JP2001281318A - Gps受信装置における疑似雑音符号の検出方法およびその装置 - Google Patents

Gps受信装置における疑似雑音符号の検出方法およびその装置

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JP2001281318A
JP2001281318A JP2000089915A JP2000089915A JP2001281318A JP 2001281318 A JP2001281318 A JP 2001281318A JP 2000089915 A JP2000089915 A JP 2000089915A JP 2000089915 A JP2000089915 A JP 2000089915A JP 2001281318 A JP2001281318 A JP 2001281318A
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JP2000089915A
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Hideki Kamiyanagi
秀樹 上柳
Satoshi Sugino
聡 杉野
Yasuko Yamamoto
泰子 山本
Satoshi Hyodo
聡 兵頭
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】GPS受信装置において雑音やマルチパスの影
響を低減する。 【解決手段】GPS受信器で生成するPコードに対して
前後に1/2チップずつ離れたE2コードおよびL2コ
ードを生成する。さらにE2コードの前後に1/10チ
ップずつ離れたE1コードとE3コードとを生成し、L
2コードの前後に1/10チップずつ離れたL1コード
とL3コードとを生成する。GPS信号に含まれるPN
コードとこれらのPNコードとの相関値を求め、E1コ
ード、E2コード、E3コードに対応する相関値の平均
値と、L1コード、L2コード、L3コードに対応する
相関値の平均値との差を小さくするようにPコードを生
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GPS受信装置に
おける疑似雑音符号の検出方法およびその装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球を周回する複数個の人工衛星
から送信される衛星信号を受信することにより、受信位
置を測定する測位システムが普及してきている。この種
の測位システムとしてGPS(Global Positioning S
ystem)が広く知られている。GPSにおいては、人工
衛星(以下、「GPS衛星」という)の時刻および位置
を示す50bpsの航法データを、チップ速度が1,0
23MHzで周期が1msec(つまり、1周期102
3チップ)である疑似雑音符号(以下、「PNコード」
という)でスペクトラム拡散変調するとともに、157
5.42MHzと1227.6MHzの2つの搬送波を
直交位相変調して送信している。PNコードはGPSを
構成する各GPS衛星ごとに固有の符号列であって、受
信側ではPNコードを復調すれば衛星信号(以下、「G
PS信号」という)を送信したGPS衛星を特定するこ
とができる。
【0003】受信位置を測定する受信装置では、3個以
上(一般には4個以上)のGPS衛星からのGPS信号
を受信し、搬送波を捕捉する処理とPNコードを追尾
し、スペクトラム逆拡散の処理を行って各GPS衛星か
らの航法データを復調し、各GPS衛星からのGPS信
号の送信時刻と受信時刻との時間差(到達時間データ)
に基づいて各GPS衛星までの疑似距離を求め、求めた
疑似距離などに基づいて受信位置を3次元的に決定す
る。
【0004】この種の受信装置は、たとえば特開平8−
338866号公報に記載されたものなどがある。受信
装置は、一般に図7に示すように、アンテナ1により受
信したGPS信号を高周波回路2に入力し、高周波回路
2ではGPS信号を搬送波の周波数よりも十分に低い中
間周波数帯信号に周波数変換する。その後、中間周波数
帯信号に対してGPS信号の捕捉および追尾を行ってG
PS衛星を特定し航法データを復調して疑似距離を求め
る。GPS信号の捕捉はアナログ回路で行う構成もある
が、図ではデジタル信号処理を行う例を示している。す
なわち、高周波回路2の出力は2値化回路3において2
値化され、2値化された中間周波数帯信号は複数個の信
号処理回路4にそれぞれ入力される。
【0005】各信号処理回路4では信号追尾回路5から
の指示により生成されたPNコードとGPS信号に含ま
れるPNコードとの相関値を出力し、相関値を信号追尾
回路5に出力する。信号追尾回路5はGPS信号に含ま
れるPNコードを追尾するように各信号処理回路4を制
御するから、各信号処理回路4では受信しているGPS
信号に含まれるPNコードに相当するPNコードを生成
することができる。PNコードが特定されれば航法デー
タを復調することができるから、各信号処理回路4で生
成したPNコードに基づいて疑似距離演算部6において
航法データを復調するとともに疑似距離を求める。ここ
に、信号追尾回路5および疑似距離演算部6はマイコン
を用いて構成される。
【0006】各信号処理回路4は同構成であって、一般
的には図8に示す構成を有している。上述した中間周波
数帯信号IFは、排他的論理和回路からなる2つの乗算
器11a,11bに入力され、数値制御型周波数可変発
振器(以下、「NCO」という)と90度移相器とを備
えるキャリア発生器12からの2出力と乗算される。キ
ャリア発生器12の出力周波数は信号追尾回路5により
制御され、キャリア発生器12からは位相が90度異な
る2信号が出力される。したがって、乗算器11aから
は中間周波数帯信号IFの同相成分Iが出力され、乗算
器11bからは直交成分Qが出力される。
【0007】同相成分Iおよび直交成分Qは、それぞれ
排他的論理和回路からなる位相検出器13a,13bに
入力され、それぞれ後述するPコードとの位相差成分が
抽出される。また、同相成分Iについてはそれぞれ排他
的論理和回路からなる位相検出器13c,13dにも入
力され、後述するEコードおよびLコードとの位相差成
分が抽出される。各位相検出器13a〜13dの出力は
それぞれレジスタからなる積算器14a〜14dに入力
され、PNコードの周期毎に積算される。したがって、
積算器14a〜14dの出力は、それぞれPコードに対
する同相成分Iの相関値R(I)、Pコードに対する直
交成分Qの相関値R(Q)、Eコードに対する同相成分
Iの相関値R(E)、Lコードに対する同相成分Iの相
関値R(L)に相当する。言い換えると、各位相検出器
13a〜13dと各位相検出器13a〜13dの出力を
