JP2001321451A - 電位治療器及びその電位治療器を用いた治療方法 - Google Patents
電位治療器及びその電位治療器を用いた治療方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の生体に対して、または一人の生体の複
数の部位に対して同時に治療を施すことのできる電位治
療器及びその電位治療器を用いた治療方法を提供する。 【解決手段】 商用交流電源から供給された交流電圧を
低電圧に変換する、入力端子に対して並列接続された２
つの電圧変換回路１，１と、２つの電圧変換回路の出力
側にそれぞれ接続され、低電圧の交流を直流化する２つ
の整流平滑回路２，２と、２つの整流平滑回路の出力側
にそれぞれ接続され、直流電圧を増減させる２つの電圧
調整回路３，３と、２つの電圧調整回路の出力側にそれ
ぞれ接続され、直流電圧を自己発振し高周波高電圧の交
流を発生させる２以上のインバータ回路４，４と、２以
上のインバータ回路の出力側にそれぞれ接続され、高周
波高電圧の交流を直流化する２以上の高電圧整流回路
５，５と、２以上の高電圧整流回路の出力側にそれぞれ
接続された２以上の治療用電極６，６とを備える。
数の部位に対して同時に治療を施すことのできる電位治
療器及びその電位治療器を用いた治療方法を提供する。 【解決手段】 商用交流電源から供給された交流電圧を
低電圧に変換する、入力端子に対して並列接続された２
つの電圧変換回路１，１と、２つの電圧変換回路の出力
側にそれぞれ接続され、低電圧の交流を直流化する２つ
の整流平滑回路２，２と、２つの整流平滑回路の出力側
にそれぞれ接続され、直流電圧を増減させる２つの電圧
調整回路３，３と、２つの電圧調整回路の出力側にそれ
ぞれ接続され、直流電圧を自己発振し高周波高電圧の交
流を発生させる２以上のインバータ回路４，４と、２以
上のインバータ回路の出力側にそれぞれ接続され、高周
波高電圧の交流を直流化する２以上の高電圧整流回路
５，５と、２以上の高電圧整流回路の出力側にそれぞれ
接続された２以上の治療用電極６，６とを備える。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として静電気に
より、頭痛や肩凝り等の治療を行う電位治療器及びその
電位治療器を用いた治療方法に関するものである。
より、頭痛や肩凝り等の治療を行う電位治療器及びその
電位治療器を用いた治療方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】電位治療器は、生体と地球表面（零電
位）との間に電位を作用させて、電気の生体作用によっ
て頭痛、肩凝り、慢性便秘、不眠症等を治療する器具で
あり、交流式と直流式とがある。電位治療器は、その出
力端子を治療用電極又は電針を介して大地から絶縁され
た生体に接続することによって生体の電位治療を行うも
のであるが、出力端子が一つであると生体の複数のツボ
を同時に刺激することができないので短時間で有効的な
治療を施すことができないという不具合がある。また鍼
灸治療院などにおいては、複数の患者を同時に治療した
いとの要請もある。
位）との間に電位を作用させて、電気の生体作用によっ
て頭痛、肩凝り、慢性便秘、不眠症等を治療する器具で
あり、交流式と直流式とがある。電位治療器は、その出
力端子を治療用電極又は電針を介して大地から絶縁され
た生体に接続することによって生体の電位治療を行うも
のであるが、出力端子が一つであると生体の複数のツボ
を同時に刺激することができないので短時間で有効的な
治療を施すことができないという不具合がある。また鍼
灸治療院などにおいては、複数の患者を同時に治療した
いとの要請もある。
【０００３】また商用周波数（５０／６０ヘルツ（Ｈ
ｚ））を直接使用するものもあるが、これは静電気を供
給する間隔が長いので、患者は治療に痛みを感じてしま
うという問題がある。
ｚ））を直接使用するものもあるが、これは静電気を供
給する間隔が長いので、患者は治療に痛みを感じてしま
うという問題がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
とするところは、複数の生体に対して、または一人の生
体の複数の部位に対して同時に治療を施すことのできる
電位治療器及びその電位治療器を用いた治療方法を提供
することを目的とする。また他の目的は治療に伴い患者
の受ける痛みを軽減することである。
とするところは、複数の生体に対して、または一人の生
体の複数の部位に対して同時に治療を施すことのできる
電位治療器及びその電位治療器を用いた治療方法を提供
することを目的とする。また他の目的は治療に伴い患者
