JP2001284082A - 蛍光灯点灯装置 - Google Patents

蛍光灯点灯装置

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JP2001284082A
JP2001284082A JP2000101054A JP2000101054A JP2001284082A JP 2001284082 A JP2001284082 A JP 2001284082A JP 2000101054 A JP2000101054 A JP 2000101054A JP 2000101054 A JP2000101054 A JP 2000101054A JP 2001284082 A JP2001284082 A JP 2001284082A
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fluorescent lamp
circuit
voltage
flr1
fluorescent
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JP2000101054A
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Tetsuya Oketani
哲也 桶谷
Wataru Kanai
渉 金井
Shigeo Matsuzawa
茂夫 松沢
Moriyuki Ohata
盛幸 大畠
Noboru Kawaura
昇 川浦
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Sanyo Electric Co Ltd
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SI ELECTRONICS KK
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 片エミレス状態、両エミレス状態、接触不
良、異常な高電圧の何れも検出でき、フィラメント近傍
或いは接触不良部などの異常発熱を確実に防止すること
ができる蛍光灯点灯装置を提供する。 【解決手段】 高周波インバータ回路の出力に限流チョ
ークコイルと蛍光灯FLR1間に直列に直流電流カット
用のコンデンサCS1を設ける。蛍光灯FLR1の両電
極間に生ずる直流重畳高周波電圧を監視する異常検出・
保護回路16を設ける。異常検出・保護回路16は、直
流重畳高周波電圧が正負両極性にそれぞれ設定された所
定のしきい値のうちの少なくとも一方を越えた場合に、
蛍光灯FLR1の両電極間を短絡する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波インバータ
回路の出力に負荷である蛍光灯を接続して成る蛍光灯点
灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ショーケース等に設けられた照明は一般
的に蛍光灯が用いられているが、電気製品のインバータ
化と共にそれらショーケースなどの蛍光灯点灯装置もイ
ンバータ化されてきている。ショーケースなどの蛍光灯
にインバータの蛍光灯点灯装置、即ち、高周波インバー
タ回路を用いた直列共振点灯方式の蛍光灯点灯装置は、
通常一つの点灯装置に負荷として6灯〜10灯程度の蛍
光灯が接続され点灯される。一般的にショーケースには
管理者が付いていない場合が多く、蛍光灯の寿命がきた
か否かは点検時に目視で寿命末管の蛍光管(寿命末期
管)が発見された場合、寿命末期管を適宜交換してい
た。
【0003】一方、蛍光管の寿命末期では、主に片端又
は両端フィラメントのエミッタ(電子放射物質)が飛散
・消耗して無くなって蛍光灯は片端又は両端が点灯しな
くなってしまう。これを一般に蛍光管のエミレス(エミ
ッタレスとも称す)と言っている。即ち、エミレスと
は、寿命末期の蛍光灯に現れる異常であり、フィラメン
トに塗ってある電子放射物質の喪失を意味している。そ