それぞれ積算する各積算器14a〜14dとの組によっ
てそれぞれ相関値R(I),R(Q),R(E),R
(L)を求める相関演算手段が構成されていることにな
る。
【0008】同相成分Iと直交成分Qとの関係は、中間
周波数帯信号IFと受信装置におけるキャリア発生器1
2の出力との周波数差および位相差に対応しており、キ
ャリア発生器12から出力されて乗算器11aに入力さ
れる信号と搬送波との周波数および位相の差が少ないほ
ど乗算器11bから出力される直交成分Qが少なくなる
(直交成分Qの出力される期間が短くなる)。ここで、
乗算器11a,11bの出力は位相検出器13a,13
bを通るものの、両位相検出器13a,13bはどちら
もPコードとの位相差を検出するものであるから、各位
相検出器13a,13bの出力は各乗算器11a,11
bの出力をそのまま反映している。その結果、積算器1
4aの出力値(相関値R(I))を大きくし積算器14
bの出力値(相関値R(Q))を小さくするようにキャ
リア発生器12の出力周波数を制御すれば、搬送波とキ
ャリア発生器12の出力との周波数および位相を一致さ
せることができる。
【0009】ところで、信号処理回路4はPNコードの
チップ速度と同じ周波数のクロック信号(以下、「コー
ドクロック」と呼ぶ)を出力するNCOからなるコード
用発振器15を備え、コードクロックの位相情報は信号
追尾回路5にも入力され、コードクロックにより与えら
れるPNコードの位相情報を用いて疑似距離が演算され
る。コードクロックはPNコード発生器16に入力さ
れ、GPS衛星からのPNコードに相当するPNコード
が生成される。つまり、コード用発振器15とPNコー
ド発生器16とにより疑似雑音符号発生手段が構成され
る。このPNコードが移相手段としてのシフトレジスタ
17に入力されることによって位相のみが異なる3つの
PNコード、つまりPコードとEコードとLコードとが
生成される。Pコード(Punctualコード)は基準となる
PNコードであり、Pコードに対して1/2位相進んだ
PNコードがEコード(Earlyコード)、1/2位相遅
れたPNコードがLコード(Lateコード)となる。
【0010】上述したように、EコードとLコードとに
ついては位相検出器13c,13dにより位相差が抽出
され積算器14c,14dから相関値R(E),R
(L)が出力される。なお、Pコードについての相関値
は積算器14aから出力される相関値R(I)と等価で
ある。各積算器14a〜14dからそれぞれ出力される
相関値R(I),R(Q),R(E),R(L)は、G
PS衛星からのGPS信号に含まれるPNコードと信号
追尾回路5がPNコード発生器16に生成させたPNコ
ードとの相関を表している。すなわち、Eコードおよび
Lコードとの相関が少ないほど信号処理回路4で生成し
たPコード(つまり、PNコード)とGPS信号に含ま
れるPNコードとの一致度が高いことになる。そこで、
EコードおよびLコードの両方に対する相関を反映する
値(つまり、PNコードを弁別する値であるから「コー
ドディスクリミネータ」という)として{R(E)−R
(L)}に着目し、これを−1から+1までの値になる
ように正規化して{R(E)−R(L)}/{R(E)
+R(L)}という値をコードディスクリミネータに用
いることにすると、信号処理回路4で生成したPコード
とGPS信号に含まれるPNコードとの位相差とコード
ディスクリミネータとの関係は、図9のようになる。図
9の横軸は位相差を表し単位としてチップを用いてい
る。信号処理回路4で生成したPコードとGPS信号に
含まれるPNコードとが完全に一致するときには、理想
的にはコードディスクリミネータの値は0になる(つま
り、図9の原点に一致する)ことになる。言い換える
と、信号追尾回路5では相関値R(E)と相関値R
(L)との差を求めて、この差を0に近付けるようなP
コードを生成するように信号処理回路4に指示すれば、
GPS信号に含まれるPNコードに追尾できることにな
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9に示し
た位相差とコードディスクリミネータとの関係はGPS
信号の受信状態が理想的である場合を示しているが、実
際のGPS信号は雑音を含んでいたりマルチパスの影響
を受けている場合もある。マルチパスの影響を受けてい
る場合について位相差とコードディスクリミネータとの
関係を図10に示す。マルチパスの影響があると同じG
PS信号が時間差を伴って受信されるから、位相差にず
れが生じることになる。上述のように設定したコードデ
ィスクリミネータを0にするように信号処理回路4でP
コードを生成しても、GPS信号との位相差が0である
ことを保証できなくなるのである。つまり、マルチパス
が生じているとGPS衛星から直接入射するGPS信号
のほか別経路を通して入射するGPS信号が存在するか
ら、GPS信号に含まれるPNコードとの位相差が0に
なるようなPコードを生成しても、そのPコードが直接
入射したGPS信号に含まれるPNコードとの位相差が
0になっていることを保証することができず、信号処理
回路4で生成したPコードの位相が直接入射したGPS
信号に含まれるPNコードの位相に対してずれる場合が
ある。この場合、誤ったPNコードが検出され、航法コ
ードを復調できなかったり復調した航法コードが誤った
値になることがある。
【0012】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、雑音やマルチパスの影響を受けにく
く、従来構成よりも正確な測位を可能とするGPS受信
装置における疑似雑音符号の検出方法およびその装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、GP
S衛星から受信したGPS信号に含まれる疑似雑音符号
に相当する疑似雑音符号を生成する疑似雑音符号発生手
段と、疑似雑音符号発生手段で生成された疑似雑音符号
に対して位相の異なる複数の疑似雑音符号を生成する移
相手段と、GPS信号に含まれる疑似雑音符号と移相手
段で生成した疑似雑音符号との位相差により両疑似雑音
符号の相関値を求める相関演算手段と、相関演算手段に
より求めた相関値からGPS信号に含まれる疑似雑音符
号との相関が大きくなる疑似雑音符号の生成を疑似雑音
符号発生手段に指示する信号追尾手段とを備えるGPS
受信装置における疑似雑音符号の検出方法であって、前
記移相手段では第1の疑似雑音符号に対して前後1チッ
プ以内の範囲で互いに位相の異なる各複数個ずつの第2
の疑似雑音符号および第3の疑似雑音符号を生成し、前
記信号追尾手段では第2の疑似雑音符号と第3の疑似雑
音符号との相関値を総合してGPS信号に含まれる疑似
雑音符号との類似度が高い第1の疑似雑音符号を生成す
るように前記疑似雑音符号発生手段に指示することを特
