JP2001283393A - ガイドライトシステム - Google Patents

ガイドライトシステム

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JP2001283393A
JP2001283393A JP2000090066A JP2000090066A JP2001283393A JP 2001283393 A JP2001283393 A JP 2001283393A JP 2000090066 A JP2000090066 A JP 2000090066A JP 2000090066 A JP2000090066 A JP 2000090066A JP 2001283393 A JP2001283393 A JP 2001283393A
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Japan
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lighting
light emitting
lighting control
preceding vehicle
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JP2000090066A
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English (en)
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Shohei Yamamoto
正平 山本
Tetsuya Hamana
哲也 濱名
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーブなどの見通しの悪い区間において、カ
ーブなどの道路線形や対向車の接近情報だけでなく、前
方に存在する先行車両についての存在情報をも容易に知
ることのできるガイドライトシステムを提供することに
ある。 【解決手段】 道路の進行方向に沿って配設された複数
の発光部301,302,303,…,311と、前記
複数の発光部301,302,303,…,311の発
光状態を個別に制御できる制御部2と、道路に沿って設
置された車両の存在及び速度を検出する検知部1とを備
え、前記制御部2は、車両4の走行に伴って走行位置の
前方にある1若しくは複数の発光部301,302,3
03,…,311を順次発光させる第1の点灯制御と、
当該車両4の走行に伴って走行位置の側方又は後方の少
なくとも一方にある発光部301,302,303,
…,311を順次発光させる第2の点灯制御とを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガイドライトシステ
ムに関する。より具体的には、道路端に設置され、走行
車両の運転者に、道路の線形、対向車接近などの道路情
報や視線誘導などを視覚的に提供するガイドライトシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、道路端に設置され、車両の運転者
に道路の線形などの各種道路情報や視線誘導などを視覚
的に提供するためのガイドライトシステムが数々開発さ
れている。ガイドライトシステムは、道路の側端部に設
置された検知部が、進入車両を検知したことをトリガと
して、制御部が、例えば進行方向左側に設置された複数
の光源を個別的に制御することにより、カーブなど道路
の線形表示や対向車の接近警報などを運転者に伝達する
ものである。
【0003】図9に示すものは、このようなガイドライ
トシステムの一例を示す概略構成図であって、当該ガイ
ドライトシステムは複数の発光部、図9に示すものでは
11個の発光部301,302,303,…,311
と、車両4の進入を検知する検知部1と、前記複数の発
光部301,302,303,…,311を個別的に制
御できる制御部2とから構成されている。このガイドラ
イトシステムは、例えば道路のカーブ付近に設置され、
発光部301,302,303,…,311は、道路の
進行方向左側側端部に、カーブの入口手前付近からカー
ブの出口後方付近に至るまでほぼ等間隔で連続的に配列
されている。
【0004】検知部1は、ガイドライドシステムの設置
区間、すなわち、カーブの入口手前に配置された発光部
301よりさらに手前側に設置され、設置区間に車両4
が進入すれば、制御部2に検知信号を送出する。また、
当該検知部1は、進入した車両4の速度を検出し、制御
部2に送出する。
【0005】制御部2は、検知部1からの検知信号を受
信すると、発光部301,302,303,…,311
を順次、車両4の移動と共に点灯させる。このとき、進
入時に検出された車両の速度とほぼ等しい速度で、発光
部301,302,303,…,311の点灯位置が順
次移動するように制御される。
【0006】このガイドライトシステムにおける発光部
301,302,303,…,311の点灯制御につい
て、図10に従ってさらに詳細に説明する。図10で
は、横軸には車両の進行方向を示し、縦軸には時間軸を
示している。すなわち、図10の各段において、ガイド
ライトシステムの設置区間を示しており、左側から道路
の進行方向に向かって、順次、検知部1、発光部30
1、発光部302、発光部303、発光部304、発光
部305、発光部306、発光部307、発光部30
8、発光部309、発光部310、発光部311と、1
個の検知部1と11個の発光部301,302,30
3,…,311が配置されている。
【0007】例えば、時刻t1において、車両4の進入
を検知部1が検知すると、制御部2は、車両4の前方に
ある発光部302及び発光部303を点灯させる。な
お、図9及び図10においては、点灯されている位置の
発光部は、「●」で示してある。次に、車両4が進行
し、最初の発光部301側方に車両4が位置する時刻t
2においては、車両4の前方にある発光部303及び発
光部304を点灯させ、時刻t1において点灯していた
発光部302を消灯させる。このとき、発光部304を
