JP2001316881A - 液処理装置 - Google Patents

液処理装置

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JP2001316881A
JP2001316881A JP2000174441A JP2000174441A JP2001316881A JP 2001316881 A JP2001316881 A JP 2001316881A JP 2000174441 A JP2000174441 A JP 2000174441A JP 2000174441 A JP2000174441 A JP 2000174441A JP 2001316881 A JP2001316881 A JP 2001316881A
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Wataru Okase
亘 大加瀬
Takenobu Matsuo
剛伸 松尾
Koichiro Kimura
宏一郎 木村
Yoshihiro Boku
慶浩 朴
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理面に泡が溜まり難い液処理装置や被処
理面に形成された泡を容易に泡抜きすることができる液
処理装置を提供する。 【解決手段】フェイスダウン方式のメッキ処理ユニット
M1のホルダ62内側に配設され、このホルダ62下端
部62aに保持されるウエハW下面側と前記下端部62
aとの間をシールするシールリング80先端のシール部
材81のウエハW下面当接部の形状が、水平状の頂部面
と、この頂部面に対して垂直に形成された内周側側面と
で構成されるシール部材を備えたシールリング80を採
用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明はウエハ等の被処理基
板を液処理する液処理装置に係り、更に詳細には処理液
に浸漬した被処理基板に電圧を印加しながら処理を行な
う液処理装置に関する。
【従来の技術】従来より、被処理基板を液処理する方法
として、処理液液面に対して被処理基板を下向きにして
浸漬するフェイスダウン方式の装置が知られている。図
16は典型的なフェイスダウン型のメッキ処理装置の垂
直断面図である。例えば、図16に示したメッキ処理装
置では、メッキ液を上部が開口した処理液槽202に収
容し、このメッキ液に対して被処理基板Wの被処理面を
下向きに水平に保持し、この状態で被処理基板Wをメッ
キ液に浸漬し、電圧を印加して被処理面上にメッキ層を
形成する。この方法では、処理装置を小型化できるとい
う利点があり、広く用いられつつある。ところで、メッ
キ処理などでは被処理面の全体がメッキ液と接触した状
態で処理を行うことが均一なメッキ層を形成する上で不
可欠であり、被処理面とメッキ液との間に泡などが介在
していてはならないが、被処理面を下向きにしてメッキ
液に浸漬する構造上、メッキ液と被処理面との間に泡が
発生しやすい。そのため、このような装置では被処理基
板をメッキ液に浸漬する際に被処理基板を水平面内で回
転させて泡抜きを行なっている。
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
装置では下面側の被処理面外周縁に電圧を印加するため
のカソードコンタクトが接触しており、このカソードコ
ンタクト周辺のコンタクト部が被処理基板外周縁に沿っ
て円環状に下側に突き出ているため、泡が溜まり易いと
いう問題がある。特にカソードコンタクトがメッキ液に
触れるのを防止するシール部材は断面が半円状の環状部
材であるため、半円状部分上部の被処理面との接触部付
近に小さな隙間を形成しやすく、この隙間に入り込んだ
泡は非常に泡抜きしにくいという問題がある。本発明は
上記従来の問題を解決するためになされたものである。
即ち本発明は、被処理面に泡が溜まり難い液処理装置を
提供することを目的とする。また本発明は、被処理面に
形成された泡を容易に泡抜きすることができる液処理装
置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】請求項1の液処理装置
は、処理液を収容する処理液槽と、被処理基板を保持
し、該被処理基板と共に昇降して該被処理基板内周側の
被処理部を前記処理液に接液可能に構成されたホルダ
と、前記被処理基板の被処理部外周縁と前記ホルダ前端
側の被処理基板を保持する保持部との間で押圧され、前
記被処理基板と前記ホルダとの間をシールする環状のシ
ール部材であって、前記被処理基板に押圧されたとき
に、内周側壁面が被処理基板面に対して直角をなす断面
形状を有するシール部材と、を具備する。請求項1の液
処理装置では、シール部材として前記被処理基板に押圧
されたときに、内周側壁面が被処理基板面に対して直角
をなす断面形状を有するシール部材を採用しているの
で、ホルダの保持部に被処理基板を保持させたときにシ
ール部材と被処理基板の被処理面とが直角をなすので、
実質的に小さい隙間がシール部材と被処理面との間に形
成されず、泡が隙間に入り込むという事態が未然に防止
される。請求項2の液処理装置は、請求項1に記載の液
処理装置であって、前記シール部材が、略水平の当接面
と、垂直に切り立った内周側壁面とからなる矩形断面を
有することを特徴とする。請求項2の発明では、前記シ
ール部材が、略水平の当接面と、垂直に切り立った内周
側壁面とからなる矩形断面を有するので、ホルダの保持
部に被処理基板を保持させたときにシール部材と被処理
基板の被処理面とが直角をなし、実質的に小さい隙間が
シール部材と被処理面との間に形成されず、泡が隙間に
入り込むという事態が未然に防止される。請求項3の液
処理装置は、請求項1に記載の液処理装置であって、前
記シール部材が、曲率半径0.1mm以上の断面半円状
に形成された当接面を有することを特徴とする。請求項
3の液処理装置では、前記シール部材が、曲率半径0.