徴とする。この方法によれば、GPS信号に含まれる疑
似雑音符号との相関を求めるために生成する疑似雑音符
号を従来よりも多くしていることにより、情報の冗長度
を大きくして疑似雑音符号の検出の信頼性を高めること
ができる。その結果、雑音やマルチパスの影響を受けに
くくなり、精度のよい測位が可能になる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記移相手段では前記各第2の疑似雑音符号のそれ
ぞれの前後1チップ以内に等位相間隔で複数個の第4の
疑似雑音符号を生成するとともに、前記各第3の疑似雑
音符号のそれぞれの前後1チップ以内に等位相間隔で複
数個の第5の疑似雑音符号を生成し、前記信号追尾手段
では各第2の疑似雑音符号とその前後の第4の疑似雑音
符号との相関値の平均値を前記信号追尾手段に渡す各第
2の疑似雑音符号の相関値として用いるとともに、各第
3の疑似雑音符号とその前後の第5の疑似雑音符号との
相関値の平均値を前記信号追尾手段に渡す各第3の疑似
雑音符号の相関値として用いることを特徴とする。この
方法によれば、請求項1の発明に比較してGPS信号か
ら得られる情報量がさらに多くなるから、雑音やマルチ
パスの影響をより一層低減することが可能である。
【0015】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、各複数個ずつの第2の疑似雑音符号および第3の疑
似雑音符号を第2の疑似雑音符号の平均位相と第3の疑
似雑音符号の平均位相とが第1の疑似雑音符号からみて
等位相になるように生成し、前記信号追尾手段では第2
の疑似雑音符号の相関値の平均値と第3の疑似雑音符号
の相関値の平均値との差が小さくなるように前記疑似雑
音符号発生手段に指示することを特徴とする。この方法
によれば、相関値について平均値を用いるから、平均値
を求めた後の処理について信号追尾手段では従来と同様
の処理になり、従来方法に対する変更箇所を少なくする
ことができる。すなわち、低コストで実現可能である。
【0016】請求項4の発明は、GPS衛星から受信し
たGPS信号に含まれる疑似雑音符号に相当する疑似雑
音符号を生成する疑似雑音符号発生手段と、疑似雑音符
号発生手段で生成された疑似雑音符号に対して位相の異
なる複数の疑似雑音符号を生成する移相手段と、GPS
信号に含まれる疑似雑音符号と移相手段で生成した疑似
雑音符号との位相差により両疑似雑音符号の相関値を求
める相関演算手段と、相関演算手段により求めた相関値
からGPS信号に含まれる疑似雑音符号との相関が大き
くなる疑似雑音符号の生成を疑似雑音符号発生手段に指
示する信号追尾手段とを備えるGPS受信装置における
疑似雑音符号の検出方法であって、前記移相手段では第
1の疑似雑音符号に対して前後1チップ以内の範囲で互
いに位相の異なる各複数個ずつの第2の疑似雑音符号お
よび第3の疑似雑音符号を第2の疑似雑音符号の平均位
相と第3の疑似雑音符号の平均位相とが第1の疑似雑音
符号からみて等位相になるように生成し、前記信号追尾
手段では第2の疑似雑音符号の相関値の平均値と第3の
疑似雑音符号の相関値の平均値との差が小さくなるよう
に前記疑似雑音符号発生手段に指示することを特徴とす
る。この方法によれば、GPS信号に含まれる疑似雑音
符号との相関を求めるために生成する疑似雑音符号を従
来よりも多くしていることにより、情報の冗長度を大き
くして疑似雑音符号の検出の信頼性を高めることができ
る。その結果、雑音やマルチパスの影響を受けにくくな
り、精度のよい測位が可能になる。しかも、相関値につ
いて平均値を用いるから、平均値を求めた後の処理につ
いて信号追尾手段では従来と同様の処理になり、従来方
法に対する変更箇所を少なくすることができる。すなわ
ち、低コストで実現可能である。
【0017】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、第2の疑似雑音符号に対応した相関
値の位相差に対する分布を二等辺三角形の等辺となる2
直線で近似するとともに、第3の疑似雑音符号に対応し
た相関値の位相差に対する分布を二等辺三角形の等辺と
なる2直線で近似し、これらの直線から求めた位相差に
対する相関値の特性を用いて前記信号追尾手段が第1の
疑似雑音符号の生成を指示することを特徴とする。この
方法によれば、いろいろな位相で得られた相関値を統計
的に処理してコードディスクリミネータを求めるから、
GPS信号が雑音やマルチパスの影響を受けている場合
でも、よい精度で疑似雑音符号を復調することが可能に
なる。
【0018】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、第2の疑似雑音符号に対応した相関
値の位相差に対する分布を三角形の2辺となる2直線で
近似するとともに、第3の疑似雑音符号に対応した相関
値の位相差に対する分布を三角形の2辺となる2直線で
近似し、かつ両三角形の面積を等しくなるように各直線
を設定し、これらの直線から求めた位相差に対する相関
値の特性を用いて前記信号追尾手段が第1の疑似雑音符
号の生成を指示することを特徴とする。この方法によれ
ば、いろいろな位相で得られた相関値を統計的に処理し
てコードディスクリミネータを求めるから、GPS信号
が雑音やマルチパスの影響を受けている場合でも、よい
精度で疑似雑音符号を復調することが可能になる。
【0019】請求項7の発明は、GPS信号に含まれる
疑似雑音符号に相当する疑似雑音符号を生成し両者の相
関値を求める機能をそれぞれ備えた複数個の信号処理回
路と、各信号処理回路で得られる相関値に基づいてGP
S信号を追尾する信号追尾回路と、生成した疑似雑音符
号を用いてGPS信号から復調される航法データに基づ
いてGPS衛星までの疑似距離を求める疑似距離演算部
とを備え、前記信号処理回路が、GPS衛星から受信し
たGPS信号に含まれる疑似雑音符号に相当する疑似雑
音符号を生成する疑似雑音符号発生手段と、疑似雑音符
号発生手段で生成された疑似雑音符号に対して位相の異
なる複数の疑似雑音符号を生成する移相手段と、GPS
信号に含まれる疑似雑音符号と移相手段で生成した疑似
雑音符号との位相差により両疑似雑音符号の相関値を求
める相関演算手段とを備え、前記信号追尾回路が、相関
演算手段により求めた相関値からGPS信号に含まれる
疑似雑音符号との相関が大きくなる疑似雑音符号の生成
を疑似雑音符号発生手段に指示する機能を有し、請求項
1ないし請求項6の各項に記載のGPS受信装置におけ
る疑似雑音符号の検出方法を各信号処理回路ごとの動作
状態に応じてそれぞれ選択する選択手段を備えるもので
ある。この構成によれば、信号処理回路を複数設けて疑
似雑音符号を並列的に求めているから、複数のGPS衛
星を比較的短時間で特定することができ、しかも、GP
S信号の受信状態などに関連した動作状態に応じて各信
