JP2001285252A - 変調装置および変調方法 - Google Patents

変調装置および変調方法

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JP2001285252A
JP2001285252A JP2000099474A JP2000099474A JP2001285252A JP 2001285252 A JP2001285252 A JP 2001285252A JP 2000099474 A JP2000099474 A JP 2000099474A JP 2000099474 A JP2000099474 A JP 2000099474A JP 2001285252 A JP2001285252 A JP 2001285252A
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JP2000099474A
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Kazuto Niwano
和人 庭野
Mitsuru Mochizuki
満 望月
Shinjiro Fukuyama
進二郎 福山
Koichi Shimizu
浩一 清水
Yuji Kakehi
勇次 掛樋
Hiroaki Nagano
弘明 永野
Yoshiaki Matsunami
由哲 松波
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャネルの情報速度に応じて時間的に変化す
る係数を設定する変調装置において、設定の複雑化を防
ぎ、変調波形の劣化を抑える。 【解決手段】 スペクトル拡散部1,2で拡散されたチ
ャネルの情報を複数の出力に振り分ける分配器3,4
と、情報に帯域制限を施すナイキストフィルタ5,6
と、情報に係数を乗算する係数乗算部13,14と、2
つの係数乗算部からの出力を加算する加算器9,10
と、2つの加算器からの出力を直交変調する直交変調回
路11と、直交変調回路からの出力を増幅する可変ゲイ
ン増幅器12とを設け、係数乗算部において係数と補正
係数との積を乗算し、情報速度の変化時点において分配
器の出力分岐を切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、チャネル多重通
信方式においてチャネルの情報伝送速度が時間的に変化
するのに応じて、各チャネルにかかる係数を変えてチャ
ネル毎の電力を変更可能な変調装置および変調方法に関
し、特に、スペクトル拡散技術を用いたW−CDMA
(広帯域符号分割多重接続)方式に用いられる変調装置
および変調方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、一般的な直交変調回路を用い、
スペクトル拡散したデータチャネル信号と制御チャネル
信号とをI/Q多重で変調する従来の変調装置の構成例
を示すブロック図である。図において、51はデータチ
ャネル信号(シンボル)を入力するスペクトル拡散部
(SS)、52は制御チャネル信号を入力するスペクト
ル拡散部(SS)、53および54はそれぞれスペクト
ル拡散部51,52に接続された帯域制限フィルタであ
る(ルート)ナイキストフィルタ(NYQ)、55はナ
イキストフィルタ53および54に接続された直交変調
回路(QMOD)、56は直交変調回路55に接続され
た可変ゲイン増幅器である。
【0003】次に動作について説明する。スペクトル拡
散部51において、入力されるデータチャネル信号(シ
ンボル)は、そのデータチャネル信号より速度の速いス
ペクトル拡散符号(PNd)によりスペクトルが拡散さ
れる。また、スペクトル拡散部52において、入力され
る制御チャネル信号(シンボル)は、その制御チャネル
信号より速度の速いスペクトル拡散符号(PNc)によ
りスペクトルが拡散される。拡散後の単位時間はシンボ
ルの単位時間ではなく、拡散符号の速度で決まるチップ
(chip)という単位時間となり、1チップあたりの
時間は1シンボルあたりの時間より短くなり、このとき
チップの速度とシンボルの速度との比は拡散率と呼ばれ
る。
【0004】拡散された各チャネル信号は、各々帯域制
限フィルタである(ルート)ナイキストフィルタ53,
54で帯域制限(波形整形)される。因みに、このナイ
キストフィルタ53,54には、一般的に広くはナイキ
スト特性の平方根特性を持つルート・ナイキストフィル
タが用いられ、変調装置及び復調装置の両方に実装して
用いられることが多い。ナイキストフィルタ53,54
の出力信号は各々I/Q入力信号として直交変調回路
(QMOD)55において直交変調されることにより、
データチャネル信号と制御チャネル信号とがI/Q多重
された変調波形となる。
【0005】直交変調回路55で直交変調された信号
は、可変ゲイン増幅器56において所望の電力レベルま
で増幅される。可変ゲイン増幅器56においては、例え
ばその出力レベルを検出してフィードバック制御するこ
とによりゲインを変更することで所望の出力電力レベル
が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】例えば、現在普及して
いるCDMA方式の変調装置(「CDMAone」と呼
ばれる)では、データチャネル信号の情報(シンボル)
速度は一定であり、直交変調回路55におけるI/Q入
力レベルも一定であることから、その出力レベルも一定
になるので、変調装置の出力電力を制御する必要のある
場合には、可変ゲイン増幅器56のゲインのみを、例え
ばその出力電力レベル検出情報のみによって制御するこ
とが可能である。
【0007】一方、現在その規格仕様が標準化団体3G
PP(3rd.Generation Partner
ship Project)において検討されている広
帯域CDMA(W−CDMA)方式においては、データ
信号の情報(シンボル)速度を可変にすることが可能と
なっている。情報(シンボル)速度が変化した場合には
その1情報(シンボル)あたりの必要な「エネルギー対
雑音比(Es/No)」を保つためにはチャネルの速度
に応じてそのチャネルの電力を可変する必要がある。こ
のため、データチャネル信号と制御チャネル信号の各電
力及びチャネル間の電力比を変化させる必要から、各チ
ャネルの振幅すなわち電力を可変とする係数としてゲイ
ンファクタ(β)が導入されている。さらにW−CDM
Aでは、チャネルの情報速度は時間的に変化可能となっ
ており、従って上記ゲインファクタ(β)も時間的に変
動することになる。
【0008】図8は、ゲインファクタ(β)を導入した