の受ける痛みを軽減することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項１に記載の電位治療器は、商用交
流電源から供給された交流電圧を低電圧に変換する電圧
変換回路（１）と、電圧変換回路（１）の出力側に接続
され、変換させられた低電圧の交流を直流化する整流平
滑回路（２）と、整流平滑回路（２）の出力側に接続さ
れ、直流電圧を増減させる電圧調整回路（３）と、電圧
調整回路（３）の出力側に接続され、電圧調整された直
流電圧を自己発振し、高周波で高電圧の交流を発生させ
るインバータ回路（４）と、インバータ回路（４）の出
力側に接続され、高周波で高電圧の交流を直流化する高
電圧整流回路（５）と、および、高電圧整流回路（５）
の出力側に接続された２以上の治療用電極（６）又は電
針と、を備えることを特徴とする。
めに、本発明の請求項１に記載の電位治療器は、商用交
流電源から供給された交流電圧を低電圧に変換する電圧
変換回路（１）と、電圧変換回路（１）の出力側に接続
され、変換させられた低電圧の交流を直流化する整流平
滑回路（２）と、整流平滑回路（２）の出力側に接続さ
れ、直流電圧を増減させる電圧調整回路（３）と、電圧
調整回路（３）の出力側に接続され、電圧調整された直
流電圧を自己発振し、高周波で高電圧の交流を発生させ
るインバータ回路（４）と、インバータ回路（４）の出
力側に接続され、高周波で高電圧の交流を直流化する高
電圧整流回路（５）と、および、高電圧整流回路（５）
の出力側に接続された２以上の治療用電極（６）又は電
針と、を備えることを特徴とする。
【０００６】また本発明の請求項２に記載の電位治療器
は、商用交流電源から供給された交流電圧を低電圧に変
換する、入力端子に対して並列接続された２つの電圧変
換回路（１，１）と、２つの電圧変換回路（１，１）の
出力側にそれぞれ接続され、変換させられた低電圧の交
流を直流化する２つの整流平滑回路（２，２）と、２つ
の整流平滑回路（２，２）の出力側にそれぞれ接続さ
れ、直流電圧を増減させる２つの電圧調整回路（３，
３）と、２つの電圧調整回路（３，３）の出力側にそれ
ぞれ接続され、電圧調整された直流電圧を自己発振し、
高周波で高電圧の交流を発生させる２以上のインバータ
回路（４，４）と、２以上のインバータ回路（４，４）
の出力側にそれぞれ接続され、高周波で高電圧の交流を
直流化する２以上の高電圧整流回路（５，５）と、およ
び、２以上の高電圧整流回路（５，５）の出力側にそれ
ぞれ接続された２以上の治療用電極（６，６）又は電針
と、を備えることを特徴とする。
は、商用交流電源から供給された交流電圧を低電圧に変
換する、入力端子に対して並列接続された２つの電圧変
換回路（１，１）と、２つの電圧変換回路（１，１）の
出力側にそれぞれ接続され、変換させられた低電圧の交
流を直流化する２つの整流平滑回路（２，２）と、２つ
の整流平滑回路（２，２）の出力側にそれぞれ接続さ
れ、直流電圧を増減させる２つの電圧調整回路（３，
３）と、２つの電圧調整回路（３，３）の出力側にそれ
ぞれ接続され、電圧調整された直流電圧を自己発振し、
高周波で高電圧の交流を発生させる２以上のインバータ
回路（４，４）と、２以上のインバータ回路（４，４）
の出力側にそれぞれ接続され、高周波で高電圧の交流を
直流化する２以上の高電圧整流回路（５，５）と、およ
び、２以上の高電圧整流回路（５，５）の出力側にそれ
ぞれ接続された２以上の治療用電極（６，６）又は電針
と、を備えることを特徴とする。
【０００７】更に請求項３に記載の発明は、請求項１又
は２に記載の電位治療器において、インバータ回路
（４）は、出力用パルストランス（４１）と、出力用パ
ルストランス（４１）の一次側に接続された２つのトラ
ンジスタ（４２，４３）と、２つのトランジスタ（４
２，４３）と出力用パルストランス（４１）の一次側と
の間に並列に介挿されたコンデンサ（４４）とを有し、
供給された直流電圧をコンデンサ（４４）と出力用パル
ストランス（４１）の一次側と２つトランジスタ（４
２，４３）の導通する時間との違いにより自己発振し、
高周波で高電圧の交流を発生させることを特徴とする。
は２に記載の電位治療器において、インバータ回路
（４）は、出力用パルストランス（４１）と、出力用パ
ルストランス（４１）の一次側に接続された２つのトラ
ンジスタ（４２，４３）と、２つのトランジスタ（４
２，４３）と出力用パルストランス（４１）の一次側と
の間に並列に介挿されたコンデンサ（４４）とを有し、
供給された直流電圧をコンデンサ（４４）と出力用パル
ストランス（４１）の一次側と２つトランジスタ（４
２，４３）の導通する時間との違いにより自己発振し、
