JP2001282054A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001282054A
JP2001282054A JP2000101587A JP2000101587A JP2001282054A JP 2001282054 A JP2001282054 A JP 2001282054A JP 2000101587 A JP2000101587 A JP 2000101587A JP 2000101587 A JP2000101587 A JP 2000101587A JP 2001282054 A JP2001282054 A JP 2001282054A
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recording
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JP2000101587A
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English (en)
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Junji Nakai
順二 中井
Masanori Katsuki
政徳 香月
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給紙トレイからの記録紙の給送開始時から記
録紙が定着ローラに達するまでの間に、定着ローラの温
度が、記録紙の給送開始時のリロード温度よりも高い定
着温度となるように、定着ローラの温度と記録紙の給紙
タイミングを制御する画像形成装置において、より一層
の省エネルギー化を達成する。 【解決手段】 給紙トレイ19A,19B,19C,又
は19Dから給送される記録紙のなかから、リロード温
度が低くなる向きの記録紙を選択して給送し、その記録
紙にトナー像を転写し、次いでそのトナー像を定着装置
55によって定着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙手段の記録紙
積載部から給送された記録紙に、画像記録手段によって
トナー像を形成し、そのトナー像を定着装置によって定
着する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子複写機、プリンタ、ファクシミリ、
或いはこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機な
どとして構成される上記形式の画像形成装置は従来より
周知である。この形式の画像形成装置においては、定着
装置として、定着部材を有し、その定着部材の温度を、
温度検知手段の検知結果に基づいて制御し、熱と圧力の
作用によって、トナー像を記録紙上に定着する形式の装
置が広く採用されている。
【0003】かかる画像形成装置の省エネルギー化を達
成するため、従来より各種の構成が提案され、ないしは
実用化されている。例えば、定着動作時よりも定着部材
の温度を低く保った低電力モードからの起動後や、画像
形成装置の電源投入による起動後に、記録紙積載部から
最初に給送される記録紙の給送開始時から、その記録紙
が定着部材に達するまでの間に、定着部材の温度が定着
可能な定着温度となるように、記録紙の給送開始タイミ
ングと、定着部材の温度を制御する画像形成装置が提案
されている(特開平6−202396号公報及び特開平
6−318010号公報参照)。画像形成装置の起動後
に、給紙手段の記録紙積載部から記録紙が最初に送り出
されるときの定着部材の温度はリロード温度と称せら
れ、このリロード温度は、トナー像の定着が行われると
きの定着温度よりも低く設定される。
【0004】また、さらなる低エネルギー化を図る目的
で、記録紙のサイズや記録紙が搬送されるときの記録紙
の向きなどに応じて、リロード温度を切り替える方法が
上記各公報に記載されている。
【0005】ところが、従来提案されている上記構成だ
けでは、充分な省エネルギー化を達成することは困難で
ある。
【0006】また、画像形成装置の省エネルギー化を達
成する目的で、トナー像の定着が行われるときの定着部
材の温度が、記録紙のサイズとその向きに対応する目標
温度となるように、定着部材の温度を制御する画像形成
装置も公知である。例えば、大サイズの記録紙上のトナ
ー像を定着するときの定着部材の温度よりも、小サイズ
の記録紙上のトナー像を定着するときの定着部材の温度
が低くなるように、定着部材の温度を制御するのであ
る。これにより、定着装置で消費される電力を下げるこ
とが可能である。ところが、この構成だけでは、消費電
力の低下効果に限度があり、充分な省エネルギー化を達
成することは困難である。
【0007】さらに、本発明者の検討の結果、記録紙を
連続して給送する連続通紙時に、その枚数によって、記
録紙を縦向きで搬送する方が、記録紙を横向きで搬送す
るよりも、定着装置の消費電力を低く抑えることができ
る場合と、逆にその消費電力が増大する場合とのあるこ
とが明らかとなった。従って、上述した従来の各構成を
採用するだけでは、省エネルバー化の達成には限度があ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、定着部材がリロード温度となったときに記録紙の給
送を開始する画像形成装置において、より一層の省エネ
ルギー化を達成できる画像形成装置を提供することにあ
る。
【0009】本発明の第2の目的は、記録紙のサイズと
その向きに応じて、トナー像定着時の定着部材の目標温
度を設定する画像形成装置において、より一層の省エネ
ルギー化を達成できる画像形成装置を提供することにあ
る。
【0010】本発明の第3の目的は、連続通紙枚数が多
いときも、また、これが少ないときも、省エネルギー化
を達成できる画像形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の目
的を達成するため、画像データを少なくとも1頁分記憶
する記憶手段と、記録紙が積載される複数の記録紙積載
部を有していて、該記録紙積載部から記録紙を給送する
給紙手段と、前記記憶手段から読み出された画像データ
を前記記録紙積載部から給送された記録紙にトナー像と
して記録する画像記録手段と、記録紙に形成されたトナ
ー像を、熱と圧力の作用により該記録紙に定着する定着
部材と、該定着部材の温度を検知する温度検知手段と、
該温度検知手段の検知結果に基づいて前記定着部材の温
度を制御する温度制御手段とを具備し、前記記録紙積載
部からの記録紙の給送開始時から該記録紙が前記定着部
材に達するまでの間に、該定着部材の温度が、当該記録
紙の給送開始時のリロード温度よりも高い定着可能な定
着温度に上昇するように、該定着部材の温度が制御され
ると共に、前記各記録紙積載部に積載された記録紙のサ
イズとその向きとに少なくとも対応したリロード温度が
設定される画像形成装置において、前記給紙手段から給
送されるべきサイズの記録紙のなかから、リロード温度
が低くなる向きの記録紙を選択して決定する手段と、選
択された記録紙に、その向きと同一の向きの1頁分のト
ナー像が形成されるように、前記記憶手段から画像デー
タを読み出す際の読み出しアドレスを変換する変換手段
とを具備することを特徴とする画像形成装置を提案する
(請求項1)。
