JP2001309911A - 回診用x線撮影装置 - Google Patents

回診用x線撮影装置

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JP2001309911A
JP2001309911A JP2000130191A JP2000130191A JP2001309911A JP 2001309911 A JP2001309911 A JP 2001309911A JP 2000130191 A JP2000130191 A JP 2000130191A JP 2000130191 A JP2000130191 A JP 2000130191A JP 2001309911 A JP2001309911 A JP 2001309911A
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pressure sensor
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Yoshiji Akutsu
好二 阿久津
Tatsuya Araki
立哉 荒木
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 起動時、加速時及び定速時、減速時にスムー
スに操作でき、緊急停止時に急停止が可能な回診用X線
撮影装置を提供する。 【解決手段】 CPU11は、レバーハンドル14から
の入力信号Fと、車軸にもうけられた左右エンコーダ
3、4からの速度信号Vを受けて、加速中か減速中かを
判断し、PWM制御回路10のOFFデューティ時に、
切替回路37によって、モータ駆動回路9のブリッジ構
成のスイッチング素子の回路を切替える。加速中の時に
は、接地側に接続されたスイッチング素子をONにし、
スイッチOFF時の逆起電力のエネルギーを還流させ、
また、モータの減速中の時には、全てのスイッチング素
子をOFFにして、スムースに操作できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作ハンドルの力
に応答して前進または後退する動力駆動型X線装置に係
わり、特に、駆動モータをブリッジの中央に位置して、
スイッチング素子で構成された駆動用のブリッジ回路
と、モータのトルクを前記ブリッジ回路でON‐OFF
デューティ制御するパルス幅制御回路を有する回診用X
線撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来の回診用X線撮影装置を示
す。(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上面図
を示す。この装置は、X線管18と、それを保持するア
ーム19と、台車21上で旋回可能な支柱20と、その
支柱20に沿ってアーム19が上下する上下移動部と、
旋回自在の前輪23およびかじ取り不能の後輪22(右
車輪2、左車輪1)を備え、台車21に取り付けられた
ハンドル保持台17に設けられたレバーハンドル14を
前後に操作することによって、下部に設けられた駆動モ
ータ(右モータ6、左モータ5)で前進または後退する
X線制御部を搭載する台車21とから構成されている。
【0003】そして、X線管18の支持機構と回転機構
を備えて、水平方向に伸縮するアーム19が、支柱20
上をスムースに垂直移動し、バランスが取れる機構に設
計され、被検者の撮影部位に応じてあらゆる方向と空間
的な位置に、X線管18のコリメータ(X線放射口)が
むけられる。この回診用X線撮影装置の重量は、450
kg以上になることがあるので、動力の助けなしに台車
を動かすことは非常に難しい。一般に台車21の後部に
は固定したかじ取り不能の一対の後輪22が設けられ、
台車21の前部は、一対のキャスターすなわち旋回自在
の前輪23によって支持されている。後輪22は、一般
的に台車に装着された駆動モータ(右モータ6、左モー
タ5)により駆動される。
【0004】そして、台車21には、自動車用バッテリ
とインバータで主回路100〜120V、60Hzを内
部電源とし、高電圧変圧器とコンデンサを備えている。
その制御回路はソリッドシステム化され、撮影操作は自
動プログラム化したワンタッチ式の装置が多く使用され
ている。
【0005】また、台車21はゴムタイヤなどを用い、
病室、手術室、エレベータでの出入りが自在であるよう
に設計され、その他ブレーキシステム、カセッテボック
ス、付属装置を備えている。この回診用X線撮影装置は
移動型装置として小型・軽量で移動操作性の良いことが
