JP2001306755A - 再生可能エネルギー発電付加価値評価システム - Google Patents
再生可能エネルギー発電付加価値評価システムInfo
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Abstract
加価値を正当に評価するシステムを提供する。 【解決手段】再生可能エネルギー発電事業者から、その
事業により環境に貢献していることの権利(付加価値)
を購入する。その権利を、環境貢献意志を持つ電力消費
者に売却する。この権利の売買時は、発電量または環境
貢献度を定量化して証明する証書により行う。証書は偽
造防止のため、電子システムを利用した登録制とする。
これにより、環境貢献意志を持つ電力消費者は、環境貢
献を目に見える形で行う満足が得られ、再生可能エネル
ギー発電事業者は再生可能エネルギー発電の持つ環境に
係わる付加価値を正当に評価される。
Description
ギーなど、再生可能エネルギーと呼ばれる自然エネルギ
ーを利用した発電事業の促進を図るもので、発電事業に
対する補助金提供者に対する貢献度を環境貢献度に換算
して評価する評価システムに関する。
ー、地熱など再生可能エネルギーを利用した発電は、発
電コストが高いものの、環境に対して優しく、環境負荷
が少ない分、化石燃料による発電等に比較して環境に係
わる付加価値が大きいと認められつつある。
府による各種補助金制度や、電力会社による高価格の買
い取り制度により買い取られて、発電コストに充当され
る。
は、環境に対して優しく、環境負荷が少ないという点に
相当する価値であるから、このような付加価値を購入す
ることは、再生可能エネルギー発電を通して環境保全に
貢献するということを意味する。
消費者側が、再生可能エネルギー発電をとおして貢献す
るとともに、その行為によりどれだけ環境に貢献できた
かを定量評価することはできない。
も、環境貢献に係わる付加価値を正当に評価されておら
ず、単に高いコストの電力を供給しているにすぎないと
誤解されている。
う環境付加価値の取引市場もまた存在していない。ま
た、仮に、再生可能エネルギー発電事業者が、環境に付
加価値を認める電力消費者と直接取引を行おうとした場
合には、託送料金が付加されるという課題がある。
もので、再生可能エネルギー発電における付加価値を評
価して認知させることを第1の課題とし、環境貢献意志
を持つ電力消費者の当該付加価値の購入を通じて環境保
全に貢献する機会を与えることを第2の課題とする。
環境貢献意志を持つ電力消費者の双方に対し、正当な付
加価値評価システムを託送料金を課されることなく提供
(付加価値取引のためのバーチャル市場の提供)するこ
とで再生可能エネルギー発電を促進することを第3の課
題とする。
に本発明は、次の手段を採用した。本発明は、再生可能
エネルギー発電による環境貢献度を認定する機関を設
け、その機関がその貢献度を評価する証書を発行し、そ
の証書を売買することで、付加価値評価を市場システム
にゆだねて正当な評価を行うようにするという点で利用
される発明である。
電力売買から切り離されたシステムとなることから、電
力託送の必要性を排除する。証書については、その実効
性を保証するため、環境貢献度を認証する機関を設置ま
たは既存機関に委託するとともに、偽造防止の観点か
ら、証書は登録制とし証書が転売された場合でも所有者
に登録義務を課す。認証の客観性を保持するため、第3
者機関(特に非営利団体)に委託認証してもらうのが好
ましい。
再生可能エネルギー発電付加価値評価システムは、再生
可能エネルギーを利用することで環境保全をしつつ発電
を行う発電事業に対して提供した事業補助金の多寡を、
数値データからなる環境貢献度数として取得する貢献度
数取得手段と、この貢献度数取得手段で取得した環境貢
献度数を付加価値として付与した環境貢献付加価値評価
証明を事業補助金提供者に対して発行する評価証明発行
手段と、を備えた。貢献度数取得手段で取得する環境貢
献度数は、事業補助金の多寡を示す数値データであれば
よいので、事業補助金の額そのままのデータであっても
よい。
ける付加価値を評価して認知させることができ、また、
環境貢献意志を持つ電力消費者の当該付加価値の購入を
通じて環境保全に貢献する機会を与えることが可能とな
る。
エネルギー発電による電力を購入できるようにするた
め、再生可能エネルギー発電事業者からその再生可能エ
ネルギー発電事業者が存在する地域の第1の電力会社へ
と電力を供給する一方、事業補助金提供者は、その者が
属する地域の第2の電力会社から電力供給を受けること
とし、これを前提として、前記事業補助金提供者の消費
電力量に応じた電気料金に加えて、所定額の事業補助金
を前記事業補助金提供者の金融機関口座から第2の電力
会社の金融機関口座へと引き落とす電気料金引落手段
と、この電気料金引落手段で引き落とされた金額の中か
ら事業補助金のみを引き落とす補助金引落手段とを有す
るとともに、さらに、前記事業補助金の多寡を数値デー
タからなる環境貢献度数として取得する貢献度数取得手
段と、この貢献度数取得手段で取得した環境貢献度数を
付加価値として付与した環境貢献付加価値評価証明を事
業補助金提供者に対して発行する評価証明発行手段と、
を備えるようにした。もちろん、第1の電力会社と第2
の電力会社とが同一の場合であってもよい。
称、自然エネルギーと呼ばれ、風力、太陽エネルギー、
中小水力、バイオマス(生物エネルギー)、海洋エネル
ギー、地熱、未利用エネルギーなどである。風力は例え
ば風車による発電に利用される。太陽エネルギーは、そ
の光や熱を発電に利用する。中小水力は、例えば水車に
よる発電である。バイオマス(生物エネルギー)は、微
生物に稲やわらや家畜の糞尿などを分解させ、その際に
出る熱やガスを発電に利用する。海洋エネルギーは、
波、潮や干満、海水同士の温度差などで、これらを発電
に利用する場合である。地熱は、火山地帯での温泉の熱
などを発電に利用する。未利用エネルギーは、生活排水
や下水等の温度差エネルギーなどであり、これを発電に
利用する。
を備え、前記環境貢献付加価値評価証明は前記印刷機で
印刷される証明書とすることができ、ここに前記環境貢
献度数に応じた付加価値を記載することが望ましい。
に応じて、前記事業補助金提供者を登録名義人とし、こ
の登録名義人対応で前記環境貢献度を登録番号とともに
登録する証明原簿データベースを備えることが好まし
い。
された登録名義人を書き換える、名義変更手段を備える
ことが望まれる。そして、前記環境貢献度を年度別に評
価し、前記証明原簿データベースに登録することが可能
である。
事業者が有し、前記補助金引落手段は、評価証明事業者
の金融機関口座に事業補助金を引き落とし、評価証明事
業者は、集金した事業補助金を再生可能エネルギー発電
事業者の金融機関口座へ振り込むよう指令する振込み指
令手段を有するようにすることが望ましい。
能エネルギー発電事業者が有し、前記補助金引落手段
は、再生可能エネルギー発電事業者の金融機関口座に事
業補助金を引き落とすことが望ましい。
め、再生可能エネルギーを利用することで環境保全をし
つつ発電を行う発電事業に対して提供した事業補助金の
多寡を、数値データからなる環境貢献度数として付与
し、事業補助金提供者対して発行した環境貢献付加価値
評価証明を流通させる環境貢献付加価値評価証明の流通
システムを提案する。
されたサーバ上に実現された証券取引マーケットと、前
記環境貢献付加価値評価証明を、それに付された環境貢
献度数に応じた有価物として前記証券取引マーケット上
で売却する旨の売却希望を受け付ける売却希望受付手段
と、前記環境貢献付加価値評価証明を、それに付された
環境貢献度数に応じた有価物として前記証券取引マーケ
ット上で購入する旨の購入希望を受け付ける購入希望受
付手段とを備える。さらに、好ましくは、前記売却希望
掲載手段で受け付けた売却希望と、前記購入希望受付手
段で受け付けた購入希望とが一致したときに売買成立と
判定する売買成否判定手段を備える。
証明は、環境貢献度数を小口に分割して譲渡することが
できるようにするとよい。例えば、分割時に証明原簿デ
ータベースにおいて、分割後の環境貢献度数を、名義人
の変更とともに登録する。
印刷機で印刷される証明書として構成することができる
が、電子証明として構成することができる。例えば、電
子すかしなどの電子的複製を防止する技術を用いて、名
義人や環境貢献度数を電子情報として備えることとし、
譲渡あるいは分割する場合には、電子的に名義人や環境
貢献度数を変更する。
ることができる。
した図1〜図4に従い説明する。まず、図1と図2に従
い説明する。図1の例と図2の例の違いは、環境貢献意
志を持つ電力消費者からの付加価値代金(事業補助金)
の徴収方法の相違である。
接再生可能エネルギー付加価値証明事業者に支払われ
る。再生可能エネルギー付加価値証明事業者は、再生可
能エネルギー発電の付加価値証明書を発行・登録すると
ともに再生可能エネルギー発電事業者と環境貢献意志を
持つ電力消費者の仲介を行う事業者である。
とセットで徴収し、後に電力会社から再生可能エネルギ
ー付加価値証明事業者に支払われる場合である。これら
のシステムについて、図1、図2に加え、図3を参照し
つつ、再生可能エネルギー事業者、電力消費者(環境貢
献意思を持つ)、電力会社、再生可能エネルギー発電付
加価値証明事業者に分けて説明すると以下のようにな
る。
能エネルギー事業者は、再生可能エネルギー(自然エネ
ルギー)として、風力、太陽エネルギー、中小水力、バ
イオマス(生物エネルギー)、海洋エネルギー、地熱な
どである。事業者は、これらエネルギーを利用した発電
設備を備えている。
能エネルギー発電設備が存在する地域を管轄するA電力
会社と電力売買契約を結び、発電した電力を売電する。
また、再生可能エネルギー発電付加価値証明書事業者に
対し、環境貢献付加価値を売却する意思(地点、風況、
環境付加価値売却価格、量、発電時期を明記)を伝え
る。
タシステムを備え、このコンピュータシステムはインタ
ーネットに接続可能となっている。また、このコンピュ
ータをWWWサーバとして、自己の事業を宣伝するため
のホームページを有している。
境貢献付加価値の売却代金を振り込む金融機関口座を有
する。
会社とは異なる管轄地域、すなわちB電力会社の管轄地
域に住む電力消費者は、B電力会社とは通常の電力購入
契約を結ぶ。この電力消費者が環境貢献意志を持つ場
合、再生可能エネルギー発電付加価値証明書発行事業者
に環境付加価値購入意思(環境付加価値購入希望価格、
量、購入時期を明記)を伝える。
料金の自動引落のための金融機関口座を有する。また、
電力消費者は、インターネットに接続可能なコンピュー
タ端末を有する。
業者)再生可能エネルギー発電の付加価値証明書(環境
貢献証書)を発行する会社は、再生可能エネルギー発電
事業者と環境貢献意志を持つ電力消費者双方の登録を電
子システム上で行い、環境貢献に対する付加価値評価の
仲介を行い、その際に手数料を受け取る。
ー発電付加価値証明事業者が、一旦、再生可能エネルギ
ー発電事業者から、有価物としての再生可能エネルギー
発電付加価値を購入し、これを環境貢献意志を持つ電力
消費者に販売するという形態を取る。電力消費者は事業
補助金を当該付加価値の売買代金として提供する。
明書の登録管理等の業務を電子システムを用いて行う。
また、この証明書発行に当たり、環境貢献度合いを認定
する組織(環境貢献度認定者と呼ぶ)を設けて、証明書
の付加価値を認定する。これにより、環境貢献意志を持
つ電力消費者が支払った付加価値への代価が、確実に環
境貢献していることを定量評価する。この認定は、再生
可能エネルギー発電付加価値証明事業者が行ってもよい
が、評価の客観性を担保するため、認証委員会等の非営
利な第3者機関を設け、付加価値への投資(事業補助金
の提供)が公正に行われたことを認証するようにする。
発電付加価値証明事業者は、インターネットに接続可能
なコンピュータシステムを有し、このシステムをWWW
サーバとして、このサーバ上に、再生可能エネルギーを
利用することで環境保全をしつつ発電を行う発電事業に
対して提供した事業補助金の多寡を、数値データからな
る環境貢献度数として取得する貢献度数取得手段と、こ
の貢献度数取得手段で取得した環境貢献度数を付加価値
として付与した環境貢献付加価値評価証明を事業補助金
提供者(電力消費者)に対して発行する評価証明発行手
段と、を備えている。これらは、WWWサーバ上のホー
ムページにより利用可能である。
を備え、前記環境貢献付加価値評価証明として前記印刷
機で証明書を発行する。再生可能エネルギー発電付加価
値証明事業者が発行する証明書(環境貢献証書)には、
前記環境貢献度数に応じた付加価値(環境付加価値購入
価格:補助金提供額のこと)、に加え、発電場所・発電
事業者・発電期間・発電電力量(初年度は風況データに
よる予測値、次年度以降は前年実績)が明記される。ま
た、必要に応じて炭素あるいは二酸化炭素削減量等の具
体的環境貢献指標も明記される。
置が接続され、この外部記憶装置を用いて、前記評価証
明発行手段による評価証明発行に応じて、前記事業補助
金提供者を登録名義人とし、この登録名義人対応で前記
環境貢献度を登録番号や前記証明書記載事項とともに登
録する証明原簿データベースが備えられている。
れる。この管理は前記WWWサーバで運営される前記ホ
ームページや、他のプロバイダが設けた既存システム上
の会員制インターネットホームぺージ等を介して行うこ
とも可能である。証書の発行は、あらかじめ登録された
環境貢献度認定者にあらかじめID番号とパスワードを
登録させ、環境貢献証書発行手続きはこの登録者以外が
アクセスできないようにする。この管理サイトを開いた
環境貢献度認定者は事実に基づき必要事項を記入する。
この管理サイトの管理者は、発行した環境貢献証書の管
理を証書発行番号と証書被発行者、証書が発行対象とし
た発電施設、発電期間、発電量等の必要事項を電子シス
テムにより管理し、発行された証書に誤りがないように
管理する。このため、証書被発行者は、自分の持つ証書
の信憑性を保証されるためにも、第三者に証書所有権を
移した場合には、所有移転の連絡をする義務を負うもの
とする。証書被発行者には、証書の登録番号毎にID番
号とパスワードが与えられ、そのIDとパスワードによ
り決められた1つの登録番号の証書を確認することがで
きる。このシステムにより、証書被発行者は、所有権の
移転に際し、当管理サイトにアクセスすることにより、
その保有する証書の信憑性を第3者に示すことができ
る。
保管されているので、証明自体も前記のようにペーパー
で発行する必要はなく、ICカードなどのような記録媒
体を用いた電子証明として発行することができる。その
場合、電子証明はインターネットを介して、電力消費者
に対し発行することが可能となる。また、電子証明はそ
の内容を複製することができないように複製防止手段を
備えており、また、電子証明が有する「付加価値」を販
売する場合、その名義の書き換え、付加価値の分割等は
まず証明原簿データベースの内容を変更してからICカ
ードを再発行あるいは書き換えを行う。
システムは、前記証明原簿データベースに登録された登
録名義人を書き換える、名義変更手段を備える。また、
再生可能エネルギー発電付加価値証明事業者のコンピュ
ータシステムは、認証委員会のコンピュータシステムに
接続され、前記「付加価値」の販売毎に、その公正さを
電子的に認証してもらう。このため、認証委員会等の非
営利な第3者機関は、認証番号をその都度付与する認証
手段をコンピュータシステムに備えるようにしてもよ
い。
エネルギー事業者との通常の取引により、再生可能エネ
ルギーにより発電した電力を購入することにおいてのみ
係わる。その再生可能エネルギーにより発電した電力
は、B電力会社管轄の電力消費者に託送されることはな
い。
力消費者(再生可能エネルギーを利用することで環境保
全をしつつ発電を行う発電事業に対して事業補助金提供
を提供する意思のある事業補助金提供者)と通常の電力
購入契約を結ぶのみで、電力売買行為においては従前と
全く変化はない。なお、A電力会社とB電力会社が同一
の電力会社の場合であっても、託送の問題がなくなるだ
けでシステムとしては同様である。
のコンピュータ端末を備えている。また、電気料金徴収
用の金融機関口座を有する。
電力量に応じた電気料金に加えて、環境貢献付加価値
(所定額の事業補助金)を前記電力消費者(事業補助金
提供者)の金融機関口座からB電力会社の金融機関口座
へと引き落とす電気料金引落手段が、金融機関のコンピ
ュータシステムに設けられ、さらに、この電気料金引落
手段で引き落とされた金額の中から環境貢献付加価値
(事業補助金)のみを再生可能エネルギー発電付加価値
証明事業者の金融機関口座に引き落とす補助金引落手段
が金融機関のコンピュータシステムに設けられている。
者の金融機関口座に引き落とされた環境貢献付加価値
(事業補助金)は、再生可能エネルギー発電付加価値証
明事業者の手数料を差し引いて、再生可能エネルギー事
業者の金融機関口座に振り込まれる。
書の流通)前記のようにして発行された環境貢献証書
は、環境貢献付加価値を有する有価証券として、取引の
対象となりうる。
境マネジメント技法の体系的な方法による採用及び実施
は、すべての利害関係者にとって最適な成果をもたらす
であろう。しかし、この規格の採用そのものが最適な環
境上の成果を保証するわけではない。環境目的を達成す
るためには、環境マネジメントシステムは、組織が適切
なところでかつ経済的に実行可能なところで最良利用可
能技術の適用に配慮することを奨励していることが望ま
しい。さらに、そのような技術の費用効果に充分な配慮
をするとよい。」と規定し、ISO14001第4章の
環境マネジメントシステム要求事項では、4.2環境方
針において「最高経営層は、経営の環境方針を定め、そ
の方針について次の事項を確実にしなければならな
い。」とし、次の事項として、「b)継続的改善及び汚染
の予防に関する約束を含む」という取り決めがある。さ
らに、ISO14001 付属書A.1には、一般要求
事項で、「この仕様に記述された環境マネジメントシス
テムを実施すれば、結果として環境パフォーマンスが改
善されることをねらいとしている。・・・・環境マネジ
メントシステムの継続的改善の度合いと範囲は、経済的
及びその他の状況に照らして、組織によって決められ
る。」と規定してある。
マネジメントとして、環境貢献を行うことの意義とその
証明はきわめて重要となってくる。このような意義か
ら、本発明による環境貢献付加価値を購入したことを環
境貢献証書で証明することで、企業等が、ISO140
01で定める環境マネジメントの責務を果たしているこ
ととなる。これが、環境貢献証書が有価証券となりうる
理由である。
とで環境保全をしつつ発電を行う発電事業に対して提供
した事業補助金の多寡を、数値データからなる環境貢献
度数として付与し、事業補助金提供者対して発行した環
境貢献付加価値評価証明を、流通させる環境貢献付加価
値評価証明(環境貢献証書)の流通システムが必要とな
る。
ネットに接続されたサーバ上に実現された証券取引マー
ケット(ホームページ)と、前記環境貢献付加価値評価
証明を、それに付された環境貢献度数に応じた有価物と
して前記証券取引マーケット上で売却する旨の売却希望
を受け付ける売却希望受付手段と、前記環境貢献付加価
値評価証明を、それに付された環境貢献度数に応じた有
価物として前記証券取引マーケット上で購入する旨の購
入希望を受け付ける購入希望受付手段と、前記売却希望
掲載手段で受け付けた売却希望と、前記購入希望受付手
段で受け付けた購入希望とが一致したときに売買成立と
判定する売買成否判定手段と、をWWWサーバに設け
る。
証の購入を希望する者は、インターネット端末から証券
取引マーケットを主催するホームページにアクセスし、
購入希望受付手段を構成する購入申し込みページに進
み、購入申込者の氏名・名称、連絡先、購入希望環境貢
献度、購入希望価格などを入力する。
証の売却を希望する者は、インターネット端末から証券
取引マーケットを主催するホームページにアクセスし、
売却希望受付手段を構成する売却申し込みページに進
み、売却申込者の氏名・名称、連絡先、売却希望環境貢
献度、売却希望価格などを入力する。
段で受け付けた売却希望と、前記購入希望受付手段で受
け付けた購入希望とが一致したときに売買成立と判定
し、売却希望者と購入希望者に連絡する。
境貢献証の購入を希望する者が、その購入希望条件を証
券取引マーケットを主催するホームページに掲載し、あ
るいは、環境貢献付加価値評価証明である環境貢献証の
売却を希望する者が、証券取引マーケットを主催するホ
ームページに売却希望条件を掲載し、これらを閲覧した
売却希望者、購買希望者がそれぞれ、売買希望を電子メ
ールでマーケットを主催する仲介者(再生可能エネルギ
ー発電付加価値証明事業者)宛に出すようにしてもよ
い。
の値=環境貢献度数として評価されるが、ここで、この
貢献度数は事業補助金に完全に正比例して定める必要は
ない。また、環境貢献付加価値は、その価値がマーケッ
トにおいて変動することが予想される。再生可能エネル
ギー発電がそのニーズ以上に供給されるようになれば、
環境貢献付加価値は、下がることとなるし、ISO14
001で定める環境マネジメントの責務の重要性が認識
され、環境貢献付加価値を求めるニーズが増えれば当
然、マーケットでの価格は上昇する。
を持つ電力消費者は、環境貢献付加価値の購入申し込み
を行う。これは、電力会社Bに対して行ってもよいし、
再生可能エネルギー発電付加価値証明事業者が主催する
ホームページ上で申し込んでもよい。
加された事業補助金として、付加価値購入料金が口座引
落しで徴収される。消費電力に付随する事業補助金の額
は、数値データからなる環境貢献度数として貢献度数取
得手段に取得される。ここでは、金額の値=環境貢献度
数である。
購入料金のみを支払うがこれは、その金額が入力される
と、数値データからなる環境貢献度数として貢献度数取
得手段に取得される。この環境貢献度数に応じた額が、
通常の電気料金に加算されて電力消費者の金融機関口座
から引き落とされる。
得手段で取得した環境貢献度数を付加価値として付与し
た環境貢献付加価値評価証明を事業補助金提供者である
電力消費者に対して発行する。
落とされるが、その後、再生可能エネルギー発電付加価
値証明事業者の金融機関口座を経由して、再生可能エネ
ルギー発電事業者の口座に振り込まれる。
つ環境に係わる付加価値を正当に評価する場を、再生可
能エネルギー発電事業者、環境貢献意志を持つ電力消費
者双方に提供することで、電力会社の負担なしに双方の
満足を得ることができる上、再生可能エネルギー発電の
普及促進に寄与する。
その再生可能エネルギー発電事業者が存在する地域の第
1の電力会社へと電力を供給する一方、事業補助金提供
者は、その者が属する地域の第2の電力会社から電力供
給を受けることとし、実際の電気の流れと、補助金提供
の流れを切り離したシステムとすれば、例えば風力発電
のように、風力発電事業者と環境貢献意志を持つ電力消
費者が離れて存在した場合にも、電力託送を伴わずに、
証書のやりとりが可能となるため、風力資源の偏在とい
った問題の解決にも資する。
いう新しい概念を、コンピュータを使った証明原簿デー
タベース等を用いて、公正に登録管理でき、また、新た
な有価物の取引マーケットを提供し、環境保護の必要性
が高い21世紀において、新しい有価証券の公正な流通
を確保できる。
示す概略図
合の概念図
Claims (11)
- 【請求項1】 再生可能エネルギーを利用することで環
境保全をしつつ発電を行う発電事業に対して提供した事
業補助金の多寡を、数値データからなる環境貢献度数と
して取得する貢献度数取得手段と、 この貢献度数取得手段で取得した環境貢献度数を付加価
値として付与した環境貢献付加価値評価証明を事業補助
金提供者に対して発行する評価証明発行手段と、 を備えた再生可能エネルギー発電付加価値評価システ
ム。 - 【請求項2】 再生可能エネルギーを利用することで環
境保全をしつつ発電を行う発電事業に対して事業補助金
提供を提供する意思のある事業補助金提供者の消費電力
量に応じた電気料金に加えて、所定額の事業補助金を前
記事業補助金提供者の金融機関口座から電力会社の金融
機関口座へと引き落とす電気料金引落手段と、 この電気料金引落手段で引き落とされた金額の中から事
業補助金のみを引き落とす補助金引落手段とを有すると
ともに、さらに、 前記事業補助金の多寡を数値データからなる環境貢献度
数として取得する貢献度数取得手段と、 この貢献度数取得手段で取得した環境貢献度数を付加価
値として付与した環境貢献付加価値評価証明を事業補助
金提供者に対して発行する評価証明発行手段と、 を備えた再生可能エネルギー発電付加価値評価システ
ム。 - 【請求項3】 再生可能エネルギー発電事業者からその
再生可能エネルギー発電事業者が存在する地域の第1の
電力会社へと電力を供給する一方、事業補助金提供者
は、その者が属する地域の第2の電力会社から電力供給
を受けることとし、 前記電気料金引落手段は、事業補助金提供者の消費電力
量に応じた電気料金に加えて、所定額の事業補助金を前
記事業補助金提供者の金融機関口座から第2の電力会社
の金融機関口座へと引き落とすことを特徴とする請求項
2記載の再生可能エネルギー発電付加価値評価システ
ム。 - 【請求項4】 前記評価証明発行手段は、印刷機を備
え、前記環境貢献付加価値評価証明は前記印刷機で印刷
される証明書であり、前記環境貢献度数に応じた付加価
値を記載してあることを特徴とする請求項1または2記
載の再生可能エネルギー発電付加価値評価システム。 - 【請求項5】 前記評価証明発行手段による評価証明発
行に応じて、前記事業補助金提供者を登録名義人とし、
この登録名義人対応で前記環境貢献度を登録番号ととも
に登録する証明原簿データベースを備えた請求項1また
は2記載の再生可能エネルギー発電付加価値評価システ
ム。 - 【請求項6】 前記証明原簿データベースに登録された
登録名義人を書き換える、名義変更手段を備えた請求項
5記載の再生可能エネルギー発電付加価値評価システ
ム。 - 【請求項7】 前記環境貢献度を年度別に評価し、前記
証明原簿データベースに登録することを特徴とする請求
項5記載の再生可能エネルギー発電付加価値評価システ
ム。 - 【請求項8】 前記評価証明発行手段は、評価証明事業
者が有し、前記補助金引落手段は、評価証明事業者の金
融機関口座に事業補助金を引き落とし、評価証明事業者
は、集金した事業補助金を再生可能エネルギー発電事業
者の金融機関口座へ振り込むよう指令する振込み指令手
段を有することを特徴とする請求項2または3記載の再
生可能エネルギー発電付加価値評価システム。 - 【請求項9】 前記評価証明発行手段は、再生可能エネ
ルギー発電事業者が有し、前記補助金引落手段は、再生
可能エネルギー発電事業者の金融機関口座に事業補助金
を引き落とすことを特徴とする請求項2または3記載の
再生可能エネルギー発電付加価値評価システム。 - 【請求項10】 再生可能エネルギーを利用することで
環境保全をしつつ発電を行う発電事業に対して提供した
事業補助金の多寡を、数値データからなる環境貢献度数
として付与し、事業補助金提供者対して発行した環境貢
献付加価値評価証明を、流通させる環境貢献付加価値評
価証明の流通システムであり、 通信ネットワークに接続されたサーバ上に実現された証
券取引マーケットと、 前記環境貢献付加価値評価証明を、それに付された環境
貢献度数に応じた有価物として前記証券取引マーケット
上で売却する旨の売却希望を受け付ける売却希望受付手
段と、 前記環境貢献付加価値評価証明を、それに付された環境
貢献度数に応じた有価物として前記証券取引マーケット
上で購入する旨の購入希望を受け付ける購入希望受付手
段と、 を備えた環境貢献付加価値評価証明の流通システム。 - 【請求項11】 前記売却希望掲載手段で受け付けた売
却希望と、前記購入希望受付手段で受け付けた購入希望
とが一致したときに売買成立と判定する売買成否判定手
段を備えたことを特徴とする請求項10記載の環境貢献
付加価値評価証明の流通システムである。
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