【0012】また、本発明は、上記第2の目的を達成す
るため、画像データを少なくとも1頁分記憶する記憶手
段と、記録紙が積載される複数の記録紙積載部を有して
いて、該記録紙積載部から記録紙を給送する給紙手段
と、前記記憶手段から読み出された画像データを前記記
録紙積載部から給送された記録紙にトナー像として記録
する画像記録手段と、記録紙に形成されたトナー像を、
熱と圧力の作用により該記録紙に定着する定着部材と、
該定着部材の温度を検知する温度検知手段と、該温度検
知手段の検知結果に基づいて前記定着部材の温度を制御
する温度制御手段とを具備し、トナー像の定着時の定着
部材の温度が、該定着部材に給送される記録紙のサイズ
と向きに応じた目標温度となるように、該定着部材の温
度を制御する画像形成装置において、前記給紙手段から
給送されるべきサイズの記録紙のなかから、前記目標温
度が低くなる向きの記録紙を選択して決定する手段と、
選択された記録紙に、その向きと同一の向きの1頁分の
トナー像が形成されるように、前記記憶手段から画像デ
ータを読み出す際の読み出しアドレスを変換する変換手
段とを具備することを特徴とする画像形成装置を提案す
る(請求項2)。
【0013】さらに、本発明は、上記第3の目的を達成
するため、画像データを少なくとも1頁分記憶する記憶
手段と、記録紙が積載される複数の記録紙積載部を有し
ていて、該記録紙積載部から記録紙を給送する給紙手段
と、前記記憶手段から読み出された画像データを前記記
録紙積載部から給送された記録紙にトナー像として記録
する画像記録手段と、記録紙に形成されたトナー像を、
熱と圧力の作用により該記録紙に定着する定着部材と、
該定着部材の温度を検知する温度検知手段と、該温度検
知手段の検知結果に基づいて前記定着部材の温度を制御
する温度制御手段とを具備する画像形成装置において、
前記給紙手段から給送されるべきサイズの記録紙のなか
から、記録紙の連続通紙枚数に応じて記録紙の向きを選
択して決定する手段と、選択された記録紙に、その向き
と同一の向きの1頁分のトナー像が形成されるように、
前記記憶手段から画像データを読み出す際の読み出しア
ドレスを変換する変換手段とを具備することを特徴とす
る画像形成装置を提案する(請求項3)。
【0014】また、上記請求項3に記載の画像形成装置
において、連続通紙枚数が予め決められた所定枚数以下
であるときは、記録紙の短辺が該記録紙の搬送方向に対
して直交する縦向きの記録紙を選択し、連続通紙枚数が
前記所定枚数よりも多いときは、記録紙の長辺が該記録
紙の搬送方向に対して直交する横向きの記録紙を選択す
るように構成されていると有利である(請求項4)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0016】先ず、後述する本発明の各具体的構成例に
共通する画像形成装置の構成と作用を明らかにする。図
1は複写機とプリンタとファクシミリの機能を備えた画
像形成装置の一例を示す概略垂直断面図である。ここに
示した画像形成装置は、後述するユニットや装置を収容
した画像形成装置本体1と、その上に搭載された自動原
稿送り装置100を有している。
【0017】自動原稿送り装置100は、その原稿給紙
台101上に積載された図1には示していない原稿を1
枚ずつ画像形成装置本体1の上部に位置するコンタクト
ガラス10上に給送し、その原稿の画像読み取り後に、
当該原稿を排紙トレイ105上に排出するように構成さ
れている。
【0018】原稿給紙台101上の原稿は、図示してい
ないサイドフェンスによって幅方向を揃えられ、給紙ロ
ーラ102によって一番下の原稿から分離され、搬送ベ
ルト103によってコンタクトガラス10上に給紙され
る。また、原稿給紙台101から送り出された原稿が搬
送される搬送部107には、原稿幅検知センサ108と
原稿長さ検知センサ109が設けられており、これらの
センサ108,109によって、原稿給紙部101から
コンタクトガラス10に送られる原稿のサイズと、その
向きが検知される。コンタクトガラス10上で画像を読
み取られた原稿は、搬送ベルト103及び排紙ローラ1
04によって排紙トレイ105上に排紙される。
【0019】図2に示すように、自動原稿送り装置10
0は、一対のヒンジ81,82を介して画像形成装置本
体1に回動開閉可能に支持され、ヒンジ81の近傍の画
像形成装置本体1の上面には爪83が設けられている。
また自動原稿送り装置100には、リフトアップ検知セ
ンサ85と原稿検知タイミングセンサ86が設けられ、
リフトアップ検知センサ85は、自動原稿送り装置10
0が図1に示すように閉じられているときに,爪83を
検知してオン状態となり、図2に示すように自動原稿送
り装置100が開いているときにオフ状態になる。一
方、原稿検知タイミングセンサ86は、後述する原稿サ
イズ検知センサによりコンタクトガラス10上にある原
稿のサイズを検知するタイミングを制御するために設け
られており、自動原稿送り装置100の開放角度が所定
角度以内になると、爪83を検知してオン状態となる。
この所定角度はわずかな角度であり、オペレータが手で
自動原稿送り装置100を開くと、リフトアップ検知セ
ンサ85と原稿検知タイミングセンサ86の両方がオフ
状態となる。
【0020】自動原稿送り装置100を図2に示すよう
に開き、原稿Dを鎖線で示したようにコンタクトガラス
10上に手操作によって載置してセットすることもでき
る。その際、原稿Dの縁を端面スケール87,88に当
てて当該原稿Dをコンタクトガラス10上に位置決めす
ることができる。
【0021】図3に示すように、コンタクトガラス10
の下方には、原稿サイズ検知センサ91,92,93が
設けられ、各原稿サイズ検知センサ91,92,93
は、そのうちの1つを示す図4から明らかなように、1
個の発光ダイオード91aから発せられた光を3ビーム
に分散させ、コンタクトガラス10を透過してコンタク
トガラス10上の原稿面で反射した反射光のみを3個の
受光素子91bのそれぞれで受光する反射型のセンサと
して構成されている。原稿サイズ検知センサ91,9
2,93は常に作動しており、その各受光素子では、コ
ンタクトガラス10上の原稿を検出したときにはオン状
態となり、原稿を検出していないときにはオフ状態とな
っている。例えば、図3に鎖線で示した原稿Dが、手操
作でコンタクトガラス10上にセットされたときは、2
つの原稿サイズ検知センサ92,93の受光素子に原稿
面で反射した光が入射し、これによってコンタクトガラ
ス10に原稿が存在することと、その原稿のサイズ(図
3の例ではA4サイズ)とその向きを検知することがで
きる。
【0022】図1に示すように、画像形成装置本体1に
は、前述のコンタクトガラス10と光学走査系とを有す
るスキャナ2が設けられ、光学走査系は、露光ランプ1
1、第1ミラー12、第2ミラー13、第3ミラー1
4、レンズ15、フルカラーCCD16より成る光電変
換装置とを有している。露光ランプ11と第1ミラー1
2は、原稿画像の読み取り時に図示していないステッピ
ングモータによって、一定の速度で副走査方向、すなわ
ち図1における右方に移動し、このとき露光ランプ11
からの光によってコンタクトガラス10上の原稿の画像
が照明される。また第2ミラー13と、第3ミラー14
も、ステッピングモータによって、露光ランプ11及び
第1ミラー12の速度の1/2の速度で副走査方向に移
動し、原稿からの光が第1乃至第3ミラー12,13,