点灯させ、発光部302を消灯させるタイミングは、検
知部1で検出された車両4の速度及び各発光部301,
302,303,…,311間の距離とから計算された
時間によって決定される。なお、以下の各説明において
は、時刻t3、t4、t5、t6、t7、t8、t9、
t10、t11とは、それぞれ、検出された車両4の速
度と検知部1と各発光部302,303,…,311と
の間の距離によって算出され、車両4が発光部302、
発光部303、発光部304、発光部305、発光部3
06、発光部306、発光部307、発光部308、発
光部309、発光部310、発光部311の側方位置に
ある時刻を意味するものとする。
【0008】さらに車両4が進行し、車両4が発光部3
02の側方に位置する時刻t3においては、発光部30
4及び発光部305が点灯され、発光部303が消灯さ
れる。このように、車両4が移動するに伴い、時刻t
4、時刻t5、…、時刻t9と順次点灯と消灯を繰り返
し、設置区間の出口に近づいた時刻t10には、出口付
近に設置された最後の発光部311のみが点灯され、時
刻t11においては、車両4は未だ設置区間内にはある
が、総ての発光部301,302,303,…,311
が消灯された状態になる。
【0009】このようにして、車両4が設置区間内に存
在している場合には、車両4前方にある1若しくは2以
上の発光部301,302,303,…,311が点灯
された状態に維持され、運転者は順次点灯される発光部
301,302,303,…,311により、道路がカ
ーブしていることを直感的に把握できる。
【0010】さらに、このようなガイドライトシステム
は、道路の左右両側端に設置され、対向車の存在があれ
ば前方から発光が近づいて来るため、対向車が近づいて
くるのをも容易に知ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このようなガイドライ
トシステムは、通常カーブ区間内に設置されることがほ
とんどである。しかしながら、カーブ区間内においては
見通しが悪く、車両4の前方にある発光部が点灯される
にしかすぎなかったため、道路がカーブしていることは
容易に把握できるが、先行車両4の存在までも把握する
ことが困難であった。すなわち、設置区間内に2台の素
行車両がある場合には、後続車両の運転者は、前方に位
置する車両4の存在を、車両4のテールランプなどでし
か確認することができず、先行車両4の存在の発見が遅
れ、追突事故の発生防止には寄与することができなかっ
た。
【0012】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであって、カーブなどの見通しの悪い区間
において、カーブなどの道路線形や対向車の接近情報だ
けでなく、前方に存在する先行車両についての存在情報
をも容易に知ることのできるガイドライトシステムを提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るガイドライ
トシステムは、道路の進行方向に沿って配設された複数
の発光部と、前記複数の発光部の発光状態を個別に制御
できる制御部と、道路に沿って設置され、車両の存在及
び速度を検出する検知部とを備え、前記制御部は、車両
の走行に伴って走行位置の前方にある1若しくは複数の
発光部を順次発光させる第1の点灯制御と、当該車両の
走行に伴って走行位置の側方又は後方の少なくとも一方
にある発光部を順次発光させる第2の点灯制御とを行う
ことを特徴としている。
【0014】また、このガイドライトシステムにおいて
は、前記制御部は、当該ガイドライトシステムの設置区
間内に存在する車両毎に、前記第1の点灯制御及び前記
第2の点灯制御が可能であり、前記車両毎に、前記第2
の点灯制御の開始又は停止を行なう切替手段を備えたこ
とを特徴としている。
【0015】このとき、例えば、前記制御部によって、
ガイドライトシステムの設置区間内に2台の車両が存在
する場合に、先行車両について前記第2の点灯制御を行
なわせたり、検知部を通過する先行車両と後続車両の時
間差が基準値以下の場合に、先行車両について前記第2
の点灯制御を行わせるようにできる。この基準値は、例
えば、前記先行車両の検出速度に応じて決められる。
【0016】また、これらのガイドライトシステムにお
いては、さらに前記制御部によって、ガイドライトシス
テムの設置区間内に、先行車両の検知速度が、当該先行
車両の通過後に検知された後続車両の検知速度よりも等
しいか若しくは小さい場合に、先行車両について前記第
2の点灯制御を行なわさせることもできる。
【0017】さらに本発明に係るガイドライトシステム
においては、前記制御部によって、先行車両における前
記第2の点灯制御による点灯位置と、後続車両における
前記第1の点灯制御による点灯位置との間隔が、基準間
隔以下にならないように点灯制御させることもできる。
【0018】このときには、例えば、前記後続車両にお
ける第1の点灯制御による点灯速度を、前記先行車両の
検出速度以下に制御することにより、先行車両における
前記第2の点灯制御による点灯位置と後続車両における
前記第1の点灯制御による点灯位置との間隔を、前記基
準間隔以下に維持することができる。
【0019】これら上記のガイドライトシステムにおい
て、前記第1の点灯制御による点灯と、前記第2の点灯
制御による点灯は、光色、輝度、色温度、数、形状のい
ずれかが異なった発光をするように構成するのが好まし
い。以下、本発明について、添付した各図に基づいて詳
細に説明する。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態に
係るガイドライトシステムの概略構成図であって、図2
はその点灯制御を示す説明図である。当該ガイドライト
システムは、従来のガイドライトシステムとほぼ同様な
構成であって、11個の発光部301,302,30
3,…,311と、車両4の進入を検知し、進入する車
両4の速度を検出することができる検知部1と、前記1
1個の発光部301,302,303,…,311を個
別的に制御できる制御部2とを備えている。発光部30
1,302,303,…,311は、例えば道路の進行
