JP2001280383A - 液圧ピストン - Google Patents
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- F16J1/00—Pistons; Trunk pistons; Plungers
- F16J1/005—Pistons; Trunk pistons; Plungers obtained by assembling several pieces
- F16J1/006—Pistons; Trunk pistons; Plungers obtained by assembling several pieces of different materials
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2125/00—Components of actuators
- F16D2125/02—Fluid-pressure mechanisms
- F16D2125/06—Pistons
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
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- F16D2200/0004—Materials; Production methods therefor metallic
-
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- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
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- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂製液圧ピストンの傷付き、割れを防止
し、信頼性の高い軽量なディスクブレーキを提供するこ
と。 【解決手段】 一端に開口を有する金属製有底円筒部材
２１の内径部２４に、両端に開口を有する樹脂製中空円
筒部材３１を嵌装して一体とし、液圧ピストン２０を構
成した。
し、信頼性の高い軽量なディスクブレーキを提供するこ
と。 【解決手段】 一端に開口を有する金属製有底円筒部材
２１の内径部２４に、両端に開口を有する樹脂製中空円
筒部材３１を嵌装して一体とし、液圧ピストン２０を構
成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体が樹脂からな
る液圧ピストンに関し、特に車両の車輪ブレーキとして
利用されるディスクブレーキ用の液圧ピストンに関す
る。
る液圧ピストンに関し、特に車両の車輪ブレーキとして
利用されるディスクブレーキ用の液圧ピストンに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】近年、省資源、低燃費、環境保護等の観
点から、自動車部品にも軽量化が強く求められるように
なり、主要構成部品である液圧ピストンの素材に軽量な
樹脂を用いたディスクブレーキがみられる（特開昭６２
−１３７４３５）。
点から、自動車部品にも軽量化が強く求められるように
なり、主要構成部品である液圧ピストンの素材に軽量な
樹脂を用いたディスクブレーキがみられる（特開昭６２
−１３７４３５）。
【０００３】樹脂製液圧ピストンに用いられる樹脂は、
耐熱性が高いうえ、ガラス繊維を充填したものでは、ア
ルミニウム合金鋳物に近い引張強度を有し、比重がアル
ミニウム合金の約３分の２と軽量である。
耐熱性が高いうえ、ガラス繊維を充填したものでは、ア
ルミニウム合金鋳物に近い引張強度を有し、比重がアル
ミニウム合金の約３分の２と軽量である。
【０００４】また、ブレーキパッドとディスクロータと
の摺接によって生じる摩擦熱は、液圧ピストンを介して
ブレーキ液に伝達されるが、樹脂製液圧ピストンは、一
般的に断熱性がよいため、摩擦熱がブレーキ液に伝わり
難い。このため、樹脂製液圧ピストンを用いたディスク