14で反射してレンズ15を通り、これによって原稿画
像がフルカラーCCD16の受光面に結像され、光電変
換される。
【0023】フルカラーCCD16により、赤、緑、及
び青の各色に分離された画像信号は、後述するようにA
/D変換された後に各種の画像処理がなされる。
【0024】また、画像形成装置本体1内には、記録紙
にトナー像を記録する画像記録手段3と、定着装置55
とが設けられ、本例の画像記録手段3は次のように構成
されている。
【0025】この画像記録手段3は、像担持体の一例で
ある感光体30と、書き込みユニット4と、感光体30
のまわりに設けられた各種ユニットとを具備している。
書き込みユニット4は、レーザ出力ユニット20、fθ
レンズ21、ミラー22を有し、レーザ出力ユニット2
0は、図には示していないが、レーザ光源の一例である
レーザダイオードと、ポリゴンミラーと、ポリゴンモー
タとを有している。
【0026】一方、感光体30は、画像形成動作時に、
図1における時計方向に回転駆動され、このとき帯電装
置5によって感光体表面が所定の極性に均一に帯電され
る。レーザ出力ユニット20からは、スキャナ2によっ
て読み取られた画像情報に応じて光変調された黒信号の
レーザ光が出射し、上述のように帯電された感光体表面
にそのレーザ光が照射される。これにより、感光体30
上に静電潜像が形成される。
【0027】この静電潜像は、黒現像装置32によっ
て、黒色のトナー像として可視像化される。また、感光
体のまわりには、赤信号の画像を書き込むためのLED
書き込みユニット31が設けられ、これによって感光体
上に形成された静電潜像は、赤現像装置33により赤色
トナー像として可視像化される。このようにして感光体
上に形成されたトナー像は、次に説明する給紙手段から
給送された記録紙上に図示していない転写装置の作用に
より転写される。トナー像が転写された記録紙は、搬送
装置54によって、定着装置55に搬送される。トナー
像転写後に感光体上に付着する転写残トナーはクリーニ
ング装置6によって除去され、感光体表面の電位が図示
していない除電器によって初期化される。
【0028】次に定着装置55は、定着部材の一例であ
る定着ローラ7と、この定着ローラ7に対して平行に延
び、かつ定着ローラ7に圧接する加圧ローラ8と、定着
ローラ7内に設けられたヒータ17と、定着部材の温度
を検知する温度検知手段を構成するサーミスタ9とを有
し、サーミスタ9は定着ローラ7の周面に当接し、定着
ローラ7は、ヒータ17によって加熱される。かかる定
着ローラ7と加圧ローラ8は、それぞれ図1に矢印で示
した方向に回転駆動され、これらのローラ7,8の間
を、トナー像を担持した記録紙が通過し、このときトナ
ー像に対して熱と圧力が付与され、これによってそのト
ナー像が記録紙上に定着される。定着装置55を通過し
た記録紙は、排紙ローラ56によって搬送されつつ、画
像形成装置本体外の排紙トレイ200上に排出される。
トナー像定着時の定着ローラ7の温度は、トナー像を定
着し得る定着温度に保たれるように制御されるが、この
点については後述する。このように、本例の画像形成装
置は、記録紙に形成されたトナー像を、熱と圧力の作用
によりその記録紙に定着する定着部材と、定着部材の温
度を検知する温度検知手段とを有している。
【0029】画像形成装置本体1の下部には、給紙手段
18が設けられ、ここに例示した給紙手段18は、第1
乃至第4の給紙トレイ19A,19B,19C,19D
より成る複数の記録紙積載部を有し、その各給紙トレイ
に、サイズ或いはセットされた向きの異なる記録紙Pが
それぞれ積載されている。各給紙トレイに積載された記
録紙のうちの1つが選択され、その選択された記録紙の
上面に当接したフィードローラ23が回転駆動され、こ
れによって選択された記録紙の最上位紙が給紙トレイか
ら送り出される。このとき、複数枚の記録紙が同時に送
り出された場合には、分離ローラ対24の作用によっ
て、最上位の記録紙が他の記録紙から分離され、最上位
の記録紙だけが矢印A方向に送り出される。このよう
に、給紙手段18は、記録紙が積載される複数の記録紙
積載部を有していて、選択されたいずれかの記録紙積載
部から、記録紙を1枚ずつ給送する用をなす。
【0030】給紙トレイから送り出された記録紙は、図
1における上方に搬送され、その記録紙の先端がレジス
トセンサ52により検知されてから所定時間後にレジス
トローラ対53に突き当って一旦停止する。次いで副走
査有効期間信号に同期してレジストローラ対53が回転
を開始することにより、記録紙は感光体30に向けて搬
送され、その記録紙上に感光体30上のトナー像が転写
される。
【0031】図5の(a),(b)は記録紙の向きを説
明する図であり、図5の(a)は第2の給紙トレイ19
BにA4サイズの記録紙Pが横向きにセットされた状態
を示し、図5の(b)は第3の給紙トレイ19CにA4
サイズの記録紙Pが縦向きにセットされた状態を示して
いる。この図から判るように、記録紙の長辺P1がその
記録紙の搬送方向Aに対して直交する記録紙Pの向きが
横向きであり、記録紙の短辺P2が記録紙の搬送方向A
に対して直交する記録紙Pの向きが縦向きである。図1
に示した例では、第2及び第3の給紙トレイ19B,1
9Cにそれぞれ上述の如くA4サイズの記録紙が積載さ
れていると共に、第1の給紙トレイ19AにはB5サイ
ズの記録紙Pが縦向きにセットされ、第4の給紙トレイ
19DにはA3サイズの記録紙Pが縦向きにセットされ
ているものとする。
【0032】原稿の向きも全く同様であり、自動原稿送
り装置100によって搬送される原稿の長辺がその搬送
方向に対して直交する原稿の向きが横向きであり、当該
原稿の短辺がその搬送方向に対して直交する原稿の向き
が縦向きである。
【0033】図6及び図7に示すように、各給紙トレイ
19A乃至19Dには、切欠25を有する加圧部材26
がそれぞれ設けられ、各加圧部材26の切欠25の位置
は、各給紙トレイに積載された記録紙Pのサイズとその
向きによって異なっている。一方、画像形成装置本体側
には複数のプッシュスイッチ27が設けられ、給紙トレ
イを画像形成装置本体にセットしたとき、その加圧部材
26の切欠25に合致するプッシュスイッチ以外は、加
圧部材26によって加圧されて引っ込み、当該スイッチ
がオンされる。切欠26に合致したプッシュスイッチは
オフ状態のままである。このときのプッシュスイッチの
オン,オフの組み合せによって各給紙トレイにセットさ
れた記録紙Pのサイズとその向きが検知される。
【0034】図8は、画像形成装置の制御系を示すブロ
ック図である。同図において、操作部コントローラ50
0は、画像形成装置本体の外面部に設けられた液晶やL
EDから成る表示部511の制御、及び入力部512の
各種キーの入力制御を行い、システムコントローラ50
1は、記録紙の給紙、搬送、定着ローラの定着温度制
御、プロセス制御などを行う。また画像処理コントロー
ラ502は、後述する画像制御及びスキャナ2の読み取
り制御を行い、ADFコントローラ503は自動原稿送
り装置100の制御を行う。さらに給紙トレイコントロ
ーラ504は、給紙トレイの制御を行い、FAXコント
ローラ505はファクシミリの送受信の管理、ファイル
管理を行い、プリンタコントローラ506はプリンタデ
ータの受信の管理、ファイル管理を行う。
【0035】図9は、定着ローラ7より成る定着部材の
温度を制御する温度制御手段の一例を示し、システムコ
