JP2001292320A - 画像処理方法、画像処理装置及び記憶媒体 - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置及び記憶媒体

Info

Publication number
JP2001292320A
JP2001292320A JP2000106453A JP2000106453A JP2001292320A JP 2001292320 A JP2001292320 A JP 2001292320A JP 2000106453 A JP2000106453 A JP 2000106453A JP 2000106453 A JP2000106453 A JP 2000106453A JP 2001292320 A JP2001292320 A JP 2001292320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
white background
quantization
pixels
edge
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000106453A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3966440B2 (ja
Inventor
Etsuro Morimoto
悦朗 森本
Hiroshi Takahashi
浩 高橋
Kazunari Tonami
一成 戸波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000106453A priority Critical patent/JP3966440B2/ja
Publication of JP2001292320A publication Critical patent/JP2001292320A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3966440B2 publication Critical patent/JP3966440B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color, Gradation (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッジ部や比較的低線数の網点部は解像性が
高く、写真や高線数網点部は粒状性、安定性が優れ、白
地平坦部に縁取り状の不要ドットが発生しない高品位画
像を形成する。 【解決手段】 エッジ検出部131の検出結果を領域拡
大処理部132で領域拡張することにより画素のエッジ
度合を検出する。そのエッジ度合が大きい画素では固定
の量子化閾値、エッジ度合が小さい画素では振動する量
子化閾値を量子化閾値発生部140で生成する。白地部
判定部160で白地部の画素とされた画素では固定値+
128が、非白地部の画素とされた画素では量子化閾値
発生部140からの量子化閾値が、選択部161で選択
され量子化器121へ与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機、
プリンタ、ファクス、ディスプレイなどの多階調画像デ
ータを扱う各種装置に係り、特に、多階調画像データの
量子化に誤差拡散法を利用する画像処理方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成に関わる画像処理装置における
代表的な中間調処理方法として、ディザ法と誤差拡散法
がある。
【0003】ディザ法は粒状性に優れ、中間調画像をな
めらかに表現できるという長所があるが、短所もある。
例えば、階調性を得るために解像性が劣化する。また、
周期性画像を発生するディザ法では、網点のような印刷
画像に対してモアレが発生しやすい。
【0004】他方、誤差拡散法は、原画像に忠実な解像
性を得ることができ、文字画像の再現に適する。しか
し、写真などの中間調画像では、孤立のドットが分散
し、あるいは不規則に連結して配置されるために粒状性
が悪く、特異なテクスチャが発生する場合がある。ま
た、電子写真方式のプリンタでは、孤立ドットで画像が
形成されるために画像が不安定であり、誤差拡散ではそ
の小ドットの比率が増加するため安定性がさらに低下
し、濃度ムラによる粒状性の劣化やバンディングが発生
しやすい。
【0005】誤差拡散法に関しては、ドットの不規則な
連結によるテクスチャを改善するために、量子化閾値と
してディザ閾値を用い、ドットの連結を乱してテクスチ
ャを改善させる方法をはじめとして、以下のような改良
技術が提案されている。 (1)疑似輪郭、独特の縞模様の発生の除去を目的とし
て、ディザ閾値を用い、エッジ量が大きいほど誤差の拡
散量を多くする(特開平3−34772号)。 (2)非エッジの低濃度部での白抜けを防止し、文字の
ノッチの発生を防ぐ目的で、画像のエッジ部では固定閾
値を用い、非エッジ部では変動閾値を用い、変動閾値の
レベルを濃度が低い部分ほど低くする(特許第2755
307号)。 (3)3値以上の多値プリンタを用いる場合にモアレと
疑似輪郭の発生を防止する目的で、画像のエッジ部で、
エッジ量に応じた大きさのディザ信号を画像データに加
算し、非エッジ部では固定値を画像データに加算し、こ
の加算後の画像データを固定閾値を用いて多値量子化す
る(特許2801195号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、写真
や画像平坦部、高線数の網点画像部などは安定性に優れ
た高品位な画像を形成するとともに、文字や線画のエッ
ジ部、比較的低線数の網点画像部などは解像性の良い画
像を形成するための画像処理方法及び装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様において
は、多階調画像データのエッジ検出を行い、その検出結
果に対し領域拡張を行うことによって、文字や線画のエ
ッジ部、比較的低線数の網点画像部などはエッジ領域と
して検出する。また、白地部の画素と非白地部の画素を
判別する。多階調画像データの量子化は誤差拡散法によ
って行うが、その量子化閾値として、基本的には、エッ
ジ領域の画素に関しては固定値を用い、非エッジ領域の
画素に関しては周期的に振動する量子化閾値を用いる。
こうすることによって、写真や画像平坦部、高線数網点
画像部などはディザ基調の粒状性、安定性が優れた画像
を形成することができ、かつ、文字や線画のエッジ部、
比較的低線数の網点画像部などは誤差拡散基調の解像性
の優れた画像を形成することができるが、実施例に関連
して後述するように、領域拡張に関連して白地平坦部に
縁取り状のノイズが発生することがあり得る。このよう
なノイズの発生を阻止するため、白地部とみなし得る画
素に関しては、非エッジ領域であっても量子化閾値とし
て固定値を用いる。
【0008】本発明の他の態様によれば、同様に、エッ
ジ領域の画素に関しては量子化閾値を固定し、非エッジ
領域の画素に関しては量子化閾値を周期的に振動させる
が、白地部の画素に関しては量子化データを強制的に白
値に設定することによって、前述の不要なノイズの発生
を阻止する。このような強制的な白値への設定のための
手段の構成によっては、白値設定によって蓄積された誤
差の解消が遅れ低濃度の画像開始部における濃度発生が
遅れる恐れがある。この場合には、そのような濃度発生
の遅れを防止するため、白地部の画素に関し算出された
量子化誤差をランダム値に置き換える。
【0009】本発明の他の態様によれば、領域拡張に関
連して白地平坦部における不要なノイズの発生を阻止す
るため、白地部の画素に関しては、領域拡張の結果では
なく、エッジ検出の結果に基づいて量子化閾値を制御す
る。
【0010】本発明の他の態様においては、エッジ部や
非エッジ部の境界が違和感なく整合した滑らかな画像を
形成できるようにするため、エッジ検出でエッジ/非エ
ッジではなく各画素のエッジ度合を検出し、エッジ度合
に応じて量子化閾値の振動幅の制御を行うが、その詳細
については実施例に関連して後述する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態について説明する。なお、説明の重複を
避けるため、添付図面中の複数の図面において同一部分
又は対応部分に同一の参照番号を用いる。
【0012】《実施例1》図1に、本発明の実施例1に
よる画像処理装置のブロック構成を示す。この画像処理
装置は、多階調の画像データ100を受け取り、その量
子化データ101を出力するもので、量子化処理部12
0、画像特徴抽出部130、量子化閾値発生部140、
量子化処理部120と画像特徴抽出部130とのタイミ
ング調整のための信号遅延部150、白地部判定部16
0、選択部161から構成される。信号遅延部150は
必要に応じて設けられるものであり、例えば所要ライン
数のラインメモリである。入力される画像データ100
は、例えばスキャナによって600dpiで読み取られ
た8ビット/画素のデータである。一般に、このような
画像データ100は、中間調を滑らかに表現するために
平滑化フィルタを通してから入力される。通常、150
