JP2001281182A - 湿度検出装置 - Google Patents

湿度検出装置

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JP2001281182A
JP2001281182A JP2000092857A JP2000092857A JP2001281182A JP 2001281182 A JP2001281182 A JP 2001281182A JP 2000092857 A JP2000092857 A JP 2000092857A JP 2000092857 A JP2000092857 A JP 2000092857A JP 2001281182 A JP2001281182 A JP 2001281182A
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temperature
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dew point
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JP2000092857A
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Hideaki Yagi
秀明 八木
Takahito Kojima
隆仁 小島
Yuji Tsubota
祐二 坪田
Masahiko Kumagai
雅彦 熊谷
Tadahiko Ibamoto
忠彦 射場本
Hiroshi Yamada
博 山田
Hiroshi Murakami
浩 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Netsu Kogyo Kaisha Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Niterra Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
NGK Spark Plug Co Ltd
Toyo Netsu Kogyo Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結露防止対策のなされた湿度検出装置を提供
し、さらに被測定雰囲気の測定温度に依存した湿度情報
を出力し得る装置を提供する。 【解決手段】 湿度反映情報検出部2が露点センサ4
(又は絶対湿度センサ)を有し、湿度反映情報への結露
を防止するために、その湿度反映情報検出部2を加熱す
る加熱手段としてのヒータ5が備えられる。加熱手段と
してのヒータ5によって加熱される湿度反映情報とは別
位置において、被測定雰囲気の温度を測定する温度セン
サ8を備え、その温度センサ8による温度測定情報と、
湿度反映情報検出部2にて生成された露点に関する情報
とに基づいて、被検出雰囲気の温度に依存して変化する
湿度情報、例えば相対湿度情報を生成・出力する。露点
及び絶対湿度は被測定雰囲気の温度に依存するものでは
ないため加熱による数値変動はなく、安定した値を測定
でき、これに基づいた湿度情報も正確なものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、雰囲気内の湿度を検出
するための湿度検出装置に関するものであり、特に、結
露しやすい高湿度の雰囲気を測定できる湿度検出装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】高湿度の雰囲気中で湿度を測定する場
合、検出部は結露しやすく、一旦湿度センサが結露する
と復帰に時間がかかり計測ができなくなる。この対策と
して従来、湿度センサの周囲を加熱し、温度を上昇させ
て結露を防ぎ、温度センサを検出部周囲と雰囲気中の二
箇所に設け上昇前と上昇後の温度をそれぞれ測定するこ
とで、温度上昇後の相対湿度の検出値を演算によって上
昇前温度に補正して雰囲気中の相対湿度を求める方法が
提案されている。(例えば、特公平6−76979号公
報、及び特開平7−244008号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、湿度
を正確に測定するためには加熱によって上昇した湿度セ
ンサの温度を正確に測定することが必要になる。それに
は、湿度センサのごく近傍に温度センサを配置し、温度
を正確に測定しなければならない。このことは検出部の
小型化と低コスト化に大きな障害となる。また、温度測
