JP2001316117A - Bi系強誘電体薄膜形成用塗布液およびこれを用いたBi系強誘電体薄膜の形成方法 - Google Patents
Bi系強誘電体薄膜形成用塗布液およびこれを用いたBi系強誘電体薄膜の形成方法Info
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Abstract
が可能で、かつ、分解後の重量減少率が小さいBi系強
誘電体薄膜形成用塗布液およびこれを用いたBi系強誘
電体薄膜形成方法を提供する。 【解決手段】 Bi系強誘電体薄膜を形成するための塗
布液であって、該塗布液が、Bi系強誘電体薄膜を構成
する金属元素を含む有機系金属化合物と、トリグリム、
テトラグリム、ジピバロイルメタン、ピナコール、ピバ
ル酸、ヘキシレングリコール等に代表される特定の化合
物を含有するBi系強誘電体薄膜形成用塗布液、および
これを用いたBi系強誘電体薄膜の形成方法。
Description
形成用塗布液およびこれを用いたBi系強誘電体薄膜の
形成方法に関する。本発明は特に不揮発性の強誘電体メ
モリ等に好適に利用される。
mO3m+1)2-〔ただし、Aは1、2、3価のイオン(例
えば、Bi、Pb、Ba、Sr、Ca、Na、K、およ
び希土類元素)およびこれらのイオンの組み合わせを示
し;Bは4、5、6価のイオン(例えば、Ti、Nb、
Ta、W、Mo、Fe、Co、Cr等の金属元素)およ
びこれらのイオンの組み合わせを示し;m=1〜5の整
数である〕の一般式で表される層状構造を有するBi系
強誘電体(BLSF)薄膜は、P−Eヒステリシスの抗
電界が小さく、分極反転に伴う膜の疲労性が少ないなど
の特性を有することから、半導体メモリ用およびセンサ
用の材料として脚光を浴びている(竹中正 「ビスマス
層状構造強誘電体と粒子配向」、(社)応用物理学会
応用電子物性分科会研究報告、1994年11月22日、pp.1-
8;「セラミックス」Vol.30、No.6、pp.499-503(199
5))。中でも、A金属元素としてSrを用い、B金属
元素としてTaを用いたSBTO型;A金属元素として
Srを用い、B金属元素してNbを用いたSBNO型;
A金属元素としてSrを用い、B金属元素としてTaお
よびNbを用いたSBTNO型;A金属元素としてLa
を用い、B金属元素としてTiを用いたBLTO型など
のBi系強誘電体薄膜は、上記の特性をよく示す材料と
して注目されており、近年、活発に研究が行われてい
る。
スパッタ法、CVD法、塗布型被膜形成法等が挙げられ
るが、Bi系強誘電体薄膜は、該薄膜を構成する金属元
素の酸化物成分が多いことから、スパッタ法やCVD法
による薄膜形成法は、高価な装置を必要としてコストが
かかること、所望の誘電体膜組成制御とその管理が難し
いことなどの理由により、特に大口径の基板への適用に
は困難とされている。これに対し塗布型被膜形成法は、
高価な装置を必要とせず、成膜コストが比較的安価で、
しかも所望の誘電体膜組成制御やその管理も容易なため
有望視されている。
強誘電体薄膜形成用塗布液としては、2−エチルヘキサ
ン酸などの中鎖炭化水素基を有するカルボン酸と当該薄
膜の構成金属元素との塩や、エタノール、メトキシエタ
ノール、メトキシプロパノールなどのアルコールと当該
薄膜の構成金属元素とからなる金属アルコキシド化合物
等の有機金属化合物を、有機溶媒に溶解してなる有機系
の塗布液が知られている。
る塗布液は、金属アルコキシド化合物の複合化処理や加
水分解処理により、塗布液中の金属組成比を安定化させ
ることができ、薄膜形成時に昇華性の高い金属(Biな
ど)が焼失して薄膜中の金属組成比が変化する現象を抑
制することができるとして注目されている(特開平10
−258252号、特開平10−259007号公報、
等)。
て、膜疲労が少なく、電気特性に優れたBi系強誘電体
メモリ等の素子を製造するには、800℃程度の高温で
30〜120分間程度の長時間加熱処理(膜の結晶化処
理)を行う工程が必要とされている。しかしながら、こ
のような長時間高温加熱処理は、一方で集積回路や基板
の熱損傷等を引き起こしやすいという問題がある。近年
の半導体装置の高密度、高集積化への急速な進展に伴
い、これら半導体装置に用いられる強誘電体素子の製造
においては、加熱処理による熱損傷等の影響をできるだ
け受けないような製造プロセスが以前にもまして強く求
められている。そのため、低温で結晶化が可能な塗布液
や、短時間加熱で結晶化が可能な塗布液の開発が求めら
れている。
はスループット向上の点からも望ましく、そのためRT
A(=Rapid Thermal Annealing)法やRTP(=Rapid T
