JP2001313067A - ニッケル水素蓄電池の製造方法およびニッケル水素蓄電池の製造装置 - Google Patents

ニッケル水素蓄電池の製造方法およびニッケル水素蓄電池の製造装置

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正宣 岩瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性よく安価にニッケル水素蓄電池を製造
できるニッケル水素蓄電池の製造方法および製造装置を
提供する。 【解決手段】 正極、負極、セパレータおよび電解液
を、安全弁21を備えるケースに封入してモジュール電
池10を組み立てる第1の工程と、押さえ治具64から
安全弁21に加圧しながらモジュール電池10を充放電
する第2の工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素吸蔵合金を用
いたニッケル水素蓄電池の製造方法および製造装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、アルカリ蓄電池は、ポータブル機
器や携帯機器などの電源として、また電気自動車やハイ
ブリッド電気自動車等に至る移動用電源として注目され
ており、従来にも増して高性能化が要請されている。特
にニッケル・水素蓄電池は、水酸化ニッケルを主体とし
た活物質からなる正極と、水素吸蔵合金を主材料とした
負極とを備える二次電池であり、エネルギー密度が高
く、信頼性に優れた二次電池として急速に普及してい
る。
【0003】上記ニッケル水素二次電池では、電池組立
直後における水素吸蔵合金の活性が低いため、初期の放
電容量が小さくなるという問題がある。この問題を解決
するため、電池組立後に電池を充放電することによって
水素吸蔵合金を活性化する製造方法が一般に用いられて
いる。
【0004】また、上記ニッケル水素蓄電池では、電池
の内圧が上昇した際、内部のガスを逃がして内圧が過大
になるのを防止するため、電池ケースに安全弁が形成さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の製造方法では、水素吸蔵合金を活性化するための充
放電工程において、充放電レートを高くすることができ
ず、充放電に時間がかかるという問題があった。これ
は、水素吸蔵合金が十分に活性化されていない状態で高
い電流値で充放電を行うと安全弁の設定値以上に内圧が
高くなり、安全弁が開弁して電解液の一部が電池内ガス
と共に排出されるためである。したがって、従来の製造
方法では、生産性および製造コストの低減が十分でない
という問題があった。
【0006】上記問題を解決するため、本発明は、生産
性よく安価にニッケル水素蓄電池を製造できるニッケル
水素蓄電池の製造方法および製造装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のニッケル水素蓄電池の製造方法は、水酸化
ニッケルを含む正極と、水素吸蔵合金を含む負極と、安
全弁を備えるケースとを含むニッケル水素蓄電池の製造
方法であって、正極、負極、セパレータおよび電解液を
ケースに封入して電池を組み立てる第1の工程と、安全
弁に加圧しながら電池を充放電する第2の工程とを含む
ことを特徴とする。上記本発明の製造方法では、第2の
工程において高い電流値で充放電を行うことができるた
め、生産性よく安価にニッケル水素蓄電池を製造でき
る。
【0008】上記製造方法では、第2の工程において、
空気を用いて安全弁に加圧することが好ましい。上記構
成によれば、安価かつ容易に安全弁に加圧することがで
きる。
【0009】上記製造方法では、第2の工程において、
電池を冷媒で冷却しながら充放電することが好ましい。
上記構成によれば、高い電流値で充放電を行うことがで
きる。
【0010】また、本発明のニッケル水素蓄電池の製造
装置は、水酸化ニッケルを含む正極と水素吸蔵合金を含
む負極と安全弁を備えるケースとを含むニッケル水素蓄
電池の製造装置であって、凹部を備えた押さえ治具と、
安全弁を凹部に格納するように押さえ治具をケースに押
圧するための押圧手段と、凹部内に空気を供給して安全
弁に加圧するための加圧手段とを備えることを特徴とす
る。上記本発明の製造装置によれば、高い電流値で充放
電を行うことができるため、生産性よく安価にニッケル
水素蓄電池を製造できる。
【0011】上記本発明の製造装置では、押さえ治具が
ケースに押圧され凹部内が気密になった状態で押さえ治
具を固定するための固定手段をさらに備えることが好ま
しい。上記構成によれば、押さえ治具を容易に略一定圧
力で押圧することができる。また、押さえ治具がケース
