JP2001312976A - カラー陰極線管用シャドウマスク - Google Patents

カラー陰極線管用シャドウマスク

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JP2001312976A
JP2001312976A JP2001117966A JP2001117966A JP2001312976A JP 2001312976 A JP2001312976 A JP 2001312976A JP 2001117966 A JP2001117966 A JP 2001117966A JP 2001117966 A JP2001117966 A JP 2001117966A JP 2001312976 A JP2001312976 A JP 2001312976A
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JP2001117966A
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Sang-Yong Kim
サン・ヨン・キム
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LG Electronics Inc
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/06Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
    • H01J29/07Shadow masks for colour television tubes

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  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャドウマスクの構造を改善して輝度を向上
させると共に、モアレとドーミング現象を予め防止し且
つ、開放したブリッジによるシャドー除去効果を向上さ
せるカラー陰極線管用シャドウマスクを提供する。 【解決手段】 電子ビームが透過されるよう多数のスロ
ットが形成され、縦方向に隣接する各スロットの間にブ
リッジが備えられるシャドウマスクのブリッジの所定部
分を除去し、スロットの所定の個数を合体させ、その除
去面積がブリッジの面積の1〜30%となるようにし
た。またそのブリッジの除去した開放幅がスロット幅の
1〜40%となるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は陰極線管に係わり、
特にカラー陰極線管用シャドウマスクの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー陰極線管は、図1に示す
ように、内側面にR,G,Bの蛍光膜が塗布されている
パネル1と、そのパネルの後端に融着され、カラー陰極
線管の内部の真空状態を維持するファンネル1と、その
ファンネルのネック部3に封入され、電子ビーム4を放
射する電子銃5と、その電子銃から放射した電子ビーム
を偏向させる偏向ヨーク6と、その偏向ヨークによって
偏向した電子ビームの色選別機能を有するシャドウマス
ク7とを備えている。シャドウマスク7はフレーム結合
体8を備え、そのフレーム結合体をパネル1にスプリン
グ9によって締結させている。
【0003】かかる構成を有したカラー陰極線管の画像
再生の過程は次の通りである。ファンネル2のネック部
3に封入されている電子銃5へ映像信号が入力される
と、電子銃の陰極(図示せず)から電子ビーム4が放射
され、放射した電子ビームは電子銃の各電極に印加され
た電圧によって制御、加速、集束した後、偏向ヨーク6
の磁界によって水平及び垂直方向に軌道が修正され、シ
ャドウマスク7を通過してパネル1の内面に塗布した蛍
光体10を発光させる。蛍光体を発光させることによっ
て画像を得ている。
【0004】電子ビームを色ごとに分けるための従来技
術のシャドウマスク7を更に具体的に説明する。図2に
示すように、シャドウマスク7はパネル1の裏面の蛍光
体(図1の10参照)から所定距離の間隔をおくように
してパネル1に装着されている。シャドウマスク7は薄
い鋼材からなる遮蔽板であって、その面には数多くのス
ロット7aがあけられている。通常、そのスロットの大
きさは可視的な識別が不可能であるぐらい極く小さい。