Lpi程度の画像周期から平滑化されるため、グラビア
印刷などで用いられる175Lpi以上の高線数網点画
像の周期性成分は画像データ100には残っていない。
【0013】量子化処理部120は、選択部161より
与えられる量子化閾値を用いて多階調の画像データを誤
差拡散法により量子化するものであり、本実施例におい
ては図示のように、量子化器(比較器)121、誤差計
算部122、誤差記憶部123、誤差拡散マトリクス部
124、誤差加算部125からなる。画像データ100
は、信号遅延部150によってタイミングを調整されて
誤差加算部125に入力される。誤差加算部115によ
って拡散誤差を加算された画像データは量子化器121
に入力する。量子化器121は、入力した画像データを
量子化閾値を用いて量子化し、量子化結果を量子化デー
タ101として出力する。
【0014】説明を簡単にするため、本実施例及び後記
各実施例においては、選択部161を介して供給される
量子化閾値は1本だけであり、量子化器121は入力し
た画像データが量子化閾値以上であるときに”1”、そ
うでなければ”0”の値をとる1ビットの量子化データ
101を出力するものとして説明するが、これに限られ
るものではない。例えば、3本の量子化閾値を生成し、
量子化器121でそれら量子化閾値を用いて画像データ
を4レベルに量子化し、2ビットの量子化データ101
を出力するような構成とすることもできる。
【0015】誤差計算部122は量子化器121の量子
化誤差を算出するものである。ここでは8ビットの画像
データを扱っているため、この誤差計算においては、例
えば、量子化データ101の”1”を255(10
進)、”0”を0(10進)として扱う。算出された量
子化誤差は誤差記憶部123に一時的に記憶される。こ
の誤差記憶部123は、注目画素の周辺の処理済み画素
に関する量子化誤差を保存するためのものである。本実
施例では、次に述べるように量子化誤差を2ライン先の
周辺画素まで拡散させるため、例えば2ラインのライン
メモリが誤差記憶部123として用いられる。
【0016】誤差拡散マトリクス部124は、誤差記憶
部123に記憶されている量子化誤差データから次の注
目画素に加算する拡散誤差を計算するものである。本実
施例では、誤差拡散マトリクス部125は、図2に示す
ような副走査方向が3画素、主走査方向が5画素のサイ
ズの誤差拡散マトリクスを用いて拡散誤差データを算出
する。図2において、*印は次の注目画素の位置に相当
し、a,b,...,k,lは周辺の12個の処理済み
画素の位置に対応した係数(総和は32)である。誤差
拡散マトリクス部125では、それら12個の処理済み
画素に対する量子化誤差と対応した係数a〜lとの積和
を32で除した値を、次の注目画素に対する拡散誤差と
して誤差加算部125に与える。
【0017】画像特徴抽出部130は、エッジ検出部1
31と領域拡張処理部132からなる。エッジ検出部1
31は、画像データ100のエッジ検出を行うものであ
る。本発明の他の態様では、エッジ検出部131はエッ
ジ/非エッジのみを判別するが、本実施例及び後記各実
施例にあっては、エッジ検出部131は各画素のエッジ
度合を検出する。本実施例においては、エッジ検出部1
31は、エッジ度合をレベル0(エッジ度合最大)から
レベル8(エッジ度合最小、非エッジ)までの9レベル
に量子化し、それを4ビットのエッジデータとして出力
する。より具体的には、例えば図3に示す4種類の5×
5の微分フィルタを用いて、主走査方向、副走査方向、
主走査方向から±45゜傾いた方向の4方向についてエ
ッジ量を検出し、その中で絶対値が最大のエッジ量を選
び、そのエッジ量の絶対値をレベル0からレベル8まで
の9レベルのエッジレベルに量子化して出力する。
【0018】領域拡張処理部132は、エッジ検出部1
31により検出されたエッジの領域拡張を行うもので、
本実施例では、領域拡張幅は7画素幅である。すなわ
ち、エッジ検出部131より出力されたエッジデータを
参照し、注目画素の周囲の7×7画素の領域(主走査方
向の前後3画素、副走査方向の前後3画素の範囲)の中
で最小のエッジレベル(最大のエッジ度合)を注目画素
のエッジレベルとして、それを4ビットのエッジデータ
として出力する。このエッジデータは、量子化閾値発生
部140に与えられる。
【0019】量子化閾値発生部140は、領域拡張処理
部132より出力されたエッジデータで表されるエッジ
レベルに応じた振動幅で、画像空間上で周期的に振動す
る量子化閾値を生成するもので、ディザ閾値発生部14
1と、このディザ閾値発生部141の出力値に、エッジ
データで示されるエッジレベルに対応した係数(0〜
8)を掛ける乗算部142、乗算部142の出力値に固
定値を加算する加算部143から構成される。
【0020】本実施例では、ディザ閾値発生部141
は、図4に示すような−7から+8までの閾値を小さい
ものから順に(−7が最小、+8が最大)内側から外側
へ時計回りの渦巻き状に配置した4×4のディザ閾値マ
トリクスを用い、画像空間上で周期的に−7から+8ま
で振動するディザ閾値を出力する。ディザ閾値周期は4
画素で、これは600dpiの画像形成の場合には15
0Lpiに相当する。このようなディザ閾値発生部14
1は、上記ディザ閾値マトリクスを格納したROMと、
画像データの主,副走査のタイミング信号をカウントし
て、このROMの読み出しアドレスを発生するカウンタ
などによって容易に実現できる。
【0021】乗算部142は、画像特徴抽出部130か
らのエッジデータで示されるエッジレベルがレベル8
(非エッジ)の時に係数8を、レベル7の時に係数7
を、レベル6の時に係数6を、レベル5の時に係数5
を、レベル4の時に係数4を、レベル3の時に係数3
を、レベル2の時に係数2を、レベル1の時に係数1
を、レベル0(エッジ度合最大)の時に係数0を、ディ
ザ閾値発生部141の出力値に乗じる。したがって、乗
算部142の出力値はエッジレベル8(非エッジ)の時
に+64から−56までの最大の振動幅で振動する。加
算部143で加算される固定値は画像データ幅の中央値
の+128(10進)に選ばれる。よって、量子化器1
21に与えられる量子化閾値は、+128を中心として
振動し、その最大の振動幅は120(+192から72
まで)である。
【0022】白地部判定部160は、画像データ100
の白地部の画素と非白地部の画素を判別するものであ
る。判別方法は、注目画素の画像データレベルが、所定
の判定閾値以下の場合に白地部の画素と判定し、判定閾
値を超える場合に非白地部の画素と判定する方法を用い
ることができる。しかし、白地部内で局所的に画像デー
タレベルが判定閾値を超えた場合にも正しい判定を可能
にするためには、注目画素を中心とした例えば3×3領
域の画像データレベルの平均値を判定閾値と比較し、平
均値が判定閾値以下の場合に白地部の画素とし、平均値
が判定閾値を超えた場合に非白地部の画素とする判定方
法を用いるとよい。なお、画像データ100が0から2
55までの値をとる256階調の場合には、判定閾値と
して例えば5、あるいは、それより若干大き値又は小さ
な値を用いることができる。
【0023】この白地判定部160の判定出力は選択部
161に与えられる。この判定出力が非白地部の画素を
指示している場合には、選択部161は量子化閾値発生
部140によって生成された量子化閾値を選択し、それ
を量子化器121へ量子化閾値として与えるが、判定出
力が白地部の画素を指示している場合には、選択部16
1は所定の固定値(ここでは+128)を選択し、それ
を量子化閾値として量子化器121へ与える。このよう
な量子化閾値の切り替え制御は、後述するような領域拡
張に関連した不要ノイズの発生を抑止するために行われ
る。
【0024】以上のように構成された画像処理装置の量
子化データ101を例えば電子写真方式のプリンタなど
に与えれば、文字、画像の変化点や比較的低線数の網点
画像部などは解像性が良く、写真、画像の変化の少ない
部分、高線数の網点画像などは滑らかで安定性が良く、
それら領域が違和感なく整合した高品位な画像を形成可
能である。これについて以下説明する。
【0025】ここでは、説明を煩雑にしないため、量子
化閾値発生部140により生成された量子化閾値が選択
部161によって選択されるものと仮定する。
【0026】画像中の文字や線画のエッジ部のような変
化が急峻でエッジレベルがレベル0(エッジ度合最高)
となるエッジ領域では、量子化閾値発生部140で生成
される量子化閾値は+128に固定されるため、量子化
処理部120で固定閾値を用いた純粋な誤差拡散法によ
る量子化処理が行われるため、解像性の良い誤差拡散基
調の画像を形成できる。
【0027】写真や画像の平坦部のようにエッジ度合が
最小(エッジレベルが最大)の非エッジ領域では、量子
化閾値発生部140によって生成される量子化閾値の振
動幅が最大になるため、量子化処理部120の量子化処
理はディザ基調の処理となり、画像データはディザ閾値
周期で網点化され、粒状性、安定性の良好な画像が形成
される。
【0028】また、本実施例の画像処理装置において
は、エッジ領域と非エッジ領域の境界部分ではエッジ度
合に応じて量子化閾値の振動幅が徐々に増減させられ、
