JP2001318493A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001318493A
JP2001318493A JP2000140133A JP2000140133A JP2001318493A JP 2001318493 A JP2001318493 A JP 2001318493A JP 2000140133 A JP2000140133 A JP 2000140133A JP 2000140133 A JP2000140133 A JP 2000140133A JP 2001318493 A JP2001318493 A JP 2001318493A
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English (en)
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Koichi Hashimoto
浩一 橋本
Fumimitsu Gomi
史光 五味
Yoshiyuki Komiya
義行 小宮
Shuichi Kadota
修一 門田
Kenichi Shibuya
健一 渋谷
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光ドラムの帯電電位の低下を検知して画像
不良の発生を防止できるようにする。 【解決手段】 制御装置33は、画像比率検知センサ3
2からの画像比率情報に基づいて計算上のトナー消費計
算量を算出すると共に、供給ローラ28の駆動時間に基
づいて実際に消費したトナー消費量を算出し、算出した
計算上のトナー消費量と実際のトナー消費量との差が所
定値より大きいと判定したときは、感光ドラム1の帯電
電位が設定値より低下したと判断することができるの
で、磁気ブラシ帯電装置2の磁性粒子が感光ドラム1に
付着するのを未然に防止して、画像不良の発生を防止す
ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式や静
電記録方式などによって画像形成を行う複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に接触帯
電方式で現像同時クリーニングによるクリナーレスの画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式や静電記録方式の画像形成
装置において、電子写真感光体や静電記録誘電体等の像
担持体、その他の被帯電体を所定の極性・電位に帯電処
理する帯電手段としては、従来より一般にコロナ帯電器
が使用されてきた。これは像担持体(以下、感光体とい
う)にコロナ帯電器を非接触に対向配置して、コロナ帯
電器から放出されるコロナに感光体面をさらして感光体
面を所定の極性・電位に帯電させるものである。
【0003】また、近年、上記の非接触タイプのコロナ
帯電器による場合に比べて低オゾン、低電力等の利点を
有することから、被帯電体としての感光体に電圧(帯電
バイアス)を印加した帯電部材(接触帯電部材)を当接
させて感光体表面を所定の極性・電位に帯電させる接触
方式の帯電装置の実用化がなされてきている。特に、帯
電部材として導電ローラ(帯電ローラ)を用いたローラ
帯電方式の装置が帯電の安定という点から好ましく用い
られている。
【0004】また、接触帯電部材として、磁性粒子を磁
性粒子担持体としての帯電ローラ表面に磁気拘束させた
磁気ブラシを有する磁気ブラシ帯電部材(以下、磁気ブ
ラシ帯電器という)を用い、該磁気ブラシ帯電器の磁気
ブラシを感光体に接触させる磁気ブラシ帯電方式の帯電
装置が安定性という点から好ましく用いられる。磁気ブ
ラシ帯電器は、導電性の磁性粒子を直接にマグネット
に、あるいはマグネットを内包するスリーブ上に磁気的
に拘束させて磁気ブラシを形成具備させたものであり、
停止あるいは回転させて磁気ブラシを感光体に接触さ
せ、これに電圧を印加することによって感光体の帯電を
開始させる。また、導電性の繊維をブラシ状に形成具備
させたもの(ファーブラシ帯電部材、帯電ファーブラ
シ)、導電性ゴムをブレード状にした導電ゴムブレード
(帯電ブレード)等も、接触帯電部材として好ましく用
いられている。
【0005】上記した接触帯電の帯電機構(帯電のメカ
ニズム、帯電原理)には、コロナ帯電系と電荷注入(直
接帯電)系がある。
【0006】コロナ帯電系は、接触帯電部材と感光体と
の微小間隙に生じるコロナ放電現象による放電生成物で
感光体表面が帯電する系である。コロナ帯電は、接触帯
電部材と感光体に一定の放電しきい値を有するため、帯
電電位より大きな電圧を接触帯電部材に印加する必要が
ある。また、コロナ帯電器に比べれば発生量は格段に少
なくないけれども放電生成物を生じる。
【0007】一方、電荷注入帯電系は、接触帯電部材か
ら感光体に直接に電荷が注入されることで感光体表面を
帯電する系である。より詳しくは、中抵抗の接触帯電部
材が感光体表面に接触して放電現象を介さずに、つま
り、放電を基本的に用いないで感光体表面に直接電荷注
入を行うものである。よって、接触帯電部材への印加電
圧が放電しきい値以下の印加電圧であっても、感光体を
印加電圧相当の電位に帯電することができる。この電荷
注入帯電系はイオンの発生を伴わないが、電荷注入帯電
であるため、接触帯電部材の感光体への接触性が帯電性
に大きく効いてくる。そこで接触帯電部材はより密に構
成し、また、感光体との速度差を多く持ち、より高い頻
度で感光体に接触する構成をとる必要があり、この点に
おいて、接触帯電部材として特に磁気ブラシ帯電器は安
定した帯電を行うことができる。
【0008】磁気ブラシ帯電器による電荷注入帯電は、
抵抗とコンデンサーの直列回路と等価であると見ること
ができる。磁気ブラシ帯電器による理想的な帯電プロセ
スでは、感光体表面のある領域が磁気ブラシと接触して
いる時間(帯電ニップ×感光体の周速)にコンデンサー
が充電され、感光体表面電位が印加電圧とほぼ同値にな
る。
【0009】また、接触帯電として、近年、導電性の接
触部材に電圧を印加し、感光体の表面にあるトラップ準
位に電荷を注入して感光体の接触帯電を行う注入帯電方