方向左側端部にほぼ等間隔で、例えば、カーブの入口手
前付近からカーブの出口後方付近に至るまで、複数配列
されている。これらの発光部301,302,303,
…,311の個数や間隔は、設置する道路状況によっ
て、適宜定められるものである。
【0021】当該ガイドライトシステムにおいては、前
記制御部2は、図1に示すように、車両4の前方にある
発光部305,306を点灯させる第1の点灯制御のみ
ならず、当該ガイドライトシステムの設置区間に進入し
た車両4の後方にある発光部303を、車両4の走行に
伴って順次点灯する第2の点灯制御をも行っている点
で、従来のガイドライトシステムと異なっている。
【0022】次に、図2に従ってこのガイドライトシス
テムにおける点灯制御について詳細に説明する。図2に
は図10と同様に、横軸方向に車両4の進行方向を示
し、縦軸方向に時間軸を示している(以下、図4乃至図
8に示す点灯制御を示す説明図でも同様である。)。な
お、図2乃至図4においては、先行車両4aと2台の後
続車両4b、4cの計3台の車両4が同一道路上を走向
していることを想定して説明する。
【0023】まず、時刻t1において、検知部1が先行
車両4aの進入を検知すると、先行車両4aの前方にあ
る発光部302,303が点灯する。なお、以下の各図
において、第1の点灯制御による発光部は「●」で、第
2の点灯制御による発光部は「◎」で表示する。このと
き、先行車両4aは検知部1の側方にある状態なので、
先行車両4aの後方には発光部が存在せず、先行車両4
a後方において発光部が点灯することはない。
【0024】次に先行車両4aが進行した時刻t2にお
いては、先行車両4aの前方位置にある発光部303と
発光部304とが点灯し、時刻t1において点灯してい
た発光部302が消灯される。このときも、先行車両4
aの後方位置には発光部が存在しない。このとき、発光
部304を新たに点灯させ、点灯していた発光部302
を消灯させるタイミングは、検知部1で検知された先行
車両4aの進入速度及び発光部301,302,30
3,…,311間の設置間隔あるいは検知部1から発光
部304までの距離とから計算された時間によって決定
される。
【0025】さらに先行車両4aが進行し、発光部30
2の側方に位置する時刻t3においては、先行車両4a
前方にある発光部304及び発光部305が点灯し、発
光部303が消灯される。このときに初めて、先行車両
4aの後方にある発光部301が点灯される。
【0026】そして、先行車両4aがさらに進行した時
刻t4になれば、先行車両4a前方にある発光部305
及び発光部306が点灯し、発光部304が消灯され
る。また、時刻t3で点灯されていた先行車両4aの後
方にある発光部301が消灯され、次の発光部302が
点灯される。
【0027】このようにして、時刻t5、t6、t7、
t8、t9と先行車両4aが進行するに伴い、順次点灯
及び消灯を繰り返しながら、先行車両4aが設置区間の
出口に近づいた時刻t10には、出口最終に設置された
発光部311及び車両4後方位置にある発光部308が
点灯され、さらに、時刻t11には、点灯されていた発
光部311が消灯され、先行車両4a後方にある発光部
309のみが点灯される。そして、先行車両4aが設置
区間を通りすぎた時刻t13には、設置区間内にある発
光部301,302,303,…,311の全てが消灯
される。
【0028】このように、当該ガイドライトシステムに
おいては、車両4前方に位置する発光部302,30
3,…,311がそれぞれ点灯及び消灯を繰り返し、車
両4の進行に伴って、発光部303,…,311があた
かも移動するかのごとく点灯消灯を行う第1の点灯制御
と、車両4後方に位置する発光部301,302,30
3,…,310がそれぞれ点灯及び消灯を繰り返し、車
両4の進行に伴って、発光部301,302,303,
…,310があたかも移動するかのごとく点灯消灯を行
う第2の点灯制御が行なわれる。
【0029】また、当該ガイドライトシステムにおいて
は、設置区間内に存在する車両4毎に第1の点灯制御及
び第2の点灯制御が可能になっている。すなわち、図2
に示す時刻t7において、後続車両4bの進入が検知部
1によって検知されると、上記と全く同様な方法にて、
後続車両4bの前方にある発光部302及び発光部30
3が点灯され、第1の点灯制御がなされる。そして、後
続車両4bがさらに移動した時刻t9において、後続車
両4bの後方にある発光部301も点灯され、第2の点
灯制御が行なわれる。以下、先行車両4aの点灯制御と
同様にして、後続車両4bの前方にある発光部302,
303,…,311及び発光部303,304,…,3
11並びに後続車両4bの後方にある発光部301,3
02,303,…,310が、それぞれ点灯消灯を繰り
返して、後続車両4bの移動に伴って、発光部301,
302,303,…,311があたかも移動するかの如
く見える。
【0030】さらに、時刻t13において、2台目の後
続車両4cが設置区間内に進入した場合も同様に、後続
車両4cにおける第1の点灯制御と後続車両4bにおけ
る第2の点灯制御とが行なわれる。
【0031】この結果、従来のガイドライトシステムと
同様に、第1の点灯制御によって、先行車両4aの運転
者に道路線形を伝達できるのはちろんのこと、後続車両
4b,4cが設置区間内に進入した場合には、第1の点
灯制御によって、後続車両4b,4cの運転者にも道路
線形を伝えるだけでなく、後続車両4b,4cの運転者
には、第2の点灯制御によって先行する車両4a,4b
の存在をも伝えることができる。こうして、先行する車
両4a,4bの存在を一早く知らせることにより、見通
しの悪い区間における追突事故を事前に回避させること
ができる。
【0032】本発明においては、様々な実施の形態が考
えられる。例えば、第1の点灯制御において、車両4前
方の発光部301,302,303,…,311を点灯
させる位置は、図1及び図2に示した例では、車両4位
置より2つ分前方位置にある発光部303,304,
…,311を2つ連続的に点灯させているが、点灯させ
る点灯位置は特に限定されるものではなく、車両4より