そのため、スロット7aを通過する電子ビームの量が非
常に少なくなり、それに従って蛍光体を発光させるため
の電子ビームの量も少なくなって、陰極線管の品質向上
に大きな影響を及ぼす輝度が低下する。
【0005】陰極線管にとって輝度は重要であり、米国
特許4,926,089や米国特許4,942,332
など多数の輝度を向上させる方法が提案されている。し
かし、さらに輝度を高める必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記必要性に
応じて案出したもので、シャドウマスクの構造を改善し
て輝度を向上させると共に、モアレとドーミング現象を
予め防止し且つ、開放したブリッジによるシャドー除去
効果を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1実施態様は、電子ビームが透過するよ
うな多数のスロットが形成されると共に、縦方向に隣接
する各スロットの間にブリッジが備えられるシャドウマ
スクであって、スロットの所定の個数を合体するようブ
リッジの所定部分を除去し、その除去面積がブリッジの
面積の1〜30%となるようにしたことを特徴とするカ
ラー陰極線管用シャドウマスクを提供する。
【0008】本発明の第2実施態様は、電子ビームが透
過できる多数のスロットが形成されると共に、縦方向に
隣接する各スロットの間にブリッジが備えられるシャド
ウマスクであって、スロットの所定の個数を合体するよ
うブリッジの所定部分を除去し、その除去して形成され
たブリッジの開放幅がスロット幅の1〜40%となるよ
うにしたことを特徴とするカラー陰極線管用シャドウマ
スクを提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】カラー陰極線管用シャドウマスク
は従来技術で触れた通りであってその説明は省略し、従
来技術と同様の構造については同一符号を付してある。
【0010】以下、本発明によるカラー陰極線管用シャ
ドウマスクの第1実施形態について説明する。従来周知
のように、シャドウマスクにはビームを選別して通す多
数のスロットが設けられており、それぞれのスロットは
図2に示すように独立して形成されていた。そのスロッ
トの間、特に縦方向におけるスロットの間の部分をブリ
ッジと称している。本実施形態では、図3と図4に示す
ように、通常の使用状態で縦方向に隣接するスロット
(図2の7a参照)の所定の個数を連結、すなわち合体
するようにブリッジ(図2の7b参照)の所定の部分を
除去する。その除去面積(S2)がブリッジの面積(S
1)の1〜30%となるようにする。
【0011】即ち、本実施形態はブリッジの所定の部分
を除去させ、所定数のスロットが相互合体するよう開放
形ブリッジ51(以下、“オープンブリッジ”)を備え
ることによってスロット53が長くなり、陰極線管の品
質向上において最も重要な特性の輝度を向上させること
ができるようになった。これは、既存のブリッジ(図2
の7b参照)の一部の除去による電子ビームの透過率の
向上(図1の10参照)に伴って蛍光体を発光させる電
子ビームの量が多くなるためである。従って、上記のよ
うな輝度の向上によって画像が明るく出力され、目の疲
れを減ずると共に、電子ビームが蛍光体に当てられ合成
する色が画面上に鮮明に出力されることによって色鮮明
度を高めることができる。
【0012】また、本実施形態においては、オープンブ
リッジ51における除去した部分の面積(S2)(以
下、“オープンブリッジ面積”)をブリッジ全体の面積
(S1)(以下、“単位ブリッジ面積”)の1〜30%
となるようにする。これに伴って、いわゆるブリッジシ
ャドーの除去効果が見られるが、これに関する詳細な説
明は以下の通りである。
【0013】一般に、ブリッジシャドーは、電子ビーム
がシャドウマスクのブリッジによって遮断され生じるも
のであって、電子ビームが蛍光体まで到達できないため
画面上に暗く現れる現象である。そのため、オープンブ
リッジ面積(S2)を本実施形態のように単位ブリッジ
面積(S1)の1〜30%に設計せず、30〜100%
となるようにシャドウマスクを設計すると、除去された
面積が増加して輝度は向上する。しかしながら、ブリッ
ジを開放してブリッジによって発生するシャドーが著し
く減少すると、開放してない所定数のブリッジのみが画
面上に点々と現れ、消費者が可視的にブリッジシャドー
を認識させるようになる。
