JP2001289372A - トランジション継手、及び金属管と樹脂管の継ぎ合せ方法 - Google Patents

トランジション継手、及び金属管と樹脂管の継ぎ合せ方法

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JP2001289372A
JP2001289372A JP2000106753A JP2000106753A JP2001289372A JP 2001289372 A JP2001289372 A JP 2001289372A JP 2000106753 A JP2000106753 A JP 2000106753A JP 2000106753 A JP2000106753 A JP 2000106753A JP 2001289372 A JP2001289372 A JP 2001289372A
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ring
resin
joint
socket
joint body
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JP2000106753A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ueda
浩史 上田
Joji Furukawa
淨治 古川
Yoshiaki Minamide
善昭 南出
Yuji Kishimoto
裕司 岸本
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Osaka Gas Co Ltd
JFE Pipe Fitting Mfg Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Nippon Kokan Pipe Fitting Mfg Co Ltd
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Publication date
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  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 既設の継手をそのまま利用するかそれと同じ
継手を使用して新設の樹脂管を簡易かつ低コストで取替
え可能にするトランジション継手を提供する。 【解決手段】 一端部に金属管9の端部が接続される受
口2を有し、他端部にパッキン輪12が内嵌される受口
3を有する継手本体1と、一端部の内周に金属製の鍔2
2付きリング20が一体成形されるとともに、一端部の
外周に鍔22を覆う鍔被覆部19bが張出し状に形成さ
れ、他端部に樹脂管10の端部が接続される樹脂製スリ
ーブ19と、樹脂製スリーブ19の鍔被覆部19bより
他端部側に外嵌され、継手本体1の他端部の受口3にね
じ込まれるねじ部26を有する押輪25と、を備えてい
る。継手本体1の他端部の受口3内のパッキン輪12に
樹脂製スリーブ19の一端部が挿入されるとともに、鍔
被覆部19bがパッキン輪12と押輪25との間で挟持
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属管と樹脂管を
接続するときに用いられるトランジション継手、及び金
属管と樹脂管とを継ぎ合せる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、金属管を用いたガス配管におい
て地中に既設の金属管の途中箇所を新設の樹脂管に取り
替え施工する場合、既設の金属管に用いられている継手
をも新規なトランジション継手と取り替える必要があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、既設の継手
をも取り替える上記施工法では、新規なトランジション
継手を準備する必要があり、そのために新たにトランジ
ション継手の金型を制作する必要があってコスト高とな
るばかりか、在庫管理面でも不利となり、しかも継手ご
と取り替える作業は容易ではなかった。
【0004】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、既設の継手をそのまま利用するか又
