JP2001300794A - プレス機の同期駆動制御方法及びそれに用いるプレス機 - Google Patents

プレス機の同期駆動制御方法及びそれに用いるプレス機

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JP2001300794A
JP2001300794A JP2000122937A JP2000122937A JP2001300794A JP 2001300794 A JP2001300794 A JP 2001300794A JP 2000122937 A JP2000122937 A JP 2000122937A JP 2000122937 A JP2000122937 A JP 2000122937A JP 2001300794 A JP2001300794 A JP 2001300794A
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Shinichi Narita
紳一 成田
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/14Control arrangements for mechanically-driven presses
    • B30B15/146Control arrangements for mechanically-driven presses for synchronising a line of presses

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Presses (AREA)
  • Press Drives And Press Lines (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Control Of Multiple Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複数台のプレス機を、ある一台のブレス機に
生じた負荷変動の影響を受けずに同期運転制御し、クラ
ッチの接続/切断状態に拘わらず、モータ速度変化指令
に高応答、高精度に対応する。 【解決手段】 プレス機100A,100Bでのクラッ
チの接続後の同期駆動制御方法は、モータ102の実速
度を検出する工程と、駆動軸の実回転位置を検出する工
程と、その実回転位置と基準回転位置生成部220A,
220Bからの基準回転位置情報とを比較し、比較結果
に基づいて、基準速度情報生成部210A,210Bか
らの基準速度情報を各々のプレス機固有の基準速度情報
に補正する工程と、固有の基準速度情報と実速度とに基
づいて、モータ102を駆動制御する。Sフォーム設定
部で、基準速度情報の加減速時の速度変化率が緩和され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数台のプレス機
を、各々のプレス機の駆動軸の回転位置が同期するよう
に駆動制御するプレス機の同期駆動制御方法及びそれに
用いるプレス機に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、複数台のプレス機を例えば位相
差0で同期運転することが試みられている。この種のプ
レス機は、モータ出力をフライホイールに伝達し、その
回転動力をクラッチを介して、スライドを駆動するクラ
ンク軸等に伝達して、金型を駆動している。
【0003】そして、従来の位相同期方法は、複数台の
中の1台をマスター機とし、残りをスレーブ機とし、マ
スター/スレーブ方式で制御されていた。
【0004】このとき、従来例ではマスター機はモータ
のエンコード出力を基準速度情報と比較し、その差分に
基づいてモータが基準速度で回転するように、モータを
速度制御していた。つまり、マスター機ではクランク軸
の位置情報に基づく制御は実施していなかった。
【0005】一方、残りのスレーブ機では、マスター機
と位相が合うように、マスター機のクランク軸の位置情
報に基づいて位置補正制御していた。具体的には、マス
ター機とスレーブ機の各クランク軸の回転位置情報が、
各クランク軸に設けられたエンコーダより得られる。そ
して、マスター機のクランク軸の位置と、各スレーブ機
のクランク軸の位置との差分を得て、その差分を相殺す
るように各スレーブ機のモータを制御していた。
【0006】一方、複数台のプレス機を所定の位相差を
もって同期運転することも可能である。この場合、マス
ター機のクランク軸の位置と、スレーブ機のクランク軸
の位置との間に所定の位相差が生ずるように、スレーブ
機のモータを制御すればよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような同期制御
方法では、マスター機に生じたプレス加工時のフライホ
イールエネルギー放出によるマスター機固有の負荷変動
などの外乱の悪影響が、各スレーブ機のモータ制御にも
及び、負荷慣性の大きなプレス機においては高い同期精
度を得ること困難であるという問題があった。
【0008】このように、従来はマスター機にはそれ固
有の運転状況がありながら、スレーブ機の位相を無理や
りマスター機の位相に合わせていた。この方法でマスタ
ー−スレーブ間で同期制御を行い、あるいは所定の位相
差が付けられたとしても、マスター機での外乱を加味し
てスレーブ機を制御することは、スレーブ機に与える負
荷も過大とり、不必要な速度変動や同期精度の悪化が発
生していた。
【0009】そこで、本発明の目的は、複数台のプレス
機を同期運転するに際して、ある一台のブレス機に生じ
た負荷変動が、他のプレス機に外乱として影響すること
なく、しかもクラッチの接続/切断状態に拘わらず、モ
ータ速度変化指令に高応答、高精度に対応できるプレス
機の同期駆動制御方法及びそれに用いるプレス機を提供
することにある。
【0010】本発明の他の目的は、モータのトルク・パ
