JP2001307325A - 情報の記録方法 - Google Patents

情報の記録方法

Info

Publication number
JP2001307325A
JP2001307325A JP2001102787A JP2001102787A JP2001307325A JP 2001307325 A JP2001307325 A JP 2001307325A JP 2001102787 A JP2001102787 A JP 2001102787A JP 2001102787 A JP2001102787 A JP 2001102787A JP 2001307325 A JP2001307325 A JP 2001307325A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
power level
mark
pulse
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001102787A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3452050B2 (ja
Inventor
Makoto Miyamoto
真 宮本
Takeshi Toda
戸田  剛
Masatoshi Otake
正利 大竹
Motoyasu Terao
元康 寺尾
Junko Ushiyama
純子 牛山
Keikichi Ando
圭吉 安藤
Yumiko Anzai
由美子 安齋
Akemi Hirotsune
朱美 廣常
Tetsuya Nishida
哲也 西田
Hideki Saga
秀樹 嵯峨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001102787A priority Critical patent/JP3452050B2/ja
Publication of JP2001307325A publication Critical patent/JP2001307325A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3452050B2 publication Critical patent/JP3452050B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 情報記録媒体に対して、記録用エネルギ
ービームを、少なくとも第3のパワーレベルと、第3の
パワーレベルよりも低い第2のパワーレベルでパワー変
調して照射することにより情報の記録を行う情報記録方
法において、所定の長さの記録マークを形成する場合の
み、上記記録マークを形成する1つ以上のパルスのうち
の最初のパルスの前あるいは後に他の長さの記録マーク
を形成する場合より照射エネルギーを増大させる部分を
設ける方法、および、上記記録マークを形成する1つ以
上のパルスのうち最後のパルスの後に、上記第2のパワ
ーレベルより低いパワーに下げる期間を有し、上記記録
マークの後に所定の長さのスペースが来る場合のみ、そ
の部分の照射エネルギーを他の長さのスペースの場合よ
り減少させる方法のうち、少なくとも1つの方法を含む
情報記録方法。 【効果】 高密度記録が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エネルギービーム
の照射により情報の記録が可能な情報記録媒体を用いる
情報記録方法に係り、特に、相変化光ディスクに対し優
れた効果を発揮する情報記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】公知例(特許公報又は文献名) 「特開昭62−175948号 特開昭62−259229号 特開平3-185629号」 従来の書き換え可能な記録膜への記録・消去方法は、例
えば、特開昭62−175948号公報に示されている
ような、交換結合2層膜を記録膜とした光磁気ディスク
を用いた場合や、および特開昭62−259229号公
報に示されている記録するレーザ照射時間とほぼ同じ程
度の時間で結晶化が行える高速消去が可能な相変化型光
ディスク用記録膜を用いた場合に、1つのエネルギービ
ームのパワーを、いずれも読み出しパワーレベルより高
い少なくとも2つのレベル、すなわち少なくとも高いパ
ワーレベルと中間のパワーレベルとの間で変化させるこ
とにより行っていた。この方法では、既存の情報を消去
しながら新しい情報を記録する、いわゆるオーバーライ
ト(重ね書きによる書き換え)が可能になるという利点
がある。また、特開昭62−259229号公報、特開
平3-185629号公報に示されているように、高い
パワーレベルと中間のパワーレベルと、中間のパワーレ
ベルよりも低いパワーレベルの三つのレベルの間でエネ
ルギービームを変化させることにより、記録マークが涙
滴型になる(記録マーク後方が前方に比較して幅広にな
る)現象を抑えることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在、相変化記録膜を
用いた書き換え可能型デジタルビデオディスク(DVD
−RAM)の高密度化の研究が進んでいる。DVD−R
AMのように、相変化記録膜にマークエッジ記録を行な
う光ディスク装置では、マーク形状歪みや消え残りを防
ぐために、記録膜に記録マークを形成するために記録膜
を融解させた領域の外縁部のどこにおいても、記録時の
到達温度および冷却速度がほぼ同一であるようにする必
要がある。しかしこれまで知られている各種の記録波形
では、上記条件を十分に満たすことができず、実現可能
記録密度に制約があった。特に4.7GB以上の記録容
量のDVD−RAMでは、レーザー光の記録媒体上での
光スポット径に比べて、隣接する2つの記録パルスが記
録媒体上に照射される位置の間隔は小さく、光の分布が
かなりオーバーラップするので、そのために生じる記録
マーク形状歪みを防止する必要がある。また、記録マー
ク間のスペースが短い場合には、読み出し光スポットで
分解できないことによる再生信号波形の記録マークエッ
ジ位置のシフトが生じるので、これも防止する必要があ
る。
【0004】一方、近年、デジタル信号処理の高速化に
伴い、情報記録装置の記録再生高速化に対する要求が高
まっている。この要求に応えるため、エネルギービーム
と情報記録媒体の相対速度を上昇させることが重要とな
っている。従って、エネルギービームと情報記録媒体の
相対速度が大きい場合においても、安定に記録を行える
情報記録方法が要求される。
【0005】したがって、本発明の目的は、上記従来技
術における問題点を解決し、記録密度が高い場合、およ
び、エネルギービームと情報記録媒体の相対速度が大き
い場合、正確な記録が可能となる情報の記録方法を提供
することにある。
【0006】また、高密度記録を目的とし狭トラックピ
ッチ化の技術が開発されている。例えば情報記録媒体上
に設けられた溝(グルーブ)内とランド(グルーブ間の
領域)の両方に情報を記録する方法がある。この方法で
は、グルーブ深さ(ランドとグルーブの光学的位相差)
を適当な値にすることによって、ランドからグルーブへ
の、あるいはグルーブからランドへの再生信号クロスト
ークをキャンセルすることができる。
【0007】しかしながら、情報の記録にエネルギービ
ームにより発生する熱を利用しているため、特に、エネ
ルギービームの位置の制御が不安定になった場合(例え
ば、トラックオフセットが生じた場合)などに、隣接ト
ラック(ランドに対する隣接グルーブ、あるいはグルー
ブに対する隣接ランド)への熱的な干渉が発生するた
め、隣接トラックに記録されている情報を消去してしま
うという問題が発生する。
【0008】したがって、本発明のもう一つの目的は、
トラックピッチが記録用エネルギービーム径以下となる
ような、狭トラックピッチの情報記録媒体、特にランド
ーグルーブ記録に対応した情報記録媒体に情報を記録す
る場合においても、隣接トラックの情報を消去すること
なく、正確な記録が可能となる情報の記録方法を提供す
ることにある。
【0009】また、記録感度向上も大きな課題である。
通常、情報記録媒体とエネルギービームの相対速度が高
速化すると、情報記録媒体上の記録マーク上におけるエ
ネルギービームの通過時間が短くなるため、単位時間内
に情報記録媒体に照射されるエネルギー量が低下し記録
マークが加熱されにくくなる。また、正確な記録を行う
には、非常にパルス幅の狭いパルス群で記録を行えばよ
いが、高いピークレーザーパワーが必要となる。
【0010】したがって、本発明のもう一つの目的は、
情報記録媒体と記録用エネルギービームの相対速度が高
速化した場合、あるいは、急冷されやすい構造の情報記
録媒体に記録を行う場合にも、大きなエネルギービーム
パワーを必要とすることなく正確な記録が可能となる情
報の記録方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の構成
により達成される。即ち、エネルギービームの第1のパ
ワーレベルで第1の状態に、前記第1のパワーレベルよ
り高い第3のパワーレベルで第2の状態にすることが可
能な記録媒体を用い、前記エネルギービームと前記記録
媒体とを相対的に移動させて前記エネルギービームを照
射して情報を前記記録媒体に記録する情報の記録方法で
あって、前記エネルギービームを、前記第1のパワーレ
ベルから、前記第1のパワーレベルよりも高く前記第3
のパワーレベルよりも低い第2のパワーレベルに立ち上
げ、前記第2のパワーレベルから前記第3のパワーレベ
ルに立ち上げて、前記第2の状態を形成し、前記第2の
パワーレベルに立ち上げる位置を、前記第2の状態の前
にある前記第1の状態の長さに応じて制御することを特
徴とする情報の記録方法、または、エネルギービームの
第1のパワーレベルで第1の状態に、前記第1のパワー
レベルより高い第3のパワーレベルで第2の状態にする
ことが可能な記録媒体を用い、前記エネルギービームと
前記記録媒体とを相対的に移動させて前記エネルギービ
ームを照射して情報を前記記録媒体に記録する情報の記
録方法であって、前記第2の状態を形成する際には、前
記エネルギービームを、前記第1のパワーレベルから、
前記第1のパワーレベルよりも高く前記第3のパワーレ
ベルよりも低い第2のパワーレベルに立ち上げ、前記第
2のパワーレベルから前記第3のパワーレベルに立ち上
げ、前記第2のパワーレベルを照射する時間を、前記媒
体の冷却速度、前記エネルギービームと前記媒体の相対
速度、前記エネルギービームの半径と前記第2の状態の
長さとの関係の何れかに応じて制御することを特徴とす
る情報の記録方法によって達成される。
【0012】以下、参考として記載する。 (1)エネルギービームの第2のパワーレベルで第1の
状態に、上記第2のパワーレベルより高い第3のパワー
レベルで第2の状態にすることが可能な記録媒体を用
い、上記エネルギービームと上記記録媒体を相対的に移
動させて上記エネルギービームを照射することにより、
上記第2の状態にある記録マークの長さ及び間隔として
オーバーライトにより情報を上記記録媒体に記録する情
報の記録方法であって、情報の記録、あるいは記録の書
換えを行なう前、あるいは後の少なくとも一方には第3
および第2のパワーレベルより低い第1のパワーレベル
で照射し、記録マークを形成するときには少なくとも1
つが上記第3のパワーレベルに到達するか第3のパワー
レベルを越える1つ以上のパルスで照射し、これらのパ
ルス間では上記第3のパワーレベルよりパワーを下げ、
記録マーク間のスペース部分では少なくとも一度は第2
のパワーレベルに到達させる情報の記録方法において、
所定の長さの記録マークを形成する場合のみ、上記記録
マークを形成する1つ以上のパルスのうちの最初のパル
