JP2001300222A - 気体浄化用フィルター及び気体浄化用フィルター部材 - Google Patents

気体浄化用フィルター及び気体浄化用フィルター部材

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JP2001300222A
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Yasunori Hotta
靖則 堀田
Masayuki Hasegawa
雅之 長谷川
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Futamura Chemical Industries Co Ltd
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Futamura Chemical Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸性薬品、アルカリ性薬品、有機溶剤に対し
て耐性を有し、かつアミン臭を発しない吸着性能の良好
なフィルター及びフィルター部材を提供する。 【解決手段】 ポリエステル又は塩化ビニリデンからな
る通気性基材11に、粒径0.2〜1.0mmの範囲に
あって粒径分布幅0.2mm以内に90%以上含まれる
活性炭を付着させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気清浄機やク
リーンルームにおける被処理ガス流通部に用いられる気
体浄化用フィルター及び気体浄化用フィルター部材に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気清浄機やクリーンルームにお
ける被処理ガス流通部に用いられるフィルターとして、
ポリウレタンフォームに活性炭粒子を固着したものがあ
る(特開昭60−14909)。
【0003】しかし、前記ポリウレタンフォームには、
エステル系とエーテル系のものが存在し、エステル系の
ものにあっては酸及びアルカリ性薬品によって加水分解
を起こす不具合があり、他方、エーテル系のものにあっ
ては有機溶剤で膨潤する不具合がある。そのため、被処
理ガスに酸やアルカリ性薬品あるいは有機溶剤のガスが
含まれていると、フィルターの耐久性が損なわれたり、
良好な吸着性を発揮できなくなったりする。
【0004】さらに、前記ポリウレタンフォームには、
該フォームの製造時に添加された3級アミンが少なから
ず残存するため、アミン臭が発生し、フィルターの用途
によっては不都合を来すことがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の点
に鑑みなされたもので、酸性薬品、アルカリ性薬品、有
機溶剤に対して耐性を有し、かつアミン臭を発しない吸
着性能の良好な気体浄化用フィルター及び気体浄化用フ
ィルター部材を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明の気
体浄化用フィルターは、ポリエステル又は塩化ビニリデ
ンからなる通気性基材に、粒径0.2〜1.0mmの範
囲にあって粒径分布幅0.2mm以内に90%以上含ま
れる活性炭、あるいは粒径0.3〜1.2mmのイオン
交換樹脂を付着させたことを特徴とする。
【0007】また、この発明の気体浄化用フィルター部
材は、ポリエステル又は塩化ビニリデンからなる通気性
基材に、粒径0.2〜1.0mmであって粒径分布幅
0.2mm以内に90%以上含まれる活性炭、あるいは
粒径0.3〜1.2mmのイオン交換樹脂を付着させた
フィルターが、両側の開口したフレームに収容されてい
ることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係る気
体浄化用フィルターを示す斜視図、図2は図1のフィル
ターの一部を拡大して示す概略図、図3は補強繊維を嵩
高不織布内に埋設した場合を示す斜視図、図4はこの発
明の他の実施例に係る気体浄化用フィルターを示す斜視
図、図5はこの発明の実施例に係る気体浄化用フィルタ
ー部材の斜視図である。
【0009】図1及び図2に示すように、この発明一実
施例に係るフィルター10は、嵩高不織布11aからな
る通気性基材11に活性炭13またはイオン交換樹脂1
4が付着したものからなる。
【0010】通気性基材11を構成する嵩高不織布11
aは、所定長の繊維12が、嵩高不織布11aの厚み方
