JP2001276572A - 有害ポリハロゲン化化合物の分解方法及び装置 - Google Patents

有害ポリハロゲン化化合物の分解方法及び装置

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JP2001276572A
JP2001276572A JP2000101679A JP2000101679A JP2001276572A JP 2001276572 A JP2001276572 A JP 2001276572A JP 2000101679 A JP2000101679 A JP 2000101679A JP 2000101679 A JP2000101679 A JP 2000101679A JP 2001276572 A JP2001276572 A JP 2001276572A
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powder
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wavelength
decomposing
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Minoru Suzuki
実 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輻射体から微粒子や粉体への輻射伝熱効率を
向上させることにより、輻射体を小型化した有害ポリハ
ロゲン化化合物の分解方法及び装置を提供する。 【解決手段】 高温輻射体3からの輻射光(輻射熱)に
より、微粒子の表面が急速加熱され、表面に付着してい
る有害なポリハロゲン化化合物が熱分解される。加熱源
が輻射光(輻射熱)であるので、排ガス11中の気体は
ほどんど加熱されることなく、排ガス11中の微粒子の
みが選択的に加熱される。高温輻射体3の熱輻射面に、
処理される微粒子又は粉体と同じ物質がコーティングさ
れている。可能な場合は、処理される微粒子又は粉体と
同じ物質で高温輻射体3を構成してもよい。これによ
り、高温輻射体3から放出される輻射光の波長は、微粒
子又は粉体が吸収しやすい波長となり、高温輻射体3か
ら微粒子又は粉体への輻射伝熱効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ焼却炉、電気
炉、燒結炉、発電用ボイラ等の排ガスに含まれるダイオ
キシン等の有害ポリハロゲン化化合物、又はこれらの設
備から排出される飛灰、若しくは各種工場の環境集塵装
置で捕集される粉体に含まれるダイオキシン等の有害ポ
リハロゲン化化合物を分解する分解装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ダイオキシンに代表されるポリハロゲン
化化合物は、ごみ焼却炉、電気炉、焼結炉、発電用ボイ
ラ等、多くの燃焼設備、又は塩素を扱う工場等から、排
ガス中に含まれる形、又は飛灰やダストに含まれる形で
発生し、その中には人体に有害なものが多く含まれてい
る。これらのポリハロゲン化化合物の大部分は、これら
の設備に設けられた集塵器によりダストとして回収さ
れ、ダスト処理施設等において、バーナー等の燃焼熱を
利用して分解処理される。しかしながら、加熱の過程で
ダストが固化する場合があり、ダストの安定排出の障害
となっている。また、腐食性の物質を含むダストの場
合、装置の内壁を傷めるため、補修費が高くなる。さら
に、加熱分解処理後のダイオキシン類の再合成を阻止す
るため、ダスト及びガスを急冷するための比較的大型の
冷却設備が必要となる。
【0003】さらに、ポリハロゲン化化合物の中には、
この集塵器を通過するような微小なダスト微粒子に付着
しているものがあり、これらのものは処理されることな
く煙突等の排ガス放散設備から大気中に放出され、環境
汚染の原因となる恐れがある。
【0004】そこで、このような微小な微粒子や粉体に
付着して大気中に放散されるポリハロゲン化化合物を、
燃焼以外の方法で分解して無害な物質とすることが必要
となり、既にいくつかの方法が提案されている。