【0014】これに対し、本実施形態によるシャドウマ
スクはオープンブリッジ面積(S2)を単位ブリッジ面
積(S1)の1〜30%となるように設計したため、ブ
リッジシャドーによって発生する解像度の劣化及び致命
的な視認性の欠陥を未然に防止することができる。シミ
ュレーションによる実験の結果、本実施形態におけるオ
ープンブリッジ51は最適の輝度が保障されると共に、
数多くのブリッジシャドーが可視的に認識できない程度
になる。
【0015】一方、本実施形態によるカラー陰極線用シ
ャドウマスクの第2実施形態は、図5に示すように、電
子ビームが透過するよう多数のスロット(図2の7a参
照)が形成されると共に、縦方向に隣接する各スロット
の間にブリッジ(図2の7b参照)が備えられており、
そのスロットの所定の個数が合体するようにブリッジの
所定部分を除去させ、その除去して形成されたブリッジ
の開放幅(W2)がスロット幅(W1)の1〜40%と
なるようにして行われる。第1実施形態は面積によって
ブリッジの開放の大きさを規制したが、この実施形態で
はブリッジを開放するために形成させた溝の幅で規制し
ている。
【0016】上記本実施形態の第2実施形態も、スロッ
ト幅(W1)とブリッジの開放幅(W2)に基づいた実
験の結果によれば、輝度を向上させ、かつブリッジシャ
ドーが現れないような適正な効果が得られるためには、
ブリッジの開放幅がスロット幅の1〜40%となるべき
である。
【0017】一方、本実施形態によるシャドウマスクの
第1実施形態と第2実施形態に共に適用されるものとし
て、合体スロット53の長さ(L2)は、シャドウマス
ク50の垂直長さ(L1)の0.05〜50%となるよ
うにして成されることが好ましい。
【0018】合体スロットの垂直ピッチ(Pv)はシャ
ドウマスクの垂直長さ(L1)の0.1〜50%とな
り、合体スロットの長さ(L2)の比率より大きくなる
が、その理由は合体スロットの垂直ピッチ(Pv)はオ
ープンしていないブリッジを考慮しているからである。
【0019】ここで、前述のように合体スロットの長さ
(L2)及び垂直ピッチ(Pv)を上記のように限定し
た理由は次の通りである。第一に、輝度を向上させるた
めに、合体スロットの長さ(L2)をシャドウマスクの
垂直長さ(L1)の50%以上とすると、シャドウマス
ク50上にオープンブリッジ51のみ存在するようにな
り、強度の問題が生じるので、本実施形態では50%未
満に限定している。即ち、上記のように合体スロットの
長さ(L2)をシャドウマスクの垂直長さ(L1)の5
0%以上とすると、合体スロット53の間に存在する垂
直ライン部54の強度が低下するため、シャドウマスク
50を製造したり包装且つ運搬するとき、垂直ライン部
同士にもつれ合い、変形したり損傷する問題点が発生す
る。従って、本実施形態のように合体スロットの長さ
(L2)を限定することによってオープンしていないブ
リッジ52が点々と存在することで、垂直ライン部54
の強度を適正に維持できる。
【0020】第二に、合体スロットの垂直ピッチ(P
v)をシャドウマスクの垂直長さ(L1)の0.1%以
下とすると、シャドウマスク50上に純粋ブリッジ52
のみ存在するため、次のようなドーミング現象が生じる
という問題がある。X方向の有効弾性係数が大きくな
り、これによって臨界温度が落ち、電子ビーム通過時、
シャドウマスクに臨界温度以上の熱が発生し、そのため
X方向の変位が大きくなりやすくなり、赤、緑、青が一
律的に配置された蛍光体(図1の10参照)ときちんと
向き合っていたスロット53が変形する。従って、電子
ビームが蛍光体に正確に当てられず、色純度が低下す
る。
【0021】これを式を用いてより詳細に説明すると、
【数1】 ここで、Ex:X方向の有効弾性係数、 Fx:X方向
の引張力、Pv:垂直ピッチ、Ph:水平ピッチ、h:
垂直変化量
【数2】 ここで、εp:引張による変形率、 εt:熱荷重によ
る変形率 P:引張荷重 A:断面積 E:有効弾性係数 α:熱膨張係数 ΔT:臨界温度)
【0022】図6は一般的なスロットの垂直ピッチを示
す図2の“A”部詳細図であり、図7は合体スロットの
垂直ピッチを示す図3の“C”部詳細図である。ここ
で、図6に示す一般的なスロットを有しているシャドウ
マスクのX方向弾性係数と、図7に示す合体スロットを
有しているシャドウマスクのX方向弾性係数とを比較す
るために、上記式1と式2を適用させると次のような結