誤差拡散主体の処理からディザ主体の処理へ、あるい
は、その逆向きに量子化処理の特性が滑らかに切り替え
られる。したがって、エッジ領域と非エッジ領域の境界
部分が違和感なく整合した画像を形成することができ
る。
【0029】さて、画像特徴抽出部130の領域拡張処
理部132は、エッジ検出結果に対し7画素幅の領域拡
張を行うが、600dpiの画像形成の場合、この7画
素の領域拡張幅は画像空間上で約0.3mmにあたり、
これは約86Lpiの網点周期に相当する。したがっ
て、86Lpi以上の比較的低線数の網点画像部はエッ
ジ領域として評価され、量子化処理部120において固
定した量子化閾値を用いた誤差拡散処理が行われること
になるため、網点を高い解像度で忠実に再現でき、モア
レも発生しない。
【0030】また、前述のように、175Lpi以上の
高線数の網点成分は平滑化され画像データ100には残
らないため、そのような高線数の網点画像部はエッジレ
ベルがレベル8又は高いレベルとなり、画像平坦部と同
様に大きな振動幅の量子化閾値を用いたディザ基調の処
理によってディザ閾値周期(150Lpi)で再網点化
され、粒状性及び安定性の優れた画像を形成することが
でき、また画像データ100から網点成分が失われてい
るためモアレも発生しない。
【0031】86Lpi未満の低線数の網点画像では、
エッジとして評価される網点境界部は固定した量子化閾
値を用いた誤差拡散主体の処理が行われるため網点を忠
実再現し、かつモアレの発生を防止でき、また、エッジ
領域として評価されない網点中央部は、振動する量子化
閾値を用いたディザ基調の処理が行われるため安定性及
び粒状性の良好な画像を形成できる。
【0032】次に、選択部161の作用について、図5
を参照し説明する。図5の(a)は、画像特徴抽出部1
30においてエッジ領域の拡張を行う関係で不要ノイズ
が発生しやすい典型的な原画像の例を示している。この
原画像は、領域拡張によってエッジ領域と評価される比
較的低線数の網点部、エッジ部、白地部がこの順に配置
された画像である。選択部161による量子化閾値の切
り替え制御を行わない場合、図5(a)の原画像の多階
調画像データを処理すると、図5の(b)に示すように
出力画像の白地部に縁取り状の不要ドットが表れる。そ
の原因は次の通りである。
【0033】領域拡張処理部132の領域拡張処理によ
って、原画像の白地部のエッジ部寄りの7ラインの範囲
はエッジ領域と評価され、固定量子化閾値による誤差拡
散処理が施される。次のラインからは、大きな振動幅で
振動する量子化閾値によるディザ基調の処理に切り替わ
る。本来のエッジ領域(図5(a)に示すエッジ部)で
の誤差拡散処理によってプラス方向の量子化誤差が多く
蓄積されるような状況では、白地部に入っても誤差の加
算によって量子化器121の入力画像データが比較的高
いレベルになる。領域拡張によってエッジ領域とされる
エッジ部寄りの7ラインでは、量子化閾値は+128に
固定されるため、画像データレベルが量子化閾値を超え
ることはない。しかし、ディザ基調の処理に切り替わる
8ライン目では量子化閾値が大きな振動幅で振動するた
め、量子化閾値が小さい値になった時に、誤差加算後の
画像データレベルが量子化閾値を超えて量子化データ1
01が”1”になり、これが不要ドットとして出力され
るのである。このような不要ドットの発生は、量子化閾
値の振動幅が大きいほど起こりやすい。また、量子化レ
ベル数が多いほど、低レベルの量子化閾値が用いられる
ため不要ドットが発生しやすい。
【0034】本実施例の画像処理装置においては、白地
部の処理時に、白地判定部160の判定出力に応じて選
択部161が固定値の+128を選択し、それを量子化
閾値として量子化器121に供給する。したがって、白
地部内において、誤差加算後の画像データレベルが量子
化閾値を超えることがなくなり、そのような不要ドット
が発生しなくなる。なお、図5の(a)に示した原画像
ではエッジ部の上部が比較的低線数の網点部であるが、
その部分が平坦部又は高線数網点部であっても同様であ
る。
【0035】本実施例の変形例によれば、量子化閾値発
生部140のディザ閾値発生部141で、図6に示すよ
うな8×8のディザ閾値マトリクスが用いられる。この
ディザ閾値マトリクスは、太線枠で囲んで示した4×4
の基本ディザ閾値マトリクス(図4に示したディザ閾値
マトリクスと同一のもの)を4個組合せて8×8に拡大
したもので、主走査方向に隣接した基本ディザ閾値マト
リクスを相対的に副走査方向へ半位相シフトさせた構成
である。このようなディザ閾値マトリクスを用いれば、
ディザ基調の処理となる画像平坦部などにおいて、網点
配置にほぼ63.5゜のスクリーン角が付くため、誤差
拡散処理との相性も良好で網点の崩れが少なく、粒状性
が良好である。
【0036】なお、ディザ閾値発生部141は、必ずし
も図6に示す8×8のディザ閾値マトリクスを格納した
ROMを持つ必要はなく、4×4の基本ディザ閾値マト
リクスを格納したROMを持ち、その読み出しアドレス
の制御によって、図6のディザ閾値マトリクスによる量
子化閾値の生成が可能である。
【0037】《実施例2》本発明の実施例2によれば、
図1に示した全体的構成の画像処理装置において、量子
化閾値発生部140が図7に示すような構成とされる。
画像特徴抽出部130(図1)のエッジ検出部131
は、エッジ度合をレベル0(エッジ度合最大)からレベ
ル3(非エッジ)までの4レベルのエッジレベルに量子
化し、それを2ビットのエッジデータとして出力するよ
うに変更される。
【0038】図7に見られるように、本実施例における
量子化閾値発生部140は、エッジレベル0に対応した
閾値生成部145_0、エッジレベル1に対応した閾値
生成部145_1、エッジレベル2に対応する閾値生成
部145_2、エッジレベル3に対応する閾値生成部1
45_3、画像特徴抽出部130より出力されるエッジ
データによって示されるエッジレベルに応じて閾値生成
部145_0〜145_3のいずれかで生成された閾値
を選択し、それを量子化閾値として量子化処理部120
(図1)の量子化器121に与える閾値選択部146か
らなる。
【0039】エッジレベル3(非エッジ)に対応した閾
値生成部145_3は、例えば図4(又は図6)に示し
たディザ閾値マトリクスの各閾値に8を乗じてから12
8を加算したディザ閾値マトリクスを用いて、最大の振
動幅で振動する閾値を生成する。エッジレベル2に対応
した閾値生成部145_2は、例えば図4(又は図6)
に示したディザ閾値マトリクスの各閾値に5を乗じてか
ら128を加算したディザ閾値マトリクスを用いて、よ
り小さい振動幅で振動する閾値を生成する。エッジレベ
ル1に対応した閾値生成部145_1は、例えば図4
(又は図6)に示したディザ閾値マトリクスの各閾値に
2を乗じてから128を加算したディザ閾値マトリクス
を用いて、さらに小さい振動幅で振動する閾値を生成す
る。エッジレベル0(エッジ度合最大)に対応した閾値
生成部145_0は、固定値(+128)を生成する。
【0040】したがって、本実施例においても、前記実
施例1(又はその変形例)と同様の量子化処理を行って
高品位な画像を形成可能であることは明らかである。
【0041】本実施例の量子化閾値発生部140の構成
によれば、ハードウェア、ソフトウェアのいずれで実現
するにしてもコスト又は処理時間の面で一般的に不利な
乗算のための手段(図1における乗算部142に相当)
を排除できる。また、領域拡張処理部132は、領域拡
張幅に対応した複数ライン分のエッジデータを一時的に
記憶する必要とするが、エッジデータが2ビットに圧縮
される分だけ、その一時記憶のためのラインメモリなど
の容量を削減できる。また、エッジレベル数が4と少な
いので、閾値生成部145_0〜145_2においてデ
ィザ閾値マトリクスの格納のために必要なメモリ量も少
なくて済む。
【0042】なお、領域拡張処理部132のメモリは削
減されないが、エッジ検出部131では9レベルのエッ
ジレベルを出力し、領域拡張部132においてエッジレ
ベルを4レベルに変換して出力する構成も可能である。
【0043】《実施例3》図8に、本発明の実施例3に
よる画像処理装置のブロック図を示す。図8中の図1と
同じ参照符号は同一部分を示す。なお、量子化閾値発生
部140は、図1に示した構成でも図7に示した構成で
も構わない。
【0044】本実施例にあっては、量子化処理部120
の後段に出力値制御部165が追加される。この出力値
制御部165は、白地部判定部160の判定出力が非白
地部の画素を指示している時には、量子化処理部120
より出力された量子化データ101をそのまま量子化デ
ータ102として出力する。しかし、白地部判定部16
0の判定出力が白地部の画素を指示している時には、出
力値制御部165は量子化データ101の値にかかわり
なく白値に設定した量子化データ102を出力する。画
像形成のための電子写真方式のプリンタなどには、量子
化データ102が供給される。
【0045】このような構成であるため、例えば図5の
(a)に示すような原画像の多階調画像データを処理し
た場合、白地部で量子化データ102が強制的に白値
(0)とされ、したがって白地部においてディザ基調の
処理に切り替わった部分に図5の(b)に示したような
