JP2001295628A - マイクロ波でspmを焼却するdpf装置 - Google Patents

マイクロ波でspmを焼却するdpf装置

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JP2001295628A JP2000113719A JP2000113719A JP2001295628A JP 2001295628 A JP2001295628 A JP 2001295628A JP 2000113719 A JP2000113719 A JP 2000113719A JP 2000113719 A JP2000113719 A JP 2000113719A JP 2001295628 A JP2001295628 A JP 2001295628A
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particulate matter
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英男 河村
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    • F01N3/00Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust
    • F01N3/02Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust
    • F01N3/021Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters
    • F01N3/023Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters using means for regenerating the filters, e.g. by burning trapped particles
    • F01N3/027Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters using means for regenerating the filters, e.g. by burning trapped particles using electric or magnetic heating means
    • F01N3/028Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters using means for regenerating the filters, e.g. by burning trapped particles using electric or magnetic heating means using microwaves

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 このDPF装置は,排気ガス中のパティキュ
レート物質をフィルタで捕集し,捕集されたパティキュ
レート物質をマイクロ波によって加熱焼却する。 【解決手段】 このDPF装置は,ケース2内に配置さ
れた排気ガスに含まれるパティキュレート物質を捕集す
るフィルタ3,及び捕集されたパティキュレート物質を
焼却するためマイクロ波を発振するマイクロ波発生装置
1を有する。ケース2は,金属製内壁プレート6,金属
製外壁プレート5及び断熱材4から形成され,マイクロ
波発生装置1で発振したマイクロ波は,ケース2に設け
られた導波管12を通じてケース2内に導入され,フィ
ルタ3に捕集されたパティキュレート物質を焼却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,ディーゼルエン
ジンから排出される排気ガス中のパティキュレートを捕
集してマイクロ波を利用してSPMを焼却するDPF装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,エンジンの排気ガスを処理する排
気ガス処理装置は,排気管に配設したフィルタの面積を
大きく形成すると共にフィルタに対して加熱コイルを取
り付け,排気ガスに含まれるカーボン等のパティキュレ
ート物質をフィルタの前面部に堆積させて捕集し,次い
でフィルタに堆積したカーボンを加熱コイルを通電して
