JP2001283257A - 仮想空間疑似体験システム - Google Patents

仮想空間疑似体験システム

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JP2001283257A
JP2001283257A JP2000099176A JP2000099176A JP2001283257A JP 2001283257 A JP2001283257 A JP 2001283257A JP 2000099176 A JP2000099176 A JP 2000099176A JP 2000099176 A JP2000099176 A JP 2000099176A JP 2001283257 A JP2001283257 A JP 2001283257A
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JP2000099176A
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Hiroshi Ono
浩史 小野
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】体験者に、より高い臨場感を与えたい。 【解決手段】ステップ101で仮想モデルハウス内に登
場させる人物の二次元映像データを取得し、ステップ1
02で人物の仮想モデルハウス内における位置を決定
し、ステップ103で各人物の寸法を決定し、ステップ
104で各貼付用面に人物の二次元映像データを貼り付
け、ステップ105で体験者の視点位置を取得し、ステ
ップ106で体験者の視線方向が貼付用面に直交するよ
うに各貼付用面を回転させ、ステップ107で仮想モデ
ルハウスのデータと人物の二次元映像データが貼り付け
られた貼付用面とを合成し、ステップ108で仮想モデ
ルハウスのデータを立体表示プログラムを利用してスク
リーンに立体表示する。仮想モデルハウス内の人物の視
点に体験者の視点を移動させる場合には、ステップ11
3で人物が貼り付けられた貼付用面の位置及び向きを取
得し体験者の視点をそこに移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所定空間の三次
元仮想空間映像を立体表示プログラムを利用してスクリ
ーン等に表示し、それを体験者に例えば立体用偏光眼鏡
を通じて見せることにより、体験者に三次元仮想空間を
疑似体験させるようになっている仮想空間疑似体験シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、三次元CADデータとして蓄
積されている例えば住宅の居住空間等の三次元空間がス
クリーン裏側に存在すると仮定して、スクリーン表側の
所定距離離れた位置からスクリーン裏側にある仮想的な
住宅を右目だけ及び左目だけで見たときにそれぞれスク
リーンに結ばれる二種類の画像をコンピュータで計算し
て求め、それら右目で見たときの画像と左目で見たとき
の画像とを高速で切り換えて交互に繰り返し大型のスク
リーンに表示するとともに、スクリーン表側の所定距離
離れた位置に立っている体験者には立体用偏光眼鏡を装
着させ、そして、その立体用偏光眼鏡によって、右目で
見たときの画像がスクリーンに表示されているときには
体験者が右目だけで画像を認識し、左目で見たときの画
像がスクリーンに表示されているときには体験者が左目
だけで画像を認識するようにして、体験者に三次元仮想
空間を疑似体験させることができるシステムが存在す
る。
【0003】一方、住宅メーカは、住宅の購入希望者や
購入検討者に自社の住宅を紹介するために、展示場等に
モデルハウスを実際に建築し購入希望者等が実在の住宅
を体感できるようにすることが多い。しかし、モデルハ
ウスは、費用等の関係から、各住宅メーカの代表的な住
宅を数棟建築するだけであるから、購入希望者が実際に
計画している住宅そのものを体感することは現実的には
不可能である。住宅の間取りや内装等は各購入希望者毎
に異なるし、実際に住宅が建築される場所毎に、窓から
見える風景等も異なるからである。
【0004】そこで、上述した疑似体験システムを利用
して、住宅の購入希望者に計画している住宅を疑似体験
してもらうという仮想モデルハウスが提案されている
(特開平9−244522号公報、特開平11ー159
95号公報等参照。)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
仮想空間疑似体験システムにあっては、住宅の居住空間
