JP2001291896A - 半導体発光素子 - Google Patents

半導体発光素子

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JP2001291896A JP2000103216A JP2000103216A JP2001291896A JP 2001291896 A JP2001291896 A JP 2001291896A JP 2000103216 A JP2000103216 A JP 2000103216A JP 2000103216 A JP2000103216 A JP 2000103216A JP 2001291896 A JP2001291896 A JP 2001291896A
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哲次 杢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力及び動作電圧の低い半導体発光素子
の低コスト化が困難であった。 【解決手段】 シリコンから成る低抵抗性基板11の上
に低屈折率層12aと高屈折率層12bとを交互に複数
層形成した超格子DBR層12を設ける。超格子DBR
層12の上に窒化ガリウムから成るn形半導体領域1
3、窒化ガリウムインジウムから成る活性層14、窒化
ガリウムから成るp形半導体領域15を順次に形成す
る。p形半導体領域15の上にアノード電極17を設
け、低抵抗性基板11にカソード電極18を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は窒化ガリウム系化合
物半導体を用いた半導体発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】GaN、GaAlN、InGaN、In
GaAlN等の窒化ガリウム系化合物半導体から成る発
光層を備えた青色系発光素子(青色発光ダイオード)は
公知である。この種の発光素子は、サファイアから成る
絶縁性基板の上に窒化ガリウム系化合物半導体層を形成
し、一対の電極を素子の上面に配置した構造、又はシリ
コンカーバイドから成る低抵抗性基板の上に窒化ガリウ
ム系化合物半導体層を形成し、一対の電極を素子の上面
と下面に配置した構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の発光
素子は周知のように多数の素子の作り込まれたウエハを
ダイシング、スクライビング、へき開等によって切り出
して製作される。この時、サファイア等から成る基板は
硬度が高いため、このダイシングを良好に且つ生産性よ
く行うことが困難であった。また、サファイア等はそれ
自身高価であり、材料コストの面でも不利である。
【0004】そこで、本願出願人は、サファイアやシリ
コンカーバイドから成る基板の代わりに、シリコンから
成る低抵抗基板を使用した半導体発光素子を試作した。
硬度がサファイアのように高くないシリコン等によって
基板を構成すれば、ダイシング工程などを良好に且つ生
産性よく行うことが可能であり、また一対の電極を半導
体基体の上面と下面に対向して配置すれば、電流通路を
半導体基体の厚み方向に形成することができ、電流通路
の抵抗値を下げて消費電力及び動作電圧の低減化も期待
された。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリコ
ン等から成る基板は、窒化ガリウム系化合物半導体から
成る発光層から放出された波長365〜620nmの光
に対して吸収層として機能する。このため、サファイア
又はシリコンカーバイドから成る基板を用いた発光素子
に比べて発光層からの光を効率よく外部に放出し難いこ
とが分かった。即ち、サファイア又はシリコンカーバイ
ドから成る基板を用いた発光素子によれば、基板が発光
層から放出される光を吸収しないため、基板内を透過し
た光を基板下面で反射させることによって光を比較的良
好に素子外部に取り出すことができる。一方、シリコン
等から成る基板は発光層から放出された光を吸収してし
まうため、発光層から下側に導出された光についての損
失が大きく、発光効率(外部量子効率)を高めることが
困難であった。
【0006】そこで、本発明の目的は、シリコン等から
成る低抵抗性基板を用いた半導体発光素子において、外
部量子効率即ち発光効率を高めた発光素子を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明は、低抵抗性基板と、前記
低抵抗性基板の一方の主面上に形成された導電性を有す
る反射領域と、前記反射領域の上に形成されており且つ
窒化ガリウム系化合物から成る第1の導電形の第1の半
導体領域と、前記第1の半導体領域の上に形成されてお
り且つ窒化ガリウム系化合物から成り且つ前記第1の導
電形と反対の第2の導電形を有している第2の半導体領
域と、前記第2の半導体領域の表面上の一部に形成され
た第1の電極と、前記低抵抗性基板の他方の主面に形成
された第2の電極とを備え、前記反射領域は、相対的に
低い屈折率を有する低屈折率領域と、前記低屈折率領域
の屈折率よりも大きい屈折率を有する高屈折率領域とが
交互に積層されたものから成り、前記低屈折率領域はバ
リア層と井戸層とが交互に積層されたものから成り、前
記高屈折率領域は井戸層とバリア層とが交互に積層され
たものから成り、前記高屈折率領域の井戸層はIn(イ
ンジウム)を含む窒化化合物から成り、前記低屈折率領
域のバリア層及び井戸層と前記高屈折率領域のバリア層
はInを含まないか又は前記高屈折率領域の井戸層のI
nの含有率よりも低い含有率でInを含む窒化化合物か
ら成ることを特徴とする半導体発光素子に係わるもので
ある。
【0008】なお、請求項2に示すように、低屈折率領
域の井戸層は、AlzGa1-zN(但し、zは0≦z≦
0.5を満足する数値)から成り、低屈折率領域のバリ
ア層は、AlwGa1-wN(但し、wはw>zを満足する
数値)から成り、高屈折率領域の井戸層は、AlxGay
In1-x-yN(但し、x及びyは0≦x≦0.5、0≦
y≦1、0≦x+y<1を満足する数値)から成り、高
屈折率領域のバリア層は、AltGa1-tN(但し、tは
0≦t≦1及び0≦1−t≦1を満足する数値)から成
ることが望ましい.また、請求項3に示すように、第1
の半導体領域と前記第2の半導体領域との間に活性層が
介在していることが望ましい。また、請求項4に示すよ
うに、前記反射領域を、反射ピークが生じる波長が互い
に異なり且つ互いに積層された少なくと第1及び第2の
反射領域とすることができる。また、低屈折率領域のバ
リア層及び高屈折率領域のバリア層の厚みは5〜100
オングストローム、低屈折率領域の井戸層及び高屈折率
領域の井戸層の厚みは5〜200オングストロームとす
ることが望ましい.
