JP2001327397A - 電気炊飯器 - Google Patents

電気炊飯器

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JP2001327397A
JP2001327397A JP2000149667A JP2000149667A JP2001327397A JP 2001327397 A JP2001327397 A JP 2001327397A JP 2000149667 A JP2000149667 A JP 2000149667A JP 2000149667 A JP2000149667 A JP 2000149667A JP 2001327397 A JP2001327397 A JP 2001327397A
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rice cooker
heat insulating
insulating sheet
resin
electric rice
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JP2000149667A
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English (en)
Inventor
Arimichi Ito
有道 伊東
Kimiharu Sato
公治 佐藤
Runa Nakamura
瑠奈 中村
Kenichiro Sudo
健一郎 須藤
Ryohei Nagata
良平 永田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷、またはコーティング等の手段を利用し
て、使用するインキ組成物、もしくは塗料組成物に支障
がなく、製造することが容易な断熱性シートを適用した
電気炊飯器を提供すること、および、蓋や外側に水や湯
が触れても支障のない断熱性シートを適用した電気炊飯
器を提供することを課題とする。 【解決手段】 樹脂壁を有する中空粒子を含む樹脂組成
物からなる薄いシートを断熱性シート20として使用
し、電気炊飯器1の容器本体2の内側容器5の外側、蓋
体3の内側、あるいはさらに容器本体2の外側、蓋体3
の上側等に適用し、上記課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気炊飯器に、比
較的厚みの薄い断熱性シートを適用した熱効率の高い電
気炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】米を食する際の調理方法として種々の方
法があるが、我国では、米を水に浸漬して吸水させ
る、加熱して沸騰させ、沸騰を継続させることにより
米を煮て軟化させる、余剰の水分を蒸発させる、およ
び、高温を維持して蒸らしを行なう各段階を経て炊飯
する方法が一般に行なわれている。しかし、これらの方
法の各段階を、伝統的な釜を使用して行なうと、火力の
調整が必要であって煩わしいため、人手を介することな
く行なえる電気炊飯器が多く使用されている。
【0003】しかし、電気炊飯器によって炊飯する際に
は、水を連続的に沸騰させるので、電力消費量が多く、
ガスにくらべると、その使用料金がかさむ上、電気炊飯
器で炊飯した後に、保温を行なう際にも、電力を消費す
る。
【0004】そこで、電気炊飯器の断熱性を高めて、熱
効率を向上させようとする試みが行なわれており、例え
ば、特開平11−9465号公報には、種々の樹脂中
に、ガラスやセラミックスの中空粉末、発泡等による中
空部のある断熱材を、印刷、またはコーティングで作成
して使用することや、また、そうして得られた断熱材を
両面テープ等で貼り付ける等して、断熱性を高めること
が記載されている。
【0005】しかしながら、上記の公報には、上記の印
刷、またはコーティングが樹脂材料や金属材料を成形し
てなる基板材に対して行なわれるとあるのみで、むし
ろ、断熱材の製造を成形で行なうことが中心に述べられ
ている。また、ガラスやセラミックスの中空粉末は重い
ために、印刷、またはコーティングによって断熱材を得
ようとすると、インキ組成物、もしくは塗料組成物中で
沈降してしまい、単にこれだけの情報によって、印刷、
またはコーティングによって断熱材を得ることは難し
い。
【0006】また、電気炊飯器においては、電熱ヒータ
ー等の加熱手段が装備された部分等の断熱対策を取り難
いので、内部の熱が外側に伝わることが避けられず、電
気炊飯器の蓋や外側に触れた際に、かなり熱く感じるこ
とがある。勿論、電気炊飯器の蓋や外側に、断熱性シー
トを貼ることも考えられたが、電気炊飯器の取扱いに際
して、水や湯が触れる可能性があり、吸水性のある断熱
性シートを適用することが困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明におい
ては、印刷、またはコーティング等の手段を利用して、
インキ組成物、もしくは塗料組成物中で、断熱性を向上