hermal Processing)法と呼ばれる急速加熱処理法に適
した塗布液の開発が望まれている。Bi系強誘電体薄膜
は無機の金属酸化膜であることから、RTA法に適した
塗布液としては、塗布液中の有機成分の分解温度が低
く、短時間で無機化するものが望ましい。また、クラッ
クが入ったりポーラスな膜にならないよう、有機成分分
解後の重量減少率が小さいものが望ましい。
みてなされたもので、有機成分の分解温度が低く、短時
間で無機化が可能で、かつ、分解後の重量減少率が小さ
いBi系強誘電体薄膜形成用塗布液、およびこれを用い
たBi系強誘電体薄膜形成方法を提供することを目的と
する。
に本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、有機金属化合物
を含有するBi系強誘電体薄膜形成用塗布液に、トリグ
リム、ジピバロイルメタン、ピナコール、ピバル酸、ヘ
キシレングリコール等に代表される特定の化合物を配合
することにより、上記課題を達成し得ることを見出し、
本発明を完成するに至った。
形成するための塗布液であって、該塗布液が、Bi系強
誘電体薄膜を構成する金属元素を含む有機金属化合物
と、下記一般式(I)〜(V)
ル基を表し、nは2〜5の整数を表す)で表される化合
物の中から選ばれる少なくとも1種を含有することを特
徴とするBi系強誘電体薄膜形成用塗布液に関する。
成用塗布液を基板上に塗布、乾燥した後、昇温速度10
℃/s以上の急速加熱処理によりBi系強誘電体薄膜を
形成することを特徴とするBi系強誘電体薄膜の形成方
法に関する。
は、当該Bi系強誘電体薄膜を構成する金属元素を含む
有機金属化合物と、後述する一般式(I)〜(V)で表さ
れる化合物の中から選ばれる少なくとも1種を含有す
る。
としては、下記一般式(VI)
a、Na、K、および希土類金属元素の中から選ばれる
少なくとも1種の金属元素を表し;BはTi、Nb、T
a、W、Mo、Fe、Co、およびCrの中から選ばれ
る少なくとも1種の金属元素を表し;mは1〜5の整数
を表す)で表されるBi層状化合物を含有する薄膜を形
成するための塗布液が好ましい。
上1未満の数を表し、zは0以上2未満の数を表す)で
表されるBi層状化合物を含有する薄膜を形成するため
の塗布液がより好ましい。
以上1未満の数を表す)で表されるBi層状化合物を含
有する薄膜を形成するための塗布液も好ましい。
おいて、該Bi系強誘電体薄膜を構成する金属元素を含
む有機金属化合物としては、2−エチルヘキサン酸など
の中鎖炭化水素基を有するカルボン酸と該Bi系強誘電
体薄膜の構成金属元素との塩や、エタノール、メトキシ
エタノール、メトキシプロパノールなどのアルコールと
該Bi系強誘電体薄膜の構成金属元素とからなる金属ア
ルコキシド化合物等の有機金属化合物が挙げられる。本
発明では、少なくとも1つのアルコキシル基が結合され
ている金属アルコキシド化合物のほうが、アルコキシド
の交換等により、後述する一般式(I)〜(V)で表され
る化合物との反応がより容易であることから好ましく用
いられる。
は、Biアルコキシド、A金属アルコキシド(ただし、
AはBi、Pb、Ba、Sr、Ca、Na、K、および
希土類金属元素の中から選ばれる少なくとも1種の金属
元素を表す)、およびB金属アルコキシド(ただし、B
はTi、Nb、Ta、W、Mo、Fe、Co、およびC
rの中から選ばれる少なくとも1種の金属元素を表す)
を含むものが好ましいものとして挙げられる。
素にアルコキシル基以外の複数の異なる基が結合してい
てもよく、例えばカルボキシル基等が結合していてもよ
い。
ド、B金属アルコキシド、Biアルコキシドのうち、少
なくとも2種の異種金属アルコキシドが複合金属アルコ
キシドを形成しているのが好ましい。このように2種以
上の異種金属アルコキシドを複合化することにより、単
独の金属元素の析出(偏析)、焼失を抑制することがで
き、もってリーク電流の発生をより効果的に抑制するこ
とができる。
有される金属アルコキシドの態様は、具体的には以下の
(a)〜(e)が例示される。 (a)A−Bi複合金属アルコキシド、およびB金属ア
ルコキシド。 (b)Bi−B複合金属アルコキシド、およびA金属ア
ルコキシド。 (c)A−B複合金属アルコキシド、およびBiアルコ
キシド。 (d)A−Bi−B複合金属アルコキシド。 (e)A金属アルコキシド、B金属アルコキシド、およ
びBiアルコキシド。
異種金属アルコキシドどうしを溶媒中で20〜100℃
の温度条件下で、2〜15時間程度反応させることによ
り得られる化合物をいう。反応の終点は、液体が徐々に