ブレーキは、金属製液圧ピストンを用いたディスクブレ
ーキに比較して、ベーパーロック現象が発生し難いとい
う利点を有する。
の摺接によって生じる摩擦熱は、液圧ピストンを介して
ブレーキ液に伝達されるが、樹脂製液圧ピストンは、一
般的に断熱性がよいため、摩擦熱がブレーキ液に伝わり
難い。このため、樹脂製液圧ピストンを用いたディスク
ブレーキは、金属製液圧ピストンを用いたディスクブレ
ーキに比較して、ベーパーロック現象が発生し難いとい
う利点を有する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術においては、金属製液圧ピストンに比べて硬度
が小さいために、液圧ピストンとシリンダボアとの摺動
によって液圧ピストンの外周面に傷が発生し易い。ま
た、液圧ピストン交換時に、高圧空気で液圧ピストンを
シリンダボアから抜取る場合があるが、その際シリンダ
に衝突した液圧ピストンに割れが発生することがある。
液圧ピストン外周面の傷は、ブレーキ液の洩れを引きお
こし、ひいてはブレーキ機能の失陥につながる。また、
液圧ピストンに割れが発生し易いということは、メンテ
ナンスコストの上昇を招く。
従来技術においては、金属製液圧ピストンに比べて硬度
が小さいために、液圧ピストンとシリンダボアとの摺動
によって液圧ピストンの外周面に傷が発生し易い。ま
た、液圧ピストン交換時に、高圧空気で液圧ピストンを
シリンダボアから抜取る場合があるが、その際シリンダ
に衝突した液圧ピストンに割れが発生することがある。
液圧ピストン外周面の傷は、ブレーキ液の洩れを引きお
こし、ひいてはブレーキ機能の失陥につながる。また、
液圧ピストンに割れが発生し易いということは、メンテ
ナンスコストの上昇を招く。
【０００６】本発明は、樹脂製液圧ピストンの傷付き、
割れを防止し、信頼性の高い軽量なディスクブレーキを
提供することを、その技術的課題とするものである。
割れを防止し、信頼性の高い軽量なディスクブレーキを
提供することを、その技術的課題とするものである。
【０００７】
【課題を解決する手段】上記技術的課題を解決するため
に、請求項１に記載のように、両端に開口を有する樹脂
製中空円筒部材と、一端に開口を有する金属製有底円筒
部材とからなる液圧ピストンにおいて、前記樹脂製中空
円筒部材の一端の開口が閉塞されるように、前記金属製
有底円筒部材の内径部に前記樹脂製中空円筒部材が嵌装
されていることを特徴とする液圧ピストンを構成した。
に、請求項１に記載のように、両端に開口を有する樹脂
製中空円筒部材と、一端に開口を有する金属製有底円筒
部材とからなる液圧ピストンにおいて、前記樹脂製中空
円筒部材の一端の開口が閉塞されるように、前記金属製
有底円筒部材の内径部に前記樹脂製中空円筒部材が嵌装
されていることを特徴とする液圧ピストンを構成した。
【０００８】請求項１にかかる発明においては、一端に
開口を有する金属製有底円筒部材の内径部に樹脂製中空
円筒部材が嵌装されて一体となり、液圧ピストンが形成
される。かかる構成によれば、液圧ピストンの本体部に
樹脂を用い、シリンダボアと摺動する液圧ピストンの外
周部を金属で覆うことにより、軽量という樹脂の特性を
生かしつつ傷付き難く割れ難い液圧ピストンを得ること
が可能となる。
開口を有する金属製有底円筒部材の内径部に樹脂製中空
円筒部材が嵌装されて一体となり、液圧ピストンが形成
される。かかる構成によれば、液圧ピストンの本体部に
樹脂を用い、シリンダボアと摺動する液圧ピストンの外
周部を金属で覆うことにより、軽量という樹脂の特性を
生かしつつ傷付き難く割れ難い液圧ピストンを得ること
が可能となる。
【０００９】次に、請求項２に記載のように、前記樹脂
製円筒部材は、前記金属製有底円筒部材の内径部に挿入
される本体部と、前記本体部の端部にあって前記本体部
の外径より大きい外径を有するフランジ部とからなると
ともに、前記金属製有底円筒部材の開口端部と前記フラ
ンジ部とによって環状溝が形成されることが好ましい。
製円筒部材は、前記金属製有底円筒部材の内径部に挿入
される本体部と、前記本体部の端部にあって前記本体部
の外径より大きい外径を有するフランジ部とからなると