スの前あるいは後に他の長さの記録マークを形成する場
合より照射エネルギーを増大させる部分を設ける方法、
および、上記記録マークを形成する1つ以上のパルスの
うち最後のパルスの後に、上記第2のパワーレベルより
低いパワーに下げる期間を有し、上記記録マークの後に
所定の長さのスペースが来る場合のみ、その部分の照射
エネルギーを他の長さのスペースの場合より減少させる
方法のうち、少なくとも1つの方法を含むことを特徴と
する情報の記録方法。
【0013】記録マークを形成する最後のパルスの後の
パワーを下げた部分(クーリングパルス)の幅またはレ
ベルを変化させてその部分の照射エネルギーを変化させ
ることにより記録マーク後部の冷却速度を制御できるた
め、記録マーク形状を最適化できる。
【0014】また、上記パワーを下げた部分の照射時間
とエネルギービームと情報記録媒体の相対速度の積が、
エネルギービームスポット径(エネルギービームの中心
強度のexp(-2)以上になる領域の記録トラック方向の距
離)の3分の1以下であれば再生信号の歪みは特に小さ
くなるため、高密度記録に最適である。上記パワーを下
げた部分の照射時間とエネルギービームと情報記録媒体
の相対速度の積が、上記エネルギービームスポット径の
3分の1以上の場合、第2のパワーレベルによる消去
(相変化記録膜の場合は結晶化)が十分に行われないた
め信号品質を劣化させることになる。
【0015】なお、本発明において、記録マークを形成
する1つ以上のパルスとは、通常はチャンネルクロック
よりも短い間隔の、ほぼ等間隔で配置された一つの記録
マークを形成するパルス列のことである。 (2)(1)の情報の記録方法において、所定の長さの
記録マークを形成する場合には上記記録マークを形成す
る1つ以上のパルスのうちの最初のパルスの前に、上記
第3のパワーレベルと第2のパワーレベルの間のレベル
に到達する所定の長さのパワーを高めた期間を設けた記
録波形を用いることを特徴とする情報の記録方法 (3)(1)の情報の記録方法において、所定の長さの
記録マークを形成する場合には、上記記録マークを形成
する1つ以上のパルスのうち1番目のパルスの後で上記
の第3のパワーレベルよりパワーを下げたときの下方到
達パワーを、2番目以降のパルスの後の下方到達パワー
より高くした記録波形を用いることを特徴とする情報の
記録方法 (4)(1)〜(3)に記載の情報の記録方法におい
て、上記の記録マークを形成する1つ以上のパルスのう
ち最後のパルスの後に、上記第2のパワーレベルより低
いパワーレベルにパワーを下げた期間を設け、上記記録
マークの後に所定の長さのスペースが来る場合は、上記
パワーを下げた期間を他の長さのスペースの場合より所
定の長さだけ長くした記録波形を用いることを特徴とす
る情報の記録方法 (5)(1)〜(3)に記載の情報の記録方法におい
て、上記の記録マークを形成する1つ以上のパルスのう
ち最後のパルスの後に、上記第2のパワーレベルより低
いパワーレベルにパワーを下げた期間を設け、上記記録
マークの後に所定の長さのスペースが来る場合は、上記
パワーを下げた期間の下方到達パワーレベルを他の長さ
のスペースの場合より所定値だけ低くした記録波形を用
いることを特徴とする情報の記録方法 (6) (1)〜(5)に記載の情報の記録方法におい
て、上記の記録マーク間のスペースが所定の長さの時
は、前の記録マークを形成する最後のパルスの後の上記
第2のパワーレベルより低いパワーレベルにパワーを下
げた期間の後、他の長さのスペースの時より少し低いパ
ワーレベルに到達させることを特徴とする情報の記録方
法 (7)(5)〜(6)に記載の情報の記録方法におい
て、最短の長さの記録マークを記録するときには上記第
3のパワーレベルに到達する1つのパルスで記録し、少
なくとも上記最短の長さより長い記録マークを記録する
ときには、少なくとも1つが上記第3のパワーレベルに
到達する2つ以上のパルスで記録することを特徴とする
情報の記録方法 (8) エネルギービームの第2のパワーレベルで第1
の状態に、上記第2のパワーレベルより高い第3のパワ
ーレベルで第2の状態にすることが可能な記録媒体を用
い、上記エネルギービームと上記記録媒体を相対的に移
動させて上記エネルギービームを照射することにより、
上記第2の状態にある記録マークの長さ及び間隔として
オーバーライトにより情報を上記記録媒体に記録する情
報の記録方法であって、情報の記録、あるいは記録の書
換えを行なう前、あるいは後の少なくとも一方には第3
および第2のパワーレベルより低い第1のパワーレベル
で照射し、記録マークを形成するときには少なくとも1
つが上記第3のパワーレベルに到達するか越える1つ以
上のパルスで照射し、これらのパルス間では上記第3の
パワーレベルよりパワーを下げ、記録マーク間のスペー
ス部分では少なくとも一度は第2のパワーレベルに到達
させる情報の記録方法において、少なくとも、最短マー
クを記録するための第3のパワーレベルに達するパルス
のパワーレベルが、最長マークを記録するための最初の
パルスのパワーレベルよりも低いことを特徴とした情報
記録方法。 (9)光ビームの第2のパワーレベルで第1の状態に、
上記第2のパワーレベルより高い第3のパワーレベルで
第2の状態にすることが可能な記録媒体を用い、情報を
上記第2の状態にある記録マークの長さ及び間隔として
オーバーライトにより上記記録媒体に記録する情報の記
録装置であって、システムコントローラー、上記記録媒
体を上記エネルギービームと相対的に移動させル手段、
情報の記録、あるいは記録の書換えを行なう前、あるい
は後の少なくとも一方には第3および第2のパワーレベ
ルより低い第1のパワーレベルで照射し、記録マークを
形成するときには少なくとも1つが上記第3のパワーレ
ベルに到達するか第3のパワーレベルを越える1つ以上
のパルスで照射し、これらのパルス間では上記第3のパ
ワーレベルよりパワーを下げ、記録マーク間のスペース
部分では少なくとも一度は第2のパワーレベルに到達さ
せ、所定の長さの記録マークを形成する場合のみ、上記
記録マークを形成する1つ以上のパルスのうちの最初の
パルスの前あるいは後に他の長さの記録マークを形成す
る場合より照射エネルギーを増大させる部分を設ける記
録波形形成手段、レーザー駆動手段、光ヘッド、再生信
号増幅手段を少なくとも有することを特徴とする情報の
記録方法 以上の情報記録方法は結晶と非晶質との間、あるいは結
晶化度の異なる非晶質と非晶質、あるいは結晶形の異な
る結晶、結晶間などの相変化を利用して情報が記録され
る情報記録媒体(いわゆる相変化記録媒体)に対する効
果が特に大きい。 (10)(9)に記載の情報の記録装置において、所定
の長さの記録マークを形成する場合には上記記録マーク
を形成する1つ以上のパルスのうちの最初のパルスの前
に、上記第3のパワーレベルと第2のパワーレベルの間
のレベルに到達する所定の長さのパワーを高めた期間を
設ける記録波形形成手段を有することを特徴とする情報
の記録装置 (11)(9)に記載の情報の記録装置において、所定
の長さの記録マークを形成する場合には、上記記録マー
クを形成する1つ以上のパルスのうち1番目のパルスの
後で上記の第3のパワーレベルよりパワーを下げたとき
の下方到達パワーを、2番目以降のパルスの後の下方到
達パワーより高くする記録波形形成手段を有することを
特徴とする情報の記録装置 (12)光ビームの第2のパワーレベルで第1の状態
に、上記第2のパワーレベルより高い第3のパワーレベ
ルで第2の状態にすることが可能な記録媒体を用い、情
報を上記第2の状態にある記録マークの長さ及び間隔と
してオーバーライトにより上記記録媒体に記録する情報
の記録装置であって、システムコントローラー、上記記
録媒体を上記エネルギービームと相対的に移動させル手
段、情報の記録、あるいは記録の書換えを行なう前、あ
るいは後の少なくとも一方には第3および第2のパワー
レベルより低い第1のパワーレベルで照射し、記録マー
クを形成するときには少なくとも1つが上記第3のパワ
ーレベルに到達するか第3のパワーレベルを越える1つ
以上のパルスで照射し、これらのパルス間では上記第3
のパワーレベルよりパワーを下げ、記録マーク間のスペ
ース部分では少なくとも一度は第2のパワーレベルに到
達させ、上記記録マークを形成する1つ以上のパルスの
うち最後のパルスの後に、上記第2のパワーレベルより
低いパワーに下げる期間を有し、上記記録マークの後に
所定の長さのスペースが来る場合のみ、その部分の照射
エネルギーを他の長さのスペースの場合より減少させる
記録波形形成手段、レーザー駆動手段、光ヘッド、再生
信号増幅手段を少なくとも有することを特徴とする情報
の記録装置 (13) (9)〜(12)に記載の情報の記録装置に
おいて、上記の記録マークを形成する1つ以上のパルス
のうち最後のパルスの後に、上記第2のパワーレベルよ
り低いパワーレベルにパワーを下げた期間を設け、上記
記録マークの後に所定の長さのスペースが来る場合は、
上記パワーを下げた期間を他の長さのスペースの場合よ
り所定の長さだけ長くする記録波形形成手段を有するこ
とを特徴とする情報の記録装置 (14) (9)〜(12)に記載の情報の記録装置に
おいて、上記の記録マークを形成する1つ以上のパルス
のうち最後のパルスの後に、上記第2のパワーレベルよ
り低いパワーレベルにパワーを下げた期間を設け、上記
記録マークの後に所定の長さのスペースが来る場合は、
上記パワーを下げた期間の下方到達パワーレベルを他の
長さのスペースの場合より所定値だけ低くする記録波形
形成手段を有することを特徴とする情報の記録装置 また、(15)情報記録方法において、少なくとも最短
マークをパルス列を用いて記録し、先頭パルス直後のパ
ワーレベルが、先頭パルス以外のパルス直後のパワーレ
ベル以上であることを特徴とした情報記録方法を用いる
ことにより、記録マーク前部の幅と、記録マーク後部の
幅を独立に制御することが可能となるため高密度記録に
適している。また、先頭パルス直後のパワーレベルが、
先頭パルス以外のパルス直後のパワーレベルより低い場
合、記録マーク前部に照射されるエネルギー量が不足す
るため、記録マークが涙滴型となり好ましくない。
【0016】また、(16)少なくとも最短マークを複
数のパルスを用いて記録を行い、先頭パルスのパワーレ
ベルが最後尾のパルスのパワーレベルと比較して大き
く、しかも、先頭パルス直後のパワーレベルが、先頭パ
ルス以外のパルス直後のパワーレベル以上であることを
特徴とした情報記録方法を用いれば、さらに、高密度化
に適している。
【0017】ところで、(15)(16)に記載された
記録波形は記録マーク先頭部のマーク形状の制御に有効
であり、記録マーク後部のマーク形状の制御に有効なク
ーリングパルス部分の照射エネルギーを制御する情報記
録方法と併用することにより特に大きな効果が現われ
る。
【0018】また、(17)少なくとも最短マークの記
録に際して、複数のパルスを発生させ、先頭パルスのパ
ワーレベルを最後尾のパルスのパワーレベルと比較して
大きくし、しかも、先頭パルス直後のパワーレベルを、
先頭パルス以外のパルス直後のパワーレベル以上にする
記録波形発生手段を有することを特徴とした情報記録装
置を用いれば、さらに、高密度化に適している。
【0019】また、(18)結晶中に非晶質の記録マー
クが記録され、上記記録マークの周辺に上記結晶の結晶
粒よりも大きな結晶粒が存在するような情報記録媒体を
用いれば、再結晶化領域の幅を到達温度および冷却速度
により容易に制御することが可能となるため、記録マー
クが涙滴型、あるいは逆涙滴型になりにくく、記録マー
クの大きさの変動を極力抑えることができる。従って記
録波形に忠実な再生信号が得られる。しかし、本発明は
全体が大きな結晶粒で占められる記録媒体等、他の特性
の記録媒体にも適用可能である。
【0020】さらに、(4)(5)に記載の情報記録方