そのものを疑似体験してもらうというものであり、実際
に生活している状況を疑似体験してもらうという発想が
欠けていた。例えばリビングルームのような空間であれ
ば、壁紙の模様や色、室内に置かれたテーブルやソファ
ー等の家具、窓から見える隣の家、といったものを現実
に基づいてモデリングし、三次元仮想空間データを生成
するということは行われていたが、せいぜいそこまでで
あった。
【0006】本発明者等の考察によれば、より高い臨場
感を体験者に与えるためには、そこで生活するであろう
人物を空間内に置いた状態でその空間を体験者に疑似体
験させることが極めて効果的であるという結論に至っ
た。本発明は、このような結論に基づいてなされたもの
であって、より高い臨場感を体験者に与えることができ
る仮想空間疑似体験システムを提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、立体表示プログラムを利用
して三次元仮想空間データに基づく立体映像を表示し体
験者に見せることにより、前記体験者に三次元仮想空間
を疑似体験させるようになっている仮想空間疑似体験シ
ステムにおいて、前記三次元仮想空間データに人物の二
次元映像データを合成する人物映像データ合成手段と、
前記体験者の視点を前記三次元仮想空間内における前記
人物の視点に変更する視点変更手段と、を備えた。
【0008】上記目的を達成するために、請求項2に係
る発明は、立体表示プログラムを利用して三次元仮想空
間データに基づく立体映像を表示し体験者に見せること
により、前記体験者に三次元仮想空間を疑似体験させる
ようになっている仮想空間疑似体験システムにおいて、
前記三次元仮想空間データ内の任意の位置に貼付用面を
定義する貼付用面定義手段と、前記貼付用面に人物の二
次元映像データを貼り付ける映像データ貼付手段と、前
記二次元映像データが貼り付けられた前記貼付用面を含
む前記三次元仮想空間データを前記立体表示プログラム
を利用して立体表示する立体表示手段と、前記体験者の
視点を前記三次元仮想空間内における前記人物の視点に
変更する視点変更手段と、を備えた。
【0009】請求項3に係る発明は、上記請求項1又は
2に係る発明である仮想空間疑似体験システムにおい
て、人物を撮影しその二次元映像データを取得する映像
データ取得手段を備えた。また、請求項4に係る発明
は、上記請求項1〜3に係る発明である仮想空間疑似体
験システムにおいて、前記貼付用面定義手段は、前記貼
付用面を、前記体験者の視線方向に直交するように定義
するようになっている。
【0010】そして、請求項5に係る発明は、上記請求
項4に係る発明である仮想空間疑似体験システムにおい
て、前記貼付用面定義手段は、前記体験者の視点移動に
伴って前記貼付用面を再定義するようになっている。さ
らに、請求項6に係る発明は、上記請求項1〜5に係る
発明である仮想空間疑似体験システムにおいて、前記三
次元仮想空間は住宅の居住空間である。
【0011】ここで、請求項1に係る発明にあっては、
人物映像合成手段を備えるため、人物の二次元映像デー
タが合成された三次元仮想空間データが、立体表示プロ
グラムを利用して立体表示されることになる。このた
め、体験者は、人物が存在する三次元仮想空間を疑似体
験することができる。そして、合成される人物の映像デ
ータは、空間内のその他の物体とは異なり二次元映像デ
ータであるため、人物の三次元映像データを生成すると
いった面倒な作業が不要である。つまり、三次元映像デ
ータは、一般的に平面の集合体で表現されるため、曲面
を多く含んだ複雑な形状である人体を違和感なく表示す
るためには微少な三角形の集合体として表現しなければ
ならないし、テクスチャマッピングも複雑であるため、
モデリングのための作業に大きな負荷がかかるのである
が、請求項1に係る発明のように人物の二次元映像を用
いることにすれば、そのような負担を避けることがで
き、本システムが設置された場所に訪れた体験者を直ち
に三次元仮想空間に登場させることも可能になるのであ
る。
【0012】さらに、視点変更手段を備えているから、
体験者の視点を、その体験者が見ている仮想空間内に仮
想的に存在する人物の視点に、例えばボタンを押すだけ
で瞬時に移動させる、という使用態様も可能になる。請
求項2に係る発明にあっては、貼付用面定義手段によっ
て定義された貼付用面に、映像データ貼付手段が人物の
二次元映像データを貼り付けられるから、簡単な面定義
とテクスチャマッピングの手法とを用いるだけで、三次
元仮想空間データに人物の二次元映像データを合成する
