JP2001326689A - 回線復旧方式およびパケット転送装置 - Google Patents

回線復旧方式およびパケット転送装置

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JP2001326689A
JP2001326689A JP2001007757A JP2001007757A JP2001326689A JP 2001326689 A JP2001326689 A JP 2001326689A JP 2001007757 A JP2001007757 A JP 2001007757A JP 2001007757 A JP2001007757 A JP 2001007757A JP 2001326689 A JP2001326689 A JP 2001326689A
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Hiroyuki Suzuki
浩之 鈴木
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、広域にあるいは長距離に亘って敷
設され、かつ伝送路が冗長に構成されたパケットルーテ
ィング網において、障害が発生した伝送区間の代替伝送
路をその経路制御の手順に基づいて得る回線復旧方式
と、経路制御を行うパケット転送装置とに関し、障害が
発生した伝送区間に論理的に形成されていた全てのパス
の代替のパスが安価に、かつ効率的に確保されることを
目的とする。 【解決手段】 冗長に構成された複数の伝送路の後続す
る伝送区間について、送信が妨げられる障害の発生を個
別に監視し、特定の伝送路の障害が存続しているとき
に、この特定の伝送路の先行する伝送区間から後続する
伝送区間にコネクションレスサービスとして中継される
べきパケットの属性を識別し、その属性がベストエフォ
ート型サービスの対象を意味するときに、複数の伝送路
の内、特定の伝送路以外の伝送路を適用してパケットを
中継することによって構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広域にあるいは長
距離に亘って敷設され、かつ物理的な伝送路が冗長に構
成されたパケットルーティング網において、障害が発生
した伝送区間の代替の伝送路を所定の経路制御の手順に
基づいて求める回線復旧方式と、その回線復旧方式を実
現するノードとして備えられるべきパケット転送装置と
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットや移動通信網を介
して多様なデータ通信サービスの提供が行われ、これら
のデータ通信サービスの提供を受ける端末の数が急激に
増加しつつある。したがって、従来より金融その他の特
定の分野に適用されていたパケット伝送技術は、広域網
にも積極的に適用されつつある。
【0003】図15は、広域網を形成するパケットルー
ティング網の一部を示す図である。図15に示すよう
に、パケット交換機80に併せて、ルータ81-11〜8
1-16、81-21〜81-23、81-31、81-32、81-4
1、81-42、82-1〜82-3がノードとして与えられ
る。図15の広域網の下位層には、例えば、同じ環状の
図示しない同期光通信網(SONET:Synchronous Opt
ical network)が構成されているものとする。例えば、
同図に「×」印を付して示すように、ルータ81-12 を
収容する図示しないADM装置とルータ81-13 を収容
する図示しないADM装置との上記同期光通信網上のあ
る区間に障害が発生した場合を考える。ADM装置で
は、本来定常的に受信すべき光信号が受信できないこと
からその伝送区間での障害を検出することができる。
【0004】しかし、該ADM装置の上位層を使用して
いる、例えばルータ81-12、81-13は、該同期光通信
網におけるADM装置のように、自装置間の伝送路に生
じた障害を迅速に検出できない。なお、以下では、この
ような広域網については、単に「第一の従来例」とい
う。
【0005】また、ルータ81-11〜81-16、81-21
〜81-23、81-31、81-32、81-41、81-42、82
-1〜82-3 は、始動時には、既述の経路制御に適用さ
れるべきルーティング情報を互いに交換し、これらのル
ーティング情報を個別に所定の形式のデータベースとし
て蓄積することによってルーティングマップを生成す
る。
【0006】さらに、これらのルータ81-11〜81-1
6、81-21〜81-23、81-31、81-32、81-41、81
-42、82-1〜82-3 は、先行する伝送区間から与えら
れた個々のパケットの経路制御の過程では、上述したル
ーティングマップを適宜参照することによってこれらの
パケットの宛先に基づいて、後続する伝送区間、あるい
は自局の配下に収容された端末を特定する。
【0007】このようなルーティングマップには何れの
伝送区間についても、伝送容量やその伝送容量の余剰分
(輻輳の程度等)および稼働状況の正否が何ら反映され
ず、かつルータ81-11〜81-16、81-21〜81-23、
81-31、81-32、81-41、81-42、82-1〜82-3
は、経路制御の過程で単にホップ数が少ない出方路に接
続された伝送区間を既述の「後続する伝送区間」として
選定する。
【0008】また、図16に示すように、時分割多重伝
送方式が適用された環状の伝送路91-1、91-2が備え
られた網(以下、「第二の従来例」という。)では、例
えば、同図に「×」印で示すように、一方の伝送路91
-1の何れの伝送区間にも障害が発生し得る。このような
障害が発生した場合には、伝送路91-1においてその障
害が発生した伝送区間(以下、「特定の伝送区間」とい
う。)の上流側に配置され、かつその特定の伝送区間に
直近のノード92-1は、この伝送路91-1を介して受信
された個々のフレームに所定のフレーム構成に基づいて
多重化されたチャネル(タイムスロット)の伝送情報を
抽出し、他方の伝送路91-2の先行する伝送区間から受
信された個々のフレームの余剰のタイムスロットに、こ
れらのチャネルの伝送情報を順次挿入する。
【0009】したがって、ノード92-1は、上述した特
定の伝送区間を介して伝送路91-1の下流側に配置され
た他のノードとの間に、その伝送路91-1と異なる伝送
路91-2の余剰のタイムスロット(チャネル)を介して
物理的に代替のパスを形成する。なお、上述した第二の
従来例では、伝送路91-1、91-2の一方の余剰の伝送
帯域(タイムスロット)が他方の現用の伝送帯域を代替
し得る状態で確保される「待機冗長方式」が適用されて
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した第
一の従来例では、何れかの伝送区間に障害が発生したた
めに、IP層でその伝送区間の代替の伝送区間が選定さ
れるためには、ルータ81-11〜81-16、81-21〜8
1-23、81-31、81-32、81-41、81-42、82-1〜
82-3は何れも一斉に既述のルーティングマップを更新
しなければならず、そのためには、これらのルータ81
-11〜81-16、81-21〜81-23、81-31、81-32、
81-41、81-42、82-1〜82-3 の間で定期的にルー
ティング情報が相互に引き渡されなければならなかっ
た。
【0011】すなわち、ルータ81-11〜81-16、81-
21〜81-23、81-31、81-32、81-41、81-42、82-1
〜82-3がネットワーク層で経路制御を行うにもかかわ
らず、先行する伝送区間の障害の検出とその伝送区間に
代わる代替伝送区間の適用とが物理層で行われていたた
めに、障害の発生に対する十分な応答性が確保されず、
このような応答が得られる技術の開発が強く要望されて
いた。
【0012】しかし、広域にあるいは長距離に亘って敷
設され、かつ物理的な伝送路が冗長に構成されたパケッ
トルーチング網では、加入者の数や要求される伝送容量
が大きいほど障害の発生に伴う影響(例えば、障害が発
生した伝送区間の物理的な伝送速度が2.45ギガビッ
ト/秒である場合には、64キロビット/秒の電話の回
線に換算して約4万回線相当の通信が途絶する。)が多
大であり、これらの伝送路にはその総延長が長いほど事
故や保守・運用にかかわる作業の過程で切断その他の障
害が発生する確率も高い。
【0013】さらに、IPに基づくルーチングあるいは
ラベルスイッチングが行われる網で、上述した障害の検
出および代替ルートへの変更は、一般に上述のルーティ
ング情報(または、ルーティングテーブル)交換用の通
信手順等の上位通信手順に基づいて(例えば、エンド・
ツウ・エンドで)行うことは可能である。しかし、この
ような通信手順が適用された場合には、一般に、障害を
検出して、代替ルートへの変更が完了する時間が長くな
る。その結果、多量のパケットフローがルータで構成さ
れたネットワーク内で迂回を繰り返しながら迷走して、
消失したりすることがある。また、利用者側からする
と、ルータから見た下位の装置(ネットワーク層ないし
トランスポート層)において、現状のサービス品質に満
足する場合も、さらに高品位なサービスを要求する場合
もある。
【0014】したがって、その高品位なサービスを満足
するため、上記同期光通信網での障害における代替ルー
ト変更への完了時間が短く、パケット消失のないパケッ
ト転送サービスへの対応がサービス提供者に求められて
いる。本発明は、障害が発生した伝送区間に論理的に形
成されていたパスの代替のパスが安価に、かつ効率的に
確保される回線復旧方式およびパケット転送装置を提供
することを目的とする。
【0015】なお、従来、ネットワーク全体が有する伝
送帯域資源のごく一部を現用の伝送サービスの予備帯域
に充てておき、障害時など現用の伝送サービスが提供さ
れない場合に、当該現用の伝送サービスによって伝送さ
れる通信のうち一部の通信を上記予備帯域に使って保証
する冗長ネットワークが存在した。このような冗長ネッ
トワークは、主に低コストを優先する小規模な私設網等
に適用され得るものである。これに対し、本発明は、上
述のように伝送サービスの帯域を部分的に保証する従来
の冗長ネットワークとは明確に区別される高度な可用性
を有した新たなネットワークシステムを提供しようとす
るものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、冗長に構成された複数の伝送路の後続する伝送区間
について、送信が妨げられる障害の発生を個別に監視
し、複数の伝送路の内、特定の伝送路に発生した障害が
存続しているときに、この特定の伝送路の先行する伝送
区間から後続する伝送区間にコネクションレスサービス
として中継されるべきパケットの属性を識別し、識別さ
れた属性がベストエフォート型サービスの対象を意味す
るときに、複数の伝送路の内、特定の伝送路以外の伝送
路を適用してパケットを中継することを特徴とする。
【0017】請求項2に記載の発明は、冗長に構成され
た複数の伝送路に個別に現用のパスに併せて、その現用
のパスを代替し得る予備のパスが予め形成され、現用の
パスの後続する伝送区間に対する送信が妨げられる障害
の発生を個別に監視し、現用のパスの内、特定の現用の
パスに発生した障害が存続しているときに、この特定の
現用のパスの先行する伝送区間から後続する伝送区間に
中継されるべきパケットの属性を識別し、識別された属
性がコントロールローデッド型サービスとギャランティ
ード型サービスとの何れか一方の対象を意味するとき
に、予め形成された予備のパスの内、特定の現用のパス
を代替し得る予備のパスを適用してパケットを中継する
ことを特徴とする。
【0018】請求項1、2に関連した発明は、冗長に構
成された複数の伝送路の内、全てあるいは一部に個別に
現用のパスが形成され、これらの現用のパスが形成され
た個々の伝送路以外の伝送路にこれらの現用のパスの一
部を個別に代替し得る予備のパスが予め形成され、複数
の伝送路の後続する伝送区間に対する送信が妨げられる
障害の発生を個別に監視し、複数の伝送路の内、特定の
伝送路に発生した障害が存続しているときに、この特定
の伝送路の先行する伝送区間から後続する伝送区間に中
継されるべきパケットの属性を識別し、識別された属性
がベストエフォート型サービスの対象を意味するとき
に、複数の伝送路の内、特定の伝送路以外の伝送路を適
用してパケットを中継し、その属性がコントロールロー
デッド型サービスとギャランティード型サービスとの何
れかの対象を意味するときに、予め形成された予備のパ
スの内、その特定の伝送以外の伝送路に予め形成された
予備のパスを適用してこのパケットを中継することを特
徴とする。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の回線復旧方式において、複数の伝送路は、二重化さ
れ、かつ伝送方向が互いに反対である環状の伝送路とし
て形成され、識別された属性がベストエフォート型サー
ビスの対象を意味するときに、その属性が識別されたパ
ケットをループバック方式に基づいて中継することを特
徴とする。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の回線復旧方式において、複数の伝送路は、二重化さ
れ、かつ伝送方向が互いに反対である環状の伝送路とし
て形成され、識別された属性がコントロールローデッド
型サービスとギャランティード型サービスとの何れか一
方の対象を意味するときに、その属性が識別されたパケ
ットを明示的ルーティング方式に基づいて中継すること
を特徴とする。
【0021】図1は、本発明にかかわる第一のパケット
転送装置の原理ブロック図である。請求項5に記載の発
明は、冗長に構成された単信方式の伝送路10-1〜10
-Pとのインタフェースを物理層において個別にとるイン
タフェース手段11-1〜11-Pと、伝送路10-1〜10
-Pの個々の先行する伝送区間の物理層における障害を検
出する障害検出手段12と、インタフェース手段11-1
〜11-Pを介して伝送路をトランスポートラベル層で終
端し、これらの伝送路について、障害検出手段12によ
って障害が検出されたことを意味する警報パケットを後
続する伝送区間の全てあるいは一部に送信する通信制御
手段13とを備えたことを特徴とする。
【0022】請求項1〜5に記載の発明に関連した第一
の発明は、請求項5に記載のパケット転送装置におい
て、通信制御手段13は、障害検出手段12によって障
害が検出された伝送路の識別子を警報パケットに付加す
ることを特徴とする。図2は、本発明にかかわる第二の
パケット転送装置の原理ブロック図である。請求項1〜
5に記載の発明に関連した第二の発明は、冗長に構成さ
れた単信方式の伝送路10-1〜10-Pとのインタフェー
スを物理層において個別にとるインタフェース手段11
-1〜11-Pと、伝送路10-1〜10-Pの何れかの後続す
る伝送区間に送信されるべきパケットについて、送信元
と宛先との双方または何れか一方と、これらの伝送路1
0-1〜10-Pの伝送区間の内、不正常な伝送区間の組み
合わせとの対に適応し、かつ実際に送信が許容されるべ
き伝送路の識別子が予め登録された記憶手段14と、伝
送路10-1〜10-Pをインタフェース手段11-1〜11
-Pを介してトランスポートラベル層で終端し、これらの
伝送路10-1〜10-Pの何れかの伝送区間の識別子を含
み、その伝送区間の不正常を意味する警報パケットが受
信されたときに、後続して送信すべき個々のパケットの
送信元と宛先との双方または一方と、この識別子との対
に適応し、かつ記憶手段14に登録された識別子で示さ
れる伝送路の後続する伝送区間に、そのパケットを送信
する通信制御手段15とを備えたことを特徴とする。
【0023】請求項1〜5に記載の発明に関連した第三
の発明は、記憶手段14には、トランスポートラベル層
において宛先との間に形成されるべきパスについて、異
なる伝送路に対する乗り換えの回数の昇順に識別子が登
録されたことを特徴とする。請求項1〜5に記載の発明
に関連した第四の発明は、記憶手段14には、不正常な
伝送区間の組み合わせに対応して、その組み合わせに属
さない後続する伝送区間を形成する伝送路の識別子が予
め登録されたことを特徴とする。
【0024】請求項1〜5に記載の発明に関連した第五
の発明は、記憶手段14には、トランスポートラベル層
において宛先との間にパスが形成される限り、伝送路1
0-1〜10-Pの内、不正常な伝送区間を含む伝送路の正
常な伝送区間に対してパケットの送信が積極的に許容さ
れる形態で識別子が登録されたことを特徴とする。請求
項1〜5に記載の発明に関連した第六の発明は、伝送路
10-1〜10-Pの先行する伝送区間から受信され、かつ
後続する伝送区間に中継されるべきパケットを蓄積する
送信バッファ手段16を備え、通信制御手段15は、送
信バッファ手段16に蓄積されたパケットの内、障害が
検出され、あるいは不正常な先行する伝送区間の後続す
る伝送区間に中継されるべきパケットを廃棄し、これら
のパケットに個別に含まれる送信元と順序制御に供され
るべき番号との組み合わせを警報パケットに付加するこ
とを特徴とする。
【0025】図3は、本発明にかかわる第三のパケット
転送装置の原理ブロック図である。請求項1〜5に記載
の発明に関連した第七の発明は、冗長に構成された単信
方式の伝送路10-1〜10-Pとのインタフェースを個別
に物理層においてとるインタフェース手段11-1〜11
-Pと、インタフェース手段11-1〜11-Pについて、物
理層における障害を検出する障害検出手段21と、イン
タフェース手段11-1〜11-Pを介して伝送路10-1〜
10-Pをトランスポートラベル層で終端し、障害検出手
段21によって障害が検出されたことを意味し、これら
のインタフェース手段11-1〜11-Pの内、その障害が
検出されたインタフェース手段を示す警報パケットを後
続する伝送区間の全てあるいは一部に送信する通信制御
手段22とを備えたことを特徴とする。
【0026】請求項1〜5に記載の発明に関連した第八
の発明は、通信制御手段22は、障害検出手段21によ
って障害が検出されたインタフェース手段について、そ
の障害の態様を示す識別子を警報パケットに付加するこ
とを特徴とする。図4は、本発明にかかわる第四のパケ
ット転送装置の原理ブロック図である。請求項1〜5に
記載の発明に関連した第九の発明は、冗長に構成された
単信方式の伝送路10-1〜10-Pとのインタフェースを
個別に物理層でとるインタフェース手段11-1〜11-P
と、伝送路10-1〜10-Pの何れかの後続する伝送区間
に送信されるべきパケットについて、送信元と宛先との
双方または何れか一方と、インタフェース手段11-1〜
11-Pの内、障害が発生したインタフェース手段とこれ
らの障害の態様との双方あるいは何れか一方との組み合
わせに適応し、かつ実際に送信が許容されるべき伝送路
の識別子が予め登録された記憶手段23と、伝送路10
-1〜10-Pをインタフェース手段11-1〜11-Pを介し
てトランスポートラベル層で終端し、これらのインタフ
ェース手段11-1〜11-Pの内、障害が発生したインタ
フェース手段を示す警報パケットが受信されたときに、
後続して送信すべき個々のパケットの送信元と宛先との
双方または一方と、このインタフェース手段との対に適
応し、かつ記憶手段23に登録された識別子で示される
伝送路の後続する伝送区間に、そのパケットを送信する
通信制御手段24とを備えたことを特徴とする。
【0027】請求項1〜5に記載の発明に関連した第十
の発明は、インタフェース手段11-1〜11-Pの障害の
態様は、これらのインタフェース手段11-1〜11-Pに
ついて、個別に接続された伝送路10-1〜10-Pの先行
する伝送区間から所定のパケットが受信できる状態であ
るか否かを意味することを特徴とする。
【0028】請求項1〜5に記載の発明に関連した第十
一の発明は、インタフェース手段11-1〜11-Pの障害
の態様は、これらのインタフェース手段11-1〜11-P
について、個別に接続された伝送路10-1〜10-Pの後
続する伝送区間に所定のパケットを送信できる状態であ
るか否かであるかを意味することを特徴とする。請求項
1〜5に記載の発明に関連した第十二の発明は、記憶手
段23には、トランスポートラベル層において宛先との
間に形成されるべきパスについて、異なる伝送路に対す
る乗り換えの回数の昇順に識別子が登録されたことを特
徴とする。
【0029】請求項1〜5に記載の発明に関連した第十
三の発明は、記憶手段23には、障害が発生したインタ
フェース手段の組み合わせに対応して、その組み合わせ
に属さないインタフェース手段に接続された後続する伝
送区間を形成する伝送路の識別子が予め登録されたこと
を特徴とする。請求項1〜5に記載の発明に関連した第
十四の発明は、記憶手段23には、トランスポートラベ
ル層において宛先との間に正常なパスが形成される限
り、伝送路10-1〜10-Pの内、障害が発生したインタ
フェース手段に接続された伝送区間を含む伝送路の正常
な伝送区間に対してパケットの送信が積極的に許容され
る形態で識別子が登録されたことを特徴とする。
【0030】請求項1〜5に記載の発明に関連した第十
五の発明は、通信制御手段24は、伝送路の全てあるい
は一部の後続する伝送区間に、これらの伝送路の先行す
る伝送区間から受信された警報パケットを中継すること
を特徴とする。請求項1〜5に記載の発明に関連した第
十六の発明は、伝送路10-1〜10-Pの先行する伝送区
間から受信され、かつ後続する伝送区間に中継されるべ
きパケットを蓄積する送信バッファ手段25を備え、通
信制御手段24は、送信バッファ手段25に蓄積された
パケットの内、障害が検出され、あるいは発生したイン
タフェース手段を介して後続する伝送区間に中継される
べきパケットを廃棄し、これらのパケットに個別に含ま
れる送信元と順序制御に供されるべき番号との組み合わ
せを警報パケットに付加することを特徴とする。
【0031】請求項1〜5に記載の発明に関連した第十
七の発明は、伝送路の後続する伝送区間に送信されたパ
ケットを蓄積する既送信バッファ手段26を備え、通信
制御手段24は、警報パケットが受信されたときに、既
送信バッファに蓄積されたパケットの内、その警報パケ
ットに含まれる送信元と番号とにそれぞれ等しい送信元
と番号とが含まれるパケットを優先して送信することを
特徴とする。
【0032】請求項1に記載の発明にかかわる回線復旧
方式では、冗長に構成された複数の伝送路の後続する伝
送区間について、送信が妨げられる障害の発生が個別に
監視される。さらに、これらの複数の伝送路の内、特定
の伝送路に発生した障害が存続しているときには、この
特定の伝送路の先行する伝送区間から後続する伝送区間
にコネクションレスサービスとして中継されるべきパケ
ットの属性が識別される。また、このようにして識別さ
れた属性がベストエフォート型サービスの対象を意味す
るときには、上述した複数の伝送路の内、特定の伝送路
以外の伝送路が該当するパケットの中継に適用される。
【0033】すなわち、個々の伝送区間の伝送帯域は、
ベストエフォート型サービスのように、伝送路における
パケットの欠落や廃棄が許容されることが上述したパケ
ットの属性として識別される限り、発生が予測できない
障害に介して代替のパスを形成するために予約されるこ
となく、通常の伝送サービスに有効に利用される。ま
た、何らか伝送路の後続する伝送区間に障害が発生した
場合であっても、その伝送区間を代替する伝送路を介し
て該当するパケットが中継されることによって低下し得
るサービス品質は、回線の構成、伝送速度、各伝送区間
におけるトラヒックの分布および並行して障害が発生し
た伝送区間の組み合わせが予め適正に設定される限り、
高く維持される。
【0034】請求項2に記載の発明にかかわる回線復旧
方式では、冗長に構成された複数の伝送路に個別に現用
のパスに併せて、その現用のパスを代替し得る予備のパ
スが予め形成される。これらの現用のパスについては、
後続する伝送区間に対する送信が妨げられる障害の発生
が個別に監視され、上述した現用のパスの内、特定の現
用のパスに発生した障害が存続しているときには、この
特定の現用のパスの先行する伝送区間から後続する伝送
区間に中継されるべきパケットの属性が識別される。さ
らに、このようにして識別された属性がコントロールロ
ーデッド型サービスとギャランティード型サービスとの
何れか一方の対象を意味するときには、上述したように
予め形成された予備のパスの内、特定の現用のパスを代
替し得る予備のパスが該当するパケットの中継に適用さ
れる。
【0035】すなわち、これらの予備のパスは、障害が
何ら発生していない状態であっても伝送帯域の一部が予
約されることによって確実に形成され、さらに、後続す
る伝送区間に障害が発生した現用のパスに代えて、速や
かに、かつ確度高くパケットの中継に供される。また、
複数の伝送路の伝送帯域の内、このような予備のパスに
割り付けられた伝送帯域以外の伝送帯域は、これらの伝
送路の伝送帯域の総和に対して占める比率が実際に生じ
得るトラヒックの分布に対して適切である限り、伝送効
率や伝送品質が著しく劣化することなく、伝送サービス
に有効に利用される。
【0036】請求項1、2に関連した発明にかかわる回
線復旧方式では、冗長に構成された複数の伝送路の内、
全てあるいは一部に個別に現用のパスが形成され、これ
らの現用のパスが形成された個々の伝送路以外の伝送路
にこれらの現用のパスの一部を個別に代替し得る予備の
パスが予め形成される。これらの複数の伝送路について
は、後続する伝送区間に対する送信が妨げられる障害の
発生が個別に監視される。また、これらの複数の伝送路
の内、特定の伝送路に発生した障害が存続しているとき
には、この特定の伝送路の先行する伝送区間から後続す
る伝送区間に中継されるべきパケットの属性が識別され
る。
【0037】さらに、このようにして識別された属性が
ベストエフォート型サービスの対象を意味するときに
は、上述した複数の伝送路の内、特定の伝送路以外の伝
送路が該当するパケットの中継に適用される。また、同
様に識別された属性がコントロールローデッド型サービ
スとギャランティード型サービスとの何れか一方の対象
を意味するときには、上述したように予め形成された予
備のパスの内、その特定の伝送以外の伝送路に予め形成
された予備のパスが該当するパケットの中継に適用され
る。
【0038】すなわち、障害が発生した伝送区間を代替
し得る伝送路あるいはパスは、中継されるべきパケット
の伝送が行われるべきベストエフォート型、コントロー
ルローデッド型、ギャランティード型等のサービスの形
態に柔軟に適応した形態で取得され、あるいは確保され
る。請求項3に記載の発明にかかわる回線復旧方式で
は、請求項1に記載の回線復旧方式において、複数の伝
送路は、二重化され、かつ伝送方向が互いに反対である
環状の伝送路として形成される。また、属性が識別され
たパケットは、この属性がベストエフォート型サービス
の対象を意味するときには、ループバック方式に基づい
て中継される。
【0039】したがって、二重化された環状の伝送路を
介してコネクションレスサービスとしてパケットの伝送
が行われる伝送系に対して、本願発明の適用が可能とな
る。請求項4に記載の発明にかかわる回線復旧方式で
は、請求項2に記載の回線復旧方式において、複数の伝
送路は、二重化され、かつ伝送方向が互いに反対である
環状の伝送路として形成される。また、属性が識別され
たパケットは、この属性がコントロールローデッド型サ
ービスとギャランティード型サービスとの何れか一方の
対象を意味するときに、明示的ルーティング方式に基づ
いて中継される。
【0040】したがって、二重化された環状の伝送路を
介してコネクション型の通信サービスとしてパケットの
伝送が行われる伝送系に対して、本願発明の適用が可能
となる。請求項5に記載の発明にかかわるパケット転送
装置では、インタフェース手段11-1〜11-Pは、冗長
に構成された単信方式の伝送路10-1〜10-Pとのイン
タフェースを個別に物理層においてとる。通信制御手段
13は、これらのインタフェース手段11-1〜11-Pを
介して伝送路10-1〜10-Pをトランスポートラベル層
において終端する。
【0041】また、障害検出手段12は、伝送路10-1
〜10-Pの個々の先行する伝送区間の障害を物理層にお
いて検出する。通信制御手段13は、これらの伝送路1
0-1〜10-Pについて、障害検出手段12によって障害
が検出されたことを意味する警報パケットを後続する伝
送区間の全てあるいは一部に送信する。すなわち、伝送
路10-1〜10-Pの何れの先行する伝送区間に発生した
障害についても、物理的に検出され、かつトランスポー
トラベル層を介して他のノードにメッセージとして通知
される。
【0042】したがって、伝送路10-1〜10-Pの内、
上述した障害が発生した伝送路は、上述した他のノード
との間において、物理層より上位の所望の層における活
用が可能となる。請求項1〜5に記載の発明に関連した
第一の発明にかかわるパケット転送装置では、通信制御
手段13は、障害検出手段12によって障害が検出され
た伝送路の識別子を警報パケットに付加する。
【0043】すなわち、伝送路10-1〜10-Pの内、障
害が発生した伝送路は、これらの伝送路10-1〜10-P
の後続する伝送区間を介して接続された個々のノードに
通知される。したがって、これらのノードは、障害が発
生した伝送路を特定することによって、物理層より上位
の所望の層において、伝送路10-1〜10-Pの伝送区間
の内、正常である伝送区間を有効に活用することができ
る。
【0044】請求項1〜5に記載の発明に関連した第二
の発明にかかわるパケット転送装置では、インタフェー
ス手段11-1〜11-Pは、冗長に構成された単信方式の
伝送路10-1〜10-Pとのインタフェースを個別に物理
層においてとる。通信制御手段15は、インタフェース
手段11-1〜11-Pを介して伝送路10-1〜10-Pをト
ランスポートラベル層において終端する。
【0045】記憶手段14には、伝送路10-1〜10-P
の何れかの後続する伝送区間に送信されるべきパケット
について、送信元と宛先との双方または何れか一方と、
これらの伝送路10-1〜10-Pの伝送区間の内、不正常
な伝送区間の組み合わせとの対に適応し、かつ実際に送
信が許容されるべき伝送路の識別子が予め登録される。
【0046】通信制御手段15は、これらの伝送路10
-1〜10-Pの何れかの伝送区間の識別子を含み、その伝
送区間の不正常を意味する警報パケットが受信されたと
きに、後続して送信すべき個々のパケットの送信元と宛
先との双方または一方と、この識別子との対に適応して
記憶手段14に登録された識別子で示される伝送路の後
続する伝送区間に、そのパケットを送信する。
【0047】すなわち、伝送路10-1〜10-Pの伝送区
間の内、何らかの障害が発生した伝送区間との代替が可
能な伝送区間は、トランスポートラベル層における明示
的なルーティングに基づいて速やかに特定され、かつ後
続するパケットの送信に適用される。したがって、伝送
路10-1〜10-Pの内、何らかの障害が発生した伝送路
に代替が可能な他の伝送路が物理層において選定される
場合に比べて、通信サービス、保守および運用に適応し
た形態で、その障害が発生した伝送路の正常な伝送区間
の有効利用が可能となる。
【0048】請求項1〜5に記載の発明に関連した第三
の発明にかかわるパケット転送装置では、記憶手段14
には、トランスポートラベル層において宛先との間に形
成されるべきパスについて、異なる伝送路との間におけ
る乗り換えの回数の昇順に識別子が登録される。
【0049】すなわち、伝送路10-1〜10-Pに形成さ
れるパスの内、何らかの障害が発生した伝送区間を代替
する伝送区間を含んでなるパスでは、物理的に異なる伝
送路の間において乗り換えが行われるべき回数が小さな
値に抑えられる。したがって、伝送効率が高められ、か
つ資源の有効利用が図られる。請求項1〜5に記載の発
明に関連した第四の発明にかかわるパケット転送装置で
は、記憶手段14には、不正常な伝送区間の組み合わせ
に対応して、その組み合わせに属さない後続する伝送区
間を形成する伝送路の識別子が予め登録される。
【0050】したがって、通信制御手段15は、伝送路
10-1〜10-Pの伝送区間の内、並行して何らかの障害
が発生し、かつ復旧していない伝送区間の数および組み
合わせが如何なるものであっても、トランスポートラベ
ル層において所望のパケットの宛先との間に正常なパス
が形成されることが保証される後続する伝送区間に、そ
のパケットを送信することができる。
【0051】請求項1〜5に記載の発明に関連した第五
の発明にかかわるパケット転送装置では、記憶手段14
には、トランスポートラベル層において宛先との間にパ
スが形成される限り、伝送路10-1〜10-Pの内、不正
常な伝送区間を含む伝送路の正常な伝送区間に対してパ
ケットの送信が積極的に許容される形態で識別子が登録
される。
【0052】すなわち、伝送路10-1〜10-Pに形成さ
れる何れのパスについても、何らかの障害が発生した伝
送区間に後続する正常な伝送区間は、その障害が発生し
た伝送区間をトランスポートラベル層で代替するパスに
併せて、上述したパケットの伝送に供される。したがっ
て、このような代替のパスのトラヒックの増加が抑制さ
れ、かつランニングコストの削減に併せてサービス品質
の向上が図られる。
【0053】請求項1〜5に記載の発明に関連した第六
の発明にかかわるパケット転送装置では、送信バッファ
手段16は、伝送路10-1〜10-Pの先行する伝送区間
から受信され、かつ後続する伝送区間に中継されるべき
パケットを蓄積する。通信制御手段13、15は、その
送信バッファ手段16に蓄積されたパケットの内、障害
が検出され、あるいは不正常な先行する伝送区間の後続
する伝送区間に中継されるべきパケットを廃棄する。さ
らに、通信制御手段13は、これらのパケットに個別に
含まれる送信元と順序制御に供されるべき番号との組み
合わせを警報パケットに付加する。
【0054】すなわち、伝送路10-1〜10-Pの後続す
る伝送区間の内、送信バッファ手段16に蓄積されたパ
ケットが送出されるべき伝送区間に何らかの障害が生じ
た場合には、そのパケットが廃棄され、このパケットの
送信元によって再送信されるべきパケットが上述した送
信元と番号との組み合わせとして通知される。したがっ
て、先行して送信され、かつ宛先に対する伝達が完了し
ていないパケットについては、そのパケットの送信元
は、伝送路10-1〜10-Pの伝送区間の何れかに生じた
障害に応じて明示的ルーティングその他に基づいて決定
された新たなパスに再送信されるべきパケットを確度高
く識別することができる。
【0055】請求項1〜5に記載の発明に関連した第七
の発明にかかわるパケット転送装置では、インタフェー
ス手段11-1〜11-Pは、冗長に構成された単信方式の
伝送路10-1〜10-Pとのインタフェースを個別に物理
層においてとる。通信制御手段22は、これらのインタ
フェース手段11-1〜11-Pを介して伝送路10-1〜1
0-Pをトランスポートラベル層で終端する。
【0056】また、障害検出手段21は、インタフェー
ス手段11-1〜11-Pの障害を物理層において検出す
る。通信制御手段22は、このような障害が検出された
ことを意味し、これらのインタフェース手段11-1〜1
1-Pの内、その障害が検出されたインタフェース手段を
示す警報パケットを後続する伝送区間の全てあるいは一
部に送信する。
【0057】すなわち、インタフェース手段11-1〜1
1-Pの何れに発生した障害についても、物理的に検出さ
れ、かつトランスポートラベル層を介して他のノードに
メッセージとして通知される。したがって、伝送路10
-1〜10-Pの伝送区間の内、上述した障害が発生したイ
ンタフェース手段に直結された先行する伝送区間と後続
する伝送区間との双方あるいは何れか一方と異なる伝送
区間については、上述した他のノードによって物理層よ
り上位の所望の層における活用が可能となる。
【0058】請求項1〜5に記載の発明に関連した第八
の発明にかかわるパケット転送装置では、請求項13に
記載のパケット転送装置において、通信制御手段22
は、障害検出手段21によって障害が検出されたインタ
フェース手段について、その障害の態様を示す識別子を
警報パケットに付加する。すなわち、伝送路10-1〜1
0-Pの伝送区間の内、上述した障害が発生したインタフ
ェース手段に直結された先行する伝送区間と後続する伝
送区間との双方あるいは何れか一方については、これら
の伝送区間以外の正常な後続する伝送区間を介して接続
された個々のノードに通知される。
【0059】したがって、これらのノードは、障害が発
生した伝送区間を特定することによって、物理層より上
位の所望の層において、伝送路10-1〜10-Pの伝送区
間の内、正常である伝送区間を有効に活用することがで
きる。請求項1〜5に記載の発明に関連した第九の発明
にかかわるパケット転送装置では、インタフェース手段
11-1〜11-Pは、冗長に構成された単信方式の伝送路
10-1〜10-Pとのインタフェースを個別に物理層にお
いてとる。通信制御手段24は、伝送路10-1〜10-P
をインタフェース手段11-1〜11-Pを介してトランス
ポートラベル層で終端する。
【0060】記憶手段23は、伝送路10-1〜10-Pの
何れかの後続する伝送区間に送信されるべきパケットに
ついて、送信元と宛先との双方または何れか一方と、イ
ンタフェース手段11-1〜11-Pの内、障害が発生した
インタフェース手段とこれらの障害の態様との双方ある
いは何れか一方との組み合わせに適応し、かつ実際に送
信が許容されるべき伝送路の識別子が予め登録される。
【0061】通信制御手段24は、これらのインタフェ
ース手段11-1〜11-Pの内、障害が発生したインタフ
ェース手段を示す警報パケットが受信されたときに、後
続して送信すべき個々のパケットの送信元と宛先との双
方または一方と、このインタフェース手段との対に適応
し、かつ記憶手段23に登録された識別子で示される伝
送路の後続する伝送区間に、そのパケットを送信する。
【0062】すなわち、伝送路10-1〜10-Pの伝送区
間の内、障害が発生した伝送区間との代替が可能な伝送
区間は、トランスポートラベル層における明示的なルー
ティングに基づいて速やかに特定され、かつ後続するパ
ケットの送信に適用される。したがって、伝送路10-1
〜10-Pの内、何らかの障害が発生した伝送路に代替が
可能な他の伝送路が物理層において選定される場合に比
べて、通信サービス、保守および運用に適応した形態
で、その障害が発生した伝送路の正常な伝送区間の有効
利用が可能となる。
【0063】請求項1〜5に記載の発明に関連した第十
の発明にかかわるパケット転送装置では、インタフェー
ス手段11-1〜11-Pの障害の態様は、これらのインタ
フェース手段11-1〜11-Pについて、個別に接続され
た伝送路10-1〜10-Pの先行する伝送区間から所定の
パケットが受信できる状態であるか否かを意味する。し
たがって、このような障害の態様に適応した識別子が記
憶手段23に予め登録される限り、通信制御手段24
は、インタフェース手段11-1〜11-Pの内、障害が発
生したインタフェース手段に直結された先行する伝送区
間であっても、その態様に応じてこの伝送区間を介して
与えられるパケットを受信することができる。
【0064】請求項1〜5に記載の発明に関連した第十
一の発明にかかわるパケット転送装置では、インタフェ
ース手段11-1〜11-Pの障害の態様は、これらのイン
タフェース手段11-1〜11-Pについて、個別に接続さ
れた伝送路10-1〜10-Pの後続する伝送区間に所定の
パケットを送信できる状態であるか否かであるかを意味
する。
【0065】したがって、このような障害の態様に適応
した識別子が記憶手段23に予め登録される限り、通信
制御手段24は、インタフェース手段11-1〜11-Pの
内、障害が発生したインタフェース手段に直結された後
続する伝送区間であっても、その態様に応じてこの伝送
区間にパケットを送信することができる。請求項18に
記載の発明にかかわるパケット転送装置では、請求項1
5ないし請求項17の何れか1項に記載のパケット転送
装置において、記憶手段23には、トランスポートラベ
ル層において宛先との間に形成されるべきパスについ
て、異なる伝送路に対する乗り換えの回数の昇順に識別
子が登録される。
【0066】すなわち、伝送路10-1〜10-Pの伝送区
間に形成されるパスの内、何らかの障害が発生した伝送
区間を代替する伝送区間を含んでなるパスでは、物理的
に異なる伝送路の間において乗り換えが行われるべき回
数が小さな値に抑えられる。したがって、伝送効率が高
められ、かつ資源の有効利用が図られる。請求項1〜5
に記載の発明に関連した第十三の発明にかかわるパケッ
ト転送装置では、記憶手段23には、障害が発生したイ
ンタフェース手段の組み合わせに対応して、その組み合
わせに属さないインタフェース手段に接続された後続す
る伝送区間を形成する伝送路の識別子が予め登録され
る。
【0067】したがって、通信制御手段23は、インタ
フェース手段11-1〜11-Pの内、並行して何らかの障
害が発生し、かつ復旧していない伝送区間の数および組
み合わせが如何なるものであっても、所望のパケットの
宛先との間に正常なパスがトランスポートラベル層で形
成されることが保証される後続する伝送区間に、そのパ
ケットを送信することができる。
【0068】請求項1〜5に記載の発明に関連した第十
四の発明にかかわるパケット転送装置では、記憶手段2
3には、トランスポートラベル層において宛先との間に
正常なパスが形成される限り、伝送路10-1〜10-Pの
内、障害が発生したインタフェース手段に接続された伝
送区間を含む伝送路の正常な伝送区間に対してパケット
の送信が積極的に許容される形態で識別子が登録され
る。
【0069】すなわち、伝送路10-1〜10-Pの内、上
述した障害が発生したインタフェース手段に何れかの伝
送区間が直結された伝送路であっても、その伝送路の後
続する伝送区間が正常である限り、この後続する伝送区
間がパケットの伝送に有効に適用される。したがって、
インタフェース手段11-1〜11-Pの何れかの故障に応
じて形成された代替のパスのトラヒックの増加が抑制さ
れ、かつランニングコストの削減に併せてサービス品質
の向上が図られる。請求項1〜5に記載の発明に関連し
た第十五の発明にかかわるパケット転送装置では、通信
制御手段13、15、22、24は、伝送路10-1〜1
0-Pの全てあるいは一部の後続する伝送区間に、これら
の伝送路10-1〜10-Pの先行する伝送区間から受信さ
れた警報パケットを中継する。
【0070】すなわち、伝送路10-1〜10-Pに接続さ
れたノードの内、上述した警報パケットの送信元以外の
ノードにもその警報パケットが伝達される。したがっ
て、これらのノードでは、既に送信したパケットと、後
続して送信すべきパケットとの双方あるいは何れか一方
のルーティングを自立的に、あるいは互いに連係して行
うことによって、伝送路10-1〜10-Pやインタフェー
ス手段11-1〜11-Pに生じた障害に対する復旧を図る
ことができる。
【0071】請求項1〜5に記載の発明に関連した第十
六の発明にかかわるパケット転送装置では、送信バッフ
ァ手段25は、伝送路10-1〜10-Pの先行する伝送区
間から受信され、かつ後続する伝送区間に中継されるべ
きパケットを蓄積する。通信制御手段22、24は、こ
の送信バッファ手段25に蓄積されたパケットの内、障
害が検出され、あるいは発生したインタフェース手段を
介して後続する伝送区間に中継されるべきパケットを廃
棄し、これらのパケットに個別に含まれる送信元と順序
制御に供されるべき番号との組み合わせを警報パケット
に付加する。
【0072】すなわち、宛先に対する伝達が完了してい
ない個々のパケットについては、伝送路10-1〜10-P
あるいはこれらの伝送路10-1〜10Pに接続されたイ
ンタフェース手段11-1〜11-Pに障害が発生したとき
に廃棄され、送信元にその旨が通知される。したがっ
て、個々のパケットの送信元であるノードは、上述した
警報パケットに付加された組み合わせを識別できる限
り、既述の障害が発生したときに、これらのパケットを
所望の方路に再送信することができる。
【0073】請求項1〜5に記載の発明に関連した第十
七の発明にかかわるパケット転送装置では、既送信バッ
ファ26は、伝送路10-1〜10-Pの後続する伝送区間
に送信されたパケットを蓄積する。通信制御手段13、
15、22、24は、警報パケットが受信されたとき
に、既送信バッファ26に既に蓄積されたパケットの
内、その警報パケットに含まれる送信元と番号とにそれ
ぞれ等しい送信元と番号とが含まれるパケットを優先し
て送信する。
【0074】すなわち、伝送路10-1〜10-Pの何れか
の後続する伝送区間に送信されたパケットの内、これら
の伝送路10-1〜10-Pを介して他のノードから上述し
た警報パケットとして通知されたパケットについては、
所望のルーティングに基づいて決定された方路に対して
確実に再送信される。したがって、ギャランティード型
の伝送サービスが提供されるべきデータ伝送系に対する
適用が可能となる。
【0075】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。図5は、本発明の実施
形態を示す図である。
【0076】図において、パケット転送装置51-1〜5
1-6は、二重化された光伝送路52-R、52-Lにノード
として配置される。また、第一のIPルーティング網5
3-1にはルータ54-1〜54-4がノードして配置され、
かつ第二のIPルーティング網53-2にはルータ54-5
〜54-7がノードとして配置される。MPLS網55に
は、ルータ54-8〜54-10 が配置される。
【0077】さらに、パケット転送装置51-1には既述
のルータ54-1、54-5が接続され、そのルータ54-1
はLAN56に接続される。ルータ54-5には、画像端
末(VT)57-1が収容される。パケット転送装置51
-4には既述のルータ54-2、54-6、54-8が接続さ
れ、そのルータ54-6には画像端末(VT)57-2が収
容される。
【0078】パケット転送装置51-5には既述のルータ
54-3、54-9が接続され、そのルータ54-3はルータ
54-1と共にLAN56に接続される。パケット転送装
置51-6には既述のルータ54-4、54-7、54-10 が
接続され、そのルータ54-4には第三および第四のIP
ルーティング網53-3、53-4が接続される。ルータ5
4-7には、画像端末(VT)58-1、58-2が接続され
る。
【0079】なお、LAN56と第三および第四のルー
ティング網53-3、53-4とには、図5に示すように、
それぞれ画像端末(VT)が収容されるが、これらの画
像端末については、本願発明に関係がないので、ここで
は、符号の付与および図示を省略することとする。図6
は、パケット転送装置の詳細な構成を示す図である。
【0080】図において、図5に示すものと同じものに
ついては、同じ符号を付与して示し、ここでは、その説
明を省略する。パケット転送装置51-1は、図6に示す
ように、下記の要素で構成される。
【0081】・ 初段に配置された受信部(RX)61
-R1 と最終段に配置された送信部(TX)62-R1 とか
ら構成され、かつ光伝送路52-Rの先行する伝送区間と
後続する伝送区間とに接続された送受信部(RTP)6
3-R1 ・ 初段に配置された受信部(RX)61-L1 と最終段
に配置された送信部(TX)62-L1 とから構成され、
かつ光伝送路52-Lの先行する伝送区間と後続する伝送
区間とに接続された送受信部(RTP)63-L1 ・ 配下に接続されたルータ54-1、54-5その他との
インタフェースをとるインタフェース部(IF)64-1
1〜64-1n ・ 受信部61-R1、61-L1の出力にそれぞれ接続され
た2つ入力端子を有し、かつインタフェース部64-11
〜64-1nの第一および第二の制御入力端子に接続され
た2つの出力端子を有する明示ルーティングゲート(E
RG)65-1 ・ 送信部62-R1、62-L1の入力に個別に接続された
2つの出力端子と、受信部61-R1、61-L1の出力に個
別に接続された2つの入力端子とを有するGセレクタ
(SELG)66-1 ・ インタフェース部64-11〜64-1nが個別に有する
第一の入出力端子と第二の入出力端子とにそれぞれ接続
された2つの入出力端子を有するラベル付与部67-1 ・ ラベル付与部67-1とGセレクタ66-1との段間に
配置されたラベル変更部68-1 ・ 出力がラベル付与部67-1のラベル入力に接続され
たルックアップテーブル69-1 ・ 受信部61-R1、61-L1の警報出力に個別に接続さ
れた2つの警報入力端子を有し、かつラベル変更部68
-1およびインタフェース部64-11〜64-1nが個別に有
する制御入力端子に直結された制御出力端子に併せて、
ルックアップテーブル69-1のアドレス端子に接続され
たポートと、明示ルーティングゲート65-1およびGセ
レクタ66の入出力端子にそれぞれ接続されたポートと
を有する制御部70-1 なお、パケット転送装置51-2〜51-6の構成について
は、パケット転送装置51-1の構成と同じであるので、
以下では、対応する構成要素に末尾の添え文字が「2」
〜「6」である同じ付与することとし、ここではその説
明および図示を省略する。
【0082】図7は、本発明の第一の実施形態の動作を
説明する図である。図8は、本発明の第一の実施形態に
おける制御部の動作フローチャートである。以下、図5
〜図8を参照して本発明の第一の実施形態の動作を説明
する。なお、本実施形態は、請求項2、4、5および後
述する付記2、4〜8、21に記載の発明に対応する。
【0083】まず、以下では、パケット転送装置51-1
〜51-6に共通の事項については、簡単のため、各構成
要素に付加された末尾の添え番号として、「1」〜
「6」に代わる「C」を適用することによって記述する
こととする。光伝送路52-Rが現用の光伝送路として適
用され、かつ光伝送路52-Lが予備の光伝送路として適
用されている状態では、パケット転送装置51-Cには、
コントロールローデッド型サービス、ギャランティー型
サービスおよびベストエフォート型サービスの内、何れ
かのサービスの対象となり、そのサービスの形態を示す
情報が後述する通りに所定フィールドに配置されると共
に、図9に示すように、下記に列記する要素からなるパ
ケットが光伝送路52-Rの先行する伝送区間を介して与
えられる。
【0084】なお、以下では、文言「伝送区間」は、コ
ントロールローデッド型サービスあるいはギャランティ
ー型サービスの対象となるべきパケットについては、
「対応する光伝送路に予めコネクションとして確立され
たパス」を意味し、反対にベストエフォート型サービス
の対象となるべきパケットについては、「コネクション
レス型の通信路として適用されるべき所定の光伝送路」
を意味する。
【0085】・ パケットの語長を示す14ビット長の
「語長サブフィールド」と、後述するパディングビット
の語長を示す2ビット長の「パディング長サブフィール
ド」と、16ビット長の「誤り訂正符号サブフィール
ド」とがパックされてなる32ビット長の「SDLM(Si
mplified Data Link Layer)フィールド」(図9(a)) ・ 後述する20ビット長の「ラベルサブフィールド」
と、3ビット長の「インプリメントサブフィールド」
(以下では、本願発明に関係がないので、詳細な説明を
省略する。)と、該当するパケットがラベルスタックの
末尾に該当するか否かを示す1ビット長の2値情報を示
す「EOS(End of Label Stack Indi-cation)サブフィ
ールド」と、このパケットがルータ等によって中継され
た回数TTL(Time to Live per Virtual Ring)を示す
8ビット長の「TTLサブフィールド」とがパックされ
てなる32ビット長の「トランスポートラベルフィール
ド」(図9(b)) ・ 伝送情報(後述する警報情報を含む。)が分割され
てなる単一または複数のIPパケットの列と、上述した
パディングビットとがパックされてなり、かつ語長が既
述の「語長サブフィールド」の値に設定された「ペイロ
ードフィールド」 ・ 所定の生成多項式に基づいて生成され、かつパケッ
トの全体のビット誤りの検出および訂正に供されるべき
「CRCフィールド」 また、既述の「ラベルサブフィールド」は、特定の単一
の宛先に配送されるべきパケット(以下、「ユニキャス
トパケット」という。)に含まれる場合には、図9(c)
に示すように、下記に列記される要素から構成される。
【0086】・ 「ユニキャストパケット」であること
を示す規定の3ビット長のビット列「001」からなる
「フォーマットビット」 ・ 宛先となるべきパケット転送装置(自局を含む。)
に備えられ、かつ該当する「ユニキャストパケット」が
与えられるべき送受信部を示す7ビット長のユニークな
「RTP識別子」 ・ 宛先となるべきパケット転送装置(自局を含む。)
に備えられ、上述した「RTP識別子」で示される送受
信部の配下でこの宛先となるべき端末等とのインタフェ
ースをとるべきインタフェース部(図6には符号「6
4」で示される。)を示す7ビット長の「IF識別子」 さらに、「ラベルサブフィールド」の構成は、伝送サー
ビスの対象となる伝送情報以外の情報であって、後述す
る警報その他の制御情報の配送に供されるパケット(以
下、「制御パケット」という。)に含まれる場合には、
図9(d) に示すように、「フォーマットビット」の値が
「制御パケット」に対応する「011」である点を除い
て同様であるので、ここでは、その詳細な説明を省略す
る。
【0087】また、パケット転送装置51-Cに備えられ
たルックアップテーブル69-Cには、図10に示すよう
に、下記の要素の組み合わせの内、システム構成として
実際に存在し得る全ての組み合わせからなるレコードの
列が予め局情報として登録される。 ・ パケット転送装置51-1〜51-6の内、該当する
「ユニキャストパ ケット」の宛先に該当し、あるいは
その宛先となるべき端末等が配下に収容さ れたパケッ
ト転送装置を示す「宛先識別子」(上述した「RTP識
別子」と「 IF識別子」との対に対応する。) ・ 光伝送路52-R、52-Lの伝送区間の内、上述した
「宛先識別子」に対応するラベルパスの形成に供される
べき正常な後続する伝送区間と、障害が発生したときに
そのラベルパスの代替のラベルパスが形成されるべき後
続する伝送区間との何れか一方を示す「故障点識別子」 なお、以下では、この「故障点識別子」のMSBの値に
ついては、簡単のため、上述した障害が発生した状態に
対応する場合に限って、「1」に設定されると仮定す
る。
【0088】・ 光伝送路52-L、52-Rの後続する伝
送区間の内、これらの「宛先識別子」および「故障点識
別子」に応じて適用されるべき後続する伝送区間を示す
「ルックアップ情報」 なお、以下では、文言「ルックアップ情報」は、コント
ロールローデッド型サービス、ギャランティー型サービ
スの対象となるべきパケットについては、「対応する光
伝送路に予めコネクションとして確立されたラベルパス
の後続する伝送区間の識別子」として与えられ、反対に
ベストエフォート型サービスの対象となるべきパケット
については、「コネクションレス型の通信路として適用
されるべき光伝送路の後続する伝送区間の識別子」とし
て与えられると仮定する。
【0089】また、以下では、個々のパケットについて
実際に提供されるべきサービスの形態(上述したコント
ロールローデッド型サービス、ギャランティー型サービ
ス、ベストエフォート型サービスの何れか)について
は、簡単のため、上述した「宛先識別子」と、ルックア
ップテーブル69-Cのレコードの番号との組み合わせに
予め対応付けられた局情報として与えられると仮定す
る。
【0090】制御部70-Cは、光伝送路52-L、52-R
の何れかの伝送区間に障害が発生している期間には、そ
の伝送区間を示す「故障点識別子」を後述する手順に基
づいて求め、かつルックアップテーブル69-Cに検索キ
ーとして与えられるべき部分アドレスとして、この「故
障点識別子」をルックアップテーブル69-Cに与える。
しかし、このような障害が何ら発生していない期間に
は、制御部70-Cは、その旨を示すデフォルトの値の
「故障点識別子」を同様に部分アドレスとしてルックア
ップテーブル69-Cに与える。
【0091】パケット転送装置51-C宛に他のパケット
転送装置によって送信された「ユニキャストパケット」
が受信される過程において、そのパケット転送装置51
-Cの各部によって行われる動作は下記の通りである。パ
ケット転送装置51-Cでは、受信部61-LC(61-RC)
は、光伝送路52-L(52-R)の先行する伝送区間を介
して何らかのパケットが与えられると、明示ルーティン
グゲート65-CおよびGセレクタ66-Cにそのパケット
を与える。
【0092】Gセレクタ66-Cは、このパケットに含ま
れる「フォーマットビット」の値が「001」であるか
否かを判別し、その判別の結果が真である場合に限っ
て、そのパケットを既述の「ユニキャストパケット」と
して識別し、かつ制御部70-Cに与える。
【0093】明示ルーティングゲート65-Cは、その
「ユニキャストパケット」のラベルフィールドに含まれ
るRTP識別子が自局に該当するか否かを識別し、その
識別の結果が真である場合には、インタフェース部64
-C1〜64-Cnの内、このRTP識別子と共にラベルフィ
ールドに含まれるIF識別子で示されるインタフェース
部を介して配下の端末やルータに、この「ユニキャスト
パケット」を与える。
【0094】また、パケット転送装置51-Cが他のパケ
ット転送装置宛に「ユニキャストパケット」を送信する
過程において、そのパケット転送装置51-Cの各部によ
って行われる動作は下記の通りである。上述した端末や
ルータによってインタフェース部64-C1〜64-Cnの何
れかに与えられた「ユニキャストパケット」は、ラベル
付与部67-Cに与えられる。
【0095】ラベル付与部67-Cは、この「ユニキャス
トパケット」のラベルサブフィールドに、制御部70-C
がその「ユニキャストパケット」の宛先として与えるア
ドレスに対応つけられてルックアップテーブル69-Cに
予め登録された「宛先識別子」(既述の障害が発生した
場合には、その障害が発生した伝送区間に応じて後述す
るように更新され得る。)を付加し、その結果として得
られた「ユニキャストパケット」をラベル変更部68-C
に与える。
【0096】ラベル変更部68-Cは、この「ユニキャス
トパケット」に、「制御部70-Cの指示に応じてラベル
サブフィールドを適宜更新する処理(ここでは、簡単の
ため、何ら更新されないと仮定する。)」を施し、かつ
Gセレクタ66-Cに与える。Gセレクタ66-Cは、光伝
送路52-L、52-Rの内、制御部70-Cの主導の下で指
示された一方の光伝送路52-L(52-R)に、送信部6
2-LC(62-RC)を介してこの「ユニキャストパケッ
ト」を送出する。
【0097】さらに、パケット転送装置51-Cが光伝送
路52-L(52-R)の先行する伝送区間から受信された
「ユニキャストパケット」を後続する伝送区間に中継す
る過程において、そのパケット転送装置51-Cの各部に
よって行われる動作は下記の通りである。明示ルーティ
ングゲート65-Cは、上述した判別の結果が偽である場
合には、その旨を制御部70に通知する。
【0098】制御部70は、この通知が与えられた場合
には、上述した「ユニキャストパケット」をラベル変更
部68-Cに与える。ラベル変更部68-CおよびGセレク
タ66-Cと、送信部62-LC、62-RCの何れか一方と
は、このような「ユニキャストパケット」についても既
述の処理を施す。
【0099】したがって、光伝送路52-L(52-R)の
先行する伝送区間から受信された「ユニキャストパケッ
ト」の内、宛先が自局に該当しない「ユニキャストパケ
ット」については、光伝送路52-Lあるいは光伝送路5
2-Rの後続する伝送区間(その伝送区間に形成されたラ
ベルパス)を介して順次中継される。ところで、現用の
光伝送路52-R(図7(a) に実線の矢印で示される主ラ
ベルパス)の伝送区間の内、例えば、図5および図7に
点線で示すように、パケット転送装置51-2からパケッ
ト転送装置51-3に至る伝送区間に障害(ここでは、光
ファイバーが切断されたと仮定する。)が発生した場合
には、パケット転送装置51-3に備えられた受信部61
-R3 は、この伝送区間から定常的に受信されるべき光信
号が物理的に受信されない状態としてその障害を検出
し、制御部70-3宛に、その旨に併せて該当する伝送区
間の「故障点識別子」を示す警報AIS(Alarm Indica
tion Signal)を与える。
【0100】制御部70-3は、ルックアップテーブル6
9-3に、例えば、この「故障点識別子」と、パケット転
送装置51-3に相当する「宛先識別子」との対をアドレ
スとして与える(図8(1))。
【0101】さらに、制御部70-3は、上述した状態を
示す警報AISに含まれる「故障点識別子」がペイロー
ドに所定の形式で配置され、かつラベルサブフィールド
の値が未定である暫定警報パケット(ただし、ここで
は、簡単のため「フォーマットビット」の値が「01
1」に設定されると仮定する。)を生成し、かつラベル
変更部68-1にその暫定警報パケットを与える(図8
(2))。
【0102】また、制御部70-3は、ルックアップテー
ブル69-3のレコードの内、「故障点識別子」フィール
ドの値が上述した「故障点識別子」に等しい全てのレコ
ードを特定し(図8(3))、かつラベル付与部67-3に、
これらのレコードの「宛先識別子」フィールドと「ルッ
クアップ情報」フィールドとの値である「宛先識別子」
と「ルックアップ情報」とを順次与える(図8(4))。
【0103】ラベル付与部67-3は、その「宛先識別
子」をラベル変更部68-1に与える。なお、これらの
「宛先識別子」については、ここでは簡単のため、宛先
となるべき2つのパケット転送装置51-1、51-6をそ
れぞれ示すと仮定する。ラベル変更部68-3は、制御部
70-3の主導(図8(5))の下で、上述した暫定警報パケ
ットのラベルサブフィールドに含まれるべき「RTP識
別子」および「IF識別子」に、この「宛先識別子」を
順次に配置することによってRFI(Re-mote Failure I
ndication)である「第一の警報パケット」と「第二の
警報パケット」とを生成する。
【0104】制御部70-3は、上述したルックアップ情
報をGセレクタ66-3に順次与える(図8(6))。Gセレ
クタ66-3は、上述したルックアップ情報に応答するこ
とによって、これらの警報パケットの内、「第一の警報
パケット」については、図7(b) に点線で示すように、
送信部62-L3 を介して光伝送路52-Lの後続する伝送
区間に送信し、かつ「第二の警報パケット」について
は、送信部62-R3 を介して光伝送路52-Rの後続する
伝送区間に送信する。
【0105】パケット転送装置51-2では、受信部61
-L2 は、光伝送路52-Lの先行する伝送区間を介して与
えられる「第一の警報パケット」をGセレクタ66-2に
与える。Gセレクタ66-2は、この「第一の警報パケッ
ト」に含まれる「フォーマットビット」の値が「01
1」であることを識別すると、その「第一の警報パケッ
ト」を制御部70-2に与える。
【0106】また、制御部70-2は、この「第一の警報
パケット」のラベルサブフィールドに含まれるRTP識
別子が自局に該当するか否かを判別し、その判別の結果
が偽であることを識別すると、Gセレクタ66-2および
送信部62-L2 を介して光伝送路52-Lの後続する伝送
区間に、その「第一の警報パケット」を送出する。さら
に、制御部70-2は、ルックアップテーブル69-1に与
えられるべきアドレスの一部である部分アドレスとし
て、この「第一の警報パケット」に含まれる「故障点識
別子」を適用する。
【0107】したがって、パケット転送装置51-2で
は、光伝送路52-R、52-Lの先行する伝送区間から与
えられ、あるいは自装置が送信元となるユニキャストパ
ケット(以下では、簡単のため、コントロールローデッ
ド型サービスあるいはギャランティード型サービスの対
象となると仮定する。)と制御パケットとの何れについ
ても、宛先を示す「宛先識別子」および上述した「故障
点識別子」に対応してルックアップテーブル69-2に登
録されたルックアップ情報に基づいて経路制御が行わ
れ、例えば、図7(b)(1)に示すように、光伝送路の後続
する伝送区間に対する送信や中継が見合わされる。
【0108】パケット転送装置51-1では、受信部61
-L1 は、パケット転送装置51-2によって中継され、か
つ光伝送路52-Lの先行する伝送区間を介して与えられ
る「第一の警報パケット」を取り込む。Gセレクタ66
-1は、この「第一の警報パケット」に含まれる「フォー
マットビット」の値が「011」であることを識別する
と、その「第一の警報パケット」を制御部70-1に与え
る。
【0109】また、制御部70-1は、この「第一の警報
パケット」のラベルサブフィールドに含まれるRTP識
別子が自局に該当するか否かを判別し、その判別の結果
が真であることを識別すると、ルックアップテーブル6
9-1に与えられるべきアドレスの内、「故障点識別子」
に相当する部分アドレスとして、この「第一の警報パケ
ット」に含まれる「故障点識別子」を適用する。
【0110】したがって、パケット転送装置51-1で
は、光伝送路52-R、52-Lの先行する伝送区間から与
えられ、あるいは自装置が送信元となるユニキャストパ
ケット(以下では、簡単のため、コントロールローデッ
ド型サービスあるいはギャランティード型サービスの対
象となると仮定する。)と制御パケットとの何れについ
ても、宛先を示す「宛先識別子」および上述した「故障
点識別子」に対応してルックアップテーブル69-1に登
録されたルックアップ情報に基づいて、経路制御が行わ
れる(図7(2))。
【0111】一方、パケット転送装置51-4では、光伝
送路52Rの先行する伝送区間を介して既述の「第二の
警報パケット」が与えられ、「第一の警報パケット」に
応じてパケット転送装置51-2によって行われる中継処
理と同様の中継処理がその「第二の警報パケット」に応
じて行われる。さらに、パケット転送装置51-5および
パケット転送装置51-6では、パケット転送装置51-4
において行われる中継処理と同様の中継処理が行われ
る。
【0112】このように本実施形態によれば、光伝送路
52-Rに障害が発生した場合には、その障害が発生した
伝送区間に対応つけられてルックアップテーブル69-1
〜69-6に予め格納された「宛先識別子」、「故障点識
別子」および「ルックアップ情報」に基づいて明示的ル
ーティングが行われることによって、図11に示すよう
に、OSIのトランスポート層に相当するトランスポー
トラベル層において代替のパスが形成される。
【0113】したがって、このような代替のパスが物理
層(SONET層)において形成されていた従来例に比
べて、光伝送路52-R、52-Lの何れの伝送区間に障害
が発生した場合であっても、パケット転送装置51-1〜
51-6の間で多量のルーティング情報が引き渡されるこ
となく、代替のパスがMPLSに基づいて速やかに確保
される。
【0114】さらに、本実施形態によれば、代替のパス
が確保される過程では、トランスポートラベルフィール
ドに含まれる「TTLサブフィールド」の値(中継が行
われたノードの総数)が何ら更新されないので、この値
の増加に応じて無用にパケットが廃棄されることが回避
される。なお、本実施形態では、「故障点識別子」に対
応付けられてルックアップテーブル69-Cに登録された
「宛先識別子」および「ルックアップ情報」が参照され
ている。
【0115】しかし、本発明では、このような「故障点
識別子」に併せて、例えば、パケット転送装置51-Cが
自立的に収集した装置内の各部の稼働状況と、先行して
他のパケット転送装置から与えられた制御情報とに基づ
いて系の状況が所定の頻度で把握され、その結果にも適
応したアドレッシングに基づいてルックアップテーブル
69-Cが参照されてもよい。
【0116】また、本実施形態では、第二の警報パケッ
トの宛先がパケット転送装置51-6となっている。しか
し、本発明はこのような構成に限定されず、ルックアッ
プテーブル69-Cに予め格納されるた情報の組み合わせ
の下で、例えば、第二の警報パケットの宛先もパケット
転送装置51-1に設定され、そのパケット転送装置51
-1において既述の第一の警報パケットと重複して受信さ
れた第二の警報パケットが廃棄されることによって、信
頼性が高めれられてもよい。
【0117】図12は、本発明の第二および第四の実施
形態の動作を説明する図である。以下、図5、図6、図
9および図12を参照して本発明の第二の実施形態の動
作を説明する。なお、本実施形態は、請求項1、3、4
および後述する付記1、3、4、9、10に記載の発明
に対応する。
【0118】ルックアップテーブル69-Cの構成は、下
記の点で既述の第一の実施形態における構成と異なる。 ・ 光伝送路52-L、52-Rの先行する伝送区間から受
信され、これらの光伝送路52L、52-Rの後続する伝
送区間に中継されるべき「ユニキャストパケット」(こ
こでは、簡単のため、ベストエフォート型サービスの対
象となると仮定する。)について、光伝送路52-Rの先
行する伝送区間から光伝送路52-Lの後続する伝送区間
への伝送経路の変更と、光伝送路52-Lの先行する伝送
区間から光伝送路52-Rの後続する伝送区間への伝送経
路の変更とを可能とするルックアップ情報が既述の「ル
ックアップ情報」フィールドに予め格納される。
【0119】・ ベストエフォート型、ギャランティー
ド型およびコントロール・ローデッド型の各サービスの
内、既述の「宛先識別子」フィールド、「故障点識別
子」フィールドおよび「ルックアップ情報」フィールド
の値の組み合わせに対応するパケット(以下、「特定パ
ケット」という。)に提供されるべきサービスを示すサ
ービスクラスが予め格納された「サービスクラス」フィ
ールドを有する。
【0120】・ 上述した「特定パケット」の中継に供
されるべき後続する伝送区間に何らかの障害が発生し、
その障害の復旧が完了していない状態を示す障害フラグ
が格納されるべき「障害フラグ」フィールドを有する。
なお、このような「障害フラグ」フィールドの値につい
ては、以下では、簡単のため、対応する伝送区間に障害
が正常である状態には「0」に設定されると仮定する。
【0121】制御部70-Cは、既述の障害パケットを受
信すると、ルックアップテーブル69-Cのレコードの
内、その障害パケットのペイロードに配置された故障点
識別子と同じ値が「故障点識別子」フィールドの下位オ
ーダ(既述のMSBを除く。)に格納されている全ての
特定レコードを特定する。さらに、制御部70-Cは、こ
れらの特定レコードの「障害フラグ」の値を「1」に設
定し、該当する障害の復旧を識別する時点まで、これら
の値を維持する。
【0122】また、制御部70-Cは、光伝送路52-L、
52-Rの何れかの先行する伝送区間から受信された個々
の「ユニキャストパケット」については、その「ユニキ
ャストパケット」のラベルサブフィールドに含まれるR
TP識別子およびIF識別子の値に対応する宛先識別子
を特定し、かつルックアップテーブル69-Cのレコード
の内、その宛先識別子が「宛先識別子」フィールドに格
納されたレコードの「サービスクラス」フィールドを参
照することによって、これらの「ユニキャストパケッ
ト」の内、ベストエフォート型のサービスの対象とな
り、かつ上述したように後続する伝送区間に中継される
べき「ユニキャストパケット」を識別する。
【0123】制御部70-Cは、該当する「ユニキャス
ト」の中継に供されるべき光伝送路52-L(または光伝
送路52-R)の後続する伝送区間に障害が発生している
場合には、その伝送区間を示す既述の「故障点識別子」
に併せて、その旨を示す2値情報(上述した「障害フラ
グ」の値に対応する。)とからなる部分アドレスを生成
する。さらに、制御部70-Cは、その部分アドレスを検
索キーとしてルックアップテーブル69-Cに与え、かつ
ラベル変更部68-Cに、上述したように識別された「ユ
ニキャストパケット」の内容を順次与える。
【0124】ラベル変更部68-Cは、第一の実施形態と
同様にしてルックアップテーブル69-CおよびGセレク
タ66Cと送信部62-RC(あるいは送信部62-LC)と
連係することによって、光伝送路52-R、52-Lの内、
代替の伝送路となるべき何れか一方の光伝送路にこの
「ユニキャストパケット」に送信することによって、コ
ネクションレス型サービスとして中継を行う。
【0125】すなわち、光伝送路52-L、52-Rの何れ
かの先行する伝送区間を介して与えられ、かつベストエ
フォート型サービスの対象であって自装置の配下に接続
された何れのルータや端末の何れもが宛先に該当しない
「ユニキャストパケット」は、トランスポートラベル層
においてループバックを可能とする光伝送路を介して伝
送されることによって、障害が発生した伝送区間を介す
ることなく所望の宛先宛に確度高く伝送される。
【0126】したがって、図12(a) に示すように、パ
ケット転送装置51-1によって光伝送路52-Rに送出さ
れ、かつパケット転送装置51-2、51-3が行う中継の
下でパケット転送装置51-4の配下に収容されたルータ
や端末宛に伝送されるべき「ユニキャストパケット」
は、例えば、図12(b) に示すように、障害が発生した
光伝送路52-Rの伝送区間の上流側に配置されたパケッ
ト転送装置51-2において、伝送経路が光伝送路52-L
に変更され、かつ送信元であるパケット転送装置51-1
だけではなく、パケット転送装置51-6、51-5によっ
て行われる中継の下でパケット転送装置51-4に確度高
く伝達される。
【0127】上述した第一および第二の実施形態では、
コントロールローデッド型サービスあるいはギャランテ
ィー型サービスの対象となるユニキャストパケットと、
ベストエフォート型サービスの対象となるユニキャスト
パケットとの何れか一方のみがそれぞれ識別され、かつ
既述の処理に基づいて障害が発生した伝送区間を代替す
るパスや伝送路が明示的ルーティングあるいはループバ
ックに基づいて選択されている。
【0128】しかし、本発明は、このような構成に限定
されず、例えば、先行する伝送区間から与えられたパケ
ットの何れかのフィールドに配置された情報と、予め与
えられた局情報との双方あるいは何れか一方に基づいて
上述した明示的ルーティングとループバックとに基づく
代替のパスや伝送路の選択が確実に行うことができるな
らば、上述した第一および第二の実施形態が併せて実施
されてもよい。
【0129】以下、図5および図6を参照して本発明の
第三の実施形態の動作を説明する。なお、本実施形態
は、後述する付記12、23に記載の発明に対応する。
本実施形態と既述の第一の実施形態との相違点は、パケ
ット転送装置51-Cに、Gセレクタ66-Cに代わるGセ
レクタ66A-Cと、制御部70-Cに代わる制御部70A
-Cとが備えられた点にある。
【0130】パケット転送装置51-Cでは、ルックアッ
プテーブル69-Cには、配下に収容されたルータや端
末、あるいは自装置(制御部70-C)が送信元である
「ユニキャストパケット」に対して、再送信に際して適
用されるべき宛先識別子、障害フラグ、サービスクラス
およびルックアップ情報が「故障点識別子」に予め対応
付けられて登録される。
【0131】Gセレクタ66A-Cは、その内部に図示さ
れないバッファメモリを有し、送信部62L-C、62R
-Cを介して光伝送路52-L、52-Rの後続する伝送区間
に送出されたパケットを所定の数に亘ってこのバッファ
メモリに蓄積する。制御部70A-Cは、受信部61-L
C、61-RCを介して光伝送路52-L、52-Rの先行する
伝送区間から受信され、かつGセレクタ66A-Cを介し
て与えられた「ユニキャストパケット」を取り込む度
に、その「ユニキャストパケット」の所定のフィールド
に含まれ、かつ順序制御に供されるべき「シーケンス番
号」の最新の値を取得する。
【0132】また、制御部70-Cは、既述の通り光伝送
路52-R、52-Lの後続する伝送区間にそれぞれ送出す
べき「第一の警報パケット」と「第二の警報パケット」
との所定のフィールドに、このような「シーケンス番
号」の最新の値を付加する。制御部70A-Cは、これら
の「第一の警報パケット」あるいは「第二の警報パケッ
ト」を識別すると、該当する警報パケットに含まれる
「シーケンス番号」を抽出してGセレクタ66A-Cに与
える。
【0133】Gセレクタ66A-Cは、先行してバッファ
メモリに蓄積されたパケットの内、上述した「シーケン
ス番号」を含むパケットと、そのパケットに後続して送
信された全てのパケットとの内容を制御部70A-Cに与
える。制御部70-Cは、既述の第一の実施形態と同様の
手順に基づいて求めた部分アドレスをルックアップテー