法であって、記録マークを形成するパルス列の後のパワ
ーを下げた部分の幅(クーリングパルス幅)を、チャン
ネルクロックの1/2倍の整数倍とすることを特徴とし
た情報記録方法を用いることにより、上記記録波形発生
手段の回路規模を最も小さくすることができるので好ま
しい。パルス列の後のパワーを下げた部分の幅を、チャ
ンネルクロックの整数倍とした場合でも、本発明の効果
はあらわれるが、チャンネルクロックの幅以下のパルス
を発生させることが好ましいことを考慮すると、チャン
ネルクロックの幅以下の分割パルスが必要となり、上記
記録波形発生手段の回路規模の小型化には寄与しない。
一方、パルス列の後のパワーを下げた部分の幅を、チャ
ンネルクロックの1/3倍の整数倍、あるいは1/4倍
の整数倍と、チャンネルクロック数の分割数を多くした
場合、連続したパルス列の後のパワーを下げた部分の幅
を、より精度良く最適化できるため好ましいが、回路規
模が大きくなる。
【0021】また、(13)(14)に記載の情報記録
装置であって、パルス列の後のパワーを下げた部分の幅
を、チャンネルクロックの1/2倍の整数倍とする記録
波形発生手段を有することを特徴とした情報記録装置に
より(13)(14)の情報記録方法を実現することが
できる。
【0022】通常、(19)ランドとグルーブでは記録
膜の冷却速度が異なるため、ランドに情報を記録する場
合と、グルーブに情報を記録する場合とで、上記連続し
た第3のパワーレベルに達するパルス列の後のパワーを
下げた部分の幅を異なるようにしても良い。
【0023】また、(20)上記情報記録媒体上のラン
ドとグルーブの両方に情報を記録するためのトラッキン
グサーボ手段を有することを特徴とした情報記録装置に
より、(19)の情報記録方法を実現できる。
【0024】また、記録マークを複数のパルスにより記
録する場合には、その先頭のパルスと最後尾のパルスに
投入されるエネルギービームのエネルギーが先頭と最後
尾以外のパルスに投入されるエネルギーよりも大きな場
合、特に低いジッター値が得られる。この効果はディス
ク線速度が9m/s以上となるような、高速記録の際、
あるいは、最短マーク長がレーザービーム径の2/3に
以下となるような高密度記録の際に顕著に現われる。
【0025】以上詳細に述べたように、本発明の基本
は、記録マーク形成のためのエネルギービーム照射中お
よび照射後の記録膜の冷却速度を精度良く制御すること
にある。したがって(1)〜(20)に示した情報記録
方法、および情報記録装置は結晶と非晶質との間の相変
化を利用して情報が記録される情報記録媒体(いわゆる
相変化記録媒体)に対する効果が特に大きい。すなわ
ち、相変化記録媒体に記録される記録マークの形状がエ
ネルギービーム照射後の記録膜の冷却速度に極めて敏感
に左右されるためである。
【0026】なお、以上に述べた記録マークを形成する
パルスの幅、あるいは、パルス列の後のパワーを下げた
部分(クーリングパルス)の幅、等は、情報記録媒体上
に照射されるエネルギービームの、エネルギーの時間変
化の微分値の極小値と極大値の間の時間を示している
が、より正確には、より上位の電気信号(記録波形を発
生させる為のデジタル化された電気信号等)の時間微分
信号の極小値と極大値の間の時間を示している。上記極
小値と極大値の間の時間が量子化されている場合、量子
化された幅をもって上記パルス幅と呼ぶ。なお、情報記
録媒体上に照射されるエネルギービームの、エネルギー
の時間変化の極小値と極大値の間の時間に微小な揺らぎ
があった場合でも、それが上記したような量子化がされ
ていると判定される程度の揺らぎである場合には、本発
明の効果は失われない。
【0027】言うまでもなく、本発明で記述している時
間とは絶対的な時間ではなく、最上位クロック(チャン
ネルクロック:EFM変調器、8ー16変調器等の変調
器を通過した直後の電気信号の基本クロックに相当する
クロック)との相対的な時間を示している。したがっ
て、エネルギービームと情報記録媒体の相対速度に応じ
て、チャンネルクロックが変化した場合には、変化した
チャンネルクロックとの相対的な関係を考慮して、上記
パルスの幅を定義すべきである。
【0028】また、上記したパワーレベルとは各パルス
内(上記極小値と極大値の間の時間内)の比較的長く留
まると見なせるパワーレベルを指しているが、上記パワ
ーレベルが、より上位の電気信号(記録波形を発生させ
る為のデジタル化された電気信号等)の電圧レベルと対
応している場合には、対応関係を考慮した方がより正確
である。
【0029】なお、エネルギービームと情報記録媒体の
相対速度に応じて、記録マークを形成するパルスの幅を
変化させた場合、情報記録媒体の記録膜の冷却速度を適
当な値に制御できるため好ましいが(例えば低線速で
は、パルスの幅を狭める等)、記録波形発生手段の回路
規模が大きくなってしまうという問題がある。一方、エ
ネルギービームと情報記録媒体の相対速度が変化した場
合においても、パルスの幅を変化させない場合、記録波
形発生手段の回路規模が小さいという利点がある。この
場合は記録マークを形成するパルス列の後のパワーを下
げた部分の幅等を変化させれば良い。
【0030】また、本発明の目的の一つである記録パワ
ーを高くしないためには、少なくとも、最長マーク記録
用の一連の連続したパルスの先頭部と最後尾部にエネル
ギーを過剰に配分した記録波形を用いて記録すればよ
い。具体的には(21)記録マークを形成するパルス列
のうち、先頭のパルス後のパワーレベルと最後尾のパル
ス直前のパワーレベルが、他のパルス後のパワーレベル
と比較して大きいことを特徴とした情報記録方法を用い
ればよい。
【0031】さらにまた、(22)記録マークを形成す
るパルス列のうち、パルス直後のパワーレベルが、先頭
と最後尾以外のパルス後のパワーレベルより大きく、上
記第2のパワーレベルの200%以下であることを特徴
とした情報記録方法および、(23)最短マークを二つ
のパルスにより記録し、2番目に短いマークを三つのパ
ルスにより記録し、3番目に短いマークを四つのパルス
により記録し、最短マーク記録時の1番目と2番目のパ
ルスの間のパワーレベルと、2番目に短いマーク記録時
の1番目と2番目のパルスの間のパワーレベルと、3番
目に短いマーク記録時の1番目と2番目のパルスの間、
および3番目と4番目のパルスの間のパワーレベルが、
上記第2のパワーレベルの50%以上170%以下であ
ることを特徴とした情報記録方法、さらに、(23)2
番目に短いマーク記録時の2番目と3番目のパルスの間
のパワーレベルと、3番目に短いマーク記録時の2番目
と3番目のパルスの間のパワーレベルが、上記第2のパ
ワーレベルの50%以下であることを特徴とした情報記
録方法を用いればよい。
【0032】(24)パルス列のうち、先頭のパルス後
のパワーレベルは、先頭と最後尾以外のパルス後のパワ
ーレベルより大きく、上記第2のパワーレベルの200
%以下の場合、さらに好ましくは上記第2のパワーレベ
ルの50%以上170%以下の場合に特に大きな信号品
質向上効果が現われる。
【0033】また、例えば、ある長さのマークを三つの
パルスにより記録する場合、先頭のパルス直後のパワー
レベルを、第2のパワーレベルとする方法もある。
【0034】また、記録感度を向上させるためには、上
記したような方法の他に、少なくとも最長マークを記録
する際に用いられるパルス列の先頭と最後尾のパルスの
幅を長くする方法が考えられるが、この場合、最短マー
ク、あるいは2番目、3番目に短い記録マークを記録す
る際に、先頭のパルスと最後尾のパルスの間が狭くな
り、最長マーク等の比較的長いマークを形成する際と比
較して単位面積当たりの照射エネルギー量が過剰にな
り、結果として、比較的短いマークが正規な長さと比較
して長くなる傾向がある。
【0035】この問題を解決するためには、(25)少
なくとも、最短マークを記録するためのパルスのパワー
レベルが、最長マークを記録するための2番目のパルス
のパワーレベルよりも低いことを特徴とした情報記録方
法、さらに、(26)少なくとも、最短マークを記録す
るためのパルスのうち、最も低いパワーレベルのパルス
のパワーレベルが、最長マークを記録するためのパルス
の2番目のパルスのパワーレベルよりも低く、最長マー
クを記録するためのパルスのパワーレベルのうち、最も
低いパワーレベルのパルスのパワーレベルの75%以上
であることを特徴とした情報記録方法を用いればよい。
【0036】なお、(27)少なくとも最短マークを記
録するためのパワーレベルが、最長マークを記録するた
めのいずれかのパルスのパワーレベルよりも低いことに
より、最短マーク記録時に発生する過剰な熱量を低減す
ることができ、最短マーク長を正規な長さとすることが
できるが、2番目、あるいは3番目に短いマークを記録
するためのパワーレベルを、上記最長マークを記録する
ための2番目のパワーレベルよりも低くすることによ
り、2番目、あるいは3番目に短いマークを記録する際
に発生する過剰な熱量を低減することができ、2番目、
あるいは3番目に短いマークの長さを正規な長さとする
ことができるため、より一層好ましい。また、この際、
記録するマーク長が長くなるにしたがい、パルスのレベ
ルを高くすると、全ての記録マークを記録する際の単位
面積当たりの照射エネルギー量が平均化され、全ての記
録マークを正規な長さにすることが可能となるため、さ
らに一層高密度記録に適している。
【0037】また、(28)最短マークを記録するため
のパルスのパワーレベルの範囲としては、最長マークを
記録するためのもっとも低パワーのパルスのパワーレベ
ルのおよそ75%以上の場合に再生信号品質が向上し、
最短マークを記録するためのパワーレベルを最長マーク
を記録するためのいずれかのパワーレベルより低くした
ことによる効果が発現する。特に最短マークを記録する
ためのパワーレベルが最長マークを記録するための2番
目のパルスのパワーレベルの85%以上95%以下の場
合、特に大きな効果が現われる。また、最短マークを記
録するためのパワーレベルが最長マークを記録するため
の2番目のパルスのパワーレベルの75%より低い場
合、本発明の効果は現れない。
【0038】(29)記録マークを形成するパルス列の
うち先頭と最後尾の第3のパワーレベルに達するパルス
の幅を、先頭と最後尾の第3のパワーレベルに達するパ
ルスの幅よりも大きくし、少なくとも、最短マークのパ
ルスのパワーレベルを最長マークの2番目のパルスのパ
ワーレベルよりも低く設定した記録波形を用いることに
より、記録感度が向上し、しかも良好な記録を行うこと
ができる。
【0039】本発明の記録波形において、短時間であれ
ば本発明で記述した以外のパワーレベルに変化すること
があっても、記録マークの形状に大きな影響はなく、差
し支えないので、そのような記録波形も本発明に含まれ
る。上記の短時間とは、T/2以下である。T/4以下
であれば、さらに好ましい。例えば、クーリングパルス
は1つの記録マークを形成するパルスのうち、最後のパ
ルスの直後でなく、短時間他のパワーレベル、例えば、
第2のパワーレベルに留まった後に設けられても良い。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明を以下の実施例によって詳
細に説明する。
【0041】実施例1 (記録媒体の構成、製法)図1は、本実施例のディスク
状情報記録媒体の断面構造図を示す。この媒体は次のよ
うにして製作された。
【0042】まず、直径12cm 、厚さ0.6mmで
表面に0.6μmピッチのランド・グルーブ記録用トラ
ッキング案内溝を有するポリカーボネイト基板11上
に、Al2O3膜よりなる熱拡散層12を膜厚約30nm
形成した。次に(ZnS)80(SiO2)20膜よりなる
保護層13を膜厚約45nm形成した。 SiO2膜より