1mm以上の断面半円状に形成された当接面を有するの
で、ホルダの保持部に被処理基板を保持させたときにシ
ール部材と被処理基板の被処理面とが直角をなし、実質
的に小さい隙間がシール部材と被処理面との間に形成さ
れず、泡が隙間に入り込むという事態が未然に防止され
る。請求項4の液処理装置は、処理液を収容する処理液
槽と、被処理基板を昇降して前記被処理基板内周側の被
処理部を前記処理液に接液可能に構成されたホルダと、
前記被処理基板を保持する前記ホルダ前端側の保持部に
配設され、前記被処理基板の外周縁に対向する位置に配
設されたカソードコンタクトと、前記カソードコンタク
トと前記被処理基板との当接部をシールするシール部材
であって、前記当接部より内側に配設され、前記被処理
基板に押圧されたときに、内周側壁面が被処理基板面に
対して直角をなす断面形状を有する内側シール部と、前
記当接部より外側に配設された外側シール部と、を有す
るシール部材とを具備する。請求項4の液処理装置で
は、前記カソードの外側と内側とを外側シール部と内側
シール部とでシールしているので処理液液面に対して被
処理基板の被処理面を上向きにして浸漬することがで
き、容易に泡抜きできる液処理装置を提供することがで
きる。またシール部材として前記被処理基板に押圧され
たときに、内周側壁面が被処理基板面に対して直角をな
す断面形状を有するシール部材を採用しているので、被
処理基板を保持させたときにシール部材と被処理基板の
被処理面とが直角をなし、泡が入り込む隙間が形成され
ない。請求項5の液処理装置は、請求項4に記載の液処
理装置であって、前記内側シール部が、略水平の当接面
と、垂直に切り立った内周側壁面とからなる矩形断面を
有することを特徴とする。請求項5の液処理装置では、
前記シール部材が、略水平の当接面と、垂直に切り立っ
た内周側壁面とからなる矩形断面を有するので、ホルダ
の保持部に被処理基板を保持させたときにシール部材と
被処理基板の被処理面とが直角をなし、実質的に小さい
隙間がシール部材と被処理面との間に形成されず、泡が
隙間に入り込むという事態が未然に防止される。請求項
6の液処理装置は、請求項4に記載の液処理装置であっ
て、前記内側シール部が、曲率半径0.1mm以上の断
面半円状に形成された当接面を有することを特徴とす
る。請求項6の液処理装置では、前記シール部材が、曲
率半径0.1mm以上の断面半円状に形成された当接面
を有するので、ホルダの保持部に被処理基板を保持させ
たときにシール部材と被処理基板の被処理面とが直角を
なし、実質的に小さい隙間がシール部材と被処理面との
間に形成されず、泡が隙間に入り込むという事態が未然
に防止される。請求項7の液処理装置は、請求項4〜6
の何れか1項に記載の液処理装置であって、前記シール
部材が、前内側シール部から前外側シール部にわたって
連続的に形成された導出路を少なくとも一つ備えている
ことを特徴とする。請求項7の液処理装置では、前記シ
ール部材が、前内側シール部から前外側シール部にわた
って連続的に形成された導出路を少なくとも一つ備えて
いるので、前記処理液に対して被処理基板の被処理面を
下向きにして浸漬する場合であっても、泡が前記導出路
を介して抜け易くなる。請求項8の液処理装置は、請求
項4〜7の何れか1項に記載の液処理装置であって、前
記ホルダが、前記被処理基板の裏面を覆う裏面カバーを
更に具備することを特徴とする。請求項8の液処理装置
では、前記ホルダが、前記被処理基板の裏面を覆う裏面
カバーを更に具備しているので、被処理基板の裏面を処
理液から保護することが出来る。その結果、処理液に対
して被処理基板の被処理面を上向き下向きいずれの方向
に向けて処理することが出来る。
【発明の実施の形態】(第一の実施の形態)以下、本発
明の第一の実施の形態に係る銅メッキ用のメッキ処理シ
ステムについて説明する。図1は本実施形態に係るメッ
キ処理システムの斜視図であり、図2は同メッキ処理シ
ステムの平面図であり、図3は同メッキ処理システムの
正面図であり、図4は同メッキ処理システムの側面図で
ある。図1〜図4に示したように、このメッキ処理シス
テム1はウエハWを出し入れしたり運搬するキャリアス
テーション2とウエハWに実際に処理を施すプロセスス
テーション3とから構成されている。キャリアステーシ
ョン2はウエハWを収容する載置台21と載置台21上
に載置されたキャリアカセットCにアクセスしてその中
に収容されたウエハWを取り出したり、処理が完了した
ウエハWを収容したりする第2の搬送手段としてのサブ
アーム22とから構成されている。キャリアカセットC
内には複数枚、例えば25枚のウエハWを等間隔毎に水
平に保った状態で垂直方向に収容されるようになってい
る。載置台21上には図中X方向に例えば4個のキャリ
アカセットCが配設されている。サブアーム22は図中
X方向に配設されたレール上を移動するとともに鉛直方
向(Z方向)即ち図中紙面に垂直な方向に昇降可能かつ
水平面内で回転可能な構造を備えており、載置台21上
に載置されたキャリアカセットC内にアクセスして未処
理のウエハWをキャリアカセットCから取り出したり、
処理が完了したウエハWをキャリアカセットC内に収納
するようになっている。またこのサブアーム22は後述
するプロセスステーション3との間でも、処理前後のウ
エハWを受け渡しするようになっている。プロセスステ
ーション3は図1〜図4に示すように直方体又は立方体
の箱型の外観を備えており、その周囲全体は耐腐食性の
材料、例えば樹脂や表面を樹脂でコーティングした金属
板などでできたハウジング31で覆われている。プロセ
スステーション3の内部は図1及び図4に示すように略