果が出る。なお、X方向とは図面の横方向である。
【0023】即ち、図6に示す一般的なシャドウマスク
(以下、“単純シャドウマスク”)と、図7に示す合体
スロットを有したシャドウマスク(以下、“合体シャド
ウマスク”)とに同一のX方向の引張力を加えると、単
純シャドウマスクの水平変化量は合体シャドウマスクの
水平変化量に比べて少なく、また、単純シャドウマスク
の垂直変化量が合体シャドウマスクの垂直変化量に比べ
て小さくなる。従って、式1に変化量を適用させると、
単純シャドウマスクのX方向の有効弾性係数が、合体シ
ャドウマスクのX方向の有効弾性係数に比べて相対的に
大きくなる。また、X方向の有効弾性係数を式2に適用
させると、単純シャドウマスクの臨界温度が、合体シャ
ドウマスクの臨界温度に比べて相対的に小さいことが判
る。
【0024】結論的に、単純シャドウマスクは、電子ビ
ームから受ける熱によって臨界温度を超える環境が組成
されやすく、相対的に臨界温度の高い合体シャドウマス
クよりX方向の変位が更に大きくなる。従って、合体ス
ロットのピッチがシャドウマスクの垂直長さの0.1%
以上となるようにした合体シャドウマスクを使用するこ
とが有利である。要するに、本実施形態は電子ビームを
正確に蛍光体に当て、色純度が向上することによってド
ーミング現象を未然に防ぐことができる。
【0025】尚、本実施形態は合体スロット(図4の5
3参照)内に1〜200個のオープンブリッジ(図4の
51参照)を有することが好ましい。その理由は前述し
たように、ドーミング現象と強度、そして、モアレ問題
を複合的に解決できるからである。即ち、合体スロット
53内にオープンブリッジ51が存在しないと、垂直ピ
ッチ(図3のPv参照)が減り、臨界温度が落ちるとい
う問題が発生し、合体スロット内にオープンブリッジを
200個以上有すると強度が落ち、シャドウマスク(図
3の50参照)の生産時と包装時、そして、運搬時に垂
直ライン部(図4の54参照)がもつれる問題が生じ
る。従って、シミュレーションを用いた実験の結果、前
述のように1〜200個の限定値を定めると、ドーミン
グ現象を未然に防ぐことができ、強度をも更に補強でき
るような利点があることが判った。
【0026】一方、図8は垂直ピッチ(Pv)によるモ
アレ発生範囲を示すグラフである。図8に示すように、
垂直ピッチ(Pv)が0.6mm以下、又は1.5mm以上
となると、モアレを未然に防ぐことができる。ここで、
モアレは、ブリッジの間に存在するスロットによる電子
ビームの波長と電子ビーム自体の波長によって干渉され
発生するもので、画面上では、厚さを持った波が反復的
に動くような現象として観察される。
【0027】一方、図9は本実施形態による合体スロッ
ト内のオープンブリッジの配置間隔を示す要部拡大図で
ある。本実施形態によるシャドウマスクは、図9に示す
ように、合体スロット内にあるオープンブリッジの間隔
(a,b,c)を互いに異なるようにしてオープンブリ
ッジを配置させることができる。そして、合体スロット
内にあるオープンブリッジの間隔が所定の関数を有する
ようにしてオープンブリッジを配置させることができ
る。
【0028】つまり、関数は、開放した各ブリッジの間
隔を順に大きくしたり、小さくすることもできる。ま
た、前者と後者とを組み合わせることもできる。このよ
うに互いに異なる間隔を有するようにする理由はシャド
ウマスクの強度を補強するためである。
【0029】一方、図10aは本実施形態による合体ス
ロット形状の第1実施形態を示す要部拡大図であり、図
10bは本実施形態による合体スロット形状の第2実施
形態を示す要部拡大図である。図10aに示すように、
開放したブリッジと開放してないブリッジとの明るさの
差を減らすために、スロットを四角状にすることができ
る。これと共に、図10bに示すように、四角状の角部
を所定量丸みを持たせることもできる。また、図9〜図
10bに示すように、合体スロットのオープンブリッジ
は中央部分がオープンしている形状とすることができ
る。
【0030】尚、図面を参照して多様な形状の合体スロ
ットとオープンブリッジを表現すると次の通りである。
図11aは本実施形態による合体スロットにオープンブ
リッジが形成された状態の第1実施例を示す要部拡大図
であり、図11bは本実施形態による合体スロットにオ
ープンブリッジが形成された状態の第2実施例を示す要
部拡大図であり、図11cは本実施形態による合体スロ
ットにオープンブリッジが形成された状態の第3実施例