向や嵩高不織布11aの表面と平行な方向等、適宜の方
向へ円弧状等に屈曲して、互いに絡み合いまたは融着等
したもので、公知のものが用いられる。また、繊維12
は釣り糸のように1本毎がバラバラにされたものや、木
綿糸等のように複数本の繊維が捻れ等により所定太さの
糸状にされたもの等、適宜のもので構成される。
【0011】嵩高不織布11aを構成する繊維12の材
質は、酸、アルカリに対して安定しているポリエステル
又は塩化ビニリデンで構成される。また、通気抵抗の極
端な増大を防いで効率のよい吸着を行うため、繊維12
の平均径(1本毎がバラバラになっている場合は1本の
太さ、複数本が捻れ等により糸状になったものはその複
数本からなる糸状の太さ)は0.1〜0.3mm、嵩高
不織布11aの厚みは5〜20mmとするのが好まし
い。特に、前記嵩高不織布11aの厚みは、前記通気抵
抗の増大防止の他に、活性炭13またはイオン交換樹脂
14を嵩高不織布11aに付着させる際に、嵩高不織布
11a内の中心部まで活性炭13またはイオン交換樹脂
14を侵入させて付着させ易くする上で重要である。
【0012】さらに、前記嵩高不織布11a内には、フ
ィルター10の形状保持性を高めるため、あるいは強度
を高めるために、図3に示すように、補強繊維15を格
子状に埋設してもよい。また、補強繊維15は、補強繊
維15同士の交差部16が融着等によって結合され、そ
れによって、形状保持性及び剛性がより高められたもの
でもよい。補強繊維15としては、酸、アルカリに対し
て安定しているポリエステル、塩化ビニリデンからなる
ものが好ましい。
【0013】活性炭13及びイオン交換樹脂14は、被
処理ガス中の所要の物質を吸着除去するためのもので、
いずれか一方あるいは両方が前記嵩高不織布11aに付
着される。活性炭13には、酸性ガスやアルカリ性ガス
の除去のために、燐酸等の酸性薬品や苛性ソーダ等のア
ルカリ性薬品が添着されることもある。また、イオン交
換樹脂14は、酸性薬品やアルカリ性薬品の添着されて
いない活性炭13のみでは除去し難い酸性ガスやアルカ
リ性ガスを除去するのに有効なものものであり、公知の
ものを用いることができる。このイオン交換樹脂として
は、カチオン型、アニオン型があり、いずれも使用する
ことができる。
【0014】活性炭13は、脱落等少なく確実に通気性
機材11に付着でき、しかも吸着表面積を大きくできる
ようにするため粒径が0.2〜1.0mmの範囲のもの
で、しかも均一な品質が得られるように、粒径分布幅
0.2mmの間に90%以上含まれる粒状又は球状のも
のが好ましい。特に球状の活性炭は、活性炭の表面積を
効率良く大にできるため、好ましい。
【0015】イオン交換樹脂14についても、脱落等少
なく確実に通気性基材11に付着でき、しかも吸着表面
積を大きくできるようにするため粒径が0.3〜1.2
mmの粒状のものが好ましい。
【0016】また、前記範囲の活性炭13又はイオン交
換樹脂14とすれば、活性炭13及びイオン交換樹脂1
4を通気性基材11内に効率よく侵入させて付着させる
ことができると共に、通気性基材11内又は表面に設け
られる後述のバインダー内に活性炭13及びイオン交換
樹脂14が完全に埋没せず、活性炭及びイオン交換樹脂
が被処理ガスと効率よく接触するようになる。
【0017】前記活性炭13及びイオン交換樹脂14の
通気性基材11への付着は、予め通気性基材11の繊維
12に付着させたバインダーを介して行われる。通気性
基材11に対するバインダーの付着は適宜の方法で行わ
れるが、例を示せば、通気性基材11の表面にバインダ
ーを塗布して通気性基材11に浸透させることにより、
あるいはバインダーが収容された容器に通気性基材11
を浸漬させることにより行うことができる。前記バイン
ダーとしては、アクリル系、ウレタン系、PVA系、C
MC系等が挙げられるが、それらの中でも接着強度の強
いアクリル系バインダーが好適である。
【0018】また、前記通気性基材11の繊維12に付
着させたバインダーに対する活性炭13及びイオン交換
樹脂14の付着は、適宜の方法、例えば、バインダー付
着後の通気性基材11の表面に活性炭13及びイオン交
換樹脂14を散布することにより行われる。前記活性炭
13及びイオン交換樹脂14の付着後、バインダーの乾
燥が行われる。その乾燥温度は、適宜の温度とされる
が、特に前記イオン交換樹脂がカチオン型の場合は10
0℃程度、アニオン型の場合は50℃以下の乾燥が好ま
しい。
【0019】図4は、他の実施例に係る気体浄化用フィ
