JP2001279450A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2001279450A
JP2001279450A JP2000097202A JP2000097202A JP2001279450A JP 2001279450 A JP2001279450 A JP 2001279450A JP 2000097202 A JP2000097202 A JP 2000097202A JP 2000097202 A JP2000097202 A JP 2000097202A JP 2001279450 A JP2001279450 A JP 2001279450A
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Japan
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wafer
gas
exhaust duct
holding table
exhaust
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Application number
JP2000097202A
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English (en)
Inventor
Tomoko Nishiwaki
倫子 西脇
Takeji Ota
岳児 太田
Itaru Okada
格 岡田
Katsunao Kasatsugu
克尚 笠次
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハを回転させずにウエハ上の処理ガスの
流れを均一にする。 【解決手段】 ウエハ1を収容する処理室11において
ウエハ1を保持して内蔵したヒータ19で加熱する保持
台17と、ウエハ1に処理ガス37を吹き出す吹出口3
5を有するガスヘッド30とを備えているCVD装置1
0において、処理ガス37を吸い込む排気口24を有す
る下端面閉塞の円筒形状の排気ダクト22が保持台17
の周囲を回転するように設置されており、排気ダクト2
2の内周にはガスヘッド30が一体回転するように組み
込まれている。 【効果】 回転するガスヘッドから吹き出された処理ガ
スは回転する排気ダクトによって吸い込まれることによ
ってウエハに全体にわたって均一に接触するため、ウエ
ハのCVD膜の膜厚は均一になる。保持台は回転しない
ため、保持台に設置されるヒータや熱電対に対する電気
配線を自由に引き回すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板処理装置、特
に、処理ガスを用いて被処理基板に所望の処理を施すも
のに関し、例えば、半導体装置の製造工程において、半
導体ウエハ(以下、ウエハという。)に酸化膜や金属膜
を形成する基板処理装置に利用して有効な技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程において、ウエハ
に酸化膜の一例であるTEOS(トリ・エチル・オルソ
・シリケート)膜を形成する場合には、枚葉式コールド
ウオール形常圧CVD装置(以下、CVD装置とい
う。)が使用されている。従来のこの種のCVD装置と
して、被処理基板としてのウエハを収容する処理室と、
この処理室においてウエハを保持して加熱する保持台
と、ウエハに処理ガスをシャワー状に吹き付けて供給す
るガスヘッドと、処理室を大気圧よりも若干低めに排気
する排気ダクトとを備えているものがある。
【0003】前記したCVD装置において、ウエハに形
成されるCVD膜の膜厚や膜質を全体にわたって均一に
形成するために、ウエハを保持した保持台を回転させる
ことによってウエハ上の処理ガスの流れを均一に制御す
ることが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記したCV
D装置において保持台を回転させるように構成した場合
においては、保持台に内蔵されたヒータや温度センサ
(熱電対)に対する電気配線を敷設することができない
という問題点がある。
【0005】本発明の目的は、被処理基板を回転させる
ことなく被処理基板上の処理ガスの流れを均一に制御す