縁取り状の不要ドットは発生しない。
【0046】《実施例4》図9に、本発明の実施例4に
よる画像処理装置のブロック構成を示す。量子化閾値発
生部140は、図1に示した構成でも図7に示した構成
でも構わない。
【0047】本実施例にあっては、量子化処理部120
の量子化器121に白地部判定部160の判定出力が与
えられる。そして、白地部判定部160によって白地部
の画素と判別された画素については、量子化器121
は、画像データレベルと関係なく白値(0)を量子化デ
ータ101として出力する。
【0048】また、量子化処理部120には、ランダム
値を発生する乱数発生部127と、誤差記憶部123に
書き込まれる誤差として、誤差計算部122で算出され
た量子化誤差又は乱数発生部127により発生したラン
ダム値を選択する選択部126が追加される。白地部判
定部160の判定出力が非白地部の画素を指示する時に
は、選択部126は誤差計算部122により算出された
量子化誤差を選択する。しかし、白地部判定部160の
判定出力が白地部の画素を指示する時には、乱数発生部
127で発生したランダム値が選択部126により選択
される。すなわち、注目画素が白地部の画素である時に
は、誤差記憶部123に書き込まれる量子化誤差はラン
ダム値によって置き換えられる。
【0049】このような構成であるため、例えば図5の
(a)に示すような原画像の多階調画像データを処理し
た場合、白地部では量子化データ101は強制的に白値
(0)とされ、したがって白地部内においてディザ基調
の処理に切り替わった部分に図5の(b)に示したよう
な縁取り状の不要ドットは発生しない。
【0050】また、白地部の画素に関しては、選択部1
26によってランダム値が選択され、これが誤差記憶部
123に書き込まれる。このようなランダム値による置
き換えを行わないと、量子化データ101の強制的な白
値設定により、蓄積されている誤差の解消が進まず低濃
度の画像開始部での濃度発生が遅れる現象が起きる可能
性がある。量子化誤差をランダム値で置き換えることに
より、そのような現象を防止できる。
【0051】《実施例5》図10に、本発明の実施例5
による画像処理装置のブロック構成を示す。図10中の
図1と同じ参照番号は同一部分を示す。ただし、量子化
閾値発生部140は、図1に示した構成でも図7に示し
た構成でも構わない。
【0052】本実施例にあっては、選択部167が追加
される。この選択部167は、白地部判定部160の判
定出力が非白地部の画素を指示する時には、画像特徴抽
出部130の領域拡張処理部132より出力されるエッ
ジデータを量子化閾値発生部140に与える。したがっ
て、前記各実施例と同様に、領域拡張処理後のエッジ度
合に応じて量子化閾値の振動幅が制御されることにな
る。しかし、白地部判定部160の判定出力が白地部の
画素を指示する時には、選択部167によって画像特徴
抽出部130のエッジ検出部131より出力されるエッ
ジデータが量子化閾値発生部140に与えられるため、
領域拡張前のエッジ度合に応じて量子化閾値の振動幅が
制御される。
【0053】このような構成によれば、例えば図5の
(a)に示すような原画像の多階調画像データを処理す
る場合、エッジ部から白地部に入ると直ちに大きな振動
幅で振動する量子化閾値を用いたディザ基調の処理に切
り替わり、ドットが発生しやすくなる。その結果、たと
えエッジ部の処理でプラスの誤差が多く蓄積されたとし
ても、エッジ部近傍でドットが出力され、図5の(b)
に示したような違和感のある縁取り状の不要ドットは発
生しなくなる。
【0054】なお、前述したように、前記各実施例と同
様の構成において、画像特徴抽出部でエッジ/非エッジ
を示す2レベルのエッジデータを出力し、エッジの画素
に対しては固定値、非エッジの画素に対しては強振動量
子化閾値として用いることも可能である。このようにし
ても、文字や線画のエッジ部や比較的低線数の網点画像
部は解像性が高く、写真や画像平坦部、高線数網点画像
部などは粒状性、安定性が良好な画像を形成可能であ
り、また、図5に関連して説明したような白地部の縁取
り状の不要ドットの発生を防止できる。
【0055】また、前記各実施例の画像処理装置と同等
の画像処理を、汎用又は専用コンピュータを用いてプロ
グラムによって実行することも可能である。そのための
プログラムを、例えば、それが記録された磁気ディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体記憶素子など
の各種記憶媒体から読み込み、又は、ネットワークを経
由して外部のコンピュータなどから受信し、コンピュー
タのメインメモリにロードしCPUに実行させるが、こ
のようなプログラムが記録された各種記憶媒体も本発明
に包含される。次に、コンピュータを用いプログラムに
より処理を実行する形態の実施例について説明する。
【0056】《実施例6》図11は本発明の実施例6に
おけるプログラムの概略フローチャートである。本実施
例では、前記実施例1又は2と同等の画像処理を行う。
なお、処理対象の多階調画像データは、1フレーム全体
が、コンピュータのメインメモリ上のフレームメモリ領
域に予め格納されているものとして説明する。また、量
子化データ、量子化誤差、エッジデータなどの蓄積のた
めの記憶領域もメインメモリ上に確保されているものと
する。
【0057】まず、注目画素が選択される(ステップ2
00)。次に、注目画素の画像データレベルと所定の判
定閾値との比較により、白地部判定部160と同様の判
定が行われる(ステップ204)。
【0058】注目画素が白地部の画素と判定された場合
には、量子化閾値として所定の固定値(例えば+12
8)が設定され(ステップ212)、この量子化閾値を
用いて、量子化処理部120と同様の誤差拡散法による
量子化処理が注目画素に対して実行される(ステップ2
14)。この量子化データと算出された量子化誤差はそ
れぞれれの記憶域に蓄積される。
【0059】ステップ204の白地部判定で、注目画素
が非白地部の画素と判定された場合には、エッジ検出部
131と同様のエッジ検出が行われ(ステップ20
6)、次に領域拡張処理部132と同様の領域拡張処理
が行われる(ステップ210)。なお、領域拡張処理の
ためには7×7の範囲内のエッジデータが参照されるた
め、エッジ検出により得られた7ライン分のエッジデー
タは、そのための記憶域に一時的に保存される。そし
て、領域拡張処理によって得られた注目画素のエッジデ
ータに従って、量子化閾値発生部140と同様のアルゴ
リズムで量子化閾値が決定される(ステップ210)。
ただし、前述のように、多レベルのエッジ度合検出を行
わず、エッジ/非エッジのみのエッジ検出を行い、エッ
ジの画素では量子化閾値を固定値、非エッジの画素では
強振幅のディザ閾値とするようにしてもよい。次に、こ
の量子化閾値を用いて誤差拡散法により注目画素が量子
化され、得られた量子化データと量子化誤差がそれぞれ
の記憶域に蓄積される(ステップ214)。
【0060】以上のようにして1つの注目画素の処理が
終わると、次の画素が注目画素として選択され(ステッ
プ200)、ステップ204以降の処理が実行される。
同様の処理が繰り返され、フレームの最終画素まで処理
が終了すると(ステップ202,YES)、メインメモ
リ上に蓄積された量子化データが、例えば外部のプリン
タ、コンピュータのハードディスクなどへ出力される
(ステップ216)。
【0061】《実施例7》図12は本発明の実施例7に
おけるプログラムの概略フローチャートである。本実施
例では、前記実施例4と同等の画像処理を行う。なお、
処理対象の多階調画像データは、1フレーム全体が、コ
ンピュータのメインメモリ上のフレームメモリ領域に予
め格納されているものとして説明する。また、量子化デ
ータ、量子化誤差、エッジデータなどの蓄積のための記
憶領域もメインメモリ上に確保されているものとする。
【0062】まず、注目画素が選択される(ステップ2
50)。次に、注目画素の画像データレベルと所定の判
定閾値との比較により、白地部判定部160と同様の判
定が行われる(ステップ254)。
【0063】白地部判定(ステップ254)で、注目画
素が非白地部の画素と判定された場合には、エッジ検出
部131と同様のエッジ検出が行われ(ステップ25
6)、次に領域拡張処理部132と同様の領域拡張処理
が行われる(ステップ258)。この領域拡張処理によ
って得られた注目画素のエッジデータに従って、量子化
閾値発生部140と同様のアルゴリズムで量子化閾値が
決定される(ステップ260)。そして、この量子化閾
値を用いて誤差拡散法による量子化処理が行われ、量子
化データと量子化誤差がそれぞれの記憶域に蓄積される
(ステップ262)。なお、ステップ256でエッジ/
非エッジのみのエッジ検出を行い、エッジの画素では量
子化閾値を固定値、非エッジの画素では強振幅のディザ
閾値とするようにしてもよいことは前述の通りである。
【0064】ステップ254で注目画素が白地部の画素
と判定された場合には、注目画素の量子化データとして
白値(0)を量子化データの記憶域に書き込み(ステッ
プ264)、注目画素の量子化誤差としてランダム値を
誤差の記憶域に書き込む(ステップ266)。