重要であり、病院内でベッドルーム、技工室、手術室、
小児室、レントゲン室、乳児室等に容易に移動して、手
軽に現場でX線撮影用として使用される。
【0006】図6に回診用X線撮影装置の制御ブロック
図を示す。図6の上部に示された左車輪1および右車輪
2が、それぞれ左モータ5および右モータ6によって駆
動され、左モータ5と右モータ6はモータ駆動回路9に
よって個別に制御される。モータ駆動回路9はPWM制
御回路10によってパルス幅制御(PWM)によりスイ
ッチング制御される。そのスイッチング制御のデューテ
ィ制御幅は、CPU35からの信号によって制御され
る。操作者が台車21のレバーハンドル14を前後に操
作すると、レバーハンドル14の両端に設けられた左圧
力センサ15及び右圧力センサ16からの信号が左右独
立して左入力12、及び右入力13としてCPU35に
左Ft及び右Ftとして入力される。
【0007】一方、左車輪1及び右車輪2の車軸に設け
られ回転速度を検出する左エンコーダ3と右エンコーダ
4から、その回転速度左Vt及び右Vtの信号がCPU
35に入力される。そして、左圧力センサ15及び右圧
力センサ16からの前進、後退の入力信号Ftと、左エ
ンコーダ3及び右エンコーダ4からの速度信号Vtとか
ら、CPU35はそれに対応したスイッチング制御のデ
ューティ制御幅信号をPWM制御回路10に入力し、P
WM制御回路10はモータ駆動回路9を制御し、モータ
駆動回路9は左モータ5及び右モータ6の回転速度を制
御するものである。
【0008】図7にPWM制御回路によるモータ34の
駆動回路を示す。(a)は運転状態(b)は停止状態を
示す。モータ34がスイッチング素子SW24、SW2
5、SW26、SW27で構成されるブリッジ回路の中
央に配置され、PWM制御回路10によりスイッチング
制御される。モータ34を正回転するにはSW24、S
W27をONとし、SW25、SW26をOFFとす
る。DC電源28からSW24、A点、モータ34、B
点、SW27、接地33と電流が流れモータ34は正回
転する。
【0009】また、逆回転させるためには、SW25、
SW26をONとし、SW24、SW27をOFFとす
る。DC電源28からSW25、B点、モータ34、A
点、SW26、接地33と電流が流れモータ34は逆回
転する。そしてモータ34の駆動力を増減するには各ス
イッチング素子のON‐OFFのデューティ制御幅をP
WM制御回路10で制御することで行なわれる。そし
て、モータ34を停止させるときには全スイッチング素
子SW24、SW25、SW26、SW27をOFFに
する。
【0010】レバーハンドル14は比較的堅いが可撓性
のあるバネ部材を介して台車21に接続されている。台
車21両側に接続された2個所のバネ部材は、堅い板バ
ネで構成され、そのバネ部材を設けたことにより、レバ
ーハンドル14を押したり引いたりするようなレバーハ
ンドル14に加えられる力に応じて、レバーハンドル1
4を僅かに前後方向に変位させることができる。
【0011】レバーハンドル14の両端にはレバーハン
ドル14と共に動く一対の線形磁石がそれぞれ取り付け
られている。一方、一対のホール効果センサ(左圧力セ
ンサ15、右圧力センンサ16)が台車21に取付けら
れ、それぞれ対応する磁石に隣接して配置される。そし
てホール効果センサは電源(図示しない)にそれぞれ接
続されている。ホール効果センサ(左圧力センサ15、
右圧力センンサ16)が磁石に対して中心位置にあると
き、ホール効果センサ(左圧力センサ15、右圧力セン
ンサ16)の出力信号はゼロ・レベルになり、磁石をず
らすと、ホール効果センサ(左圧力センサ15、右圧力
センンサ16)の出力信号は正の最大値と負の最大値の
間でほぼ線形に変化する。
【0012】センサ信号の符号すなわち極性は、レバー
ハンドル14の変位の方向を表しセンサ信号の大きさは
変位量に比例する。レバーハンドル14を前後に操作す
ることで、バネ部材のバネ作用により、レバーハンドル
14は比較的容易に変位させることができるとともに、
レバーハンドル14を離したとき、中性位置または中心
位置にすばやく復帰させることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の回診用X線撮影
装置は、以上のように構成されているが、レバーハンド
ル14はその両端をバネ部材の板バネなどで保持し、そ
の板バネで重力方向の荷重を支えながら、操作力がゼロ
の時には、レバーハンドル14を中立位置に復帰させる
機構であり、また、操作力の検知には、レバーハンドル