場合の、3GPP規格文書TS25.213に示される
ゲインファクタの挿入位置を元に変調装置を構成した場
合の従来例のブロック図を示す。図において、57およ
び58は係数乗算器である。なお、この係数乗算器57
および58以外のブロックについては、上記図7に示し
たものと同じであるので、ここでは説明を省略する。図
8に示すように、係数乗算器57はスペクトル拡散部5
1とナイキストフィルタ53との間に設けられ、係数乗
算器58はスペクトル拡散部52とナイキストフィルタ
54との間に設けられている。次に動作について説明す
る。係数乗算器57においては、データチャネル信号に
乗算される係数すなわちゲインファクタをβdとし、係
数乗算器58においては、制御チャネル信号に乗算され
る係数すなわちゲインファクタをβcとする。さらに各
々の時間変化の前後関係を示すためにβdおよびβc各
々に添字をつけβd1、βd2、βc1、βc2とす
る。但し、ここでは図7と比較して説明するため、装置
を識別するために用いられるスクランブル符号による拡
散部分は省略している。
【0009】以上のように構成された変調装置では、ま
ず、スペクトル拡散部51および52において、データ
チャネル信号(シンボル)がそのチャネル情報(シンボ
ル)速度より速度の速いスペクトル拡散符号(PNd)
によりスペクトルが拡散され、制御チャネル信号(シン
ボル)がそのチャネル情報(シンボル)速度より速度の
速いスペクトル拡散符号(PNc)によりスペクトルが
拡散される。
【0010】拡散されたデータチャネル信号は、ゲイン
ファクタβd(時間経過によりβd1からβd2に変
化)を係数乗算部57において掛けた後、帯域制限フィ
ルタであるナイキストフィルタ53で帯域制限される。
同様に、拡散された制御チャネル信号はゲインファクタ
βc(時間経過によりβc1からβc2に変化)を係数
乗算部58において掛けた後、帯域制限フィルタである
ナイキストフィルタ54で帯域制限される。ナイキスト
フィルタ53および54からの出力信号は各々I/Q入
力信号として直交変調回路(QMOD)55において直
交変調されることにより、データチャネル信号と制御チ
ャネル信号とがI/Q多重された直交変調信号となる。
直交変調された信号は、可変ゲイン増幅器56において
所望の電力レベルまで増幅される。
【0011】ここで、係数であるゲインファクタは、情
報シンボルの速度よりも高速なスペクトル拡散符号(P
Nd、PNc)でスペクトル拡散された後のブロックで
係数を係数乗算部57および58において設定する必要
があるので、ゲインファクタは、本来その変更速度の変
化の精度であるシンボル時間に比べて高精度な、チップ
時間単位の時間精度で設定される。
【0012】直交変調回路55の入力レベルはゲインフ
ァクタβd、βcの値に応じて変化するため直交変調回
路出力レベル自体が変化することになる。このため、可
変ゲイン増幅器56としては入力レベル及び出力レベル
共に変化することになるため、変調装置として設定され
るあるレベルの電力(例えば最大出力電力値)に制御し
ようとすると、入力レベル及び出力レベルに応じた制御
が必要となり、例えば入力レベルと出力レベルの両方を
検出してその組み合わせに応じてゲインを制御するなど
複雑な制御が行なわれることになる。
【0013】従来の変調装置は図8に示したように構成
されるので、直交変調回路55の出力レベル(即ち可変
ゲイン増幅器56の入力レベル)がゲインファクタの値
により変動する。このため可変ゲイン増幅器56の入力
レベル及び出力レベルを検出して制御し、ある変調出力
を得るためには、ゲインファクタのステップの数だけ変
化する入力レベルと出力レベルの組み合わせに応じた増
幅器のゲイン制御(場合分けや制御テーブル)が必要に
なる。また、可変ゲイン増幅器56自体の遅延時間によ
り入力と出力で検出時間に差が出るため、その制御遅延
差に起因する過渡的なゲインの急激な変動から変調出力
波形に大きな歪みが発生するなどの問題がある。さら
に、ゲインファクタの変更タイミング精度は、スペクト
ル拡散部51、52よりも後段にあるために、本来情報
速度の変更精度であるシンボル単位に比べ、高精度なチ
ップ単位で設定しなければならないという問題がある。
【0014】図8に示した構成に代えて、係数乗算部5
7、58をスペクトル拡散部51,52の前段に配置す
る構成も考えられるが、デジタル回路で構成すればもと
もとシンボル入力である1bitと拡散符号入力に必要
な1bitの掛け算回路でしかないスペクトル拡散部5
1,52を、1/15といった少数を表す多bit演算
が必要になり回路が複雑になってしまう。あるいは、
図8に示した構成に代えて、係数乗算部57,58をナ
イキストフィルタ53,54の後段に配置する構成も考
えられるが、フィルタ後の信号は1シンボルに対応する
時間よりも広がり隣同士のシンボルに対応する波形が重
なっているため、ゲインファクタを時間的に変更した時
点の前後において波形が大きく歪むことになるため採用
できない。
【0015】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、係数であるゲインファクタをチ
ャネル毎に情報信号に掛けるような変調装置において、
出力電力制御の複雑化を回避し、また、時間的に変更さ
れる係数の設定において高精度な時間設定精度を必要と
せず、さらに、係数の時間的な変更に対して変調波形歪
みの少ない変調装置および変調方法を得ることを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る変調装置
は、伝送チャネルの情報信号を複数の出力に択一的に振
り分ける選択手段と、上記選択手段の各出力に対応して
設けられその出力から入力される情報信号に帯域制限処
理を施す複数のフィルタ手段と、各フィルタ手段に対応
して設けられその出力から入力される情報信号に係数を
乗算して出力する複数の係数乗算手段と、上記複数の係
数乗算手段からの情報信号を加算して出力する加算手段
と、上記加算手段から出力される情報信号を直交変調し
て出力する直交変調手段と、上記直交変調手段から出力
される情報信号を増幅する可変増幅手段とを備えたもの
である。
【0017】この発明に係る変調装置は、伝送チャネル
の情報信号を複数の出力に択一的に振り分ける選択手段
と、上記選択手段の各出力に対応して設けられその出力
から入力される情報信号に帯域制限を施す複数のフィル
タ手段と、各フィルタ手段に対応して設けられその出力
から入力される情報信号に係数を乗算する複数の係数乗
算手段と、各係数乗算手段に対応して設けられその出力
から入力される情報信号を直交変調する複数の直交変調
手段と、各直交変調部に対応して設けられその出力から