して、エミレスには一方のフィラメントのみがエミレス
状態となっている片エミレスと、両端のフィラメントが
エミレス状態となっている両エミレスとがあり、通常は
寿命末期に近づいた蛍光灯は先ず片エミレス状態とな
る。
【0004】該片エミレス状態は半波放電状態であるた
め、一方向に電流は殆ど流れず、その逆の方向には通常
以上の電流が流れる。この場合、フィラメント電流によ
るジュール熱と半波放電による電子の衝突エネルギーに
よって、エミレス側端が集中的に温度上昇することにな
る。即ち、半波放電していると、出力電圧、電流共に殆
ど大きくなっていないのに通常点灯時と比べ、管壁の異
常発熱がある。
【0005】即ち、蛍光灯の両端のフィラメントから良
好に電子が放出されている正常点灯状態では蛍光管両端
の往復電子のバランスがとれているが、片方のフィラメ
ントからの電子の放出が悪くなる(片エミレス状態)
と、蛍光管両端の往復電子のバランスが崩れることによ
って整流現象が現れる。換言すれば、徐々に寿命末期の
蛍光管は1極真空管に近づいて整流作用が発生する。
尚、片エミレス状態で蛍光灯がそのまま点灯し続けると
何れ両エミレス状態となる。両エミレス状態では蛍光管
の無放電を言い、負荷が軽負荷(高インピーダンス)と
なる。従って、当然管電圧は十分に上昇することとな
る。
【0006】蛍光管の片エミレス状態では、通常管電圧
が上昇し、インバータの出力電流が増すが、半波放電し
ている場合、出力電圧・電流共にそれほど大きくならな
いのに通常点灯時と比べ、管壁の異常発熱が発生する。
係る蛍光管の直径が約32mm程度の一般管に比べて、
近年普及してきている直径約16mmのスリム管はフィ
ラメントと管壁とが近く、異常発熱すると管壁温度上昇
が大きくなるため、一般管に対して異常温度上昇対策回
路を追加している。
【0007】また、高周波回路(インバータ回路)上の
接続部の接触不良による異常発熱現象は、接触不良部で
の放電現象が直流に近い高周波アーク放電を起こすこと
による異常現象である。低周波(50/60Hz)に比
べて、高周波回路では接触不良により、その部分でアー
ク放電現象が発生し易くなる。アーク放電が発生する
と、その部分が異常発熱をし、その状態が長く続くと火
災を招く危険性があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、管壁温
度の上昇は管径が32mm程度の太いものでは、フィラ
メントと管壁とが離れているので異常発熱はそれほど問
題にならない。しかし、発光効率の点で理想とされてい
る蛍光管の径は16mmのスリム管とされているが、管
壁温度上昇対策をしなければならなかった。そこで、従
来の高周波インバータ回路を用いた直列共振点灯方式の
蛍光灯点灯装置では、寿命末期管電圧が上昇することを
利用した寿命末期管検出回路にて寿命末期管、管電圧の
上昇を検出していた。この寿命末期管検出回路は一般
(32mm)蛍光管の片エミレス状態も比較的確実に検
出することができたが、片エミレス放電状態、両エミレ
ス状態、接触不良などの異常状態全てを確実に検出する
ことができない問題があった。また、16mm管の管壁
温度上昇対策を考えると、さらに難しくなる。
【0009】また、従来の回路に片エミレス状態、両エ
ミレス状態、接触不良、異常な高電圧等を検出する回路
を設けようとすると、回路が複雑となって大きなスペー
スを占有してしまうと共に、コストアップとなってしま
う問題があった。そこで、簡単な回路でそれら異常な高
電圧等を検出することができる蛍光灯点灯装置の開発が
望まれていた。
【0010】本発明は、係る従来技術の課題を解決する
ために成されたものであり、片エミレス放電状態、両エ
ミレス状態、接触不良、異常な高電圧の何れも検出で
き、フィラメント近傍或いは接触不良部などの異常発熱
を確実に防止することができる蛍光灯点灯装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1の発明の