も一つ前方に位置する発光部301,302,303,
…,311の一つだけを点灯させたり、より先の発光部
303,…,311を点灯させることもできる。
【0033】また、第2の点灯制御においては、車両4
位置よりも1つ後方位置にある発光部301,302,
303,…,311を一つだけ点灯させているが、発光
部301,302,303,…,311を二つ連続的に
点灯させたり、また、より後方位置にある発光部30
1,302,303,…,311を点灯させることにし
てもよい。このように点灯位置を変更することにより、
より早く道路情報を運転者に伝達させ、より安全の高い
システムにすることも可能である。
【0034】さらに本発明のおいては、図3に示すよう
に車両4の側方位置にある発光部301,302,30
3,…,311、例えば、時刻t4において発光部30
4を点灯させるようにすることもできる。この場合に
も、後続車両4bから、先行車両4aの存在を容易に認
識することができる。このように、車両4と点灯させる
発光部301,302,303,…,311との位置関
係は、発光部301,302,303,…,311の設
置間隔や道路の線形状況等に応じて適宜任意に設定でき
るものである。
【0035】また、当該実施の形態においては、車両4
の検出速度によって、発光部301,302,303,
…,311を点灯させ、発光部301,302,30
3,…,311を消灯させるタイミングを図っている
が、車両4の進入速度によらず、一定の速度、例えば、
設置区間の制限速度や安全速度と発光部301,30
2,303,…,311間の設置間隔とから計算するこ
とによってもよい。
【0036】また、検知部1と制御部2との情報伝達手
段や制御部2と各発光部301,302,303,…,
311との情報伝達手段も、特に限定されるものではな
く、有線通信及び無線通信を用いることができる。
【0037】次に、図4に示すガイドライトシステムに
ついて説明する。当該ガイドライトシステムは、第2の
点灯制御を行うための切替手段(図示せず)を備えてい
る点で、図1及び図2に示す第1の実施の形態と異なる
のみである。当該切替手段は、例えば制御部2に備えら
れ、一定の条件により第2の点灯制御を開始したり、第
2の点灯制御を停止することができる。
【0038】図4に示すガイドライトシステムにおいて
は、制御部2は、検知部1によって後続車両4bが設置
区間内に進入したことを検知すると(時刻t7)、現在
点灯されている発光部308,309の位置を検出し、
先行車両4aの位置(発光部306)を割り出す。そし
て、先行車両4aが設置区間内にあることを検出すれ
ば、切替手段を作動させて第2の点灯制御を開始させ、
先行車両4aの後方にある発光部305を点灯させるよ
うになっている。一方、後続車両4bの存在を検知した
場合に、先行車両4aが設置区間に存在しないならば
(例えば、時刻t13)、第2の点灯制御を停止するよ
うになっている。すなわち、当該実施の形態において
は、設置区間内に2台以上の走行車両4がある場合にの
み、第2の点灯制御を行ない、しかも、先行する車両4
についてのみ第2の点灯制御を行えるようになってい
る。
【0039】このガイドライトシステムについて、図4
に基づいてさらに詳細に説明する。まず、時刻t1にお
いては、設置区間内には先行車両4aが1台のみしか存
在していないため、制御部2は第1の点灯制御しか行っ
ておらず、先行車両4aの前方位置にある発光部302
と発光部303とが点灯される。次に、先行車両4aが
移動しても、時刻t2、t3、…、t6においては、設
置区間内には依然として先行車両4aのみしか存在しな
いため、時刻t2においては先行車両4aの前方位置に
ある発光部303及び発光部304が点灯され、時刻t
6においても発光部307及び発光部308が点灯され
るのみである。
【0040】次に、先行車両4aが移動した時刻t7に
おいて、第1の後続車両4bが設置区間内に進入するの
を検知部1が検知すると、制御部2は、先行車両4aが
設置区間内に存在することを確認した上で、切替手段を
作動させて第2の点灯制御を開始する。とすると、先行
車両4aの後方にある発光部305が点灯される。もち
ろん、この場合にも、後続車両4bの前方位置にある発
光部302及び発光部303が点灯され、後続車両4b
についても第1の点灯制御が行なわれる。
【0041】さらに、先行車両4a及び後続車両4bが
共に移動し、時刻t10になれば、先行車両4aが設置
区間の出口に近づき、先行車両4aの前方にある発光部
311及び後方にある発光部308が点灯されると共
に、後続車両4bの前方にある発光部305及び発光部
306が点灯される。さらに、時刻t11になれば、先
行車両4aの後方にある発光部309及び後続車両4b
の前方にある発光部306及び発光部307が点灯され
る。また、時刻t12においては、先行車両4aはまだ
設置区間内にあるため、先行車両4aの後方にある発光
部310と、第1の後続車両4bの前方にある発光部3
07及び発光部308だけが点灯する。
【0042】そして、先行車両4aが設置区間を出た時
刻t13の時点においては、後続車両4bだけ(このと
き、後続車両4cが設置区間内に存在するが、後続車両
4cとの関係では先行車両に該当する。)が設置区間内
に存在することになるので、制御部2はこの時刻t13
を先行車両4aの速度などから演算により求めて、切替
手段を作動させ、制御部2は第2の点灯制御を停止す
る。
【0043】一方時刻t13において、第2の後続車両
4cが設置区間内に進入すると、設置区間内に2台の車
両4b,4cの存在が検知されるので、後続車両4にお
いても第2の点灯制御が開始され、後続車両4b前方に
ある発光部302及び発光部303が点灯されるだけで
なく、第1の後続車両4bの後方にある発光部305が
点灯される。
【0044】このように、検知部1によって設置区間内
に2台の車両4が存在することを検出した場合(図に示
すWの時間帯)に、第2の点灯制御の開始を行う切替手
段を備えているため、無駄な点灯をなくすることがで
き、消費電力の低減に貢献できる。
【0045】また、第2の点灯制御の開始方法として