定のための回路も余分に必要である。
【0004】本発明の解決すべき課題は、結露防止対策
がなされた湿度検出装置を提供し、さらに被測定雰囲気
の測定温度に依存した湿度情報を出力し得る装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記のよ
うな課題を解決するために、本発明の湿度検出装置は、
被測定雰囲気の湿度を反映した情報(以下、湿度反映情
報という)を検出するための湿度反映情報検出部が露点
センサ及び絶対湿度センサの少なくともいずれかを有
し、結露を防止するために該湿度反映情報検出部を加熱
する加熱手段を備えたことを特徴とする。
【0006】高湿度環境における湿度測定の場合、検出
部等に生じる結露によって測定値が実際の被測定雰囲気
の湿度値を正確に示さない場合が生じてしまう。特に相
対湿度が100%に近い状態(例えば90%以上)の場
合には、温度変動の影響を受けて極めて結露が生じやす
い状態となり、また、検出部を構成する装置の表面温度
等が低い場合には、被測定雰囲気が結露に達しない状態
であっても検出部表面近傍にて被測定雰囲気の温度降下
が生じて結露されてしまう。本発明のように、湿度反映
情報検出部を加熱することでそのような結露が防止さ
れ、被測定雰囲気は水蒸気が十分混合された状態、(即
ち、結露によって被測定雰囲気内の水蒸気量が減少され
ない安定状態)となる。また、露点及び絶対湿度は被測
定雰囲気の温度に依存するものではないため加熱による
数値変動はなく、安定した値を測定でき、これに基づい
て雰囲気の正確な湿度情報を知ることができる。
【0007】本発明の湿度検出装置は、具体的には加熱
手段によって加熱される湿度反映情報検出部とは別位置
において、被測定雰囲気の温度を測定する温度センサを
備え、該温度センサによる温度測定情報と、湿度反映情
報検出部の露点及び/又は絶対湿度の情報とに基づい
て、被検出雰囲気の温度に依存して変化する湿度情報を
演算出力する演算部を有するものとして構成できる。
【0008】例えば、高湿度環境下での相対湿度を測定
する場合、前記の公報においては、相対湿度センサとこ
れとは別位置に配置される温度センサを使用するように
なっていた。相対湿度センサはヒータ等の加熱手段によ
り結露が防止されるが、加熱された状態で被測定雰囲気
の相対湿度が測定され、温度センサの測定する雰囲気温
度にて補正される形となる。
【0009】しかしながら、このような手法を用いた場
合は、相対湿度センサの保持温度が安定していなけれ
ば、雰囲気中の温度が仮に一定でも温度検出値がばらつ
くことになる。例えば、ヒータの発熱ムラや、雰囲気に
加わる外乱等により相対湿度センサの検出部の保持温度
が変動すると、その温度検出部の出力は大きな変動を受
け、結果的に温度センサによる補正を行ったとしても相
対湿度の測定値に誤差を生じることとなる。特に、雰囲
気温度が急激に変化しているような状況では、相対湿度
センサと温度センサの応答性の差も加わって、誤差はま
すます大きくなる。
【0010】本発明では、湿度反映情報検出部の加熱温
度が多少変動しても、温度に依存しない湿度情報である
露点あるいは絶対湿度に関する情報を測定するので、そ
れが検出しうる情報はほとんど影響を受けない。従っ
て、該検出部とは別位置で測定される温度情報に基づい
て、温度に依存して変化する湿度情報、例えば、相対湿
度、エンタルピ、混合比、不快指数等を安定かつ正確に
測定できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に示す
実施例を参照しつつ説明する。図1は、本発明による露
点センサを用いた湿度検出器の構成図である。被測定雰
囲気の湿度を反映した情報(以下、湿度反映情報とい
う)を検出するための湿度反映情報検出部2(以下、単
に検出部2とも言う)が露点センサ4を有し、結露を防
止するために、その湿度反映情報検出部2を加熱する加
熱手段としてのヒータ5が備えられる。ヒータ5には、
該ヒータ5に電力を供給するためのヒータ電源12が設
けられる。
【0012】また、加熱手段としてのヒータ5によって
加熱される湿度反映情報検出部2とは別位置において、
被測定雰囲気の温度を測定する温度センサ8を備え、そ
の温度センサ8による温度測定情報と、湿度反映情報検
出部2の露点に関する情報とに基づいて、被検出雰囲気
の温度に依存して変化する湿度情報を演算出力する演算
部としての演算回路9が設けられている。そして、湿度
反映情報検出部2を加熱して、結露が防止された状態に
おいて露点を測定し、それと別位置に備えられる温度セ