を示す要部拡大図である。そして、図11dは本実施形
態による合体スロットにオープンブリッジが形成された
状態の第4実施例を示す要部拡大図であり、図11eは
本実施形態による合体スロットにオープンブリッジが形
成された状態の第5実施例を示す要部拡大図であり、図
11fは本実施形態による合体スロットにオープンブリ
ッジが形成された状態の第6実施例を示す要部拡大図で
ある。
【0031】即ち、図11aに示すように、オープンブ
リッジはスロットの左側部のみ除去され、右側部はブリ
ッジとして所定量が残っている形状としたものである。
また、図11bに示すオープンブリッジはスロットの右
側部のみを除去し、左側部はブリッジとして所定量が残
っている形状である。
【0032】図11cの実施例のオープンブリッジは、
左側部を除去したものと右側を除去したものとを交互に
配置したジグザグに配列された形状である。また、図1
1dの実施形態の合体スロットのオープンブリッジは左
側部を除去したものを所定数配置し、その後右側を除去
したものを所定数配置した形状である。
【0033】そして、図11eに示すオープンブリッジ
は、図11dの左側部を除去したものと右側を除去した
ものを所定の数だけ組み合わせたものを単位として、そ
の単位を繰り返した形状にしたものである。さらに、図
11fの合体スロットのオープンブリッジは左側部のみ
除去され、右側部は所定量が残っている形状と、右側部
のみ除去され、左側部は所定量が残っている形状と、中
央部位が除去された形状とが互いに異なる間隔を有して
互いに順次に繰り返して配列された形状である。
【0034】また、図示してはいないが、本実施形態に
よるシャドウマスクの第1実施例と第2実施例を満足す
る範囲でいろんな形状の合体スロット及びオープンブリ
ッジを取ることができ、また、合体スロット形状及び、
オープンブリッジ形状をシャドウマスクの全体に適用さ
せる際に、様々な形状を組み合わせても差し支えないの
は当然である。
【0035】一方、図4を再び参照して説明すると、本
実施形態によるシャドウマスクは縦方向に隣接する各ス
ロット(図2の7a参照)の間のブリッジ(図2の7b
参照)の中央部を除去して所定数のスロットを合体する
ようしてあるが、その除去面積(S2)はブリッジ面積
(S1)の1〜20%となるようにして成されることが
好ましい。即ち、前記のように、ブリッジの中央部位を
除去し、その除去面積がブリッジ面積の1〜20%とな
るようにした理由は、電子ビームが中央部位を通過する
とき、回折する量が大きくなるからである。
【0036】さらに説明すると、本実施形態の第1実施
形態のように、ブリッジ中央部の除去面積が除去されて
ないブリッジ面積の20%を超過すると、電子ビームの
通過時、ブリッジ中央部の両側の左側部位と右側部位に
電子ビームの回折量が多くなって、輝度は向上するが、
ブリッジシャドー除去の効果が低下することがあるから
である。従って、ブリッジの中央部を除去するときは、
本実施形態の第1実施形態より除去面積を小さく取り、
その除去面積(S2)がブリッジ面積(S1)の1〜2
0%となるようにすることが好ましい。
【0037】一方、図5を再び参照して説明すると、本
実施形態によるシャドウマスクは、縦方向に隣接する各
スロット(図2の7a参照)の間のブリッジ(図2の7
b参照)の中央部を除去して所定数のスロットを合体さ
せるが、その除去して形成されたブリッジの開放幅(W
2)がスロット幅(W1)の1〜25%となるようにす
ることが好ましい。その理由はブリッジの中央部位を除
去すると、電子ビームの通過時に回折量が多くなるから
であり、詳細な内容は上記した通りである。従って、ブ
リッジの中央部を除去するときは、本実施形態の第2実
施形態より開放幅を小さくし、その開放幅(W2)がス
ロット幅(W1)の1〜25%となるようにすることが
好ましい。
【0038】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明はオープ
ンブリッジを有するようにしてスロットを合体したもの
であって、第一に、カラー陰極線管における重要な特性
の一つの輝度を増加させることができる。第二に、光の
干渉模様のモアレを効率よく除去することができる。第
三に、熱によって現れるドーミング現象を未然に防止す
ることができる。第四に、ブリッジシャドー除去効果が
得られる。第五に、上記した多様な合体スロットの形状