立方形或いは直方形の箱型の構成となっており、内部に
は処理空間Sが形成されている。処理空間Sは図1及び
図4に示したように直方体型の処理室であり、処理空間
Sの底部には底板33が取り付けられている。処理空間
Sには、複数の処理ユニット、例えば4基のメッキ処理
ユニットM1〜M4が例えば処理空間室S内の、次に説
明するメインアーム35の周囲にそれぞれ配設されてい
る。図1及び図2に示すように底板33のほぼ中央には
ウエハを搬送するための第1の搬送手段としてのメイン
アーム35が配設されている。このメインアーム35は
昇降可能かつ水平面内で回転可能になっており、更に略
水平面内で伸縮可能な上下二本のウエハ保持部材を備え
ており、これらのウエハ保持部材を伸縮させることによ
りメインアーム35の周囲に配設された処理ユニットに
対して処理前後のウエハWを出し入れできるようになっ
ている。またメインアーム35は垂直方向に移動して上
側の処理ユニットへも出入りできるようになっており、
下段側の処理ユニットから上段側の処理ユニットへウエ
ハWを運んだり、その逆に上側の処理ユニットから下段
側の処理ユニットへウエハWを運ぶこともできるように
なっている。更にこのメインアーム35は保持したウエ
ハWを上下反転させる機能を備えており、一の処理ユニ
ットから他の処理ユニットへウエハWを搬送する間にウ
エハWを上下反転できる構造を備えている。なおこのウ
エハWを反転できる機能はメインアーム35に必須の機
能ではない。上段側には他の処理ユニット、例えば第2
の液処理装置としての洗浄処理ユニットSRDが例えば
2基キャリアステーションに近い側、即ち前記メッキ処
理ユニットM1,M2の上側にそれぞれ配設されてい
る。このように複数の処理ユニットが上下方向に多段配
置されているので、液処理システムの面積効率を向上さ
せることが出来る。プロセスステーション3のハウジン
グ31のうち、キャリアステーション2に対面する位置
に配設されたハウジング31aには、図3に示すように
3つの開閉可能な開口部G1〜G3が配設されている。
これらのうちG1は下段側に配設されたメッキ処理ユニ
ットM1とM2との間に配設された中継載置台36の位
置に対応する開口部であり、キャリアカセットCからサ
ブアーム22が取り出した未処理のウエハWをプロセス
ステーション3内に搬入する際に用いられる。搬入の際
には開口部G1が開かれ、未処理ウエハWを保持したサ
ブアーム22が処理空間S内にウエハ保持部材を伸ばし
てアクセスし、中継載置台36上にウエハWを置く。こ
の中継載置台36にメインアーム35がアクセスし、中
継載置台36上に載置されたウエハWを保持してメッキ
処理ユニットM1〜M4などの処理ユニット内まで運
ぶ。残りの開口部G2及びG3は処理空間Sのキャリア
ステーション2に近い側に配設されたSRDに対応する
位置に配設されており、これらの開口部G2、G3を介
してサブアームが処理空間S内にアクセスし、上段側に
配設されたSRDに直接アクセスして処理が完了したウ
エハWを受け取ることができるようになっている。その
ためSRDで洗浄されたウエハWが汚れたメインアーム
に触れて汚染されることが防止される。また、処理空間
S内には図4中上から下向きのエアフローが形成されて
おり、システム外から供給された清浄なエアが処理空間
Sの上部から供給され、洗浄処理ユニット、メッキ処理
ユニットM1〜M4に向けて流下し、処理空間Sの底部
から排気されてシステム外に排出されるようになってい
る。このように処理空間S内を上から下に清浄な空気を
流すことにより、下段側のメッキ処理ユニットM1〜M
4から上段側の洗浄装置の方には空気が流れないように
なっている。そのため、常に洗浄処理ユニット側は清浄
な雰囲気に保たれている。更に、メッキ処理ユニットM
1〜M4や洗浄処理ユニット等の各処理ユニット内はシ
ステムの処理空間Sよりも陰圧に維持されており、空気
の流れは処理空間S側から各処理ユニット内に向って流
れ、各処理ユニットからシステム外に排気される。その
ため、処理ユニット側から処理空間S側に汚れが拡散す
るのが防止される。図5はメッキ処理ユニットM1の垂
直断面図である。図5に示すように、このメッキ処理ユ
ニットM1では、ユニット全体が密閉構造のハウジング
41で覆われている。このハウジング41も樹脂等の耐
腐食性の材料で構成されている。ハウジング41の内側
は概ね上下二段に分かれた構造になっており、排気路を
内蔵したセパレータ72により、セパレータ72の上側
に位置する第1の処理部Aと、セパレータ72の下側に
位置する第2の処理部Bとに仕切り分けられている。そ
のため、第2の処理部B側から上側の第1の処理部A側
に汚れが拡散するのが防止される。セパレータ72の中
央には貫通孔74が設けられており、この貫通孔74を
介して後述するドライバ61に保持されたウエハWが第
1の処理部Aと第2の処理部Bとの間を行き来できるよ
うになっている。処理部Aと処理部Bとの境界にあたる
部分のハウジングには開口部とこの開口部を開閉するゲ
ートバルブ73が設けられている。このゲートバルブ7
3を閉じるとメッキ処理ユニットM1内はその外側の処
理空間Sとは隔絶された空間となるので、メッキ処理ユ
ニットM1から外側の処理空間S内への汚れの拡散が防
止される。またメッキ処理ユニットM1〜M4はそれぞ
れ別個独立に運転することができ、処理システムに対し
てそれぞれが着脱可能に構成されている。そのため、一
つのメッキ処理ユニットについての保守管理時など運転
できない場合には、他のメッキ処理ユニットを代替使用
することができ、保守管理が容易に行なえる。第1の処