ことができる。そして、その人物の二次元映像データが
合成された三次元仮想空間データが立体表示手段によっ
て立体表示されると、体験者は、人物の二次元映像を含
んだ三次元仮想空間を疑似体験することができる。
【0013】そして、請求項1に係る発明と同様に、視
点変更手段を備えているから、この請求項2に係る発明
にあっても、体験者の視点を、その体験者が見ている仮
想空間内に仮想的に存在する人物の視点に、例えばボタ
ンを押すだけで瞬時に移動させる、という使用態様が可
能である。また、請求項3に係る発明にあっては、映像
データ取得手段を備えるため、例えば本システムが存在
する場所を訪れた体験者等の二次元映像データを取得し
て三次元仮想空間映像に合成することができる。
【0014】そして、請求項4に係る発明にあっては、
体験者は、三次元仮想空間内に取り込まれた二次元映像
を正面から見ることができるから、最も違和感の少ない
映像を見ることができる。特に、請求項5に係る発明で
あれば、体験者の視点が移動しても、体験者は、三次元
仮想空間内に取り込まれた二次元画像を正面から見るこ
とができるので、視点が移動しても違和感が増大するよ
うなことを避けることができる。
【0015】さらに、請求項6に係る発明にあっては、
より臨場感の高い仮想モデルハウスを提供することがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態の
システム全体の概念を表すシステム構成図であって、本
実施の形態は、本発明に係る仮想空間疑似体験システム
を、仮想モデルハウス疑似体験システム1に適用したも
のである。
【0017】先ず、構成を説明すると、この仮想モデル
ハウス疑似体験システム1は、ワークステーション2を
有し、このワークステーション2には、このシステムの
オペレータが操作するキーボード2A、マウス2B及び
モニタ2Cが接続されるとともに、体験者M1 が仮想モ
デルハウスを疑似体験する際に操作するジョイスティッ
ク3が接続されている。
【0018】また、ワークステーション2には、映像ケ
ーブル4Aを介してプロジェクタ4が接続されていて、
プロジェクタ4は、その投影面に立体用偏光ガラス4B
を備えるとともに、仮想モデルハウスを立体表示するた
めに所定角度傾斜している大型のスクリーン5に画像を
投影可能な位置に設置されている。そして、体験者M1
は、三次元仮想空間を疑似体験する際には、立体用偏光
眼鏡6を装着した状態で、スクリーン5から所定距離離
隔した定位置に立ち、スクリーン5上の映像を見ること
により仮想モデルハウスを体験するようになっておい
り、さらに、ジョイスティック6を操作して仮想モデル
ハウス内を移動できるようになっている。
【0019】この仮想モデルハウス疑似体験システム1
は、ワークステーション2とは別にパーソナルコンピュ
ータ10を有していて、そのパーソナルコンピュータ1
0には、このシステムのオペレータが操作するキーボー
ド10A、マウス10B、モニタ10C及びディジタル
カメラ10Dが接続されるとともに、比較的容量の大き
い外部記憶装置10Eが接続されている。そして、パー
ソナルコンピュータ10は、ネットワーク11を介して
ワークステーション2に接続されている。
【0020】ここで、ワークステーション2は、仮想モ
デルハウスをスクリーンに表示するための処理を実行す
るコンピュータ(可視化用コンピュータ)であるのに対
し、パーソナルコンピュータ10は、仮想モデルハウス
を作成するためのコンピュータ(ディジタル加工用コン
ピュータ)である。なお、体験者M1 が仮想モデルハウ
スを疑似体験できる原理は、従来のシステムと同様であ
る。つまり、スクリーン5の裏側に仮想モデルハウスが
存在するものと仮定し、スクリーン5の表側の体験者M
1 の立ち位置からスクリーン5裏側にある仮想モデルハ
ウスを右目だけ及び左目だけで見たときにそれぞれスク
リーン5に結ばれる二種類の画像をワークステーション
2で計算して求め、それら右目で見たときの画像と左目
で見たときの画像とを立体用偏光ガラス4Bによって高
速で切り換えて交互に繰り返しスクリーン5に表示す
る。そして、右目で見たときの画像がスクリーン5に表
示されているときには、体験者M1 は立体用偏光眼鏡6
によって右目だけで画像を認識し、左目で見たときの画
像がスクリーン5に表示されているときには体験者M1
は立体用偏光眼鏡6によって左目だけで画像を認識する
ことにより、体験者M1 が仮想モデルハウスを疑似体験
するというものである。
【0021】次に、この仮想モデルハウス疑似体験シス