ることができる基板処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る基板処理装
置は、被処理基板を収容する処理室と、この処理室にお
いて前記被処理基板を保持して加熱する保持台と、前記
被処理基板に処理ガスを供給するガスヘッドとを備えて
いる基板処理装置であって、前記保持台の外側には前記
処理ガスを吸い込む排気口を有する円筒形状の排気ダク
トが同心円に配置されており、この排気ダクトは前記保
持台の周囲を回転するように構成されていることを特徴
とする。
【0007】前記した基板処理装置において、保持台に
保持された被処理基板に処理が施されるに際しては、排
気ダクトが保持台の周囲を回転される。ガスヘッドから
被処理基板に供給される処理ガスは回転する排気ダクト
によって吸い込まれることにより、被処理基板の上を螺
旋状に流れることになるため、処理ガスは被処理基板に
全体にわたって均一に接触する状態になる。つまり、被
処理基板を保持した保持台を回転させなくても、被処理
基板上の処理ガスの流れを均一に制御することができる
ため、被処理基板に全体にわたって均一な処理を施すこ
とができる。他方、保持台を回転させなくて済むことに
より、保持台に設置されるヒータや温度センサに対する
電気配線を自由に敷設することができる。
【0008】ちなみに、前記手段に係る基板処理装置に
おいて、排気ダクトを保持台の設置位置と同等またはそ
れよりも上部に配置することにより、処理ガスが保持台
の下方に回り込むことを防止することができる。
【0009】また、排気ダクトの内側にガスヘッドを一
体回転するように設置することにより、ガスヘッドから
吹き出される処理ガス自体を被処理基板に対して回転さ
せることができるため、被処理基板上の処理ガスの流れ
をより一層均一に制御することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
基板処理装置を図面に即して説明する。
【0011】図1に示されているように、本発明に係る
基板処理装置は、CVD装置(枚葉式コールドウオール
形常圧CVD装置)として構成されている。図1に示さ
れているCVD装置10は被処理基板としてのウエハ
(半導体ウエハ)1を処理する処理室11を形成したチ
ャンバ12を備えており、チャンバ12は下側カップ1
3と上側カップ14とが組み合わされて下端面が閉塞し
上端面が開口した円筒形状に形成されている。チャンバ
12の下側カップ13の円筒壁の下端部付近にはウエハ
搬入搬出口15が水平に方向横長に開設されており、ウ
エハ搬入搬出口15は被処理基板であるウエハ1を処理
室11にウエハ移載装置(図示せず)によって搬入搬出
し得るように形成されている。
【0012】チャンバ12の下側カップ13の底壁の中
心線上には支持軸16が処理室11に下方から挿入され
ており、支持軸16はエアシリンダ装置等が使用された
昇降駆動装置(図示せず)によって昇降されるようにな
っている。支持軸16の上端にはウエハ1よりも大径の
円盤形状に形成された保持台17が同心に配されて水平
に固定されており、保持台17は支持軸16によって昇
降されるようになっている。保持台17の上面にはウエ
ハ1を密着して保持する保持面18が形成されている。
【0013】保持台17の内部にはヒータ19が設置さ
れており、ヒータ19は保持面18が保持したウエハ1
を全体にわたって均一に加熱するように構成されてい
る。また、保持台17の内部には温度センサとしての熱
電対20が複数個、適当な間隔を置いて配置されてお
り、各熱電対20はヒータ19によって加熱されたウエ
ハ1の温度を測定するように構成されている。ヒータ1
9および熱電対20の電気配線(図示せず)は保持台1
7内から支持軸16の中空部内を通して外部の電源やコ
ントローラに接続されている。
【0014】チャンバ12の下側カップ13の底壁上に
は複数本のエジェクタピン21が垂直方向上向きに突設
されており、図1(a)に示されているように、エジェ
クタピン21は保持台17が下降した状態において保持
台17に挿通することにより、保持面18に保持された
ウエハ1を持ち上げて保持面18から浮かせるようにな
っている。
【0015】他方、チャンバ12の上側カップ14には
略円筒形状の中空体に形成された排気ダクト22が同心