理部AにはウエハWを略水平に保持して回転させる基板
保持機構としてのドライバ61が配設されている。この
ドライバ61はウエハWを保持するホルダ62と、この
ホルダ62ごとウエハWを略水平面内で回転させるモー
タ63とから構成されており、モータ63の外套容器に
はドライバ61を支持する支持梁67が取りつけられて
いる。支持梁67の端はハウジング41の内壁に対して
ガイドレール68を介して昇降可能に取り付けられてい
る。支持梁67は更にシリンダ69を介してハウジング
41に取りつけられており、このシリンダ69を駆動す
ることによりドライバ61の位置を上下できるようにな
っている。具体的には図5に示したように、ドライバ6
1の位置はウエハWを搬出入するための搬送位置(I)
と、ウエハW下面側の被処理面を洗浄する洗浄位置(I
I)、後述するスピンドライを行なうためのスピンドラ
イ位置(IV)、及びウエハWをメッキ液に浸漬した状
態でメッキを行なうメッキ位置(V)の主に4つの異な
る高さの間で上下動させる。第2の処理部Bには例えば
硫酸銅などの、銅メッキ用のメッキ液を収容するメッキ
バス42が配設されている。メッキバス42は二重構造
になっており、内槽42aの外側に外槽42bが略同軸
的に配設されている。メッキバス42は前述したドライ
バ61の真下に配設されており、メッキ液で内槽42a
を満たしたときにメッキ液の液面がメッキ位置(V)で
停止させたドライバ61に保持されたウエハWよりもメ
ッキ液液面の方が高くなる高さに内槽42aが固定され
ている。内槽42aの内部にはメッキ液を底部側から上
面に向けて噴出させる噴出管43が内槽42aの底部略
中心から内槽42aの深さ方向略中間付近まで伸びてお
り、噴出管43の周囲には電解メッキ処理時にアノード
として機能する電極44が配設されている。噴出管43
の端部外周と内槽42aとの間にはメンブレンフィルタ
45が配設されており、電解メッキ時に電極44から混
入する異物がメッキ液液面に浮上してメッキの障害にな
るのを防止している。内槽42a底部の中心から偏心し
た位置にはメッキ液を循環させるための循環配管46,
47が配設されており、図示しないポンプによりメッキ
液を循環させ、循環配管47で吸い込んだメッキ液を循
環配管46から供給するようになっている。外槽42b
は内槽42aの外壁面との間にメッキ液の流れる流路4
2cを形成している。更に外槽42bの底部には流路4
2cに流れ込んだメッキ液を内槽42a内に戻すための
配管48が接続されている。この配管48は前記噴出管
43とポンプ49を介して繋がっており、このポンプ4
9を作動させることにより内槽42aから溢れ出して流
路42c、配管48に流れ込んだメッキ液を再び内槽4
2a内に戻すと共にウエハW下面側の被処理面に向けて
噴出できるようになっている。次に本実施形態に係るシ
ールドリング80について説明する。図6は本実施形態
に係るドライバ61下部のホルダ62部分を拡大した部
分拡大図である。図6に示したように、ドライバ61の
下部に配設されたホルダ62の下端部62aにはシール
ドリング80が配設されている。このシールドリング8
0のシール部材81がホルダ下端部62aと、この上に
保持されるウエハW下面側との間をシールすることによ
りメッキ液がホルダ62内に進入するのを防止してい
る。またシールドリング80の途中にはこれを貫通して
カソードコンタクト64が配設されており、このカソー
ドコンタクト64がウエハW下面の外周縁部と接触する
ことによりウエハW下面側に電圧を印加できるようにな
っている。ドライバ61の内部にはウエハWだけを昇降
させる昇降機構(図示省略)が配設されており、この昇
降機構を作動させることにより、ドライバ61の高さを
変えずにウエハWの高さだけをドライバ61内部で変え
ることができる。この昇降機構はウエハW下面外周縁部
で接触して電圧を印加するカソードコンタクト64とウ
エハWとを接離させるときに作動させるものであり、例
えばカソードコンタクト64を洗浄する際にウエハWを
上昇させて接点表面を露出させ、ノズルから噴射された
水により洗浄しやすくする。図7は本実施形態に係るシ
ールドリング80を示した図であり、それぞれ図7
(a)は平面図を、図7(b)はその側面図を、図7
(c)はその垂直断面を示している。また図8はシール
ドリング80の垂直断面の内周縁部を部分的に拡大した
図である。図7(c)及び図8に示したように、本実施
形態に係るシールドリング80ではリングの本体部分8
0は樹脂でできており、この本体部分80の内周縁側に
例えばゴム製のシール部材81が覆うようにして配設さ
れている。特にこのシール部材81上部のウエハW下面
と接触する部分は垂直断面が直角に形成されている。そ
のためウエハWを載置してこれをシール部材81側に押
圧したときにシール部材81の上面がウエハW下面と密
着し、隙間が形成されない。また、シール部材81の側
面(内周面)はウエハW下面と直角を形成している。そ
のため、ウエハWをメッキ液に浸漬する際にウエハW表
面に付着した泡や通電してメッキする時にウエハW下面
側に泡が付着しても、泡が取り込まれる窪みが形成され
ないので、容易に泡抜きすることか出来る。次に本実施
形態に係るメッキ処理システム全体の処理プロセスにつ
いて説明する。図9はメッキ処理システム全体のフロー
を示すフローチャートである。図9に示すように、電源
を投入してこのメッキ処理システムを立ち上げ、載置台
21上に未処理のウエハWが1ロット、例えば25枚収
容されたキャリアカセットCを図示しない搬送用ロボッ
トを使って載置すると、サブアーム22は未処理ウエハ
Wがセットされたことを認識してキャリアカセットCの