【0065】このようにして注目画素に関する処理が終
わると、次の画素が注目画素として選択され(ステップ
250)、ステップ254以降の処理が実行される。以
下同様の処理が繰り返され、フレームの最終画素まで処
理が終了すると(ステップ252,YES)、メインメ
モリ上の記憶域に蓄積された量子化データが、例えば外
部のプリンタ、コンピュータのハードディスクなどに出
力される(ステップ268)。
【0066】《実施例8》図13は本発明の実施例8に
おけるプログラムの概略フローチャートである。本実施
例では、前記実施例5と同等の画像処理を行う。なお、
処理対象の多階調画像データは、1フレーム全体が、コ
ンピュータのメインメモリ上のフレームメモリ領域に予
め格納されているものとして説明する。また、量子化デ
ータ、量子化誤差、エッジデータなどの蓄積のための記
憶領域もメインメモリ上に確保されているものとする。
【0067】まず、注目画素が選択され(ステップ30
0)、エッジ検出部131と同様のエッジ検出が行われ
る(ステップ304)。
【0068】次に、注目画素の画像データレベルと所定
の判定閾値との比較により、白地部判定部160と同様
の判定が行われる(ステップ306)。白地部の画素と
判定された場合には、ステップ304で得られたエッジ
データに従って量子化閾値発生部140と同様のアルゴ
リズムで量子化閾値が決定される(ステップ310)。
そして、この量子化閾値を用いて誤差拡散法による量子
化処理が行われ、量子化データと量子化誤差がそれぞれ
の記憶域に蓄積される(ステップ312)。
【0069】ステップ306で注目画素が非白地部の画
素と判定された場合には、領域拡張処理部132と同様
の領域拡張処理が行われる(ステップ308)。この領
域拡張処理によって得られた注目画素のエッジデータに
従って、量子化閾値発生部140と同様のアルゴリズム
で量子化閾値が決定され(ステップ310)、この量子
化閾値を用いて誤差拡散法による量子化処理が行われ、
量子化データと量子化誤差がそれぞれの記憶域に蓄積さ
れる(ステップ312)。なお、ステップ304でエッ
ジ/非エッジのみのエッジ検出を行い、エッジの画素で
は量子化閾値を固定値、非エッジの画素では強振幅のデ
ィザ閾値とすることの可能であることは前述の通りであ
る。
【0070】このようにして注目画素に関する処理が終
わると、次の画素が注目画素として選択され(ステップ
300)、ステップ304以降の処理が実行される。以
下同様の処理が繰り返され、フレームの最終画素まで処
理が終了すると(ステップ302,YES)、メインメ
モリに蓄積された量子化データが、例えば外部のプリン
タ、コンピュータのハードディスクなどに出力される
(ステップ314)。
【0071】本発明の画像処理方法又は装置は、プリン
タ、ディスプレイ等の画像形成に関連した機器や、画像
読み取りと画像形成の両方に関連したデジタル複写機や
ファクス装置のような機器に実装することができる。そ
のような実施形態の一例として、本発明を適用したデジ
タル複写機の実施例について次に説明する。
【0072】《実施例9》図14は、デジタル複写機の
画像読み取り機構及び画像形成機構の構成例を示す概略
断面図である。このデジタル複写機は、原稿を光学的に
走査して読み取るスキャナ部400と、画像形成部とし
てのレーザプリンタ部411と、不図示の回路部550
(図15)とを有する。
【0073】スキャナ部400は、平坦な原稿台403
上に載置された原稿を照明ランプ502により照明し、
その反射光像をミラー503,504,505およびレ
ンズ506を介してCCDなどのイメージセンサ507
に結像するとともに、照明ランプ502及びミラー50
3〜505の移動により原稿を副走査することにより、
原稿の画像情報を読み取る。イメージセンサ507より
出力されるアナログ画像信号は回路部550(図15)
に入力されて処理される。レーザプリンタ部411へ
は、回路部550から出力される画像データが入力され
る。
【0074】レーザプリンタ部411においては、書き
込み光学ユニット508が、回路部550から入力した
画像データを光信号に変換して、感光体からなる像担持
体、例えば感光体ドラム509を露光することにより、
原稿画像に対応した静電潜像を形成する。書き込み光学
ユニット508は、例えば、半導体レーザを発光駆動制
御部で上記画像データにより駆動して強度変調されたレ
ーザ光を出射させ、このレーザ光を回転多面鏡510に
より偏向走査してf/θレンズ及び反射ミラー511を
介し感光体ドラム509へ照射する。感光体ドラム50
9は、駆動部により回転駆動されて矢印で示すように時
計方向に回転し、帯電器512により一様に帯電された
後に、書き込み光学ユニット508により露光され、静
電潜像を形成される。この感光体ドラム509上の静電
潜像は、現像装置513により現像されてトナー像とな
る。また、複数の給紙部514〜518、手差し給紙部
519のいずれかより用紙がレジストローラ520へ給
紙される。レジストローラ520は、感光体ドラム50
9上のトナー像にタイミングに合わせて用紙を送出す
る。転写ベルト521は転写電源から転写バイアスを印
加され、感光体ドラム509上のトナー像を用紙へ転写
させるとともに用紙を搬送する。トナー像を転写された
用紙は、転写ベルト521により定着部522へ搬送さ
れてトナー像が定着された後、排紙トレイ523へ排出
される。また、感光体ドラム509は、トナー像転写後
にクリーニング装置524によりクリーニングされ、さ
らに除電器525により除電されて次の画像形成動作に
備える。
【0075】図15は、このデジタル複写機の回路部5
50の一例を簡略化して示すブロック図である。この回
路部550の入力は、スキャナ部400のイメージセン
サ507によって、例えば600dpiで読み取られた
アナログ画像信号である。このアナログ画像信号は、A
GC回路551によってレベルを調整された後、A/D
変換回路552により1画素当たり8bitのデジタル
画像データに変換され、さらに、シェーディング補正回
路553によってイメージセンサ507の画素毎の感度
や照度のばらつきが補正される。
【0076】シェーディング補正後の画像データは、フ
ィルタ処理回路556に送られ、MTF補正と平滑化の
ためのフィルタ処理を施される。このフィルタ処理によ
って、前述のように150Lpi程度より高線数の網点
成分は平滑化され、175Lpi以上の高線数の網点成
分はほぼ完全に除去される。フィルタ処理後の画像デー
タはガンマ補正回路555へ送られ、書き込み濃度に変
換するためのガンマ補正を施される。
【0077】560は中間調処理部である。この中間調
処理部560は本発明の画像処理装置、例えば前記実施
例1、2、3、4又は5の画像処理装置からなる。フィ
ルタ処理後の画像データは画像処理装置の画像特徴抽出
部(130)に入力され、ガンマ補正後の画像データは
画像処理装置の信号遅延部(150)を介して量子化処
理部(120)に入力される。中間調処理部560より
出力される量子化データは、書き込み光学ユニット50
8内の半導体レーザの発光駆動制御部へ送られる。ただ
し、中間調処理部560は、前記実施例6、7又は8の
ように、コンピュータを用いプログラムにより実現して
もよい。この場合、フィルタ処理回路554及びガンマ
補正色555もプログラムで実現することも可能であ
る。
【0078】なお、デジタル複写機においては、画像デ
ータの主走査方向の変倍処理が例えばガンマ補正回路5
55の前段で行われたり、地肌除去処理やフレア除去処
理などの処理が例えばガンマ補正回路555と中間調処
理部560の中間で行われたり、90゜回転処理が例え
ばフィルタ処理回路554の前段又は中間調処理部56
0の後段で行われたりすることがあるが、その説明は割
愛する。
【0079】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1,3,6,10,13又は17記載の発明によれば、
文字や画像の変化点や比較的低線数の網点画像部は解像
性が高く、写真や画像の変化の少ない部分や高線数の網
点画像部は粒状性、安定性に優れた画像を形成可能であ
り、また、白地平坦部に違和感のある縁取り状の不要ド
ットの発生を防止できる。請求項2,4,7,11,1
2,14,18又は19記載の発明によれば、文字や画
像の変化点や比較的低線数の網点画像部は解像性が高
く、写真や画像の変化の少ない部分や高線数の網点画像
部は粒状性、安定性に優れ、かつ、両方の領域が違和感
なく整合した高品位な画像を形成でき、また、白地平坦
部に違和感のある縁取り状の不要ドットの発生を防止で
きる。請求項5,15又は16記載の発明によれば、白
地部の画素の量子化データを強制的に白値にしても、低
濃度の画像開始部における濃度発生の遅れを防止でき
る。請求項8記載の発明によれば、白地部にノイズがあ
るような場合でも、白地部の画素を確実に判別して適切
な処理を行うことができる。請求項9記載の発明によれ
ば、コンピュータを利用して本発明の画像処理方法を容
易に実施できる、等々の効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のブロック図である。
【図2】誤差拡散マトリクスの一例を示す図である。