テム1によって、体験者M1 が仮想モデルハウスを疑似
体験するに至るまでの手順について説明する。なお、体
験者M1 は、既に購入を計画している住宅があり、その
購入計画中の住宅の仮想モデルハウスを、本システム1
の設置されている場所に出向いた上で、疑似体験する場
合を想定して以下説明する。
【0022】先ずは、本システムのオペレータが、パー
ソナルコンピュータ10を利用して仮想モデルハウスの
ソリッドモデルを作成する。仮想モデルハウスのソリッ
ドモデルを作成するための三次元データは、住宅を設計
する際に三次元CADデータが得られている場合には、
その三次元CADデータを使用すればよい。なお、三次
元CADデータが存在しない部分(例えば、験者M1
持ち込む予定の家具等)については、オペレータがパー
ソナルコンピュータ10を利用して作成することにな
る。
【0023】仮想モデルハウスのソリッドモデルが得ら
れたら、体験者M1 が予め選択した壁紙の模様や色、床
の素材や色等に基づいて、仮想モデルハウス内の全ての
部分の色を決定する。そして、各部の色が決定された
ら、照明や窓の位置、大きさ、光量に基づいて、各部の
明るさ(明度や輝度)を決定する。明るさまでが求まっ
たら、取り敢えずは、仮想モデルハウスの完成であり、
完成した仮想モデルハウスの三次元データ(三次元仮想
空間データ)は、外部記憶装置10Eに保存される。な
お、ここまでの準備は、体験者M1 が本システム1の設
置場所に出向く前に作成しておくことが望ましい。
【0024】次に、体験者M1 が本システム1の設置場
所に出向き、オペレータに仮想モデルハウスを体験した
い旨を告げると、オペレータは、体験者M1 に、仮想モ
デルハウス内に任意の人物を登場させることを希望する
か否かを問う。図2は、体験者M1 が、自身或いは同伴
した家族を仮想モデルハウス内に登場させることを希望
した場合における本システム1の動作の概要を示すフロ
ーチャートであり、先ず、ステップ101において、仮
想モデルハウス内に登場させる人物の二次元映像データ
を取得する。具体的には、オペレータは、ブルーバック
20を背景にして例えば体験者M1'をディジタルカメラ
10Dで撮影し、その二次元映像データをパーソナルコ
ンピュータ10に入力する。パーソナルコンピュータ1
0に入力された体験者M1 の二次元映像データは、解像
度や色合いを調整した後に、外部記憶装置10Eに保存
される。体験者M1 自身の他に、同伴した家族も仮想モ
デルハウス内に登場させる場合には、同様にして、家族
の二次元映像データを取得して外部記憶装置10Eに保
存する。
【0025】次に、ステップ102に移行し、人物の仮
想モデルハウス内における位置を、体験者M1 に決定し
てもらう。例えば、自身はリビングの窓の近くに、妻は
キッチンの流し台の正面に、子供はソファーの横に、と
いった具合である。各人物の位置が決定されたら、ステ
ップ103に移行し、今度は各人物の寸法を決定する。
具体的には、人物の二次元映像データを貼り付けるため
の面(貼付用面)の高さ及び幅を、各人物の体格(身
長)等に基づいて決定する。
【0026】そして、ステップ104に移行し、各貼付
用面に、既に作成し外部記憶装置10Eに保存しておい
た各人物の二次元映像データを、テクスチャマッピング
の要領で貼り付ける。次いで、ステップ105に移行
し、体験者M1 の視点位置を取得する。体験者M1 が、
これから仮想モデルハウスの疑似体験を行う場合には、
体験者M1 の疑似体験開始位置が視点位置として取得さ
れるし、既に疑似体験を開始しており体験者M1 の視点
位置がジョイスティック3を操作することにより移動し
ている場合にはその移動後の視点位置が取得される。
【0027】次いで、ステップ106に移行し、ステッ
プ104で人物の二次元映像データが貼り付けられてい
る貼付用面を体験者M1 が見たときの視線方向が、貼付
用面に直交するように、各貼付用面を、その幅方向中心
を通る鉛直軸を中心として回転させる。なお、貼付用面
を体験者M1 が見たときの視線方向は、体験者M1 の視
点位置と貼付用面の幅方向中心位置とを結ぶことにより
求まる。
【0028】そして、ステップ107に移行し、外部記
憶装置10Eからワークステーション2の内部記憶装置
に読み込んだ仮想モデルハウスのデータと、人物の二次
元映像データが貼り付けられた貼付用面とを合成する。
このステップ107における合成処理は、体験者M1
視点位置から遠い順番で仮想モデルハウス内の各部位及
び貼付用面を、ワークステーション2のVRAMに書き
込むことにより行われる。