号処理回路ごとに疑似雑音符号を検出(すなわち復調)
する処理を選択するから、GPS衛星を正確に捕捉して
精度のよい測位が可能になる。
【0020】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、前記信号追尾回路がマイコンにより構成され、この
マイコンを前記選択手段として用いるものである。
【0021】請求項9の発明は、請求項7の発明におい
て、前記信号処理回路ごとの動作状態を保持する動作状
態保持回路を前記選択手段として前記信号追尾回路とは
別に備えるものである。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)従来構成に
おける信号処理回路4ではPコード、Eコード、Lコー
ドの3つのPNコードを生成し、信号追尾回路5ではG
PS信号に含まれるPNコードとEコードおよびLコー
ドとの相関に基づいて、GPS信号に含まれるPNコー
ドに追尾するようにしていたが、本実施形態では、信号
処理回路4において、EコードおよびLコードに対して
所定の位相差を有する複数のPNコードを生成し、これ
らのPNコードを用いてGPS信号に含まれるPNコー
ドを復調するようにしている。したがって、図8に示し
た構成に対して位相検出器13c,13dおよび積算器
14c,14dの個数が多くなる(図6参照)。
【0023】本実施形態の動作原理を説明するために、
図1のようにGPS信号に含まれるPNコードとPコー
ドとの位相差を横軸にとり、同相成分Iの相関値R
(I)つまりGPS信号に含まれるPNコードのPコー
ドに対する相関値を縦軸にとる。本実施形態においては
信号処理回路4においてPコードを生成するとともに、
Pコードに対して位相が1/2チップ進んだE2コード
と、位相が1/2チップ遅れたL2コードとを生成する
ほか、E2コードに対して位相が1/10進んだE1コ
ードおよび位相が1/10チップ遅れたE3コードを生
成し、さらにL2コードに対して位相が1/10進んだ
L1コードおよび位相が1/10チップ遅れたL3コー
ドを生成する。このように信号処理回路4では、互いに
位相が異なる7種類のPNコードを生成することにな
る。すなわち、従来構成では本実施形態におけるPコー
ドとE2コードとL2コードとの3種類のPNコードを
用いていたのに対して、本実施形態ではE1コードとE
3コードとL1コードとL3コードとの4つのPNコー
ドを用いる点が相違する。このようにして生成されたP
コードが第1のPNコード、E1コード、E2コード,
E3コードが第2のPNコード、L1コード、L2コー
ド、L3コードが第3のPNコードに相当する。各PN
コードに対しては従来構成と同様にそれぞれ相関値が求
められる。つまり、Pコード、E1コード、E2コー
ド、E3コード、L1コード、L2コード、L3コード
のそれぞれに対応する相関値をR(P)、R(E1)、
R(E2)、R(E3)、R(L1)、R(L2)、R
(L3)とする。
【0024】いま、雑音の影響を受けたことによって、
相関値R(E1)、R(E2)、R(E3)、R(L
1)、R(L2)、R(L3)が図1に示すようになっ
たとする。図において山形に記述されている2直線はG
PS信号に含まれるPNコードとPコードとの相関の強
さを表しており、信号追尾回路5は相関値R(I)が山
形のピーク付近に位置するようなPコードを生成するよ
うに信号処理回路4に指示を与える。また、理想的なG
PS信号ではPコード、E1コード、E2コード、E3
コード、L1コード、L2コード、L3コードのいずれ
についても、相関値R(I)、R(E1)、R(E
2)、R(E3)、R(L1)、R(L2)、R(L
3)がこれらの直線上に位置することになる。
【0025】いま、雑音成分によってE2コードやL2
コードの位相差にずれが生じたとすると、図1のように
E2コードやL2コードが上記直線上に位置しなくな
る。つまり、従来構成ではE2コードおよびL2コード
に相当するEコードとLコードとのみを用いてPNコー
ドに追尾させているから、雑音やマルチパスの影響によ
って誤差が生じやすいものである。これに対して本実施
形態では、Pコードに対して所定の位相差を有するPN
コードとしてE2コードとL2コードとの2種類だけで
はなく、さらに4種類のPNコードを生成し、これらの
PNコードの相関値R(I)、R(E1)、R(E
2)、R(E3)、R(L1)、R(L2)、R(L
3)を総合してPコードを設定することにより、雑音の
影響を低減して位相差を求めることができ、GPS信号
に含まれるPNコードに正確に追尾するようにPコード
を生成することが可能になって、結果的に測位精度が高
くなる。相関値R(I)、R(E1)、R(E2)、R
(E3)、R(L1)、R(L2)、R(L3)を総合
する方法として、本実施形態では、Pコードの前後の各
1点の相関値(図示例ではR(E2)とR(L2))と
を採用するのではなく、Pコードの前後の各複数点の相
関値(図示例ではR(E1)とR(E3)とR(L1)
とR(L3))を採用している。他の構成および動作は
従来構成として説明した通りである。
【0026】(第2の実施の形態)第1の実施の形態に
おいてはE2コードおよびL2コードに対してそれぞれ
位相が1/10チップずつずれたE1コードとE3コー
ドとL1コードとL3コードとを生成しているが、本実
施形態ではE1コード、E2コード、E3コード、L1
コード、L2コード、L3コードのそれぞれについての
相関値R(E1)、R(E2)、R(E3)、R(L
1)、R(L2)、R(L3)の精度を高めようとする
ものである。
【0027】すなわち、本実施形態においてたとえばE
1コードに着目すると、図2に示すように、E1コード
に対して位相が1/20チップだけ進んだE11コード
と1/20チップだけ遅れたE12コードとを第4のP
Nコードとして生成する。こうして生成した、E1コー
ド、E11コード、E12コードのそれぞれについて相
関値R(E1)、R(E11)、R(E12)を求めて
平均値を求め、この値をE1コードに対する相関値R
(E1)′として用いるのである。つまり、以下の関係
式が得られる。 R(E1)′={R(E1)+R(E11)+R(E1
2)}/3 また、E2コード、E3コード、L1コード、L2コー
ド、L3コードについても同様の演算を行う。つまり、
L1コードに着目するとすれば、L1コードに対して位
相が1/20チップだけ進んだL11コードと1/20
チップだけ遅れたL12コードとを第5のPNコードと
して生成する(第5のPNコードは図示していない)。
このようにして求めた相関値R(E1)′、R(E
2)′、R(E3)′、R(L1)′、R(L2)′、
R(L3)′は、雑音やマルチパスの影響が軽減されて
いると考えられるから、GPS信号に含まれるPNコー