【0009】
【発明の効果】本願各請求項の発明は次の効果を有す
る。 (1) 低抵抗性基板の上に、異なる実効屈折率を有す
る低屈折率領域と高屈折率領域とからなる反射領域が形
成されているので、発光領域から基板側に放出された光
は、反射領域によって基板の上側に反射される。この結
果、発光素子の発光効率を増大することができる。 (2) 反射領域にInを含めたので、反射領域がバッ
ファ層として良好に機能し、発光特性が良好に得られ
る。即ち、発光特性が良好に得られる第1の理由は、低
抵抗性基板の一方の主面に形成されたInを含む反射領
域が低抵抗性基板の結晶方位を良好に引き継ぐことがで
き、この反射領域の主面に半導体領域を良好に形成する
ことができることにある。発光特性が良好に得られる第
2の理由は、低抵抗性基板とGaN系半導体領域との間
にInを含む井戸層とバリア層を有する高屈折率層を介
在させることによって、反射領域の応力に基づく歪みが
発生することを良好に防止できること、及び反射領域の
上面に形成されるGaN系半導体領域にクラックが生じ
ることを防止できることにある。 (3) 消費電力及び動作抵抗を低減することができ
る。即ち、基板が低抵抗性基板であるので、電流通路を
半導体領域の厚み方向に形成することができ、サファイ
ア等から成る絶縁性基板を使用した従来の発光ダイオー
ドに比べて電流通路の抵抗値を下げて消費電力及び動作
電圧の低減化を図ることができる。
【0010】
【実施形態及び実施例】次に、図1〜図7を参照して本
発明の実施形態及び実施例に係わる半導体発光素子とし
ての窒化ガリウム系化合物青色発光ダイオードを説明す
る。
【0011】
【第1の実施例】図1及び図2に示す本発明の第1の実
施例に従う青色発光ダイオードは、シリコン基板から成
る低抵抗性半導体基板(以下、低抵抗性基板という)1
1、反射領域としての分布ブラッグ反射膜即ち超格子D
BR(Distributed Bragg Reflectors)層12、Ga
N(窒化ガリウム)から成る第1の半導体領域としての
n形半導体領域13、p形のInGaN(窒化ガリウム
インジウム)から成る活性層14、及び第2の半導体領
域としてのGaN(窒化ガリウム)から成るp形半導体
領域15を順次に積層した構成の板状基体16と、この
基体16の一方の主面(上面)即ちp形半導体領域15
に電気的に接続されたアノード電極17と、この基体1
6の他方の主面(下面)即ち低抵抗性基板11の下面に
電気的に接続されたカソード電極18とを備えている。
なお、超格子DBR層12、n形半導体領域13、活性
層14、及びp形半導体領域15は低抵抗性基板11の
上に順次にそれぞれの結晶方位を揃えて成長させたもの
である。
【0012】低抵抗性基板11は、n形導電形不純物と
して例えばAs(砒素)が5×10 18cm−3〜5×
10 9cm−3程度の高濃度で導入され且つ(11
1)面を有するn形のシリコン単結晶基板から成り、
その抵抗率は0.0001Ω・cm〜0.01Ω・cm
程度であって、実質的に導電体と呼ぶことができるもの
である。従って、この低抵抗性基板11はカソード電極
18と共に発光ダイオードのカソード電極として機能す
る。なお、本実施例では、p形半導体領域15、活性層
14及びn形半導体領域13から成る発光部の支持体と
して機能するように低抵抗性基板11の厚みを約350
μmに設定した。
【0013】低抵抗性基板11の一方の主面全体を被覆
するように形成された導電性を有する反射領域としての
超格子DBR層12は、低屈折率領域としての低屈折率
層12aと高屈折率領域としての高屈折率層12bとが
交互に積層されたものである。即ち、図1では図示の都
合上低屈折率層12aと高屈折率層12bとがそれぞれ
2層のみ示されているが、実際の超格子DBR層12は
低屈折率層12aと高屈折率層12bとをそれぞれ10
層有し、これ等が交互に積層され、合計で20層に形成
されている。低屈折率層12aと高屈折率層12bの厚
みは、活性層から放出される光の波長等によって決定さ
れる。本実施例では波長450nm付近に発光波長ピー
クを有するGaN系化合物半導体発光素子が使用されて
いるため、超格子DBR層12は450nmの波長の光
に対して最大反射率(反射ピーク)を有するように形成
されている。ここで、低屈折率層12aと高屈折率層1
2bの厚みは、λ/4×1/n(λは発光波長、nは屈
折率)により求めることができる。従って、低屈折率層
12aと高屈折率層12bを構成する後述の量子井戸層
とバリア層の厚みを等しくした場合には、低屈折率層1
2aをAlとGaNの超格子で構成すると、その実効屈
