JP2001307288A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP2001307288A
JP2001307288A JP2000122448A JP2000122448A JP2001307288A JP 2001307288 A JP2001307288 A JP 2001307288A JP 2000122448 A JP2000122448 A JP 2000122448A JP 2000122448 A JP2000122448 A JP 2000122448A JP 2001307288 A JP2001307288 A JP 2001307288A
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vehicle
exhaust gas
time
signal
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JP2000122448A
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English (en)
Inventor
Toru Mabuchi
透 馬渕
Kenji Kanayama
憲司 金山
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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  • Time Recorders, Dirve Recorders, Access Control (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気ガスの排出量を低減させる。 【解決手段】 公害情報計測装置1は、道路を走行する
1台1台の車両毎に、速度と排出された排気ガスの量を
計測する。計測された排気ガスの量が所定量を超えた車
両を制御対象車両とし、その制御対象車両の速度情報
を、信号機制御情報作成装置2に送信する。信号機制御
情報作成装置2は、送信された速度情報を用い、制御対
象車両が、信号機4が設置されている交差点で停止する
ことがないように、青信号または赤信号の点灯させるた
めのパラメータを算出する。その算出されたパラメータ
は、信号制御器3に送信され、信号制御器3は、受信し
たパラメータを基に、信号機4を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置に関
し、特に、車両から排出される排気ガスの総排出量を低
減させる装置に用いて好適な情報処理装置。
【0002】
【従来の技術】次世代交通管理システム(UTMS21:Univ
ersal Traffic Management Systems)においては、交通
公害低減システム(EPMS:Environment Protection Man
agement Systems)の実証実験が行われている。
【0003】この実証実験によれば、路側に設置された
公害情報センサにより計測された排気ガス(NOX(窒素
酸化物)、CO2(二酸化炭素)、CO(一酸化炭素)、SPM
(Suspended Particulate Matter:浮遊粒子状物質)、
HC(ハイドロカーボン)など)の濃度を判定閾値で1乃
至4の公害レベルに分類し、それぞれの公害レベルに応
じてオフセット(基準信号機との時間的ずれ)を、上り
優先、平等、または下り優先のパターンから選択した
り、スプリット(赤青黄が一巡する時間中(サイクル
長)に割り当てられている通行権の時間)を、幹線側優
先、通常制御、または交差側優先のパターンから選択し
たりすることにより、車両の停車回数を減少させる。す
なわち、車両の停車回数を減少させることにより、交通
公害を低減させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したEPMSで用いら
れている公害情報センサは、複数の車両が排出している
排気ガスの計測を行い、その計測に基づく信号機の制御
は、上り/下り、主道路/従道路といった優先制御的な
道路毎の制御、換言すれば、複数の車両の通行を一括し
て制御対象とするものとなっている。
【0005】しかしながら、実際に問題となる量の排気
ガスを排出するのは、一部の大型車や整備不良の車両で
あり、上述したような複数の車両に対する制御では、公
害を低減させるという目的を達成するための大きな効果
は期待できないという課題があった。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、排気ガスの排出量が所定値以上の車両が、
交差点で停止することがないように信号機を制御すると
共に、そのような車両に対して改善指示を行えるように
することにより、もって、排気ガスの排出量を低減させ
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の情報処理装置
は、道路上を走行している車両が排出した排気ガスの排
出量に関する排気ガス情報と、車両の速度に関する速度
情報を入力する入力手段と、入力手段により入力された
排気ガス情報が示す排気ガスの排出量が所定値を越えて
いると判断される車両を制御対象車両とし、制御対象車
両が所定の交差点を通過する時刻を、入力手段により入
力された速度情報を用いて推測する推測手段と、推測手
段により推測された時刻が、交差点に設置されている信
号機の状態が、制御対象車両を停止させる第1の状態の
時間内の時刻であるか否かを判断する判断手段と、推測
手段による推測された時刻が、判断手段により信号機の
状態が第1の状態の時間内の時刻であると判断された場
合、制御対象車両が交差点で停止せずに通過できるよう
に、信号機の状態を第2の状態に制御するための信号パ
ラメータを生成する生成手段とを含むことを特徴とす
る。
【0008】前記入力手段は、例えば、図4の入力情報
処理部21により構成され、前記推測手段、判断手段、
および生成手段は、例えば、図4の制御部23により構
成される。
【0009】排気ガス情報とは、走行している車両から
排出されるガスを計測装置などによって計測した情報で
ある。また、速度情報とは、走行する車両の速度を他の
計測装置などによって計測した情報である。
【0010】前記第1の状態とは、信号機において車両
に停止を要求する赤信号が点灯している状態であり、前
記第2の状態とは、車両の通行を促す青信号が点灯して
いる状態のことである。また、信号パラメータは、青信
号が点灯している状態(第2の状態)を延長する。さら
に、赤信号が点灯している状態を短くすることにより、
青信号が点灯する状態を通常より早くするための制御パ
ラメータである。
【0011】本発明の情報処理装置によれば、排気ガス
の排出量が所定値を越えていると判断される車両を制御
対象車両とし、制御対象車両が所定の交差点を通過する
時刻を、その制御対象車両の速度情報を用いて推測し、
その推測された時刻が、交差点に設置されている信号機
の状態が第1の状態の時間内の時刻であると判断された
場合、制御対象車両が交差点で停止せずに通過できるよ
うに、信号機の状態を第2の状態に制御するための信号
パラメータを生成するようにしたので、道路上を走行す
る複数の車両のうち、排気ガス量を低減させるのにあた
って問題となる車両だけを制御対象とでき、もって、排
気ガス量の低減を効率よく行うことが可能となる。
【0012】本発明の情報処理装置は、交差点で停止す
る車両の台数により、制御対象車両の速度がどのように
変化するかをシミュレーションするシミュレーション手
段をさらに含み、前記生成手段は、シミュレーション手
段によるシミュレーション結果も参照して信号パラメー
タを生成するようにすることができる。
【0013】前記シミュレーション手段は、例えば、図
8のシミュレータ部31により構成される。
【0014】本発明の情報処理装置にシミュレーション
手段をさらに設けることにより、より精度の高い排気ガ
スの排出量の推測が行えるようになり、より、適切な信
号パラメータを生成することが可能となる。
【0015】前記入力手段は、車両のナンバープレート
に関する情報をさらに入力するようにすることができ
る。
【0016】前記入力手段が、車両のナンバープレート
に関する情報をさらに入力するようにすることにより、
制御対象車両となった車両の持ち主を、入力されたナン
バープレートから特定することができ、その持ち主に対
して、排気ガスを軽減させるような指導を促すことが可
能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。排気ガスを検出する公害
情報計測装置1は、例えば、道路脇に設置される。公害
情報計測装置1により計測された排気ガスなどの公害情
報は、信号機制御情報作成装置2に送信される。信号機
制御情報作成装置2は、公害情報計測装置1とは別の場
所に設置され、公害情報計測装置1とは、無線または有
線にてデータの送受信が行われる。
【0018】信号機制御情報作成装置2は、公害情報計
測装置1からの公害情報を基に、公害が低減されるよう
に信号機4を制御するためのデータを、信号機4を実際
に制御する信号制御器3に対して送信する。信号機4
は、道路上を走行する車両の進行方向において、公害情
報計測装置1よりも前方で、所定の距離だけ離れた位置
に設置される。
【0019】図2は、公害情報計測装置1の構成を示す
図である。公害情報計測装置1は、道路上を走行する車
両を感知する車両感知器11、車両感知器11が感知し
た車両が大気中に排出する排気ガスを検出する公害情報
センサ12、車両感知器11が感知した車両のナンバー
プレートを読み取るAVI(Automatic Vehicle Identi
fication)13、および、これらから得られた情報か
ら、公害情報を作成し、信号機制御情報作成装置2に送
信する公害情報計測制御部14から構成されている。
【0020】図3は、公害情報計測装置1の道路脇での
設置例を示す図である。車両感知器11は、距離Lだけ
離れて設置された2つの光電管から構成されており、車
両の通過により光電管の信号が切れるように設置されて
いる。すなわち、図3に示すように、道路上を走行する
車両を挟むように設置され、その一方に、光電管の信号
を送信する送信部が、他方に、送信部から送信された信
号を受信する受信部とが設けられている。このように送
信部と受信部とから構成される光電管が、距離Lだけ離
されて2つ設置されている。
【0021】車両感知器11は、通過する車両の速度を
測定する。2つの光電管の信号が切れる時間差をTとす
ると、車両の速度Vは、次式(1)により算出される。
【0022】速度V=L/T ・・・ (1) 公害情報センサ12は、車両感知器11により車両が通
過したと感知された(車両の速度が測定された)場合、
感知された後の一定時間、通過した車両が排出したガス
中の特定の気体(例えば、窒素酸化物、一酸化酸素な
ど)の濃度を検出する。検出された特定の気体(以下、
排気ガスと称する)の濃度に関する情報は、公害情報と
して、公害情報計測制御部14に出力される。
【0023】AVI13は、例えば、ビデオカメラによ
り構成され、車両の前方、または、後方に取り付けられ
たナンバープレートを撮像する。車両感知器11により
測定された車両の速度、公害情報センサ12により得ら
れた公害情報、およびAVI13により撮像されたナン
バープレートの情報は、それぞれ関連付けられて、信号
機制御情報作成装置2に対して送信される。
【0024】図4は、信号機制御情報作成装置2の内部
構成例を示す図である。入力情報処理部21は、公害情
報計測装置1から送信されてきた情報を受け取り、制御
部23に渡す。出力情報インタフェース部22は、制御
部23により信号パラメータ(詳細は後述する)を信号
制御機3に出力する。
【0025】制御部23は、入力情報処理部21から渡
された公害情報から、排気ガスの濃度が基準値以上の車
両を制御対象車両として設定し、その制御対象車両が信
号機4を通過する時刻を、車両感知器11が測定した制
御対象車両の速度から予測し、信号機4において、その
制御対象車両が、信号機4による赤信号灯の点灯により
停止しないように信号機4を制御する信号パラメータを
作成する。
【0026】ここで、制御部23が出力する信号パラメ
ータは、排気ガスの濃度が高いと判断された制御対象車
両が、信号機のある場所で停止する回数が最小限になる
ような制御を行えるようなパラメータである。具体的に
は、制御対象車両が信号機のある場所で停止しないよう
に、青信号の点灯時間を延長する、または、赤信号の点
灯時間を短くすることにより青信号の点灯時間を所定の
時間よりも早く出せるように制御するパラメータであ
る。
【0027】信号機は、青信号、黄色信号、赤信号があ
り、青信号は、車両が交差点を通行して良いことを示
し、黄色信号は、赤信号に変わることを示し、赤信号
は、車両が交差点を通行すること禁止することを示して
いる。
【0028】図5と図6を参照して、信号パラメータに
基づく青信号の延長または先出しについてさらに説明す
る。図5(A)に示したグラフの内、縦軸は時間を、横
軸は距離を、それぞれ表している。信号機4の所に引か
れた縦線の内、太線は赤信号である時間を示し、細線は
青信号である時間を示している。なお、説明の簡略化の
ため、黄色信号に付いては記載しない。
【0029】図中、左方向から右方向にかけて、右上が
りに引かれている線の内、太線は、制御対象車両の走行
軌跡を示し、細線は、制御対象車両以外の車両の走行軌
跡を示し、点線は、信号機4の青信号(赤信号)の点灯
時間を制御することにより、交差点を通過できる制御対
象車両の軌跡を示している。
【0030】図5(A)に示した車両Aは、制御対象車
両として設定され、その走行軌跡から、信号機4が赤信
号のときに交差点にさしかかるために、その交差点で停
止することがわかる。制御対象車両である車両Aを信号
機4のところにおいて停止させないようにするには、図
5(B)に示したように、青信号の点灯時間を延長する
(赤信号に切り替わるタイミングを遅らせる)ようにす
ればよいことがわかる。
【0031】このように、青信号の点灯時間を延長する
ことにより、制御対象車両が停止しないようにする場
合、青信号から赤信号に切り替わった直後に、制御対象
車両が信号機4がある交差点を通過すると予想されると
きに有効である。
【0032】図6(A)に示した車両Aは、赤信号から
青信号に切り替わる直前に、信号機4がある交差点を通
過すると予想され、そのような場合は、図6(B)に示
すように、赤信号の点灯時間を短くすることにより、青
信号に切り替わるタイミングを早め、車両Aが信号機4
がある交差点で停止することがないようにすればよい。
【0033】このように、制御対象車両が信号機4があ
る交差点を通過するであろう時刻を予想し、その予想し
た時刻が、赤信号の点灯時間内にさしかかる場合、その
さしかかる時刻に応じて、青信号の点灯時間を延長す
る、または、青信号に切り替わるタイミングを早めるこ
とにより、制御対象車両が交差点を通過できるようにす
る。
【0034】次に、図7のフローチャートを参照して信
号機制御情報作成装置2の動作について説明する。ステ
ップS1において、公害情報計測装置1より制御対象車
両として設定された車両に対して、その車両の現在の推
測位置が更新される。ステップS1における現在の推測
位置の更新周期は、例えば、1秒毎に行われる。ここ
で、現在の推測位置とは、交差点(信号機4)からの距
離を示す。
【0035】現在の推測位置は、前回の現在推測位置か
ら単位時間の移動距離を減算することにより求められ
る。単位時間の移動距離は、制御対象車両の速度(秒
速)に単位時間(単位時間は、ステップS1の処理が繰
り返される周期と同じ時間)を乗算することにより求め
られる。制御対象車両の速度は、公害情報計測装置1の
車両感知器11により計測された速度である。
【0036】ステップS2において、制御対象車両の台
数に変化があったか否かが判断される。制御対象車両の
台数に変化(増減)があったと判断された場合、ステッ
プS3に進み、変化はないと判断された場合、ステップ
S1に戻り、それ以降の処理が繰り返される。制御対象
車両の台数に変化が生じるのは、例えば、制御対象車両
として設定されていた車両が信号機4が設置されている
交差点を通過することにより信号機制御情報作成装置2
の制御対象からはずれた場合や、新たに、公害情報計測
装置1を通過することにより制御対象車両として設定さ
れた車両が追加された場合などである。
【0037】ステップS3において、停止線通過予測時
刻の算出が行われる。停止線通過予測時刻とは、制御対
象車両が、信号機4が設置されている交差点に設けられ
た停止線を通過する時刻である。停止線通過予測時刻
は、次式により算出される。
【0038】停止線通過予測時刻=現在時刻+(現在推
測位置/制御対象車両の速度)上式のうち、現在推測位
置は、ステップS1において更新された位置である。
【0039】ステップS4において、総排出ガス量の推
測値が算出される。推測値は、制御対象車両が交差点
(停止線)のところで停止する場合と、停止しない場合
とに分けて算出される。制御対象車両が交差点で停止す
る場合、排気ガスの総排出量は、計測された排気ガス濃
度に所定の係数を乗算することにより算出される。一
方、制御対象車両が交差点で停止しない場合は、交差点
内で排出する排出ガスは0と推定される。
【0040】勿論、制御対象車両は、交差点を停止せず
に通過する場合においても、排気ガスを排出するのであ
るが、停止しないときの排気ガスの量を0(基準)と
し、停止することにより、停止しないときよりも余分に
排出される排気ガスの量を推測するのが、ステップS4
の処理である。ステップS4において算出される排気ガ
ス量の推測値を、現在の評価値とする。現在の評価値と
は、後段の処理において算出される信号パラメータ(信
号機4の青信号または赤信号の点灯時間をコントロール
するための制御データ)により信号を制御しない場合に
排出される排気ガスの推測値である。
【0041】ステップS5において、信号パラメータの
改善案が作成される。信号パラメータの改善案とは、具
体的には、制御対象車両を交差点内で停止させないため
に、青信号の点灯時間をどのぐらい延長するか、赤信号
の点灯時間を短くして青信号をどのくらい早めに点灯さ
せるかなどの案である。しかしながら、例えば、青信号
の点灯時間を延長してばかりいると、その青信号が点灯
している方の道路は、順調に車両が流れるが、交差して
いる他方の道路は、赤信号の点灯している時間が長くな
るので、渋滞を招くことになる。
【0042】そこで、所定時間内で、青信号の点灯時間
を延長するように制御する回数、赤信号の点灯時間を短
くするように制御する回数を、それぞれ設定しておき、
その設定されている回数以内で案を作成するようにす
る。
【0043】ステップS6において、ステップS5にお
いて作成された信号パラメータの改善案を採用したとき
に、排出されるであろう、総排出ガス量の推測値が算出
される。ステップS6における総排出ガス量の推測値の
算出の仕方は、ステップS4における算出の仕方と同様
に行われる。ただし、ステップS6における総排出ガス
量の推測値は、信号機4の赤信号または青信号の点灯時
間を制御したときに排出されるであろう排出ガスの量で
ある。ステップS6において算出される総排出ガス量の
推測値を、改善後の評価値を記述する。
【0044】ステップS7において、ステップS4にお
いて算出された現在の評価値とステップS6において算
出された改善後の評価値との比較が行われる。ステップ
S5において、複数の案が作成された場合、その内の1
つの案に対して、ステップS6における改善後の評価値
の算出がされ、その算出された評価値が、ステップS7
における処理において用いられる。
【0045】ステップS7において、現在の評価値が、
改善後の評価値よりも大きいと判断された場合、即ち、
ステップS5において作成された信号パラメータ改善案
を採用した方が、排出される排気ガスが軽減されると予
測されることになり、そのようなときは、ステップS8
に進み、その信号パラメータ改善案を採用し、ステップ
S9に進む。
【0046】一方、ステップS7において、現在の評価
値が、改善後の評価値よりも大きくはないと判断された
場合、即ち、ステップS5において作成された信号パラ
メータ改善案を採用すると、排出される排気ガスの量
が、信号機4を制御しない時よりも多く、または、同
量、排出されると予測されることになり、そのようなと
きは、ステップS8の処理をスキップし、ステップS9
に進む。すなわち、そのような信号パラメータ改善案は
採用しない。
【0047】ステップS9において、他の信号パラメー
タ改善案があるか否かが判断される。他の信号パラメー
タ改善案があると判断された場合、ステップS6に戻
り、他の信号パラメータ改善案に対して改善後の評価値
の算出が行われ、それ以降の処理が繰り返される。一
方、ステップS9において、他の信号パラメータ改善案
がないと判断された場合、ステップS10に進む。
【0048】ステップS10において、信号パラメータ
が、出力情報インタフェース部22に出力される。出力
情報インタフェース部22に出力される信号パラメータ
は、ステップS8において信号パラメータ改善案として
採用された案であり、複数の信号パラメータ改善案が採
用されていた場合、その中で、最も排気ガスの排出量が
小さくなるであろうと判断される案(改善後の評価値が
最も小さい値の案)である。
【0049】このようにして、最も排気ガスの排出量を
小さく抑えることができるであろうと判断された信号パ
ラメータ改善案は、信号機4を制御する信号パラメータ
として、ステップS11において、出力情報インタフェ
ース部22から信号制御機3に対して送信される。
【0050】このようにして信号機4を制御する信号パ
ラメータを算出するようにしても良いが、さらに、細か
な状況を判断することにより、より制度を向上させた排
気ガスの排出量の推測値を基に、信号パラメータを算出
するようにしても良い。推測値の制度を向上させるため
に、例えば、図8に示すように、信号機制御情報作成装
置2にシミュレータ部31を設ける。
【0051】上述した説明では、制御対象車両だけの情
報を用いて信号パラメータを算出するようにしたが、実
際には、制御対象車両だけが道路上を走行しているので
はなく、他の車両も制御対象車両の前後に走行してい
る。その前後に走行している車両により、制御対象車両
の速度が変化したり、交差点の通過時刻がずれたりする
ことがある。
【0052】そこで、他の車両に影響される制御対象車
両の遅れ時間というものを算出し、その遅れ時間を考慮
して停止線通過時刻を算出するようにする。さらに、算
出された停止線通過時刻を基に、排出ガス量の推定値を
算出するようにする。遅れ時間とは、走行速度停止線の
到着する時刻と停止線を通過する時刻との差である。遅
れ時間の算出は、以下に説明するように行われる。
【0053】遅れ時間は、車両が到着したときに信号機
4が点灯させているのが赤信号の場合、(次の青信号が
点灯するまでの時間)+(信号待ちの車両台数)×(平
均車頭間隔)で算出され、青信号の場合、(信号待ちの
車両台数)×(平均車頭間隔)で算出される。平均車頭
間隔は、統計的に算出された値であり、例えば、2秒で
ある。
【0054】遅れ時間が小さい場合、車両が減速するこ
とにより、交差点を停止することなく通過することがで
きる。車両ができる限り交差点で停止しないで通過する
走行パターンとして図9に示したような場合が想定され
る。図9において、縦軸は、車両の通常の走行速度(m
/秒)Vstdを示し、横軸は時間(秒)を示す。Vpass
は、車両が減速することにより停止せずに交差点を通過
するための速度(停止線通過速度)を表し、Tは、通常
の速度で停止線に到達する時刻を表し、dは、遅れ時間
を表している。
【0055】車両が一定の速度で減速すると、停止線通
過速度Vpassは、次式により算出される。
【0056】 Vpass=(2×Vstd×T)/(T+d)−Vstd Vpass<0のとき、Vpass=0(停止) 排出ガス量の推定値は、車両の速度の加速および減速に
よる変化分も考慮して推定される。ここでは、加速によ
るエネルギー量と通常走行での、排出ガス量に比例する
モデルとし、次式により算出する。
【0057】 Ge=Gm×k×(1−(Vpass/Vstd)2) 上式において、Geは排気ガス量推定値を表し、Gm
は、排気ガス濃度計測値を表し、kは、濃度から量への
変化と通常走行と加速時の排出量の違いを補正するため
の係数を表す。
【0058】このようにして、シミュレータ部31は、
車両の速度変化も考慮し、排気ガス量の推定値を算出す
る。制御部23は、図7のフローチャートを参照して説
明したような処理により、信号パラメータ改善案から算
出された排気ガスの推測値と、シミュレータ部31によ
り算出された推定値を比較し、最も排気ガスが少なくな
ると推測される案を採用するようにする。
【0059】このようにして、信号機4の赤信号や青信
号の点灯時間を制御することにより、排気ガスを特に多
く排出する車両(制御対象車両)が、交差点で停止する
ことなく、もって、制御対象車両が交差点で停止した時
に比べて排気ガスの排出量を抑えることができる。
【0060】しかしながら、このように、制御対象車両
と判断された車両は、交差点で停止することがないとな
ると、当然のことながら、交差点で停止しない制御対象
車両に乗りたがるユーザが増える。制御対象車両とは、
上述したように、排気ガスを他の車両に比べて多く排出
する車両や整備不良の車両のことである。従って、その
ような車両が増えることは、排気ガスの排出量が増大す
ることになり、本発明を実施したとしても、結果的に
は、排気ガスの排出量を低減させるということができな
くなる。
【0061】そこで、そのような排気ガスを多く出す車
両や整備不良の車両に対して、改善を促せるようにす
る。本実施の形態においては、AVI13により撮像さ
れた車両のナンバープレートを用い、車両の持ち主を割
り出し、排気ガスに関する改善指導を行うようにする。
【0062】公害情報計測装置1は、制御対象車両を特
定し、その車両のナンバープレートを撮像する。この制
御対象車両の排気ガス量やナンバープレートの情報を、
排気ガスに関する改善指導を行うためのデータベース
(不図示)に蓄積するようにする。改善指導が実施され
る車両としては、例えば、排気ガスの排出量が基準値か
ら大きく越えている車両(例えば、閾値として2倍以
上)や、排気ガスの排出量が閾値を越えた回数が所定回
数以上の車両(例えば、閾値が1.5倍、回数が3回以
上)である。
【0063】このように、排気ガスの排出量を低減させ
るために信号機4を制御する一方で、排気ガスを多量に
排出する車両自体を少なくするようにすることにより、
総合的に、排出ガスの排出量を低減させることが可能と
なる。
【0064】
【発明の効果】以上の如く、本発明の情報処理装置によ
れば、排気ガスの排出量が所定値を越えていると判断さ
れる車両を制御対象車両とし、制御対象車両が所定の交
差点を通過する時刻を、その制御対象車両の速度情報を
用いて推測し、その推測された時刻が、交差点に設置さ
れている信号機の状態が第1の状態の時間内の時刻であ
ると判断された場合、制御対象車両が交差点で停止せず
に通過できるように、信号機の状態を第2の状態に制御
するための信号パラメータを生成するようにしたので、
道路上を走行する複数の車両のうち、排気ガス量を低減
させるのにあたって問題となる車両だけを制御対象とで
き、もって、排気ガス量の低減を効率よく行うことが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報処理装置の一実施の形態の構成を
示す図である。
【図2】公害情報計測装置1の内部構成例を示す図であ
る。
【図3】公害情報計測装置1の設置例を示す図である。
【図4】信号機制御情報作成装置2の内部構成を示す図
である。
【図5】信号機の制御の仕方を説明する図である。
【図6】信号機の制御の仕方を説明する図である。
【図7】信号機制御情報作成装置2の動作について説明
するフローチャートである。
【図8】信号機制御情報作成装置2の他の構成例を示す
図である。
【図9】遅れ時間について説明する図である。
【符号の説明】
1 公害情報計測装置 2 信号機制御情報作成装置 3 信号制御機 4 信号機 11 車両感知器 12 公害情報センサ 13 AVI 14 公害情報計測制御部 21 入力情報処理部 22 出力情報インターフェース部 23 制御部 31 シミュレータ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08G 1/07 G08G 1/07 R Fターム(参考) 3E038 AA07 BA09 CA07 CB03 CB05 CC01 GA03 HA05 5B049 BB31 CC03 CC31 CC40 DD00 EE01 EE07 EE41 GG04 GG07 5H180 AA01 CC01 CC04 EE02 JJ08 JJ21 9A001 HH32 JJ10 JJ77

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路上を走行している車両が排出した排
    気ガスの排出量に関する排気ガス情報と、前記車両の速
    度に関する速度情報を入力する入力手段と、 前記入力手段により入力された前記排気ガス情報が示す
    排気ガスの排出量が所定値を越えていると判断される車
    両を制御対象車両とし、前記制御対象車両が所定の交差
    点を通過する時刻を、前記入力手段により入力された速
    度情報を用いて推測する推測手段と、 前記推測手段により推測された時刻が、前記交差点に設
    置されている信号機の状態が、前記制御対象車両を停止
    させる第1の状態の時間内の時刻であるか否かを判断す
    る判断手段と、 前記推測手段による推測された時刻が、前記判断手段に
    より前記信号機の状態が前記第1の状態の時間内の時刻
    であると判断された場合、前記制御対象車両が前記交差
    点で停止せずに通過できるように、前記信号機の状態を
    第2の状態に制御するための信号パラメータを生成する
    生成手段とを含むことを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記交差点で停止する車両の台数によ
    り、前記制御対象車両の速度がどのように変化するかを
    シミュレーションするシミュレーション手段をさらに含
    み、 前記生成手段は、前記シミュレーション手段によるシミ
    ュレーション結果も参照して前記信号パラメータを生成
    することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記入力手段は、前記車両のナンバープ
    レートに関する情報をさらに入力することを特徴とする
    請求項1に記載の情報処理装置。
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