【0005】たとえば、特開平8−66620号公報に
は、コロナ放電を利用してガス温度を高め、ポリハロゲ
ン化化合物を分解する方法が開示されている(先行技術
1)。
【0006】特開平7−265652号公報、特開平7
−265653号公報には、ハニカム状の対向電極の中
心にワイヤ型放電電極を配置し、プラズマを発生させて
ガス温度を高め、ポリハロゲン化化合物を分解する方法
が開示されている(先行技術2)。
【0007】特開平6−312115号公報には、ガス
中に短パルス電荷を印加してコールドプラズマ状態を発
生させ、ガス状のポリハロゲン化化合物を分解する方法
が開示されている(先行技術3)。
【0008】実開平4−70126号公報には、ガスに
紫外線を照射してポリハロゲン化化合物を分解する方法
が開示されている(先行技術4)。
【0009】しかしながら、これらの先行技術を実際の
設備に適用した場合には、以下のような問題点があっ
た。 (1) 電極等にダストが付着するので、長期的に安定して
作動させることが困難である。(先行技術1〜3) (2) エネルギー効率が悪く、コスト高になる。(先行技
術1〜4) (3) 処理後のガス温度が高くなる(1300℃前後)ため、
その後の処理工程中でポリハロゲン化化合物が再合成す
る。(先行技術1、2) (4) 設備コストが高価である。(先行技術1〜4) (5) 光の照射用窓にダストが付着するため、頻繁に窓の
清掃が必要となり、実用的でない。(先行技術4) (6) 電極等をガスダクト中に挿入するため、通風抵抗が
大きくなり、排気装置の所要電力が増大する。(先行技
術1〜3) これらの問題があるため、これらの設備を実用化するの
は困難であり、従って、飛灰等に付着したポリハロゲン
化化合物を、トラブル無しで分解する実用的な方法は開
発されていないのが実状であった。
【0010】このような実情に鑑み、本発明者は、比較
的簡単で安価であって、長期的に安定して稼動し、気体
中の微小な微粒子に付着したポリハロゲン化化合物をト
ラブル無しで分解して無害化できる、有害ポリハロゲン
化化合物の分解方法及び分解装置を発明し、この発明は
特開2000−24458号公報として公開されてい
る。さらに、発明者は、同じ原理に基づいて、粉体に付
着したポリハロゲン化化合物をトラブル無しで分解して
無害化できる、粉体中の有害ポリハロゲン化化合物の分
解方法及び分解装置を発明し、特願2000−5658
6号として特許出願を行っている。
【0011】このうち、特開2000−24458号公
報に開示されている実施の形態の例を図3に示す。ごみ
焼却炉と廃熱ボイラを通過した燃焼排ガスは、減温装置
19により、有害なポリハロゲン化化合物の融点以下
で、望ましくは排ガスの露点以上の温度に減温される。
排ガスは、バグフィルタ20でダストを除去された後、
排ガスブロワ21を通って、煙突22より大気に放散さ
れる。排ガス温度を露点以上とするのが好ましい理由
は、露点より低くなると、HCl等の腐食性物質が凝結し
て下流側の配管に有害となり、又、白煙が発生する可能
性があるからである。
【0012】排ガスブロワ21と煙突22の間に、この
発明の実施の形態の1例である有害ポリハロゲン化化合
物分解装置が設けられている。すなわち、処理ガスであ
る排ガスは、上部排ガス配管1から有害ポリハロゲン化
化合物分解装置に導入される。有害ポリハロゲン化化合
物分解装置の主要部は、配管の拡大部Aに設けられてお
り、拡大部Aに高温輻射体3が設けられている。この高
温輻射体3は、SiC等の耐火物からなり、排ガス通路壁
の一部を構成している。そして、高温輻射体3は、その
外側に設けられたヒータ6により加熱されている。高温
輻射体3の下側の配管は下部縮小部4となっており、下
部排ガス配管5につながっている。
【0013】高温輻射体3からの輻射光(輻射熱)は、
排ガス11中に含まれる微粒子を急速に加熱する。これ
ら微粒子は、バグフィルタ20で捕捉できなかったほど
細かなものであり、大きくても直径数μm、通常は直径
3μm以下のものである。これら微粒子の表面には、有
害なポリハロゲン化化合物が付着している。
【0014】高温輻射体3からの輻射光(輻射熱)によ
