸化消失がなく、優れたシール性を維持
することができ、また、締め付けによる膨張黒鉛のはみ
出しもない膨張黒鉛製リングパッキンおよびその製造方
法を提供することを主たる目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の膨張黒鉛製リングパッキンは、膨
張黒鉛テープをリング状に巻き重ねて成形する膨張黒鉛
製リングパッキンであって、そのリングパッキンの一方
の端面部または両端面部に、膨張黒鉛の酸化消失を防止
する部材として、少なくとも金属箔を用いて成る被覆部
材が設けられていることを要旨としている。
【0010】また請求項2の発明の膨張黒鉛製リングパ
ッキンは、請求項1において、膨張黒鉛テープの幅方向
における一方の端面部または両端面部に金属箔を挟み込
ませ、それを被覆部材としたことを要旨としている。
【0011】また請求項3の発明による膨張黒鉛製リン
グパッキンは、膨張黒鉛テープをリング状に巻き重ねて
成形する張黒鉛製リングパッキンの一方の端面部または
両端面部に、軟質な中芯材の表面を金属箔で被覆した紐
状体をリング状に成形した被覆部材を重ね合わせたこと
を要旨としている。
【0012】さらに請求項4の発明の膨張黒鉛製リング
パッキンの製造方法は、膨張黒鉛テープにおける一方の
端面部または両端面部に金属箔で挟み込ませて被覆部材
となし、この被覆部材付き膨張黒鉛テープを渦巻き状ま
たは同心円状に巻き重ねた後、これを成形用金型に入れ
てテープの幅方向に加圧してリング状に成形することを
要旨としている。
【0013】また請求項5の発明の膨張黒鉛製リングパ
ッキンの製造方法は、膨張黒鉛テープをリング状に巻き
重ねて成形した膨張黒鉛製リングパッキンの一方の端面
部または両端面部に、軟質な中芯材の表面を金属箔で被
覆した紐状体をリング状に成形した被覆部材を重ね合わ
せ、成形用金型に入れて圧着させることを要旨としてい
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態とし
ては、図1(ア)〜(オ)に示すように、膨張黒鉛テー
プ1の幅方向における一方の端面部または両端面部に金
属箔2を挟み込ませ、これを膨張黒鉛の酸化消失を防止
する被覆部材となし、この被覆部材付き膨張黒鉛テープ
1を、図3に示すように、金型A1の周囲に所定厚さに
なるまで渦巻き状または同心円状に巻き重ね、それを金
型A2内に入れ、金型A3でテープの幅方向に加圧成形し
て断面角形の膨張黒鉛製リングパッキンを構成する。
【0015】
【実施例】図1〜図3に、本発明の一実施例を示す。図
1(ア)〜(オ)は、膨張黒鉛テープ1の幅方向におけ
る一方の端面部または両端面部に金属箔2を挟み込ま
せ、膨張黒鉛テープの酸化消失を防止する被覆部材とし
た各種の構造例を示している。膨張黒鉛テープ1に金属
箔2を挟み込ませた後、例えば図2に示すように、一対
の型付けロール3,3にかけ、金属箔を軟質な膨張黒鉛
テープに喰い込ませ、テープから脱落しないよう保持し
ておくのが好ましい。
【0016】このように金属箔で被覆した膨張黒鉛テー
プを、図3に示すように、金型A1の周囲に所定厚さに
なるまで渦巻き状または同心円状に巻き重ね、それを金
型に入れた後、金型A3でテープの幅方向に加圧成形す
ることにより、端面部を金属箔で被覆した断面角形の膨
張黒鉛製リングパッキンが得られる。
【0017】上記の加圧成形により、巻き重ねられた膨
張黒鉛テープ同士は金属箔が存在しない膨張黒鉛の対接
面部分で強固に密着し、一体化される。
【0018】図1の構造例(ア)〜(オ)は、膨張黒鉛
テープ同士を密着一体化させる対接面をできるだけ広く
残し、かつ膨張黒鉛テープの酸化消失の防止効果を最小
限確保できる構造例を示したものである。
【0019】上記構造例の中で、構造例(ウ),(エ)
は、膨張黒鉛テープに挟み込ませた金属箔の一方を、構
造例(ア),(イ)のそれより短くしているが、これは
テープを巻き重ねた際の金属箔同士の対接面をできるだ
け小さくし、構造例(ア),(イ)とほぼ同じ被覆効果
が得られるようにしたものである。本発明で使用する金
属箔は、融点が400℃を越えるもので、バルブ等の本
体よりも柔らかく、厚さが0.05mm以下のものが良