高周波で高電圧の交流を発生させることを特徴とする。
【０００８】また請求項４に記載の発明は、請求項１乃
至３のうちいずれか一つに記載の電位治療器において、
高電圧整流回路（５）は、コンデンサ（５Ａ）とダイオ
ード（５Ｂ）とが並列に接続され、しかもダイオード
（５Ｂ）はインバータ回路（４）の出力側に向けて順方
向になるように接続されたものであることを特徴とす
る。
至３のうちいずれか一つに記載の電位治療器において、
高電圧整流回路（５）は、コンデンサ（５Ａ）とダイオ
ード（５Ｂ）とが並列に接続され、しかもダイオード
（５Ｂ）はインバータ回路（４）の出力側に向けて順方
向になるように接続されたものであることを特徴とす
る。
【０００９】また本発明の請求項５に記載の治療方法
は、請求項２に記載の電位治療器において、２つの電圧
調整回路（３，３）のうち一方側の調整による直流電圧
の値と他方側の調整による直流電圧の値とを異ならしめ
るとともに、２以上の高電圧整流回路（５，５）の出力
側にそれぞれ接続された２以上の治療用電極（６，６）
又は電針を同一の生体に当てることを特徴とする。
は、請求項２に記載の電位治療器において、２つの電圧
調整回路（３，３）のうち一方側の調整による直流電圧
の値と他方側の調整による直流電圧の値とを異ならしめ
るとともに、２以上の高電圧整流回路（５，５）の出力
側にそれぞれ接続された２以上の治療用電極（６，６）
又は電針を同一の生体に当てることを特徴とする。
【００１０】なお、カッコ内の記号は、図面および後述
する発明の実施の形態に記載された対応要素または対応
事項を示す。
する発明の実施の形態に記載された対応要素または対応
事項を示す。
【００１１】本発明の請求項１に記載の電位治療器によ
れば、商用交流電源から供給された通常５０／６０ヘル
ツ（Ｈｚ）の交流電圧は、電圧変換回路，整流平滑回
路，電圧調整回路，インバータ回路，高電圧整流回路，
を介して高周波高電圧の直流電圧に変換される。このよ
うに、電位治療においてインバータ回路で得た高周波を
使用するため、従来のものと比較して静電気供給の間隔
が短く、よって患者が受ける痛みも少ない。そして、高
電圧整流回路の出力側には２以上の治療用電極又は電針
が接続されているので、複数の生体に対して、または一
人の生体の複数の部位に対して同時に治療を施すことが
できる。
れば、商用交流電源から供給された通常５０／６０ヘル
ツ（Ｈｚ）の交流電圧は、電圧変換回路，整流平滑回
路，電圧調整回路，インバータ回路，高電圧整流回路，
を介して高周波高電圧の直流電圧に変換される。このよ
うに、電位治療においてインバータ回路で得た高周波を
使用するため、従来のものと比較して静電気供給の間隔
が短く、よって患者が受ける痛みも少ない。そして、高
電圧整流回路の出力側には２以上の治療用電極又は電針
が接続されているので、複数の生体に対して、または一
人の生体の複数の部位に対して同時に治療を施すことが
できる。
【００１２】また本発明の請求項２に記載の電位治療器
によれば、電圧変換回路，整流平滑回路，および電圧調
整回路は２つあり、インバータ回路，高電圧整流回路も
２以上あるので、電圧調整をすることにより２つの異な
る電圧の高周波高電圧を治療用に使用することができ
る。したがって、請求項５に記載したように２つの電圧
調整回路のうち一方側の調整による直流電圧の値と他方
側の調整による直流電圧の値とを異ならしめるととも
に、２以上のインバータ回路の出力側にそれぞれ接続さ
れた２以上の治療用電極又は電針を同一の生体に当てる
ことにより電位差を利用した効果的な治療を施すことが
できる。
によれば、電圧変換回路，整流平滑回路，および電圧調
整回路は２つあり、インバータ回路，高電圧整流回路も
２以上あるので、電圧調整をすることにより２つの異な
る電圧の高周波高電圧を治療用に使用することができ
る。したがって、請求項５に記載したように２つの電圧
調整回路のうち一方側の調整による直流電圧の値と他方
側の調整による直流電圧の値とを異ならしめるととも
に、２以上のインバータ回路の出力側にそれぞれ接続さ
れた２以上の治療用電極又は電針を同一の生体に当てる
ことにより電位差を利用した効果的な治療を施すことが
できる。
【００１３】更に請求項３に記載の発明によれば、イン
バータ回路をいわゆるインバータ昇圧回路としているの
で、請求項１又は２に記載の発明の作用効果に加えて、
電位治療器を小型軽量化することができると共に、患者
に与える傷みを軽減することができる。
バータ回路をいわゆるインバータ昇圧回路としているの
で、請求項１又は２に記載の発明の作用効果に加えて、
電位治療器を小型軽量化することができると共に、患者
