JP2001294816A - 無鉛性カチオン電着塗料組成物及びその電着塗装方法 - Google Patents
無鉛性カチオン電着塗料組成物及びその電着塗装方法Info
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Abstract
成皮膜に一部欠損部分を有している被塗物に電着塗装し
た場合でも、欠損部分の腐食を防止することができる、
無鉛性カチオン電着塗料組成物を提供すること。 【解決手段】 質量比90/10〜10/90のトリポ
リリン酸アルミニウムとリンモリブデン酸アルミニウム
との混合物からなる防錆顔料成分を0.2〜1.0質量
%、水可溶性の希土類金属塩からなる防錆インヒビター
成分を金属として0.05〜0.1質量%含有してなる
ことを特徴とする無鉛性カチオン電着塗料組成物、及び
該組成物を用いて被塗物としての鋼板を使用した構造物
に電着塗装を行うことを特徴とする電着塗装方法。
Description
により予め表面処理された被塗物上に電着塗装する際に
好適に使用しうる無鉛性カチオン電着塗料組成物及びそ
の電着塗装方法に関する。
通常、防食性能を付与するため、プライマーである電着
塗料を塗装する前に、リン酸亜鉛等の化成処理剤により
表面処理が施され、化成皮膜が予め形成されている。そ
の表面処理は一般的には浸漬やスプレーにより行われる
が、特にスプレーを用いた場合、被塗物である鋼板の表
面を完全に表面処理することは難しく、鋼板の一部は化
成皮膜の覆われていない部分、即ち未処理部分としての
皮膜欠損部を有していた。従来は、鉛化合物を含む電着
塗料を塗装すれば、その鉛化合物の防食効果の働きによ
り、上記皮膜欠損部分を有していても、その部分からの
鋼板の腐食が防止できた。
から、有害物質である鉛化合物を含まないカチオン電着
塗料の利用が、しだいに多くなってきた。この鉛化合物
を含まない電着塗料を、上記のような皮膜欠損を有する
鋼板上に塗装すると、鉛化合物による防食効果がないた
め、その部分から腐食が進行するという問題が生じてい
た。
処理による化成皮膜に一部欠損部分を有している被塗物
に電着塗装した場合でも、欠損部分の腐食を防止するこ
とができる、無鉛性カチオン電着塗料組成物及びその電
着塗装方法を提供することにある。
10〜10/90のトリポリリン酸アルミニウムとリン
モリブデン酸アルミニウムとの混合物からなる防錆顔料
成分を0.2〜1.0質量%、水可溶性の希土類金属塩
からなる防錆インヒビター成分を金属として0.05〜
0.1質量%含有してなることを特徴とする無鉛性カチ
オン電着塗料組成物を提供するものであり、そのことに
より上記目的が達成される。上記防錆顔料成分の含有量
は全顔料成分中に3〜30質量%であることが好まし
い。
酸塩であることが好ましい。
電着塗料組成物を用いて、被塗物としての鋼板を使用し
た構造物に電着塗装を行うことを特徴とする電着塗装方
法を提供するものであり、この場合、被塗物として亜鉛
ニッケル鋼板を使用した構造物を用いることが好まし
い。
組成物は、特定の成分からなる防錆顔料成分と防錆イン
ヒビター成分とを含有する無鉛性カチオン電着塗料組成
物である。
ないことをいい、環境に悪影響を与えるような量で鉛を
含まないことを意味する。具体的には、カチオン電着浴
中の鉛化合物濃度が100ppm、好ましくは50pp
mを超える量で鉛を含まないことをいう。
塗装を行う場合の被塗物は、予め、浸漬、スプレー方法
等によりリン酸亜鉛処理等の表面処理の施された導体で
あることが好ましいが、この表面処理が施されていない
ものであっても良い。また、導体とは、電着塗装を行う
に当り、陰極になり得るものであれば特に制限はなく、
金属基材が好ましい。そのような金属基材としては、冷
延鋼板や亜鉛ニッケル鋼板等の鋼板を挙げることができ
る。また、そのような鋼板は、先に述べた自動車ボディ
ーのように、特定の用途に用いられるような構造物とな
っていてもよい。この構造物とは、上記金属素材を、自
動車用やその他の用途に用いられるように、凹凸状等に
成形加工されてできたものを言う。上記被塗物は、特に
自動車用に用いられる場合には、耐食性の点から、亜鉛
ニッケル鋼板を使用した構造物であることが好ましい。