ワーをフライホイールの加速/減速のためにフル活用
し、加速/減速時間を短縮し、段取り時間・待ち時間を
短縮することができるプレス機の同期駆動制御方法及び
それに用いるプレス機を提供することにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、クラッチ接続
運転時には、加減速時間延長によりモータの加速/減速
トルクを抑制し、プレス加工によるフライホイールのエ
ネルギー放出後の回復機能と同期制御精度とを、共に維
持しつつ運転速度の変更を可能とすることができるプレ
ス機の同期駆動制御方法及びそれに用いるプレス機を提
供することにある。
【0012】本発明のさらに他の目的は、速度変更時に
フライホイールが定速になるまでクラッチオフ状態を維
持することを不要とし、運転操作性の自由度を拡大し、
しかもモータへの過負荷を防止して、効率的に運転する
ことができるプレス機の同期駆動制御方法及びそれに用
いるプレス機を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様は、モー
タと、前記モータにより駆動されるフライホイールの回
転力がクラッチを介して伝達される駆動軸と、前記駆動
軸により駆動されるスライドとをそれぞれ有する複数台
のプレス機を、各々の前記駆動軸の回転位置が同期する
ように駆動制御するプレス機の同期駆動制御方法におい
て、
【0014】前記複数台のプレス機の各々に対して、各
々の前記モータに基準速度情報を設定する第1工程と、
前記複数台のプレス機の各々の前記クラッチを断続する
第2工程と、前記複数台のプレス機の各々にて、設定さ
れた前記前記基準速度情報中の速度変化率を、前記クラ
ッチの切断時には第1のレートで緩和された第1の速度
変化率に変換し、前記クラッチの接続時には前記第1の
速度変化率よりもさらに緩和された第2の速度変化率に
変換する第3工程と、前記複数台のプレス機の各々に
て、前記第1または前記第2の速度変化率を有する前記
基準速度情報に基づいて基準回転位置情報を生成する第
4工程と、前記複数台のプレス機の各々にて、前記クラ
ッチの切断時に前記モータを駆動制御する第5工程と、
前記複数台のプレス機の各々にて、前記クラッチの接続
時に前記モータを駆動制御する第6工程と、を有し、前
記複数台のプレス機の各々にて実施される前記第5工程
は、前記モータの実速度情報を検出する工程と、前記実
速度情報と前記第1の速度変化率を有する前記基準速度
情報とに基づいて、前記モータを駆動制御する工程と、
を有し、前記複数台のプレス機の各々にて実施される前
記第6工程は、前記モータの実速度情報を検出する工程
と、前記駆動軸の実回転位置情報を検出する工程と、前
記駆動軸の実回転位置情報と前記基準回転位置情報とを
比較する工程と、その比較結果に基づいて、前記第2の
速度変化率を有する前記基準速度情報を各々の前記プレ
ス機固有の基準速度情報に補正する工程と、前記固有の
基準速度情報と前記実速度情報とに基づいて、前記モー
タを駆動制御する工程と、を有することを特徴とする。
なお、基準速度情報は、複数台のプレス機の各々のモー
タに対して共通とすることができる。
【0015】本発明の一態様によれば、複数台のプレス
機の各々のモータに対して基準速度情報を設定し、この
基準速度情報に基づいて、各々のプレス機での駆動軸の
基準位置情報を生成している。この各基準位置情報は、
いずれのプレス機の負荷変動の影響も受けないバーチャ
ルマスタ信号として用いられる。そして、クランク軸の
実回転位置情報と基準位置情報との差分(エラー)に基
づいて、予め設定された基準速度情報を補正して、各々
のプレス機固有の基準速度情報が求められる。このプレ
ス機固有の基準速度情報と実速度情報とに基づいてモー
タを駆動制御することで、高精度な同期制御を実現でき
る。
【0016】しかも、基準速度情報中の速度変化率を、
クラッチの切断時には第1のレートで緩和された第1の
速度変化率に変換し、モータのトルク・パワーをフライ
ホイールの加速/減速のためにフル活用して、クラッチ
の接続時には第1の速度変化率よりもさらに緩和された
第2の速度変化率に変換している。このため、クラッチ
切断時には、モータの定格の範囲内でトルク・パワーを
フライホイールの加速/減速のためにフル活用して、加
速/減速時間を短縮し、段取り・待ち時間を短縮でき
る。一方、クラッチ接続時には、加速/減速時間をより
長くすることで、プレス加工毎のフライホイールエネル
ギー放出の回復機能と、同期制御精度とを共に維持しな
がら、運転中での速度変更が可能となる。
【0017】ここで、基準速度情報中の速度変化率は、
加速変化率と減速変化率とを含む場合には、第1,第2
のレートの各々は、加速変化率を緩和する比率が、減速
変化率を緩和する比率よりも高く設定されていることが
好ましい。減速時にはモータに作用する負荷を、ブレー
キとして期待できるから、減速時には加速時ほど速度変
化率を緩和させる必要がないからである。
【0018】上述した第6工程は、複数台のプレス機の
各々のクラッチの接続直後の所定期間内に、1台のプレ
ス機のクラッチの接続特性に基づいて、基準回転位置情
報を補正する工程を含むことができる。あるいは、上述
した第6工程は、複数台のプレス機の各々のクラッチの
接続直後の所定期間内に、複数台のプレス機の各々にて
固有のクラッチの接続特性に基づいて、基準回転位置情
報を補正する工程を含むことができる。これにより、ク
ラッチオン直後の駆動軸の位置制御をスムーズに実施す
ることができる。
【0019】本発明の他の態様は、モータと、前記モー
タにより駆動されるフライホイールの回転力の伝達を断
続するクラッチと、前記クラッチを介して伝達された動
力によりスライドを駆動する駆動軸と、前記モータの実
速度情報を検出する第1の検出手段と、前記駆動軸の実
回転位置情報を検出する第2の検出手段と、前記モータ
の基準速度情報を生成する第1の生成手段と、前記前記
基準速度情報中の速度変化率を、前記クラッチの切断時