折率は2.41となり、その層厚は約464オングスト
ロームとなる。一方、高屈折率層12bはInNとGa
Nの超格子で構成すると、その実効屈折率は2.8とな
り、その層厚は約400オングストロームとなる。以上
より、本実施例の超格子DBR層12の厚みは、合計で
約8500オングストロ−ムである。
【0014】低屈折率層12aは、図3に示すように複
数の障壁層即ちバリア層21と複数の量子井戸層22と
を交互に積層したものから成る。バリア層21は、Al
wGa1-wN(但し、wはz<w≦1を満足する数値、z
は0≦z≦0.5を満足する数値)においてw=1にし
たものに相当するAlNから成る絶縁性の極薄の膜であ
り、量子井戸層22はAlzGa1-zN(0≦z≦0.
5)においてz=0にしたもものに相当するGaNから
成るn形半導体領域の極薄の膜である。量子井戸層22
の厚みは、量子井戸準位ができるように5〜200オン
グストロームとするのが望ましく、本実施例では58オ
ングストロームとされている。また、バリア層21の厚
みは量子力学的なトンネル効果を得ることができるよう
に100オングストローム以下とするのが望ましく、本
実施例では量子井戸層と同じ厚みの58オングストロー
ムとされている。AlNから成るバリア層21とGaN
から成る量子井戸層22をそれぞれ4層有し、合計で8
層に形成された低屈折率層12aの厚みは464オング
ストロームである。なお、井戸層22は、基板11と同
一の導電形にすることが望ましく、n形不純物としてS
iがド−ピングされている。もし、基板11がp形の場
合には井戸層22にp形不純物としてMgをド−ピング
する。
【0015】高屈折率層12bは、図4に示すように複
数の量子井戸層23と複数のバリア層24とを交互に積
層したものから成る。量子井戸層23はAlxGayIn
1-x- yN(0≦y≦1、0≦x+y<1、0≦x≦0.
5)において、x=y=0にしたものに相当するInN
から成る極薄のn形半導体領域から成る。バリア層24
は、AltGa1-tN(0≦t<1)において、t=0に
相当するGaNから成る絶縁性の極薄の膜である。量子
井戸層23は、量子井戸準位が形成できるように5〜2
00オングストロームにすることが望ましく、本実施例
では50オングストロームとされている。また、バリア
層24の厚みは量子力学的なトンネル効果が得られるよ
うに、5〜100オングストロームの範囲にすることが
望ましく、本実施例では量子井戸層と同じ50オングス
トロームとされている。InNから成る量子井戸層23
とGaNから成るバリア層24をそれぞれ4層有し、合
計で8層に形成された高屈折率層12bの厚みは400
オングストロームである。なお、井戸層23は、基板1
1と同一の導電形にすることが望ましく、n形不純物と
してSiがド−ピングされている。もし、基板11がp
形の場合には井戸層23にp形不純物としてMgをド−
ピングする。
【0016】低屈折率層12aと高屈折率層12bは周
知のMOCVD(有機金属化学気相成長方法)によって
それぞれAlN層及びGaN層と、InN層及びGaN
層を順次連続して積層形成したものである。即ち、シリ
コン単結晶の低抵抗性基板11をMOCVD装置の反応
室内に配置し、まず1120℃で10分間のサーマルク
リーニングを施して表面の酸化膜を除去する。
【0017】次に、反応室内に66cc(63μmol /
分)のTMA(トリメチルアルミニウム)ガスと3リッ
トル(0.14mol /分)のNH3 (アンモニア)ガス
を約31秒間かけて供給して、厚さ約58オングストロ
ームのAlNから成るバリア層21を形成する。次に、
TMAガスの供給をストップして、反応室内に20cc
(63μmol /分)のTMG(トリメチルガリウム)ガ
スと200cc(21nmol /分)のシラン(Si
4 )を約17秒間かけて供給して厚さ約58オングス
トロームのGaNから成る量子井戸層23を形成する。
ここで、シランガスは形成膜中にn形不純物としてのS
iを導入するためのものである。これを4回繰り返し
て、層厚の合計が464オングストロームの低屈折率層
12aを得る。
【0018】続いて、低屈折率層12aを有する基板1
1の温度を700℃まで下げた後、反応室内に150c
c(59μmol /分)のTMI(トリメチルインジウ
ム)ガスと5リットル(0.23mol /分)のNH3
(アンモニア)ガスと200cc(21nmol /分)の
シラン(SiH4 )を約195秒間かけて供給して、厚
さ約50オングストロームのInNから成る量子井戸層
23を低屈折率層12aの上に形成する。次に、TMI