及びオープンブリッジの形状が取られることでそれに従
う個々の効果を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な陰極線管の断面図。
【図2】一般的なシャドウマスクの概略的な構造を示す
正面図。
【図3】本発明実施形態によるシャドウマスクの概略的
な構造を示す正面図。
【図4】図3の“B”部を示すものであって、オープン
ブリッジの第1実施形態を示す詳細図。
【図5】図3の“B”部を示すものであって、オープン
ブリッジの第2実施形態を示す詳細図。
【図6】一般的なスロットの垂直ピッチを示す図2の
“A”部詳細図。
【図7】本実施形態による合体スロットの垂直ピッチを
示す図3の“C”部詳細図。
【図8】垂直ピッチによるモアレの発生範囲を示すグラ
フ。
【図9】本実施形態による合体スロット内のオープンブ
リッジの配置間隔を示す要部拡大図。
【図10a】本発明による合体スロット状の第1実施形
態を示す要部拡大図。
【図10b】本発明による合体スロット状の第2実施形
態を示す要部拡大図。
【図11a】本発明による合体スロット内にオープンブ
リッジが分布された状態の第1実施例を示す要部拡大
図。
【図11b】本発明による合体スロット内にオープンブ
リッジが分布された状態の第2実施例を示す要部拡大
図。
【図11c】本発明による合体スロット内にオープンブ
リッジが分布された状態の第3実施例を示す要部拡大
図。
【図11d】本発明による合体スロット内にオープンブ
リッジが分布された状態の第4実施例を示す要部拡大
図。
【図11e】本発明による合体スロット内にオープンブ
リッジが分布された状態の第5実施形態を示す要部拡大
図。
【図11f】本発明による合体スロット内にオープンブ
リッジが分布された状態の第6実施形態を示す要部拡大
図。
【符号の説明】
51:開放形ブリッジ(オープンブリッジ) 52:ブリッジ 53:合体スロット

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームが透過されるよう多数のスロ
    ットが形成されると共に、縦方向に隣接する各スロット
    の間にブリッジが備えられるシャドウマスクにおいて、 前記スロットの所定の個数が合体するよう前記ブリッジ
    の所定部分を除去させ、その除去面積が前記ブリッジの
    面積の1〜30%となるようにしたことを特徴とするカ
    ラー陰極線管用シャドウマスク。
  2. 【請求項2】 電子ビームが透過されるよう多数のスロ
    ットが形成されると共に、縦方向に隣接する各スロット
    の間にブリッジが備えられるシャドウマスクにおいて、 前記スロットの所定の個数が合体するよう前記ブリッジ
    の所定部分を除去させ、除去して形成されたブリッジの
    開放幅が前記スロット幅の1〜40%となるようにした
    ことを特徴とするカラー陰極線管用シャドウマスク。
  3. 【請求項3】 前記スロットが合体された合体スロット
    の長さが、シャドウマスクの垂直長さの0.05〜50
    %となるようにして成ることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のカラー陰極線管用シャドウマスク。
  4. 【請求項4】 前記スロットが合体され成された合体ス
    ロットの垂直ピッチが、シャドウマスクの垂直長さの
    0.1〜50%となるようにして成ることを特徴とする
    請求項1または2に記載のカラー陰極線管用シャドウマ
    スク。
  5. 【請求項5】 前記スロットが合体された合体スロット
    内に1〜200個の開放されたブリッジを有することを
    特徴とする請求項1または2に記載のカラー陰極線管用
    シャドウマスク。
  6. 【請求項6】 前記スロットが合体され成された合体ス
    ロット内にある開放ブリッジが、互いに異なる間隔で配
    置されることを特徴とする請求項1または2に記載のカ
    ラー陰極線管用シャドウマスク。
  7. 【請求項7】 前記スロットが合体され成された合体ス
    ロット内にある開放ブリッジが、所定の関数に依存する
    間隔で配置されることを特徴とする請求項1または2に
    記載のカラー陰極線管用シャドウマスク。
  8. 【請求項8】 前記関数は、前記開放したブリッジの間
    隔をより大きくすることを特徴とする請求項7に記載の