に与える傷みを軽減することができる。
【００１４】また請求項４に記載の発明によれば、高電
圧整流回路は、コンデンサとダイオードとが並列に接続
され、ダイオードはインバータ回路の出力側に向けて順
方向になるように接続されているので、負の直流電圧が
生体に与えられる。これによって、生体表面には正の電
荷が誘発され、生体表面のイオンバランスが変化させら
れ有効な治療を施すことができる。
圧整流回路は、コンデンサとダイオードとが並列に接続
され、ダイオードはインバータ回路の出力側に向けて順
方向になるように接続されているので、負の直流電圧が
生体に与えられる。これによって、生体表面には正の電
荷が誘発され、生体表面のイオンバランスが変化させら
れ有効な治療を施すことができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】図１乃至図３を参照して、本発明
の実施形態に係る電位治療器について説明する。図１は
電位治療器を示す外観図であり、図２はその電気的構成
概要を示すブロック図、そして図３はそれに使用されて
いるインバータ回路の電気回路図である。
の実施形態に係る電位治療器について説明する。図１は
電位治療器を示す外観図であり、図２はその電気的構成
概要を示すブロック図、そして図３はそれに使用されて
いるインバータ回路の電気回路図である。
【００１６】本発明の実施形態に係る電位治療器は、図
１及び図２に示すように上段側と下段側に大別されてい
て、主に、入力端子である差し込みプラグＰに対して並
列接続された２つの電圧変換回路１，１と、電圧変換回
路１，１の出力側にそれぞれ接続された２つの整流平滑
回路２，２と、整流平滑回路２，２の出力側にそれぞれ
接続された２つの電圧調整回路３，３と、電圧調整回路
３，３の出力側にそれぞれ接続された計８つのインバー
タ回路４，４と、インバータ回路４，４の出力側にそれ
ぞれ接続された同じく計８つの高電圧整流回路５，５
と、および、高電圧整流回路５，５の出力側にそれぞれ
接続されたコネクタ（接続用ジャック）兼用の２以上の
治療用電極（電針であってもよい）６，６とを備える。
すなわち、商用交流電源に対して、電圧変換回路１と、
整流平滑回路２、電圧調整回路３と、４つのインバータ
回路４と、４つの高電圧整流回路５と、および、コネク
タ（接続用ジャック）兼用の２以上の治療用電極（電針
であってもよい）６とからなる回路が上下２段に並列接
続されたものである。
１及び図２に示すように上段側と下段側に大別されてい
て、主に、入力端子である差し込みプラグＰに対して並
列接続された２つの電圧変換回路１，１と、電圧変換回
路１，１の出力側にそれぞれ接続された２つの整流平滑
回路２，２と、整流平滑回路２，２の出力側にそれぞれ
接続された２つの電圧調整回路３，３と、電圧調整回路
３，３の出力側にそれぞれ接続された計８つのインバー
タ回路４，４と、インバータ回路４，４の出力側にそれ
ぞれ接続された同じく計８つの高電圧整流回路５，５
と、および、高電圧整流回路５，５の出力側にそれぞれ
接続されたコネクタ（接続用ジャック）兼用の２以上の
治療用電極（電針であってもよい）６，６とを備える。
すなわち、商用交流電源に対して、電圧変換回路１と、
整流平滑回路２、電圧調整回路３と、４つのインバータ
回路４と、４つの高電圧整流回路５と、および、コネク
タ（接続用ジャック）兼用の２以上の治療用電極（電針
であってもよい）６とからなる回路が上下２段に並列接
続されたものである。
【００１７】電圧変換回路１は、電源スイッチＭＳＷの
押下に対応して１００（ボルト）Ｖの商用交流電源から
供給された交流電圧を約１８Ｖの低電圧に変換するトラ
ンス回路であり、スタートスイッチＳＳＷ付きのタイマ
ーＴを介してプラグＰに接続されている。なお、電源ス
イッチオンにより電源ランプＤＬＰが点灯するようにな
っている。また整流平滑回路２は、電圧変換回路１によ
って変換させられた低電圧の交流を整流化し脈流のない
直流とする回路であり、整流ダイオードブリッジ回路２
Ａとそれに並列接続された電解コンデンサー２Ｂとから
なる。また電圧調整回路３は、直流電圧をつまみの調整
により増減させる可変抵抗器３Ａとそれに接続されたシ
リーズレギュレーターＲとからなり、約１．５〜１５Ｖ
の直流電圧が出力されるようになっている。また、調整
された電圧は電圧計Ｖによって測定されるようになって
いる。
押下に対応して１００（ボルト）Ｖの商用交流電源から
供給された交流電圧を約１８Ｖの低電圧に変換するトラ
ンス回路であり、スタートスイッチＳＳＷ付きのタイマ
ーＴを介してプラグＰに接続されている。なお、電源ス
イッチオンにより電源ランプＤＬＰが点灯するようにな