には第1のレートで緩和された第1の速度変化率に変換
し、前記クラッチの接続時には第2のレートで前記第1
の速度変化率よりもさらに緩和された第2の速度変化率
に変換する速度変化率緩和手段と、前記第1または前記
第2の速度変化率を有する前記基準速度情報に基づい
て、前記駆動軸の基準回転位置情報を生成する第2の生
成手段と、前記クラッチの接続時に、前記駆動軸の前記
実回転位置情報と前記基準回転位置情報とのずれに基づ
いて、前記第2の速度変化率を有する前記基準速度情報
を補正する補正手段と、前記クラッチの切断時には、前
記モータの実速度情報と前記第1の速度変化率を有する
前記基準速度情報とに基づいて前記モータを駆動制御
し、前記クラッチの接続時には、前記モータの実速度情
報と、前記補正手段にて補正された前記基準速度情報と
に基づいて前記モータを駆動制御するモータ駆動制御回
路と、を有することを特徴とする。
【0020】本発明の他の態様に係るプレス機を用いれ
ば、上述した本発明の一態様に係るプレス機の同期駆動
制御方法を好適に実施することができる。
【0021】このプレス機においても、第1,第2のレ
ートの各々は、加速変化率を緩和する比率が、減速変化
率を緩和する比率よりも高く設定できる。
【0022】ここで、第1の生成手段は、基準速度情報
が速度変化を含む時に、速度変化率を緩和するように補
正する第1の補正ブロックを有することが好ましい。上
述の通り、モータを定格内で駆動させて、モータに過負
荷をかけないためである。
【0023】また、第2の生成手段は、クラッチの接続
直後の所定期間内に、クラッチの接続特性に基づいて、
基準回転位置情報を補正する第2の補正ブロックを有す
ることが好ましい。
【0024】クラッチ接続直後もスムーズに駆動制御す
るためである。
【0025】また、第2の生成手段は、第1の生成手段
からの基準速度情報に基づいて、所定単位時間毎の駆動
軸の単位回転位置情報を生成する第1の生成ブロック
と、その単位回転位置情報を所定期間毎に積算して、基
準回転位置情報を生成する第2の生成ブロックと、を有
することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0027】(プレス機本体の構成)図1には、同期駆
動制御される第1,第2のプレス機100A,100B
と、その同期駆動制御を司る同期駆動制御用の周辺装置
200が示されている。本実施の形態では、2台のプレ
ス機100A,100Bが同期駆動制御される場合につ
いて説明するが、3台以上のプレス機の同期制御にも本
発明を適用できる。また、図1に示す周辺装置200で
の同期制御はソフトウェアで実施されるが、ハードウェ
アで実施しても良い。
【0028】また、第1のプレス機100Aと周辺装置
200を1組のプレス機とすることもできる。この場
合、この1組のプレス機100A,200がマスター機
として機能し、第2のプレス機100Bはスレーブ機と
して機能し、同期制御がマスター/スレーブ方式で実現
される。
【0029】図1に示す第1,第2のプレス機100
A,100Bは、共に共通の構成を有する。この第1,
第2のプレス機100A,100Bの各々は、モータ例
えば直流モータ102と、その駆動力が伝達されるフラ
イホイール104とを有する。また、この第1,第2の
プレス機100A,100Bの各々は、スライド106
を駆動する駆動軸であるクランク軸108をさらに有す
る。フライホイール104の回転力は、電磁弁110に
よってオン(接続)、オフ(切断)されるクラッチ11
2を介してクランク軸108に伝達される。従って、モ
ータ102が回転駆動されても、クラッチ112がオン
されない限り、スライド106は昇降駆動されない。な
お、第1,第2の駆動源は直流モータに限らず、インバ
ータモータやサーボモータなど他の種類のモータであっ
てもよい。
【0030】さらにこの第1,第2のプレス機100
A,100Bの各々は、モータ102の実回転角度を検
出する第1のエンコーダ120と、クランク軸108の
実回転角度を検出する第2のエンコーダ122とを有す
る。第1,第2のプレス機100A,100Bの各々に
は、第1のエンコーダ120の出力を時間で微分して、
モータ102の実回転角速度を算出する微分器124が
設けられている。この微分器124からの出力である実
回転角速度は、速度フィードバック信号(SPDF/
B)として機能する。また、このフィードバック信号と
比較される速度基準信号(SPD REF.)は、周辺
装置200から供給される。
【0031】第1,第2のプレス機100A,100B
には、速度フィードバック信号と速度基準信号とに基づ
いて、モータ102を電流駆動制御するモータ駆動制御
回路130が設けられている。
【0032】このモータ駆動制御回路130は、速度フ
ィードバック信号と速度基準信号との差分をレギュレー
トする速度レギュレータ132と、速度レギュレータ1
32の出力を電流値にレギュレートする電流レギュレー
タ134と、電流レギュレータ134の出力に所定のレ
ートを設定する電流レート設定部136と、そのレート
に基づいて、モータ102の駆動回路140に供給され
るゲートパルスを生成するゲートパルス発生器138と
を有する。
【0033】(プレス機の動作モードについて)図1に
示すプレスシステムにて実施可能な動作モードとして、
図2及び図3に示す同期動作モードと、図4に示す単独
動作モードとがある。これら同期動作モード及び単独モ
ードは、図1に示す周辺装置200内のソフトウェアに
より実施される。
【0034】図2及び図3に示す同期動作モードでは、
モータ102の速度フィードバック制御に加えて、クラ
ンク軸108の回転位置フィードバック制御が実施され
るのに対して、図4に示す単独動作モードでは、モータ
102の速度フィードバック制御のみが実施される。
【0035】図2に示すように、第1,第2のプレス機
100A,100Bの各クランク軸108を同期して駆
動するために、同期SPM(STROKE PER MINUTE)デー