【図3】エッジ検出のための微分フィルタの例を示す図
である。
【図4】実施例1において量子化閾値生成のために用い
られるディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図5】白地平坦部の縁取り状不要ドットの発生を説明
するための図である。
【図6】実施例1の変形例で量子化閾値生成のために用
いられるディザ閾値マトリクスを示す図である。
【図7】本発明の実施例2における量子化閾値発生部の
ブロック図である。
【図8】本発明の実施例3のブロック図である。
【図9】本発明の実施例4のブロック図である。
【図10】本発明の実施例5のブロック図である。
【図11】本発明の実施例6のフローチャートである。
【図12】本発明の実施例7のフローチャートである。
【図13】本発明の実施例8のフローチャートである。
【図14】本発明の実施例9によるデジタル複写機の画
像読み取り及び画像形成に関連した機構の構成例を示す
概略断面図である。
【図15】実施例9によるデジタル複写機の回路部のブ
ロック図である。
【符号の説明】
100 多階調の画像データ 101 量子化データ 120 量子化処理部 121 量子化器 122 誤差計算部 123 誤差記憶部 124 誤差拡散マトリクス部 125 誤差加算部 126 選択部 127 乱数発生部 130 画像特徴抽出部 131 エッジ検出部 132 領域拡張処理部 140 量子化閾値発生部 141 ディザ閾値発生部 142 乗算部 143 加算部 145_0〜145_3 閾値生成部 146 閾値選択部 150 信号遅延部 160 白地部判定部 161 選択部 165 出力値制御部 167 選択部 400 スキャナ部 411 レーザプリンタ部 551 AGC回路 552 A/D変換回路 553 シェーディング補正回路 556 フィルタ処理回路 557 ガンマ補正回路 560 中間調処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸波 一成 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C262 AA24 AA26 AA27 AB07 AB13 BB01 BB08 BB22 DA03 EA04 EA08 5B057 AA11 BA30 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB07 CB12 CB16 CC01 CE13 CH18 DA08 DA17 DB02 DB05 DB09 DC16 5C077 MP06 NN11 NN15 PP27 PP28 PP46 PP47 PP51 PQ08 PQ18 RR02 RR08 RR13 RR14 RR15 RR16 TT06

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多階調画像データのエッジ検出を行い、
    その検出結果に対し領域拡張を行うことにより、多階調
    画像データのエッジ領域の画素と非エッジ領域の画素を
    判別する画像特徴抽出処理、 多階調画像データの白地部の画素と非白地部の画素を判
    別する白地部判定処理、 多階調画像データを誤差拡散法により量子化して量子化
    データを出力する量子化処理、及び(1)前記白地部判
    定処理により白地部の画素とされた画素に関しては前記
    量子化処理のための量子化閾値を所定値に固定し、
    (2)前記白地部判定処理により非白地部の画素とさ
    れ、かつ、前記画像特徴抽出処理によりエッジ領域の画
    素とされた画素に関しては前記量子化処理のための量子
    化閾値を所定値に固定し、(3)前記白地部判定処理に
    より非白地部の画素とされ、かつ、前記画像特徴抽出処
    理により非エッジ部の画素とされた画素に関しては前記
    量子化処理のための量子化閾値を周期的に振動させる処
    理、を含むことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 多階調画像データのエッジ検出を行い、
    その検出結果に対し領域拡張を行うことにより、多階調
    画像データの各画素のエッジ度合を検出する画像特徴抽
    出処理、多階調画像データの白地部の画素と非白地部の
    画素を判別する白地部判定処理、多階調画像データを誤
    差拡散法により量子化して量子化データを出力する量子
    化処理、及び(1)前記白地部判定処理により白地部の
    画素とされた画素に関しては前記量子化処理のための量
    子化閾値を所定値に固定し、(2)前記白地部判定処理
    により非白地部の画素とされた画素に関しては、前記画
    像特徴抽出処理により検出されたエッジ度合が小さいほ
    ど大きな振動幅で前記量子化処理のための量子化閾値を
    周期的に振動させる処理、を含むことを特徴とする画像
    処理方法。
  3. 【請求項3】 多階調画像データのエッジ検出を行い、
    その検出結果に対し領域拡張を行うことにより、多階調
    画像データのエッジ領域の画素と非エッジ領域の画素を
    判別する画像特徴抽出処理、 多階調画像データの白地部の画素と非白地部の画素を判
    別する白地部判定処理、 多階調画像データを誤差拡散法により量子化して量子化
    データを出力する量子化処理、 前記白地部判定処理により白地部の画素とされた画素に
    関しては量子化データを白値に設定する処理、及び前記
    画像特徴抽出処理によりエッジ領域の画素とされた画素
    に関しては前記量子化処理のための量子化閾値を所定値
    に固定し、前記画像特徴抽出処理により非エッジ領域の
    画素とされた画素に関しては前記量子化処理のための量
    子化閾値を周期的に振動させる処理、を含むことを特徴
    とする画像処理方法。
  4. 【請求項4】 多階調画像データのエッジ検出を行い、
    その検出結果に対し領域拡張を行うことにより、多階調
    画像データの各画素のエッジ度合を検出する画像特徴抽
    出処理、 多階調画像データの白地部の画素と非白地部の画素を判
    別する白地部判定処理、 多階調画像データを誤差拡散法により量子化して量子化
    データを出力する量子化処理、 前記白地部判定処理により白地部の画素とされた画素に
    関しては量子化データを白値に設定する処理、及び前記
    画像特徴抽出処理により検出されたエッジ度合が小さい
    画素ほど大きな振動幅で前記量子化処理のための量子化
    閾値を周期的に振動させる処理、を含むことを特徴とす
    る画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記白地部判定処理により白地部の画素
    とされた画素に関する量子化誤差としてランダム値を設
    定する処理をさらに含むことを特徴とする請求項3又は
    4記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 多階調画像データに対するエッジ検出処
    理、 前記エッジ検出処理の結果に対する領域拡張処理、 多階調画像データの白地部の画素と非白地部の画素を判
    別する白地部判定処理、 多階調画像データを誤差拡散法により量子化して量子化
    データを出力する量子化処理、及び(1)前記白地部判
    定処理により白地部の画素とされた画素に関しては、前
    記エッジ検出処理によりエッジ領域の画素とされた画素
    に対する前記量子化処理のための量子化閾値を一定値に
    固定し、前記エッジ検出処理により非エッジ領域の画素
    とされた画素に対する前記量子化処理のための量子化閾
    値を周期的に振動させ、(2)前記白地部判定処理によ
    り非白地部の画素とされた画素に関しては、前記領域拡
    張処理によりエッジ領域の画素とされた画素に対する前
    記量子化処理のための量子化閾値を一定値に固定し、前
    記領域拡張処理により非エッジ領域の画素とされた画素
    に対する前記量子化処理のための量子化閾値を周期的に
    振動させる処理、を含むことを特徴とする画像処理方
    法。
  7. 【請求項7】 多階調画像データに対するエッジ検出処
    理、 前記エッジ検出処理の結果に対する領域拡張処理、 多階調画像データの白地部の画素と非白地部の画素を判
    別する白地部判定処理、 多階調画像データを誤差拡散法により量子化して量子化
    データを出力する量子化処理、及び(1)前記白地部判
    定処理により白地部の画素とされた画素に関しては、前
    記エッジ検出処理により検出されたエッジ度合が小さい
    ほど大きな振動幅で前記量子化処理の量子化閾値を周期
    的に変動させ、(2)前記白地部判定処理により非白地
    部の画素とされた画素に関しては、前記領域拡張処理に
    より検出されたエッジ度合が小さいほど大きな振動幅で
    前記量子化処理の量子化閾値を周期的に振動させる処