10/90のトリポリリン酸アルミニウムとリンモリブ
デン酸アルミニウムとの混合物からなるものであり、上
記カチオン電着塗料組成物中に0.2〜1.0質量%含
有されているものである。
リブデン酸アルミニウムとを2つ組み合わせて用いるこ
とにより、防錆効果を高めることができる。その質量比
は、好ましくは60/40〜40/60である。90/
10〜10/90の範囲外にあると、上記混合物による
防錆効果を十分に発揮することができない恐れがある。
また、上記防錆顔料成分の含有量としては、電着塗料組
成物中に0.2〜1.0質量%、好ましくは0.4〜
0.8質量%である。0.2質量%未満であると、十分
な耐食性が得られず、1.0質量%を超えると、塗膜の
外観が低下する恐れがある。
性の希土類金属塩からなるものであり、上記カチオン電
着塗料中に0.05〜0.1質量%含まれている必要が
ある。
により、電着浴中での状態では、塗料組成物中の水性媒
体中に溶解しているが、電着塗装時には、被塗物上に析
出するか、あるいは形成された電着塗膜中に存在するこ
とになる。ここで、その被塗物表面に皮膜欠損部がある
と、電着初期に局部的にこの可溶性の希土類金属塩が析
出して、その皮膜欠損部の電気抵抗を高め、さらに前述
したトリポリリン酸アルミニウムとリンモリブデン酸ア
ルミニウムとからなる防錆顔料成分との相乗効果によ
り、発生する錆を不働態化し、腐食電流を抑制し、この
結果、先の皮膜欠損部からの耐食性の低下を補うことが
できると考える。
スカンジウム、イットリウムおよびランタノイド系の1
5種の金属と硝酸、硫酸等の無機酸または蓚酸、酢酸、
乳酸等の有機酸との塩であって、水可溶性のものをい
う。ランタノイド系の15種の金属とは、ランタン、セ
リウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマ
リウム、ユロピウム、ガドリウム、テルビウム、ジスプ
ロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテ
ルビウム、ルテチウムである。中でも、入手のしやすさ
や、コスト面、取り扱いの面からセリウム、ネオジウ
ム、プラセオジムの有機酸塩が好ましい。その有機酸と
しては、酢酸が好ましい。
が、0.05質量%未満であると、耐食性が低下する恐
れがあり、0.1質量%を超えると塗膜外観が低下する
恐れがある。
は、上記の防錆顔料成分のほかに通常用いられている他
の防錆顔料、例えばリン酸亜鉛、リン酸鉄、リン酸アル
ミニウム、リン酸カルシウム、亜リン酸亜鉛、シアン化
亜鉛、酸化亜鉛、モリブデン酸亜鉛、モリブデン酸アル
ミニウム、モリブデン酸カルシウム等を含有させても良
い。そのほかに、チタンホワイト、カーボンブラック及
びベンガラのような着色顔料、カオリン、タルク、ケイ
酸アルミニウム、炭酸カルシウム、マイカ、クレー及び
シリカのような体質顔料等を含有させても良い。
防錆顔料、着色顔料および体質顔料を顔料成分として含
むが、上記防錆顔料成分は全顔料成分中に3〜30質量
%、好ましくは5〜20質量%含有するとよい。3質量
%未満であると、耐食性が低下し、30質量%を超える
と、分散ペーストの安定性が低下する恐れがある。
上記防錆顔料成分を含むすべての顔料成分を、顔料分散
樹脂とともに水性媒体中に分散させて顔料分散ペースト
を調製する。ここで、この顔料分散樹脂としては、一般
に、カチオン性又はノニオン性の低分子量界面活性剤や
4級アンモニウム基及び/又は3級スルホニウム基を有
する変性エポキシ樹脂等のようなカチオン性重合体を用
いる。水性媒体としてはイオン交換水や少量のアルコー
ル類を含む水等を用いる。一般に、顔料と顔料分散樹脂
とは、1/0.5〜1/0.2の固形分質量比で、顔料
と水性媒体とは30/70〜50/50の固形分質量比
で用いる。
が所定の均一な粒径、通常15μm以下となるまで分散
させる。分散には通常、ボールミルやサンドグラインド
ミル等の分散装置を用いる。
は、上記以外の成分として、アミノ基含有エポキシ樹脂
およびブロックポリイソシアネート硬化剤を含有する。
一般的なカチオン電着塗料に使用される公知の樹脂であ
る。そのアミノ基含有エポキシ樹脂の分子量としては6
00から8000であり、アミン価としては16〜23