ともに、前記金属製有底円筒部材の開口端部と前記フラ
ンジ部とによって環状溝が形成されることが好ましい。
【００１０】請求項２にかかる発明においては、樹脂製
円筒部材の本体部の端部に本体部の外径より大きい外径
を有するフランジ部が設けられ、樹脂製円筒部材の本体
部の外周に嵌装された金属製有底円筒部材の端部とフラ
ンジ部とによって環状溝が形成される構成となってい
る。かかる構成によれば、フランジ部を有する樹脂製円
筒部材に、コップ形状の金属製有底円筒部材を嵌装する
だけで、気密シールを装着するためのシール溝が簡単に
形成でき、低コストの液圧ピストンを得ることが可能と
なる。
円筒部材の本体部の端部に本体部の外径より大きい外径
を有するフランジ部が設けられ、樹脂製円筒部材の本体
部の外周に嵌装された金属製有底円筒部材の端部とフラ
ンジ部とによって環状溝が形成される構成となってい
る。かかる構成によれば、フランジ部を有する樹脂製円
筒部材に、コップ形状の金属製有底円筒部材を嵌装する
だけで、気密シールを装着するためのシール溝が簡単に
形成でき、低コストの液圧ピストンを得ることが可能と
なる。
【００１１】次に、請求項３に記載のように、前記フラ
ンジ部は、前記本体部と一体に成形されていることが好
ましい。
ンジ部は、前記本体部と一体に成形されていることが好
ましい。
【００１２】請求項３にかかる発明においては、フラン
ジ部が樹脂製円筒部材の本体部と一体的に成形され、複
雑な成形型や成形後の切削加工なしにフランジ部を有す
る樹脂製円筒部材が得られるため、低コストの液圧ピス
トンを得ることが可能となる。
ジ部が樹脂製円筒部材の本体部と一体的に成形され、複
雑な成形型や成形後の切削加工なしにフランジ部を有す
る樹脂製円筒部材が得られるため、低コストの液圧ピス
トンを得ることが可能となる。
【００１３】次に、請求項４に記載のように、前記本体
部と別体の円筒部材が前記本体部の端部に固定されて、
前記フランジ部が形成されていることが好ましい。
部と別体の円筒部材が前記本体部の端部に固定されて、
前記フランジ部が形成されていることが好ましい。
【００１４】請求項４にかかる発明においては、リング
状の円筒部材を、フランジ部を有さない均一外径の樹脂
製円筒部材の本体部の端部に嵌装、固定して、フランジ
部を形成するものである。フランジ部を樹脂製円筒部材
の本体部と別体にすることにより、フランジ部及び本体
部の形状を簡単な中空円筒とすることが可能となる。し
たがって、必ずしも成形型を用いて成形する必要がなく
なり、安価な樹脂パイプを切断して用いることが可能と
なり、生産数が少ない場合には、低コストの液圧ピスト
ンを得ることが可能となる。また、フランジ部の材質を
本体部の材質と異なるものとすることができ、設計自由
度が向上する。
状の円筒部材を、フランジ部を有さない均一外径の樹脂
製円筒部材の本体部の端部に嵌装、固定して、フランジ
部を形成するものである。フランジ部を樹脂製円筒部材
の本体部と別体にすることにより、フランジ部及び本体
部の形状を簡単な中空円筒とすることが可能となる。し
たがって、必ずしも成形型を用いて成形する必要がなく
なり、安価な樹脂パイプを切断して用いることが可能と
なり、生産数が少ない場合には、低コストの液圧ピスト
ンを得ることが可能となる。また、フランジ部の材質を
本体部の材質と異なるものとすることができ、設計自由
度が向上する。
【００１５】次に、請求項５に記載のように、前記樹脂
製円筒部材の底部と前記金属製有底円筒部材の内径部の
底部との間に樹脂製円盤状部材が配置されていることが
好ましい。
製円筒部材の底部と前記金属製有底円筒部材の内径部の
底部との間に樹脂製円盤状部材が配置されていることが
好ましい。
【００１６】請求項５にかかる発明においては、樹脂製
円筒部材の底部と金属製有底円筒部材の内径部の底部と
で樹脂製円盤状部材を挟み込む構成となっている。この
構成によれば、簡単な形状の樹脂製円盤状部材を追加す
るだけで、ブレーキ液圧を受ける液圧シリンダ底部の強
度を向上できる。このため、樹脂製円盤状部材の長さ及
び樹脂製円筒部材の長さを種々揃えておけば、低圧仕様