    理、を含むことを特徴とする画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記白地部判定処理は、注目画素に関す
    る判定を注目画素周辺の多階調画像データの平均レベル
    に基づいて行うことを特徴とする請求項1乃至7のいず
    れか1項記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項記載の画
    像処理方法のための各処理をコンピュータに実行させる
    ためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可
    能な記憶媒体。
  10. 【請求項10】 多階調画像データのエッジ検出を行
    い、その検出結果に対し領域拡張を行うことによって多
    階調画像データのエッジ領域の画素と非エッジ領域の画
    素を判別する画像特徴抽出手段、 多階調画像データの白地部の画素と非白地部の画素を判
    別する白地部判定手段、 多階調画像データを誤差拡散法により量子化して量子化
    データを出力する量子化処理手段、 (1)前記白地部判定手段により白地部の画素とされた
    画素に関しては前記量子化処理手段の量子化閾値を所定
    値に固定し、(2)前記白地部判定手段により非白地部
    の画素とされ、かつ前記画像特徴抽出手段によりエッジ
    領域の画素とされた画素に関しては前記量子化処理手段
    の量子化閾値を所定値に固定し、(3)前記白地部判定
    手段により非白地部の画素とされ、かつ、前記画像特徴
    抽出手段により非エッジ部の画素とされた画素に関して
    は前記量子化処理手段の量子化閾値を周期的に振動させ
    る手段、を具備することを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 多階調画像データのエッジ検出を行
    い、その検出結果に対し領域拡張を行うことにより、多
    階調画像データの各画素のエッジ度合を検出する画像特
    徴抽出手段、 多階調画像データの白地部の画素と非白地部の画素を判
    別する白地部判定手段、 多階調画像データを誤差拡散法により量子化して量子化
    データを出力する量子化処理手段、 (1)前記白地部判定手段により白地部の画素とされた
    画素に関しては前記量子化処理手段の量子化閾値を所定
    値に固定し、(2)前記白地部判定手段により非白地部
    の画素とされた画素に関しては、前記画像特徴抽出手段
    により検出されたエッジ度合が小さいほど大きな振動幅
    で前記量子化処理手段の量子化閾値を周期的に振動させ
    る量子化閾値制御手段、を具備することを特徴とする画
    像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記量子化閾値制御手段は、 前記画像特徴抽出手段により検出されたエッジ度合が小
    さいほど大きな振動幅で周期的に振動する値を発生する
    量子化閾値発生手段と、 前記白地部判定手段により非白地部の画素とされた画素
    に関しては前記量子化閾値発生手段により生成された値
    を量子化閾値として、前記白地判定手段により白地部の
    画素とされた画素に関しては所定値を量子化閾値とし
    て、前記量子化処理手段に供給する手段とからなること
    を特徴とする請求項11記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 多階調画像データのエッジ検出を行
    い、その検出結果に対し領域拡張を行うことにより、多
    階調画像データのエッジ領域の画素と非エッジ領域の画
    素を判別する画像特徴抽出手段、 多階調画像データの白地部の画素と非白地部の画素を判
    別する白地部判定手段、 多階調画像データを誤差拡散法により量子化して量子化
    データを出力する量子化処理手段、 前記白地部判定手段により白地部の画素とされた画素に
    関しては量子化データを白値に設定する出力値制御手
    段、及び前記画像特徴抽出手段によりエッジ領域の画素
    とされた画素に関しては前記量子化処理手段の量子化閾
    値を所定値に固定し、前記画像特徴抽出手段により非エ
    ッジ領域の画素とされた画素に関しては前記量子化処理
    手段の量子化閾値を周期的に振動させる手段、を具備す
    ることを特徴とする画像処理装置。
  14. 【請求項14】 多階調画像データのエッジ検出を行
    い、その検出結果に対し領域拡張を行うことにより、多
    階調画像データの各画素のエッジ度合を検出する画像特
    徴抽出手段、 多階調画像データの白地部の画素と非白地部の画素を判
    別する白地部判定手段、 多階調画像データを誤差拡散法により量子化して量子化
    データを出力する量子化処理手段、 前記白地部判定手段により白地部の画素とされた画素に
    関しては量子化データを白値に設定する出力値制御手
    段、及び前記画像特徴抽出手段により検出されたエッジ
    度合が小さいほど大きな振動幅で前記量子化処理手段の
    量子化閾値を周期的に振動させる手段、を具備すること
    を特徴とする画像処理装置。
  15. 【請求項15】 多階調画像データのエッジ検出を行
    い、その検出結果に対し領域拡張を行うことにより、多
    階調画像データのエッジ領域の画素と非エッジ領域の画
    素を判別する画像特徴抽出手段、 多階調画像データの白地部の画素と非白地部の画素を判
    別する白地部判定手段、 多階調画像データを誤差拡散法により量子化して量子化
    データを出力する量子化処理手段、及び前記画像特徴抽
    出手段によりエッジ領域の画素とされた画素に関しては
    前記量子化処理手段の量子化閾値を所定値に固定し、前
    記画像特徴抽出手段により非エッジ領域の画素とされた
    画素に関しては前記量子化処理手段の量子化閾値を周期
    的に振動させる手段を具備し、 前記量子化処理部は、前記白地部判定手段により白地部
    の画素とされた画素に対する量子化データを白値に設定
    するとともに、該画素に関して算出された量子化誤差を
    ランダム値で置き換えことを特徴とする画像処理装置。
  16. 【請求項16】 多階調画像データのエッジ検出を行
    い、その検出結果に対し領域拡張を行うことにより、多
    階調画像データの各画素のエッジ度合を検出する画像特
    徴抽出手段、 多階調画像データの白地部の画素と非白地部の画素を判
    別する白地部判定手段、 多階調画像データを誤差拡散法により量子化して量子化
    データを出力する量子化処理手段、及び前記画像特徴抽
    出手段により検出されたエッジ度合が小さいほど大きな
    振動幅で前記量子化処理手段の量子化閾値を周期的に振
    動させる手段を具備し、 前記量子化処理部は、前記白地部判定手段により白地部
    の画素とされた画素に対する量子化データを白値に設定
    するとともに、該画素に関して算出された量子化誤差を
    ランダム値で置き換えことを特徴とする画像処理装置。
  17. 【請求項17】 多階調画像データに対するエッジ検出
    手段、 前記エッジ検出手段による検出結果に対する領域拡張処
    理を行う領域拡張処理手段、 多階調画像データの白地部の画素と非白地部の画素を判
    別する白地部判定手段、 多階調画像データを誤差拡散法により量子化して量子化
    データを出力する量子化処理手段、及び(1)前記白地
    部判定手段により白地部の画素とされた画素に関して
    は、前記エッジ検出手段によりエッジ領域の画素とされ
    た画素のための前記量子化処理手段の量子化閾値を所定
    値に固定し、前記エッジ検出手段により非エッジ領域の
    画素とされた画素のための前記量子化処理手段の量子化
    閾値を周期的に振動させ、(2)前記白地部判定手段に
    より非白地部の画素とされた画素に関しては、前記領域
    拡張処理手段によりエッジ領域の画素とされた画素のた
    めの前記量子化処理手段の量子化閾値を所定値に固定
    し、前記領域拡張処理手段により非エッジ領域の画素と
    された画素のための前記量子化処理手段の量子化閾値を
    周期的に振動させる手段、を具備することを特徴とする
    画像処理措置。
  18. 【請求項18】 多階調画像データに対するエッジ検出
    処理を行うエッジ検出手段、 前記エッジ検出手段の検出結果に対する領域拡張処理を
    行う領域拡張処理手段、 多階調画像データの白地部の画素と非白地部の画素を判
    別する白地部判定手段、 多階調画像データを誤差拡散法により量子化して量子化
    データを出力する量子化処理手段、及び(1)前記白地
    部判定手段により白地部の画素とされた画素に関して
    は、前記エッジ検出手段により検出されたエッジ度合が
    小さいほど大きな振動幅で前記量子化処理手段の量子化
    閾値を周期的に変動させ、(2)前記白地部判定手段に
    より非白地部の画素とされた画素に関しては、前記領域