変色し、最終的には茶褐色の液体となるので、このよう
に液体が完全に変色した時点を反応の終点とするのがよ
い。このようにして得られた複合金属アルコキシドは、
「ゾル・ゲル法によるガラス・セラミックスの製造技術
とその応用」(応用技術出版(株)、1989年6月4日発
行)のpp.46〜47に定義されているものであると考えら
れ、具体的には、ABi(OR2)k(OR3)3、BBi
(OR4)n(OR3)3、AB(OR2)k(OR4)n、A
BBi(OR2)k(OR4)n(OR3)3、(ここで、
A、Bは上記で定義したとおりであり;kはA金属元素
の原子価であり;nはB金属元素の原子価であり;
R2、R3、R4はそれぞれ独立に炭素原子数1〜6のア
ルキル基を表す)で表されるものであると考えられる。
中でも、昇華性が高いといわれるBiを複合化したAB
i(OR2)k(OR3)3、BBi(OR4)n(O
R3)3、ABBi(OR2)k(OR4)n(OR3)3、す
なわち、上記例示した態様のうち(a)、(b)、およ
び(d)のものを用いるのが好ましい。
ルコキシドを形成するアルコールとしては、下記一般式
(IX)
たは不飽和の炭化水素基を表す)が好ましく用いられ
る。これらアルコール類としては、具体的には、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、ブタノール、アミル
アルコール、シクロヘキサノール等が例示される。
類としては、R5がさらに炭素原子数1〜6のアルコキ
シル基で置換されたものが挙げられ、具体的には、メト
キシメタノール、メトキシエタノール、エトキシメタノ
ール、エトキシエタノール、メトキシプロパノール、エ
トキシプロパノール等が例示される。
加えて、下記一般式(I)〜(V)で表される化合物(以
下、「特定化合物」とも記す)の中から選ばれる少なく
とも1種が配合される。
ル基を表し、nは2〜5の整数を表す。) 上記特定化合物中、一般式(I)で表される化合物とし
ては、例えばトリグリム、テトラグリムなどが挙げられ
る。中でもテトラグリムが分解温度が著しく低く、分解
特性がよい点で好ましい。
特にジピバロイルメタンが分解特性がよい点で好まし
い。
は、特にピナコールが分解特性がよい点で好ましい。
特にピバル酸が付加体をつくりやすく、分解特性がよい
点で好ましい。なお、一般式(IV)で表される化合物
は、酸無水物を形成していてもよい。
特に2−メチル−2,4−ペンタンジオール(=ヘキシ
レングリコール)が分解特性がよい点で好ましい。
記有機金属化合物を、両者を反応させて得られる反応生
成物として含有するのが、有機性成分の分解除去効率が
非常に高く、分解後の重量減少率が小さいため好まし
い。
の1種または2種以上を有機溶媒中に添加し、ここに上
記特定化合物の1種または2種以上を添加した後、10
〜80℃程度の温度条件下で、0.5〜10時間程度加
熱処理により合成することができるが、反応条件は、上
記温度、反応時間等に限定されるものではない。
ぞれの有機金属化合物と特定化合物との反応生成物を、
有機溶媒に添加、混合することにより得ることができ
る。あるいは、あらかじめ用いる有機金属化合物を有機
溶媒中に添加、混合した混合溶液中に、用いる特定化合
物を添加し、10〜80℃程度の温度条件下で、0.5
〜3時間程度の加熱、特には50〜60℃程度の温度条
件下で、1.5〜2.5時間程度の加熱処理をすること
によっても得ることができるが、本発明塗布液の調製は
これら上記例示に限定されるものでない。
学量論的組成比の金属元素の総価数(以下単に「総価
数」という)に対して、下記数1で示す式
ことが好ましい。数式1中、特には(総価数)/6≦使
用量(モル数)≦(総価数)/2の範囲が好ましい。使
用量(モル数)が(総価数)/30未満では有機成分の
分解温度の低温化効果が十分に発揮されにくい。なお、
特定化合物使用量の上限は特に制限はないが、あまり過
剰に添加すると塗布液の塗布特性の劣化や、形成した被
膜の緻密化に影響を与える場合があるので、塗布液中の
金属元素の総価数に対して、(総価数)/2モル以下程
度が好ましい。
1モル、Bi化合物2モル、およびTa化合物2モルを
含有する化学量論的組成比の塗布液の場合、{[2(S
rの価数)×1(モル)]+[3(Biの価数)×2(モ
ル)]+[5(Taの価数)×2(モル)]}=18(総
価数)となり、また、La化合物0.75モル、Bi化
合物3.25モル、およびTi化合物3.0モルを含有
する化学量論的組成比の塗布液の場合、{[3(Laの
価数)×0.75(モル)]+[3(Biの価数)×3.