ンサによる測定温度とによって温度に依存する湿度情報
(以下、温度依存湿度情報とも言う)、例えば相対湿度
情報を出力することとなる。なお、温度依存情報の出力
とは、数値(例えば相対湿度値)を可視的に表示するこ
とのみならず、その温度に依存した湿度情報に関する信
号、例えば、電気的信号、光学的信号、機械的信号等の
種々の信号を出力する(例えば、信号伝達対象となる別
体装置等に出力する)ことをも概念として包含する。
【0013】高湿度環境における湿度測定の場合、検出
部等に生じる結露によって測定値が実際の被測定雰囲気
の湿度値を正確に示さない場合が生じてしまう。特に相
対湿度が100%に近い状態(例えば90%以上)の場
合には、温度変動の影響を受けて極めて結露が生じやす
い状態となり、また、それ以外の場合においても検出部
を構成する装置の表面温度等が低い場合には、被測定雰
囲気が結露に達しない状態であっても検出部表面近傍に
て被測定雰囲気の温度降下が生じて結露してしまう。こ
のように結露が生じると、被測定雰囲気に混合される水
蒸気量が減少し、露点センサ等の湿度反映情報検出部に
よる情報が実際の被測定雰囲気における湿度情報を正確
に反映したものとならない。
【0014】また、一旦結露が生じるとその結露が除去
されるまでに相当の時間を費やすことになりセンシング
の滞りが生じることとなる。本発明のように、湿度反映
情報検出部を加熱することでそのような結露が防止さ
れ、被測定雰囲気は水蒸気が十分混合された状態、(即
ち、結露によって被測定雰囲気内の水蒸気量が減少され
ない安定状態)となる。特に湿度反映情報検出部を被測
定雰囲気のとり得る温度値よりも十分高い値としておけ
ば、多少の温度変動によっても結露が生じることはな
く、精度の高い測定が可能となる。また、露点及び絶対
湿度は被測定雰囲気の温度に依存するものではないため
加熱による数値変動はなく、安定した測定が行え、これ
に基づいて雰囲気の正確な湿度情報を知ることができ
る。
【0015】なお、露点センサ4については公知の露点
センサにおいて種々のものを使用することができる。例
えば、露ができる位置をアメリシウムから放射されるα
線により一定として光学自動測定する方法、水晶振動子
の共振周波数変化により露を検出する方法、電子冷却法
を用いた露点センサ、LiClを塗布した物体の温度を
上げ、LiClの飽和水溶液の蒸気圧が周囲の蒸気圧と
等しくなる温度を露点とする方法等の種々の露点センサ
を使用することができる。
【0016】図2には露点センサ4における加熱方法例
について示している。図2(a)では、露点センサ例と
して鏡面体26に光(例えばレーザ光)を照射するとと
もに、鏡面体26からの反射光を検知して反射光変化を
検知することで結露状態を検出し、その検出時の温度を
露点として計測するセンサ(いわゆる光学式露点セン
サ)について示している。そして、露点センサ4は光を
照出する光照出部24aと、その照出された光を反射す
る鏡面体26とが設けられ、鏡面体26からの反射光を
受光する受光部24bによって反射状態を検知してい
る。また、反射体26は冷却手段(例えば、ペルチェ効
果等を応用した公知の電子冷却機構)により冷却され、
表面温度が変更されるようになっており、また、別途設
けられた温度センサにより表面温度が測定される。
【0017】そして、本発明においては図2(b)の側
面図にて模式的に示されるように露点センサ4の周囲に
発熱体としてのヒータ5を配置することができる。この
ように露点センサ4の全体を加熱するようにヒータ5を
備えることで、その露点センサ4が被測定雰囲気の露点
よりも高温状態(望ましくは、被測定雰囲気の温度変動
によっても結露が発生しない温度、即ち被測定雰囲気の
露点温度よりも十分高温な状態)とされて結露が防止さ
れる。(なお、露点センサ4が図2(a)の光学式露点
センサのようにユニット構成を採る場合にはそのユニッ
ト全体を加熱するようにできる。)加熱手段としてのヒ
ータ5の配置例としては、図2(c)の平面断面図にて
模式的に示されるように露点センサ4を囲むように配置
することが望ましい。このようにすることで露点センサ
4における加熱の偏りが生じず、全体を満遍なく加熱す
ることが可能となる。
【0018】なお、図3に示されるように湿度反映情報
検出部2は絶対湿度センサ32を備えて構成し、絶対湿
度に関する測定情報と温度センサ8による温度に関する
情報によって温度に依存した湿度情報を得るようにして
もよい。なお、これらパラメータ(絶対湿度情報及び温
度情報)を用いた温度依存湿度情報へ変換については後
述する。そして、絶対湿度センサ32の周囲に発熱体と