蛍光灯点灯装置は、高周波インバータ回路の出力端に限
流チョークコイル(L)と負荷である蛍光管とが直列接
続され、蛍光管と並列接続されたコンデンサ(C)によ
るLC共振点灯方式の回路が複数並列接続する多灯用蛍
光灯点灯装置であって、共振回路中のチョークコイルと
直列に直流電流分カット用コンデンサを挿入し、蛍光管
側に発生する電圧を監視する異常検出・保護回路とを各
々の回路に備え、この異常検出・保護回路は、直流重畳
高周波電圧が正負両極性にそれぞれ設定された所定のし
きい値のうちの少なくとも一方を所定時間越えた場合
に、しきい値を越えた回路のみ、蛍光管の両極間を短絡
するものである。
【0012】また、請求項2の発明の蛍光灯点灯装置
は、上記において、異常検出・保護回路は、直流重畳高
周波電圧を分圧する分圧抵抗と、この分圧抵抗間に接続
された極性の異なる一対のツェナーダイオード及び双方
向フォトカプラの直列回路と、このフォトカプラ出力が
所定の時間続いた場合に制御通電されるリレーと、蛍光
管の両極間に並列に接続されたリレーの接点とから構成
されているものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の蛍光灯制御装置10の
電気回路図、図2は異常検出・保護回路16を蛍光灯F
LR1に接続した状態を示す図、図3は異常検出・保護
回路16で検出された通常点灯時の電圧波形F1と、片
エミレス放電時の電圧波形F2と、両エミレス時の電圧
波形F3と、接触不良時の電圧波形F4との関係を示す
図をそれぞれ示している。
【0014】蛍光灯点灯装置10は、商用交流電源(こ
の場合AC200V50/60Hz)ACを入力として
ノイズフィルター11を介して全波整流素子D1に接続
され、全波整流素子(プラス側)D1の出力は電界効果
型トランジスタ(FET)から成るスイッチング素子F
ET2(ドレイン端子)に接続され、全波整流素子D1
(マイナス側)の出力は、これもまた電界効果型トラン
ジスタから成るスイッチング素子FET1(ソース端
子)に接続されている。
【0015】そして、スイッチング素子FET2(ソー
ス端子)とスイッチング素子FET1(ドレイン端子)
とが接続され、スイッチング素子FET2(ゲート端
子)、FET1(ゲート端子)はそれぞれ駆動回路15
に接続されている。また、全波整流素子D1のプラス側
出力とマイナス側出力間には抵抗R1、R2が直列に接
続されると共に、抵抗R1と並列にコンデンサC1が接
続され、抵抗R2と並列にコンデンサC2が接続されて
いる。即ち、スイッチング素子FET2とスイッチング
素子FET1と駆動回路15などで高周波インバータ回
路が構成されている。
【0016】また、全波整流素子D1(プラス側)には
整流素子D2(プラス側)が接続され、この整流素子D
2(マイナス側)には電解コンデンサC3(プラス側)
が接続されている。即ち、整流素子D2と電解コンデン
サC3とが直列に接続された状態で、整流素子D2と電
解コンデンサC3は抵抗R1と並列に接続されている。
【0017】また、全波整流素子D1(マイナス側)に
は整流素子D3(マイナス側)が接続され、この整流素
子D3(プラス側)には電解コンデンサC4(マイナス
側)が接続されている。即ち、整流素子D3と電解コン
デンサC4とが直列に接続された状態で、整流素子D3
と電解コンデンサC4は抵抗R2と並列に接続されてい
る。
【0018】また、コンデンサC3(プラス側)と整流
素子D2間には整流素子D4(プラス側)が接続され、
整流素子D4(マイナス側)に直列に整流素子D5(プ
ラス側)が接続され、整流素子D5(マイナス側)は整
流素子D3と電解コンデンサC4間に接続されている。
この整流素子D4、D5はコンデンサC3、C4と並列
に接続されている。
【0019】前記、スイッチング素子FET2(ソース
端子)とスイッチング素子FET1(ドレイン端子)間
からコイルL1を介し、そこで分岐して一方は整流素子
D4(マイナス側)と整流素子D5(プラス側)間に接