ントローラ501は、定着ローラ7の表面に当接するサ
ーミスタ9より成る温度検知手段からの温度検知信号に
基づいて、ヒータ17のオン/オフ信号をスイッチング
素子28に出力する。そして、そのスイッチング素子2
8により、商用交流電源29からの電流をヒータ17に
供給するか否か、すなわちその通電のオン,オフを制御
する。ヒータ17への通電によりヒータ17が発熱し、
定着ローラ7が加熱される。このように、ヒータ17
と、スイッチング素子28と、システムコントローラ5
01は、温度検知手段の一例であるサーミスタ9の検知
結果に基づいて、定着部材の一例である定着ローラ7の
温度を制御する温度制御手段の一例を構成している。か
かる温度制御手段により、トナー像の定着時の定着ロー
ラ7の温度が、トナー像を定着し得る定着温度に保たれ
ると共に、画像形成装置の起動後に、定着ローラ7の温
度が後述するように制御される。
【0036】図10は、画像処理コントローラ502の
詳細を示すブロック図である。先に説明したように、自
動原稿送り装置100の作動により、又は手操作によっ
て、コンタクトガラス10上にセットされた原稿Dは、
露光ランプ11により照明され、その反射光がカラーC
CD16に結像されて原稿画像が読み取られる。次い
で、カラーCCD16により、赤、緑及び青に分離され
たアナログの画像信号が信号処理回路601により増幅
されて光量補正され、AD変換器602によりデジタル
の画像信号に変換され、シェーディング補正回路603
によりシェーディング補正され、画像処理部604に送
られる。
【0037】画像処理部604ではMTF補正、γ補
正、黒画像生成、2値処理、多値処理などの画像処理が
施され、黒データとカラーデータがセレクタ605に出
力される。セレクタ605では、画像信号の送り先が、
変倍部606か又は画像メモリコントローラ608かに
切り替えられる。変倍部606を経由した画像信号は変
倍率に合せて拡大縮小され、書き込みユニット4,31
に送られる。画像メモリコントローラ608とセレクタ
605間は、双方向に画像信号を入出力可能な構成とな
っている。また、画像メモリコントローラ608等への
設定や、読み取り部、書き込み部の制御を行うCPU6
09、及びそのプログラムやデータを格納するROM6
10、RAM611を備えている。さらに、CPU60
9は、画像メモリコントローラ608を介して、画像メ
モリ612のデータの書き込み、読み出しが行える。
【0038】画像メモリコントローラ608へ送られた
画像情報は、そのコントローラ608内にある画像圧縮
装置によって画像データを圧縮された後、画像メモリ6
12に送られる。画像圧縮を行うことで限られた画像メ
モリを有効に利用できる。また一度に多くの画像データ
を記憶することができるため、貯えられた画像イメージ
データをページ順に出力することができる。この場合、
画像データを出力する際に、画像メモリ612のデータ
を画像メモリコントローラ608内の伸長装置で順次伸
長しながら出力を行う。出力された画像データは書き込
みユニット4,31に送られ、そのデータに対応した光
が前述のように書き込みユニット4,31から出射し、
これによって感光体上に静電潜像が形成され、その潜像
がトナー像として可視像化される。
【0039】一方、ファクシミリ送信時には、セレクタ
605により、画像メモリ612から読み出された黒デ
ータがFAX用イメージメモリ613に転送される。ま
たファクシミリ受信時には、回線から受信データが復
調、伸長された後にFAX用イメージメモリ613にお
いて展開された後、セレクタ605により書き込みユニ
ット4,31に送られ、そのユニットからの光の出射に
より所定の静電潜像が感光体上に形成され、これがトナ
ー像として可視像化される。
【0040】さらに、プリンタデータ受信時には、その
データがプリンタ用イメージメモリ614において展開
された後、セレクタ605により書き込みユニット4,
31に送られ、そのユニットから出射する光により、感
光体上に静電潜像が形成され、その潜像がトナー像とし
て可視像化される。
【0041】画像メモリは、画像データを少なくとも1
頁分記憶する記憶手段の一例を構成しており、前述の画
像記録手段は、上記記憶手段から読み出された画像デー
タを、記録紙積載部から給送された記録紙に、前述のよ
うにトナー像として記録する用をなす。
【0042】ところで、先に説明したように記録紙上の
トナー像が定着装置55によって定着されるとき、定着
ローラ7は、トナー像の定着に適した定着温度に保たれ
る。これに対し、画像形成動作の行われない低電力モー
ド時には、前述の温度制御手段によって、定着ローラ7
の温度は、上記定着温度よりも低い待機温度に保たれ
る。このような低電力モードからの起動後や、画像形成
装置の電源投入に伴う起動後に、定着ローラ7の温度は
定着温度まで高められ、定着ローラ7の温度が定着温度
に達してから、その定着ローラ7と加圧ローラ8の間に
記録紙Pが通紙され、トナー像の定着が行われる。
【0043】以上が、次に説明する本発明の各具体的構
成例に共通する画像形成装置の構成と作用である。
【0044】ここで、第1の具体的構成例においては、
上述の画像形成装置の起動後の省エネルギー化を図ると
共に、記録紙の給送が開始されるまでの待ち時間を短縮
するために、画像形成装置の起動後、定着ローラ7の温
度が定着温度よりも低いリロード温度となったときに、
いずれかの給紙トレイ19A,19B,19C又は19
Dから記録紙Pを給送し始め、その記録紙が定着ローラ
7に至った時には、その定着ローラ7の温度が定着温度
に達しているように記録紙Pの給送開始タイミングと定
着ローラ7の温度が制御される。画像形成装置の起動後
に、記録紙積載部から最初に送り出される記録紙の給送
開始時から、その記録紙が定着部材に達するまでの間
に、その定着部材の温度が、当該記録紙の給送開始時の
リロード温度よりも高い定着可能な定着温度に上昇する
ように、記録紙の給送開始タイミングが制御されると共
に、定着部材の温度が温度制御手段によって制御される
のである。
【0045】その際、各給紙トレイ19A,19B,1
9C,19Dから給送される記録紙のサイズとその向き
などに応じてその記録紙毎にリロード温度を設定するこ
とが一層の省エネルギー化と待ち時間の短縮に有効であ
る。
【0046】例えば、大サイズの記録紙Pを定着装置5
5に通してトナー像の定着を行う場合と、小サイズの記
録紙Pを定着装置55に通してトナー像を定着する場合
とでは、定着ローラ7から記録紙に奪われる熱量は、後
者の方が少ない。従って、給紙手段18から小サイズの
記録紙を給送する場合には、大サイズの記録紙を給送す
るときよりも、リロード温度を低く設定して、その小サ
イズ記録紙の給送開始タイミングを早めても、トナー像
を支障なく定着することができる。小サイズの記録紙を
給送するときも、大サイズの記録紙を給送する場合と同
じリロード温度に設定すれば、無駄なエネルギーを費や
し、しかも待ち時間が必要以上長くなる。
【0047】また、各給紙トレイ19A,19B,19
C,19Dから定着ローラ7までの記録紙搬送経路長は
異なっているので、定着ローラ7から大きく離れた給紙
トレイから記録紙を給送するときは、定着ローラ7に近
い給紙トレイから記録紙を給送するときよりも、リロー
ド温度を低く設定して、記録紙の給送開始タイミングを
早めてもトナー像を支障なく定着することができる。定