ガスの供給をストップして、反応室内に2.1cc
(6.2μmol /分)のTMG(トリメチルガリウム)
ガスと5リットル(0.23mol /分)のNH3 (アン
モニア)ガスを約155秒間かけて供給して厚さ約50
オングストロームのGaNから成るバリア層24を形成
する。これを4回繰り返して、層厚の合計が400オン
グストロームの高屈折率層12bを得る。
【0019】低屈折率層12aと高屈折率層12bとの
形成を同一の方法で交互に10回繰り返して合計20層
の超格子DBR層12を得る。
【0020】超格子DBR層12の上面に設けられたn
形半導体領域13、活性層14及びp形半導体領域15
は周知のMOCVD法によって順次連続して形成したも
のである。即ち、上面に超格子DBR層12が形成され
た低抵抗性基板11をMOCVD装置の反応室内に配置
して、反応室内にまずトリメチルガリウムガス即ちTM
Gガス、NH3 (アンモニア)ガス、SiH4 (シラ
ン)ガスを供給してバッファ層12の上面にn形半導体
領域13を形成する。ここで、シランガスは形成膜中に
n形不純物としてのSiを導入するためのものである。
本実施例では超格子DBR層12が形成された低抵抗性
基板11の加熱温度を1040℃とした後、TMGガス
の流量即ちGaの供給量を約4.3μmol /分、NH3
ガスの流量即ちNH3 の供給量を約53.6mmol /
分、シランガスの流量即ちSiの供給量を約1.5nmo
l /分とした。また、本実施例では、n形半導体領域1
3の厚みを約2μmとした。また、n形半導体領域13
の不純物濃度は約3×1018cm−3であり、低抵抗
性基板11の不純物濃度よりは十分に低い。なお、本実
施例によればバッファ層として機能する超格子DBR層
12が介在することにより、比較的高温でn形半導体層
13を超格子DBR層12の上面に直接に形成すること
が可能になる。
【0021】続いて、低抵抗性基板11の加熱温度を8
00℃とし、反応室内にTMGガス、アンモニアガスに
加えてトリメチルインジウムガス(以下、TMIガスと
いう)とビスシクロペンタジェニルマグネシウムガス
(以下、Cp2 Mgガスという)を供給してn形半導体
領域13の上面にp形InGaNから成る活性層14を
形成する。ここで、Cp2 Mgガスは形成膜中にp形導
電形の不純物としてのMgを導入するためのものであ
る。本実施例では、TMGガスの流量を約1.1μmol
/分、NH3 ガスの流量を約67mmol /分、TMIガ
スの流量即ちInの供給量を約45μmol /分、Gp2
Mgガスの流量即ちMgの供給量を約12nmol /分と
した。また、活性層14の厚みは約20オングストロー
ム、活性層14の不純物濃度は約3×1017cm−3
である。
【0022】続いて、低抵抗性基板11の加熱温度を1
040℃とし、反応室内にTMGガス、アンモニアガス
及びCP2 Mgガスを供給して活性層14の上面にp形
GaNから成るp形半導体領域15を形成する。本実施
例では、この時のTMGガスの流量を約4.3μmol /
分、アンモニアガスの流量を約53.6μmol /分、C
p2 Mgガスの流量を約0.12μmol /分とした。ま
た、p形半導体領域15の厚みは約0.5μm、p形半
導体領域15の不純物濃度は約3×1018cm−3
ある。
【0023】上記のMOCVD成長方法によれば、バッ
ファ層としての機能及び光反射層としての機能を有する
超格子DBR層12の上面に、この超格子DBR層12
の結晶方位に揃えてn形半導体領域13、活性層14及
びp形半導体領域15を形成することができる。即ち、
単結晶シリコン基板から成る低抵抗性基板11の結晶方
位を良好に引き継いでいる超格子DBR層12の上にこ
れを核としてn形半導体領域13、活性層14及びp形
半導体領域15が順次に良好にエピタキシャル成長され
る。
【0024】第1の電極としてのアノード電極17は、
例えばニッケルと金を周知の真空蒸着法等によって半導
体基体16の上面に付着させることによって形成し、p
形半導体領域15の表面に低抵抗接触させる。このアノ
ード電極17は図2に示すように円形の平面形状を有し
ており、半導体基体16の上面のほぼ中央に配置されて
いる。半導体基体16の上面のうち、アノード電極17
の形成されていない領域19は、光取り出し領域として
機能する。
【0025】第2の電極としてのカソード電極18は、
半導体基体16の上面に形成せずに、例えばチタンとア
ルミニウムを周知の真空蒸着法等によって基板11の下
面に形成し、低抵抗性基板11の下面全体に低抵抗接触
させる。