前まで移動し、ウエハ保持部22aをキャリアカセット
C内に差し込んで中に収容されている未処理のウエハW
を取り出し、このウエハWをプロセスステーション内に
ある中継載置台36上に一旦載置する。なお、載置台2
1の近傍にアライメント調整装置(図示省略)を配設
し、このアライメント調整装置でウエハWの向き(アラ
イメント)を調整してからサブアーム22や中継載置台
36上にウエハWが搬送されるようにしてもよい。中継
載置台36上に未処理ウエハWが載置されると、メイン
アーム35がウエハWの載置を認識して作動を開始し、
中継載置台36のところまでアクセスして未処理ウエハ
Wを受け取る。未処理ウエハWを受け取ったメインアー
ム35は今度は処理空間Sの下段側に配設されたメッキ
処理ユニット、例えばメッキ処理ユニットM1にアクセ
スしてこのメッキ処理ユニットM1内へ未処理のウエハ
Wを搬入する。以下、メッキ処理ユニットM1内での処
理のフローについては図10に沿って説明する。図10
はメッキ処理ユニットM1内で行なわれるメッキ処理の
フローを図示したフローチャートである。中継載置台3
6から未処理のウエハWを受け取ったメインアーム35
はメッキ処理ユニットM1にアクセスする。即ち、メッ
キ処理ユニットM1ではゲートバルブ73が開かれ、未
処理ウエハWを保持したままメインアーム35が第1の
処理部Aに進入して前記搬送位置(I)で待機している
ドライバ61のホルダ62に未処理のウエハWを引き渡
す(ステップ2(1))。ドライバ61ではウエハWが
ホルダ62に引き渡されると、ウエハWをホルダ62に
対して同心的に載置し、上から押圧してウエハWをシー
ル部材81に押しつける。このときの状態を垂直断面図
で示したのが図11である。図11(a)に示したよう
に、シールリング80内周側上端のシール部材81の内
周縁側側面が頂部面に対して直角に形成されているの
で、ウエハWを載置してセットしたときに、図11
(b)に示すようにウエハWの下面に対してシール部材
81の頂部面が全体に密着する。未処理のウエハWをド
ライバ61のホルダ62にセットし終えたら、ゲートバ
ルブ73を閉じ、シリンダ69を駆動してドライバ61
をメッキ位置(V)まで下降させる(ステップ2
(2))。この下降操作によりホルダ62に保持された
ウエハW下面側の被処理面はメッキバス42内のメッキ
液液面と接触する。この液面と接触する際に空気の泡が
ウエハW表面に形成され易いが、本実施形態に係るシー
ルリング80ではシール部材81の頂部面全体がウエハ
W下面と密着しており、隙間は形成されないので、ウエ
ハWをメッキ液に接触させる際に形成された泡がウエハ
W下面とシール部材81頂部面との間に入り込んで抜け
なくなるという現象が防止される。また、このとき、空
気の泡がウエハW表面に付着したままでメッキ処理を行
なうとウエハW表面に形成されるメッキ層が不均一にな
るので、ウエハWをメッキ液液面に接触させた状態でド
ライバ61のモータ63を作動させてウエハWを略水平
面内で回転させることによりウエハW表面の泡抜きを行
なう(ステップ2(3))。このとき、本実施形態に係
るシールリング80では、シールリング80内周側上端
のシール部材81の内周縁側側面が頂部面に対して直角
に形成されているので、ウエハW下面とシール部材81
の内周側側面とが図11(b)に示すように直角をな
す。そのため、泡抜きのためのウエハWの回転により形
成されたメッキ液の流れが図11(c)に示したように
ウエハWの下面側からシール部材81の内周側側面、更
にシールリング80の下面側を通って図中左側(ホルダ
62の外側)に向ってスムーズに流れ、この流れに沿っ
て泡も速やかにホルダ62の外側に流去するので、泡抜
きが円滑かつ効率的に行なわれる。泡抜きを十分行なっ
たら同じ高さを維持しながらモータ63の回転速度を下
げ、ウエハWとメッキバス42内のアノード44との間
に電圧を印加してメッキを開始する(ステップ2
(4))。所定時間経過して十分な厚さのメッキ層がウ
エハW上に形成されたら、電圧の印加を停止してメッキ
層の形成を停止し、バルブV1を開くと共に汲み出しポ
ンプ51を作動させてメッキ液をタンク50内に戻し、
メッキバス42内の液面を下降させ(ステップ2
(5))、ホルダ62を上昇させてウエハWをスピンド
ライ位置(IV)まで移動させる。この状態でモータ6
3を作動させてウエハWを水平面内で回転させ、スピン
ドライを実行する(ステップ2(6))。スピンドライ
によりメッキ液がウエハWから大方取り除かれたら、ド
ライバ61を前記した洗浄位置(II)まで上昇させる
(ステップ2(7))。次に、この状態でモータ63を
駆動してウエハWを回転させながらノズル62,62か
ら純水をウエハW下面に向けて噴出してウエハW下面を
洗浄する(ステップ2(8))。ウエハW下面の洗浄が
終了したら、ドライバ61の高さはそのまま保ち、図示
しない昇降機構によりドライバ61内のウエハWだけを
僅かに上昇させてノズル62,62から噴出する純水が
ちょうどウエハW下面と保持部との接点であり、電気的
に接続するカソードコンタクト64に当たる高さまで上
昇させる。この状態でノズル62,62から純水を噴出
させて前記カソードコンタクト表面を洗浄する(ステッ
プ2(9))。カソードコンタクト64の洗浄が完了し
たら再びウエハWがこのカソードコンタクト64と当接
する高さまで下降させ(ステップ2(10))、モータ
63を作動させてスピンドライを行なって水分を取り除
く(ステップ2(11))。スピンドライが完了した
ら、ドライバ61を搬送位置(I)まで上昇させ(ステ
ップ2(12))、この位置で維持しながらゲートバル
