JP2001317612A - 制振制御カムメカニズム - Google Patents

制振制御カムメカニズム

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JP2001317612A
JP2001317612A JP2000133230A JP2000133230A JP2001317612A JP 2001317612 A JP2001317612 A JP 2001317612A JP 2000133230 A JP2000133230 A JP 2000133230A JP 2000133230 A JP2000133230 A JP 2000133230A JP 2001317612 A JP2001317612 A JP 2001317612A
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JP
Japan
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cam
speed
vibration
acceleration
driven
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JP2000133230A
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English (en)
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Masataka Tsurumi
正隆 鶴海
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Dyadic Systems Co Ltd
Original Assignee
Dyadic Systems Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L2810/00Arrangements solving specific problems in relation with valve gears
    • F01L2810/03Reducing vibration

Landscapes

  • Gears, Cams (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械の剛性が低く、高速化が困難なカム機
構により最終可動部を位置付けするメカニズムの高速化
が実現可能なカム曲線の設計技術を含む制振技術を提供
すること。 【構成】 カム機構の加減速時間を系の1次の振動固有
値の振動周期あるいはその整数倍になるように設定し、
指令速度の変曲点と系の1次の振動の節を一致させるこ
とにより、系の1次固有値の悪影響を取り除き、カムに
よって駆動される従動機構全体のメカニズムを実質的に
高剛性化し、それによって高速化を実現するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業機械等に広く
用いられているモータとカムとその従動機構との組み合
わせメカニズムにおいて、従動機構の目的とする働き
(回転運動、直進運動)以外の不要振動を抑えてメカニ
ズムの高速動作を実現するための制振技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】モータにより駆動されるカムによりその
従動機構を制御するタイプのメカニズムの高速化の試み
は、カム曲線による直線加減速やS字加減速曲線を用
い、従動機構部が有害振動を誘発しないように(制御不
能であった1次の固有値を励起させないように)可能な
かぎり衝撃を与えない範囲で変位速度の調整を行う方法
が一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来技術は1次の固有値の処理を放置したものである
ために、カム曲線とカムの回転速度によって決まる加減
速時間を系の1次の振動固有値の影響の生じない範囲で
しか設定できなかったことにより、著しく限定された低
い動作速度性能しか実現できていない。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、モータ
により駆動されるカムによりその従動機構を制御するタ
イプのメカニズムの高速化が実現可能な制御技術を提供
することである。
【0005】本発明の基本的な技術は、特願2000−
118052および特願2000−120691に記載
の「速度を指令速度まで変化させるときの加速・減速制
御時間を振動固有値(周期)の整数倍に特定する」振動
抑制方法に立脚している。
【0006】
【課題を解決するための手段】メカニズムの高速化を阻
害している最大要因は、代表的な例である台形指令速度
制御において、加減速時間を系の1次の振動固有値の影