式が提案されている。注入帯電方式では、感光体として
通常の有機感光体上に導電性微粒子を分散させた表層
(電荷注入層)を有するものや、アモルファスシリコン
感光体などを用いると、接触帯電部材に印加したバイア
スのうちの直流成分と略同等の帯電電位を、感光体表面
に得ることが可能である。上記注入帯電方式は、環境依
存性が少ないだけでなく、放電を用いないため、接触帯
電部材に対する印加電圧は感光体電位と同程度で十分で
あり、また、オゾンを発生しない利点があり、完全なオ
ゾンレス、かつ低電力消費での帯電が可能となる。
【0010】また、近年、画像形成装置の小型化が進ん
できたが、帯電・露光・現像・転写・定着・クリーニン
グ等の画像形成プロセスの各手段・機器をそれぞれ小型
にするだけでは、画像形成装置の全体的な小型化には限
界があった。また、転写後の感光体上の転写残トナー
(残留現像剤)はクリーニング手段(クリーナ)によっ
て回収されて廃トナーとなるが、この廃トナーは環境保
護の面からも出ないことが好ましい。
【0011】そこで、近年、クリーニング手段(クリー
ナ)を取り外し、感光体上の転写残トナーは現像手段に
よって「現像同時クリーニング」で感光体上から除去
し、現像手段に回収・再利用する装置構成にした「クリ
ーナーレスプロセス」の画像形成装置の実用化がなされ
てきている。現像同時クリーニングとは、転写後に感光
体上に若干残留したトナーを次工程以後の現像時にカブ
リ取りバイアス(現像手段に印加する直流電圧と感光体
の表面電位間の電位差であるカブリ取り電位差(以下、
カブリ取りバイアスという)によって回収する方法であ
る。この方法によれば、転写残トナーは現像手段に回収
されて次工程以後用いられるため、廃トナーをなくし、
メンテナンスに手を煩わせることも少なくすることがで
きる。
【0012】また、クリーナーレスであることでスペー
ス面での利点も大きく、画像形成装置を大幅に小型化で
きるようになる。更に、感光体の帯電装置が接触帯電装
置の場合には、感光体に接触している接触帯電装置の帯
電部材に転写残トナーを一旦回収させ、それを再び感光
体上に吐き出させて現像装置で回収することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、接触帯電手
段として、上述した磁気ブラシ帯電器による電荷注入帯
電を用い、現像同時クリーニングによるクリーナーレス
の画像形成装置においては、転写残トナーが磁気ブラシ
帯電器内に混入し、磁気ブラシ帯電器内の磁性粒子の表
面に少しずつ現像剤の外添剤やトナーの破片などが付着
することで電気抵抗が徐々に増加してしまう。そのた
め、磁気ブラシと感光体が接触している帯電ニップを通
過する間に充分な帯電が行われず、その結果、帯電電位
(感光体電位)が低下する。
【0014】帯電電位が低下した場合、反転現像系では
帯電電位が下がると現像バイアスとの差が小さくなり、
感光体上の被画像部に現像剤が付着して、いわゆるカブ
リが発生してしまう。
【0015】また、磁気ブラシ帯電器の帯電スリーブと
感光体表面の間で電位差が生じることにもなり、帯電ス
リーブや感光体の電気抵抗よりも、磁気ブラシと感光体
表面間の接触抵抗の方が大きい。このため、図9に示す
ように、帯電スリーブと感光体表面間の電位は、磁気ブ
ラシと感光体表面の接触界面で大きな電圧降下が生じ、
磁性粒子が感光体表面に付着してしまう。そして、感光
体に付着した磁性粒子が現像器に回収された場合、トナ
ートリボ等を変動させてしまい、画像不良の原因とな
る。また、現像器で回収されない場合でも、この磁性粒
子により転写装置や定着装置を傷つけてそれらの寿命を
縮めてしまう可能性が生じる。
【0016】そこで本発明は、磁性粒子の感光体付着を
防止して良好な画像を得ることができる画像形成装置を
提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、像担持体と、磁性粒子担持体上に担持され
た磁性粒子を前記像担持体に接触させ、帯電バイアスの
印加により前記像担持体を帯電する帯電手段と、帯電さ
れた前記像担持体を露光して静電潜像を形成する露光手
段と、前記静電潜像を現像剤で現像して現像剤像として
顕像化する現像手段と、前記現像剤像を転写材に転写す
る転写手段とを備え、前記転写材に前記現像剤像を転写
した後に、前記像担持体上に残留した転写残現像剤を前
記磁性粒子に一旦回収した後、前記磁性粒子から吐き出
せて前記現像手段で再回収する画像形成装置において、
前記像担持体上の画像形成領域に対する前記現像剤像の
画像比率を検知する画像比率検知手段と、前記現像剤像
の作像に消費される現像剤量を検知する現像剤消費量検
知手段と、前記画像比率検知手段から入力される画像比
率検知情報に基づいて計算上の現像剤消費計算量を算出
すると共に、前記現像剤消費量検知手段から入力される
現像剤消費量検知情報に基づいて前記現像剤像の作像に
よる現像剤消費量を算出し、算出した前記現像剤消費計
算量と前記現像剤消費量に基づいて前記像担持体の帯電
電位の低下を検知する制御手段と、を具備したことを特
徴としている。
【0018】また、前記制御手段は、算出した前記現像
剤消費計算量と前記現像剤消費量との差分が所定値を越
えた場合には、前記像担持体の帯電電位が所定値よりも
低下したと判断して前記現像剤像の作像を停止するよう
制御することを特徴としている。
【0019】また、前記現像剤消費量検知手段は、前記
現像剤を前記現像手段に補給する現像剤補給部材であ
り、前記制御手段は前記現像剤補給部材の駆動時間に基
づいて現像剤消費量を算出することを特徴としている。
【0020】また、像担持体と、磁性粒子担持体上に担
持された磁性粒子を前記像担持体に接触させ、帯電バイ
アスの印加により前記像担持体を帯電する帯電手段と、
帯電された前記像担持体を露光して静電潜像を形成する
露光手段と、前記静電潜像を現像剤で現像して現像剤像
として顕像化する現像手段と、前記現像剤像を転写材に
転写する転写手段とを備え、前記転写材に前記現像剤像
を転写した後に、前記像担持体上に残留した転写残現像
剤を前記磁性粒子に一旦回収した後、前記磁性粒子から
吐き出せて前記現像手段で再回収する画像形成装置にお
いて、前記現像手段にて前記現像剤の濃度を検知する濃