り、微粒子の表面が急速加熱され、表面に付着している
有害なポリハロゲン化化合物が熱分解される。加熱源が
輻射光(輻射熱)であるので、排ガス11中の気体はほ
どんど加熱されることなく、排ガス11中の微粒子のみ
が選択的に加熱される。
【0015】この際、有害ポリハロゲン化化合物の熱分
解速度は、これら化合物の蒸発速度より大きいので、急
速加熱を行うことにより、これら化合物が蒸発して気体
となる前に熱分解を行うことができる。しかも、たとえ
蒸発したとしても、加熱期間が短いので、この間での蒸
気の移動距離が微粒子のごく近傍に限定されるため、こ
の蒸気の温度は微粒子表面の温度に近い温度に保たれ熱
分解が行われる。よって、有害ポリハロゲン化化合物の
蒸気のまま存在する確率は極めて小さくなる。
【0016】さらに、微粒子は外表面から加熱されるた
め、その内部で発生した蒸気は、必ず高温の外表面を通
過し、その際、有害ポリハロゲン化化合物が熱分解され
る。よって、有害ポリハロゲン化化合物の蒸気がそのま
ま外表面に到達することがない。
【0017】微粒子が高温輻射体3からの熱輻射を受け
る部分を通りすぎると、微粒子表面は、低温のままの排
ガス11により急速に冷却される。よって、一旦分解さ
れた有害ポリハロゲン化化合物が再合成されることがな
い。この実施の形態においては、さらに、下部排ガス配
管5に急冷用空気吹き込み口14が設けられ、ここから
急冷用の空気が吹き込まれている。すなわち、急冷用空
気吹き込み口14の下流側に熱電対15が設けられ、こ
の部分の排ガスの温度が検出される。そして、検出され
た排ガスの温度が有害ポリハロゲン化化合物の融点以下
で、望ましくは排ガスの露点以上の温度となるように、
温度調節装置16によって流量調節弁17の開度が調節
され、それにより急冷用空気の流量が制御されている。
【0018】急冷用空気と排ガスの混合性を増すため
に、急冷用空気を、下部排ガス配管5の内部で旋回流が
形成されるような方向に吹き込むことが望ましい。これ
により、排ガスと気体との拡散混合が起こり、微粒子の
温度を急激に下げることができる。
【0019】この実施の形態において、排ガス配管に拡
大部Aを設けて、その部分に高温輻射体3を設けている
のは、なるべく排ガス流11と高温輻射体3を直接接触
させないためである。排ガス流11と高温輻射体3が直
接接触すると、伝導伝熱や対流伝熱により排ガスそのも
のが加熱されるので、これを防ぐ趣旨である。
【0020】この実施の形態においては、排ガス11の
流れが拡大部Aで広がって高温輻射体3に接したり、拡
大部Aで必然的に生成される循環流13が高温輻射体に
接して加熱されて排ガス中に流れ込んで排ガスが加熱さ
れるのを防ぐため、排ガス11をエアカーテン12によ
り高温輻射体3から遮断している。すなわち、エアカー
テン空気吹き込み口9より、上部排ガス配管1とエアカ
ーテン用配管8の間に形成されたエアカーテン用空気通
路10に空気を吹き込み、排ガス11の流れのまわりを
エアカーテン12で取り囲むようにしている。これによ
り、排ガス11の流れの広がりを防止できる。又、必然
的に発生する循環流13はエアカーテン12に遮られて
排ガス11に達することがないので、たとえ循環流13
が高温となっても、排ガス11が加熱されることがなく
なる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな輻射体からの輻射光(輻射熱)により微粒子や粉体
を急速加熱する場合、輻射体から発生する輻射光の波長
特性と、加熱される微粒子や粉体の赤外光の波長吸収特
性とが異なると、輻射体から微粒子や粉体への輻射伝熱
効率が低下する。それを補うため、輻射体の能力を大き
くせざるを得ず、装置が大型化し、必要とするエネルギ
ーも多くなるという問題点がある。
【0022】また、微粒子や粉体から放出される輻射光
の波長と水冷ジャケット7のような冷却壁のの赤外光の
波長吸収特性とが異なると、微粒子や粉体からの輻射伝
熱効率が低下して、冷却効率が変化する。
【0023】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、特開2000−24458号公報に記載される