く、例えば、アルミニウム、銅、鉄、ニッケル等が使用
できる。
【0020】なお、膨張黒鉛テープの加圧成形時に金属
箔に生じるシワ部分には、目止め材として無機充填材、
金属微粉末を混合したバインダーまたは油を塗布するの
がよい。無機充填材としては、マイカ、クレー、タル
ク、硫酸バリウム、重炭酸ナトリウム、グラファイト、
硫酸鉛、トリホ石、ウオラストナイト等を使用できる。
バインダーとしては、無機バインダー、ゴム液等が使用
可能である。無機充填材、金属微粉末の混合量はバイン
ダーに対して20〜80重量%が好ましい範囲である。
【0021】上記のように金属箔で被覆した膨張黒鉛テ
ープを用いてリングパッキンとした各種構造例(断面と
して)を図4(カ)〜(ケ)および図5(コ)〜(チ)
に示す。図4の構造例(カ)〜(ケ)は、断面角形とし
た膨張黒鉛製リングパッキンであり、図5の構造例
(コ)〜(チ)は、断面楔形とした膨張黒鉛製リングパ
ッキンである。
【0022】なお、図4〜図5の構造例のうち、構造例
(ク),(ケ),(シ),(ス),(タ),(チ)は、
被覆すべき膨張黒鉛テープの端面部に金属箔を設けてい
ないテープ部分があるが、これはリングパッキンの装填
時に共同して使用されるリテーナリング等の部材で被覆
されることを前提として構成したものである。
【0023】図6に、前記断面角形の膨張黒鉛製リング
パッキンを圧力容器の器体と蓋体の封止に使用した例を
示し、図7に断面楔形の膨張黒鉛製リングパッキンを圧
力容器の器体と蓋体の封止に使用した例を示している。
【0024】図6〜図7において、4は圧力容器の器
体、5は蓋体、6は引張りボルト、7はリテーナリング
であり、膨張黒鉛製リングパッキンは金属箔による被覆
部材を大気側にして、器体と蓋体の間に装填され、リテ
ーナリング7で固定され、引張りボルト6の操作で締め
付けられるようになっている。
【0025】そこで、引張りボルト6による締め付け力
により、リングパッキンの膨張黒鉛テープ1および金属
箔2による被覆部材は変形され、器体4の内周面と蓋体
5の外周面とに密着し、両者の間にシール機能が付与さ
れる。金属箔による被覆部材は膨張黒鉛のはみ出しを制
御する働きがあるため、器体4の外周面とリテーナリン
グ7の外周面との隙間へのはみ出しは有効に防止され、
そのため封止機能が長期にわたり良好に維持される。
【0026】また、大気側の空気が前記隙間からリング
パッキン側に侵入しようとしても、金属箔による被覆部
材により空気の侵入が阻止され、リングパッキンを形成
している膨張黒鉛が酸化消失するおそれは解消され、4
00℃を越える使用条件でも長期にわたって高いシール
性が発揮される。
【0027】実施例1 厚さ0.83mm、幅16mmの膨張黒鉛テープと、厚
さ0.01mm、幅12mmの金属箔テープを素材とし
て用い、図1(エ)に示すように、膨張黒鉛テープの幅
方向の両端面部に、金属箔テープを短い部分4mm、長
い部分8mmとなるように挟み込んで被覆部材とした膨
張黒鉛テープを巻き重ねて加圧成形した断面角形のリン
グパッキンを試料とし、これを前記圧力容器の蓋体封止
部に実装し、重量変化を確認した結果を、膨張黒鉛のみ
のリングパッキンと対比して下記表1に示す。ここで
は、加速試験として圧力容器と蓋との隙間を一般的に使
用されるJISB0401のすきまばめ程度にした標準
隙間と、それよりも0.1mm拡大し、試験温度を65
0℃の条件とした際の例を示している。
【0028】
【表1】
【0029】表1の結果から明らかなように、実施例の
製品は大気側隙間が標準でも拡大しても熱減量がほとん
ど無く、膨張黒鉛の酸化が有効に阻止されることが確認
された。また、実施例の製品に対し、100MPaの耐
水圧力試験を行った結果、膨張黒鉛テープのみのものと
同様、漏洩のないことが確認された。
【0030】上記実施例の膨張黒鉛製リングパッキンの
構成によれば、膨張黒鉛テープをリング状に巻き重ねて
構成する膨張黒鉛製リングパッキンにおいて、前記膨張
黒鉛テープの幅方向の端面部に金属箔を挟み込ませた簡
単な構成により、400℃を越える温度領域でも膨張黒
鉛の酸化消失がなく優れたシール性を維持することがで
き、かつ締め付けによる膨張黒鉛のはみ出しもなく、金