は、例えば、検知部1を通過した先行車両4aと後続車
両4bとの通過時間差ΔTを検出して、第2の点灯制御
を行わせることもできる。図5はこのような点灯制御を
可能にした本発明の第3の実施の形態であるガイドライ
トシステムにおける点灯制御を示す説明図である。な
お、2台目以降の後続車両4bについては上記システム
と同様なので、以下の実施の形態においては、先行車両
4aと後続車両4bの2台の車両4が存在する場合を想
定して説明する。また、当該ガイドライトシステムにお
いては、十分な車間距離が確保されるのに必要な基準時
間差Tが設定されている。
【0046】まず、時刻t1において先行車両4aの進
入が検知されると、第1の点灯制御が行われ、車両4前
方にある発光部302及び発光部303のみが点灯され
る。そして、時刻t2、時刻t3、以下時刻t6まで先
行車両4aについて、上記第2の実施の形態と同様にし
て第1の点灯制御が行なわれる。
【0047】次に、時刻t7において、後続車両4bの
進入が検知部1によって検知されると、後続車両4bに
ついても、第1の点灯制御が開始され、発光部302,
303が点灯される。このとき、制御部2によって、先
行車両4aが検知部1を通過した時刻t1と、後続車両
4bが検知部1を通過した時刻t7との時間差(ΔT=
t7−t1)が求められる。このとき、一定の基準時間
差Tより、時間差ΔTが小さいので、先行車両4aにつ
いて第2の点灯制御が開始され、先行車両4aの後方に
ある発光部305が点灯される。
【0048】この基準時間差Tは、設置区間内において
両車両4の車間距離を十分に確保できるものであればよ
く、種々の基準によって定めることができる。例えば、
道路の制限速度やカーブの状況などによって、常に一定
の時間に固定させることもできる。また、先行車両4a
の速度と設置区間の距離によって算出された先行車両4
aの通過時間を考慮して、先行車両4aに後続車両4b
が追いつかないよう程度に、その都度先行車両4aの検
出速度で設定を変更すること可能である。このように先
行車両4aの進入速度によって、基準時間差Tを設定す
ることにより、より確実に先行車両4aへの接近を防止
できる。
【0049】その後、t8、t9と時間の経過と共に第
1の点灯制御及び第2の点灯制御を行い、時刻t13に
おいて、先行車両4aが設置区間外に出たと判断されれ
ば、第2の点灯制御を停止させ、次の後続車両4cが基
準時間差T以内に再び進入しない限りにおいて、後続車
両4bの前方にある発光部308,…,311のみが点
灯される。
【0050】こうして、先行車両4a及び後続車両4b
の2台の車両4が設置区間内に存在する場合に、先行車
両4aと後続車両4bとの時間差が一定値以下の場合に
のみ、先行車両4aについて第2の点灯制御を行うよう
にすれば、先行車両4aと後続車両4bとの車間距離が
十分大きい場合には、第1の点灯制御のみが行なわれ、
先行車両4aと後続車両4bとの車間距離が小さい場合
に、第2の点灯制御を行なわせることができる。このよ
うな方法によっても、無駄な第2の点灯を防ぎ、省電力
化に貢献できる。
【0051】図6は、本発明の第4の実施の形態である
ガイドライトシステムにおける点灯制御を示す説明図で
ある。このガイドライトシステムも第2の実施の形態と
同様に、第2の点灯制御の開始停止を行う切替手段を備
えているが、当該ガイドライトシステムにおいては、検
知部1によって検出された先行車両4aの速度Vaが後
続車両4bの速度Vbよりも小さいか若しくは等しい場
合に、先行車両4aに対して第2の点灯制御が開始され
るようになっている点で第2、第3の実施の形態と異な
っている。
【0052】当該ガイドライトシステムにおける点灯制
御について、図6に基づいて説明すると、まず、時刻t
1において先行車両4aの進入が検知されると、第1の
点灯制御が行われ、車両4a前方にある発光部302及
び発光部303が点灯される。そして、先行車両4aが
移動して、時刻t2、時刻t3、t4と順次第1の点灯
制御が行われる。
【0053】次に、時刻t5において、後続車両4bの
進入が検知部1によって検知されると、後続車両4bに
ついて第1の点灯制御が開始され、発光部302及び発
光部303が点灯される。このとき、検知部1で検出さ
れた後続車両4bの速度Vbが、先行車両4aの速度V
bよりも大きいので、先行車両4aについて第2の点灯
制御が行われ、発光部307が点灯される。
【0054】そして、先行車両4aの速度が後続車両4
bの速度よりも小さいために、次第に両車両4a、4b
間の距離が縮まり、時刻t6においては、先行車両4a
が出口に近づくために前方で点灯されていた発光部31
0及び発光部311が消灯され、後方にある発光部30
9のみが点灯されると共に、後続車両4bの前方にある
発光部305及び発光部306が点灯される。そして、
両車両4a、4bがさらに移動した時刻t7において、
先行車両4aが設置区間から出るが、先行車両4aと後
続車両4bとの距離がさらに縮まり、先行車両4aにつ
いて第2の点灯制御が行なわれると共に、後続車両4b
について第1の点灯制御が行なわれ、後続車両4bの前
方にある発光部307及び発光部308,309が点灯
される。
【0055】そして、時刻t8になれば、後続車両4b
も出口に近づき、後続車両4bの前方にある発光部31
1のみが点灯される。
【0056】このように、先行車両4aの速度Vaが小
さいか若しくは等しい場合に第2の点灯制御を行なうこ
とにより、後続車両4bに先行車両4aに近づくか若し
くは一定の車間距離で走行する場合にのみ、第2の点灯
制御が行なわれる。すなわち、先行車両4aの速度Va
が後続車両4bの速度Vbよりも大きい場合には第2の
点灯制御が行なわれず、両車両4a,4b間の車間距離
が広がり安全性が確保される場合には、無駄な点灯を防
ぐことができる。
【0057】次に、図7に示す本発明の第5の実施の形
態に係るガイドライトシステムについて説明する。当該
ガイドライトシステムにおいては、検知部1で検出され
た車速差に基づくだけでなく、先行車両4aと後続車両
4bが設置区間内に進入した時間差ΔTと基準時間差T