ドに正確に追尾するようなPコードの生成が可能にな
り、結果的に測位精度が高くなる。他の構成は第1の実
施の形態と同様である。
【0028】(第3の実施の形態)第1の実施の形態で
は、E2コードおよびL2コードに対してそれぞれ位相
が1/10チップずつずれたE1コードとE3コードと
L1コードとL3コードとを生成し、E1コード、E2
コード、E3コード、L1コード、L2コード、L3コ
ードに対する相関値R(E1)、R(E2)、R(E
3)、R(L1)、R(L2)、R(L3)を総合して
PNコードを追尾したが、本実施形態では図3に示すよ
うに、各3つずつの相関値R(E1)、R(E2)、R
(E3)およびR(L1)、R(L2)、R(L3)の
平均値をそれぞれ従来構成におけるEコードに対応した
相関値R(E)′およびR(L)′として用いている。
つまり、相関値R(E)′およびR(L)′は以下のよ
うに表される。 R(E)′={R(E1)+R(E2)+R(E3)}
/3 R(L)′={R(L1)+R(L2)+R(L3)}
/3 このようにして求めた相関値R(E)′、R(L)′を
用いてPコードを生成すれば、Pコードとの位相差を小
さくすることによって、誤差を低減することができる。
他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0029】(第4の実施の形態)ところで、GPS信
号に雑音やマルチパスの影響がない理想的な状態では、
Eコードに対する相関値R(E)はGPS信号に含まれ
るPNコードの位相がPコードよりも1/2チップ遅れ
ているときに最大になり、Lコードに対する相関値R
(L)はGPS信号に含まれるPNコードの位相がPコ
ードよりも1/2チップ進んでいるときに最大になる。
また、相関値R(E),R(L)が最大になる位相に対
して位相が1チップ進むか遅れると相関値R(E),R
(L)が0になる。つまり、位相差に対する相関値R
(E),R(L)の特性はそれぞれ二等辺三角形状(つ
まり、二等辺三角形の等長の2辺)になる。したがっ
て、両特性からコードディスクリミネータを生成するこ
とにより、図9に示した特性が得られることになる。た
だし、図9に示したコードディスクリミネータは、位相
差が±1/2チップの範囲を超えると1になるように調
整してある。つまり、図9に示した特性は、2つの相関
値R(E),R(L)の特性を表している2直線(二等
辺三角形の等長の2辺)のうちの一方のみを用いてコー
ドディスクリミネータを生成したものである。
【0030】しかして、本実施形態では、従来構成のよ
うにPコードに対して位相が1/2チップ進んだPNコ
ードであるEコードを生成する代わりに、Eコードに対
して±1チップの範囲内でEコードの両側に各3個以上
のPNコードを生成し、各PNコードとGPS信号に含
まれるPNコードとの位相差から相関値を求め、Eコー
ドの各側のPNコードに対応して求められた相関値をそ
れぞれ位相差軸に対して等角度で交差する2直線で近似
する。たとえば、図4ではEコードに対して±1チップ
の範囲内で10個のPNコードE20〜E29を生成し
た例を示しており、各PNコードE20〜E29に対す
る相関値R(E20)〜R(E29)のうちEコードに
対して進み位相であるPNコードE20〜E23から得
られた相関値R(E20)〜R(E23)と、遅れ位相
であるPNコードE24〜E29から得られた相関値R
(E24)〜R(E29)とをそれぞれ直線S1,S2
で近似し、位相差軸と両直線S1,S2とが二等辺三角
形を形成するような2直線を求めている。図4における
破線S10は相関値の理想的な特性を表す。両直線S
1,S2は理想値からずれている可能性があるが、雑音
やマルチパスの影響が軽減されていると考えられるか
ら、位相差に対する相関値R(E)の特性とみなしてよ
い。
【0031】LコードについてもEコードと同様にし
て、従来構成におけるLコードに対して±1チップの範
囲内でLコードの両側に各3個以上のPNコードを生成
し、各PNコードとGPS信号に含まれるPNコードと
の位相差から相関値を求め、相関値の分布を近似する2
直線を求める。
【0032】このようにしてEコードに対応する2直線
とLコードに対応する2直線とを求めた後には、コード
ディスクリミネータを生成することができるから、この
方法で生成したコードディスクリミネータを用いてGP
S信号に含まれるPNコードとPコードとの位相差を検
出し、位相差が0になるようにGPS信号を追尾するの
である。他の構成および動作は従来構成と同様である。
【0033】(第5の実施の形態)第4の実施の形態に
おいては、位相差に対するEコードおよびLコードの相
関値の特性を二等辺三角形の等辺となる2直線で近似し
ているが、本実施形態では相関値の特性を任意の三角形
の2辺で近似している。つまり、Pコードに対して位相
が±1/2チップずれたEコードおよびLコードの前後
にそれぞれ±1チップの範囲で位相の異なるPNコード
を多数生成し、これらのPNコードに対応する相関値を
求めて相関値の分布を近似する直線をEコードとLコー
ドとのそれぞれの前後で2本ずつ求めている。Eコード
に対応する相関値の分布を求めるために10個のPNコ
ードE20〜E29を生成し、Lコードに対応する相関
値の分布を求めるために10個のPNコードL20〜L
29を生成しているものとすれば、各PNコードE20
〜E29,L20〜L29に対する相関値R(E20)
〜R(E29),R(L20)〜R(L29)の分布は
たとえば図5のようになる。したがって、Eコードより
位相が進んだPNコードE20〜E23により生成した
相関値R(E20)〜R(E23)と、位相が遅れたP
NコードE24〜E29により生成した相関値R(E2
4)〜R(E29)と、Lコードより位相が進んだPN
コードL20〜L23により生成した相関値R(L2
0)〜R(L23)と、Lコードより位相が進んだPN
コードL24〜L29により生成した相関値R(L2
4)〜R(L29)に基づいてそれぞれ直線S1〜S4
を設定することができる。
【0034】本実施形態においては直線S1,S2の組
や直線S3,S4の組について、二等辺三角形の等辺と
なる2辺とするという条件に代えて、各組の2直線S
1,S2、S3,S4が位相差軸となす三角形の面積を
等しくするという条件を設定してある。このような条件
の下に直線S1〜S4を決定し、求めた直線S1〜S4
をEコードおよびLコードに対応した相関値の特性とみ
なしてコードディスクリミネータを生成するのである。
図5における破線S11,S12は相関値の理想的な特
性を表す。このようにして生成したコードディスクリミ
ネータを用いてGPS信号に含まれるPNコードとPコ
ードとの位相差を検出し、位相差が0になるようにGP
S信号を追尾する。他の構成および動作は従来構成と同
様である。
【0035】なお、Pコードに対して位相が±1/2チ