着ローラ7から大きく離れた給紙トレイから送り出され
た記録紙が定着ローラ7に到達するまでの時間は、定着
ローラ7に近い給紙トレイから給送された記録紙が定着
ローラ7に達するまでの時間よりも長くなるので、前者
の給紙トレイから記録紙を給送するときは、後者の給紙
トレイから記録紙を給送する場合よりもリロード温度を
低く設定することができるのである。
【0048】さらに、図11に示すように、例えば同じ
A4サイズの記録紙上のトナー像を定着する場合でも、
その記録紙を縦向きにして搬送したときと、横向きにし
て搬送したときとでは、その各記録紙の幅方向各端部が
定着ローラ7の周面上を通過する定着ローラ長手方向の
位置が相違し、横向きで搬送したときの方が、記録紙の
幅方向端部が定着ローラ7の長手方向端部近傍を通過す
る。しかも定着ローラ7は、その長手方向端部であれば
ある程、放熱の程度が高くなるので、定着ローラ7の端
部に近い程、その温度の上昇に長い時間を必要とする。
従って、記録紙を縦向きで搬送する場合には、これを横
向きで搬送する場合に比べて、リロード温度を低く設定
して、その縦向きの記録紙の給送開始タイミングを早め
ることができる。
【0049】図11における線T1,T2は、リロード
温度を高く設定したときと、低く設定したときの定着ロ
ーラ7の長手方向における温度分布を示しており、A4
サイズの記録紙を横向きで搬送するときは、リロード温
度を高く設定し、その記録紙が定着ローラ7に達したと
き、線T1で示すように、記録紙の幅方向端部が接触す
る定着ローラ部分の温度もトナー像の定着可能な定着温
度に達しているようにする必要がある。これに対し、同
じA4サイズの記録紙を縦向きで搬送するときは、リロ
ード温度を下げ、その給送開始タイミングを早めても、
その記録紙が定着ローラ7に達したとき、線T2で示す
ように、その記録紙が接触する定着ローラ7の部分の温
度を定着可能な定着温度にすることができる。
【0050】また、各給紙トレイが配置された画像形成
装置本体内の温度を考慮に入れてリロード温度を設定す
ることもできる。例えば、第1給紙トレイ19Aが設け
られた画像形成装置本体内部分の温度が、第2給紙トレ
イ19Bが設けられた画像形成装置本体内部分の温度よ
りも高い場合には、第1給紙トレイ19Aに積載された
記録紙の温度の方が、第2の給紙トレイ19Bに積載さ
れた記録紙の温度よりも高くなるので、第1給紙トレイ
19Aの記録紙を給送するときのリロード温度を、第2
の給紙トレイ19Bの記録紙を給送するときのリロード
温度よりも低く設定して、その記録紙の給送開始タイミ
ングを早めることができる。
【0051】上述した観点から、本例の画像形成装置に
おいては、第1乃至第4の各給紙トレイ19A乃至19
Dに積載された記録紙を給送するときのリロード温度が
表1に示されているように設定されている。
【0052】
【表1】
【0053】表1に示した例では、各給紙トレイに積載
された記録紙のサイズ及びその向きと、各給紙トレイか
ら定着ローラ7までの記録紙搬送経路長、すなわちその
各給紙トレイの位置と、各給紙トレイ内の温度を考慮に
入れて各給紙トレイに積載された記録紙を給送するとき
のリロード温度を設定したが、記録紙のサイズとその向
きだけに対応させてリロード温度を設定することもでき
る。要は、各記録紙積載部に積載された記録紙のサイズ
とその向きとに少なくとも対応したリロード温度が設定
されるのである。
【0054】また、表1に示したリロード温度の値は、
給紙トレイ内の温度と、各給紙トレイから定着ローラ7
までの記録紙搬送経路長の関数になっており、画像形成
装置の起動後に定着ローラ7の温度が表1に示したリロ
ード温度になったとき、その温度に対応する給紙トレイ
から記録紙が給送され、その記録紙が定着ローラ7に到
達したとき、定着ローラ7の温度が、トナー像を定着し
得る定着温度となっている。
【0055】コンタクトガラス10上にセットされて画
像を読み取られる原稿のサイズとその向きは、前述のよ
うにセンサ108,109又は91,92,93により
検知されるが、例えば、その原稿のサイズがA4で、向
きが横向きであった場合、従来の画像形成装置の場合に
は、この原稿と同じサイズで同じ向きの第2の給紙トレ
イ19Bに積載された記録紙を給送してこれにトナー像
を転写するようにしている。ところが、表1に示した例
の場合には、第2の給紙トレイ19Bに積載された記録
紙とサイズは同じであるが、その向きが異なる第3の給
紙トレイ19Cに積載された記録紙を給送するときのリ
ロード温度の方が、第2の給紙トレイ19Bの記録紙を
給送するときのリロード温度よりも低い。従って、この
場合にはリロード温度が低くなる第3の給紙トレイ19
Cに積載された記録紙Pを給送する方が消費エネルギー
を低く抑えることができ、しかも記録紙の給送開始まで
の待ち時間を短かくすることができる。
【0056】そこで、本例の画像形成装置においては、
オペレータによる特別の指示がない場合には、画像形成
装置の起動後に給紙手段から最初に給送されるべきサイ
ズの記録紙のなかから、リロード温度が低くなる向きの
記録紙を選択し、その選択した記録紙を給送して、これ
にトナー像を転写し、次いでそのトナー像を定着装置5
5により定着するように構成されている。上の例では、
センサ108,109又は91,92,93により検知
された原稿のサイズがA4で、その向きが横向きである
から、給送されるべきサイズの記録紙は、第2の給紙ト
レイ19Bと第3の給紙トレイ19Cに積載されたA4
サイズの記録紙であり、これらの記録紙のうち、リロー
ド温度が低くなる向きの記録紙、すなわち第3の給紙ト
レイ19Cに積載された縦向きの記録紙が選択され、定
着ローラ7の温度が、その選択された記録紙に対応する
リロード温度に達したときに、当該記録紙の給送が開始
される。
【0057】図示した例では、図8に示したシステムコ
ントローラ501が、給紙手段から給送されるべきサイ
ズの記録紙のなかから、リロード温度が低くなる向きの
記録紙を選択して決定する手段の一例を構成している。
【0058】その際、上述した例では、読み取られたA
4サイズの原稿の向き(横向き)と、給送されるA4サ
イズの記録紙の向き(縦向き)が異なっている。このよ
うに原稿の向きと選択された記録紙の向きが異なってい
る場合には、感光体30上に形成されるトナー像が、頁
単位で90度又は270度回転した状態で形成されるよ
うに、図10に示した画像メモリ612より成る記憶手
段から画像データを読み出す際の読み出しアドレスが変
換される。これにより、選択された記録紙(上の例では
A4サイズの縦向き送りの記録紙)に、その向きと同じ
向きの1頁分のトナー像が転写される。画像メモリコン
トローラ608は、選択された記録紙に、その向きと同
一の向きの1頁分のトナー像が形成されるように、記憶
手段から画像データを読み出す際の読み出しアドレスを
変換する変換手段の一例を構成している。このように、
貯えられた画像イメージデータをページ順に出力し、部
数毎に画像を回転させて記録紙に出力する構成は、特開
平2−46065号公報等に詳しく開示されている。
【0059】上述した第1の具体的構成例のより具体的
な例を図12に示したフローチャートに従って説明す
る。
【0060】図12のフローにおいて、画像形成装置の
電源投入による起動直後、又は低電力モードからの起動
直後の画像記録条件チェックにて、給紙トレイの指定の