加熱してカーボンを加熱燃焼させて焼却し,フィルタを
再生している。
【0003】例えば,実開平1−144427号公報に
開示されたディーゼルパティキュレートフィルタ装置
は,排気ガスをフィルタ本体に通し,該フィルタ本体で
排気ガス中のカーボン,スモーク等のパティキュレート
を捕集し,フィルタ本体にパティキュレートが堆積して
目詰まりした場合に,フィルタ本体に排気ガスを流すの
を遮断し,別のフィルタ本体に排気ガスを流すように切
り換え,目詰まりしたフィルタ本体の下流側から空気を
送り込み,フィルタ本体を加熱して目詰まりしているパ
ティキュレートを焼却するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ディーゼルエンジンか
ら排出される排気ガス中には,カーボン,スモーク,H
C,SOX 等のパティキュレート物質が含まれている
が,パティキュレート物質は,カーボンと炭化水素の合
成物であり,その大きさは,極めて大きい粒子から小さ
いもの,具体的には,40μm〜0.1μmの粒径の範
囲であり,20μm程度のものが多く,これらのサイズ
のものが排気ガス中に分散している。特に,パティキュ
レート物質のサイズ中で,2.5μm以下の小さい粒径
のものが,環境上,喘息等の人体に悪影響を与えるとい
うことで問題とされている。
【0005】しかしながら,ディーゼルパティキュレー
トフィルタ装置で微粒子のパティキュレート物質を捕集
する場合に,微粒子が繊維フィルタの繊維間の交差空間
を通り抜けて排出される恐れがあり,これらのフィルタ
によって微粒子を捕集することが極めて困難である。そ
こで,これらの粒子径の小さなパティキュレート物質を
捕集することが,大気汚染を防止する上からも大きな問
題になっている。
【0006】また,ディーゼルパティキュレートフィル
タで捕集されたパティキュレートは,酸素が存在して約
600℃以上に加熱されると,酸素と反応して容易に燃
焼して焼却させることができる。そこで,ディーゼルパ
ティキュレートフィルタには,フィルタ本体で捕集され
たパティキュレートを加熱焼却してフィルタ本体を再生
できる機能を有する必要がある。そこで,フィルタ本体
を再生するため,フィルタ本体に排気ガスを流しながら
金網に通電し,パティキュレートの燃焼状態に温度を昇
温することが考えられる。
【0007】また,フィルタをセラミックス繊維で作製
した場合には,繊維間に堆積されたパティキュレート
は,約600℃以上の温度に昇温されると,着火燃焼し
て焼却される。セラミック繊維がランダムに積層された
フィルタ用繊維間に堆積したパティキュレートは三次元
的に堆積しているので,パティキュレート間に隙間が形
成され易く,パティキュレート間をぬって排気ガスが通
過し易く,排気ガスに含まれている空気によってパティ
キュレートが着火燃焼することになる。
【0008】ところで,マイクロ波は,高周波電波によ
って発生する電子波であり,1GH Z 〜40GHZ の電
子波であり,通常,発振器としてマグネトロンを用い,
その熱陰極から出た電子が径方向電界と軸方向磁界の中
を動き,1GHZ 〜40GH Z の周波数領域で発生す
る。そこで,発生した電子波を,パティキュレート物質
等の物体に吸収させ振動させ,発熱反応を起こさせるこ
とが考えられる。マイクロ波は,カーボン,水分に吸収
され,また,テフロン(登録商標),ポリエチレン,セ
ラミックス,プラスチックには吸収され難く透過し,金
属を透過することなく,金属表面で反射されるという特
性を持っている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は,上記
の問題を解決することであり,内壁面を金属プレートで
形成したケース内に,セラミック繊維,ハニカム等の材
料から構成したフィルタを配置し,マイクロ波発生装置
で発振させたマイクロ波によってフィルタに捕集された
パティキュレート物質即ちSPMを着火燃焼させて焼却
し,フィルタを再生するディーゼルパティキュレートフ
ィルタ装置即ちDPF装置を提供することである。
【0010】この発明は,エンジンからの排気ガスを排
出する排気管に配置されたケース,前記ケース内に配置
された排気ガスに含まれるパティキュレート物質を捕集
するセラミックス製フィルタ,及び前記フィルタに捕集
された前記パティキュレート物質を焼却するためマイク
ロ波を発振するマイクロ波発生装置を具備し,前記ケー
スは内壁面を構成する金属製内壁プレート,外壁面を構