から高圧仕様まで対応でき、設計自由度が向上する。
円筒部材の底部と金属製有底円筒部材の内径部の底部と
で樹脂製円盤状部材を挟み込む構成となっている。この
構成によれば、簡単な形状の樹脂製円盤状部材を追加す
るだけで、ブレーキ液圧を受ける液圧シリンダ底部の強
度を向上できる。このため、樹脂製円盤状部材の長さ及
び樹脂製円筒部材の長さを種々揃えておけば、低圧仕様
から高圧仕様まで対応でき、設計自由度が向上する。
【００１７】次に、請求項６に記載のように、前記金属
製有底円筒部材の底部は、前記樹脂製円筒部材の内径部
に向けて入り込んだ凹形状であることが好ましい。
製有底円筒部材の底部は、前記樹脂製円筒部材の内径部
に向けて入り込んだ凹形状であることが好ましい。
【００１８】請求項６にかかる発明においては、樹脂製
円筒部材に嵌装される金属製有底円筒部材の底部が、液
圧ピストンの外部から内部に凹んだ構成とした。これに
より、液圧ピストンとシリンダボアとで形成される液圧
室の容積を確保することが可能となる。
円筒部材に嵌装される金属製有底円筒部材の底部が、液
圧ピストンの外部から内部に凹んだ構成とした。これに
より、液圧ピストンとシリンダボアとで形成される液圧
室の容積を確保することが可能となる。
【００１９】次に、請求項７に記載のように、前記金属
製有底円筒部材の底部は、前記樹脂製円筒部材の内径部
から飛び出した凸形状であることが好ましい。
製有底円筒部材の底部は、前記樹脂製円筒部材の内径部
から飛び出した凸形状であることが好ましい。
【００２０】請求項７にかかる発明においては、樹脂製
円筒部材に嵌装される金属製有底円筒部材の底部が、液
圧ピストンの内部から外部に膨らんだ構成とした。これ
により、金属製有底円筒部材の底部がブレーキ液圧を受
けた際に、底部に発生する応力が圧縮応力となり、液圧
ピストンの強度が飛躍的に向上する。
円筒部材に嵌装される金属製有底円筒部材の底部が、液
圧ピストンの内部から外部に膨らんだ構成とした。これ
により、金属製有底円筒部材の底部がブレーキ液圧を受
けた際に、底部に発生する応力が圧縮応力となり、液圧
ピストンの強度が飛躍的に向上する。
【００２１】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態により
具体的に説明する。図１は、第１の実施形態を示すもの
で、本発明にかかる液圧ピストンがディスクブレーキに
用いられた例を示す。ディスクブレーキ１は、車輪（図
示せず）と一体回転するディスクロータ２と、ディスク
ロータ２の内側及び外側にそれぞれ配置されている内側
パッド４及び外側パッド５と、ディスクロータ２の一側
において車両の非回転部分にボルトで固定されて両パッ
ド４及び５に加わるブレーキトルクを直接受けるマウン
ティング３と、ディスクロータ２の軸方向への摺動が可
能なようにマウンティング３に支持されたキャリパ１０
とを備えている。なお、内側パッド４及び外側パッド５
は、パッドライニング４ａ、５ａがパッド裏板４ｂ、５
ｂに接合されて一体にされたものである。
具体的に説明する。図１は、第１の実施形態を示すもの
で、本発明にかかる液圧ピストンがディスクブレーキに
用いられた例を示す。ディスクブレーキ１は、車輪（図
示せず）と一体回転するディスクロータ２と、ディスク
ロータ２の内側及び外側にそれぞれ配置されている内側
パッド４及び外側パッド５と、ディスクロータ２の一側
において車両の非回転部分にボルトで固定されて両パッ
ド４及び５に加わるブレーキトルクを直接受けるマウン
ティング３と、ディスクロータ２の軸方向への摺動が可
能なようにマウンティング３に支持されたキャリパ１０
とを備えている。なお、内側パッド４及び外側パッド５
は、パッドライニング４ａ、５ａがパッド裏板４ｂ、５
ｂに接合されて一体にされたものである。
【００２２】キャリパ１０のシリンダ部分１１の内部に
は、シリンダボア１２が設けられていて、シリンダボア
１２には、液密シール６１及び気密シール６２を介して
ピストン（液圧ピストン）２０が嵌装され、シリンダボ
ア１２とピストン２０と液密シール６１とによって液圧