有無などがチェックされる(S1)。そして、オペレー
タによる記録紙のサイズとその向きの指定があるとき
は、そのサイズと向きの記録紙が選択され、定着ローラ
7の温度が、その記録紙に対応するリロード温度(表1
参照)になった時点で、当該記録紙を収容した給紙トレ
イから記録紙が給送されて前述の画像形成動作、すなわ
ち画像出力が実行される(S2,S3)。
【0061】オペレータによる記録紙のサイズとその向
きの指定がないときは、表1に示したリロード温度のチ
ェックを行い(S2,S4)、給送すべきサイズの記録
紙のなかから、リロード温度が一番低くなる向きの記録
紙、すなわちその記録紙を収容した給紙トレイを選択し
て決定する(S5)。
【0062】次に、読み取られた原稿の向きと、選択さ
れた記録紙の向きが合致しているか否かをチェックし
(S6)、合致していれば、定着ローラ7の温度が選択
された記録紙のサイズと向きに対応するリロード温度と
なったときに、その記録紙の給送が開始されて前述の画
像形成動作、すなわち画像出力が実行される(S7)。
向きが合致しない場合は、感光体30上のトナー像が9
0度又は270度回転して形成されるように、画像回転
処理がなされ(S8)、定着ローラ7の温度がリロード
温度となったときに、記録紙の給紙が開始されて、画像
形成動作が実行される(S7)。
【0063】上述のようにして、省エネルギー化と、記
録紙の給送開始までの待ち時間の短縮を図ることができ
る。
【0064】ところで、トナー像を定着するときのトナ
ー像の定着可能な定着ローラの温度、すなわちその定着
温度は、一般に、記録紙のサイズや、これが搬送される
向きによって異なり、小サイズの記録紙を定着装置55
に通してトナー像を定着するときよりも、大サイズの記
録紙上のトナー像を定着するときの方が、定着可能な定
着ローラの温度は高くなる。また、記録紙を縦向きにし
て搬送するときよりも、横向きに搬送するときの方が、
定着可能な定着ローラ7の温度は高くなる。そこで、第
2の具体的構成例においては、前述の温度制御手段によ
って、トナー像の定着時の定着部材の温度、すなわちそ
の定着温度が、当該定着部材に給送される記録紙のサイ
ズと向きに応じた目標温度となるように、その定着部材
の温度が制御されるように構成されている。その具体例
を表2に示す。
【0065】
【表2】
【0066】画像形成装置の低電力モード時の各給紙ト
レイ内の温度は互いに異なることがあり、高い温度の給
紙トレイに収容された記録紙を給送するときは、トナー
像の定着性が高まるので、定着ローラ7の目標温度を下
げることができる。このため表2の場合も、定着ローラ
7の目標温度は、給紙トレイ内の温度の関数となってい
るが、各記録紙積載部に積載された記録紙のサイズとそ
の向きとに少なくとも対応した目標温度を設定すればよ
い。
【0067】上述のように定着ローラの目標温度を設定
して、画像形成装置の電源投入による起動後や、低電力
モードからの起動後に、定着ローラ7の温度を、給送さ
れるべき記録紙のサイズとその向きに対応した目標温度
となるように制御し、定着ローラ7の温度が、トナー像
の定着可能な目標温度となったことが検知されてから、
記録紙を定着装置55に通し、その記録紙に担持された
トナー像を定着するのである。
【0068】そして、この場合も、給紙手段18から給
送されるべきサイズの記録紙のなかから、目標温度が低
くなる向きの記録紙を選択して給送する。例えば、コン
タクトガラス10上にセットされた原稿のサイズと向き
が、前述の例と同じく、A4横向きであった場合、給送
されるべき記録紙のサイズもA4であるが、オペレータ
による特別の指示がないときは、定着ローラ7の目標温
度が低くなる向きの記録紙、すなわち第3の給紙トレイ
19Cに収容されたA4縦向きの記録紙を選択する。
【0069】その際、定着ローラ7の温度が、選択され
た記録紙に対応する目標温度に達してから、その記録紙
の給送を開始してもよいが、先の第1の具体的構成例と
同様に、定着ローラ7の温度がその目標温度よりも低い
リロード温度となった時に、給紙トレイからの記録紙の
給送を開始してもよい。
【0070】図示した例では、図8に示したシステムコ
ントローラ501が、給紙手段から給送されるべきサイ
ズの記録紙のなかから、定着部材の目標温度が低くなる
向きの記録紙を選択して決定する手段の一例を構成して
いる。
【0071】その際、上述した例の場合も、読み取られ
たA4サイズの原稿の向き(横向き)と、給送されるA
4サイズの記録紙の向き(縦向き)が異なっているが、
このように原稿の向きと選択された記録紙の向きが異な
っている場合には、第1の具体的構成例の場合と同じ
く、感光体30上に形成されるトナー像が、頁単位で9
0度又は270度回転した状態で形成されるように、図
10に示した画像メモリ612より成る記憶手段から画
像データを読み出す際の読み出しアドレスが変換され
る。これにより、選択された記録紙(上の例ではA4サ
イズの縦向き送りの記録紙)に、その向きと同じ向きの
1頁分のトナー像が転写される。画像メモリコントロー
ラ608は、この場合も、選択された記録紙に、その向
きと同一の向きの1頁分のトナー像が形成されるよう
に、記憶手段から画像データを読み出す際の読み出しア
ドレスを変換する変換手段の一例を構成している。
【0072】上述した第2の具体的構成例のより具体的
な例を図13に示したフローチャートに従って説明す
る。
【0073】図13のフローにおいて、画像形成装置の
電源投入による起動直後、又は低電力モードからの起動
直後の画像記録条件チェックにて、給紙トレイの指定の
有無などがチェックされ(S1)、オペレータによる記
録紙のサイズとその向きの指定があるときは、そのサイ
ズと向きの記録紙が選択され、定着ローラ7の温度が、
その記録紙に対応する目標温度(表2参照)になったこ
とが検知された後に、当該記録紙が定着装置55を通過
するように、その記録紙を収容した給紙トレイからの記
録紙の給送が開始され、前述の画像形成動作、すなわち
画像出力が実行される(S2,S3)。
【0074】オペレータによる記録紙のサイズとその向
きの指定がないときは、表2に示した定着ローラ7の目
標温度のチェックを行い(S2,S4)、給送すべきサ
イズの記録紙のなかから、目標温度が一番低くなる向き
の記録紙、すなわちその記録紙を収容した給紙トレイを
選択して決定する(S5)。
【0075】次に、読み取られた原稿の向きと、選択さ
れた記録紙の向きが合致しているか否かをチェックし
(S6)、合致していれば、定着ローラ7の温度が選択
された記録紙のサイズと向きに対応する目標温度になっ
たことが検知された後に、その記録紙が定着装置55を
通過するように、当該記録紙を収容した給紙トレイから
の記録紙の給送が開始されて前述の画像形成動作、すな
わち画像出力が実行される(S7)。向きが合致しない
場合は、感光体30上のトナー像が90度又は270度
回転して形成されるように、画像回転処理がなされ(S
8)、定着ローラ7の温度が目標温度となったことが検
知された後に、記録紙が定着装置55を通過するよう
に、当該記録紙の給紙が開始されて、画像形成動作が実
行される(S7)。
【0076】上述のようにして、第2の具体的構成例に
おいても、省エネルギー化と、記録紙の給送開始までの
待ち時間の短縮を図ることができる。
【0077】以上説明した第1及び第2の具体的構成例
に係る画像形成装置においては、記録紙を連続的に給送