25(モル)]+[4(Tiの価数)×3(モル)]}=
24(総価数)となる。
媒としては、飽和脂肪族系溶媒、芳香族系溶媒、アルコ
ール系溶媒、グリコール系溶媒、エーテル系溶媒、ケト
ン系溶媒、エステル系溶媒等を挙げることができる。中
でも、酸素原子を分子中に有するアルコール系溶媒、グ
リコール系溶媒、エーテル系溶媒、ケトン系溶媒、エス
テル系溶媒等は、加水分解型のゾル−ゲル液を調製する
場合に好適に用いられる。
エタノール、プロパノール、ブタノール、アミルアルコ
ール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノール
等が例示される。
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノア
セテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノアセテート、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ
エチルエーテル、プロピレングリコールモノアセテー
ト、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレ
ングリコールジプロピルエーテル、ジプロピレングリコ
ールモノエチルエーテル、3−メトキシ−1−ブタノー
ル、3−メトキシ−3−メチルブタノール、3,3’−
ジメチルブタノール等が例示される。
エチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテ
ル、ジアミルエーテル、ジエチルアセタール、ジヘキシ
ルエーテル、トリオキサン、ジオキサン等が例示され
る。
エチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、メチルアミルケトン、メチルシクロヘキシル
ケトン、ジエチルケトン、エチルブチルケトン、トリメ
チルノナノン、アセトニトリルアセトン、ジメチルオキ
シド、ホロン、シクロヘキサノン、ダイアセトンアルコ
ール等が例示される。
酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸シクロヘキシ
ル、プロピオン酸メチル、酪酸エチル、オキシイソ酪酸
エチル、アセト酢酸エチル、乳酸エチル、メトキシブチ
ルアセテート、シュウ酸ジエチル、マロン酸ジエチル、
クエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル等が例示され
る。
した形で用いることができる。
用塗布液が、水、または水と触媒を用いて加水分解・部
分重縮合処理されたゾル−ゲル液であるものも好ましく
用いられる。
液が、無水カルボン酸類、ジカルボン酸モノエステル
類、β−ジケトン類、グリコール類などの安定化剤によ
り安定化処理されたものも好ましく用いられる。
と、上記安定化処理の両者を併用してもよい。
を、水、または水と触媒を用いて加水分解・部分重縮合
処理することによってゾル−ゲル液とする、(ii)上記
塗布液を、水、または水と触媒を用いて加水分解・部分
重縮合処理してゾル−ゲル液とした後、安定化剤を加え
て安定化処理させる、(iii)上記塗布液を、安定化処
理させる、(iv)上記塗布液を安定化処理させた後、
水、または水と触媒を用いて加水分解・部分重縮合処理
してゾル−ゲル液とする、等の態様が好ましい例として
挙げられる。
上させるためのものであり、特に加水分解後の塗布液の
増粘、ゲル化を抑制するものである。
としては、下記一般式(X)
飽和または不飽和の炭化水素基を表す)で表される無水
カルボン酸の中から選ばれる少なくとも1種が好適に用
いられる。
体的には、例えば無水マレイン酸、無水シトラコン酸、
無水イタコン酸、無水コハク酸、無水メチルコハク酸、
無水グルタル酸、無水α−メチルグルタル酸、無水α,
α−ジメチルグルタル酸、無水トリメチルコハク酸等を
挙げることができる。
は、下記一般式(XI)
たは不飽和の炭化水素基を表し;R8は2価の炭素原子
数1〜6の飽和または不飽和の炭化水素基を表す)で表
されるジカルボン酸モノエステル類の中から選ばれる少
なくとも1種が好ましく用いられる。
しては、具体的には、例えば2塩基酸のカルボン酸とア
ルコールとを反応させてハーフエステル化したものを用
いることができ、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グル
タル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼリ
ン酸、セバシン酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコ
ン酸、メチルコハク酸、α−メチルグルタル酸、α,α
−ジメチルグルタル酸、トリメチルグルタル酸等の2塩
基酸のカルボン酸の少なくとも1種と、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルア
ルコール、アミルアルコール、ヘキシルアルコール、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル等の少なくとも1種とを公知
の方法によりエステル化反応させて合成することができ
る。
I)
たは不飽和の炭化水素基を表し;R10はHまたはCH3
を表し;R11は炭素原子数1〜6のアルキル基またはア
ルコキシル基を表す)で表されるβ−ケトエステルを含
むβ−ジケトンの中から選ばれる少なくとも1種が好適
に用いられる。