【0029】そして、ステップ108に移行し、ステッ
プ107における合成処理が完了した仮想モデルハウス
のデータを立体表示プログラムを利用してスクリーン5
に表示する。これにより、体験者M1 は、人物の二次元
映像が合成された仮想モデルハウスを疑似体験すること
ができる。また、体験者M1 は、手元にあるジョイステ
ィック3を操作することにより、仮想モデルハウス内の
位置を移動したり、位置はそのままで向きを変えたりす
ることができるとともに、ジョイスティック3に備えら
れたボタンを押すと、自己の視点を、仮想モデルハウス
内に仮想的に存在する人物の視点に自動的に変更できる
ようになっている。
【0030】そこで、ステップ109に移行し、ジョイ
スティック3の操作状況に基づき体験者M1 の視点位置
が移動しているか否かを判断し、移動している場合に
は、ステップ105に戻って上述した処理を繰り返し実
行する。ステップ109の判定が「NO」の場合には、
ステップ110に移行し、今度は、ジョイスティック3
の操作状況に基づき体験者M1 の視点位置はそのままで
向きだけが変更されたか否かを判断し、ステップ110
の判定が「YES」となったら、ステップ111に移行
し、体験者M1 の向きの変更に応じた視野範囲の移動に
対応するべく、スクリーン5に表示されている仮想モデ
ルハウスを回転させる。ステップ111の処理を終えた
ら、ステップ109に戻る。
【0031】これに対し、ステップ110の判定が「N
O」の場合には、ステップ112に移行し、体験者M1
がジョイスティック3に備えられたボタンを押すことに
より人物の視点に自己の視点を移動させることを希望し
ているか否かを判断する。このステップ112の判定が
「NO」の場合にはステップ109に戻る。よって、ス
テップ109、110及び112のいずれかの判定が
「YES」となるまで待機状態となる。
【0032】そして、ステップ112の判定が「YE
S」となったら、ステップ113に移行し、体験者M1
が視点の移動を希望している人物が貼り付けられた貼付
用面の位置及び向きを取得し、体験者M1 の視点をその
貼付用面の位置及び向きに基づいて設定する。つまり、
選択された人物の視点に、体験者M1 の視点が移動した
ものとする。なお、仮想モデルハウス内に仮想的に存在
する人物が一人の場合には体験者M1 はその人物を選択
したことは明らかであるが、仮想的に存在する人物が複
数の場合には、例えば、人物が複数であっても対応可能
にジョイスティック3に複数のボタンを設けることによ
り、或いは、視点の移動をボタンを押すことにより選択
した後にジョイスティック3を操作して移動先の人物を
選択することにより、体験者M1 によって選択された人
物を区別するようにしてもよい。
【0033】次いで、ステップ114に移行し、ステッ
プ112で位置等が取得された貼付用面以外の貼付用面
を、ステップ106における処理と同様に、体験者M1
が見たときの視線方向が、貼付用面に直交するように、
各貼付用面を、その幅方向中心を通る鉛直軸を中心とし
て回転させる。そして、ステップ107に戻り、上述し
た処理を再び実行する。なお、視点の移動先となった貼
付用面は、仮想モデルハウス内に表示すると体験者M1
の視点と貼付用面とが重なってしまうため、ステップ1
14からステップ107に移行した場合には、その視点
の移動先となった貼付用面は合成処理から外して仮想モ
デルハウス内に登場しないようにすることが望ましい。
【0034】図3は、本実施の形態の具体的な動作を説
明するための仮想モデルハウス30の平面図であり、住
宅内部のうち、リビング・ダイニングルームを示してい
る。なお、仮想モデルハウス30内には、キッチンカウ
ンタ31、食卓32、椅子33、ソファー34、テーブ
ル35が置かれており、また、壁面にはドア36、37
及び窓38が設けられている。
【0035】今、体験者M1 がA位置に仮想的に存在
し、その視野範囲がL1 及びL2 で挟まれた角度θの範
囲にあるものとする。そして、ステップ102、103
の処理によって、仮想モデルハウス30内に貼付用面4
1、42及び43を設定しており、ステップ104の処
理によって各貼付用面には人物の二次元映像データが貼
り付けられているものとする。
【0036】かかる状況でステップ105の処理が実行
されると、体験者M1 の視点位置としてA位置の座標が
取得されるから、ステップ106では、各貼付用面41
〜43を体験者M1 が見たときの視線は図3中に一点鎖
線L3 、L4 、L5 のようになるから、それら視線
3 、L4 、L5 が各貼付用面41〜43に直交するよ