ブ73を開いてメインアーム35を進入させ、メッキ処
理ユニットM1での処理が完了したウエハWを搬出する
(ステップ2(13))。メッキ処理ユニットM1での
メッキ処理工程が完了したら、後続の処理を行なう処理
ユニットへウエハWを搬送する。例えば前記メッキ処理
ユニットM1とは組成の異なるメッキ液を用いる他のメ
ッキ処理ユニットM2〜M4で更に別のメッキ処理を行
なう場合には当該メッキ処理ユニットM2〜M4内へ搬
入して前記と同様にして追加の後続のメッキ処理を行な
う。メッキ処理ユニットM1から後続の他の処理ユニッ
ト、例えばメッキ処理ユニットM2〜M4や、第2の処
理装置としての洗浄処理ユニット等へ搬送する間に、必
要に応じてウエハWをメインアーム35で保持したまま
上下反転させる。例えばメッキ処理ユニットM1でウエ
ハWの下面側にメッキ層を形成した後、洗浄処理ユニッ
トでメッキ層を形成した面を上側にして洗浄する場合等
である。このようにウエハWの搬送時にメインアーム3
5上でウエハWを上下反転できるので、処理の工程に無
駄がなく、速やかにウエハWの搬送と上下反転とを同時
に行なうことができる。一連のメッキ処理工程が完了し
たら、最後のメッキ処理ユニットM1〜M4内へメイン
アーム35がアクセスしてメッキ処理の完了したウエハ
Wを取り出す。しかる後にメインアーム35はウエハW
を保持したままその保持部35aを処理空間Sの上部へ
移動させ、メッキ処理ユニットM1〜M4の上段側に配
設されている洗浄処理ユニット170内に搬入する。こ
のとき、処理空間S内には図中上方から下方に向けてク
リーンエアが流下するダウンフローが形成されているの
で、下段側のメッキ処理ユニットM1〜M4の方から上
段側の洗浄処理ユニット170側へ空気が流れることは
ない。そのため、処理空間S内の洗浄処理ユニット17
0近傍の雰囲気は常にメッキ処理ユニットM1〜M4近
傍の雰囲気より清浄に保たれる。洗浄処理ユニット17
0による洗浄処理が完了したら、後続の処理、例えば第
3の処理としてのアニーリング処理を行なう。このアニ
ーリング処理はいわゆる熱盤上にウエハWを所定時間載
置することにより行う。アニーリングが完了したら、再
びメインアーム35が処理後のウエハWを受け取り、中
継載置部36を経由して、或いは洗浄処理ユニット17
0内を経由してメインアーム35からサブアーム22へ
引き渡される。サブアーム22に引き渡された処理後の
ウエハWは前記と逆の径路を通ってキャリアカセットC
内に収容され、一連の処理が完了する。以上説明したよ
うに、本実施形態に係るメッキ処理ユニットでは、シー
ルリング80の内周側上端のシール部材81の内周縁側
側面が頂部面に対して直角に形成されており、ウエハW
を載置してセットしたときに、ウエハWの下面に対して
シール部材81の頂部面が全体に密着する。そのため、
ウエハWの下面とシール部材81の頂部面との間に隙間
は形成されないので、ウエハWをメッキ液に接触させる
際に形成された泡がウエハW下面とシール部材81頂部
面との間に入り込んで抜けなくなるという現象が防止さ
れる。また、このシールリング80では、シール部材8
0内周側上端のシール部材81の内周縁側側面が頂部面
に対して直角に形成されているので、ウエハW下面とシ
ール部材81の内周側側面とが直角をなす。そのため、
泡抜きのためのウエハWの回転により形成されたメッキ
液の流れがウエハWの下面側からシール部材81の内周
側側面、更にシールリング80の下面側を通って図中左
側(ホルダ62の外側)に向ってスムーズに流れ、この
流れに沿って泡も速やかにホルダ62の外側に流去する
ので、泡抜きが円滑かつ効率的に行なわれる。なお、本
発明は上記実施形態に限定されない。例えば上記実施形
態ではウエハWの一面にのみメッキ処理を施す構成とし
たが、複数の異なる液処理槽を配設しておき、反転させ
ながら処理し、ウエハWの表面と裏面とで異なる処理を
施すようにすることもできる。更に、上記各処理ユニッ
トの搬出入口付近には更に窒素ガスによるエアカーテン
を形成してもよい。更に、上記メインアーム35は搬送
途中でウエハWの上下面を反転させる機能を備えたもの
であってもよい。また、上記実施形態では、処理空間S
の上段側には第2の処理装置としての洗浄処理ユニット
の他に第3の処理装置としてのアニーリングユニットを
配設した場合について説明したが、アニーリングユニッ
ト以外の処理ユニット、例えばメッキ処理前のウエハW
の表面処理を行なう前処理ユニットやメッキ処理後のウ
エハWを処理する後処理ユニットを第3の処理装置とし
て配設してもよい。更に、上記実施形態ではウエハWを
例にして説明したが、本発明はLCD用ガラス基板用の
メッキ処理システムとしても適用できる。また、上記実
施形態ではメッキ処理ユニットを下段側に配設した構造
としたが、液相での処理を施す処理ユニットであれば、
メッキ処理ユニット以外の処理ユニットも使用できるこ
とはいうまでもない。 (第2の実施の形態)以下、本発明の第2の実施形態に
ついて説明する。なお、以下の実施形態について先行す
る実施の形態と重複する内容については説明を省略する
ことがある。図12は本実施形態に係るシールリング8
0の内周側端部の垂直断面を部分的に拡大した図であ
る。図12に示したように本実施の形態に係るシールリ
ング80では、その内周側端部上部のシール部82が、
曲率半径Rが0.1mm以上に形成されている。本実施
の形態に係るシールリング80では、内周側端部上部の
シール部82が曲率半径Rが0.1mm以上に形成され
ているので、ウエハWを載置して押圧したときにウエハ
W下面と内周側端部の上部82とがほぼ全面にわたって