に押圧された状態で電池を移動できるため、充放電など
の工程を行うことが容易になる。
【0012】上記本発明の製造装置では、電池の活性化
を行うために、電池を充放電するための充放電手段をさ
らに備えることが好ましい。
【0013】上記本発明の製造装置では、電池の活性化
を行うために、電池を冷却するための冷却手段をさらに
備えることが好ましい。
【0014】上記本発明の製造装置では、加圧手段が、
凹部に連結された配管と配管に連結されたエアーカプラ
とを含むことが好ましい。上記構成によれば、凹部への
加圧を容易に行うことができる。また、凹部へ加圧した
状態で電池を自由に移動させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0016】(実施形態1)実施形態1では、本発明の
ニッケル水素蓄電池の製造方法について説明する。
【0017】本発明のニッケル水素蓄電池の製造方法で
は、まず、正極、負極、セパレータおよび電解液をケー
スに封入して電池を組み立てる(第1の工程)。上記第
1の工程において、正極、負極、セパレータ、電解液お
よびケースには、ニッケル水素蓄電池に一般に用いられ
るものを使用できる。具体的には、正極として、たとえ
ば、水酸化ニッケルを主成分とする活物質を充填した発
泡ニッケルを用いることができる。負極としては、たと
えば、Mm(ミッシュメタル)、ニッケル、アルミニウ
ム、コバルトおよびマンガンを含む水素吸蔵合金を用い
ることができる。セパレータとしては、たとえば、スル
ホン化したポリプロピレンセパレータを用いることがで
きる。電解液としては、水酸化カリウムを主成分とする
アルカリ水溶液を用いることができる。また、ケース
は、安全弁を備える。安全弁は、ケース内の内圧が閾値
よりも高くなったときに、ケース内の内圧が閾値以下に
なるまで内部のガスを放出する。なお、複数の単電池を
組み合わせたモジュール電池についても同様である。
【0018】その後、第1の工程によって組み立てた電
池を、上記ケースの安全弁に加圧しながら充放電する
(第2の工程)。上記充放電は、組み立てた電池の活物
質を活性化するために行う。なお、第2の工程におい
て、空気を用いて安全弁に加圧することが好ましい。ま
た、第2の工程において、電池を冷媒で冷却しながら充
放電することが好ましい。
【0019】上記本発明のニッケル水素蓄電池の製造方
法では、第2の工程の際に、安全弁に加圧しながら充放
電を行う。このため、安全弁の作動圧が、加圧した分だ
け高くなる。このため、上記製造方法では、水素吸蔵合
金が十分に活性化されていない状態でも高い電流値で充
放電を行うことができ、活性化を短時間で行うことがで
きる。したがって、上記製造方法によれば、生産性よく
安価にニッケル水素蓄電池を製造できる。
【0020】(実施形態2)実施形態2では、本発明の
ニッケル水素蓄電池の製造装置について説明する。
【0021】本発明のニッケル水素蓄電池の製造装置
は、水酸化ニッケルを含む正極と水素吸蔵合金を含む負
極と安全弁を備えるケースとを含むニッケル水素蓄電池
の製造装置であって、凹部を備えた押さえ治具と、上記
安全弁を上記凹部に格納するように上記押さえ治具を上
記ケースに押圧するための押圧手段と、上記凹部内に空
気を供給して上記安全弁に加圧するための加圧手段とを
備えることを特徴とする。
【0022】上記実施形態2の製造装置によれば、生産
性よく安価にニッケル水素蓄電池を製造できる。
【0023】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に
説明する。
【0024】まず、本実施例で製造されたニッケル水素
蓄電池について説明する。実施例1では、複数の単電池
(ニッケル水素蓄電池)を連結したモジュール電池10
を作製した。
【0025】モジュール電池10の上面図および側面図
を、それぞれ図1(a)および(b)に模式的に示す。
また、モジュール電池10の垂直方向の断面図を図2に
模式的に示す。
【0026】図1を参照して、モジュール電池10は、
一体電槽11と蓋20とを含むケース30を備える。一
体電槽11の側面には、正極端子12と負極端子13と
が形成されている。蓋20には、安全弁21と、内部の
温度を検出するためのセンサを装着するセンサ装着孔2
2とが形成されている。なお、一体電槽11および蓋2
0は、その表面に使用時における放熱性を高めるための
凹凸を備えるが、図1および図2では図示を省略してい
る。
【0027】一体電槽11は、ポリプロピレンからな
り、内部に形成された仕切り11aを備える。すなわ
ち、一体電槽11は、仕切り11aによって、複数の電
槽11bに区切られている。それぞれの電槽11bに
は、極板群14と電解液(図示せず)とが封入されてい
る。
【0028】仕切り11aは、上方に開口部を備える。
各電槽11bに収納された極板群14の集電体15(ハ
ッチング省略)と、隣接する極板群14の集電体16
(ハッチング省略)とは、開口部に配置された接続金具
17によって電気的に接続されている。両端に位置する
接続金具17は、正極端子12と負極端子13とに接続
されている。
【0029】安全弁21は、一体電槽11内の内部圧力
が閾値以上になったときに、内部圧力が閾値以下になる
まで内部のガスを放出するための弁である。この実施例
では、モジュール電池10の内圧が0.5MPa以上に
なると開放する安全弁21を用いた。なお、蓋20に
は、隣接する電槽11bを接続する貫通孔(図示せず)
が形成されており、各電槽11bの内圧は略等しくなっ
ている。
【0030】極板群14の水平方向の断面図を図3に模
式的に示す。図3を参照して、極板群14は、交互に配
置された正極31および負極32と、袋状のセパレータ
33と、集電体15および16とを備える。正極31は
袋状のセパレータ33(ハッチング省略)に挿入されて
いる。正極31は集電体15に溶接されており、負極3
2は集電体16に溶接されている。また、極板群14の
側面には、外周セパレータ34(ハッチング省略)が配
置されている。
【0031】このように、モジュール電池10は、極板
群14を備える単電池が6セル直列接続されたものであ
る。
【0032】以下に、モジュール電池10の製造方法に
ついて説明する。
【0033】正極31は、発泡ニッケルに正極活物質ペ
ーストを充填したのち、乾燥、圧延、切断することによ
って作製した。正極活物質には、酸化コバルトを添加し
た水酸化ニッケルを用いた。また、負極32は、ニッケ
ルからなるパンチングメタルに負極ペーストを塗布した
のち、乾燥、圧延、切断することによって作製した。負
極には、水素吸蔵合金を用いた。セパレータ33には、
スルフォン化処理ポリプロピレンを用いた。また、電解
液には、水酸化カリウムを主成分とする電解液を用い
た。
【0034】上記正極31を袋状のセパレータ33に挿
入し、正極31と負極32とを交互に積層した。そし
て、正極31を集電体15に溶接し、負極32を集電体
16に溶接することによって、極板群14を形成した。
この極板群14を各電槽11bに挿入し、接続金具17
によって隣接する極板群14を直列接続した。その後、
電解液を注液し、蓋20によって一体電槽11を封口し
た。このようにして、定格容量6.5Ahのモジュール
電池10を組み立てた。
【0035】上記モジュール電池10について、初期充
放電を行った。具体的には、まず、0.1C相当の電流
(1C=6.5A)でSOC(State Of Ch
arge(充電状態)。定格容量に対する充電量の割合
である。)が130%相当になるまで充電したのち、4
C相当の電流でSOCが0%相当になるまで放電した。
この初期充放電によって、正極31に含まれているCo
やCo(OH)2をCoOOHにまで酸化した。
【0036】その後、図4に示すように、初期充放電が
終了したモジュール電池10をアルミニウム製の冷却治
具41に装着した。冷却治具41は、コの字状の形状を
しており、その側部には、貫通孔41aを備える。冷却
治具41の側部上面41bは、正極端子12および負極
端子13に触れないような位置に形成した。冷却治具4
1はコの字状であるため、モジュール電池10の着脱が
容易である。なお、冷却治具41は、モジュール電池1
0と接する面にモジュール電池10の表面の凹凸形状と
嵌合するような凹凸形状を備えることが好ましい。
【0037】その後、図5に示すように、モジュール電
池10が装着された複数の冷却治具41を連結した。こ
のとき、冷却治具41の側部に設けられた貫通孔41a
にボルト51を通すことによって容易に固定できた。各
モジュール電池10は、隣接するモジュール電池10と
向きが逆になるように配置した。また、連結された冷却
治具41の一方の端には、エンドプレート52を配置し
て全体を拘束した。
【0038】その後、連結したモジュール電池10の各
安全弁21に、押圧治具61をセットした。モジュール
電池10を押圧治具61にセットする工程を、図6に模
式的に示す。図6に示すように、安全弁21に押さえ治
具64をセットしたのち、台座70に固定されている固
定ブロック62の一定高さに位置する穴71にくさび6
3を入れることによって、一定圧力で押圧治具61を押
圧し、安全弁21を格納する押さえ治具64をバネ68
で密着させることができる。
【0039】押圧治具61に連結される配管の構造につ
いて、モジュール電池10側から見た場合の平面図を図
7に模式的に示す。図7を参照して、押圧治具61は、
冷却治具41に装着されたモジュール電池10の安全弁
21に対応する位置に配置された押さえ治具64と、各
押さえ治具64に連結された配管65と、配管65の先
端に接続されたエアーカプラ66とを備える。押さえ治
具64の構造を、図8に模式的に示す。押さえ治具64
は、支柱67に移動自在に連結されており、バネ68に
よってモジュール電池10のケース30側に押圧される
ようになっている。押さえ治具64は、安全弁21が入
る凹部64aと、押さえゴム64bとを備える。押圧治
具61が、モジュール電池10に押圧された際には、押
さえゴム64bが安全弁21の周囲に密着して気密状態
となる。凹部64aは、配管65に連結される。すなわ
ち、エアーカプラ66から圧縮空気を注入することによ
って、安全弁21に加圧することができる。また、固定
ブロック62およびくさび63を用いて押圧治具61を
モジュール電池10に固定したのち、エアーカプラ66
から圧縮空気を注入し、エアーカプラ66を閉じること
によって、安全弁21に加圧したままの状態で連結され
たモジュール電池10を移動できる。したがって、上記
治具を用いることによって、安全弁21に加圧した状態
で活性化を行うことが容易になる。
【0040】以上のように、本実施例のニッケル水素蓄
電池の製造装置は、凹部64aを備えた押さえ治具64
と、安全弁21を格納するように押さえ治具64をケー
ス30側に押圧する押圧手段(バネ68など)と、凹部
64a内に空気を供給して安全弁21に加圧するための
加圧手段(図示しないポンプなど)とを備える。また、
本実施例のニッケル水素蓄電池の製造装置は、押さえ治
具64がケース30に押圧され、凹部64a内が気密に
なった状態で押さえ治具64を固定するための固定手段
(固定ブロック62およびくさび63)をさらに備え
る。また、本実施例のニッケル水素蓄電池の製造装置
は、電池を充放電するための充放電手段をさらに備えて
もよい。また、本実施例のニッケル水素蓄電池の製造装
置は、電池を冷却するための冷却手段(冷却治具41)
を備える。また、本実施例のニッケル水素蓄電池の製造
装置では、加圧手段が、凹部64aに連結された配管6
5と、配管65に連結されたエアーカプラ66とを備え
る。
【0041】この実施例では、エアーカプラ66から、
0.5MPaの圧縮空気を注入することによって、安全
弁21に0.5MPaの圧力をかけた。この場合、モジ
ュール電池10内の内圧が、安全弁21の作動圧である
0.5MPaと加圧した0.5MPaとを合計した圧力
とおなじ程度(約1.0MPa)になるまで安全弁21
が作動しない。その後、エアーカプラ66を圧縮空気供
給装置(図示せず)から切り離して、配管65内を気密
状態にした。
【0042】その後、連結した冷却治具41を水槽に入
れ、流水(冷媒)によって冷却治具41およびモジュー
ル電池10を冷却した。この際、流水は、モジュール電
池10の正極端子12および負極端子13に接触しない
高さで、かつ冷却治具41の側部上面41bを覆う高さ
にコントロールした。
【0043】そして、流水を流したままの状態で、4C
相当の電流でSOCが90%になるまで充電し、4C相
当の電流でSOCが0%になるまで放電を行う充放電サ
イクルを20回繰り返した。この際、センサ装着孔22
に装着したセンサで測定したモジュール電池10の内部
温度は、50℃まで上昇した。
【0044】このようにして、モジュール電池10の活
性化が終了した。このとき、安全弁の開弁による電解液
の排出は生じなかった。上記方法による活性化に要した
トータルの時間は12時間であった。一方、従来の製造
方法の場合、4Cの電流で充放電を行うと、モジュール
電池10の内圧が0.5MPaよりも大きくなってしま
い、安全弁が開弁して電解液が排出された。したがっ
て、従来の製造方法の場合は低電流で活性化を行う必要
があり、1Cで充放電を行ったところ、活性化に48時
間を要した。
【0045】このように、本発明の製造方法および製造
装置を用いることによって、生産性よく安価にニッケル
水素蓄電池を製造できた。
【0046】以上、本発明の実施の形態について例を挙
げて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定され
ず本発明の技術的思想に基づき他の実施形態に適用する
ことができる。
【0047】たとえば、本発明の製造方法は、上記実施
例で説明した電池を製造する方法に限定されない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のニッケル
水素蓄電池の製造方法および製造装置によれば、短時間
で電池の活性化を行うことができるため、生産性よく安
価にニッケル水素蓄電池を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のニッケル水素蓄電池で製造されたニ
ッケル水素蓄電池の一例を示す(a)上面図および
(b)側面図である。
【図2】 図1に示したニッケル水素蓄電池の垂直方向
断面図である。
【図3】 図1に示したニッケル水素蓄電池の極板群の
水平方向断面図である。
【図4】 本発明のニッケル水素蓄電池の製造方法につ
いて一工程の一例を示す斜視図である。
【図5】 本発明のニッケル水素蓄電池の製造方法につ
いて他の一工程の一例を示す平面図である。
【図6】 本発明のニッケル水素蓄電池の製造方法につ
いてその他の一工程の一例を示す斜視図である。
【図7】 本発明のニッケル水素蓄電池の製造方法に用
いる押圧治具について配管の構造の一例を示す平面図で
ある。
【図8】 図7に示した押圧治具の一部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
10 モジュール電池 11 一体電槽 11b 電槽 14 極板群 21 安全弁 30 ケース 31 正極 32 負極 33 セパレータ 41 冷却治具 61 押圧治具 62 固定ブロック 63 くさび 64 押さえ治具 65 配管 66 エアーカプラ 70 台座 71 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富岡 克行 静岡県湖西市境宿555番地 パナソニック EVエナジー株式会社内 (72)発明者 斉藤 友春 静岡県湖西市境宿555番地 パナソニック EVエナジー株式会社内 (72)発明者 浜田 真治 静岡県湖西市境宿555番地 パナソニック EVエナジー株式会社内 (72)発明者 岩瀬 正宣 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 戸島 和夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5H012 AA07 BB02 CC08 DD03 GG05 JJ06 5H028 BB01 BB03 BB04 BB05 BB10 BB14 BB17 EE01 EE05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸化ニッケルを含む正極と、水素吸蔵
    合金を含む負極と、安全弁を備えるケースとを含むニッ
    ケル水素蓄電池の製造方法であって、 前記正極、前記負極、セパレータおよび電解液を前記ケ
    ースに封入して電池を組み立てる第1の工程と、 前記安全弁に加圧しながら前記電池を充放電する第2の
    工程とを含むことを特徴とするニッケル水素蓄電池の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の工程において、空気を用いて
    前記安全弁に加圧する請求項1に記載のニッケル水素蓄
    電池の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の工程において、前記電池を冷
    媒で冷却しながら充放電する請求項1または2に記載の
    ニッケル水素蓄電池の製造方法。
  4. 【請求項4】 水酸化ニッケルを含む正極と水素吸蔵合
    金を含む負極と安全弁を備えるケースとを含むニッケル
    水素蓄電池の製造装置であって、 凹部を備えた押さえ治具と、 前記安全弁を前記凹部に格納するように前記押さえ治具
    を前記ケースに押圧するための押圧手段と、 前記凹部内に空気を供給して前記安全弁に加圧するため
    の加圧手段とを備えることを特徴とするニッケル水素蓄
    電池の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記押さえ治具が前記ケースに押圧され
    前記凹部内が気密になった状態で前記押さえ治具を固定
    するための固定手段をさらに備える請求項4に記載のニ
    ッケル水素蓄電池の製造装置。
  6. 【請求項6】 前記電池を充放電するための充放電手段
    をさらに備える請求項4に記載のニッケル水素蓄電池の
    製造装置。
  7. 【請求項7】 前記電池を冷却するための冷却手段をさ
    らに備える請求項6に記載のニッケル水素蓄電池の製造
    装置。
  8. 【請求項8】 前記加圧手段が、前記凹部に連結された
    配管と前記配管に連結されたエアーカプラとを含む請求
    項4ないし7のいずれかに記載のニッケル水素蓄電池の
    製造装置。
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