入力される情報信号を増幅する複数の可変増幅手段と、
上記複数の可変増幅手段から出力される情報信号を加算
して出力する加算手段とを備えたものである。
【0018】この発明に係る変調装置は、選択手段が伝
送チャネルの伝送速度に対応して出力を振り分ける機能
を有するようにしたものである。
【0019】この発明に係る変調装置は、選択手段から
係数乗算手段までがデジタル回路で構成するようにした
ものである。
【0020】この発明に係る変調装置は、係数乗算手段
が伝送速度に応じた係数と係数の関数とを情報信号に乗
算するようにしたものである。
【0021】この発明に係る変調装置は、直交変調手段
が複数の変換係数を持つ差動回路を含む入力回路を有
し、その変換係数が係数の関数に比例するようにしたも
のである。
【0022】この発明に係る変調方法は、伝送チャネル
の情報信号を複数の出力に択一的に振り分けるステップ
と、振り分けられた情報信号毎に帯域制限処理を施すス
テップと、上記帯域制限がなされた情報信号毎に係数を
乗算するステップと、上記係数が乗算された複数の情報
信号を加算するステップと、加算された情報信号を直交
変調するステップと、直交変調された情報信号を可変的
に増幅するステップとを実行するようにしたものであ
る。
【0023】この発明に係る変調方法は、伝送チャネル
の情報信号を複数の出力に択一的に振り分けるステップ
と、振り分けられた情報信号毎に帯域制限処理を施すス
テップと、上記帯域制限がなされた情報信号毎に係数を
乗算するステップと、上記係数が乗算された情報信号毎
に直交変調を行うステップと、上記直交変調がなされた
情報信号毎に可変的な増幅を行うステップと、上記可変
的な増幅がなされた複数の情報信号を加算するステップ
とを実行するようにしたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による変
調装置の構成を示すブロック図であり、図において、1
はデータチャネル信号(シンボル)を入力するスペクト
ル拡散部(SS)、2は制御チャネル信号(シンボル)
を入力するスペクトル拡散部(SS)、3,4はスペク
トル拡散部1および2にそれぞれ接続された分配器(選
択手段)、5(5aおよび5b)は分配器3の一方の出
力および他方の出力にそれぞれ接続された(ルート)ナ
イキストフィルタ(NYQ)(フィルタ手段)、6(6
aおよび6b)は分配器4の一方の出力および他方の出
力にそれぞれ接続された(ルート)ナイキストフィルタ
(NYQ)(フィルタ手段)、7(7a,7b),8
(8a,8b)は(ルート)ナイキストフィルタ5a,
5b,6a、および6bにそれぞれ接続された2段構成
の係数乗算部(係数乗算手段)、9は係数乗算部7aお
よび7bに接続された加算器(加算手段)、10は係数
乗算部8aおよび8bに接続された加算器(加算手
段)、11は加算器9および10に接続された直交変調
回路(QMOD)(直交変調手段)、12は直交変調回
路11に接続された可変ゲイン増幅器(可変増幅手段)
である。
【0025】次に動作について説明する。以上のように
構成された変調装置では、スペクトル拡散部1におい
て、入力されるデータチャネル信号(シンボル)が、そ
のデータチャネル信号の情報(シンボル)速度より速度
の速い拡散符号(PNd)によりスペクトルが拡散され
る。また、スペクトル拡散部2において、入力される制
御チャネル信号(シンボル)速度が、その制御チャネル
信号の情報(シンボル)より速度の速い拡散符号(PN
c)によりスペクトルが拡散される。
【0026】スペクトル拡散部1において拡散されたデ
ータチャネル信号は、そのチャネルの情報速度の変化時
点において分配器3によって出力が変更される。時間的
な変更前のゲインファクタであるβd1に対応する情報
速度のときには、分配器3から出力されたデータチャネ
ル信号は、ナイキストフィルタ5aに入力されるように
切り替えられ、帯域制限フィルタであるナイキストフィ
ルタ5aで波形整形され、係数乗算部7aの1段目(係
数乗算器)においてゲインファクタβd1が乗算された
後、さらに2段目(補正係数乗算器)において時間的な
変更前のゲインファクタβd1に対応した係数の関数で
ある補正係数A1が乗算される。
【0027】一方、時間的な変更後のゲインファクタで
あるβd2に対応する情報速度のときには分配器3から
出力されたデータチャネル信号は、ナイキストフィルタ
7bに入力されるように切り替えられ、帯域制限フィル
タであるナイキストフィルタ7bで波形整形され、係数
乗算部7bの1段目(係数乗算器)においてゲインファ
クタβd2が乗算された後、さらに2段目(補正係数乗
算器)において時間的な変更後のゲインファクタβd2
に対応した係数の関数である補正係数A2が乗算され
る。その後、係数乗算器7a,7bからの出力信号は加
算器9により加算されて合成される。
【0028】同様にして、スペクトル拡散部2において
拡散された制御チャネル信号は、そのチャネルの情報速
度の変化時点において分配器4によって出力が変更され
る。時間的な変更前のゲインファクタであるβc1に対
応する情報速度のときには分配器4から出力された制御
チャネル信号は、ナイキストフィルタ6aに入力される
ように切り替えられ、帯域制限フィルタであるナイキス
トフィルタ6aで波形整形され、係数乗算部8aの1段
目においてゲインファクタβc1が乗算された後、さら
に2段目において時間的な変更前のゲインファクタβc
1に対応した係数の関数である補正係数A1が乗算され
る。
【0029】一方、時間的な変更後のゲインファクタで
あるβc2に対応する情報速度のときには分配器4から
出力されたデータチャネル信号は、ナイキストフィルタ
6bに入力されるように切り替えられ、帯域制限フィル
タであるナイキストフィルタ6bで波形整形され、係数
乗算部8bの1段目(係数乗算器)においてゲインファ
クタβc2が乗算された後、さらに2段目(補正係数乗
算器)において時間的な変更後のゲインファクタβc2
に対応した係数の関数である補正係数A2が乗算され
る。その後、係数乗算器8a,8bからの出力信号は加
算器10により加算されて合成される。
【0030】加算器9,10からの出力信号は、各々I
/Q入力として直交変調回路(QMOD)11において
直交変調されることにより、データチャネル信号と制御
チャネル信号とがI/Q多重された変調波形となる。直
交変調された信号は、可変ゲイン増幅器12において所
望の電力レベルまで増幅される。
【0031】また、ゲインファクタの設定は、ゲインフ
ァクタの設定タイミングにおいて信号を分岐しているの
で、各々の係数乗算部7a,7bにおいて本来そのチャ