っている。また整流平滑回路２は、電圧変換回路１によ
って変換させられた低電圧の交流を整流化し脈流のない
直流とする回路であり、整流ダイオードブリッジ回路２
Ａとそれに並列接続された電解コンデンサー２Ｂとから
なる。また電圧調整回路３は、直流電圧をつまみの調整
により増減させる可変抵抗器３Ａとそれに接続されたシ
リーズレギュレーターＲとからなり、約１．５〜１５Ｖ
の直流電圧が出力されるようになっている。また、調整
された電圧は電圧計Ｖによって測定されるようになって
いる。
【００１８】インバータ回路４は、電圧調整回路３によ
り調整された直流電圧を自己発振し、高周波で高電圧の
交流を発生させるいわゆるインバータ昇圧回路であり、
図３に示すような回路構成をしている。すなわち、本実
施形態に係るインバータ回路４は、出力用パルストラン
ス４１と、出力用パルストランス４１の一次側に接続さ
れた２つのトランジスタ４２，４３と、２つのトランジ
スタ４２，４３と出力用パルストランス４１の一次側と
の間に並列に介挿されたコンデンサ４４とを有し、供給
された直流電圧をコンデンサ４４と出力用パルストラン
ス４１の一次側と２つトランジスタ４２，４３の導通す
る時間との違いにより自己発振し、高周波で高電圧の交
流を発生させるものである。入力側に１２Ｖの直流電圧
が供給された場合、出力側には約４０ｋＨｚの周波数で
約１２００Ｖの交流電圧を発生させるようになってい
る。
り調整された直流電圧を自己発振し、高周波で高電圧の
交流を発生させるいわゆるインバータ昇圧回路であり、
図３に示すような回路構成をしている。すなわち、本実
施形態に係るインバータ回路４は、出力用パルストラン
ス４１と、出力用パルストランス４１の一次側に接続さ
れた２つのトランジスタ４２，４３と、２つのトランジ
スタ４２，４３と出力用パルストランス４１の一次側と
の間に並列に介挿されたコンデンサ４４とを有し、供給
された直流電圧をコンデンサ４４と出力用パルストラン
ス４１の一次側と２つトランジスタ４２，４３の導通す
る時間との違いにより自己発振し、高周波で高電圧の交
流を発生させるものである。入力側に１２Ｖの直流電圧
が供給された場合、出力側には約４０ｋＨｚの周波数で
約１２００Ｖの交流電圧を発生させるようになってい
る。
【００１９】このようなインバータ回路４は１つの電圧
調整回路３に対して４つ並列接続されていて、それぞれ
のインバータ回路４に対応して出力スイッチＣＳＷが設
けられて、出力スイッチＣＳＷの押下により発光ダイオ
ードＬＥＤが点灯し、電圧調整回路３により調整された
直流電圧が供給されるようになっている。
調整回路３に対して４つ並列接続されていて、それぞれ
のインバータ回路４に対応して出力スイッチＣＳＷが設
けられて、出力スイッチＣＳＷの押下により発光ダイオ
ードＬＥＤが点灯し、電圧調整回路３により調整された
直流電圧が供給されるようになっている。
【００２０】また高電圧整流回路５は、インバータ回路
４から出力された高周波で高電圧の交流を直流化する回
路であり、コンデンサ５Ａとダイオード５Ｂとが並列に
接続されたものである。しかもダイオード５Ｂはインバ
ータ回路４の出力側に向けて順方向になるように接続さ
れているので、負の直流電圧が生体に与えられる。また
高電圧整流回路５の出力側には安全回路としての抵抗ｒ
を介して２つの出力端子ｍが設けられている。前記タイ
マーＴは、選択スイッチにより設定された時間に対応し
て、商用交流電源からの交流電圧を次段の電圧変換回路
１に供給するものである。
４から出力された高周波で高電圧の交流を直流化する回
路であり、コンデンサ５Ａとダイオード５Ｂとが並列に
接続されたものである。しかもダイオード５Ｂはインバ
ータ回路４の出力側に向けて順方向になるように接続さ
れているので、負の直流電圧が生体に与えられる。また
高電圧整流回路５の出力側には安全回路としての抵抗ｒ
を介して２つの出力端子ｍが設けられている。前記タイ
マーＴは、選択スイッチにより設定された時間に対応し
て、商用交流電源からの交流電圧を次段の電圧変換回路
１に供給するものである。
【００２１】本実施形態に係る電位治療器において、ま
ず、電源スイッチＭＳＷを押下すると電源ランプＤＬＰ
が点灯しタイマーＴに交流電圧が商用交流電源から供給
される。次に、スタートスイッチＳＳＷを押下すると、
タイマーＴから電圧変換回路１に交流電圧が供給され、
低電圧に変換された後、整流平滑回路２によって直流電
圧に変換される。そして、インバータ回路４によってさ
らに高周波高電圧の交流電圧に変換される。なお、イン
バータ回路４は押下された出力スイッチＣＳＷに対応し
たものだけが機能するようになっている。そして、高電