【0026】図1の青色発光ダイオードを外部装置に取
付ける時には、例えばカソード電極18を回路基板等の
外部電極に対して半田又は導電性接着剤で固着し、アノ
ード電極17を周知のワイヤボンディング方法によって
外部電極に対してワイヤで電気的に接続する。
【0027】本実施例の青色発光ダイオードによれば、
次の効果が得られる。 (1) サファイアやシリコンカーバイドに比べて著し
く低コストであり加工性も良いシリコンから成る基板1
1を使用することができるので、材料コスト及び生産コ
ストの削減が可能である。このため、従来では他の発光
素子に比べて高価であったGaN系発光ダイオードのコ
スト削減が可能となる。 (2) シリコンから成る基板11に発光素子が形成で
きるため、基板11内に他の電子素子を形成することが
でき、GaN系半導体発光素子がその他の半導体素子と
同一の半導体基板内に集積された半導体集積回路を容易
に実現できる。 (3) 光吸収性を有するシリコンから成る低抵抗性基
板11の上に、異なる実効屈折率を有する超格子層(A
lN/GaN)から成る低屈折率層12aとこれと超格
子層(InN/GaN)から成る高屈折率層12bとを
一組とする分布ブラッグ反射膜(超格子DBR膜)の複
数から成る超格子DBR層12が形成されている。従っ
て、発光層即ち活性層14から基体16の下面側に放出
された光は、超格子DBR層12によって基体16の上
面側に反射される。この結果、発光素子の外部量子効率
即ち発光効率を増大することができる。 (4) 超格子DBR層12がバッファ層として良好に
機能するため、発光特性が良好に得られる。即ち、発光
特性が良好に得られる第1の理由は、低抵抗性基板11
の一方の主面に形成されたAlN層21及びGaN層2
2から成る低屈折率層12aとInN層23及びGaN
層24から成る高屈折率層12bから構成される超格子
DBR層12が、シリコンから成る低抵抗性基板11の
結晶方位を良好に引き継ぐことができ、このDBR層1
2を核としてその一方の主面にn形半導体領域13、活
性層14及びp形半導体領域15を順次、結晶性を良好
にして積層形成することができることにある。発光特性
が良好に得られる第2の理由は、低抵抗性基板11とG
aN系半導体領域との間にInN層21及びGaN層2
4が複数積層されて成る高屈折率層12bを介在させる
ことによって、超格子DBR層12の応力に基づく歪み
が発生することを良好に防止できること、及び超格子D
BR層12の上面に形成されるGaN系半導体領域にク
ラックが生じることを防止できることにある。即ち、低
抵抗性基板11とGaN系半導体領域との間に例えばA
xGa1-xN(但し、xは0<x≦1を満足する数値)
層及びGaN層が複数積層されて成るバッファ層を介在
させた場合には、このバッファ層の歪みを緩和するため
にその上に形成されるGaN系半導体領域にクラックが
生じ易い。これに対し、本発明に従って低抵抗性基板1
1とGaN系半導体領域との間にAlxGa1-x層及びI
yGa1-yN層を含む超格子DBR層12を介在させた
場合には、GaN系半導体領域にクラックをほとんど生
じさせることなく、超格子DBR層12の応力緩和、歪
み緩和が可能である。この理由は必ずしも明らかではな
いが、InyGa1-yNのある結晶面がスリップ等により
超格子DBR層12に内在した歪みを開放、緩和してい
るためと考えられる。(5) 消費電力及び動作抵抗が
小さい青色発光ダイオードを実現することができる。即
ち、基板11がシリコン等から成る低抵抗性基板である
ので、電流通路を基体16の厚み方向に形成することが
でき、サファイア等から成る絶縁性基板を使用した従来
の発光ダイオードに比べて電流通路の抵抗値を下げて消
費電力及び動作電圧の低減化を図ることができる。
【0028】
【第2の実施例】次に、図5及び図6を参照して第2の
実施例の窒化カリウム系化合物青色発光ダイオードを証
明する。但し、図5及び図6において、図1〜図4と実
質的に同一の部分には同一の符号を付けてその証明を省
略する。
【0029】図5の発光ダイオードは、図1の反射領域
としてのDBR層12を変形した反射領域としてのDB
R層12’を設けた他は図1と同一に構成したものであ
る。図5で概略的に示されている反射領域としてのDB
R層12’は、反射ピークが互いに異なる第1及び第2
の反射領域41,42を有する。第1及び第2の反射領
域41,42は基板11とn形半導体領域13との間に
互いに積層状態に配置されている。
【0030】第1の反射領域41は、第1の波長として
450nmに反射ピークを有するものであって、10個の