はそれと同じの継手を使用することにより新設の樹脂管
に簡易に低コストで取り替えのことのできるトランジシ
ョン継手、及び金属管と樹脂管の継ぎ合せ方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
トランジション継手は、図1に例示するように、一端部
に金属管9の端部が接続される受口2を有し、他端部に
パッキン輪12が内嵌される受口3を有する継手本体1
と、筒状のリング本体21の長手方向中間部の外周に鍔
22をつけてある金属製の鍔付きリング20と、一端部
の内周に前記鍔付きリング20が一体成形されるととも
に、一端部の外周に前記鍔22を覆う鍔被覆部19bが
張出し状に形成され、他端部に樹脂管10の端部が接続
される樹脂製スリーブ19と、この樹脂製スリーブ19
の鍔被覆部19bより他端部側に外嵌され、継手本体1
の他端部の受口3にねじ込まれるねじ部26を有する押
輪25と、を備えており、継手本体1の他端部の受口3
内のパッキン輪12に前記樹脂製スリーブ19の一端部
が挿入されるとともに、前記鍔被覆部19bがパッキン
輪12と押輪25との間で挟持されていることに特徴を
有するものである。
【0006】このように構成されたトランジション継手
によれば、鍔付きリングが一体成形された樹脂製スリー
ブを用意するだけで、他端部の受口にパッキン輪を内嵌
し、この他端部に押輪をねじ込む形態の継手本体を利用
することにより該継手本体の他端部に樹脂管を簡易に接
続することができる。仮に既設の継手本体に破損、損傷
があってもそれと同じ継手本体と取り替えることで足
り、したがって新たに金型を制作して該金型により継手
本体を成形する必要が無くなる。また、継手本体の他端
部の受口内のパッキン輪に樹脂製スリーブの一端部が挿
入されるとともに、鍔被覆部がパッキン輪と押輪との間
で挟持されることにより樹脂製スリーブが継手本体の他
端部に抜止め状態にかつ気密保持状態に確実強固に組み
込まれる。
【0007】本発明の請求項2に係る金属管と樹脂管の
継ぎ合せ方法は、両端に受口2,3を有し、各受口2,
3の内面にパッキン輪12が組み込まれ、一端の受口2
に金属管9の端部が接続された既設のトランジション継
手の他端の受口3に新設の樹脂管10を接続するに際
し、一端部の内周に、筒状のリング本体21の長手方向
中間部の外周に鍔22をつけた金属製の鍔付きリング2
0が一体成形されるとともに、一端部の外周に前記鍔2
2を覆う鍔被覆部19bが張出し状に形成され、他端部
に樹脂管10の端部が接続される樹脂製スリーブ19を
用意し、この樹脂製スリーブ19の一端部を継手本体1
の他端部の受口3内のパッキン輪12内に挿入し、樹脂
製スリーブ19の鍔被覆部19bより他端部側に外嵌さ
れた押輪25を継手本体1の他端部の受口3にねじ込ん
でパッキン輪12と押輪25との間で前記鍔被覆部19
bを挟持することに特徴を有するものである。
【0008】この方法によれば、請求項1記載の発明と
同様に、鍔付きリングが一体成形された樹脂製スリーブ
を用意するだけで、他端部の受口にパッキン輪を内嵌し
該他端部に押輪をねじ込む形態の継手本体を利用するす
ることにより継手本体の他端部に樹脂管を簡易に接続す
ることができ、また樹脂製スリーブが継手本体の他端部
に抜止め状態にかつ気密保持状態に確実強固に組み込ま
れる、という作用を発揮する。
【0009】本発明の請求項3に係るトランジション継
手は、図4に例示するように、一端部に金属管9の端部
が接続される受口2を有し、他端部にパッキン輪12が
内嵌される受口3を有し、該受口3の外周に雄ねじ5を
有する継手本体1と、一端部に内外二重筒部33,34
を形成するとともに、該外筒部34の内周に前記雄ねじ
5に螺合する雌ねじ35を形成してある金属製の押輪3
2と、一端部の内周に前記押輪32が一体成形され、他
端部に樹脂管10の端部が接続される樹脂製スリーブ1
9と、を備えており、継手本体1の他端部の受口3の雄
ねじ5に前記外筒部34の雌ねじ35を螺合するととも
に、前記パッキン輪12に前記内筒部33を内嵌してい
ることに特徴を有するものである。
【0010】この構成のトランジション継手によれば、
押輪が一体成形された樹脂製スリーブを用意するだけ
で、他端部の受口にパッキン輪を内嵌し、この他端部の