響の生じない範囲でしか設定できなかったことにあるこ
とから、本発明においては加減速時間を系の1次の振動
固有値の振動周期あるいはその整数倍になるようにカム
曲線とカムの回転数を設定することによって、メカニズ
ムの加速度変曲点(指令速度の折曲り点)と系の1次の
振動の節を一致させることにより、系の1次固有値の悪
影響を取り除き、それによってメカニズムの高速化を実
現するものである。
【0007】本発明を適用すると、メカニズムの加速度
変曲点において指令速度と従動機構部の実速度との間に
速度差と系が持つ等価的なばねのポテンシャルエネルギ
が発生せず、従って、加速度変更にともなう衝撃力はゼ
ロとなり、制御不能な1次固有値に起因する有害振動の
発生を防ぐことが可能となり、結果サーボ系を高速動作
させることが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】図に従って具体的な実施の形態を
説明する。図1は本発明の1実施例であり、モータによ
り回転するカムを駆動し、カムの従動機構部が制御され
る一般的に世の中に存在する代表的なメカニズムであ
る。
【0009】コントローラ1によってモータ2が回転さ
れ、モータにカップリング20を経由して接続されるカ
ム溝3-1を持つカム3が回転する。カム溝3−1には
カムフォロワ4が勘合している。従動レバー5は一端で
カムフォロワ4を保持し、他端に設けられた長穴5−1
で可動部7上に設けられたピン8を抱き、軸6の周りに
揺動する。最終可動部7はサイドを案内壁9によって案
内されて往復直線運動をする。
【0010】本メカニズムにおいて制御したい対象は最
終可動部7の位置付けである。
【0011】然るに、本メカニズムは従動レバー5以降
において各種の遊びと構造材のばね性を持つ。
【0012】遊びの主要な個所は、カム溝3-1とカム
フォロワ4との間、従動レバー5と軸6の間、長穴5−
1とピン8との間および案内壁9と最終可動部7との間
である。これらはメカニズムの系全体の振動に対しては
等価的にばねとして働く。
【0013】直接ばねとして作用するのは、従動レバー
およびその他の係合部のねじれ・撓みである。
【0014】これらのばね性を持つ部分は総合的に等価
ばね(ばね定数k)10として表せる。
【0015】また、従動レバー5以降の従動機構のカム
3のラジアル方向の等価質量(W)11とすると、図1
のメカニズムは図2で示されるような等価質量11を等
価ばね10で支えカム3で等価質量部の位置付けをする
ばねと質量からなる振動系(等価モデル)で表すことが
できる。9’は等価ばね10のカム3の溝3−1との仮
想係合ポイントの仮想案内壁である。
【0016】図3は、このようなメカニズムにおいて、
カム曲線に沿って最終可動部7を目標位置(指令位置)
に位置付けするときの目標速度(以下、指令速度と呼ぶ)
を一般的に使用される加・減速曲線(台形波状OAEF)
で示し、カム曲線がoaefgとなることをで示したも
のである。モータが一定速度で回転するときはカム溝3
−1の形状によってこの指令速度は作り出されるもので
ある。加減速曲線において、OA間は一定加速度で加速
され、AE間は加速度ゼロ、EF間は一定加速度で減速
される。当然のことながらカム曲線の0a間、ef間は
2次曲線となる。
【0017】図3のような1次の振動モデルで表される
負荷系の挙動について図4を用いて説明する。カム3の
回転によりカムフォロワ4がこのような指令速度にて直
線変位すると等価質量11(最終可動部7)の直線運動の
速度は、初めにバネが縮み指令速度より遅くなり、ばね
内にポテンシャルエネルギを蓄積し、次に、この蓄積ポ
テンシャルエネルギを放出しつつばねは伸びはじめ、速
度は指令速度より速くなり、エネルギの放出とともに指
令速度に近づく。つまり点0〜点A〜点Bに至る仮想速
度曲線で示されるごとくに、指令速度を中心とした振動
的な速度変化を繰り返すことになる。またこのような等
価モデルで表される系の振動の周期Tと振幅Pは次式で
与えられることは良く知られている。
【0018】T=(k/m)0.5 P=C1sin ωt+C2cos ωt (ここに、kはばね定数、mは質量、ωは角速度、C1
C2は定数)
【0019】次に、図4の点Aにて速度指令を一定速度
になるように折り曲げる、つまりA点まで一定加速度で
直線加速していた加速度をゼロとすると、系の実速度は
A〜Cで表される振動波形となると容易に想定される。
【0020】ところが系の実速度の振動の節のうち、ば
ねのポテンシャルエネルギがゼロとなる(実速度が指令
速度にある)節と点Aを一致させると点A以降の実速度
は図5の直線A〜C〜Dで表されるごとく振動のない状
態となる。
【0021】この様子を図6を用いて説明する。A、
G、H点は一定速度Vcに切り替える切替えポイントと
する。図6よりG、H点で切り替えた場合(実位置は指
令位置近辺にあるが)速度差=Vh−Vcはゼロではな
く、ばねのポテンシャルエネルギもゼロではない。点A
での切り替えの場合だけその速度差およびばねのポテン
シャルエネルギはゼロとなる。この速度差とばねのポテ
ンシャルエネルギが等価モデルの等価ばねを励振させる
衝撃力となる。従って、唯一、点Aにおける切替えが衝
撃力を発生させない条件となる。系の1次固有値の振動
の節以外の切替えポイントは存在しないことになる。図
6はスタートから点Aに達する時間つまり加速時間Tu
pと系の振動の固有値T1との大きさによりばねに作用
する衝撃力の有無を図式的に表したものである。
【0022】図7は、図6で示した3つの加速度の切替
えポイントの場合、衝撃力により以降の系の実速度がど
のように変化するかを示したものである。
【0023】以上の説明から、切り替えポイントの選定
は図4,5,6からも容易に推定可能のように振動の節
を選択すればよく、振動の1次の固有値の整数倍とすれ
ば良いことがわかる
【0024】また、減速時についても加速時とまったく
同様な動作原理がなりたつことは容易に理解できること
であり、説明は省略する。
【0025】切替えポイントとして振動の節(振動の1
次の固有値の整数倍)を選択するためには、メカニズム
の振動系の固有値を測定し、使用するモータの回転数に
合わせてカム曲線を決定する。
【0026】コントローラ1はモータ3パワードライブ
と回転数制御を行う。
【0027】以上の実施例ではカムの回転軸に対して垂
直な面に溝カムが設けられている例で説明してきたが、
カムは直線的に動くものであっても、また円筒溝カムで
あっても、その従動機構が振動する系であれば上述の考
え方が適用されることは明白である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、系
の1次固有値の悪影響を、あらゆる振動系に対して完全
に取り除くことが可能となり,低剛性機械の少振動駆動
が可能となり、加減速時間の短縮効果によりメカニズム
の高速化が実現できる。また、メカニズムを高剛性化す
ればするほど固有値が高くなり、従って加減速時間も短
縮でき、更にメカニズムを高速化できることとなる。、
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例でモータにより回転するカム
を駆動し、カムの従動機構部が制御される代表的なメカ
ニズム
【図2】図1の従動レバー以降を等価回路にて表現した
概念図
【図3】実施例メカニズムにおける目標カム曲線と、そ
のカム曲線に沿って最終可動部7を目標位置に位置付け
するときの指令速度(一般的に使用される加・減速曲線
(台形波状) )を示す図
【図4】本発明を適用しないで加速度を切替えた場合の
系の実速度と指令速度と加速度切替え点の関係の概念図
【図5】本発明を適用した場合の系の実速度と指令速度
と加速度切替え点の関係を示す図
【図6】スタートから点Aに達する時間すなわち加速時
間Tupと系の振動の固有値T1との大きさによりばね
に作用する衝撃力の有無を図式的に表した図
【図7】加速度切替え点と振動の状態を示す図
【符号の説明】
1 コントローラ 2 モータ 3 カム 3−1 カム溝 4 カムフォロワ 5 従動レバー 5−1 長穴 6 軸 7 最終可動部 8 ピン 9 案内壁 9’ 仮想案内壁 10 等価ばね 11 等価質量 20 カップリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ、前記モータによって駆動される
    カム、前記カムによって所定の変位動作をするカムフォ
    ロア以降の従動機構からなり、前記従動機構の位置変位
    動作において速度をを指令速度まで変化させるときの加
    速・減速制御時間を前記従動機構の振動の1次固有値の
    周期t1あるいはその整数倍になるようにカム曲線によ
    って特定し、前記従動機構の振動を抑制して、前記従動
    機構の高速動作を可能としたことを特徴とするメカニズ
    ム。
JP2000133230A 2000-05-02 2000-05-02 制振制御カムメカニズム Withdrawn JP2001317612A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010210010A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 疑似力覚発生装置
WO2016170907A1 (ja) * 2015-04-21 2016-10-27 アルプス電気株式会社 力覚発生装置
CN111030412A (zh) * 2019-12-04 2020-04-17 瑞声科技(新加坡)有限公司 一种振动波形的设计方法及振动马达

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Effective date: 20070703