成する金属製外壁プレート及び前記内壁プレートと前記
外壁プレートとの間に介在された断熱材から形成され,
前記フィルタは前記排気ガスが通過する排気ガス通路を
備えたセラミックス製フィルタ本体から形成され,前記
エンジンに取り付けられた高周波交流発電機の出力を変
換し,前記ケースに巻回された磁場コイルにより磁場を
形成し,前記マイクロ波発生装置で発振したマイクロ波
は,前記ケースに設けられた導波管を通じて前記ケース
内に導入され,前記フィルタ本体に捕集された前記パテ
ィキュレート物質を焼却することから成るDPF装置に
関する。
【0011】前記マイクロ波発生装置は前記導波管に配
置されたマグネトロンによって構成され,前記マグネト
ロンは前記エンジンに設けた発電機で発電された電力を
昇圧した高電圧によって前記マイクロ波を発振する。
【0012】このDPF装置には,前記フィルタの上流
側と下流側との前記排気管には排気ガス圧を検出する圧
力センサがそれぞれ設けられ,コントローラは前記圧力
センサによる上流側と下流側との前記排気ガス圧の圧力
比が予め決められた値より大きいことに応答して前記マ
イクロ波発生装置によって発生する前記マイクロ波と磁
場コイルの磁力を増強する制御を行う。
【0013】前記フィルタ本体は,多数の長手方向通孔
を備えた多孔質セラミックスから作製されたハニカムフ
ィルタ本体から構成されている。
【0014】前記ハニカムフィルタ本体は,炭化ケイ
素,窒化ケイ素,アルミナ又はコーディエライトから成
り,前記長手方向通孔の両端が互い違いに閉鎖され,前
記通孔に前記パティキュレート物質が所定量以上堆積し
た時に,前記マイクロ波で前記パティキュレート物質が
焼却される。
【0015】前記フィルタ本体は,多数の通孔を備えた
セラミックス製の外側多孔筒体と内側多孔筒体,及び前
記外側多孔筒体と前記内側多孔筒体との間にランダムに
積層配置されたセラミックス製繊維部材から構成され,
前記内外の多孔筒体の側面を通過するように構成されて
いる。
【0016】前記セラミックス製繊維部材は,SiC繊
維,或いはアルミナ,Si3 4 又はシリカの耐熱性繊
維材の繊維表面にSiCのコーティングが施されてい
る。
【0017】このDPF装置は,上記のように構成した
ので,エンジンの運転時に,マグネトロンを作動して断
続的又は連続的にマイクロ波を発生させ,フィルタに捕
集されたパティキュレート物質即ちSPMをマイクロ波
によって着火燃焼させ,SPMを焼却し,フィルタを再
生して排気ガスを浄化する。マイクロ波は,マグネトロ
ンの発振器により高周波振動波を作り,高周波発振電力
による電圧変化により電子運動を励起し,カーボンを含
むSPMにマイクロ波を吸収させ,SPMを加熱焼却す
る。マイクロ波は,磁場中に発振されることで共振を起
こし,エネルギ密度が増加するので,SPMを焼却させ
たり,又はNOとHCとが反応してN2,H2 O,CO
2 に転化し,言い換えれば,NOX が還元される。
【0018】電源により駆動されたマグネトロンは,マ
イクロ波発生回路によってマイクロ波を発振させるもの
であり,交流をトランスで高圧化した電波を全波整流
し,或いは半波整流することによって,高周波振動マイ
クロ波を発生させる。高周波振動マイクロ波によって励
起された電波が物体即ちSPM中に吸収され,SPMの
みを振動させて発熱させるので,小さなエネルギでSP
Mを高温度に昇温し,SPMを焼却させることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下,図面を参照して,この発明
によるマイクロ波でSPMを焼却するDPF装置の実施
例を説明する。図1はこの発明によるマイクロ波でSP
Mを焼却するDPF装置の一実施例を示す概略説明図で
ある。
【0020】このマイクロ波でSPMを焼却するDPF
装置は,エンジンを構成する燃焼室からの排気ガスを排
出する排気管13に組み込まれ,排気ガス中に含まれる
パティキュレート物質(SPM)をフィルタ3で捕集
し,捕集されたパティキュレート物質をマイクロ波を発
生させ,該マイクロ波でパティキュレート物質を加熱焼
却し,排気ガスを浄化するものである。このDPF装置
は,二重壁のケース2内にハニカム構造のフィルタ3が
配置され,排気管13からの排気ガスがケース2内の上
流側排気ガス通路29に流入し,フィルタ3を通過して
浄化され,次いで,浄化された排気ガスはケース2内の
下流側排気ガス通路30から排気管13へ排出される。