    拡張処理手段により検出されたエッジ度合が小さいほど
    大きな振動幅で前記量子化処理手段の量子化閾値を周期
    的に振動させる量子化閾値制御手段、を具備することを
    特徴とする画像処理装置。
  19. 【請求項19】 前記量子化閾値制御手段は、 前記白地部判定手段により白地部の画素とされた画素に
    関しては前記エッジ検出手段により検出されたエッジ度
    合を、前記白地部判定手段により非白地部の画素とされ
    た画素に関しては前記領域拡張処理手段により検出され
    たエッジ度合をそれぞれ選択する選択手段、及び、 前記選択手段で選択されたエッジ度合が小さいほど大き
    な振幅で前記量子化処理手段の量子化閾値を周期的に振
    動させ、かつ、該エッジ度合が最大のときに前記量子化
    処理手段の量子化閾値を所定値に固定する量子化閾値発
    生手段からなることを特徴とする請求項18記載の画像
    処理装置。
JP2000106453A 2000-04-07 2000-04-07 画像処理方法、画像処理装置及び記憶媒体 Expired - Fee Related JP3966440B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000106453A JP3966440B2 (ja) 2000-04-07 2000-04-07 画像処理方法、画像処理装置及び記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000106453A JP3966440B2 (ja) 2000-04-07 2000-04-07 画像処理方法、画像処理装置及び記憶媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001292320A true JP2001292320A (ja) 2001-10-19
JP3966440B2 JP3966440B2 (ja) 2007-08-29

Family

ID=18619620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000106453A Expired - Fee Related JP3966440B2 (ja) 2000-04-07 2000-04-07 画像処理方法、画像処理装置及び記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3966440B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8259357B2 (en) 2007-03-09 2012-09-04 Sharp Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image forming apparatus, image processing method, and computer readable recording medium
CN102689503A (zh) * 2011-03-24 2012-09-26 精工爱普生株式会社 图像处理装置、打印装置、图像处理方法
US8681378B2 (en) 2011-03-24 2014-03-25 Seiko Epson Corporation Image processing apparatus for generating dot data for image data, printing apparatus for generating dot data for image data, and image processing method for generating dot data for image data

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8259357B2 (en) 2007-03-09 2012-09-04 Sharp Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image forming apparatus, image processing method, and computer readable recording medium
CN102689503A (zh) * 2011-03-24 2012-09-26 精工爱普生株式会社 图像处理装置、打印装置、图像处理方法
US8681378B2 (en) 2011-03-24 2014-03-25 Seiko Epson Corporation Image processing apparatus for generating dot data for image data, printing apparatus for generating dot data for image data, and image processing method for generating dot data for image data
US8705128B2 (en) 2011-03-24 2014-04-22 Seiko Epson Corporation Image processing device, printing device, image processing method, and image processing program

Also Published As

Publication number Publication date
JP3966440B2 (ja) 2007-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7636179B2 (en) Image quantization processing with error diffusion using oscillating quantization threshold to develop dots that spiral outward
US7251060B2 (en) Image-processing device using quantization threshold values produced according to a dither threshold matrix and arranging dot-on pixels in a plural-pixel field according to the dither threshold matrix
EP1505821A2 (en) Image processing apparatus, an image forming apparatus and an image processing method
JP2009100228A (ja) 画像処理装置及びその制御方法
JP3730068B2 (ja) 画像処理装置及び記憶媒体
JPH1188665A (ja) 画像処理装置
JP4097114B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び記録媒体
JP3480924B2 (ja) 画像形成方法、画像形成装置および記録媒体
JPH10285390A (ja) 画像処理装置
JP3932158B2 (ja) 画像形成方法、画像処理装置及び記憶媒体
JP4031240B2 (ja) 画像処理装置
JP4100597B2 (ja) 画像形成方法、画像処理装置及び記憶媒体
JP3966440B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置及び記憶媒体
JP2801195B2 (ja) 画像処理装置
JP2001268361A (ja) 画像処理装置及び記憶媒体
JP3883031B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び記憶媒体
JP2004080109A (ja) 画像形成装置、画像形成方法およびその方法をコンピュータに実行させる画像形成プログラム
JP4072918B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2001128004A (ja) 画像処理方法、画像処理装置及び記憶媒体
JP2010273393A (ja) 画像処理装置およびその制御方法
JP3938457B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP4261564B2 (ja) 画像形成方法、画像処理装置及び記憶媒体
JP2001268358A (ja) 画像処理装置及び記憶媒体
JP2001268360A (ja) 画像処理装置及び記憶媒体
JP2002223356A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070524

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130608

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees