JP2001287450A - インクジェット用記録材 - Google Patents

インクジェット用記録材

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JP2001287450A
JP2001287450A JP2000108442A JP2000108442A JP2001287450A JP 2001287450 A JP2001287450 A JP 2001287450A JP 2000108442 A JP2000108442 A JP 2000108442A JP 2000108442 A JP2000108442 A JP 2000108442A JP 2001287450 A JP2001287450 A JP 2001287450A
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Japan
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ink
recording material
resin
heat
water
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JP2000108442A
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English (en)
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Shigeki Nishimura
茂樹 西村
Osamu Kakishita
修 垣下
Jun Nishioka
潤 西岡
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Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクジェット記録に好適なインクジェット用
記録材であり、特に耐熱性、耐ブロッキング性、耐傷
性、すべり性、印字品質等に優れたインクジェット用記
録材を提供すること。 【解決手段】インクジェット用記録材は、基体上に吸水
性樹脂を主成分とするインク吸着層および最外層として
耐熱層を有する。吸水性樹脂としては、例えば、ポリア
ルキレンオキシド、水溶性ポリエステル系樹脂、水溶性
ポリウレタン系樹脂、セルロース系化合物、およびこれ
らの変性物等が好ましく用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録に好適なインクジェット用記録材に関し、特に耐熱
性、耐ブロッキング性、耐傷性、すべり性、印字品質等
に優れたインクジェット用記録材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット法による記録は騒音が無
く、高速印字が可能であり、低コストであることからカ
ラーコピー、コンピューター等の画像情報出力装置に用
いられ、急速に普及しつつある。インクジェット用記録
材としては、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビ
ニルピロリドン等の親水性樹脂やポリエチレンオキシド
系の熱可塑性樹脂を使用したものが知られている。基体
上にPVA等を塗布したインクジェット用記録材は、イ
ンク受容層の厚さが薄くなってしまうので、インクの吸
収能力が低く、乾燥速度の低下等を引き起こし、その結
果、インクのムラ等の印字品質の問題が生じた。また、
高温環境下では含有成分のブリードアウトによりべたつ
きが生じ、ブロッキングの恐れもあった。ポリエチレン
オキシド系の熱可塑性樹脂を用いて形成されたインクジ
ェット用記録材は、樹脂の物性上融点が低いので、高温
高湿環境下ではブロッキングが生じる等の問題があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決すべくなされたものであり、本発明の目的は、耐熱
性、耐ブロッキング性、耐傷性、すべり性および印字品
質が改良されたインクジェット用記録材を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
用記録材は、基体上に吸水性樹脂を主成分とするインク
吸着層および最外層として耐熱層を有することを特徴と
する。ここで、前記吸水性樹脂は、ポリアルキレンオキ
シド、水溶性ポリエステル系樹脂、水溶性ポリウレタン
系樹脂、セルロース系化合物、およびこれらの変性物か
らなる群から選ばれる少なくとも1つを含有する樹脂組
成物からなることができる。また、前記吸水性樹脂は、
下記、一般式(1)
【化2】 であり、a、bおよびcはそれぞれ1以上の整数であ
り、a、b、cより計算される重量比、44(a+c)