【0021】ケース2は,内壁面を構成する透磁性の悪
い,例えば,オーステナイトステンレス等の金属製内壁
プレート6,外壁面を構成する金属製外壁プレート5及
び内壁プレート6と外壁プレート5との間に介在された
低熱伝導率のセラミックス等の断熱材4から形成されて
いる。内壁プレート6には,マイクロ波発生装置1のマ
グネトロン20で発振したマイクロ波を導入するため,
上流側排気ガス通路29に開口する導波管12が接続さ
れている。フィルタ3の下流側の排気管13には,マイ
クロ波がケース2以外の排気管13への漏出を防止する
ため,遮波プレート28が設けられている。遮波プレー
ト28は,排気ガスを通すように孔空きプレートが複数
枚積層して配置されている。また,図示していないが,
遮波プレートは,フィルタ3の上流側の排気管13に設
けることもできる。
【0022】マイクロ波を発振させるマイクロ波発生装
置1は,マグネトロン20と,マグネトロン20へ高電
圧を印加する電気回路によって構成され,電気回路はエ
ンジンに設けられた発電機で発電した電力を高電圧にし
てマグネトロン20によってマイクロ波を発振させる。
電気回路は,交流電源16からの電圧がトランス15に
よって高電圧にされ,交流電源17からの電圧がトラン
ス14によって高電圧にされ,それらの高電圧は,コン
トローラ10の指令でマグネトロン20に印加され,マ
グネトロン20からマイクロ波が発振される。マイクロ
波発生装置1は,コントローラ10の電源即ちバッテリ
26からの電力で作動される。また,エンジンには高周
波交流発電機48が設けられ,高周波交流発電機48の
出力は,コントローラ10で変換されてケース2に巻回
された磁場コイル49に供給され,ケース2内に磁場を
形成する。図中,21,22はダイオード,23,24
はコンデンサ,25は抵抗,及び27はアースを示す。
【0023】フィルタ3は,セラミックス製ハニカムフ
ィルタ本体から構成されている。ハニカムフィルタ本体
は,炭化ケイ素,窒化ケイ素,アルミナ又はコーディエ
ライトから成り,多数の長手方向通孔41,44を備え
た多孔質セラミックスから作製されたハニカムフィルタ
本体から構成され,軸方向の通孔41,44の両端を互
い違いに閉鎖し,通孔41,44にパティキュレート物
質が所定量以上堆積した時に,マイクロ波でパティキュ
レート物質を焼却するように構成されている。例えば,
フィルタ3における長手方向に延びる通孔41は,上流
側排気ガス通路29側に入口42を形成し,下流側排気
ガス通路30側が閉鎖され,また,長手方向に延びる隣
接する通孔44は,上流側排気ガス通路29側が閉鎖さ
れ,下流側排気ガス通路30側に出口43が形成されて
いる。入口42から通孔41に流入した排気ガスは,通
孔41の壁を通過して隣接する通孔44へ通過し,通孔
44の出口43から下流側排気ガス通路30へ放出され
る。
【0024】このDPF装置では,ケース2には,導波
管12が接続された内壁プレート6にマイクロ波を導入
する入口部47が形成され,マグネトロン20で発振さ
れたマイクロ波は入口部47から内壁プレート6内に導
入され,フィルタ3に捕集されたパティキュレート物質
を焼却する。コントローラ10は,フィルタ3に排気ガ
スを流す際に,フィルタ3の上流側の排気管13に設け
られた圧力センサ9と,フィルタ3の下流側の排気管1
3に設けられた圧力センサ11とからのパティキュレー
ト物質の捕集状態,及び回転センサ18と負荷センサ1
9からのエンジンの運転状態に応答し,マイクロ波発生
装置1によるマイクロ波の発生状態を調整し,パティキ
ュレート物質を着火燃焼させて焼却する制御をする。コ
ントローラ10は,排気ガス圧を検出する圧力センサ
9,11による上流側と下流側との排気ガス圧の圧力比
が予め決められた値より大きいことに応答してマイクロ
波と磁場コイル49の磁力の発生を増強するように制御
する。
【0025】また,コントローラ10は,回転センサ1
8で検出されたエンジン回転数,及び負荷センサ19で
検出されたエンジン負荷の運転状態に応じてエンジンで
発生する排気ガス中のパティキュレート物質の発生量が
変化するが,発生したパティキュレート物質の量や,フ
ィルタ3の捕集されたパティキュレート物質の量に応じ
てマイクロ波発生装置1を制御し,マイクロ波の発振状
態を制御し,排気ガス中のパティキュレート物質を常に
良好に焼却し,フィルタ3を再生する。例えば,マイク
ロ波発生装置1は,エンジン負荷が部分負荷時及び始動
直後の冷却水温度が低い時に,マグネトロン20に高電