ップの範囲ではEコードに対応する相関値の特性を求め
るためのPNコードとLコードに対応する相関値の特性
を求めるためのPNコードとを共用してもよい。たとえ
ば、図5の例ではPNコードE24〜E29とPNコー
ドL20〜L23との一部または全部が重複していても
よい。
【0036】(第6の実施の形態)上述した各実施形態
において説明した各方法は選択的に用いることが可能で
ある。そこで、本実施形態では図6に示すように、上述
した各方法を択一的に選択する選択装置18を設け、選
択装置18によりPNコードの決定方法を切り換えるよ
うにしてある。図6において搬送波除去回路21として
示した回路は、図8における乗算器11a,11bおよ
びキャリア発生器12に対応し、相関回路22として示
した回路は、図8における位相検出器13a〜13dと
積算器14a〜14dとシフトレジスタ17とに対応す
る。ただし、本実施形態では相関回路22において生成
するPNコードの個数分の積算器の出力が得られるよう
になっている。また、図では同相成分Iと直交成分Qと
に対応する積算器は省略してある。
【0037】選択装置18においてPNコードの決定方
法のうちのどれを選択するかは、各信号処理回路4の動
作状態を検出する動作状態検出装置19が決定し、GP
S信号を捕捉する期間であるか、GPS信号に追尾する
期間であるかなどに応じてPNコードの決定方法が選択
される。たとえば、コールドスタート時(電源投入時な
ど)にはまずGPS衛星を捕捉する必要があるから、G
PS衛星を捕捉した後にはPNコードを用いてGPS衛
星を追尾するのである。ここに、PNコードの決定方法
とは、EコードおよびLコードの決定方法(第1〜第3
の実施の形態)と、GPS信号に含まれるPNコードと
信号処理回路4で生成したPコードとの位相差の演算方
法(第4、第5の実施の形態)との組み合わせを意味す
る。選択装置18ではこの組み合わせを適宜に選択して
PNコード発生器16に指示を与える。
【0038】選択装置18および動作状態検出装置19
は信号処理回路4の外部に設けたマイコンにより構成し
てもよい。すなわち、従来構成として説明したように、
信号追尾回路5および疑似距離演算部6はマイコンを用
いて構成され、信号追尾回路6では信号処理回路4の出
力に基づいて信号処理回路4の動作状態を監視してい
る。つまり、信号追尾回路5および疑似距離演算部6で
は、信号処理回路4の動作状態を検出することができる
から、信号追尾回路5および疑似距離演算部6を構成し
ているマイコンを用いて上述した動作状態検出装置19
および選択装置18の機能を実現することが可能であ
る。
【0039】あるいはまた、選択装置18および動作状
態検出装置19を信号処理回路4と同じ基板上ないしチ
ップ上に構成してもよい。つまり、搬送波除去回路21
と相関回路22とPNコード発生器16とを備える信号
処理回路4の基板ないしチップに選択装置18および動
作状態検出装置19を設けるのである。他の構成および
動作は上述した各実施形態と同様である。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明は、GPS衛星から受信
したGPS信号に含まれる疑似雑音符号に相当する疑似
雑音符号を生成する疑似雑音符号発生手段と、疑似雑音
符号発生手段で生成された疑似雑音符号に対して位相の
異なる複数の疑似雑音符号を生成する移相手段と、GP
S信号に含まれる疑似雑音符号と移相手段で生成した疑
似雑音符号との位相差により両疑似雑音符号の相関値を
求める相関演算手段と、相関演算手段により求めた相関
値からGPS信号に含まれる疑似雑音符号との相関が大
きくなる疑似雑音符号の生成を疑似雑音符号発生手段に
指示する信号追尾手段とを備えるGPS受信装置におけ
る疑似雑音符号の検出方法であって、前記移相手段では
第1の疑似雑音符号に対して前後1チップ以内の範囲で
互いに位相の異なる各複数個ずつの第2の疑似雑音符号
および第3の疑似雑音符号を生成し、前記信号追尾手段
では第2の疑似雑音符号と第3の疑似雑音符号との相関
値を総合してGPS信号に含まれる疑似雑音符号との類
似度が高い第1の疑似雑音符号を生成するように前記疑
似雑音符号発生手段に指示することを特徴とし、GPS
信号に含まれる疑似雑音符号との相関を求めるために生
成する疑似雑音符号を従来よりも多くしていることによ
り、情報の冗長度を大きくして疑似雑音符号の検出の信
頼性を高めることができるという利点がある。その結
果、雑音やマルチパスの影響を受けにくくなり、精度の
よい測位が可能になる。
【0041】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記移相手段では前記各第2の疑似雑音符号のそれ
ぞれの前後1チップ以内に等位相間隔で複数個の第4の
疑似雑音符号を生成するとともに、前記各第3の疑似雑
音符号のそれぞれの前後1チップ以内に等位相間隔で複
数個の第5の疑似雑音符号を生成し、前記信号追尾手段
では各第2の疑似雑音符号とその前後の第4の疑似雑音
符号との相関値の平均値を前記信号追尾手段に渡す各第
2の疑似雑音符号の相関値として用いるとともに、各第
3の疑似雑音符号とその前後の第5の疑似雑音符号との
相関値の平均値を前記信号追尾手段に渡す各第3の疑似
雑音符号の相関値として用いることを特徴とし、請求項
1の発明に比較してGPS信号から得られる情報量がさ
らに多くなるから、雑音やマルチパスの影響をより一層
低減することが可能である。
【0042】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、各複数個ずつの第2の疑似雑音符号および第3の疑
似雑音符号を第2の疑似雑音符号の平均位相と第3の疑
似雑音符号の平均位相とが第1の疑似雑音符号からみて
等位相になるように生成し、前記信号追尾手段では第2
の疑似雑音符号の相関値の平均値と第3の疑似雑音符号
の相関値の平均値との差が小さくなるように前記疑似雑
音符号発生手段に指示することを特徴とし、相関値につ
いて平均値を用いるから、平均値を求めた後の処理につ
いて信号追尾手段では従来と同様の処理になり、従来方
法に対する変更箇所を少なくすることができるという利
点があり、低コストで実現可能である。
【0043】請求項4の発明は、GPS衛星から受信し
たGPS信号に含まれる疑似雑音符号に相当する疑似雑
音符号を生成する疑似雑音符号発生手段と、疑似雑音符
号発生手段で生成された疑似雑音符号に対して位相の異
なる複数の疑似雑音符号を生成する移相手段と、GPS
信号に含まれる疑似雑音符号と移相手段で生成した疑似
雑音符号との位相差により両疑似雑音符号の相関値を求
める相関演算手段と、相関演算手段により求めた相関値
からGPS信号に含まれる疑似雑音符号との相関が大き
くなる疑似雑音符号の生成を疑似雑音符号発生手段に指