低屈折率領域41aと10個の高屈折率領域41bとを
交互に積層状態に配置したものから成る。第2の反射領
域42は第2の波長として470nmに波長ピークを有す
るものであって、10個の低屈折率領域42aと10個
の高屈折率領域42bとを交互に積層状態に配置したも
のから成る。
【0031】第1の反射領域41の低屈折率領域41a
は,図6(B)に示すように58オングスロームの厚さを
有するAIから4個のバリア層51と、58オングスト
ロームの厚さを有するGaNから成る4個の井戸層52
とを交互に積層状態に配置したものから成り、第1の実
施例における図3の低屈折率層12aと同一に構成され
ている。第1の反射領域41の高屈折率領域41bは、
図6(A)に示すように50オングストロームの厚さを
有するInNから成る4個の井戸層53と、50オング
ストロームの厚さを有するGaNから成る4個のバリア
層54とを交互に積層状態に配置したものから成り、図
4の高屈折率層12bと同一に構成されている。第1の
反射領域41の1つの低屈折率領域41aの厚みは46
4オングストロームであり、1つの高屈折率領域41b
の厚みは400オングストロームである。
【0032】第2の反射領域42の低屈折率領域42a
は、図6(D)に示すように61オングストロームの厚さ
を有するAINから4個のバリア層61と、61オング
ストロームの厚さを有するGaNから成る4個の井戸層
62とを交互に積層状態に配置したものから成る。第2
の反射領域42の高屈折率領域42bは、図6(C)に
示すように52オングストロームの厚さを有するInN
から成る4個の井戸層63と、52オングストロームの
厚さを有するGaNから成る4個のバリア層64とを交
互に積層状態に配置したものから成る。第2の反射領域
42の1つの低屈折率領域42aの厚みは488オング
ストロームであり、1つの高屈折率領域42bの厚み
は、416オングストロームである。
【0033】図6の低屈折率層41a,42aのバリア
層51,61は第1の実施例のこれと同様にAIwGa
1-wN(但し、wはw>zを満足する数値)で形成するこ
とができ、またこの井戸層52,62は、第1の実施例
のこれと同様にAIzGa1-zN(但し、zは0≦z≦
0.5を満足する数値)で形成することができる。ま
た、図6の高屈折率層41b,42bの井戸層53,63
は第1の実施例のこれと同様にAlxGayIn1-x-y
(但し、x,yは0≦x≦0.5、0≦y≦1、0≦x+
y≦1を満足する数値)で形成することができ,バリア層
54,64は第1の実施例のこれと同様にAltGa1-t
N(但し,tは0≦t≦1及び0≦1−t≦1を満足する
数値)で形成することができる。
【0034】第2の実施例のように反射ピークが接近し
ている第1及び第2の反射領域41,42を設けると、
外部に取り出す光の発光波長に広がりを持たせることが
できる。なお、第2の実施例の第1及び第2の反射領域
41,42は第1の実施例の反射領域12と同一物質で
形成されているので、第1の実施例と同一の作用効果も
得ることができる。
【0035】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 第1の実施例では低屈折率層12aと高屈折率
層12bとがそれぞれ10層づつ合計20層形成されて
なる超格子DBR層12を示したが、低屈折率層12a
と高屈折率層12bとをそれ以上のペアー、又はそれ以
下のペアーで交互に積層しても良い。但し、良好な反射
機能と平坦性の良い窒化ガリウム系化合物半導体を形成
するためのバッファ機能を良好に得るために3ペアー以
上、望ましくは5ペアー以上設けることが良い。また多
数に積層してもDBR層の反射効率が飽和するので、生
産性などの観点から150ペアー以下とすることが望ま
しい。 (2) 実施例では、低屈折率層12a及び低屈折率4
1a、42aのバリア層21、51,61はAlwGa
1-wN(z<w≦1)においてw=1にしたものに相当
するAlN層であるが、wはz<w≦1を満足する任意
の値に設定できる。なお、w<zを満足するように設定
する理由はAlzGa1-zNを井戸層として機能させる為
に、AlzGa1-zNのエネルギーレベルをAlwGa1-w
Nのエネルギーレベルよりも低く設定する必要があるか
らである。また、実施例では、低屈折率層12a及び低
屈折率領域41a、42aの量子井戸層22、52,6
2をAlzGa1-zN(0≦z≦0.5)のz=0とした
ものに相当するGaN層としたが、zは0≦Z≦0.5
を満足する任意の値に設定できる。なお、0≦z≦0.