/(炭素数3以上のα−オレフィンオキシドの分子量)
b、は80/20〜94/6であり、Xは活性水素基
を2個有する有機化合物の残基、Zは炭素数1以上の炭
化水素基、R11はジカルボン酸類化合物残基またはジ
イソシアネート系化合物残基である)で示されることが
好ましい。また、前記耐熱層は、ポリビニルアルコール
系樹脂またはウレタン系樹脂を主成分とする樹脂組成物
からなることができる。
【0005】また、前記耐熱層は、分子中にアルキレン
オキシド鎖を有する平均粒子径が3.0μm以下である
ポリウレタン系樹脂エマルジョンを含有する組成物から
なることができる。また、前記耐熱層は、(A)分子中
にカルボン酸基を有するポリオレフィンの水性分散液
と、(B)エチレンと、一部が塩基性化合物で中和され
た酸基を有するα、β−エチレン性不飽和カルボン酸と
の共重合体の水分散液と、(C)スルフォン酸基を有す
るポリウレタン系樹脂の水分散液とを含有する組成物か
らなることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェット用記録材
は、基体上にインク吸着層及び耐熱層を有する。耐熱層
はインクジェット用記録材の最外層を構成し、インク吸
着層は基体と耐熱層との間に位置する。また、インク吸
着層と基体との間には他の層を有していてもよい。イン
ク吸着層は、吸水性樹脂を主成分とする樹脂組成物から
なり、耐熱層はインク吸着層を熱から保護する樹脂組成
物からなり、任意的に設けられる他の層は例えば親水性
樹脂層等の場合には汎用の親水性樹脂を含むことができ
る。
【0007】耐熱層は水溶性樹脂を主成分とする樹脂組
成物からなることが好ましく、水溶性樹脂としてはポリ
ビニルアルコール(以下「PVA」ということもあ
る)、変性ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコ
ール系樹脂、ウレタン系樹脂等が好ましく用いられる。
具体的には、完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケ
ン化ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルア
ルコール、ポリビニルアセタール、他の樹脂と共重合し
たポリビニルアルコール、他の親水性ポリマーとブレン
ドしたポリビニルアルコール等が挙げられる。なお、本
発明に用いられる水溶性樹脂は、融点が80℃以上であ
ることが好ましく、また、樹脂の構造単位に親水基、例
えば−OH、−COOHを有することが好ましい。
【0008】耐熱層の形成に用いられるポリビニルアル
コール(PVA)としては、特に限定されることなく一
般に用いられるものが挙げられるが、例えば、冷水可溶
タイプのPVAであり、好ましくはケン化度が20〜1
00%、さらには20〜90%、特に40〜80%であ
ることが好ましい。また、分解温度と融点(成形温度)
との差が20℃以上であることが好ましい。分解温度と
融点(Tm)との温度差を20℃以上にするためには、
例えば、PVAの粘度平均重合度を200〜1,000
に調整することにより、またはPVAとエチレン性モノ
マーとの共重合体を形成することにより、またはPVA
に可塑剤を添加することにより、温度差を20℃以上に
することができる。PVAとエチレン性モノマーとの共
重合体を形成することにより温度差を設定する場合に
は、例えば、N−ビニルピロリドンを10モル%程度重
合するとよい。可塑剤を添加することにより温度差を設
定する場合には、グリセリン、エチレングリコール等を
15重量%程度添加することが好ましい。このようにし
て、PVAの融点を180℃以下にすることができ、し
たがって分解温度と融点との温度差を20℃以上にする
ことができる。
【0009】本発明に用いられるPVAの粘度平均重合
度は40〜5,000であることが好ましく、さらには
50〜2,000、特に100〜1,000であること
が好ましい。また、本発明に用いられるPVAはネッキ
ング(押出機から押し出されたフィルムまたはシートが
横方向に収縮してたわむこと)を改良するために、重量
平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(M
w/Mn)が2.8以上であることが好ましい。
【0010】耐熱層に用いられるウレタン系樹脂として
は、例えば、アルキレンオキシド鎖を含有するポリウレ
タン樹脂、スルフォン酸基含有ポリウレタン樹脂、ポリ
カーボネート鎖を含有するポリウレタン樹脂、ポリカー
ボネート鎖およびポリエステル鎖を含有するポリウレタ
ン樹脂等が挙げられ、例えば商品名「パテラコールA−
60」(大日本インキ(株)製)、を商業的に入手する
ことができる。
【0011】本発明における耐熱層は、分子中にアルキ
レンオキシド鎖を有する平均粒子が3.0μm以下であ