度検知手段と、非画像形成時に、前記像担持体の前記帯
電手段による帯電動作と前記現像手段による現像動作と
を行いながら前記濃度検知手段で前記現像剤の濃度検知
を行い、前記帯電動作と前記現像動作を行う前と後に
て、前記濃度検知手段で前記現像剤の濃度検知をそれぞ
れ行ったときの濃度検知情報を入力して、入力した前記
濃度検知情報から前記帯電動作と前記現像動作の前と後
での現像剤濃度を算出し、算出した前記帯電動作と前記
現像動作の前と後での現像剤濃度の差に基づいて前記像
担持体の帯電電位の低下を検知する制御手段と、を具備
したことを特徴としている。
【0021】また、前記制御手段は、算出した前記帯電
動作と前記現像動作の前と後での現像剤濃度の差が所定
値を越えた場合には、前記像担持体の帯電電位が所定値
よりも低下したと判断して前記現像剤像の作像を停止す
るよう制御することを特徴としている。
【0022】また、前記像担持体の回動方向に沿って前
記像担持体と前記現像手段間にて前記像担持体に近接す
るようにして、少なくとも表面の一部が導電性を有する
磁場発生手段を配置し、前記磁場発生手段に前記現像手
段に印加する現像バイアスと同じバイアスを印加するこ
とを特徴としている。
【0023】また、前記像担持体が、絶縁性のバインダ
ー中に導電性微粒子を分散させた電荷注入層を有する電
子写真感光体であることを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0025】〈実施の形態1〉図1は、本発明の実施の
形態1に係る画像形成装置を示す概略構成図である。本
実施の形態の画像形成装置は、電子写真プロセス式で、
電荷注入帯電方式である磁気ブラシ帯電装置を有し、ク
リーナーレスプロセスのレーザービームプリンタであ
る。
【0026】この画像形成装置は、ドラム型の電子写真
感光体(以下、感光ドラムという)1を備え、その周囲
に磁気ブラシ帯電装置2、静電潜像形成手段としての露
光装置(不図示)、現像装置3、転写ローラ4、導電性
ブラシ5を備えている。また、感光ドラム1と転写ロー
ラ4間に形成される転写ニップ部Nの転写材Pの搬送方
向下流側には、定着器6が設置されている。
【0027】感光ドラム1は、駆動手段(不図示)によ
って矢印a方向に150mm/secで回転駆動され
る。感光ドラム1としては、通常用いられている有機感
光体等を用いることができるが、望ましくは有機感光体
上にその抵抗が102 〜1014Ω・cmの材質を有する
表面層を持つものや、アモルファスシリコン感光体など
を用いると、電荷注入帯電を実現でき、オゾン発生の防
止、及び消費電力の低減に効果がある。また、帯電性に
ついても向上させることが可能となる。そこで、本実施
の形態では、図2に示すように負帯電の有機感光体で、
直径30mmのアルミニウム製のドラム基体1a上に下
記の第1〜第5の5つの層1b、1c、1d、1e、1
fを下(内側)から順に設けた感光ドラム1を用いた。
【0028】第1層は下引き層1bであり、ドラム基体
1aの欠陥等をならすために設けられている厚さ約20
μmの導電層である。第2層は正電荷注入防止層1cで
あり、ドラム基体1aから注入された正電荷が感光ドラ
ム1表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役
割を果たし、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロン
によって106 Ω・cm程度に抵抗調整された厚さ約1
μmの中抵抗層である。第3層は電荷発生層1dで、ジ
スアゾ系の顔料を樹脂に分散させた厚さ約0.3μmの
層であり、露光を受けることによって正負の電荷対を発
生する。第4層は電荷輸送層1eで、ポリカーボネート
樹脂にヒドラゾンを分散させたものであり、P型半導体
である。従って、感光ドラム1表面に帯電された負電荷
はこの層を移動することができず、電荷発生層1dで発
生した正電荷のみを感光ドラム1表面に輸送することが
できる。
【0029】第5層は電荷注入層1fであり、絶縁性樹
脂のバインダーにSnO2 粒子を分散させた材料の塗工
層である。具体的には、絶縁性樹脂に光透過性の絶縁フ
ィラーであるアンチモンをドーピングして、低抵抗化
(導電化)した粒径約0.03μmのSnO2 粒子を樹
脂に対して70重量パーセント分散させた材料の塗工層
である。このように調合した塗工液をディピング塗工
法、スプレー塗工法、ロール塗工法、ビーム塗工法等の
適当な塗工法にて厚さ約3μmに塗工して電荷注入層1
fとした。この電荷注入層1fの電気抵抗値は、充分な
帯電性と画像流れを起こさない条件である1×1010
1×1014Ω・cmであり、本実施の形態では、表面抵
抗が1×1011Ω・cmの感光ドラム1を用いた。
【0030】磁気ブラシ帯電装置2は、図3に示すよう
に帯電容器7と、内部に固定されたマグネットローラ8
が設けられた回転自在の非磁性材料(例えばステンレ
ス)からなる帯電スリーブ9と、帯電スリーブ9上に担
持され感光ドラム1に接触して電荷を注入する磁性粒子
10と、磁性粒子10を帯電スリーブ9表面に均一の厚
さにコートする非磁性材料(例えばステンレス)からな
る規制ブレード11を有している。
【0031】帯電スリーブ9は、感光ドラム1と同じ回
転方向に本実施の形態では225mm/secの周速で
矢印方向(時計方向)に回転駆動される。規制ブレード
11は、帯電スリーブ9表面とのギャップが900μm
になるように配置されている。帯電容器7内の磁性粒子
10は、その一部が帯電スリーブ9の外周面にマグネッ
トローラ8の磁気力で磁気拘束されて、磁気ブラシ10
aとして保持される。この磁気ブラシ10aは帯電スリ
ーブ9の回転駆動に伴い、帯電スリーブ9と一緒に帯電
スリーブ9と同方向に回転する。このとき、磁気ブラシ
10aの層厚は、規制ブレード11により均一厚さに規
制される。そして、その磁気ブラシ10aの規制層厚
は、帯電スリーブ9と感光ドラム1との対向隙間部の間
隔より大きいので、磁気ブラシ10aは帯電スリーブ9
と感光ドラム1との対向部において、感光ドラム1に対
して所定幅のニップ部を形成して接触する。この接触ニ
ップ部が帯電ニップ部Mである。