は、具体的には、例えばアセチルアセトン、3−メチル
−2、4−ペンタンジオン、ベンゾイルアセトン等を挙
げることができる。またβ−ケトエステルとしては、例
えばアセト酢酸エチル、マロン酸ジエチル等を挙げるこ
とができる。これ以外の錯体形成剤も適用可能ではある
が、焼成後、金属ハロゲン化物を形成するヘキサフルオ
ロアセチルアセトンなどの錯体形成剤は、昇華性または
揮発性の高い金属錯体を形成するため、本発明の塗布液
への使用は不適当である。
I)
たは不飽和の2価の炭化水素基を表す)で表されるグリ
コールの中から選ばれる少なくとも1種が好適に用いら
れる。
は、具体的には、1,2−エタンジオール、1,3−プ
ロパンジオール、1,2−プロパンジオール、2,3−
ブタンジオール、ジエチレングリコール、1,5−ペン
タンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジ
オール、1,4−シクロヘキサンジオール、ジプロピレ
ングリコール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジ
オール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオー
ル、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、テトラエ
チレングリコール等を例示的に挙げることができる。
1〜6の短鎖のものであることが、金属化合物の極性、
塗布後の無機性を高める点で好ましい。
等の低級モノカルボン酸類も、所望により安定化剤とし
て用いることができる。
加水分解・部分重縮合させる場合において、加水分解・
部分重縮合反応は、塗布液中に水、または水と触媒を添
加し、20〜50℃で数時間〜数日間撹拌して行われ
る。触媒としては、金属アルコキシドの加水分解反応用
として公知のもの、例えば塩酸、硫酸、硝酸等の無機
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸等の有機酸などの酸触媒
や、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、
モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、テトラメ
チルアンモニウムヒドロキシド等の無機・有機アルカリ
触媒などを挙げることができるが、本発明では、被膜特
性の点から酸触媒を用いることが特に好ましい。
化剤と反応させてカルボキシル化、β−ジケトン化、キ
レート化等の処理をすることにより、極性を有し、しか
も安定性に優れた生成物を得ることができ、加水分解性
が向上するとともに、実用的な極性溶媒への溶解性も向
上する。その結果、塗布液中でゾル−ゲル法による縮合
重合反応を十分に進行させることができ、Bi−O−B
i、Bi−O−Ta、Bi−O−Sr、Ta−O−Bi
−O−Sr等の無機結合(メタロキサン)結合の生成に
より、さらにBi等の特定の金属元素の析出(偏析)
量、焼失量を低減することができるとともに、塗布液全
体の無機化を高めることができる。
布液を基板上に塗布、乾燥した後、昇温速度10℃/s
以上、好ましくは50℃/s以上の急速加熱処理により
Bi系強誘電体薄膜を形成する。
く、例えば、シリコン等の半導体基板、ガラス基板等を
挙げることができる。
成された基板でもよく、例えばシリコンウェーハ等の基
板上部を酸化してSi酸化膜等を形成して、その上に電
極材料が形成された基板や、絶縁層、下層配線、層間絶
縁層等を形成した基板上に電極材料が形成された基板で
もよい。電極材料を設ける場合、該電極材料はスパッタ
リング、蒸着等の公知の方法により形成することがで
き、またその膜厚も特に限定されるものではない。電極
材料としては、導電性を示す材料であればよく、特に制
限されるものでなく、例えばPt、Ir、Ru、Re、
Os等の金属、およびその金属酸化物である導電性金属
酸化物等を用いることができる。
布方法は、ミスト堆積法(LSMCD)、スピンナー
法、ディップ法等の公知の塗布方法を用いることができ
る。
雰囲気中などで行うことができる。乾燥時間は乾燥温度
によって異なり、特に限定されるものではないが、基板
の搬送時に、基板上の塗膜が流動して膜厚が変化したり
流れ落ちたりしない程度に行うのが好ましい。乾燥手段
としては特に制限はなく、例えば温度設定されたホット
プレート上に、塗膜が形成された基板を載置する等の方
法により行うことができる。
膜中の有機成分が焼成除去され、金属酸化膜が形成され
る。加熱手段としては特に制限はないが、本発明塗布液
は、有機成分の分解温度が低く、短時間で無機化が可能
であり、また分解後の重量減少率が小さい材料であるこ
とから、ホットプレートやアニールランプ等による急速
加熱処理(RTA)法に好適である。本発明塗布液を用
いることにより、RTA法のような短時間の加熱処理に
おいても、有機成分の分解が不十分になることはなく、
結晶性に優れた被膜を形成することができる。つまり本
発明においては、上記本発明塗布液を用いることによ
り、フルオライト構造からペロブスカイト構造への結晶
化に優れる被膜が形成される。このことは、例えばXR
D測定において、フルオライト構造に由来する2θ=3
3゜付近、および48゜付近のブロードピークがほとん
どないこと、さらにペロブスカイト構造に由来する2θ
=29゜付近のシャープなピークが大きくみられること
から示される。
中、大気中、または酸素雰囲気中などで行うことがで
き、目的に応じて適宜選択できる。