うに貼付用面41〜43を回転させる。従って、各貼付
用面41〜43のそれぞれは、図3中にaで示すような
姿勢になる。
【0037】このため、A位置に仮想的に存在する体験
者M1 は、その視野範囲に貼付用面42及び43を含ん
でいるから、それら貼付用面42、43にマッピングさ
れている人物の映像を仮想モデルハウス内に見ることが
できる。すると、体験者は、自身や家族等のように大き
さ等を良く知っている人物と対比しつつ仮想モデルハウ
スを疑似体験できるから、現実に近い従ってより臨場感
の高い疑似体験ができるのである。
【0038】この状態で体験者M1 がジョイスティック
3を操作して自身の見ている方向を変え、例えば自身の
右側にある窓38の方を見ようとすると、ステップ11
0の判定が「YES」となってステップ111の処理が
実行され、スクリーン5に表示されている仮想モデルハ
ウスが向かって左方向に回転する。すると、今度は貼付
用面41が体験者M1 の視野範囲に入ってくるから、そ
の貼付用面41にマッピングされている人物の映像を見
るようになる。
【0039】さらに、体験者M1 がジョイスティック3
を操作して、仮想的に立っている位置を図3のB位置に
移動したものとする。すると、ステップ109の判定が
「YES」となって、ステップ105に戻り、そのB位
置の座標が視点位置として取得され、続いてステップ1
06の処理が実行される結果、破線で示す視線L8 、L
9 、L10が各貼付用面41〜43に直交するように貼付
用面41〜43を回転させる。従って、各貼付用面41
〜43のそれぞれは、図3中にbで示すような姿勢にな
る。よって、ステップ107、108の処理が実行され
れば、B位置に仮想的に存在する体験者M1 は、L6
びL7 で挟まれた視野範囲に貼付用面41及び42を含
んでいるから、それら貼付用面41、42にマッピング
されている人物の映像を仮想モデルハウス内に見ること
ができ、A位置に仮想的に存在していた場合と同様に、
より臨場感の高い疑似体験ができる。
【0040】またさらに、体験者M1 がジョイスティッ
ク3に備えられたボタンを押すことにより貼付用面41
に貼り付けられている人物の視点に自己の視点を移動さ
せることを希望したとすると、ステップ112の判定が
「YES」となり、ステップ113で、図3中にaで示
すような姿勢にある貼付用面41の位置と向きとが取得
され、体験者M1 の視点がそこに移動するとともに、ス
テップ114で、他の貼付用面42、43の向きが、貼
付用面41の位置にある体験者M1 の視点から伸びる視
線に直交するようになった後に、ステップ107、10
8の処理が実行される。よって、体験者M1 の視点が瞬
間的に貼付用面41に貼り付いていた人物の視点に移動
するとともに、スクリーン5に表示される仮想モデルハ
ウス30もその移動後の視点を中心としたものに変更さ
れることになるから、体験者M1は、視点の移動前に自
身が仮想的に立っていた場所を視野範囲の中心にして見
ることになる。換言すれば、体験者M1 は、貼付用面4
1に貼り付けられている人物と視点が入れ代わったよう
な疑似体験をすることができる。
【0041】このように、本実施の形態にあっては、仮
想モデルハウス内に人物の二次元映像データを登場させ
るようにしたため、より臨場感の高い疑似体験を体験者
1に提供することができる。しかも、人物の映像は二
次元映像であるため、この仮想モデルハウス疑似体験シ
ステム1が設置されている場所に出向いた体験者M1
その家族を、長時間待たせることなく仮想モデルハウス
内に登場させることができる。
【0042】また、人物の二次元映像データを貼り付け
た貼付用面41〜43の向きを、体験者M1 の視線方向
に直交するようにしているため、二次元の映像データで
あっても大きな違和感を体験者M1 に与えないで済むと
いう利点もある。さらに、体験者M1 の視点を、仮想モ
デルハウス30内に仮想的に存在する人物の視点に簡単
に移動できるようにしたため、その仮想的に存在する人
物の視点で仮想モデルハウス30を直ぐさま体感できる
という利点もある。
【0043】ここで、本実施の形態にあっては、ステッ
プ102〜107の処理が人物映像データ合成手段に対
応し、また、ステップ102、103、106の処理が
貼付用面定義手段に対応し、ステップ104の処理が映
像データ貼付手段に対応し、ステップ108の処理が立
体表示手段に対応し、ステップ113の処理が視点変更
手段に対応し、ディジタルカメラ10D及びステップ1
01の処理が映像データ取得手段に対応する。