円かつ水平に配置されて軸受装置(図示せず)によって
回転自在に支承されており、排気ダクト22は電動モー
タ等の回転駆動装置(図示せず)によって回転されるよ
うになっている。排気ダクト22の内径は保持台17の
外径よりも若干大きめに設定されており、排気ダクト2
2の下端は保持台17の上面に略一致されている。
【0016】図1および図2に示されているように、排
気ダクト22は上端面が閉塞し下端面が開口した一対の
円筒が内外および上下で同心円に配置されて下端間で連
結された上端面閉塞の円筒形状の中空体に構築されてお
り、排気ダクト22の中空体内には排気路23が中空部
によって形成されている。排気ダクト22の内側筒壁の
下端部には複数個の排気口24が周方向に等間隔に配置
されて排気路23の内外を連通するように開設されてお
り、各排気口24は排気ダクト22の中心側の処理ガス
やパージガス等を周方向において均等に吸い込んで排気
路23を通じて排気するようになっている。
【0017】図2(b)に示されているように、排気ダ
クト22の内側筒壁の外周面における排気口24に対向
する部位には、短尺の円筒形状に形成された流量調整部
材25が周方向に摺動自在に嵌合されており、流量調整
部材25には排気口24と略同形の調整口26が各排気
口24に対向するように周方向に等間隔に配置されて開
設されている。流量調整部材25が排気ダクト22に対
して周方向に摺動されて、調整口26の排気口24に対
する開度が適宜に調整されることによって、排気口24
の吸込流量が制御されるようなっている。すなわち、流
量調整部材25を摺動させることにより、成膜時と処理
ガスの排気時における排気ダクト22のコンダクタンス
を制御することができるようになっている。
【0018】排気ダクト22の閉塞壁の中心線上には円
筒形状に形成された回転軸27が固定されており、この
回転軸27が軸受装置によって回転自在に支承され回転
駆動装置によって回転されることにより、排気ダクト2
2は回転されるようになっている。回転軸27の円筒中
空部は排気ダクト22の排気路23に連通されている。
すなわち、回転軸27の円筒中空部は排気路28を構成
しており、排気路28は排気ダクト22と反対側端にお
いて真空ポンプ等の真空排気装置(図示せず)に接続さ
れている。
【0019】図1および図2に示されているように、排
気ダクト22には処理ガスを供給するガスヘッド30が
一体的に組み込まれている。すなわち、排気ダクト22
の中心にはガス導入口31が開設されており、ガス導入
口31には回転軸27の中心線上に挿入されたガス導入
管32が接続されている。ガス導入管32が形成したガ
ス導入路33はガス導入口31と反対側端において原料
ガスやパージガス等の処理ガスを導入するガス供給装置
(図示せず)に流体的に接続されている。ちなみに、回
転軸27の中空部によって形成された排気路28は回転
軸27とガス導入管32との間の空間によって形成され
た状態になっている。
【0020】排気ダクト22の内周には円板形状に形成
されたガス吹出プレート(以下、プレートという。)3
4がガス導入口31から間隔を置いて水平に嵌入されて
固定されており、プレート34には複数個のガス吹出口
(以下、吹出口という。)35が十字形状に配列されて
上下を流通させるように開設されている。排気ダクト2
2の内側面とプレート34の上面とが画成する内側空間
によってガス溜め36が形成されており、ガス溜め36
はガス導入口31に導入された処理ガス37を全体的に
均等に拡散させて各吹出口35から均等にシャワー状に
吹き出させるようになっている。
【0021】次に、作用を説明する。
【0022】図1(a)に示されているように、保持台
17が支持軸16によって下限位置に下降されて、エジ
ェクタピン21が保持台17に下から挿通した状態にな
ると、ウエハ移載装置によって搬送されて来たウエハ1
がウエハ搬入搬出口15から搬入されて複数本のエジェ
クタピン21の上端間に受け渡される。
【0023】続いて、保持台17が支持軸16によって
上昇されると、エジェクタピン21が保持台17の下方
に相対的に引き込まれるため、エジェクタピン21上の
ウエハ1は保持台17の保持面18に受け渡されて保持
面18に保持される。
【0024】保持面18に保持されたウエハ1はヒータ