タ設定部300が設けられている。この同期SPMデー
タ設定部300は、周辺装置200でなく、例えば第1
のプレス機100Aに設けられている。この同期SPM
データ設定部300の出力に基づいて、各モータ102
の基準速度情報を生成する基準速度情報生成部210
が、第1,第2のプレス機100A,110Bに共通に
設けられている。さらに、この基準速度情報生成部21
0の出力に基づいて、クランク軸108の基準回転位置
情報を生成する基準回転位置情報生成部220が、第
1,第2のプレス機100A,110Bに共通に設けら
れている。
【0036】図2に示す同期動作モードでは、第1,第
2のプレス機100A,100Bの各々の第2のエンコ
ーダ122からのクランク軸回転位置情報と、基準回転
位置情報生成部220からの基準回転位置情報との差分
(エラー)が、差分器214A,214Bで求められ
る。この回転位置の差分は差分器216A,216B、
に入力されて、基準速度情報生成部210からの基準速
度情報を補正する。このように、第1のプレス機100
A側で生じた回転位置の差によって補正された基準速度
情報は、ディジタル−アナログ変換器230を介して第
1のプレス機100Aに入力される。同様に、第2のプ
レス機100B側で生じた回転位置の差によって補正さ
れた基準速度情報は、ディジタル−アナログ変換器23
2を介して第2のプレス機100Bに入力される。
【0037】第1,第2のプレス機100A,100B
では、各々のプレス機に固有の補正値によって補正され
た基準速度情報と、各々のモータの実速度情報との差に
基づいて、各々のモータ駆動制御回路130が各々のモ
ータ102を駆動制御している。
【0038】ここで、基準回転位置情報は第1,第2の
プレス機100A,100Bのいずれの負荷変動の影響
も受けることがない。よって、この基準回転位置情報
を、第1,第2のプレス機100A,100Bに対する
理想的なバーチャルマスタ信号として用い、第1,第2
のプレス機100A,100Bにて個々に独立してクラ
ンク軸108の位置制御を実施している。このため、第
1,第2のプレス機100A,100Bにて高応答、高
精度の同期制御を実施することができる。
【0039】このような同期制御は、図3に示すよう
に、プレス機100Aに対して専用の基準速度情報生成
部210A及び基準回転位置情報生成部220Aを設
け、プレス機100Bに対して専用の基準速度情報生成
部210B及び基準回転位置情報生成部220Bを設け
ることでも同様に実施できる。
【0040】図3に示す構成を有する周辺装置200を
用いれば、図4に示すように第1,第2のプレス機10
0A,100Bを同期させずにそれぞれ独立して駆動す
ることも可能となる。
【0041】この単独動作モードを実施する際には、ソ
フトウェア上で回転位置情報に従った制御は実施されな
くなる。すなわち、図4に示すように、第1のプレス機
100Aのモータ102の速度制御は、第1のSPMデ
ータ設定部302からのデータに基づいて基準速度情報
生成部210Aにて生成された基準速度情報をディジタ
ル−アナログ変換器230にてアナログ変換している。
このアナログ変換された基準速度情報と、第1のエンコ
ーダ120、微分回路124を経て得られる速度フィー
ドバック信号とに基づいて、モータ102の駆動制御が
実施される。第2のプレス機100Bでの速度制御も、
第2のSPMデータ設定部304、基準速度情報生成部
210B、ディジタル−アナログ変換器232を用い
て、第1のプレス機100Aと同様にして実施される。
【0042】(周辺装置の具体的構成)図5は、図3に
示す同期動作モードと、図4に示す単独動作モードとを
実施制御する周辺装置200のより具体的な構成を示し
ている。なお、図5において図3及び図4に示した部材
については、図3及び図4と同一の符号を用いて、その
詳細な説明を省略する。
【0043】図5では、周辺装置200の構成として、
第1のプレス機100Aのためのブロックのみを示し、
これらと同一の構成を有する第2のプレス機100Bの
ためのブロックは省略されている。
【0044】第1のプレス機100Aのための構成とし
て、基準速度情報生成部210Aと基準回転位置情報生
成部220Aの詳細が図5に示されている。
【0045】基準速度情報生成部210Aは、同期動作
モード(DUAL)の時には同期用SPMデータ設定部
300からの信号を用い、単独動作モード(SINGL
E)の時には第1のSPMデータ設定部302からの信
号を用いるように構成されている。これらのモードに従
った信号は、モータ102が駆動されている間に亘って
供給される。
【0046】これらのモードに従った信号は、S−フォ
ーム設定部212Aに入力される。例えば第1のプレス
機100Aの運転中にSPMを変更するような場合に、
プレス機100Aは、フライホイール・駆動軸・スライ
ド等の大きな慣性負荷であるため、基準速度情報がステ
ップ的に変化した時、実速度は基準速度情報のステップ
変化と同様に、モータは追従変化出来ない。また、基準
速度情報のステップ的変化をそのまま速度レギュレータ
にあたえると、モータ過負荷の原因となり、また、機械
駆動機構部にも機械的ストレスを与え好ましくない。
【0047】そこで、S−フォーム設定部212Aは、
基準速度情報が急激な速度変化(加速及び減速を含む)
を含む場合には、その速度変化率を緩和させ、モータの
定格内で過負荷を発生させることなく効率良く運転し、
スムーズな加速及び減速が出来るように補正している。
【0048】S−フォーム設定部212Aでの補正の一
例として、例えば第1のプレス機100Aでのモータ定
格出力と機械的負荷条件(負荷トルク及び慣性)により
決定される加減速特性を考慮した一次関数とコーナー部
の補正曲線関数を利用している。図6(A)のような加
速もしくは図7(A)のような減速を含む信号は、一次
関数により処理されて、その速度変化率が緩和される。
【0049】図6(B)は、クラッチ接続時に図6