【0032】従って、感光ドラム1は帯電ニップ部Mに
おいて、帯電スリーブ9の回転に伴い回転する磁気ブラ
シ10aで摺擦される。この場合、帯電ニップ部Mにお
いて、感光ドラム1の回転方向と磁気ブラシ10aの回
転方向は逆方向となり、相対移動速度は速くなる。ま
た、帯電スリーブ9と規制ブレード11には、帯電バイ
アス印加電源12から所定の帯電バイアスが印加され
る。本実施の形態の場合は、DC成分にAC成分が重畳
されているバイアスである。そして、感光ドラム1及び
帯電スリーブ9が回転駆動され、帯電バイアス印加電源
12から所定の帯電バイアスが印加されることで、感光
ドラム1の周面が、注入帯電により負極性の所定電位に
一様に接触帯電処理される。
【0033】マグネットローラ8は、帯電スリーブ9と
感光ドラム1の最近接位置から感光ドラム1の回転方向
上流10°に約900ガウスのN極(主極)を配置して
ある。この主極は、最近接位置との角度(θ)を感光ド
ラム1の回転方向上流20°から下流10°の範囲に入
るようにすることが望ましく、好ましくは、感光ドラム
1の回転方向上流15°〜0°の範囲である。これより
感光ドラム1の回転方向下流だと主極位置に磁性粒子1
0が引きつけられて、帯電ニップ部Mの感光ドラム1の
回転方向下流側に磁性粒子10の滞留が発生しやすくな
り、また上流過ぎると、帯電ニップ部Mを通過した磁性
粒子10の搬送性が悪くなって、滞留が発生しやすくな
る。
【0034】磁気ブラシ10aによる感光ドラム1への
電荷注入帯電は、図4に示す等価回路のような、抵抗R
とコンデンサーCの直列回路とみなすことができる。こ
のような回路の場合、抵抗Rの抵抗値をr、感光ドラム
1の静電容量をCp、帯電バイアス印加電源12からの
印加電圧をVo、帯電時間(感光ドラム1表面のある領
域が帯電ニップ部Mを通過する時間)をToとすると、
感光ドラム1の表面電位Vdは以下の式(1)で表わさ
れる。
【0035】 Vd=Vo(1−exp (To/(Cp・r))) …式(1) 帯電バイアス印加電源12から帯電スリーブ9に印加さ
れる帯電バイアス(DC+AC)のDC成分は必要とさ
れる感光ドラム1の表面電位と同値、本実施の形態では
−700Vとした。また、画像形成時(作像時)におけ
る帯電バイアスのAC成分は、そのピーク間電圧Vpp
が100〜2000V、特に300〜1200Vが好ま
しい。ピーク間電圧Vppが100V以下では、帯電均
一性、電位の立ち上がり向上の効果が薄く、2000V
以上では、磁性粒子10の滞留や感光ドラム1ヘの付着
が悪化する。AC成分の周波数は100〜5000H
z、特に500〜2000Hzが好ましい。100Hz
以下では、磁性粒子10の感光ドラム1への付着悪化
や、帯電均一性、電位の立ち上がり性向上の効果が薄く
なり、5000Hz以上でも帯電均一性、電位の立ち上
がり性向上の効果が得られにくくなる。また、ACの波
形は、矩形波、三角波、Sin波などがよい。本実施の
形態では、画像形成中における帯電バイアスの交流電圧
のピーク間電圧Vppを700V、また、磁性粒子10
内の混入トナーの吐き出し時での帯電バイアスの交流電
圧のピーク間電圧Vppを0Vで行った。
【0036】磁性粒子10は、本実施の形態では焼結し
た強磁性体(フェライト)を還元処理をしたものを用い
たが、他に樹脂と強磁性体粉を混練して粒子状に成形し
たもの、もしくはこれに抵抗値調節のために導電性カー
ボン等を混ぜたものや、表面処理を行ったものも同様に
用いることができる。この磁性粒子10は、感光ドラム
1表面のトラップ準位に電荷を良好に注入する役割と、
感光ドラム1上に生じたピンホールなどの欠陥に帯電電
流が集中してしまうことに起因して生じる磁性粒子10
及び感光ドラム1の通電破壊を防止する役割を兼ね備え
ていなければならない。
【0037】従って、磁性粒子10の抵抗値は1×10
4 〜1×109 Ωであることが好ましく、特に1×10
4 〜1×107 Ωであることがより好ましい。磁性粒子
10の抵抗値が1×104 Ω未満ではピンホールリーク
が生じやすくなる傾向があり、1×109 Ωを超えると
良好な電荷の注入がしにくくなる傾向にある。また、抵
抗値を上記範囲に制御するためには、磁性粒子10の体
積抵抗値は1×104〜1×109 Ω・cmであること
が好ましく、特に1×104 〜1×107 Ω・cmであ
ることがより好ましい。本実施の形態では、抵抗値が1
×106 Ω・cmの磁性粒子10を用いた。
【0038】磁性粒子10の体積抵抗値は、図5に示す
測定装置を用いて測定した。この測定装置は、磁性粒子
10をセル13内に充填して、この充填した磁性体粒子
10に接するように主電極14と上部電極15を配し、
その間に電圧を印加して、そのときに流れる電流値から
磁性粒子10の体積抵抗値を測定した。
【0039】このときの測定条件は、温度23℃、湿度
65%の環境で充填した磁性粒子10のセル13との接
触面積S=2cm2 、厚みd=1mm、上部電極15へ
の荷重10kg、印加電圧100Vである。なお、図
中、16a,16bは絶縁物、17はガイドリング、1
8は電流計、19は電圧計、20は定電圧装置である。
【0040】また、磁性粒子10の平均粒径及び粒度分
布測定におけるピークは5〜100μmの範囲にあるこ
とが、粒子表面の汚染による帯電劣化防止、及び磁性粒
子10の感光ドラム1表面への付着防止の観点から好ま
しい。磁性粒子10の平均粒径は、水平方向最大弦長で
示し、測定法は顕微鏡法により磁性粒子300個以上を
ランダムに選び、その径を実測してその算術平均をと
る。
【0041】現像装置3は、本実施の形態では、重合法
で作製した高離型性で球形非磁性トナーと磁性キャリア
(現像用磁性粒子、現像キャリア)を混合したものを現
像剤として用い、該現像剤を現像スリーブ(現像剤担持
体)に磁気力によって磁気ブラシ層とし保持させて現像
部に搬送し、感光ドラム1表面に接触させて静電潜像を
トナー像として現像する2成分磁気ブラシ接触現像方式
の反転現像装置である。
【0042】図6に示す現像装置3において、21現像
容器、22は現像剤担持体としての現像スリーブ、23
は現像スリーブ22内に固定配置された磁界発生手段と
しての磁石(マグネットローラ)、24,25は現像剤