なる保護層14を膜厚約5nm形成した。次に、Ge1
4Sb28Te58記録膜15を膜厚約15nm 、 Si
O2膜よりなる中間層16を膜厚約5nm形成した。さ
らにMo80(SiO2)20膜よりなる吸収率差調整層1
7を膜厚約18nm 、 Al89Ti11からなる第1
反射層18を膜厚約70nm 、 Al97Ti3 膜からな
る第2反射層19を膜厚約70nmに順次形成した。積
層膜の形成はマグネトロン・スパッタリング装置により
行った。この上に紫外線硬化樹脂による保護コーティン
グを行った。こうして第1のディスク部材を得た。
【0043】他方、全く同様の方法により、第1のディ
スク部材と同じ構成を持つ第2のディスク部材を得た。
その後,前記第1のディスク部材および第2のディスク
部材をそれぞれの第2反射層側同士を接着剤層を介して
貼り合わせ、ディスク状情報記録媒体を得た。
【0044】前記のようにして製作した媒体の記録膜5
に次のようにして初期結晶化を行った。なお、第2のデ
ィスク部材の記録膜についてもまったく同様であるか
ら、以下の説明では記録膜5についてのみ述べることと
する。
【0045】媒体を8m/sで回転させ、スポット形状が
媒体の半径方向に長い長円形の半導体レーザ(波長約8
10nm)のレーザ光パワーを900mWにしてポリカーボ
ネイト基板11を通して記録膜に照射した。記録膜上に
レーザ光の焦点が来るように、自動焦点合わせを行いな
がら記録ヘッドを駆動した。スポットの移動は、媒体の
半径方向のスポット長の1/16ずつずらした。こうし
て、初期結晶化を行った。
【0046】次に、以上のようにして初期結晶化が完了
した記録膜の記録領域に情報の記録を8−16変調信号
で行った。ディスクの回転速度は9m/s、半導体レーザ
波長は635nm、レンズの開口数(NA)は0.6であ
る。まず、読み出しパワーレベルである第1のパワーレ
ベルP1(1mW)でトラッキングと自動焦点合わせを行
いながら、記録すべき部分に到達すると、レーザーパワ
ーを第1のパワーレベルから結晶化により消去するパワ
ーレベルである第2のパワーレベルに上げた。記録マー
クを形成するには、さらに第3のパワーレベルに上げる
が、記録マークを形成する記録波形の詳細については、
後で述べる。非晶質またはそれに近い状態の多数の記録
マークを形成して記録領域を通り過ぎると、レーザ光の
パワーを第1のパワーレベルに下げた。
【0047】第3のパワーレベルと第2のパワーレベル
とのパワ−比は1:0.3〜1:0.8の範囲が特に好ま
しい。
【0048】このような記録方法では、既に情報が記録
されている部分に対して直接重ね書きにより新たな情報
を記録すれば、新たな情報に書き換えられる。すなわ
ち、単一の円形光スポットによるオーバーライトが可能
である。
【0049】ディスクの半径方向にはユーザ記録用のゾ
ーンが36個あり、ゾーン内一周内には25〜60個の
セクタが存在している。記録再生を行なう際のモーター
制御方法としては、記録再生を行なうゾーン毎にディス
クの回転数を変化させるZCLV(Zone Constant Lene
ar Velocity)方式を採用している。したがって、この
フォーマットでは、各ゾーン内の最内周と最外周とでは
ディスク線速度が異なっている。
【0050】以下に本実施例の記録装置の構成と動作を
図2により説明する。
【0051】記録装置外部からの情報は8ビットを1単
位として、8−16変調器8に伝送される。ディスク1
上に情報を記録する際には、情報8ビットを16ビット
に変換する変調方式、いわゆる8−16変調方式を用い
記録を行なった。この変調方式では媒体上に、8ビット
の情報に対応させた3T〜11Tのマーク長の情報の記
録を行なっている。図中の8−16変調器はこの変調を
行なっている。なお、ここでTとは情報記録時のクロッ
クの周期を表しており、ここでは15.6nsとした。
本発明の方法はTが5ns以上20ns以下の範囲で特
に効果がある。
【0052】8−16変調器により変換された3T〜1
1Tのデジタル信号は記録波形発生回路6に転送され、
記録波形が生成される。なお、第3のパワーレベルに達
するパルスの基本幅をTまたはT/2とし、クーリング
パルス幅Tcは外部から変化させることができるように
した。記録波形発生回路6により生成された記録波形
は、レーザ駆動回路7に転送され、レーザー駆動回路は
この記録波形をもとに、光ヘッド3内の半導体レーザ3
−1を発光させる。
【0053】本記録装置に搭載された光ヘッド3では、
レーザービームの偏光を円偏光とした。また、本記録装
置はグルーブとランド(グルーブ間の領域)の両方に情
報を記録する方式(いわゆるランド/グルーブ記録方
式)に対応している。本記録装置ではL/Gサーボ回路
15により、ランドとグルーブのいずれかのトラッキン
グを任意に選択することができる。
【0054】記録された情報の再生も上記光ヘッドを用
いて行なった。記録時と同じ大きさに絞り込まれたレー
ザービームを記録されたマーク上に照射し、マークとマ
ーク以外の部分からの反射光を検出することにより、再
生信号を得る。この再生信号の振幅をプリアンプ回路4
により増幅し、8−16復調器10に転送する。8−1
6復調器10では16ビット毎に8ビットの情報に変換
する。以上の動作により、記録されたマークの再生が完
了する。
【0055】図3に比較例としての公知の記録波形を示
した。図4〜9は、本発明の一実施例の記録波形を示す
説明図である。ここで、P3は記録マーク形成が可能な
第3のパワーレベルのパワー、P2は第2のパワーレベ
ルのパワー、P1は読み出しパワーレベルのパワーを示
す。記録マークを形成する高いパワーレベルに達する各
パルスの間では、パワーを下げて熱の蓄積を防止する。
Tはチャンネルクロックの幅を示しており、記録パルス
の幅がT/2、間隔もT/2として記録を行なっている
(先頭パルスおよび最後のパルスの幅は、ほぼT)。こ
の図では3T,4T,6T,11Tの記録波形しか示し
ていないが,5T〜10Tは4Tの波形の最初のパルス
の後に,高いパワーレベルと低いパワーレベルをそれぞ
れT/2ずつ組み合わせた波形が1組ずつ追加されてい
く。7組追加されたものが11Tである。11Tより長
いパルスの場合も同様に追加していけばよい。
【0056】上記のように、パルスのうち、最初のパル
スの幅を1T、最後のパルスの幅を1T、その他のパル
スの幅を1/2Tとする。当該記録マークを形成するパ
ルスのうち、最後のパルスの後は、レーザーパワーを第
2のパワーレベルより下げて記録膜の冷却を図るのが好
ましい。このパワー下げは、クーリングパルスとも呼ば
れる。その到達パワーレベルを第4のパワーレベルとす
る。ここで、 P1=1mW P2=5mW P3=10.5mW P4=0.5mW とした場合、前エッジジッター、後ろエッジジッターと
もに20〜25%であり良好ではあるが目標の10%以
下のジッター値を得ることはできなかった。この原因を
調べたところ、以下のことが原因となっていることがわ
かった。 (1)6Tマークを中心にして5〜7Tの記録マークの
前エッジ位置が所定の位置より2.0nm程度短くなっ
ているように観測される(電気信号的には2ns程度遅
延している)こと。 (2)短いスペース(3〜5T)の前に記録されている
マークの始端部が5nm程度短くなっている(電気信号
的には5ns程度エッジ位置が時間的に早い方向にシフ
トしている)こと。
【0057】(3)3Tマークあるいは4Tマークを記
録した場合、特に前エッジ位置が前方(時間的に早い方
向)にシフトしていること。
【0058】なぜこのような現象が発生するのか、我々
は鋭意研究の結果、相変化記録のように二つの温度領域
(結晶化温度領域、融点以上の温度領域)に媒体の温度
を制御することにより記録(非晶質化)と消去(結晶
化)を行なう記録媒体では、特にレーザービームの半分
以下のマークを記録するような場合、いままで明らかに
されていなかったメカニズムが働くことを発見した。す
なわち、(1)ある位置Aに第1のパワーレベルでマー
クの記録を行なった後、レーザービーム中心がレーザー
ビームの半径の1/2〜半径程度の距離を移動したとき
に再び第3のパワーレベルで記録を行なった場合、位置
Aが結晶化されマーク(非晶質)が消滅するという現象
である。さらに、(2)図3の従来波形の特徴は5T以
上のマークを記録する際に先頭パルスと最後尾パルスの
エネルギー照射量を、先頭と最後尾に挟まれたパルスの
2倍にしているということである。したがって、3T、
4Tマークを記録する際の記録波形では先頭パルスと、
最後尾パルスが近接、あるいは一体化しているためエネ
ルギー照射量が過剰となり、所定の大きさよりも大きく
なってしまうということである。さらに、知られている
ように、(3)最短マーク(スペース)長がレーザービ
ーム径の半分以下となるような場合、十分長いスペース
(マーク)に挟まれた最短マーク(スペース)の再生信
号から得られるエッジ位置と最短スペース(マーク)に
挟まれた最短マーク(スペース)の再生信号から得られ
るエッジ位置が大きく異なる現象(いわゆる符号間干
渉)が発生することも起因している。
【0059】本発明の目的のひとつは、これらの現象を
あらかじめ予測し記録を行なうことにより、最短マーク
(スペース)長がレーザービーム径の半分以下になるよ
うな超高密度記録を可能とすることである。
【0060】本実施例の記録波形のうち、図4に示した
記録波形では、記録マークの形成前には、パワーレベル
は第2のパワーレベルにある。記録マーク形成位置に来
ると、パワーレベルは第3のパワーレベルに向かって上
昇し、第3のパワーレベルに到達する。第3のパワーレ
ベルのレーザー光照射で記録膜が融解し、その後急冷さ
れて非晶質状態となった。また、3Tマークを記録する
ための記録波形の照射エネルギーを下げるため、1Tの
幅の第3のパワーレベルのレーザー照射を行い記録を行
なった。ここで、形成する記録マークが5T,6T,7
Tのうちのいずれかの長さである場合は、第3のパワー
レベルに上げる前にあらかじめ第2のパワーレベルより
0.1mW高い第5のパワーレベルに上げた。そしてこ
のレベルに保った後、第3のパワーレベルに上げた。上
記のパワー上げ(すなわちプリヒーティング)は、0.
05mW以上2.0mW以下の範囲であれば、同様の効
果が得られた。第5のパワーレベルに到達後第3のパワ
ーレベルに上げて到達するまでの時間の好ましい例は、
5Tマークの時0.1T〜1.5T、6Tマークの時
0.1T〜2.0T、7Tマークの時0.1T〜1.5
Tであった。この範囲にすることによって、後続パルス
による記録マーク内が部分的に消去されるのを避けるこ
とができた。これにより、前エッジのジッターが10%
以下となった。なお、この時、第3のパワーレベルの幅
は変更せずに、このパワーレベルを11T記録用記録波
形の第3のパワーレベルP3(11T)より低い(P3
(11T)×0.9)パワーレベルで記録を行なっても
効果があった。また、3Tと同様に4Tマーク記録用記
録波形の先頭パルスのパルス幅、あるいはパワーレベル
を小さくした場合特に効果が大きかった。
【0061】また、第5のパワーレベルに到達後第3の
パワーレベルに上げて到達するまでの時間を記録マーク
長によって変える代わりに、第5のパワーレベルを記録
マーク長によって変えてP5(6T)>P5(6T)>
P5(7T)などとすれば、同様の効果が得られた。た
だし、パワーレベルの時間長を変えた方が、パワーレベ
ルを変えるより安価な回路とすることができる。プリヒ
ーティングを行う記録マーク長は、5、6、7Tだけで
なく、3Tや4Tあるいは7Tで行ってもよい。また、
6、7、8Tでプリヒーティングしても効果はある。上
記のパワー上げの代わりに、5T,6T,7Tマークで
は図5に示したように、記録マークを形成する高いパワ