ルター20の斜視図である。この例のフィルター20
は、通気性基材21がネット状部材21aからなる点を
除き、前記図1ないし図3に示したフィルター10と同
様の構成からなる。
【0020】前記ネット状部材21aは、酸、アルカリ
に対して安定しているポリエステル又は塩化ビニリデン
で構成される。このネット状部材21aは、釣り糸のよ
うに適宜の太さとされた1本単位の繊維を、あるいは複
数本の繊維が捻れ等により糸状にされたもの等を格子状
に編んだり、格子部を融着等したり、あるいは樹脂シー
トをネット状に打ち抜く等により形成されたもので構成
される。
【0021】前記ネット状部材21aに対する活性炭1
3又はイオン交換樹脂14の付着も、前記フィルター1
0と同様のバインダーで行われる。また、この例の気体
浄化用フィルター20は、適宜複数枚重ねられて使用さ
れる。
【0022】次にこの発明の一実施例に係る気体浄化用
フィルター部材30について説明する。図5に示すフィ
ルター部材30は、前記構成の気体浄化用フィルター1
0(又は20)をフレーム40内に収容した構成からな
る。
【0023】前記フレーム40は、アルミニウム等の金
属製あるいはプラスチック製の枠状体からなり、両側4
1,42に各々開口部43が形成されている。前記両側
の開口部43には金網やラス網等の通気性部材44がフ
ィルター10(20)保護のために設けられる。このフ
ィルター部材30は、一方の側41の開口部43が被処
理ガスの流入側、反対側42の開口部が被処理ガスの出
口側とされ、空気清浄機等の被処理ガス流路に設けられ
る。このフィルター部材30によれば、フレーム40に
よりフィルター10(20)が保護され、しかもフィル
ターの交換等の際には、フレーム40ごと交換すればよ
く、取り扱い及び作業が容易になる。なお、前記通気性
基材21としてネット状部材21aを用いるフィルター
20については、該フィルター20が被処理ガスの流れ
方向に対して交差するように、フレーム40の開口面と
平行にあるいは傾斜した状態でフレーム40内に収容さ
れる。また、前記フレーム40内に収容されるフィルタ
ー10(20)は、一枚(一層)に限られず、複数枚
(複数層)重ねたものでもよい。
【0024】
【実施例】以下、さらに具体的な実施例について示す。 ・実施例1 塩化ビニリデン製嵩高不織布(厚み:10mm、目付
量:700g/m)をアクリル系バインダーに漬けた
後、絞りローラで押圧し、余分なバインダーを除去して
300g/mのバインダーを嵩高不織布の表面及び内
部に付着させた。次いで、粒状活性炭(二村化学工業
(株)製、太閤CGシリーズ、粒径:0.5〜0.7m
m、ヨウ素吸着力:1650mg/g)を、前記嵩高不
織布の表面に散布しながら振動を与えて1200g/m
付着させた。その後100℃で乾燥して実施例1のフ
ィルターを得た。
【0025】このようにして得られた実施例1のフィル
ターから所要寸法のテストピースを裁断し、次のように
してトルエンの吸着試験を行った。
【0026】 「トルエン吸着試験」 <テスト条件> テストピース ―――― 25mmφ 対象ガス ―――――― トルエン 100ppm 空間速度(SV値) − 18000(1/h) ガス通気量 ――――― 3L/min 入り口ガス温度 ――― 21〜23℃ 入り口ガス湿度 ――― 50RH% カラム ――――――― 25mmφ×350mmh 充填長さ ―――――― 20mm ガス測定方法 ―――― 検知管法 ガステック検知管 122,122L
【0027】<トルエン除去結果>結果は図6のとおり
であった。この結果より80%破過点でのトルエンの吸
着量は、活性炭量から計算すると83%に達しており、
優れたトルエン吸着除去性を発揮しているのがわかる。
【0028】・実施例2 実施例1と同様にして塩化ビニリデン製嵩高不織布(厚
み:10mm、目付量:700g/m)に、アクリル
系バインダーを300g/m付着させた。次いで、予
め燐酸を添着しておいた球状活性炭(クレハ化学工業
(株)製、クレハ球状炭、粒径:0.55〜0.65m
m、ヨウ素吸着力:1000mg/g)を、前記嵩高不
織布表面に散布しながら振動を与えて2800g/m
付着させた。その後100℃で乾燥して実施例2のフィ
ルターを得た。
【0029】前記実施例2のフィルターから所要寸法の
テストピースを裁断し、次のようにしてアンモニアの吸
着試験を行った。