させるために添加した粒子の沈降等の問題が生じること
なく、製造の容易な断熱性シートを適用した電気炊飯器
を提供することを課題とするものである。また、本発明
においては、蓋や外側に水や湯が触れても支障のない断
熱性シートを適用した電気炊飯器を提供することも課題
とするものである。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明においては、樹脂壁を有
する中空粒子を含む樹脂組成物からなる比較的薄いシー
トを断熱材として使用して、上記の課題を解決すること
ができた。
【0009】第1の発明は、内側容器、および外側容器
とが接合された少なくとも二重構造からなる容器本体内
に、炊飯用鍋がその底部および外周部が包まれるように
収納され、かつ前記容器本体上部に、前記容器本体の上
面、および前記炊飯用鍋の上面を被覆することができる
開閉可能な蓋体とを有し、前記容器本体の前記内側容器
の底部の下面には加熱手段が装備されており、かつ、前
記内側容器の外周面には、樹脂壁を有する中空粒子を含
む樹脂組成物からなる断熱性シートが積層されているこ
とを特徴とする電気炊飯器に関するものである。第2の
発明は、第1の発明において、前記蓋体は、容器を伏せ
た形状の外側被覆内に、前記外側被覆内を上下方向に仕
切る蓋仕切り板が固定されており、前記蓋仕切り板の下
方に、前記炊飯用鍋の上面を覆う形状の内蓋が固定され
ており、かつ、前記蓋仕切り板の上面には、前記断熱性
シートが積層されていることを特徴とする電気炊飯器に
関するものである。第3の発明は、第1または第2の発
明において、さらに、前記容器本体の外周面、もしくは
前記蓋体の上面のいずれか、または両方に、前記断熱性
シートが積層されていることを特徴とする電気炊飯器に
関するものである。第4の発明は、第3の発明におい
て、前記断熱性シートとして、化粧を施したものを用い
ることを特徴とする電気炊飯器に関するものである。第
5の発明は、第1〜第4いずれかの発明において、前記
断熱性シートは、前記脂組成物が含浸性基材の少なくと
も一部に含浸したものであることを特徴とする電気炊飯
器に関するものである。第6の発明は、第1〜第5いず
れかの発明において、断熱性シートとして、防水性シー
トで被覆、もしくは密封したものを用いることを特徴と
する電気炊飯器に関するものである。第7の発明は、第
1〜第6いずれかの発明において、前記断熱性シートと
して、抗菌剤が適用されたものを用いることを特徴とす
る保温可能な電気炊飯器に関するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の電気炊飯器1の
断面を模式的に描いた図である。図において、電気炊飯
器1は、容器本体2と、その上に開閉可能に取り付けら
れた蓋体3とからなっている。容器本体2と蓋体3と
は、図には表れないヒンジにより固定されている。
【0011】容器本体2は、外側容器4と内側容器5と
が間隔をあけて、ほぼ気密に接合された二重構造を有し
ており、内側容器5の外側容器5を向いた側の外周面に
は、断熱性シート20が積層されている。本発明におい
ては、断熱性シート20として、特に、樹脂壁を有する
中空粒子を含む樹脂組成物からなるものを使用するもの
であるが、詳細は後に説明する。
【0012】内側容器5内には、炊飯用鍋(内鍋とも言
う。)6が、炊飯用鍋6の底部が内側容器5の底内面に
接し、かつ炊飯用鍋6の外周部が内側容器5内面に向か
うよう、即ち、底部および外周部が容器本体内に包まれ
るように収納されている。従って、内側容器5の内側の
形状は、炊飯用鍋6の外側の形状と似ており、直径は、
内側容器5の方が炊飯用鍋6よりもやや大きい。
【0013】図の炊飯用鍋6は、上の縁が外側に幅の狭
いフランジ部6aを有しており、フランジ部の外側はほ
ぼ下方向に折り曲げられていて、折り曲げられた内側が
内側容器5上縁に触れることにより、炊飯用鍋6の位置
決めと、炊飯用鍋6〜内側容器間への上面からの水の浸
入を妨げることができる。また、図1の例では、外側容
器4は、ほぼ円筒状の胴体の下部に、外側容器仕切り板
7が張ってあり、内側容器5の下面に接する加熱手段8
が外側容器仕切り板7上に装備されており、さらに、そ
の下側に、脚9を有した底蓋20が嵌め込まれて形成さ
れたものである。
【0014】蓋体3は、深皿状の容器を伏せた形状の外
側被覆11内に、外側被覆内を上下方向に仕切る蓋仕切
り板12が固定されており、蓋仕切り板12の下方に
は、内蓋13が固定されている。この内蓋13は、洗浄
の都合上、着脱可能となっている。蓋仕切り板12の上
面には、蓋体3の断熱性を向上させる目的で、断熱性シ
ート20が積層されていてもよい。
【0015】電気炊飯器1の容器本体2には、内側容器
5の外側に断熱性シートが積層されており、また、蓋体
3内部にも断熱性シートが積層されていることが好まし
いが、先にも述べたように、電気炊飯器1は、断熱対策
を取り難い箇所を有するために、内部の熱が外側に伝わ