ネルの情報速度の時間精度である情報(シンボル)時間
精度で設定される。ゲインファクタβd2,βc2、補
正係数A2に続いてさらに時間的に変更がある場合(こ
のときのゲインファクタをβd3,βc3、補正係数を
A3とする)には、分配器3,4の出力をβd1,βc
1,A1の分岐に切り替え、各々値をβd3,βc3,
A3に設定することにより対応し、その後も上記同様に
分岐を切り替えることで情報速度の変更(及び係数変
更)に対応する。
【0032】ここで、βd1=βc1=1を基準とし
て、その時の補正係数をA1=1とおき、そのときの直
交変調回路11の出力電力を基準として考え、直交変調
回路11の出力電力を基準レベルと同じレベルで一定に
する場合を考える。出力電力一定の関係から、時間的な
変更後の補正係数であるAの値は次の式から求められ
る。なおこの式の代わりに制御テーブルを作成しておい
てもよい。 A=SQRT{2/(βd22 +βc22 )} このように、補正係数Aを設定することにより、直交変
調回路11の出力電力はβの設定値に関わらず一定にな
るので、可変ゲイン増幅器12においては出力電力レベ
ルと設定したゲインの間に一対一の関係が成り立つよう
になり、入力レベルと出力レベルの両方を検出して制御
するような複雑な変調出力制御を用いなくて済むと同時
に、入出力レベルの検出遅延(時間差)に起因する急激
なゲイン変動を避けることができ波形劣化を防止するこ
とができる。
【0033】また、一般に可変ゲイン増幅器12は通常
アナログ回路で構成することが多いが、その場合はアナ
ログ増幅回路のゲイン変化はチップ単位やシンボル単位
時間に比べ大きな時定数を持つので、時間的なゲイン変
化による変調出力の変化に起因する波形の歪みを少なく
することができる。例えば、W−CDMA規格では、シ
ンボル速度(1/シンボル単位時間)として960ks
ps(sps:sinbol per secon
d)、チップ速度として3.84Mcps(chip
per second)、出力変化に伴う過渡応答時間
として50usが定義されており、個々のシンボルに対
する歪みは小さい。
【0034】さらに、情報速度の変更に伴いゲインファ
クタ設定を変更する必要があるが、設定の変更に伴い信
号の通過するフィルタ、係数乗算器、補正係数乗算器を
分けているので、設定したゲインファクタに対する信号
(シンボルのナイキストフィルタ応答波形)が一方に流
れている間に、他方に次に変更するゲインファクタを設
定することができるので、設定タイミングの時間的な余
裕が大きくなり、設定時間精度も小さくできシンボル単
位でよい。例えば、W−CDMA規格では、ゲインファ
クタの変更間隔の単位として10msが定義されてお
り、その時間内に他方(時間的な変更後の値)の設定を
行なえばいいので時間精度は低くてもよい。同様に、補
正係数Aも10ms内に他方の計算及び設定を行なえば
よい。
【0035】ところで、直交変調回路11は、一般にギ
ルバート・セル(Gilbertcell)と呼ばれて
いる回路を応用したアナログ回路を用いることが多い
が、その場合原理的には搬送波は直交変調回路11の出
力には現れない構成であるが、実際の回路特性として、
直交変調に用いる搬送波がI/Q(変調信号)の入力レ
ベルに関わらず直交変調回路11の出力に漏れてしま
う。そのため、I/Q入力レベルがゲインファクタの設
定によって小さくなると変調出力レベルも小さくなり、
変調信号に対して搬送波リークの比が大きくなり変調精
度が劣化することになる。しかしこの実施の形態1によ
れば、入力レベルの低下に起因する変調出力の低下を避
けることができるので、変調信号に対して搬送波リーク
の比を小さくでき、変調精度が劣化することがない。
【0036】また、ナイキストフィルタ応答波形はその
性質から1つのシンボル(チップ)の時間の前後に応答
信号が広がっているため、1系統のナイキストフィルタ
とその後段の係数乗算器によって行なおうとすると、ゲ
インファクタの変更点(時刻)の前後において、対応す
る前後のシンボルのナイキスト応答波形の広がり部分に
対し、本来必要なゲインファクタがかからず波形が歪む
ことになる。しかしこの実施の形態1によれば、ゲイン
ファクタ変更に対応して信号経路を分岐し係数を掛けた
後に合成しているので波形が歪むことはない。
【0037】さらにまた、この実施の形態1のように、
係数乗算部をナイキストフィルタの後に接続しているの
で、以下に示す副次的な効果も得ることができる。例え
ば、W−CDMA方式の場合、ゲインファクタは1/1
5というステップで変化するが、この値は0.0666
66…という無限小数となるため、係数乗算部をアナロ
グ回路で構成した場合には、素子のばらつきなどに起因
してそのフィルタ応答波形の振幅レベルが装置によって
ばらつくことになる。また、ナイキストフィルタはアナ
ログ入力なのでこれもアナログ回路で構成することにな
り、精度の高いフィルタ特性を得るのが難しくなる。
【0038】そこで、係数乗算部およびナイキストフィ
ルタをデジタル回路で構成した場合を考えると、無限小
数を十分近似するためには多くのbit数が必要とな
る。ナイキストフィルタをデジタル回路で構成する場
合、一般的にFIRフィルタと呼ばれる多数の係数乗算
部と加算器とをその精度に応じた数だけ用いた回路構成
となる。フィルタ内部で用いるフィルタ係数は必要な精
度に対応して多bit構成が必要であるが、一方フィル
タの入力もゲインファクタ係数乗算器の出力に対応する
ため多bit構成となるため、内部の乗算器は多ビット
×多ビットの演算を行なう必要があり回路規模が非常に
大きくなってしまう。しかし、この実施の形態1のよう
に、係数乗算部をナイキストフィルタの後段にすること
により、ナイキストフィルタは1ビット(例えばシンボ
ルまたはチップを表す1または−1)×多ビット構成で
よいので、非常に小さい回路規模で構成することが可能
となるという副次的な効果が得られるのである。
【0039】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2による変調装置の構成を示すブロック図であり、図
において上記実施の形態1の構成と異なるのは、図1に
おける2段構成の係数乗算部を1つにまとめて1段構成
にした点である。図2において、13(13a,13
b)および14(14a,14b)は1段構成の係数乗
算部であり、他の構成ブロックについては図1の構成ブ
ロックと同一であり、同じ符号によって表しその説明は
省略する。すなわち、図2に示すように、ナイキストフ
ィルタ5a,5bと加算器9との間に1段構成の係数乗
算部13a,13bが配置され、ナイキストフィルタ6