属製バックアップリングも必要としない膨張黒鉛製リン
グパッキンを得ることができる。
【0031】加えて、上記実施例の構成によれば、従来
の金属シールリングに対応する既存の装置にあっても容
易に金属シールリングの代替品となり得る膨張黒鉛製リ
ングパッキンを提供することができる。
【0032】図8(ツ)〜(ヌ)〜図9(ネ)〜(ハ)
に、本発明の他の実施例を示す。同図において、Pは膨
張黒鉛テープ1をリング状に巻き重ねて成形した膨張黒
鉛系パッキンであり、Qは金属箔テープ2をリング状に
巻き重ねて成形した金属箔系パッキンであり、リング状
の膨張黒鉛系パッキンPの一方の端面部または両端面部
に、リング状の金属箔系パッキンQが膨張黒鉛系パッキ
ンPの酸化消失を防止する被覆部材として重ね合わされ
ている。
【0033】膨張黒鉛系パッキンPは、前述した実施例
と同様に、膨張黒鉛テープを金型に渦巻き状または同心
円状に巻き重ね、テープの幅方向に加圧成形することに
よって得られる。また金属箔系パッキンQも膨張黒鉛系
パッキンPと同じ方法で成形することにより得られる。
そして、膨張黒鉛系パッキンPとそれに重ね合わされた
金属箔系パッキンQは、再度金型内に入れて加圧し、両
者を圧着するのが好ましい。
【0034】膨張黒鉛系パッキンPと金属箔系パッキン
Qは、図8(ツ)および図9(ネ)に示すように、両者
を平面で重ね合わせてもよいが、図8(テ),(ト)お
よび図9(ノ),(ハ)に示すように、凹凸面またはV
形面で嵌合させることにより、より強い結合力が得られ
る。
【0035】図10〜図11に、金属箔系パッキンの他
の実施例を示す。本実施例の金属箔系パッキンは、軟質
な中芯材Rの表面を金属箔テープ2で被覆した紐状体を
金型でリング状に加圧成形されたものである。前記金属
箔系パッキンの軟質な中芯材Rは、膨張黒鉛テープを金
属繊維で袋編みしたものを編み糸として、この編み糸を
八編み、袋編み等に編組したもの、有機繊維、ゴム、充
填材を混練して得た練り物を棒状に成形した棒状成形物
が用いられる。
【0036】その他、中芯材としては複数本の線材を束
ねたものを使用できる。線材としては、潤滑油を含浸さ
せたアラミド繊維等の耐熱性合成樹脂製繊維、あるいは
モネルメタル、インコネル、ステンレス、銅、アルミニ
ウム等の金属、炭素繊維、ガラス繊維、セラミックファ
イバー繊維等の密封材料として必要な耐熱性および強度
を有する材料であれば、特に限定されることなくいずれ
のものも好適に使用することができる。
【0037】また、線材は、望ましくは直径3mm以下
とされるのが、製造面から好ましい。また線材として
は、複数本の線材を束ねたもの、あるいは1本の線材を
束ねて編む、または組む等を行って紐体としたものが好
適に使用される。
【0038】具体的には、例えば複数本の線材により形
成された丸編紐、あるいは角編紐等の編紐、同じく丸打
紐、角打紐等が好適に例示される。あるいは複数本の線
材をそのまま束ねて捩ったもの等も好適に使用すること
ができる。
【0039】線状体は交絡して構造体を形成するもので
あり、断面の形状は交絡することが可能であれば特に限
定されず、円形、角形、楕円形等が挙げられるが、例え
ば円形の場合、断面は0.05〜0.5mmであるのが
好ましい。線状体を交絡する方法は、一般のパッキンに
用いられている方法を適用すればよく、ニット編、袋編
み、加撚等が挙げられる。
【0040】前記したような線材束の表面に金属箔テー
プが巻回される。巻回方法としては、特に限定されず、
紐状表面に一重または二重以上に順次巻回させていって
もよく、あるいは線材束の表面に金属箔テープを被覆さ
せ、金属箔テープと線材束との両方を捩りながら撚って
いき、線材表面に金属箔テープを巻回させていくなど、
適宜な方法が採用できる。なお、後者の巻回方法では、
線材束および金属箔テープとが共に捩じられた状態のも
のが得られる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
使用限界温度を越える温度領域でも膨張黒鉛の酸化消失
がなく、優れたシール性を維持することができ、また締
め付けによる膨張黒鉛のはみ出しもない膨張黒鉛製リン