圧整流回路５によって高周波高電圧の交流電圧は直流電
圧に変換される。
ず、電源スイッチＭＳＷを押下すると電源ランプＤＬＰ
が点灯しタイマーＴに交流電圧が商用交流電源から供給
される。次に、スタートスイッチＳＳＷを押下すると、
タイマーＴから電圧変換回路１に交流電圧が供給され、
低電圧に変換された後、整流平滑回路２によって直流電
圧に変換される。そして、インバータ回路４によってさ
らに高周波高電圧の交流電圧に変換される。なお、イン
バータ回路４は押下された出力スイッチＣＳＷに対応し
たものだけが機能するようになっている。そして、高電
圧整流回路５によって高周波高電圧の交流電圧は直流電
圧に変換される。
【００２２】このように直流化された高電圧は、インバ
ータ回路４の出力側に設けられた出力端子ｍに差込まれ
た治療用電極６を介して生体である患者に当てられ、電
位治療が施される。このとき、高電圧整流回路５によっ
て負の直流電圧が生体に与えられるので、生体表面には
正の電荷が誘発され、生体表面のイオンバランスが変化
させられる。そして、内蔵されたタイマーＴによって設
定された一定時間が経過し、タイマーＴからの動作信号
が停止すると、患者に行われていた電位治療が終了す
る。
ータ回路４の出力側に設けられた出力端子ｍに差込まれ
た治療用電極６を介して生体である患者に当てられ、電
位治療が施される。このとき、高電圧整流回路５によっ
て負の直流電圧が生体に与えられるので、生体表面には
正の電荷が誘発され、生体表面のイオンバランスが変化
させられる。そして、内蔵されたタイマーＴによって設
定された一定時間が経過し、タイマーＴからの動作信号
が停止すると、患者に行われていた電位治療が終了す
る。
【００２３】なお、本実施形態では、図３に示すような
インバータ昇圧回路を例にあげて説明したが、直流電圧
を自己発振し、高周波で高電圧の交流を発生させるイン
バータ回路であれば、他の回路であってもよい。
インバータ昇圧回路を例にあげて説明したが、直流電圧
を自己発振し、高周波で高電圧の交流を発生させるイン
バータ回路であれば、他の回路であってもよい。
【００２４】本発明の実施形態に係る電位治療器は、上
述したように上段側と下段側に大別されていてそれぞれ
独立した設定をすることができるので、例えば上段側の
電圧調整回路３の調整による直流電圧の値と下段側の調
整による直流電圧の値とを異なるようにして上段側に接
続された治療用電極６と下段側に接続された治療用電極
６とを同じ患者に当てることができる。すなわち、上段
側に接続された治療用電極６からの電圧と下段側に接続
された治療用電極６による電圧との差（電位差）を利用
することによって患者の電流の乱れを効果的に調節する
ことができる。
述したように上段側と下段側に大別されていてそれぞれ
独立した設定をすることができるので、例えば上段側の
電圧調整回路３の調整による直流電圧の値と下段側の調
整による直流電圧の値とを異なるようにして上段側に接
続された治療用電極６と下段側に接続された治療用電極
６とを同じ患者に当てることができる。すなわち、上段
側に接続された治療用電極６からの電圧と下段側に接続
された治療用電極６による電圧との差（電位差）を利用
することによって患者の電流の乱れを効果的に調節する
ことができる。
【００２５】また上段側と下段側には複数の出力端子ｍ
が設けられているので、複数の患者を同時に治療するこ
ともできる。
が設けられているので、複数の患者を同時に治療するこ
ともできる。
【００２６】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の請求項１に記載
の電位治療器によれば、インバータ回路で得た高周波を
使用するため、従来のものと比較して静電気供給の間隔
が短く、よって患者が受ける痛みも少ない。そして、高
電圧整流回路の出力側には２以上の治療用電極又は電針
が接続されているので、複数の生体に対して、または一
人の生体の複数の部位に対して同時に治療を施すことが
できる。
の電位治療器によれば、インバータ回路で得た高周波を
使用するため、従来のものと比較して静電気供給の間隔
が短く、よって患者が受ける痛みも少ない。そして、高
電圧整流回路の出力側には２以上の治療用電極又は電針
が接続されているので、複数の生体に対して、または一
人の生体の複数の部位に対して同時に治療を施すことが
できる。
【００２７】また本発明の請求項２に記載の電位治療器
によれば、電圧変換回路，整流平滑回路，および電圧調
整回路は２つあり、インバータ回路，高電圧整流回路も
２以上あるので、電圧調整をすることにより２つの異な
る電圧の高周波高電圧を治療用に使用することができ
る。したがって、請求項５に記載したように２つの電圧