密着し、ウエハW下面と内周側端部上部のシール部82
との間には殆ど隙間が形成されない。そのため、ウエハ
Wをメッキ液に接触させる際にできる泡がウエハW下面
と内周側端部上部シール部82との間の隙間に入り込ん
で泡抜きできなくなるということが防止される。また、
内周側端部の上部82が曲率半径Rが0.1mm以上に
形成されているので、ウエハWを載置して押圧したとき
にシール内周側端部上部シール部82の内周側側面とウ
エハWとがほぼ直角をなすので、泡抜き時のメッキ液の
流れがスムーズになり、このメッキ液の流れに伴って泡
も円滑に抜け易くなる。そのため泡抜きが効率的かつ速
やかに行なえる。なお、シール部の曲率半径Rは0.1
mm以上であることが好ましい。ここで、シール部82
の曲率半径の好ましい範囲を0.1mm以上としたの
は、曲率半径が0.1mmを下回ると、製造加工時の寸
法精度が十分得られないため品質上、即ち安定性や再現
性に支障をきたして首尾よくシールすることができな
い、という弊害が生じるからである。 (第3の実施の形態)本実施形態に係るシールリング8
0ではシール部材で形成された泡導出路を備えた構成と
した。図13は本実施形態に係るシールリング80の平
面図と垂直断面図であり、図14は同シールリング80
の斜視図である。本実施形態に係るシールリング80で
は、カソードコンタクト64,64,…の周囲を堤防状
に包囲するようにシール部材81が配設されており、シ
ール部材81の内周側側面と頂部面とは直角をなすよう
な形状を備えている。更に本実施形態に係るシールリン
グ80では、シールリング80の内周側から外周側にか
けて泡を導出するための導出路を形成するようにシール
部材81が配設されている。即ち、図13及び図14に
示すように、本実施形態に係るシールリング80では、
カソードコンタクト64,64,…を挟んでそのその外
側と内側とに2本のシール部材81a,81bが同心円
状に配設されている。これらのシール部材81aと81
bとの間には、泡をホルダ62の外側へ導出するための
導出路83,84が形成されている。これらの導出路8
3,84はシール部材81aと81bとの間にわたって
シールリンクセ80の半径方向に形成されており、これ
らの導出路83,84に沿ってシール部材81aと81
bとの間を連結するようにシール部材81cが配設され
ている。これらのシール部材81a〜81cはその内側
に配設されたカソードコンタクト64,64,…を包囲
する堤防状に配設されている。本実施形態に係るシール
リング80はホルダ62の下端部のフランジ部62aの
内側に取りつけて使用する。本実施形態に係るシールリ
ング80の上にウエハWを載置して下向きに押圧する
と、ウエハWの外周縁部にシール部材81a〜81cが
当接され、シール部材81a〜81cの内側に配設され
たカソードコンタクト64,64,…がウエハW下面側
外周縁部に接触して電気的導通が形成されると共に、外
側に配設されたシール部材81a〜81cがウエハW下
面側外周縁に密着してシール部材81a〜81cの内側
の空間を密封し、カソードコンタクト64,64,…と
ウエハW下面側との接点にメッキ液が侵入するのを防止
する堤防として機能する。それと同時にホルダ62内周
側から外周側にかけて泡を導出するための導出路83,
84を形成している。このように、本実施形態に係るシ
ールリング80では、泡を導出する導出路83,84を
形成するようにシール部材81a〜81cが配設されて
いるので、着水時、即ちウエハWをメッキ液に接触させ
る際にウエハW表面に付着する泡や、通電してメッキ層
を形成する際にウエハW下面側に生じる泡を容易に排出
することが出来る。なお、本実施形態では導出路83,
84の二つの導出路が形成された構成としたが、これに
限定されるものではなく、泡の導出路は一つでも良く、
また3つ以上形成されていても良い。 (第4の実施の形態)本実施形態に係るメッキ処理ユニ
ットでは、ウエハWの被処理面を上方に向けた状態で処
理を行なう、いわゆるフェイスアップ型の構成を採用し
た。図15は本実施形態に係るメッキ処理ユニットの垂
直断面図である。図15に示すように、本実施形態に係
るメッキ処理ユニットでは、ウエハWを保持するホルダ
62が裏面カバー90を備えており、この裏面カバー9
0がウエハWの非処理面である、いわゆる裏面を覆って
保護するようになっている。また、本実施形態に係るメ
ッキ処理ユニットでは、前記第3の実施形態と同様のシ
ールリング80を用いており、図15に示すように上方
に向けたウエハWの被処理面に対してウエハW側からウ
エハW外周縁部を覆うように取りつけられている。但
し、本実施形態で用いるシールリング80では、泡を導
出する導出路83,84は形成されていなくても良い。
本実施形態に係るメッキ処理ユニットでは、ウエハWの
被処理面を上側に向けた状態で処理を行なうフェイスア
ップ方式を採用しているので、ウエハWの着水時にウエ
ハW下面とメッキ液面との間に泡を噛み込むことが未然
に防止される。また、被処理面が上方を向いているの
で、メッキ時にウエハW表面で泡が発生しても容易に泡
抜きが出来る。更に、シールリング80はカソードコン
タクト64,64,…の周囲を包囲して密封するので、
ウエハWをメッキ液液面より低い位置まで下降させて
も、カソードコンタクト64,64,…とウエハWとの
接点はメッキ液に触れることが防止されている。
【発明の効果】本発明によれば、被処理面に泡が溜まり
難い液処理装置や被処理面に形成された泡を容易に泡抜
きすることができる液処理装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るメッキ処理システムの斜