グパッキンおよびその製造方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、膨張黒鉛テー
プの端面部を金属箔で被覆した各種構造例の断面図であ
る。
【図2】膨張黒鉛テープに金属箔を保持させる手段を示
す説明図である。
【図3】金属箔で被覆した膨張黒鉛テープを巻き重ねて
金型でリング状に加圧成形する説明図である。
【図4】膨張黒鉛テープを用いて成形した断面角形のリ
ングパッキンの各種構造例を示す断面図である。
【図5】膨張黒鉛テープを用いて成形した断面楔形のリ
ングパッキンの各種構造例を示す断面図である。
【図6】断面角形の膨張黒鉛製リングパッキンを装填し
た圧力容器の断面図である。
【図7】断面楔形の膨張黒鉛製リングパッキンを装填し
た圧力容器の断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示すもので、膨張黒鉛系
パッキンの端面部を金属箔系パッキンで被覆した断面角
形の膨張黒鉛製リングパッキンの各種構造例を示す断面
図である。
【図9】膨張黒鉛系パッキンの端面部を金属箔系パッキ
ンで被覆した断面楔形の膨張黒鉛製リングパッキンの各
種構造例を示す断面図である。
【図10】金属箔系パッキンの他の実施例を示すもの
で、紐状体に成形したパッキンの部分斜視図である。
【図11】リング状にした金属箔系パッキンの部分斜視
図である。
【符号の説明】
1 膨張黒鉛テープ 2 金属箔 3 型付けロール 4 圧力容器の器体 5 蓋体 6 引張りボルト 7 リテーナリング P 膨張黒鉛系パッキン Q 金属箔系パッキン R 中芯材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高比良 満 埼玉県浦和市原山2丁目2番18号 日本リ ークレス工業株式会社浦和工場内 Fターム(参考) 3J040 AA01 AA13 BA01 EA15 EA17 EA47 FA11 HA01 HA15 3J043 AA01 AA11 AA15 BA06 CA13 CB18 CB21 DA11 4G046 EC01 EC05 EC08 4H017 AA23 AA29 AC13 AC16 AD01 AE02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膨張黒鉛テープをリング状に巻き重ねて
    成形する膨張黒鉛製リングパッキンであって、そのリン
    グパッキンの一方の端面部または両端面部に、膨張黒鉛
    の酸化消失を防止する部材として、少なくとも金属箔を
    用いて成る被覆部材が設けられていることを特徴とする
    膨張黒鉛製リングパッキン。
  2. 【請求項2】 前記膨張黒鉛テープの幅方向における一
    方の端面部または両端面部に金属箔を挟み込ませ、それ
    を被覆部材とした請求項1に記載の膨張黒鉛製リングパ
    ッキン。
  3. 【請求項3】 膨張黒鉛テープをリング状に巻き重ねて
    成形した膨張黒鉛製リングパッキンの一方の端面部また
    は両端面部に、軟質な中芯材の表面を金属箔で被覆した
    紐状体をリング状に成形した被覆部材が重ね合わされて
    いる請求項1に記載の膨張黒鉛製リングパッキン。
  4. 【請求項4】 膨張黒鉛テープにおける一方の端面部ま
    たは両端面部に金属箔で挟み込ませて被覆部材となし、
    この被覆部材付き膨張黒鉛テープを渦巻き状または同心
    円状に巻き重ねた後、これを成形用金型に入れてテープ
    の幅方向に加圧してリング状に成形することを特徴とす
    る膨張黒鉛製リングパッキンの製造方法。
  5. 【請求項5】 膨張黒鉛テープをリング状に巻き重ねて
    成形した膨張黒鉛製リングパッキンの一方の端面部また
    は両端面部に、軟質な中芯材の表面を金属箔で被覆した
    紐状体をリング状に成形した被覆部材を重ね合わせ、成
    形用金型に入れて圧着させることを特徴とする膨張黒鉛
    製リングパッキンの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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