るポリウレタン系樹脂エマルジョンを含有する組成物か
らなることができる。ここで、アルキレンオキシド鎖と
しては、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド、ブチレンオキシド等、またはこれらの組み合わせが
挙げられる。ポリウレタン系樹脂は、アルキレンオキシ
ド鎖を有するポリオールと、脂肪族イソシアネート系化
合物とを反応させて製造することが好ましい。
【0012】本発明における耐熱層は、(A)分子中に
カルボン酸基を有するポリオレフィンの水性分散液と、
(B)エチレンと、一部が塩基性化合物で中和された酸
基を有するα、β−エチレン性不飽和カルボン酸との共
重合体の水分散液と、(C)スルフォン酸基を有するポ
リウレタン系樹脂の水分散液とを含有する組成物からな
ることができる。(A)の水性分散液を構成するポリオ
レフィンは、エチレン重合体であることが好ましい。
(B)の水分散液を構成する、一部が塩基性化合物で中
和された酸基を有するα、β−エチレン性不飽和カルボ
ン酸は、カルボン酸基の20〜75%が塩基性化合物で
中和されていることが好ましい。(C)の水分散液を構
成するスルフォン酸基を有するポリウレタン系樹脂は、
乾燥皮膜がテトラヒドロフラン(THF)に溶解しない
ものが好ましい。また、塩基性化合物は、アルカリ金属
塩であることが好ましい。本発明においては、(A)の
水性分散液と(B)の水分散液と(C)の水分散液と
を、固形分換算で{(A)+(B)}/(C)=80/
20〜20/80を満足する範囲内で混合することが好
ましい。
【0013】また耐熱層は、さらに水溶性エポキシ化合
物および/またはアセトアセチル化ビニルアルコールお
よび/またはエピクロルヒドリンポリアミド樹脂を含む
ことが好ましい。
【0014】インク吸着層に用いられる吸水性樹脂とし
ては熱可塑性樹脂等が挙げられ、例えば、ポリアルキレ
ンオキシド、水溶性ポリエステル系樹脂、水溶性ポリウ
レタン系樹脂、セルロース系化合物、およびこれらの変
性物等が挙げられる。これらは単独で用いても、1以上
を混合して用いてもよい。
【0015】本発明に用いられる吸水性樹脂は、吸水量
が自重の10倍以上であり、かつ25℃の水に30分間
浸漬したときに、吸水性樹脂から溶出する有機物炭素含
量が0.1%以下であることが好ましい。
【0016】本発明においては、インク吸着層に、下記
一般式(1)で表される繰り返し単位から構成される親
水性の熱可塑性樹脂を好ましく用いることが好ましい。
【化3】 であり、a、bおよびcはそれぞれ1以上の整数であ
り、a、b、cより計算される重量比、44(a+c)
/(炭素数3以上のα−オレフィンオキシドの分子量)
b、は80/20〜94/6であり、Xは活性水素基
を2個有する有機化合物の残基、Zは炭素数1以上の炭
化水素基、R11はジカルボン酸類化合物残基またはジ
イソシアネート系化合物残基である。ここで、a、b、
cより計算される重量比、44(a+c)/(炭素数4
以上のα−アルキレンオキシドの分子量)b、が80/
20〜94/6であり、c/(a+c)が50重量%以
上であり、Zが炭素数2以上の炭化水素基であることが
好ましい。
【0017】活性水素基を2個有する有機化合物として
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ビス
フェノールA、アニリンプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコール等がある。
【0018】上述した重量比、すなわち44(a+c)
/(炭素数3以上のα−オレフィンオキシドの分子量)
b、が80/20より小さいと親水性が低下し、インク
吸水性、印刷適性で劣るものとなる。一方、94/6を
超えると、インクの滲み耐水性等の点で劣るものとな
る。Zは前記一般式(1)で示される樹脂組成物に疎水
性を付与する機能を有するものであり、例えば好ましい
ものとしてはエチル基等のアルキル基等が上げられ、
a、b、cの割合を上述の範囲内とすることにより、親
水性を失わず、かつ、水に対して不溶化することができ
る。かかる熱可塑性樹脂は、エチレングリコールにエチ
レンオキシドを付加重合した後、アルキレンオキシドを
付加重合し、さらにエチレンオキシドを付加重合して生
成したポリアルキレンオキシドにジカルボン酸化合物ま
たはジイソシアネート化合物を反応させて生成すること
ができる。
【0019】上記ジカルボン酸化合物としては環状ジカ
ルボン酸化合物または直鎖状ジカルボン酸化合物が望ま
しく、ジカルボン酸、ジカルボン酸無水物、ジカルボン
酸の低級アルキルエステルが挙げられる。上記ジカルボ
ン酸としては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、マロン酸、コハク酸、セバシン酸、マレイン酸、フ