続され、他方はチョークコイル(470μH)CH1、
直流電流カット用のコンデンサ(0.33μF/250
V)CS1を介して蛍光灯(FLR732T5H=直径
16mmのスリム管)FLR1の一端側に設けられたフ
ィラメントF11の一側に接続されている。
【0020】また、蛍光灯FLR1の他端に設けられた
フィラメントF12の一側は整流素子D1に並列に接続
されたコンデンサC1、C2間に接続されており、蛍光
灯FLR1の一端側に設けられたフィラメントF11の
他側と、蛍光灯FLR1の他端に設けられたフィラメン
トF12の他側間には蛍光灯FLR1点灯時の共振周波
数を設定するコンデンサ(0.012μF/1.6K
V)Cf1が接続されている。尚、R11は抵抗(68
KΩ・1W)、R12は抵抗(3.3KΩ)で蛍光灯F
LR1の一端に設けられたフィラメントF11の一側
と、蛍光灯FLR1の他端に設けられたフィラメントF
12の一側間に直列に接続されている。
【0021】前記、ノイズフィルター11の出力側には
全波整流素子D1と並列に制御回路用電源回路12が接
続されており、この制御回路用電源回路12の出力側は
始動制御回路13と発振回路14に接続されている。即
ち、始動制御回路13と発振回路14は制御回路用電源
回路12からの所定の出力電源によって動作するように
構成されている。尚、制御回路用電源回路12のアース
17は始動制御回路13、発振回路14に接続されてい
る。
【0022】また、制御回路用電源回路12にはトラン
ジスタTR(エミッタ)が接続されており、このトラン
ジスタTRのベース、エミッタ間に抵抗R3が接続され
ると共に、トランジスタTR(ベース)は抵抗R4を介
して始動制御回路13に接続されている。また、始動制
御回路13の出力側は発振回路14に接続され、発振回
路14の出力側は駆動回路15に接続されている。
【0023】トランジスタTR(コレクター)は異常検
出・保護回路16に設けられたリレーRY1の一側に接
続され、リレーRY1の他側はサイリスタSCR1、抵
抗R15を介してアース17に接続されている。係る、
異常検出・保護回路16は蛍光灯FLR1の両端電圧を
検出できるように構成されている(図2)。この場合、
異常検出・保護回路16は蛍光灯FLR1の片フィラメ
ントF11或いはF12の片エミレス状態、両フィラメ
ントF11、F12の両エミレス状態、接触不良、異常
な高電圧などを検出し、これらによる異常な発熱によっ
て火災などが発生しないように保護できるように構成さ
れている。
【0024】サイリスタSCR1と抵抗R15間はアー
ス17に接続されると共に、抵抗R15と並列にコンデ
ンサC12が接続されている。また、サイリスタSCR
1と抵抗R15間にはツェナーダイオード(6.2V)
ZD13、電解コンデンサ(10μF/50V)C11
を介してアース17に接続されている。また、リレーR
Y1の一側には抵抗(3.3KΩ)R13、双方向フォ
トカプラPC1(受光側)の一側に接続され、双方向フ
ォトカプラPC1(受光側)の他側は抵抗R14を介し
てアース17に接続されている。尚、抵抗R14は電解
コンデンサC11と並列に接続されている。また、D6
は整流素子である。
【0025】また、双方向フォトカプラPC1(発光
側)の一側は前記蛍光灯FLR1の他端に設けられたフ
ィラメントF12の一側に接続され、双方向フォトカプ
ラPC1(発光側)の他側には極性が対向して直列に接
続された一対のツェナーダイオード(6.2V)ZD1
2、ZD11を介して抵抗R11、R12の間に接続さ
れている。そして、蛍光灯FLR1の一端に設けられた
フィラメントF11の一側と抵抗R11間には前記リレ
ーRY1と連動する接点SW1の一側が接続されてお
り、この接点SW1の他側は蛍光灯FLR1の他端に設
けられたフィラメントF12の一側に接続されている。
即ち、リレーRY1の接点SW1は蛍光灯FLR1と並
列に接続されている。尚、全波整流素子D1(マイナス
側)と制御回路用電源回路12のアース17は接続され