してのヒータ5を配置することで、上記露点センサと同
様の効果(結露防止効果等)を得ることができる。図3
(a)に示される例においては、筒状に形成されるヒー
タ5(例えば、発熱電線34aを有するヒータ5)の内
部に絶対湿度センサ32が備えられ、その絶対湿度セン
サ32は周囲のヒータ5にて常時加熱した状態とされ
る。被測定雰囲気はヒータ自身に形成された孔部33の
開口より取り込まれ、絶対湿度センサ32付近を通過し
て図示しない別の開口側へ流れるようにすることができ
る。
【0019】これにより、絶対湿度センサ32は高湿度
環境においても結露が防止されることとなり、被測定雰
囲気における水蒸気の混合状態が安定して維持され、高
湿度環境においても極めて精度の高い湿度測定が可能と
なる。なお、使用する絶対湿度センサについては熱伝導
を利用した絶対湿度センサ等、当業者が推測し得る種々
のものを使用することができる。
【0020】また、図3(b)における変形例にて示さ
れるように、湿度反映情報検出部(例えば、図3(b)
の絶対湿度センサ32)の周囲の少なくとも一部(望ま
しくは湿度反映情報検出部を囲んで)風防止手段として
のフィルタ35を備えることができる。図3(b)の構
成においては絶対湿度センサ32の近傍においてヒータ
5(例えば棒状、板状等のヒータ)が備えられ、その周
囲はフィルタ35にて覆われた形態となっている。この
フィルタ35は例えばポリテトラフルオロエチレン等の
フッ素系樹脂からなる多孔質樹脂形成物で構成されたも
のを使用できる。このような多孔質樹脂形成物の市販品
として、例えば住友電気工業(株)製のフロロポアメン
ブランフィルタを使用できる。
【0021】また、フッ素系樹脂からなる多孔質樹脂形
成物としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(以
下、PTFEという)の未焼成成形体を、PTFEの融
点よりも低い加熱温度で1軸以上の方向に延伸すること
により得られる多孔質繊維構造体からなるものが、水
滴、油分、ホコリ、その他汚れに関する物質の遮断性に
優れる。そして、フィルタ35被測定雰囲気における強
制対流等を抑える効果、即ち絶対湿度センサに生じる風
の影響を防止する効果を有するとともに、被測定雰囲気
は水蒸気の混合状態が維持されてフィルタ35を通過す
ることとなる。
【0022】図3(c)に示されるように、絶対湿度セ
ンサ32を囲むように上記したフィルタ35で覆い、そ
のフィルタ35及び絶対湿度センサ32とによって構成
されるユニットの周囲に(望ましくはユニット全体を囲
むように)加熱手段としてのヒータ5を配置することも
できる。このようにすることで、フィルタ35を外側か
ら加熱でき、フィルタ35の外表面等に生じる結露をも
防止することができる。なお、図3(b)及び(c)を
ともに備えた構成、即ち、フィルタ35の内部及びフィ
ルタ35の周囲に(望ましくはフィルタ35を囲んで)
共にヒータ5を配置してもよい。
【0023】そして、上記したような露点センサ及び絶
対湿度センサのいずれを使用する場合においても、この
ような湿度反映情報検出部とは別位置に温度センサ8が
備えられることとなる。また、温度センサ8は被測定環
境において、ヒータ5による加熱の影響の無い被測定雰
囲気の温度(即ち、ヒータによる加熱前の被測定雰囲気
温度)を測定することとなる。従って、ヒータ5によっ
て被測定雰囲気が加熱されない位置に配置される。な
お、温度センサの種類は公知のもの、例えば測温抵抗
体、熱電対、サーミスタ、トランジスタ温度計、水晶温
度計、その他当業者が推測し得る種々のものを使用する
ことができる。
【0024】図4には、本発明の電気的構成例を示すブ
ロック図を示し、湿度反映情報検出部及び温度センサに
よって取得された情報の処理方法について一例を示して
いる。湿度反映情報検出部として露点センサ及び絶対湿
度センサのいずれを用いた場合においても、検出部2に
て得られた湿度反映情報は検出回路(例えば、露点セン
サ4の場合であれば露点検出回路6)に伝達される。
【0025】例えば、露点センサ4からの検出電圧を露
点検出回路6(例えば、オペアンプ等を用いた公知の線
形化回路を備える回路)にて線形化し、露点に比例した
電気的信号に変換する。同様に温度センサ8からの検出
電圧も温度検出回路10にて線形化することができ、こ
れらを後述する演算手法をもって温度に依存した湿度情
報に変換することとなる。
【0026】露点検出回路6及び温度検出回路10によ
って線形化された電気的信号は、それぞれ温度に依存す