マル酸、アジピン酸、イタコン酸が挙げられる。上記ジ
カルボン酸無水物としては、上記各種ジカルボン酸の無
水物が挙げられる。また、上記ジカルボン酸の低級アル
キルエステルとしては、上記各種のジカルボン酸のメチ
ルエステル、ジメチルエステル、エチルエステル、ジエ
チルエステル、プロピルエステル、ジプロピルエステル
等が挙げられる。特に好ましくは、炭素数12〜36の
直鎖状ジカルボン酸およびその低級アルキルエステルが
挙げられ、1,10−デカメチレンジカルボン酸、1,
14−テトラデカメチレンジカルボン酸、1,18−オ
クタデカメチレンジカルボン酸、1,32−ドトリアコ
ンタンメチレンジカルボン酸等が挙げられる。上記その
低級アルキルエステルとしては、これらジカルボン酸の
メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、
ジプロピルエステル等が挙げられる。これらは単独で、
もしくは2種以上併せて用いることができる。なかで
も、反応の容易性という観点から、上記ジカルボン酸無
水物およびジカルボン酸の低級アルキルエステルを用い
ることが好ましい。
【0020】上記ジイソシアネート化合物としては、
4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、トルエ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、メチレンビスシクロヘキシ
ルジイソシアネート等が挙げられる。これらは単独で、
または2種以上併せて用いることができる。
【0021】本発明のインクジェット用記録材には、イ
ンクの滲み特性を改良する目的等で、カチオン性ポリマ
ーを含有することができる。カチオン性ポリマーが添加
される層は特に限定があるわけではなく、例えばインク
吸着層および耐熱層のいずれか1層または両方に含有す
ることができる。本発明に好ましく用いられるカチオン
性ポリマーとしては、例えばポリアリルアミン塩酸塩、
ポリアルキルアミノアクリレート等、第4級化されたア
ミノ基を有するモノマーからなる共重合体等の高分子化
合物が挙げられる。これらの高分子化合物は、融点(T
m)が60℃〜200℃の範囲であり、分子量が1,0
00〜10万の範囲内であることが好ましい。
【0022】本発明において、カチオン性ポリマーの含
有量は約5〜70重量%であることが好ましい。カチオ
ン性ポリマーの含有量が5重量%以上であれば、インク
の滲みを効果的に抑制することができる。
【0023】インク吸着層、耐熱層等には、更にカチオ
ン性活性剤またはノニオン性活性剤を含めることができ
る。本発明において、カチオン性活性剤またはノニオン
性活性剤の樹脂中の含有量は1重量%〜10重量%の範
囲内であることが好ましい。本発明に好ましく用いられ
るカチオン性活性剤としては、ポリエチレンイミン、第
4級アンモニウムクロライド、第4級アンモニウムサル
フェート等が挙げられ、本発明に好ましく用いられるノ
ニオン性活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキル
アミン、グリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0024】インク吸着層を形成する樹脂組成物、耐熱
層を形成する樹脂組成物は、これらを配合した後、二軸
押出機を用いて、好ましくは同方向二軸押出機を用いて
混合してから、ペレット化しておくことができる。な
お、ペレット化は約160℃の温度で行うことが好まし
い。
【0025】本発明においては、本発明の特性を損なわ
ない範囲内で酸化防止剤、紫外線防止剤等の各種の添加
剤をさらに含有させることができる。例えば、溶融押出
時の熱劣化を防止するために、樹脂組成物中に酸化防止
剤を含有させることが出来る。なお、熱安定性向上のた
めに添加する酸化防止剤の量としては、0.3〜1.5
重量%程度が適当である。
【0026】また、インクジェット用記録材の手触りや
柔らかさ等、材料の風合いを改良するため可塑剤等を含
めることができる。本発明に好ましく用いられる可塑剤
としては、ポリエチレングリコール(PEG)等が挙げ
られる。また、ブロッキングを防止するために充填剤を
含めることができる。本発明に好ましく用いられる充填
剤としては例えばタルク等の無機充填剤を挙げることが
できる。
【0027】本発明のインクジェット用記録材は、基体
と、該基体上にインク吸着層および耐熱層を有する。本
発明のインクジェット用記録材の積層方法としては、例
えば、各層の樹脂組成物を共押出して積層する共押出
法、2層以上を共押出でフィルム状に形成し、これを他
のシートと積層する押出ラミネート法等により製造する
ことができる。例えば、基体、インク吸着層および耐熱