    カラー陰極線管用シャドウマスク。
  9. 【請求項9】 前記関数は、前記開放したブリッジの間
    隔をより小さくすることを特徴とする請求項7に記載の
    カラー陰極線管用シャドウマスク。
  10. 【請求項10】 前記関数は、前記開放したブリッジの
    間隔をより大きくするものと、より小さくするものとを
    組み合わせたものであることを特徴とする請求項7に記
    載のカラー陰極線管用シャドウマスク。
  11. 【請求項11】 前記開放したブリッジと前記開放して
    ないブリッジとの明度差を減らすために、前記スロット
    が合体され成された合体スロットの形状を四角状にして
    成されることを特徴とする請求項1または2に記載のカ
    ラー陰極線管用シャドウマスク。
  12. 【請求項12】 前記四角状の角部が所定量ラウンドさ
    れることを特徴とする請求項11に記載のカラー陰極線
    管用シャドウマスク。
  13. 【請求項13】 前記スロットが合体された合体スロッ
    ト内の開放したブリッジは、 中央部位が開放された形状とされることを特徴とする請
    求項1または2に記載のカラー陰極線管用シャドウマス
    ク。
  14. 【請求項14】 前記スロットが合体された合体スロッ
    ト内の開放したブリッジは、 左側部のみ除去され、右側部は所定量が残っている形状
    とされることを特徴とする請求項1または2に記載のカ
    ラー陰極線管用シャドウマスク。
  15. 【請求項15】 前記スロットが合体され成された合体
    スロット内の開放したブリッジは、 右側部のみ除去され、左側部は所定量が残っている形状
    とされることを特徴とする請求項1または2に記載のカ
    ラー陰極線管用シャドウマスク。
  16. 【請求項16】 前記スロットが合体され成された合体
    スロット内の開放したブリッジは、 左側部のみ除去され、右側部は所定量が残っている形状
    と、右側部のみ除去され、左側部は所定量が残っている
    形状とがジグザグに配列された形状とされることを特徴
    とする請求項1または2に記載のカラー陰極線管用シャ
    ドウマスク。
  17. 【請求項17】 前記合体スロット内にある開放したブ
    リッジは、 左側部のみ除去され、右側部は所定量が残っている形状
    が繰り返して配列された後の部分では右側部のみ除去さ
    れ、左側部は所定量が残っている形状が繰り返して配列
    された形状が一つの単位として構成されていることを特
    徴とする請求項16に記載のカラー陰極線管用シャドウ
    マスク。
  18. 【請求項18】 前記単位が繰り返して成されることを
    特徴とする請求項17に記載のカラー陰極線管用シャド
    ウマスク。
  19. 【請求項19】 前記スロットが合体され成された合体
    スロット内の開放したブリッジは、 左側部のみ除去され、右側部は所定量が残っている形状
    と、右側部のみ除去され、左側部は所定量が残っている
    形状と、中央部位が除去された形状とが互いに異なる間
    隔を有して順次に繰り返して配列された形状であること
    を特徴とする請求項1または2に記載のカラー陰極線管
    用シャドウマスク。
  20. 【請求項20】 電子ビームが透過されるよう多数のス
    ロットが形成されると共に、縦方向に隣接する各スロッ
    トの間にブリッジが備えられるシャドウマスクにおい
    て、 縦方向に隣接する各スロットの間のブリッジの中央部位
    を除去して所定数のスロットが合体されるようし、その
    除去面積が前記ブリッジ面積の1〜20%となるように
    したことを特徴とするカラー陰極線管用シャドウマス
    ク。
  21. 【請求項21】 電子ビームが透過されるよう多数のス
    ロットが形成されると共に、縦方向に隣接する各スロッ
    トの間にブリッジが備えられるシャドウマスクにおい
    て、 縦方向に隣接する各スロットの間のブリッジの中央部位
    を除去して所定数のスロットが合体されるようし、除去
    して形成されたブリッジの開放幅が前記スロット幅の1
    〜25%となるようにしたことを特徴とするカラー陰極
    線管用シャドウマスク。
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