JP2001322102A - 芯材および框材の製造方法 - Google Patents

芯材および框材の製造方法

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JP2001322102A JP2000146173A JP2000146173A JP2001322102A JP 2001322102 A JP2001322102 A JP 2001322102A JP 2000146173 A JP2000146173 A JP 2000146173A JP 2000146173 A JP2000146173 A JP 2000146173A JP 2001322102 A JP2001322102 A JP 2001322102A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】安価で、軽量で加工性に富み、組み立てが容易
でかつ意匠的にも優れた芯材および框材を提供する。 【構成】木質繊維板を複数枚積層した木質繊維板積層体
3の両側積層面に対して、長手方向を平行にして、単板
積層板(LVL)4の一面に木質繊維板(MDF)5を
積層した複合積層体7,7を、該複合積層体の単板積層
板の表層単板を垂直に突き合わせるようにして接合し、
且つ、その表裏面に木質繊維板(MDF)9,9を積層
接着して、芯材10とする。この芯材を短手方向中央X
で略二等分して同時に2つの框基材11が得られ、框基
材の木質繊維板積層体側の側面を切削加工して入子縁1
2を形成して框材16が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は間仕切りパネル、折
り扉、引き扉、開き戸等の建築用扉あるいはクローゼッ
ト収納、玄関収納、キャビネット等の家具用扉に用いら
れる框材、およびその芯材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】扉等の枠組み材としての框材には無垢の
木材が多用されていたが、木材資源の枯渇化に伴い安定
供給が困難になったことにより、また軽量化やコストダ
ウンの要請に応えるため、近年ではこれに代わって、合
板、ハードボード、パーティクルボード、集成材、LV
L、LVB等の比較的強度のある木質系基板、あるいは
それらの複合材を板材状の芯材(基材)とし、表裏に化
粧を施した框材が使用されるようになってきている。
【0003】また、木材や集成材等からなる桟材を間隔
をあけて設けることにより枠組みし、その表裏面を覆う
ように化粧板等を貼着したフラッシュパネル構造の框材
も用いられている。
【0004】これら框材の内周面にはガラス板や鏡板等
を固定するためのモールや入子縁が形成された各部材が
固着され、外周面には框材の外側面を隠すための木質材
や合成樹脂からなる化粧板が固着されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの框材において
は強度を有する材料が芯材に用いられているため、芯材
に直接加工を施すことが難しい。このため、上記のよう
に、芯材の側面にモールや化粧板等の部材を取り付けて
框材としているが、部材数が多く、組立が複雑化し、時
間を要し、コストアップの原因となっており、さらには
品質にばらつきが生じやすいものとなっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
問題点を解消することを目的とし、より具体的には安価
で大量生産に適し、軽量で加工性に富み、組み立てが容
易で品質が安定し、かつ意匠的にも優れた芯材および框
材の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】この目的を達成するため、請求項1にかか
る本発明は、複数枚の木質繊維板を接着剤を介して積層
接着して木質繊維板積層体を形成するとともに、単板積
層板の一面に接着剤を介して木質繊維板を積層接着して
複合積層体を形成し、これら木質繊維板積層体および複
合積層体をそれぞれ任意幅に切断し、切断された木質繊
維板積層体および複合積層体の長手方向を平行に合わせ
且つ木質繊維板積層体の両側積層面に対して各々複合積
層体の単板積層板の表層単板を突き合わせて接合するこ
とにより芯材基礎部を形成し、この芯材基礎部の表裏面
に各々接着剤を介して木質繊維板を積層接着することを
特徴とする芯材の製造方法である。
【0008】請求項2にかかる本発明は、請求項1記載
の製造方法により製造された芯材を、その短手方向で略
二等分することにより、木質繊維板積層体の片側積層面
に対して複合積層体の単板積層板の表層単板が突き合わ
せて接合され且つ表裏面には各々木質繊維板が積層され