5を満足するように設定する理由は、Alの混晶率をあ
まり高めると導電性が低下して素子の動作電圧が増加す
るからである。 (3) 実施例では、高屈折率層12b及び高屈折率領
域41b、42bのバッファ層24、54,64をAl
tGa1-tN(0≦t≦1)のt=0に相当するGaN層
としたが、tは上記条件を満足する任意の値に設定でき
る。また、実施例では、高屈折率層12b及び高屈折率
領域41b、42bの量子井戸層23、53,63をA
xGayIn1-x-yN(0≦y≦1、0≦x+y<1、
0≦x≦0.5)においてx=y=0としたものに相当
するInNによって形成したが、x、yは0≦y≦1、
0≦x+y<1、0≦X≦0.5を満足する任意の値に
設定できる。なお、AlxGayIn1-x-yNを井戸層と
して機能させる為に、AlxGayIn1-x-yNのエネル
ギーレベルをAltGa1-tNのエネルギーレベルよりも
低く設定する必要がある (4) 高屈折率層12b及び高屈折率領域41b、4
2bのバリア層24,54,64もInを含有していて
も良い。ただし、それぞれが井戸層またはバリア層とし
て良好に機能するように、井戸層23,53,63にお
けるInの含有率(混晶比)をバリア層24,54,6
4におけるInの含有率(混晶比)よりも大きくする。 (5) 低屈折率層12a及び低屈折率領域41a,4
2aと高屈折率層12b及び高屈折率領域41b、42
bの量子井戸層22、2352,53,62,63を構
成するAlzGa1-zN(0≦Z≦0.5)とAlxGay
In1-x-yN(0≦y≦1、0≦x+y<1、0≦x≦
0.5)は、5〜200オングストロームの厚さに形成
することが望ましい。即ち、5オングストローム未満と
するとその上面と下面に形成されるバリア層22、2
4、51,54,61,64の間を電気的に良好に接続
することが困難となって超格子DBR層12及び反射領
域12’の電気的抵抗が増大するからであり、200オ
ングストロームを越えると量子井戸準位を良好に形成す
ることができなくなるためである。 (6) 低屈折率層12a及び領域41a、42aと高
屈折率層12b及び領域41b、42bのバリア層2
1、22,51,54,61,64を構成するAlw
1-wN(w>z)とAltGa1-tN(0≦t<1)
は、5〜100オングストロームの厚さに形成すること
が望ましい。即ち、100オングストロームを越える
と、量子力学的なトンネル効果が生じ難くなりDBR層
12及び反射領域12’の電気的抵抗が増大し、5オン
グストローム未満であるとDBR層12及び反射領域1
2’の上に形成されるGaN系半導体領域の平坦化する
効果が損なわれるからである。 (7) 超格子DBR層12の上に形成するGaN系半
導体領域(第1の半導体領域13)は、超格子DBR層
12の歪みを良好に緩和できるように500オングスト
ローム以上にするのが望ましい。 (8) 基板11を単結晶シリコン以外の多結晶シリコ
ンやGaAs、GaPから構成しても良い。 (9) 半導体基体16の各半導体領域の導電形を反対
の導電形にすることもできる。 (10) 低屈折率層12a及び領域41a、42aの
バリア層21,51,61,と井戸層22,52,62
とのいずれか一方又は両方もInを含有していても良
い。ただし、低屈折率層12a及び領域41a、42a
の屈折率が高屈折率層12b及び領域41b,42bの
屈折率よりも低くなりDBR膜として良好に機能するよ
うに、低屈折率層12a及び領域41a、42a全体に
おけるInの含有率(混晶比)を高屈折率層12b及び領
域41b,42b全体におけるInの含有率(混晶比)よ
りも小さくする。 (11) アノード電極17とp型半導体領域15との
間にp+形半導体領域等を介在させることができる。 (12) 図7に概略的に示すようにシリコンから成る
基板11にトランジスタ、ダイオード等の半導体素子3
0を素子分離用P形領域31の中に形成し、半導体発光
素子を集積回路の一部とし、発光素子を含む半導体装置
の小型化及びコストの低減を図ることができる。なお、
図7において図1と実質的に同一の部分には同一の符号
が付されている。またEはエミッタ、Bはベース、Cは
コレクタを示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の発光ダイオードを示す
中央縦断面図である。
【図2】図1の発光ダイオードの斜視図である。
【図3】図1の低屈折率層を詳しく示す断面図である。
【図4】図2の高屈折率層を詳しく示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例の発光ダイオードを示す
中央縦断面図である。