室Ｐ１が形成される液圧室Ｐ１には、ブレーキ配管（図
示せず）が接続され、ブレーキ操作がなされると、マス
タシリンダ（図示せず）で加圧されたブレーキ液がブレ
ーキ配管を介して液圧室Ｐ１に導入される。
は、シリンダボア１２が設けられていて、シリンダボア
１２には、液密シール６１及び気密シール６２を介して
ピストン（液圧ピストン）２０が嵌装され、シリンダボ
ア１２とピストン２０と液密シール６１とによって液圧
室Ｐ１が形成される液圧室Ｐ１には、ブレーキ配管（図
示せず）が接続され、ブレーキ操作がなされると、マス
タシリンダ（図示せず）で加圧されたブレーキ液がブレ
ーキ配管を介して液圧室Ｐ１に導入される。
【００２３】加圧されたブレーキ液が液圧室Ｐ１内に導
入されると、底部２３の面積に応じた油圧力でピストン
２０が外側（図１中左方）に押圧され、内側パッド４が
ディスクロータ２に押し付けられる。
入されると、底部２３の面積に応じた油圧力でピストン
２０が外側（図１中左方）に押圧され、内側パッド４が
ディスクロータ２に押し付けられる。
【００２４】同時に、底部１４の面積に応じた油圧力で
シリンダ１１が内側（図１中右方）に押圧される。キャ
リパ１０は、ディスクロータ２の軸方向への摺動が可能
なようにマウンティング３に支持されているため、油圧
力を受けたキャリパ１０は内側に移動させられ、キャリ
パ１０の爪部１６により外側パッド５がディスクロータ
２に押し付けられる。
シリンダ１１が内側（図１中右方）に押圧される。キャ
リパ１０は、ディスクロータ２の軸方向への摺動が可能
なようにマウンティング３に支持されているため、油圧
力を受けたキャリパ１０は内側に移動させられ、キャリ
パ１０の爪部１６により外側パッド５がディスクロータ
２に押し付けられる。
【００２５】すなわち、液圧室Ｐ１内に加圧されたブレ
ーキ液が導入されると、ピストン２０とキャリパ１０と
が互いに反対方向に押圧され、内側パッド４及び外側パ
ッド５がそれぞれピストン２０及び爪部１６によってデ
ィスクロータ２に押し付けられて、ブレーキトルクが発
生する。
ーキ液が導入されると、ピストン２０とキャリパ１０と
が互いに反対方向に押圧され、内側パッド４及び外側パ
ッド５がそれぞれピストン２０及び爪部１６によってデ
ィスクロータ２に押し付けられて、ブレーキトルクが発
生する。
【００２６】第１の実施形態においては、金属製有底円
筒部材２１の内径部２４にフランジ部３１ｂを有する樹
脂製中空円筒部材３１が嵌装されてピストン２０が形成
されている。金属製有底円筒部材２１と樹脂製中空円筒
部材３１とは、圧入、接着、溶着等によって固定されて
いてもよいが、金属製有底円筒部材２１の内径部２４と
樹脂製中空円筒部材３１の外径部３３とが隙間嵌めであ
っても、ディスクブレーキの機能が損なわれることはな
い。
筒部材２１の内径部２４にフランジ部３１ｂを有する樹
脂製中空円筒部材３１が嵌装されてピストン２０が形成
されている。金属製有底円筒部材２１と樹脂製中空円筒
部材３１とは、圧入、接着、溶着等によって固定されて
いてもよいが、金属製有底円筒部材２１の内径部２４と
樹脂製中空円筒部材３１の外径部３３とが隙間嵌めであ
っても、ディスクブレーキの機能が損なわれることはな
い。
【００２７】また、金属製有底円筒部材２１の開口端部
２８と樹脂製中空円筒部材３１のフランジ部３１ｂの側
面３７との間には、シール溝（環状溝）５１が形成され
ているとともに、シール溝５１に気密シール６２の一端
が嵌め込まれて、シリンダボア１２とピストン２０の外
周面２６との間に塵、泥水等が侵入することを防止して
いる。
２８と樹脂製中空円筒部材３１のフランジ部３１ｂの側
面３７との間には、シール溝（環状溝）５１が形成され
ているとともに、シール溝５１に気密シール６２の一端
が嵌め込まれて、シリンダボア１２とピストン２０の外
周面２６との間に塵、泥水等が侵入することを防止して
いる。
【００２８】図２は、第２の実施形態を示す。第２の実
施形態においては、フランジ部が、樹脂製中空円筒部材
３１と別体の円筒部材７１から形成され、圧入、接着、
溶着等によって樹脂製中空円筒部材３１に固定されてい