とを考慮して、第2の点灯制御が行われる。
【0058】すなわち、当該ガイドライトシステムにお
いては、先行車両4aの速度Vaと後続車両4bの速度
Vbが等しいか、若しくは先行車両4aの速度Vaが後
続車両4bの速度Vbよりも小さい場合であって、両者
の進入時間差ΔTが一定の基準時間差Tよりも小さい場
合に、先行車両4aについて第2の点灯制御を行なうよ
うに設定されている。
【0059】すなわち、図7において、先行車両4aの
みが設置区間内にある間(t1〜t4までの間)にあっ
ては、先行車両4aについては第1の点灯制御のみが行
なわれ、時刻t1では発光部302と発光部303が、
時刻t2では発光部304と発光部305が、t3では
発光部306と発光部307が、t4では発光部308
と発光部309とが順次点灯される。
【0060】次に、時刻t5において後続車両4bが設
置区間内に進入すると、先行車両4aの速度Vaが小さ
く、先行車両4aから基準時間差T以内に進入している
ために、制御部2は第2の点灯制御を行い、先行車両4
aの前方にある発光部310及び発光部311並びに後
方にある発光部308が点灯される。また、後続車両4
bの前方位置にある発光部302及び発光部303が点
灯される。
【0061】その後先行車両4aの速度Va並びに後続
車両4bの速度Vbに応じて順次発光部305,30
6,309が点灯され、時刻t7になれば、先行車両4
aが設置区間外に出たと判断され、制御部2は第2の点
灯制御を停止させ、後続車両4bの前方にある発光部3
08及び発光部309のみが点灯される。そして、時刻
t8になれば、後続車両4bの前方にある発光部311
が点灯される。
【0062】このように、先行車両4aの速度Vaが小
さく、先行車両4aが設置区間内に進入してから、後続
車両4bが基準時間差T内に設置区間内に進入した場合
に、第2の点灯制御を行なうことにより、両車両4a,
4b間の車間距離が一定以内にあり、後続車両4bに先
行車両4aに近づいて行く場合にのみ、第2の点灯制御
が行なわれる。
【0063】すなわち、図6に示す上記第4の実施の形
態にあっては、先行車両4aと後続車両4bとの速度差
によってのみ、第2の点灯制御を行なわせていたため、
先行車両4aと後続車両4bの車間距離が十分にあり、
設置区間内では後続車両4bが先行車両4aに追いつく
ことがないような場合にでも、先行車両4aについて第
2の点灯制御が行なわれ、無駄な点灯が行なわれる。
【0064】この点、本実施の形態では、先行車両4a
の速度Vaが後続車両4bの速度Vbよりも大きかった
り、後続車両4bが十分な時間差ΔTで設置区間内に進
入した場合には、第2の点灯制御が行なわれず、無駄な
点灯を防ぐことができ、さらに消費電力を少なくするこ
とができる。もちろん、先行車両4aの速度Vaと後続
車両4bの速度Vbと同じ場合にも第2の点灯制御を行
なわないようにしてもよいのはいう間でもない。
【0065】また、上記第3の実施の形態と同様に、基
準時間差Tは、道路の制限速度やカーブの状況などによ
って、常に一定の時間に固定させたり、先行車両4aの
速度Vaに応じて、適宜設定を変更することも可能であ
る。
【0066】図8は、本発明の第6の実施の形態に係る
ガイドライトシステムにおける点灯制御を示す説明図で
ある。本ガイドライトシステムにおいては、先行車両4
aの後方で点灯する発光部301,302,303,
…,311(第2の点灯)と、後続車両4bの前方で点
灯する発光部302,303,…,311(第1の点
灯)の間隔が、基準間隔以下にならないように制御され
ている。
【0067】すなわち、上記各実施の形態においては、
後続車両4bの速度Vbが先行車両4aの速度Vaより
も大きいと、後続車両4bは設置区間内で先行車両4a
に追いつき、先行車両4aの後方で点灯する第2の点灯
と後続車両4bの前方で点灯する第1の点灯とが重なり
合ったり、あるいは後続車両4bの第1の点灯が先行車
両4aの第2の点灯を追い越してしまい、第1の点灯と
第2の点灯の判別ができなくなる恐れがあった。
【0068】そこで、当該実施の形態においては、先行
車両4aにおける第2の点灯に、後続車両4bにおける
第1の点灯が追いついた場合に、当該後続車両4bの第
1の点灯速度(=Vb)を、検知部1によって検出され
た先行車両4aの速度(=Va)に減速させ、前記第1
の点灯が前記第2の点灯と一定の間隔、図示する実施の
形態においては、常に第2の点灯位置よりも一つ手前に
位置する発光部308,309(時刻t8の場合)を点
灯させるように制御している。
【0069】次に、図8に基づいて詳細に説明すると、
まず、時刻t1において先行車両4aの進入が検知され
ると、第1の点灯制御が行われ、車両4前方にある発光
部302及び発光部303が点灯される。そして、先行
車両4aが移動して、時刻t2、時刻t3、t4と順次
第1の点灯制御が行われる。なお、当該実施の形態にお
いては、説明のため設置区間が比較的長く設定されてお
り、15個の発光部301,302,…,314,31
5が配置されているものとする。
【0070】次に、時刻t5において、後続車両4bの
進入が検知部1によって検知されると、後続車両4bに
ついて第1の点灯制御が開始され、発光部302及び発
光部303が点灯される。このとき、先行車両4aの速
度Vaが後続車両4bの速度Vbよりも小さいために、
次第に両車両4間の距離が縮まり、時刻t6、時刻t7
と時間の経過につれ、後続車両4bにおける第1の点灯
が先行車両4aの第2の点灯に追いつき、時刻t8の時
点で、後続車両4bの前方にある第1の点灯である発光
部308及び発光部309が点灯されると共に先行車両
4aの後方にある第2の点灯である発光部310が点灯
され、3つの発光部308,309,310が連続して
点灯され、後続車両4bの運転者から見た場合には、第
1の点灯と第2の点灯が連続して見えるようになる。
【0071】ここにおいて、制御部2は、時刻t8にお
いて、先行車両4aにおける第2の点灯速度を、後続車
両4bの実速度に関係なく、検知部1で検出された先行
車両4aの速度Vaに制限する。
【0072】従って、さらに両車両4a,4bが移動し