外周に雄ねじを有する継手本体を利用することにより、
該継手本体の他端部に樹脂管を簡易に接続することがで
きる。したがって、この場合も既設の継手本体に破損、
損傷があってもそれと同じ継手本体と取り替えることで
足り、新たに金型を制作して継手本体を準備する必要が
ない。また、継手本体の他端部の受口の雄ねじに前記外
筒部の雌ねじを螺合するとともに、前記パッキン輪に前
記内筒部を内嵌することにより樹脂製スリーブが継手本
体の他端部に抜止め状態にかつ気密保持状態に確実強固
に組み込まれる。
【0011】本発明の請求項4に係るトランジション継
手は、請求項3に記載の発明において、前記樹脂製スリ
ーブ19と前記押輪32との界面にシールリング37が
設けられるとともに、該シールリング37の押輪32と
は反対側を圧縮状に覆うように前記樹脂製スリーブ19
と相溶性の樹脂材よりなる樹脂リング38が設けられて
いることに特徴を有するものである。
【0012】この構成のトランジション継手によれば、
シールリングを樹脂リングによって圧縮するので、押輪
と樹脂製スリーブの界面に隙間が両者の熱膨脹率の違い
によって生じてもシールリングによって封止でき、その
隙間からガスなどが漏れるのを確実に防止できる。
【0013】本発明の請求項5に係る金属管と樹脂管の
継ぎ合せ方法は、一端に金属管9の端部が接続された受
口2を有し、他端にパッキン輪12が内嵌される受口3
を有し、該受口3の外周に雄ねじ5を有する既設のトラ
ンジション継手の前記他端の受口3に新設の樹脂管10
を接続するに際し、一端部の内周に、一端部に内外二重
筒部33,34を形成するとともに、該外筒部34の内
周に前記雄ねじ5に螺合する雌ねじ35を形成してある
金属製の押輪32が一体成形され、他端部に樹脂管10
の端部が接続される樹脂製スリーブ19を用意し、この
樹脂製スリーブ19の内筒部33を前記パッキン輪12
に挿入するとともに、前記外筒部34の雌ねじ35を継
手本体1の他端部の受口3の雄ねじ5に螺合することに
特徴を有するものである。
【0014】この方法によれば、請求項3記載の発明と
同様に、押輪が一体成形された樹脂製スリーブを用意す
るだけで、他端部の受口にパッキン輪を内嵌し、この他
端部の外周に雄ねじを有する継手本体を利用することに
より、該継手本体の他端部に樹脂管を簡易に接続するこ
とができ、また、継手本体の他端部の受口の雄ねじに前
記外筒部の雌ねじを螺合するとともに、前記パッキン輪
に前記内筒部を内嵌することにより樹脂製スリーブが継
手本体の他端部に抜止め状態にかつ気密保持状態に確実
強固に組み込まれる、という作用を発揮する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係るトランジション継手
の第1実施例を図1に基づき説明する。このトランジシ
ョン継手は、継手本体1それ自体は一般に地中にガス配
管されるときに埋設される金属製のメカニカル継手本体
と同じものであり、その両端部に受口2、3を有し、そ
の受口2,3の各内周には外方拡がり状のテ−パ面2
a,3aを形成し、受口2,3の各外周には雄ねじ4,
5を設けている。継手本体1外周の両端の雄ねじ4,5
間には樹脂被覆層6を形成し、その樹脂被覆層6の両端
部にゴム製のシールリング7,8を外嵌させている。
【0016】一端部の受口2に金属管9の端部が、他端
部の受口3に樹脂管10(図2参照)の端部がそれぞれ
接続されるが、その金属管9の端部の受口2に対する接
続構造は一般に地中にガス配管されるときに埋設される
金属製のメカニカル継手本体に対する金属管接続構造と
全く同じである。その接続構造では、一端部の受口2の
テ−パ面2aに当て具11を介在してゴム製のパッキン
輪12を押圧させる押輪13が受口2の外周の雄ねじ4
に螺合して設けられている。押輪12の内周には、当て
具11に向けて漸次大径となるテ−パ面13aが形成さ
れ、このテ−パ面13aと当て具11との間には、金属
管9の抜止めを行うための、複数個の鋼球14を円周方
向に所定間隔でゴムリング15に埋め込み保持した環状
の抜止め部材16が配設されている。押輪13の外周に
は樹脂被覆体17がこれの両端部17a,17bをそれ
ぞれ押輪13の両端部から延出するよう形成されてい
る。
【0017】いま、金属管9の端部を受口2に挿入し、
押輪13を雄ねじ4に螺合させると、押輪13のテ−パ