撹拝搬送スクリュー、26は現像スリーブ22表面に現
像剤の薄層を形成するための現像剤層厚規制ブレード、
Tは現像容器21内に収容した2成分現像剤であり、非
磁性トナー(以下、トナーという)tと磁性キャリアc
を混合したものである。トナーtは、トナー補給部27
から供給ローラ28の駆動によって現像容器21内に補
給される。
【0043】現像スリーブ22は、少なくとも現像時に
おいては感光ドラム1に対し最近接距離(隙間)が約5
00μmになるように配置され、現像スリーブ22の外
面に担持させた薄層の現像剤Tが感光ドラム表面に接触
するように設定され、感光ドラム1の静電潜像を現像す
る。また、現像スリーブ22は、内部の磁石(マグネッ
トローラ)23の外回りを矢印方向(反時計方向)に所
定の回転速度で駆動される。現像スリーブ22表面の現
像剤Tは現像スリーブ22の回転とともに搬送され、現
像剤層厚規制ブレード26により層厚規制を受けて所定
層厚に形成される。
【0044】現像スリーブ22には、現像バイアス印加
電源29からDC成分とAC成分を重畳した所定の現像
バイアスが印加される。本実施の形態での現像特性は、
感光ドラム1の帯電電位と現像バイアスのDC成分値の
差が200V以下であるとカブリが生じ、350V以上
であると磁性キャリアcの感光ドラム1への付着が生じ
たので、現像バイアスのDC成分は−400Vとした。
AC成分は、ピーク間電圧1500V、周波数3000
Hzの矩形波とした。現像容器21内の現像剤Tのトナ
ー濃度は、不図示の濃度検知手段により検知されて所定
の許容下限濃度まで低下すると、現像剤補給部材として
の供給ローラ28の駆動によりトナー補給部27から現
像容器21内の現像剤Tにトナーtの補給がなされて、
現像容器21内の現像剤Tのトナー濃度を常に所定の許
容範囲内に保つようにトナー補給制御される。
【0045】転写手段としての転写ローラ4は、感光ド
ラム1表面に所定の押圧力で接触して転写ニップ部Nを
形成し、転写バイアス電源30から印加される転写バイ
アス(トナーと逆極性(正極性)のバイアス)により、
転写ニップ部Nにて感光ドラム1表面のトナー像を転写
材Pに転写する。
【0046】導電性ブラシ5は、転写ローラ4と磁気ブ
ラシ帯電装置2との間にて感光ドラム1に当接してお
り、バイアス電源31から、感光ドラム1の帯電極性と
逆極性(正極性)のDCバイアスを印加して、磁気ブラ
シ帯電装置2による帯電直前の感光ドラム1の表面電位
をならすと同時に、転写後の感光ドラム1上の転写残ト
ナーを感光ドラム1の帯電極性と逆極性(正極性)に帯
電して、磁気ブラシ帯電装置2の磁性ブラシ10aでの
回収を容易にする。
【0047】また、本実施の形態では、画像形成(作
像)時における感光ドラム1表面の画像比率を検知する
ための画像比率検知センサ(例えば、ビデオカウンタ
ー)32を有しており、制御装置(CPU)33は、画
像比率検知センサ32から入力される検知情報に基づい
て画像比率を検知して、その画像比率からトナーcの計
算上の消費量を算出することができる。また、制御装置
(CPU)33は、供給ローラ28の動作時間を検知し
て現像容器21内へのトナーcの補給からトナーcの実
際の消費量を算出することができる。そして、本実施の
形態では、制御装置(CPU)33は、画像比率検知セ
ンサ32からの検知情報により算出した計算上のトナー
cの消費量と、供給ローラ28の動作時間の検知情報に
より算出したトナーcの実際の消費量とに基づいて画像
形成(作像)動作を制御するようにした(詳細は後述す
る)。
【0048】次に、上記した画像形成装置の画像形成動
作について説明する。
【0049】画像形成時には、感光ドラム1は駆動手段
(不図示)により矢印a方向(時計方向)に回転駆動さ
れ、磁気ブラシ帯電装置2によって−700Vに帯電さ
れる。そして、露光装置(不図示)から入力される画像
信号に対応したレーザ光による露光Lが感光ドラム1上
に与えられ、感光ドラム1上の電位は露光Lされた部分
の電位が低下して静電潜像が形成される。そして、現像
装置3の現像スリーブ22表面に薄層形成された現像剤
T(トナーc)によって静電潜像を反転現像し、トナー
像として顕像化する。本実施の形態の現像特性は、帯電
電位と現像バイアスのDC成分値の差が200V以下で
あるとカブリが生じ、350V以上であると現像キャリ
アの感光ドラム1への付着が生じたので、現像バイアス
の直流DC成分値は−400Vとした。
【0050】そして、感光ドラム1上のトナー像が転写
ニップ部Nに到達すると、このタイミングに合わせて給
紙カセット34内の用紙などの転写材Pが給紙ローラ3
5により給紙されて搬送ローラ36等によって転写ニッ
プ部Nに搬送される。そして、転写バイアス電源32か
ら現像剤T(トナーc)と逆極性(正極性)の転写バイ
アスが印加された転写ローラ4により、転写ニップ部N
に搬送された転写材Pに感光ドラム1と転写ローラ4間
に発生する静電力によって、感光ドラム1上のトナー像
が転写される。そして、トナー像が転写された転写材P
は定着装置6に搬送され、定着ローラ6aと加圧ローラ
6b間の定着ニップにてトナー像を転写材Pに加熱、加
圧して熱定着した後に外部に排出され、一連の画像形成
動作を終了する。
【0051】また、転写されずに感光ドラム1表面に残
った転写残トナーは、バイアス電源33から感光ドラム
1の帯電電位と逆極性(正極性)のバイアスが印加され
た導電性ブラシ5により帯電され、帯電ニップ部Mにて
帯電スリーブ9表面の磁気ブラシ10aに混入して一時
的に回収される。ところで、上記転写残トナーには、転
写時の剥離放電などによって極性が正のものと負のもの
が混在していることが多い。この極性が混在した転写残
トナーが磁気ブラシ帯電装置2に至って磁気ブラシ10
a内に混入して一時的に回収される。この転写残トナー
の磁気ブラシ10aへの取り込みは、帯電スリーブ9に
帯電バイアス電源12からAC成分を印加することで、
帯電スリーブ9と感光ドラム1間の振動電界効果によっ
て、より効果的に行わせることができる。
【0052】そして、磁気ブラシ10a内に取り込まれ
た転写残トナー(回収現像剤)は、極性がすべて負に帯
電されて感光ドラム1上に吐き出される。極性が揃えら
