JP2001281224A - レーザ分光分析における感度向上方法 - Google Patents

レーザ分光分析における感度向上方法

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JP2001281224A
JP2001281224A JP2000097024A JP2000097024A JP2001281224A JP 2001281224 A JP2001281224 A JP 2001281224A JP 2000097024 A JP2000097024 A JP 2000097024A JP 2000097024 A JP2000097024 A JP 2000097024A JP 2001281224 A JP2001281224 A JP 2001281224A
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laser
laser light
laser beam
analysis
optical axis
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JP2000097024A
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Inventor
Katsuki Maeno
勝樹 前野
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Japan Atomic Energy Agency
Original Assignee
Japan Atomic Energy Research Institute
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ分光分析において、レーザ光の多重反
射により分光分析の感度を飛躍的に向上させる。 【解決手段】 焦点を共有する一対の焦点距離の異なる
凹面鏡において、短い方の焦点距離の凹面鏡に設けたピ
ンホールからレーザ光を光軸に平行に入射する。このレ
ーザ光は多重反射によって、凹面鏡の見込む空間内に閉
じ込められる。したがって、長い距離にわたって相互作
用が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ分光分析に
おいて、レーザ光の多重反射により分光分析の感度を飛
躍的に向上させることを特徴とするものである。
【0002】
【従来の技術】従来行われてきたレーザ分光法では、分
析される粒子にレーザ光が当たっ際の粒子−レーザ光の
相互作用はワンパスである。その際、粒子−レーザ光の
衝突断面積は一般に小さいため、粒子の物性検出には限
界があった。この限界を解決するためには、従来の方法
ではレーザ光の大出力化によるしかなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】粒子−レーザ光の相互
作用を大きくするためには、レーザ光を鏡によって多重
回反射し、しかも長い距離に配置された鏡を使用して粒
子とレーザ光とを相互作用させることが必要である。
【0004】本発明は、焦点距離の異なる向き合った一
対の凹面鏡の見込む空間に入ったレーザ光をその空間に
閉じ込めて粒子−レーザ光の相互作用を増大させ、その
結果として分光分析の感度を向上させるものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては、焦点
を共有する一対の焦点距離の異なる凹面鏡において、短
い方の焦点距離の凹面鏡に設けたピンホールからレーザ
光を光軸に平行に入射する。このレーザ光は多重反射に
よって、凹面鏡の見込む空間内に閉じ込められる。した
がって、長い距離にわたって相互作用が行われる。
【0006】
【発明の実施の形態】(1) 光軸の調整について HeーNeレーザ光を使用し、前もって分析用レーザ光
を入射するための光軸を調整した後、分析用レーザ光を
入射して分光分析を行う。その際の光軸合せの方法を図
1したがつて説明すると、最初に半反射ミラーM4を分
析用レーザ光の光軸上に置き、光軸調整用He−Neレ
ーザ発振器からのHe−Neレーザ光の一部を半反射ミ
ラーM4を透過させ、全反射ミラーM5及び半反射ミラ
ーM4で反射させ、分析用レーザ発振器に導入する。H
e−Neレーザ光は分析用レーザ発振器内のミラーで反
射され、この反射光が分析用レーザ発振器からのレーザ
光軸を模擬する。M4で全てのHe−Neレーザ光が一
点に集まるようにミラーM3、M4、M5を調整するこ
とによって、He−Neレーザ光軸を分析用レーザ光軸
に一致させる。次に、ミラーM1、M2間でHe−Ne
レーザ光が多重回反射するように全反射ミラーM6、M
7を調整する。これで、He−Neレーザ光による前も
っての分析用レーザ光の光軸を調整する作業が終了す
る。
【0007】その後、ミラーM4を分析用レーザ発振器
からのレーザ光の光軸から外して分析用レーザ光を発振
させると、分析用レーザ光はM1、M2間で多重反射す