る湿度情報に変換する回路である演算回路9に入力さ
れ、それら入力値に基づいて温度に依存する湿度情報
(例えば、本実施例に示される相対湿度情報)を演算し
出力する。なお、相対湿度は露点(又は絶対湿度)と被
測定雰囲気温度が決定すれば公知の算出式を用いて算出
できることとなる。
【0027】図4には演算回路9の回路構成例をブロッ
ク図にて示している。即ち、演算回路はマイコンを備え
て構成することができ、露点及び温度に基づいてマイコ
ンに備えられるテーブルを参照し、相対湿度値を求める
ことができる。具体的に言えば、上記した手法等を用
い、露点検出回路6及び温度検出回路10にて線形化さ
れた露点情報(又は絶対湿度情報)及び温度情報に基づ
き、図6に示されるようなテーブル(露点情報及び温度
情報と対応した形にて相対湿度情報が格納されるテーブ
ル)を参照し、対応する相対湿度情報を読み出すことと
なる。例えば、図5に示されるように各センサからの電
気的情報、例えば線形化された電圧情報をテーブルを利
用して露点情報(例えば露点値)及び温度情報(例えば
温度値)にそれぞれ変換し、その変換された露点及び温
度に基づいて相対湿度を算出するようにできる。図5の
テーブルでは露点センサ4にて得られた情報に基づいて
線形化された電圧値Vを被測定雰囲気露点値Tに変
換するとともに(テーブル49c)、同様に温度センサ
8に基づく電圧値Vを被測定雰囲気温度値Tに変換
し(テーブル49d)、それら露点値V及び温度値T
に基づいて図6に示されるテーブル49b(温度・露
点―相対湿度変換テーブル49b、又は単に相対湿度変
換テーブル49bともいう)にて相対湿度Rを決定でき
ることとなる。なお、露点値、温度値に一旦変換せず
に、電圧値V,Vに基づいて直接相対湿度を得るよ
うなテーブル構成を採ることもできる。また、本実施例
におけるテーブル49bは露点又は絶対湿度と、被測定
雰囲気の温度とによって相対湿度を求める公知の式を利
用してデータ構成することができる。さらに、上記した
テーブル49b〜49dはROM45に格納し、CPU
43からの制御指令に応じて適宜参照するようにでき
る。
【0028】なお、読み出された相対湿度情報は図4に
おけるI/Oポート46を介して出力されることとな
る。この出力される信号値は、デジタル信号として出力
してもよく、D/A変換器47を介してアナログ出力す
るようにしてもよい。その出力伝達対象の利用形態にあ
わせたものとできる。例えば、演算結果となる相対湿度
情報を温度依存湿度値表示手段としての液晶ディスプレ
イ、7セグメントLED等の種々の表示装置に出力して
もよい。なお、センサ4,8からの電気的情報に基づく
データ生成、その他マイコンからの入出力等については
制御プログラム49aに基づいてCPU43にて実行す
るようにできる。また、各処理における各種測定値デー
タ、或いは算出値データの格納についてはRAM44に
おけるワークエリア48a、又は算出値格納エリア48
b等を利用できる。
【0029】また、図7のようにアナログ回路を用いた
回路構成としてもよい。即ち、露点温度センサ4及び温
度センサ8によるそれぞれの検出電圧値を、ボルテージ
ホロワ50a,50bを介してそれぞれ線形化回路52
a,52bによってそれぞれ線形化する。なお、露点が
決定すると、その測定時における被測定雰囲気の水蒸気
圧に関する情報を線形化回路52aにて線形化できる。
一方では、温度センサ8による測定温度によって当該測
定温度における飽和水蒸気圧に関する情報を線形化回路
52bにて線形化することとなる。これら線形化された
情報、即ち測定の水蒸気圧に関する線形化情報及び測定
温度における飽和水蒸気に関する線形化情報を対数回路
54a,54b(例えばlogアンプ等)にて対数化
し、差動増幅回路56にて差を得ることでそれぞれの対
数情報の減算をできる。これを逆対数回路58(例えば
Antilogアンプ等)にて除算情報を取り出し、当
該測定雰囲気における水蒸気圧値と被測定雰囲気の測定
温度下での飽和水蒸気圧値との除算がなされ相対湿度を
得ることができる。なお、このような除算演算を可能と
する演算回路9を除算回路ICによってユニットとして
構成してもよい。
【0030】なお、上記した露点センサの代わりに絶対
湿度センサを用いた場合においても同様な回路構成(即
ち、図4に示されるマイコンによる構成、図7に示され
るアナログ回路による構成等)を採ることができる。こ
の場合、絶対湿度センサによる絶対湿度情報と、温度セ
ンサによる温度情報とによって温度に依存した湿度情
報、例えば、相対湿度情報を生成することになる。例え
ば図6に示される変換テーブルを、絶対湿度・温度―相