(A)の信号の加速時の速度変化率を緩和させた後の信
号を示し、図6(C)は、クラッチ切断時に図6(A)
の信号の速度変化率を緩和させた後の信号を示してい
る。図6(B)(C)の比較から分かるように、図6
(B)に示すクラッチ接続時の速度変化率の方が、図6
(C)に示すクラッチ切断時の速度変化率よりも、図6
(A)の信号の速度変化率をより緩和させている。
【0050】この理由は下記の通りである。まず、クラ
ッチ切断時には、モータ102のトルク・パワーをフラ
イホイール104の加速または減速のためにフル活用す
るために、加速/減速時間を短縮している。これによ
り、クラッチ切断状態での段取り時間、待ち時間を短縮
できる。一方クラッチ接続状態にあっては、フライホイ
ール104のエネルギー放出によって実施されるプレス
加工の度に、フライホイール104のエネルギーが放出
され、それをモータ102のトルク・パワーによって回
復しなければならない。従って、クラッチ接続時には、
クラッチ切断時のようにモータ102の一部のトルク・
パワーが奪われるため、クラッチ切断時よりも加速/減
速時間を長く設定している。こうすることで、プレス加
工毎のフライホイールエネルギー放出後の回復動作と、
同期制御精度とを共に維持しながら、クラッチ接続状態
での運転速度の変更が可能となる。これにより、従来は
速度を変更した際にフライホイール104の加減速が終
わって一定速度になるまでクラッチオフの状態を維持し
なければならなかったが、本実施形態ではそのような必
要はなく、運転操作の自由度が拡大する。
【0051】このことは、図7(B)(C)に示すよう
に、減速時の速度変化率を緩和する場合も同様である。
すなわち、図7(B)に示すクラッチ接続時の速度変化
率の方が、図7(C)に示すクラッチ切断時の速度変化
率よりも、図7(A)の信号の速度変化率をより緩和さ
せている。
【0052】さらに、図6(B)と図7(B)との比
較、及び図6(C)と図7(C)との比較から分かるよ
うに、加速時の速度変化率の方が減速時の速度変化率よ
りもさらに緩和されている。これは、減速時にはモータ
に作用する負荷を、ブレーキとして期待できるから、減
速時には加速時ほど速度変化率を緩和させる必要がない
からである。
【0053】このように制御することで、クラッチ11
2を切断した断取り時等では、フライホイール104の
加減速時間の短縮させながら、クラッチ112を接続し
た同期運転時ではモータ102の加減速トルクを少なく
抑えることができる。よって、加減速中でも高応答、高
精度の同期制御を実現できる。
【0054】なお、このようなS−フォーム設定部21
2Aを、図2に示す基準速度情報生成部210に組み込
むことも可能である。このとき、図2に示す基準速度情
報生成部210は複数台のプレス機100A,100B
に対して1台しかないので、いずれか加減速特性の長い
プレス機の加減速特性を考慮してS−フォームを設定す
ればよい。
【0055】次に、図5に示す基準回転位置情報生成部
220Aでは、Sフォーム設定部212Aからの速度情
報が、Δθ生成部222Aに入力される。このΔθ生成
部222Aでは、Sフォーム設定部212Aからの速度
情報を、機械駆動機構部とモータ間の減速比率によって
換算し、この周辺装置200でのデータ処理の1サイク
ル時間(単位時間)当たりの駆動軸の回転位置推移量を
演算することで、その単位時間当たりに進行する角度推
移情報Δθを得る。
【0056】この角度推移情報Δθは、マスター位相生
成部224Aに入力される。マスター位相生成部224
Aは、角度推移情報Δθを単位時間毎に積算し、駆動軸
108の1回転相当毎(実回転位置情報最大値と同じ)
にリセットすることで、図7に示す模式的に示す時間−
角度の基準回転位置情報を得る。
【0057】本実施の形態では、この基準回転位置情報
に対して所定の位相差を設定できる構成を設けている。
すなわち、周辺装置200には位相差設定部250Aと
レート設定部252Aとが設けられている。
【0058】ここで、基準回転位置情報にて定義される
仮想のクランク軸108の位相を0と定義すると、位相
差設定部250Aでは例えば−90°〜+90°の位相
差を設定することが可能である。レート設定部252A
では、位相差設定部250Aにて設定された位相差を、
時間をかけて緩やかに変更させるためのレートを設定し
ている。このように、位相差を緩やかに変更させている
ため、プレス稼働中でもモータに過大な負荷増大を与え
ることなく位相差を変更することが可能である。
【0059】位相差設定部250Aにて位相差が設定さ
れた場合には、マスター生成部224の出力段で、基準
回転位置情報はレート設定部252Aからの位相レート
に従って位相シフトされる。例えば、図8に示す基準回
転位置情報は、図9に示すように位相シフトされる。
【0060】この基準回転位置情報は、クラッチオン/
オフレート設定部226Aに入力される。このクラッチ
オン/オフレート設定部226Aは、クラッチのオン/
オフ時にのみ、第1のプレス機100Aのクラッチ11
2での実際のクラッチ接続/切断特性に合わせて、基準
回転位置情報を補正している。図10は、図8に示す基
準回転位置情報をクラッチオン時のクラッチ接続特性に
従って補正した状況を模式的に示している。図9によれ
ば、クラッチオンの直後は回転位置変化はなだらかとな
っている。
【0061】なお、このようなクラッチオン/オフレー
ト設定部226Aを、図2に示す基準回転位置情報生成
部220に組み込むことも可能である。このとき、図2
に示す基準回転位置情報生成部220は複数台のプレス
機100A,100Bに対して1台しかないので、いず
れかマスターとなるプレス機のクラッチ接続特性を考慮
してレートを設定すればよい。
【0062】このクラッチオン/オフレート設定部22
6Aの出力に対して、第1のプレス機100Aの第2の
エンコーダ122の出力(クランク軸108の実回転位
置情報)がどれほどずれているかが差分器214Aにて