示する信号追尾手段とを備えるGPS受信装置における
疑似雑音符号の検出方法であって、前記移相手段では第
1の疑似雑音符号に対して前後1チップ以内の範囲で互
いに位相の異なる各複数個ずつの第2の疑似雑音符号お
よび第3の疑似雑音符号を第2の疑似雑音符号の平均位
相と第3の疑似雑音符号の平均位相とが第1の疑似雑音
符号からみて等位相になるように生成し、前記信号追尾
手段では第2の疑似雑音符号の相関値の平均値と第3の
疑似雑音符号の相関値の平均値との差が小さくなるよう
に前記疑似雑音符号発生手段に指示することを特徴と
し、GPS信号に含まれる疑似雑音符号との相関を求め
るために生成する疑似雑音符号を従来よりも多くしてい
ることにより、情報の冗長度を大きくして疑似雑音符号
の検出の信頼性を高めることができるという利点があ
る。その結果、雑音やマルチパスの影響を受けにくくな
り、精度のよい測位が可能になる。しかも、相関値につ
いて平均値を用いるから、平均値を求めた後の処理につ
いて信号追尾手段では従来と同様の処理になり、従来方
法に対する変更箇所を少なくすることができる。すなわ
ち、低コストで実現可能である。
【0044】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、第2の疑似雑音符号に対応した相関
値の位相差に対する分布を二等辺三角形の等辺となる2
直線で近似するとともに、第3の疑似雑音符号に対応し
た相関値の位相差に対する分布を二等辺三角形の等辺と
なる2直線で近似し、これらの直線から求めた位相差に
対する相関値の特性を用いて前記信号追尾手段が第1の
疑似雑音符号の生成を指示することを特徴とし、いろい
ろな位相で得られた相関値を統計的に処理してコードデ
ィスクリミネータを求めるから、GPS信号が雑音やマ
ルチパスの影響を受けている場合でも、よい精度で疑似
雑音符号を復調することが可能になるという利点があ
る。
【0045】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、第2の疑似雑音符号に対応した相関
値の位相差に対する分布を三角形の2辺となる2直線で
近似するとともに、第3の疑似雑音符号に対応した相関
値の位相差に対する分布を三角形の2辺となる2直線で
近似し、かつ両三角形の面積を等しくなるように各直線
を設定し、これらの直線から求めた位相差に対する相関
値の特性を用いて前記信号追尾手段が第1の疑似雑音符
号の生成を指示することを特徴とし、いろいろな位相で
得られた相関値を統計的に処理してコードディスクリミ
ネータを求めるから、GPS信号が雑音やマルチパスの
影響を受けている場合でも、よい精度で疑似雑音符号を
復調することが可能になるという利点がある。
【0046】請求項7の発明は、GPS信号に含まれる
疑似雑音符号に相当する疑似雑音符号を生成し両者の相
関値を求める機能をそれぞれ備えた複数個の信号処理回
路と、各信号処理回路で得られる相関値に基づいてGP
S信号を追尾する信号追尾回路と、生成した疑似雑音符
号を用いてGPS信号から復調される航法データに基づ
いてGPS衛星までの疑似距離を求める疑似距離演算部
とを備え、前記信号処理回路が、GPS衛星から受信し
たGPS信号に含まれる疑似雑音符号に相当する疑似雑
音符号を生成する疑似雑音符号発生手段と、疑似雑音符
号発生手段で生成された疑似雑音符号に対して位相の異
なる複数の疑似雑音符号を生成する移相手段と、GPS
信号に含まれる疑似雑音符号と移相手段で生成した疑似
雑音符号との位相差により両疑似雑音符号の相関値を求
める相関演算手段とを備え、前記信号追尾回路が、相関
演算手段により求めた相関値からGPS信号に含まれる
疑似雑音符号との相関が大きくなる疑似雑音符号の生成
を疑似雑音符号発生手段に指示する機能を有し、請求項
1ないし請求項6の各項に記載のGPS受信装置におけ
る疑似雑音符号の検出方法を各信号処理回路ごとの動作
状態に応じてそれぞれ選択する選択手段を備えるもので
あり、信号処理回路を複数設けて疑似雑音符号を並列的
に求めているから、複数のGPS衛星を比較的短時間で
特定することができ、しかも、GPS信号の受信状態な
どに関連した動作状態に応じて各信号処理回路ごとに疑
似雑音符号を検出(すなわち復調)する処理を選択する
から、GPS衛星を正確に捕捉して精度のよい測位が可
能になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概念説明図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施の形態の概念説明図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施の形態の概念説明図であ
る。
【図4】本発明の第4の実施の形態の概念説明図であ
る。
【図5】本発明の該5の実施の形態の概念説明図であ
る。
【図6】本発明の第6の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図7】GPS受信装置のブロック図である。
【図8】GPS受信装置に用いる信号処理回路のブロッ
ク図である。
【図9】同上の動作説明図である。
【図10】従来の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
4 信号処理回路 5 信号追尾回路 6 疑似距離演算部 11a,11b 乗算器 12 キャリア発生器 13a〜13d 位相検出器 14a〜14d 積算器 15 コード用発振器 16 PNコード発生器 17 シフトレジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 泰子 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 兵頭 聡 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5J062 AA01 CC07 DD03 DD04 DD14 5K022 EE02 EE32 EE36

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GPS衛星から受信したGPS信号に含
    まれる疑似雑音符号に相当する疑似雑音符号を生成する
    疑似雑音符号発生手段と、疑似雑音符号発生手段で生成
    された疑似雑音符号に対して位相の異なる複数の疑似雑
    音符号を生成する移相手段と、GPS信号に含まれる疑
    似雑音符号と移相手段で生成した疑似雑音符号との位相
    差により両疑似雑音符号の相関値を求める相関演算手段
    と、相関演算手段により求めた相関値からGPS信号に
    含まれる疑似雑音符号との相関が大きくなる疑似雑音符
    号の生成を疑似雑音符号発生手段に指示する信号追尾手