【図6】図5の各部を詳しく示す断面図である。
【図7】変形例の半導体装置を示す断面図である。
【符号の説明】
11 シリコン単結晶から成る低抵抗性基板 12 超格子DBR層 12a 低屈折率層 12b 高屈折率層 13 n形半導体領域 14 活性層 15 p形半導体領域 16 基体 17 アノード電極 18 カソード電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳原 将貴 埼玉県新座市北野三丁目6番3号 サンケ ン電気株式会社内 Fターム(参考) 5F041 AA03 AA24 CA04 CA05 CA12 CA33 CA34 CA40 CA65 CB15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低抵抗性基板と、 前記低抵抗性基板の一方の主面上に形成された導電性を
    有する反射領域と、 前記反射領域の上に形成されており且つ窒化ガリウム系
    化合物から成る第1の導電形の第1の半導体領域と、 前記第1の半導体領域の上に形成されており且つ窒化ガ
    リウム系化合物から成り且つ前記第1の導電形と反対の
    第2の導電形を有している第2の半導体領域と、 前記第2の半導体領域の表面上の一部に形成された第1
    の電極と、 前記低抵抗性基板の他方の主面に形成された第2の電極
    とを備え、 前記反射領域は、相対的に低い屈折率を有する低屈折率
    領域と、前記低屈折率領域の屈折率よりも大きい屈折率
    を有する高屈折率領域とが交互に積層されたものから成
    り、 前記低屈折率領域はバリア層と井戸層とが交互に積層さ
    れたものから成り、 前記高屈折率領域は井戸層とバリア層とが交互に積層さ
    れたものから成り、 前記高屈折率領域の井戸層はIn(インジウム)を含む窒
    化化合物から成り、 前記低屈折率領域のバリア層及び井戸層、及び前記高屈
    折率領域のバリア層はInを含まないか又は前記高屈折
    率領域の井戸層のInの含有率よりも低い含有率でIn
    を含む窒化化合物から成ることを特徴とする半導体発光
    素子。
  2. 【請求項2】 前記低屈折率領域の井戸層は、Alz
    1-zN(但し、zは0≦z≦0.5を満足する数値)か
    ら成り、 前記低屈折率領域のバリア層は、AlwGa1-wN(但
    し、wはw>zを満足する数値)から成り、 前記高屈折率領域の井戸層は、AlxGayIn1-x-y
    (但し、x及びyは0≦x≦0.5、0≦y≦1、0≦
    x+y<1を満足する数値)から成り、 前記高屈折率領域のバリア層は、AltGa1-tN(但
    し、tは0≦t≦1及び0≦1−t≦1を満足する数
    値)から成ることを特徴とする請求項1記載の半導体発
    光素子。
  3. 【請求項3】 前記第1の半導体領域と前記第2の半導
    体領域との間に活性層が介在していることを特徴とする
    請求項1又は2記載の半導体発光素子。
  4. 【請求項4】 低抵抗性基板と、 前記低抵抗性基板の一方の主面上に形成された導電性を
    有する反射領域と、 前記反射領域の上に形成されており且つ窒化ガリウム系
    化合物から成る第1の導電形の第1の半導体領域と、 前記第1の半導体領域の上に形成されており且つ窒化ガ
    リウム系化合物から成り且つ前記第1の導電形と反対の
    第2の導電形を有している第2の半導体領域と、 前記第2の半導体領域の表面上の一部に形成された第1
    の電極と、 前記低抵抗性基板の他方の主面に形成された第2の電極
    とを備え、 前記反射領域は、反射ピークが生じる波長が互いに異な
    り且つ互いに積層された少なくとも第1及び第2の反射
    領域を有し、 前記第1及び第2の反射領域のそれぞれは、相対的に低
    い屈折率を有する低屈折率領域と、前記低屈折率領域の
    屈折率よりも大きい屈折率を有する高屈折率領域とが交
    互に積層されたものから成り、 前記低屈折率領域はバリア層と井戸層とが交互に積層さ
    れたものから成り、 前記高屈折率領域は井戸層とバリア層とが交互に積層さ
    れたものから成り、 前記高屈折率領域の井戸層はIn(インジウム)を含む窒
    化化合物から成り、 前記低屈折率領域のバリア層及び井戸層、及び前記高屈
    折率領域のバリア層はInを含まないか又は前記高屈折
    率領域の井戸層のInの含有率よりも低い含有率でIn
    を含む窒化化合物から成ることを特徴とする半導体発光
    素子。
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