てなる框基材を同時に2つ形成し、各框基材について、
木質繊維板積層体側の側面に切削加工により入子縁を形
成することを特徴とする框材の製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】(1)木質繊維板積層体の形成
(図1) 木質繊維板積層体3は、軟質繊維板、硬質繊維板等の木
質繊維板1(以下、繊維板と呼ぶ)が用いられるが、好
適には中密度木質繊維板(以下、MDFと呼ぶ)を複数
枚積層することにより形成される。
【0010】積層される繊維板をMDFとする場合は、
一般に用いられている密度が0.4〜0.8g/cm
を用いるものとする。
【0011】積層される繊維板は、通常の場合、各繊維
板が実質的に同一の密度を有するものとすることが好ま
しいが、後に框材の内周面(鏡板との嵌合側面)に形成
される入子縁の表裏面に強度を付与したい場合には、芯
材の表裏面に積層される繊維板を密度の高いものとして
もよい。
【0012】また反対に、後に形成される入子縁の鏡板
等が差し込まれる位置に強度を付与したい場合は、該位
置に対応する木質繊維板積層体の中心部に積層される繊
維板を密度の高いものとしてもよい。
【0013】各繊維板の厚さは2〜12mm程度の範囲
とし、積層されるすべての繊維板を同一厚さとしてもよ
いし、あるいは、厚さの異なるものとしてもよい。
【0014】繊維板1の積層枚数は、その框の厚み幅に
合わせ、また用いる繊維板のそれぞれの厚さによっても
変わるが、一般には2〜6枚程度である。
【0015】そして、繊維板1同士を接着剤を介して積
層し、プレス機等で加熱圧締して木質繊維板積層板2と
した後、これを長手方向に任意幅に切断することにより
木質繊維板積層体3が得られる。このときの切断幅は、
後述するように、得ようとする框基材11(図5)にお
いて用いられる木質繊維板積層体の二つ分の幅寸法とす
ることが好ましい。 (2)複合積層体の形成(図2) 単板積層板4(以下、LVLと呼ぶ)は、木質材の単板
の繊維方向が平行に積層された一般に用いられているも
のを用いる。なお、単板は針葉樹、広葉樹からなるも
の、またはこれらを混合したものを用いることができ
る。LVLは、框材の芯材としての強度があればよいの
で、一般に用いられているLVLであればその目的は十
分に達成できる。なお、LVLの幅反りを抑制するため
に、クロスバンドを施したLVLを用いてもよい。LV
Lの厚みは、得ようとする芯材の横幅に合わせて任意に
決定される。
【0016】次いで、LVL4の裏面に接着剤を介して
木質繊維板5(以下、繊維板と呼ぶ)が積層される。こ
の繊維板としては、前記木質繊維板積層体に用いられる
繊維板と同様に、MDFが好適に用いられる。また、こ
の繊維板の厚みは、得ようとする芯材の横幅に併せて任
意に決定されるが、通常は2〜24mm程度とされる。
【0017】LVLと繊維板とを接着剤を介して積層
し、プレス機等で加熱圧締して複合積層板6とした後、
これを長手方向に且つ木質繊維板積層体3の厚さ寸法
(後述する芯材基礎部の厚さ寸法)に合わせて任意幅に
切断することにより複合積層体7が得られる。 (3)芯材基礎部の形成(図3) 上記のようにして得られた一つの木質繊維板積層体3を
二つの複合積層体7,7で挟むようにして、且つ、これ
ら積層体の長手方向を平行にするとともに、複合積層体
7,7のLVL4,4の表層単板に対して木質繊維板積
層体3の表裏面を垂直に突き合わせることにより、芯材
基礎部8を形成する。
【0018】換言すれば、芯材を長手方向に対して垂直
面で切断した断面として見た状態で、木質繊維板積層体
3の両側積層面に各複合積層体7,7のLVL4,4の
表面が突き合わされる。
【0019】このような突き合わせとした理由は以下の
通りである。すなわち、積層体の積層面同士を合わせて
接着すると、互いの積層面が凸凹を有するため、接着面
積が減り、接着強度が落ちてしまう。また、積層面には
積層体を形成する際に用いた接着剤が存在しており、こ
れが積層面同士の接着の際に用いられる接着剤の浸透を
阻害し、接着不良や接着に時間がかかるという問題を有
する。これに対して、本発明が採用する上記の突き合わ
せ態様とする場合は、一方の積層体(複合積層体)にお
いてはLVLの表層単板が積層面(接着面)となるた
め、十分な接着面積が得られ、またこの表層単板の表面
は接着剤が浸透していない滑らかな面であるため接着を
短時間で容易に行うことができる。
【0020】なお、木質繊維板積層体3と複合積層体
7,7との接着は、接着剤を介してプレス機等で加熱圧
締することによって行われるが、後に説明する芯材10
の形成時に同時に行うようにしてもよい。
【0021】また、複合積層体7,7は木質繊維板積層
体3の厚さに合わせた幅寸法に切断して得られるが、こ
の切断面はLVL4の単板積層方向と直交する面である
ため、複合積層体を形成するために用いるLVLの厚さ
を厳密に規定する必要がない。したがって通常市販され
ているLVLを用いることができ、コスト面での有利性
が大きい。
【0022】さらに、木質繊維板積層体3の両側に複合
積層体7,7を配することとした理由は、後に芯材を短
手方向に二等分に切断することで同時に2つの框基材が
得られるようにしたものである。詳しくは後述する。
【0023】なお、木質繊維板積層体3の両側積層面に
対して複合積層体7,7の繊維板5,5を突き合わせる
ことも考えられるが、このようにすると芯材の外周面に
LVL4,4の表層単板が位置することになり、表面平
滑性が悪いため化粧シートとの接着強度が不十分とな
り、また、水分の吸放出に伴う寸法変化が繊維方向と直
交する方向においてきわめて大きいために化粧シートに
割れや破れが生じやすいものとなる。 (4)芯材の形成(図4) 芯材基礎部8の表裏面に各々接着剤を介して繊維板9,
9を積層し、プレス機等で加熱圧締することによって芯
材10を形成する。この繊維板としては、前記木質繊維
板積層体および複合積層体に用いられる繊維板と同様
に、MDFが好適に用いられ、一般に2〜12mm程度
の板厚として用いられる。
【0024】なお、前述したように、このときに木質繊
維板複合体3と複合積層体7,7との接合を同時に行っ
てもよく、これによって製造工程の短縮が図られる。こ
の場合には前述した芯材基礎部8の形成工程においては
木質繊維板複合体3の両側積層面に各々複合積層体7,
7のLVL4,4を接着剤を介して突き合わせるだけで
プレス機による加熱圧締は行われず、このようにして形
成した芯材基礎部8の表裏面に各々接着剤を介して繊維
板9,9を積層して、表裏両面および左右両側からプレ
スすることによって芯材10が形成される。 (5)框基材の形成(図4および図5) 上記のようにして得られた芯材10を短手方向で二等分
するように長手方向に沿って切断する(図4における切
断面Xに沿って切断する)ことにより、同時に二つの框
基材11,11が得られる。前述のように木質繊維板複
合体3は框基材11における木質繊維板複合体3’の略
二つ分の幅寸法(厳密に言えば、木質繊維板複合体3’
の幅の2倍に切断機の刃の厚みを加えた寸法)を有する
ように形成されているので、芯材10を短手方向中心X
で切断することで同時に二つの框基材が得られ、製造効
率がよいだけでなく、框基材を単独で製造する場合に比
べて安定した品質の框基材を得ることができるという利
点がある。
【0025】また、上記切断面Xに沿って二等分切断す
ると同時に、あるいは框基材11を得た後に、框基材1
1の外側に配置されている複合積層体7の繊維板5の厚
さ範囲内で(図4における切断面Y,Yに沿って)切断
してもよい。これにより框基材11の幅を規定寸法に合
わせることができる。また、繊維板5の外側面は、芯材
基礎部8や芯材10を形成する際のプレス(特に木質繊
維板複合体3と複合積層体7,7との接合と、表裏両面
への繊維板9,9の接合とを一度のプレス工程で行って
芯材10を形成する場合における左右方向のプレス)に
よって欠損しやすく、また芯材10を得た後にこれをベ
ルトコンベア等で切断機まで移動する際にも欠損しやす
いため、この部分を切断することで框基材11に円滑な
側面を与え、製品価値を増大させることができる。 (6)框材の形成(図6) 得られた框基材11の内周面側に位置する木質繊維板積
層体3’の側面を切削加工して入子縁12および鏡板嵌
合溝13を形成する。
【0026】なお、框基材11の内周面には木質繊維板
積層体3’が配置されており、さらに框基材11の表裏
面も繊維板9,9で構成されているため、特にこれらを
MDFで構成した場合は、入子縁12と鏡板嵌合溝13
の切削加工を容易に且つ同時に行うことができる。ま
た、入子縁12や鏡板嵌合溝13を大きくしたい場合
は、木質繊維板積層体3’を得る際の切断幅を大きくし
たり、框基材11の角部を面取りする形で形成すること
も可能となり、入子縁が豪華な仕上がりとなる。
【0027】以上のようにして框材16が形成される。
【0028】本発明で採用する上記突き合わせ態様によ
れば、複合積層体7の一面に積層されている繊維板9が
框材基材11の外周面に位置することとなるため、表裏
面にも繊維板9,9が配されていることとも相俟って、
外周面に加工を施すことも容易である。図6では框材1
6において表面外周側の角部が面取り14加工されてい
る。
【0029】また、框材16の表面化粧として化粧シー
ト15を貼着することができる。化粧シートは通常使用
されるものでよく、化粧単板、人工突板、化粧紙、化粧
布、化粧合成樹脂フィルムまたはシート、合成樹脂含浸
紙等を用いることができる。また、アルミ箔等の金属シ
ートや不織布、クラフト紙等の紙等をあらかじめ化粧シ
ートの裏面に貼着させたものを用いてもよく、あるいは
化粧シートを框材表面に接着剤により貼着する際にアル
ミ箔等の金属シートや不織布、クラフト紙等の紙等を介
在させてもよい。化粧シートは、必要に応じて化粧シー
ト貼着部分の表面に目止め処理、シーラー処理、サイデ
イング処理、下塗り処理等の下地処理を施した後、接着
剤または着色接着剤あるいは両面粘着シートを介して貼
着される。
【0030】なお、化粧シート15は、鏡板嵌合溝13
の片方の側面から框材16の表面、外周面および裏面を
捲くようにして、該鏡板用嵌合溝のもう一方の側面まで
周回させて貼着することが好ましい。このようにするこ
とで、鏡板が嵌め込まれたときに化粧シートの継ぎ目が
見えず、綺麗な仕上がりとなる。このとき、鏡板嵌合用
溝13の内側面に化粧シートの厚みに応じた段差(図示
せず)を欠き込み形成しておくと、化粧シート貼着作業
をスムーズに行うことができる。 (7)框材の用途(図7) 本発明の框材16は縦框、横框のいずれにも用いること
ができるが、少なくとも縦框について本発明の框材を用
いることが好ましい。これは、本発明の框材16を左右
縦框17,17に用いて縦勝ちの框組(左右縦框を全長
に亘って設け、それらの間に上下横框18,18を設け
る框組態様)で扉20を構成した場合に、十分な強度を
有するLVL7の部分を、扉の取手や丁番、引き戸の戸
車や引手あるいはクローゼットの吊り金具等の金具類の
取付箇所として利用できるためである。なお、この場合
には、あらかじめ(好適には芯材10または框基材11
を形成した後に)LVLの金具取り付け位置に取付溝
(図示せず)を刻設しておくことが好ましい。
【0031】本発明の框材を用いた框組方法は特に限定
されないが、通常はダボ加工による。ダボ加工は、芯材
もしくは框材を形成した後に行う。
【0032】また、ホゾによる接合の場合は、横框また
は縦框の両端にホゾを形成し、縦框または横框のホゾ嵌
入位置にホゾ穴を形成する。また、ホゾ穴側の框材のホ
ゾ穴の入子縁は先端が削除され、ホゾ側の框材両端(縦
框)には入子縁を覆う突起が形成される。なお、ホゾお
よびホゾ穴は強度のあるLVLの部分に形成され、入子
縁を覆う突起は加工性に優れた表裏のMDFに形成され
ることとなる。縦框または横框には鏡板差し込み挿入溝
を形成してもよい。 (8)実施例 以下、本発明の一実施例について説明する。
【0033】図1に示すように、厚さ5.5mm、7m
m、5.5mmの3枚のMDF1,1,1を接着剤を介
して積層した得た厚さ18mmの木質繊維板積層板2
を、点線で示すように長手方向に72mm幅に切断し
て、木質繊維板積層体3、3・・・を形成した。
【0034】次いで、図2に示すように、厚さ30mm
のLVL4の下面に接着剤を介して厚さ7mmのMDF
5を積層して得た厚さ37mmの複合積層板6を、点線
で示すように長手方向に18mm幅に切断して、複合積
層体7、7・・・を形成した。
【0035】図3に示すように、これら積層体3および
7を、それらの長手方向を平行にして、且つ、木質繊維
板積層体3の両側の繊維板積層面に複合積層体7,7の
LVL4,4面を接合するようにして接着剤を介して突
き合わせることにより芯材基礎部8を形成し、さらに、
図4に示すように、この芯材基礎部8の表裏面に各々厚
さ4mmのMDF9,9を接着剤を介して貼着し、プレ
ス機により同時に表裏両面および左右両側から加熱圧締
して、横幅218mm、厚さ18mmの芯材10を形成
した。
【0036】この芯材10を、図4に示すように、その
幅方向中心でX線に沿って切断して二等分するととも
に、その幅方向両端の複合積層体7,7のMDF5,5
を各々両端から2.5mmの位置でY,Y線に沿って切
断して、横幅70mm、厚さ18mmの框基材11,1
1(図5)を得た。この框基材11は四周面がすべてM
DF3’,5,9で覆われている。
【0037】この框基材11に対して、図6に示すよう
に、木質繊維板積層体3’側の側面の表面側より、鏡板
嵌合溝13を有する入子縁12を横框の接合位置を除い
て形成すると共に、反対側の側面の表面側角部を面取り
14加工した。なお、横框接合位置には接合用のダボ穴
(図示せず)を形成した。また、框基材11の上面と下
面においてLVL4の箇所には、吊り車およびピボット
金具を挿入する溝(いずれも図示せず)を形成した。
【0038】さらに、鏡板嵌合溝13の内側面の表面側
および裏面側には化粧シート15の厚みに応じた段差
(図示せず)を欠き込み形成し、化粧シート15の貼り