【0044】なお、上記実施の形態にあっては、本発明
に係る仮想空間疑似体験システムを仮想モデルハウス疑
似体験システム1に適用した場合について説明したが、
本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、住
宅以外の三次元仮想空間(例えば、店舗、事務所、街
等)であってもよい。また、ディジタルカメラ10Dを
利用して人物の映像を取得するようにしているが、これ
に限定されるものではなく、例えば、写真をイメージス
キャナで読み込んで人物の映像を取得する構成であって
もよいし、場合によってはインターネット等のネットワ
ークを通じて別の場所に居る人物の映像を取得するよう
にしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
三次元仮想空間内に人物の二次元映像を登場できるよう
にしたため、体験者に、より高い臨場感を与えることが
できるし、しかも、体験者の視点を三次元仮想空間内に
存在する人物の視点に変更できるようにしたから、その
人物の視点で三次元仮想空間を容易に体感できるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のシステム構成図であ
る。
【図2】実施の形態の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図3】実施の形態の動作を説明する仮想モデルハウス
の平面図である。
【符号の説明】
1 仮想モデルハウス疑似体験システム 2 ワークステーション 3 ジョイスティック 4 プロジェクタ 5 スクリーン 10 パーソナルコンピュータ 10D ディジタルカメラ 30 仮想モデルハウス 41〜43 貼付用面 M1 体験者

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体表示プログラムを利用して三次元仮
    想空間データに基づく立体映像を表示し体験者に見せる
    ことにより、前記体験者に三次元仮想空間を疑似体験さ
    せるようになっている仮想空間疑似体験システムにおい
    て、 前記三次元仮想空間データに人物の二次元映像データを
    合成する人物映像データ合成手段と、前記体験者の視点
    を前記三次元仮想空間内における前記人物の視点に変更
    する視点変更手段と、を備えたことを特徴とする仮想空
    間疑似体験システム。
  2. 【請求項2】 立体表示プログラムを利用して三次元仮
    想空間データに基づく立体映像を表示し体験者に見せる
    ことにより、前記体験者に三次元仮想空間を疑似体験さ
    せるようになっている仮想空間疑似体験システムにおい
    て、 前記三次元仮想空間データ内の任意の位置に貼付用面を
    定義する貼付用面定義手段と、前記貼付用面に人物の二
    次元映像データを貼り付ける映像データ貼付手段と、前
    記二次元映像データが貼り付けられた前記貼付用面を含
    む前記三次元仮想空間データを前記立体表示プログラム
    を利用して立体表示する立体表示手段と、前記体験者の
    視点を前記三次元仮想空間内における前記人物の視点に
    変更する視点変更手段と、を備えたことを特徴とする仮
    想空間疑似体験システム。
  3. 【請求項3】 人物を撮影しその二次元映像データを取
    得する映像データ取得手段を備えた請求項1又は請求項
    2記載の仮想空間疑似体験システム。
  4. 【請求項4】 前記貼付用面定義手段は、前記貼付用面
    を、前記体験者の視線方向に直交するように定義する請
    求項1乃至請求項3のいずれかに記載の仮想空間疑似体
    験システム。
  5. 【請求項5】 前記貼付用面定義手段は、前記体験者の
    視点移動に伴って前記貼付用面を再定義する請求項4記
    載の仮想空間疑似体験システム。
  6. 【請求項6】 前記三次元仮想空間は住宅の居住区間で
    ある請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の仮想空間
    疑似体験システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101817171B1 (ko) * 2010-10-14 2018-01-11 톰슨 라이센싱 3d 비디오 시스템을 위한 원격 제어 디바이스

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