a,6bと加算器10との間に1段構成の係数乗算部1
4a,14bが配置されている。このような1段構成の
係数乗算部は、ナイキストフィルタの後に接続すること
により、2段構成の係数乗算部を1つにまとめることが
可能となる。
【0040】次に、動作について説明するが、データチ
ャネル信号および制御チャネル信号のそれぞれが、スペ
クトル拡散部1,2を経て、分配器3,4で分岐され
て、ナイキストフィルタ5,6から出力されるまでは、
図1の構成の動作と同じであるのでその説明は省略す
る。
【0041】ナイキストフィルタ5aから出力されたデ
ータチャネル信号は、係数乗算部13aに入力されてゲ
インファクタβd1と補正係数A1との積が乗算され
る。また、ナイキストフィルタ5bから出力されたデー
タチャネル信号は、係数乗算部13bに入力されてゲイ
ンファクタβd2と補正係数A2との積が乗算される。
一方、ナイキストフィルタ6aから出力された制御チャ
ネル信号は、係数乗算部14aに入力されてゲインファ
クタβc1と補正係数A1との積が乗算される。また、
ナイキストフィルタ6bから出力された制御チャネル信
号は、係数乗算部14bに入力されてゲインファクタβ
c2と補正係数A2との積が乗算される。各係数乗算部
から出力された信号は、図1における実施の形態1の場
合と同様に、対応する加算器で加算され、I/Q入力信
号として直交変調回路11において直交変調されて、可
変ゲイン増幅器12において所望の電力レベルまで増幅
される。
【0042】したがってこの実施の形態2によれば、実
施の形態1と同様の効果が得られる。さらに、この実施
の形態2においては、2段構成の係数乗算部を1つにま
とめて1段構成にしたので、回路規模がさらに簡略化で
きるという効果がある。
【0043】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3による変調装置の構成を示すブロック図であり、図
において上記実施の形態2の構成と異なるのは、図2に
おける係数乗算部から後の構成である。図3において、
15は係数乗算部13aおよび14aに接続された直交
変調回路、16は係数乗算部13bおよび14bに接続
された直交変調回路、17,18はそれぞれ直交変調回
路15,16に接続された可変ゲイン増幅器、19は可
変ゲイン増幅器17および18に接続された加算器であ
る。
【0044】次に、動作について説明する。以上のよう
に構成された変調装置では、スペクトル拡散部1におい
て、入力されるデータチャネル信号(シンボル)が、そ
のデータチャネル信号の情報(シンボル)速度より速度
の速い拡散符号(PNd)によりスペクトルが拡散され
る。また、スペクトル拡散部2において、入力される制
御チャネル信号(シンボル)が、その制御チャネル信号
の情報(シンボル)速度より速度の速い拡散符号(PN
c)によりスペクトルが拡散される。
【0045】スペクトル拡散部1において拡散されたデ
ータチャネル信号は、そのチャネルの情報速度の変化時
点において分配器3によって出力が変更される。時間的
な変更前のゲインファクタであるβd1に対応する情報
速度のときには、分配器3から出力されたデータチャネ
ル信号はナイキストフィルタ5aに入力されるように切
り替えられ、帯域制限フィルタであるナイキストフィル
タ5aで波形整形され、係数乗算部13aにおいてゲイ
ンファクタと補正係数との積であるβd1×A1が乗算
される。
【0046】一方、時間的な変更後のゲインファクタで
あるβd2に対応する情報速度のときには、分配器3か
ら出力されたデータチャネル信号はナイキストフィルタ
5bに入力されるように切り替えられ、帯域制限フィル
タであるナイキストフィルタ5bで波形整形され、係数
乗算部13bにおいてゲインファクタと補正係数との積
であるβd2×A2が乗算される。
【0047】同様にして、スペクトル拡散部2において
拡散された制御チャネル信号は、そのチャネルの情報速
度の変化時点において分配器4によって出力が変更され
る。時間的な変更前のゲインファクタであるβc1に対
応する情報速度のときには、分配器4から出力された制
御チャネル信号はナイキストフィルタ6aに入力される
ように切り替えられ、帯域制限フィルタであるナイキス
トフィルタ6aで波形整形され、係数乗算部14aにお
いてゲインファクタと補正係数との積であるβc1×A
1が乗算される。
【0048】一方、時間的な変更後のゲインファクタで
あるβc2に対応する情報速度のときには、分配器4か
ら出力されたデータチャネル信号はナイキストフィルタ
6bに入力されるように切り替えられ、帯域制限フィル
タであるナイキストフィルタ6bで波形整形され、係数
乗算部14bにおいてゲインファクタと補正係数との積
であるβc2×A2が乗算される。
【0049】その後、係数乗算部13aから出力された
データチャネル信号と、係数乗算部14aから出力され
た制御チャネル信号は、各々I/Q入力信号として直交
変調回路(QMOD)15において直交変調されること
により、情報速度が時間的に変更される前のデータチャ
ネル信号と制御チャネル信号とがI/Q多重された変調
波形となり、さらに可変ゲイン増幅器17において所望
の電力レベルまで増幅される。
【0050】同様に、係数乗算部13bから出力された
データチャネル信号と、係数乗算部14bから出力され
た制御チャネル信号は、各々I/Q入力信号として直交
変調回路(QMOD)16において直交変調されること
により、情報速度が時間的に変更された後のデータチャ
ネル信号と制御チャネル信号とがI/Q多重された変調
波形となり、さらに可変ゲイン増幅器18において所望
の電力レベルまで増幅される。最後に、可変ゲイン増幅
器17から出力された情報速度変更前の多重変調信号
と、可変ゲイン増幅器18から出力された情報速度変更
後の多重変調信号とは、加算器19において加算され
る。
【0051】ここで、ゲインファクタの設定は、ゲイン
ファクタの設定タイミングにおいて信号を分岐している
ので、各々の係数乗算部13a,13bにおいて本来そ
のチャネルの情報速度の変更時間精度である情報(シン
ボル)単位時間精度で設定される。βd2,βc2,A
2に続いて時間的な変更がある場合には、時間的な変更
前である分配器3,4をβd1,βc1,A1の分岐に
切り替え、係数をおきかえることにより対応し、その後
も上記同様に切り替えることで情報速度の変更(及び係
数変更)に対応する。
【0052】この実施の形態3においては、ナイキスト
フィルタから可変ゲイン増幅器までを時間的に分岐して
いるので、情報(シンボル)速度の時間的な変更後に対
応する可変ゲイン増幅器の設定も変更時間単位(例え
ば、W−CDMAの場合は10ms)といった時間内で