れて感光ドラム1上に吐き出された転写残トナー(吐き
出しトナー)は、現像位置にて現像装置3の現像スリー
ブ22により、現像時のカブリ取りバイアスによって現
像同時クリーニングで回収される。この転写残トナーの
現像同時回収は、回転方向の画像領域が、感光ドラム1
の周長よりも長い場合には、その他の帯電、露光、現
像、転写といった画像形成工程と同時進行で行われる。
これにより転写残トナーは現像装置3内に回収されて次
工程以後も用いられるため、廃トナーをなくすことがで
きる。また、スペースの面での利点も大きく、画像形成
装置の大幅な小型化が可能となる。
【0053】また、現像剤Tのトナーcとして重合法で
作製した高離型性球形トナーを用いることで、転写残ト
ナーの発生量を少なくすることができ、更に、磁気ブラ
シ10aから吐き出されたトナー(吐き出しトナー)の
現像装置3内への回収性を向上させることができる。本
実施の形態では、2成分接触現像方式の現像装置3を用
いたことにより、磁気ブラシ10aから吐き出されたト
ナーの現像装置3への回収性を向上させている。
【0054】ところで、上述した本実施の形態の画像形
成装置による画像形成(作像)時において、感光ドラム
1の帯電電位が−700V、現像スリーブ22への現像
バイアスが−400Vの場合、感光ドラム1表面の画像
部のトナー量は0.60mg/cm2 、非画像部のトナ
ー量は0mg/cm2 であった。しかしながら、転写残
トナーが磁気ブラシ10aに混入して磁性粒子に少しず
つ現像剤の外添剤やトナーの破片などが付着すること
で、電気抵抗が徐々に増加して帯電性が悪化していく。
これにより、帯電電位が−550Vまで下がったときは
画像部のトナー量は0.65mg/cm2 、非画像部の
トナー量は0.15mg/cm2 となって、カブリが発
生した。よって、画像比率が10%のA4サイズの画像
を形成すると、帯電電位が−700Vの場合、画像1枚
当たりのトナー消費量は37.8mgであり、帯電電位
が−550Vの場合、画像1枚当たりのトナー消費量は
126mgであり、カブリの発生によって88.2mg
のトナーが余分に消費された。
【0055】このように本実施の形態における磁気ブラ
シ帯電装置2では、帯電バイアス印加電源12からの帯
電バイアスと感光ドラム1表面の帯電電位との電位差が
150Vを越えると、感光ドラム1表面に磁性粒子の付
着が発生し始める。
【0056】そこで、本実施の形態では、画像形成(作
像)時に、制御装置(CPU)33は画像比率検知セン
サ32で検知した画像部と非画像部の検知情報から画像
比率を算出し、算出した画像比率からカブリが発生しな
い計算値上のトナー消費量を算出する。また、制御装置
33は、画像形成(作像)時に供給ローラ28の動作時
間を検知し、この検知情報に基づいてトナー補給部27
から現像容器21内に補給されるトナー量、即ち実際の
トナー消費量を算出する。
【0057】制御装置33は、画像比率検出センサ32
からの検出情報による画像比率から算出したカブリが発
生しない計算値上のトナー消費量と、トナー補給部27
からの動作時間情報から算出した実際のトナー消費量と
の差を求める。そして、制御装置33は、両者の差が所
定値より小さいとき(例えばA4サイズの画像1枚当た
り88.2mgまで)は、通常通り画像形成(作像)動
作を実行させ、両者の差が所定値より大きいと判定した
とき(例えばA4サイズの画像1枚当たり88.2mg
を越えたと判定したとき)は、感光ドラム1の帯電電位
が予め設定した値(本実施の形態では−550V)より
低下したと判断して画像形成(作像)動作を停止するよ
う制御する。
【0058】このように本実施の形態では、制御装置3
3で算出した計算値上のトナー消費量と実際のトナー消
費量との差が、A4サイズの画像1枚当たり88.2m
gを越えたときに画像形成(作像)動作を停止すること
で、カブリの発生を防止することができ、更に、帯電バ
イアスと帯電電位との電位差を150V以上になること
を防止することができるので、感光ドラム1表面に磁性
粒子が付着するのを防止し、良好な画像を得ることがで
きる。
【0059】また、制御装置33による上述した理想の
トナー消費量と実際のトナー消費量との差の判定は画像
1枚毎でなく、数十枚毎に行うことで、補給トナー算出
量と消費トナー算出量との差が大きくなり、感光ドラム
1表面に磁性粒子が付着しないように精度よく画像形成
(作像)動作を停止させることが可能となる。
【0060】〈実施の形態2〉図7は、本発明の実施の
形態2に係る画像形成装置を示す概略構成図である。な
お、上述した実施の形態1の画像形成装置と同一機能を
有する部材には同一符号を付し、重複する説明は省略す
る。
【0061】この画像形成装置は、現像容器21内に充
填されている現像剤T中のトナー濃度を検知するための
トナー濃度検知センサ37を有しており、制御装置(C
PU)33は、トナー濃度検知センサ37から入力され
るトナー濃度検知情報に基づいてトナー濃度を検知す
る。そして、本実施の形態では、画像形成(作像)動作
時に一時的に画像形成(作像)を停止して、露光を行わ
ないで感光ドラム1表面の帯電と現像動作を行ったとき
における現像剤T中のトナー濃度を、トナー濃度検出セ
ンサ37からのトナー濃度検出情報に基づいて制御装置
33で検出し、検出したトナー濃度の変化量が所定値を
越えたと判定したときは、感光ドラム1の帯電電位が予
め設定した値(本実施の形態では−550V)より低下
したと判断して画像形成(作像)動作を停止するよう制
御する。
【0062】具体的には、トナー濃度にほとんど変化の
ない場合、即ち、カブリの発生がないときは帯電電位が
実施の形態1と同様に所定の−700Vである。そし
て、制御装置33は、トナー濃度が初期の10%から
9.6%に減少して予め設定した所定値(変化量)を越
えたと判定したとき、画像形成(作像)動作を停止させ
る。この際、20秒で900mgのトナーが消費されて
カブリが発生しており、帯電電位が−550Vまで低下
していた。
【0063】このように本実施の形態では、露光を行わ
ないで感光ドラム1表面の帯電と現像動作を行ったとき
における現像剤T中のトナー濃度を、トナー濃度検知セ
ンサ37からのトナー濃度検知情報に基づいて制御装置