して搬送する連続通紙の枚数が少ないときは、省エネル
ギー化の効果を高めることができる。ところが、連続通
紙枚数が多くなり、その枚数が或る枚数を越えると、同
一サイズの記録紙を搬送する向きによって、省エネルギ
ー効果が逆転することがある。
【0078】図14は、A4サイズの記録紙を、縦向き
にして連続して搬送したときと、横向きにして連続して
搬送したときに、その連続通紙枚数と定着装置の定着消
費電力の関係の一例を示している。第1及び第2の具体
的構成例で説明したように、A4サイズの記録紙を縦向
きにして給送する際の定着ローラ7のリロード温度と目
標温度は、同じサイズの記録紙を横向きにして給送する
場合よりも低く設定されているため、連続通紙枚数が少
なく、これがN枚までのときは、A4サイズの記録紙を
縦向きにして給送する方が、A4サイズの記録紙を横向
きにして給送する場合よりも定着消費電力は少ない。
【0079】ところが、A4サイズの記録紙を横向きに
して搬送する方が、縦向きにして搬送する場合よりも、
記録紙搬送方向における記録紙長さが短かくなるため、
1枚の記録紙が定着装置を通過するのに要する時間が短
かくなり、1枚当りの定着消費電力が少なくなる。この
ため、連続通紙枚数が多くなり、これがN枚を越える
と、記録紙を横向きにして給送し、これを搬送する場合
の方が、同じサイズの記録紙を縦向きにして給送する場
合に比べて、定着消費電力が低くなる。これは、A4サ
イズ以外のサイズの記録紙においても同様であり、その
具体例を示すと表3のとおりである。この表3の省エネ
ルギー分岐枚数は、実験等により知ることができる。
【0080】
【表3】
【0081】上述した観点から、第3の具体的構成例に
おいては、オペレータによる特別の指示がない場合に
は、画像形成装置の起動後に給紙手段18から給送され
るべきサイズの記録紙のなかから、記録紙の連続通紙枚
数に応じて、定着消費電力が少なくなる向きの記録紙を
選択し、その選択した記録紙を連続通紙して、その各記
録紙にトナー像を形成すると共に、その各トナー像を定
着装置55により記録紙上に定着するように構成されて
いる。
【0082】例えば、コンタクトガラス10上にセット
された原稿のサイズと向きが先の例と同じく、4A横向
きであった場合、給送されるべき記録紙のサイズもA4
であるが、このときオペレータによる特別の指示がない
場合、連続通紙枚数が表3に示すように70枚以下であ
るときは、A4サイズの縦向きの記録紙、すなわち第3
の給紙トレイ19Cに収容された記録紙を選択する。逆
に、その連続通紙枚数が70枚よりも多いときは、第2
の給紙トレイ19Bに収容されたA4サイズ横向きの記
録紙を選択する。このようにして選択された記録紙の1
枚目の記録紙を給送するときは、前述の第1又は第2の
具体的構成例の場合と同じタイミングで給紙トレイから
の記録紙の給送を開始し、引き続き他の記録紙を連続し
て給送し、その各記録紙上にトナー像を形成し、これを
定着装置55で定着する。このようにして、確実に省エ
ネルギー化を達成できる。
【0083】なお、給紙トレイからの記録紙の給送開始
に先立って、例えば、自動原稿送り装置100により複
数の原稿を順次コンタクトガラス10上に送り込んでそ
の画像を読み取り、このとき検知された原稿の総枚数
と、各原稿からのコピー枚数、すなわちリピート回数と
から、給紙トレイからの記録紙の給送を開始する前に、
記録紙の連続通紙枚数を知ることができる。
【0084】この第3の具体的構成例の場合も、図8に
示したシステムコントローラ501が、給紙手段から給
送されるべきサイズのなかから、記録紙の連続通紙枚数
に応じて、定着消費電力が少なくなる記録紙の向きを選
択して決定する手段の一例を構成する。
【0085】また、この例においてもコンタクトガラス
10上の原稿の向きと選択された記録紙の向きが異なっ
ている場合には、感光体30上に形成されるトナー像
が、頁単位で90度又は270度回転した状態で形成さ
れるように、図10に示した画像メモリ612より成る
記憶手段から画像データを読み出す際の読み出しアドレ
スが変換される。これにより、選択された記録紙のそれ
ぞれに、その向きと同じ向きの1頁分のトナー像が転写
される。この場合も、画像メモリコントローラ608
は、選択された記録紙に、その向きと同一の向きの1頁
分のトナー像が形成されるように、記憶手段から画像デ
ータを読み出す際の読み出しアドレスを変換する変換手
段の一例を構成している。
【0086】また、図5、図14及び表3から判るよう
に、連続通紙枚数が予め決められた所定枚数以下である
ときは、記録紙Pの短辺P2が該記録紙の搬送方向Aに
対して直交する縦向きの記録紙Pを選択し、連続通紙枚
数が上記所定枚数よりも多いときは、記録紙Pの長辺P
1が該記録紙Pの搬送方向Aに対して直交する横向きの
記録紙Pを選択するように構成することによって、確実
に省エネルギー化の効果を達成できる。
【0087】上述した第3の具体的構成例のより具体的
な例を図15に示したフローチャートに従って説明す
る。
【0088】図15のフローにおいて、画像形成装置の
電源投入による起動直後、又は低電力モードからの起動
直後の画像記録条件チェックにて、給紙トレイの指定の
有無などがチェックされる(S1)。そして、オペレー
タによる記録紙のサイズとその向きの指定があるとき
は、そのサイズと向きの記録紙が選択され、定着ローラ
7の温度が、その記録紙に対応するリロード温度になっ
た時点で、当該記録紙を収容した給紙トレイから記録紙
が1枚ずつ給送されて前述の画像形成動作、すなわち画
像出力が実行される(S2,S3)。
【0089】オペレータによる記録紙のサイズとその向
きの指定がないときは、給送すべき記録紙のサイズと連
続通紙枚数のチェックを行うと共に、そのサイズと連続
通紙枚数とから、どの向きの記録紙が定着消費電力が少
ないかをチェックし(S2,S4)、給送すべきサイズ
の記録紙のなかから、定着消費電力が一番低くなる向き
の記録紙、すなわちその記録紙を収容した給紙トレイを
選択して決定する(S5)。
【0090】次に、読み取られた原稿の向きと、選択さ
れた記録紙の向きが合致しているか否かをチェックし
(S6)、合致していれば、定着ローラ7の温度が選択
された記録紙のサイズと向きに対応するリロード温度と
なったときに、その記録紙が1枚ずつ給送されて前述の
画像形成動作、すなわち画像出力が実行される(S
7)。向きが合致しない場合は、感光体30上のトナー
像が90度又は270度回転して形成されるように、画
像回転処理がなされ(S8)、定着ローラ7の温度がリ
ロード温度となったときに、記録紙の給紙が開始され
て、画像形成動作が実行される(S7)。
【0091】上述のようにして、省エネルギー化を図る
ことができる。
【0092】本発明は、上述した実施形態例の構成に限
定されず、これを各種改変して構成することもでき、さ
らに図示した形式の画像形成装置以外の画像形成装置に
も広く適用できるものである。例えば、フルカラー画像
を形成する画像形成装置、単色画像を形成する画像形成
装置、中間転写体を用いる画像形成装置などにも本発明
を支障なく適用できる。
【0093】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、リロード
温度が低くなる向きの記録紙を選択してその記録紙を給
送するので、画像形成装置の省エネルギー化をより一層
高めることができる。
【0094】請求項2に係る発明によれば、トナー像定