可能であり、時間精度を必要としないという効果があ
る。また、そのとき使用していない他方の系統において
設定を行なうので、使用中の可変ゲイン増幅器の設定に
は影響が無いため波形歪みは起こらないという効果があ
る。
【0053】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4による変調装置の構成を示すブロック図であり、図
において22,23は補正係数が入力可能な直交変調回
路である。他の構成ブロックは上記実施の形態3の構成
と同一であり、同じ符号で表しその説明は省略する。た
だし、係数乗算部13a,13b,14a,14bに入
力される係数がそれぞれβd1,βd2,βc1,βc
2である点は、上記実施の形態3とは異なっている。
【0054】次に、動作について説明する。時間的な変
更前のゲインファクタであるβd1に対応する情報速度
のときには、データチャネル信号は帯域制限フィルタで
あるナイキストフィルタ5aで波形整形され、係数乗算
部13aにおいてゲインファクタβd1が乗算される。
一方、時間的な変更後のゲインファクタであるβd2に
対応する情報速度のときには、データチャネル信号は帯
域制限フィルタであるナイキストフィルタ5bで波形整
形され、係数乗算部13bにおいてゲインファクタβd
2が乗算される。
【0055】また、時間的な変更前のゲインファクタで
あるβc1に対応する情報速度のときには、制御チャネ
ル信号は帯域制限フィルタであるナイキストフィルタ6
aで波形整形され、係数乗算部14aにおいてゲインフ
ァクタβc1が乗算される。一方、時間的な変更後のゲ
インファクタであるβc2に対応する情報速度のときに
は、制御チャネル信号は帯域制限フィルタであるナイキ
ストフィルタ6bで波形整形され、係数乗算部14bに
おいてゲインファクタβc2が乗算される。
【0056】その後、係数乗算部13aから出力された
データチャネル信号と、係数乗算部14aから出力され
た制御チャネル信号は、各々I/Q入力信号として直交
変調回路(QMOD)22に入力されて補正係数A1が
乗算された後、直交変調されることにより、情報速度が
時間的に変更される前のデータチャネル信号と制御チャ
ネル信号とがI/Q多重された変調波形となる。
【0057】同様に、係数乗算部13bから出力された
データチャネル信号と、係数乗算部14bから出力され
た制御チャネル信号は、各々I/Q入力信号として直交
変調回路(QMOD)23に入力されて補正係数A2が
乗算された後、直交変調されることにより、情報速度が
時間的に変更された後のデータチャネル信号と制御チャ
ネル信号とがI/Q多重された変調波形となる。
【0058】図5は図4における直交変調回路22、2
3のさらに具体的な回路構成であり、上記実施の形態1
において説明したアナログ的なギルバート・セル回路を
直交変調回路に適用した場合の、I信号入力回路部分付
近の詳細な回路を取り出したものである。図において、
31(31a,31b)はエミッタ同士が接続された差
動回路構成のバイポーラ型トランジスタ、32(32
a,32b)はエミッタ同士が接続された差動回路構成
のバイポーラ型トランジスタ、33(33a,33b)
は上記2つの差動回路構成のそれぞれの共通エミッタに
コレクタが接続されたバイポーラ型トランジスタ、34
はトランジスタ33aおよび33bのエミッタ間に接続
された抵抗、35a(35a1,35a2,…,35a
n)および35b(35b1,35b2,…,35b
n)はそれぞれ複数構成の定電流源、36a(36a
1,36a2,…,36an)および36b(36b
1,36b2,…,36bn)はそれぞれ複数構成のス
イッチ、37a,37bは回路接地(グラウンド)であ
る。
【0059】各定電流源と各スイッチとは直列接続され
て定電流スイッチ回路を構成している。さらに定電流源
35aおよびスイッチ36aからなる複数の定電流スイ
ッチ回路が並列接続され、この並列回路がトランジスタ
33aのエミッタと回路接地37aとの間に接続されて
いる。同様に、定電流源35bおよびスイッチ36bか
らなる複数の定電流スイッチ回路が並列接続され、この
並列回路がトランジスタ33bのエミッタと回路接地3
7bとの間に接続されている。
【0060】図5の回路において、トランジスタ31
a,32bのベースには搬送波信号LOが入力され、ト
ランジスタ31b,32aのベースには位相が反転した
搬送波barLOが与えられる。また、トランジスタ3
3a,33bのベースには、互いに位相が反転したI入
力信号が与えられる。そして、各スイッチの制御入力に
はデジタル多bit設定信号が係数の関数である補正係
数Aとして供給される。
【0061】次に、動作を説明する。ギルバート・セル
回路では、I/Q入力信号及び搬送波信号の各々の入力
回路は差動回路構成になっているため、搬送波信号及び
I入力信号は各々正極LO、I及び負極barLO、b
arIの対で構成される。I入力信号の差動入力に対し
ては、バイポーラ型トランジスタ33a,33bが差動
増幅器回路を構成し、抵抗34はその差動回路の変換利
得である出力電流対入力電圧特性の係数を決定してお
り、その値が大きいほど係数が小さく、従って変換利得
が小さくなる。また、定電流源35a,35bは、I入
力信号用の差動回路の電流源となっている。
【0062】一方、搬送波信号に対しては、トランジス
タ31a,31bのエミッタと、トランジスタ32a,
32bのエミッタとが各々I入力信号用の差動回路にお
ける出力(コレクタ)の各々に接続され、搬送波信号用
の差動入力回路を構成している。搬送波信号用の差動回
路から見た場合に、I入力信号用の差動回路出力である
トランジスタ33a,33bのコレクタ電流が、搬送波
信号用の差動回路の電流源となっている。I入力信号用
の差動回路と搬送波信号用の差動回路の組み合わせによ
り搬送波信号がI入力信号により変調される。同様に、
図示しないQ信号側についても同様な構成になってお
り、両者を組み合わせることで直交変調回路22,23
が構成される。
【0063】このような構成において、I入力信号用の
差動回路の定電流源として、補正係数Aのとり得る値の
比に比例した電流を設定できるように電流源を複数に分
割しておき、補正係数Aに対応した電流を流せるように
デジタル信号(多bit信号)によってスイッチ36
a,36bのスイッチ群を組み合わせて切り替えるよう
にする。図示しないQ入力信号回路部分においても、同
様な構成とする。I入力信号用の差動回路の出力は、上
記の定電流源の組み合わせにより合成された電流に比例
するので、結果的に直交変調回路22,23の出力も定
電流源電流に比例することとなり、補正係数Aの設定を