る。円筒部材７１は、樹脂製中空円筒部材３１と同じ材
質であってもよく、異なる材質であってもよい。
施形態においては、フランジ部が、樹脂製中空円筒部材
３１と別体の円筒部材７１から形成され、圧入、接着、
溶着等によって樹脂製中空円筒部材３１に固定されてい
る。円筒部材７１は、樹脂製中空円筒部材３１と同じ材
質であってもよく、異なる材質であってもよい。
【００２９】また、金属製有底円筒部材２１と樹脂製中
空円筒部材３１とは、圧入、接着、溶着等によって固定
されていてもよいが、金属製有底円筒部材２１の内径部
２４と樹脂製中空円筒部材３１の外径部３３とが隙間嵌
めであっても、ディスクブレーキの機能が損なわれるこ
とはない。
空円筒部材３１とは、圧入、接着、溶着等によって固定
されていてもよいが、金属製有底円筒部材２１の内径部
２４と樹脂製中空円筒部材３１の外径部３３とが隙間嵌
めであっても、ディスクブレーキの機能が損なわれるこ
とはない。
【００３０】図３は、第３の実施形態を示す。第３の実
施形態においては、樹脂製有底円筒部材３１の開口端部
３８と金属製有底円筒部材２１の内径部２４の底部２５
との間に樹脂製円盤状部材８１が介装され、金属製有底
円筒部材２１と樹脂製中空円筒部材３１と樹脂製円盤状
部材８１とによってピストン２０が形成されている。
施形態においては、樹脂製有底円筒部材３１の開口端部
３８と金属製有底円筒部材２１の内径部２４の底部２５
との間に樹脂製円盤状部材８１が介装され、金属製有底
円筒部材２１と樹脂製中空円筒部材３１と樹脂製円盤状
部材８１とによってピストン２０が形成されている。
【００３１】金属製有底円筒部材２１と樹脂製中空円筒
部材３１とは、圧入、接着、溶着等によって固定されて
いてもよいが、金属製有底円筒部材２１の内径部２４と
樹脂製中空円筒部材３１の外径部３３とが隙間嵌めであ
ってもよい。
部材３１とは、圧入、接着、溶着等によって固定されて
いてもよいが、金属製有底円筒部材２１の内径部２４と
樹脂製中空円筒部材３１の外径部３３とが隙間嵌めであ
ってもよい。
【００３２】図４は、第４の実施形態を示す。第４の実
施形態においては、金属製有底円筒部材２１の底部２３
ａが、樹脂製中空円筒部材３１の内径部３４に入り込ん
だ凹形状とされていて、凹部２３ｂがブレーキ液溜りと
なる。
施形態においては、金属製有底円筒部材２１の底部２３
ａが、樹脂製中空円筒部材３１の内径部３４に入り込ん
だ凹形状とされていて、凹部２３ｂがブレーキ液溜りと
なる。
【００３３】図５は、第５の実施形態を示す。第５の実
施形態においては、金属製有底円筒部材２１の底部２３
ｃが、ピストン２０の外部に張り出した凸形状とされて
いる。このため、ピストン全長が若干長くなるが、底部
２３ｃがブレーキ液圧を受けた際に底部２３ｃに発生す
る応力を圧縮応力とすることが可能となり、強度上有利
となる。
施形態においては、金属製有底円筒部材２１の底部２３
ｃが、ピストン２０の外部に張り出した凸形状とされて
いる。このため、ピストン全長が若干長くなるが、底部
２３ｃがブレーキ液圧を受けた際に底部２３ｃに発生す
る応力を圧縮応力とすることが可能となり、強度上有利
となる。
【００３４】
【発明の効果】本発明によれば、軽量という樹脂の特性
を生かしつつ傷付き難く割れ難い液圧ピストンを得るこ
とが可能となり、ひいては信頼性の高い軽量なディスク
ブレーキを提供することが可能となる。
を生かしつつ傷付き難く割れ難い液圧ピストンを得るこ
とが可能となり、ひいては信頼性の高い軽量なディスク
ブレーキを提供することが可能となる。
【図１】本発明の第１の実施形態の断面図である。
【図２】本発明の第２の実施形態の断面図である。
【図３】本発明の第３の実施形態の断面図である。
【図４】本発明の第４の実施形態の断面図である。
【図５】本発明の第５の実施形態の断面図である。
２０ ピストン（液圧ピストン） ２１ 金属製有底円筒部材 ２３ 金属製有底円筒部材の底部 ２４ 金属製有底円筒部材の内径部 ３１ 樹脂製中空円筒部材 ３１ａ 樹脂製中空円筒部材の本体部 ３１ｂ 樹脂製中空円筒部材のフランジ部 ３４ 樹脂製中空円筒部材の内径部 ３７、３８ 樹脂製中空円筒部材の開口端部 ５１ シール溝（環状溝） ７１ 円筒部材 ８１ 樹脂製円盤状部材