14に取付けられた磁石の位置をホール効果センサで検
出する方法(もしくは、レバーハンドル14を支える板
バネにひずみゲージを貼り付ける方法もある)を用いて
いるが、しかしスイッチング素子のブリッジ回路は、O
FFデューティの時、全スイッチング素子がOFFとな
る。50%以下のデューティでは、OFFデューティに
なった瞬間、それまでモータ34のインダクタンスに蓄
積されていたエネルギーが還流せずに、ONデューティ
の時と逆方向に作用するため、モータ34が回転しない
という問題がある。
【0014】この問題を解決するために、図8に示すよ
うな、PWM制御によるモータ34の駆動回路がある。
モータ34がスイッチング素子SW24、SW25、S
W26、SW27で構成されるブリッジ回路の中央に配
置され、PWM制御回路10によりスイッチング制御さ
れる。SW24、SW25はnチャンネルパワーMOS
FETが用いられ、SW26、SW27にはpチャンネ
ルパワーMOSFETが用いられている。モータ34を
正回転するには、図8の上部のスイッチを正転側にセッ
トし、デューティONでSW25をOFFし、SW27
をONする。
【0015】一方、SW24、SW26のゲートは接地
33されており、SW24はON、SW26はOFFと
なる。従って、SW24、SW27をON、SW25、
SW26をOFFとした状態になる。DC電源28から
SW24、A点、モータ34、B点、SW27、接地3
3と電流が流れモータ34は正回転する。また、逆回転
させるためには、図8の上部のスイッチが反対側に切替
られ、制御される。そしてモータ34の駆動力を増減す
るには各スイッチング素子のON‐OFFのデューティ
制御幅をPWM制御回路10で制御することで行なわれ
る。
【0016】しかし、PWM制御回路10のPWMパル
スが、H(HIGH)からL(LOW)に変わるとSW
27はON状態からOFF状態に、SW25はOFF状
態からON状態に変わる。一方、SW24はON状態、
SW26はOFF状態に保持されている。この時、直流
のモータ34に印加される駆動電圧は所定値からゼロに
変わる。このため、モータ34の両端子間には逆起電力
が生じ、A点はB点に対して高電位となる。この時、A
点、モータ34、B点、SW25、SW24、A点なる
順路の閉回路が形成される。
【0017】このため、かかる閉回路には前記の逆起電
力により環状の電流、すなわち環流電流が流れる。この
場合SW25のソース・ドレイン間にはダイオードD3
0が、前記環流に対して順方向に設けられている。しか
し、D30の順方向抵抗はSW25のON状態でのソー
ス・ドレイン間の抵抗に比して充分大きい。このため環
流電流はその大部分がSW25のソース・ドレイン間を
経由して流れ、D30を流れる電流は僅かである。
【0018】しかし、上記の技術を用いると、モータ3
4の回転数が高くなるほど、OFFデューティ時に必要
以上の強いショートブレーキが生じる。特に、回診用X
線撮影装置においては、操作者が走行する装置のハンド
ルを押すので、加速時に加えている力が抜けやすい構造
である。従って、力が抜けた瞬間に必要以上のブレーキ
が生じ、ギクシャクとした挙動を示すという問題があ
る。
【0019】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、起動時にスムースな発進ができ、加速
時及び定速時にギクシャクした挙動が無く、また、減速
時にスムースに減速でき、緊急停止時に急停止が可能な
回診用X線撮影装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の回診用X線撮影装置は、操作ハンドルの両
端に加えられた進行方向の操作力に応じて、左右前後に
独立して設けられ圧迫されて操作力を検出する圧力セン
サと、独立に駆動される一対の駆動車輪と、その車輪の
軸に設けられたモータと、そのモータをブリッジの中央
に位置してスイッチング素子で構成された駆動用のブリ
ッジ回路と、モータのトルクを前記ブリッジ回路でON
‐OFFデューティ制御するパルス幅制御回路と、駆動
される車輪の回転速度を検知するエンコーダとを備え、
前記圧力センサからの信号とエンコーダからの信号とを
受けて左右のモータのトルクを制御し、駆動車輪を回転
させて移動する回診用X線撮影装置において、前記圧力
センサからの信号とエンコーダからの信号とから加速中
か減速中かを判断する手段を有し、前記パルス幅制御回
路のOFFデューティ時に、加速もしくは定速走行中の
場合には接地側に接続された前記スイッチング素子をO