圧を印加してマイクロ波を発振させ,パティキュレート
物質の化学反応を促進し,NOとHCの反応を促進させ
る。
【0026】次に,図2及び図3を参照して,この発明
によるDPF装置の別の実施例を説明する。図2はこの
発明によるマイクロ波でSPMを焼却するDPF装置の
別の実施例を示す概略説明図,及び図3は図2のDPF
装置におけるフィルタを示す概略斜視図である。この実
施例のDPF装置は,上記実施例と比較して,フィルタ
の構造が異なる以外は,実質的に同一の構造であるの
で,同一の部品には同一の符号を付して重複する説明を
省略する。
【0027】フィルタ31は,ケース2の出口8側のフ
ィルタ端部の外周に出口46を形成し且つフィルタ端面
を遮蔽プレート37で閉鎖するように支持バー35によ
ってフィルタ端部が支持され,また,ケース2の入口7
側のフィルタ端部の周囲を閉鎖し且つ中央部に入口45
を形成した遮蔽プレート36で支持されている。従っ
て,排気管13からケース2の入口7へ流入した排気ガ
スは,遮蔽プレート36の中央部に入口45と上流側通
路38を通ってフィルタ31をその内周面から側面を通
過して外周面へと流れ,外周側の下流側排気ガス通路3
9へ排出され,フィルタ31でパティキュレート物質が
捕集され,浄化された排気ガスは出口46からケース2
の出口8を通って排気管13へ排出される。エンジンか
ら排出される排気ガスは,フィルタ31を通過する際に
フィルタ31において排気ガス中に含まれるカーボン,
スモーク,HC,SOX 等のパティキュレート物質即ち
SPMが捕集され,浄化される。
【0028】フィルタ31を形成するフィルタ本体は,
多数の通孔34を備えた外側多孔筒体33,多数の通孔
34を備えた内側多孔筒体32,及び外側多孔筒体33
と内側多孔筒体32との間にランダムに積層配置された
繊維部材40から構成されている。セラミックス製繊維
部材は,SiC繊維,或いはアルミナ,Si3 4 又は
シリカの耐熱性繊維材の繊維表面にSiCのコーティン
グが施されている。フィルタ31は,図2では円筒状に
形成されているが,フィルタ表面積をアップさせるた
め,全体として襞付き筒形状の所定の形状に成形するこ
ともできる。また,フィルタ31は,その他,平板状,
波状等の形状に構成することもできる。フィルタ31を
構成する外側多孔筒体33,内側多孔筒体32及び繊維
部材40は,耐熱性,耐腐食性に優れたマイクロ波を通
過させるセラミックス等の材料から作製されている。繊
維部材40は,例えば,SiCで被覆されたSi
3 4 ,及び/又はSiC(Si−C−O,Si−Ti
−C−O,Si−C)のセラミックス繊維をランダムに
積層した不織布で形成され,セラミック繊維の繊維径
は,例えば,5〜15μm程度であり,長さは30〜1
50mm程度である。また,フェルト状に積層したセラ
ミックス繊維材は,例えば,その厚さが3〜5mm程度
に形成されている。
【0029】
【発明の効果】この発明によるDPF装置は,上記のよ
うに構成されているので,ディーゼルエンジンから排出
される排気ガスが排気管からフィルタを通過する際に排
気ガスに含まれるパティキュレート物質の微粒子が捕集
され,捕集されたパティキュレート物質はマイクロ波に
よって加熱焼却される。このDPF装置を用いれば,特
に問題となる0.25μm以下の小さい粒径のパティキ
ュレート物質を捕集でき,外部に放出することがないの
で,クリーンな排気ガスに浄化でき,健康を害するよう
な環境汚染等を引き起こすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるマイクロ波でSPMを焼却する
DPF装置の一実施例を示す概略説明図である。
【図2】この発明によるマイクロ波でSPMを焼却する
DPF装置の別の実施例を示す概略説明図である。
【図3】図2のDPF装置におけるフィルタを示す概略
斜視図である。
【符号の説明】
1 マイクロ波発生装置 2 ケース 3,31 フィルタ 4 断熱材 5 外壁プレート 6 内壁プレート 7,42,45 入口 8,43,46 出口 9,11 圧力センサ 10 コントローラ 12 導波管 13 排気管 14,15 トランス 16,17 交流電源 18 回転センサ 19 負荷センサ 20 マグネトロン 28 遮波プレート 29,38 上流側排気ガス通路 30,39 下流側排気ガス通路 32 内側多孔筒体 33 外側多孔筒体 34 通孔 35 支持バー 36,37 遮蔽プレート 40 セラミックス繊維部材 41,44 長手方向通孔 48 高周波交流発電機 49 磁場コイル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの排気ガスを排出する排気