    段とを備えるGPS受信装置における疑似雑音符号の検
    出方法であって、前記移相手段では第1の疑似雑音符号
    に対して前後1チップ以内の範囲で互いに位相の異なる
    各複数個ずつの第2の疑似雑音符号および第3の疑似雑
    音符号を生成し、前記信号追尾手段では第2の疑似雑音
    符号と第3の疑似雑音符号との相関値を総合してGPS
    信号に含まれる疑似雑音符号との類似度が高い第1の疑
    似雑音符号を生成するように前記疑似雑音符号発生手段
    に指示することを特徴とするGPS受信装置における疑
    似雑音符号の検出方法。
  2. 【請求項2】 前記移相手段では前記各第2の疑似雑音
    符号のそれぞれの前後1チップ以内に等位相間隔で複数
    個の第4の疑似雑音符号を生成するとともに、前記各第
    3の疑似雑音符号のそれぞれの前後1チップ以内に等位
    相間隔で複数個の第5の疑似雑音符号を生成し、前記信
    号追尾手段では各第2の疑似雑音符号とその前後の第4
    の疑似雑音符号との相関値の平均値を前記信号追尾手段
    に渡す各第2の疑似雑音符号の相関値として用いるとと
    もに、各第3の疑似雑音符号とその前後の第5の疑似雑
    音符号との相関値の平均値を前記信号追尾手段に渡す各
    第3の疑似雑音符号の相関値として用いることを特徴と
    する請求項1記載のGPS受信装置における疑似雑音符
    号の検出方法。
  3. 【請求項3】 各複数個ずつの第2の疑似雑音符号およ
    び第3の疑似雑音符号を第2の疑似雑音符号の平均位相
    と第3の疑似雑音符号の平均位相とが第1の疑似雑音符
    号からみて等位相になるように生成し、前記信号追尾手
    段では第2の疑似雑音符号の相関値の平均値と第3の疑
    似雑音符号の相関値の平均値との差が小さくなるように
    前記疑似雑音符号発生手段に指示することを特徴とする
    請求項2記載のGPS受信装置における疑似雑音符号の
    検出方法。
  4. 【請求項4】 GPS衛星から受信したGPS信号に含
    まれる疑似雑音符号に相当する疑似雑音符号を生成する
    疑似雑音符号発生手段と、疑似雑音符号発生手段で生成
    された疑似雑音符号に対して位相の異なる複数の疑似雑
    音符号を生成する移相手段と、GPS信号に含まれる疑
    似雑音符号と移相手段で生成した疑似雑音符号との位相
    差により両疑似雑音符号の相関値を求める相関演算手段
    と、相関演算手段により求めた相関値からGPS信号に
    含まれる疑似雑音符号との相関が大きくなる疑似雑音符
    号の生成を疑似雑音符号発生手段に指示する信号追尾手
    段とを備えるGPS受信装置における疑似雑音符号の検
    出方法であって、前記移相手段では第1の疑似雑音符号
    に対して前後1チップ以内の範囲で互いに位相の異なる
    各複数個ずつの第2の疑似雑音符号および第3の疑似雑
    音符号を第2の疑似雑音符号の平均位相と第3の疑似雑
    音符号の平均位相とが第1の疑似雑音符号からみて等位
    相になるように生成し、前記信号追尾手段では第2の疑
    似雑音符号の相関値の平均値と第3の疑似雑音符号の相
    関値の平均値との差が小さくなるように前記疑似雑音符
    号発生手段に指示することを特徴とするGPS受信装置
    における疑似雑音符号の検出方法。
  5. 【請求項5】 第2の疑似雑音符号に対応した相関値の
    位相差に対する分布を二等辺三角形の等辺となる2直線
    で近似するとともに、第3の疑似雑音符号に対応した相
    関値の位相差に対する分布を二等辺三角形の等辺となる
    2直線で近似し、これらの直線から求めた位相差に対す
    る相関値の特性を用いて前記信号追尾手段が第1の疑似
    雑音符号の生成を指示することを特徴とする請求項1な
    いし請求項4のいずれか1項に記載のGPS受信装置に
    おける疑似雑音符号の検出方法。
  6. 【請求項6】 第2の疑似雑音符号に対応した相関値の
    位相差に対する分布を三角形の2辺となる2直線で近似
    するとともに、第3の疑似雑音符号に対応した相関値の
    位相差に対する分布を三角形の2辺となる2直線で近似
    し、かつ両三角形の面積を等しくなるように各直線を設
    定し、これらの直線から求めた位相差に対する相関値の
    特性を用いて前記信号追尾手段が第1の疑似雑音符号の
    生成を指示することを特徴とする請求項1ないし請求項
    4のいずれか1項に記載のGPS受信装置における疑似
    雑音符号の検出方法。
  7. 【請求項7】 GPS信号に含まれる疑似雑音符号に相
    当する疑似雑音符号を生成し両者の相関値を求める機能
    をそれぞれ備えた複数個の信号処理回路と、各信号処理
    回路で得られる相関値に基づいてGPS信号を追尾する
    信号追尾回路と、生成した疑似雑音符号を用いてGPS
    信号から復調される航法データに基づいてGPS衛星ま
    での疑似距離を求める疑似距離演算部とを備え、前記信
    号処理回路が、GPS衛星から受信したGPS信号に含
    まれる疑似雑音符号に相当する疑似雑音符号を生成する
    疑似雑音符号発生手段と、疑似雑音符号発生手段で生成
    された疑似雑音符号に対して位相の異なる複数の疑似雑
    音符号を生成する移相手段と、GPS信号に含まれる疑
    似雑音符号と移相手段で生成した疑似雑音符号との位相
    差により両疑似雑音符号の相関値を求める相関演算手段
    とを備え、前記信号追尾回路が、相関演算手段により求
    めた相関値からGPS信号に含まれる疑似雑音符号との
    相関が大きくなる疑似雑音符号の生成を疑似雑音符号発
    生手段に指示する機能を有し、請求項1ないし請求項6
    の各項に記載のGPS受信装置における疑似雑音符号の
    検出方法を各信号処理回路ごとの動作状態に応じてそれ
    ぞれ選択する選択手段を備えることを特徴とするGPS
    受信装置における疑似雑音符号の検出装置。
  8. 【請求項8】 前記信号追尾回路がマイコンにより構成
    され、このマイコンを前記選択手段として用いることを
    特徴とする請求項7記載のGPS受信装置における疑似
    雑音符号の検出装置。
  9. 【請求項9】 前記信号処理回路ごとの動作状態を保持
    する動作状態保持回路を前記選択手段として前記信号追
    尾回路とは別に備えることを特徴とする請求項7記載の
    GPS受信装置における疑似雑音符号の検出装置。
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