層の各層の樹脂組成物をそれぞれ配合し、あるいは必要
に応じてペレット状にして、Tダイを共有連結した3層
Tダイ押出機の各ホッパーにそれぞれ投入し、例えば温
度100〜170℃の範囲で溶融して、3層Tダイから
共押出し、冷却ロール、水中または空冷等で冷却固化し
て、3層積層体のインクジェット用記録材を形成するこ
とができる。または、インク吸着層および耐熱層の各層
の樹脂組成物を2層Tダイ押出機に搭載して溶融し、2
層Tダイから基体上に直接押し出して、インクジェット
用記録材を作製することもできる。また、2層共押出し
により積層フィルムを形成した後、この積層フィルムを
基体上にラミネートしてもよいし、あるいは基体上に接
着剤を介して積層してもよい。なお、耐熱層を形成する
樹脂としてPVAが用いられる場合には、PVAの重合
度とケン化度とを適宜選択して共押出しすることによ
り、インク吸着層と耐熱層との積層体を形成することが
好ましい。本発明において基体上の層はインク吸着層と
耐熱層とに限定されるものではないので、3層以上の層
が基体上に設けられる場合には、共押出に必要な数のT
ダイを具備するTダイ押出機を用いて同様に作製するこ
とができる。また、インク吸着層と基体との間に1層以
上の層が設けられている場合には、例えば基体上にかか
る層を設けたシートを形成し、一方でインク吸着層と耐
熱層とを共押出により形成しておき、これらをラミネー
ト等することによって設けることもできる。
【0028】本発明においては、耐熱層をコーティング
等により形成してもよい。例えば、耐熱層を形成する樹
脂組成物を水等の溶媒に溶かした溶液を、インク吸着層
上にバーコーター、グラビアコーター等で塗布すること
により形成することができる。または、上記溶液を一旦
仮支持体上に塗布して膜を形成し、この膜をインク吸着
層上に転写することにより形成することもできる。
【0029】このようなインクジェット用記録材は公知
の方法により形成することができ、例えば、特開平10
−71763号第(6)〜(7)頁の記載に従って得る
ことができる。なお、基体としては用途によってプラス
チック、紙等の各種のものを用いることができ、例え
ば、オーバーヘッドプロジェクター等に用いられるイン
クジェット用記録材としては透明な基体が選択される。
【0030】インクジェット用記録材が、最外層である
耐熱層に水溶性樹脂を有し、最外層のすぐ下のインク吸
着層に吸水性樹脂を有する構造を採ることにより、以下
に示す特徴を有することができる。分子の中に強力な親
水性を示す部分を有するが、分子構造の中に疎水基を導
入したり、電子線やγ線等の処理を施したり、架橋剤を
添加して架橋点を作ったりすることで親水性部分が水に
溶け込むことを抑制している吸水性樹脂は、分子の動き
が抑制されることから、水溶性樹脂より水に対する反応
速度がやや遅くなる。最外層に水溶性樹脂からなる層を
有するので、インクが飛来すると即座に水溶性樹脂にイ
ンクが吸収され、その層のすぐ下にインク吸着層を有す
るので、吸収されたインクがインク吸着層の吸水性樹脂
によって完全に捕捉される。すなわち、飛来したインク
は直ちに水溶性樹脂に溶け込み水溶性樹脂を膨潤させる
が、すぐ下に位置するインク吸着層の吸水性樹脂がイン
クを吸水性樹脂の分子の中に引っ張り込む。吸水性樹脂
の中に取り込まれたインクは、吸水性樹脂を膨潤させる
ことはあっても、その溶出分が殆どないので、非常に優
れた耐水性を示すことができる。したがって、その後、
インクジェット用記録材が水に濡れたりしてもインクが
流れることがない。なお、最外層である耐熱層を1μm
以下にすれば、印字されたインクの殆どがインク吸着層
に捕捉される。また、インク吸着層の厚さが20μm以
上であれば、飛来したインクの殆ど全てを吸収すること
ができる。
【0031】水溶性樹脂として20℃の冷水にも瞬時に
溶け込むものを用いることにより、より速いインク吸収
速度が達成できる。また、ポリビニルアルコールやその
変性物等は、ケン化度が20〜90%、さらには40〜
80%であり、粘度平均重合度が40〜5,000、好
ましくは50〜2,000、特に100〜1,000の
ものを用いることにより、本発明の効果が好適に達成さ
れる。
【0032】生産性に優れた押出法等のドライな方法で
フィルム化できる吸水性樹脂としては、例えば、ポリエ
チレンオキシドが適しており、また、吸水倍率が十分で
溶出量が全くない樹脂としては、既述した一般式(1)
で示される熱可塑性樹脂が挙げられる。なお、吸水性樹
脂は、吸水倍率が自重の10倍以上であることが好まし
い。また、25℃の水に30分間浸漬したときに、吸水
性樹脂から溶出する有機物炭素顔料が0.1%以下であ
るような吸水性材料が好ましい。
【0033】本発明のインクジェット用記録材を用い
て、通常のインクジェット法により画像記録を行うこと