ることがあり、特に、炊飯中に触れるとかなり熱い。そ
こで、容器本体2の外周面、もしくは蓋体の上面のいず
れか、または両方にさらに断熱性シート20を積層する
ことがより好ましい。蓋体3においては、垂直面があれ
ば、その部分にも断熱性シートを積層してよい。
【0016】なお、容器本体2の外周面、もしくは蓋体
3の上面や、もしあれば垂直面に断熱性シート20を積
層するときは、断熱性シート20が直接目に触れるた
め、化粧を施したものを用いることがより好ましい。化
粧については、後に説明する。
【0017】以上の説明において、断熱性シート20の
固定は、接着剤、粘着テープ、もしくは両面粘着テープ
を用いる接着のほか、ビスで止める、フックにひっかっ
ける、強く挟んで固定する等のいずれの方式によっても
よい。また、断熱性シート20は、一の適用箇所に一枚
使用しても、あるいは一の適用箇所に二枚以上を重ねて
使用してもよい。
【0018】以上の説明における電気炊飯器1は一例に
過ぎず、本発明における電気炊飯器1は、シーズヒータ
等の電熱ヒータ、もしくは電磁誘導加熱用のコイル等、
いずれの加熱手段を備えているものでもよい。
【0019】断熱性シート20としては、中空粒子、特
に樹脂壁を有する中空粒子を含む樹脂組成物からなるも
のが好ましく、この樹脂壁を有する中空粒子を含む樹脂
組成物からなるシートは、その樹脂組成物からなるシー
トの単独、基材の上に樹脂組成物からなるシートが積層
したもの、もしくは含浸性基材に樹脂組成物が含浸した
もののいずれかであり、さらに、断熱性シート20は、
化粧を伴なったものであってもよい。断熱性シート20
の厚みとしては、厚い方が断熱性能が優れているが、
0.5mm〜10mm程度が好ましく、より好ましくは
5mm以下である。
【0020】図2は、断熱性シート20の例を示す断面
図で、断熱性シート20は、図2(a)に示すように、
高分子マトリックス24中に樹脂壁を有する中空粒子2
2(白抜きの丸で示す。)を含む樹脂組成物が含浸性基
材21に含浸したもの、もしくは図2(b)に示すよう
に、高分子マトリックス24中に樹脂壁を有する中空粒
子22および気泡23(黒丸で示す。)の両方を含む樹
脂組成物が含浸性基材21に含浸したものである。
【0021】図2の例では、いずれにおいても、断熱性
シート20は、樹脂組成物が、含浸性基材21に含浸し
たものであって、このようにすることにより、断熱性シ
ート20の強度を高くすることができるが、剥離性フィ
ルム上や金属ベルト上に塗布してから剥離する等して、
含浸性基材21を省略したものでもよい。
【0022】樹脂壁を有する中空粒子22としては、ア
クリル、アクリルニトリル等のアクリル系樹脂、ポリス
チレン樹脂等の合成樹脂を素材とするものを使用する。
【0023】また、発泡剤の一種であるマイクロカプセ
ル型のものであって、予め発泡させたものも、上記の樹
脂壁を有するものであるので、使用することができる。
マイクロカプセル型発泡剤の発泡済のものの例として、
松本油脂製薬(株)製の中空粒子(品番で、F−80E
D、もしくはF−80E)は、密度が0.02g/cm
3と小さいので、熱伝導性の抑制に効果的であり、使用
することが好ましい。一般的に入手が可能で、利用でき
る中空粒子の粒径は、0.3〜300μmの範囲であ
り、これらの中から選択して1種類、または2種類以上
を使用する。
【0024】中空粒子22自体は比較的丈夫なため、圧
縮等の外力にも耐えるが、中空粒子を合成樹脂塗料組成
物、特に合成樹脂エマルジョン系塗料組成物中に分散さ
せるときは、拡販操作により、塗料組成物中に気泡が入
り込みやすい。気泡は、断熱性を向上させる意味で役立
つので、意図的に気泡を発生させたり、もしくは、マイ
クロカプセル型や分解型等の化学発泡剤等を使用して発
泡させ、気泡を発生させるとよい。中空粒子22を伴わ
ず、気泡のみでも、断熱性を与えることは可能である。
【0025】しかし、樹脂壁を有する中空粒子22、ま
たは樹脂壁を有する中空粒子22と気泡23の両方を利
用して断熱性シートを作製して使用すると、前者では中
空粒子22のつぶれ、後者では中空粒子22および/ま
たは気泡23のつぶれにより、断熱性が経時的に低下す
る傾向が見られるので、断熱性シート20の耐圧縮性を
向上させるため、中空粒子22、あるいは、中空粒子2
2および気泡23の選択を次のような3通りの方式で行
なうことが好ましい。 (1)粒径の異なる中空粒子のブレンド (2)親水性中空粒子と疎水性中空粒子とのブレンド (3)粒径の異なる親水性中空粒子と疎水性中空粒子と
のブレンド
【0026】(1)の粒径の異なる中空粒子のブレンド
で大きい中空粒子の間を小さい中空粒子が埋めるために
は、大きい方の中空粒子の直径a、小さい方の中空粒子
の直径bの関係は、b≧a(2−31/2 )/31/2 であ
り、これを計算すると、b≧0.155aである。ま
た、最も疎な充填である体心立方の場合には、b=a
(2−1/2 )/1/2 であり、これを計算すると、b=
0.414aである。従って、0.155a≦b≦0.