ーレベルに達する最初のパルスの後は、パワーを下げて
第6のパワーレベルに到達させ、2番目のパルスの後
は、第4のパワーレベルに到達させ、第6のパワーレベ
ルを第4のパワーレベルより0.05mW以上5.0m
W以下の範囲で高くしても、やや不十分であるが、類似
の効果が得られた。第6のパワーレベルと第4のパワー
レベルのパワー差の好ましい例は、5Tマークの時0.
05mW〜3mW、6Tマークの時0.10mW〜5.
0mW、7Tマークの時0.05mW〜3.0mWであ
った。
【0062】また、図6を用いて説明すると記録マーク
を形成する高いパワーレベルに達する最初のパルスのパ
ワーレベルは第3のパワーレベルであるが、2番目のパ
ルスから最後から2番目のパルスまでのパワーレベルは
第7のパワーレベル、最後のパルスのパワーレベルは第
9のパワーレベルとする。第3、第7、第9のパワーレ
ベルは同じにすることもできるが、第7のパワーレベル
が第3のパワーレベルより0.1mW〜2.0mWの範
囲で高いと記録マークの始端部が大きくなり過ぎない点
で有利であり、これにより前エッジのジッターが12.
5%となった。第9のパワーレベルが第7のパワーレベ
ルより、0.1mW〜2.0mWの範囲で低いと前エッ
ジジッターが低くなるという点で有利であった。これに
より前エッジジッターのジッターが12%となった。
【0063】また、図7に示すように、記録マークを形
成する高いパワーレベルから下げたときの到達パワーレ
ベルも、最後のパルスである第9のパワーレベルに達す
るパルスのすぐ前では、他とは異なる第10のパワーレ
ベルとし、このパワーレベルを第8のパワーレベルより
0.1mW〜2.0mW高くすれば、前後エッジが低減
するという効果があった。これにより、前後エッジの平
均のジッターが7.5%となった。
【0064】第4、第6、第8、第10、のパワーレベ
ルのうち少なくとも1つ、特に第8のパワーレベルは、
読み出しパワーレベルである第1のパワーレベルに比べ
て低いと、第1のパワーレベルと同じアンプ出力電圧と
して半導体レーザーの高周波重畳をオフにするだけで実
現でき、好ましい。
【0065】クーリングパルスの幅Tcを、T/2刻み
に、0〜2.5Tの間で変化させた場合の後エッジジッ
ター値の比較を行なった。図8はジ後エッジジッターの
クーリングパルス幅依存性を示してある。Tcが0Tの
場合、18%、Tcを1.5Tとすることにより、8%
ととなった。このように、クーリングパルス幅Tcを最
適化することにより、良好な再生信号得ることができ
た。
【0066】クーリングパルス幅は、図9に示したよう
に次の記録マークとの間のスペースが最短スペースであ
る3Tの場合、あるいは3Tと4Tの場合、3T〜5T
の場合、他のスペース長の場合より長くすると、光スポ
ットの分解能が不足することによるエッジ位置のシフト
を防止し、良好な再生信号を得ることができる。たとえ
ばT/4長くすると、これにより後ろエッジのジッター
が8%となった。このパワーを下げている時間の伸ばし
量は、2ns以上8ns以下であれば、同様な効果が得
られた。
【0067】図10に示したように、クーリングパルス
幅を記録マークの直後に続くスペース長によって変える
代わりにクーリングパルスの直後に続くスペース長によ
って変えてパワーレベルP4(3T)、P4(4T)と
しても、同様の効果が得られた。この方法の方が、回路
の構成は容易になる。上記のクーリングパルスが終了し
た後はパワーレベルを第2のパワーレベルとする。上記
のクーリングパルスの間にも記録膜温度が結晶化温度範
囲に下がった時結晶化するが、その後、第2のパワーレ
ベルに保たれることによって、記録マークがある部分で
安定に結晶化して消去される。ただし、次の記録マーク
との間隔が狭い場合、例えば3Tの場合、クーリングパ
ルスの後、第2のパワーレベルをその他のマーク長に対
する第2のパワーレベルより0.1mW〜1.0mW低
いP2(3T)とすれば、この部分での消え残りや次の
記録マークの始端のシフトを防ぐことができ、後エッジ
のジッターが10%となった。
【0068】図11には、これらの波形制御の組み合わ
せの例を示した。図11に示した記録波形は、本実施例
のうち最も実用性が高く比較的良好なジッター値が得ら
れる記録波形である。記録時の記録パワーレベルが全パ
ターンを通じて、P2、P3,P4、P5の4値のみで
9%以下のジッター値が得られるからである。図中には
3T、4T、6T、11T用の記録波形のみを示してい
るが、5T〜10Tは4Tの波形の最初のパルスの後
に,高いパワーレベルと低いパワーレベルをそれぞれT
/2ずつ組み合わせた波形が1組ずつ追加されていく。
7組追加されたものが11Tである。11Tより長いパ
ルスの場合も同様に追加していけばよい。上記のよう
に、記録膜を非晶質化できるエネルギーのパルスのう
ち、最初のパルスの幅を1T、最後のパルスの幅を1
T、その他のパルスの幅を1/2Tとする。また、P3
の先頭パルスの直前には、パワーレベルがP2より高く
P3より低く、時間が0〜2Tの幅のプレヒートレベル
を設けてある。このプレヒートレベルの幅を媒体の冷却
速度、レーザービームと媒体の相対速度、レーザービー
ムの半径とマーク長の関係、あるいは隣接スペース長に
応じて変化させればよい。一例として、各パルスの幅、
パワーレベルの条件を以下に示す。 (パワーレベル) P2:4.5mW P3:10.5mW P4:1.5mW P5:4.6mW (クーリングパルス幅) 3T、4Tスペースの直前にあるマークのクーリングパ
ルス幅:2.25T 5Tスペースの直前にあるマークのクーリングパルス
幅:2T 6〜11Tスペースの直前にあるマークのクーリングパ
ルス幅:1.75T 上記各スペースの直前にあるマークが3T、4Tの場
合:上記Tc+0.25T (プレヒートレベル幅) 6Tマーク直前のプレヒート幅:1T 5T、7Tマーク直前のプレヒート幅:0.5T 4Tマーク直前のプレヒート幅:0〜1.0T(媒体に
よって変化) (P3レベルの先頭パルスの幅) 3Tマーク:1T 4Tマーク:1.25T 5T〜11T:1T (P3レベルの最後端パルスの幅) 3Tマーク:1T(先頭パルスと同じパルス) 4Tマーク:0.75T〜1T(媒体によって変化) 5T〜11Tマーク:1T (先頭パルスと最後端パルスの間のP3レベルのパルス
幅) 5T〜11Tマーク:0.5T (各P3レベルのパルス間の下向きパルスの幅) 4Tマーク:0.5〜0.75T(媒体によって変化) 5T〜11Tマーク:0.5T 以上の記録波形により8−16ランダム変調信号を記録
した場合ジッター値は9%であり、オーバーライト後も
ジッター値の変化はなかった。クーリングパルスを上記
条件から1T狭くした場合、および1T広くした場合
は、オーバーライト時に消え残りによりノイズが発生
し、ジッター値が15%以上に劣化した。
【0069】以上のように図11の記録波形は特にジッ
ターレベルが低い点、オーバーライトを繰り返してもジ
ッターが上昇しない点、および記録波形発生回路を簡単
にできるという点で特に好ましい記録波形である。
【0070】また、図12に本発明の記録波形の一般形
を示したが、全体を通じて、第3、第5、第7、第9の
パワーレベルの高低関係は、下記のようになっているの
が好ましかった。パワーレベルの高低とジッターとの関
係を下記に示す。 P7≧P3≧P9>P5 さらに、第2、第4、第6、第8、第10のパワーレベ
ルの高低関係は、下記のようになっているのが好ましか
った。 P2>P6、P10≧P4≧P8 第1のパワーレベルと第4、第6、第8、第10のパワ
ーレベルの高低関係は、下記のようになっているのが好
ましかった。 P4、P6、P10≧P1≧P8 第8のパワーレベルと第10のパワーレベルを同一とす
ることにより、回路規模が過大にならないようにするこ
とができた。また、第7のパワーレベルと第9のパワー
レベルを同一とすることにより、回路規模が過大になら
ないようにすることができた。また、第6、第8、第1
0のパワーレベルのうちの少なくとも1つのレベルを、
第4のパワーレベルと同一とすることにより、回路規模
が過大にならないようにすることができた。第6、第
8、第10のパワーレベルのうちでは、第10のレベル
を第4のパワーレベルと同一とすると、悪影響が小さか
った。
【0071】上記の記録波形により、図3に示した従来
の記録波形よりジッター(σ/Tw)を約18%小さく
することが可能であった。
【0072】これらの測定にはPLL(phase l
ocked loop)は使用していない。使用した場
合はさらに1.5%のジッター低減効果がみられた。
【0073】また、記録マークを形成するパルスの幅や
クーリングパルス幅をチャンネルクロックTの1/2倍
の整数倍とした場合、記録波形発生回路の回路規模を最
も小さくすることができるので好ましい。また、記録マ
ークを形成するパルスの幅はT/2としなければならな
いということではなく、T/3、T/4等、チャンネル
クロックの整数分の1の整数倍であれば、本発明の効果
がある。チャンネルクロックの分割数を多くした場合、
上記幅を、より精度良く最適化できるため好ましいが、
あまり分割数を多くすると回路規模が大きくなるという
短所もある。1/2から1/4が好ましい。
【0074】本発明の記録波形は、光スポット径がピー
ク強度の1/e2でスライスした時0.8μm〜1.3
μmで、かつ、最短ビット長が0.25〜0.35μ
m、あるいは最短マーク長が0.35〜0.5μmの範
囲の時に特に効果がある。これは、上記したように、ビ
ームスポットとマーク長の関係により、相変化記録固有
の後続パルスによる先記録マークの消去(結晶化)の起
こりやすい範囲があり、上記ビーム径、および最短マー
ク長が、この範囲に相当するからである。このような高
密度記録では、広い意味での消え残りの影響が大きくな
るためである。また、信号変調方式がEFM、あるいは
8−16変調の時に特に効果がある。記録光の波長とし
ては630nm以上670nm以下の範囲で特に効果が
ある。上記の範囲より記録密度が低いとき、あるいは信
号変調方式が他の方式の時には本発明のような細かい記
録波形制御を行わなくても低い再生信号ジッターが得ら
れ、回路価格の上昇分が無駄となった。
【0075】なお、本発明では、以上に示したように記
録波形の各パルスのパワーレベルを便宜上数種類に分類
しているが、各レベルのパルスは電気信号の特性上、オ
ーバーシュート、あるいはアンダーシュートすることが
あり、この範囲内で同等レベルであれば、本発明の効果
は失われない。また、媒体の特性に応じ上記した各パワ
ーレベルのパルス幅を変更可能なように、媒体に記録波
形情報としてあらかじめ、最適なパルス幅、パワーレベ
ルを記録しておくことにより、媒体の冷却速度、あるい
は記録時の線速度(媒体とレーザービームの相対速度)
が変更になった場合においても、極めて広い範囲で高密
度記録が可能となる。
【0076】上記記録波形情報が得られない場合、ある
いは、記録波形情報をもとに決定されたクーリングパル
ス幅の記録波形を用いて記録した情報が、正常に再生で
きない場合には、情報記録媒体1上の試し書き領域に試
し書きを行なう。例えば、図4の波形を用いる場合、各
パワーレベル、パルス幅を試し書きパラメータとして記
録を行ない、最もジッターの小さい波形を最適記録波形
とする。このように、最適記録波形を決定し、図1のデ
ィスクに対して、情報を記録した結果、ジッター値が1
0%以下の良好な再生信号を得ることができた。
【0077】また、図5の波形についても図4の波形の
場合と同様に最適化を行ない記録を行なった結果、再生
された信号の前エッジジッター値は11%であった。ま
た、図6、図7の波形についても同様に最適化を行なっ
た結果、再生された信号のジッター値はそれぞれ9%、
8.5%であった。