発明、特願2000−56586号として出願された発
明を改良し、輻射体から微粒子や粉体への、又は微粒子
や粉体から冷却壁への輻射伝熱効率を向上させることに
より、輻射体や冷却壁を小型化した有害ポリハロゲン化
化合物の分解方法及び装置を提供することを課題とす
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段は、輻射体より発生する輻射熱によって、
気流中に含有されるか気流中に添加された微粒子又は粉
体を急速加熱することにより、前記微粒子又は粉体に付
着又は含有されるポリハロゲン化化合物を分解する方法
であって、前記輻射体から放出される輻射光の波長を、
急速加熱する微粒子又は粉体が吸収しやすい波長に近い
ものとすることを特徴とする有害ポリハロゲン化化合物
の分解方法(請求項1)である。
【0025】本手段においては、輻射体から放出される
輻射光の波長を、急速加熱する微粒子又は粉体が吸収し
やすい波長に近いものとされているので、輻射体から処
理対象である微粒子又は粉体への輻射伝熱効率が良くな
り、その分輻射体を小さくでき、設備を小型化すること
ができる。「吸収しやすい波長に近い」とは、輻射加熱
方式のポリハロゲン化化合物分解装置において、本件特
許出願時に公知であった輻射体から放出される輻射光の
波長に比して、吸収しやすい波長であることを意味す
る。
【0026】前記課題を解決するための第2の手段は、
輻射体より発生する輻射熱によって、気流中に含有され
るか気流中に添加された微粒子又は粉体を急速加熱する
ことにより、前記微粒子又は粉体に付着又は含有される
ポリハロゲン化化合物を分解する方法であって、急速加
熱後の微粒子又は粉体を冷却壁により冷却するものにお
いて、前記冷却壁表面の材質を、前記微粒子又は粉体が
放出する波長の放射光を吸収しやすいものとすることを
特徴とする有害ポリハロゲン化化合物の分解方法(請求
項2)である。
【0027】本手段においては、冷却壁表面の材質を、
前記微粒子又は粉体が放出する波長の放射光を吸収しや
すいものとしているので、微粒子又は粉体から冷却壁へ
の伝熱効率が良くなり、ポリハロゲン化化合物の再合成
を抑制することができると共に、冷却壁を小型化するこ
とができる。なお、「吸収しやすい」とは、輻射加熱方
式のポリハロゲン化化合物分解装置において、本件特許
出願時に公知であった冷却壁の材質より吸収しやすいも
のであることを意味する。
【0028】前記課題を解決するための第3の手段は、
温度が有害ポリハロゲン化化合物の融点以下の温度とさ
れた気体中の、微粒子又は粉体に含まれる有害ポリハロ
ゲン化化合物を分解する装置であって、当該気体の通路
に輻射体が設けられ、当該輻射体の輻射面に、処理すべ
き微粒子又は粉体と同じ物質、又はこれらと赤外光の吸
収波長が近い物質がコーティングされているか、当該輻
射体が処理すべき微粒子又は粉体と同じ物質、又はこれ
らと赤外光の吸収波長が近い物質で形成されていること
を特徴とする有害ポリハロゲン化化合物の分解装置(請
求項3)である。
【0029】本手段においては、当該気体の通路に輻射
体が設けられ、当該輻射体の輻射面に、処理すべき微粒
子又は粉体と同じ物質、又はこれらと赤外光の吸収波長
が近い物質がコーティングされているか、当該輻射体が
処理すべき微粒子又は粉体と同じ物質、又はこれらと赤
外光の吸収波長が近い物質で形成されているので、輻射
体から放出される輻射光の波長は、処理すべき微粒子又
は粉体の吸収波長に近いものとなる。よって、第1の手
段の説明で述べた理由により、輻射体から処理対象であ
る微粒子又は粉体への輻射伝熱効率が良くなり、その分
輻射体を小さくでき、設備を小型化することができる。
「赤外光の吸収波長が近い」とは、輻射加熱方式のポリ
ハロゲン化化合物分解装置において、本件特許出願時に
公知であった輻射体から放出される輻射光の波長に比し
て、吸収波長が近いことを意味する。
【0030】前記課題を解決するための第4の手段は、
温度が有害ポリハロゲン化化合物の融点以下の温度とさ
れた気体中の、微粒子又は粉体に含まれる有害ポリハロ