着時の定着部材の目標温度が低くなる向きの記録紙を選
択してその記録紙を給送するので、画像形成装置の省エ
ネルギー化をより一層高めることができる。
【0095】請求項3に係る発明によれば、連続通紙枚
数により、定着消費電力が少なくなる向きの記録紙を選
択してその記録紙を給送することができるので、画像形
成装置の省エネルギー化をより一層高めることができ
る。
【0096】請求項4に係る発明によれば、請求項3に
係る画像形成装置により奏せられる上記効果をより一層
確実なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例を示す概略垂直断面図であ
る。
【図2】自動原稿送り装置を開いたときの画像形成装置
の斜視図である。
【図3】原稿のサイズと向きを検知するセンサを示す斜
視図である。
【図4】図3に示したセンサのうちの1つのセンサの詳
細を示す斜視図である。
【図5】記録紙の向きを説明する概略平面図である。
【図6】給紙トレイの斜視図である。
【図7】図6の部分拡大斜視図である。
【図8】画像形成装置の制御系のブロック図である。
【図9】定着ローラの温度を制御する温度制御手段の一
例を示すブロック図である。
【図10】画像処理コントローラの詳細を示すブロック
図である。
【図11】定着ローラの長手方向における温度分布の一
例を示す説明図である。
【図12】第1の具体的構成例のフローチャートであ
る。
【図13】第2の具体的構成例のフローチャートであ
る。
【図14】記録紙の連続通紙枚数と定着消費電力の関係
の一例を示すグラフである。
【図15】第3の具体的構成例のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
3 画像記録手段 18 給紙手段 A 搬送方向 P 記録紙 P1 長辺 P2 短辺
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/20 109 G03G 15/20 109 21/20 21/00 534 Fターム(参考) 2H027 DA12 DA46 DC19 DC20 EA12 EC20 ED17 ED25 EE07 EE08 EF06 FA04 FA05 FB05 FB14 FD00 FD08 2H033 AA29 BA07 BA30 BA59 BB01 BB28 CA04 CA05 CA07 CA17 CA19 CA30 CA35 CA48 3F343 FA02 FB02 GA01 GB01 GC01 GD01 JA01 LC04 MA03 MA26 MB03 MB13 MC21 9A001 HH23 HH24 HH27 HH34 JJ35 KZ16 KZ42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを少なくとも1頁分記憶する
    記憶手段と、記録紙が積載される複数の記録紙積載部を
    有していて、該記録紙積載部から記録紙を給送する給紙
    手段と、前記記憶手段から読み出された画像データを前
    記記録紙積載部から給送された記録紙にトナー像として
    記録する画像記録手段と、記録紙に形成されたトナー像
    を、熱と圧力の作用により該記録紙に定着する定着部材
    と、該定着部材の温度を検知する温度検知手段と、該温
    度検知手段の検知結果に基づいて前記定着部材の温度を
    制御する温度制御手段とを具備し、前記記録紙積載部か
    らの記録紙の給送開始時から該記録紙が前記定着部材に
    達するまでの間に、該定着部材の温度が、当該記録紙の
    給送開始時のリロード温度よりも高い定着可能な定着温
    度に上昇するように、該定着部材の温度が制御されると
    共に、前記各記録紙積載部に積載された記録紙のサイズ
    とその向きとに少なくとも対応したリロード温度が設定
    される画像形成装置において、 前記給紙手段から給送されるべきサイズの記録紙のなか
    から、リロード温度が低くなる向きの記録紙を選択して
    決定する手段と、選択された記録紙に、その向きと同一
    の向きの1頁分のトナー像が形成されるように、前記記
    憶手段から画像データを読み出す際の読み出しアドレス
    を変換する変換手段とを具備することを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 画像データを少なくとも1頁分記憶する
    記憶手段と、記録紙が積載される複数の記録紙積載部を
    有していて、該記録紙積載部から記録紙を給送する給紙
    手段と、前記記憶手段から読み出された画像データを前
    記記録紙積載部から給送された記録紙にトナー像として
    記録する画像記録手段と、記録紙に形成されたトナー像
    を、熱と圧力の作用により該記録紙に定着する定着部材
    と、該定着部材の温度を検知する温度検知手段と、該温
    度検知手段の検知結果に基づいて前記定着部材の温度を
    制御する温度制御手段とを具備し、トナー像の定着時の
    定着部材の温度が、該定着部材に給送される記録紙のサ
    イズと向きに応じた目標温度となるように、該定着部材
    の温度を制御する画像形成装置において、 前記給紙手段から給送されるべきサイズの記録紙のなか
    から、前記目標温度が低くなる向きの記録紙を選択して
    決定する手段と、選択された記録紙に、その向きと同一
    の向きの1頁分のトナー像が形成されるように、前記記
    憶手段から画像データを読み出す際の読み出しアドレス
    を変換する変換手段とを具備することを特徴とする画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 画像データを少なくとも1頁分記憶する
    記憶手段と、記録紙が積載される複数の記録紙積載部を
    有していて、該記録紙積載部から記録紙を給送する給紙
    手段と、前記記憶手段から読み出された画像データを前
    記記録紙積載部から給送された記録紙にトナー像として
    記録する画像記録手段と、記録紙に形成されたトナー像
    を、熱と圧力の作用により該記録紙に定着する定着部材
    と、該定着部材の温度を検知する温度検知手段と、該温
    度検知手段の検知結果に基づいて前記定着部材の温度を
    制御する温度制御手段とを具備する画像形成装置におい
    て、 前記給紙手段から給送されるべきサイズの記録紙のなか
    から、記録紙の連続通紙枚数に応じて記録紙の向きを選
    択して決定する手段と、選択された記録紙に、その向き
    と同一の向きの1頁分のトナー像が形成されるように、
    前記記憶手段から画像データを読み出す際の読み出しア
    ドレスを変換する変換手段とを具備することを特徴とす
    る画像形成装置。
  4. 【請求項4】 連続通紙枚数が予め決められた所定枚数
    以下であるときは、記録紙の短辺が該記録紙の搬送方向
    に対して直交する縦向きの記録紙を選択し、連続通紙枚
    数が前記所定枚数よりも多いときは、記録紙の長辺が該
    記録紙の搬送方向に対して直交する横向きの記録紙を選
    択する請求項3に記載の画像形成装置。
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