検出された後に、その差分情報が位相レギュレータ22
8Aに入力される。
【0063】位相レギュレータ228Aは、第1のプレ
ス機100Aでのイナーシャや電気的特性等を考慮した
補正量、ゲイン量で上記差分情報をレギュレートするも
のである。レギュレートされた差分情報に基づいて、差
分器216Aにて基準速度情報が補正され、ディジタル
−アナログ変換器230を介して第1のプレス機100
Aに対する速度速度情報(SPD REF.)として供
給される。
【0064】このように、本実施の形態によれば、いず
れのプレス機の負荷変動の影響を受けない基準回転位置
情報を生成し、それを必要に応じて位相シフトさせ、そ
の位相シフトされた基準回転位置情報と実回転位置情報
との差分に基づいて、モータ102を駆動制御してい
る。このため、例えば第1のプレス機100Aは位相シ
フト量0のままで運転し、第2のプレス機100Bに位
相シフト量を設定すれば、両プレス機100A,100
Bが所定の位相差をもって同期運転される。なお、第
1,第2のプレス機100A,100Bにてそれぞれ異
なる位相シフト量を設定すれば、両プレス機100A,
100Bが所定の位相差をもって同期運転される。
【0065】また、図5に示す周辺装置200による同
期駆動制御によれば、クラッチ接続特性に応じた補正ま
たは急加減速を緩和する補正を行っているので、クラッ
チオン直後の同期制御運転開始時から運転中の速度変更
加減速に至るまで、第1,第2のプレス機100A,1
00Bに生ずる位置制御量のずれを最小にすることがで
きる。従って、各モータ102に過負荷が生じたり、過
渡的に制御量が増大することなく、スムースな位置制御
の開始/終了を実現することができる。
【0066】また、本実施の形態のプレスシステムを用
いれば、比較的小型の複数台のプレス機と1台の周辺装
置200を配置するだけで、多工程数の大型プレス機と
同等の機能を発揮することが出来る。よって、設備投資
費用を削減できるほか、複数台の小型プレス機を同期ま
たは非同期にて全体運転/一部運転することができ、生
産形態のフレキシビリティが確保される。
【0067】(クラッチオン/オフタイミング制御につ
いて)第1,第2のプレス機100A,100Bの同期
駆動をするためには、第1,第2のプレス機100A,
100Bのクラッチオンタイミングが重要な課題とな
る。なぜなら、第1,第2のプレス機100A,100
Bでは、各クランク軸108が必ずしも位相差0の状態
で停止しているとは限らないからである。
【0068】クラッチ接続の指示コマンドは、図5に示
す操作部310上のボタンを操作することで、クラッチ
オン/オフタイミングコントローラ320に入力され
る。このクラッチオン/オフタイミングコントローラ3
20には、第1,第2のプレス機100A,100Bの
各第2のエンコーダ122の出力θ1,θ2(クランク
軸108の実回転位置情報)が記憶されるθ1メモリ3
22,θ2メモリ324が接続されている。これらのメ
モリ322,324からのデータθ1,θ2は、第1,
第2のプレス機100A,100Bのクラッチ112が
オフの時に、クラッチオン/オフタイミングコントロー
ラ320に取り込まれる。
【0069】さらに、本実施の形態では、位相差設定部
250Aにて設定された位相差が、レート設定部252
Aを介してクラッチオン/オフタイミングコントローラ
320に取り込まれる。
【0070】ここで、操作部310上の操作ボタンが操
作されクラッチ接続コマンドがコントローラ320に入
力されると、角度θ1,θ2の比較結果と、角度θ1,
θ2間に設定された位相差とに基づいて、コントローラ
320がクラッチオン動作を制御する。例えば、角度θ
を基準値とし、位相差をαとしたとき、θ1−θ2>θ
+αのときには、第2のプレス機100Bのクラッチ1
12が先に接続され、その後に第1のプレス機100A
のクラッチ112が接続される。θ1−θ2<−θ+α
のときには、第1のプレス機100Aのクラッチ112
が先に接続され、その後に第2のプレス機100Bのク
ラッチ112が接続される。もし、|θ1−(θ2−
α)|≦θであれば、第1,第2のプレス機100A,
100Bの各クラッチ112が同時に接続される。
【0071】第1のプレス機100Aのクラッチ112
を接続するには、コントローラ320からの指令により
図5中のクラッチオンリレー240Aがオンされる。こ
れにより、図1の電磁弁110が作動してクラッチ11
2が接続される。図5では省略されているが、第2のプ
レス機100Bのクラッチ112を接続するためのクラ
ッチオンリレーが周辺装置200内に配置されている。
【0072】ここで、例えば第1のプレス機100Aの
クラッチ112を先に接続した場合、第2のプレス機1
00Bのクラッチ112をどのタイミングで接続するか
について、図11を参照して説明する。図11におい
て、先行してクラッチ接続された第1のプレス機100
Aのクランク軸108の実角速度Δθを示し、一定角速
度で推移してきた場合とする。また、プレス機のクラッ
チ接続時の速度立ち上がり特性を説明簡略化のために一
次関数を用いる。実際には、実機プレスのクラッチ接続
時の速度立ち上がり特性の関数、もしくは、近似関数を
用いて基準回転位置情報を補正している。
【0073】ここで、第1のプレス機100Aのクラン
ク軸108が、時刻t0での回転角の初期位置をθ01
としたとき、時刻t0から時刻t2までの間にクランク
軸108が推移する角度θ1は、 θ1=Δθ(t2−t0)+θ01…(1) となる。この式(1)で示される推移角度は、図11に
てハッチングされた四角領域の面積に相当する。
【0074】一方、第2のプレス機100Bでは、クラ
ンク軸108がその回転角度の初期位置θ02にあると
きの時刻t0にてクラッチオンの指令が出され、時刻t
1にてクラッチ112が接続され、時刻t2までクラン
ク軸108が推移する角度θ2は、 θ2=Δθ(t2−t1)・1/2+θ02…(2) となる。この式(2)で示される推移角度は、図11に