0であり、エポキシ当量としては300〜4000であ
るのが、一般的に用いられている。
エポキシ樹脂のエポキシ環の全部をアミン化合物であ
る、活性水素化合物で開環するか、または一部のエポキ
シ環を他の活性水素化合物で開環し、残りのエポキシ環
をアミン化合物である活性水素化合物で開環して製造さ
れる。
例はビスフェノールA型またはビスフェノールF型エポ
キシ樹脂である。前者の市販品としてはエピコート82
8(油化シェルエポキシ社製、エポキシ当量180〜1
90)、エピコート1001(同、エポキシ当量450
〜500)、エピコート1010(同、エポキシ当量3
000〜4000)などがあり、後者の市販品としては
エピコート807、(同、エポキシ当量170)などが
ある。
れているように、オキサゾリドン環を鎖中に含んでいる
エポキシ樹脂から出発してもよい。これらのエポキシ樹
脂は、開環後0.3〜4.0meq/gのアミン当量と
なるように、より好ましくはそのうちの5〜50質量%
が1級アミノ基が占めるように活性水素化合物で開環す
るのが望ましい。
級アミンがある。具体例としては、ブチルアミン、オク
チルアミン、ジエチルアミン、ジブチルアミン、メチル
ブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、N−メチルエタノールアミンなどのほか、アミノ
エチルエタノールアミンのケチミン、ジエチレントリア
ミンのジケチミンなどの1級アミンをブロックした2級
アミンがある。アミン類は複数のものを併用して用いて
もよい。
の活性水素化合物としては、フェノール、クレゾール、
ノニルフェノール、ニトロフェノールなどのモノフェノ
ール類;ヘキシルアルコール、2−エチルヘキサノー
ル、ステアリルアルコール、エチレングリコールまたは
プロピレングリコールのモノブチル−またはモノヘキシ
ルエーテルなどのモノアルコール類;ステアリン酸およ
びオクチル酸などの脂肪族モノカルボン酸類;グリコー
ル酸、ジメチロールプロピオン酸、ヒドロキシピバリン
酸、乳酸、クエン酸などの脂肪族ヒドロキシカルボン
酸;およびメルカプトエタノールなどのメルカプトアル
カノールが挙げられる。
調製に用いられるイソシアネートは、脂肪族ポリイソシ
アネート又は脂環式ポリイソシアネートであることが好
ましい。具体的には、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、水添トリレンジイソシアネート、水添ジフェニルメ
タンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、2,5−もしくは
2,6−ビス(イソシアナートメチル)−ビシクロ
[2.2.1]ヘプタン(ノルボルナンジイソシアネー
トとも称される。)等の脂肪族ジイソシアネート又は脂
環式ジイソシアネート、それらの二量体(ビウレッ
ト)、三量体(イソシアヌレート)等が挙げられる。そ
して、これらをエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオールな
どの脂肪族多価アルコールとNCO/OH比2以上で反
応させて得られる付加体ないしプレポリマーをブロック
したものを上記ブロックポリイソシアネート硬化剤とし
て使用する。
加し、常温では安定であるが解離温度以上に加熱すると
遊離のイソシアネート基を再生し得るものである。
レゾール、キシレノール、クロロフェノールおよびエチ
ルフェノールなどのフェノール系ブロック剤;ε−カプ
ロラクタム、δ−パレロラクタム、γ−ブチロラクタム
およびβ−プロピオラクタムなどのラクタム系ブロック
剤;アセト酢酸エチルおよびアセチルアセトンなどの活
性メチレン系ブロック剤;メタノール、エタノール、プ
ロパノール、ブタノール、アミルアルコール、エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエー
テル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、ベンジルアルコ
ール、グリコール酸メチル、グリコール酸ブチル、ジア
セトンアルコール、乳酸メチルおよび乳酸エチルなどの
アルコール系ブロック剤;ホルムアルドキシム、アセト