の遅い低速加熱処理法も適用することができる。なお、
この低速加熱処理法を用いる場合は、上記した加水分解
処理や安定化剤添加処理を行った塗布液を用いたほう
が、形成被膜の表面モホロジーの向上の点から好まし
い。特に、安定化剤添加処理を行ったものは、被膜の緻
密性および電気特性に優れる。
1層あたり20〜100nm程度で積層し、最終膜厚が
80〜300nm程度になるまで数回(通常、2〜5回
程度)、塗布→乾燥→加熱処理を繰り返して行うこと
が、良好な電気特性を得るために好ましい。
明するが、本発明はこれら実施例によりなんら限定され
るものではない。
合物添加) 室温(25℃)において、2−メトキシプロパノール7
00gをかき混ぜながら、これにSrイソプロポキシド
0.08モル、Taエトキシド0.20モル、Biブト
キシド0.22モルを順に添加し、均一に溶解するまで
攪拌を続けた。
この温度を維持したまま7時間攪拌した。
で攪拌を続けた後、水0.2モルを少量ずつ添加し、添
加終了後、2時間攪拌を行い、複合金属アルコキシド溶
液(溶液A)を得た。
トラグリム0.45モル(金属元素の総価数を18価に
換算したときの4.45モル当量に相当)を添加し、そ
の後、液温が50℃になるまで加温し、同温度を維持し
たまま3時間攪拌を行った。
して、ストロンチウムビスマスタンタル酸化物換算で1
0重量%濃度の塗布液(塗布液1)を調製した。
リム0.45モルの代わりにトリグリム0.45モルを
用いた以外は、合成例1と同様にして塗布液2を調製し
た。
リム0.45モルの代わりにピナコール0.45モルを
用いた以外は、合成例1と同様にして塗布液3を調製し
た。
リム0.45モルの代わりにピバル酸0.45モルを用
いた以外は、合成例1と同様にして塗布液4を調製し
た。
リム0.45モルの代わりにジピバロイルメタン0.4
5モルを用いた以外は、合成例1と同様にして塗布液5
を調製した。
イルメタンの添加量を0.45モルから0.30モル
(金属元素の総価数を18価に換算したときの2.97
モル当量に相当)に代えた以外は、合成例5と同様にし
て塗布液6を調製した。
イルメタンの添加量を0.45モルから0.15モル
(金属元素の総価数を18価に換算したときの1.48
モル当量に相当)に代えた以外は、合成例5と同様にし
て塗布液7を調製した。
イルメタンの添加量を0.45モルから0.09モル
(金属元素の総価数を18価に換算したときの0.89
モル当量に相当)に代えた以外は、合成例5と同様にし
て塗布液8を調製した。
リム0.45モルの代わりにヘキシレングリコール(=
2−メチル−2,4−ペンタンジオール)0.45モル
を用いた以外は、合成例1と同様にして塗布液9を調製
した。
定化合物無添加) 合成例1で述べた方法と同様にして溶液Aを調製した。
して、ストロンチウムビスマスタンタル酸化物換算で1
0重量%濃度の塗布液(比較塗布液1)を調製した。
−エチルヘキサン酸添加) 合成例1において、テトラグリム0.45モルの代わり
に2−エチルヘキサン酸0.45モルを用いた以外は、
合成例1と同様にして比較塗布液2を調製した。
セト酢酸エチル添加) 合成例1において、テトラグリム0.45モルの代わり
にアセト酢酸エチル0.45モルを用いた以外は、合成
例1と同様にして比較塗布液3を調製した。
セチルアセトン添加) 合成例1において、テトラグリム0.45モルの代わり
にアセチルアセトン0.45モルを用いた以外は、合成
例1と同様にして比較塗布液4を調製した。
ロピレングリコール添加) 合成例1において、テトラグリム0.45モルの代わり
にプロピレングリコール0.45モルを用いた以外は、
合成例1と同様にして比較塗布液5を調製した。
加) 室温(25℃)において、2−メトキシプロパノール7
00gをかき混ぜながら、これにSrイソプロポキシド
0.08モル、Taエトキシド0.20モル、Biブト
キシド0.22モルを順に添加し、均一に溶解するまで
攪拌を続けた。
この温度を維持したまま7時間攪拌した。その後、加温
を止め、液温が室温になるまで攪拌を行った。
テトラグリム0.45モル(金属元素の総価数を18価
に換算したときの4.45モル当量に相当)を添加し、
その後、液温が50℃になるまで加温し、同温度を維持
したまま3時間攪拌を行った。
して、ストロンチウムビスマスタンタル酸化物換算で1
0重量%濃度の塗布液10を調製した。
化合物添加)室温(25℃)において、2−メトキシプ
ロパノール700gをかき混ぜながら、これに酢酸La
0.075モル、Tiイソプロポキシド0.30モル、
Biブトキシド0.325モルを順に添加し、均一に溶
解するまで攪拌を続けた。
この温度を維持したまま2時間攪拌した。
で攪拌を続けた後、水0.2モルを少量ずつ添加し、添
加終了後、2時間攪拌を行い複合金属アルコキシド溶液
(溶液B)を得た。
トラグリム0.45モル(金属元素の総価数を24価に
換算したときの4.5モル当量に相当)を添加し、その
後、液温が50℃になるまで加温し、同温度を維持した
まま3時間攪拌を行った。
して、ランタンビスマスチタン酸化物換算で10重量%
濃度の塗布液11を調製した。
定化合物無添加) 合成例11で述べた方法と同様にして溶液Bを調製し
た。
して、ランタンビスマスチタン酸化物換算で10重量%
濃度の比較塗布液6を調製した。
化合物+安定化剤添加) 合成例1で述べた方法と同様にして溶液Aを調製した。
キシレングリコール0.45モル(金属元素の総価数を
18価に換算したときの4.45モル当量に相当)、安
定化剤としてアセト酢酸エチルを3モル添加し、その