ている。
【0026】該リレーRY1により接点SW1が動作し
て閉となることにより、蛍光灯FLR1の両端に設けら
れた両フィラメントF11、F12の両端及びコンデン
サCf1両端を短絡して、両フィラメントF11、F1
2間に異常な電流が流れてしまうのを阻止するように構
成されている。尚、各蛍光灯FLR1、FLR2・・・
FLR5、コンデンサCS1、CS2・・・CS5、チ
ョークコイルCH1、CH2・・・CH5にそれぞれ対
応して異常検出・保護回路16及び抵抗R11・・・R
51、抵抗R12・・・R52、リレーRY1の接点S
W1、SW2・・・が設けられており、各蛍光灯FLR
1・・・に対してそれぞれ単独で異常検出・保護回路1
6が働くように構成されている。
【0027】ここで、片エミレス放電状態の整流作用を
更に詳しく説明する。蛍光灯FLR1の点灯開始時には
高電位であるDH1(DH2)点は蛍光灯FLR1に流
れる交流電流で電源電圧の半分(中点)で安定する。ス
イッチング素子FET1、FET2はデューティ50%
でオン/オフしているために完全な交流であるため、D
H1点の電位は直流電流カット用コンデンサCS1は挿
入されていない状態に近い電位である。
【0028】該DH1点の電位が直流電源の半分の直流
分電圧で安定するのは蛍光灯FLR1の正常点灯時であ
る。各蛍光灯FLR1〜FLR5の内何れかが寿命末期
(この場合片エミレス状態)となると整流作用によって
DH1点の電圧が直流電源の半分の電圧から変化する。
その電圧は寿命末期の蛍光灯FLR1のどちらの端がエ
ミレス状態になっているかによって変わる。この場合、
蛍光灯FLR1のどちらか一方の端がエミレス状態にな
った場合DH1点は正常時の電圧より高くなり、どちら
か他方の端がエミレス状態になった場合正常時の電圧よ
り低くなる。
【0029】即ち、直流電流カット用コンデンサCS1
後側の電位(DH1点の電位)を正常時点灯時の電圧を
基準にして+になっているか−になっているかを測定す
ることにより寿命末期管を検出することが可能となる。
この場合、蛍光灯FLR1の正常点灯時の中点を中点
(0V)とし、エミレス状態の検出電圧を通常点灯時の
±8V以上とすると、どちらか一方の端がエミレス状態
になるとDH1点の電圧は±8Vを越えるので、エミレ
ス状態を検出することが可能となる。
【0030】そして、図3に示す如き異常検出・保護回
路16検出された電圧波形F1(発振回路14の発振周
波数の波形)は抵抗R11、R12で分割され、所定の
電圧まで下げられる。下げられた電圧は、所定のしきい
値(設定された電圧±8V)を越えない場合は通常点灯
とされる。設定された電圧(±8V)はツェナーダイオ
ードZD12、ZD11と抵抗R11、R12によって
決められている。この場合、設定電圧は通常点灯電圧の
約1.3倍以上になると異常検出・保護回路16が動作
するように設定されている。
【0031】また、片方のフィラメントF12がエミレ
ス状態になった場合は、電圧波形F2(図3)が発生
し、異常検出・保護回路16はその高い電圧波形F2の
直流重畳高周波電圧を検出する。即ち、検出した電圧波
形F2が例えば+8Vを越えている場合(検出された電
圧波形F2の上側)、ツェナーダイオードZD12、Z
D11を通過して双方向フォトカプラPC1に電流が流
れる。また、他方のフィラメントF11がエミレス状態
になった場合は、F2の上下を逆にした波形の直流重畳
高周波電圧が発生するので、ツェナーダイオードZD1
2、ZD11を介して双方向フォトカプラPC1に電流
が流れる。
【0032】即ち、ツェナーダイオードZD12、ZD
11と双方向フォトカプラPC1とにより、+−両方向
の電圧を監視し、コンデンサCS1の後側の電圧が設定
した電圧(±8V)より高くなると双方向フォトカプラ
PC1に電流が流れるように構成されている。これによ
って、異常検出・保護回路16は、リレーRY1を動作
させて接点SW1を閉にする。そして、リレーRY1の
接点SW1が閉になると、コンデンサCf1の両端は短
絡し、これによって蛍光灯FLR1とコンデンサCf1
は発振回路14の周波数と共振しなくなるので、インバ
ータ出力から蛍光管へ電流が流れなくなり、管壁の異常
発熱を防止することができる。
【0033】また、両エミレス状態の場合は出力電圧
(電流)に交流が発生し、出力回路には共振現象が連続
して現れるので検出部の電圧は交番電圧で上昇する。図
3のF3に両エミレス状態の電圧波形を示している。図
からも分かるように両エミレス状態の出力電圧が±8V
を越えると、ツェナーダイオードZD12、ZD11を
介して双方向フォトカプラPC1に電流が流れる。双方
向フォトカプラPC1に電流が流れると片エミレス時同
様異常検出・保護回路16は、リレーRY1を動作させ
てリレーRY1の接点SW1を閉にし、片エミレス時同
様管壁の異常発熱を防止することができる。
【0034】また、接触不良等の場合も管灯回路には共
振現象が断続的に現れるので、検出部の電圧は交番電圧
で上昇する。図3のF4に接触不良状態の電圧波形を示
している。図からも分かるように接触不良状態の出力電
圧が断続的に±8Vを越えると、ツェナーダイオードZ
D12、ZD11を介して双方向フォトカプラPC1に
流れた電流が一時コンデンサC11に蓄えられる。そし
て、コンデンサC11に所定量の電流が蓄えられると、
片エミレス時同様異常検出・保護回路16は、リレーR
Y1を動作させて接点SW1を閉にし、接触不良個所の
異常発熱を防止することができる。
【0035】以上の構成で次に蛍光灯点灯装置10の動
作を説明する。尚、ノイズフィルター11は、蛍光灯制
御装置10の動作により発生したノイズ成分が商用交流
電源ACに流出してしまうのを防止するためのもので、
ノイズフィルター11でノイズ成分を商用交流電源AC
に流出してしまうのを防止する技術は従来より周知の技
術であり詳細な説明を省略する。また、制御回路用電源
回路12は始動制御回路13、発振回路14を動作させ
る電源回路、始動制御回路13、発振回路14は駆動回
路15によって両スイッチング素子FET1、FET2
を駆動して蛍光灯FLR1を点灯させる回路でありこれ
ら蛍光灯FLR1を点灯させる回路は従来より周知の技
術であり詳細な説明を省略する。また、蛍光灯FLR1
点灯時リレーRY1には通電されず、各蛍光灯FLR1
の管径は16mm、長さ732mmのスリム管が用いら
れているものとする。尚、蛍光灯の点灯始動時から完全
点灯までの約7秒間は、保護回路16が動作して蛍光灯
が点灯しなくなってしまうのを防止している。
【0036】そして、商用交流電源ACが整流平滑回路
(全波整流素子D1)で全波整流されて直流電源が高周
波インバータ回路に入力される。高周波インバータ回路
は駆動回路15にて高周波スイッチングされるスイッチ
ング素子FET1、FET2によって数十キロヘルツの
高周波電流がスイッチング素子FET1、FET2の中
点からコイルL1を介して出力され、並列接続された複
数の蛍光灯(FLR1〜FLR5の5灯)からなる負荷
のチョークコイルCH1〜CH5、蛍光灯FLR1〜F
LR5の両極のフィラメントF11、F12・・・を介
してコンデンサCf1〜Cf5に電流が流れ、各フィラ
メントF11、F12・・・を所定時間予熱した後、各
蛍光灯FLR1〜FLR5の両極に昇圧した共振電圧を
印加し点灯させる。
【0037】そして、蛍光灯FLR1点灯中に管末期状
態(片エミレス状態)が発生すると、異常検出・保護回
路16はコンデンサCS1後側の高い電圧波形F2を検
出する。これによって、異常検出・保護回路16はリレ
ーRY1の接点SW1を閉にし、管壁の異常発熱を防止
することができる。また、両エミレス状態、接触不良な
どの異常状態も同様に検出して管壁の異常発熱及び接触
不良個所の発熱を防止することができる。
【0038】このように、異常検出・保護回路16は、
直流重畳高周波電圧が正負両極性にそれぞれ設定された
所定の電圧(±8V)を越えた場合、蛍光灯FLR1の
両極間を短絡するようにしているので、片エミレス状
態、両エミレス状態、接触不良、異常な高電圧の何れも
検出することができる。これにより、蛍光灯FLR1の
異常発熱等が未然に防止することができるようになる。
【0039】また、分圧抵抗R11、R12と一対のツ
ェナーダイオードZD12、ZD11と双方向フォトカ
プラPC1と、スイッチング素子FET1、FET2
と、リレーRY1(接点SW1を含む)の簡単な回路で
異常検出・保護回路16を構成しているので、蛍光灯点
灯装置10を低コスト、省スペースで製作することが可
能となる。
【0040】また、高周波インバータ回路の出力に対し
て、限流チョークコイルと直流電流カット用のコンデン
サCS1と蛍光灯FLR1の直列回路を複数並列に接続
すると共に、異常検出・保護回路16を各蛍光管の両電
極間にそれぞれ設けているので、異常な蛍光灯FLR1
だけを点灯停止させることができるようになる。これに
より、他の正常な蛍光灯FLR1はそのまま点灯継続さ
せつつ、異常となった蛍光灯FLR1だけを確実に点灯
停止させることができるようになる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、高周波インバータ回路の出力端に限流チョークコイ
ルと負荷である蛍光管とが直列接続され、蛍光管と並列
接続されたコンデンサによるLC共振点灯方式の回路が
複数並列接続する多灯用蛍光灯点灯装置において、共振
回路中のチョークコイルと直列に直流電流分カット用コ
ンデンサを挿入し、蛍光管側に発生する電圧を監視する
異常検出・保護回路とを各々の回路に備え、この異常検
出・保護回路は、直流重畳高周波電圧が正負両極性にそ
れぞれ設定された所定のしきい値のうちの少なくとも一
方を所定時間越えた場合に、しきい値を越えた回路の
み、蛍光管の両極間を短絡するようにしているので、例
えば、蛍光管の片エミレス状態、両エミレス状態、接触
不良、異常な高電圧の何れも検出することが可能とな
る。これにより、正常な蛍光管は通常点灯を維持しつ
つ、異常負荷回路のみ出力を遮断することができるよう
になり、異常時の消費電力を削減することが可能とな
る。従って、蛍光灯のフィラメント近傍が異常発熱、接
触不良部の異常発熱してしまうのを確実に防止すること
ができるようになると共に、蛍光灯点灯装置の安全性を
大幅に向上させることができるようになるものである。
【0042】また、請求項2の発明によれば、上記に加
え、異常検出・保護回路は、直流電圧を分圧する分圧抵
抗と、この分圧抵抗間に接続された極性の異なる一対の
ツェナーダイオード及び双方向フォトカプラの直列回路
と、このフォトカプラにて駆動されるスイッチング素子
と、このスイッチング素子にて通電を制御されるリレー
と、蛍光灯の両極間に並列に接続されたリレーの接点と
から構成しているので、蛍光灯点灯装置を極めて簡単な
回路で構成することが可能となる。これにより、蛍光灯
点灯装置を低コスト、省スペースで製作することが可能
となる。また、出力回路の蛍光管側をリレーの接点で短
絡しているので、負荷変動を最小に抑えることができ
る。特に、リレーは通常通電していないので、通常時リ
レーを常通させる方法に比べ、省エネに寄与することが
可能となると共に、接点の開閉頻度も少なくなる。従っ
て、リレーの接点消耗が少なくリレーの信頼性を大幅に
向上させることができるようになるものである。
【0043】また、限流チョークコイルと直流電流カッ
ト用のコンデンサと蛍光灯の直列回路は、高周波インバ
ータ回路の出力に対して並列に複数接続されると共に、
異常検出・保護回路は、各蛍光管の両電極間に、それぞ
れ設けているので、異常となった蛍光灯は点灯を停止
し、他の正常な蛍光灯はそのまま点灯を継続させること
が可能となる。これにより、負荷変動が少なく無くなる
ので、蛍光灯の明るさの変動も殆ど無くなる。従って、
蛍光灯点灯装置の利便性を大幅に向上させることができ
るようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蛍光灯制御装置の電気回路図である。
【図2】異常検出・保護回路を蛍光灯に接続した状態を
示す図である。
【図3】異常検出・保護回路で検出された通常点灯時の
電圧波形と、片エミレス時の電圧波形と、両エミレス時
の電圧波形と、接触不良時の電圧波形との関係を示す図
(55KZz高周波成分のエンベロープ波形図)であ
る。
【符号の説明】
10 蛍光灯制御装置 11 ノイズフィルター 12 制御回路用電源回路 13 始動制御回路 14 発振回路 15 駆動回路 16 異常検出・保護回路 C11 電解コンデンサ C12 コンデンサ Cf1 コンデンサ CS1 コンデンサ CH1 チョークコイル D6 整流素子 FET2 スイッチング素子 FET1 スイッチング素子 FLR1 蛍光灯 F11 フィラメント F12 フィラメント R11 抵抗 R12 抵抗 R13 抵抗 R14 抵抗 R15 抵抗 PC1 双方向フォトカプラ RY1 リレー SW1 接点 SCR1 サイリスタ ZD11 ツェナーダイオード ZD12 ツェナーダイオード ZD13 ツェナーダイオード
フロントページの続き (72)発明者 金井 渉 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 松沢 茂夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 大畠 盛幸 群馬県高崎市大八木町906番地6 株式会 社エスアイエレクトロニクス内 (72)発明者 川浦 昇 群馬県高崎市大八木町906番地6 株式会 社エスアイエレクトロニクス内 Fターム(参考) 3K072 AA02 AB02 BB01 BC01 DB03 DC07 DD04 EA01 EA07 EB05 FA05 GA02 GB12 GC04 HA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波インバータ回路の出力端に限流チ
    ョークコイル(L)と負荷である蛍光管とが直列接続さ
    れ、蛍光管と並列接続されたコンデンサ(C)によるL
    C共振点灯方式の回路が複数並列接続する多灯用蛍光灯
    点灯装置において、 前記共振回路中のチョークコイルと直列に直流電流分カ
    ット用コンデンサを挿入し、前記蛍光管側に発生する電
    圧を監視する異常検出・保護回路とを各々の回路に備
    え、 この異常検出・保護回路は、前記監視点電圧が正負両極
    性にそれぞれ設定された所定のしきい値のうちの少なく
    とも一方を越えた場合に、しきい値を越えた回路のみ、
    前記蛍光管の両極間を短絡することを特徴とする蛍光灯
    点灯装置。
  2. 【請求項2】 異常検出・保護回路は、監視点電圧を分
    圧する分圧抵抗と、この分圧抵抗間に接続された極性の
    異なる一対のツェナーダイオード及び双方向フォトカプ
    ラの直列回路と、このフォトカプラ出力が所定の時間続
    いた場合に制御通電されるリレーと、蛍光管の両極間に
    並列に接続された前記リレーの接点とから構成されてい
    ることを特徴とする請求項1の蛍光灯点灯装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003088722A1 (fr) * 2002-04-12 2003-10-23 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dispositif d'eclairage pour lampe a decharge
JP2006092942A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Toshiba Lighting & Technology Corp 放電ランプ点灯装置および照明器具

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