【0078】図11、12の記録波形によりランド部に
マークの記録を行い、図3の記録波形により隣接グルー
ブにマークを記録した場合には、トラックオフセット量
が0.05μm程度からランドからの再生信号のジッター
値に影響が生じ始め、トラックオフセット量が0.10
μmではジッター値が15%以上に増大した。これは隣
接グルーブにマークを記録した際、その時に発生する熱
により、ランドに記録されたマークが結晶化されてしま
う現象である(いわゆるクロスイレーズ)。これに対し
て図11、12の記録波形により隣接グルーブにマーク
を記録した場合には、トラックオフセット量が0.10
μm生じた場合においても、隣接トラックに対する影響
は皆無であった。したがって、この記録波形は、ランド
ーグルーブ記録方式を採用している場合、あるいはトラ
ックピッチがレーザービーム径以下になるような高密度
記録に極めて適していることがわかる。
【0079】なお、上記実施例ではクーリングパルス幅
が1.5Tの場合について詳細に説明したが、1.25
T以上2.5T以下の間ではクロスイレーズ低減効果が
あった。
【0080】図13は本発明の情報記録装置のブロック
図である。情報記録媒体1が装着されるとモーター2に
より情報記録媒体1をディスク線速度一定とし9m/s
に回転させる。情報記録媒体1の最内周に設けられたリ
ードインエリアにはあらかじめピットとして、記録可能
ディスク線速度に関する情報が記録されており、光ヘッ
ド3により読み取られた記録可能ディスク線速度情報は
プリアンプ回路4を介しシステムコントローラ5に転送
される。また同時に、記録波形、および最適記録パワー
に関する情報も同様にシステムコントローラ5に転送さ
れる。システムコントローラ5は記録可能ディスク線速
域情報と光ヘッド3の半径位置情報をもとにモーター2
をコントロールし、情報記録媒体1を適当な回転数に回
転させる。
【0081】記録波形発生回路6にはあらかじめ第5の
パワーレベルの時間幅、クーリングパルス幅、第3、お
よび第9のパワーレベルの時間幅が0T、0.125
T、0.25T、0.375T、0.5T、0.625
T、0.75T、0.875T、1.0T、1.125
T、1.25T、1.375T、1.5T、1.625
T、1.75T、1.875T、2.0T、2.125
T、2.25T、2.375T、2.5Tの場合に対応
できるよう回路内に記録波形がプログラムされており、
システムコントローラ5を介して転送された記録波形情
報により、情報記録媒体1に適したクーリングパルス幅
の記録波形を発生させることができる。この記録波形発
生回路6から転送された記録波形をもとにレーザ駆動回
路7が光ヘッド3内の半導体レーザ3−1を発光させる
ことにより、情報記録媒体1に記録マークが記録され
る。
【0082】ここで、情報記録装置(ブロック構成を図
13で説明済み)の主な動作に関し、図14乃至図17
を用いて、以下説明する。
【0083】図14は、記録波形発生回路(図13のブ
ロック6)の構成を機能ブロックで示す図である。 シ
ステムコントローラ(図13のブロック5)から送出さ
れる8倍のチャネルクロック8fCLKには、4の1分
周カウンタ6−13で2倍のチャネルクロック2fCL
Kを発生し、さらに、1/2分周カウンタ6−14でチ
ャネルクロックCHCLKを発生する。一方、前記シス
テムコントローラで生成した記録データ入力記号WTD
ATAは、入力記号用16ビットシフトレジスタ6−1
のシリアル入力端子に接続され、前記チャンネルクロッ
クCHCLKの立上りタイミングでシフトされる。ここ
で、前記シフトレジスタ6−1の並列出力のうち、最も
古い情報ビットを除く15ビットは“1”の重みを検出
するプライオリティエンコーダ6−2と“0の重みを検
出する反転プライオリティエンコーダへ出力し、また、
最も古い情報ビット側からの2ビットは、デコーダ6−
4へ入力し、スペース(“0”)とマーク(“1”)の
境界点ならびにマーク(“1”)からスペース
(“0”)に変化する境界点を検出する。前記デコーダ
6−4がマーク変化位置(“0”から“1”に変化する
地点)を検出したパルスの立上りで、前記プライオリテ
ィエンコーダ6−2に出力されている”1“の連続が途
切れる地点の数値を第1の4ビットレジスタ6−5に格
納し、プリヒートパターンテーブル6−7及びマークパ
ターンテーブル6−8(図示省略しているが該テーブル
は32ビットテーブルを2面有している)からデータを
アクセスし、該アクセスデータを前記マーク検出パルス
の立下がりでそれぞれの出力用シフトレジスタ6−1
0、6−11a,6−11bへ並列ロードする。8fC
LKで動作する第1の出力用シフトレジスタ6−10の
シリアル出力ならびに2fCLKで動作する前記第2の
出力用シフトレジスタの第1面レジスタ6−11aのシ
リアル出力は、それぞれアンドゲート6−15、6−1
6を経由して、WRTP1−PおよびWTRP2−Pと
なる。また、前記デコータ6−4がスペースへの変化位
置(“1”から“0”に変化する地点)検出パルスの立
上り(前縁)エッジで前記反転プライオリティエンコー
ダ6−3に出力されている“0”の連続が途切れる地点
の数値を第2の4ビットレジスタ6−6にセットし、前
記デコーダ6−4のスペ−ス検出パルスの立下り(後
縁)エッジでクールダウンパターンテーブル6−9から
のアクセスデータを第1の出力用シフトレジスタ6−1
2に並列ロードすると同時に、8倍のチャネルクロッ3N
(8fCLK)に同期したシリアル出力は、ノットオア
ゲート6−17及びアンドゲート6−18経由でCOO
LP−N信号となる。なお、前記システムコントローラ
で発生したライト要求信号(ライトゲート信号)WRT
Q−Pはアンドゲート6−15、6−16ならびに6−
18の通過許可信号として使用し、前記2面有する第2
の出力用シフトレジスタの第2面レジスタ6−11bの
シリアル出力は前記ノットオアゲート6−17への他の
入力信号となる。
【0084】上記3種類のビットシリアルデータWRT
P2−P、WRTP1−PおよびCOOLP−Nはレー
ザ駆動回路(図13のブロック7、詳細後述)へ供給さ
れ、各種レーザ駆動レベルを発生する。なお、前記各種
パターン発生テーブル6−7、6−8、6−9の内容
は、システムコントローラ(図13のブロック5)のシ
ステムコントロールバス(略称シスコンバス)5−1か
らのデータ転送によって逐次更新することが可能であ
る。このことにより、クーリングパルス幅TC(図11
乃至図12を参照)などを状況に応じて容易に変更する
ことが可能となる。
【0085】図15はレーザ駆動回路(図13のブロッ
ク7)の機能ブロック図である。APC回路7−1、3
系統の駆動電流重畳回路7−2、7−3、7−4、及び
4系統のDAコンバータ(DAC)7−5、7−67、
7−7、7−8で構成される。システムコントローラ
(図13のブロック5)のシステムコントロールバス
(略称シスコンバス)5−1からのデータ転送によって
APC用DAコンバータ7−5の出力値Vrが設定され
る。一方、出力電流Irを半導体レーザ31へ供給する
ことでレーザビームが発生し、該レーザビームの一部が
モニタ用フォトダイオードに戻されることによってモニ
タ電流Ipdが流れ、該電流Ipd抵抗R1とオペアン
プOPA2の作用で電圧に変換(変換電圧=−Ipd×
R1)され、抵抗R2を介してオペアンプOPA1へ入
力し、これによって前記DAコンバータ7−5の出力値
Vrとの比較演算が行われ、前記OPA2の出力電圧
(レーザビームの強さに比例している)と前記Vr(レ
ーザ出力パワーの目標値)がバランスするように前記出
力電流Irが制御される。なお、前記APC回路のルー
プゲインは抵抗R2とR3の比で決定され、ダイオード
D1は重畳電流(後述)の逆流防止用である。一方、反
転クーリングパルスCOOLP−Nがハイレベルになっ
ていればアナログスイッチ(ASW)SW1は閉状態で
あり、システムコントローラ(図13のブロック19)
のシステムコントロールバス(略称シスコンバス)5−
1からのデータ転送によって設定されている第1の電流
重畳用DAコンバータ7−6の出力電圧Vmがトランジ
スタQ1のベースに印加されているため、下記(式1)
で示す消去パワーPm(=第2のパワーレベルP2)、
重畳用電流△Imが前記電流Imに重畳されている。
【0086】 △Im=(Vcc−Vm−0.7)÷R4 …… (式1) ここで、前記反転クーリングパルスCOOLP−Nがロ
ーレベルになると、前記アナログスイッチ(ASW)S
W1は開状態になるため前記トランジスタQ1がオフさ
れ、前記重畳電流△Imは流れなくなる。同様に記録パ
ルス#1(WRTP1−P)がハイレベルの時は重畳電
流△Ih1(プリヒートレベルパワーP5発生用重畳電
流、図1乃至図4参照)が流れ、記録パルス#2(WR
TP2−P)がハイレベルの時は重畳電流△Ih2(第
3のパワーレベルのレーザパワー発生用重畳電流)が流
れる。
【0087】図16は、以上述べてきた動作をタイムチ
ャートで示した図である。チャネルクロックCHCLK
に同期した記録波形を示すシリアル信号入力WTDAT
Aがシフトレジスタ入力SHRに順次格納、シフトされ
る状態を示している。
【0088】マーク検出信号のタイミングで「WRTP
1−P」のパルス情報を3T相当までセットし、同時に
マーク形成信号「WRTP2−P」(図14のアンドゲ
ート6−15からの出力信号)とマーク部クーリング信
号「MHRSO−2」(図14の6−16からの出力信
号)のそれぞれを16T相当までセットし、該セット効
果に基づいたパルス列出力を得る。同様にスペース検出
信号のタイミングでスペース部のクールダウン信号「C
OOLP−N」のパルス情報を3T相当迄セットし、前
記マーク部クーリング信号「MSHRSO−2」のシリ
アル出力とオアすることで図示波形を得る。 上記3種
類のレーザ駆動タイミング信号WRTP2−PとWRT
P1−PとCOOLP−Nをレーザ駆動回路(図15で
示す)へ挿入することにより、所定のレーザ駆動電流I
dlが流れ、必要とするレーザ光出力を得ることができ
る。
【0089】なお、図13で示したレーザ駆動回路7の
中の一部を、トランジスタをNPNタイプに変更し、マ
イナス電源を使用することによって、電流減算回路が構
成されるため、本図Ild(レーザ駆動電流)の点線表
示波形の実現も、極めて容易である。
【0090】図17は、本発明の実施の形態で用いた半
導体レーザ(図14の31)のI−P(電流対光出力)
特性図である。レーザ電流がIrミリアンペアの時にレ
ーザ光出力はPrミリワットとなり、上記Irに対して
△Imミリアンペアだけ重畳するとレーザ電流はImミ
リアンペアとなり前記光出力はPmミリワット、更に△
Ih1ミリアンペアを重畳すると前記レーザ電流はIh
1ミリアンペア流れ前記光出力がPh1ミリワットとな
り、同様に△Ih2ミリアンペアだけ重畳すると前記レ
ーザ電流がIh2ミリアンペア流れることになりその結
果前記光出力はPh2ミリワットとなることを示してい
る。
【0091】以上のように、本発明の情報記録装置では
プリヒートパルス幅やクーリングパルス幅の設定、変更
が1/8T単位で可能な記録波形発生回路を有するた
め、ディスク線速度の高速化に対応しやすく、さらに、
多様な冷却速度を有する情報記録媒体に対して、高精度
な情報記録が可能となる。
【0092】情報記録装置としては、例えば、図13の
記録波形発生回路6とレーザー駆動回路7の間に第3の
パワーレベルに達するパルス、あるいはクーリングパル
スの後端エッジを一定量遅延させる、遅延回路を搭載し
てもよい。
【0093】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、5Tから7
Tのように、中間の長さの記録マークを形成する際に、