直交変調回路22,23にとり込むことができ、変調装
置が簡略化できるという効果がある。また、定電流源の
電流をデジタル的に合成することができるので電流を正
確に設定できるという効果がある。なお、上記構成では
補正係数Aに比例するように定電流源の分割を行なった
が、「ゲインファクタ×補正係数」を実現するように分
割することも可能である。その場合は変調装置の係数乗
算部が不要であるのでさらに変調装置の簡略化が可能で
ある。
【0064】図6は上記実施の形態4の直交変調回路2
2,23の別の具体的な回路構成を示している。この回
路もアナログ的なギルバート・セル回路で構成した直交
変調回路におけるI入力回路部分付近を取り出したもの
である。図において、31(31a,31b)はエミッ
タ同士が接続された差動回路構成のバイポーラ型トラン
ジスタ、32(32a,32b)はエミッタ同士が接続
された差動回路構成のバイポーラ型トランジスタ、33
(33a,33b)は上記2つの差動回路構成のそれぞ
れの共通エミッタにコレクタが接続されたバイポーラ型
トランジスタであり、以上の構成は図5における構成と
同じである。34(34a,34b,…,34n)はト
ランジスタ33aおよび33bのエミッタ間に接続され
た直列接続の複数の抵抗、38(38a,38b,…,
38n)は各抵抗34a,34b,…,34nにソース
およびドレインが並列接続された複数のFET型トラン
ジスタ、39(39a,39b,…,39n)は各FE
T38a,38b,…,38nのゲートに一方の端部が
接続されたスイッチ、40(40a,40b)はそれぞ
れトランジスタ33a,33bのエミッタに接続された
定電流源、41(41a,41b,41c)は回路接地
(グラウンド)である。
【0065】複数のスイッチ39a,39b,…,39
nの他方の端部は回路接地41cに接続されている。ま
た、定電流源40a,40bはそれぞれ回路接地41
a,41bに接続されている。図6の回路において、図
5の場合と同様に、トランジスタ31a,32bのベー
スには搬送波信号LOが入力され、トランジスタ31
b,32aのベースには位相が反転した搬送波barL
Oが与えられる。また、トランジスタ33a,33bの
ベースには、互いに位相が反転したI入力信号が与えら
れる。そして、各スイッチの制御入力には、デジタル多
bit設定信号が係数の関数である補正係数Aとして供
給される。
【0066】次に、図6の回路の動作を説明する。 な
お、差動回路構成についての動作は図5と同じであるの
で省略し、図5の場合と異なる部分について主に説明す
る。各FET型トランジスタ38a,38b,…,38
nはそれぞれのゲートに接続されている各スイッチ39
a,39b,…,39nの状態によりON/OFF動作
する回路スイッチとして働く。このような構成におい
て、I入力信号用の差動回路の変換係数を決める抵抗3
4を、補正係数Aのとり得る値の比に比例した変換係数
を設定できるように複数に分割(直列接続)して構成し
ているので、補正係数Aに対応した変換係数を設定でき
るように、デジタル多bit信号によってスイッチ39
a〜39nを組み合わせて切り替えるようにしている。
Q入力信号回路部分においても同様の構成とする。
【0067】FET型トランジスタは、この場合単なる
スイッチとして動作するので、ONしたトランジスタに
並列接続された抵抗はI信号差動回路の変換係数を決め
る抵抗として含まれなくなるので、変換係数が変化す
る。従って、直交変調回路22,23の出力も補正係数
Aに比例することとなり、補正係数Aの設定を直交変調
回路22,23にとり込むことができ、変調装置の構成
が簡略化できるという効果がある。なお、上記構成では
補正係数Aに比例するように抵抗の分割を行なったが、
「ゲインファクタ×補正係数」を実現するように分割す
ることも可能である。 その場合はさらに変調装置の簡
略化が可能である。
【0068】また、この実施の形態4においてはFET
型トランジスタを用いたが、スイッチ動作可能であれば
他の素子や回路でもよい。但し、差動回路に適用するた
め、対称的な動作が可能なことが必要である。FET型
トランジスタでは、その構造上ソースとドレインを入れ
替えても動作は変わらないので、この要件を満たすスイ
ッチ素子として適している。
【0069】なお、上記各実施の形態においては、ハー
ドウェア構成による変調装置について説明したが、ソフ
トウェア構成によって変調処理を実現することも可能で
ある。すなわち、上記各実施の形態における変調処理ア
ルゴリズムの制御プログラムをROM等のメモリに格納
し、その制御プログラムを読み出して、CPU等の演算
処理装置によってその変調処理アルゴリズムを実行させ
ることも可能である。この場合には、変調方法の発明を
構成する。
【0070】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、伝送
チャネルの情報信号を複数の出力に択一的に振り分け、
その各出力からの情報信号に帯域制限を施し、帯域制限
された各情報信号にそれぞれ係数を乗算し、乗算された
各変調信号同士を加算し、加算された変調信号を直交変
調し、直交変調された変調信号を増幅して出力する構成
にしたので、ゲインファクタの変更に対応して信号経路
を分岐し、係数を乗算した後に合成し、この後に直交変
調しているので、ゲインファクタの時間的な変更に対応
しても波形歪みが少ない変調装置を得られる効果があ
る。
【0071】この発明によれば、伝送チャネルの情報信
号を複数の出力に択一的に振り分け、その各出力からの
情報信号に帯域制限を施し、帯域制限された各情報信号
にそれぞれ係数を乗算し、係数が乗算された各情報信号
を直交変調し、直交変調された各情報信号を増幅し、増
幅された各情報信号同士を加算して出力する構成にした
ので、ゲインファクタの変更に対応して信号経路を分岐
し、係数を乗算した後に直交変調し、この後に合成して
いるので、ゲインファクタの時間的な変更に対応しても
波形歪みが少ない変調装置を得られる効果がある。
【0072】この発明によれば、伝送チャネルの伝送速
度に対応して出力を振り分ける構成にしたので、伝送速
度の変更に伴うゲインファクタの設定を変更する場合
に、設定タイミングの余裕が大きく、設定時間精度もシ
ンボル単位でよいという効果がある。
【0073】この発明によれば、選択手段から係数乗算
手段までをデジタル回路で構成したので、回路規模がさ
らに簡単になるという効果がある。
【0074】この発明によれば、伝送速度に応じた係数
と係数の関数とを情報信号に乗算する構成にしたので、
直交変調後の出力電力がゲインファクタの設定値にかか