後、液温が50℃になるまで加温し、同温度を維持した
まま3時間攪拌を行った。
して、ストロンチウムビスマスタンタル酸化物換算で1
0重量%濃度の塗布液12を調製した。
ト酢酸エチルの代わりに1,2−プロパンジオールを用
いた以外は、合成例12と同様にして、ストロンチウム
ビスマスタンタル酸化物換算で10重量%濃度の塗布液
13を調製した。
ト酢酸エチルの代わりに2,2−ジメチル−1,3−プ
ロパンジオールを用いた以外は、合成例12と同様にし
て、ストロンチウムビスマスタンタル酸化物換算で10
重量%濃度の塗布液14を調製した。
ト酢酸エチルの代わりにの代わりに2,5−ジメチル−
2,5−ヘキサンジオールを用いた以外は、合成例12
と同様にして、ストロンチウムビスマスタンタル酸化物
換算で10重量%濃度の塗布液15を調製した。
ト酢酸エチルの代わりにn−酪酸を用いた以外は、合成
例12と同様にして、ストロンチウムビスマスタンタル
酸化物換算で10重量%濃度の塗布液16を調製した。
た各塗布液を、20℃/minで加熱処理して溶媒を除
去した後、いったん20℃まで冷却して、再び20℃/
minの昇温速度で加熱処理して、TG(=Thermogravi
metry)曲線を求めた。塗布液1〜11のTG曲線を図
1〜11に、比較塗布液1〜6のTG曲線を図12〜1
7に示す。なお、図1〜17中、「TEMP」曲線は被
膜温度(℃)を示す。
塗布液1〜11は有機成分の分解温度が低く短時間で無
機化が行われ、また分解後の重量減少率が約25〜45
%と小さいことがわかった。また図13より、2−エチ
ルヘキサン酸を用いた比較塗布液2は重量減少率が約6
0%と大きいことがわかった。
た各塗布液を、シリコンウェーハ上にスピナーを用いて
回転塗布し、80℃、3分間乾燥を行い、60nm膜厚
の乾燥被膜を形成した。この塗布から乾燥までの操作を
3回繰り返し、膜厚180nmの乾燥被膜を形成した。
℃まで昇温し、同温度を維持したまま1分間加熱処理を
行ってBi系強誘電体薄膜を形成した。
ぞれ図18〜20、21、22に、比較塗布液1のXR
D曲線を図23に示す。
付近、33゜付近、および48゜付近のピーク強度の結
果から、塗布液1〜3、5、9は結晶性が良好であり、
かつフルオライト構造はほとんどみられないのに対し、
比較塗布液1はフルオライト構造が一部みられ、結晶性
が劣るものであった。
リコンウェーハ上にスピナーを用いて回転塗布し、50
℃、5分間乾燥を行い、次いで500℃、30分間加熱
処理を行い、60nm膜厚の被膜を形成した。
り返した後、750℃で60分間加熱処理を行って18
0nm膜厚のBi系強誘電体薄膜を形成した。
走査型顕微鏡写真(SEM写真)を図24に、比較塗布
液1を用いて形成した強誘電体薄膜のSEM写真を図2
5に、それぞれ示す。図24と図25との比較から明ら
かなように、塗布液1を用いて形成した強誘電体薄膜で
は、結晶粒子が微細で緻密性が高く、またボイドの少な
い膜質の優れたものであることがわかった。
価) 上記合成例9、12〜16で調製した各塗布液を、シリ
コンウェーハ上にスピナーを用いて回転塗布し、50
℃、5分間乾燥を行い、次いで500℃、30分間加熱
処理を行い、さらに、750℃で60分間加熱処理を行
って40nm膜厚のBi系強誘電体薄膜を形成した。
−36L型)」;(株)溝尻光学工業所製)を用いて、
形成した各薄膜の屈折率を測定した。結果を表1に示
す。
シレングリコールのみを用いた塗布液9よりも、さらに
安定化剤を配合した塗布液12〜16のほうが、屈折率
の高い被膜を形成することができ、よって、被膜の緻密
化が向上していることがわかった。
気特性を測定した結果、ヘキシレングリコールのみを用
いた塗布液9よりも、さらに安定化剤を配合した塗布液
12〜16のほうが、Pr値(分極値)の向上がみられ
た。
分の分解温度が低く、短時間で無機化が可能で、かつ、
分解後の重量減少率が小さいBi系強誘電体薄膜形成用
塗布液、およびこれを用いたBi系強誘電体薄膜形成方
法が提供される。
グラフである。
グラフである。
グラフである。
グラフである。
グラフである。
グラフである。
グラフである。
グラフである。
グラフである。
を示すグラフである。
を示すグラフである。
曲線を示すグラフである。
曲線を示すグラフである。
曲線を示すグラフである。
曲線を示すグラフである。
曲線を示すグラフである。
曲線を示すグラフである。
る。
EM写真(走査型顕微鏡写真)である。
のSEM写真である。
Claims (10)
- 【請求項1】 Bi系強誘電体薄膜を形成するための塗
布液であって、該塗布液が、Bi系強誘電体薄膜を構成
する金属元素を含む有機金属化合物と、下記一般式
(I)〜(V) 【化1】 H3CO−(C2H4O)n−CH3 (I) (R1)3C−CO−CH2−CO−C(R1)3 (II) (R1)2C(OH)−C(OH)(R1)2 (III) (R1)3C−COOH (IV) (R1)2C(OH)−CH2−CH(OH)R1 (V) (式中、R1は炭素原子数1〜3のアルキル基を表し、
nは2〜5の整数を表す)で表される化合物の中から選
ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする、B
i系強誘電体薄膜形成用塗布液。 - 【請求項2】 上記有機金属化合物と、上記一般式
(I)〜(V)で表される化合物の中から選ばれる少なく
とも1種とが反応生成物をなす、請求項1記載のBi系
強誘電体薄膜形成用塗布液。 - 【請求項3】 Bi系強誘電体薄膜形成用塗布液が、無
水カルボン酸類、ジカルボン酸モノエステル類、β−ジ