調整回路のうち一方側の調整による直流電圧の値と他方
側の調整による直流電圧の値とを異ならしめるととも
に、２以上のインバータ回路の出力側にそれぞれ接続さ
れた２以上の治療用電極又は電針を同一の生体に当てる
ことにより電位差を利用した効果的な治療を施すことが
できる。
によれば、電圧変換回路，整流平滑回路，および電圧調
整回路は２つあり、インバータ回路，高電圧整流回路も
２以上あるので、電圧調整をすることにより２つの異な
る電圧の高周波高電圧を治療用に使用することができ
る。したがって、請求項５に記載したように２つの電圧
調整回路のうち一方側の調整による直流電圧の値と他方
側の調整による直流電圧の値とを異ならしめるととも
に、２以上のインバータ回路の出力側にそれぞれ接続さ
れた２以上の治療用電極又は電針を同一の生体に当てる
ことにより電位差を利用した効果的な治療を施すことが
できる。
【００２８】更に請求項３に記載の発明によれば、イン
バータ回路をいわゆるインバータ昇圧回路としているの
で、請求項１又は２に記載の発明の作用効果に加えて、
電位治療器を小型軽量化することができると共に、患者
に与える傷みを軽減することができる。
バータ回路をいわゆるインバータ昇圧回路としているの
で、請求項１又は２に記載の発明の作用効果に加えて、
電位治療器を小型軽量化することができると共に、患者
に与える傷みを軽減することができる。
【００２９】また請求項４に記載の発明によれば、高電
圧整流回路は、コンデンサとダイオードとが並列に接続
され、ダイオードはインバータ回路の出力側に向けて順
方向になるように接続されているので、負の直流電圧が
生体に与えられる。これによって、生体表面には正の電
荷が誘発され、生体表面のイオンバランスが変化させら
れるので、有効な治療を施すことができる。
圧整流回路は、コンデンサとダイオードとが並列に接続
され、ダイオードはインバータ回路の出力側に向けて順
方向になるように接続されているので、負の直流電圧が
生体に与えられる。これによって、生体表面には正の電
荷が誘発され、生体表面のイオンバランスが変化させら
れるので、有効な治療を施すことができる。
【図１】本発明の実施形態に係る電位治療器を示す外観
図である。
図である。
【図２】図１に示す電位治療器の電気的構成概要を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図３】図２に示すインバータ回路の電気回路図であ
る。
る。
１ 電圧変換回路 ２ 整流平滑回路 ２Ａ 整流ダイオードブリッジ回路 ２Ｂ 電解コンデンサー ３ 電圧調整回路 ３Ａ 可変抵抗器 ４ インバータ回路 ５ 高電圧整流回路 ５Ａ コンデンサ ５Ｂ ダイオード ６ 治療用電極 ４１ 出力用パルストランス ４２ トランジスタ ４３ トランジスタ ４４ コンデンサ Ｐ プラグ Ｒ シリーズレギュレーター Ｔ タイマー ｍ 出力端子 ｒ 抵抗 ＣＳＷ 出力スイッチ ＭＳＷ 電源スイッチ ＳＳＷ スタートスイッチ ＤＬＰ 電源ランプ ＬＥＤ 発光ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 住吉 正光 広島県広島市安佐北区三入南一丁目９番16 号 株式会社府中テンパール内 Ｆターム(参考） 4C053 EE02 EE03
Claims (5)
- 【請求項１】商用交流電源から供給された交流電圧を低
電圧に変換する電圧変換回路と、 該電圧変換回路の出力側に接続され、変換させられた低
電圧の交流を直流化する整流平滑回路と、 該整流平滑回路の出力側に接続され、直流電圧を増減さ
せる電圧調整回路と、 該電圧調整回路の出力側に接続され、電圧調整された直
流電圧を自己発振し、高周波で高電圧の交流を発生させ
るインバータ回路と、 該インバータ回路の出力側に接続され、高周波で高電圧
の交流を直流化する高電圧整流回路と、および、 該高電圧整流回路の出力側に接続された２以上の治療用
電極又は電針と、を備えることを特徴とする電位治療
器。 - 【請求項２】商用交流電源から供給された交流電圧を低
電圧に変換する、入力端子に対して並列接続された２つ
の電圧変換回路と、 該２つの電圧変換回路の出力側にそれぞれ接続され、変
換させられた低電圧の交流を直流化する２つの整流平滑
回路と、 該２つの整流平滑回路の出力側にそれぞれ接続され、直
流電圧を増減させる２つの電圧調整回路と、 該２つの電圧調整回路の出力側にそれぞれ接続され、電
圧調整された直流電圧を自己発振し、高周波で高電圧の
交流を発生させる２以上のインバータ回路と、 該２以上のインバータ回路の出力側にそれぞれ接続さ
れ、高周波で高電圧の交流を直流化する２以上の高電圧