対湿度変換テーブルとすればよい。
【0031】また、温度依存湿度情報の出力として相対
湿度のほかにエンタルピ、混合比、不快指数等を出力す
ることができる。なお、これらの値を決定するためのパ
ラメータは温度と露点(又は絶対湿度)の2要素である
ためこれらが判明すれば、公知の式を用いて算出するこ
とができる。本実施例において、演算回路9は相対湿度
に関する演算回路が組み込まれたものを示しているが、
この演算回路を各温度依存湿度情報に対応したものに変
更すればそれぞれの値を出力できることとなる。例え
ば、温度・露点―相対湿度変換テーブルを温度・露点―
エンタルピ変換テーブルとすればエンタルピ値の出力が
容易に行えることとなる。なお、これに限定されず温度
と露点(または、絶対湿度)との2要素によって決定し
得る温度依存湿度情報であればいかなる値を(例えば、
混合比、不快指数等)も出力し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の湿度検出装置の一例を示す構成図。
【図2】露点センサの構成例及び発熱体の配置例を示す
説明図。
【図3】絶対湿度センサを用いた構成例を示す説明図。
【図4】図1の湿度検出装置の電気的構成例を示すブロ
ック図。
【図5】データ変換テーブル例を示す図。
【図6】露点・温度―相対湿度変換テーブルの一例を示
す図。
【図7】図4の変形例を示すブロック図。
【符号の説明】
2 湿度反映情報検出部 4 露点センサ 5 ヒータ (発熱体) 6 露点検出回路 8 温度センサ 10 温度検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 秀明 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 小島 隆仁 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 (72)発明者 坪田 祐二 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内 (72)発明者 熊谷 雅彦 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内 (72)発明者 射場本 忠彦 東京都港区白金台2−12−36−104 (72)発明者 山田 博 東京都中央区京橋2丁目5番12号 東洋熱 工業株式会社内 (72)発明者 村上 浩 東京都中央区京橋2丁目5番12号 東洋熱 工業株式会社内 Fターム(参考) 2G040 AA04 AB03 BA12 BA23 CA02 CA12 CA23 DA02 DA03 DA12 EA02 EB02 EC09 GA05 GA07 HA11 HA16 ZA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定雰囲気の湿度を反映した情報(以
    下、湿度反映情報という)を検出するための湿度反映情
    報検出部が露点センサ及び絶対湿度センサの少なくとも
    いずれかを有し、結露を防止するために該湿度反映情報
    検出部を加熱する加熱手段を備えたことを特徴とする湿
    度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段は、前記露点センサ及び/
    又は前記絶対湿度センサの周囲に配置される発熱体を含
    む請求項1に記載の湿度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱手段によって加熱される前記湿
    度反映情報検出部とは別位置において、前記被測定雰囲
    気の温度を測定する温度センサを備え、該温度センサに
    よる温度測定情報と、前記湿度反映情報検出部の露点及
    び/又は絶対湿度の情報とに基づいて、前記被検出雰囲
    気の温度に依存して変化する湿度情報を演算出力する演
    算部を有する請求項1又は2に記載の湿度検出装置。
  4. 【請求項4】 前記温度に依存して変化する湿度情報と
    して前記演算部は、相対湿度、エンタルピ、混合比、不
    快指数、の少なくともいずれかに関する情報を演算・出
    力する請求項3に記載の湿度検出装置。
JP2000092857A 2000-03-30 2000-03-30 湿度検出装置 Pending JP2001281182A (ja)

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