アルドキシム、アセトキシム、メチルエチルケトオキシ
ム、ジアセチルモノオキシム、シクロヘキサンオキシム
などのオキシム系ブロック剤;ブチルメルカプタン、ヘ
キシルメルカプタン、t−ブチルメルカプタン、チオフ
ェノール、メチルチオフェノール、エチルチオフェノー
ルなどのメルカプタン系ブロック剤;酢酸アミド、ベン
ズアミドなどの酸アミド系ブロック剤;コハク酸イミド
およびマレイン酸イミドなどのイミド系ブロック剤;イ
ミダゾール、2−エチルイミダゾールなどのイミダゾー
ル系ブロック剤;ピラゾール系ブロック剤;及びトリア
ゾール系ブロック剤等を挙げることができる。このう
ち、160℃以下の低温硬化を望む場合には、ラクタム
系およびオキシム系ブロック剤を使用するのが良い。
は、上記のアミノ基含有エポキシ樹脂、ブロックポリイ
ソシアネート硬化剤、防錆顔料成分を含む顔料分散ペー
ストおよび防錆インヒビターを中和剤を含む水性媒体中
に分散することによって調製される。中和剤は塩酸、硝
酸、リン酸、ギ酸、酢酸、乳酸のような無機酸または有
機酸である。その量は少なくとも20%、好ましくは3
0〜60%の中和率を達成する量である。
ロックポリイソシアネート硬化剤とを、予め所定量仕込
んで混合し、その混合物を上記中和剤を含有する水性媒
体中に添加してエマルションを作製し、得られたエマル
ションと上記顔料分散ペーストとを所定量仕込んで電着
塗料を調製する。ここで、上記防錆インヒビターは、上
記で作製したエマルションまたは上記顔料ペーストに添
加しても良い。好ましくは、エマルションに添加する。
は、硬化時にアミノ基含有エポキシ樹脂中の1級、2級
又は/及び3級アミノ基、水酸基等の活性水素含有官能
基と反応して良好な硬化塗膜を与えるのに十分でなけれ
ばならず、一般に樹脂の硬化剤に対する固形分質量比で
表して一般に90/10〜50/50、好ましくは80
/20〜65/35の範囲である。
ブチルスズ、ジブチルスズオキサイドのようなスズ化合
物や、通常のウレタン開裂触媒を含むことができる。鉛
を実質的に含まないため、その量はブロックポリイソシ
アネート硬化剤の0.1〜5質量%とすることが好まし
い。
有機溶剤、界面活性剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、及
び顔料などの常用の塗料用添加剤を含むことができる。
料組成物は、通常のカチオン電着塗装方法に従い、被塗
物に塗装される。
示目的のみで与えられる。これらにおいて「部」および
「%」は特記しない限り質量基準による。
を取り付けたフラスコにビスフェノールA型エポキシ樹
脂(エポキシ当量188)752.0部、メタノール7
7.0部、メチルイソブチルケトン200.3部および
ジラウリン酸ジブチルスズ0.3部を仕込み、室温で攪
拌し均一溶液とし、2,4−/2,6−トリレンジイソ
シアネート80/20(質量比)混合物174.2部を
50分間かけて滴下すると発熱により系内の温度が70
℃に達した。IRスペクトルはイソシアネートに基づく
2280cm-1の吸収の消失およびウレタンのカルボニ
ル基に基づく1730cm-1の吸収の出現を示した。
を加えた後、系内を120℃まで昇温し、副生するメタ
ノールをデカンターを用いて留去させながらエポキシ当
量が463に達するまで反応を行った。IRスペクトル
はウレタンのカルボニル基に基づく1730cm-1の吸
収の消失およびオキサゾリドン環のカルボニル基に基づ
く1750cm-1の吸収の出現を示した。
ブチルケトン83.3部を加え125℃の温度を保持し
ながらエポキシ当量が1146に達するまで反応を行っ
た。系内の温度が110℃になるまで冷却し、アミノエ
チルエタノールアミンのケチミン(79質量%のメチル
イソブチルケトン溶液)47.2部、ジエタノールアミ
ン42.0部、N−メチルエタノールアミン30.0部
およびメチルイソブチルケトン17.3部を加えた後、
昇温し、120℃で2時間反応させた。このようにして
不揮発分80%のアミノ基含有エポキシ樹脂を得た。
を取り付けたフラスコに、ヘキサメチレンジイソシアネ
ートのイソシアヌレート型三量体(コロネートHX、日
本ポリウレタン社製)199部、メチルイソブチルケト
ン122.8部、およびジブチルスズジラウレート0.