33で検知し、検知したトナー濃度の変化量が所定値を
越えたと判定したときに画像形成(作像)動作を停止す
ることで、カブリの発生を防止することができ、更に、
帯電バイアスと帯電電位との電位差を150V以上にな
ることを防止することができるので、感光ドラム1表面
に磁性粒子が付着するのを防止し、良好な画像を得るこ
とができる。
【0064】〈実施の形態3〉上述した各実施の形態の
画像形成装置において、トナー領域がスラスト方向の特
定の部分に集中した画像を大量に形成していると、その
部分に対応した磁気ブラシ帯電装置2の磁気ブラシ10
aを形成する磁性粒子10の劣化が早くなり、局所的に
感光ドラム1の帯電電位が低下する。その場合、その帯
電電位が低下した部分しかカブリが発生しないため、カ
ブリによるトナー消費量は少ない。
【0065】そこで本実施の形態では、図8に示すよう
に、現像装置3の現像スリーブ22の上部カバー38上
に、アルミニウムなどの導電体39で覆った板状の磁石
40を感光ドラム1と近接するようにして配置した。磁
石40は、感光ドラム1の回転方向に対して現像スリー
ブ22と対向する現像位置Aの上流側で、感光ドラム1
と近接している。磁石40は、現像スリーブ22の長手
方向に沿って形成されている。導電体39には、現像バ
イアス印加電源29から現像スリーブ22に印加する現
像バイアスと同じ現像バイアスが印加される。現像装置
3の他の構成及び画像形成装置の構成は、実施の形態2
と同様である。
【0066】上記したように局所的に感光ドラム1の帯
電電位が低下すると、感光ドラム1に磁性粒子が付着
し、この磁性粒子は感光ドラム1の回転と共に現像スリ
ーブ22と対向する現像位置Aに移動していく。この
時、この感光ドラム1上の磁性粒子は磁石40による磁
気力により引き付けられ、磁石40上の導電体39表面
に付着する。
【0067】そして、感光ドラム1に付着する磁性粒子
の総量がある一定量を超えると、この磁性粒子が導電体
39と感光ドラム1間の隙間を埋めてしまう。その結
果、感光ドラム1は、導電体39に印加されている現像
バイアスのDC値(本実施の形態では−400V)に再
帯電される。そして、感光ドラム1の現像バイアスで帯
電された領域が現像位置Aを通過すると、帯電電位の低
下時に発生するカブリよりも更に濃いカブリが発生する
ことによってトナー消費量が多くなる。
【0068】そして、現像剤T中のトナー濃度の変化
を、図7に示したトナー濃度検知センサ37からのトナ
ー濃度検知情報に基づいて制御装置33で検出すること
で、磁性粒子の感光ドラム1表面への付着を検知するこ
とができる。磁性粒子の感光ドラム1表面への付着が検
知されると、画像形成(作像)動作を停止する。
【0069】このように本実施の形態では、通常の画像
形成時においてカブリによるトナー消費量が少ない場合
でも、磁性粒子の感光ドラム1表面への付着を検知する
ことができるので、以後の画像形成(作像)動作を停止
することにより画像不良の発生を防止することができ
る。
【0070】また、本実施の形態では、導電体39は接
地されていなかったが、導電体39を接地するようにし
てもよい。
【0071】なお、上述した各実施の形態は白黒画像を
形成する画像形成装置であったが、フルカラー画像形成
可能な画像形成装置においても本発明を適用することが
できる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、画像比率検知手段で検知した画像比率から算
出した計算値上のトナー消費量と現像剤供給手段の動作
情報から算出した実際のトナー消費量との差が所定値よ
り大きいと判定したときは、像担持体の帯電電位が設定
値より低下したと判断することができるので、磁性粒子
の像担持体への付着を未然に防止して画像不良の発生を
防止することが可能となる。
【0073】また、請求項4記載の発明によれば、露光
を行わないで像担持体の帯電と現像動作を行ったときに
おける現像剤中のトナー濃度をトナー濃度検知手段で検
知し、検知したトナー濃度の変化量が所定値を越えたと
判定したときは、像担持体の帯電電位が設定値より低下
したと判断することができるので、磁性粒子の像担持体
への付着を未然に防止して画像不良の発生を防止するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示
す概略構成図。
【図2】感光ドラムの層構成を示す概略断面図。
【図3】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の磁
気ブラシ帯電装置を示す概略構成図。
【図4】磁気ブラシ帯電装置と感光ドラム間の等価回路
を示す図。
【図5】磁性粒子の抵抗値を測定する測定装置を示す
図。
【図6】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の現
像装置を示す概略構成図。
【図7】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置を示
す概略構成図。
【図8】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置の現
像装置を示す概略構成図。
【図9】従来例における画像形成装置の帯電スリーブと
感光ドラム間の電位を示す図。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 2 磁気ブラシ帯電装置(帯電手段) 3 現像装置(現像手段) 4 転写ローラ(転写手段) 6 定着装置 9 帯電スリーブ(磁性粒子担持体) 10 磁性粒子 10a 磁気ブラシ 22 現像スリーブ(現像剤担持体) 28 供給ローラ(現像剤消費量検知手段、現像剤