てクロスハッチングされた三角領域の面積に相当する。
【0075】時刻t2にて第1,第2のプレス機100
A,100Bの各クランク軸108の同期がとれるため
には、θ1=θ2が成立する。よって、式(1)=式
(2)から、 Δθ(t2−t0)+θ01=Δθ(t2−t1)・1/2+θ02…(3)
【0076】式(3)を変形して、第2のプレス機10
0Bにてクラッチオン制御を開始する時の第1のプレス
機100Aのクランク軸108の角度θ01は、 θ01=−Δθ(2t0+t1+t2)/2+θ02…(4) となる。
【0077】ここで、t0=0、θ02=0とすると、 θ01=−Δθ(t1+t2)/2…(5) となる。この式(5)で示される角度は、図12にてハ
ッチングされた2つの三角領域の和である台形領域の面
積に相当する。
【0078】この式(5)の意味するところは、第2の
プレス機100Bのクランク軸108の停止角度に対し
て、第1のプレス機100Bのクランク軸108が、式
(5)で示されるθ01の角度の絶対値の角度だけ手前
の角度に到達した時に、第2のプレス機100Bにてク
ラッチオン制御を開始すれば、時刻t2にて第1,第2
のプレス機100A,100Bの同期がとれることであ
る。
【0079】このように、後にクラッチ接続されるプレ
ス機の実際のクラッチ接続特性を考慮して、位相差0で
の同期制御開始が可能となる。
【0080】また、クラッチオフ時にも、各プレス機1
00A,100Bでのクラッチ切断特性等を考慮して、
各プレス機のクラッチオフタイミングを制御しても良
い。
【0081】以上の説明は、位相差が0の場合のクラッ
チオン、オフタイミングについてであるが、位相差が存
在する場合には、さらにその位相差分だけクラッチオ
ン、オフタイミングを進めるか送らせればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプレスシステムの概
略説明図である。
【図2】図1に示すシステムにて各プレス機を同期動作
させた時の周辺装置の一例を示す機能ブロック図であ
る。
【図3】図1に示すシステムにて各プレス機を同期動作
させた時の周辺装置の他の例を示す機能ブロック図であ
る。
【図4】図1に示すシステムにて各プレス機を非同期動
作させた時の周辺装置の機能ブロック図である。
【図5】図3に示す同期動作及び図4に示す非同期動作
を実施できる周辺装置の機能ブロック図である。
【図6】(A)(B)(C)は、加速時の速度変化を有
する基準速度情報と、その速度変化が緩和された基準速
度情報とを示す特性図である。
【図7】(A)(B)(C)は、減速時の速度変化を有
する基準速度情報と、その速度変化が緩和された基準速
度情報とを示す特性図である。
【図8】図5のマスター位相生成器にて生成される基準
回転位置情報を示す特性図である。
【図9】図8に示す基準回転位置情報を位相シフトした
状態を示す特性図である。
【図10】図8に示す基準回転位置情報がクラッチ接続
時に補正された補正後の基準回転位置情報を示す特性図
である。
【図11】クラッチオンタイミングを説明するための特
性図である。
【図12】クラッチオン制御の開始角度を説明するため
の特性図である。
【符号の説明】
100A 第1のプレス機 100B 第2のプレス機 102 モータ 104 フライホイール 106 スライド 108 クランク軸(駆動軸) 110 電磁弁 112 クラッチ 120,124 第1のエンコーダ,微分器(第1の検
出手段) 122 第2のエンコーダ(第2の検出手段) 130 モータ駆動制御回路 132 速度レギュレータ 134 電流レギュレータ 136 電流レート設定部 138 ゲートパルス発生器 140 駆動回路 200 周辺装置 210,210A,210B 基準速度情報生成部(第
1の生成手段) 212A S−フォーム生成部(速度変化率緩和手段) 214A,214B,216A,216B 差分器(補
正手段) 222A Δθ生成部(第1の生成ブロック) 224A マスター位相生成部(第2の生成ブロック) 226A クラッチオン/オフレート設定部(補正ブロ
ック) 228A 位相レギュレータ 220,220A,220B 基準回転位置情報生成部
(第2の生成手段) 230,232 ディジタル−アナログ変換器 240A クラッチオンスイッチ 250A 位相差設定部(位相差設定手段) 252A レート設定部 300 同期用SPMデータ設定部 302 第1のSPMデータ設定部 304 第2のSPMデータ設定部 310 操作部 320 クラッチオン/オフタイミングコントローラ 322,324 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E089 EA01 EA04 EB01 EB02 EB05 EC05 ED02 EE01 FA03 FB05 FC01 4E090 AA01 AB01 BA02 BB01 BB03 CC01 EA01 EB01 GA02 GA06 HA01 5H550 AA18 DD01 DD06 FF02 FF04 GG03 JJ23 JJ25 LL07 LL36 MM01 PP01 5H572 AA20 BB06 DD01 DD07 EE01 FF01 FF03 GG02 GG04 HC07 JJ23 JJ25 LL07 LL22 LL33 MM01 PP01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、前記モータにより駆動される
    フライホイールの回転力がクラッチを介して伝達される
    駆動軸と、前記駆動軸により駆動されるスライドとをそ
    れぞれ有する複数台のプレス機を、各々の前記駆動軸の
    回転位置が同期するように駆動制御するプレス機の同期
    駆動制御方法において、 前記複数台のプレス機の各々に対して、各々の前記モー
    タに基準速度情報を設定する第1工程と、 前記複数台のプレス機の各々の前記クラッチを断続する