ができ、良好な画像を得ることができる。
【0034】インク吸着層に用いられる吸水性樹脂とし
ては熱可塑性樹脂等が挙げられ、例えば、ポリアルキレ
ンオキシド、水溶性ポリエステル系樹脂、水溶性ポリウ
レタン系樹脂、セルロース系化合物、およびこれらの変
性物等が挙げられる。これらは単独で用いても、1以上
を混合して用いてもよい。
【0035】
【実施例】実施例1 エチレングリコールにエチレンオキシドを付加重合した
後、ブチレンオキシドを付加重合し、さらにエチレンオ
キシドを付加重合して得たポリアルキレンオキシドにオ
クタデカン−1,18−ジカルボン酸メチルを加え、エ
ステル交換反応を行って、重量平均分子量が15万の熱
可塑性樹脂を得た。これに熱安定剤としてトコフェノー
ル(「UVINUL2000AO」、BASF社製)を
1部配合した(試料A)。耐熱層用樹脂組成物としてP
VA(「CP−1000」、クラレ(株)製)(試料
B)を準備し、試料Aおよび試料Bをそれぞれ2層Tダ
イ押出機のホッパーに投入して溶融し、2層共押出によ
り試料Aからなるインク吸着層と試料Bからなる耐熱層
の2層フィルムを形成した。ただし、Tダイの温度は1
90℃であり、2層の厚み比率は、インク吸着層:耐熱
層=30:2であり、2層フィルムの総厚さは32μm
であった。次いで、得られた2層フィルムのインク吸着
層面を、厚さ100μmのPETフィルム上にラミネー
トしてインクジェット用記録材を作製した。
【0036】比較例1 実施例1と同様にして試料Aを作製し、これを溶融押出
して30μmの厚さのシートを得た。次いで、このシー
トを厚さ100μmのPETフィルム上に貼り合わせ、
基体上にインク吸着層のみを有し、かつ耐熱層を有さな
いインクジェット用記録材を作製した。
【0037】比較例2 実施例1と同様にして、PVA樹脂からなるフィルムを
Tダイ押出法により形成し、厚さ100μmのPETフ
ィルム上に貼り合わせて、耐熱層のみを有しインク吸着
層を有さないインクジェット用記録材を作製した。
【0038】得られたインクジェット用記録材につい
て、印字品質およびインクの乾燥速度、記録面のすべり
性、および耐熱性の評価を下記に従い行った。 (1)印字品質 インクジェット用記録材にヒューレットパッカード社製
の「デザインジェット2500CP」を用いて、独自に
作製した模様パターンをA4版で印刷し、その印刷状態
を肉眼で観察し、印字品質を評価した。ただし、印字品
質が優れているものを「○」、普通のものを「△」、印
字品質が悪いものを「×」で示した。 (2)インクの乾燥速度 インクジェット用記録材にヒューレットパッカード社製
の「デザインジェット2500CP」を用いて、30m
m×20mmの大きさに塗りつぶした四角形を印刷し
た。印刷直後から、0分、30分、60分、120分、
240分、600分、1200分、2400分経過した
時点で、キムワイプ((株)クレシア製)を密着させて
キムワイプへのインクの付着状態、およびべたつきを調
べた。印刷後、240分以内に乾燥するもの、すなわち
240分経過した時点で、キムワイプへのインクの付着
およびべたつきが認められないものを記号「○」、乾燥
に240分より多くかかるものを「×」で示した (3)記録面のすべり性 インクジェット用記録材を2枚重ね、その上に56gの
錘をのせ、100mm/minの速度で上部のインクジ
ェット用記録材を引っ張り、その摩擦抵抗状態を評価し
た。摩擦がなくスムーズに引っ張れるものを記号
「○」、上部のインクジェット用記録材が動き始めるま
でに力が必要とされるものを「×」で示した。 (4)耐熱性 インクジェット用記録材にヒューレットパッカード社製
の「デザインジェット2500CP」を用いて、独自に
作製した模様パターンをA4版で印刷し、これを50枚
重ねて、100℃の熱風乾燥機中に入れて6時間放置し
た。放置後のサンプルについて、ブロッキング性を評価
した。ただし、ブロッキングがなく、タックも全く生じ
ないものを記号「○」、ブロッキングはないがタックが
若干認められるものを「△」、ブロッキングが生じたも
のを「×」で示した。その結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】表1から明らかなように、本発明の実施例
1のインクジェット用記録材は、印字品質、ハンドリン
グ性ともに優れたものであることが分かった。一方、比
較例1のように耐熱層を有さないインクジェット用記録
材では、すべり性、耐熱性の点でユーザーのハンドリン
グが悪くなった。比較例2のようにインク吸着層のない
インクジェット用記録材では、吸収能力、染料保持能力
が低いので、良好な印字品質は期待できず、インクの乾
燥速度も遅い。なお、比較例2の耐熱層にタルク等の充
填剤を添加してみたが、記録面のすべり性、印字品質等
の改良は図ることができなかった。すなわち、本発明の