ケトン類、およびグリコール類の中から選ばれる少なく
とも1種の安定化剤を用いて安定化処理されてなる、請
求項1または2記載のBi系強誘電体薄膜形成用塗布
液。 - 【請求項4】 上記有機金属化合物が、Biアルコキシ
ド、A金属アルコキシド(ただし、AはBi、Pb、B
a、Sr、Ca、Na、K、および希土類金属元素の中
から選ばれる少なくとも1種の金属元素を表す)、およ
びB金属アルコキシド(ただし、BはTi、Nb、T
a、W、Mo、Fe、Co、およびCrの中から選ばれ
る少なくとも1種の金属元素を表す)を含む、請求項1
〜3のいずれか1項に記載のBi系強誘電体薄膜形成用
塗布液。 - 【請求項5】 上記Biアルコキシド、A金属アルコキ
シド、およびB金属アルコキシドのうち、少なくとも2
種の金属アルコキシドが複合金属アルコキシドを形成す
る、請求項4記載のBi系強誘電体薄膜形成用塗布液。 - 【請求項6】 上記Bi系強誘電体薄膜形成用塗布液
が、下記一般式(VI) 【化2】 (Bi2O2)2+(Am-1BmO3m+1)2- (VI) (式中、AはBi、Pb、Ba、Sr、Ca、Na、
K、および希土類金属元素の中から選ばれる少なくとも
1種の金属元素を表し;BはTi、Nb、Ta、W、M
o、Fe、Co、およびCrの中から選ばれる少なくと
も1種の金属元素を表し;mは1〜5の整数を表す)で
表されるBi層状化合物を含有する薄膜を形成するため
の塗布液である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の
Bi系強誘電体薄膜形成用塗布液。 - 【請求項7】 上記Bi系強誘電体薄膜形成用塗布液
が、下記一般式(VII) 【化3】 Sr1-xBi2+y(Ta2-z 、Nbz)O9+ α (VII) (式中、x、y、αは、それぞれ独立に0以上1未満の
数を表し、zは0以上2未満の数を表す)で表されるB
i層状化合物を含有する薄膜を形成するための塗布液で
ある、請求項1〜6のいずれか1項に記載のBi系強誘
電体薄膜形成用塗布液。 - 【請求項8】 上記Bi系強誘電体薄膜形成用塗布液
が、下記一般式(VIII) 【化4】 La1-xBi4-yTi3O12+ α (VIII) (式中、x、y、αは、それぞれ独立に0以上1未満の
数を表す)で表されるBi層状化合物を含有する薄膜を
形成するための塗布液である、請求項1〜6のいずれか
1項に記載のBi系強誘電体薄膜形成用塗布液。 - 【請求項9】 上記Bi系強誘電体薄膜形成用塗布液
が、水、または水と触媒を用いて加水分解・部分重縮合
処理されたゾル−ゲル液である、請求項1〜8のいずれ
か1項に記載のBi系強誘電体薄膜形成用塗布液。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
Bi系強誘電体薄膜形成用塗布液を基板上に塗布、乾燥
した後、昇温速度10℃/s以上の急速加熱処理により
Bi系強誘電体薄膜を形成することを特徴とする、Bi
系強誘電体薄膜の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001044583A JP2001316117A (ja) | 2000-02-28 | 2001-02-21 | Bi系強誘電体薄膜形成用塗布液およびこれを用いたBi系強誘電体薄膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000050889 | 2000-02-28 | ||
JP2000-50889 | 2000-02-28 | ||
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JP2004192506A Division JP2004339057A (ja) | 2000-02-28 | 2004-06-30 | Bi系強誘電体薄膜形成用塗布液およびこれを用いたBi系強誘電体薄膜の形成方法 |
Publications (2)
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JP2001044583A Pending JP2001316117A (ja) | 2000-02-28 | 2001-02-21 | Bi系強誘電体薄膜形成用塗布液およびこれを用いたBi系強誘電体薄膜の形成方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009182329A (ja) * | 2008-01-29 | 2009-08-13 | Korea Inst Of Science & Technology | ゾル−ゲル及び光硬化反応により光硬化透明高分子内に金属酸化物ナノ粒子を含むゲート絶縁層を用いる有機薄膜トランジスタ及びその製造方法 |
-
2001
- 2001-02-21 JP JP2001044583A patent/JP2001316117A/ja active Pending
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JP2009182329A (ja) * | 2008-01-29 | 2009-08-13 | Korea Inst Of Science & Technology | ゾル−ゲル及び光硬化反応により光硬化透明高分子内に金属酸化物ナノ粒子を含むゲート絶縁層を用いる有機薄膜トランジスタ及びその製造方法 |
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