最初に第3のパワーレベルに上げる前にパワーを少し上
げておく方法、あるいは、1番目の記録パルスの後に少
し高めのパワーまでしかパワーを下げない方法は、第3
のパワーレベルへの最初のパルスの後、最初のパルスで
融点を超えた領域の一部が、融点以下に冷却され、結晶
核形成を起こし、第3のパワーレベルへの後続パルスで
再び加熱されて核からの結晶成長が起り、消去状態にな
ってしまうことを、温度が核生成温度まで下がらないよ
うにして防止する効果がある。第3のパワーレベルへの
最後のパルスの後、パワーを下げている時間を、短いス
ペースの時は少し長くするか、パワーを下げるレベルを
少し低くする方法は、特に短いスペースの場合、実際の
スペースの長さを長めにして、光スポットの分解能の悪
さの悪影響を低減する効果がある。
【0094】すなわち、本発明では、現在形成しようと
している記録マークあるいはスペースの記録波形を決定
する基準に、次に来る記録マークあるいはスペースの長
さの情報を含めることにより僅かな消え残り(広い意味
の消え残り、すなわち、前に記録されていた信号パター
ンの新しい記録マーク形状への影響)が再生信号のマー
クエッジ位置のジッター(またはシフト)に大きく影響
するような高密度記録の場合に、特に効果がある。
【0095】情報記録時の記録波形のクーリングパルス
幅または記録マーク間のスペース部分のパワーレベル
を、次の記録マークとの間のスペース長に応じ変化させ
る情報記録方法および情報記録装置により、きわめて高
密度の記録の場合においても良好な記録を行なうことが
できる。
【0096】また、上記情報記録方法および情報記録装
置を用いればトラックピッチが記録用エネルギービーム
径以下となるような、狭トラックピッチの情報記録媒
体、特にランドーグルーブ記録に対応した情報記録媒体
に情報を記録する場合においても、隣接トラックの情報
を消去することなく、正確な記録が可能となる。
【0097】また、記録マークを形成するパルス列のう
ち先頭と最後尾のパルスの幅を、先頭と最後尾以外のパ
ルスの幅よりも大きくし、少なくとも、最短マークを形
成するパルスのうち、最も低いパワーレベルのパルスの
パワーレベルが、最長マークを記録するためのパルス
の、いずれのパワーレベルよりも低く、最長マークを記
録するための記録マークを形成するパルスのパワーレベ
ルのうち、最も低いパワーレベルのパルスのパワーレベ
ルの105%以上になるように設定した記録波形を用い
ることにより、情報記録媒体と記録用エネルギービーム
の相対速度が高速化した場合、あるいは、急冷されやす
い構造の情報記録媒体に記録を行う場合にも、記録感度
を低下させることなく正確な記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録波形を使用するのに適した記録媒
体の例を示す説明図である。
【図2】本発明の記録装置の構成の例を示す説明図であ
る。
【図3】従来記録波形の例を示す説明図である。
【図4】本発明の記録波形の例を示す説明図である。
【図5】本発明の記録波形の例を示す説明図である。
【図6】本発明の記録波形の例を示す説明図である。
【図7】本発明の記録波形の例を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施例に係るクーリングパルス幅と
ジッターの関係を示す図である。
【図9】本発明の一実施例を説明するための説明図であ
る。
【図10】本発明の一実施例を説明するための説明図で
ある。
【図11】本発明の記録波形の例を示す説明図である。
【図12】本発明の記録波形の例を示す説明図である。
【図13】本発明の一実施例に係る情報記録装置を示す
ブロック図である。
【図14】本発明の実施の形態で用いた記録波形発生回
路の機能ブロック図である。
【図15】本発明の実施の形態で用いたレーザ駆動回路
の機能ブロック図である。
【図16】本発明の実施の形態で用いた記録波形発生回
路並びにレーザ駆動回路の動作状態を示すタイムチャー
ト図である。
【図17】本発明の実施の形態で用いた半導体レーザの
I−P特性図である。
【符号の説明】
1:情報記録媒体 2:モーター 3:光ヘッド 3−1:半導体レーザ 4:プリアンプ回路 5:システムコントローラ 5−1:シスコンバス 6:記録波形発生回路 6−1:8ビットデータレジスタDRA 6−2:8ビットデータレジスタDRB 6−3:8ビットデータレジスタDRC 6−4:ライトパターン発生テーブルWTGT 6−5:第1の16ビットデータレジスタ 6−6:第2の16ビットデータレジスタ 6−7:第3の16ビットデータレジスタ 6−8:第1の16ビット入力1ビット出力データマル
チプレクサ 6−9:第2の16ビット入力1ビット出力データマル
チプレクサ 6−10:第3の16ビット入力1ビット出力データマ
ルチプレクサ 6−11:5ビットバイナリカウンタBCT 6−12:8ビットシフトレジスタ 7:レーザ駆動回路 7−1:APC回路 7−2:第1のレーザ駆動電流重畳回路(△Im用) 7−3:第2のレーザ駆動電流重畳回路(△Ih1用) 7−4:第3のレーザ駆動電流重畳回路(△Ih2用) 7−5:Vr指定用DAコンバータ 7−6:Vp1指定用DAコンバータ 7−7:Vp2指定用DAコンバータ 8:8−16変調器 9:L/Gサーボ回路 10:8−16復調器 11:ポリカーボネイト基板 12:熱拡散層 13:保護層 14:保護層 15:記録層 16:中間層 17:吸収率差調整層 18:第1反射層 19:第2反射層 P0:ゼロレベル P1:第1のパワーレベル P2:第2のパワーレベル P3:第3のパワーレベル P4:第4のパワーレベル P5:第5のパワーレベル P6:第6のパワーレベル P7:第7のパワーレベル P8:第8のパワーレベル P9:第9のパワーレベル P10:第10のパワーレベル Tc:クーリングパルス幅 T:チャンネルクロック幅。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大竹 正利 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 寺尾 元康 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 牛山 純子 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 安藤 圭吉 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 安齋 由美子 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 廣常 朱美 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 西田 哲也 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 嵯峨 秀樹 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エネルギービームの第1のパワーレベルで
    第1の状態に、前記第1のパワーレベルより高い第3の
    パワーレベルで第2の状態にすることが可能な記録媒体
    を用い、前記エネルギービームと前記記録媒体とを相対
    的に移動させて前記エネルギービームを照射して情報を
    前記記録媒体に記録する情報の記録方法であって、 前記エネルギービームを、前記第1のパワーレベルか
    ら、前記第1のパワーレベルよりも高く前記第3のパワ
    ーレベルよりも低い第2のパワーレベルに立ち上げ、前
    記第2のパワーレベルから前記第3のパワーレベルに立
    ち上げて、前記第2の状態を形成し、 前記第2のパワーレベルに立ち上げる位置を、前記第2
    の状態の前にある前記第1の状態の長さに応じて制御す
    ることを特徴とする情報の記録方法。
  2. 【請求項2】前記第1の状態はスペース部であって、前
    記第2の状態はマーク部であることを特徴とする請求項
    1記載の情報の記録方法。
  3. 【請求項3】前記第2の状態にある最短マーク部を、前
    記第3のパワーレベルの1つのパルスを照射することに
    より形成し、 前記第2の状態にある最短マーク部より長いマーク部
    を、前記第3のパワーレベルに達する複数のパルスを照
    射することにより形成することを特徴とする請求項1記
    載の情報の記録方法。
  4. 【請求項4】前記第2のパワーレベルのパルスを照射し
    た直後、前記第1のパワーレベルよりも低い第4のパワ
    ーレベルのパルスを照射することを特徴とする請求項1
    記載の情報の記録方法。
  5. 【請求項5】エネルギービームの第1のパワーレベルで
    第1の状態に、前記第1のパワーレベルより高い第3の
    パワーレベルで第2の状態にすることが可能な記録媒体
    を用い、前記エネルギービームと前記記録媒体とを相対
    的に移動させて前記エネルギービームを照射して情報を
    前記記録媒体に記録する情報の記録方法であって、 前記第2の状態を形成する際には、前記エネルギービー
    ムを、前記第1のパワーレベルから、前記第1のパワー
    レベルよりも高く前記第3のパワーレベルよりも低い第
    2のパワーレベルに立ち上げ、前記第2のパワーレベル
    から前記第3のパワーレベルに立ち上げ、 前記第2のパワーレベルを照射する時間を、前記媒体の
    冷却速度、前記エネルギービームと前記媒体の相対速
    度、前記エネルギービームの半径と前記第2の状態の長
    さとの関係の何れかに応じて制御することを特徴とする
    情報の記録方法。
  6. 【請求項6】第1の状態はスペース部であって、前記第
    2の状態はマーク部であることを特徴とする請求項5記
    載の情報の記録方法。
  7. 【請求項7】前記第2の状態にある最短マーク部を、前
    記第3のパワーレベルの1つのパルスを照射することに
    より形成し、 前記第2の状態にある最短マーク部より長いマーク部
    を、前記第3のパワーレベルに達する複数のパルスを照
    射することにより形成することを特徴とする請求項5記
    載の情報の記録方法。
  8. 【請求項8】前記第2のパワーレベルのパルスを照射し
    た直後、前記第1のパワーレベルよりも低い第4のパワ
    ーレベルのパルスを照射することを特徴とする請求項5
    記載の情報の記録方法。
JP2001102787A 2001-04-02 2001-04-02 情報の記録方法 Expired - Fee Related JP3452050B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001102787A JP3452050B2 (ja) 2001-04-02 2001-04-02 情報の記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001102787A JP3452050B2 (ja) 2001-04-02 2001-04-02 情報の記録方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24366997A Division JP3323782B2 (ja) 1997-09-09 1997-09-09 情報の記録方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001307325A true JP2001307325A (ja) 2001-11-02
JP3452050B2 JP3452050B2 (ja) 2003-09-29

Family

ID=18955936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001102787A Expired - Fee Related JP3452050B2 (ja) 2001-04-02 2001-04-02 情報の記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3452050B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7450480B2 (en) 2003-05-27 2008-11-11 Panasonic Corporation Optical information recording method, optical information recording device and optical information recording medium

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7450480B2 (en) 2003-05-27 2008-11-11 Panasonic Corporation Optical information recording method, optical information recording device and optical information recording medium

Also Published As

Publication number Publication date
JP3452050B2 (ja) 2003-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3323782B2 (ja) 情報の記録方法
EP0802531A2 (en) Information recording method and apparatus
JP3635783B2 (ja) 情報記録方法及び情報記録装置
TW200303531A (en) Method and apparatus for recording data on optical recording medium
JP3452050B2 (ja) 情報の記録方法
JPH1083553A (ja) 情報記録方法及び情報記録装置
JP2000076683A (ja) 情報記録方法及び情報記録装置
JP3218235B2 (ja) 記録装置
JP4109617B2 (ja) 情報記録方法及び光パワー制御方法
JP4299216B2 (ja) 相変化型光記録媒体と高速記録時の最適記録パワー予測方法
JP2004227617A (ja) 情報記録方法及び情報記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070718

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080718

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080718

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090718

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090718

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100718

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100718

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130718

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees