JP2001304250A - ころ軸受 - Google Patents

ころ軸受

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JP2001304250A
JP2001304250A JP2000123563A JP2000123563A JP2001304250A JP 2001304250 A JP2001304250 A JP 2001304250A JP 2000123563 A JP2000123563 A JP 2000123563A JP 2000123563 A JP2000123563 A JP 2000123563A JP 2001304250 A JP2001304250 A JP 2001304250A
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JP
Japan
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ring
inner ring
outer ring
roller bearing
raceway surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000123563A
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English (en)
Inventor
Naoki Maekawa
直樹 前川
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外輪および内輪がアキシアル方向に沿って相
対的に移動できるとともに、取付作業を簡略化できるこ
ろ軸受を提供する。 【解決手段】 ころ軸受10は、外輪11の外輪軌道面13お
よび内輪12の内輪軌道面14間に配置した各ころ15と、外
輪11に設けた鍔部17,17と、シール部材18,19と、内輪
軌道面14に設けた止輪部材20,21とを有する。輪止部材
20,21は、各ころ15の端面22,23およびシール部材18,
19に対して離間配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はころ軸受に係り、特
に外輪および内輪がアキシアル方向に沿って相対的に移
動可能なころ軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】図4および図5に示すころ軸受50は、外
輪51の外輪軌道面53および内輪52の内輪軌道面54間に配
置された多数のころ55と、各ころ55を保持する保持器56
と、外輪51に設けられた各ころ55の両端面および保持器
56を案内する一対の鍔部57,57と、外輪51および内輪52
の軸方向両端部に設けられた一対のシール部材58,58と
を有し、軸受内部に充填されたグリースがシール部材5
8,58により外部漏洩しないようになっている。これら
のころ軸受50は、内輪軌道面54が平坦に形成されてい
て、図示しない軸あるいはハウジングの熱膨張量が大き
い場合、外輪51および内輪52がアキシアル方向(各図中
矢印参照)に沿って相対的に移動可能とされている。
【0003】ところで、これらのころ軸受50は、外輪51
および内輪52がアキシアル方向に沿って相対的に移動可
能であるため、保管時に外輪51および内輪52の相対移動
あるいは分離に伴ってグリースが外部露出し、これによ
りグリースに劣化や異物混入等が生じる虞れがある。こ
のため、従来、ころ軸受50には、シール部材58,58を覆
う円環状の蓋部材60,60により外輪51および内輪52を相
対的に固定する構造(図4参照)や、あるいは外輪51お
よび内輪52を固定バンド61により一括して結束する構造
(図5参照)等が多用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、蓋部材60,
60や固定バンド61等を用いた場合、ころ軸受50の使用に
あたって蓋部材60,60や固定バンド61等を取り外して回
収あるいは廃棄する必要があり、ころ軸受50の取付作業
に手間が掛かるという問題がある。一方、近年では、内
輪軌道面にスナップリング状の輪止部材を設けたころ軸
受が提案されている(例えば特開平11−101228号公報参
照)。しかしながら、このようなころ軸受は、ころの端
面を案内するために輪止部材が採用されているため、外
輪および内輪がアキシアル方向に沿って相対的に移動で
きない。
【0005】本発明は、前述した問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は外輪および内輪がアキシアル
方向に沿って相対的に移動できるとともに、取付作業を
簡略化できるころ軸受を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、外輪と、内輪と、前記外輪の外輪軌
道面および前記内輪の内輪軌道面間に配置された多数の
ころと、前記外輪および前記内輪のうちの一方に設けら
れた鍔部と、前記外輪および前記内輪の軸方向両端部に
設けられた一対のシール部材と、前記外輪軌道面および
前記内輪軌道面のうちの他方から突出するとともに周方
向に沿って連続する止輪部材とを有するころ軸受であっ
て、前記輪止部材が前記ころの端面および前記シール部
材に対して離間配置されていることを特徴としている。
【0007】ここで、輪止部材としては、任意の断面形
状を選択できるが、ころの端面およびシール部材に対し
て面接触可能な断面矩形状が好ましい。この輪止部材