視図である。
【図2】第1の実施形態に係るメッキ処理システムの平
面図である。
【図3】第1の実施形態に係るメッキ処理システムの正
面図である。
【図4】第1の実施形態に係るメッキ処理システムの側
面図である。
【図5】第1の実施形態に係るメッキ処理ユニットの垂
直断面図である。
【図6】第1の実施形態に係るホルダの垂直断面図の部
分拡大図である。
【図7】第1の実施形態に係るシールドリングを示した
図である。
【図8】第1の実施形態に係るシールドリングの垂直断
面の部分拡大図である。
【図9】第1の実施形態に係るメッキ処理システム運転
時のフローチャートである。
【図10】第1の実施形態に係るメッキ処理ユニットの
メッキ処理のフローチャートである。
【図11】第1の実施形態に係るシールリング装着状態
の垂直断面図である。
【図12】第2の実施形態に係るシールリングの垂直断
面図である。
【図13】第3の実施形態に係るシールリングの平面図
と垂直断面図である。
【図14】第3の実施形態に係るシールリングの斜視図
である。
【図15】第4の実施形態に係るメッキ処理ユニットの
垂直断面図である。
【図16】従来のフェイスダウン方式のメッキ処理装置
の垂直断面図である。
【符号の説明】
W…ウエハ(被処理基板)、 42…メッキバス(処理液槽)、 62…ホルダ、 80…シールリング、 81…シール部材、 64…カソードコンタクト、 83…導出路、 84…導出路、 90…裏面カバー。
フロントページの続き (72)発明者 木村 宏一郎 神奈川県津久井郡城山町町屋1丁目2番41 号 東京エレクトロン イー・イー株式会 社内 (72)発明者 朴 慶浩 山梨県韮崎市穂坂町三ッ沢650 東京エレ クトロン株式会社内 Fターム(参考) 4K024 AA09 BA11 BB12 BC10 CB02 CB12 CB16 GA16 4M104 BB04 DD52 HH20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液を収容する処理液槽と、 被処理基板を保持し、該被処理基板と共に昇降して該被
    処理基板内周側の被処理部を前記処理液に接液可能に構
    成されたホルダと、 前記被処理基板の被処理部外周縁と前記ホルダ前端側の
    被処理基板を保持する保持部との間で押圧され、前記被
    処理基板と前記ホルダとの間をシールする環状のシール
    部材であって、前記被処理基板に押圧されたときに、内
    周側壁面が被処理基板面に対して直角をなす断面形状を
    有するシール部材と、 を具備する液処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液処理装置であって、
    前記シール部材が、略水平の当接面と、垂直に切り立っ
    た内周側壁面とからなる矩形断面を有することを特徴と
    する液処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の液処理装置であって、
    前記シール部材が、曲率半径0.1mm以上の断面半円
    状に形成された当接面を有することを特徴とする液処理
    装置。
  4. 【請求項4】 処理液を収容する処理液槽と、 被処理基板を昇降して前記被処理基板内周側の被処理部
    を前記処理液に接液可能に構成されたホルダと、 前記被処理基板を保持する前記ホルダ前端側の保持部に
    配設され、前記被処理基板の外周縁に対向する位置に配
    設されたカソードコンタクトと、 前記カソードコンタクトと前記被処理基板との当接部を
    シールするシール部材であって、 前記当接部より内側に配設され、前記被処理基板に押圧
    されたときに、内周側壁面が被処理基板面に対して直角
    をなす断面形状を有する内側シール部と、 前記当接部より外側に配設された外側シール部と、 を有するシール部材とを具備する液処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の液処理装置であって、
    前記内側シール部が、略水平の当接面と、垂直に切り立
    った内周側壁面とからなる矩形断面を有することを特徴
    とする液処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の液処理装置であって、
    前記内側シール部が、曲率半径0.1mm以上の断面半
    円状に形成された当接面を有することを特徴とする液処
    理装置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6の何れか1項に記載の液処
    理装置であって、前記シール部材が、前内側シール部か
    ら前外側シール部にわたって連続的に形成された導出路
    を少なくとも一つ備えていることを特徴とする液処理装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項4〜7の何れか1項に記載の液処
    理装置であって、前記ホルダが、前記被処理基板の裏面
    を覆う裏面カバーを更に具備することを特徴とすること
    を特徴とする液処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115244228A (zh) * 2021-02-25 2022-10-25 株式会社荏原制作所 镀覆装置以及镀覆装置的气泡除去方法

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