    管に配置されたケース,前記ケース内に配置された排気
    ガスに含まれるパティキュレート物質を捕集するセラミ
    ックス製フィルタ,及び前記フィルタに捕集された前記
    パティキュレート物質を焼却するためマイクロ波を発振
    するマイクロ波発生装置を具備し,前記ケースは内壁面
    を構成する金属製内壁プレート,外壁面を構成する金属
    製外壁プレート及び前記内壁プレートと前記外壁プレー
    トとの間に介在された断熱材から形成され,前記フィル
    タは前記排気ガスが通過する排気ガス通路を備えたセラ
    ミックス製フィルタ本体から形成され,前記エンジンに
    取り付けられた高周波交流発電機の出力を変換し,前記
    ケースに巻回された磁場コイルにより磁場を形成し,前
    記マイクロ波発生装置で発振したマイクロ波は,前記ケ
    ースに設けられた導波管を通じて前記ケース内に導入さ
    れ,前記フィルタ本体に捕集された前記パティキュレー
    ト物質を焼却することから成るDPF装置。
  2. 【請求項2】 前記マイクロ波発生装置は前記導波管に
    配置されたマグネトロンによって構成され,前記マグネ
    トロンは前記エンジンに設けた発電機で発電された電力
    を昇圧した高電圧によって前記マイクロ波を発振するこ
    とから成る請求項1に記載のDPF装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタの上流側と下流側との前記
    排気管には排気ガス圧を検出する圧力センサがそれぞれ
    設けられ,コントローラは前記圧力センサによる上流側
    と下流側との前記排気ガス圧の圧力比が予め決められた
    値より大きいことに応答して前記マイクロ波発生装置に
    よって発生する前記マイクロ波と前記磁場コイルの磁力
    を増強する制御を行うことから成る請求項1に記載のD
    PF装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ本体は,多数の長手方向通
    孔を備えた多孔質セラミックスから作製されたハニカム
    フィルタ本体から構成されていることから成る請求項1
    に記載のDPF装置。
  5. 【請求項5】 前記ハニカムフィルタ本体は,炭化ケイ
    素,窒化ケイ素,アルミナ又はコーディエライトから成
    り,前記長手方向通孔の両端が互い違いに閉鎖され,前
    記通孔に前記パティキュレート物質が所定量以上堆積し
    た時に,前記マイクロ波で前記パティキュレート物質が
    焼却されることから成る請求項4に記載のDPF装置。
  6. 【請求項6】 前記フィルタ本体は,多数の通孔を備え
    たセラミックス製の外側多孔筒体と内側多孔筒体,及び
    前記外側多孔筒体と前記内側多孔筒体との間にランダム
    に積層配置されたセラミックス製繊維部材から構成さ
    れ,前記内外多孔筒体の側面を通過するように構成され
    ていることから成る請求項1に記載のDPF装置。
  7. 【請求項7】 前記セラミックス製繊維部材は,SiC
    繊維,或いはアルミナ,Si3 4 又はシリカの耐熱性
    繊維材の繊維表面にSiCのコーティングが施されてい
    ることから成る請求項6に記載のDPF装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100480098B1 (ko) * 2002-02-05 2005-04-06 엘지전자 주식회사 자동차의 배기가스 처리장치
JP2012154247A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Denso Corp 排気処理装置
CN109107318A (zh) * 2018-09-12 2019-01-01 郑州大学 一种烟熏***及其烟熏炉烟气净化装置
CN109424393A (zh) * 2018-01-08 2019-03-05 陈爱国 一种尾气处理装置及方法

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