整流回路と、および、 該２以上の高電圧整流回路の出力側にそれぞれ接続され
た２以上の治療用電極又は電針と、を備えることを特徴
とする電位治療器。 - 【請求項３】前記インバータ回路は、出力用パルストラ
ンスと、該出力用パルストランスの一次側に接続された
２つのトランジスタと、該２つのトランジスタと出力用
パルストランスの一次側との間に並列に介挿されたコン
デンサとを有し、供給された直流電圧を該コンデンサと
前記出力用パルストランスの一次側と前記２つトランジ
スタの導通する時間との違いにより自己発振し、高周波
で高電圧の交流を発生させることを特徴とする請求項１
又は２に記載の電位治療器。 - 【請求項４】前記高電圧整流回路は、コンデンサとダイ
オードとが並列に接続され、しかもダイオードは前記イ
ンバータ回路の出力側に向けて順方向になるように接続
されたものであることを特徴とする請求項１乃至３のう
ちいずれか一つに記載の電位治療器。 - 【請求項５】前記請求項２に記載の電位治療器におい
て、前記２つの電圧調整回路のうち一方側の調整による
直流電圧の値と他方側の調整による直流電圧の値とを異
ならしめるとともに、前記２以上の高電圧整流回路の出
力側にそれぞれ接続された２以上の治療用電極又は電針
を同一の生体に当てることを特徴とする電位治療器を用
いた治療方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000144429A JP2001321451A (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | 電位治療器及びその電位治療器を用いた治療方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000144429A JP2001321451A (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | 電位治療器及びその電位治療器を用いた治療方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001321451A true JP2001321451A (ja) | 2001-11-20 |
Family
ID=18651089
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000144429A Pending JP2001321451A (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | 電位治療器及びその電位治療器を用いた治療方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001321451A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100715343B1 (ko) | 2006-06-08 | 2007-05-04 | 주식회사 청우메디칼 | 고주파 전기 전극치료기 |
| JP2008183070A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-08-14 | Noboru Horiguchi | 生命体の治癒力向上装置 |
| KR101517127B1 (ko) | 2008-02-08 | 2015-05-04 | 가부시키가이샤 하쿠쥬세이 가가쿠겡큐쇼 | 수면 보조장치 |
-
2000
- 2000-05-17 JP JP2000144429A patent/JP2001321451A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100715343B1 (ko) | 2006-06-08 | 2007-05-04 | 주식회사 청우메디칼 | 고주파 전기 전극치료기 |
| JP2008183070A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-08-14 | Noboru Horiguchi | 生命体の治癒力向上装置 |
| KR101517127B1 (ko) | 2008-02-08 | 2015-05-04 | 가부시키가이샤 하쿠쥬세이 가가쿠겡큐쇼 | 수면 보조장치 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040309 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040706 |