面13aで抜止め部材16の鋼球14を金属管9の外周
に押圧し、鋼球14が金属管9の外周の樹脂被覆層9a
に食い込み抜止め作用する。また押輪13の締付け力が
当て具11を介してパッキン輪12をテ−パ面2aに強
く押し付けるため、金属管9と継手本体1との間が気密
性を保持するようシールされる。押輪13の樹脂被覆体
17の一端部17bが継手本体1の樹脂被覆層6の外周
に進入してシールリング7を押圧し、このシールリング
7により押輪13と継手本体1との隙間がシールされ
る。押輪13の樹脂被覆体17の他端部17aの内周に
はゴム製の断面T形のシールリング18が嵌め込まれて
いてこのシールリング18により押輪13と金属管9と
の隙間がシールされる。
【0018】本発明は、上記継手本体1をそのまま利用
するか、又はそれと同じ継手本体1を使用することによ
り該継手本体1の他端部の受口3に新設の樹脂管10を
接続することができるようにした点に、その特徴があ
る。そのために、継手本体1の他端部の受口3に組み込
まれるポリエチレン等からなる樹脂製スリーブ19を用
意する。この樹脂製スリーブ19の一端部の内周には金
属製の鍔付きリング20が一体にインサート成形されて
いる。その鍔付きリング20は筒状のリング本体21の
長手方向中間部の外周に鍔22をつけていて、この鍔付
きリング20の外周が樹脂製スリーブ19の一端部19
aで覆われるとともに、その一端部19aの外周に張出
し状に形成される鍔被覆部19bで鍔22が覆われる形
に樹脂製スリーブ19の内周に一体成形される。その
際、樹脂製スリーブ19と鍔付きリング20との一体接
合強度を高めるために、樹脂製スリーブ19の内面に接
合される鍔付きリング20の鍔22より一端部の外周に
は凹溝23を、樹脂製スリーブ19の肉厚内に埋め込ま
れる他端部には複数個の穴24をそれぞれ設けておい
て、樹脂製スリーブ19の成形と同時にそこれら凹溝2
3及び穴24に樹脂が充填するよう成形される。
【0019】また、一端部の既設の押輪13とは少し形
状を異にする押輪25を用意する。この押輪25は、樹
脂製スリーブ19の鍔被覆部19bより他端部側に外嵌
され、継手本体1の他端部の受口3の雄ねじ5と螺合す
る雌型のねじ部26を有している。この押輪25の外周
には、一端部の既設の押輪13と同様に、樹脂被覆体2
7がこれの両端部27a,27bをそれぞれ押輪25の
両端部から延出するよう形成されている。
【0020】かくして、樹脂製スリーブ19の鍔被覆部
19bを有する一端部が継手本体1の他端部の受口3内
のパッキン輪12に挿入され、押輪25が雄ねじ5に螺
合されると、押輪25の内周の段部28で鍔被覆部19
bをパッキン輪12に強く押し付け、鍔被覆部19bが
パッキン輪12と押輪25との間で挟持されるため、樹
脂製スリーブ19が抜止め状に組み込まれるとともに、
樹脂製スリーブ19と継手本体1との間がパッキン輪1
2を介して気密性を保持するようシールされる。また、
押輪25の樹脂被覆体27の一端部27aが継手本体1
の樹脂被覆層6の外周に進入してシールリング8を押圧
し、このシールリング8により押輪25と継手本体1と
の隙間がシールされ、また押輪25の樹脂被覆体27の
他端部27bの内周にはゴム製の断面T形のシールリン
グ29が嵌め込まれていてこのシールリング29により
押輪25と樹脂製スリーブ19との隙間がシールされ
る。
【0021】このように継手本体1の他端部の受口3内
に樹脂製スリーブ19を組み込んだ後は、その樹脂製ス
リーブ19の他端部には新設のポリエチレン等からなる
樹脂管10を周知の熱融着手段によって接続することが
できる。その熱融着に際しては、例えば、図2に示すよ
うに、両端部に電熱線30を埋設した筒状の樹脂継手3
1を用い、この樹脂継手31の一端部を樹脂製スリーブ
19の他端部に挿入し、樹脂継手31の他端部に樹脂管
10の端部を挿入した後、電熱線30に通電を行って樹
脂製スリーブ19の他端部と樹脂継手10の一端部とを
加熱溶融させ、樹脂継手31の他端部と樹脂管10の端
部とを加熱溶融させて樹脂製スリーブ19の他端部と樹
脂管10の端部とを接合する。または、図3に示すよう
に、樹脂製スリーブ19の他端部に電熱線30を埋設し
ておき、樹脂製スリーブ19の他端部に樹脂管10の端
部を挿入した後、電熱線30に通電を行って樹脂製スリ
ーブ19の他端部と樹脂管10の端部とを加熱溶融させ
て接合する。
【0022】上記構成のトランジション継手によれば、
鍔付きリング20が一体成形された樹脂製スリーブ19
を用意することで、継手本体1の他端部の受口3にパッ
キン輪12を内嵌し、該他端部に押輪25をねじ込む形
態の継手本体1を利用して該継手本体1の他端部に樹脂
管10を簡易に接続することができる。その際、仮に既
設の継手本体1に破損、損傷があってこれを取り替える
場合もそれと同じ継手本体1と取り替えることで足り、
したがって新たに金型を制作し、この金型により継手本
体を成形して準備する必要がない。また、継手本体1の
他端部の受口3内のパッキン輪12に樹脂製スリーブ1
9の一端部が挿入されるとともに、鍔被覆部19bがパ
ッキン輪12と押輪25との間で挟持されることにより
樹脂製スリーブ19が継手本体1の他端部に抜止め状態
にかつ気密保持状態に確実強固に組み込まれる。さら
に、鍔付きリング20は樹脂製スリーブ19の内周に一
体成形して、図1に示すごとく鍔付きリング20と樹脂
製スリーブ19の界面の一端部a及び他端部bは継手本
体1内及び樹脂製スリーブ19内にそれぞれ臨ませてあ
るので、鍔付きリング20と樹脂製スリーブ19の界面
に、不測に隙間が両者の熱膨脹率の違いによって生じて
も、その隙間からガスなどが漏れるおそれは無い。
【0023】図4は本発明の第2実施例を示す。この実
施例と上記第1実施例とは樹脂製スリーブ19の端部形
状が異なっており、その他の継手本体1それ自体の構
成、継手本体1の一端部の受口2に対する金属管9の接
続構造については第1実施例のものと同じである。この
実施例の樹脂製スリーブ19の一端部の内周には金属製
の押輪32が一体にインサート成形されている。その押
輪32は一端部に内外二重筒部33,34を形成すると
ともに、該外筒部34の内周に継手本体1の他端の受口
3の外周の雄ねじ5に螺合する雌ねじ35を形成してあ
る。そして押輪32はこれの一端部の外筒部34の外周
が樹脂製スリーブ19の一端部19aで覆われ、他端部
36が樹脂製スリーブ19の肉厚内に埋め込まれるよう
に樹脂製スリーブ19の一端部19aの内周に一体成形
される。
【0024】その際、樹脂製スリーブ19と押輪32と
の界面にシールリング37が設けられるとともに、該シ
ールリング37の押輪32とは反対側を圧縮状に覆うよ
うに樹脂製スリーブ19と相溶性の樹脂材よりなる樹脂
リング38が設けられている。これによりシールリング
37を樹脂リング38によって圧縮するので、押輪32
と樹脂製スリーブ19の界面に隙間が両者の熱膨脹率の
違いによって生じてもシールリング37によって封止で
き、その隙間からガスが漏れるのを確実に防止できる。
また、樹脂製スリーブ19と押輪32との一体接合強度
を高めるために、押輪32の樹脂製スリーブ19の肉厚
内に埋め込まれる他端部には複数個の穴39を設けてお
いて、樹脂製スリーブ19の成形と同時にその穴39に
成形樹脂が充填するように成形される。
【0025】かくして、樹脂製スリーブ19の内筒部3
3を継手本体1の他端部の受口3内のパッキン輪12に
挿入するとともに、外筒部34が受口3の外周の雄ねじ
5に螺合すると、押輪32の内外筒部33,34間の溝
底部40でパッキン輪12をテ−パ面3aに強く押し付
けるため、樹脂製スリーブ19と継手本体1との間がパ
ッキン輪12を介して気密性を保持するようシールされ
る。また、樹脂製スリーブ19の一端部19aが継手本
体1の樹脂被覆層6の外周に進入してシールリング8を
押圧し、このシールリング8により押輪32と継手本体
1との隙間がシールされる。
【0026】このように継手本体1の他端部の受口3内
に樹脂製スリーブ19を組み込んだ後は、その樹脂製ス
リーブ19の他端部には新設のポリエチレン等からなる
樹脂管10を周知の熱融着手段によって接続することが
できることは、第1実施例の場合と同様である。
【0027】上記構成のトランジション継手によれば、
押輪32が一体成形された樹脂製スリーブ19を用意す
るだけで、継手本体1の他端部の受口3にパッキン輪1
2を内嵌し、該他端部の外周に雄ねじ5を有する継手本
体1を利用することにより該継手本体1の他端部に樹脂
管10を簡易に接続することができる。したがって、こ
の場合も既設の継手本体1に破損、損傷があってもそれ
と同じ継手本体1と取り替えることで足り、新たに金型
を制作して継手本体を準備する必要がない。また、継手
本体1の他端部の受口3の雄ねじ5に外筒部34の雌ね
じ35を螺合するとともに、パッキン輪12に内筒部3
3を内嵌することにより樹脂製スリーブ19が継手本体
1の他端部に抜止め状態にかつ気密保持状態に確実強固
に組み込まれる。
【0028】上記した各実施例では継手本体1としてス
トレートな筒状に形成されたものが示されるが、これに
限られず、図5に示すごとくT形に形成された継手本体
1あるいは図6に示すごとくエルボ形状に形成された継
手本体1などにも同様に適用できることは言うまでもな
い。なお、これら継手本体1の一端の受口2に対し金属
管9を、また他端の受口3に対し樹脂製スリーブ19を
介して樹脂管10をそれぞれ接続する構造については第
1実施例又は第2実施例の場合と同様であるが、図5、
図6では第1実施例の場合を例示してある。
【0029】また、上記した各実施例では押輪13,2
5が継手本体1の両端の受口2,3の各外周の雄ねじ
4,5に螺合する形態のものを示すが、図7に示すごと
く継手本体1の受口2,3の各内周に雌ねじ41を設
け、この雌ねじ41に押輪13,25の各雄ねじ42を
螺合する形態のものにも同様に適用できる(但し、受口
2、押輪13は図示省略)。一般に、前者の形態の継手
本体1は外径25A、30Aの小径管を接続する場合
に、後者の形態の継手本体1は外径50A、80Aの大
径管を接続する場合にそれぞれ使用される。図7におい
て押輪25の樹脂被覆体27の一端部27aの外周と継
手本体1の樹脂被覆層6の端部内周との間にはシールリ
ング8を介在させてシールしている。
【0030】さらに、継手本体1としては、図1、図4
に示すごとくその一端部の受口2内にパッキン輪12、
抜止め部材12及び押輪13を組み込むメカニカルタイ
プの継手本体1に代えて、図8に示すように、継手本体
1の一端部の受口2の内周に雌ねじ43を設け、この雌
ねじ43に金属管9の端部をねじ込む形態のものにも同
様に適用できる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、既設の継手本体をその
まま利用するか又はそれと同じ継手を使用することで新
設の樹脂管に簡易にかつ低コストで取り替えることがで
きるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のトランジション継手の半欠截断面
図である。
【図2】第1実施例のトランジション継手の樹脂製スリ
ーブと樹脂管との接合手段を示す半欠截断面図である。
【図3】第1実施例のトランジション継手の樹脂製スリ
ーブと樹脂管との接合手段の他例を示す半欠截断面図で
ある。
【図4】第2実施例のトランジション継手の半欠截断面
図である。
【図5】第1実施例のトランジション継手の変形例を示
す半欠截断面図である。
【図6】第1実施例のトランジション継手本体の他の変
形例を示す半欠截断面図である。
【図7】第1実施例のトランジション継手本体の更に他
の変形例を示す半欠截断面図である。
【図8】第1実施例のトランジション継手本体の更に
又、他の変形例を示す半欠截断面図である。
【符号の説明】
1 継手本体 20 鍔付
きリング 2,3 受口 21 リン
グ本体 4,5 雄ねじ 22 鍔 9 金属管 26 ねじ
部 10 樹脂管 33 内筒
部 12 ゴム輪 34 外筒
部 13,25,32 押輪 35 雌ね
じ 19 樹脂製スリーブ 37 シー
ルリング 19b 鍔被覆部 38 樹脂
リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 淨治 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 南出 善昭 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内 (72)発明者 岸本 裕司 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内 Fターム(参考) 3H013 JC04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部に金属管の端部が接続される受口
    を有し、他端部にパッキン輪が内嵌される受口を有する
    継手本体と、 筒状のリング本体の長手方向中間部の外周に鍔をつけて
    ある金属製の鍔付きリングと、 一端部の内周に前記鍔付きリングが一体成形されるとと
    もに、一端部の外周に前記鍔を覆う鍔被覆部が張出し状
    に形成され、他端部に樹脂管の端部が接続される樹脂製
    スリーブと、 前記樹脂製スリーブの鍔被覆部より他端部側に外嵌さ
    れ、前記継手本体の他端部の受口にねじ込まれるねじ部
    を有する押輪と、 を備えており、 前記継手本体の他端部の受口内のパッキン輪に前記樹脂
    製スリーブの一端部が挿入されるとともに、前記鍔被覆
    部がパッキン輪と押輪との間で挟持されていることを特
    徴とするトランジション継手。
  2. 【請求項2】 両端に受口を有し、各受口の内面にパッ
    キン輪が組み込まれ、一端の受口に金属管の端部が接続
    された既設のトランジション継手の他端の受口に新設の
    樹脂管を接続するに際し、 一端部の内周に、筒状のリング本体の長手方向中間部の
    外周に鍔をつけた金属製の鍔付きリングが一体成形され
    るとともに、一端部の外周に前記鍔を覆う鍔被覆部が張
    出し状に形成され、他端部に樹脂管の端部が接続される
    樹脂製スリーブを用意し、この樹脂製スリーブの一端部
    を継手本体の他端部の受口内のパッキン輪内に挿入し、
    樹脂製スリーブの鍔被覆部より他端部側に外嵌された押
    輪を前記継手本体の他端部の受口にねじ込んでパッキン
    輪と押輪との間で前記鍔被覆部を挟持することを特徴と
    する金属管と樹脂管の継ぎ合せ方法。
  3. 【請求項3】 一端に金属管の端部が接続される受口を
    有し、他端にパッキン輪が内嵌される受口を有し、該受
    口の外周に雄ねじを有する継手本体と、 一端部に内外二重筒部を形成するとともに、該外筒部の
    内周に前記雄ねじに螺合する雌ねじを形成してある金属
    製の押輪と、 一端部の内周に前記押輪が一体成形され、他端部に樹脂
    管の端部が接続される樹脂製スリーブと、 を備えており、 前記継手本体の他端部の受口の雄ねじに前記外筒部の雌
    ねじを螺合するとともに、前記パッキン輪内に前記内筒
    部を挿入していることを特徴とするトランジション継
    手。
  4. 【請求項4】 前記樹脂製スリーブと前記押輪との界面
    にシールリングが設けられるとともに、該シールリング
    の押輪とは反対側を圧縮状に覆うように前記樹脂製スリ
    ーブと相溶性の樹脂材よりなる樹脂リングが設けられて
    いる請求項3記載のトランジション継手。
  5. 【請求項5】 一端に金属管の端部が接続された受口を
    有し、他端にパッキン輪が内嵌される受口を有し、該受
    口の外周に雄ねじを有する既設のトランジション継手の
    前記他端の受口に新設の樹脂管を接続するに際し、 一端部の内周に、一端部に内外二重筒部を形成するとと
    もに、該外筒部の内周に前記雄ねじに螺合する雌ねじを
    形成してある金属製の押輪が一体成形され、他端部に樹
    脂管の端部が接続される樹脂製スリーブを用意し、この
    樹脂製スリーブの内筒部を前記パッキン輪に挿入すると
    ともに、前記外筒部の雌ねじを継手本体の他端部の受口
    の雄ねじに螺合することを特徴とする金属管と樹脂管の
    継ぎ合せ方法。
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CN102863711A (zh) * 2011-07-06 2013-01-09 中国石油化工股份有限公司 一种耐热型pvc高抗冲管材及其制备方法

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CN102863711A (zh) * 2011-07-06 2013-01-09 中国石油化工股份有限公司 一种耐热型pvc高抗冲管材及其制备方法
CN102863711B (zh) * 2011-07-06 2014-11-26 中国石油化工股份有限公司 一种耐热型pvc高抗冲管材及其制备方法

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