Nとなるように制御し、減速走行中の場合には全てのス
イッチング素子をOFFとなるように制御する切替回路
を備えたものである。
【0021】本発明の回診用X線撮影装置は上記のよう
に構成されており、パルス幅制御回路のOFFデューテ
ィ時に、装置のCPUが、圧力センサからの信号とエン
コーダからの信号とを受けて加速中か減速中かを判断
し、切替回路を設けて、装置が加速もしくは定速走行中
の場合には、接地側に接続されたブリッジ回路のスイッ
チング素子をONとなるように制御しているので、モー
タのインダクタンスに蓄積されたエネルギーを環流さ
せ、ONデューティ時のエネルギーが相殺されず、モー
タ回転時には回転と逆方向へのトルクが働くので、速度
に比例したショートブレーキトルクが発生する。
【0022】そのため加速時及び定速時にギクシャクし
た挙動が無くなり、さらに、緊急停止時に急停止が可能
となる。また、減速走行中の場合には、全てのスイッチ
ング素子をOFFとなるように、切替回路を設けて制御
しているので、停止時にインダクタンスに生じる逆向き
の電圧によって、ONデューティ時のエネルギーが相殺
され、モータ回転時に、ショートブレーキが生じないの
で、減速時にスムースに減速することができる。そし
て、起動時にスムースな発進をすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の回診用X線撮影装置の一
実施例を図1を参照しながら説明する。図1は本発明の
回診用X線撮影装置の制御回路を示す図である。本装置
は、独立に駆動される一対の駆動車輪(左車輪1、右車
輪2)と、レバーハンドル14の両端に加えられた進行
方向の操作力に応じて、左右前後に独立して設けられ圧
迫されて操作力を検出する圧力センサ(左圧力センサ1
5、右圧力センサ16)と、左右に独立して設けられた
モータ(左モータ5、右モータ6)と、駆動される車輪
の回転速度を検知するエンコーダ(左エンコーダ3、右
エンコーダ4)と、圧力センサ(左圧力センサ15、右
圧力センサ16)からの入力信号Fとエンコーダ(左エ
ンコーダ3、右エンコーダ4)からの車輪の回転速度V
の信号とを受けて加速中か減速中かを判断する判断回路
を有するCPU11と、そのCPU11の信号を受けて
モータ駆動回路9をパルス幅制御するPWM制御回路1
0と、PWM制御回路10を介してCPU11で判断さ
れた信号を受けモータ駆動回路9の各スイッチング素子
のON‐OFFを制御する切替回路37と、それにより
左右のモータ(左モータ5、右モータ6)を制御するモ
ータ駆動回路9とから構成される。
【0024】モータ駆動回路9は、図2に示すように、
モータ34が、スイッチング素子SW24、SW25、
SW26、SW27で構成されるブリッジ回路の中央に
配置され、PWM制御回路10によりスイッチング制御
される。そして、モータ34の駆動力を増減するには各
スイッチング素子のON‐OFFのデューティ制御幅を
PWM制御回路10で制御することで行なわれる。本装
置には、さらにOFFデューティ時に、CPU11が加
速中か減速中かを判断して、上記のデューティサイクル
で制御されている各スイッチング素子の回路を切り替え
る切替SW35a、35b、切替SW36a、36bが
設けられ、OFFデューティ時に動作する。
【0025】そしてOFFデューティ時に、CPU11
で判断された信号が、PWM制御回路10を介して、モ
ータ駆動回路9の各スイッチング素子のON‐OFFを
制御する切替SW35a、35b、36a、36bに入
力される。それにより全スイッチング素子SW24、S
W25、SW26、SW27が制御されて、OFFデュ
ーティ時の動作をする。
【0026】CPU11は、圧力センサ(左圧力センサ
15、右圧力センサ16)からの入力信号Fと、エンコ
ーダ(左エンコーダ3、右エンコーダ4)からの車輪の
回転速度Vの信号とを受けて、加速中か減速中かを判断
する判断回路を備えている。表1に、PWM制御回路1
0の制御信号によるOFFデューティ時における、モー
タ駆動回路9のブリッジ構成の各スイッチング素子SW
24、SW25、SW26、SW27のON‐OFF状
態を示す。
【0027】
【表1】 加速中か減速中かを判断する基準は、次ぎのように行な
われる。圧力センサ(左圧力センサ15、右圧力センサ
16)からの入力信号Fは、レバー入力がない場合は
0、前押し状態では+、後引き状態では−とする。そし
て、エンコーダ(左エンコーダ3、右エンコーダ4)か
らの回転速度Vは、車輪(左車輪1、右車輪2)が停止
している時は0、正回転(前進)している時は+、逆回
転(後退)している時は−とする。F=0、V=0の時
は停止、F=+、V=0の時は起動前進、F=−、V=
0の時は起動後退、F=0、V=+の時は減速、F=
+、V=+の時は前進加速、F=−、V=+の時は減
速、F=0、V=−の時は減速、F=+、V=−の時は
減速、F=−、V=−の時は後退加速と判断する。
【0028】OFFデューティ時には、CPU11は切
替SW35a、35bと切替SW36a、36bを表1
のように切替え、モータ駆動回路9のブリッジ構成のス
イッチング素子SW24、SW25、SW26、SW2
7を表1のように制御する。表1のLOW SIDE
SWとは、スイッチング素子のドレイン電極が接地され
ている側のスイッチング素子をいう。UP SIDE
SWとは、スイッチング素子のドレイン電極が接地され
ていない側のスイッチング素子をいう。図3に、OFF
デューティ時の減速中の各スイッチング素子の状態を示
す。(a)はモータ34が正回転している時の状態を示
し、(b)はOFFデューティ時の減速時のスイッチン
グ状態を示す。すなわち、減速走行中の場合には全ての
スイッチング素子をOFFとなるように制御する。
【0029】図4に、OFFデューティ時の加速中、定
速中の各スイッチング素子の状態を示す。(a)はモー
タ34が正回転している時の状態を示し、(b)はOF
Fデューティ時の加速中、定速中のスイッチング状態を
示す。すなわち、加速もしくは定速走行中の場合には接
地側に接続された正方向に電流が流れるスイッチング素
子をONとなるように制御する。
【0030】次に、本装置の動作について図2を参照し
ながら説明する。ブリッジ構成のスイッチング素子のS
W24、SW25、SW26、SW27は、n型パワー
MOSFETが使われている。装置の停止状態では、切
替SW35a、35bはH(HIGH)側に、切替SW
36a、36bはL(LOW)側に切替えられており、
SW24、SW25はOFF、SW26、SW27はO
Nの状態にある。
【0031】F=+の起動状態(加速時)にすると、O
Nデューティのときは、切替SW35a、36bがLの
状態になり、切替SW35b、36aはHの状態にな
る。そのため、SW24、SW27がON状態となり、
DC電源28からSW24、A点、モータ34、B点、
SW27を通って電流が流れ、モータ34が回転する。
OFFデューティ時になると、切替SW35a、35
b、36aがHの状態になり、切替SW36bはLの状
態になる。そのためSW24、SW25、SW26はO
FF状態となり、SW27(LOW SIDE SW)
がON状態になる。
【0032】この状態は、モータ34のインダクタンス
に蓄積されたエネルギーが、モータ34、B点、SW2
7、D31、A点、モータ34の回路で、電流となって
環流する。そしてONデューティ時のエネルギーが相殺
されることがなく、モータ34の回転時には回転と逆方
向へのトルクが働くので、速度に比例したショートブレ
ーキトルクが発生する。そのため加速時及び定速時にギ
クシャクした挙動が無くなり、さらに、緊急停止時に急
停止が可能となる。
【0033】次に、走行中、圧力センサ(左圧力センサ
15、右圧力センサ16)からの入力信号F=0(レバ
ーハンドル14をフリーにした状態)、すなわち、減速
状態にすると、OFFデューティ状態になり、切替SW
35a、35b、36a、36bは全てHの状態にな
り、スイッチング素子SW24、SW25、SW26、
SW27全てがOFFの状態になる。そのため、停止時
にインダクタンスに生じる逆向きの電圧によって、ON
デューティ時のエネルギーが相殺され、モータ34の回
転時に、ショートブレーキが生じないので、減速時にス
ムースに減速することができる。
【0034】この他、表1に示すように、全体で9つの
動作状態があり、上記の説明のように、OFFデューテ
ィ時に、加速もしくは定速走行中の場合には、接地側に
接続されたスイッチング素子をONとなるように制御
し、減速走行中の場合には全てのスイッチング素子をO
FFとなるように切替回路37で制御することで、スム
ースな発進、ギクシャクしない加速走行、緊急停止が可
能となる。
【0035】
【発明の効果】本発明の回診用X線撮影装置は上記のよ
うに構成されており、CPUが、レバーハンドルに設け
られた圧力センサからの操作信号と、車軸に設けられた
エンコーダからの速度信号を受けて、加速もしくは定速
走行中か減速中かを判断し、パルス幅制御回路のOFF
デューティ時に、切替回路によって、加速もしくは定速
走行中の時には、モータ駆動回路のブリッジ構成の接地
側に接続されたスイッチング素子をONにしている。そ
のため、スイッチOFF時のモータのインダクタンスに
よる逆起電力エネルギーをその回路で環流させることが
でき、そして、ONデューティ時のエネルギーが相殺さ
れず、モータ回転時には回転と逆方向へのトルクが働く
ので、速度に比例したショートブレーキトルクが発生す
る。そのため加速時及び定速時にギクシャクした挙動が
無くなり、さらに、緊急停止時に急停止が可能となる。
【0036】また、減速中の時には、切替えスイッチに
より全スイッチング素子をOFFしているので、停止時
にモータのインダクタンスによる逆起電力によって、O
Nデューティ時のエネルギーが相殺される。そして、モ
ータ回転時に、ショートブレーキが生じないので、減速
時にスムースに減速することができる。また、起動時
に、レバーハンドル14に設けられたホール効果センサ
と、スイッチング素子の切替えで、スムースな発進をす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の回診用X線撮影装置の一実施例を示
す図である。
【図2】 本発明の回診用X線撮影装置のスイッチ切替
回路を示す図である。
【図3】 本発明の回診用X線撮影装置の減速中のスイ
ッチ切替回路の動作状態を示す図である。
【図4】 本発明の回診用X線撮影装置の加速中、定速
中のスイッチ切替回路の動作状態を示す図である。
【図5】 回診用X線撮影装置の外観を示す図である。
【図6】 従来の回診用X線撮影装置の駆動回路図を示
す。
【図7】 従来の回診用X線撮影装置のPWM制御によ
るモータ駆動回路を示す図である。
【図8】 従来の回診用X線撮影装置のPWM制御によ
る他のモータ駆動回路を示す図である。
【符号の説明】
1…左車輪 2…右車輪 3…左エンコーダ 4…右エンコーダ 5…左モータ 6…右モータ 7…左出力 8…右出力 9…モータ駆動回路 10…PWM制御回
路 11…CPU 12…左入力 13…右入力 14…レバーハンド
ル 15…左圧力センサ 16…右圧力センサ 17…ハンドル保持台 18…X線管 19…アーム 20…支柱 21…台車 22…後輪 23…前輪 24…SW 25…SW 26…SW 27…SW 28…DC電源 29…D 30…D 31…D 32…D 33…接地 34…モータ 35a…切替SW 35a…切替SW 36a…切替SW 36b…切替SW 37…切替回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作ハンドルの両端に加えられた進行方向
    の操作力に応じて、左右前後に独立して設けられ圧迫さ
    れて操作力を検出する圧力センサと、独立に駆動される
    一対の駆動車輪と、その車輪の軸に設けられたモータ
    と、そのモータをブリッジの中央に位置してスイッチン
    グ素子で構成された駆動用のブリッジ回路と、モータの
    トルクを前記ブリッジ回路でON‐OFFデューティ制
    御するパルス幅制御回路と、駆動される車輪の回転速度
    を検知するエンコーダとを備え、前記圧力センサからの
    信号とエンコーダからの信号とを受けてモータのトルク
    を制御し、駆動車輪を回転させて移動する回診用X線撮
    影装置において、前記圧力センサからの信号とエンコー
    ダからの信号とから加速中か減速中かを判断する手段を
    有し、左右の前記パルス幅制御回路のOFFデューティ
    時に、加速もしくは定速走行中の場合には接地側に接続
    された前記スイッチング素子をONとなるように制御
    し、減速走行中の場合には全てのスイッチング素子をO
    FFとなるように制御する切替回路を備えたことを特徴
    とする回診用X線撮影装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004121656A (ja) * 2002-10-04 2004-04-22 Shimadzu Corp 回診用x線撮影装置
JP2008246069A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Shimadzu Corp 回診用x線撮影装置

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JP2004121656A (ja) * 2002-10-04 2004-04-22 Shimadzu Corp 回診用x線撮影装置
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