構成をとることによってはじめて、各特性すべてを同時
に満足しうるインクジェット用記録材が得られる。
【0041】実施例2 エチレングリコールにエチレンオキシドを付加重合した
後、ブチレンオキシドを付加重合し、さらにエチレンオ
キシドを付加重合して得たポリアルキレンオキシドにオ
クタデカン−1,18−ジカルボン酸メチルを加え、エ
ステル交換反応を行って、重量平均分子量が15万の熱
可塑性樹脂を得た。これに熱安定剤としてトコフェノー
ル(「UVINUL2000AO」、BASF社製)を
1部配合した(試料A)。耐熱層用樹脂としてPVA
(「CP−1000」、クラレ(株)製)(試料B)を
準備し、試料Aおよび試料Bをそれぞれ2層Tダイ押出
機のホッパーに投入して溶融し、2層共押出により試料
Aからなるインク吸着層と試料Bからなる耐熱層の2層
フィルムを形成した。ただし、Tダイの温度は190℃
であり、2層の厚み比率は、インク吸着層:耐熱層=3
1.5:0.5であり、2層フィルムの総厚さは32μ
mであった。次いで、得られた2層フィルムのインク吸
着層を、厚さ100μmのPETフィルム上にラミネー
トしてインクジェット用基材を作製した。
【0042】実施例3 実施例2と同様にして試料Aを作製し、これを溶融押出
して31.5μmの厚さのシートを得た。次いで、厚さ
100μmのPETフィルム上に貼り合わせ、基体上に
インク吸着層を形成したフィルムを作製した。その後、
インク吸着層上に、PVA(「ゴーセファイマー20
0」、日本合成化学(株)製)を水に溶解した溶液をグ
ラビアコーターで乾燥膜厚が0.5μmとなるようにコ
ーティングしてインクジェット用記録材を作製した。
【0043】実施例4 エチレングリコールにエチレンオキシドを付加重合した
後、ブチレンオキシドを付加重合し、さらにエチレンオ
キシドを付加重合して得たポリアルキレンオキシドにオ
クタデカン−1,18−ジカルボン酸メチル加え、エス
テル交換反応を行って、重量平均分子量が15万の熱可
塑性樹脂を得た。これに熱安定剤としてトコフェノール
(「UVINUL2000AO」、BASF社製)を1
部配合した(試料A)。これを溶融押出して31.5μ
mの厚さのシートを得た。次いで、厚さ100μmのP
ETフィルム上に貼り合わせ、基体上にインク吸着層を
形成したフィルムを作製した。その後、インク吸着層上
に、耐熱層用樹脂としてウレタン系樹脂(「パテラコー
ルA−60」、大日本インキ(株)製)(試料B)を水
に溶解した溶液をグラビアコーターで乾燥膜厚が0.5
μmとなるようにコーティングしてインクジェット用記
録材を作製した。
【0044】得られたインクジェット用記録材につい
て、上述した耐熱性の評価を行った。
【0045】
【表2】
【0046】表2から明らかなように、ポリビニルアル
コール系樹脂からなる耐熱層またはウレタンからなる耐
熱層を有する実施例2〜4のインクジェット用記録材
は、ブロッキングもタックも生じなかった。なお、実施
例2〜4のインクジェット用記録材は耐傷性にも優れて
いた。また、実施例2〜4から明らかなように、耐熱層
は共押出によっても、コーティングによっても形成する
ことができた。
【0047】実施例5 エチレングリコールにエチレンオキシドを付加重合した
後、ブチレンオキシドを付加重合し、さらにエチレンオ
キシドを付加重合して得たポリアルキレンオキシドにオ
クタデカン−1,18−ジカルボン酸メチル加え、エス
テル交換反応を行って、重量平均分子量が15万の熱可
塑性樹脂を得た。これに熱安定剤としてトコフェノール
(「UVINUL2000AO」、BASF社製)を1
部を配合した(試料A)。試料AをTダイのホッパーに
投入し、厚さ100μmのPET上に溶融押出して厚さ
30μmのインク吸着層を有する積層フィルムを作製し
た。ただし、Tダイの温度は190℃であった。耐熱層
用樹脂組成物として、平均粒径が0.2μmであるアル
キレンオキシド鎖を有するポリウレタン系樹脂の水性分
散液(「ハイドランHW−970」、大日本インキ化学
工業(株)製)を45部、カルボン酸基含有ポリオレフ
ィンの水性分散液およびエチレンとα、β−エチレン性
不飽和カルボン酸との共重合体の水分散液の混合物
(「ケミーパールS−100」、三井化学(株)製)を
固形分として5部、スルフォン酸基含有ポリウレタン系
樹脂の水分散液(「ハイドランHW−920」、大日本
インキ化学工業(株)製)を固形分として5部、アセト
アセチル化ポリビニルアルコール(「ゴーセファイマー
Z−200」、日本合成化学工業(株)製)を固形分と
して50部、エピクロルヒドリンポリアミド樹脂(「W
S535」、日本PMC製)を30部配合した(試料
B)。 次いで、作製された積層フィルムの耐熱層の上に、試料
Bをバーコーターを用いて、乾燥後の厚さが2μmとな
るようにコーティングし、温度120℃で10秒間乾燥