2部を秤取し、50℃まで昇温した。外部から冷却して
温度を50℃に保ちながらメチルエチルケトオキシム8
7部を2時間かけて滴下した。滴下終了後70℃に昇温
し、この温度を保ちながらIR分析によりイソシアネー
ト基が消失するまで反応させ、脂肪族ブロックポリイソ
シアネート硬化剤を得た。
2−エチルヘキサノールハーフブロック化イソホロンジ
イソシアネートを反応させ、1−(2−ヒドロキシエチ
ルチオ)−2−プロパノールおよびジメチロールプロピ
オン酸で3級スルホニウム化した顔料分散用樹脂ワニス
208部(スルホニウム化率70.6%、樹脂固形分6
0%)、イオン交換水408部、カーボンブラック3.
0部、カオリン184.5部、二酸化チタン232部、
および質量比50/50のトリポリリン酸アルミニウム
とリンモリブデン酸アルミニウムとの混合物であるリン
酸系防錆顔料62.5部、ジブチルスズオキサイド18
部をサンドグライドミルに入れ、粒度が15μm以下に
なるまで分散して顔料分散ペーストA−1を得た。ここ
で、上記リン酸系防錆顔料は、塗料中に0.50質量
%、全顔料成分中に12.5質量%含有されている。
222部とした以外は、上記顔料分散ペースト(1−
1)と同様にして顔料分散ペーストA−2を得た。ここ
で、上記リン酸系防錆顔料は、塗料中に0.20質量
%、全顔料成分中に5質量%含有されている。
ン122部とした以外は、上記顔料分散ペースト(1−
1)と同様にして顔料分散ペーストA−3を得た。ここ
で上記リン酸系防錆顔料は、塗料中に1.00質量%、
全顔料成分中に25質量%含有されている。
リン234.5部とした以外は、上記顔料分散ペースト
(1−1)と同様にして顔料分散ペーストA−4を得
た。ここで、上記リン酸系防錆顔料は、塗料中に0.1
0質量%、全顔料成分中に2.5質量%含有されてい
る。
オリン90.7部とした以外は、上記顔料分散ペースト
(1−1)と同様にして顔料分散ペーストA−5を得
た。ここで、上記リン酸系防錆顔料は、塗料中に1.2
5質量%、全顔料成分中に31.5質量%含有されてい
る。
ニウムとの質量比が90/10である以外は、上記顔料
分散樹脂ペーストの調製(1−1)と同様にして顔料分
散ペーストBを得た。
ニウムとの質量比が10/90である以外は、上記顔料
分散樹脂ペーストの調製(1−1)と同様にして顔料分
散ペーストCを得た。
ニウムとの質量比が100/0である以外は、上記顔料
分散樹脂ペーストの調製(1−1)と同様にして顔料分
散ペーストDを得た。
ニウムとの質量比が0/100である以外は、上記顔料
分散樹脂ペーストの調製(1−1)と同様にして顔料分
散ペーストEを得た。
造例2で得た脂肪族ブロックポリイソシアネート硬化剤
257部を均一に混合し、その後エチレングリコールモ
ノ−2−エチルヘキシールエーテルを固形分に対して3
%になるように添加した。これを、予め所定量のイオン
交換水に中和率40%になるような量の酢酸を加え、更
に酢酸セリウム4.8g(塗料中にセリウム金属イオン
として0.05質量%)を加えて溶解させた水性媒体中
に添加した後、所定の固形分濃度までゆっくりとイオン
交換水で希釈した。そして減圧下でメチルイソブチルケ
トンを除去し、固形分36.0%のメインエマルション
を得た。
例3で得た顔料分散ペーストA−1を357部およびイ
オン交換水1976部を混合して、固形分20.0%の
カチオン電着塗料を調製した。
処理した冷延鋼板および亜鉛ニッケル鋼板に乾燥膜厚が
10±2μmとなるように電着塗装し、その後160℃
で10分間焼付けを行い、硬化塗膜を得た。得られた硬
化塗膜を以下の方法に基づいて評価した。結果を表3に
示す。ここで、リン酸亜鉛処理された冷延鋼板及び亜鉛