ブル69-Cに与え、かつラベル変更部68-Cに、これら
のパケットの内容を送信が行われた時系列の順に与え
る。
【0134】ラベル変更部68-Cは、第一の実施形態と
同様にルックアップテーブル69-CおよびGセレクタ6
6A-Cと、送信部62-RC(あるいは送信部62-LC)と
連係することによって、光伝送路52-R、52-Lの内、
代替のラベルパスが形成された何れか一方に上述したパ
ケットを再送信する。Gセレクタ66A-Cは、これらの
パケットの再送信が完了すると、制御部70-Cにその旨
を示す通知を与える。
【0135】制御部70A-Cは、この通知を識別する
と、後続して送信され、あるいは中継されるべきパケッ
トにかかわる処理を第一の実施形態と同様にして行う。
すなわち、パケット転送装置51-Cは、自装置が送信元
であるパケットについては、光伝送路52-L、52-Rの
何れかの伝送区間に障害が発生した時点以降に送信を完
了したパケットであっても、第一の実施形態と同様にし
て形成された代替のパスに対して確実に再送信を行う。
【0136】したがって、本発明は、パケット転送装置
51-Cから送信されたパケットが代替のパスを迂回する
過程でTTLの値の超過等に起因して廃棄され得るベス
トエフォート型の通信サービスだけではなく、このよう
なパケットの廃棄が許容されないギャランティード型の
通信サービスに対する適用も可能となる。以下、図5、
図6、図9および図12を参照して本発明の第四の実施
形態の動作を説明する。
【0137】なお、本実施形態は、後述する付記11に
記載の発明に対応する。本実施形態と既述の第一ないし
第三の実施形態との相違点は、パケット転送装置51-
1、51-3にそれぞれ備えられたルックアップテーブル
69-1、69-3に予め格納された内容にある。パケット
転送装置51-1に備えられたルックアップテーブル69
-1には、「故障点識別子」がパケット転送装置51-2か
らパケット転送装置51-3に至る光伝送路52-Rの伝送
区間を示す場合であっても、「宛先識別子」がパケット
転送装置51-2、あるいはそのパケット転送装置51-2
の配下に接続されたルータや端末を示す限り、該当する
「ユニキャストパケット」が送信されるべき後続する伝
送区間として光伝送路52-Rが選択されるべき旨を示す
情報が予め登録される。
【0138】また、パケット転送装置51-3に備えられ
たルックアップテーブル69-3には、「故障点識別子」
がパケット転送装置51-2からパケット転送装置51-3
に至る光伝送路52-Rの伝送区間を示す場合であって
も、そのパケット転送装置51-3が送信端となるべきラ
ベルパスに対応する限り、そのラベルパスの受信端を示
す「宛先識別子」の如何にかかわらず、該当する「ユニ
キャストパケット」が送信されるべき後続する伝送区間
として光伝送路52-Rが選択されるべき旨を示す情報が
予め登録される。
【0139】なお、これらのルックアップテーブル69
-1、69-3がそれぞれ参照されつつパケット転送装置5
1-1、51-3の各部の連係の下で行われる処理の手順に
ついては、既述の第一ないし第三の実施形態に行われる
処理の手順と同じであるので、ここでは、その説明を省
略する。このように本実施形態によれば、第一ないし第
三の実施形態に比べて、光伝送路52-Rの伝送区間の
内、障害が発生した伝送区間以外の伝送区間が所望のパ
ケットの伝送に有効に活用される。
【0140】したがって、パケット転送装置51-4から
パケット転送装置51-5、51-6、51-1を介してパケ
ット転送装置51-2に至る何れの区間におけるパケット
の伝送についても、伝送方向が反対である光伝送路52
-Lを介して伝送される場合に比べて効率的に行われる。
【0141】さらに、上述した障害の発生に応じて光伝
送路52-Lにトランスポートラベル層で形成された代替
パスのトラヒック量は、光伝送路52-Rが如何なるパケ
ットの伝送にも供されない場合に比べて、大幅に小さな
値に抑えられる。図13は、本発明の第五の実施形態の
動作を説明する図である。以下、図5、図6および図1
3を参照して本発明の第五の実施形態の動作を説明す
る。
【0142】なお、本実施形態は、後述する付記13〜
15に記載の発明に対応する。本実施形態と既述の第一
ないし第四の実施形態との相違点は、パケット転送装置
51-Cにおいて制御部70-Cが行う下記の処理の手順に
ある。パケット転送装置51-Cでは、明示ルーティング
ゲート65-Cには、送受信部63-LCと送受信部63-RC
とにそれぞれ対応したサブモジュール(SM)65S-L
C、65S-RCが備えられる。
【0143】また、Gセレクタ66-Cには、送受信部6
3-LCと送受信部63-RCとにそれぞれ対応したサブモジ
ュール66S-LC、66S-RCが備えられる。制御部70
-Cは、光伝送路52-Lに対応した送受信部63-LC およ
びサブモジュール65S-LC、66-LCからなる第一の組
み合わせと、光伝送路52-Rに対応した送受信部63-R
C およびサブモジュール65S-RC、66-RCからなる第
二の組み合わせとの双方について、稼働状況が正常であ
るか否かを所定の頻度および基準に基づいて監視する。
【0144】さらに、制御部70-Cは、このような監視
の結果に基づいて第一および第二の組み合わせの双方が
正常に稼働している状態が継続する限り、既述の第一な
いし第四の実施形態と同様の処理を行う。しかし、制御
部70-Cは、これらの第一の組み合わせと第二の組み合
わせとの何れかの稼働状況が不正常であることを識別し
た場合には、上述した監視の結果に基づいて、その状態
を下記の4つの形態の障害、もしくはこれらの障害の組
み合わせとして把握する。
【0145】・ 送受信部63-LCに含まれる受信部6
1-LCと、サブモジュール65S-LC、66-LCとの何れか
の稼働状況が不正常である「L受信系障害」 ・ 送受信部63-LCに含まれる送信部62-LCと、サブ
モジュール65S-LC、66-LCとの何れかの稼働状況が
不正常である「L送信系障害」 ・ 送受信部63-RCに含まれる受信部61-RCと、サブ
モジュール65S-RC、66-RCとの何れかの稼働状況が
不正常である「R受信系障害」 ・ 送受信部63-RCに含まれる送信部62-RCと、サブ
モジュール65S-RC、66-RCとの何れかの稼働状況が
不正常である「R送信系障害」 また、本実施形態では、「故障点識別子」は、光伝送路
52-R、52-Lの伝送区間の内、障害が発生した伝送区
間の有無と、その障害が発生した伝送区間とに併せて、
上述した4つの形態の障害の内、実際に発生した障害と
の個々の組み合わせを意味する。
【0146】さらに、ルックアップテーブル69-Cの
「故障点識別子」フィールドには、システム構成の下で
有効である全てのレコードに関する限り、図10に括弧
と共に付記されるように、上述した4つの障害の形態の
内、該当する形態の組み合わせを示す「障害の形態」を
含む故障点識別子が予め登録される。ところで、パケッ
ト転送装置51-3では、制御部70-3は、上述した4つ
の障害の何れかを識別した場合には、ルックアップテー
ブル69-3に、例えば、パケット転送装置51-2および
上述した「R受信系障害」にそれぞれ相当する「宛先識
別子」および「故障点識別子」をアドレスとして与え
る。
【0147】さらに、制御部70-3は、この「故障点識
別子」がペイロードに所定の形式で配置され、かつラベ
ルサブフィールドの値が未定である暫定FNM(Fault N
oti-fication Message)パケットを生成し、かつラベル
変更部68-3にその暫定FNMパケットを与える。な
お、このような暫定FNMパケットの「フレームビッ
ト」については、値が「011」であると仮定する。
【0148】一方、ルックアップテーブル69-3は、上
述したアドレスに対応した単一または複数(ここでは、
簡単のため、「2」であると仮定する。)のレコードが
予め格納され、これらのレコードに個別に含まれる「宛
先識別子」フィールドと「ルックアップ情報」フィール
ドとの値を出力する。なお、これらのレコードの「RT
P識別子」フィールドには、対応する「故障点識別子」
で示される障害に既述の「L送信系障害」が含まれる場
合には、「第一のFNMパケット」のラベルサブフィー
ルドに含まれるべき「RTP識別子」は定義されない。
【0149】また、これらのレコードの「RTP識別
子」フィールドには、対応する「故障点識別子」で示さ
れる障害に既述の「R送信系障害」が含まれる場合に
は、「第二のFNMパケット」のラベルサブフィールド
に含まれるべき「RTP識別子」は定義されない。ま
た、ラベル付与部67-3は、これらの値をラベル変更部
68-3に与える。
【0150】ラベル変更部68-3は、制御部70-3の主
導の下で、上述した暫定FNMパケットのラベルサブフ
ィールドに含まれるべき「RTP識別子」および「IF
識別子」として、これらの値を配置することによって、
RFI(Remote Failure In-dication) である「第一の
FNMパケット」(上述したレコードの数が「2」であ
る場合には、「第二のFNMパケット」も併せて)を生
成する。
【0151】Gセレクタ66-3は、これらのFNMパケ
ットの内、「第一のFNMパケット」については、その
「第一のFNMパケット」に含まれる「RTP識別子」
および「ルックアップ情報」の値に基づいて、送信部6
2-L3 を介して光伝送路52-Lの後続する伝送区間に送
信する。また、Gセレクタ66-3は、「第二のFNMパ
ケット」については、その「第二のFNMパケット」に
含まれる「RTP識別子」および「ルックアップ情報」
の値に基づいて、送信部62-R3 を介して光伝送路52
-Rの後続する伝送区間に送信する。
【0152】パケット転送装置51-1〜51-6の内、パ
ケット転送装置51-3以外のパケット転送装置(以下、
簡単のため、添え文字「1」、「2」、「4」、
「5」、「6」の何れかを示す添え文字「r」が付加さ
れた符号「51-r」を付与する。)では、制御部70-r
は、既述の第一の実施形態と同様にして、送受信部63
-Rr、63-Lr、明示ルーティングゲート65-r、Gセレ
クタ66-r、ラベル付与部67-r、ラベル変更部68-r
およびルックアップテーブル69-rと連係することによ
って、「第一のFNMパケット」と「第二のFNMパケ
ット」との何れか一方あるは双方を受信する。
【0153】さらに、制御部70-rは、これらの「FN
Mパケット」のペイロードに配置された「障害識別子」
を抽出し、この「障害識別子」で示される障害に上述し
た4つの障害の何れかが含まれる場合には、ルックアッ
プテーブル69-rに予め格納された「障害識別子」の内
容に基づいて下記の処理を行う。 (1) 「障害識別子」で示される障害に「L受信系故障」
が含まれる場合 光伝送路52-Lの伝送区間の内、パケット転送装置51
-4からパケット転送装置51-3に至る伝送区間の障害の
復旧に必要な代替のラベルパスを形成する処理 (2) 「障害識別子」で示される障害に「L送信系故障」
が含まれる場合 光伝送路52-Lの伝送区間の内、パケット転送装置51
-3からパケット転送装置51-2に至る伝送区間の障害の
復旧に必要な代替のラベルパスを形成する処理 (3) 「障害識別子」で示される障害に「R受信系故障」
が含まれる場合 光伝送路52-Rの伝送区間の内、パケット転送装置51
-2からパケット転送装置51-3に至る伝送区間の障害の
復旧に必要な代替のラベルパスを形成する処理 (4) 「障害識別子」で示される障害に「R送信系故障」
が含まれる場合 光伝送路52-Rの伝送区間の内、パケット転送装置51
-3からパケット転送装置51-4に至る伝送区間の障害の
復旧に必要な代替のラベルパスを形成する処理 すなわち、光伝送路52-R、52-Lとの個別のインタフ
ェースをとる送受信部63-RC、63-LC、明示ルーティ
ングゲート65-CおよびGセレクタ66-Cの何れかに障
害が発生した場合であっても、図13に示すように、そ
の障害の態様に適応した代替のラベルパスが既述の第一
の実施形態と同様に形成される。
【0154】したがって、このような代替のパスが物理
層(SONET層)において形成されていた従来例に比
べて、送受信部63-RC、63-LCの何れに障害が発生し
た場合であっても、パケット転送装置51-1〜51-6の
間で多量のルーティング情報が引き渡されることなく速
やかに代替のパスが確保される。さらに、本実施形態に
よれば、代替のパスの確保に際してトランスポートラベ
ルフィールドに含まれる「TTLサブフィールド」の値
(中継が行われたノードの総数)が何ら更新されないの
で、この値の増加に応じて行われるパケットの無用な廃
棄が回避される。
【0155】図14は、本発明の第六および第七の実施
形態の動作を説明する図である。以下、図5、図6およ
び図14を参照して本発明の第六の実施形態の動作を説
明する。なお、本実施形態は、後述する付記18〜20
に記載の発明に対応する。ルックアップテーブル69-C
の各レコードには、光伝送路52-L、52-Rの何れかの
先行する伝送区間から受信され、これらの光伝送路52
L、52-Rの後続する伝送区間に中継されるべき「ユニ
キャストパケット」についても、光伝送路52-Rの先行
する伝送区間から光伝送路52-Lの後続する伝送区間へ
の伝送経路の変更と、光伝送路52-Lの先行する伝送区
間から光伝送路52-Rの後続する伝送区間への伝送経路
の変更とを可能とする「宛先識別子」、「故障点識別
子」および「ルックアップ情報」が予め格納される。
【0156】制御部70-Cは、光伝送路52-L、52-R
の何れかの先行する伝送区間から受信された「ユニキャ
ストパケット」の内、ラベルサブフィールドに含まれる
RTP識別子およびIF識別子の値に基づいて上述した
ように後続する伝送区間に中継されるべき「ユニキャス
トパケット」を識別する。制御部70-Cは、既述の第五
(第一)の実施形態と同様の手順に基づいて求めた部分
アドレスをルックアップテーブル69-Cに与え、かつラ
ベル変更部68-Cに、上述したように識別された「ユニ
キャストパケット」の内容を順次与える。
【0157】ラベル変更部68-Cは、第五の実施形態と
同様にしてルックアップテーブル69-CおよびGセレク
タ66Cと、送信部62-RC(あるいは送信部62-LC)
と連係することによって、光伝送路52-R、52-Lの
内、代替のラベルパスが形成された何れか一方にこの
「ユニキャストパケット」に送信することによって、中
継を行う。
【0158】さらに、自装置の配下に接続された何れの
ルータや端末が宛先に該当しない「ユニキャストパケッ
ト」は、トランスポートラベル層においてループバック
を可能とする代替の伝送路を介して伝送されることによ
って、障害が発生した伝送区間を介することなく所望の
宛先宛に確度高く伝送される。したがって、図14(a)
に示すように、パケット転送装置51-1によって光伝送
路52-Rに送出され、かつパケット転送装置51-2、5
1-3が行う中継の下でパケット転送装置51-4の配下に
収容されたルータや端末宛に伝送されるべき「ユニキャ
ストパケット」については、例えば、同図14(b) に実
線の太線で示すように、障害が発生した光伝送路52-R
の伝送区間の上流側に配置されたパケット転送装置51
-2において、伝送経路が光伝送路52-Lに変更され、か
つ送信元であるパケット転送装置51-1だけではなく、
パケット転送装置51-6、51-5によって行われる中継