Claims (7)
- 【請求項１】 両端に開口を有する樹脂製中空円筒部材
と、一端に開口を有する金属製有底円筒部材とからなる
液圧ピストンにおいて、前記樹脂製中空円筒部材の一端
の開口が閉塞されるように、前記金属製有底円筒部材の
内径部に前記樹脂製中空円筒部材が嵌装されていること
を特徴とする液圧ピストン。 - 【請求項２】 請求項１において、前記樹脂製円筒部材
は、前記金属製有底円筒部材の内径部に挿入される本体
部と、前記本体部の端部にあって前記本体部の外径より
大きい外径を有するフランジ部とからなるとともに、前
記金属製有底円筒部材の開口端部と前記フランジ部とに
よって環状溝が形成されることを特徴とする液圧ピスト
ン。 - 【請求項３】 請求項２において、前記フランジ部は、
前記本体部と一体に成形されていることを特徴とする液
圧ピストン。 - 【請求項４】 請求項２において、前記本体部と別体の
円筒部材が前記本体部の端部に固定されて、前記フラン
ジ部が形成されていることを特徴とする液圧ピストン。 - 【請求項５】 請求項３または請求項４において、前記
樹脂製円筒部材の底部と前記金属製有底円筒部材の内径
部の底部との間に樹脂製円盤状部材が配置されているこ
とを特徴とする液圧ピストン。 - 【請求項６】 請求項１乃至請求項４において、前記金
属製有底円筒部材の底部は、前記樹脂製円筒部材の内径
部に向けて入り込んだ凹形状であることを特徴とする液
圧ピストン。 - 【請求項７】 請求項１乃至請求項４において、前記金
属製有底円筒部材の底部は、前記樹脂製円筒部材の内径
部から飛び出した凸形状であることを特徴とする液圧ピ
ストン。
Priority Applications (2)
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|---|---|---|---|
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| US09/799,115 US6443049B2 (en) | 2000-03-28 | 2001-03-06 | Hydraulic piston |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000089397A JP2001280383A (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 液圧ピストン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001280383A true JP2001280383A (ja) | 2001-10-10 |
Family
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000089397A Withdrawn JP2001280383A (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 液圧ピストン |
Country Status (2)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP2001280383A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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- 2000-03-28 JP JP2000089397A patent/JP2001280383A/ja not_active Withdrawn
-
2001
- 2001-03-06 US US09/799,115 patent/US6443049B2/en not_active Expired - Fee Related
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