ることになる。かかる操作を行うのは、He−Neレー
ザ光はパワーが小さく安全であり、且つ見やすいためで
ある。一方、分析用レーザ光はパワーが大きく危険であ
り、且つ見にくいから、前以て分析用レーザ光の光軸を
予め前以て調整しておくことが必要となる。
【0008】(2) 分析方法について 分析は試料をガス化することによって行われ、図2に示
されるように、多重回反射用ミラーM1、M2からの多
重回反射レーザ光に対し、直角方向からサンプルガスを
真空下でミラーM1及びM2間の共有焦点に注入する。
そして、サンプルガスの圧力が最大になる時刻に分析用
レーザ光をレーザ発振器からサンプルガスに照射する。
このサンプルガスの一部がイオン化されてできた荷電粒
子を質量分析器に導入して分析される。この際、イオン
の数は分析用レーザ光がサンプルガスを1パスする場合
よりも、多重回反射レーザ光の場合の方が分析性能が増
大する。これにより、本発明の方法が、従来行われて来
た分析用レーザ光の1パスによる分析方法と比較して、
分析感度を飛躍的に増大させることになる。 以下に、
本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
【0009】
【実施例】本発明のレーザ分光分析の方法は、図3に示
すように焦点距離f1、f2(f1<f2とする)の異なる
一対の凹面鏡M1,M2を位置0で焦点を共有するように
配置し、短い方の焦点距離の凹面鏡M1に設けたピンホ
ールPからレーザ光を光軸Xに平行に入射する。図3に
おいて、Pから光軸Xに平行に入射した分析用レーザ光
は凹面鏡M2で反射し、その後焦点の共有位置0を通過
して凹面鏡M1で反射する。ここで、凹面鏡M1で反射し
た光は、M1の焦点を通過しているため光軸Xに平行と
なる。
【0010】凹面鏡M1の反射位置における光軸Xから
の距離r1は、その直前の凹面鏡M2の位置における光軸
Xからの距離r2より常に小さい。そのため各凹面鏡に
おいて反射を繰り返すにしたがって、レーザ光は光軸X
に限りなく近づく多重反射になり、2枚の凹面鏡の見込
む空間Vに閉じ込められる。このことにより分光分析に
おいて、粒子−レーザ光の相互作用は増大され、測定感
度が向上する。例えば、反射率99%の凹面鏡を用いた
場合、反射の際の損失を考慮に入れても、約100倍粒
子−レーザ光の相互作用は増大され、その分だけ測定感
度が向上する。なお、凹面鏡の背面に設けた熱電子素子
TCは、ミラーM1、M2の温度を一定に保ち、多重回
反射を安定に行わせるためのものである。
【0011】
【発明の効果】本発明においては、このような構成にし
たので、レーザ光は2枚の凹面鏡の見込む空間Vに閉じ
込められる。この構成においては空間Vの外側にレーザ
光を反射するための円筒が不必要であるため、空間V内
への粒子の導入、レーザ光によって生成された荷電粒子
および光子の外部への取り出しを制約無しに行うことが
可能である。したがって、分光分析の信頼性の向上に高
い効果が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光軸合せの方法を示す図である。
【図2】 分析方法を示す図である。
【図3】 本発明の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1,M2・・・・向き合った一対の凹面鏡 P・・・・・・・・・・レーザ光入射用ピンホール X・・・・・・・・・・光軸 V・・・・・・・・・・凹面鏡M1,M2の見込む空間 0・・・・・・・・・・凹面鏡M1,M2の共焦点の位置 TC・・・・・・・・凹面鏡温度制御用熱電子素子 f1,f2・・・・凹面鏡M1,M2の焦点距離(f1<f2とす
る) r1,r2・・・・凹面鏡M1,M2におけるレーザ光の反射位
置の光軸Xからの距離

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点を共有し且つ背面に熱電子素子を設
    けた一対の焦点距離の異なる凹面鏡を使用し、短い方の
    焦点距離の凹面鏡に設けたピンホールからレーザ光を入
    射し、レーザ光を両凹面鏡の見込む空間内で多重反射さ
    せることによりレーザ分光分析における感度向上方法。
JP2000097024A 2000-03-31 2000-03-31 レーザ分光分析における感度向上方法 Pending JP2001281224A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003121418A (ja) * 2001-10-11 2003-04-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd レーザ測定装置及び方法
JP2005265450A (ja) * 2004-03-16 2005-09-29 Idx Technologies Corp 微量物質の検出・分析装置

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