の下でパケット転送装置51-4に確度高く伝送される。
【0159】なお、上述した第五および第六の実施形態
は、提供されるべき通信サービスの形態がベストエフォ
ート型であることを前提として記述されている。しか
し、これらの実施形態は、以下に列記する条件の下で
は、ギャランティード型の通信サービスが提供されるべ
き場合にも、同様に適用が可能である。 ・ 既述の第二の実施形態と同様に、パケット転送装置
51-Cに、Gセレクタ66-Cに代わるGセレクタ66A
-Cと、制御部70-Cに代わる制御部70A-Cとが備えら
れる。
【0160】・ パケット転送装置51-Cの配下に収容
されたルータや端末、あるいは自装置(制御部70-C)
が送信元である「ユニキャストパケット」について、再
送信に際して適用されるべき後続する伝送区間が「故障
点識別子」および「ルックアップ情報」に予め対応付け
られて登録される。 ・ 各部が第二の実施形態と同様にして連係する。
【0161】以下、図5、図6および図14を参照して
本発明の第七の実施形態の動作を説明する。なお、本実
施形態は、後述する付記16、17に記載の発明に対応
する。ルックアップテーブル69-1の各レコードには、
「故障点識別子」が『パケット転送装置51-3において
生じた障害の態様が「R受信系障害」に相当し、あるい
はパケット転送装置51-2において生じた障害の態様が
「R送信系障害」に相当する』場合であっても、「宛先
識別子」がパケット転送装置51-2、あるいはそのパケ
ット転送装置51-2の配下に接続されたルータや端末を
示す限り、該当する「ユニキャストパケット」が送信さ
れるべき後続する伝送路として光伝送路52-Rが選択さ
れるべき旨を示す情報が予め登録される。
【0162】また、ルックアップテーブル69-3には、
「故障点識別子」が『パケット転送装置51-3において
生じた障害の態様が「R受信系障害」に相当し、あるい
はパケット転送装置51-2において生じた障害の態様が
「R送信系障害」に相当する』場合であっても、パケッ
ト転送装置51-3、あるいはそのパケット転送装置51
-3の配下に接続されたルータや端末が送信端に該当する
「ユニキャストパケット」に関する限り、その「ユニキ
ャストパケット」の送信に供されるべき後続する伝送路
として光伝送路52-Rが選択されるべき旨を示す「宛先
識別子」および「ルックアップ情報」が予め登録され
る。
【0163】なお、パケット転送装置51-1、51-3の
各部が連係することによって行う上述した処理の手順に
ついては、既述の第五および第六の実施形態において行
われる処理の手順と同じであるので、ここでは、その説
明を省略する。このように本実施形態によれば、第五お
よび第六の実施形態に比べて、光伝送路52-Rの伝送区
間の内、上述した「R受信系障害」や「R送信系障害」
が発生した状態であっても正常である他の伝送区間が所
望のパケットの伝送に有効に活用される。
【0164】したがって、パケット転送装置51-4から
パケット転送装置51-5、51-6、51-1を介してパケ
ット転送装置51-2に至る何れの区間におけるパケット
の伝送についても、伝送方向が反対である光伝送路52
-Lを介して伝送される場合に比べて効率的に行われる。
さらに、上述した障害の発生に応じて光伝送路52-Lに
形成された代替のラベルパスのトラヒック量は、光伝送
路52-Rが並行して如何なるパケットの伝送にも供され
ない場合に比べて、大幅に小さな値に抑えられる。
【0165】なお、上述した各実施形態では、「ユニキ
ャストパケット」のみが伝送サービスの対象となってい
る。しかし、本発明は、このような「ユニキャストパケ
ット」に限定されず、例えば、図9に点線で示すよう
に、フォーマットビットの値が「010」に設定され、
かつ既述のIF識別子に代えて10ビット長の「マルチ
グループ識別子」がラベルサブフィールドに配置されて
なる「マルチキャストパケット」の伝送にも、同様に適
用が可能である。
【0166】また、上述した各実施形態では、パケット
転送装置51-1〜51-6の各部が既述の通りに連係する
専用のハードウエアから構成されている。しかし、これ
らのパケット転送装置51-1〜51-6については、その
一部もしくは全てが単数または複数のプロセッサ(DS
Pであってもよく、マイクロプログラム制御の下で作動
する専用のハードウエアであってもよい。)から構成さ
れ、あるいは如何なる形態で負荷や機能の分散が図られ
てもよい。
【0167】さらに、上述した各実施形態では、二重化
され、かつ伝送の方向が互いに反対である環状の光伝送
路52-R、52-Lに本発明にかかわるパケット転送装置
が接続されている。しかし、本発明は、このような光伝
送路52-R、52-Lに限定されず、メタリックな伝送路
および無線伝送路にも適用が可能であり、かつ冗長に構
成された伝送路であるならば、そのトポロジーも如何な
るものであってもよい。
【0168】さらに、本発明は、二重化された伝送に限
定されず、如何なる形態で冗長に構成され、あるいは負
荷分散が図られた伝送路にも同様に適用が可能である。
また、ルックアップテーブル69-Cの構成については、
図10に示す構成に限定されず、既述のサービスクラ
ス、局情報その他に柔軟に適応し、かつ障害が発生した
伝送区間にMPLS方式に基づいて形成されていたラベ
ルパスの代替のパスの形成に必要な情報が予め登録さ
れ、もしくは適宜更新されるならば、通常のラベルスイ
ッチングの実現に供されるルックアップテーブルに併合
され、または別体の情報として備えられてもよい。
【0169】さらに、上述した各実施形態では、ルック
アップテーブル69-Cに格納されるべき情報の大半が局
情報その他の定数として与えられている。しかし、この
ようなルックアップテーブル69-Cに格納されるべき情
報については、保守や運用に携わる者によって手動で適
宜(例えば、障害の発生や復旧に際して)更新されても
よく、そのために、ラベルパスマネージャが搭載されて
もよい。
【0170】また、上述した各実施形態では、障害が発
生した伝送区間に形成されていたラベルパスを代替する
副ラベルパスが一通りしか示されていない。しかし、こ
のような副ラベルパスについては、障害が発生した伝送
区間や箇所の組み合わせ、その障害が発生した時点にお
ける各伝送区間のトラヒックの分布、保守や運用にかか
わるニーズその他に適応した数、伝送容量および組み合
わせで形成され、かつ適宜更新されてもよい。
【0171】さらに、本発明は、上述した実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲において、多様な
形態による実施形態が可能であり、かつ構成装置の一部
もしくは全てに如何なる改良が施されてもよい。以下、
上述した各実施形態に開示された発明の構成を階層的・
多面的に整理し、かつ付記項として順次列記する。
【0172】(付記1) 冗長に構成された複数の伝送
路の後続する伝送区間について、送信が妨げられる障害
の発生を個別に監視し、前記複数の伝送路の内、特定の
伝送路に発生した障害が存続しているときに、この特定
の伝送路の先行する伝送区間から後続する伝送区間にコ
ネクションレスサービスとして中継されるべきパケット
の属性を識別し、前記識別された属性がベストエフォー
ト型サービスの対象を意味するときに、前記複数の伝送
路の内、前記特定の伝送路以外の伝送路を適用して前記
パケットを中継することを特徴とする回線復旧方式。
【0173】(付記2) 冗長に構成された複数の伝送
路に個別に現用のパスに併せて、その現用のパスを代替
し得る予備のパスが予め形成され、前記現用のパスの後
続する伝送区間に対する送信が妨げられる障害の発生を
個別に監視し、前記現用のパスの内、特定の現用のパス
に発生した障害が存続しているときに、この特定の現用
のパスの先行する伝送区間から後続する伝送区間に中継
されるべきパケットの属性を識別し、前記識別された属
性がコントロールローデッド型サービスとギャランティ
ード型サービスとの何れか一方の対象を意味するとき
に、前記予め形成された予備のパスの内、前記特定の現
用のパスを代替し得る予備のパスを適用して前記パケッ
トを中継することを特徴とする回線復旧方式。
【0174】(付記3) 冗長に構成された複数の伝送
路の内、全てあるいは一部に個別に現用のパスが形成さ
れ、これらの現用のパスが形成された個々の伝送路以外
の伝送路にこれらの現用のパスの一部を個別に代替し得
る予備のパスが予め形成され、前記複数の伝送路の後続
する伝送区間に対する送信が妨げられる障害の発生を個
別に監視し、前記複数の伝送路の内、特定の伝送路に発
生した障害が存続しているときに、この特定の伝送路の
先行する伝送区間から後続する伝送区間に中継されるべ
きパケットの属性を識別し、前記識別された属性がベス
トエフォート型サービスの対象を意味するときに、前記
複数の伝送路の内、前記特定の伝送路以外の伝送路を適
用して前記パケットを中継し、その属性がコントロール
ローデッド型サービスとギャランティード型サービスと
の何れか一方の対象を意味するときに、前記予め形成さ
れた予備のパスの内、その特定の伝送以外の伝送路に予
め形成された予備のパスを適用してこのパケットを中継
することを特徴とする回線復旧方式。
【0175】(付記4) 付記1に記載の回線復旧方式
において、複数の伝送路は、二重化され、かつ伝送方向
が互いに反対である環状の伝送路として形成され、識別
された属性がベストエフォート型サービスの対象を意味
するときに、その属性が識別されたパケットをループバ
ック方式に基づいて中継することを特徴とする回線復旧
方式。
【0176】(付記5) 付記2に記載の回線復旧方式
において、複数の伝送路は、二重化され、かつ伝送方向
が互いに反対である環状の伝送路として形成され、識別
された属性がコントロールローデッド型サービスとギャ
ランティード型サービスとの何れか一方の対象を意味す
るときに、その属性が識別されたパケットを明示的ルー
ティング方式に基づいて中継することを特徴とする回線
復旧方式。
【0177】(付記6) 冗長に構成された単信方式の
伝送路とのインタフェースを物理層において個別にとる
インタフェース手段と、前記伝送路の個々の先行する伝
送区間の前記物理層における障害を検出する障害検出手
段と、前記インタフェース手段を介して前記伝送路をト
ランスポートラベル層で終端し、これらの伝送路につい
て、前記障害検出手段によって障害が検出されたことを
意味する警報パケットを後続する伝送区間の全てあるい
は一部に送信する通信制御手段とを備えたことを特徴と
するパケット転送装置。
【0178】(付記7) 付記6に記載のパケット転送
装置において、通信制御手段は、障害検出手段によって
障害が検出された伝送路の識別子を警報パケットに付加
することを特徴とするパケット転送装置。
【0179】(付記8) 冗長に構成された単信方式の
伝送路とのインタフェースを物理層において個別にとる
インタフェース手段と、前記伝送路の何れかの後続する
伝送区間に送信されるべきパケットについて、送信元と
宛先との双方または何れか一方と、これらの伝送路の伝
送区間の内、不正常な伝送区間の組み合わせとの対に適
応し、かつ実際に送信が許容されるべき伝送路の識別子
が予め登録された記憶手段と、前記伝送路を前記インタ
フェース手段を介してトランスポートラベル層で終端
し、これらの伝送路の何れかの伝送区間の識別子を含
み、その伝送区間の不正常を意味する警報パケットが受
信されたときに、後続して送信すべき個々のパケットの
送信元と宛先との双方または一方と、この識別子との対
に適応し、かつ前記記憶手段に登録された識別子で示さ
れる伝送路の後続する伝送区間に、そのパケットを送信
する通信制御手段とを備えたことを特徴とするパケット
転送装置。
【0180】(付記9) 付記8に記載のパケット転送
装置において、記憶手段には、トランスポートラベル層
において宛先との間に形成されるべきパスについて、異
なる伝送路に対する乗り換えの回数の昇順に識別子が登
録されたことを特徴とするパケット転送装置。
【0181】(付記10) 付記8に記載のパケット転
送装置において、記憶手段には、不正常な伝送区間の組
み合わせに対応して、その組み合わせに属さない後続す
る伝送区間を形成する伝送路の識別子が予め登録された
ことを特徴とするパケット転送装置。
【0182】(付記11) 付記8に記載のパケット転
送装置において、記憶手段には、トランスポートラベル
層において宛先との間にパスが形成される限り、伝送路
の内、不正常な伝送区間を含む伝送路の正常な伝送区間
に対してパケットの送信が積極的に許容される形態で識
別子が登録されたことを特徴とするパケット転送装置。
【0183】(付記12) 付記6ないし付記11の何
れか1項に記載のパケット転送装置において、伝送路の
先行する伝送区間から受信され、かつ後続する伝送区間
に中継されるべきパケットを蓄積する送信バッファ手段
を備え、通信制御手段は、前記送信バッファ手段に蓄積
されたパケットの内、障害が検出され、あるいは不正常
な先行する伝送区間の後続する伝送区間に中継されるべ
きパケットを廃棄し、これらのパケットに個別に含まれ
る送信元と順序制御に供されるべき番号との組み合わせ
を警報パケットに付加することを特徴とするパケット転
送装置。
【0184】(付記13) 冗長に構成された単信方式
の伝送路とのインタフェースを個別に物理層においてと
るインタフェース手段と、前記インタフェース手段につ
いて、前記物理層における障害を検出する障害検出手段
と、前記インタフェース手段を介して前記伝送路をトラ
ンスポートラベル層で終端し、前記障害検出手段によっ
て障害が検出されたことを意味し、これらのインタフェ
ース手段の内、その障害が検出されたインタフェース手
段を示す警報パケットを後続する伝送区間の全てあるい
は一部に送信する通信制御手段とを備えたことを特徴と
するパケット転送装置。
【0185】(付記14) 付記13に記載のパケット
転送装置において、通信制御手段は、障害検出手段によ
って障害が検出されたインタフェース手段について、そ
の障害の態様を示す識別子を警報パケットに付加するこ
とを特徴とするパケット転送装置。
【0186】(付記15) 冗長に構成された単信方式
の伝送路とのインタフェースを個別に物理層でとるイン
タフェース手段と、前記伝送路の何れかの後続する伝送
区間に送信されるべきパケットについて、送信元と宛先
との双方または何れか一方と、前記インタフェース手段
の内、障害が発生したインタフェース手段とこれらの障
害の態様との双方あるいは何れか一方との組み合わせに
適応し、かつ実際に送信が許容されるべき伝送路の識別
子が予め登録された記憶手段と、前記伝送路を前記イン
タフェース手段を介してトランスポートラベル層で終端
し、これらのインタフェース手段の内、前記障害が発生
したインタフェース手段を示す警報パケットが受信され
たときに、後続して送信すべき個々のパケットの送信元
と宛先との双方または一方と、このインタフェース手段
との対に適応し、かつ前記記憶手段に登録された識別子
で示される伝送路の後続する伝送区間に、そのパケット
を送信する通信制御手段とを備えたことを特徴とするパ
ケット転送装置。
【0187】(付記16) 付記15に記載のパケット
転送装置において、インタフェース手段の障害の態様
は、これらのインタフェース手段について、個別に接続
された伝送路の先行する伝送区間から所定のパケットが
受信できる状態であるか否かを意味することを特徴とす
るパケット転送装置。
【0188】(付記17) 付記15に記載のパケット
転送装置において、インタフェース手段の障害の態様
は、これらのインタフェース手段について、個別に接続
された伝送路の後続する伝送区間に所定のパケットを送
信できる状態であるか否かであるかを意味することを特
徴とするパケット転送装置。
【0189】(付記18) 付記15ないし付記17の
何れか1項に記載のパケット転送装置において、記憶手
段には、トランスポートラベル層において宛先との間に
形成されるべきパスについて、異なる伝送路に対する乗
り換えの回数の昇順に識別子が登録されたことを特徴と
するパケット転送装置。
【0190】(付記19) 付記15ないし付記17の
何れか1項に記載のパケット転送装置において、記憶手
段には、障害が発生したインタフェース手段の組み合わ
せに対応して、その組み合わせに属さないインタフェー
ス手段に接続された後続する伝送区間を形成する伝送路
の識別子が予め登録されたことを特徴とするパケット転
送装置。
【0191】(付記20) 付記15ないし付記17の
何れか1項に記載のパケット転送装置において、記憶手
段には、トランスポートラベル層において宛先との間に
正常なパスが形成される限り、伝送路の内、障害が発生
したインタフェース手段に接続された伝送区間を含む伝
送路の正常な伝送区間に対してパケットの送信が積極的
に許容される形態で識別子が登録されたことを特徴とす
るパケット転送装置。
【0192】(付記21) 付記6ないし付記20の何
れか1項に記載のパケット転送装置において、通信制御
手段は、伝送路の全てあるいは一部の後続する伝送区間
に、これらの伝送路の先行する伝送区間から受信された
警報パケットを中継することを特徴とするパケット転送
装置。
【0193】(付記22) 付記13ないし付記21の
何れか1項に記載のパケット転送装置において、伝送路
の先行する伝送区間から受信され、かつ後続する伝送区
間に中継されるべきパケットを蓄積する送信バッファ手
段を備え、通信制御手段は、前記送信バッファ手段に蓄
積されたパケットの内、障害が検出され、あるいは発生
したインタフェース手段を介して後続する伝送区間に中
継されるべきパケットを廃棄し、これらのパケットに個
別に含まれる送信元と順序制御に供されるべき番号との
組み合わせを警報パケットに付加することを特徴とする
パケット転送装置。
【0194】(付記23) 付記6ないし付記22の何
れか1項に記載のパケット転送装置において、伝送路の
後続する伝送区間に送信されたパケットを蓄積する既送
信バッファ手段26を備え、通信制御手段は、警報パケ
ットが受信されたときに、前記既送信バッファに蓄積さ
れたパケットの内、その警報パケットに含まれる送信元
と番号とにそれぞれ等しい送信元と番号とが含まれるパ
ケットを優先して送信することを特徴とするパケット転
送装置。
【0195】
【発明の効果】上述したように請求項1に記載の発明で
は、個々の伝送区間の伝送帯域は、ベストエフォート型
サービスのように、伝送路におけるパケットの欠落や廃
棄が許容されることが上述したパケットの属性として識
別される限り、発生が予測できない障害に介して代替の
パスを形成するために予約されることなく、通常の伝送
サービスに有効に利用される。
【0196】また、何らか伝送路の後続する伝送区間に
障害が発生した場合であっても、その伝送区間を代替す
る伝送路を介して該当するパケットが中継されることに
よって低下し得るサービス品質は、回線の構成、伝送速
度、各伝送区間におけるトラヒックの分布および並行し
て障害が発生した伝送区間の組み合わせが予め適正に設
定される限り、高く維持される。
【0197】請求項2に記載の発明では、予備のパス
は、障害が何ら発生していない状態であっても伝送帯域
の一部が予約されることによって確実に形成され、さら
に、後続する伝送区間に障害が発生した現用のパスに代
えて、速やかに、かつ確度高くパケットの中継に供され
る。また、複数の伝送路の伝送帯域の内、このような予
備のパスに割り付けられた伝送帯域以外の伝送帯域は、
これらの伝送路の伝送帯域の総和に対して占める比率が
実際に生じ得るトラヒックの分布に対して適切である限
り、伝送効率や伝送品質が著しく劣化することなく、伝
送サービスに有効に利用される。
【0198】請求項1、2に記載の発明に関連した発明
では、障害が発生した伝送区間を代替し得る伝送路ある
いはパスは、中継されるべきパケットの伝送が行われる
べきベストエフォート型、コントロールローデッド型、
ギャランティード型等のサービスの形態に適応した形態
で取得され、あるいは確保される。本願発明は、多様な
形態の通信サービスが提供されるべき通信システムに対
しても適用が可能となる。
【0199】請求項3に記載の発明は、二重化された環
状の伝送路を介してコネクションレスサービスとしてパ
ケットの伝送が行われる伝送系に対しても適用が可能と
なる。請求項4に記載の発明は、二重化された環状の伝
送路を介してコネクション型の通信サービスとしてパケ
ットの伝送が行われる伝送系に対しても適用が可能とな
る。
【0200】請求項5に記載の発明では、障害が発生し
た伝送路は、物理層より上位の所望の層において他のノ
ードに至るパスの形成に有効に活用される。請求項1〜
5に記載の発明に関連した第一の発明では、伝送路の後
続する伝送区間を介して接続された個々のノードは、障
害が発生した伝送路を特定することによって、物理層よ
り上位の所望の層における正常なパスの形成に有効に活
用される。
【0201】請求項1〜5に記載の発明に関連した第二
の発明では、伝送路の内、何らかの障害が発生した伝送
路に代替が可能な他の伝送路が物理層において選定され
る場合に比べて、通信サービス、保守および運用に適応
した形態で、その障害が発生した伝送路の正常な伝送区
間の有効利用が可能となる。請求項1〜5に記載の発明
に関連した第三および第十二の発明では、伝送効率が高
められ、かつ資源の有効利用が図られる。
【0202】請求項1〜5に記載の発明に関連した第四
の発明では、伝送路の伝送区間の内、並行して何らかの
障害が発生し、かつ復旧していない伝送区間の数および
組み合わせが如何なるものであっても、所望のパケット
の宛先との間にトランスポートラベル層において正常な
パスが形成されることが保証される後続する伝送区間に
対して、そのパケットの送信が行われる。
【0203】請求項1〜5に記載の発明に関連した第五
の発明では、代替のパスのトラヒックの増加が抑制さ
れ、かつランニングコストの削減に併せてサービス品質
の向上が図られる。請求項1〜5に記載の発明に関連し
た第六の発明では、先行して送信され、かつ宛先に対す
る伝達が完了していないパケットの送信元は、伝送路の
伝送区間の何れかに生じた障害に応じて代替のパスに再
送信されるべきパケットを確度高く識別することができ
る。
【0204】請求項1〜5に記載の発明に関連した第七
の発明では、伝送路の伝送区間の内、障害が発生したイ
ンタフェース手段に直結された先行する伝送区間と後続
する伝送区間との双方あるいは何れか一方と異なる伝送
区間は、上述した他のノードによって物理層より上位の
所望の層において活用される。
【0205】請求項1〜5に記載の発明に関連した第八
の発明では、障害が発生したインタフェース手段に直結
された先行する伝送区間および後続する伝送区間以外の
正常な後続する伝送区間を介して接続された個々のノー
ドは、この障害が発生した伝送区間を特定することによ
って、物理層より上位の所望の層において、正常である
伝送区間を有効に活用することができる。
【0206】請求項1〜5に記載の発明に関連した第九
の発明では、障害が発生した伝送路に代替が可能な他の
伝送路が物理層において選定される場合に比べて、通信
サービス、保守および運用に適応した形態で、その障害
が発生した伝送路の正常な伝送区間の有効利用が図られ
る。請求項1〜5に記載の発明に関連した第十の発明で
は、障害が発生したインタフェース手段に直結された先
行する伝送区間であっても、その障害の態様に応じてこ
の伝送区間を介して与えられるパケットの受信が可能と
なる。
【0207】請求項1〜5に記載の発明に関連した第十
一の発明では、障害が発生したインタフェース手段に直
結された後続する伝送区間であっても、その障害の態様
に応じてこの伝送区間に対するパケットの送信が可能と
なる。請求項1〜5に記載の発明に関連した第十二の発
明では、複数のインタフェース手段に並行して何らかの
障害が発生し、かつ復旧していない伝送区間の数および
組み合わせが如何なるものであっても、所望のパケット
の宛先との間にトランスポートラベル層で形成される正
常なパスに対してそのパケットの送信が可能となる。
【0208】請求項1〜5に記載の発明に関連した第十
三の発明では、インタフェース手段の何れかの故障に応
じて形成された代替のパスのトラヒックの増加が抑制さ
れ、かつランニングコストの削減に併せてサービス品質
の向上が図られる。請求項1〜5に記載の発明に関連し
た第十四の発明では、既に送信したパケットと、後続し
て送信すべきパケットとの双方あるいは何れか一方のル
ーティングを行うことによって、伝送路やインタフェー
ス手段に生じた障害に対する復旧を図ることができる。
【0209】請求項1〜5に記載の発明に関連した第十
五の発明では、個々のパケットの送信元であるノード
は、警報パケットに付加された組み合わせを識別できる
限り、既述の障害が発生したときに、これらのパケット
を所望の方路に再送信することができる。請求項1〜5
に記載の発明に関連した第十六の発明は、ギャランティ
ード型の伝送サービスが提供されるべきデータ伝送系に
対する適用が可能となる。
【0210】したがって、これらの発明が適用されたデ
ータ伝送系では、網および伝送路の多様な構成に対する
柔軟な適応が可能となり、かつ運用効率に併せて総合的
な信頼性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる第一のパケット転送装置の原
理ブロック図である。
【図2】本発明にかかわる第二のパケット転送装置の原
理ブロック図である。
【図3】本発明にかかわる第三のパケット転送装置の原
理ブロック図である。
【図4】本発明にかかわる第四のパケット転送装置の原
理ブロック図である。
【図5】本発明の実施形態を示す図である。
【図6】パケット転送装置の詳細な構成を示す図であ
る。
【図7】本発明の第一の実施形態の動作を説明する図で
ある。
【図8】本発明の第一の実施形態における制御部の動作
フローチャートである。
【図9】パケットの構成を示す図である。
【図10】ルックアップテーブルの構成を示す図であ
る。
【図11】本実施形態におけるプロトコルスタックを示
す図である。
【図12】本発明の第二および第四の実施形態の動作を
説明する図である。
【図13】本発明の第五の実施形態の動作を説明する図
である。
【図14】本発明の第六および第七の実施形態の動作を
説明する図である。
【図15】広域網として構築されたIPネットワークの
構成例を示す図である。
【図16】二重化された時分割多重方式の環状網の構成
例を示す図である。
【符号の説明】
10 伝送路 11 インタフェース手段 12,21 障害検出手段 13,15,22,24 通信制御手段 14,23 記憶手段 16,25 送信バッファ手段 26 既送信バッファ手段 51 パケット転送装置 52 光伝送路 53-1 第一のIPルーティング網 53-2 第二のIPルーティング網 53-3 第三のIPルーティング網 53-4 第四のIPルーティング網 54,81,82 ルータ 55 MPLS網 56 LAN 57,58 画像端末(VT) 61 受信部(RX) 62 送信部(TX) 63 送受信部(RTP) 64 インタフェース部(IF) 65 明示ルーティング部(ERG) 66,66A Gセレクタ(SELG) 67 ラベル付与部 68 ラベル変更部 69 ルックアップテーブル 70,70A 制御部 80 パケット交換機 91 伝送路 92 ノード
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 29/14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冗長に構成された複数の伝送路の後続す
    る伝送区間について、送信が妨げられる障害の発生を個
    別に監視し、 前記複数の伝送路の内、特定の伝送路に発生した障害が
    存続しているときに、この特定の伝送路の先行する伝送
    区間から後続する伝送区間にコネクションレスサービス
    として中継されるべきパケットの属性を識別し、 前記識別された属性がベストエフォート型サービスの対
    象を意味するときに、前記複数の伝送路の内、前記特定
    の伝送路以外の伝送路を適用して前記パケットを中継す
    ることを特徴とする回線復旧方式。
  2. 【請求項2】 冗長に構成された複数の伝送路に個別に
    現用のパスに併せて、その現用のパスを代替し得る予備
    のパスが予め形成され、 前記現用のパスの後続する伝送区間に対する送信が妨げ
    られる障害の発生を個別に監視し、 前記現用のパスの内、特定の現用のパスに発生した障害
    が存続しているときに、この特定の現用のパスの先行す
    る伝送区間から後続する伝送区間に中継されるべきパケ
    ットの属性を識別し、 前記識別された属性がコントロールローデッド型サービ
    スとギャランティード型サービスとの何れか一方の対象
    を意味するときに、前記予め形成された予備のパスの
    内、前記特定の現用のパスを代替し得る予備のパスを適
    用して前記パケットを中継することを特徴とする回線復
    旧方式。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の回線復旧方式におい
    て、 複数の伝送路は、 二重化され、かつ伝送方向が互いに反対である環状の伝
    送路として形成され、 識別された属性がベストエフォート型サービスの対象を
    意味するときに、その属性が識別されたパケットをルー
    プバック方式に基づいて中継することを特徴とする回線
    復旧方式。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の回線復旧方式におい
    て、 複数の伝送路は、 二重化され、かつ伝送方向が互いに反対である環状の伝
    送路として形成され、 識別された属性がコントロールローデッド型サービスと
    ギャランティード型サービスとの何れか一方の対象を意
    味するときに、その属性が識別されたパケットを明示的
    ルーティング方式に基づいて中継することを特徴とする
    回線復旧方式。
  5. 【請求項5】 冗長に構成された単信方式の伝送路との
    インタフェースを物理層において個別にとるインタフェ
    ース手段と、 前記伝送路の個々の先行する伝送区間の前記物理層にお
    ける障害を検出する障害検出手段と、 前記インタフェース手段を介して前記伝送路をトランス
    ポートラベル層で終端し、これらの伝送路について、前
    記障害検出手段によって障害が検出されたことを意味す
    る警報パケットを後続する伝送区間の全てあるいは一部
    に送信する通信制御手段とを備えたことを特徴とするパ
    ケット転送装置。
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