ニッケル鋼板は、その表面処理により形成された化成皮
膜の質量が1.8g/m2であった。通常この皮膜質量
が2.0g/m2以下ならば、不完全な化成処理とされ
る。
する泥を厚さ約0.3〜0.6mmとなるように塗装板
の硬化塗膜に塗布し、乾燥させた。この塗装板を塩水噴
霧6時間、乾燥3時間、及び湿潤14時間という条件の
繰り返しモードにて試験した。その後、硬化塗膜上の泥
を洗浄して落とし、塗膜の表面に発生したブリスターの
面積を目視で評価した。結果を表3に示す。
対角線状に、素地に達するクロスカットを入れた。JI
S Z2371に規定する塩水噴霧試験器に720時間
入れ、クロスカット部の錆ふくれ幅を測定し、以下の基
準で評価した。結果を表3に示す。
を用いた以外は、実施例1と同様にして、カチオン電着
塗料を調製し、ドロコート耐食性試験と塩水噴霧試験と
を行い評価した。その結果を表3に示す。
うに、添加する酢酸セリウムの質量を9.5gとした以
外は、実施例1と同様にしてカチオン電着塗料を調製
し、評価を行った。その結果を表3に示す。
は、実施例1と同様にしてカチオン電着塗料を調製し、
評価を行った。その結果を表3に示す。
以外は、実施例1と同様にしてカチオン電着塗料を調製
し、評価を行った。その結果を表3に示す。
4.3gとした以外は、実施例1と同様にしてカチオン
電着塗料を調製して、評価を行った。その結果を表3に
示す。
を1.9gとした以外は、実施例1と同様にしてカチオ
ン電着塗料を調製して評価を行った。その結果を表3に
示す。
不完全である場合であっても、上記の防錆顔料成分と防
錆インヒビターとを含むカチオン電着塗料を塗装するこ
とにより、ドロコート耐食性および塩水噴霧に対する耐
食性を、向上させることができた。
する被塗物に、トリポリリン酸アルミニウムとリンモリ
ブデン酸アルミニウムとの混合物からなる防錆顔料成分
と水可溶性の希土類金属塩からなる防錆インヒビターを
配合した無鉛性カチオン電着塗料を電着塗装することに
より、その欠損部分の腐食を防止することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 質量比90/10〜10/90のトリポ
リリン酸アルミニウムとリンモリブデン酸アルミニウム
との混合物からなる防錆顔料成分を0.2〜1.0質量
%、水可溶性の希土類金属塩からなる防錆インヒビター
成分を金属として0.05〜0.1質量%含有してなる
ことを特徴とする無鉛性カチオン電着塗料組成物。 - 【請求項2】 前記防錆顔料成分の含有量が、全顔料成
分中に3〜30質量%であることを特徴とする請求項1
記載の無鉛性カチオン電着塗料組成物。 - 【請求項3】 前記希土類金属塩が、セリウムの有機酸
塩であることを特徴とする請求項1または2記載の無鉛
性カチオン電着塗料組成物。 - 【請求項4】 電着塗料として請求項1〜3のいずれか
記載の無鉛性カチオン電着塗料組成物を用いて、被塗物
としての鋼板を使用した構造物に電着塗装を行うことを
特徴とする電着塗装方法。 - 【請求項5】 前記被塗物としての鋼板が亜鉛ニッケル
鋼板である請求項4記載の電着塗装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000113726A JP2001294816A (ja) | 2000-04-14 | 2000-04-14 | 無鉛性カチオン電着塗料組成物及びその電着塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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