414aとなり、粒径aの中空粒子にブレンドするため
の中空粒子の直径bが規定される。
【0027】因みに、最も密な六方細密充填の場合に、
直径aの中空粒子の空隙に直径bの中空粒子が隙間無
く、ちょうど入り込むためには、b=2a(11/3)
1/2 /3であり、これを計算すると、b=0.277a
である。先に述べたように、入手し得る中空粒子の粒径
は、0.3〜300μmの範囲であるので、この中か
ら、上記の関係を満たす中空粒子の大小の組み合わせを
選択して使用する。
【0028】上記において、直径aの中空粒子の単位あ
たりの粒子の数N(a)と、直径bの中空粒子が入れる
空隙の数N(b)との関係は、六方細密の場合で、N
(b)/N(a)=8:6であり、体心立方の場合、N
(b)/N(a)=4:2である。これを整理すると、
1/2≦N(a)/N(b)≦3/4であり、それぞれ
の直径の中空粒子をブレンドする際の重量比は、充填の
疎密の度合いを決めた後、中空粒子の数の比、各中空粒
子の比重・粒径から計算で求める。この(1)の粒径の
異なる中空粒子のブレンドを、上記したような条件下で
行ない、高分子マトリックス14中に分散させて作製し
た断熱性シート20は、気泡23のある部分では、直径
の小さい方の中空粒子が直径の大きい方の中空粒子の間
に充填されて補強されるため、耐圧縮性が強化され、つ
ぶれにくい構造となる。
【0029】(2)の親水性中空粒子と疎水性中空粒子
とのブレンドでは、疎水性の中空粒子が空気との親和性
の方がより高いために、分散の際に塗料組成物中に取り
込まれた気泡を疎水性の中空粒子が取り囲み、外側が疎
水性の二次的な粒子を作り、親水性の中空粒子および親
水性の樹脂の間に分散した形の断熱性シート20とな
る。
【0030】ここで、親水性の中空粒子とは、材質が、
ガラス、シリカ、シリカ・アルミナ、セラミック、シラ
ス、中空プラスチック、または中空繊維等からなるもの
であり、また、疎水性の中空粒子としては、これらの親
水性の粒子に疎水化処理を行なったものがある。親水性
中空粒子と疎水性中空粒子の混合比は、形成したい気泡
の大きさ、各中空粒子の粒径および比重から計算で求め
る。
【0031】(3)の粒径の異なる親水性中空粒子と疎
水性中空粒子とのブレンドは、上記の(1)および
(2)の方式の手段を合わせたもので、粒径の小さい疎
水性粒子と粒径の大きい中空粒子とが混合された中空粒
子の間に気泡13を有した構造の断熱性シート20が得
られる。この方式では、粒径の大きい中空粒子の間に粒
径の小さい疎水性粒子が充填されるので、中空粒子の間
に形成される気泡の壁が強化され、つぶれにくい構造の
断熱性シート20が得られる。
【0032】高分子マトリックス24としては、次に挙
げるような樹脂が使用できる。例えば、ニトロセルロー
ス、酢酸セルロース、酪酢酸セルロース、エチルセルロ
ース、ポリアミド樹脂、塩化ゴム、環化ゴム、ポリアミ
ド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル
共重合樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂、塩素化
ポリプロピレン、もしくはアクリル樹脂等の熱可塑性樹
脂の有機溶剤溶液、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノ
ール樹脂、レゾルシノール樹脂、フラン樹脂、エポキシ
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポ
リイミド、ポリアミドイミド、ポリベンツイミダゾー
ル、ポリベンゾチアゾールもしくはポリウレタン樹脂等
の熱硬化性樹脂であり、これらの樹脂は、水または有機
溶剤に溶解した樹脂溶液とすることができる。
【0033】あるいは、スチレンマレイン樹脂、ポリ酢
酸ビニル樹脂、アクリル系樹脂、もしくはウレタン系の
エマルジョン、または、天然ゴム、再生ゴム、スフチレ
ン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ポリスルフィドゴ
ム、シリコーンゴム、ポリウレタンゴム、ステレオゴム
(合成天然ゴム)、エチレンプロピレンゴム、もしくは
ブロックコポリマーゴム(SBS,SIS,SEBS
等)も使用することができ、これらの樹脂は、有機溶剤
溶液ないしラテックス等として利用することができる。
【0034】気泡23を生じさせるには、機械的に気
体、特に不活性ガス、好ましくは低熱伝導性のガスの泡
を塗料組成物中に取り込んで、含浸性基材に含浸させ、
加熱発泡させる場合と、以下に述べるような有機化合物
からなる化学発泡剤を塗料組成物中に配合して含浸さ
せ、加熱発泡させる場合とがある。
【0035】発泡剤と言うと、一般には、分解型等の化
学発泡剤を指すことが多いが、ここでは、機械的な方法
における泡も含めて、発泡剤と称することとし、いずれ
も利用し得る。化学発泡剤としては、アゾジカルボンア
ミド、アゾビスイソブチロニトリル、バリウムアゾジカ
ルボキシラート、もしくはp−トルエンスルホニルセミ
カルバジド等のアゾ系発泡剤、ベンゼンスルホニルヒド
ラジド、p−トルエンスルホニルヒドラジド、もしくは
4,4’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド等
のスルホニルヒドラジド系、ジニトロソペンタメチレン
テトラミン等のニトロソ系、重炭酸ナトリウム、もしく
は重炭酸アンモニウムがある。
【0036】発泡剤の作用から見ると機械的なガスの泡
に近いものとして、アクリロニトリル樹脂等を素材とす
る外壁にイソブタン、ネオペンタン等の低沸点炭化水素
を内包させたマイクロカプセル型発泡剤があり、比較的
低温での発泡に適している。なお、化学発泡剤を使用す
るときは、必要に応じ、発泡温度を低下させて発泡しや
すくするための発泡助剤を使用してもよい。このような
マイクロカプセル型発泡剤としては、例えば、松本油脂
製薬(株)製の発泡剤(品番で、F−46、F−50、
F−55、F−80、もしくはF−85が使用でき、こ
れらは、発泡倍率も20倍以上あり、好ましい。
【0037】これらの発泡剤を用いた塗料組成物を、含
浸性基材21に塗布ないし含浸させ、加熱発泡させる場
合には、乾燥させた後の膜厚の0.1〜200倍とする
ことが好ましく、0.1倍未満では、発泡による断熱性
向上効果が乏しく、200倍を越えると、断熱性はある
ものの、圧縮強度が低下するため、つぶれやすくなるた
めである。
【0038】含浸性基材21としては、天然繊維、合成
繊維、ロックウール、ガラス繊維、炭素繊維等の繊維を
原料として製造されたフェルト、不織布、布、もしくは
これらの前記繊維を原料として抄造された紙(特に低密
度紙)、またはセラミックスシート等のシートであっ
て、これらのいずれかの単層のシート、同じものどうし
の2枚以上を積層した、同種のシートの複合シート、も
しくは、これらのシートから選ばれた任意の異なるシー
トを2枚以上積層した、異種のシートの複合シートが使
用できる。片面に含浸性がないか、もしくは乏しいシー
トでもよく、例えば、低透湿性シート等が積層されてい
てもよい。
【0039】フェルトは、元来は、獣毛を集めて、加湿
・加熱しつつ加圧して絡ませ、シート化したものである
が、現在では、原料として天然繊維以外に合成繊維、ロ
ックウール、炭素繊維等も使用されている。不織布は、
繊維(天然繊維も扱うが、通常は合成繊維)を紡糸せず
に直接、機械的、熱的、または化学的な手段により交絡
させてシート化したものである。また、紙は、植物繊維
その他の繊維を絡み合わせ、膠着させて製造したもの
(JISの定義による)である。
【0040】これらの定義から見ても明らかなように、
フェルト、不織布、および紙は、思い浮かべる代表的な
製品どうしは相違して見えるものの、本質的には互いに
区別のつきにくいものであり、ただ、一般的な紙が、そ
のほかのものにくらべ、密度が高い点で相違する。
【0041】紙類としては、薄葉紙、クラフト紙、チタ
ン紙、樹脂含浸紙、リンター紙、板紙、石膏ボード用原
紙、和紙等も使用できる。より好ましい超低密度紙は、
密度が0.1g/cm3 〜0.5g/cm3 が一般的
で、一例として0.2g/cm3 程度のものである。フ
ェルト、不織布、および布を含めた場合も、密度が0.
01g/cm3 〜1g/cm3 、好ましくは、0.02
g/cm3 〜0.5g/cm3 、より好ましくは、0.
02g/cm3 〜0.25g/cm3 である。下限未満
であると強度が低くなり、取扱い時に損傷の恐れが増加
し、上限を越えると、断熱性が不十分になる。布につい
ては、繊維としては中空繊維等の断熱性繊維を使用した
ものが好ましいが、必ずしも、中空繊維等の断熱性繊維
でない、通常の繊維を使用したものでも、目付量の少な
い、粗い布であれば、使用可能である。
【0042】セラミックスは耐熱性の必要な高温領域の
断熱材として主に用いられている。通常、ここで用いら
れるセラミックスは珪酸カルシウムなど熱伝導率の低い
焼結成型体である。セラミックスシートはこのようなセ
ラミックスを繊維状に加工し、シート状にしたもので、
各種厚みの製品も市販されている。セラミックスシート
の密度としては0.8〜2.3g/cm3 、厚みとして
は0.2mm〜5.0mm程度が好ましい。
【0043】なお、上記において繊維としては、木綿、
麻、もしくは羊毛等の天然繊維の単独、もしくは異なる
2種以上、または、レーヨン、ナイロン、ポリエステ
ル、もしくはアクリル等の合成繊維の単独、もしくは異
なる2種以上、ロックウール、ガラス繊維、炭素繊維、
チタン酸カリウム繊維、アルミナ繊維、もしくはシリカ
繊維等が使用できる。紙の場合には、主に植物繊維のパ
ルプが使用される。また、セラミックスシートを構成す
る素材としては、狭義のセラミックスであるケイ酸塩に
限らず、アルミナ、シリカ、もしくはジルコニアの単
独、もしくは異なる2種以上が使用できる。
【0044】以上のような素材を用いて、断熱性シート
20を製造するには、高分子マトリックスを構成する樹
脂、好ましくはその樹脂の水溶液、もしくは有機溶剤溶
液、またはエマルジョンと、中空粒子または/および発
泡剤、さらには必要に応じ配合しうる各種の添加剤を混
合し、塗料組成物を調製してシート化する。なお、マイ
クロカプセル型発泡剤が発泡した発泡済のものを中空粒
子として使用するときは、塗料中で浮かびやすいため、
増粘剤を使用して、浮上を防止するとよい。シート化の
方法としては、剥離性基体に印刷、もしくは塗布し、乾
燥、および固化後に剥がすキャスティング法、プラスチ
ックフィルム等の基体に印刷、もしくは塗布して、乾
燥、および固化させ、基体が付着したままで製品とする
方法、含浸性基材21に印刷、もしくはコーティングに
より含浸して乾燥、および固化させる方法等を利用す
る。
【0045】含浸を行なうには、含浸用塗料組成物を満
たした槽の中に、含浸性基材21を浸す方法(いわゆる
ディッピング)によるか、公知の塗布手段により、含浸
性基材21の片側もしくは両側から塗布を行なうことが
より好ましい。含浸用塗料が十分浸透してから、余分の
含浸用塗料を適宜なかき取り装置または除去装置、例え
ば、サクションドクター、ドクターロール、もしくは丸
棒にワイヤーを巻き付けたワイヤーバー等により、かき
取るか、または除去し、所定の量の含浸用塗料を含浸性
基材に含浸させる。その後、乾燥、および固化させるこ
とによって、断熱性シート20が得られる。
【0046】なお、含浸用塗料組成物の粘度、塗付から
乾燥までの時間を調節すると、一方の側から浸透して含
浸性基材11の厚みの途中にとどまる含浸や、殆ど含浸
性基材21の表面に止まり、ごく僅かが含浸性基材の表
面の近くに含浸するようなことを行なうこともでき、こ
うすると他方の側の未含浸の部分を利用して、接着剤を
浸透させ、貼る対象のものとの接着性を高める等ができ
る。含浸用塗料組成物を構成する素材、特に高分子マト
リックスの素材によっては、一旦、比較的低温で乾燥さ
せた後、比較的高温度で乾燥させたり、乾燥の一部、も
しくは全部を紫外線照射や電子線照射によって行なって
もよい。
【0047】断熱性シート20は、既に述べたように、
長期間使用したり、あるいは、タンク内の液体等と不用
意に接触すると、性能を損なう恐れもある。このため、
断熱性シート20を適当な被覆層で被覆することが好ま
しく、具体的には、図3(a)に示すように、防水性シ
ート25で断熱性シート20の片面を被覆することが好
ましく、さらには、図3(b)に示すように、両側から
防水性シート25a、および25bとで密封することが
好ましい。密封は、この他、チューブ状の防水シートの
中に断熱性シート20を挿入し、両端を溶断シールする
等の方法によって行なってもよい。
【0048】防水性シート25の素材としては、殆どの
プラスチックフィルムを使用することができる。例え
ば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチ
レン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重
合樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレ
ンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート−イ
ソフタレート共重合樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹
脂、ポリメタクリル酸エチル樹脂、ポリアクリル酸ブチ
ル樹脂、ナイロン6又はナイロン66等で代表されるポ
リアミド樹脂、三酢酸セルロース樹脂、セロファン、ポ
リスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレー
ト樹脂、又はポリイミド樹脂等のフィルムである。
【0049】防水性シート25には、ガスバリアー性の
あるポリ塩化ビニリデン樹脂等の樹脂バインダーを用い
て調整された別の塗料を塗布するか、金属ないし金属酸
化物の薄膜を形成して気体透過を抑制しておくとなおよ
い。これら金属薄膜においては、一酸化ケイ素と二酸化
ケイ素のように酸化数の異なる金属酸化物どうしの混合
物であったり、ケイ素化合物とアルミニウム酸化物との
混合物であってもよいし、無機酸化物を主体とした有機
基と結合したものであってもよい。
【0050】薄膜の形成方法としては、例えば、イオン
ビーム法、電子ビーム法等の真空蒸着法、またはスパッ
タリング法等の物理気相成長法、もしくは、プラズマ化
学気相成長法、熱化学気相成長法、または光化学気相成
長法等の化学気相成長法が利用できる。薄膜の厚みは、
好ましくは、50〜3000Åであり、より好ましくは
200〜2000Åである。50Å未満では気体透過を
抑制する効果がほとんど無く、3000Åを越えると薄
膜にクラックが生じて気体透過性が低下する恐れがある
上、材料費も割高となる。
【0051】断熱性シート20を電気炊飯器1の容器本
体2の外側に積層するときは、防水性を備えていること
が好ましいが、さらに何らかの化粧(装飾と言ってもよ
い)を施した化粧断熱性シートであることが好ましい。
化粧の施し方としては種々のものがあるが、着色、印
刷、エンボス、またはワイピング塗装が代表的であり、
これらのうちから任意に選択して、1種または2種以上
を組み合わせて施すことが普通である。
【0052】図4は化粧の様子を示すもので、図4
(a)は断熱性シート20に着色(右上がりのハッチで
示す。)を施した化粧断熱性シート20’を示す。な
お、断熱性シート20は、防水性シートを伴わないも
の、もしくは防水性シートを伴うもののいずれでもあり
得る。着色は、図4(a)にハッチの手段によりイメー
ジ的に示すように、断熱性シート20の厚み方向全体に
施されていても、観察側になる片側の表面のみに施され
ていてもよい。また、着色しただけでもよいが、さら
に、保護層26が積層してあってもよい。保護層26の
積層は任意であって、以降の図4(b)〜図4(d)の
説明においても、その都度の説明は省くが、積層してあ
ってもよいし、あるいは、積層してなくてもよい。
【0053】続く、図4(b)は、断熱性シート20に
印刷して模様を施した状態の化粧断熱性シート20’を
示すもので、模様27は、着色層27a、および絵柄2
7bが順に重なった2つの層からなっているが、このう
ち、着色層27aは省くこともあり得る。さらに、図4
(c)は、エンボス加工を施して凹部28を形成した状
態の化粧断熱性シート20’を示す。図4(c)の例で
は、凹部28にワイピング塗装により着色剤29を充填
した化粧断熱性シート20’を示している。
【0054】化粧を施す部位は、断熱性シート20の表
裏のいずれの面でもよいが、化粧を施した側の面を外向
きにするか、あるいは、そうでない場合には、素材を通
して化粧が透視できるように施すとよい。化粧を施した
上を保護層26で覆う場合には、保護層26は、下層の
化粧が透視できることを確保する目的で、無色透明また
は有色透明であることが望ましい。
【0055】保護層26は、合成樹脂塗料の塗膜で構成
するか、場合によっては、合成樹脂フィルムの積層によ
って構成してもよい。合成樹脂塗料の塗膜としては、熱
可塑性樹脂を用いたものでもよいが、ポリウレタン樹脂
等の熱硬化性樹脂の硬化した塗膜が耐久性の点で優れて
おり、さらに電離放射線硬化性のポリマーまたはプレポ
リマー、およびモノマー等を用いて調製した電離放射線
硬化性樹脂組成物の塗布、および電離放射線の照射によ
り架橋硬化させて得られる塗膜で構成すると、より一
層、下層の保護効果が向上する。
【0056】以上の例で示した着色、印刷、エンボス、
またはワイピング塗装等の化粧は、これらのうち、選択
した1種を施すか、もしくは任意の2種以上を組み合わ
せて行ない、断熱性シート20に、素材の持つ感じに加
えて、外観の意匠が付与された化粧断熱性シート20’
とすることができる。
【0057】なお、上記したように、断熱性シート20
に直接、化粧を施すのに代えて、図4(d)に示すよう
に、断熱性シート20に、別に準備した化粧シート30
を接着剤等により、積層して化粧断熱性シート20’と
してもよい。化粧シート30は、例えば、適宜な基材に
着色、印刷、エンボス、またはワイピング塗装等を適宜
に組合わせて施したり、あるいはさらに保護層を積層し
たもの等である。
【0058】断熱性シート20を電気炊飯器1の外側に
貼る場合には、断熱性シート20、特にその表面の耐熱
性、耐湿熱性が良いものや、汚染されにくいものが好ま
しく、例えば、最表面の保護層がアクリル樹脂フィルム
である化粧シートは耐候性が良く、最表面の保護層がフ
ッ素系樹脂フィルムである化粧シートは耐汚染性が高
く、これらは断熱性シート20上に貼る化粧シートの素
材として、あるいは、防水性シートとして適している。
なお、化粧シート30の基材として、先に説明した防水
性シートを利用することもできる。
【0059】断熱性シート20は、基本的には以上の要
素を有していればよいが、殆どの電気炊飯器が加温を行
なうものであり、また、水分が内部や周囲に存在するの
で、菌や黴が増殖しやすく、不衛生な状態に陥りやすい
危険を有している。そこで、断熱性シート20に抗菌剤
を適用しておくことが好ましい。抗菌剤としては銀、
銅、亜鉛、錫、鉛、ビスマス、カドミウム、クロム、ま
たは水銀等の抗菌性金属材料を、ゼオライト、活性炭、
シリカ、活性白土、酸性白土、アルミナ、活性ボーキサ
イト、骨炭、モレキュラーシーブ、またはガラスビーズ
等の担体に担持させたものが望ましいが、これらの抗菌
性材料、担体の種類およびそれらの使用量等は、特に限
定されるものではない。抗菌剤の適用は、表面への塗
付、もしくは断熱性シート20を構成する樹脂組成物へ
の配合によって行なうとよい。
【0060】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、樹脂壁を有す
る中空粒子を含む樹脂組成物からなる断熱性シートを電
気炊飯器の容器本体内に使用した構成としたので、樹脂
壁を有する中空粒子を含むインキ組成物、もしくは塗料
組成物を用いた、印刷、もしくはコーティングにより得
た断熱性シートを使用し、断熱付与に要する断熱性シー
トによる体積増加が少なく、従って、炊飯できる米の量
にくらべて、小型化された電気炊飯器を容易に提供する
ことができる。請求項2の発明によれば、請求項1の発
明の効果に加え、蓋体内部にも断熱性シートを適用した
ので、断熱性がより優れた電気炊飯器を容易に提供する
ことができる。樹脂組成物が含浸性基材の少なくとも一
部に含浸したものであるので、電気炊飯器を提供するこ
とができる。請求項3の発明によれば、請求項1または
2の発明の効果に加え、容器本体の外周面、もしくは蓋
体のいずれか、もしくは両方に断熱性シートを適用した
ので、電気炊飯器の構造上、避けにくい熱の逃げを防止
でき、触れたときに熱い部分の少ない電気炊飯器を提供
できる。請求項4の発明によれば、請求項3の発明の効
果に加え、電気炊飯器の外側に使用した断熱性シートを
化粧断熱性シートとしたので、意匠効果が向上した電気
炊飯器を提供できる。請求項5の発明によれば、請求項
1〜4いずれかの発明の効果に加え、樹脂組成物と含浸
性基材との密着性、含浸性基材の非含浸側の接着性の向
上した断熱性シートを適用した電気炊飯器を提供でき
る。請求項6の発明によれば、請求項1〜5いずれかの
発明の効果に加え、断熱性シートとして防水シートで被
覆、もしくは密封したものを使用したので、断熱性シー
トの断熱性の低下が少なく、優れた断熱性を長期間維持
可能な電気炊飯器を提供できる。請求項7の発明によれ
ば、請求項1〜6いずれかの発明の効果に加え、断熱性
シートに抗菌剤が適用されているので、湿気や高温等の
環境に置かれても、菌や黴の増殖を抑制できる電気炊飯
器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】断熱性シートを内臓した電気炊飯器の断面図で
ある。
【図2】断熱性シートの断面図である。
【図3】断熱性シートに防水性シートを施した状態の断
面図である。
【図4】断熱性シートに化粧を施した状態の断面図であ
る。
【符号の説明】
1;電気炊飯器、2;容器本体、3;蓋体 4;外側容器、5;内側容器、6;炊飯用鍋 7、12;仕切り板 20;断熱性シート 21;含浸性基材 22;樹脂壁を有する中空粒子 23;気泡 24;高分子マトリックス 25;防水性シート 30;化粧シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 瑠奈 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 須藤 健一郎 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 永田 良平 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 4B002 AA18 BA07 BA22 CA31 CA34 4B055 AA03 BA27 CA05 CA17 CA24 CA25 CB16 DA02 DB02 DB14 FA03 FA09 FB23 FB33 FC11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側容器、および外側容器とが接合され
    た少なくとも二重構造からなる容器本体内に、炊飯用鍋
    がその底部および外周部が包まれるように収納され、か
    つ前記容器本体上部に、前記容器本体の上面、および前
    記炊飯用鍋の上面を被覆することができる開閉可能な蓋
    体とを有し、前記容器本体の前記内側容器の底部の下面
    には加熱手段が装備されており、かつ、前記内側容器の
    外周面には、樹脂壁を有する中空粒子を含む樹脂組成物
    からなる断熱性シートが積層されていることを特徴とす
    る電気炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記蓋体は、容器を伏せた形状の外側被
    覆内に、前記外側被覆内を上下方向に仕切る蓋仕切り板
    が固定されており、前記蓋仕切り板の下方に、前記炊飯
    用鍋の上面を覆う形状の内蓋が固定されており、かつ、
    前記蓋仕切り板の上面には、前記断熱性シートが積層さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の電気炊飯器。
  3. 【請求項3】 さらに、前記容器本体の外周面、もしく
    は前記蓋体の上面のいずれか、または両方に、前記断熱
    性シートが積層されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の電気炊飯器。
  4. 【請求項4】 前記断熱性シートとして、化粧を施した
    ものを用いることを特徴とする請求項3記載の電気炊飯
    器。
  5. 【請求項5】 前記断熱性シートは、前記脂組成物が含
    浸性基材の少なくとも一部に含浸したものであることを
    特徴とする請求項1〜4いずれか記載の電気炊飯器。
  6. 【請求項6】 断熱性シートとして、防水性シートで被
    覆、もしくは密封したものを用いることを特徴とする請
    求項1〜5いずれか記載の電気炊飯器。
  7. 【請求項7】 前記断熱性シートとして、抗菌剤が適用
    されたものを用いることを特徴とする請求項1〜6いず
    れか記載の保温可能な電気炊飯器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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