わらず一定になり、出力電力レベルと設定したゲインと
の間に一対一の関係が成り立つので、入力レベルと出力
レベルの両方を検出して制御する必要がなく、ゲインフ
ァクタの導入による制御の複雑化を回避できる効果があ
る。さらに、入力レベルの検出遅延すなわち時間差に起
因する急激なゲイン変動を避けることができ、波形劣化
を防止できるという効果がある。
【0075】この発明によれば、直交変調手段が複数の
変換係数を持つ差動回路を含む入力回路を有し、その変
換係数が係数の関数に比例する構成にしたので、係数の
関数である補正係数を直交変調手段に取り込むことがで
き、変調装置が簡略化できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による変調装置を示
すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による変調装置を示
すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による変調装置を示
すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による変調装置を示
すブロック図である。
【図5】 図4における直交変調回路の入力部分の具体
的な回路図である。
【図6】 図4における直交変調回路の入力部の別の具
体的な回路図である。
【図7】 従来の変調装置を示すブロック図である。
【図8】 ゲインファクタを導入した従来の変調装置の
ブロック図である。
【符号の説明】
1,2 スペクトル拡散部、3,4 分配器(選択手
段)、5,6 ナイキストフィルタ(フィルタ手段)、
7,8,13,14 係数乗算部(係数乗算手段)、
9,10,19 加算器(加算手段)、11,15,1
6,22,23 直交変調回路(直交変調手段)、1
2,17,18 可変ゲイン増幅器(可変増幅手段)、
31,32,33 バイポーラ型トランジスタ、34
抵抗、35,40 定電流源、36 スイッチ、37,
41 回路接地、38 FET型トランジスタ。
フロントページの続き (72)発明者 福山 進二郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 清水 浩一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 掛樋 勇次 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 永野 弘明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 松波 由哲 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5K004 AA05 AA08 FE10 FE11 JE03 JE04 5K022 EE02 EE24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送チャネルの情報信号を複数の出力に
    択一的に振り分ける選択手段と、上記選択手段の各出力
    に対応して設けられその出力から入力される情報信号に
    帯域制限処理を施す複数のフィルタ手段と、各フィルタ
    手段に対応して設けられその出力から入力される情報信
    号に係数を乗算して出力する複数の係数乗算手段と、上
    記複数の係数乗算手段からの情報信号を加算して出力す
    る加算手段と、上記加算手段から出力される情報信号を
    直交変調して出力する直交変調手段と、上記直交変調手
    段から出力される情報信号を増幅する可変増幅手段とを
    備えた変調装置。
  2. 【請求項2】 伝送チャネルの情報信号を複数の出力に
    択一的に振り分ける選択手段と、上記選択手段の各出力
    に対応して設けられその出力から入力される情報信号に
    帯域制限を施す複数のフィルタ手段と、各フィルタ手段
    に対応して設けられその出力から入力される情報信号に
    係数を乗算する複数の係数乗算手段と、各係数乗算手段
    に対応して設けられその出力から入力される情報信号を
    直交変調する複数の直交変調手段と、各直交変調部に対
    応して設けられその出力から入力される情報信号を増幅
    する複数の可変増幅手段と、上記複数の可変増幅手段か
    ら出力される情報信号を加算して出力する加算手段とを
    備えた変調装置。
  3. 【請求項3】 選択手段は、伝送チャネルの伝送速度に
    対応して出力を振り分ける機能を有することを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の変調装置。
  4. 【請求項4】 選択手段から乗算手段までがデジタル回
    路で構成されていることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の変調装置。
  5. 【請求項5】 係数乗算手段は、伝送速度に応じた係数
    と係数の関数とを情報信号に乗算することを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の変調装置。
  6. 【請求項6】 直交変調手段は、複数の変換係数を持つ
    差動回路を含む入力回路を有し、その変換係数が前記係
    数の関数に比例することを特徴とする請求項2に記載の
    変調装置。
  7. 【請求項7】 伝送チャネルの情報信号を複数の出力に
    択一的に振り分けるステップと、振り分けられた情報信
    号毎に帯域制限処理を施すステップと、上記帯域制限が
    なされた情報信号毎に係数を乗算するステップと、上記
    係数が乗算された複数の情報信号を加算するステップ
    と、加算された情報信号を直交変調するステップと、直
    交変調された情報信号を可変的に増幅するステップとを
    を実行する変調方法。
  8. 【請求項8】 伝送チャネルの情報信号を複数の出力に
    択一的に振り分けるステップと、振り分けられた情報信
    号毎に帯域制限処理を施すステップと、上記帯域制限が
    なされた情報信号毎に係数を乗算するステップと、上記
    係数が乗算された情報信号毎に直交変調を行うステップ
    と、上記直交変調がなされた情報信号毎に可変的な増幅
    を行うステップと、上記可変的な増幅がなされた複数の
    情報信号を加算するステップとを実行する変調方法。
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