    第2工程と、 前記複数台のプレス機の各々にて、設定された前記前記
    基準速度情報中の速度変化率を、前記クラッチの切断時
    には第1のレートで緩和された第1の速度変化率に変換
    し、前記クラッチの接続時には前記第1の速度変化率よ
    りもさらに緩和された第2の速度変化率に変換する第3
    工程と、 前記複数台のプレス機の各々にて、前記第1または前記
    第2の速度変化率を有する前記基準速度情報に基づいて
    基準回転位置情報を生成する第4工程と、 前記複数台のプレス機の各々にて、前記クラッチの切断
    時に前記モータを駆動制御する第5工程と、 前記複数台のプレス機の各々にて、前記クラッチの接続
    時に前記モータを駆動制御する第6工程と、 を有し、 前記複数台のプレス機の各々にて実施される前記第5工
    程は、 前記モータの実速度情報を検出する工程と、 前記実速度情報と前記第1の速度変化率を有する前記基
    準速度情報とに基づいて、前記モータを駆動制御する工
    程と、 を有し、 前記複数台のプレス機の各々にて実施される前記第6工
    程は、 前記モータの実速度情報を検出する工程と、 前記駆動軸の実回転位置情報を検出する工程と、 前記駆動軸の実回転位置情報と前記基準回転位置情報と
    を比較する工程と、 その比較結果に基づいて、前記第2の速度変化率を有す
    る前記基準速度情報を各々の前記プレス機固有の基準速
    度情報に補正する工程と、 前記固有の基準速度情報と前記実速度情報とに基づい
    て、前記モータを駆動制御する工程と、 を有することを特徴とするプレス機の同期駆動制御方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記基準速度情報中の速度変化率は、加速変化率と減速
    変化率とを含み、 前記第1,第2のレートの各々は、前記加速変化率を緩
    和する比率が、前記減速変化率を緩和する比率よりも高
    く設定されていることを特徴とするプレス機の同期駆動
    制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記基準速度情報は、前記複数台のプレス機の各々の前
    記モータに対して共通であることを特徴とするプレス機
    の同期駆動制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、 前記第6工程は、前記複数台のプレス機の各々の前記ク
    ラッチの接続直後の所定期間内に、1台の前記プレス機
    の前記クラッチの接続特性に基づいて、前記基準回転位
    置情報を補正する工程を含むことを特徴とするプレス機
    の同期駆動制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、 前記第6工程は、前記複数台のプレス機の各々の前記ク
    ラッチの接続直後の所定期間内に、前記複数台のプレス
    機の各々にて固有の前記クラッチの接続特性に基づい
    て、前記基準回転位置情報を補正する工程を含むことを
    特徴とするプレス機の同期駆動制御方法。
  6. 【請求項6】 モータと、 前記モータにより駆動されるフライホイールの回転力の
    伝達を断続するクラッチと、 前記クラッチを介して伝達された動力によりスライドを
    駆動する駆動軸と、 前記モータの実速度情報を検出する第1の検出手段と、 前記駆動軸の実回転位置情報を検出する第2の検出手段
    と、 前記モータの基準速度情報を生成する第1の生成手段
    と、 前記前記基準速度情報中の速度変化率を、前記クラッチ
    の切断時には第1のレートで緩和された第1の速度変化
    率に変換し、前記クラッチの接続時には前記第1の速度
    変化率よりもさらに緩和された第2の速度変化率に変換
    する速度変化率緩和手段と、 前記第1または前記第2の速度変化率を有する前記基準
    速度情報に基づいて、前記駆動軸の基準回転位置情報を
    生成する第2の生成手段と、 前記クラッチの接続時に、前記駆動軸の前記実回転位置
    情報と前記基準回転位置情報とのずれに基づいて、前記
    第2の速度変化率を有する前記基準速度情報を補正する
    補正手段と、 前記クラッチの切断時には、前記モータの実速度情報と
    前記第1の速度変化率を有する前記基準速度情報とに基
    づいて前記モータを駆動制御し、前記クラッチの接続時
    には、前記モータの実速度情報と、前記補正手段にて補
    正された前記基準速度情報とに基づいて前記モータを駆
    動制御するモータ駆動制御回路と、を有することを特徴
    とするプレス機。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記基準速度情報中の速度変化率は、加速変化率と減速
    変化率とを含み、 前記第1,第2のレートの各々は、前記加速変化率を緩
    和する比率が、前記減速変化率を緩和する比率よりも高
    く設定されていることを特徴とするプレス機。
  8. 【請求項8】 請求項6または7において、 前記第1の生成手段は、前記クラッチの接続直後の所定
    期間内に、前記クラッチの接続特性に基づいて、前記基
    準速度情報を補正する補正ブロックを有することを特徴
    とするプレス機。
  9. 【請求項9】 請求項6乃至8のいずれかにおいて、 前記第2の生成手段は、前記第1の生成手段からの前記
    基準速度情報に基づいて、所定単位時間毎の前記駆動軸
    の単位回転位置情報を生成する第1の生成ブロックと、 前記単位回転位置情報を前記所定期間毎に累積して、前
    記基準回転位置情報を生成する第2の生成ブロックと、 を有することを特徴とするプレス機。
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