は、外輪軌道面および内輪軌道面における軸方向両端側
に設けてもよいが、外輪および内輪が一方向にのみ相対
移動する場合、外輪軌道面における軸方向一端側に設け
るとともに内輪軌道面における軸方向他端側に設けても
よい。
【0008】このように構成されたころ軸受において
は、輪止部材がころの端面およびシール部材に対して離
間配置されているため、定常状態から輪止部材がころの
端面あるいはシール部材に当接するまで外輪および内輪
がアキシアル方向に沿って相対的に移動できることにな
る。また、換言すれば、このようなころ軸受において
は、輪止部材ところの端面とが当接することにより、外
輪および内輪の過度な相対移動が規制されるため、外輪
と内輪とが分解することがなく、保管時に内部充填され
たグリースが外部露出する虞れがない。従って、このこ
ろ軸受においては、従来のような円環状の蓋部材や固定
バンド等を用いる必要がないため、取付作業に手間が掛
かるという問題を解消できることになり、これにより前
述した目的を達成できる。
【0009】なお、このようなころ軸受は、ころの端面
およびシール部材に対する輪止部材の離間寸法が、あら
かじめ考え得る外輪および内輪の相対移動寸法よりも大
きければ、外輪および内輪が相対移動しても輪止部材が
ころの端面およびシール部材に対して摺接せず、これに
より各部材が異常摩耗する虞れや、あるいは当該ころ軸
受の回転抵抗が増大する虞れを回避できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図1(A)に示すよう
に、第1実施形態であるころ軸受10は、外輪11と、内輪
12と、外輪11の外輪軌道面13および内輪12の内輪軌道面
14間に配置された多数のころ15と、各ころ15を保持する
保持器16と、外輪11に設けられた一対の鍔部17,17と、
外輪11および内輪12の軸方向両端部に設けられた一対の
シール部材18,19と、平坦な内輪軌道面14に設けられた
一対の止輪部材20,21とを有し、軸受内部に充填された
グリースがシール部材18,19により外部漏洩しないよう
になっている。
【0011】鍔部17,17は、それぞれ外輪11の周方向に
沿って略矩形状の断面形状が連続するリブ状とされ、互
いに対向する端面により各ころ15の端面22,23が案内さ
れるとともに、内周面により保持器16が案内される。一
方、止輪部材20,21は、略矩形状の断面形状が連続する
円環状あるいはC字状とされ、それぞれ内輪軌道面14に
設けられた溝24,25に嵌合されることにより、外輪11に
向かって突出するように設けられている。
【0012】そして、このようなころ軸受10は、止輪部
材20,21がそれぞれ各ころ15の端面22,23およびシール
部材18,19に対して離間配置されている。具体的には、
止輪部材20,21は、各ころ15の端面22,23に対する離間
寸法L1と、シール部材18,19のリップ部25,26に対する
離間寸法L2とがそれぞれ等しくなる位置に配置されてい
る。
【0013】従って、このころ軸受10は、止輪部材20,
21が各ころ15の端面22,23あるいはシール部材18,19の
リップ部25,26に当接するまで、外輪11および各ころ15
と内輪12とがアキシアル方向に沿って相対移動可能とさ
れている。なお、離間寸法L1,L2は、あらかじめ考え得
る外輪11および内輪12の実用上の相対移動寸法よりも大
きく設定されている。
【0014】以上のようなころ軸受10によれば、外輪11
に鍔17,17が設けられているとともに内輪軌道面14が平
坦であるため、図示しない軸あるいはハウジングの熱膨
張量が大きい場合、外輪11および各ころ15と内輪12とが
アキシアル方向に沿って相対移動可能であるという従来
と同様な効果が得られる。
【0015】そして、このようなころ軸受10によれば、
輪止部材20,21が各ころ15の端面22,23およびシール部
材18,19に対して離間配置されているため、輪止部材2
0,21が各ころ15の端面22,23あるいはシール部材18,1
9のリップ部25,26に当接することにより外輪11および
内輪12の過度な相対移動が規制されるため、保管時に外
輪11および内輪12が分離する虞れや、あるいは内部充填
されたグリースが外部露出する虞れがない。従って、こ
のころ軸受10によれば、保管時に従来のような円環状の
蓋部材や固定バンド等を用いる必要がないため、取付作
業に手間が掛かるという問題を解消できる。
【0016】特に、前述したころ軸受10によれば、図1
(B)に示すように、あらかじめ考え得る外輪11および
内輪12の実用上の相対移動寸法L3よりも離間寸法L1,L2
が大きく設定されているため、外輪11および内輪12が実
際に相対移動した場合、輪止部材20,21が各ころ15の端
面22,23およびシール部材18,19のリップ部25,26に対
して摺接せず、これにより各部材が異常摩耗する虞れ
や、あるいは当該ころ軸受10の回転抵抗が増大する虞れ
を回避できる。
【0017】次に、本発明の第2実施形態および第3実
施形態を説明する。なお、以下に説明する第2実施形態
および第3実施形態において、既に図1において説明し
た部材等については、図中に同一符号あるいは相当符号
を付することにより説明を簡略化あるいは省略する。
【0018】図2に示すように、第2実施形態のころ軸
受30は、外輪31の外輪軌道面33および内輪32の内輪軌道
面34間に配置された多数のころ15を保持する保持器36が
内輪32の鍔部37,37に案内され、平坦な外輪軌道面33に
止輪部材20,21が設けられている。止輪部材20,21は、
各ころ15の端面22,23およびシール部材38,39に対する
離間寸法が、あらかじめ考え得る外輪31および内輪32の
実用上の相対移動寸法L3よりも大きくなる位置に設けら
れている。
【0019】この軸受30によれば、平坦な外輪軌道面33
に設けられた輪止部材20,21が各ころ15の端面22,23お
よびシール部材38,39に対して離間配置されているとと
もに、内輪32に鍔37,37が設けられているため、図示し
ない軸あるいはハウジングの熱膨張量が大きい場合、外
輪31と各ころ15および内輪32とがアキシアル方向に沿っ
て相対移動可能であり、かつ、保管時に従来のような円
環状の蓋部材や固定バンド等を用いる必要がなく、これ
により前述したころ軸受10と同様な効果が得られる。
【0020】一方、図3に示す第3実施形態のころ軸受
40は、外輪41の外輪軌道面43および内輪42の内輪軌道面
44間に配置された多数のころ15を保持する保持器46が各
ころ15の周面に案内されているとともに、外輪軌道面43
および内輪軌道面44にそれぞれ止輪部材20,21が設けら
れている。そして、各ころ15は、端面22が内輪42におけ
る軸方向一端側(図3中右方)に設けられた鍔部37に案
内されているとともに、端面23が外輪41における軸方向
他端側(図3中左方)に設けられた鍔部17に案内されて
いる。
【0021】止輪部材20は、外輪軌道面43における軸方
向一端側(図3中右方)に設けられていて、各ころ15の
端面22およびシール部材38に対する離間寸法L1,L2が等
しくなる位置に設けられている。一方、止輪部材21は、
内輪軌道面42における軸方向他端側(図3中左方)に設
けられていて、各ころ15の端面23およびシール部材19に
対する離間寸法L3,L4が等しくなる位置に設けられてい
る。
【0022】このように構成されたころ軸受40によれ
ば、輪止部材20,21が各ころ15の端面22,23およびシー
ル部材38,39に対して離間配置されているため、外輪41
と内輪42とがアキシアル方向に沿って相対移動可能であ
り、かつ、保管時に従来のような円環状の蓋部材や固定
バンド等を用いる必要がなく、これにより前述したころ
軸受10,20と同様な効果が得られる。
【0023】そして、このようなころ軸受40によれば、
外輪軌道面43および内輪軌道面42にそれぞれ輪止部材2
0,21設けられているため、外輪41および内輪42の相対
移動可能な寸法が離間寸法L1あるいは離間寸法L2と、離
間寸法L3あるいは離間寸法L4との合算寸法となる。すな
わち、このころ軸受40によれば、外輪41および内輪42の
幅寸法を拡大することなく、前述した第1実施形態およ
び第2実施形態に比較して、外輪41および内輪42に対し
て許容可能な相対移動寸法を大きく設定できる。
【0024】その他、前述した各実施形態において例示
した外輪,内輪,外輪軌道面,内輪軌道面,ころ,鍔
部,シール部材,止輪部材等の材質,形状,寸法,形
態,数,配置箇所等は本発明を達成できるものであれば
任意であり、限定されない。
【0025】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、輪止部材がころの端面およびシール部材に対して離
間配置されているため、外輪および内輪がアキシアル方
向に沿って相対移動できるとともに、外輪および内輪の
過度な相対移動や分離を防止できるため、従来のような
円環状の蓋部材や固定バンド等を用いる必要がなく、こ
れにより取付作業を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態を示す断面図であ
る。
【図2】本発明に係る第2実施形態を示す断面図であ
る。
【図3】本発明に係る第3実施形態を示す断面図であ
る。
【図4】従来の円筒ころ軸受を示す断面図である。
【図5】従来の円筒ころ軸受を示す断面図である。
【符号の説明】
10,30,40 ころ軸受 11,31,41 外輪 12,32,43 内輪 13,33,43 外輪軌道面 14,34,44 内輪軌道面 15 ころ 17,37 鍔部 18,19,38,39 シール部材 20,21 止輪部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪と、内輪と、前記外輪の外輪軌道面
    および前記内輪の内輪軌道面間に配置された多数のころ
    と、前記外輪および前記内輪のうちの一方に設けられた
    鍔部と、前記外輪および前記内輪の軸方向両端部に設け
    られた一対のシール部材と、前記外輪軌道面および前記
    内輪軌道面のうちの他方から突出するとともに周方向に
    沿って連続する止輪部材とを有するころ軸受であって、 前記輪止部材が前記ころの端面および前記シール部材に
    対して離間配置されていることを特徴とするころ軸受。
JP2000123563A 2000-04-25 2000-04-25 ころ軸受 Pending JP2001304250A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010518324A (ja) * 2007-02-01 2010-05-27 シャエフラー カーゲー 軸受構造
CN113389811A (zh) * 2021-07-27 2021-09-14 汉思萨尔(上海)滚动轴承贸易有限公司 一种带密封不可分离式圆柱滚子轴承

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