19によって加熱されるとともに、ヒータ19の温度お
よびウエハ1の温度が熱電対20によって測定される。
そして、ヒータ19の加熱量は熱電対20の測定結果に
従ってフィードバック制御される。
【0025】図1(b)に示されているように、保持面
18の上にウエハ1を保持した保持台17はウエハ1の
上面が排気ダクト22の排気口24が構成する平面に略
一致する高さに支持軸16によって上昇されて停止され
る。
【0026】続いて、排気ダクト22の排気口24が排
気路23および排気路28を通じて排気されるととも
に、排気ダクト22が回転軸27によって回転される。
排気口24の排気量および排気ダクト22の回転が安定
した時点で、処理ガス37がガス導入路33からガス導
入口31に導入される。例えば、TEOS膜がウエハ1
に形成される場合には、シリコン(Si)のエチル化合
物とオゾン(O3 )が導入される。
【0027】ガス導入口31に導入された処理ガス37
はガス溜め36に作用する排気ダクト22の排気力によ
ってガス溜め36に流入して径方向外向きに放射状に拡
散して、十字形状に配列された各吹出口35からそれぞ
れが略均等な流れになってウエハ1に向かってシャワー
状に吹き出す。吹出口35群からシャワー状に吹き出し
た処理ガス37は排気ダクト22の排気力によってウエ
ハ1の外方に流れ、排気ダクト22に環状に開設された
排気口24に吸い込まれて排気ダクト22の排気路23
および回転軸27の排気路28を流通して排気されて行
く。
【0028】この際、排気ダクト22に組み込まれたガ
スヘッド30は排気ダクト22と共に回転しているた
め、吹出口35群からシャワー状に吹き出した処理ガス
37は螺旋状に流れ、保持台17の上に保持されたウエ
ハ1の全面にわたって均等に接触する状態になる。ここ
で、処理ガス37の熱化学反応による成膜レートは処理
ガス37のウエハ1に対する接触量に依存するため、処
理ガス37がウエハ1の全面にわたって均等に接触すれ
ば、ウエハ1に処理ガス37によって形成されるTEO
S膜の膜厚分布や膜質分布はウエハ1の全面にわたって
均一になる。
【0029】また、ガスヘッド30の吹出口35群から
吹き出した処理ガス37は吹出口35群を取り囲むよう
に開設された排気口24群によって全て回収されて排気
されるため、保持台17の下方に回り込むことはない。
したがって、回り込んだ処理ガス37による反応生成物
が保持台17の下面や支持軸16の外周面およびチャン
バ12の下側カップ13の壁面に付着することはない。
その結果、付着物が剥離して異物となって飛散し、ウエ
ハ1を汚染する現象が発生するのを未然に防止すること
ができる。また、付着物を除去するための処理室11の
洗浄作業の頻度を低減することができる。
【0030】以上のようにしてTEOS膜がウエハ1の
全面にわたって均一に形成され所定の処理時間が経過す
ると、図1(a)に示されているように、保持台17は
支持軸16によって搬入搬出位置に下降される。保持台
17が下限位置に下降されると、ウエハ1はエジェクタ
ピン21によって保持面18から浮かされ、ウエハ移載
装置によってエジェクタピン21の上から受け取られ、
ウエハ搬入搬出口15から処理室11の外部へ搬出され
る。
【0031】以降、前述した作業が繰り返されることに
より、ウエハ1にTEOS膜がCVD装置10によって
枚葉処理されて行く。
【0032】前記実施形態によれば、次の効果が得られ
る。
【0033】1) 処理ガス37を吹き出すガスヘッド3
0および吹き出された処理ガス37を排気する排気ダク
ト22を回転させることにより、処理ガス37をウエハ
1の全面にわたって均等に接触させることができるた
め、ウエハ1に形成されるCVD膜の膜厚分布や膜質分
布を全面にわたって均一に制御することができる。
【0034】2) 保持台17を回転させないことによ
り、保持台17の内部にヒータ19や熱電対20を設置
することができるとともに、ヒータ19や熱電対20の
ための電気配線を保持台17に容易に敷設することがで
きる。
【0035】3) 排気ダクト22を上面が閉塞した二重
円筒の中空体形状に形成して複数の排気口24を円筒の
内周壁に開設するとともに、排気路23を中空体の円筒
部および閉塞壁体内に配設することにより、排気系がチ
ャンバ12から突出するのを防止することができるた
め、チャンバ12ひいてはCVD装置10全体を小型化
することができる。
【0036】4) 排気ダクト22を保持台17との間に
わずかな隙間を残す位置に配置することにより、ガスヘ
ッド30から吹き出した処理ガス37を排気ダクト22
によって全て回収して排気することができるため、処理
ガス37が保持台17の下方に回り込むことを防止する
ことができ、回り込んだ処理ガス37による反応生成物
が保持台17の下面や支持軸16の外周面およびチャン
バ12の下側カップ13の壁面に付着するのを未然に防
止することができる。
【0037】5) 前記4)により、付着物が剥離して異物
となって飛散しウエハ1を汚染する現象が発生するのを
未然に防止することができ、また、付着物を除去するた
めの処理室11の洗浄作業の頻度を低減することができ
る。
【0038】6) ガスヘッド30を排気ダクト22と共
に回転させるように構成することにより、ガスヘッド3
0に開設する吹出口35の個数を少なくすることができ
るため、ガスヘッド30の製造コストを低減することが
できる。
【0039】7) 流量調整部材25を設置することによ
り、排気ダクト22の排気量を調整することができるた
め、成膜時と処理ガス排気時のコンダクタンスを調整す
ることができる。
【0040】8) 温度センサを保持台に設置することに
より、温度センサとして安価な熱電対を使用することが
できるため、放射温度計等の高価な非接触式温度センサ
を使用せずに済み、CVD装置全体としての製造コスト
およびランニングコストを低減することができる。
【0041】9) 温度センサを使用することにより、ヒ
ータをフィードバック制御することができるため、被処
理基板であるウエハの温度を正確に制御することがで
き、成膜精度を高めることができるとともに、処理時間
を短縮することができる。
【0042】図3は本発明の他の実施の形態を示す正面
断面図である。図4はその排気ダクトを示している。
【0043】本実施形態が前記実施形態と異なる点は、
ガスヘッド30Aが上側カップ14に固定されており、
回転する排気ダクト22Aがチャンバ12の下側カップ
13に配設されている点である。すなわち、ガスヘッド
30Aのプレート34は下側カップ13と上側カップ1
4との間に挟み込まれて固定されており、プレート34
には吹出口35が全面にわたって均一に開設されてい
る。他方、一端面が閉塞の略円筒形状の中空体に形成さ
れた排気ダクト22Aは閉塞壁側を下側にされて下側カ
ップ13に同心円に配設されて回転軸27によって回転
されるように構成されている。排気ダクト22Aのウエ
ハ搬入搬出口15と対向する部位にはウエハ挿通口29
が開設されており、回転軸27の中心線上には昇降する
支持軸16が挿通されている。排気口24Aは排気ダク
ト22Aの上端面に開設されており、円形リング板形状
の流量調整部材25Aの調整口26によってその開度を
調整されるようになっている。
【0044】次に、作用を説明する。
【0045】図3に示されているように、成膜処理され
るに際して、ウエハ1を保持した保持台17は上面が排
気ダクト22Aの上端面に略一致する位置まで上昇さ
れ、プレート34の下面に近接される。排気ダクト22
Aの排気速度や回転速度が安定した時点で、ガスヘッド
30Aの吹出口35から処理ガス37がシャワー状に吹
き出されると、処理ガス37は回転する排気ダクト22
Aの排気力によって排気口24に径方向外向きに吸引さ
れることにより、ウエハ1の上を螺旋状に流れるため、
ウエハ1に全面にわたって均等に接触することになる。
このようにして処理ガス37がウエハ1に全面にわたっ
て均等に接触することにより、ウエハ1に処理ガス37
によって形成されるCVD膜の膜厚分布や膜質分布は全
面にわたって均一になる。
【0046】以上説明したように、本実施の形態におい
ても、ウエハ1に形成されるCVD膜の膜厚分布や膜質
分布を全面にわたって均一に制御することができ、ま
た、保持台17を回転させなくて済むため、保持台17
にヒータ19や熱電対20を容易に内蔵することができ
る。しかも、本実施の形態においては、ガスヘッド30
Aと排気ダクト22Aとが分離されているため、ガスヘ
ッド30Aおよび排気ダクト22Aの構造をそれぞれ独
立して簡単に構成することができる。
【0047】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々に変更が可能であることはいうまでもない。
【0048】例えば、ガスヘッド30が回転される実施
形態において、プレート34に開設する複数個の吹出口
35は十字形状に配列するに限らず、一直線状に配列し
てもよいし、全面にわたって均一に配置してもよい。
【0049】流量調整部材は省略してもよい。
【0050】温度センサとしては、熱電対を使用するに
限らず、他の接触式温度センサを使用することができ
る。
【0051】被処理基板はウエハに限らず、LCD装置
(液晶表示装置)の製造工程におけるガラス基板やアレ
イ基板等の基板であってもよい。
【0052】以上の説明においてはCVD装置によって
TEOS膜を形成する場合について説明したが、前記構
成に係るCVD装置はその他の酸化膜や金属膜等を形成
することができる。さらに、本発明は、枚葉式コールド
ウオール形常圧CVD装置に限らず、減圧CVD装置や
プラズマCVD装置、さらには、ドライエッチング装置
等の基板処理装置全般に適用することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被処理基板に処理ガスを全体にわたって均等に接触させ
ることができるため、被処理基板に全体にわたって均一
な処理を施すことができ、また、被処理基板を保持する
保持台を回転させないため、保持台にヒータや温度セン
サを内蔵することができるとともに、それらのための電
気配線を容易に敷設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるCVD装置を示す
各正面断面図であり、(a)はウエハ搬入搬出時を示し
ており、(b)は処理中を示している。
【図2】排気ダクトとガスヘッドを示しており、(a)
はその分解斜視図、(b)は(a)のb−b線に沿う一
部省略断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態であるCVD装置を示
す正面断面図である。
【図4】排気ダクトを示しており、(a)は斜視図、
(b)は(a)の一部省略分解斜視図である。
【符号の説明】
1…ウエハ(被処理基板)、10…CVD装置(基板処
理装置)、11…処理室、12…チャンバ、13…下側
カップ、14…上側カップ、15…ウエハ搬入搬出口、
16…支持軸、17…保持台、18…保持面、19…ヒ
ータ、20…熱電対(温度センサ)、21…エジェクタ
ピン、22、22A…排気ダクト、23…排気路、2
4、24A…排気口、25、25A…流量調整部材、2
6…調整口、27…回転軸、28…排気路、29…ウエ
ハ挿通口、30、30A…ガスヘッド、31…ガス導入
口、32…ガス導入管、33…ガス導入路、34…ガス
吹出プレート、35…ガス吹出口、36…ガス溜め、3
7…処理ガス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 格 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 笠次 克尚 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 Fターム(参考) 4K030 CA04 CA12 EA11 5F045 AB32 AC09 BB02 BB08 BB15 DP03 DQ10 EB02 EF05 EF20 EG02 EG06 EM06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板を収容する処理室と、この処
    理室において前記被処理基板を保持して加熱する保持台
    と、前記被処理基板に処理ガスを供給するガスヘッドと
    を備えている基板処理装置であって、前記保持台の外側
    には前記処理ガスを吸い込む排気口を有する円筒形状の
    排気ダクトが同心円に配置されており、この排気ダクト
    は前記保持台の周囲を回転するように構成されているこ
    とを特徴とする基板処理装置。
JP2000097202A 2000-03-31 2000-03-31 基板処理装置 Pending JP2001279450A (ja)

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