【0030】 「アンモニア吸着試験」 <テスト条件> テストピース ―――― 25mmφ 対象ガス ―――――― アンモニア 100ppm 空間速度(SV値) − 24000(1/h) ガス通気量 ――――― 4L/min 入り口ガス温度 ――― 23〜25℃ 入り口ガス湿度 ――― 50RH% カラム ――――――― 25mmφ×350mmh 充填長さ ―――――― 20mm ガス測定方法 ―――― 検知管法 ガステック検知管 3M,3L
【0031】<アンモニア除去結果>結果は図7のとお
りであった。この結果より80%破過点でのアンモニア
の吸着量は、燐酸添着量からアンモニアの反応量を計算
すると70%であった。
【0032】・実施例3 実施例1と同様にして塩化ビニリデン製嵩高不織布(厚
み:10mm、目付量:700g/m)に、アクリル
系バインダーを300g/m付着させた。次いで、陽
イオン交換樹脂粒子(ローム・アンド・ハース社製、デ
ュオライトC20H、粒径:0.3〜1.2mm、ヨウ
素吸着力:1000mg/g)を、前記嵩高不織布表面
に散布しながら振動を与えて1200g/m付着させ
た。その後100℃で乾燥して実施例3のフィルターを
得た。この実施例3のフィルターに対し、実施例2と同
様にしてアンモニアの吸着試験を行った。
【0033】<アンモニア除去結果>結果は図8のとお
りであった。この結果より90%破過点でのアンモニア
の吸着量は85%であり、良好な吸着性能であった。
【0034】・実施例4 ポリエステル製ネット(新興産業(株)製、商品名:ラ
ッセレール、目付量:68g/m)をアクリル系バイ
ンダーに漬けた後、絞りローラで押圧し、余分なバイン
ダーを除去して65g/mのバインダーをネットに付
着させた。次いで、粒状活性炭(二村化学工業(株)
製、太閤CGシリーズ、粒径:0.5〜0.7mm、ヨ
ウ素吸着力:1650mg/g)を、前記ネットの表面
に散布して500g/m付着させた。その後100℃
で乾燥して実施例4のフィルターを得た。
【0035】このようにして得られた実施例4のフィル
ターから所要寸法のテストピースを裁断し、15枚重ね
て実施例1と同様にしてトルエン吸着試験を行ったと。
その結果、80%破過点でのトルエンの吸着量は、活性
炭量から計算すると75%に達しており、優れたトルエ
ン吸着除去性を発揮しているのがわかる。
【0036】・実施例5 実施例4と同様にしてポリエステル製ネット(新興産業
(株)製、商品名:ラッセレール、目付量:68g/m
)に、アクリル系バインダーを65g/m付着させ
た。次いで、予め燐酸を添着しておいた球状活性炭(ク
レハ化学工業(株)製、クレハ球状炭、粒径:0.55
〜0.65mm、ヨウ素吸着力:1000mg/g)
を、前記ネット表面に散布して550g/m付着させ
た。その後100℃で乾燥して実施例5のフィルターを
得た。
【0037】前記実施例5のフィルターから所要寸法の
テストピースを裁断し15枚重ねて、実施例2と同様に
してアンモニアの吸着試験を行った。その結果、80%
破過点でのアンモニアの吸着量は、燐酸添着量からアン
モニアの反応量を計算すると80%であった。
【0038】・実施例6 実施例4と同様にしてポリエステル製ネット(新興産業
(株)製、商品名ラッセレール、目付量:68g/
)に、アクリル系バインダーを65g/m付着さ
せた。次いで、陽イオン交換樹脂粒子(ローム・アンド
・ハース社製、デュオライトC20H、粒径:0.3〜
1.2mm、ヨウ素吸着力:1000mg/g)を、前
記ネット表面に散布して480g/m付着させた。そ
の後100℃で乾燥して実施例6のフィルターを得た。
この実施例6のフィルターを実施例5と同様にして15
枚重ねてアンモニアの吸着試験を行った。その結果、9
0%破過点でのアンモニアの吸着量は80%であり、良
好な吸着性能であった。
【0039】
【発明の効果】以上図示し説明したように、請求項1の
発明による気体浄化用フィルターは、ポリエステル又は
塩化ビニリデンからなる通気性基材に、粒径0.2〜
1.0mmの範囲にあって粒径分布幅0.2mm以内に
90%以上含まれる活性炭を付着させたものであるた
め、酸性薬品、アルカリ性薬品、有機溶剤に対して耐性
を有し、かつアミン臭を発しなく、吸着性能も良好であ
る。
【0040】請求項2の発明による気体浄化用フィルタ
ーは、活性炭が球状であるため、活性炭の吸着表面積が
大きく、しかも通気性基材に付着させる際に他の活性炭
等の接触によっても粉末になり難いので、気体に対する
吸着性が良好になる。
【0041】また、請求項3の発明に係る気体浄化用フ