た時刻t9においても、後続車両4bの第2の点灯が先
行車両4aの第1の点灯と重なり合ったり、第2の点灯
が第1の点灯を追い越したりすることがなく、後続車両
4bの運転手は、自車が先行車両4aに追いついている
ことを容易かつ確実に把握できる。
【0073】そして、先行車両4aの第2の点灯と後続
車両4bの第1の点灯とが連続した状態で、先行車両4
aが設置区間を通り過ぎるまで、発光部309,…,3
11の点灯と消灯を繰り返し、車両4a,4bの走行に
伴って、両車両4a,4b間にある発光部309,…,
311の点灯制御が行なわれる。
【0074】このように本実施の形態においては、先行
車両4aの後方で点灯する発光部301,302,30
3,…,311(第2の点灯)と、後続車両4bの前方
で点灯する発光部301,302,303,…,311
(第1の点灯)の間隔が、基準間隔以下にならないよう
に点灯制御されているため、一定の車間距離以上に近づ
くことがなく、後続車両4bへの誘導を妨げることがな
い。また、後続車両4bの第1の点灯速度が、自車の走
行速度より遅くなるため、確実に後続車両4bの運転者
に注意を喚起できる。
【0075】また、この実施の形態においても様々な実
施の形態が考えられる。上記実施の形態では後続車両4
bにおける第1の点灯速度を、先行車両4aの走行速度
に一致させるように制御するようにしたが、例えば、第
1の点灯速度を先行車両4aの走行速度Vaよりも遅く
なるように点灯制御することもできる。このように後続
車両4bにおける第1の点灯速度を、先行車両4aの速
度よりも遅く設定することにより、一旦接近した第2の
点灯と第1の点灯とが、次第に離れるように制御され、
それに伴って運転者により安全な速度で運転するように
促すことができる。
【0076】また、第2の点灯と第1の点灯との間の基
準間隔、すなわち、第2の点灯制御の速度を切り替える
タイミングは、3つの発光部が連続する時点で切り替え
る必要もなく、先行車両4aにおける第2の点灯位置と
後続車両4bにおける第1の点灯位置とが離れた状態、
例えば、図8の時刻t7における状態で、後続車両4b
における第1の点灯速度を減速させるようにしてもよ
い。
【0077】このように本発明においては、ガイドライ
トシステムの設置区間内に存在する車両4の側方及び/
又は後方にある発光部301,302,303,…,3
11を点灯させる第2の点灯制御を行なっているので、
後続車両4bに、道路の線形情報や対向車の存在の有無
だけでなく、先行車両4aの存在情報をも提供できるた
め、より一層安全なガイドライトシステムを提供でき
る。
【0078】なお、本発明において、発光部301,3
02,303,…,311としては、一般的には、LE
Dや電球のような単一の発光をする発光部301,30
2,303,…,311が用いられるが、このような単
一の発光をする発光部301,302,303,…,3
11のみならず、複数の発光が可能な発光部301,3
02,303,…,311を用いて、第1の発光制御に
よって点灯される光源と、第2の発光制御によって点灯
される光源とを異ならせることにするのが好ましい。
【0079】例えば、赤色と緑色など発色の異なる複数
のLEDを組合せた発光部301,302,303,
…,311や、発色が同じである複数のLEDを備えた
発光部301,302,303,…,311、あるいは
色温度の異なる発光を示す発光部301,302,30
3,…,311、さらには、光源の形状が異なる発光部
301,302,303,…,311を用いることが考
えられる。
【0080】このように複数の発光が可能な発光部30
1,302,303,…,311を用いることにより、
第1の点灯制御による点灯と、第2の点灯制御による点
灯とを区別して点灯させることが可能になり、後続車両
4bにおける第1の点灯と先行車両4aにおける第2の
点灯とを明確かつ容易に判別できるようになる。特に、
後続車両4bが先行車両4aに追いつき、後続車両4b
における第1の点灯が先行車両4aにおける第2の点灯
が入れ替わった場合にでも容易に判別することができ、
より安全性の優れたガイドライトシステムを提供でき
る。また、先行車両4aに追いついた場合にでも、先行
車両4aの第2の点灯なのか、それとも対向車の第1の
点灯なのかを明確に識別でき、対向車の接近を確実に認
識できる。
【0081】
【発明の効果】本発明のガイドライトシステムによれ
ば、車両後方にある発光部を車両の走行に伴って順次点
灯させる第2の点灯制御を行なうようにしているので、
後続車両に対して、道路の線形や対向車の存在などを伝
えるのみならず、先行車両の存在をも伝えることができ
る。
【0082】このため、見通しの悪いカーブなどにおい
ても、確実かつ早期に先行車両の存在を知ることがで
き、思わぬ追突事故の発生を確実に防ぐことができる。
【0083】このとき、設置区間内に存在する車両毎
に、前記第2の点灯制御の開始又は停止を行なう切替手
段を備えることにより、後続車両が存在する場合にのみ
第2の点灯制御を行なわせることができ、無駄な点灯を
防ぐことができる。
【0084】このためには、例えば、ガイドライトシス
テムの設置区間内に2台の車両が存在することを検知し
て、先行車両について前記第2の点灯制御を行わせた
り、検知部を通過するが基準値以下の場合に、先行車両
について前記第2の点灯制御を行わせたりすることがで
きる。このように第2の点灯制御の開始停止をコントロ
ールすることにより、無駄な第2の点灯を防ぐことがで
き、ガイドライトシステムの運用コストを削減できる。
【0085】このとき、前記基準値として、前記先行車
両の前記検知部の通過速度に応じて決定されたものを用
いることにより、より確実に第2の点灯制御のみを行な
わせることができる。
【0086】また、先行車両の検知速度が、当該先行車
両の通過後に検知された後続車両の検知速度よりも等し
いか若しくは小さい場合に、先行車両について前記第2
の点灯制御を行うことによっても、ガイドライトシステ
ムの運用コストを削減できる。特に、先行車両と後続車
両の時間差とを組合せることにより、より一層のコスト
削減を図れる。