補給部材) 32 画像比率検知センサ(画像比率検知手段) 33 制御装置(制御手段) 37 トナー濃度検知センサ(濃度検知手段) 39 導電体 40 磁石(磁場発生手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小宮 義行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 門田 修一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 渋谷 健一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H003 AA02 BB11 CC04 DD08 DD14 2H027 DA02 DA09 DA32 DD07 DE04 DE05 DE07 EA01 EA18 EC06 ED03 ED08 EF09 EK03 2H077 AA37 AC04 AC16 AD06 AD35 DA02 DA10 DA12 DA42 DA51 DA59 DB12 DB21 EA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、磁性粒子担持体上に担持さ
    れた磁性粒子を前記像担持体に接触させ、帯電バイアス
    の印加により前記像担持体を帯電する帯電手段と、帯電
    された前記像担持体を露光して静電潜像を形成する露光
    手段と、前記静電潜像を現像剤で現像して現像剤像とし
    て顕像化する現像手段と、前記現像剤像を転写材に転写
    する転写手段とを備え、前記転写材に前記現像剤像を転
    写した後に、前記像担持体上に残留した転写残現像剤を
    前記磁性粒子に一旦回収した後、前記磁性粒子から吐き
    出せて前記現像手段で再回収する画像形成装置におい
    て、 前記像担持体上の画像形成領域に対する前記現像剤像の
    画像比率を検知する画像比率検知手段と、 前記現像剤像の作像に消費される現像剤量を検知する現
    像剤消費量検知手段と、 前記画像比率検知手段から入力される画像比率検知情報
    に基づいて計算上の現像剤消費計算量を算出すると共
    に、前記現像剤消費量検知手段から入力される現像剤消
    費量検知情報に基づいて前記現像剤像の作像による現像
    剤消費量を算出し、算出した前記現像剤消費計算量と前
    記現像剤消費量に基づいて前記像担持体の帯電電位の低
    下を検知する制御手段と、を具備した、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、算出した前記現像剤消
    費計算量と前記現像剤消費量との差分が所定値を越えた
    場合には、前記像担持体の帯電電位が所定値よりも低下
    したと判断して前記現像剤像の作像を停止するよう制御
    する、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤消費量検知手段は、前記現像
    剤を前記現像手段に補給する現像剤補給部材であり、前
    記制御手段は前記現像剤補給部材の駆動時間に基づいて
    現像剤消費量を算出する、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 像担持体と、磁性粒子担持体上に担持さ
    れた磁性粒子を前記像担持体に接触させ、帯電バイアス
    の印加により前記像担持体を帯電する帯電手段と、帯電
    された前記像担持体を露光して静電潜像を形成する露光
    手段と、前記静電潜像を現像剤で現像して現像剤像とし
    て顕像化する現像手段と、前記現像剤像を転写材に転写
    する転写手段とを備え、前記転写材に前記現像剤像を転
    写した後に、前記像担持体上に残留した転写残現像剤を
    前記磁性粒子に一旦回収した後、前記磁性粒子から吐き
    出せて前記現像手段で再回収する画像形成装置におい
    て、 前記現像手段にて前記現像剤の濃度を検知する濃度検知
    手段と、 非画像形成時に、前記像担持体の前記帯電手段による帯
    電動作と前記現像手段による現像動作とを行いながら前
    記濃度検知手段で前記現像剤の濃度検知を行い、前記帯
    電動作と前記現像動作を行う前と後にて、前記濃度検知
    手段で前記現像剤の濃度検知をそれぞれ行ったときの濃
    度検知情報を入力して、入力した前記濃度検知情報から
    前記帯電動作と前記現像動作の前と後での現像剤濃度を
    算出し、算出した前記帯電動作と前記現像動作の前と後
    での現像剤濃度の差に基づいて前記像担持体の帯電電位
    の低下を検知する制御手段と、を具備した、 ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、算出した前記帯電動作
    と前記現像動作の前と後での現像剤濃度の差が所定値を
    越えた場合には、前記像担持体の帯電電位が所定値より
    も低下したと判断して前記現像剤像の作像を停止するよ
    う制御する、 ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記像担持体の回動方向に沿って前記像
    担持体と前記現像手段間にて前記像担持体に近接するよ
    うにして、少なくとも表面の一部が導電性を有する磁場
    発生手段を配置し、前記磁場発生手段に前記現像手段に
    印加する現像バイアスと同じバイアスを印加する、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記像担持体が、絶縁性のバインダー中
    に導電性微粒子を分散させた電荷注入層を有する電子写
    真感光体である、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載
    の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100394317C (zh) * 2003-12-24 2008-06-11 佳能株式会社 图像形成装置
US10203642B2 (en) 2016-10-13 2019-02-12 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus and a recording medium for determining image defects based on development current

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