ゲン化化合物を分解する装置であって、当該気体の通路
に輻射体が設けられると共に、その下流に冷却壁が設け
られ、当該冷却壁には、処理すべき微粒子又は粉体と同
じ物質、又はこれらと赤外光の吸収波長が近い物質がコ
ーティングされているか、当該冷却壁が処理すべき微粒
子又は粉体と同じ物質、又はこれらと赤外光の吸収波長
が近い物質で形成されていることを特徴とする有害ポリ
ハロゲン化化合物の分解装置(請求項4)である。
【0031】本手段においては、冷却壁が設けられ、当
該冷却壁には、処理すべき微粒子又は粉体と同じ物質、
又はこれらと赤外光の吸収波長が近い物質がコーティン
グされているか、当該冷却壁が処理すべき微粒子又は粉
体と同じ物質、又はこれらと赤外光の吸収波長が近い物
質で形成されているので、微粒子又は粉体から放出され
る輻射光の波長は、冷却壁の吸収波長に近いものとな
る。よって、第2の手段の説明で述べた理由により、微
粒子又は粉体から冷却壁への輻射伝熱効率が良くなり、
ポリハロゲン化化合物の再合成を抑制することができる
と共に、輻射体を小さくでき、設備を小型化することが
できる。「赤外光の吸収波長が近い」とは、前記第3の
手段で述べた事項と同じ意味である。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例に
ついて説明する。この実施の形態の機械的な構成は、図
1に示すものと同じであるので、機械的な構造の説明を
省略する。本実施の形態においては、高温輻射体3の熱
輻射面に、処理される微粒子又は粉体と同じ物質がコー
ティングされている。可能な場合は、処理される微粒子
又は粉体と同じ物質で高温輻射体3を構成してもよい。
これにより、高温輻射体3から放出される輻射光の波長
は、微粒子又は粉体が吸収しやすい波長となり、高温輻
射体3から微粒子又は粉体への輻射伝熱効率が向上す
る。
【0033】高温輻射体3にコーティングされり、高温
輻射体3を形成する物質は、処理される微粒子又は粉体
と同じ物質と同じ物質でなく、これらと赤外光の波長吸
収特性が近い物質であっても同様の効果が得られる。
【0034】また、下部縮小部4には水冷ジャケット7
が設けられ、冷却壁となっているが、この冷却壁4表面
に処理すべき微粒子又は粉体と同じ物質、又はこれらと
赤外光の吸収波長が近い物質がコーティングするか、冷
却壁4を処理すべき微粒子又は粉体と同じ物質、又はこ
れらと赤外光の吸収波長が近い物質で形成することによ
り、微粒子又は粉体の加熱後の冷却速度を速めることが
でき、ポリハロゲン化化合物の再合成を抑制できると共
に、水冷ジャケット7等を小型化することができる。
【0035】図2は、高温輻射体3に処理される微粒子
や粉体を、簡単にコーティングする方法の例を示す模式
図である。図2において図1に示された構成要素には同
じ符号を付して説明を省略する。23は円錐棒、24は
対流である。
【0036】本装置の慣らし運転の段階で、装置内に図
のように円錐棒23を差し込み、図のように対流24を
発生させると共に、気流の流れを高温輻射体3に近づけ
るようにする。それにより、高温輻射体3に気体中の微
粒子や粉体が付着し、自然にコーティングが行われる。
もちろん、このような方法によらなくても、これらの微
粒子や粉体を高温輻射体3に吹き付けたり塗ったりした
上で、焼き付けたりしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び請求
項3に係る発明においては、輻射体から処理対象である
微粒子又は粉体への輻射伝熱効率が良くなり、その分輻
射体を小さくでき、設備を小型化することができると共
に、省エネルギーとなり、設備運転費も少なくすること
ができる。
【0038】請求項2及び請求項4に係る発明において
は、微粒子又は粉体から冷却壁への輻射伝熱効率が良く
なり、ポリハロゲン化化合物の再合成を抑制することが
できると共に、輻射体を小さくでき、設備を小型化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】先願発明及び本発明の実施の形態の1例である
有害ポリハロゲン化化合物の分解装置の概要を示す図で
ある。
【図2】高温輻射体に処理される微粒子や粉体を、簡単
にコーティングする方法の例を示す模式図である。
【符号の説明】
1…上部排ガス配管、1’…その縮流部、2…上部拡大
部、3…高温輻射体、4…下部縮小部、5…下部排ガス
配管、6…ヒータ、7…水冷ジャケット、8…エアカー
テン用配管、9…エアカーテン空気吹き込み口、10…
エアカーテン用空気通路、11…排ガス又は排ガス流、
12…エアカーテン、13…循環流、14…急冷用空気
吹き込み口、15…熱電対、16…温度調節装置、17
…流量調節弁、18…ごみ焼却炉と廃熱ボイラ、19…
減温装置、20…バグフィルタ、21…排ガスブロワ、
22…煙突、23…円錐棒、24…対流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07B 37/06 B01D 53/34 134E 61/00 ZAB Fターム(参考) 2E191 BA12 BA15 BB00 BD17 4D002 AA21 BA05 BA09 BA12 BA13 BA14 CA11 GA02 GA03 GB01 GB03 HA03 4G075 AA03 AA37 AA62 AA63 BA05 CA02 CA03 CA32 CA34 FB04 FC20 4H006 AA02 AC13 AC26 BA91 BE30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輻射体より発生する輻射熱によって、気
    流中に含有されるか気流中に添加された微粒子又は粉体
    を急速加熱することにより、前記微粒子又は粉体に付着
    又は含有されるポリハロゲン化化合物を分解する方法で
    あって、前記輻射体から放出される輻射光の波長を、急
    速加熱する微粒子又は粉体が吸収しやすい波長に近いも
    のとすることを特徴とする有害ポリハロゲン化化合物の
    分解方法。
  2. 【請求項2】 輻射体より発生する輻射熱によって、気
    流中に含有されるか気流中に添加された微粒子又は粉体
    を急速加熱することにより、前記微粒子又は粉体に付着
    又は含有されるポリハロゲン化化合物を分解する方法で
    あって、急速加熱後の微粒子又は粉体を冷却壁により冷
    却するものにおいて、前記冷却壁表面の材質を、前記微
    粒子又は粉体が放出する波長の放射光を吸収しやすいも
    のとすることを特徴とする有害ポリハロゲン化化合物の
    分解方法。
  3. 【請求項3】 温度が有害ポリハロゲン化化合物の融点
    以下の温度とされた気体中の、微粒子又は粉体に含まれ
    る有害ポリハロゲン化化合物を分解する装置であって、
    当該気体の通路に輻射体が設けられ、当該輻射体の輻射
    面に、処理すべき微粒子又は粉体と同じ物質、又はこれ
    らと赤外光の吸収波長が近い物質がコーティングされて
    いるか、当該輻射体が処理すべき微粒子又は粉体と同じ
    物質、又はこれらと赤外光の吸収波長が近い物質で形成
    されていることを特徴とする有害ポリハロゲン化化合物
    の分解装置。
  4. 【請求項4】 温度が有害ポリハロゲン化化合物の融点
    以下の温度とされた気体中の、微粒子又は粉体に含まれ
    る有害ポリハロゲン化化合物を分解する装置であって、
    当該気体の通路に輻射体が設けられると共に、その下流
    に冷却壁が設けられ、当該冷却壁には、処理すべき微粒
    子又は粉体と同じ物質、又はこれらと赤外光の吸収波長
    が近い物質がコーティングされているか、当該冷却壁が
    処理すべき微粒子又は粉体と同じ物質、又はこれらと赤
    外光の吸収波長が近い物質で形成されていることを特徴
    とする有害ポリハロゲン化化合物の分解装置。
JP2000101679A 2000-04-04 2000-04-04 有害ポリハロゲン化化合物の分解方法及び装置 Pending JP2001276572A (ja)

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