【0087】さらに、本発明においては、先行車両にお
ける前記第2の点灯制御による点灯位置と、後続車両に
おける前記第1の点灯制御による点灯位置との間隔が、
基準間隔以下にならないように点灯制御することもでき
る。この場合には、後続車両の速度が早い場合にでも、
後続車両の第1の点灯が先行車両の第2の点灯を追い越
すことがなく、後続車両に確実に先行車両に追いついた
ことを知らせることができ、より安全性を高めたガイド
ライトシステムを提供でき、しかも無駄な点灯を少なく
できる。
【0088】また、本発明において、前記第1の点灯制
御による点灯と、前記第2の点灯制御による点灯は、光
色、輝度、色温度、発光部の数、発光部の形状、光源の
いずれかが異なった発光をさせることにすれば、確実且
つ容易に第1の点灯と第2の点灯を区別することがで
き、先行車両の存在を確実に把握できるだけでなく、先
行車両を認識した場合にでも、対向車の接近警報とを確
実に区別でき、より安全性の高いガイドライトシステム
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るガイドライトシス
テムの概略構成図である。
【図2】同上のガイドライトシステムにおける点灯制御
を示す説明図である。
【図3】本発明の別な実施の形態に係るガイドライトシ
ステムの概略構成図である。
【図4】本発明のさらに別な実施の形態に係るガイドラ
イトシステムにおける点灯制御を示す説明図である。
【図5】本発明のさらに別な実施の形態に係るガイドラ
イトシステムにおける点灯制御を示す説明図である。
【図6】本発明のさらに別な実施の形態に係るガイドラ
イトシステムにおける点灯制御を示す説明図である。
【図7】本発明のさらに別な実施の形態に係るガイドラ
イトシステムにおける点灯制御を示す説明図である。
【図8】本発明のさらに別な実施の形態に係るガイドラ
イトシステムにおける点灯制御を示す説明図である。
【図9】従来例であるガイドライトシステムの概略構成
図である。
【図10】同上のガイドライトシステムにおける点灯制
御を示す説明図である。
【符号の説明】
1 検知部 2 制御部 4 車両 4a 先行車両 4b 第1の後続車両 4c 第2の後続車両 301,302,…,314,315 発光部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路の進行方向に沿って配設された複数
    の発光部と、 前記複数の発光部の発光状態を個別に制御できる制御部
    と、 道路に沿って設置され、車両の存在及び速度を検出する
    検知部とを備え、 前記制御部は、車両の走行に伴って走行位置の前方にあ
    る1若しくは複数の発光部を順次発光させる第1の点灯
    制御と、 当該車両の走行に伴って走行位置の側方又は後方の少な
    くとも一方にある発光部を順次発光させる第2の点灯制
    御とを行うことを特徴とするガイドライトシステム。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、ガイドライトシステムの
    設置区間内に存在する車両毎に、前記第1の点灯制御及
    び前記第2の点灯制御が可能であると共に、前記車両毎
    に、前記第2の点灯制御の開始又は停止を行なう切替手
    段を備えたことを特徴とする請求項1記載のガイドライ
    トシステム。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、ガイドライトシステムの
    設置区間内に2台の車両が存在する場合に、先行車両に
    ついて前記第2の点灯制御を行うことを特徴とする請求
    項2記載のガイドライトシステム。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、検知部を通過する先行車
    両と後続車両の時間差が基準値以下の場合に、先行車両
    について前記第2の点灯制御を行うことを特徴とする請
    求項2又は3記載のガイドライトシステム。
  5. 【請求項5】 前記基準値は、前記先行車両の検出速度
    に応じて決定されることを特徴とする請求項4記載のガ
    イドライトシステム。
  6. 【請求項6】 前記制御部は、先行車両の検出速度が、
    当該先行車両の通過後に検知された後続車両の検出速度
    よりも等しいか若しくは小さい場合に、先行車両につい
    て前記第2の点灯制御を行うことを特徴とする請求項
    2、3、4又は5記載のガイドライトシステム。
  7. 【請求項7】 前記制御部は、先行車両における前記第
    2の点灯制御による点灯位置と、後続車両における前記
    第1の点灯制御による点灯位置との間隔が、基準間隔以
    下にならないように点灯制御することを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5又は6記載のガイドライトシステ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記後続車両における第1の点灯制御に
    よる点灯速度を、前記先行車両の検出速度以下に制御す
    ることにより、先行車両における前記第2の点灯制御に
    よる点灯位置と後続車両における前記第1の点灯制御に
    よる点灯位置との間隔を、前記基準間隔以下に維持する
    ことを特徴とする請求項7記載のガイドライトシステ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記第1の点灯制御による点灯と、前記
    第2の点灯制御による点灯は、光色、輝度、色温度、
    数、形状のいずれかが異なった発光をすることを特徴と
    する請求項1乃至8の何れかに記載のガイドライトシス
    テム。
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Cited By (10)

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