ィルターによれば、ポリエステル又は塩化ビニリデンか
らなる通気性基材に、粒径0.3〜1.2mmのイオン
交換樹脂を付着させたものであるため、酸性薬品、アル
カリ性薬品、有機溶剤に対して耐性を有し、かつアミン
臭を発しないのみならず、活性炭のみでは吸着除去でき
ないアンモニア等のガスに対して優れた除去作用を有す
る。
【0042】請求項4の発明によれば、前記通気性基材
が嵩高不織布であるため、ウレタンフォームのような小
さな骨格と比べて繊維間を大きくできるので、通気抵抗
を小さくしてフィルターとしての効率を高めることがで
きる。さらには、嵩高不織布に活性炭又はイオン交換樹
脂を付着させる際には、活性炭やイオン交換樹脂を嵩高
不織布表面から散布しても嵩高不織布内に活性炭やイオ
ン交換樹脂を確実に侵入させて付着させることができる
ので、嵩高不織布に対する活性炭及びイオン交換樹脂の
量を簡単に多くでき、フィルター容積の割に高い吸着性
を得ることができる。
【0043】請求項5の発明によれば、前記通気性基材
がネット状部材からなるため、ウレタンフォームのよう
な小さな骨格と比べて格子間を大きく設定できるので、
通気抵抗を小さくしてフィルターとしての効率を高める
ことができ、さらには、活性炭又はイオン交換樹脂の付
着も容易である。
【0044】請求項6の発明に係る気体浄化用フィルタ
ー部材によれば、前記のように酸性薬品、アルカリ性薬
品、有機溶剤に対して耐性を有し、かつアミン臭を発し
なく、気体浄化作用に優れるフィルターがフレーム内に
収容されているため、フィルター交換等の際の取り扱い
が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る気体浄化用フィルタ
ーの斜視図である。
【図2】図1のフィルターにおける嵩高不織布の一部を
拡大して示す概略図である。
【図3】補強繊維を嵩高不織布内に埋設した場合を示す
斜視図である。
【図4】他の実施例に係る気体浄化用フィルターの斜視
図である。
【図5】この発明の一実施例に係るフィルターを用いる
気体浄化用フィルター部材を示す斜視図である。
【図6】実施例1に対するトルエン除去結果を示す図で
ある。
【図7】実施例2に対するアンモニア除去結果を示す図
である。
【図8】実施例3に対するアンモニア除去結果を示す図
である。
【符号の説明】
10,20 気体浄化用フィルター 11,21 通気性基材 11a 嵩高不織布 12 嵩高不織布の繊維 13 活性炭 14 イオン交換樹脂 21a ネット状部材 30 気体浄化用フィルター部材 40 フレーム 43 開口部 44 通気性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA05 BB02 CC08 HH05 JJ04 KK08 LL10 MM05 NN26 NN27 4D019 AA01 BA13 BB03 BB12 BC04 BC05 BC10 CA10 CB01 DA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル又は塩化ビニリデンからな
    る通気性基材に、粒径0.2〜1.0mmの範囲にあっ
    て粒径分布幅0.2mm以内に90%以上含まれる活性
    炭を付着させたことを特徴とする気体浄化用フィルタ
    ー。
  2. 【請求項2】 活性炭が球状であることを特徴とする請
    求項1記載の気体浄化用フィルター。
  3. 【請求項3】 ポリエステル又は塩化ビニリデンからな
    る通気性基材に、粒径0.3〜1.2mmのイオン交換
    樹脂を付着させたことを特徴とする気体浄化用フィルタ
    ー。
  4. 【請求項4】 通気性基材が嵩高不織布であることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の気体
    浄化用フィルター。
  5. 【請求項5】 通気性基材がネット状部材からなること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
    気体浄化用フィルター。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    の気体浄化用フィルターが、両側の開口したフレームに
    収容されていることを特徴とする気体浄化用フィルター
    部材。
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