始めの部分および貼り終わりの部分を収容するものとし
た。
【0039】このようにして得た框材16を縦勝ちのク
ローゼット扉20の縦框17,17に用いた。
【0040】横框18,18については、図示しない
が、縦框17,17に使用した框材16と同様にMDF
を接着剤を介して積層した厚さ18mmの芯材の上面ま
たは下面に、前記と同様の鏡板嵌合溝13を有する入子
縁12を形成するとともに、その両側面には縦框と同位
置にダボ穴を形成した框材を用いた。
【0041】これら縦框17および横框18には同一模
様の化粧シート15を貼着した(図6)。化粧シート1
5の貼着は、化粧シート15の裏面に接着剤を塗布し、
クラフト紙(図示せず)を介して框材に貼着することに
より行った。その際、化粧シート15の両端部を、鏡板
嵌合溝13の内側面に形成した前記段差に収容するよう
にして位置決めした。
【0042】そして、木質板に上記框材と同様の化粧シ
ートを貼着して得た鏡板19,19を縦框17および横
框18の各々内周面に形成した入子縁12に嵌合挿入
し、縦框17および横框18のダボ穴にダボを嵌入して
組み立て、さらに、縦框17の上面と下面に形成した金
具挿入溝に吊り車およびピボット金具を取り付けて、ク
ローゼット扉20(図7)が形成された。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、建築用または家具用の
扉として好適に用いられる框材を短時間で大量生産可能
であり、また、品質の安定化を図ることができる。
【0044】この框材の芯材はLVLおよびMDFから
なり、軽量且つ安価に製造することができるため、大幅
なコストダウンが可能である。
【0045】さらに、四周縁をMDFで形成すること
で、四周表面に切削加工等を施すことが容易であると共
に、框材の内周面を切削加工して入子縁を形成すること
ができるため、別部材として用意した入子縁を取り付け
る手間が省け、框材製造の時間を短縮できる。
【0046】また、入子縁は框材と一体的に形成される
ため、椅麗な仕上がりとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による框材を形成するため
に用いられる木質繊維板積層体の作成要領を示す斜視図
である。
【図2】同框材を形成するために用いられる複合積層体
の作成要領を示す斜視図である。
【図3】図1に示す作製要領にて得た木質繊維板積層体
と図2に示す作成要領にて得た複合積層体とを所定の突
き合わせ態様にて突き合わせて得られる芯材基礎部を示
す断面図である。
【図4】図3の芯材基礎部の表裏面に各々繊維板を貼着
して得られる芯材を示す断面図である。
【図5】図4の芯材を短手方向二等分に切断して得られ
る框基材を示す断面図である。
【図6】図5の框基材に対して所要の切削加工を施すと
ともに化粧シートを貼着して得られる框材を示す断面図
である。
【図7】図6の框材を縦框として用いたクローゼット扉
を示す正面図である。
【符号の説明】
3 木質繊維板積層体 4 単板積層板(LVL) 5 木質繊維板(MDF) 7 複合積層体 8 芯材基礎部 9 木質繊維板(MDF) 10 芯材 11 框基材 12 入子縁 13 鏡板嵌合溝 15 化粧シート 16 框材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の木質繊維板を接着剤を介して積層
    接着して木質繊維板積層体を形成するとともに、単板積
    層板の一面に接着剤を介して木質繊維板を積層接着して
    複合積層体を形成し、これら木質繊維板積層体および複
    合積層体をそれぞれ任意幅に切断し、切断された木質繊
    維板積層体および複合積層体の長手方向を平行に合わせ
    且つ木質繊維板積層体の両側積層面に対して各々複合積
    層体の単板積層板の表層単板を突き合わせて接合するこ
    とにより芯材基礎部を形成し、この芯材基礎部の表裏面
    に各々接着剤を介して木質繊維板を積層接着することを
    特徴とする芯材の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の製造方法により製造された
    芯材を、その短手方向で略二等分することにより、木質
    繊維板積層体の片側積層面に対して複合積層体の単板積
    層板の表層単板が突き合わせて接合され且つ表裏面には
    各々木質繊維板が積層されてなる框基材を同時に2つ形
    成し、各框基材について、木質繊維板積層体側の側面に
    切削加工により入子縁を形成することを特徴とする框材
    の製造方法。
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