させてインクジェット用記録材を作製した。
【0048】実施例6 実施例5において、耐熱層用樹脂組成物として、平均粒
径が0.2μmであるアルキレンオキシド鎖を有するポ
リウレタン系樹脂の水性分散液(「ハイドランHW−9
70」、大日本インキ化学工業(株)製)を用いた以外
は実施例5と同様にしてインクジェット用記録材を作製
した。
【0049】比較例3 実施例5と同様にして試料Aを作製し、これを溶融押出
して30μmの厚さのシートを得た。次いで、このシー
トを厚さ100μmのPETフィルム上に貼り合わせ、
基体上にインク吸着層のみを有し、かつ耐熱層を有さな
いインクジェット用記録材を作製した。
【0050】比較例4 実施例5と同様にして、耐熱層用樹脂組成物からなる試
料Bを厚さ100μmのPETフィルム上にコーティン
グして、耐熱層のみを有しインク吸着層を有さないイン
クジェット用記録材を作製した。ただし、乾燥後の耐熱
層の厚さは10μmであった。
【0051】得られたインクジェット用記録材につい
て、上述した方法で、印字品質およびインクの吸収、お
よび耐熱性の評価を下記に従い行った。
【0052】
【表3】
【0053】表3から明らかなように、本発明の実施例
5〜6のインクジェット用記録材は、印字品質、ハンド
リング性ともに優れたものであることが分かった。一
方、比較例3のように耐熱層を有さないインクジェット
用記録材では、耐熱性の点でユーザーのハンドリングが
悪くなった。比較例4のように、コーティングにより形
成された厚さの薄い耐熱層のみからなるインクジェット
用記録材では、吸収能力、染料保持能力が低いので、良
好な印字品質は期待できず、インクの吸収も十分ではな
かった。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明のインクジェ
ット用記録材は、耐熱性、耐ブロッキング性、耐傷性お
よびすべり性に優れ、かつ優れた印字品質が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西岡 潤 滋賀県長浜市三ツ矢町5番8号 三菱樹脂 株式会社長浜工場内 Fターム(参考) 2C056 EA13 FC06 2H086 BA13 BA15 BA34 BA35

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に吸水性樹脂を主成分とするイン
    ク吸着層および最外層として耐熱層を有することを特徴
    とするインクジェット用記録材。
  2. 【請求項2】 前記吸水性樹脂が、ポリアルキレンオキ
    シド、水溶性ポリエステル系樹脂、水溶性ポリウレタン
    系樹脂、セルロース系化合物、およびこれらの変性物か
    らなる群から選ばれる少なくとも1つを含有する樹脂組
    成物からなることを特徴とする請求項1に記載のインク
    ジェット用記録材。
  3. 【請求項3】 前記吸水性樹脂が、下記、一般式(1) 【化1】 であり、a、bおよびcはそれぞれ1以上の整数であ
    り、a、b、cより計算される重量比、44(a+c)
    /(炭素数3以上のα−オレフィンオキシドの分子量)
    b、は80/20〜94/6であり、Xは活性水素基
    を2個有する有機化合物の残基、Zは炭素数1以上の炭
    化水素基、R11はジカルボン酸類化合物残基またはジ
    イソシアネート系化合物残基である)で示されることを
    特徴とする請求項1に記載のインクジェット用記録材。
  4. 【請求項4】 前記耐熱層が、ポリビニルアルコール系
    樹脂またはウレタン系樹脂を主成分とする樹脂組成物か
    らなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
    記載のインクジェット用記録材。
  5. 【請求項5】 前記耐熱層が、分子中にアルキレンオキ
    シド鎖を有する平均粒子径が3.0μm以下であるポリ
    ウレタン系樹脂エマルジョンを含有する組成物からなる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    インクジェット用記録材。
  6. 【請求項6】 前記耐熱層が、(A)分子中にカルボン
    酸基を有するポリオレフィンの水性分散液と、(B)エ
    チレンと、一部が塩基性化合物で中和された酸基を有す
    るα、β−エチレン性不飽和カルボン酸との共重合体の
    水分散液と、(C)スルフォン酸基を有するポリウレタ
    ン系樹脂の水分散液とを含有する組成物からなることを
    特徴とする請求項1、2、3、および5のいずれか1項
    に記載のインクジェット用記録材。
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